JP4210564B2 - 車両用変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用変速機の制御装置に関し、特に、クラッチアクチュエータ、シフトアクチュエータ、セレクトアクチュエータを用いて自動的に変速操作を実行する制御装置に関するものである。
原動機と駆動輪との間の動力伝達経路に設けられた車両用変速機を制御するための制御装置が知られている。そして、この変速機の制御装置の一種に、自動クラッチおよび/または変速機などの各機器が種々のアクチュータを介して電子制御装置により自動制御されることにより、一連の変速動作の一部若しくは全部が自動的に実行されるようになっているものがある。そして、このような装置では、電子制御装置或いはアクチュエータの不具合によって上記機器が自動制御不能となる場合があるため、非常用バックアップ手段として手動操作により自動クラッチの解放係合動作や変速機の変速動作をできる非常用手動操作部材を設けるとともに、車両の停止状態であるときにその非常用手動操作部材を有効化するようにしたものが提案されている。たとえば、特許文献1に記載された自動変速装置がそれである。
特許第2820732号公報
しかしながら、上記従来の自動変速装置では、対処できる不具合が限られているだけでなく、所定の異常に対する対処のために手動操作部材の操作を必要とするため、特に自動変速機付き車両しか運転しない運転者などでは対応することが困難となり得るものであった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、変速動作の一部若しくは全部が自動的に実行されるようになっている車両用変速機において、異常発生に対して自動的に対処できるようにした車両用変速機の制御装置を提供することにある。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、原動機から駆動輪に至る動力伝達経路に自動クラッチとともに設けられた車両用変速機の制御装置において、(a) 前記変速機のシフト用制御装置の異常時であって所定車速以下且つギヤ駐車要求がない場合には、前記自動クラッチを実質的に解放させてその自動クラッチの係合力を低下させ、(b) 前記変速機のシフト用制御装置の異常時であって所定車速以上、エンジン非作動、且つイグニションキーがオン操作されている場合にも、前記自動クラッチを実質的に解放させてその自動クラッチの係合力を低下させることにある。
本発明によれば、前記変速機のシフト用制御装置が異常であって所定車速以下且つギヤ駐車要求がないときには、たとえばシフト装置或いはセレクト装置の故障が発生してギヤの入れ抜き作動がフェイル状態となり、所定車速以下且つギヤ駐車要求がない場合には、前記自動クラッチの係合力が低下させられるので、エンジンストールが防止されるとともに、停車中の移動が容易とされる。たとえば車速、ギヤ駐車要求状態に基づいて自動クラッチの係合力低下が行われるので、運転状態に対応して適切なときに自動クラッチの係合力が低下すなわち自動クラッチが解放させられる利点がある。また、前記変速機のシフト用制御装置の異常時であって所定車速以上、エンジン非作動、且つイグニションキーがオン操作されている場合にも、前記自動クラッチを実質的に解放させてその自動クラッチの係合力を低下させるため、可及的に車両が走行させられる一方で、エンジンストールによるショックが防止されるとともに、変速機がギヤ入り状態であっても手押しなどによる車両の移動が可能となる。
ここで、本発明は、好適には、上記車両用変速機の制御装置では、前記変速機のシフト用制御装置の異常時において、車速が所定値より低く且つギヤ駐車要求がない場合、および車速が所定値よりも高いけれどもエンジンが非作動であってイグニションキーがオン操作されている場合は自動クラッチが解放される。また、シフト用制御装置の異常時において、車速が所定値より低く且つギヤ駐車要求がある場合、車速が所定値よりも高く且つエンジンが作動中である場合、車速が所定値よりも高く且つエンジンが非作動であるがイグニションキーがオフ操作されている場合は、自動クラッチの係合が継続される。このようにすれば、可及的に車両が走行させられる一方で、エンジンストールによるショックが防止されるとともに、変速機がギヤ入り状態であっても手押しなどによる車両の移動が可能となる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、車両用駆動装置10の概略構成を説明する骨子図であり、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)又はMR(ミッドシップエンジン・リヤドライブ)車両用のものである。図1において、車両用駆動装置10は、原動機或いは走行用駆動源としてのエンジン12、自動クラッチ14、変速機16、差動歯車装置18を備えている。自動クラッチ14は、例えば図2に示す乾式単板式の摩擦クラッチで、エンジン12のクランクシャフト20に取り付けられたフライホイール22、クラッチ出力軸24に配設されたクラッチディスク26、クラッチハウジング28に配設されたプレッシャプレート30、プレッシャプレート30をフライホイール22側へ付勢することによりクラッチディスク26を挟圧して動力伝達するダイヤフラムスプリング32、クラッチレリーズシリンダ34によりレリーズフォーク36を介して図の左方向へ移動させられることにより、ダイヤフラムスプリング32の内端部を図の左方向へ変位させてクラッチを開放(遮断)するレリーズスリーブ38を有して構成されている。
変速機16は、差動歯車装置18と共に共通のハウジング40内に配設されてトランスアクスルの一部を構成しており、そのハウジング40内に所定量だけ充填された潤滑油に浸漬され、差動歯車装置18と共に潤滑されるようになっている。変速機16は、(a) 平行な一対の入力軸42、出力軸44間にギヤ比が異なり且つ常時噛み合わされた複数対の変速ギヤ対46a〜46eが配設されるとともに、それ等の変速ギヤ対46a〜46eに対応して複数のシンクロナイザ(回転同期装置)付噛合クラッチ48a〜48eが設けられた並行2軸常時噛合式の変速機構と、(b) それ等の噛合クラッチ48a〜48eの3つのクラッチハブスリーブ50a、50b、50cの何れかを選択的に移動させて変速段を切り換える図示しないシフト・セレクトシャフトとを備えており、前進5段の変速段が成立させられるようになっている。入力軸42および出力軸44には更に後進ギヤ対54が配設され、図示しないカウンタシャフトに配設された後進用アイドル歯車と噛み合わされることにより後進変速段が成立させられるようになっている。なお、入力軸42は、スプライン嵌合55によって前記自動クラッチ14のクラッチ出力軸24に連結されているとともに、出力軸44には出力歯車56が配設されて差動歯車装置18のリングギヤ58と噛み合わされている。
上記クラッチハブスリーブ50bは噛合クラッチ48bおよび48cに共通のもので、クラッチハブスリーブ50cは噛合クラッチ48dおよび48eに共通のものである。図示しないシフト・セレクトシャフトは、軸心まわりの回動可能且つ軸方向の移動可能に配設され、セレクトシリンダ76(図3参照)により軸方向の3位置、すなわち前記クラッチハブスリーブ50cと係合可能な第1セレクト位置、クラッチハブスリーブ50bと係合可能な第2セレクト位置、およびクラッチハブスリーブ50aと係合可能な第3セレクト位置に位置決めされる。また、シフトシリンダ78(図3参照)により軸心まわりの3位置、すなわち噛合クラッチ48a〜48eが何れも遮断され且つ後進変速段も成立しない中央の中立位置(図1の状態)と、その軸心まわりにおける両側の第1シフト位置(図1の右側)および第2シフト位置(図1の左側)とに位置決めされる。中立位置では、入力軸42と出力軸44との間の動力伝達が遮断される動力伝達遮断状態になる。
上記第1セレクト位置の第1シフト位置では、噛合クラッチ48eが連結されることにより変速比e(=入力軸42の回転数NIN/出力軸44の回転数NOUT )が最も大きい第1変速段が成立させられ、第1セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48dが連結されることにより変速比eが2番目に大きい第2変速段が成立させられる。第2セレクト位置の第1シフト位置では、噛合クラッチ48cが連結されることにより変速比eが3番目に大きい第3変速段が成立させられ、第2セレクト位置の第2シフト位置では、噛合クラッチ48bが連結されることにより変速比eが4番目に大きい第4変速段が成立させられる。この第4変速段の変速比eは略1である。第3セレクト位置の第1シフト位置では、噛合クラッチ48aが連結されることにより変速比eが最も小さい第5変速段が成立させられ、第3セレクト位置の第2シフト位置では後進変速段が成立させられる。
前記差動歯車装置18は傘歯車式のもので、一対のサイドギヤ80R、80Lにはそれぞれドライブシャフト82R、82Lがスプライン嵌合などによって連結され、左右の前輪(駆動輪)又は後輪(駆動輪)84R、84Lを回転駆動する。
図3は、上記自動クラッチ14および変速機16において変速作動を実行させるための油圧制御回路の一例を示している。油圧ポンプ94は、図示しない駆動モータを一体に備えた電動式ポンプであって、オイルパン或いはオイルタンク88に還流した作動油を蓄圧装置90へ圧送する。この蓄圧装置90には元圧(アキュム圧)センサ92が設けられており、この元圧センサ92により検出された圧力PA が予め設定された下限値P0 を下まわると後述の変速機用電子制御装置116により図示しない駆動回路を介して油圧ポンプ94が駆動されるが、圧力PA が予め設定された通常の上限値P1 を上まわると油圧ポンプ94の駆動が停止させられるようになっている。この蓄圧装置90内の油圧PA は、クラッチソレノイド弁98および調圧弁95へ供給されるので、自動クラッチ14を駆動するクラッチレリーズシリンダ34、変速機16の変速操作を行うセレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78の元圧に対応している。上記クラッチソレノイド弁98は、変速機用電子制御装置116からの指令に応じて自動クラッチ14を係合させ或いは解放させる。上記調圧弁95は、変速機用電子制御装置116からの指令に応じて調圧した変速駆動用制御油圧PB をセレクトソレノイド弁102、シフトソレノイド弁104へ供給する。調圧弁95の出力側に設けられた制御油圧センサ96により検出される制御油圧PB は、シンクロナイザに付加されるシフト荷重を適切として異音を低下させるために、たとえば図4に示すように、上記変速機用電子制御装置116によりスロットル開度、ギヤ段、アップ変速またはダウン変速、油温などに基づいて過渡的に調圧される。図示しないシフト・セレクトシャフトを軸方向に往復移動させるセレクトシリンダ76および図示しないシフト・セレクトシャフトを軸心まわりに回転させるシフトシリンダ78は変速アクチュエータとして機能しており、上記変速機用電子制御装置116によって制御されるセレクトソレノイド弁102、シフトソレノイド弁104によってシフト操作或いはセレクト操作を行うように作動させられる。セレクトシリンダ76は、たとえば、図示しないシフト・セレクトシャフトを軸方向に往復移動させることにより、クラッチハブスリーブ50a、50b、50cにそれぞれ係合するシフトフォークのいずれかと選択的に連結させ、シフトシリンダ78は、たとえば、図示しないシフト・セレクトシャフトを軸心まわりの3位置すなわち、一対のセレクト位置とそれ等の中間の中立位置とに移動させることによりクラッチハブスリーブ50a、50b、50cのいずれかを中立位置を挟む噛み合い位置へ移動させるのである。
図5は、本実施例の車両用駆動装置10の電気的制御系統を説明するブロック線図である。エンジン用電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)114、変速機用電子制御装置(ECU)116、ABS(Antilock Brake System)用電子制御装置(ECU)118は、通信回線を介してそれ等の間で必要な情報をやり取りする。これ等のECU114、116、118は、何れもマイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。なお、記憶機能に書換え可能なROMを使用し、必要に応じて書き換えながら使用することも可能である。エンジン用ECU114には、イグニッションスイッチ120、エンジン回転数(NE )センサ122、車速(V)センサ124、スロットル弁開度(θTH)センサ126、吸入空気量(Q)センサ128、吸入空気温(TA )センサ130、エンジン冷却水温(TW )センサ132、ニュートラルスイッチ133、ブレーキスイッチ144などが接続され、それぞれイグニッションスイッチ120の操作位置、エンジン回転数NE 、車速V(出力軸44の回転数NOUT に対応)、スロットル弁開度θTH、吸入空気量Q、吸入空気温(外気温)TA 、エンジン冷却水温TW 、ニュートラルスイッチ133の操作位置、ブレーキスイッチ144の操作位置などを表す信号が供給されるようになっており、それ等の信号に従ってスタータ(電動モータ)134を回転駆動してエンジン12を始動したり、燃料噴射弁136の燃料噴射量や噴射時期を制御したり、イグナイタ138により点火プラグの点火時期を制御したりする。イグニッションスイッチ120は、「ON」および「スタート」位置を備えており、「スタート」位置へ操作されることによりエンジン用ECU114はスタータ134を作動させてエンジン12を始動する。
変速機用ECU116には、元圧センサ92、制御油圧センサ96、イグニッションスイッチ120、レバーポジション(PSH)センサ140、マニュアルシフトスイッチ142、ブレーキスイッチ144、入力回転数(NIN:入力軸42の回転数)センサ146、クラッチストローク(SCL)センサ150、オートモードスイッチ156、シフト位置センサ158、セレクト位置センサ160などが接続され、元圧PA 、制御油圧PB 、イグニッションスイッチ120の操作位置、シフトレバー170(図6参照)の操作レンジであるレバーポジションPSH、マニュアルシフトによるアップダウン(±)、ブレーキのON、OFF、入力回転数NIN、自動クラッチ14のストロークすなわちクラッチレリーズシリンダ34のストロークSCL、オートモードのON、OFF、シフトシリンダ78により駆動される図示しないシフト・セレクトシャフトの軸心まわり位置であるシフト位置、セレクトシリンダ76により駆動される図示しないシフト・セレクトシャフトの軸方向位置であるセレクト位置などを表す信号がそれぞれ供給されるようになっている。そして、それ等の信号や、前記エンジン制御用ECU114、ABS用ECU118から必要な信号を取り込むことにより、前記油圧ポンプ94の作動を制御したり、クラッチソレノイドバルブ98、セレクトソレノイドバルブ102、シフトソレノイドバルブ104を切換え制御したりすることにより、セレクトシリンダ76およびシフトシリンダ78の作動状態を切り換えて変速機16の変速制御(前後進切換え制御を含む)を行うとともに、クラッチレリーズシリンダ34の作動状態を切り換えて変速時に自動クラッチ14の遮断、接続制御などを行う。
シフトレバー170は、例えば運転席の横に配設されており、図6に示すように「R」、「N」、および「S」の3つの操作レンジに選択操作されて位置決め保持されるようになっており、レバーポジションセンサ140は、例えば複数のスライドスイッチや各操作レンジに配設された複数のON−OFFスイッチ等によってその操作レンジを検出する。そして、シフトレバー170が「R」レンジへ操作されると、変速機16は後進変速段に切り換えられ、「N」レンジへ操作されると動力伝達遮断状態に切り換えられる。「R」レンジはリバースレンジに、「N」レンジはニュートラルレンジにそれぞれ相当する。オートモードスイッチ156によりオードモードが選択されている場合は、図示しない変速線図から実際の車速Vおよびアクセル開度(スロットル開度)に基づいて変速判断されることにより変速機16が自動的に変速される。また、「S」レンジはマニュアルシフトレンジで、「S」レンジの上下、すなわち車両の前後方向位置には、「(+)」位置および「(−)」位置が設けられており、マニュアルモードが選択されているときは、その「(+)」位置または「(−)」位置へシフトレバー170が操作されると、そのことがマニュアルシフトスイッチ142によって検出され、変速機16の複数の前進変速段がアップダウンされる。「(+)」位置はアップ位置で、一回の操作毎に変速段はアップすなわち変速比eが小さい高速段側へ1段ずつ変速される一方、「(−)」位置はダウン位置で、一回の操作毎に変速段はダウンすなわち変速比eが大きい低速側の変速段へ1段ずつ変速される。なお、図示は省略するが、ステアリングホイールにも同様のマニュアルシフトスイッチが配設され、押圧操作で変速段をアップダウンできるようになっている。
図5において、前記ABS用ECU118には、4本の車輪にそれぞれ配設された車輪速(VW )センサ152から車輪速VW を表す信号が供給され、それ等の車輪速VW を比較することにより、スリップの有無を検出してブレーキ油圧制御弁154を制御して各車輪のブレーキ油圧を制御することによりスリップの発生を抑制したり、或いは車輪速(VW )センサ152のフェイル(異常)を判定する。
図7は、上記変速機用電子制御装置116の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この変速機用電子制御装置116は、変速機16の自動変速を実行させることに関連する機械的装置や電気的装置、特にセンサ類(シフト位置センサ158、セレクト位置センサ160)やセンサ或いは電子制御装置間の配線などが異常である場合には、車両停止状態でないときすなわち走行中には変速機16の変速を禁止し、車両停止状態であるときにはその変速機16の変速を許可する。このため、上記変速機用電子制御装置116は、異常判定手段180、車両停止判定手段182、変速禁止手段184、変速許可手段186、車両停止操作判定手段188、クラッチ解放手段190を備えている。
上記異常判定手段180は、変速機16の自動変速に関連する装置(自動クラッチ14、クラッチレリーズシリンダ34、セレクトシリンダ76、シフトシリンダ78などのハード部分)、或いはその電気的制御のための入力信号系機器であるセンサ(シフト位置センサ、セレクト位置センサ)、出力信号系機器であるクラッチソレノイドバルブ98、セレクトソレノイドバルブ102、シフトソレノイドバルブ104、センサ或いは電子制御装置間の配線などの自動変速用制御装置が異常であるか否かを判定する。車両停止判定手段182は、車両が停止または極低車速走行状態であるか否かをたとえば車速Vがたとえば3km/h程度に予め設定された判断基準車速V1 よりも低いか否かに基づいて判定する。上記変速禁止手段184は、上記異常判定手段180により変速機16の自動変速用制御装置が異常であると判定され、且つ上記車両停止判定手段182により車両の停止または判断基準車速V1 よりも低い極低車速走行状態ではないと判定されている間は、変速機16の変速を禁止して、走行中において運転者の意に反する変速が行われることが防止される。また、上記変速許可手段186は、上記異常判定手段180により変速機16の自動変速用制御装置が異常であると判定されているけれども、車両停止判定手段182により車両の停止または極低車速走行状態であると判定された場合には、変速機16の変速を、たとえばニュートラルと第1速ギヤ段或いは後進ギヤ段との間に限って許可することにより、退避走行を応急的に可能とする。
車両停止操作判定手段188は、アクセルペダルの戻し操作などの運転者による車両停止操作が行われたことを判定する。クラッチ解放手段190は、上記変速禁止手段184により走行中の変速が禁止されている状態において、車両停止操作判定手段188により運転者による車両停止操作が行われたと判定された場合には、自動クラッチ14の係合力を低下させてそれを実質的に解放し、エンジンストールを防止する。
図8は、上記変速機用電子制御装置116の制御作動の要部すなわち退避走行制御ルーチンを説明するフローチャートである。前記異常判定手段180に対応するステップ(以下、ステップを省略する)SA1では、変速機16の自動変速用制御装置が異常であるか否かが判定される。このSA1の判断が否定される場合は、SA2において異常に対する処理のない通常の制御が継続された後、本ルーチンが終了させられる。この通常の制御では、マニュアル変速モードが選択されているときでも、たとえば8km/h程度以下の低車速となると、自動クラッチ14が自動的に解放されるとともに、変速機16が第1速ギヤ段へ自動的に変速される。
しかし、上記SA1の判断が肯定される場合は、SA3においてフェールセーフ制御が実行されて、変速機16のシフト機能が停止させられる。次いで、前記車両停止判定手段182に対応するSA4において、車両が停止状態であるか否かが車速Vが判断基準値V1 より低いか否かに基づいて判断される。このSA4の判断が否定される場合は、前記変速禁止手段184に対応するSA5において、フェールセーフ制御が継続されてシフト機能が停止させられ、実質的に変速機16の変速が禁止される。しかし、上記SA4の判断が肯定される場合は、前記変速許可手段186に対応するSA6において、第1速ギヤ段、後進ギヤ段、或いはスノーモードであるときには第2速ギヤ段などの発進ギヤ段とニュートラルとの間の変速に限定して変速が許可される。
上述のように、本実施例によれば、変速機16の自動変速用制御装置が異常である場合、たとえば、変速機16の自動変速に関連する装置(自動クラッチ14、クラッチレリーズシリンダ34、セレクトシリンダ76、シフトシリンダ78などのハード部分)、或いはその電気的制御のための入力信号系機器であるセンサ(シフト位置センサ、セレクト位置センサ)、出力信号系機器であるクラッチソレノイドバルブ98、セレクトソレノイドバルブ102、シフトソレノイドバルブ104、センサ或いは電子制御装置間の配線などの自動変速用制御装置が異常である場合には、車両停止状態でないときすなわち車両走行中では変速が自動的に禁止されることにより、走行中に意に反する変速がなくなって安全性が高められるとともに、車両が停車状態となった後では変速が自動的に許可されることにより、応急的な再走行が確保される。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図9は、本発明の他の実施例における変速機用電子制御装置116の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。本実施例の変速機用電子制御装置116は、変速機16の自動変速を実行させるために変速機16に設けられたシフト用制御装置が異常であるためギヤ段が成立したままで抜けないような場合には、所定の運転状態であるときに自動クラッチ14の係合力を低下させ、実質的に自動クラッチ14を解放させる。このため、上記変速機用電子制御装置116は、異常判定手段192、運転状態判定手段194、クラッチ係合力低下手段196、クラッチ係合継続手段198を備えている。
上記異常判定手段192は、シフト用制御装置、すなわち変速機16のギヤの入れ抜きを行うために変速機16に設けられた図示しないシフト・セレクトシャフト、シフトフォークを介してそのシフト・セレクトシャフトにより作動させられるシンクロナイザ、その図示しないシフト・セレクトシャフトを駆動するセレクトシリンダ76、シフトシリンダ78などを含むシフト・セレクト機構の構成部品の少なくとも1つ、あるいは自動クラッチ用制御装置以外の構成部品の少なくとも1つが異常であるか否かを判定する。運転状態判定手段194は、車両がたとえば15km/h以下の低速走行であるか否かを判定する車速判定手段200と、シフトレバー170がS(マニアルシフトレンジ)位置またはR(リバースレンジ)位置に操作されていて変速機16にギヤが入れられていることが予想される状態でイグニションキーがオフ操作されたようなギヤ駐車要求状態であるか否かを判定するギヤ駐車要求判定手段202と、エンジン12の作動中であるか否かを判定するエンジン作動判定手段204と、イグニションキーがオン操作されていることを判定するIGキーオン判定手段206とを含む。
クラッチ係合力低下手段196は、上記車速判定手段200により車両がたとえば15km/h程度以下の低速走行であると判定され且つギヤ駐車要求判定手段202によりギヤ駐車要求状態でないと判定された場合はたとえ第5速ギヤ段が抜けない異常状態であってもエンジンストールによるショックを回避するために、車速判定手段200により車両がたとえば15km/h程度以上の高速走行であると判定され、エンジン作動判定手段204によりエンジン12の非作動であることが判定され、且つIGキーオン判定手段206によりイグニションキーがオン操作されていると判定された場合は手押しによる車両移動を可能とするために、自動クラッチ14の係合力を低下させてその自動クラッチ14を実質的に解放させる。
また、係合継続手段198は、上記車速判定手段200により車両がたとえば15km/h程度以下の低速走行であると判定され且つギヤ駐車要求判定手段202によりギヤ駐車要求状態であると判定された場合はギヤ駐車を実現するために、車速判定手段200により車両がたとえば15km/h程度以上の高速走行であると判定され、且つエンジン作動判定手段204によりエンジン12が作動中であると判定された場合は可及的に車両を走行させるために、車速判定手段200により車両がたとえば15km/h程度以上の高速走行であると判定され、エンジン作動判定手段204によりエンジン12の非作動であることが判定され、且つIGキーオン判定手段206によりイグニションキーがオン操作されていないと判定された場合は車両のころがりを防止するために、自動クラッチ14を継続的に係合させる。
図10は、本実施例の変速機用電子制御装置116の制御作動の要部すなわちフェイル時自動クラッチ制御ルーチンを説明するフローチャートである。前記異常判定手段192に対応するSB1では、変速機16のギヤの入れ抜きに関連するシフト制御装置(部品)の異常であるか否かが判断される。このSB1の判断が否定される場合は、SB2において異常に対する処理のない通常の制御が実行された後、本ルーチンが終了させられる。
しかし、上記SB1の判断が肯定された場合は、前記車速判定手段200に対応するSB3において車速Vがたとえば15km/h程度に予め設定された判断基準値V1 よりも大きいか否かが判断される。このSB3の判断が肯定される場合は、前記エンジン作動判定手段204に対応するSB4において、エンジン12の作動中であるか否かが判断される。このSB4の判断が否定される場合は前記IGキーオン判定手段206に対応するSB5において、イグニションキーがオン操作されているか否かが判断される。上記SB4の判断が肯定される場合は可及的に車両を走行させるために、およびSB5の判断が否定される場合は車両のころがりを防止するために、前記クラッチ係合継続手段198に対応するSB6において自動クラッチ14の係合が継続される。また、上記SB5の判断が肯定される場合はエンジンストールを防止し且つ手押しによる車両移動を可能とするために、前記クラッチ係合力低下手段196に対応するSB8において自動クラッチ14の係合力が低下させられ、実質的に自動クラッチ14が解放される。
前記SB3の判断が否定される場合は、前記ギヤ駐車要求判定手段202に対応するSB7において、ギヤを入れたままの駐車要求中であるか否かがシフトレバー170がRまたはSに操作され且つイグニションキーがオフとされたことに基づいて判断される。このSB7の判断が肯定される場合はギヤ駐車を可能とするために、SB6において自動クラッチ14の係合が継続される。しかし、上記SB7の判断が否定される場合はエンジンストールによるショックを回避するために、SB8において自動クラッチ14が解放される。
上述のように、本実施例によれば、変速機16の前記シフト用制御装置が異常であるときには、たとえばシフト装置或いはセレクト装置の故障が発生してギヤの入れ抜き作動がフェイル状態となった場合でも、自動クラッチ14の係合力が低下させられるので、エンジンストールが防止されるとともに、停車中の移動が容易とされる。また、上記自動クラッチ14の係合力の低下は車両運転状態に基づいて実行されるので、すなわち車速、エンジン作動状態、イグニションキー操作状態、ギヤ駐車要求状態などに基づいて自動クラッチの係合力低下が行われるので、運転状態に対応して適切に自動クラッチ14が解放させられる利点がある。
また、本実施例では、シフト用制御装置の異常時において、車速Vが所定値V1 より低く且つギヤ駐車要求がない場合、および車速Vが所定値V1 よりも高いけれどもエンジン12が非作動であってイグニションキーがオン操作されている場合は自動クラッチ14が解放される。また、シフト用制御装置の異常時において、車速Vが所定値V1 より低く且つギヤ駐車要求がある場合、車速Vが所定値V1 よりも高く且つエンジンが作動中である場合、車速Vが所定値V1 よりも高く且つエンジン12が非作動であるがイグニションキーがオフ操作されている場合は、自動クラッチ14の係合が継続される。このように、可及的に車両が走行させられる一方で、エンジンストールによるショックが防止されるとともに、変速機16がギヤ入り状態であっても手押しなどによる車両の移動が可能とされる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例の変速機用制御装置が適用された車両用駆動装置の構成を概略示す骨子図である。 図1の車両用駆動装置の自動クラッチの構成を説明する図である。 図1の変速機および自動クラッチの作動を制御する油圧制御回路を説明する図である。 図1の変速機の変速期間内において、シフト荷重を適切とするために図3の調圧弁により調圧される駆動用制御油圧の変化を説明する図である。 図1の車両用駆動装置の制御系統を説明するブロック線図である。 図1の車両用駆動装置において用いられるシフトレバーを説明する斜視図である。 図5の変速機用電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図7の変速機用電子制御装置の制御作動の要部すなわち退避走行制御を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施例における変速機用電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図であって、図7に相当する図である。 図9の変速機用電子制御装置の制御作動の要部すなわちフェイル時クラッチ制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
12:エンジン(原動機)
14:自動クラッチ(自動変速用制御装置)
16:変速機
76:セレクトシリンダ(シフト用制御装置、自動変速用制御装置)
78:シフトシリンダ(シフト用制御装置、自動変速用制御装置)
84R、84L:前輪(駆動輪)
90:蓄圧装置(自動変速用制御装置)
92:元圧センサ(自動変速用制御装置)
94:油圧ポンプ(自動変速用制御装置)
95:調圧弁(自動変速用制御装置)
96:制御油圧センサ(自動変速用制御装置)
98:クラッチソレノイド弁(自動変速用制御装置)
102:セレクトソレノイド弁(シフト用制御装置、自動変速用制御装置)
104:シフトソレノイド弁(シフト用制御装置、自動変速用制御装置)
116:変速機用電子制御装置
140:レバーポジションセンサ(自動変速用制御装置)
150:クラッチストロークセンサ(自動変速用制御装置)
152:車輪速センサ(自動変速用制御装置)
158:シフト位置センサ(自動変速用制御装置)
160:セレクト位置センサ(自動変速用制御装置)
170:シフトレバー

Claims (1)

  1. 原動機から駆動輪に至る動力伝達経路に自動クラッチとともに設けられた車両用変速機の制御装置において、
    前記変速機のシフト用制御装置の異常時であって所定車速以下且つギヤ駐車要求がない場合には、前記自動クラッチを実質的に解放させて該自動クラッチの係合力を低下させ
    前記変速機のシフト用制御装置の異常時であって所定車速以上、エンジン非作動、且つイグニションキーがオン操作されている場合にも、前記自動クラッチを実質的に解放させて該自動クラッチの係合力を低下させることを特徴とする車両用変速機の制御装置。
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