JP2010096832A - レンズ鏡筒及びそれを有する光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 温度変動に対する移動レンズ群の位置再現性が良くないため、温度情報に応じたピント補正を精度良く行えなかった。
【解決手段】 光軸方向に沿って移動可能な移動レンズ群32,34と、移動レンズ群32,34を光軸方向へ駆動するアクチュエータ9,12と、移動レンズ群32,34を光軸方向へガイドするガイド部材17,28と、ガイド部材17,28を保持するガイド部材保持部とを備えたレンズ鏡筒において、ガイド部材17,28の一端をガイド部材保持部に圧入保持し、他端を非圧入保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レンズ鏡筒及びこのレンズ鏡筒を用いた光学装置に関するものである。
一般的に、ビデオカメラ等に用いられるレンズ鏡筒は、生産性、製造コスト、形状の任意性の見地より、それを構成する部品の多くには樹脂が用いられる。
そのため、周囲の温度変化の影響により、レンズ鏡筒を構成する部品が温度に応じて伸び縮みし、各レンズ群の位置が変化するので焦点が撮像素子面から移動してピントが合わなくなる可能性が高い。
このような温度変化によって生じるピント移動を、移動鏡筒を移動させて補正するカメラが従来から提案されている。
例えば、特許文献1には、カメラ内部に温度センサを備え、検知温度に応じて、実測または計算等によりあらかじめ設定されている量だけ移動鏡筒を移動させて焦点が撮像面に近づくように補正する技術が開示されている。特許文献1では、補正を行うにあたり検知温度により移動鏡筒補正量を設定しているので、温度に対するピント位置がばらつくとピント補正できなくなる。このため、温度に対してのピント位置、即ち各レンズ群位置が安定していることが必要である。
また、具体的なレンズ鏡筒の構成として、特許文献2には、ズーム移動鏡筒が前部鏡筒と中間鏡筒間に配置され、フォーカス移動鏡筒は中間鏡筒と後部鏡筒間に配置されているレンズ鏡筒が開示されている。特許文献2のレンズ鏡筒では、ズーム移動鏡筒はズームガイドバー、フォーカス移動鏡筒はフォーカスガイドバーにより光軸方向にガイドされている。
特開平 6−289275号公報 特開平11−305100号公報
近年、ビデオカメラ等に用いられるズームレンズの高倍化がすすんでいる。一般的に、高倍化は、ズームレンズ鏡筒を構成する複数のレンズ群の位置敏感度の増大を招くことになる。
そのため、特に高倍ズームレンズにおいては、温度に対する各レンズ群の位置再現性が上記ピント補正を行うためには重要である。
更に、ネットワーク対応のカメラは遠隔操作可能なことから寒暖差の大きい環境で使用される場合が多く、レンズ鏡筒の温度変化も大きくなるので、補正を行うためには、より一層温度に対する各レンズ群の位置再現性が重要となる。
特許文献2のレンズ鏡筒は、ズームガイドバーの両端が前部鏡筒と中間鏡筒に、そしてフォーカスガイドバーの両端が後部鏡筒と中間鏡筒にそれぞれ圧入固定されている。この場合、鏡筒部品とガイドバーの材質が異なり、それぞれの線膨張係数も相異するため、固定部間の伸び縮み量が異なる。したがって、温度変化した場合にガイドバーと鏡筒固定部間ですべり摩擦が生じて、鏡筒の伸び縮みが規制される状態となる。この結果、特許文献2のレンズ鏡筒の構成では、温度に対する各レンズ群の位置の再現性が安定しない状態となる。
鏡筒構成部品の温度に対する変形量が安定しないと各レンズ群の位置も再現性が安定しなくなる。
つまり、任意の温度から温度変化して、その後に元の温度に戻った際、各レンズ群の位置が元の位置とは異なる位置となり温度に対する位置再現性が安定しないと言うことにある。
したがって、検知温度に応じて設定量だけ移動鏡筒を移動する方法で補正を行ってもピントが合わないと言う問題が生じ得る。
本発明は、光軸方向に沿って移動可能な移動レンズ群と、移動レンズ群を光軸方向へ駆動するアクチュエータと、移動レンズ群を光軸方向へガイドするガイド部材と、ガイド部材を保持するガイド部材保持部とを備えたレンズ鏡筒において、ガイド部材の一端をガイド部材保持部に圧入保持し、他端を非圧入保持することを特徴としている。
本発明のレンズ鏡筒によれば、温度変動に対する移動レンズ群の位置再現性が高く、結果としてピント位置の再現性も高くできるので、温度情報に応じたピント補正を確実に行うことが可能となる。
図面を用いて本発明のレンズ鏡筒の実施例について説明する。各実施例で説明するレンズ鏡筒は、ビデオカメラや、ネットワーク対応カメラ等の光学装置用のレンズ鏡筒として好適なものである。
図1は、本実施例のレンズ鏡筒を示す分解斜視図である。本実施例のレンズ鏡筒は、4群構成のズームレンズのレンズ鏡筒である。図2は、広角端で無限遠合焦状態での断面図である。図2において、1は1群鏡筒、2は2群鏡筒、3は3群鏡筒、4は4群鏡筒である。5は撮像素子保持枠である。6は後部鏡筒である。7はフォーカスセンサである。8は光量調節装置である。9はズーム駆動モータである。10はズームラック、11はズームセンサである。12はフォーカス駆動モータである。13はフォーカスラック、14はビスである。15はフォーカスラックバネ、16はズームラックバネである。17は第1のガイド部材としての第1のガイドバーである。18はフィルタ枠である。19は第2のガイドバーである、20はフィルタ枠ラック、21はフィルタ枠ラックバネ、22はフィルタ枠駆動モータである。23は赤外カットフィルタ、24はダミーガラスである。25はフィルタ枠センサである。27は第3のガイドバー、28は第4のガイドバー、29は第5のガイドバーである。第4のガイドバー28は、第2のガイド部材に相当する。
なお、ズーム駆動モータ9及びフォーカス駆動モータ12は、それぞれ第1の移動レンズ群、第2の移動レンズ群であるところの第2レンズ群32、第4レンズ群34を光軸方向に移動させるためのアクチュエータとして作用する。また、ズーム駆動モータ9、フォーカス駆動モータ12、そしてフィルタ枠駆動モータ22はステッピングモータである。
図1及び図2を用いてレンズ鏡筒の全体構成を説明する。
1群鏡筒1はレンズ保持部を備えており第1レンズ群31を接着または熱カシメにより固定保持する。
4群鏡筒4は第4レンズ群34を保持し、フォーカスラック13及びフォーカスララックバネ15が取り付け部4aに取り付けられている。また、スリーブ部4b及びU溝部4cは、それぞれ1群鏡筒1と後部鏡筒6及び3群鏡筒3と後部鏡筒6により支持された第4のガイドバー28及び第5のガイドバー29によりガイドされている。そのガイドにより4群鏡筒4は光軸方向に沿って移動可能となり、それ以外の方向への移動を規制される。また、後部鏡筒6にビス14により取り付けられたフォーカス駆動モータ12のシャフトにフォーカスラック13が螺合している。以上の構成により、4群鏡筒4はフォーカス駆動モータ12の駆動により4群鏡筒4は光軸方向へ移動し、フォーカシング及び変倍時の像面補正を行うことができる。この時、後部鏡筒6に取り付けられたフォーカスセンサ7により2群鏡筒2のリセット位置の規定がされる。
2群鏡筒2は第2レンズ群32を保持しており、ズームラック10及びズームラックバネ16が取り付け部2aに取り付けられている。スリーブ部2b及びU溝部2cは、第1のガイドバー17及び第3のガイドバー27によりガイドされている。そのガイドにより、2群鏡筒2は光軸方向に沿って移動可能となり、それ以外の方向への移動を規制される。また、後部鏡筒6にビス14により取り付けられたズーム駆動モータ19のシャフトにズームラック10が螺合している。ズームセンサ11は2群鏡筒2の位置を検出するセンサであり、この信号により2群鏡筒2の移動量を決定し、2群鏡筒2の移動により変倍を行う。
なお、第1のガイドバー17は1群鏡筒1と後部鏡筒6に、第3のガイドバー27は1群鏡筒1と3群鏡筒3とに両端を保持されている。
3群鏡筒3は第3レンズ群33を保持しており、後部鏡筒6に保持されている。
光量調節装置8は、3群鏡筒3にビス14により固定されており、内蔵している羽根を移動することにより光軸上の開口径を調節し、撮像素子に進入する光量を調節している。
撮像素子保持枠5のセンサ取り付け面5(f)にはCCD等の撮像素子を有するユニット(図示せず)が取り付く。
図3は、第4のガイドバー28の両端部の拡大断面模式図である。図3(A)はレンズ鏡筒の温度が常温(概ね23℃)時、図3(B)は常温よりも温度の高い高温時、図3(C)は常温よりも温度の低い低温時の状態を示す模式図である。
図3(A)、(B)及び(C)において第4のガイドバー28の第1の端28(a)は1群鏡筒1の第1の穴1(a)に入り込んでいるが、非圧入保持されている。一方、第4のガイドバー28の第2の端28(b)は後部鏡筒6の第1の穴6(a)に圧入保持されている。1群鏡筒1の第1の穴1(a)及び後群鏡筒6の第1の穴6(a)とが、第4のガイドバーの保持部(第2のガイド部材保持部)に相当する。
ここで、「圧入保持」とは、ガイドバーを挿入する穴径全体または穴内径の一部に、例えばDカット形状等が施されて部分的にガイドバーの外径よりも小さい個所が有る穴にガイドバーを挿入した状態のことを指す。例えば、ガイドバーを穴に挿入した状態でガイドバーのみを上方向へ持ち上げた時に鏡筒部品が鏡筒の自重で落下せずに持ち上がる程度の状態とする。
一方、「非圧入保持」とは、ガイドバー外径と挿入する穴の内径間にガタが有る状態を示し、挿入した状態でガイドバーのみ上方向へ持ち上げた時に鏡筒が自重で落下する程度の嵌合状態のことを指す。
図3(A)に示す通り第4のガイドバーの第1の端28(a)の端面と1群鏡筒1の第1の穴1(a)の底部1(b)は突き当っておらず所定の量の空間が設けられた状態となっている。
図4は後部鏡筒6の第1の穴6(a)を正面から見た図である。第1の穴6(a)は、丸穴にDカット部6(b)が施された形状をしている。Dカット部6(b)以外の丸穴部6(c)部は、ガイドバー28の外径よりわずかに大きい径となっており、Dカット部6(b)と対向する個所6(d)部との寸法6(e)は第4のガイドバー28の外径より小さい寸法となっている。そのため、後部鏡筒6の穴6(a)に第4のガイドバー28を差し込むと第4のガイドバー28は後部鏡筒6の穴6(a)に挟まれた状態となる圧入状態となっている。したがって、後部鏡筒6の第1の穴6(a)に第4のガイドバー28を抜き差しする場合には、Dカット部6(b)を含む後部鏡筒6の第1の穴6(a)の内周と第4のガイドバー28の外周の接触部に摩擦が生じるので摩擦力以上の力が必要となる。なお、図4はDカット部6(b)を強調した模式図である。
また、第1のガイドバー17は第4のガイドバーとは圧入、非圧入としている端の位置が光軸に沿って反対側(逆向き)となっているだけの違いである。第1のガイドバー17は1群鏡筒1側の端部が、Dカット形状を施した1群鏡筒1の第2の穴(不図示)に一端を圧入保持され、他端は後部鏡筒6の第2の穴(不図示)に非圧入状態で挿入されている。なお、第1のガイドバー17の非圧入となっている後部鏡筒6側の端面と後部鏡筒第2の穴の底面の間には所定の量の空間が設けられている。1群鏡筒1の第2穴及び後群鏡筒6の第2の穴とが、第1のガイドバーの保持部(第1のガイド部材保持部)に相当する。
図3(A),(B),(C)を用いて、本実施例における温度変化時のレンズ鏡筒の伸び縮みについての説明を行う。
図3(A),(B),(C)は、図3(A)に示す常温状態の第4のガイドバー28の端28(b)を光軸方向の基準とした場合の、逆の端28(a)及び1群鏡筒1の第1の穴1(a)近傍の状態を示したものである。
図3(B)に示す高温時の状態では、一般的に金属よりも樹脂の方が線膨張係数が大きいので、金属製の第4のガイドバー28よりも樹脂製の1群鏡筒1と後部鏡筒6の方がより膨張する。従って、第4のガイドバーの第1の端28(a)の端面と1群鏡筒1の第1の穴1(a)との相対位置は図3(A)に示す常温時と比較して差が生じている。この場合、第4のガイドバー28は一端側しか固定されていないので、第4のガイドバー28、1群鏡筒1と後部鏡筒6は光軸方向にはそれぞれ独立して膨張している。そのため、高温後に元の状態である常温に戻った場合に第4のガイドバーの第1の端28(a)の端面及び1群鏡筒1の第1の穴1(a)近傍の状態は図3(A)に示す元の位置に戻り易い。
同様に図3(A)の常温状態から図3(C)の低温状態に変化した場合も第4のガイドバー28、1群鏡筒1と後部鏡筒6はお互いに摩擦による抵抗を及ぼさずにそれぞれ独立して収縮するので温度変化に対する位置変化量は安定した値となる。更に低温状態から常温に戻った場合も元の常温時の位置に戻り易い。また、常温の状態にて第4のガイドバー第1の端28(a)の端面と1群鏡筒第1の穴の底面間には空間が設けてられているので低温に移行した時に鏡筒がガイドバーよりも縮んでも端面が突き当らないようになっている。この様な構成により低温時にも鏡筒とガイドバーが突っ張り合い、互いの伸び縮みに影響を及ぼし合わないようになっている。
また、第1のガイドバー17も1群鏡筒1側が圧入状態、後部鏡筒6側が非圧入状態となっており圧入、非圧入の関係が第4のガイドバー28に対して逆向きになっているだけで、一端側のみ圧入保持されているので第4のガイドバー28側と同様の効果が得られる。
したがって、本実施例のレンズ鏡筒では温度が変化した場合に、1群鏡筒1及び後部鏡筒6は光軸方向にはそれぞれ第1のガイドバー17及び第4のガイドバー28に影響されず膨張、収縮できるので、温度に対する膨張、収縮量が略一定となる。そのため、1群鏡筒1が保持する第1レンズ群31等のレンズ群の撮像素子との相対位置は温度に対して略一定位置となるので、予め温度毎に設定している量だけ第4レンズ群34を移動させれば温度変化してもピント補正が可能となる。
一方、従来技術のように、ガイドバーの両端が圧入保持されていると温度膨張、収縮の際に固定鏡筒に設けたバー穴の内径とガイドバー外径の間に大きな摩擦が生じるので固定鏡筒が自由に膨張及び収縮し難い。
その結果、任意の温度から一定量温度変化した場合の光軸方向への伸び縮み量は安定しなく、元の温度に戻った場合に安定して元の位置には戻らなくなるので移動鏡筒位置を検知温度に応じて移動しピント補正することが困難となる。
尚、図3に示す温度変化による部品の伸び縮み量は変位量等を強調して示した模式図である。
また、移動鏡筒駆動時に移動レンズ群が光軸に対して偏芯量を変化しながら作動すると、撮影画像が揺れたように表示される像揺れとなる。
本実施例では、2群鏡筒2のスリーブを支持している第1のガイドバー17については後部鏡筒6側を非圧入保持している。ガイドバーの一端が非圧入状態となっているのでガイドバーは光軸と垂直な方向に振れる可能性が有るが、最大に振れるのは非圧入保持した端部近傍である。第1のガイドバー17では最大に振れるのは後部鏡筒6側の端部近傍で1群鏡筒1側へ近づくにつれ振れ量は収束していく。図2において2群鏡筒2では第2レンズ群32と光軸方向位置が近い2群鏡筒2の穴部2(a)が光軸と垂直な方向に振れると第2レンズ群32も振れて像揺れが顕著になる。しかし、2群鏡筒2の穴部2(a)は、広角端では第1のガイドバー17が圧入保持されている側近傍に位置し、望遠端でも3群鏡筒の近傍までしか動かない。つまり、2群鏡筒2の穴部2(a)は、ズーム位置によらず第1のガイドバー17の中央近傍に位置し、非圧入側の端には接近しない配置となっている。圧入保持されている側のガイドバーの端を移動レンズ群の移動範囲により近い側の端とし、非圧入保持されている側のガイドバーの端を移動レンズ群の移動範囲により近い側の端とした配置による。この結果、2群鏡筒2が光軸方向に駆動された時に、振動等により第1のガイドバー17が振れたとしても撮影画像の像揺れ量を抑制可能な構成となっている。なお、ガイドバーの端と移動範囲との距離(遠い・近い)は、移動レンズ群の移動範囲の中心とガイドバーの端面との距離により定まる。
また、第4のガイドバー28と第4レンズ群34を保持する4群鏡筒4との関係も同様である。第4レンズ群34は第3レンズ群33の近傍までしか動かないので、4群鏡筒4の穴部4(a)が第4のガイドバー28の非圧入側である1群鏡筒1側の端部に接近しない構成となっている。
以上、本実施例ではガイドバーの一端を非圧入保持とした場合にガイドバーの振れが生じても像揺れに影響し難い構成となっている。
なお、本実施例では移動鏡筒が接近しない側をガイドバー非圧入側としたが、移動鏡筒の像揺れ敏感度の低い側を非圧入側としても良い。また、像揺れ敏感度とは一定量移動レンズ群が偏芯した場合の像揺れ量の度合いを示すもので高いほど像揺れ量が大きく現れ、移動レンズ群の光軸方向位置により度数が異なるものである。
図5は本発明の実施例2を示す図であり、後部鏡筒6の第1のガイドバー17の挿入部の断面図である。
実施例2が実施例1と異なる点は、図5に示す後部鏡筒6のガイドバー挿入部のみであり他の個所は共通であるので説明を省略する。
図5において、201はスペーサでありゴム等の弾性部材で構成されており、後部鏡筒6の第2の穴6(b)内で穴底面と第1のガイドバー17の端面が接触するのを防止している。
実施例1では非圧入側の穴底面とガイドバー端面の間に空間を設けて、温度変化があってもガイドバー端面と穴底面とが突き当らない構成としていた。この変形例では弾性体のスペーサ201をその空間に挿入した点が上述の実施例との相違点である。
スペーサ201は弾性体であるので低温時に第1のガイドバー17端面と後部鏡筒の穴底面との間で緩衝材となり、両面が接触し突っ張り合うのを防止する役割を担う。
実施例1では該当面同士が組み立てミスにより突き当って組み立てられる可能性が有るが、本実施例では組み立て時に特に注意を払わなくて無くても良いように該当部にスペーサ201を挿入する構成とした。
なお、本実施例は第1のガイドバー17が非圧入状態である後部鏡筒の第2の穴6(b)を用いて説明を行ったが、他の個所の非圧入穴に本構成を用いても良いことは勿論のことである。
図6は本発明の実施例3を示す図であり、後部鏡筒6の第1のガイドバー17の挿入部の断面図である。
実施例3が実施例1と異なる点は、図6に示す後部鏡筒6のガイドバー挿入部のみであり他の個所は共通であるので説明は省略する。
図6において、6(c)は後部鏡筒6の第2の穴6(b)より小径の貫通穴であり、第2の穴6(b)の底面に設けられている。
貫通穴6(c)は第1のガイドバー17が1群鏡筒1及び後部鏡筒6に組み付けられた後に、貫通穴6(c)からピン等で第1のガイドバー17を1群鏡筒1側へ押し付けるための穴である。
実施例1で説明の通り非圧入側の穴底面とガイドバー端面の間に空間を設けているが、組み立てミスなどにより該当面同士が突き当って組み立てられる可能性ある。これを防ぐため、ガイドバーを突くことで確実に空間を設けることができるように貫通穴を設けたのである。
尚、本実施例は第1のガイドバー17が非圧入状態である後部鏡筒6の第2の穴(b)を用いて説明を行ったが他の個所の非圧穴に本構成を用いても良いことは勿論のことである。
実施例1のレンズ鏡筒を示す分解斜視図である。 実施例1のレンズ鏡筒を示す断面図である。 実施例1のレンズ鏡筒の一部拡大断面図である。 実施例1のレンズ鏡筒のDカット部を説明するための図である。 実施例2のレンズ鏡筒の一部拡大断面図である。 実施例2のレンズ鏡筒の一部拡大断面図である。
符号の説明
1 1群鏡筒
2 2群鏡筒
3 3群鏡筒
4 4群鏡筒
5 撮像素子保持枠
6 後部鏡筒
8 光量調節装置
31 第1レンズ群
32 第2レンズ群
33 第3レンズ群
34 第4レンズ群

Claims (8)

  1. 光軸方向に沿って移動可能な移動レンズ群と、該移動レンズ群を光軸方向へ駆動するアクチュエータと、前記移動レンズ群を光軸方向へガイドするガイド部材と、該ガイド部材を保持するガイド部材保持部とを備えたレンズ鏡筒において、
    前記ガイド部材は、前記ガイド部材保持部に一端は圧入保持されており、他端は非圧入保持されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記ガイド部材保持部に圧入保持されている側の前記ガイド部材の端は、前記移動レンズ群の移動範囲により近い側の端であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記ガイド部材保持部に非圧入保持されている側の前記ガイド部材の端は、前記移動レンズ群の像揺れ敏感度が低い側の端であることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記ガイド部材保持部に非圧入保持されている側の前記ガイド部材の端面と前記ガイド部材保持部の光軸方向の端面との間には空間が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記ガイド部材保持部に非圧入保持されている側の前記ガイド部材の端面と前記ガイド部材保持部の光軸方向の端面との間に弾性部材を挿入したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記ガイド部材保持部に非圧入保持されている側の前記ガイド部材の端面を光軸方向に押せる穴を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記移動レンズ群は、第1の移動レンズ群と、第2の移動レンズ群とを含み、前記ガイド部材は、前記第1の移動レンズ群を光軸方向へガイドする第1のガイド部材と、前記第2の移動レンズ群を光軸方向へガイドする第2のガイド部材とを含み、前記ガイド部材保持部は、前記第1のガイド部材を保持する第1のガイド部材保持部と、前記第2のガイド部材を保持する第2のガイド部材保持部とを含み、前記第1のガイド部材保持部に圧入保持されている側の前記第1のガイド部材の端及び非圧入保持されている側の前記第1のガイド部材の端との関係と、前記第2のガイド部材保持部に圧入保持されている側の前記第2のガイド部材の端と非圧入保持されている側の前記第2のガイド部材の端との関係が、光軸方向に沿って互いに逆向きであることを特徴とする請求項1から6いずれかに記載のレンズ鏡筒。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のレンズ鏡筒を備えた光学装置。
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