JP2010097588A - データ中継装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

データ中継装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】メインフレームなどの出力を画像処理装置から出力するデータ中継装置を提供すること。
【解決手段】上位コンピュータ110からの出力データを受領して画像形成装置に転送するデータ中継装置112は、上位コンピュータ110からの出力データが含むテキスト領域からエンコード処理を指令するトリガーデータを検索し、トリガーデータに後続するデータ範囲を取得する文字列抽出手段230と、文字列抽出手段230が取得したデータ範囲の情報を受領してエンコードデータを生成するエンコードデータ作成手段240と、エンコードイメージの生成処理を指定するグラフィカルユーザインタフェースを生成するGUI生成手段280とを含み、エンコードデータを出力データに重畳して印刷データを作成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成に関し、より詳細には、メインフレームコンピュータなどの出力データを加工して出力することが可能な、データ中継装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
帳票など大量の印刷物を作製する場合や、メインフレームコンピュータ(以下、単にメインフレームとして参照する。)などで業務アプリケーションを実行させ、その結果を出力させる場合、従来では、端末コンピュータからメインフレームに対して印刷実行またはデータ送信を行い、業務を実行させ、その結果をラインプリンタや、レーザプリンタ、MFP(Multi-Function Peripheral)などに出力することが広く行われている。
メインフレームは、多くの場合、独自オペレーティングシステムを使用してその処理を実行し、その出力は、通常、専用言語を使用し、ラインプリンタに適合したライン出力とされている。また、端末コンピュータは、メインフレームに対して、ユーザIDやパスワードを使用してメインフレームにアクセスし、データを送信し、その処理を依頼する。
従来、メインフレームの出力は、ラインプリンタなどで行うことを前提としていたが、近年の画像形成装置およびパーソナルコンピュータの処理性能の向上に伴って、メインフレームの出力を、電子写真法を使用した画像形成装置で行うことも可能となっている。
このため、メインフレームの出力環境は、より多様化し、高品質化している。また、メインフレームの出力結果は、業務アプリケーションにより作製されたものであり、帳票を使用して、さらに発注、在庫管理などの業務を連携させる場合が多い。
従来では、帳票出力物を他の業務と連携させる場合、業務担当者が膨大な帳票から数値を読み取って端末コンピュータなどから入力し、発注や在庫管理などの連携業務が行われている。しかしながら、帳票で出力される品種や項目は膨大なので、数値の入力ミスなどが発生しがちであった。
このため、帳票出力に記述された数値データ、文字データ、またはキャラクタデータを、標準バーコード、QRコードなどのコーディングデータとして出力させることにより、大量の出力物から、正確かつ効率的に業務のためのデータを抽出することが好ましい。さらに、出力物の付随データとしてヘッダ・フッタデータが使用される場合もある。この様な場合にも、ヘッダ・フッタデータから日付、作成者情報などを取得して以後の業務管理などの業務に渡すことが必要な場合もある。
メインフレームから出力される出力物に対してバーコードやQRコードなどを出力させるモジュールを追加することで、帳票出力物に対してエンコードデータを追加することが可能である。しかしながら、出力物を他の関連業務に渡すためのモジュールをメインフレームのアプリケーションを修正することは、修正コストもかさみ、また、メンテナンス期間にわたり、業務アプリケーションの停止およびデータアクセスの制限といった基幹業務の停止および遅滞を伴う。また、連携させるべき業務は、顧客の多様なニーズに対応して修正することも要求されているので、メインフレームの業務アプリケーションを、そのためだけに停止・メンテナンス・開発することは、メインフレーマであってもコストパフォーマンス的な観点からみて現実的なものではない。
従来、メインフレームなどのライン出力データを出力する画像形成装置が知られている。例えば、特開2000−29654号公報(特許文献1)では、印刷データをプリンタ装置へ送信して印刷を行わせるとともに、印刷終了をプリントマネージャに通知する印刷制御手段を設けて、帳票出力状況管理手段に、データ受信完了通知後の予め設定された帳票出力待ち時間内に帳票印刷異常終了があった場合、または帳票出力待ち時間経過後も印刷完了または印刷異常終了の通知がなかった場合に、データ送受信手段にプリントサーバ形式帳票データファイルから帳票データを再送させるプリントサーバを開示している。
さらに、特開2005−141450号公報(特許文献2)では、メインフレームからの帳票出力を仕分けする帳票仕分けサーバを開示している。
また、例えば、特開平8−44513号公報(特許文献3)では、開発費をかけることなく、印字品質が低下するおそれがないフォーム・オーバーレイ機能実行システムを開示している。特許文献3に記載されたシステムは、帳票などのオーバーレイを実行して印刷品質を低下させずに帳票などの印刷出力を低コストで提供することを可能としている。
また、特開2007−60003号公報(特許文献4)には、画像形成装置がICカードから読み取ったユーザIDを、記憶部に記憶させたユーザIDと照合し、照合結果が認証された場合に印刷出力の取り忘れを警告する報知信号を生成することで、出力物のセキュリティ性を向上させる技術が開示されている。
さらに、特開2008−119966号公報(特許文献5)では、顧客IDなどをバーコードやQRコードとして出力させ、後続する処理に渡す技術を開示している。
また、特開2002−63001号公報(特許文献6)は、ユーザアプリケーションから印刷要求を受け取るグラフィックスデバイスインタフェースより、上記印刷要求を受け取ってプリンタドライバに送信する仮想プリンタドライバとを含み、仮想プリンタドライバがユーザ設定使用のビットマップと特殊な記号とを描画する印刷命令を作成しプリンタドライバに送信する印刷制御インタフェースであって、ビットマップイメージがバーコードを提供する印刷制御インタフェースを開示している。
特許文献1のプリントサーバは、メインフレームからの出力を、低価格プリンタで出力させる技術を開示する。しかしながら、特許文献1のプリントサーバは、低価格プリンタ装置に障害が発生した場合にでも他の低価格プリンタ装置で帳票印刷をバックアップするものであり、低価格プリンタからの出力物のセキュリティ管理を目的とするものではない。
また、特許文献2に記載された帳票仕分けサーバは、メインフレームからの出力データを処理することが可能ではあるものの、メインフレームの出力データの高セキュリティ化を解決するものではない。
また、特許文献3に記載された技術は、ホストコンピュータのプリンタドライバの構成を変更する必要があり、メインフレームについて適用する場合には基幹業務が停止する。したがって、そのための代替機の手配、および業務アプリケーション修正のためのコストがかかるなどの問題点を解決するものではない。
さらに、特許文献4に記載された技術は、ICカードから取得した識別値を使用して出力物のセキュリティ性を向上することを可能とする。しかしながら、この技術は、メインフレームからの出力データを、ICカードから取得した情報にタグ付けしなければ、ICカードからの情報で対応する出力データの出力制御を行うことはできず、メインフレームからの出力物のセキュリティ性を制御することを可能とするものではない。
また、特許文献5に記載された技術は、ホストシステムで使用する業務アプリケーションの修正を行わなければならず、効率的なコードデータ化を行うことができないという問題点は依然として残されてしまう。
さらに、特許文献6では、プリンタドライバがビットマップイメージを介してバーコードを印刷させる点について開示する。しかしながら、特許文献6は、ユーザがカスタマイズした情報を有するバーコードを印刷させる点について開示するのみであり、印刷すべきテキスト領域の指定されたデータ領域を動的に取得してエンコード処理するものではない。
本発明は、上記従来技術の問題点に着目してなされたものであり、これまでメインフレームからの出力物に対して顧客の要望に対して柔軟に対応しながら、かつメインフレームの業務アプリケーションを全く修正することなく、効率的に出力物に対してエンコードデータを追加する、データ中継装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体が必要とされていた。
さらに、既設置のメインフレームのソフトウェア構成に修正を加えることなくそのまま使用し、データ中継装置に対する最小限のソフトウェアモジュールの追加のみで帳票出力物に対するエンコードデータの追加を可能とする、データ中継装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体が必要とされていた。
上述した問題点を解決するために、本発明のデータ中継装置は、メインフレームが出力する専用言語で記述された出力データを解析し、好ましくは、GDI(Graphics Display Interface)で処理可能なフォーマットにエミュレーションして中間データを作成する。中間データの作成後、エミュレーション手段は、GDIインスタンスを作成し、プリンタドライバを呼び出して中間データからEMF(Enhanced Meta-File)ファイルを作成する。
データ中継装置が管理するプリンタドライバは、プラグインプログラムとしてプリンタドライバに追加されるエンコード処理手段を実装する。エンコード処理手段は、中間データのテキスト領域内に、ユーザ指定されたトリガーデータを検出すると、少なくとも設定されたデータ範囲を読み込んで、読み込んだデータ範囲を、バーコードやQRコードなどの2次元コードなど、エンコードデータにエンコードする。エンコードデータは、帳票出力物の当該データ範囲を出力させるべき位置にイメージ合成される。エンコードデータが合成された後、データ中継装置は、エンコードデータを含む合成データを画像形成装置が出力可能なデータフォーマットの印刷データに変換し、画像形成装置に出力させる。
トリガーデータは、特定のデータ範囲の開始を示す文字シーケンス、数字シーケンス、またはキャラクタシーケンスとすることができ、トリガーデータは、ユーザがグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を介して直接指定することができる。データ中継装置は、当該指定を受領すると、指定されたシーケンスを検索シーケンスとして出力データに含まれるテキスト領域を解析し、トリガーデータで指定されたデータ範囲をエンコードして、テキスト領域のトリガーデータおよびデータ範囲に対応するサイズにサイジングして印刷データを合成する。印刷データは、プリンタドライバによってEMFファイルとして作成された後に、スプーラなどを介してRAWデータのフォーマットで作成される。印刷データが作成された後、印刷データは、画像形成装置にネットワークを介して送付され、画像形成装置による画像形成が行われる。
本発明によれば、メインフレームの出力物に対してメインフレームのソフトウェア構成を修正することなく、かつユーザが要求するデータ属性のデータ範囲を効率的にエンコードデータに変換して、印刷出力することが可能なデータ中継装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体を提供することができる。
本実施形態の業務システムの機能ブロック図。 本実施形態のデータ中継装置の機能ブロック図。 本実施形態の画像形成方法のフローチャート。 図3に示すステップS305の処理の詳細なフローチャート 本実施形態の出力データおよび印刷データの実施形態を示した図。 本実施形態でプリンタドライバ250が表示するエンコード処理のためのGUIを示した図。 別の実施形態の出力データおよび印刷データの実施形態を示した図。
以下、本発明について実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本発明の業務システム100の実施形態を示す。業務システム100は、企業などの基幹業務用に構築されており、メインフレーム110に対して、ルータ114、LAN(Local Area Network)124を介して複数の端末コンピュータ116、118、120が接続され、業務アプリケーションにより処理が可能である。また、LAN124には、本実施形態のデータ中継装置112が接続されており、メインフレーム110からの出力データを受領して、印刷データに変換し、LANなどのネットワーク124を介して接続された画像形成装置122に印刷データを送付する。印刷データは、本実施形態では、画像形成装置122が処理可能な固有フォーマット、例えばRAWデータであり、汎用プリンタが処理可能なフォーマットとして画像形成装置122に送付される。
メインフレーム110は、特に限定するわけではないが、業務用の汎用コンピュータを挙げることができ、独自のオペレーティングシステムの下で、業務アプリケーションを実行することにより、データベース管理、帳票管理、帳票作成などの処理を行う。端末コンピュータ116〜120は、入力作業者が各種のデータを入力するために使用され、メインフレーム110に対して、それぞれ固有のユーザIDおよびパスワードなどを入力してアクセスする。
メインフレーム110は、メインフレーム110へのアクセス制御を行うため、管理モジュール内にユーザ管理データベースを実装し、各ユーザ名に対してユーザID、パスワード、アクセス権原などを登録し、ユーザ管理を行う。メインフレーム110は、端末コンピュータ116、118、120との間で、例えば、クライアント−サーバ形式でサービスを提供する。また、他の実施形態では、メインフレーム110は、ウェブサーバとして端末コンピュータ116、118、120からの処理要求を受領して、サービスを提供する。
この目的から、メインフレーム110は、適切なオペレーティングシステム(以下、OSとして参照する。)の制御下で、FORTRAN、LISP、COBOL、PL−I、PASCAL、C、C++、Java(登録商標)などのプログラミング言語を実装し、業務アプリケーションの実行を可能にしている。また、メインフレーム110がウェブサーバとして機能する場合には、JAVA(登録商標)SCRIPT、PERL、RUBY、PYTHONなどのスクリプト言語をサポートすることもできる。
端末コンピュータ116は、パーソナルコンピュータやワークステーションを用いて実現され、シングルコア、マルチコアのCPUを搭載し、RAM、ROM、ハードディスク装置、ネットワークインタフェースカード(NIC)を含み、Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)などの適切なOSの下で、メインフレーム110との間の処理が可能である。
データ中継装置112は、本実施形態では、パーソナルコンピュータまたはサーバとして実現することができ、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、Windows(登録商標)XP、Windows(登録商標)Vista、Windows(登録商標)200xサーバ、SOLARIS(登録商標)、AIXなどのOSの下で、メインフレーム110の出力データを受領し、画像形成装置122が処理可能なフォーマットの印刷データを作製し、画像形成装置122に印刷データを渡す。
データ中継装置112の実装形式は、特に限定されるわけではないが、GDIを使用したWYSWYG環境での印刷出力を可能とする点や、コスト、メンテナンス性およびソフトウェアの汎用性の点で、データ中継装置112を、Windows(登録商標)を実装するパーソナルコンピュータ、サーバ、またはアプライアンスサーバとして構成することが好ましい。なお、画像形成装置122が充分な能力を有している場合には、データ中継装置112は、画像形成装置122の機能モジュールとして構成することもできるし、画像形成装置122の専用制御装置としてピア接続することもできる。
画像形成装置122は、データ中継装置112が作製した印刷データをLANなどのネットワーク124を介して受領しており、いわゆるネットワークプリンタとして構成されるMFPとすることができる。また、画像形成装置122は、画像形成装置122の利用者がICカードからの識別情報の入力やパスワードなどの入力を行うことにより、利用者を識別する機能を有していてもよい。さらに、画像形成装置122は、MFP122の他、ページプリンタなどとして構成することができる。
ネットワーク124は、1000Base−TXなどのイーサネット(登録商標)、光ネットワーク、IEEE802.11などの規格に準拠した無線ネットワークを含んで構成することができ、フレームまたはTCP/IPプロトコルに基づくパケット通信によって、相互通信が行われる。ネットワーク124は、LANの他、VPN(Virtual Private Network)などによるセキュア環境下でインターネットなどの広域ネットワークを含んで構成してもよい。
以下、メインフレーム110が、データ中継装置112または画像形成装置122に出力データを送信する場合の処理について説明する。メインフレーム110は、説明する実施形態では、FTPクライアント機能を実装し、データ中継装置112や画像形成装置122に対して、例えば、FTPプロトコルなどを使用して出力データを送付する。メインフレーム110の出力データは、ラインプリンタなどが出力するためのライン出力データであり、メインフレーム110が使用する専用言語で記述されている。一方、データ中継装置112は、FTPサーバ機能を搭載し、Telnetプロトコルを使用して、メインフレーム110の出力データを識別し、本実施形態の処理を実行する。
なお、メインフレーム110からデータ中継装置112へのデータ転送プロトコルは、メインフレーム110がサポートしているネットワークプロトコルに対応して、適宜、フレーム転送、TCP/IPプロトコルを使用したFTP、FTPS、HTTP、HTTPSプロトコルなどを使用するファイル転送を実現することができ、メインフレーム110が実装するネットワーク基盤に応じて適宜設定することができる。
メインフレーム110は、出力データとして帳票データ等を出力し、当該帳票データには、例えば、製品名、型番、数量、金額などのデータが含まれる。多くの場合、メインフレーム110の出力データを基に印刷された紙媒体等の出力物は、顧客に配送されるなど、他の業務処理に渡される。この際、オペレータが、例えば、金額、顧客識別コード、その他のデータ等の出力物に印刷されたデータを読み取って入力すると、入力ミスなどが発生する可能性がある。また、例えば、給与明細、健康保険適用明細などの帳票出力物に印字された数値データや部門データなどのデータは、第三者が直接認識できないことが好ましいものもある。
このため、本実施形態のデータ中継装置112は、帳票データの特定の内容を示す数字シーケンスや文字シーケンス、キャラクタシーケンスなどの情報を識別してエンコード化し、エンコードデータを生成する。エンコードデータは、当該情報の代わりに印刷データに合成され、印刷データが作成される。作成した印刷データは、LAN124などのネットワークを介して画像形成装置122に送付され、出力物として画像形成装置122から排出される。
図2は、本実施形態のデータ中継装置112の機能ブロック200を示す。図2に示した実施形態では、データ中継装置112が、OSとしてWindows(登録商標)アーキテクチャを実装するものとして説明する。しかしながら、OSは特に限定されるものではなく、他のOSであっても、適切なエミュレーションプログラムを実装することにより同一の機能を提供できる限り、データ中継装置112のOSとして使用できる。
データ中継装置112は、FTPプロトコルなどの通信プロトコルを使用して、ネットワーク124iを介してメインフレーム110の出力データを取得する。出力データは、データ中継装置112のネットワークインタフェース210によって取得され、データ中継装置112のエミュレータ220が管理するFIFOバッファなどのバッファメモリ(図示せず)に蓄積される。
さらに、エミュレータ220は、テキストデータおよびフォームデータを合成し、中間データを作成する。中間データが作成されると、エミュレータ220は、描画コンポーネントとして機能するGDIインスタンスを作成し、プリンタドライバ250を呼び出して、中間データをプリンタドライバに送付する。中間データの作成は、出力データから出力フォーマットデータを取得し、字間、行数、両端マージン、各フィールドの位置設定、フォントサイズ、フォント指定などを決定し、指定されたフォーマットでテキストデータを配置することにより行われる。
エミュレータ220は、上述した処理を実行するため、少なくともデータパーザと、フォント変換処理部、およびフレーム変換処理部を含んで実装されている。エミュレータ220は、ネットワークインタフェース210が受領した出力データをFIFOバッファなどにバッファリングする。そして、メインフレーム110が使用する出力データのフォーマットを解析し、テキスト部分の取得および帳票を作成するためのフレームを分離し、データ中継装置112が使用するフォーマットに修正する。フォーマットの修正は、フォントの変更、テキスト部分の印刷マージンの修正、フォームイメージの判断および取得、並びにフォームイメージのサイズ調整などを含む。
本実施形態では、エミュレータ220は、メインフレーム110が使用する専用言語を識別して、ライン出力データの構文解析を実行し、データ中継装置112が解釈可能なコマンド体系に対応付ける処理を実行する。このため、データパーザは、専用言語コマンドの対応付けが可能なテーブルを実装する。なお、データパーザの処理は、コンパイラ、インタプリタなどの従来の言語変換処理方法を使用して実装することができる。
フォント変換処理部は、メインフレーム110が使用するフォントを、データ中継装置112の対応するフォントに対応付けるためのフォント対応テーブルを管理しており、メインフレーム110の出力データのフォントをデータ中継装置112の対応するフォントに変換する。また、フォント変換処理部は、データ中継装置112が管理していないロゴなどのイメージを検出した場合、対応するビットマップなどのイメージを作成して、中間データに関連付ける処理を実行する。
フレーム変換処理部は、データパーザにより、フレームデータを記述しているとして指定された領域のデータを取得して、第1の実施形態で対応付けされるフレームイメージを取得して、中間データに関連付ける処理を実行する。また、第2の実施形態では、フレームデータを取得してオンザフライ方式で対応するフレームイメージを作成し、中間データに関連付ける処理を実行する。中間データの作成が完了すると、エミュレータ220は、GDIインスタンスを生成し、プリンタドライバ250、エンコード処理部270を呼び出して印刷処理を開始させる。
プリンタドライバ250は、印刷データを作成して、画像形成装置122に送付する処理を実行させる。プリンタドライバ250は、GDIインスタンスが作成されると、中間データを処理データとして取得し、テキスト領域を解析し、本実施形態で使用するトリガーデータがテキスト領域に含まれているか否かを判断する。トリガーデータがテキスト領域に含まれていると判断した場合、トリガーデータに後続するデータ範囲に含まれるユーザが設定した情報を取得し、当該データ範囲に含まれる情報からエンコードデータを作成する。
本実施形態では、エンコードデータは、デコードした場合に情報を復号可能な最低単位のデータセットを意味し、2次元イメージに対して数値などの復号データとして作成される。特定の実施形態では、エンコードデータのみを含むイメージ、またはエンコードイメージとサイズ調整のための背景データとから作成されるエンコードイメージとすることもできる。
別の実施形態では、エンコードデータは、画像形成装置122が生成する出力物の特定の領域をマスクする画像データ(以降、マスク画像として参照する。)であり、社外秘文書などの機密性の高い情報を隠す。マスク画像は、トリガーデータに後続するデータ範囲に含まれているマスク画像の範囲に関する情報を基に作成される。
さらに他の実施形態では、エンコードデータを、例えば、PDLなどの描画可能なデータとして生成し、当該描画データを、適切にサイジングした背景イメージ上に描画する処理などで作成することができる。いずれにせよ、エンコードデータを印刷データに重畳する場合、トリガーデータおよびデータ範囲に相当する領域にエンコードデータを合成する処理を実行する。なお、エンコードデータまたはエンコードイメージの作成については、より詳細に後述する。
上述の処理を実行する目的で、プリンタドライバ250は、中間データから印刷データを作成する汎用処理モジュールの他、テキストデータの内容に対応する処理を可能とするエンコード処理部270を含んでいる。エンコード処理部270は、プリンタドライバ250に対するプラグインプログラムとして、または既にインストール済みのプリンタドライバ250に対する機能拡張モジュールとして提供することができる。さらに、エンコード処理部270は、文字列抽出部230と、エンコードデータ作成部240と、GUI生成部280とを含んで構成されている。
文字列抽出部230は、中間データからテキスト領域のテキストデータを抽出する。また、文字列抽出部230は、トリガーデータが検出されない限り、テキストデータをプリンタドライバ250に直ちに戻し、バッファリングさせる。トリガーデータが検出されると、文字列抽出部230は、トリガーデータおよびトリガーデータに後続する指定されたデータ範囲を取得し、トリガーデータ+データ範囲のデータのうち、トリガーデータに後続する設定されたデータ範囲の情報を抽出する。
文字列抽出部230は、検出したトリガーデータに後続する指定されたデータ範囲の情報を抽出した後、当該抽出した情報をエンコードデータ作成部240に送付する。なお、本実施形態で、エンコード対象とすることができる対象テキスト領域は、本文の他、ヘッダ・フッタなどに割り当てられる数字シーケンス、文字シーケンス、キャラクタシーケンス、またはこれらを組み合わせたいかなるシーケンス等を含み、特に限定されるものではない。
エンコードデータ作成部240は、抽出されたデータ範囲の情報を取得すると、エンコーダ(図示せず)を呼び出して、抽出された情報をエンコーディングする。エンコーダは、他の機能処理部と同様に、プラグインプログラムとして実装することができ、これまで知られたいかなるプログラムを使用することができる。エンコーダは、抽出した情報を、JAN(13桁)、短縮JAN(8桁)、ITF(インタリーブド 2of5)、STF(スタンダード2of5)、NW−7(CORDABAR、パナコード)、CODE39、CODE−128、GS1−128、[UCC/EAN−128]、コンビニ料金代理収納用バーコード、GS1 DataBar Omnidirectional [RSS−14]、GS1 DataBar Truncated [RSS-14 Truncated]、GS1 DataBar Limited [RSS-14 Limited]などの規格でエンコーディングする。なお、エンコーダは、抽出した情報内に数値データ以外の情報が含まれる場合には、QRコードなどの2次元バーコードに変換するソフトウェアモジュールとすることができる。
エンコード処理部270が作成したエンコードデータは、一旦バッファリングされた後、プリンタドライバ250の処理に応じてプリンタドライバ250に戻される。プリンタドライバ250は、中間データをバッファリングしており、エンコードデータを受領すると、エンコードデータを中間データのトリガーデータ+データ領域に対応するように、エンコードデータのサイズをエンコードデータの追加領域に適合するサイズに調整して、トリガーデータ+データ領域に対応する領域に合成させる。なお、エンコードデータのサイズ調整の実施形態についてはより詳細に後述する。
エンコードデータを合成した後、プリンタドライバ250は、適宜、画像形成装置122を制御するためのPDL(Page Description Language)コマンドを追加する。その後、プリンタドライバ250は、中間データをスプーラ260に送付し、汎用プリンタが使用するRAWデータを作成させ、ポートモニタを介して指定された画像形成装置122に印刷データを送付する処理を実行させる。
別の実施形態では、エンコードデータ作成部240は、トリガーデータに後述するデータ範囲に含まれる情報を用いて、エンコードデータとして、印刷データに重畳されるマスク画像を生成する。より具体的には、エンコードデータ作成部240は、当該データ範囲で指定された大きさのマスク画像を作成し、作成したマスク画像をバッファリングする。プリンタドライバ250は、データ範囲で指定されたマスク画像の位置を基点にして、エンコードデータ作成部240が生成したマスク画像を印刷データに合成する。
本実施形態では、GUI生成部280は、エンコード処理部270がエンコード処理を実行するための条件設定を行うGUIを提供する。GUI生成部280は、エンコード処理部270がエンコード処理を実行するか否か、およびエンコード処理を実行する際のトリガーデータの設定、エンコードイメージのサイジングデータの設定などを可能とする入力フィールドを提供する。ユーザは、GUI生成部280が提供する入力フィールドから各種設定を実行し、エンコード処理部270の処理条件を設定することができる。
別の実施形態では、GUI生成部280は、プリンタドライバ250がマスク処理を実行するための条件設定を行うGUIを提供する。GUI生成部280は、マスク処理を実行するか否かの指定、マスク処理を実行するトリガーデータの設定、マスク画像の配置位置(例えば、始点、中心点等)およびマスク画像の大きさの設定などを可能とする入力フィールドを提供する。ユーザは、GUI生成部280が提供する入力フィールドから各種設定を実行し、マスク処理の条件を設定することができる。
図3は、本実施形態のデータ中継装置112が実行する処理のフローチャートを示す。図3の処理は、ステップS300から開始し、ステップS301でメインフレーム110からの出力データをFIFOバッファに格納する。ステップS302でFIFOバッファから先入れ・先出し方式で出力データを読み出して、読み出した出力データのテキスト領域から、文字列抽出部230がテキスト領域を読み込んでトリガーデータを検索する。ステップS303で文字列抽出部230がトリガーデータを検出したか否かを判断し、トリガーデータが検出されない場合(no)、処理をステップS302に戻し、さらにトリガーデータの検出を継続する。
ステップS303の処理でトリガーデータが検出されると(yes)、ステップS304で、トリガーデータ+設定されたデータ範囲の最終コードまでの情報を取得し、バッファリングする。文字列抽出部230は、トリガーデータ+データ範囲の文字列を取得した後、プリンタドライバ250にテキスト領域を返す。第1の実施形態では、ユーザが希望する情報は、トリガーデータおよびデータ範囲の情報のうち、データ範囲内の情報だけである。このため、文字列抽出部230は、情報を取得した後、トリガーデータ+データ範囲の採取コードに対応する数の空白文字コードを追加して、プリンタドライバ250に返す。この結果、テキスト領域の該当する箇所は空白文字で置換される。
他の実施形態では、文字列抽出部230は、テキスト領域をプリンタドライバに返す場合、何らの処理を施すことをせず、そのままプリンタドライバ250に返す。この実施形態は、コードデータをイメージ化し、適切な背景サイズの不透明背景をトリガーデータ+データ範囲に重畳して、対応する領域の文字コードを隠すことで、エンコードデータを合成する場合に好適に使用することができる。
ステップS305では、エンコードデータ作成部240が、エンコーダにデータ範囲の情報を渡し、エンコーディングを実行させ、エンコードデータを作成する。エンコードデータは、イメージデータとして作成することもできるし、適切な描画コマンドを使用してエンコードデータを作成するためのファイル(例えばフォントファイルなど)として登録することができる。ステップS306では、出力データに含まれる文字データと、出力データから取得したフォームデータとを合成し、ステップS307では、文字データとフォームデータとを合成した後、トリガーデータ+データ範囲の領域に適合するサイズにしたエンコードデータを位置合わせして、文字データおよびフォームイメージに合成して印刷データを作成する。
ステップS308では、プリンタドライバ250が、設定に対応してPDLコマンドを追加し、ステップS309で合成データをスプーラ260に送付し、RAWデータを生成させる。生成されたRAWデータは、スプーラ260からポートモニタを介して画像形成装置122に送付され、画像形成装置122による印刷出力が実行される。画像形成装置122からの出力物には、メインフレーム110の出力データのうちユーザ設定したデータ範囲が、エンコードデータとして表示され、出力物を利用する後続の業務処理の処理効率を向上させることができる。
ステップS310では、未処理の出力データがFIFOバッファ内に存在するか否かを判断し、未処理の出力データが無ければ(no)、処理をステップS311で終了させる。また、ステップS310で未処理の出力データが存在する場合(yes)、処理をステップS302に戻し、上述した処理を、未処理の出力データが無くなるまで反復させる。
図4は、図3のステップS305で本実施形態のデータ中継装置112が実行するエンコードされたイメージを取得する処理のフローチャートである。図4の処理は、ステップS400から開始し、ステップS401でデータ範囲の情報をバッファメモリから読出す。データ範囲の情報としては、数字シーケンス、文字シーケンス、キャラクタシーケンス、または数字−文字−キャラクタの少なくとも2つを含む混合シーケンスを使用することができる。
ステップS402では、情報に対応するエンコードデータを生成し、エンコードデータに対応付ける背景イメージを取得して対応付ける。エンコードデータは、イメージとして作成する場合、エンコードデータを2次元に展開するイメージをプリンタドライバにより作成させ、当該イメージをビットマップ、GIF、TIFF、JPEG、JPEG2000、PNG、メタファイルに変換することにより生成される。エンコードデータをPDL等で記述可能なフォントデータなどとして管理する場合には、フォントデータを指定する識別値を取得するだけで良い。
さらに他の実施形態では、特定の数字シーケンスを桁数などが設定されているバーコードなどにエンコーディングする場合、数字シーケンスに対応するエンコードデータを登録するデータベースを用意しておき、数字シーケンスの識別と同時にエンコードデータを選択する処理を採用することができる。
ステップS403では、削除したトリガーデータおよびデータ範囲の印刷データ上での領域を、ユーザ指定値から計算する。ステップS404では、背景イメージのサイズを、計算した領域に適合するサイズに修正し、ステップS306で呼び出されるまで、エンコードデータおよび背景データを対応付けてエンコードデータバッファに登録する。なお、この段階で、エンコードイメージとして合成し、エンコードデータバッファに登録しておくこともできる。背景イメージのサイズを修正する処理は、エンコード領域のサイズを固定し、背景領域を、対象とする領域のサイズに適合するように調整し、エンコード領域と背景領域とを対象領域に重畳する方法を採用することができる。さらに他の実施形態では、先にサイジングした背景画像を重畳させておき、その後、エンコードデータをイメージとするか、または適切な描画データとして合成させる方法を採用することもできる。
なお、帳票データを出力させる場合に、同一のエンコードデータが複数のページに亘って存在するとき、フレームデータまたはフレームイメージとともに、L2キャッシュやL3キャッシュなどのデータキャッシュにエンコードデータをキャッシュする構成を採用することにより、より高速の処理が可能となる。
図5は、本実施形態のデータ中継装置112が生成する出力物の実施形態を、エミュレータ220が生成する出力データと対応付けて示した図である。図5に示す出力データ500は、メインフレーム110が使用する出力フォーマットに従って出力されるが、出力データが帳票出力である場合には、出力データ500で示されるデータ配置とされ、出力データ500に対してフォームイメージがオーバーレイされて、帳票出力物が作成される。出力データ500は、製品名などを記述するカラム510と、型番などを記述するカラム520と、数量などを記述するカラム530とを含むフォーマットとして出力される。また、カラム540は、金額、発送先、納入先など、後続業務で使用するデータが記述されたカラムである。
説明する実施形態では、データ中継装置112のユーザが、カラム540に記述されたデータをエンコードデータとして表示させることを希望するものとして説明する。カラム540に記述すべきデータの先頭には、例えば、エミュレータ220が、出力データをプリンタドライバ250が解釈可能なコードに変換する処理、またはメインフレーム110からの出力データをそのまま残しておく処理で、カラム位置、データ属性などを示す指示コードなどが付される。例示する実施形態では、「&%?」が付されており、当該指定コードの直後から実質的なデータが記述されている。なお、コード「?」は、カラム540上の行数を指定する値であり、それぞれの行ごとに異なる指定値が付されている。本実施形態では、トリガーコードとして上述したコード「&%」を使用する。
さらに本実施形態では、データ範囲を、トリガーデータの後、2文字目から指定する文字数として設定する。なお、この設定は、ユーザが、データ中継装置112が提供する後述のGUIを使用して設定することができる。本実施形態では、プリンタドライバ250は、トリガーデータを含む出力データ500に対してオーバーレイするためのフォームイメージを受領して、画像合成を実行するとともに、トリガーデータ+データ範囲に対してエンコードイメージを重畳させて、印刷データ550を作成する。なお、図5に示す印刷データ550には、オーバーレイしたフォームは、省略して示している。
印刷データ550は、カラム560は、製品名などを記述するカラム510に対応して生成されており、カラム570は、型番などを記述するカラム520に対応して生成されている。さらに、カラム580は、数量などを記述するカラム530に対応して生成されている。一方、カラム540に対応するカラム590は、フォーマットとして出力される。また、カラム590には、数字シーケンスに対応するエンコードイメージが重畳される。
なお、トリガーデータ+データ範囲の文字コードシーケンスは、エンコード処理部270の文字列抽出部230がトリガーデータを認識し、トリガーデータ+データ範囲を取得した段階で、またはトリガーデータ+データ範囲をバッファリングする段階で、文字列抽出部230によって削除され、削除された文字コードに対応する空白文字を追加してプリンタドライバ250に返すことにより、コードイメージを重畳する領域を確保する構成とすることができる。
さらに他の実施形態では、文字列抽出部230は、トリガーデータ+データ範囲の値を入力ストリームから抽出し、エンコードデータ作成部240に渡す処理のみを実行することができる。この実施形態の場合、トリガーデータ+データ範囲は、プリンタドライバ250が処理することになるものの、当該トリガーデータ+データ範囲の領域を被覆する形式でエンコードイメージを重畳させ、画像メタファイル、例えばEMFファイルを作成する処理を実行する。どの処理を使用するかについては、プリンタドライバ250の処理速度などに応じて適宜選択することができる。
図6は、本実施形態のプリンタドライバ250がユーザに対して表示する、エンコード置換を指示するためのGUI600を示す。GUI600は、プラグインプログラムとして追加されるエンコード処理部270が提供するGUIである。図6に示す実施形態では、チェックボックス610「バーコード印刷を行う」をチェックすることにより、バーコード置換処理を実行することが指令されている。
GUI600には、さらに他の入力フィールドが設けられており、入力フィールド620では、トリガーデータとして使用するためのキーワードを設定する。図示する実施形態では、トリガーデータとして、「%%」が指定されている。なお、当該トリガーデータは、ユーザがデータ中継装置112の特定の設定に応じて、適宜設定することができる。また、入力フィールド630は、バーコードのデータ範囲を指定するフィールドであり、図示する実施形態では、トリガーデータから1文字空けてトータルで、5ケタのシーケンスを取得することが指示されている。
入力フィールド640は、エンコード方式を指定する入力フィールドであり、図示する実施形態では、EAN−128のエンコード方式が指定されている。なお、当該入力フィールド640は、プルダウンリストとして構成されていて、エンコード処理部270が保有するエンコード方式を適宜選択して設定することが可能である。さらに、入力フィールド650、660、670は、エンコードイメージを重畳させる位置を設定するフィールドであり、ユーザが、帳票データの出力イメージを、例えば、プレビューなどを使用してチェックしながら設定することが可能である。
なお、文字列抽出部230が自動的にエンコードイメージの重畳範囲を設定可能な場合には、入力フィールド650、660、670は不要であるが、入力フィールド650、660、670を効果的に利用することにより、ユーザの要求するエンコードイメージサイズに柔軟に対応することができる。
図7は、別の実施形態の出力データ700および印刷データ750の実施形態を示した図である。図7に示す出力データ700は、メインフレーム110が使用する出力フォーマットに従って出力される。また、出力データ700には、トリガーデータ710と、マスク画像の位置情報720と、マスク画像の範囲情報730と、機密情報740とが含まれている。
図7に示す実施形態の場合、トリガーデータ710は、データ中継装置112に対してマスク処理を実行させるトリガーデータであり、本実施形態では、トリガーデータとして「&%」が使用されている。マスク画像の位置情報710は、マスク画像が配置される位置を示しており、本実施形態では、マスク画像が、始点(0,0)を基準に印刷データに配置される。マスク画像の範囲情報730は、マスク画像の大きさを示しており、縦の長さが120ピクセルであり、横の長さが190ピクセルであることを示している。なお、他の実施形態では、マスク処理を指定できる限り、トリガーデータとして、いずれの記号、文字、キャラクタを使用することでき、マスク画像の位置情報および範囲情報は、任意の数値およびサイズを指定することができる。
印刷データ750は、マスク画像の範囲情報730で指定された大きさで生成されたマスク画像760を、出力データ700に重畳して合成することにより生成された画像データである。マスク画像760は、マスク画像の位置情報720で指定された印刷データ750の位置に配置される。これにより、出力データに機密性の高い情報等が含まれる場合に、このような情報をマスクして読み取り不可能とすることができる。
上述したように、本発明によれば、メインフレームなどから出力される帳票データのうち、ユーザ指定した範囲のデータをエンコードして印刷出力することを可能にし、低コスト、かつユーザによるエンコード指定に柔軟に対応することができる、データ中継装置、画像形成方法、プログラムおよび記録媒体が提供できる。なお、説明するまでもなく、本実施形態のメインフレームコンピュータは、ワークステーション、サーバ専用機、またはパーソナルコンピュータなどに容易に置換することができる。
本実施形態の上記機能は、アセンブラ、C、Visual C、C++、Java(登録商標)、などのオブジェクト指向プログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、当該プログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
これまで本実施形態につき説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100…業務システム、110…メインフレーム、112…データ中継装置、114…ルータ、116〜120…端末コンピュータ、122…画像形成装置、124…ネットワーク(LAN)、200…データ中継装置(機能ブロック)、210…ネットワークインタフェース、220…エミュレータ、230…文字列抽出部、240…エンコードデータ作成部、250…プリンタドライバ、260…スプーラ、270…エンコード処理部、280…GUI生成部
特開2000−29654号公報 特開2005−141450号公報 特開平8−44513号公報 特開2007−60003号公報 特開2008−119966号公報 特開2002−63001号公報

Claims (13)

  1. 上位コンピュータからの出力データを受領して画像形成装置に転送するデータ中継装置であって、前記データ中継装置は、プリンタドライバ手段を含み、前記プリンタドライバ手段は、
    前記上位コンピュータからの出力データに含まれるテキスト領域からエンコード処理を指令するトリガーデータを検索し、前記トリガーデータに後続するデータ範囲を取得する文字列抽出手段と、
    前記文字列抽出手段が取得した前記データ範囲の情報を受領してエンコードデータを生成するエンコードデータ作成手段と、
    前記エンコードデータの生成処理を指定するグラフィカルユーザインタフェースを生成するGUI生成手段と
    を含み、
    前記プリンタドライバ手段は、前記エンコードデータを前記出力データに重畳して印刷データを作成する、データ中継装置。
  2. 前記文字列抽出手段と、前記エンコードデータ作成手段と、前記GUI作成手段は、前記プリンタドライバ手段に対するプラグインプログラムである、請求項1に記載のデータ中継装置。
  3. 前記文字列抽出手段は、前記トリガーデータおよび前記データ範囲の最終コードの間の文字コードを削除した後、同数の空白文字コードを前記テキスト領域に追加して前記プリンタドライバ手段に返し、
    前記プリンタドライバ手段は、前記エンコードデータのサイズを前記トリガーデータおよび前記データ範囲の最終コードの間となるように調整して、前記テキスト領域に合成する、請求項1または2に記載のデータ中継装置。
  4. 前記エンコードデータ作成手段は、前記データ範囲の情報で指定された大きさのマスク画像をエンコードデータとして生成し、
    前記プリンタドライバ手段は、前記データ範囲の情報で指定された位置を基準に、前記マスク画像を前記出力データに合成する、請求項1または2に記載のデータ中継装置。
  5. 前記上位コンピュータは、メインフレームコンピュータであり、
    前記出力データは、ラインプリンタのためのライン出力であり、
    前記データ中継装置は、前記出力データを描画コンポーネントが解釈可能なフォーマットにエミュレーションするエミュレータ手段を含み、
    前記プリンタドライバ手段は、前記描画コンポーネントのインスタンス内で呼び出されて画像メタファイルで前記印刷データを作成し、スプーラを介して前記印刷データを前記画像形成装置の固有フォーマットのデータに変換して前記画像形成装置に転送する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ中継装置。
  6. 前記描画コンポーネントはGDIであり、前記画像メタファイルはEMFであり、前記固有フォーマットはRAWデータである、請求項5に記載のデータ中継装置。
  7. 上位コンピュータからの出力データを受領して画像形成装置に印刷物を出力させる方法であって、前記方法は、データ中継装置が、
    前記上位コンピュータからの出力データに含まれるテキスト領域からエンコード処理を指令するトリガーデータを検索し、前記トリガーデータに後続するデータ範囲を取得するステップと、
    前記データ範囲の情報を受領してエンコードデータを生成するステップと、
    前記エンコードデータの生成処理を指定するグラフィカルユーザインタフェースを生成するステップと、
    前記エンコードデータを前記出力データに重畳して印刷データを作成するステップと
    を実行する画像形成方法。
  8. 前記取得するステップは、前記トリガーデータおよび前記データ範囲の最終コードの間の文字コードを削除した後、同数の空白文字コードを前記テキスト領域に追加するステップを含む、請求項7に記載の画像形成方法。
  9. 前記エンコードデータを生成するステップは、前記データ範囲の情報で指定された大きさのマスク画像をエンコードデータとして生成するステップを含み、
    前記印刷データを作成するステップは、前記データ範囲の情報で指定された位置を基準に、前記マスク画像を前記出力データに合成するステップを含む、請求項7に記載の画像形成方法。
  10. 前記上位コンピュータは、メインフレームコンピュータであり、前記出力データは、ラインプリンタのためのライン出力であり、前記データ中継装置は、さらに、
    前記出力データを描画コンポーネントが解釈可能なフォーマットにエミュレーションするステップと、
    前記描画コンポーネントのインスタンスを作成し、前記描画コンポーネントのインスタンスを介して画像メタファイルで前記印刷データを作成し、スプーラを介して前記印刷データを前記画像形成装置の固有フォーマットのデータに変換して前記画像形成装置に転送するステップと
    を含む、請求項7〜9のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  11. 前記描画コンポーネントはGDIであり、前記画像メタファイルはEMFであり、前記固有フォーマットはRAWデータである、請求項10に記載の画像形成方法。
  12. 上位コンピュータからの出力データを受領して画像形成装置に転送するための情報処理装置が実行可能なプログラムであって、前記プログラムは、情報処理装置を、請求項1〜6のいずれか1項に記載の手段として機能させる、プログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。
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