JP2010100624A5 - - Google Patents

Claims (18)

1. Ａｎｇｐｔｌ３のアンタゴニストを有効成分として含む、炎症性肝疾患を治療又は予防するための医薬であって、このときＡｎｇｐｔｌ３のアンタゴニストが、Ａｎｇｐｔｌ３又はαｖβ３インテグリンに結合し、Ａｎｇｐｔｌ３の特異的な結合能を阻害し、αｖβ３インテグリンによって媒介される細胞性応答を調節するものであり、該アンタゴニストが抗体、イムノアドヘシン又はペプチドであり、該ペプチドが配列番号：１４、配列番号：１５及び配列番号：１７からなる群から選択される配列を含むものである、医薬。
2. 炎症性肝疾患がＡｎｇｐｔｌ３の発現亢進を特徴とする、請求項１に記載の医薬。
3. 炎症性肝疾患が肝臓への感染、自己免疫過程、又は化学的損傷に関する、請求項１に記載の医薬。
4. 炎症性肝疾患が、肝硬変、肝線維症、肝炎、ウイルス性肝炎Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ又はＧ、毒代謝性肝障害、脂肪肝、肝臓の虚血性再灌流障害、又は敗血症を含む、請求項１ないし３の何れか一に記載の医薬。
5. 肝硬変が、アルコール性肝硬変又は原発性胆管硬変である、請求項４に記載の医薬。
6. 肝炎が、慢性肝炎、自己免疫性肝炎、アルコール性肝炎又は非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項４に記載の医薬。
7. アンタゴニストが、抗Ａｎｇｐｔｌ３抗体又は抗αｖβ３インテグリン抗体である、請求項１に記載の医薬。
8. 抗Ａｎｇｐｔｌ３抗体又は抗αｖβ３インテグリン抗体が、モノクローナル抗体、抗原結合抗体断片、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、又は一本鎖抗体を含む、請求項７に記載の医薬。
9. 抗体断片が、Ｆａｂ、Ｆａｂ’、Ｆ（ａｂ）’_２、又はＦｖ断片を含む、請求項８に記載の医薬。
10. イムノアドヘシンが、イムノグロブリン配列に融合したαｖβ３インテグリンのリガンド結合領域を含む、請求項１に記載の医薬。
11. イムノアドヘシンが、イムノグロブリン配列に融合したＡｎｇｐｔｌ３のレセプター結合領域を含む、請求項１に記載の医薬。
12. 予防が炎症性肝疾患の進行を予防することを含む、請求項１ないし１１の何れか一に記載の医薬。
13. Ａｎｇｐｔｌ３が配列番号：２に示すアミノ酸配列に少なくとも８０％のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、内皮細胞の移動を誘導する、請求項１ないし１１の何れか一に記載の医薬。
14. Ａｎｇｐｔｌ３がフィブリノゲンドメインを含む、請求項１３に記載の医薬。
15. Ａｎｇｐｔｌ３が配列番号：２に示すアミノ酸配列のアミノ酸領域２８１−２９３、４１５−４３０、又は４４２−４６０の一以上を含む、請求項１３又は１４に記載の医薬。
16. Ａｎｇｐｔｌ３が配列番号：２に示すアミノ酸配列を含む、請求項１３ないし１５の何れか一に記載の医薬。
17. Ａｎｇｐｔｌ３が配列番号：１に示す核酸配列を含むポリヌクレオチドにコードされる、請求項１３ないし１６の何れか一に記載の医薬。
18. （ａ）容器；
    （ｂ）請求項１から１１の何れか一に記載の医薬；と
    （ｃ）炎症性肝疾患の治療のための医薬の使用についての指示書、
    とを含んでなるキット。