以下、本発明にかかる印刷システムを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、互いに通信可能な印刷装置と情報処理装置とを含む印刷システムに本発明を適用したものである。
本形態の印刷システム100は、図1に示すように、印刷装置1と、情報処理装置2とを有し、互いに通信可能に接続されている。印刷装置1は、印刷対象の媒体への印刷が可能な装置であり、例えば、ラベルプリンタ、ページプリンタ、コピー機、複合機である。情報処理装置2は、印刷装置1にて印刷させる画像データの生成及び編集、印刷装置1への印刷実行指示と画像データとの送信等を行う装置であり、例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータである。なお、印刷システム100を構成する印刷装置1や情報処理装置2は、それぞれ1台に限らず、複数台有ってもよい。
印刷装置1は、図1に示すように、コントローラ11と、画像形成部12と、操作パネル13と、ネットワークインターフェース14とを有している。コントローラ11は、CPUやメモリ等を含み、印刷装置1の各構成要素を制御する。なお、図1中のコントローラ11は、印刷装置1の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって、実際に印刷装置1に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
画像形成部12は、印刷対象の媒体に画像を印刷するための構成である。画像形成部12の画像形成方式は、電子写真方式であっても、インクジェット方式であってもよい。操作パネル13は、例えば、タッチパネルであり、ユーザによる入力を受け付けるとともに情報の表示を行う。操作パネル13は、各種の表示ランプやボタン等を含んでもよい。ネットワークインターフェース14は、情報処理装置2と通信を行うためのハードウェアである。
情報処理装置2は、図1に示すように、CPU21と、ROM22と、RAM23と、不揮発性メモリ24と、操作表示部26と、ネットワークインターフェース27とを有している。ROM22には、情報処理装置2を起動するための起動プログラム等が記憶されている。RAM23は、各種処理が実行される際に作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。不揮発性メモリ24は、例えば、HDD、フラッシュメモリであり、各種のプログラムやデータを記憶する。
CPU21は、ROM22や不揮発性メモリ24から読み出したプログラムに従って、各種の処理を実行する。操作表示部26は、例えば、タッチパネルであり、ユーザによる入力を受け付けるとともに情報の表示を行う。操作表示部26は、キーボード、マウス、ディスプレイ等を備えるものであってもよい。ネットワークインターフェース27は、印刷装置1と通信を行うためのハードウェアである。ネットワークインターフェース27は、通信インターフェースの一例である。
本形態の印刷システム100では、情報処理装置2と印刷装置1とが、共通のアクセスポイント3を介して、Wi-Fi(登録商標)規格に準拠した無線通信を行う。すなわち、ネットワークインターフェース14および27は、ともに、Wi-Fi(登録商標)規格による無線通信を可能にするインターフェースである。より具体的には、IEEE802.11の規格及びそれに準ずる規格に基づく無線通信を可能にするインターフェースである。なお、本形態の通信態様は一例であり、前述の態様に限らない。例えば、情報処理装置2と印刷装置1とは、アクセスポイント3を介さない直接接続による無線通信にて通信してもよい。
情報処理装置2の不揮発性メモリ24には、図2に示すように、画像編集用のアプリケーションプログラム(画像編集アプリ)41と、画像データ生成プログラム42と、専用印刷制御プログラム43と、オペレーティングシステム(OS)44と、が記憶されている。さらに、情報処理装置2のOS44には、汎用印刷制御プログラム45と、通信プログラム46と、が組み込まれている。画像編集アプリ41は、編集アプリケーションプログラムの一例である。以下では、アプリケーションプログラムを「アプリ」と称する。なお、図2では、各種のデータの流れる方向を実線の矢印にて示している。
画像編集アプリ41は、例えば、ユーザの指示を受け付ける機能、画像を表示する機能、画像の編集や保存を行う機能、を有するプログラムである。本形態の画像編集アプリ41は、例えば、ラベルプリンタ用のラベル画像ファイルの生成および編集に用いられるプログラムである。ラベル画像ファイルは、テープ状のラベル媒体に印刷するためのデータファイルである。画像編集アプリ41は、さらに、生成済みのラベル画像ファイルを読み込む機能や、印刷指示を受け付ける機能、印刷時の各種設定を受け付ける機能も有する。
また、画像編集アプリ41は、図2中に一点鎖線で示すように、専用印刷制御プログラム43または汎用印刷制御プログラム45を介して、印刷装置1から装置の状態情報を取得する機能も有する。装置の状態情報としては、例えば、印刷完了通知、エラー通知がある。
画像データ生成プログラム42は、印刷用の画像ファイルを生成する機能を有するプログラムである。本形態の情報処理装置2では、画像データ生成プログラム42は、例えば、画像編集アプリ41にて受け付けた編集の指示に基づいて、ラベル画像ファイルを生成する。画像編集アプリ41にてラベル画像ファイルを生成する処理の手順は、詳細には、画像編集アプリ41から画像データ生成プログラム42に生成の指示が出力され、画像データ生成プログラム42にて生成されたラベル画像ファイルを画像編集アプリ41が取得する手順を含む。
専用印刷制御プログラム43は、例えば、ラベル画像ファイルに含まれる画像データをラスタライズしてラスタライズデータを生成する機能、生成したラスタライズデータを通信プログラム46を制御して印刷装置1に送信する機能、を有するプログラムである。専用印刷制御プログラム43は、特定の機種の印刷装置に対応する専用のプログラムであり、他のメーカの機種など特定の機種以外の印刷装置には対応しない。
本形態の専用印刷制御プログラム43は、印刷装置1を制御するための専用のプログラムであり、印刷装置1にて実行可能な全ての詳細な印刷設定に対応可能であって、印刷装置1にて対応可能な形式のラスタライズデータを生成する。専用印刷制御プログラム43は、画像編集アプリ41のみでなく、各種の印刷用アプリで共同で使用される共用プログラムの一例である。
汎用印刷制御プログラム45は、所定の印刷規格に基づく印刷用の規格データを生成する機能、生成した規格データを通信プログラム46を制御して印刷装置1に送信する機能、を有するプログラムである。汎用印刷制御プログラム45は、印刷制御機能を実現するために、OS44によって提供される標準のプログラムである。汎用印刷制御プログラム45によって送信される規格データは、印刷装置1の備える汎用のラスタライズ処理に適した規格に則ったデータであり、ラスタライズされていないデータである。
また、汎用印刷制御プログラム45は、所定の印刷規格をサポートする種々の印刷装置に対応する汎用のプログラムである。そのため、汎用印刷制御プログラム45に対応する機能を備えた印刷装置であれば、どのメーカの印刷装置であっても、規格データに基づく印刷を実行できる。汎用印刷制御プログラム45は、複数の機種に対応する汎用のプログラムであることから、受け付け可能な印刷設定が一般的なものに限られる。そのため、汎用印刷制御プログラム45は、印刷装置1にて実行可能な全ての印刷設定を受け付けるとは限らない。汎用印刷制御プログラム45を利用した印刷のシステムとしては、例えば、AirPrint、Mopria(いずれも登録商標)がある。
画像データ生成プログラム42によって生成されるラベル画像ファイルは、専用印刷制御プログラム43における処理に適するファイルである。画像編集アプリ41は、印刷対象の画像データを専用印刷制御プログラム43に渡す場合には、ラベル画像ファイルを用い、また、指定された全ての印刷設定を付加する。一方、画像編集アプリ41は、印刷対象の画像データを汎用印刷制御プログラム45に渡す場合には、ラベル画像ファイルを汎用化に適した形式としたデータファイルを用いる。この場合には、画像編集アプリ41は、一般的な印刷設定のみを付加する。
通信プログラム46は、ネットワークインターフェース27を制御して、通信相手の装置との通信を行う機能を有するプログラムである。例えば、専用印刷制御プログラム43は、生成したラスタライズデータをOS44のスプーラに登録する。情報処理装置2の通信プログラム46は、スプーラに登録されたデータを、ネットワークインターフェース27を介して印刷装置1に送信する。通信プログラム46も、OS44によって提供される標準のプログラムである。通信プログラム46の一部は、ROM22に記憶されていてもよい。
本形態の印刷システム100は、印刷装置1に印刷を行わせる処理の経路として、図3に示すように、2種類の経路を有する。2種類の経路とは、情報処理装置2がラスタライズ処理を行う第1経路と、印刷装置1がラスタライズ処理を行う第2経路と、である。第1経路は、第1の経路の一例であり、第2経路は、第2の経路の一例である。
第1経路を用いて印刷装置1に印刷を行わせる場合、図3に示すように、情報処理装置2は、ラスタライズ処理を実行して、ラベル画像ファイルに含まれる画像データをラスタライズし、ラスタライズデータを印刷装置1に送信する。印刷装置1は、ラスタライズ済みのラスタライズデータを受信して、受信したラスタライズデータに基づいて印刷する。第1経路では、情報処理装置2は、印刷対象の画像データを図2に示した専用印刷制御プログラム43を用いてラスタライズする。専用印刷制御プログラム43を用いたラスタライズ処理は、第1のラスタライズ処理の一例である。
第1経路は、専用印刷制御プログラム43を使用することから、印刷装置1にて対応可能な各種の印刷設定に対応している。専用印刷制御プログラム43は、OS44には含まれないので、第1経路による印刷を行う場合、情報処理装置2は、OS44に含まれる印刷制御機能(例えば、汎用印刷制御プログラム45)を使用しない。
第2経路を用いて印刷装置1に印刷を行わせる場合、図3に示すように、情報処理装置2は、規格化処理においてラベル画像ファイルに含まれる画像データの規格化を行い、規格データを印刷装置1に送信する。印刷装置1は、規格データのラスタライズを行う汎用ラスタライズ処理を行い、汎用ラスタライズ処理にてラスタライズされたデータに基づいて印刷する。第2経路では、情報処理装置2は、印刷対象の画像データを図2に示した汎用印刷制御プログラム45にて規格化する。汎用ラスタライズ処理によるラスタライズ処理は、第2のラスタライズ処理の一例である。
第2経路は、OS44に含まれる印刷制御機能である汎用印刷制御プログラム45を使用することから、印刷装置1にて対応可能な全ての印刷設定に対応できるとは限らない。例えば、汎用印刷制御プログラム45は、特定の機種のみが対応可能な高解像度の印刷設定に対応していない。そのため、第2経路を用いた印刷では、多くの機種にて対応可能な解像度、すなわち、高解像度以外の印刷設定が用いられる。
このように、第1経路と第2経路とでは、印刷対象の画像データのラスタライズを行う処理主体が異なる。すなわち、第1経路は、情報処理装置2にラスタライズを行わせる経路であり、第2経路は、印刷装置1にラスタライズを行わせる経路である。また、第1経路と第2経路とでは、ラスタライズ処理のアルゴリズムが異なり、処理結果も異なる可能性がある。すなわち、第1経路は、詳細な印刷設定にも対応できるラスタライズを行う経路であり、第2経路は、いくつかの印刷設定が制限されるラスタライズを行う経路である。また、第1経路と第2経路とでは、情報処理装置2から印刷装置1へと送信されるデータの種類やデータフォーマットも異なる。この結果、同じラベル画像ファイルに基づく印刷物であっても、第1経路による印刷物と、第2経路による印刷物とでは、印刷結果が異なる可能性がある。
なお、本形態の印刷システム100で使用する印刷装置1は、第1経路によって送信されるラスタライズデータに基づく印刷も、第2経路によって送信される規格データに基づく印刷も、いずれにも対応可能なものである。また、情報処理装置2は、第1経路でも第2経路でも、ネットワークインターフェース27による無線通信を利用してデータを送信する。つまり、本形態の印刷システム100は、第1経路による処理も第2経路による処理も実行可能である。
続いて、本形態の印刷システム100による印刷動作について説明する。以下では、本形態の印刷システム100が、第1経路による印刷処理を行う場合について説明する。また、以下では、印刷装置1は、カラー画像を形成可能なラベルプリンタとする。そして、画像編集アプリ41は、ラベルプリンタ用のラベル画像ファイルを生成するプログラムであり、専用印刷制御プログラム43は、ラベルプリンタに対応するラスタライズデータを生成するプログラムである。第1経路を用いた処理では、情報処理装置2は、印刷装置1にて対応可能な詳細な印刷設定を受け付ける。
印刷システム100にてラベルを作成する場合、ユーザは、情報処理装置2にて画像編集アプリ41を実行させ、印刷対象の画像データを含むラベル画像ファイルを編集する。情報処理装置2は、画像編集アプリ41の実行を開始すると、例えば、図4に示すように、編集画面50を操作表示部26に表示する。編集画面50には、例えば、編集中のラベル画像のプレビュー画像501、印刷の実行指示を受け付ける印刷ボタン502、編集中のラベル画像のキャンセルを受け付けるキャンセルボタン503が表示される。
また、編集画面50には、例えば、図4に示すように、オブジェクト選択ボタン505が表示される。情報処理装置2は、オブジェクト選択ボタン505によって、編集中のラベル画像に追加するオブジェクトの種類の指定を受け付ける。オブジェクトの種類としては、例えば、テキスト、枠、図形、写真、バーコードがある。
情報処理装置2は、オブジェクトの追加の指示を受け付けると、プレビュー画像501に指定されたオブジェクトの領域を追加する。さらに、情報処理装置2は、オブジェクトの領域内に印刷する画像データの指定をさらに受け付け、受け付けた画像データに基づいて、プレビュー画像501を表示する。図4では、文字「XYZ」を含むテキストオブジェクト501aと花の図形オブジェクト501bとを含むプレビュー画像501の例を示している。
また、編集画面50では、プレビュー画像501の一部が印刷範囲として設定されることがある。印刷範囲は、例えば、印刷に用いるラベルの幅や、印刷用紙の大きさに基づいて決まる印刷可能な範囲である。情報処理装置2は、プレビュー画像501中に印刷範囲を反映させて表示する。なお、情報処理装置2は、印刷範囲ボタン506の操作によって、プレビュー画像501中の印刷対象となる画像の範囲の設定を受け付けることもできる。ユーザによっては、例えば、作業効率の向上のために、印刷範囲外にオブジェクトを置くこともあり、印刷範囲は、そのようなオブジェクトを印刷範囲から除外するために設定される。図4のプレビュー画像501の例では、一点鎖線にて、テキストオブジェクト501aのみを含む印刷範囲506aを示している。
情報処理装置2は、画像編集アプリ41の実行中に、編集画面50中の印刷ボタン502の操作を受け付けた場合、例えば、図5に示すように、印刷設定を受け付けるための基本設定画面51を表示する。そして、情報処理装置2は、基本設定画面51へのユーザの操作に基づいて、印刷枚数511や印刷済みのラベルの切断設定512等の基本的な設定を受け付ける。
さらに、基本設定画面51には、例えば、図5に示すように、詳細設定ボタン52、キャンセルボタン53、印刷実行ボタン54が設けられている。キャンセルボタン53は、印刷をキャンセルする際に操作される。印刷実行ボタン54は、印刷を実行する際に操作される。詳細設定ボタン52は、より詳細な設定を行う場合に操作される。情報処理装置2は、詳細設定ボタン52への操作を受け付けると、例えば、図6に示すように、基本設定画面51よりもさらに詳細な設定を行うための複数の選択肢を含む詳細設定画面55を表示する。
図6に示す詳細設定画面55Aは、ユーザによる設定を受け付ける全ての選択肢を表示項目として含む画面の例である。図6に示す詳細設定画面55Aには、例えば、印刷品質設定551、印刷開始設定552、ハーフトーン設定553、明るさ及びコントラストの設定554、双方向通信の設定555を受け付けるための各種の選択肢が表示される。
具体的には、図6の詳細設定画面55Aでは、印刷品質設定551として、「速度優先300×300dpi」、「品質優先300×300dpi」、「高解像度300×600dpi」の3つの選択肢が表示される。印刷開始設定552として、「データを受信し始めたらすぐに印刷を開始する」、「一ページ分のデータを受信してから印刷を開始する」の2つの選択肢が表示される。ハーフトーン設定553として、「ロゴ/テキスト向け」、「テキスト/グラフィックス向け」「画像を含む一般ラベル向け」の3つの選択肢が表示される。また、明るさ及びコントラストの設定554として、明るさの選択バーと、コントラストの選択バーが表示される。
本形態の情報処理装置2は、印刷範囲内の画像、すなわち、印刷対象の画像に含まれるオブジェクトの種類を取得して、取得したオブジェクトの種類に基づいて、選択可能な印刷設定として詳細設定画面55に表示する選択肢の組合せを決定する。情報処理装置2は、例えば、設定を変更しても印刷に変化が現れない選択肢を、詳細設定画面55に表示しない。一方、情報処理装置2は、設定を変更することで印刷に何らかの変化が起こりうる選択肢については、詳細設定画面55に表示する。
例えば、印刷対象の画像に、カラー写真の写真オブジェクトが含まれる場合、情報処理装置2は、全ての選択肢を表示項目として含む詳細設定画面55Aを表示する。そして、情報処理装置2は、表示した全ての選択肢について、ユーザの選択を受け付ける。例えば、高解像度での印刷を希望するユーザによって、印刷品質設定551の「高解像度300×600dpi」が選択された場合には、情報処理装置2は、高解像度での印刷指示を付加した印刷データを印刷装置1に送信する。
一方、印刷対象の画像が、テキストオブジェクトのみが含まれる画像であれば、情報処理装置2は、例えば、図7に示すように、詳細設定画面55Bを表示する。詳細設定画面55Bは、印刷品質設定551と印刷開始設定552と双方向通信の設定555との各選択肢が表示項目に含まれ、ハーフトーン設定553の選択肢や明るさ及びコントラストの設定554の選択肢は表示項目に含まれない設定画面である。
印刷対象の画像に含まれるオブジェクトの種類がテキストオブジェクトのみである場合、例えば、ハーフトーン設定553はロゴ/テキスト向けとすることが好ましい。また、単色のオブジェクトのみを含む画像では、明るさ及びコントラストの設定554等の色調に関する設定の変更は、印刷物への影響がほとんど無い。つまり、ハーフトーン設定553や明るさ及びコントラストの設定554は、ユーザによる詳細な設定を受け付ける必要性が低い。情報処理装置2は、印刷対象の画像が、テキストオブジェクトのみが含まれる画像である場合、詳細設定画面55Bを表示して、ハーフトーン設定553や明るさ及びコントラストの設定554の選択肢を表示しない。なお、単色のオブジェクトでも色調の影響が現れる印刷装置1であれば、明るさ及びコントラストの設定554の選択肢を表示してもよい。
なお、情報処理装置2は、印刷対象の画像に複数のオブジェクトが含まれる場合、オブジェクトの種類の組み合わせに応じて、選択肢の組み合わせを決定する。例えば、情報処理装置2は、オブジェクトが1つであってそのオブジェクトの種類がテキストオブジェクトである場合と、オブジェクトが複数であって各オブジェクトの種類が全てテキストオブジェクトの場合と、のいずれの場合でも詳細設定画面55Bを表示する。また、情報処理装置2は、オブジェクトが複数であって、そのうちに写真オブジェクトが含まれている場合には、詳細設定画面55Aを表示する。
また、詳細設定画面55には、図6や図7に示すように、詳細な設定を終了する際に操作されるOKボタン56が設けられている。情報処理装置2は、OKボタン56が操作された場合、詳細設定画面55を非表示として、基本設定画面51への操作を受け付ける。
続いて、本形態の印刷システム100において前述した印刷動作を実現するために、情報処理装置2にて実行される印刷処理の手順について、図8のフローチャートを参照して説明する。この印刷処理は、実行中の画像編集アプリ41にて印刷指示を受け付けた、つまり、編集画面50にて印刷ボタン502の操作を受け付けたことを契機に、情報処理装置2のCPU21にて実行される。この印刷処理は、画像編集アプリ41に含まれる処理である。
CPU21は、まず、画像編集アプリ41にて印刷指示を受け付けたことで、基本設定画面51(図5参照)を表示する(S101)。そして、CPU21は、基本設定画面51中の詳細設定ボタン52への操作を受け付けたか否かを判断する(S102)。詳細設定ボタン52への操作を受け付けたと判断した場合(S102:YES)、CPU21は、詳細設定画面55への表示内容を決定する詳細設定処理を実行する(S103)。
詳細設定処理の手順について、図9のフローチャートを参照して説明する。この詳細設定処理は、画像編集アプリ41に含まれる処理である。詳細設定処理では、CPU21は、画像編集アプリ41中で印刷指示を受け付けた際に編集の対象となっているラベル画像ファイルに含まれる画像データのうち、印刷範囲に含まれる全てのオブジェクトの情報を取得する(S201)。印刷範囲は、前述したように、物理的に印刷可能な範囲、または、ユーザによって設定された印刷対象の範囲である。つまり、CPU21は、印刷範囲として設定されている領域内のオブジェクトについて、以後の処理を実行する。
本形態では、印刷設定の選択肢の決定の際に対象となるオブジェクトを、印刷範囲内のオブジェクトに限定することで、印刷対象のオブジェクトに基づいて適切な選択肢に決定できる。また、印刷指示を受け付けた時点のラベル画像ファイルに基づく処理を行うので、設定画面の表示直前の内容を反映させることができる。
そして、CPU21は、取得した全てのオブジェクトについて、それぞれのオブジェクトの種類を取得する(S202)。S202は、取得処理の一例である。さらに、CPU21は、取得したオブジェクトの種類に基づいて、詳細設定画面55への表示項目を決定する表示項目決定処理を実行する(S203)。
なお、本形態では、S203の表示項目決定処理は、画像編集アプリ41に含まれる処理であるとして説明する。つまり、CPU21は、画像編集アプリ41の処理としてオブジェクトの種類を取得し、取得した種類に基づいて表示項目決定処理を実行する。
ただし、S203の表示項目決定処理は、専用印刷制御プログラム43に含まれる処理であってもよい。表示項目決定処理が専用印刷制御プログラム43に含まれる処理である場合には、CPU21は、画像編集アプリ41からオブジェクトの情報を専用印刷制御プログラム43に引き渡し、表示項目決定処理の処理結果を専用印刷制御プログラム43から画像編集アプリ41に引き渡す。このようにすれば、例えば、印刷装置1の変更等により、選択肢の表示内容の変更が必要になった場合であっても、専用印刷制御プログラム43の更新を行うだけでよく、画像編集アプリ41の更新を行わなくて済む。
次に、S203の表示項目決定処理の手順について、図10のフローチャートを参照して説明する。この表示項目決定処理は、画像編集アプリ41に含まれる処理である。表示項目決定処理では、CPU21は、取得した全てのオブジェクトの種類が、テキストオブジェクトのみであるか否かを判断する(S301)。
テキストオブジェクト以外の種類のオブジェクトが含まれず、全てのオブジェクトの種類がテキストオブジェクトのみであると判断した場合(S301:YES)、CPU21は、表示する項目の選択肢を、テキストオブジェクト用の選択肢に決定する(S302)。具体的には、CPU21は、詳細設定の表示を、例えば、図7に示したように、ハーフトーン設定553や明るさ及びコントラストの設定554を含まない詳細設定画面55Bに決定する。詳細設定画面55Bに表示される選択肢の数は、詳細設定画面55A(図6参照)に表示される選択肢の数よりも少ない。オブジェクトの種類がテキストオブジェクトのみである画像ファイルのタイプは、第2タイプの一例である。テキストオブジェクト用の選択肢は、第2選択肢群の一例である。
テキストオブジェクトの場合、詳細な色調設定は不要であり、色調設定の項目の選択肢を表示しないことで、設定画面が簡素化され、印刷設定が容易となる。つまり、画像編集アプリ41は、印刷に影響がない項目については、ユーザによる設定変更を受け付けない。なお、表示しない項目については、CPU21がその項目についてのデフォルト値を設定値として使用する。CPU21は、例えば、ハーフトーン設定553を「一般画像向け」とし、明るさ及びコントラストの設定554の明るさとコントラストとをいずれも0とする。
さらに、CPU21は、表示する各選択肢のデフォルト値をテキスト用のデフォルト値とする(S303)。具体的には、CPU21は、例えば、印刷品質設定551を「速度優先300×300dpi」設定が選択された状態で表示し、印刷開始設定552を「データを受信し始めたらすぐに印刷を開始する」設定が選択された状態で表示する。印刷開始設定552は、印刷開始方法の項目の一例であり、「データを受信し始めたらすぐに印刷を開始する」設定は、印刷開始が早い値の一例である。
なお、オブジェクトの種類がテキストオブジェクトのみの場合、画像品質設定や印刷開始設定も選択肢から除外してもよい。つまり、詳細設定画面55中のいずれの選択肢も表示しないとしてもよい。その場合には、基本設定画面51中の詳細設定ボタン52を表示しないとすればよい。また、テキストオブジェクトのみに限らず、テキストオブジェクトと図形オブジェクトの何れかのみである場合や、図形オブジェクトのみである場合も、S301にてYESと判断してもよい。
一方、テキストオブジェクト以外の種類のオブジェクトが含まれると判断した場合(S301:NO)、CPU21は、取得したオブジェクトの種類に、バーコードオブジェクトが含まれるか否かを判断する(S305)。そして、バーコードオブジェクトが含まれると判断した場合(S305:YES)、CPU21は、表示する項目の選択肢を、バーコードオブジェクト用の選択肢に決定する(S306)。具体的には、CPU21は、例えば、印刷品質設定551の選択肢として「高解像度300×600dpi」のみを表示し、他の選択肢を表示しない。オブジェクトの種類にバーコードオブジェクトが含まれる画像ファイルのタイプは、第2タイプの一例である。バーコードオブジェクト用の選択肢は、第2選択肢群の一例である。
バーコードオブジェクトを含む画像の印刷では、印刷品質を高解像度以外の設定とした場合、一般的なバーコードリーダーにて適切に読み取り可能な正確なバーコードが印刷されない可能性がある。情報処理装置2は、印刷画像にバーコードオブジェクトが含まれている場合には、印刷品質設定551を高解像度の設定に固定し、解像度についてのユーザによる変更を受け付けない。これにより、適切に読取可能なバーコードを印刷できる可能性が高まる。なお、ここでのバーコードには、QRコード(登録商標)や、特定の用途専用の各種のコードが含まれる。
さらに、CPU21は、表示する各選択肢のデフォルト値をバーコード用のデフォルト値とする(S307)。具体的には、CPU21は、例えば、印刷開始設定552を「データを受信し始めたらすぐに印刷を開始する」設定が選択された状態で表示し、ハーフトーン設定553を「ロゴ/テキスト向け」設定が選択された状態で表示する。
なお、印刷品質設定551の選択肢として、「高解像度300×600dpi」のみを表示する、すなわち、他の選択肢を非表示とする代わりに、「高解像度300×600dpi」以外の選択肢を選択不可能な状態で表示してもよい。例えば、「高解像度300×600dpi」以外の選択肢をグレーで表示してもよい。この場合でも、印刷設定の選択肢は、選択可能な選択肢の数が少ない選択肢群である。また、オブジェクトの種類がバーコードオブジェクトのみである場合には、表示される選択肢をさらに減らしてもよい。例えば、明るさ及びコントラストの設定554を含まない詳細設定画面55としてもよい。
一方、バーコードオブジェクトが含まれないと判断した場合(S305:NO)、CPU21は、表示する項目の選択肢を、全選択肢に決定する(S308)。具体的には、CPU21は、詳細設定の表示を、例えば、図6に示したように、全ての選択肢を含む詳細設定画面55Aに決定する。さらに、CPU21は、表示する各選択肢のデフォルト値を一般的な画像用のデフォルト値とする(S309)。
例えば、印刷対象の画像に含まれるオブジェクトの種類として、写真オブジェクトが含まれ、かつ、バーコードオブジェクトが含まれない場合には、S305にてNOと判断され、全ての選択肢が選択可能となる。情報処理装置2は、例えば、速度優先の印刷設定も高解像度の印刷設定も受け付ける。全ての選択肢を表示して選択可能とすることで、選択の自由度が高まる。オブジェクトの種類に写真オブジェクトが含まれる画像ファイルのタイプは、第1タイプの一例である。オブジェクトの種類に写真オブジェクトが含まれる画像ファイルの場合の選択肢は、第1選択肢群の一例である。
なお、オブジェクトの種類だけでなく、画像のデータサイズによって適切なデフォルト値が異なることがある。CPU21は、画像データのデータサイズに応じてデフォルト値を決定してもよい。例えば、データサイズが大きい場合には、印刷開始設定552のデフォルト値を「一ページ分のデータを受信してから印刷を開始する」設定とするとよい。「一ページ分のデータを受信してから印刷を開始する」設定では、圧縮した画像データを送信するので、データサイズが大きい場合でも適切に送信できる可能性が高い。一方、データサイズが小さい場合には、「データを受信し始めたらすぐに印刷を開始する」設定とすることで、早期に印刷を開始できる。
そして、CPU21は、S303の後、または、S307の後、または、S309の後、表示する項目とそのデフォルト値を決定したので、表示項目決定処理を終了する。S302とS306とS308は、選択肢決定処理の一例であり、S303とS307とS309は、デフォルト値決定処理の一例である。
図9の詳細設定処理に戻り、CPU21は、操作表示部26を制御し、S203の表示項目決定処理によって決定した表示する項目とそのデフォルト値とに基づいて、詳細設定画面55を表示させる(S204)。S204は、表示処理の一例である。詳細設定画面55は、設定画面の一例であり、例えば、基本設定画面51に重ねて表示される。
そして、CPU21は、詳細設定画面55において選択操作を受け付けたか否かを判断する(S205)。選択操作を受け付けたと判断した場合(S205:YES)、CPU21は、S204に戻り、受け付けた操作に基づいて各選択肢の値を変更した詳細設定画面55を表示させる。
選択操作を受け付けていないと判断した場合(S205:NO)、CPU21は、詳細設定画面55にてOKボタン56の操作を受け付けたか否かを判断する(S206)、OKボタン56の操作を受け付けていないと判断した場合(S206:NO)、CPU21は、S205に戻り、選択操作またはOKボタン56の操作のいずれかを受け付けるまで待機する。
一方、OKボタン56の操作を受け付けたと判断した場合(S206:YES)、CPU21は、受け付けた詳細設定を記憶し、操作表示部26を制御して詳細設定画面55を非表示とし(S207)、詳細設定処理を終了する。詳細設定画面55が非表示となることで、基本設定画面51への操作を受け付ける状態となる。
図8の印刷処理に戻り、S103の詳細設定処理の後、基本設定画面51中の印刷実行ボタン54への操作を受け付けたか否かを判断する(S104)。印刷実行ボタン54への操作を受け付けていないと判断した場合(S104:NO)、CPU21は、キャンセルボタン53への操作を受け付けたか否かを判断する(S105)。キャンセルボタン53への操作を受け付けていないと判断した場合(S105:NO)、CPU21は、S102に戻り、詳細設定ボタン52、キャンセルボタン53、印刷実行ボタン54の何れかへの操作を受け付けるまで待機する。
そして、印刷実行ボタン54への操作を受け付けたと判断した場合(S104:YES)、CPU21は、印刷対象の画像データと設定された各印刷設定とを含む印刷コマンドを生成する(S106)。つまり、CPU21は、画像データを専用印刷制御プログラム43に引き渡し、専用印刷制御プログラム43の処理によって、各印刷設定を反映させたラスタライズデータを生成する。
さらに、CPU21は、生成した印刷コマンドを印刷装置1に送信して(S107)、印刷処理を終了する。なお、印刷装置1は、受信した印刷コマンドに基づいて、印刷を実行する。一方、キャンセルボタン53への操作を受け付けたと判断した場合(S105:YES)、CPU21は、印刷処理を終了する。
以上、詳細に説明したように、本形態の印刷システム100によれば、情報処理装置2は、印刷対象の画像ファイルに含まれるオブジェクトの種類を取得して、オブジェクトの種類に応じて選択可能な印刷設定の選択肢を決定する。これにより、画像ファイルの内容に応じて選択肢の数を増減させることができ、設定を変更しても十分な効果が得られない選択肢を除外し得る。その結果として、印刷設定の画面が簡素化され、印刷設定が容易になるので、利用者の利便性が向上する。なお、選択肢の数の多少は、印刷設定の項目数の多少であっても、項目の中の選択肢の多少であってもよい。
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、印刷装置1は、操作パネル13を備えなくてもよい。情報処理装置2は、不揮発性メモリ24に限らず、どのような種類の大容量記憶装置を備えていてもよい。
また、例えば、印刷装置1は、モノクロ専用の装置であってもよい。その場合には、情報処理装置2は、オブジェクトの種類に関わらず、色の設定に関する選択肢を表示しないとすればよい。
また、印刷装置1と情報処理装置2との通信方式は、Wi-Fi(登録商標)規格に準拠した無線通信に限らない。例えば、USBケーブルを用いた有線通信であってもよいし、Bluetooth(登録商標)等の他の規格に基づく無線通信であってもよい。また、複数の通信機能を備えていてもよい。
また、印刷対象の画像ファイルは、ラベルに印刷するためのラベル画像ファイルに限らない。例えば、PDFファイル、JPEG等の圧縮ファイル、ビットマップファイルでもよい。ラベル画像ファイル以外の画像ファイルを対象とする場合、画像編集アプリ41や専用印刷制御プログラム43として、対象の画像ファイルに適合するものを使用すればよい。
また、本形態では、第2経路では印刷装置1にてラスタライズするとしたが、第1経路と異なる経路であればよく、情報処理装置2にてラスタライズする経路であってもよい。例えば、汎用印刷制御プログラム45がラスタライズ機能を有していれば、そのラスタライズ機能によってラスタライズしてもよい。この場合であっても、第1経路と第2経路とではラスタライズ処理のアルゴリズムが異なる。また、この場合であっても、第1経路は、OS44の印刷制御機能を用いない経路であり、第2経路は、OS44の印刷制御機能を用いる経路である。
また、本形態では、印刷システム100にて対応可能な経路として第1経路と第2経路の2種類が有るものとして説明しているが、さらに他の経路があってもよい。他の経路としては、例えば、デバイスに専用のドライバを用いて印刷する経路や、Unix、macOS、Linux(登録商標)の印刷ドライバであるCUPSを用いて印刷する経路がある。デバイス専用のドライバやCUPSは、情報処理装置2のOS44(図2参照)に組み込まれ、画像データのラスタライズを行うプログラムである。
なお、本形態では、印刷画像にバーコードオブジェクトが含まれている場合には、高解像度の選択肢のみを表示するとしたが、印刷品質設定551の選択肢をすべて表示しないとしてもよい。このようにすれば、表示される選択肢の数がさらに少なくなり、ユーザによる印刷設定がさらに容易になる可能性がある。ただし、高解像度の選択肢を表示することで、高解像度が選択されていることが明示的に示されることから、ユーザの理解が深まる。
また、本形態にて例示したオブジェクトの種類は、一例であり、より多くの種類があってもよいし、少なくてもよい。また、本形態では、印刷範囲内のオブジェクトの種類のみを取得するとしたが、画像ファイルに含まれる全てのオブジェクトについて、オブジェクトの種類を取得してもよい。ただし、印刷範囲内のみとすることで、処理が簡素化される。また、本形態では、オブジェクトの種類に応じて各設定のデフォルト値を変更するとしたが、変更せず、一律のデフォルト値としてもよい。ただし、変更した方がユーザの利便性が高まる。
また、本形態では、基本設定画面51や詳細設定画面55を表示して選択操作を受け付ける処理を、画像編集アプリ41の処理として説明したが、専用印刷制御プログラム43によって実行される処理であってもよい。その場合には、CPU21は、画像編集アプリ41から画像データの情報を専用印刷制御プログラム43に引き渡し、専用印刷制御プログラム43にて表示する選択肢を決定すればよい。また、専用印刷制御プログラム43は、ユーザの操作によって選択された結果を、画像編集アプリ41に引き渡せばよい。
また、本形態では、第1経路を用いる場合の処理について説明したが、印刷システム100は第2経路を用いて印刷することもできる。例えば、印刷システム100が第2経路を用いて印刷を行う場合には、情報処理装置2は、例えば、第2経路にて対応可能な選択肢の中から、表示する選択肢を決定すればよい。情報処理装置2は、例えば、汎用印刷制御プログラム45に問い合わせて、対応可能な選択肢を決定してもよい。対応していない選択肢を表示しないことで、ユーザの利便性が高まる。
また、情報処理装置2は、印刷処理の経路を、ユーザの指示に基づいて決定してもよいし、指定された印刷装置1の機種や印刷対象の画像の種類等の条件に基づいて自動的に決定してもよい。例えば、情報処理装置2は、指定された印刷装置1の機種が、第1経路に対応し、第2経路に対応しない機種である場合、処理の経路を第1経路に決定し、本形態の印刷処理を実行する。また、情報処理装置2は、指定された印刷装置1の機種が、第2経路に対応し、第1経路に対応しない機種である場合、処理の経路を第2経路に決定し、本形態の印刷処理を実行しない。また、情報処理装置2は、指定された印刷装置1の機種が、第1経路にも第2経路にも対応する機種である場合、印刷対象の画像のオブジェクトに基づいて、処理の経路を決定してもよい。例えば、印刷対象の画像にバーコードオブジェクトが含まれる場合には(表示項目決定処理のS305にてYES)、情報処理装置2は、処理の経路を、高解像度での印刷が可能な第1経路に決定する。また、例えば、印刷対象の画像がテキストオブジェクトのみを含む画像である場合には、情報処理装置2は、処理の経路を、第2経路に決定してもよい。例えば、表示項目決定処理のS303の後に、処理の経路を第1経路から第2経路に変更するステップを設け、CPU21は、S301にてYESと判断した場合、処理の経路を第2経路に変更するとしてもよい。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。