JP2010100665A - 熱伝導性シリコーングリース組成物 - Google Patents

熱伝導性シリコーングリース組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】耐ズレ性に優れた熱伝導性シリコーングリース組成物を提供する。
【解決手段】成分(A)〜(C)を含有してなる熱伝導性シリコーングリース組成物。
(A)平均粒径0.5〜5μmの水酸化アルミニウム粉末αと、平均粒径6〜20μmの水酸化アルミニウム粉末βを、α/(α+β)=0.1〜0.9の割合で混合し、混合後の平均粒径が1〜15μmとなる水酸化アルミニウム粉末混合物:20〜95質量%、
(B)R1 aSiO(4-a)/2 (1)
〔R1は炭素数1〜18の飽和又は不飽和の一価炭化水素基、1.8≦a≦2.2〕
で表される25℃の動粘度が10〜500,000mm2/sのオルガノポリシロキサン:5〜30質量%、
(C)平均粒径0.5〜100μmのアルミニウム粉末、酸化亜鉛粉末、アルミナ粉末、窒化ホウ素粉末及び窒化アルミニウム粉末の中から選ばれる無機化合物粉末:0〜60質量%。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐ズレ性に優れた熱伝導性シリコーングリース組成物に関する。
一般に電気・電子部品は使用中に熱が発生するので、電気部品を適切に動作させるため除熱が必要であり、除熱用の種々の熱伝導性材料が提案されている。この熱伝導性材料は大別して、1)取り扱いが容易なシート状のもの、2)一般に放熱用グリースと称されるペースト状のもの、の2種類の形態がある。
シート状のものは、取り扱いが容易であり、且つ安定性に優れるメリットがあるが、接触熱抵抗が性質上大きくなるため放熱性能は放熱用グリースに劣ってしまう。またシート状を保たせるためにある程度の強度/硬さが必要となり、素子と筐体の間に生じる公差を吸収できず、それら応力によって素子を破壊してしまうこともある。
一方、放熱用グリースは、塗布装置などを用いれば、大量生産にも適応できるし、接触熱抵抗が低いことから放熱性能は優れる。但し、スクリーン印刷などで大量生産する場合、放熱用グリースの粘度は低い方がよいが、その場合、素子の冷熱衝撃などで放熱グリースがズレてしまい(ポンプアウト現象)徐熱が十分できないため、結果素子が誤作動を起こしてしまうようなことがあった。
また、過去の技術として以下のようなものが提案されているが、いずれも十分な性能が得られなかった。
特許第3948642号公報 特許第3195277号公報 特開2000−169873号公報 特開2006−143978号公報 特開2004−210856号公報 特開2005−162975号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、耐ズレ性に優れた熱伝導性シリコーングリース組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、水酸化アルミニウムが熱伝導性シリコーングリース組成物中に、ある一定割合以上混合されていると、耐ズレ性が飛躍的に向上することを見出した。しかしながら、水酸化アルミニウムを単純に混合していくと、グリース組成物の粘度が上昇してしまうか、あるいはグリース組成物が不均一な状態となるため、伸展性もなく、スクリーン印刷などができなくなってしまうし、粘度を低く抑えようとすると、水酸化アルミニウム粉末の混合比率が上がらないことから耐ズレ性が向上しない。そこで、平均粒径の異なる2種類の水酸化アルミニウム粉末をグリース組成物中に特定割合で混合することで、低粘度で、且つ熱伝導率も高い耐ズレ性に優れた熱伝導性シリコーングリース組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記熱伝導性シリコーングリース組成物を提供する。
〔請求項1〕
下記成分(A)〜(C)を含有してなる熱伝導性シリコーングリース組成物。
(A)平均粒径が0.5〜5μmの水酸化アルミニウム粉末αと、平均粒径が6〜20μmの水酸化アルミニウム粉末βの2種類の水酸化アルミニウム粉末を、α/(α+β)=0.1〜0.9の割合で混合し、且つ混合後の平均粒径が1〜15μmとなる水酸化アルミニウム粉末混合物: 20〜95質量%、
(B)下記一般式(1)
1 aSiO(4-a)/2 (1)
〔式中、R1は炭素数1〜18の飽和又は不飽和の一価炭化水素基の群の中から選択される1種もしくは2種以上の基、aは1.8≦a≦2.2である。〕
で表される25℃における動粘度が10〜500,000mm2/sのオルガノポリシロキサン: 5〜30質量%、
(C)平均粒径0.5〜100μmの、アルミニウム粉末、酸化亜鉛粉末、アルミナ粉末、窒化ホウ素粉末、窒化アルミニウム粉末の中から選択される1種以上の無機化合物粉末: 0〜60質量%。
〔請求項2〕
成分(C)の配合量が、熱伝導性シリコーングリース組成物中20〜60質量%である請求項1記載の熱伝導性シリコーングリース組成物。
〔請求項3〕
更に、(D)下記一般式(2)
Figure 2010100665
(式中、R2は炭素数1〜6のアルキル基、R3は炭素数1〜18の飽和又は不飽和の一価炭化水素基の群の中から選択される1種もしくは2種以上の基、bは5〜120の整数である。)
で表される片末端3官能の加水分解性オルガノポリシロキサンを、熱伝導性シリコーングリース組成物中1〜15質量%含有する請求項1又は2記載の熱伝導性シリコーングリース組成物。
本発明の熱伝導性シリコーングリース組成物は、低粘度で且つ高熱伝導率でありながら、大幅に耐ズレ性の向上が認められる。
以下詳述する。
本発明の成分(A)における水酸化アルミニウム粉末は、平均粒径が0.5〜5μmの水酸化アルミニウム粉末αと、平均粒径が6〜20μmの水酸化アルミニウム粉末βの異なる平均粒径を持つ2種類の水酸化アルミニウム粉末を混合することにより得られる。どちらか一方の充填剤のみを使用するよりも、これらを組合せることにより熱伝導性シリコーングリース組成物を低粘度化でき、また該組成物への水酸化アルミニウム粉末の混合比率も上げることができるため、耐ズレ性の向上も図ることができる。
水酸化アルミニウム粉末αは、平均粒径が0.5μmより小さくても5μmより大きくても、得られる熱伝導性シリコーングリース組成物中の水酸化アルミニウム粉末の混合比率を高められないため、0.5〜5μmの範囲であり、好ましくは1〜3μmの範囲がよく、水酸化アルミニウム粉末βは、6μmより小さくても20μmより大きくても、得られる熱伝導性シリコーングリース組成物中の混合比率を高められないため、6〜20μmの範囲であり、好ましくは7〜15μmの範囲がよい。なお、本発明において、平均粒径は体積平均粒子径であって、レーザー回折・散乱式粒度分布測定機マイクロトラックMT3300EX等により測定できる(以下、同じ)。
また、水酸化アルミニウム粉末α及び水酸化アルミニウム粉末βの形状は、不定形、球形どちらでもよい。
水酸化アルミニウム粉末αと水酸化アルミニウム粉末βの混合割合は、α/(α+β)が0.1より小さくても0.9より大きくても、得られる熱伝導性シリコーングリース組成物中の水酸化アルミニウム粉末の混合比率を高められないため、α/(α+β)=0.1〜0.9の範囲であり、好ましくは0.3〜0.7の範囲がよい。
なお、上記水酸化アルミニウム粉末αと水酸化アルミニウム粉末βの混合は、公知の方法を用いることができる。
また、水酸化アルミニウム粉末αと水酸化アルミニウム粉末βとを混合した後の水酸化アルミニウム粉末混合物の平均粒径は、1μmより小さくても15μmより大きくても、均一な熱伝導性シリコーングリース組成物にならないため、1〜15μmの範囲であり、好ましくは2〜12μmの範囲がよい。
成分(A)である水酸化アルミニウム粉末混合物(水酸化アルミニウム粉末αと水酸化アルミニウム粉末βの合計)の配合量は、熱伝導性シリコーングリース組成物中20質量%より少ないとグリース組成物にしたとき耐ズレ性が悪くなるし、95質量%より多くなると硬くなり、伸展性に乏しくなるので、20〜95質量%の範囲であり、好ましくは30〜90質量%の範囲がよい。
また、本発明に用いられる水酸化アルミニウム粉末は、必要ならばオルガノシラン、オルガノシラザン、オルガノポリシロキサン、特には後述する成分(D)のオルガノポリシロキサン、有機フッ素化合物等で疎水化処理を施してもよい。疎水化処理法としては、一般公知の方法でよく、例えば水酸化アルミニウム粉末とオルガノシランあるいはその部分加水分解物をトリミックス、ツウィンミックス、プラネタリミキサー(いずれも井上製作所(株)製混合機の登録商標)、ウルトラミキサー(みずほ工業(株)製混合機の登録商標)、ハイビスディスパーミックス(特殊機化工業(株)製混合機の登録商標)等の混合機にて混合する。必要ならば50〜150℃に加熱してもよい。なお、混合にはトルエン、キシレン、石油エーテル、ミネラルスピリット、イソパラフィン、イソプロピルアルコール、エタノール等の溶剤を用いてもよく、その場合は混合後溶剤を真空装置など用いて除去することが好ましい。
また、希釈溶剤として、後述する本発明の液体成分である成分(B)のオルガノポリシロキサンを使用することも可能である。この場合、予め処理剤であるオルガノシランあるいはその部分加水分解物をオルガノポリシロキサンと混合し、そこに水酸化アルミニウム粉末を加えて処理と混合を同時に行うことができる。
この方法で製造された組成物もまた本発明の範囲内である。
成分(B)のオルガノポリシロキサンは、下記一般式(1)で表される25℃における動粘度が10〜500,000mm2/sのものである。
1 aSiO(4-a)/2 (1)
〔式中、R1は炭素数1〜18の飽和又は不飽和の一価炭化水素基の群の中から選択される1種もしくは2種以上の基、aは1.8≦a≦2.2である。〕
上記式(1)において、R1は炭素数1〜18の飽和又は不飽和の一価炭化水素基の群から選択される1種もしくは2種以上の基である。このような基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、2−フェニルエチル基、2−メチル−2−フェニルエチル基等のアラルキル基、3,3,3−トリフロロプロピル基、2−(パーフロロブチル)エチル基、2−(パーフロロオクチル)エチル基、p−クロロフェニル基等のハロゲン化炭化水素基が挙げられる。aはシリコーングリース組成物として要求される稠度の観点から1.8〜2.2の範囲がよく、特に1.9〜2.1が好ましい。
また、本発明で使用するオルガノポリシロキサンの25℃における動粘度は、10mm2/sより低いとグリース組成物にした時にオイルブリードが出やすくなるし、500,000mm2/sより大きくなるとグリース組成物にしたときの伸展性が乏しくなることから、25℃で10〜500,000mm2/sであることが必要であり、特に30〜10,000mm2/sであることが好ましい。なお、オルガノポリシロキサンの動粘度はオストワルド粘度計で測定した25℃の値である。
成分(B)であるオルガノポリシロキサンの配合量は、熱伝導性シリコーングリース組成物中、5質量%より小さいとグリース組成物にしたとき硬くなり、伸展性に乏しくなるし、30質量%より大きいと熱伝導率が悪くなるので、5〜30質量%の範囲であり、好ましくは5〜20質量%の範囲がよい。
本発明においては、成分(C)無機化合物粉末を配合することができる。成分(C)で使用する無機化合物粉末は、熱伝導率の高いものが必要であり、アルミニウム粉末、酸化亜鉛粉末、アルミナ粉末、窒化ホウ素粉末、窒化アルミニウム粉末の中から選択される1種又は2種以上を使用することができる。これら無機化合物粉末の表面は、必要に応じてオルガノシラン、オルガノシラザン、オルガノポリシロキサン、特には後述する成分(D)のオルガノポリシロキサン、有機フッ素化合物等で疎水化処理を施したものを使用してもよい。
成分(C)の無機化合物粉末の平均粒径は、0.5μmより小さくても100μmより大きくても得られるグリース組成物の充填率が上がらなくなるため、0.5〜100μmの範囲であり、好ましくは1〜50μmの範囲がよい。
成分(C)である無機化合物粉末の配合量は、熱伝導性シリコーングリース組成物中、60質量%より大きいとグリース組成物にしたとき耐ズレ性が悪くなるので、0〜60質量%の範囲であり、好ましくは0〜50質量%の範囲がよい。なお、配合する場合は20質量%以上とすることが好ましい。
また、本発明においては、成分(D)として、下記一般式(2)で表される片末端3官能の加水分解性オルガノポリシロキサンを用いてもよい。
Figure 2010100665
(式中、R2は炭素数1〜6のアルキル基、R3は炭素数1〜18の飽和又は不飽和の一価炭化水素基の群の中から選択される1種もしくは2種以上の基、bは5〜120の整数である。)
一般式(2)のオルガノポリシロキサンは、成分(A)、更には成分(C)の熱伝導性無機充填剤の表面を処理するために用いるものであるが、粉末の高充填化を補助するばかりでなく、粉末表面を覆うことにより粉末同士の凝集を起こりにくくし、高温下でもその効果は持続するため、本熱伝導性シリコーングリース組成物の耐熱性を向上させる働きがある。
上記式(2)中、R2は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基などの炭素数1〜6のアルキル基等が挙げられるが、特にメチル基、エチル基が好ましい。R3は、炭素数1〜18よりなる飽和又は不飽和の一価炭化水素基の群から選択される1種もしくは2種以上の基であり、このような基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、2−フェニルエチル基、2−メチル−2−フェニルエチル基等のアラルキル基、3,3,3−トリフロロプロピル基、2−(パーフロロブチル)エチル基、2−(パーフロロオクチル)エチル基、p−クロロフェニル基等のハロゲン化炭化水素基が挙げられるが、特にメチル基が好ましい。一般式(2)のbは5〜120の整数であり、好ましくは10〜90の整数である。
この一般式(2)のオルガノポリシロキサンを配合する場合の添加量は、熱伝導性シリコーングリース組成物中、多すぎるとオイルブリードしやすくなる場合があるので、1〜15質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは5〜10質量%の範囲である。なお、成分(D)を配合する場合、成分(B)は、成分(D)との合計配合量が熱伝導性シリコーングリース組成物中30質量%以下となるように用いることが好ましい。
本発明の熱伝導性シリコーングリース組成物を製造するには、上記各成分をトリミックス、ツウィンミックス、プラネタリミキサー(いずれも井上製作所(株)製混合機の登録商標)、ウルトラミキサー(みずほ工業(株)製混合機の登録商標)、ハイビスディスパーミックス(特殊機化工業(株)製混合機の登録商標)等の混合機にて30分〜4時間混合する。必要ならば50〜150℃に加熱してもよい。
以下、本発明を調製例、実施例及び比較例によって更に詳述するが、本発明はこれによって限定されるものではない。本発明の優位性をより明確にする目的で、具体的な実施例を示して証明する。
本発明に関する試験は、次のように行った。熱伝導性シリコーングリース組成物の絶対粘度の測定は、株式会社マルコム社製の型番PC−1TL(10rpm)にて行い、また熱伝導率は、京都電子工業株式会社製のTPA−501により、いずれも25℃において測定した。また、粒径測定は、日機装株式会社製の粒度分析計であるマイクロトラックMT3300EXにより測定した体積基準の累積平均径である。
なお、熱伝導性シリコーングリース組成物の伸展性、ズレ性は以下のように評価した。
〔伸展性評価〕
アルミニウム板に熱伝導性シリコーングリース組成物を0.2g載せ、それを指にて伸展させその伸展状態を次のように評価した。
○:滑らかな伸展性を示す
△:やや伸展性に乏しく、また異物感あり
×:伸展性に乏しい
〔ズレ性〕
0.5mmのスペーサーを設け、アルミニウム板とスライドガラスの間に、直径1.5cmの円状になるように熱伝導性シリコーングリース組成物を挟みこみ、この試験片を地面に対し30℃傾くように、0℃と100℃(各30分)を交互に繰り返すようにセットされたエスペック株式会社製の熱衝撃試験機(型番:TSE−11−A)の中に配置し、1,000サイクル試験を行った。1,000サイクル後、熱伝導性シリコーングリース組成物が元の場所からどのくらいズレたかを測定した。
〔調製例1〕
平均粒径1.0μmの水酸化アルミニウム粉末(A−1)700gと平均粒径8.0μmの水酸化アルミニウム粉末(A−3)300gを容量5リットルプラネタリーミキサー(井上製作所(株)製混合機の登録商標)に投入し、室温にて30分間撹拌して水酸化アルミニウム粉末混合物E−1を得た。この水酸化アルミニウム粉末混合物E−1の平均粒径を測定したところ2.4μmであった。
〔調製例2〜7〕
混合する2種類の水酸化アルミニウム粉末を下記表1のように組み合わせ、計量した以外は、全て調製例1と同じにして水酸化アルミニウム粉末混合物E−2〜7を得た。これら水酸化アルミニウム粉末混合物E−2〜7の平均粒径を測定したところ、それぞれ表1に示す値であった。
Figure 2010100665

水酸化アルミニウム粉末
(A−1)平均粒径1.0μm、不定形
(A−2)平均粒径2.5μm、不定形
(A−3)平均粒径8.0μm、不定形
(A−4)平均粒径14.5μm、不定形
(A−5)平均粒径0.4μm、不定形
(A−6)平均粒径25μm、不定形
〔実施例1〜10及び比較例1〜10〕
表2、3に示す成分の表2、3に示す量を容量5リットルプラネタリーミキサー(井上製作所(株)製混合機の登録商標)に投入し、150℃にて1時間撹拌して実施例1〜10,比較例1〜10の熱伝導性シリコーングリース組成物を製造した。得られた熱伝導性シリコーングリース組成物の特性を表2、3に併記する。
Figure 2010100665
Figure 2010100665
成分(A)
(E−1)調製例1の水酸化アルミニウム粉末混合物(平均粒径:2.4μm)
(E−2)調製例2の水酸化アルミニウム粉末混合物(平均粒径:4.4μm)
(E−3)調製例3の水酸化アルミニウム粉末混合物(平均粒径:3.9μm)
(E−4)調製例4の水酸化アルミニウム粉末混合物(平均粒径:3.6μm)
(E−5)調製例5の水酸化アルミニウム粉末混合物(平均粒径:3.8μm)
(E−6)調製例6の水酸化アルミニウム粉末混合物(平均粒径:2.9μm)
(E−7)調製例7の水酸化アルミニウム粉末混合物(平均粒径:4.6μm)
(A−1)水酸化アルミニウム粉末(平均粒径:1.0μm、不定形)
(A−2)水酸化アルミニウム粉末(平均粒径:2.5μm、不定形)
(A−3)水酸化アルミニウム粉末(平均粒径:8.0μm、不定形)
(A−4)水酸化アルミニウム粉末(平均粒径:14.5μm、不定形)
(A−5)水酸化アルミニウム粉末(平均粒径:0.4μm、不定形)
(A−6)水酸化アルミニウム粉末(平均粒径:25μm、不定形)
成分(B)
(B−1)
Figure 2010100665
(B−2)
Figure 2010100665
成分(D)
(D−1)
Figure 2010100665
成分(C)
(C−1)アルミニウム粉末(平均粒径:30μm)
(C−2)酸化亜鉛粉末(平均粒径:1.0μm)
(C−3)アルミナ粉末(平均粒径:8.9μm)
(C−4)窒化ホウ素粉末(平均粒径:2.0μm)
(C−5)窒化アルミニウム粉末(平均粒径:6.8μm)

Claims (3)

  1. 下記成分(A)〜(C)を含有してなる熱伝導性シリコーングリース組成物。
    (A)平均粒径が0.5〜5μmの水酸化アルミニウム粉末αと、平均粒径が6〜20μmの水酸化アルミニウム粉末βの2種類の水酸化アルミニウム粉末を、α/(α+β)=0.1〜0.9の割合で混合し、且つ混合後の平均粒径が1〜15μmとなる水酸化アルミニウム粉末混合物: 20〜95質量%、
    (B)下記一般式(1)
    1 aSiO(4-a)/2 (1)
    〔式中、R1は炭素数1〜18の飽和又は不飽和の一価炭化水素基の群の中から選択される1種もしくは2種以上の基、aは1.8≦a≦2.2である。〕
    で表される25℃における動粘度が10〜500,000mm2/sのオルガノポリシロキサン: 5〜30質量%、
    (C)平均粒径0.5〜100μmの、アルミニウム粉末、酸化亜鉛粉末、アルミナ粉末、窒化ホウ素粉末、窒化アルミニウム粉末の中から選択される1種以上の無機化合物粉末: 0〜60質量%。
  2. 成分(C)の配合量が、熱伝導性シリコーングリース組成物中20〜60質量%である請求項1記載の熱伝導性シリコーングリース組成物。
  3. 更に、(D)下記一般式(2)
    Figure 2010100665
    (式中、R2は炭素数1〜6のアルキル基、R3は炭素数1〜18の飽和又は不飽和の一価炭化水素基の群の中から選択される1種もしくは2種以上の基、bは5〜120の整数である。)
    で表される片末端3官能の加水分解性オルガノポリシロキサンを、熱伝導性シリコーングリース組成物中1〜15質量%含有する請求項1又は2記載の熱伝導性シリコーングリース組成物。
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