JP2010096235A - クラッチの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の減速中において最適な伝達トルクを実現する。
【解決手段】車両が減速中であると、クラッチの伝達トルクがスタンバイトルクまで減少するように制御される。スタンバイトルクは、エンジンのフリクショントルクによるクラッチの滑りが生じないように定められる。すなわち、エンジンのフリクショントルクによるクラッチの滑りが生じない範囲内で、クラッチの伝達トルクが減少される。
【選択図】図7
【解決手段】車両が減速中であると、クラッチの伝達トルクがスタンバイトルクまで減少するように制御される。スタンバイトルクは、エンジンのフリクショントルクによるクラッチの滑りが生じないように定められる。すなわち、エンジンのフリクショントルクによるクラッチの滑りが生じない範囲内で、クラッチの伝達トルクが減少される。
【選択図】図7
Description
本発明は、クラッチの制御装置に関し、特に、車両の減速時においてクラッチが伝達可能なトルクを制御する技術に関する。
従来より、エンジンと変速機との間に設けられたクラッチの作動をアクチュエータにより行なう自動クラッチを搭載した車両が知られている。自動クラッチには、たとえば、通常のマニュアルトランスミッションと同様の常時噛合式ギヤにおける変速をアクチュエータにより行なうようにした変速機が組合わせられる。また、二つの入力軸が設けられるとともに、二つの入力軸のそれぞれにクラッチが設けられたDCT(Double Clutch TransmissionもしくはDual Clutch Transmission)も知られている。DCTは、ツインクラッチギヤボックス(twin-clutch gearbox)と呼ばれる場合もある。その他、DCTは、メーカによって種々の呼び方で呼ばれている。
自動クラッチでは、滑らかな変速などを実現するために、自動クラッチが伝達可能なトルクを精度よく制御することが望まれる。
特開2000−88009号公報(特許文献1)は、走行用駆動源と車輪との間に配設された変速機の変速時に、変速機と走行用駆動源との間に配設された自動クラッチを、変速機の変速を損なうことがない範囲で僅かなトルク伝達が行われるスタンバイ状態に保持する自動クラッチ制御装置を開示する。自動クラッチ制御装置は、変速機の回転抵抗に関与する予め定められた所定の物理量に基づいて、回転抵抗の低下に伴ってスタンバイ状態における自動クラッチの伝達トルクが小さくなるようにスタンバイ状態を決定する。
この公報に記載の自動クラッチ制御装置によれば、変速機の回転抵抗の低下に伴って自動クラッチの伝達トルクが小さくなるようにスタンバイ状態が決定される。そのため、潤滑油温の上昇に伴う回転抵抗の低下に起因してスタンバイ状態における変速機の入力軸回転数或いはトルクが上昇することが抑制される。その結果、入力軸回転数或いはトルクの上昇に起因する変速不良が防止される。
特開2000−88009号公報
ところで、車両の減速中には、エンジンブレーキを利用するために自動クラッチを係合した状態に維持することが要求される。一方、自動クラッチを係合した状態に維持しておくと、車両が減速後に停車した場合において、自動クラッチの遮断(解放)が遅れ得る。この場合、エンジンがストールし得る。したがって、車両の減速中には、自動クラッチの係合と遮断との両方の要求に対応し得るように自動クラッチの伝達トルクを制御することが望まれる。
しかしながら、特開2000−88009号公報に記載の自動クラッチ制御装置は、変速機の変速時において最適な伝達トルクを実現することに鑑みたものであって、車両の減速中において最適な伝達トルクを実現するものではない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両の減速中において最適な伝達トルクを実現することができるクラッチの制御装置を提供することである。
第1の発明に係るクラッチの制御装置は、エンジンと変速機との間に設けられ、アクチュエータにより作動するクラッチの制御装置である。この制御装置は、車両が減速中であるか否かを判断するための判断手段と、車両が減速中であると、エンジンのフリクショントルクによるクラッチの滑りが生じない範囲内で、クラッチが伝達可能なトルクが減少するように制御するための制御手段とを備える。
この構成によると、車両が減速中であると、エンジンのフリクショントルクによるクラッチの滑りが生じない範囲内で、クラッチが伝達可能なトルクが減少される。これにより、減速中にはエンジンブレーキを利用することができ、かつ停車した場合には速やかにクラッチを遮断して伝達トルクを零にすることができるように、クラッチの伝達トルクを制御することができる。そのため、車両の減速中において最適な伝達トルクを実現することができるクラッチの制御装置を提供することができる。
第2の発明に係るクラッチの制御装置においては、第1の発明の構成に加え、制御手段は、エンジンのフリクショントルクが小さい場合は大きい場合に比べて、クラッチが伝達可能なトルクがより減少するように制御するための手段を含む。
この構成によると、エンジンのフリクショントルクが小さい場合は大きい場合に比べて、クラッチが伝達可能なトルクがより減少される。これにより、エンジンのフリクショントルクが小さい場合は、クラッチをより遮断し易いようにすることができる。そのため、エンジンがストールし難いようにすることができる。
第3の発明に係るクラッチの制御装置においては、第1または2の発明の構成に加え、制御手段は、エンジン回転数が低い場合は高い場合に比べて、クラッチが伝達可能なトルクがより減少するように制御するための手段を含む。
この構成によると、エンジン回転数が低い場合は高い場合に比べて、クラッチが伝達可能なトルクがより減少される。これにより、エンジン回転数が低いためにエンジンがストールし易い状況では、クラッチをより遮断し易いようにすることができる。そのため、エンジンがストールし難いようにすることができる。
第4の発明に係るクラッチの制御装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加え、制御手段は、エンジン水温が高い場合は低い場合に比べて、クラッチが伝達可能なトルクがより減少するように制御するための手段を含む。
この構成によると、エンジン水温が高いと、エンジンの潤滑油の粘性が低下し、エンジンのフリクショントルクが小さくなるので、エンジン水温が高い場合は低い場合に比べて、クラッチが伝達可能なトルクがより減少される。これにより、エンジンのフリクショントルクが小さい場合は、クラッチをより遮断し易いようにすることができる。そのため、エンジンがストールし難いようにすることができる。
第5の発明に係るクラッチの制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加え、判断手段は、アクセル開度がしきい値より小さいと車両が減速中であると判断するための手段を含む。
この構成によると、アクセル開度がしきい値より小さいと車両が減速中であると判断される。これにより、運転者がアクセルをオフにすると、エンジンのフリクショントルクによるクラッチの滑りが生じない範囲内で、クラッチが伝達可能なトルクを減少することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両について説明する。車両100は、FF(Front drive Front engine)車両である。なお、本発明に係る制御装置を搭載した車両は、FF車両に限られない。
車両100は、従来のマニュアルトランスミッションと同じ形式の常時噛合式歯車変速機およびクラッチをアクチュエータにより作動させ、所望のギヤ段を形成するクラッチペダルレスの車両である。なお、二つの入力軸が設けられるとともに、二つの入力軸のそれぞれにクラッチが設けられたDCTを搭載するようにしてもよい。
車両100は、エンジン200と、クラッチ300と、トランスミッション400と、デェファレンシャルギヤ(以下、デフと略して記載する)500と、ECU(Electronic Control Unit)600とを含む。本実施の形態に係る制御装置は、たとえばECU600により実行されるプログラムにより実現される。なお、ECU600は、エンジン200を制御するエンジンECUと、トランスミッション400およびクラッチ300を制御するECT(Electronic Controlled Transmission)−ECUとに分割するようにしてもよい。
エンジン200は、インジェクタ(図示せず)により噴射された燃料と空気との混合気を、気筒内で爆発させてピストン(図示せず)を押し下げ、クランクシャフト202を回転させる内燃機関である。エンジン200は、駆動源として車両100に搭載されている。車両100は、エンジン200からの駆動力により走行する。なお、エンジン200の代わりに、その他、モータなどの動力機関を搭載してもかまわない。
クラッチ300は、アクチュエータ444により作動される乾式単板式の摩擦クラッチである。図2に示すように、クラッチ300は、クラッチ出力軸302と、クラッチ出力軸302に配設されたクラッチディスク304と、クラッチハウジング306と、クラッチハウジング306に配設されたプレッシャプレート308と、ダイヤフラムスプリング310と、クラッチレリーズシリンダ312と、レリーズフォーク314と、レリーズスリーブ316とを含む。
ダイヤフラムスプリング310が、プレッシャプレート308を図2において右方向に付勢することにより、クラッチディスク304が、エンジン200のクランクシャフト202に取り付けられたフライホイール204に押付けられ、クラッチが係合される。
クラッチレリーズシリンダ312は、アクチュエータ444の構成する部品の一つとして用いられる。クラッチレリーズシリンダ312が、レリーズフォーク314を介して図2において右方向へ、レリーズスリーブ316を移動させることにより、ダイヤフラムスプリング310の内端部が図2において右方向へ移動する。ダイヤフラムスプリング310の内端部が図2において右方向へ移動すると、プレッシャプレート308が図2において左方向に移動し、クラッチディスク304とフライホイール204とが離れてクラッチが遮断される。
クラッチレリーズシリンダ312は、油圧回路(図示せず)によって油圧が供給されることにより作動する。クラッチレリーズシリンダ312は、ECU600により制御される。クラッチ300は、周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではさらなる説明は繰返さない。なお、クラッチ300を、電力により断接するように、レリーズスリーブ316をモータなどの駆動力を用いて移動させてもよい。また、クラッチ300に、油圧により作動する湿式多板式のクラッチを用いるようにしてもよい。
図1に戻って、トランスミッション400は、インプットシャフト402と、アウトプットシャフト404と、ハウジング406とを含む。トランスミッション400は、デフ500と共に、ハウジング406内に収容されている。トランスミッション400は、常時噛合式歯車変速機である。
インプットシャフト402とアウトプットシャフト404とは、平行に設けられている。インプットシャフト402とアウトプットシャフト404との間には、ギヤ比が異なる複数の変速ギヤ対411〜415と、後進ギヤ対416とが配設されている。
各変速ギヤ対を構成する2つのギヤのうち、一方はインプットシャフト402に設けられており、他方はアウトプットシャフト404に設けられている。また、各変速ギヤ対を構成する2つのギヤのうち、一方は、設けられているシャフトに対して空転可能であり、他方は、設けられているシャフトと一体的に回転する。各変速ギヤ対を構成する2つのギヤは、常に噛合っている。
各変速ギヤ対411〜415には、それぞれと対応したクラッチギヤ421〜425が設けられている。シャフトとクラッチギヤ421〜425との間には、シャフトの回転数と、クラッチギヤ421〜425の回転数とを同期させて、連結するシンクロメッシュ機構431〜433が設けられている。いずれかのクラッチギヤ421〜425が、シンクロメッシュ機構431〜433のいずれかによりシャフトに連結されて、1速から5速のいずれかのギヤ段が成立する。すべてのクラッチギヤがシャフトに連結されていなければ、トランスミッション400はニュートラル状態となる。
後進ギヤ対416は、カウンタシャフト(図示せず)に配設された後進用アイドル歯車と噛合わされる。後進ギヤ対416が後進用アイドル歯車と噛合わされることにより、後進ギヤ段が成立させられる。
シンクロメッシュ機構431〜433は、フォークシャフト440を介して、ECU600により制御されるアクチュエータ442により作動される。シンクロメッシュ機構431〜433は、キー式シンクロメッシュ機構である。なお、キー式シンクロメッシュ機構の代わりに、その他、ダブルコーンシンクロメッシュ機構などを用いてもかまわない。
インプットシャフト402は、スプライン450によってクラッチ300のクラッチ出力軸302に連結されているとともに、アウトプットシャフト404には出力歯車460が配設されてデフ500のリングギヤ502と噛合わされている。
デフ500は、一対のサイドギヤ504、506を含む。サイドギヤ504、506にはそれぞれドライブシャフト508、510がスプライン嵌合などによって連結されている。ドライブシャフト508、510を介して、左右の前輪512,514に動力が伝達される。
ECU600には、アクセル開度センサ602、ポジションスイッチ604、回転数センサ606、水温センサ608、入力回転数センサ610、出力回転数センサ612およびストロークセンサ614が接続されている。
アクセル開度センサ602は、アクセル開度を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。
ポジションスイッチ604は、シフトレバーの位置を検出し、検出結果を表わす信号をECU600に送信する。シフトレバーの位置と対応したレンジ(たとえばDレンジ)に応じて、トランスミッション400のギヤ段が自動で形成される。運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択することができるようにしてもよい。
回転数センサ606は、エンジン回転数NEを検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。水温センサ608は、エンジン200の冷却水の温度(水温)を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。
入力回転数センサ610はインプットシャフト402の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。出力回転数センサ612はアウトプットシャフト404の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。アウトプットシャフト404の回転数から車速が算出される。たとえば、アウトプットシャフト404の回転数をデファレンシャルギヤ500のギヤ比で除算し、前輪512、514の円周を乗算することによって、車速が算出される。なお、車速を算出する方法には周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰返さない。
ストロークセンサ614は、クラッチ300のストローク、すなわちアクチュエータ444のストローク(レリーズスリーブ316の位置)を検出し、検出結果を表す信号をECU600に送信する。
ECU600は、これらのセンサおよびスロットル開度センサ(図示せず)などから送られた信号と、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両100が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、ECU600は、図3に示す変速線図に基づいて、成立すべきギヤ段を決定する。変速線図においては、車速とアクセル開度とにより成立すべきギヤ段が決定される。アクセル開度が大きいほど、より低速側のギヤ段が要求される。すなわち、アクセル開度が大きいほどより大きい変速比が要求される。また、車速が高いほど、より高速側のギヤ段が要求される。すなわち、車速が高いほどより小さい変速比が要求される。
図3において、実線はアップシフト線を示す。アップシフト線は、アップシフト条件、すなわちアップシフトを行なう車速ならびにアクセル開度を定める。破線はダウンシフト線を示す。ダウンシフト線は、ダウンシフト条件、すなわちダウンシフトを行なう車速ならびにアクセル開度を定める。図3に示すように、アップシフト線とダウンシフト線との間にはヒステリシスが設けられる。
たとえば、車速ならびにアクセル開度の組合せにより定まる車両の運転状態が、アップシフト線よりも左側の領域から右側の領域に移動した場合、アップシフト条件が満たされたと判断される。逆に、車速ならびにアクセル開度の組合せにより定まる車両の運転状態が、アップシフト線よりも右側の領域から左側の領域に移動した場合、アップシフト条件が満たされなくなったと判断される。アップシフト条件が満たされたか、満たされなくなったかは、変速の種類(アップシフト前のギヤ段とアップシフト後のギヤ段との組合せ)毎に判断される。
同様に、車速ならびにアクセル開度の組合せにより定まる車両の運転状態が、ダウンシフト線よりも右側の領域から左側の領域に移動した場合、ダウンシフト条件が満たされたと判断される。逆に、車速ならびにアクセル開度の組合せにより定まる車両の運転状態が、ダウンシフト線よりも左側の領域から右側の領域に移動した場合、ダウンシフト条件が満たされなくなったと判断される。ダウンシフト条件が満たされたか、満たされなくなったかは、変速の種類(ダウンシフト前のギヤ段とダウンシフト後のギヤ段との組合せ)毎に判断される。
なお、変速線図については周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではそれらの詳細な説明は繰り返さない。
図4を参照して、ECU600についてさらに説明する。なお、以下に説明するECU600の機能は、ソフトウエアにより実現するようにしてもよく、ハードウエアにより実現するようにしてもよい。
ECU600は、判断部700と、制御部702とを備える。判断部700は、車両が減速中であるか否かを判断する。たとえば、アクセル開度がしきい値より小さいと車両が減速中であると判断する。しきい値は、たとえば、アクセルがオフであるとみなすことができる値、すなわちアクセル開度が零であるとみなすことができる値に設定される。
制御部702は、車両が減速中であると、エンジン200のフリクショントルク(フリクションにより生じるトルク)によるクラッチ300の滑りが生じない範囲内で、クラッチ300が伝達可能なトルク(以下、伝達トルクとも記載する)が減少するように制御する。
より具体的には、図5に示すように、エンジン200の水温およびエンジン回転数NEをパラメータに有するマップに従って定められるスタンバイトルクまでクラッチ300の伝達トルクが減少するように制御される。
なお、クラッチ300の伝達トルクは、クラッチ300のストローク、すなわちレリーズスリーブ316の位置に応じて定まる。したがって、クラッチ300の伝達トルクがスタンバイトルクとなる位置までレリーズスリーブ316が移動するように制御される。
スタンバイトルクは、エンジン200のフリクショントルクによるクラッチ300の滑りが生じないように定められる。すなわち、エンジンブレーキを利用できるようにスタンバイトルクが定められる。
これにより、減速中にはエンジンブレーキを利用することができ、かつ停車した場合には速やかにクラッチ300を遮断して伝達トルクを零にすることができるように、クラッチ300の伝達トルクを制御することができる。
また、スタンバイトルクは、車両の再加速時(アクセルオン時)にエンジン回転数NEが急上昇しないように定められる。すなわち、エンジントルクが立ち上がるよりも早くクラッチ300を完全係合状態にできるようにスタンバイトルクが定められる。
スタンバイトルクは、エンジン200のフリクショントルクが小さい場合は大きい場合に比べて小さくなるように定められる。すなわち、図5に示すように、エンジン200の水温が高い場合は低い場合に比べてスタンバイトルクが小さくなるように定められる。
これにより、エンジン200のフリクショントルクが小さい場合は、クラッチ300をより遮断し易いようにすることができる。そのため、エンジン200がストールし難いようにすることができる。
また、スタンバイトルクは、エンジン回転数NEが低い場合は高い場合に比べて小さくなるように定められる。これにより、エンジン回転数NEが低いためにエンジン200がストールし易い状況では、クラッチ300をより遮断し易いようにすることができる。そのため、エンジン200がストールし難いようにすることができる。なお、スタンバイトルクの設定方法はこれらに限らない。
図6を参照して、ECU600が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU600は、車両が減速中であるか否かを判断する。すなわち、アクセル開度がしきい値より小さいか否か(アクセルオフであるか否か)が判断される。車両が減速中であると(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS108に移される。
S102にて、ECU600は、クラッチ300の伝達トルクがスタンバイトルクまで減少するように制御する。
S104にて、ECU600は、車速がしきい値以下であるか否かを判断する。車速がしきい値以下であると(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでないと(S104にてNO)、処理はS100に戻される。
S106にて、ECU600は、クラッチ300を遮断する。すなわち、クラッチ300の伝達トルクを零にする。S108にて、ECU600は、クラッチ300を完全係合状態にする。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態におけるクラッチの作動について説明する。
アクセルがオンである場合、すなわち車両の減速中でない場合は(S100にてNO)、クラッチ300が完全係合状態にされる(S108)。
図7の時間T1において、車両の走行中にアクセルがオフにされると、車両が減速中であると判断される(S100にてYES)。車両の減速中には、クラッチ300の伝達トルクがスタンバイトルクまで減少するように制御される(S102)。これにより、エンジン200のフリクショントルクによるクラッチ300の滑りが生じない範囲内で、クラッチ300の伝達トルクが減少される。そのため、減速中にはエンジンブレーキを利用することができる。
その後、図7の時間T2においてブレーキペダルへの操作がなされ、車速がしきい値以下になると(S104にてYES)、クラッチ300が遮断される(S106)。クラッチ300が遮断される際、クラッチ300の伝達トルクがスタンバイトルクまで減少されているので、クラッチ300を速やかに遮断することができる。そのため、エンジン200がストールし難いようにすることができる。
なお、減速中であること(車速減少中であること)を、ブレーキペダル操作があることにより判断するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 車両、200 エンジン、300 クラッチ、400 トランスミッション、500 デファレンシャルギヤ、600 ECU、700 判断部、702 制御部。
Claims (5)
- エンジンと変速機との間に設けられ、アクチュエータにより作動するクラッチの制御装置であって、
車両が減速中であるか否かを判断するための判断手段と、
前記車両が減速中であると、前記エンジンのフリクショントルクによる前記クラッチの滑りが生じない範囲内で、前記クラッチが伝達可能なトルクが減少するように制御するための制御手段とを備える、クラッチの制御装置。 - 前記制御手段は、前記エンジンのフリクショントルクが小さい場合は大きい場合に比べて、前記クラッチが伝達可能なトルクがより減少するように制御するための手段を含む、請求項1に記載のクラッチの制御装置。
- 前記制御手段は、エンジン回転数が低い場合は高い場合に比べて、前記クラッチが伝達可能なトルクがより減少するように制御するための手段を含む、請求項1または2に記載のクラッチの制御装置。
- 前記制御手段は、エンジン水温が高い場合は低い場合に比べて、前記クラッチが伝達可能なトルクがより減少するように制御するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載のクラッチの制御装置。
- 前記判断手段は、アクセル開度がしきい値より小さいと前記車両が減速中であると判断するための手段を含む、請求項1〜4のいずれかに記載のクラッチの制御装置。
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