JP2010094943A - 射出成形用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧シリンダ及びその配管などが不要となり、金型構造を簡素化することができる射出成形用金型を提供する。
【解決手段】型締め力が解除されたとき、射出成型機の型開き力と共にスライド型駆動用バネの付勢力によりスライド型を可動型に対して移動させるとともに、可動プレート駆動用バネの付勢力により可動プレートを可動型に対して移動させて、スライド型とスライド型位置調整部材との位置調整を可能となるように構成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶融樹脂の射出成形を2回行なうことにより二重成形を行なう射出成形用金型に関する。
従来、この種の射出成形用金型は種々の構造のものが知られている。
例えば、特許文献1の第1図を参照して、金型キャビティ32内に射出された溶融樹脂の射出圧力をスライド方向に受ける面を有するスライドコア30を可動金型22に備えるとともに、固定金型20に対するスライドコア30の型締め方向の移動に支持プレート50を介して油圧シリンダ51を使用する射出成形用金型が開示されている。この射出成形用金型において、スライドコア30の金型キャビティ32とは反対側の面には、凹部48と凸部49が形成され、それらの凹部48と凸部49に嵌合可能な凹部42と凸部43を有するサポートブロック41が配置されている。サポートブロック41は、スライドコア30の型締め方向とは直交する方向に別の油圧シリンダ46により移動可能となっており、サポートブロック41の凸部43とスライドコア30の凸部49とが当接する場合と、サポートブロック41とスライドコア30との凸部と凹部とが互いにそれぞれ嵌合する場合とで、スライドコア30の移動量を調整してスライドコア30の位置決めを行い、金型キャビティ32の大きさを変更することが可能となっている(例えば、特許文献1参照。)。
特許2549563号公報
しかしながら、上記構造のものでは、スライドコア30の型締め方向の移動に油圧シリンダ51を使用しているため、油圧シリンダ51を射出成形用金型に組み込むとともに油圧シリンダ51に供給する油の配管を射出成形用金型に配置することが必要となり、金型構造が複雑になるといった問題があった。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、油圧シリンダ及びその配管などが不要となり、金型構造を簡素化することができる射出成形用金型を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、固定型と、
前記固定型に対して開閉可能でかつ型締め力で前記固定型に対して型締めされる可動型と、
前記可動型に相対的に摺動可能に連結され前記固定型に対して前記可動型により開閉可能に配置されるとともに、キャビティ形成面と、前記キャビティ形成面とは前記可動型の開閉方向の反対側に位置する型締め力受け面に凹凸面を有し、前記可動型に対して相対的に摺動して前記可動型と前記固定型との間で互いに厚さの異なる1次キャビティと2次キャビティとをそれぞれ形成可能なスライド型と、
前記可動型と前記スライド型との間に配置されて、前記型締め力より小さい付勢力を付与することにより、前記可動型に対して前記スライド型を相対的に摺動可能とするスライド型駆動用バネと、
型締め時に前記可動型に当接可能な可動プレートと、
前記可動プレートに配置され、前記スライド型の前記凹凸面の凸部と当接可能でかつ前記凹凸面の凹部と嵌合可能な凸部と、前記スライド型の前記凹凸面の前記凸部が嵌合可能な凹部とを有する凹凸面を有して、前記可動型の開閉方向と直交する方向に移動可能なスライド型位置調整部材と、
前記可動型と前記可動プレートとの間に配置されて、前記型締め力より小さい付勢力を付与することにより、前記可動型に対して前記可動プレートを離間させて、前記スライド型の前記凹凸面の前記凸部と前記スライド型位置調整部材の前記凹凸面の前記凸部との間に前記スライド型に対して前記スライド型位置調整部材が前記可動型の開閉方向と直交する方向に移動可能な隙間を形成する可動プレート駆動用バネとを備えて、
射出成型機が前記固定型又は前記可動型に連結可能で、かつ、前記スライド型の前記凹凸面の前記凸部と前記スライド型位置調整部材の前記凹凸面の前記凸部とが当接した状態で、前記固定型に対して、前記可動型と前記可動プレートとを前記型締め力で型締めすることにより、前記固定型と前記可動型と前記スライド型の前記キャビティ形成面との間で前記1次キャビティを形成する一方、前記1次キャビティ内に樹脂を射出成形したのち前記型締め力を解除して前記射出成型機の型開き力により、前記スライド型駆動用バネの前記付勢力により前記可動型に対して前記スライド型を離間させるとともに、前記可動プレート駆動用バネの前記付勢力により前記可動型に対して前記可動プレートを離間させて、前記スライド型の前記凹凸面の前記凸部と前記スライド型位置調整部材の前記凹凸面の前記凸部との間に前記隙間を形成して、前記スライド型に対して前記スライド型位置調整部材が前記可動型の開閉方向と直交する方向に前記スライド型の前記凹凸面の前記凸部と前記スライド型位置調整部材の前記凹凸面の前記凹部とが嵌合可能な位置まで移動させたのち、前記固定型に対して、前記可動型と前記可動プレートとを前記型締め力で型締めすることにより、前記固定型と前記可動型と前記スライド型の前記キャビティ形成面との間で前記2次キャビティを形成するようにしたことを特徴とする射出成形用金型を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記1次キャビティ内に樹脂を射出成形したのち前記型締め力を解除することにより、前記スライド型駆動用バネの前記付勢力により前記可動型に対して前記スライド型を離間させるとき、前記スライド型の移動を規制する位置規制ストッパをさらに備える、第1の態様に記載の射出成形用金型を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記スライド型位置調整部材と前記可動プレートとの間に配置された複数のローラをさらに備える、第1又は2の態様に記載の射出成形用金型を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記スライド型位置調整部材は、前記可動型の開閉方向と直交する面内で回転可能に配置されている、第1又は2の態様に記載の射出成形用金型を提供する。
本発明によれば、可動型に対するスライド型の移動は、型締め力が解除されたのち前記射出成型機による型開き動作の際の型開き力と共にスライド型駆動用バネの付勢力により行い、その後、さらに、可動プレート駆動用バネの付勢力により、可動型と可動プレートとの間に隙間が形成されて、移動コア位置調整プレートが可動プレートに対して移動することにより、スライド型に対する移動コア位置調整プレートの位置調整を行うことができる。よって、油圧シリンダなどの油圧機構を必要とすることなく、2つのバネの付勢力と射出成型機の型開き力とにより、スライド型の位置調整作業(言い換えれば、2次キャビティの形成作業)のための隙間を確保することができる。この結果、油圧機構を備えることなく、2次キャビティの形成を精度良く行うことができる。すなわち、2種類のバネを利用することにより、2次キャビティの隙間寸法を例えばミクロン単位で精度良く調整することができる。このように油圧機構を備えることが不要となるので、射出成型金型の外部に、油圧ポンプやタンクなどの設備が不要となり、射出成型金型全体を小型化にかつ簡素な構造にすることができる。
また、スライド型の型締めについては、2つのバネの付勢力が型締め力よりも小さいため、スライド型が射出成形用金型の型開き及び型締め動作に連動して移動することができ(言い換えれば、射出成形用金型が本来持っている型締め力を利用してスライド型を型締めすることができ)、油圧シリンダなどの特別な駆動源及びそのための配管などが必要無くなる。そのため、金型構造が複雑にならず、簡単な構成とすることができる。
また、2次キャビティから1次キャビティへ戻すときも、同様の動作となる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(構成)
本発明の第1の実施形態にかかる射出成形用金型70は、図1及び図3B及び図16に示すように、矩形板状の固定型3と、矩形板状の可動型4と、対向する一対の辺に直方体形状の間隙保持部5を有する矩形板状の可動プレート6と、スライド型の一例として機能するフランジ1a付きの直方体形状の移動コア1と、矩形板状の固定側入れ子2と、矩形枠体形状の可動側入れ子9と、矩形板状のエジェクタプレート30と、矩形板状の金型駆動プレート(成型機への金型の取付板)7とを備えている。固定側入れ子2は固定型3の一部を構成しているとともに、可動側入れ子9は可動型4の一部を構成している。
なお、以下の説明では、図1などでは射出成形用金型70が上下方向に型締め及び型開きするように示されており、便宜上、図1などの図面の上下方向を使用して各部材を説明している。しかしながら、射出成形用金型70の配置はこのような例に限定されるものではなく、横方向に型締め及び型開きするように射出成形用金型70が配置されるなど任意の方向に対して型締め及び型開きするように配置することもできる。
固定型3は、図示しない射出成形機のノズルに接続されるホットランナ8と、可動型4に対向する面(図1の下面)に、固定側入れ子2を嵌合固定可能な固定側入れ子用凹部3bとを中央に有するとともに、可動型4のガイドピン11を嵌合固定する貫通穴3cを固定側入れ子用凹部3bの周囲の、例えば矩形形状の四隅近傍の4箇所に有しており、固定型3に対する可動型4の移動を4本のガイドピン11で案内するようにしている。また、後述する型開き抑制ピン25の上端の頭部25aを摺動可能に挿入する穴3dを、固定側入れ子用凹部3bの周囲の例えば4箇所に有している。型開き抑制ピン25は、その胴部25bに、摩擦係数を大きくする円筒部29を嵌合し、この円筒部29の外周面が穴3dの内周面と一定の摩擦力で摺動することにより、後述するように、固定型3に対する樹脂成形品取出用のパーティング面PL1での可動型4の型開きの抑制を行ない、パーティングロックとして機能するようにしている。
固定側入れ子2を固定型3の固定側入れ子用凹部3bに嵌合固定した状態では、固定側入れ子2の下面と固定型3の下面とが面一となって同一平面を形成して、後述する、樹脂成形品取出用のパーティング面PL1を構成する。なお、必ずしも、固定側入れ子2の下面と固定型3の下面とが面一となって同一平面を形成する必要はない。
固定側入れ子2は、固定型3から続くホットランナ8を中央に有している。
可動型4は、その中央において、固定型3の凹部3bに嵌合固定された固定側入れ子2に対向して、可動側入れ子9を嵌合固定可能な可動側入れ子用凹部4bを有し、可動側入れ子用凹部4bに連通して移動コア1を摺動可能に嵌合する移動コア用凹部4aを有するとともに、可動型案内用の第1ガイドピン11を摺動自在に挿入する第1ガイドスリーブ12が嵌合固定された貫通穴4cを、可動側入れ子用凹部4bの周囲の例えば4箇所に有し、固定型3に対する可動型4の型開きを抑制する型開き抑制ピン25を摺動自在に挿入する穴4dを可動側入れ子用凹部4bの周囲の例えば4箇所に有している。よって、可動側入れ子9の内側の側面と、可動側入れ子9の移動コア用凹部4aに嵌合された移動コア1と、固定側入れ子2の下面との間で1次キャビティ10A及び2次キャビティ100Bを形成可能としている。また、固定型3に固定された4本の第1ガイドピン11が可動型4の第1ガイドスリーブ12を摺動することにより、可動型4の固定型3に対する型締め及び型開き時の移動を案内するようにしている。
また、可動型4は可動プレート6の案内用の第2ガイドピン13を摺動自在に挿入する第2ガイドスリーブ14が嵌合固定された貫通穴4eを、可動型4の外縁部近傍の例えば4箇所に有している。4本の型開き抑制ピン25のそれぞれは、穴4dの底部にねじ止めなどにより固定されており、可動型4と一体的に移動するようにしている。型開き抑制ピン25の円筒部29の頭部のみが可動型4の面よりも固定型3側に突出しており、その突出した部分が固定型3の穴3d内に摺動可能に嵌合可能となるようにしている。
固定側入れ子2と可動側入れ子9とは、1次キャビティ10A及び後記する2次キャビティ10Bを形成するためのものであり、樹脂成形品の大きさに応じて固定側入れ子2と可動側入れ子9とを適宜交換することにより、所望の大きさ、形状、厚さなどの樹脂成形品を成形することができる。
可動側入れ子9を可動型4の可動側入れ子用凹部4bに嵌合固定した状態では、可動側入れ子9の上面と可動型4の上面とが面一となって同一平面を形成して、後述する、樹脂成形品取出用のパーティング面を構成するとともに、固定型側のパーティング面と当接する面となっている。なお、必ずしも、可動側入れ子9の上面と可動型4の上面とが面一となって同一平面を形成する必要はない。
可動型4の移動コア用凹部4aのフランジ嵌合凹部4a−1の四隅部分には、移動コア1のガイドピン16の上端を摺動自在に挿入する凹部4gを有している。
可動型4の移動コア用凹部4aは、可動型4の下面から上向きに貫通して形成された、大略逆T字形状の凹部であって、移動コア用凹部4aに摺動可能に嵌合された移動コア1の上部の周囲に、可動側入れ子用凹部4bが形成されて、可動側入れ子用凹部4b内に可動側入れ子9が嵌合固定されている。
移動コア1は、その下端に矩形枠形状のフランジ1aを一体的に有しており、フランジ1aの例えば4箇所に、移動コア1のガイドピン16を摺動自在に挿入するガイドスリーブ15が嵌合固定された貫通穴1bを有している。なお、移動コア1は、その下端に矩形枠形状のフランジ1aを別部品としてボルトなどにより固定するようにしてもよい。また、フランジ1aの貫通穴1bとは異なる例えば4箇所の位置に、移動コア用の位置規制ストッパの一例として機能するストッパピン20の頭部20aが所定範囲内で摺動可能に挿入される段付き貫通穴1cを有している。移動コア用のストッパピン20は、一例としてショルダーボルトより構成し、その頭部20aとは反対側の端部が、可動型4の下面に有するストッパピン用凹部4fの底部(図1では、凹部4fの上端部)にねじ込まれて固定されている。移動コア用のストッパピン20の胴部は、頭部20aよりも小径で、移動コア1のフランジ1aの段付き貫通穴1cを摺動自在に貫通したのち、スライド型駆動用バネ21がストッパピン20の胴部の外周に配置されて、バネ21がストッパピン用凹部4f内に縮めた状態で収納され、図1に示すように移動コア1が移動コア用凹部4a内に嵌合されて移動コア1のフランジ1aが移動コア用凹部4aのフランジ嵌合凹部4a−1の底面に当接して1次キャビティ10Aを形成している状態では、バネ21の付勢力が、ストッパピン用凹部4fの底面と移動コア1のフランジ1aとの間に常に作用するようにしている。よって、可動型4と可動プレート6の間隙保持部5とが当接した状態では、ストッパピン用凹部4f内でバネ21が縮められた状態となり、バネ21の付勢力が可動型4と移動コア1のフランジ1aとにそれぞれ作用して、可動型4に対して移動コア1が相対的に移動する力となり得るようにしている。ただし、バネ21の付勢力は射出成形用金型70の型締め力よりは小さいため、型締め力が作用している間は、可動型4に対して移動コア1が相対的に移動することはないが、型締め力が解除されて射出成型機の型開き力で型開きされたときには、バネ21の付勢力により、移動コア駆動用のパーティング面PL2が型開きされるようにしている。また、このように移動コア駆動用のパーティング面PL2が型開きされるとき、移動コア用のストッパピン20の頭部20aが移動コア1のフランジ1aの段付き貫通穴1cの段部分に係止されることにより、可動型4に対して移動コア1がそれ以上離間しないように位置規制されるようにしている。なお、バネ21の付勢力はバネ18の付勢力よりも小さくしており、バネ18の付勢力が発揮されたのちにバネ21の付勢力が発揮できるようにしている。
可動型4の移動コア用凹部4aのフランジ嵌合凹部4a−1の四隅の近傍部分の可動型4の下面には、可動プレート6を駆動するためのバネ18を有するバネ支持ピン17の上端が底部にねじ止めされて固定されかつバネ18及びワッシャ31を収納するバネ用凹部4hを有している。バネ支持ピン17は、一例としてショルダーボルトより構成することができる。なお、ワッシャ31は無くてもよい。
可動型4の各バネ用凹部4hの近傍の下面でかつ矩形の移動コア用凹部4aの対向する一対の縁の近傍に2個ずつ、合計4本のストッパ19のそれぞれの先端をねじ込んで固定するストッパ固定用凹部4iを有して、ストッパ固定用凹部4iに固定されたストッパ19を第1可動プレート側に向けて突出させている。ストッパ19は、一例としてショルダーボルトより構成することができる。
移動コア1の下面(型締め力受け面)には、例えば同じ幅の帯状の凸部1eと帯状の凹部1fとが交互に形成された凹凸面1dを有している(図17及び図18参照)。
可動プレート6は、第2ガイドピン13の下端を固定する第2ガイドピン用貫通穴6eを、その外縁部近傍の例えば4箇所に有しており、可動プレート6の間隙保持部5は、第2ガイドピン13が貫通する第2ガイドピン用貫通穴5eを、その外縁部近傍の例えば4箇所に有しており、可動プレート6の移動が4本の第2ガイドピン13で案内されるようにしている。また、可動プレート6は、移動コア1のガイドピン16の下端を固定する貫通穴6bを、移動コア1のフランジ1aの例えば4箇所に有している。また、可動プレート6の間隙保持部5には、矩形の移動コア1の対向する一対の縁の近傍に2個ずつ可動型4から突出させたストッパ19の胴部19bを、それぞれ、摺動自在に貫通する貫通穴5iを有しているとともに、貫通穴5iに連通してストッパ19の胴部19bが、それぞれ、摺動自在に貫通するとともにストッパ19の頭部19aを所定範囲内で移動可能とする段付き貫通穴6iを有している。これにより、ストッパ19の頭部19aが段付き貫通穴6iの段部分に係止されることにより、可動型4に対する可動プレート6の離間距離が規制されるようにしている。
また、可動プレート6の間隙保持部5は、移動コア1のフランジ1aの四隅の近傍部分に対向する部分に、可動型4に上端が固定されたバネ支持ピン17の下端の頭部が挿入可能なバネ支持ピン挿入用凹部5hを有している。バネ支持ピン挿入用凹部5hには、バネ支持ピン17は自在に挿入可能であるが、バネ18及びワッシャ31は挿入できない程度の小径に形成されている。よって、可動型4と間隙保持部5とが当接した状態では、バネ用凹部4h内でバネ18が縮められた状態となり、バネ18の付勢力が可動型4と間隙保持部5とにそれぞれ作用して、可動型4と間隙保持部5との間の移動コア駆動用のパーティング面PL2を型開きする力となり得るようにしている。ただし、射出成形用金型70の型締め力よりは小さいため、型締め力が作用している間は、移動コア駆動用のパーティング面PL2が型開きされることはないが、型締め力が解除されて射出成型機の型開き力で型開きされたときには、バネ18の付勢力により、移動コア駆動用のパーティング面PL2が型開きされるようにしている。
エジェクタプレート30は、移動コア1と移動コア位置調整プレート23と可動プレート6とを貫通するエジェクタピン26を支持する凹部30aを例えば四隅にそれぞれ有しているとともに、各エジェクタガイドピン28を摺動自在に挿入するエジェクタガイドスリーブ27が嵌合固定される貫通穴30bを有している。エジェクタガイドピン28は、その上端が可動プレート6のねじ穴6dにねじ込まれて固定されているとともに、その下端が金型駆動プレート7の貫通穴7bに摺動可能に挿入されている。移動コア位置調整プレート23には、エジェクタガイドピン28が貫通する長穴23gが設けられており、移動コア位置調整プレート23の移動時にエジェクタガイドピン28が長穴23gを移動方向沿いに有している。また、エジェクタプレート30は、移動コア位置調整プレート23の対向する一対の縁の近傍に2個ずつ、合計4本のエジェクタプレートストッパ32のそれぞれの頭部32aが所定範囲内で摺動可能に挿入される段付き貫通穴30cを有している。
エジェクタプレートストッパ32は、一例としてショルダーボルトより構成することができ、エジェクタプレート30が移動コア1に対して離れるとき、所定距離以上に離れないように規制する機能を有している。エジェクタプレートストッパ32の下端の頭部32aはエジェクタプレート30の段付き貫通穴30c内に嵌合固定されている一方、エジェクタプレートストッパ32の上端は移動コア1のフランジ1aのねじ穴1g内にねじ込まれて固定され、その胴部32bの外周にはバネ33が配置されている。このバネ33は、可動プレート6の下面の段付き貫通穴6c内とエジェクタプレート30の上面との間に配置されて、各エジェクタピン26を常に移動コア1の上面(キャビティ形成面)から突出しない方向にエジェクタプレート30を付勢するようにしている。
エジェクタプレート30は、金型駆動プレート7の中央に貫通した貫通穴7aから、図示しない、エジェクタプレート駆動部材が挿入されてキャビティ側に移動させられることにより、全てのエジェクタピン26が移動コア1の上面から突出して、移動コア1の上面から樹脂成型品をエジェクタピン26で取り出すようにしている。
金型駆動プレート7は、射出成形用金型70の図示しない駆動装置(例えばエアシリンダ)により駆動されて移動し、金型駆動プレート7と一体的に可動プレート6及び可動型4とを駆動して、型開き及び型締めを行う。金型駆動プレート7と可動プレート6とは、図2に示すように、スペーサブロック99を金型駆動プレート7と可動プレート6とのあいだに挟み込んで4本のボルト98により連結されているため、金型駆動プレート7が駆動されると、金型駆動プレート7と可動プレート6とが一体的に移動する。可動プレート6と可動型4とは4本のストッパ19により連結されているため、可動プレート6の移動に伴い、可動型4も移動することになる。
移動コア位置調整プレート23は、間隙保持部5の厚み内に配置され、かつ、1つの側面が直方体形状の案内部材6Gに沿って摺動案内されつつ可動プレート6の上面上で摺動可能に配置されている。可動プレート6に固定されたエアシリンダ22の駆動により、1次キャビティ形成位置Iと2次キャビティ形成位置IIとの間で移動可能となっている。直方体形状の案内部材6Gは、移動コア1の移動方向とは直交する方向沿いでかつ1次キャビティ形成位置Iと2次キャビティ形成位置IIとの間での移動コア位置調整プレート23の直線的な往復移動を円滑に案内するように配置されている。移動コア位置調整プレート23の下面は、可動プレート6の上面と直接摺動するように構成してもよいが、図1に示すように、摩擦係数を小さくするため、多数の小径のローラ24を回転自在に配置して、移動コア位置調整プレート23が、可動プレート6の上面上をより円滑に摺動可能とするようにしてもよい。
移動コア位置調整プレート23は、移動コア1の下面に対向して配置されかつ凹凸面1dに当接可能な凹凸面23dを有している。移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dは、移動コア1の凹凸面1dと同様に、例えば同じ幅の帯状の凸部23eと帯状の凹部23fとが交互に形成されて構成され、かつ、凹凸面23dの帯状の凸部23dと帯状の凹部23fとは、移動コア位置調整プレート23の移動方向と直交する方向沿いに配置されている(図17及び図18参照)。よって、移動コア位置調整プレート23が1次キャビティ形成位置Iに位置して、移動コア1の凹凸面1dの凸部1eと移動コア位置調整プレート23凹凸面23dの凸部23eとが当接した状態では、移動コア1の上面(すなわち、キャビティ形成面)と固定側入れ子9と可動側入れ子2との間で1次キャビティ10Aが形成されることになる。また、移動コア位置調整プレート23が2次キャビティ形成位置IIに位置して、移動コア1の凹凸面1dの凸部1eが移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの凹部23f内に嵌合するとともに移動コア1の凹凸面1dの凹部1f内に移動コア位置調整プレート23凹凸面23dの凸部23eが嵌合した状態では、移動コア1の上面(すなわち、キャビティ形成面)に成形された1次成形品61の表面と固定側入れ子9と可動側入れ子2との間で、1次キャビティ10Aよりも深い厚さの2次キャビティ10Bが精度良く形成されることになる。
(射出成形動作)
以下に、前記した構造の射出成形用金型70の射出成形動作について説明する。
この射出成形用金型70は、第1型締め工程(図1参照)と、1次射出成形工程(図2参照)と、移動コアの後退(移動コアバック)工程(図3A及び図3B参照)と、移動コアと調整プレート間に隙間を形成する隙間形成工程(図4参照)と、移動コア位置調整プレートスライド工程(図5参照)と、第2型締め工程(図6参照)と、2次射出成形工程(図7参照)と、型開き工程(図8参照)と、製品突き出し工程(図9参照)と、製品取り出し工程(図10参照)と、移動コア位置調整プレートスライド工程(図11参照)と、第1型閉じ途中工程(図12参照)と、第2型閉じ途中工程(図13参照)と、型締め工程(図14参照)とを備えている。
(第1型締め工程)
まず、第1型締め工程では、固定型3に対して、金型駆動プレート7が射出成形用金型70の図示しない駆動装置(例えばエアシリンダ)により駆動されて移動し、金型駆動プレート7と共に、可動型4と可動プレート6とが固定型3に型締めされる。このとき、可動型4の移動は4本の第1ガイドピン11で案内されるとともに、可動プレート6の移動は4本の第2ガイドピン13で案内される。このとき、金型駆動プレート7は、スペーサブロック99を介して可動プレート6と4本のボルト98により連結されているとともに、可動プレート6と可動型4とは4本のストッパ19により連結されているため、金型駆動プレート7の移動に伴い可動プレート6とが一体的に移動するとともに、可動プレート6が可動型4に当接して可動型4が固定型3に向けて移動する。
この結果、固定型3に可動型4が当接するとともに、可動型4には間隙保持部5が当接した状態となる。この状態では、各第1ガイドピン11は各第1ガイドスリーブ12内に収納されているとともに、各第2ガイドピン13は各第2ガイドスリーブ14内に収納されている。また、型開き抑制ピン25の円筒部29は、可動型4の穴4dと固定型3の穴3d内にまたがるように嵌合配置されている。ここでは、移動コア位置調整プレート23が1次キャビティ形成位置Iに位置して、移動コア1の凹凸面1dの凸部1eと移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの凸部23eとが互いに当接した状態となっているため、固定側入れ子2の下面と可動側入れ子9の側面と移動コア1の上面との間で1次キャビティ10Aを形成している。
(1次射出成形工程)
次いで、1次射出成形工程(図参照)では、射出成形機のノズルに接続されたホットランナ8から1次キャビティ10A内に溶融樹脂を射出成形する。その後、冷却して固化することにより、1次キャビティ10A内に1次成形品61を得る。
(移動コアバック工程)
次いで、移動コアの後退工程(移動コアバック工程)(図3A及び図3B参照)では、射出成形用金型70の図示しない駆動装置(例えばエアシリンダ)による金型駆動プレート7を介しての型締めを解除して射出成型機の型開き力で型開きする。すなわち、可動型4と可動プレート6とに対する型締め力を解除して前記射出成型機の型開き力で型開きを行うことにより、4個のバネ18の付勢力により、可動型4から離れる方向に可動型4に対して可動プレート6が、4本の第2ガイドピン13で案内されつつ、一体的に移動するとともに、4本の移動コア用のストッパピン20のバネ21の付勢力により、可動型4に対して移動コア1が、4本の移動コア用ガイドピン16で案内されつつ、図3A及び図3Bの下向きに移動する。よって、可動型4と可動プレート6の間隙保持部5との間の移動コア駆動用のパーティング面PL2で型開きが行われることになる。
この移動コア1の移動は、移動コア1の段付き貫通穴1cの段部が移動コア用のストッパピン20の頭部20aに当接して係止されるまで行われ、係止されると、それ以上は移動せず、その位置で位置決めされる。すなわち、移動コア1の段付き貫通穴1cの段部と移動コア用のストッパピン20の頭部20aとで移動コア1の位置が位置決めされた状態で、移動コア1の下降が停止されて、移動コア1が必要以上に下降して移動コア位置調整プレート23の移動を妨げないようにしている。このときの移動コア1の下降量の一例としては1.5mmである。移動コア1の下降量としては、この数値に限定されるものではなく、例えば、0.5mm〜10mm程度とする。
このとき、固定型3と可動型4との型開きは、4本の型開き抑制ピン25の円筒部29の外周面と固定型3の穴3dの内周面との間で働く一定の摩擦力により抑制されるため、この工程では、固定型3と可動型4との間の樹脂成形品取出用のパーティング面PL1では、型開きが行われないようにしている。
(隙間形成工程)
次いで、移動コア1と移動コア位置調整プレート23間に隙間50を形成する隙間形成工程(図4参照)では、可動プレート6は、4個のバネ18の付勢力により、4本の第2ガイドピン13で案内されつつ、移動コアバック工程よりもさらに移動して、可動プレート6の4個の段付き貫通穴6iの段部が4本のストッパ19の頭部19aに当接して係止されるまで移動し、係止されると、それ以上は移動せず、その位置で位置決めされる。なお、移動コア1は、移動コアバック工程で移動コア用のストッパピン20により位置規制されているため、この工程では、可動プレート6と共には移動しない。
この結果、移動コア1の凹凸面1dの凸部1eと移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの凸部23eとの間に隙間50を形成させて、移動コア1に対して移動コア位置調整プレート23を円滑に移動可能な状態とすることができる。このときの隙間50の一例としては5mmである。
(移動コア位置調整プレートスライド工程)
次いで、移動コア位置調整プレートスライド工程(図5参照)では、移動コア1の凹凸面1dの凸部1eと移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの凸部23eとの間に隙間形成工程で形成された隙間50を利用して、エアシリンダ22の駆動により、可動プレート6の上面上で、移動コア位置調整プレート23を1次キャビティ形成位置Iから2次キャビティ形成位置IIへ案内部材6Gにより案内されつつ移動させる。2次キャビティ形成位置IIの位置では、移動コア1の凹凸面1dの凸部1eと移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの凹部23fとが嵌合可能に対向するとともに、移動コア1の凹凸面1dの凹部1fと移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの凸部23eとが嵌合可能に対向する状態となる。
(第2型締め工程)
次いで、第2型締め工程(図6参照)では、固定型3に対して、金型駆動プレート7が射出成形用金型70の図示しない駆動装置(例えばエアシリンダ)により駆動されて移動し、金型駆動プレート7と共に、固定型3に当接した可動型4に対して、可動プレート6が、4本の第2ガイドピン13で案内されつつ移動して、型締めされる。
この結果、移動コア位置調整プレート23が2次キャビティ形成位置IIに位置して、移動コア1の凹凸面1dの凸部1eと凹部1fと移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの凹部23fと凸部23eとが互いにそれぞれ嵌合した状態となっているため、固定側入れ子2の下面と可動側入れ子9の側面と移動コア1の1次成形品61の表面との間で2次キャビティ10Bを形成している。
(2次射出成形工程)
次いで、2次射出成形工程(図7参照)では、射出成形機のノズルに接続されたホットランナ8から2次キャビティ10B内に溶融樹脂を射出成形する。このとき、1次射出成形工程とは異なるノズルから異なる合成樹脂を射出する場合もある。この場合は、ホットランナの他にコールドランナも使用できる。また、射出成形機のノズルが1つである場合にも、1次射出成形とは異なる位置に設置したホットランナから射出する場合もある。その後、冷却して固化することにより、2次キャビティ10B内に、1次成形品61と一体となった2次成形品62を得る。1次成形品61と2次成形品62とが一体となった樹脂成型品を以下では、樹脂成型品63と称する。
(型開き工程)
次いで、型開き工程(図8参照)では、射出成形用金型70の図示しない駆動装置(例えばエアシリンダ)による金型駆動プレート7を介しての型締めを解除して、射出成型機の型開き力で型開きする。このとき、金型駆動プレート7は、スペーサブロック99を介して可動プレート6と4本のボルト98により連結されているとともに、可動プレート6と可動型4とは4本のストッパ19により連結されているため、金型駆動プレート7の移動に伴い可動プレート6とが一体的に移動するとともに、可動プレート6の移動に伴い、4本のストッパ19を介して、可動型4が移動する。すなわち、固定型3に対する、可動型4と可動プレート6とに対する型締め力を解除して射出成型機の型開き力で型開きすることにより、4本の第1ガイドピン11で案内しつつ固定型3から可動型4を離す。このとき、4本の第2ガイドピン13で案内しつつ、可動型4と可動プレート6(図8では可動プレート6の間隙保持部5)との間もバネ18の付勢力により離すとともに、4本の移動コア用ガイドスリーブ15で案内しつつ、可動型4と移動コア1との間もバネ21の付勢力により離す。このとき、固定型3に固定された各第1ガイドピン11が、可動型4の第1ガイドスリーブ12から外れる程度まで、固定型3に対して可動型4が離間する。
(製品突き出し工程)
次いで、製品突き出し工程(図9参照)では、図示しない、エジェクタプレート駆動部材が、金型駆動プレート7の貫通穴7a内に挿入されて、エジェクタプレート30がキャビティ側に移動させられて、可動プレート6に当接することにより、エジェクタピン26で樹脂成型品63を移動コア1の上面から突き出す。
(製品取り出し工程)
次いで、製品取り出し工程(図10参照)では、エジェクタピン26で移動コア1の上面から突き出された樹脂成型品63を、作業者が手で射出成形用金型70内から取り除くか、又は、公知の保持装置で保持して射出成形用金型70内から取り除く。
(移動コア位置調整プレートスライド工程)
次いで、移動コア位置調整プレートスライド工程(図11参照)では、移動コア1の凹凸面1dの凸部1eと移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの凸部23eとの間に型開き工程で形成された隙間50を利用して、エアシリンダ22の駆動により、移動コア位置調整プレート23を2次キャビティ形成位置IIから1次キャビティ形成位置Iへ移動させる。1次キャビティ形成位置Iの位置では、移動コア1の凹凸面1dの凸部1eと移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの凸部23eとが当接可能に対向する状態となる。
(第1型閉じ途中工程)
次いで、第1型閉じ途中工程(図12参照)では、固定型3に対して、金型駆動プレート7が射出成形用金型70の図示しない駆動装置(例えばエアシリンダ)により駆動されて移動し、金型駆動プレート7と共に、可動型4と可動プレート6とが固定型3に接近する。このとき、まず、固定型3に固定された各第1ガイドピン11が、可動型4の第1ガイドスリーブ12内に挿入されて案内されるとともに、可動型4の穴4d内に位置する型開き抑制ピン25の円筒部29が、固定型3の穴3d内に入り込み、可動型4が固定型3に接近するのを抑制する。
(第2型閉じ途中工程)
次いで、第2型閉じ途中工程(図13参照)では、型開き抑制ピン25の円筒部29で可動型4が固定型3に接近するのを抑制されているので、さらなる金型駆動プレート7の移動により、4本の移動コア用ガイドピン16で案内されつつ、バネ21の付勢力に抗して移動コア1が可動型4に当接して移動コア用凹部4a内に嵌合されたのち、4本の第2ガイドピン13で案内されつつ、バネ18の付勢力に抗して可動プレート6が可動型4に当接して移動コア駆動用のパーティング面PL2が閉じられる。
(型締め工程(第1型締め工程))
次いで、型締め工程(図14参照)では、さらなる金型駆動プレート7の移動により、4本の第1ガイドピン11で案内されつつ可動型4が固定型3に当接して樹脂成形品取出用のパーティング面PL1が閉じられる。
この結果、固定型3に可動型4が当接するとともに、可動型4には可動プレート6の間隙保持部5が当接した状態となる。この状態では、各第1ガイドピン11は各第1ガイドスリーブ12内に収納されているとともに、各第2ガイドピン13は各第2ガイドスリーブ14内に収納されている。また、型開き抑制ピン25の円筒部29は、可動型4の穴4dと固定型3の穴3d内にまたがるように嵌合配置されている。ここでは、移動コア位置調整プレート23が1次キャビティ形成位置Iに位置して、移動コア1の凹凸面1dの凸部1eと移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの凸部23eとが互いに当接した状態となっているため、固定側入れ子2の下面と可動側入れ子9の側面と移動コア1の上面との間で1次キャビティ10Aを形成している。よって、第1型締め工程と同じ状態となり、以後、1次射出成形工程に続く。
このように工程を行うことにより、連続して、射出成形動作を行うことができる。
前記実施形態によれば、可動型4に対する移動コア1の移動は、型締め力が解除して射出成型機の型開き力で型開きされたのち4本のバネ21の付勢力により行い、移動コア1の段付き貫通穴1cの段部が移動コア用のストッパピン20の頭部20aに当接して係止されるまで行われ、係止されると、それ以上は移動せず、その位置で位置決めされる。その後、さらに、4本のバネ18の付勢力により、可動型4と可動プレート6との間に隙間が形成されて、移動コア位置調整プレート23が可動プレート6に対して移動することにより、移動コア1に対する移動コア位置調整プレート23の位置調整を行うことができる。
よって、油圧シリンダなどを必要とすることなく、2つのバネ18,21の付勢力により、移動コア1の位置調整作業(言い換えれば、2次キャビティ10Bの形成作業)のための隙間を確保することができる。この結果、油圧機構を備えることなく、2次キャビティ10Bの形成を精度良く行うことができる。すなわち、2種類のバネ18,21を利用することにより、2次キャビティ10Bの隙間寸法をミクロン単位で精度良く調整することができる。油圧機構を備えることが不要となるので、射出成型金型70の外部に、油圧ポンプやタンクなどの設備が不要となり、射出成型金型全体を小型化にかつ簡素な構造にすることができる。
また、前記実施形態によれば、型締め力が作用する型締め方向について、移動コア1が、油圧シリンダなどの圧力調整による位置決めではなく、移動コア1の凹凸面1d及び移動コア位置調整プレート23の凹凸面23dの外形形状、具体的には、移動コア1の凸部1eと移動コア位置調整プレート23の凸部23eとが互いに当接することにより1次キャビティ10Aの厚さを決定し、移動コア1の凸部1eと凹部1fと移動コア位置調整プレート23の凹部23fと凸部23eとがそれぞれ嵌合することにより1次キャビティ10Aの厚さよりも大きな2次キャビティ10Bの厚さを決定するため、移動コア1を安定して精度良く位置決めすることができる。
また、移動コア1の型締めについても、2つのバネ18,21の付勢力が型締め力よりも小さいため、金型駆動プレート7などを介して、移動コア1が射出成形用金型70の型開き及び型締め動作に連動して移動するため(言い換えれば、射出成形用金型70が本来持っている型締め力を利用するため)、移動コア1の移動に対して油圧シリンダなどの特別な駆動源及びそのための配管などが必要無くなる。そのため、金型構造が複雑にならず、簡単な構成とすることができる。
また、可動プレート6と移動コア位置調整プレート23との間に多数の補助ローラ24を配置すれば、可動プレート6と移動コア位置調整プレート23との間の摩擦力ょ大幅なに軽減することができて、移動コア位置調整プレート23を可動プレート6に対してより円滑に移動させることができる。
なお、スライド型の型締め方向に直交する方向への位置調整プレート23の移動には、従来技術と同様に油圧シリンダ又はエアシリンダを使用することができる。
(変形例)
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。
例えば、上記実施形態の変形例として、図1において、エジェクタプレート30を固定型3の裏側(図1では上側)に配置し、可動側のエジェクタプレートは無い状態で、1次成型品を固定側入れ子2に保持するようにしてもよい。
本発明では、図3Bの1次キャビティ10Aが1次側、2次キャビティ10Bが2次側となるが、このような変形例の構成すれば、2次キャビティ10Bが1次側、1次キャビティ10Aが2次側となる。この場合、キャビティに射出するゲートは必ず2つ必要となるが、本発明の場合には、ゲートは1つでも2つでもよい。ここでは、ホットランナの先端とキャビティとが接触する部分、すなわち、成形品への樹脂の入口をゲートと呼ぶ。
また、上記実施形態の他の変形例として、例えば、移動コア位置調整プレート23は、図1などに示すように直線方向に往復移動するものに限らず、例えば、回転機構を使用して位置調整することも可能である。例えば、図19A及び図19Bに示すように、移動コア1Aは円柱体より構成し、その下面に扇形状の第1凸部1Aeと扇形状の第1凹部1Afとを有するとともに、移動コア1Aの第1凸部1Aeと第1凹部1Afとにそれぞれ対向する面に、扇形状の第2凸部23Aeと扇形状の第2凹部23Afとを有する円柱体としてスライド型位置調整部材23Aを構成する。さらに、スライド型位置調整部材23Aを回転制御するシリンダー機構のような駆動装置(図示せず)を備えるようにしてもよい。図19Aは、移動コア1Aの第1凸部1Aeとスライド型位置調整部材23Aの第2凸部23Aeとが当接して1次キャビティ10Aを形成可能な状態を示す。図19Bは、移動コア1Aの第1凸部1Aeとスライド型位置調整部材23Aの第2凹部23Afとが嵌合するとともに移動コア1Aの第1凹部1Afとスライド型位置調整部材23Aの第2凸部23Aeとが嵌合して2次キャビティ10Bを形成可能な状態を示す。
このような構成によれば、例えば、10度の回転で、移動コア1の位置調整を行うことができ、図1などの移動コア位置調整プレート23を直線方向に往復移動する場合と比べて、回転機構を使用して移動コア位置調整プレート23Aを移動させるため、移動コア位置調整プレート23Aの移動範囲が小さくなり、省スペースで設置が可能となる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかる射出成形用金型は、油圧シリンダ及びその配管などが不要となり、金型構造を簡素化することができて、溶融樹脂の射出成形を2回行なうことにより二重成形を行なう射出成形用金型として有用である。
本発明の一実施形態にかかる射出成形用金型における第1型締め工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における1次射出成形工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における移動コアの後退(移動コアバック)工程での射出成形用金型の縦断面図である。 図3Aの一部拡大断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における移動コアと調整プレート間に隙間を形成する隙間形成工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における移動コア位置調整プレートスライド工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における第2型締め工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における2次射出成形工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における型開き工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における製品突き出し工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における製品取り出し工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における移動コア位置調整プレートスライド工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における第1型閉じ途中工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における第2型閉じ途中工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における型締め工程での射出成形用金型の縦断面図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における型締め工程での射出成形用金型の透視平面図である(ただし、固定側入れ子とホットランナなどの固定型は省略されている。)。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における型締め工程での射出成形用金型の透視斜視図(ガイドピンやバネなどをより鮮明に図示した状態の透視斜視図)である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における移動コアと移動コア位置調整プレートとの位置関係を示す透視斜視図である。 前記実施形態にかかる前記射出成形用金型における移動コア位置調整プレート移動コアの分解斜視図である。 前記実施形態の変形例にかかる前記射出成形用金型における移動コア位置調整プレートの透視斜視図である。 前記実施形態の前記変形例にかかる前記射出成形用金型における移動コア位置調整プレートの透視斜視図である。
符号の説明
1,1A…移動コア、1a…フランジ、1b…貫通穴、1c…段付き貫通穴、1d…凹凸面、1e,1Ae…凸部、1f,1Af…凹部、1g…ねじ穴、2…固定側の入れ子、3…固定型、3a…貫通穴、3b…固定側入れ子用凹部、3c…貫通穴、3d…穴、4…外枠型、4a…移動コア用凹部、4a−1…フランジ嵌合凹部、4b…可動側入れ子用凹部、4c…貫通穴、4d…穴、4e…貫通穴、4f…ストッパピン用凹部、4g…ガイドピン用凹部、4h…バネ用凹部、4i…ストッパ固定用凹部、5…間隙保持部、5e…第2ガイドピン用貫通穴、5h…バネ支持ピン挿入用凹部、6…可動プレート、6G…案内部材、6c…段付き貫通穴、6d…ねじ穴、6e…第2ガイドピン用貫通穴、6i…段付き貫通穴、7…エジェクタプレート、8…射出成形機のホットランナ、9…可動側の入れ子、10A…1次キャビティ、10B…2次キャビティ、11…第1ガイドピン、12…第1ガイドスリーブ、13…第2ガイドピン、14…第2ガイドスリーブ、15…移動コア用ガイドスリーブ、16…移動コア用ガイドピン、17…バネ支持ピン、18…バネ、19…ストッパ、19a…頭部、19b…胴部、20…移動コア用のストッパピン、20…頭部、21…バネ、22…エアシリンダ、23,23A…移動コア位置調整プレート、23d…凹凸面、23e,23Ae…凸部、23f,23Af…凹部、23g…長穴、24…スライド補助用ローラ、25…型開き抑制ピン、25a…頭部、25b…胴部、26…エジェクタピン、27…エジェクタガイドスリーブ、28…エジェクタガイドピン、29…円筒部、30…エジェクタプレート、31…ワッシャ、32…エジェクタプレートストッパ、32a…頭部、32a…胴部、33…バネ、50…隙間、61…1次成形品、62…2次成形品、63…樹脂成型品、70…射出成形用金型、98…ボルト、99…スペーサブロック、PL1…樹脂成形品取出用のパーティング面、PL2…移動コア駆動用のパーティング面。

Claims (4)

  1. 固定型と、
    前記固定型に対して開閉可能でかつ型締め力で前記固定型に対して型締めされる可動型と、
    前記可動型に相対的に摺動可能に連結され前記固定型に対して前記可動型により開閉可能に配置されるとともに、キャビティ形成面と、前記キャビティ形成面とは前記可動型の開閉方向の反対側に位置する型締め力受け面に凹凸面を有し、前記可動型に対して相対的に摺動して前記可動型と前記固定型との間で互いに厚さの異なる1次キャビティと2次キャビティとをそれぞれ形成可能なスライド型と、
    前記可動型と前記スライド型との間に配置されて、前記型締め力より小さい付勢力を付与することにより、前記可動型に対して前記スライド型を相対的に摺動可能とするスライド型駆動用バネと、
    型締め時に前記可動型に当接可能な可動プレートと、
    前記可動プレートに配置され、前記スライド型の前記凹凸面の凸部と当接可能でかつ前記凹凸面の凹部と嵌合可能な凸部と、前記スライド型の前記凹凸面の前記凸部が嵌合可能な凹部とを有する凹凸面を有して、前記可動型の開閉方向と直交する方向に移動可能なスライド型位置調整部材と、
    前記可動型と前記可動プレートとの間に配置されて、前記型締め力より小さい付勢力を付与することにより、前記可動型に対して前記可動プレートを離間させて、前記スライド型の前記凹凸面の前記凸部と前記スライド型位置調整部材の前記凹凸面の前記凸部との間に前記スライド型に対して前記スライド型位置調整部材が前記可動型の開閉方向と直交する方向に移動可能な隙間を形成する可動プレート駆動用バネとを備えて、
    射出成型機が前記固定型又は前記可動型に連結可能で、かつ、前記スライド型の前記凹凸面の前記凸部と前記スライド型位置調整部材の前記凹凸面の前記凸部とが当接した状態で、前記固定型に対して、前記可動型と前記可動プレートとを前記型締め力で型締めすることにより、前記固定型と前記可動型と前記スライド型の前記キャビティ形成面との間で前記1次キャビティを形成する一方、前記1次キャビティ内に樹脂を射出成形したのち前記型締め力を解除して前記射出成型機の型開き力により、前記スライド型駆動用バネの前記付勢力により前記可動型に対して前記スライド型を離間させるとともに、前記可動プレート駆動用バネの前記付勢力により前記可動型に対して前記可動プレートを離間させて、前記スライド型の前記凹凸面の前記凸部と前記スライド型位置調整部材の前記凹凸面の前記凸部との間に前記隙間を形成して、前記スライド型に対して前記スライド型位置調整部材が前記可動型の開閉方向と直交する方向に前記スライド型の前記凹凸面の前記凸部と前記スライド型位置調整部材の前記凹凸面の前記凹部とが嵌合可能な位置まで移動させたのち、前記固定型に対して、前記可動型と前記可動プレートとを前記型締め力で型締めすることにより、前記固定型と前記可動型と前記スライド型の前記キャビティ形成面との間で前記2次キャビティを形成するようにしたことを特徴とする射出成形用金型。
  2. 前記1次キャビティ内に樹脂を射出成形したのち前記型締め力を解除することにより、前記スライド型駆動用バネの前記付勢力により前記可動型に対して前記スライド型を離間させるとき、前記スライド型の移動を規制する位置規制ストッパをさらに備える、請求項1に記載の射出成形用金型。
  3. 前記スライド型位置調整部材と前記可動プレートとの間に配置された複数のローラをさらに備える、請求項1又は2に記載の射出成形用金型。
  4. 前記スライド型位置調整部材は、前記可動型の開閉方向と直交する面内で回転可能に配置されている、請求項1又は2に記載の射出成形用金型。
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