JP2010094330A - 遊技機及び遊技システム - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技者の興趣の低減を抑制することが可能な遊技機及び遊技システムを提供する。
【解決手段】マイクロフォン19によって所定の音圧レベル以上の音声が集音され、その音声信号が音声解析部39に入力されると、音声解析部39は、入力される音声信号を解析し、集音された音に、近隣の遊技機から発せられた当選音声が含まれているか否かを判断する。そして、当選音声が含まれている場合には、その旨を演出制御部32に通知する。演出制御部32は、当選音声が含まれている旨の通知を音声解析部39から受けると、遊技機を通常モードから特別モードに移行させる。特別モードでは、出現率が低くて期待値の高い抽選映像が、通常モードに比べて選択されやすくなっており、その出現率が高められている。
【選択図】図3
【解決手段】マイクロフォン19によって所定の音圧レベル以上の音声が集音され、その音声信号が音声解析部39に入力されると、音声解析部39は、入力される音声信号を解析し、集音された音に、近隣の遊技機から発せられた当選音声が含まれているか否かを判断する。そして、当選音声が含まれている場合には、その旨を演出制御部32に通知する。演出制御部32は、当選音声が含まれている旨の通知を音声解析部39から受けると、遊技機を通常モードから特別モードに移行させる。特別モードでは、出現率が低くて期待値の高い抽選映像が、通常モードに比べて選択されやすくなっており、その出現率が高められている。
【選択図】図3
Description
本発明は、遊技機、及びこの遊技機を複数備えた遊技システムに関する。
近年、パチンコ機等の遊技機には、動画等を表示可能な画像表示装置が搭載されており、遊技の各種状態が画像表示装置によって表される。また、遊技機には、スピーカ等の音声発生手段が備えられており、遊技の状態に応じて様々な効果音が発せられる(例えば、特許文献1参照)。このような遊技機では、遊技の状態が遊技者にとって有利な状態(例えば、大当たり)となると、画像表示装置によって所定の演出が行われるとともに、音声発生手段から相応の効果音が大きな音量で発せられ、遊技者の満足感が高められる。多数の遊技機が配置された遊技場においては、この効果音は、近接する他の遊技機で遊技を行っている遊技者にも認識される。
しかしながら、上記の効果音を聞いた遊技者が、自己の遊技機では長時間有利な状態を享受していない場合には、当該遊技者の不満が募り、遊技に対する興趣が低減してしまうことがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る遊技機は、画像を表示して遊技の演出を行う画像表示部と、前記遊技の状況に応じた音声を発する音声発生部と、当該遊技機の周囲の音声を検知する音声検知部と、前記音声検知部の検知結果に基づいて、前記画像表示部による前記演出を制御する演出制御部と、を備えたことを特徴とする。
この遊技機によれば、音声検知部が周囲の音声を検知し、演出制御部がその検知結果に基づいて画像表示部による演出を制御する。つまり、周囲に設置されている他の遊技機から発せられる音声に応じて、即ち他の遊技機の遊技の状況に応じて、画像表示部による演出が変化する。この結果、他の遊技機から発せられた音声を聞いた遊技者が抱きうる自己の遊技機に対する不満を、演出の変化によって抑制することが可能となり、遊技者の興趣の低減を抑制することが可能となる。
[適用例2]上記適用例に係る遊技機において、前記音声発生部は、当該遊技機において遊技者に有利な状態が生じた場合に所定の音声を発し、前記音声検知部は、当該遊技機の周囲に配置されている他の遊技機から発せられる前記所定の音声を検知し、前記演出制御部は、前記他の遊技機から前記所定の音声が発せられたか否かに基づいて、前記画像表示部による前記演出を制御することが望ましい。
この遊技機によれば、演出制御部は、他の遊技機から所定の音声が発せられたか否かに基づいて、即ち他の遊技機で有利な状態が生じたか否かに基づいて、画像表示部による演出を制御する。このため、他の遊技機で有利な状態が生じていることを知った遊技者が抱きうる自己の遊技機に対する不満を、画像表示部による演出によって抑制することが可能となり、遊技者の興趣の低減を抑制することが可能となる。
[適用例3]上記適用例に係る遊技機において、前記画像表示部は、所定の出現率に設定された第1の画像と、前記第1の画像よりも出現率が低く設定された第2の画像とを、それぞれの出現率に基づいて選択的に表示し、前記演出制御部は、前記音声検知部が前記所定の音声を検知した場合に、前記第2の画像の出現率を高めることが望ましい。
この遊技機によれば、演出制御部は、他の遊技機で遊技者に有利な状態が生じている場合に、出現率が低く設定されている第2の画像の出現率を高めるため、希少な画像(第2の画像)が表示されることによる満足感を遊技者に与えることが可能となり、遊技者の興趣の低減を抑制することが可能となる。
[適用例4]上記適用例に係る遊技機において、前記画像表示部は、前記有利な状態の発生を期待させる第3の画像と、前記第3の画像よりも前記有利な状態の発生の期待値が高い第4の画像とを、それぞれに設定された出現率に基づいて選択的に表示し、前記演出制御部は、前記音声検知部が前記所定の音声を検知した場合に、前記第4の画像の出現率を高めることが望ましい。
この遊技機によれば、演出制御部は、他の遊技機で遊技者に有利な状態が生じている場合に、有利な状態の発生の期待値が高い第4の画像の出現率を高めるため、有利な状態の発生を遊技者に強く期待させることが可能となり、遊技者の興趣の低減を抑制することが可能となる。
[適用例5]本適用例に係る遊技システムは、所定の空間に並べて配置された複数の遊技機を備える遊技システムであって、前記複数の遊技機のそれぞれは、画像を表示して遊技の演出を行う画像表示部と、前記遊技の状況に応じた音声を発する音声発生部と、周囲の音声を検知する音声検知部と、前記音声検知部の検知結果に基づいて、前記画像表示部による演出を制御する演出制御部と、を備えたことを特徴とする。
この遊技システムによれば、各遊技機において、音声検知部が周囲の音声を検知し、演出制御部がその検知結果に基づいて画像表示部による演出を制御する。つまり、近隣に配置されている他の遊技機から発せられる音声に応じて、即ち他の遊技機の遊技の状況に応じて、画像表示部による演出が変化する。このため、他の遊技機から発せられた音声を聞いた遊技者が抱きうる自己の遊技機に対する不満を、演出の変化によって抑制することが可能となり、遊技者の興趣の低減を抑制することが可能となる。
以下、本実施形態の遊技機について、図面を参照して説明する。
本実施形態の遊技機は、所定の空間(例えば、遊技場)に複数並べて配置されるパチンコ機であり、遊技者の操作に応じて遊技球を遊技盤上に射出し、遊技盤に設けられた入賞口等に遊技球が入賞した場合に、所定数の遊技球を払い出すものである。
図1は、遊技機の概略構成を示す斜視図であり、図2は、遊技機の背面図である。
図1に示すように、遊技機1は、枠体10と、枠体10内に収納される遊技機本体11とを備えて構成されている。遊技機本体11は、枠体10の前面側に取り付けられる遊技盤12と、遊技盤12の前面を覆う透光板等で構成される前扉13と、遊技球を発射するためのハンドル14と、払い出された遊技球を貯める上皿15及び下皿16と、音声発生部としてのスピーカ17とを備えている。スピーカ17は、遊技機本体11の上部の左右両側に配置されており、遊技中のBGM(Background Music)や効果音等の音声を発する。
図1に示すように、遊技機1は、枠体10と、枠体10内に収納される遊技機本体11とを備えて構成されている。遊技機本体11は、枠体10の前面側に取り付けられる遊技盤12と、遊技盤12の前面を覆う透光板等で構成される前扉13と、遊技球を発射するためのハンドル14と、払い出された遊技球を貯める上皿15及び下皿16と、音声発生部としてのスピーカ17とを備えている。スピーカ17は、遊技機本体11の上部の左右両側に配置されており、遊技中のBGM(Background Music)や効果音等の音声を発する。
遊技盤12は、レール18等によって囲まれた略円形状の遊技領域20を有している。遊技領域20には、遊技球の軌道を変更する複数の釘21が適所に配設されており、ハンドル14の回転操作によって打ち出された遊技球は、レール18に導かれて遊技領域20に入った後、釘21に衝突しながら遊技領域20を流下する。
遊技領域20の略中央には、長方形状に開口する凹部22が形成されている。凹部22の奥側には、画像表示部23が配置されており、前方から画像表示部23の画面を視認可能になっている。画像表示部23は、遊技の演出を行ったり、遊技の各種状態等を報知したりするための様々な画像(映像)を表示する。
遊技領域20において、凹部22の左右両側には、遊技球が入賞する2つの入賞口25が設けられている。また、凹部22の下方には、遊技球が入賞した場合に主制御ユニット30(図2参照)に抽選処理を実行させる始動入賞口26が設けられており、始動入賞口26の下方には、上記の抽選処理で大当りとなった場合に開放される大入賞口27が設けられている。そして、遊技領域20の下端には、入賞口25、始動入賞口26、大入賞口27(以降、「各種入賞口25〜27」とも呼ぶ。)のいずれにも入賞しなかった遊技球を回収する回収口28が形成されている。
図2に示すように、遊技機本体11の裏面には、主制御ユニット30及び副制御ユニット31が備えられている。主制御ユニット30は、遊技機1の基本動作を制御するものであり、各種入賞口25〜27に遊技球が入賞した場合の払い出し処理の制御や、上記の抽選処理等を実行する。一方、副制御ユニット31は、遊技中の演出効果(画像表示や音声出力等)を制御するものであり、遊技機本体11の略中央で、画像表示部23に対応する位置に配置されている。
副制御ユニット31の上部の左右両側には、周囲の音を集音して電気信号(音声信号)に変換するマイクロフォン19が配設されている。左右2つのマイクロフォン19は、それぞれ遊技機1の左右方向に対して感度が高められており、複数の遊技機1が左右に並べて配列される場合に、左右に隣接する遊技機1のスピーカ17から発せられる音を集音しやすくなっている。また、遊技機本体11の裏面には、主制御ユニット30及び副制御ユニット31以外にも、各部に電源を供給する電源装置41、遊技球を貯留する貯留タンク42、遊技球を払い出す払出装置43、ハンドル14の回転操作に応じて遊技球を発射する発射装置44等が備わっている。
始動入賞口26へ遊技球が入賞すると、図示しないセンサがこれを検知し、主制御ユニット30に通知する。主制御ユニット30は、この通知に応じて抽選処理を行い、所定の確率に基づいて当選(大当たり)か否(外れ)かを決定する。そして、この抽選結果が大当たりであれば、遊技機1は、遊技者に有利な状態(大当たり状態)となる。大当たり状態は、大入賞口27が開放して入賞が容易になる状態であり、所定の時間、或いは所定の数の遊技球が入賞するまでの間継続する。なお、抽選処理によって大当たりになる確率は、1/300程度に設定されている。
主制御ユニット30による抽選結果は、画像表示部23に表示される動画像(抽選画像)によって遊技者に報知される。そして、抽選結果が大当たりの場合には、抽選結果が報知された後で、即ち抽選画像が表示された後で、上記の大当たり状態へ移行する。この抽選画像は、大当たりの発生を遊技者に期待させる演出として、擬似的に抽選を行っている様子を示す動画像であり、この抽選(擬似的な抽選)における抽選結果であるかのうように、実際の抽選結果(主制御ユニット30による抽選結果)を報知する。抽選画像としては、例えば、画面内に設けられた3つの領域(変動領域)のそれぞれで図柄が順次変動する様子を示した後に、図柄の変動が1ヶ所ずつ停止していく動画像を用いることができる。そして、抽選に当選した場合には、3つの変動領域の図柄が同一の図柄となった状態で停止することによって大当たりが報知される。また、抽選に当選しなかった場合には、少なくとも1つの変動領域の図柄が他の2つの変動領域の図柄と異なる状態で停止することによって外れであることが報知される。
遊技機1には、複数の態様の抽選画像が用意されており、いわゆるリーチ状態を経て大当たり又は外れを報知する態様や、リーチ状態を経ずに外れを報知する態様等、様々な態様の抽選画像を表示可能になっている。そして、その中の1つの抽選画像が、抽選結果に基づいて副制御ユニット31によって選択され、画像表示部23に表示される。ここで、リーチ状態とは、例えば、2つの変動領域で図柄が停止した段階で、停止した2つの図柄が同一となる状態であり、抽選に当選した場合には、リーチ状態を経て、即ちリーチ状態となる抽選画像が選択されて表示された後に、3つ目の図柄も同一の図柄で停止することによって大当たりが報知される。また、抽選に当選しなかった場合でも、所定の割合でリーチ状態に移行し、その後、3つ目の図柄が他の2つの図柄とは異なる図柄で停止することによって外れであることが報知される。
リーチ状態には、標準的なノーマルリーチの他に、スーパーリーチやプレミアムリーチ等、演出内容の異なる複数の種類が存在する。スーパーリーチは、ノーマルリーチに比べて出現率が低くなるように設定されているとともに、大当たりに移行する割合(期待値)がノーマルリーチに比べて高くなるように設定されている。このため、抽選画像を見て抽選結果を知る遊技者にとっては、抽選画像でスーパーリーチが発生すると、ノーマルリーチのときに比べて大当たりへの期待が相当高くなる。また、プレミアムリーチは、スーパーリーチよりもさらに出現率が低くなるように設定されているとともに、大当たりに移行する期待値が100%に設定されている。つまり、プレミアムリーチとなる抽選画像は、抽選結果が当選になった場合にのみ選択され、抽選画像でプレミアムリーチが発生すると、遊技者は、大当たりを確信する。また、スーパーリーチやプレミアムリーチは出現率が低く設定されているため、スーパーリーチやプレミアムリーチを観察した遊技者は高い満足感を得ることができる。
抽選に当選して大当たり状態に移行すると、大当たりを演出する動画像(当選画像)が画像表示部23に表示されるとともに、当選画像の表示に連動して、大当たりを演出する効果音(当選音声)がスピーカ17から発せられる。この当選音声は、複数台の遊技機1が配置されている遊技場において、近隣の遊技機1で遊技をしている遊技者にも聞こえる程度の大音量で発せられ、大当たりを当てた遊技者に満足感や優越感を抱かせる効果を有している。
図3は、副制御ユニット31及びその周辺構成を示すブロック図である。
副制御ユニット31は、主制御ユニット30からの制御信号に基づいて、遊技の演出等を制御するものであり、図3に示すように、演出制御部32と、乱数カウンタ33と、画像処理部34と、画像ROM35と、表示RAM36と、音声処理部37と、音声ROM38と、音声解析部39とを備えている。
副制御ユニット31は、主制御ユニット30からの制御信号に基づいて、遊技の演出等を制御するものであり、図3に示すように、演出制御部32と、乱数カウンタ33と、画像処理部34と、画像ROM35と、表示RAM36と、音声処理部37と、音声ROM38と、音声解析部39とを備えている。
演出制御部32は、CPU(Central Processing Unit)32a、RAM(Random Access Memory)32b、ROM(Read Only Memory)32c等で構成され、CPU32aが、ROM32cに記憶されているプログラムを実行し、必要な情報をRAM32bに一時記憶しつつ演算処理を行うことによって副制御ユニット31の動作を司る。主制御ユニット30でなされた抽選処理の結果(抽選結果)は、制御信号として演出制御部32に通知される。そして、演出制御部32に抽選結果が通知されると、演出制御部32は、各部に指示をして、抽選結果に応じた動作を行わせる。
画像処理部34は、例えば、VDP(Video Display Processor)であり、画像表示部23に表示させる画像を生成して、生成した画像を画像表示部23の画面上に表示する。画像ROM35には、抽選画像や当選画像等、画像表示部23に表示すべき画像を構成する要素(背景やキャラクタ等)の画像データが多数記憶されており、画像処理部34は、演出制御部32の指示に基づいて、必要な画像データを画像ROM35から読み出す。そして、表示RAM36上でこれらを適宜合成して、演出制御部32の指示に応じた1画面分の画像データを生成し、これを画像表示部23に出力する。画像処理部34は、この動作を順次繰り返すことによって、抽選画像や当選画像等の動画像を画像表示部23に表示する。
音声処理部37は、図示しないD/A変換回路や増幅回路等を備えており、音声ROM38に記憶されている音声データに基づく音声をスピーカ17から出力させる。音声ROM38には、遊技中のBGMや当選音声等、遊技中に発すべき様々な音声に対応するデジタルの音声データが多数記憶されている。音声処理部37は、演出制御部32の指示に基づいて、必要な音声データを音声ROM38から読み出し、D/A変換や増幅処理等の各種信号処理を施してスピーカ17に出力する。
音声解析部39は、マイクロフォン19に接続されており、マイクロフォン19から入力される音声信号を解析し、マイクロフォン19によって集音された音に当選音声が含まれているか否かを、音程の変化等に基づいて検知することができる。なお、遊技機1が大当たり状態となって当選音声を発している場合には、この遊技機1の音声解析部39は、マイクロフォン19から入力される音声信号を無視するようになっている。つまり、音声解析部39は、近隣の他の遊技機1から発せられる当選音声のみを検知対象としている。
ここで、本実施形態の遊技機1には、2つの演出モード(通常モード及び特別モード)が用意されており、演出モードを切り換えることによって、各抽選画像の出現率を変化させることができるようになっている。特別モードは、通常モードに比べて、スーパーリーチやプレミアムリーチの出現率が高くなるように設定されており、音声解析部39が、他の遊技機1から発せられた当選音声を検知した場合に、通常モードから特別モードに切り換わるようになっている。
図4は、マイクロフォン19によって音声が集音された場合の副制御ユニット31の動作を説明するフローチャートであり、図5及び図6は、通常モードと特別モードとを比較するための説明図である。
図4に示すように、マイクロフォン19によって所定の音圧レベル以上の音声が集音され、その音声信号が音声解析部39に入力されると、音声解析部39は、入力される音声信号を解析し(ステップS101)、集音された音に、近隣の遊技機1から発せられた当選音声が含まれているか否かを判断する(ステップS102)。そして、当選音声が含まれていない場合にはフローを終了し、当選音声が含まれている場合には、その旨を演出制御部32に通知する(ステップS103)。
図4に示すように、マイクロフォン19によって所定の音圧レベル以上の音声が集音され、その音声信号が音声解析部39に入力されると、音声解析部39は、入力される音声信号を解析し(ステップS101)、集音された音に、近隣の遊技機1から発せられた当選音声が含まれているか否かを判断する(ステップS102)。そして、当選音声が含まれていない場合にはフローを終了し、当選音声が含まれている場合には、その旨を演出制御部32に通知する(ステップS103)。
演出制御部32は、当選音声が含まれている旨の通知を音声解析部39から受けると、遊技機1を特別モードに移行させ(ステップS104)、フローを終了する。具体的には、演出制御部32が備えるRAM32bには、特別モードか通常モードかを表すフラグ(演出フラグ)が記憶されており、この演出フラグをセットすることによって、特別モードに移行する。なお、図示は省略しているが、演出制御部32は、演出フラグをセットする際に、図示しないタイマによる計時を開始する。そして、特別モードに移行してから所定時間が経過すると、演出フラグをリセットして、通常モードに復帰するようになっている。
図3に戻って、演出制御部32には、乱数を生成する乱数カウンタ33が接続されている。また、演出制御部32のROM32cには、乱数カウンタ33が生成する乱数と、表示すべき抽選画像とを対応付けた4つの対応テーブルTa1,Tb1,Ta2,Tb2が記憶されている。始動入賞口26に遊技球が入賞し、主制御ユニット30から抽選結果が通知されると、演出制御部32は、乱数カウンタ33から乱数を取得し、対応テーブルTa1,Tb1,Ta2,Tb2の1つから、取得した乱数に対応する抽選画像を選択する。
図5に示すように、4つの対応テーブルTa1,Tb1,Ta2,Tb2のうち、対応テーブルTa1,Tb1は、抽選結果が外れの場合に参照され、対応テーブルTa2,Tb2は、抽選結果が大当たりの場合に参照されるテーブルである。また、対応テーブルTa1,Ta2は、通常モードにおいて参照され、対応テーブルTb1,Tb2は、特別モードで参照されるテーブルである。
抽選画像としては、本実施形態では、リーチ状態を経ずに外れを報知する抽選画像(以降、「非リーチ」と呼ぶ。)と、ノーマルリーチを経て大当たり又は外れを報知する抽選画像(以降、単に「ノーマルリーチ」と呼ぶ。)と、スーパーリーチを経て大当たり又は外れを報知する抽選画像(以降、単に「スーパーリーチ」と呼ぶ。)と、プレミアムリーチを経て大当たりを報知する抽選画像(以降、単に「プレミアムリーチ」と呼ぶ。)の4つの抽選画像が用意されている。そして、対応テーブルTa1,Tb1,Ta2,Tb2のそれぞれにおいて、これらの抽選画像が選択される割合(選択率)は、図5に示すように設定されている。
具体的には、抽選結果が外れで通常モードの場合、即ち対応テーブルTa1が参照される場合には、85%の割合で非リーチが選択され、10%の割合でノーマルリーチが選択され、5%の割合でスーパーリーチが選択される。また、抽選結果が外れで特別モードの場合、即ち対応テーブルTb1が参照される場合には、65%の割合で非リーチが選択され、20%の割合でノーマルリーチが選択され、15%の割合でスーパーリーチが選択される。
一方、抽選結果が大当たりで通常モードの場合、即ち対応テーブルTa2が参照される場合には、15%の割合でノーマルリーチが選択され、80%の割合でスーパーリーチが選択され、5%の割合でプレミアムリーチが選択される。また、抽選結果が大当たりで特別モードの場合、即ち対応テーブルTb2が参照される場合には、5%の割合でノーマルリーチが選択され、80%の割合でスーパーリーチが選択され、15%の割合でプレミアムリーチが選択される。
ここで、非リーチは、抽選結果が外れの場合にのみ選択されるため、大当たりへの期待値は0%である。一方、プレミアムリーチは、抽選結果が大当たりの場合にのみ選択されるため、大当たりへの期待値は100%である。また、ノーマルリーチとスーパーリーチは、ともに抽選結果に拘わらずに選択されうるが、抽選結果が大当たりの場合の大半は、スーパーリーチが選択されるため、スーパーリーチのほうがノーマルリーチよりも期待値は高い。また、主制御ユニット30による抽選で大当たりとなる確率が1/300、即ち外れとなる確率が大当たりとなる確率の299倍であるとすると、通常モードと特別モードにおける各抽選画像の出現率は、図6に示すようになる。つまり、通常モード及び特別モードの双方において、非リーチの出現率が最も高く、以降、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチの順で出現率が低くなっていく。
図5に戻って、抽選結果が外れの場合と大当たりの場合の双方で通常モードと特別モードとを比較すると、抽選結果が外れの場合には、特別モードで非リーチが選択される割合は、通常モードの場合よりも低く設定され、特別モードでノーマルリーチ及びスーパーリーチが選択される割合は、通常モードの場合よりも高く設定されている。また、抽選結果が大当たりの場合には、特別モードでノーマルリーチが選択される割合は、通常モードの場合よりも低く設定され、特別モードでプレミアムリーチが選択される割合は、通常モードの場合よりも高く設定されている。つまり、特別モードでは、出現率が低くて期待値の高い抽選映像が、通常モードに比べて選択されやすくなっており、その出現率が高められている。
図7は、主制御ユニット30から抽選結果が通知された際の演出制御部32の動作を説明するフローチャートである。始動入賞口26に遊技球が入賞して、主制御ユニット30で抽選処理がなされ、その抽選結果を表す制御信号が入力されると、演出制御部32は、図7に示すフローに従って動作する。
図7に示すように、演出制御部32は、まず、入力された制御信号に基づいて抽選結果(大当たりか外れか)を判別(ステップS201)し、次いで、演出フラグを参照して、演出モードが通常モードか特別モードかを判別する(ステップS202)。そして、乱数カウンタ33から乱数を取得し(ステップS203)、抽選結果と演出モードとに応じた対応テーブルを参照して、取得した乱数に対応する抽選画像を選択する(ステップS204)。その後、演出制御部32は、選択した抽選画像を表示すべく画像処理部34に指示をして(ステップS205)、フローを終了する。画像処理部34が演出制御部32の指示に応じて画像を生成し、これを画像表示部23に出力すると、画像表示部23には、選択された抽選画像が表示される。
以上説明したように、本実施形態の遊技機1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の遊技機1によれば、マイクロフォン19が集音した音に当選音声が含まれている場合、即ち周囲に設置されている他の遊技機1で大当たりが生じている場合に、演出制御部32は、演出モードを通常モードから特別モードに切り換えて、各抽選画像の出現率を変化させる。このため、他の遊技機1で大当たりが発生している場合に遊技者が抱きうる自己の遊技機1に対する不満を、各抽選画像の出現率の変化、即ち画像表示部23による演出の変化によって抑制することが可能となり、遊技者の興趣の低減を抑制することが可能となる。
(2)本実施形態の遊技機1によれば、他の遊技機1で大当たりが生じている場合に、演出制御部32は、出現率が低く設定されている抽選画像の出現率を高めるため、希少な画像が表示されることによる満足感を遊技者に与えることが可能となり、遊技者の興趣の低減を抑制することが可能となる。
(3)本実施形態の遊技機1によれば、他の遊技機1で大当たりが生じている場合に、演出制御部32は、大当たりの期待値が高い抽選画像の出現率を高めるため、大当たりの発生を遊技者に強く期待させることが可能となり、遊技者の興趣の低減を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態において、当選音声を検知するためのマイクロフォン19及び音声解析部39は、音声検知部に相当する。また、抽選結果が外れの場合において、リーチ状態を経ずに外れを報知する抽選画像は、第1の画像及び第3の画像に相当し、ノーマルリーチ或いはスーパーリーチを経て外れを報知する抽選画像は、第2の画像及び第4の画像に相当する。一方、抽選結果が大当たりの場合には、ノーマルリーチを経て大当たりを報知する抽選画像が、第1の画像及び第3の画像に相当し、プレミアムリーチを経て大当たりを報知する抽選画像が、第2の画像及び第4の画像に相当する。
(変形例)
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、他の遊技機1で大当たりが生じて特別モードに移行した場合に、各抽選画像の出現率を変化させているが、この態様に限定されない。例えば、大当たりの際に画像表示部23に表示させる当選画像として、出現率の異なる複数の当選画像を用意して、特別モードで大当たりが生じた場合に、出現率の低い希少な当選画像の出現率を高めるようにしてもよい。
上記実施形態では、音声解析部39は、マイクロフォン19が集音した音に含まれる当選音声を検知するようにしているが、検知すべき音声は、当選音声に限定されない。例えば、リーチ状態になるときに発せられる音声を検知するようにすれば、他の遊技機1がリーチ状態になったときに特別モードに移行させることも可能となる。
上記実施形態では、マイクロフォン19を用いて音声を集音しているが、マイクロフォン19の代わりに振動センサを用い、音声の発生に伴う振動を検出する構成にすることも可能である。
上記実施形態では、音声解析部39は、所定の音圧レベル以上の音声が集音される度に当選音声の検知を行っているが、この態様に限定されない。例えば、始動入賞口26に遊技球が入賞して主制御ユニット30から抽選結果が通知された後に、その時点で他の遊技機1から当選音声が発せられているか否かを検知するようにしてもよい。
上記実施形態では、遊技機1をパチンコ機としているが、パチスロ機等、他の遊技機に適用することも可能である。
1…遊技機、10…枠体、11…遊技機本体、12…遊技盤、13…前扉、14…ハンドル、15…上皿、16…下皿、17…スピーカ(音声発生部)、18…レール、19…音声検知部を構成するマイクロフォン、20…遊技領域、21…釘、22…凹部、23…画像表示部、25…入賞口、26…始動入賞口、27…大入賞口、28…回収口、30…主制御ユニット、31…副制御ユニット、32…演出制御部、32a…CPU、32b…RAM、32c…ROM、33…乱数カウンタ、34…画像処理部、35…画像ROM、36…表示RAM、37…音声処理部、38…音声ROM、39…音声検知部を構成する音声解析部、Ta1,Ta2,Tb1,Tb2…対応テーブル。
Claims (5)
- 遊技機であって、
画像を表示して遊技の演出を行う画像表示部と、
前記遊技の状況に応じた音声を発する音声発生部と、
当該遊技機の周囲の音声を検知する音声検知部と、
前記音声検知部の検知結果に基づいて、前記画像表示部による前記演出を制御する演出制御部と、
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記音声発生部は、当該遊技機において遊技者に有利な状態が生じた場合に所定の音声を発し、
前記音声検知部は、当該遊技機の周囲に配置されている他の遊技機から発せられる前記所定の音声を検知し、
前記演出制御部は、前記他の遊技機から前記所定の音声が発せられたか否かに基づいて、前記画像表示部による前記演出を制御することを特徴とする遊技機。 - 請求項2に記載の遊技機であって、
前記画像表示部は、所定の出現率に設定された第1の画像と、前記第1の画像よりも出現率が低く設定された第2の画像とを、それぞれの出現率に基づいて選択的に表示し、
前記演出制御部は、前記音声検知部が前記所定の音声を検知した場合に、前記第2の画像の出現率を高めることを特徴とする遊技機。 - 請求項2に記載の遊技機であって、
前記画像表示部は、前記有利な状態の発生を期待させる第3の画像と、前記第3の画像よりも前記有利な状態の発生の期待値が高い第4の画像とを、それぞれに設定された出現率に基づいて選択的に表示し、
前記演出制御部は、前記音声検知部が前記所定の音声を検知した場合に、前記第4の画像の出現率を高めることを特徴とする遊技機。 - 所定の空間に並べて配置された複数の遊技機を備える遊技システムであって、
前記複数の遊技機のそれぞれは、
画像を表示して遊技の演出を行う画像表示部と、
前記遊技の状況に応じた音声を発する音声発生部と、
周囲の音声を検知する音声検知部と、
前記音声検知部の検知結果に基づいて、前記画像表示部による演出を制御する演出制御部と、
を備えたことを特徴とする遊技システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008268321A JP2010094330A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | 遊技機及び遊技システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008268321A JP2010094330A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | 遊技機及び遊技システム |
Publications (1)
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JP2010094330A true JP2010094330A (ja) | 2010-04-30 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008268321A Withdrawn JP2010094330A (ja) | 2008-10-17 | 2008-10-17 | 遊技機及び遊技システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010094330A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011129395A1 (ja) | 2010-04-15 | 2011-10-20 | 住友金属鉱山株式会社 | ニッケル酸化鉱石の湿式精錬プラント及びその操業方法 |
JP2014158661A (ja) * | 2013-12-04 | 2014-09-04 | Kyoraku Sangyo Co Ltd | 遊技機 |
JP6188261B1 (ja) * | 2016-08-24 | 2017-08-30 | 俊之介 島野 | 旗掲揚装置 |
JP2020202918A (ja) * | 2019-06-14 | 2020-12-24 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2008
- 2008-10-17 JP JP2008268321A patent/JP2010094330A/ja not_active Withdrawn
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