JPH06289275A - フォーカスレンズのトラッキング制御装置 - Google Patents

フォーカスレンズのトラッキング制御装置

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JPH06289275A
JPH06289275A JP7334193A JP7334193A JPH06289275A JP H06289275 A JPH06289275 A JP H06289275A JP 7334193 A JP7334193 A JP 7334193A JP 7334193 A JP7334193 A JP 7334193A JP H06289275 A JPH06289275 A JP H06289275A
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JP
Japan
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lens group
zoom
focus
lens
focus lens
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JP7334193A
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English (en)
Inventor
Harushige Nakagaki
春重 中垣
Ichiro Osaka
一朗 大坂
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】使用環境温度に左右されることなく安定、正確
なズーム動作を実現するフォーカスレンズのトラッキン
グ制御装置を提供する。 【構成】レンズ群近傍に環境温度を検出する温度検出器
を備え、温度検出器からの出力結果に応じてズームトレ
ースカーブを上下シフト、即ちフォーカスレンズ駆動の
位置基準点であるBF点を逐次環境温度に応じて変更制
御する。 【効果】ズーム操作時には、レンズ環境温度に応じて逐
次最適に変更されたズームトレースカーブを基準にフォ
ーカスレンズ群のトラッキング制御が行えるため、環境
温度に左右されることなく正確なフォーカスレンズの追
従、即ち合焦ぼけを起こすことのないフォーカスレンズ
のトラッキングが実現出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等におけ
るフォーカスレンズのトラッキング制御装置に係り、特
にインナーフォーカス方式ズームレンズを用いた構成に
あって、そのズーム操作時に使用時の環境温度の影響を
受けることなく正確なフォーカスレンズの追従、即ち合
焦ぼけを起こすことなくフォーカスレンズを駆動制御す
るようにしたフォーカスレンズのトラッキング制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家庭用ビデオカメラは、カメラ部とVT
R部を一体化して使い勝手を向上させたVTR一体型ビ
デオカメラ(以下、ムービーと称す)の登場と、近年の
ムービーの小型、軽量、低価格化および高性能化等によ
り急速に普及してきた。
【0003】持ち運びを追及した小型、軽量化、更には
家庭用途を狙った低価格化の実現に寄与した技術には、
信号処理回路・手振れ補正・電子ズームなどのディジタ
ル技術、CCD撮像素子の小形化・高集積ディジタル信
号処理LSIなどの半導体技術、自動フォーカス・自動
白バランスなどのファジー技術、メカ、テープ等の小型
化技術、レンズ技術等々数多くあるが、中でもレンズ技
術の開発が果たした役割は極めて大きく、その一つがイ
ンナーフォーカス(又はマスタリアフォーカス)方式の
採用である。
【0004】インナーフォーカス方式とは、被写体側の
第1レンズ群を固定とし、ズーミング用のバリエータレ
ンズ群より後方のレンズ群を移動させることによって焦
点調整を行うようにしたものである。従来の被写体側の
第1レンズ群を移動させて焦点調整を行う一般的な「前
玉フォーカス方式」に比べて、至近距離の撮影が可能で
あるばかりでなく、前玉レンズ径を小さくでき、レンズ
群の削減により光学系の長さも短くすることが可能で、
小型化に好適な方式であるのは周知なところである。
【0005】図5に、現在実用化されている代表的なイ
ンナーフォーカス方式ズームレンズの原理構成を示し
た。レンズ構成には、ズーミング時に被写体がぼけない
ように焦点距離を変化させるバリエータレンズ群の動き
に同期してコンペンセータなるレンズを移動させるコン
ペンセータレンズ付きのもの、及びコンペンセータレン
ズを除去しこの役割をフォーカスレンズ群で兼用するコ
ンペンセータレンズレス方式の2つの方式が有るが、図
5は後者のコンペンセータレンズレス方式を示したもの
である。同図において1は固定の前玉レンズ群、2はズ
ーム動作用のバリエータレンズ群、3は固定のレンズ
群、4はフォーカスレンズ群、5はCCD等の固体撮像
素子、6および7は絞りユニット、8はフォーカスレン
ズ群の位置基準点検出手段、9はズームモータ、10は
バリエータレンズ群2を動かす送りねじ等で構成される
ズームモータの出力軸部、11はバリエータレンズ群2
の位置検出を行うズームエンコーダ(ポテンショメー
タ)、12はフォーカスモータであるところのステッピ
ングモータ、13はステッピングモータ12に連結さ
れ、フォーカスレンズ群4を動かすギヤ等で構成された
駆動部、14はレンズ系を包む鏡筒である。
【0006】以上の構成により、ステッピングモータ1
2が駆動されるとフォーカスレンズ群4は駆動部13に
より図中矢印で示した光軸方向に移動する。又、ズーム
モータ9が駆動されると送りねじ機構10が回転し、バ
リエータレンズ群2が図中矢印の光軸方向に移動すると
同時にその位置がズームエンコーダ11によって検出さ
れる。
【0007】図5のようなインナーフォーカス方式コン
ペンセータレスレンズでズーム動作を行う場合、フォー
カスレンズ群4で焦点調整を行うと同時にコンペンセー
タレスレンズの役割も持たせなければならない。このよ
うなレンズにおけるバリエータレンズ群とフォーカスレ
ンズ群の位置関係の理論特性を示したのが図6である。
被写体までの距離が無限遠(∞),2m,1m,50c
m,1cmの場合を示したがバリエータレンズ群位置に
応じ特性は弓なりに大きく曲がる。即ち、被写体との距
離及びバリエータレンズ群の広角(以下Wと称す)、望
遠(以下Tと称す)方向の位置移動に応じ図6の関係
(以下ズームトレースカーブと称す)を満足するように
フォーカスレンズ群を複雑にトラッキング制御しなけれ
ば合焦関係を保つことは出来ない。
【0008】図6のズームトレースカーブに沿ってフォ
ーカスレンズ群をトラッキングさせるには、例えばマイ
クロプロセッサ(図5には図示せず)等を用い、予めこ
れにトレースカーブをテーブルとして記憶しておき、ズ
ームモータ9の駆動によるバリエータレンズ群2の移動
量、方向をズームエンコーダ11からの電気信号として
検出し、これを元にフォーカスレンズ群4の位置がトレ
ースカーブに沿うようステッピングモータ12を所要量
駆動するような制御が用いられる。即ち、図6に示すよ
う自動フォーカス或るいは手動フォーカスにより被写体
距離2m,バリエータレンズ群の位置がA点で合焦して
いる状態から図中矢印のW方向にズーム操作がなされた
場合、バリエータレンズ群2の移動速度、位置をズーム
エンコーダ11の検出信号で監視しながら、記憶された
トレースカーブ上をフォーカスレンズ群4がトラッキン
グするよう、すなわち合焦ずれが起こらないようステッ
ピングモータ12(1ステップ駆動当りのフォーカスレ
ンズの移動距離は一定)を追従駆動するものである。
【0009】なお、インナーフォーカス方式のレンズで
はフォーカスレンズ群から撮像素子までの距離が構造部
品の精度、取付けの誤差等によりバラツキを持つため、
フォーカスレンズ群には駆動の基準となる位置基準点
(以下、バックフォーカス点;BF点と称す)を設け、
機器ごとにこれの検出、認識が必要である。図6で示し
た8がこのためのBF点検出手段であり、詳細は省略す
るが、例えばフォトインタラプタ等を利用した光学位置
検出装置で構成される。また、BF点は図6のズームト
レースカーブ上で示すX−X等の位置に設定されるのが
一般的である。
【0010】以上、インナーフォーカス方式について、
コンペンセータレンズレス方式を例にその原理構成とズ
ーム操作時のフォーカスレンズ群の位置制御方法につい
て記した。
【0011】なお、インナーフォーカス方式のフォーカ
スレンズトラッキング方法の従来関連技術としては、例
えば特開平1−280709号公報、特開平1−316
713号公報が挙げられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のインナーフォーカス方式におけるフォーカスレンズ
のトラッキング方法では、使用時の環境温度変化に対し
てズーム操作時に正確なトラッキングが出来ない、即ち
合焦ずれを生じるという問題があるが、この点について
は従来開示技術等でも何ら配慮がなされていなかった。
【0013】以下この点について説明する。
【0014】図7は、ズームトレースカーブであり、実
線は被写体との距離が2m,1.5mの場合を示したも
のである。勿論このカーブは常温の条件下におけるレン
ズ特性から定まるものであるが、周囲温度変化が起こっ
た場合、当然レンズ特性が温度依存性を持つためにこの
カーブは変化する。この様相を示したのが図中の破線の
カーブであるが、例えば距離2mの場合でみれば、実線
のカーブは高温側の温度変化に対してカーブI、低温側
の温度変化に対してはカーブI´の様に温度変化の方
向、変化幅に応じ上下してしまう。これにより、例えば
高温条件下で使用した場合、バリエータレンズ群の位置
B点での被写体距離2mの合焦フォーカスレンズ群位置
はaからa´点に移ることになる。従って、a´点で合
焦している状態で図中矢印のW方向へのズーム操作が行
われた場合、フォーカスレンズ群のトラッキングはカー
ブIをトレースしなければならないのであるが、既述し
た様にマイクロプロセッサ等に記憶されているズームト
レースカーブは当然のことながら常温時の特性である実
線カーブであるため、a´点に近い例えば1.5mの実
線カーブ上を矢印に従って誤ったトラッキングしてしま
うことになり、合焦ずれを生じてしまうことになる。
【0015】本発明の目的は、上記の問題点を解決し、
ズーム操作時に、使用時の環境温度に左右されることな
く正確なフォーカスレンズ群の追従、即ち合焦ぼけを起
こすことなくフォーカスレンズ群を駆動制御するフォー
カスレンズのトラッキング制御装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、レンズ
群近傍に環境温度を検出する温度検出器を備え、温度検
出器からの出力結果に応じてズームトレースカーブを上
下シフト、即ちフォーカスレンズ群駆動の位置基準点で
あるBF点を逐次環境温度に応じて変更制御することに
より達成される。
【0017】
【作用】ズーム操作時には、マイクロプロセッサはバリ
エータレンズ群の移動が所定の速度となるようズームモ
ータ駆動手段を制御するとともに、フォーカスレンズ群
が、記憶されているズームトレースカーブを正確にトラ
ッキングするようズームエンコーダ出力を介してバリエ
ータレンズ群の位置を監視しながらステッピングモータ
駆動手段の制御を行う。又、マイクロプロセッサは温度
検出器を介してレンズ環境温度を監視しながら、環境温
度に応じてフォーカスレンズ駆動の位置基準点であるB
F点を逐次変更制御する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0019】図1は、本発明によるフォーカスレンズの
トラッキング制御装置の一実施例を示す要部ブロック図
である。
【0020】図1において、15はズームモータ9及び
駆動回路19より成るバリエータレンズ群2を駆動する
第1駆動手段、16はステッピングモータ12及び駆動
回路20より成るフォーカスレンズ群4を駆動する第2
駆動手段、17は制御手段、18はレンズ群の使用環境
温度を検出する温度検出手段であり、その他図5と同一
符号を付した部分は、同一もしくは同等な部分を指す。
【0021】本実施例は、制御手段17を例えばマイク
ロプロセッサで構成して、これにズームトレースカーブ
及び基準位置検出手段8で検出したフォーカスレンズ駆
動の位置基準点であるBF点を記憶させておくと共に、
温度検出手段18により使用環境温度を監視しながら、
使用環境温度に応じてズームトレースカーブを逐次最適
に変更、補正してズーム時のフォーカスレンズのトラッ
キングを行うものである。
【0022】先ず、各部の構成、動作について説明す
る。
【0023】図2は温度検出手段18の具体例である。
同図にて、21は直流電圧源、22は抵抗素子、23は
ダイオードであるが、周知のようにダイオードの順方向
導通電圧(略0.7V)は略−2mv/゜の温度係数を
持つため、ダイオード23を図1に図示した様にレンズ
鏡筒14の表面上に取り付ければレンズ群の使用環境温
度を検出することが出来る。即ち、制御手段であるマイ
クロプロセッサ17はダイオード23の端子電圧を監視
し、この変動分を検知して使用環境温度の判別を行う。
【0024】基準位置検出手段8は、周知のフォトイン
タラプタ等で構成され、フォーカスレンズ群4の位置が
図中の基準位置検出手段8より左側の場合は例えば通
光、右側の場合は遮光の識別信号を出力する。そして、
マイクロプロセッサ17は通光、遮光の識別信号の境界
点を認識しフォーカスレンズ駆動の位置基準点としてズ
ームトレースカーブ上に記憶処理する。
【0025】位置検出手段11は、図5で示したポテン
ショメータ等で構成され、バリエータレンズ群2の位置
情報をマイクロプロセッサ17へ出力、マイクロプロセ
ッサ17はこの検出出力からバリエータレンズ位置の識
別を行う。
【0026】又、第1駆動手段15はマイクロプロセッ
サ17によって制御され、ズーム操作時にマイクロプロ
セッサ17から駆動回路19に制御信号が入力される
と、ズームモータ9を駆動してバリエータレンズ群2を
所定速度で移動させる。更に、ズーム操作時には、マイ
クロプロセッサ17は位置検出手段11であるポテンシ
ョメータの検出信号を元に、バリエータレンズ群2の位
置を判別しながらフォーカスレンズ群4の位置が記憶、
且つ使用環境温度に応じて最適に変更、補正したズーム
トレースカーブをトラッキングするよう第2駆動手段1
6の制御も行う。なお、図1ではズームモータ9とバリ
エータレンズ群2を、又ステッピングモータ12とフォ
ーカスレンズ群4を直結しているが、それぞれは図5に
示したと同様に送りねじ機構10、ギヤ機構13によっ
て連結されるものである。
【0027】以下、係る構成による全体の動作について
説明する。
【0028】図3は、図1実施例における使用環境温度
変化に対するズーム動作を示すものである。実線は、被
写体との距離が図7と同様2m,1.5mの場合のマイ
クロプロセッサ17に予め設定、記憶されているズーム
トレースカーブであり、勿論このカーブは常温の条件下
におけるものである。又、縦軸上のY−Yの位置がマイ
クロプロセッサ17が基準位置検出手段8の検出結果を
元にズームトレースカーブ上に認識、記憶したフォーカ
スレンズ駆動の位置基準点、即ち、BF点である。
【0029】今、被写体距離が2m,バリエータレンズ
位置がC点、フォーカスレンズ位置がb点で合焦してい
る状態からズーム動作が行われた場合、使用環境温度が
常温である場合には、制御手段17によりフォーカスレ
ンズは実線で示す2mのズームトレースカーブ上をトラ
ッキングするよう制御が成される。この動作は図6で示
した従来の制御と何ら変わりはない。
【0030】しかしながら、使用環境温度が常温より高
温側に変動していた場合、マイクロプロセッサ17は温
度検出手段18の出力変動幅から常温に対する環境温度
変動を識別し、BF点を図中のY−YからY´−Y´に
変更する。即ち、BF点を図中kに相当する量だけ上側
にシフトするよう働き、これにより実線で示した2m,
1.5mのズームトレースカーブはそれぞれI、IIの破
線で示すものに変更される。ここで、使用環境温度変化
に対するkの量は、当然のことではあるがズームトレー
スカーブの温度依存性データを元に決定されるものであ
り、又、図3では任意の一温度条件におけるズームトレ
ースカーブの変更様相を示しているが、詳細には使用環
境温度に応じて逐次極め細かな変更が成されるものであ
る。
【0031】係る、使用環境温度が高温状態の時、被写
体距離が2m,バリエータレンズ位置がC点の合焦フォ
ーカスレンズ位置は図中のb点からb´点に移るが、こ
の状態でズーム動作が行われた場合、マイクロプロセッ
サ17による被写体距離2mのズームトレースカーブは
Iに変更、認識されているため、マイクロプロセッサ1
7の制御によるフォーカスレンズのトラッキングは図中
矢印で示すようにズームトレースカーブIに沿ったもの
と出来、従来の制御のように誤ってb´点に近い1.5
mの実線カーブをトラッキングするようなことはない。
【0032】図4は、使用環境温度が常温より低温側に
変動した場合のズーム動作を示したものである。図3と
は逆に、マイクロプロセッサ17は温度検出手段18の
出力変動幅から常温に対する環境温度変動を識別し、B
F点を図中のY−YからY゛−Y゛に変更、即ち、BF
点を図中k´に相当する量だけ下側にシフトするよう働
き、これにより実線で示した2m,1.5mのズームト
レースカーブはそれぞれI´、II´の破線で示すものに
変更される。係る制御により、低温時の被写体距離が2
m,バリエータレンズ位置がD点の合焦フォーカスレン
ズ位置は図中のc点からc´点に移るが、この状態でズ
ーム動作が行われた場合、マイクロプロセッサ17によ
る被写体距離2mのズームトレースカーブはI´に変
更、認識されているため、マイクロプロセッサ17の制
御によるフォーカスレンズのトラッキングは図中矢印で
示すようにズームトレースカーブI´に沿ったものとな
り、使用環境温度が高温時の場合と同様、環境温度に左
右されることのない正確なフォーカスレンズのトラッキ
ングを行うことが出来る。
【0033】以上、本発明の実施例について説明した。
【0034】図1の実施例では、使用環境温度に応じフ
ォーカスレンズ駆動の位置基準点、即ち、BF点を広角
端(W)、望遠端(T)の範囲において一律に上下シフ
トしてズームトレースカーブを変更する例を示したが、
これは特に限定するものではなく、例えば使用環境温度
変化に対するズームトレースカーブの変化がW側、T側
で異なる場合では、これに応じてBF点のシフト量をW
側、T側で重み付けしてズームトレースカーブを変更す
れば良い。
【0035】又、実施例ではコンペンセータレンズレス
のインナーフォーカス方式ズームレンズを例に挙げた
が、これも特に限定されるものではなく、例えばコンペ
ンセータレンズを有するインナーフォーカス方式ズーム
レンズであっても同様に適用出来るのは勿論であり、更
に、ズームトレースカーブの変更をBF点を制御して行
う例に限定したが、これも特に限定されるものではな
く、例えば使用環境温度に応じてズームトレースカーブ
自体にオフセットを重畳する等して直接に変更するよう
にすることも可能で、本発明の要旨を変えない範囲で種
々変形可能は容易である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レンズ群近傍に環境温度を検出する温度検出器を備え、
レンズ環境温度に応じてズーム操作時にはズームトレー
スカーブを上下シフト、即ちフォーカスレンズ群駆動の
位置基準点であるBF点を逐次変更制御し、変更後のズ
ームトレースカーブを基準にフォーカスレンズ群のトラ
ッキング制御を行う様にしたため、環境温度に左右され
ることなく正確なフォーカスレンズ群の追従、即ち合焦
ぼけを起こすことのないフォーカスレンズのトラッキン
グ制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフォーカスレンズのトラッキング
制御装置の一実施例を示す要部ブロック図である。
【図2】図1の温度検出手段の具体構成例を示す図であ
る。
【図3】図1実施例のズーム操作(高温時)におけるフ
ォーカスレンズのトラッキング動作を示す図である。
【図4】図1実施例のズーム操作(低温時)におけるフ
ォーカスレンズのトラッキング動作を示す図である。
【図5】コンペンセータレンズレスのインナーフォーカ
ス方式ズームレンズの原理構成を示す図である。
【図6】図5のレンズ構成のバリエータレンズ群とフォ
ーカスレンズ群の位置関係の理論特性を示す図である。
【図7】図5のレンズ構成の環境温度変化に対するバリ
エータレンズ群とフォーカスレンズ群の位置関係を示す
図である。
【符号の説明】
1…第1レンズ群、 2…変倍(ズーム)用第2レンズ群、 4…フォーカス用第3レンズ群、 8…基準位置検出手段、 11…位置検出手段、 15…第1駆動手段、 16…第2駆動手段、 17…制御手段、 18…温度検出手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体側の第1レンズ群を固定とし、変倍
    (ズーム)のために光軸に沿って位置可変に駆動される
    第2(バリエータ)レンズ群より後方の第3レンズ群を
    同様に光軸に沿って位置可変に駆動して焦点調整を行う
    ようにしたインナーフォーカス方式ズームレンズであっ
    て、前記第2レンズ群を駆動する第1駆動手段と、前記
    第3レンズ群を駆動する第2駆動手段と、前記第2レン
    ズ群の可変位置を検出する位置検出手段と、前記第3レ
    ンズ群の取付け位置の基準点を検出する基準位置検出手
    段と、前記第1及び第2の駆動手段を制御する制御手段
    で構成され、前記制御手段は前記第2レンズ群の位置に
    対する前記第3レンズ群の合焦位置関係を示すところの
    ズームトレースカーブを記憶して成り、ズーム動作にお
    いて前記制御手段により前記第1駆動手段を駆動して前
    記第2レンズ群を移動させると同時に、前記位置検出手
    段の検出結果を元に前記第3レンズ群の位置が前記ズー
    ムトレースカーブを追従するよう前記第2駆動手段を駆
    動するようにしたフォーカスレンズのトラッキング制御
    装置において、前記第1乃至第3レンズ群の使用環境温
    度を検出する温度検出手段を具備し、前記制御手段は該
    温度検出手段の検出結果に応じて前記ズームトレースカ
    ーブを変更、補正すると共に、変更補正後のズームトレ
    ースカーブを元にズーム動作を行うようにしたことを特
    徴とするフォーカスレンズのトラッキング制御装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段による前記ズームトレースカ
    ーブの変更、補正を前記基準位置検出手段による検出結
    果を制御して行うようにしたことを特徴とする特許請求
    項1記載のフォーカスレンズのトラッキング制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段による前記ズームトレースカ
    ーブの変更、補正を前記第2レンズ群の最広角位置、最
    望遠位置の両端の範囲内において重み付けして行うよう
    にしたことを特徴とする特許請求項1および2記載のフ
    ォーカスレンズのトラッキング制御装置。
JP7334193A 1993-03-31 1993-03-31 フォーカスレンズのトラッキング制御装置 Pending JPH06289275A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030006878A (ko) * 2001-07-06 2003-01-23 가부시키가이샤 아크 디자인 디지털 스틸 카메라용 줌 렌즈의 제어 시스템
JP2003161873A (ja) * 2001-09-17 2003-06-06 Olympus Optical Co Ltd 光学系
JP2005091808A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Fuji Photo Film Co Ltd オートフォーカス装置
US8111468B2 (en) 2008-10-14 2012-02-07 Canon Kabushiki Kaisha Lens barrel and optical apparatus including the same
JP2016142805A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 日本電産コパル株式会社 光学機器、温度検出方法、及びプログラム

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