JP2010136889A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技者および遊技店の相互間の利益の調整を図ることができ、いずれかの利益が偏重されることを回避することができる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ遊技機1は、保留記憶部に記憶された数値の中に、前記確率テーブルにて当選が対応付けられた数値が、存在するか否かを判定する先読判定手段を備え、保留記憶部に記憶された数値が上限個数に達した状態において(STEP51でYES)、始動入賞口11Aまたは入賞口11C〜11Fへの遊技球の入賞を告知契機として(STEP52でYES)、先読判定手段の判定結果を遊技者へ告知することを決定する(STEP55)。
【選択図】図7
【解決手段】パチンコ遊技機1は、保留記憶部に記憶された数値の中に、前記確率テーブルにて当選が対応付けられた数値が、存在するか否かを判定する先読判定手段を備え、保留記憶部に記憶された数値が上限個数に達した状態において(STEP51でYES)、始動入賞口11Aまたは入賞口11C〜11Fへの遊技球の入賞を告知契機として(STEP52でYES)、先読判定手段の判定結果を遊技者へ告知することを決定する(STEP55)。
【選択図】図7
Description
本発明は、遊技者が遊技球を発射して遊技する弾球遊技機(遊技店に設置されるパチンコ遊技機)に関する。
近年のパチンコ遊技機は、遊技者が打ち出した玉が所定の入賞口に入賞したことを条件として、該条件の成立の際に大当り判定用数値を取得し、該数値が大当りに対応付けられた数値であるか否かの大当り判定を行い、所定時間の経過後に判定結果を表示する。
前記判定後から前記判定結果が表示されるまでの間に、前記条件が成立した場合には、前記大当り判定用数値を保留記憶装置に所定個数(例えば4個)を限度として記憶し、当該大当り判定結果の表示後に、記憶されている数値について順次大当り判定および判定結果の表示を行う。
ここで、所定時間の経過後に判定結果を表示するのは、大当りか否かが不明な状態において大当たりへの期待感を高めるという趣向を凝らしたものである。かかる趣向として、近年、さらに「予告」を組み込んだものが提案されている。この「予告」は、前もって大当り判定の結果を遊技者に告知するものであり、「予告」として、大当り判定結果を示唆する画像・音を、大当り判定結果が表示される前に遊技者に報知することにより、大当りへの期待感を発生・維持させる。
かかる「予告」機能を組み込んだパチンコ遊技機として、特許文献1には、大当り判定の結果が表示される以前に、大当り判定用数値を取得した時点で、該数値が大当りに対応する数値であるか否かを判定する先読み判定の結果を遊技者に報知するパチンコ遊技機が開示されている。なお、特許文献1には、「玉の発射停止操作がなされたこと」を「予告」の発生契機として、大当り判定の結果が表示される以前に、先読み判定の結果を遊技者に報知する技術が開示されている。このような契機を採用することにより、遊技者は、玉の発射を停止することで、玉の消費を抑えられるだけでなく、大当りの予告を得ることができる。そして、その予告が大当りを示唆するものであれば、遊技者は、玉の発射停止を継続して、玉の消費を大幅に低減させることができる。
また、特許文献2には、次回表示される大当り判定の結果を示唆する画像を、該大当り判定の結果が表示される前に表示するパチンコ遊技機が開示されている。なお、特許文献2では、「保留記憶数が上限に達した状態において、いわゆる始動口への入賞が発生したこと」を「予告」の発生契機として、次回表示される大当り判定の結果を示唆する画像を、該大当り判定の結果が表示される前に表示する技術が開示されている。このような契機を採用することにより、大当り判定結果を前もって知りたいと願う遊技者は、保留記憶数が上限に達した後も玉を継続的に発射するため、遊技店は、遊技機の稼働率の向上、つまり、売上を増大させるができる。さらに、特許文献2で採用される「予告」の内容は、次回の大当り判定結果に限定されることから、次々回の大当り判定結果を内容とする「予告」を発生させるためには、再度、遊技者は玉を継続的に発射することとなるため、遊技店は、より売上を増大させることができる。
特開2005−87481号公報
特開2004−344429号公報
しかしながら、かかる「予告」では、予告発生の契機によって、遊技者の利益が優先されたり、著しく遊技店の利益が優先されることになり、いずれかの利益が偏重されて妥当性に欠ける。
すなわち、従前のパチンコ遊技機では、遊技者の利益を確保しようとすると、遊技店の利益を低減させることになる一方で、遊技店の利益を確保しようとすると、遊技者の利益を低減させることになり、遊技者および遊技店の相互間の利益の調整を図ることが困難となっている。
そこで、本発明は、遊技者および遊技店の相互間の利益の調整を図ることができ、いずれかの利益が偏重されることを回避することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明の弾球遊技機は、遊技者の操作に応じて、遊技球を遊技釘が配置された遊技盤面上に向けて発射する発射装置と、前記遊技盤面上に配置された2本の遊技釘の間に形成された第1流入口と、前記第1流入口を通過した遊技球が案内される第1入賞口と、前記遊技盤面上に配置された2本の遊技釘の間に形成された第2流入口と、前記第2流入口を通過した遊技球が案内される第2入賞口と、前記第1入賞口に遊技球が入賞したことを契機として数値群の中から一つの数値を取得する数値取得手段と、前記数値取得手段によって取得された数値を、設定された上限個数を限度として記憶する保留記憶部と、前記数値群の各数値毎に当選又は非当選が対応付けられた確率テーブルと、前記保留記憶部に記憶されている一つの数値が、前記確率テーブルにて当選が対応付けられている数値であるか否かを前記数値取得手段の取得順に順次判定すると共に、該判定後に該判定に用いた数値を前記保留記憶部から削除する抽選手段と、前記保留記憶部に前記上限個数を限度として記憶された数値の中に、前記確率テーブルにて当選が対応付けられた数値が、存在するか否かを判定する先読判定手段と、前記保留記憶部に記憶された数値が前記上限個数に達した状態の下で発生した前記第1入賞口または前記第2入賞口への遊技球の入賞を告知契機として、前記告知契機が成立したか否かを判定する告知契機判定手段と、前記告知契機判定手段によって前記先読判定手段の判定結果を遊技者へ告知することが決定された場合に、告知内容を報知する報知手段とを備えることを特徴とする。
本発明の弾球遊技機によれば、保留記憶部に記憶された数値が上限個数となっている場合に第1入賞口または第2入賞口に新たに遊技球が入賞したことを告知契機として、当選(大当り)に該当する数値が、保留記憶部に記憶され、いまだ抽選手段による判定が行われていない数値の中に存在するという内容若しくは存在しないという内容が遊技者に告知される。ここで、告知内容が次の抽選結果に限定されないため、前記した当選に該当する数値が存在するという内容の告知が報知されてから実際に大当りが発生するまでの比較的長い期間において、大当り判定結果を前もって知りたいと願う遊技者は、その願いが達成されたことにより発射を停止し、玉の消費を抑えることができる。また、告知発生契機を前記場合に第1入賞口または第2入賞口に新たに遊技球が入賞するとしたため、大当り判定結果を前もって知りたいと願う遊技者に玉の発射を継続的に行わせることになり、遊技店は、売上を増大させることができる。つまり、遊技店の利益と遊技者の利益との一方に偏重されることを回避することができる。
さらに、第1入賞口および第2入賞口は、それぞれ遊技釘で形成された第1流入口および第2流入口を介して遊技球が入賞可能となっている。そのため、第1流入口および第2流入口を形成する遊技釘の間隔が遊技球の衝突などにより、遊技球を通過させない間隔に変化してしまっても、遊技店側が設計時の間隔/状況に復帰させることができる。これにより、告知発生契機である第1入賞口および第2入賞口への遊技球の入賞の可能性を保障すること、すなわち、告知が発生する可能性の存在を維持することができ、ひいては遊技者の玉の消費を抑えることができる。
このように、本発明の弾球遊技機によれば、遊技者および遊技店の相互間の利益の調整を図ることができ、いずれかの利益が偏重されることを回避することができる。
また、本発明の好ましい態様では、前記告知契機判定手段は、前記入賞口として第1入賞口へ遊技球が入賞したことを前記告知契機とすることを特徴とする。
かかる態様によれば、始動入賞口に相当する第1入賞口に遊技球が入賞したことを告知契機とする。第1入賞口は、入賞時に大当り抽選に用いる数値を取得するものであるため、遊技球の衝突などにより第1入賞口の間隔が遊技球を通過させない間隔に変化してしまった場合には、大当り抽選という遊技性能の低下となってしまうので、遊技店側は直ちに設計時の間隔/状況に復帰させる必要がある。このような第1入賞口への遊技球の入賞を告知契機とすることにより、告知が発生しないような状況を回避して、遊技者および遊技店の相互間の利益の調整を図ることができる。
さらに、本発明の好ましい態様では、前記告知契機判定手段は、複数個の遊技球が前記第1入賞口または前記第2入賞口へ入賞したことを前記告知契機とすることを特徴とする。
かかる態様によれば、告知契機判定手段は、告知契機を複数個の遊技球の入賞に調整することができ、かかる調整により、遊技者または遊技店の利益の偏重となることを回避することができる。すなわち、告知契機を少数個の遊技球の入賞とした場合には、遊技者の玉の節約に寄与して、遊技者の利益を図ることができる。一方、告知契機を多数個の遊技球の入賞とした場合には、遊技機の稼働率を向上させ、遊技店の利益を図ることができる。そのため、告知契機を複数個の遊技球の入賞に調整可能とすることで、遊技者および遊技店の相互間の利益の調整を図ることができる。
さらに、本実施形態では、主制御基板と演出制御基板とを備え、前記主制御基板は、前記数値取得手段と、前記保留記憶部と、前記抽選手段と、前記先読判定手段とを有し、前記演出制御基板は、前記告知契機判定手段とを有することを特徴とする。
かかる形態では、主制御基板と演出制御基板との分散処理により、本発明の弾球遊技機を構成することができ、主制御基板の告知処理に伴う負荷を軽減しつつ、演習制御基板に告知契機の調整や告知の決定等の機能を付加することができる。
以下、本発明の一実施形態としてのパチンコ遊技機について説明する。
[遊技機の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態のパチンコ遊技機の正面外観図である。このパチンコ遊技機1の遊技部は、開閉可能な前枠2の上部ガラス板の内側に遊技盤3を配置し、その遊技盤面上に各種入賞領域を含む遊技領域を形成して構成されている。遊技盤3のほぼ中央には、特別図柄の変動表示等による各種の演出表示を行う演出装置として液晶表示装置4が配置されている。
[遊技機の全体構成]
図1は、本発明の一実施形態のパチンコ遊技機の正面外観図である。このパチンコ遊技機1の遊技部は、開閉可能な前枠2の上部ガラス板の内側に遊技盤3を配置し、その遊技盤面上に各種入賞領域を含む遊技領域を形成して構成されている。遊技盤3のほぼ中央には、特別図柄の変動表示等による各種の演出表示を行う演出装置として液晶表示装置4が配置されている。
パチンコ遊技機1の一側方(図示の例では左側)には、これに隣接して台間玉貸し機5が設置され、この台間玉貸し機5に、現金又はプリペイドカードを投入することにより、台間玉貸し機5或いはパチンコ遊技機1から遊技球(パチンコ球)が貸し出され、弾球遊技が可能になる。
遊技盤3の下方には、賞球又は貸し球として払い出される遊技球を溜めるための上皿6が設けられ、この上皿6に排出された遊技球は、遊技盤3の裏面側に設けられた発射装置(図示省略)に供給される。上皿6の下方には、上皿6から排出された遊技球を溜めるための下皿7、遊技者の操作に応じて遊技球を遊技領域に向けて発射させる発射装置の操作部としての発射ハンドル8、効果音やBGM等の各種音声を出力するためのスピーカ10等が設けられている。
図2は、遊技盤3の正面図である。遊技盤3には、一般の入賞口(図示せず)のほか、ゲートG、入賞口11(11A〜11F)、大入賞口15、アウト口16、遊技釘などが配置されると共に、遊技盤3の左側には円弧状の球レールLが設置されている。遊技者が発射ハンドル8を操作することにより上記発射装置から発射された遊技球は、この球レールLに沿って上昇移動し、遊技盤面上の遊技領域に打ち込まれ、遊技盤面上に配置された複数の遊技釘によってゲートGや入賞口11に誘導される。
上記遊技盤3には、各種表示を行うための表示手段として、特別図柄表示装置18、演出表示装置19、及び、遊技球がゲートGを通過したときに所定の表示を行う普通図柄表示装置(図示省略)などが配置されている。そして、演出表示装置19の下方に、入賞口11(11A〜11F)が配置されている。
入賞口11Aは、2本の遊技釘12A,12Aで形成された第1流入口13Aを通過した遊技球が案内される始動入賞口であって、本発明の第1入賞口に相当する(以下、入賞口11Aを始動入賞口11Aという)。第1流入口13を形成する遊技釘12A,12Aは、薄板である遊技盤3にその先端が打ちつけられたものであるため遊技球が衝突すること等により、遊技釘12A,12Aの間隔が変化するが、冶具等により調整可能となっている。
始動入賞口11Aの下方に位置する入賞口11Bは、可変入賞装置(普通電動役物)で構成されている。可変入賞装置は、遊技球が入賞口に入賞し易い第1状態と入賞し難い第2状態とに変換可能な開閉翼片を有する入賞装置である。なお、本実施形態における入賞装置の入口の寸法は、開閉翼片が閉じた第2状態である場合は、遊技球が1個程度入賞する寸法となっているが、入賞装置の入口の寸法を第2状態の際に遊技球が入賞不可能な寸法としてもよい。
入賞口11C〜11Fは、始動入賞口11Aおよび入賞口11Bの零れ玉を拾うように、これら入賞口11A,11Bの左右下方に配置される。入賞口11C〜11Fは、それぞれ、2本の遊技釘12C,12C〜12F,12Fで形成された流入口13C〜13Fを通過した遊技球が案内される入賞口であって、それぞれ本発明の第2入賞口に相当する。これら流入口13C〜13Fを形成する遊技釘12C,12C〜12F,12Fは、薄板である遊技盤3にその先端が打ちつけられたものであるため遊技球が衝突すること等により、遊技釘12C,12C〜12F,12Fの間隔が変化するが、冶具等により調整可能となっている。
遊技球が始動入賞口11Aまたは入賞口11B〜11Fのいずれかへ入賞すると、それぞれ所定個数(例えば、5個)の賞球が払い出される。
特別図柄表示装置18は、後述の大当り判定(特別図柄抽選)が行われてから、所定時間だけ所定の特別図柄を形式的に変動表示した後に、該大当り判定の結果である特別図柄を所定時間停止表示する表示装置であり、例えば、7セグメントLEDや複数のLEDで構成される。なお、大当り判定(特別図柄抽選)が行われてから、所定の特別図柄を所定時間だけ形式的に変動表示している状態を、後述の説明では「特別図柄変動遊技」と称する。そして、特別図柄表示装置18における停止表示が「大当り」を示す停止表示になると、後述の「特別電動役物遊技状態」へ移行するように定められている。特別電動役物遊技状態に移行する「大当り」を発生させるか否かは、後述の主制御基板23(図3)で決定される。
特別図柄表示装置18は、数値群の中から一つの数値が取得される契機(特別図柄抽選)となる始動入賞口11Aへの遊技球の入賞に応じて、プログラム処理による特別図柄抽選に係る特別図柄を変動表示する。すなわち、この特別図柄抽選は、始動入賞口11Aへの入賞に応じて数値を取得し、取得した数値が当選(大当りとなる数値)か否かの判断を行う処理となっている。
演出表示装置19は、遊技盤3の中央部に配置され、主に、特別図柄に対応した演出図柄を変動表示する表示装置であり、演出図柄の変動表示や停止表示の他、リーチ予告演出表示、大当り状態表示などを行う。具体的に演出図柄の変動表示として、特別図柄抽選に係る演出図柄の変動表示等が表示される。
演出表示装置19の側方には、横一列に配置された4個のLEDa〜dで構成される保留記憶表示部17が設けられている。保留記憶表示部17は、始動入賞口11Aに遊技球が入賞する度に1個ずつ点灯する。ただし、4個のLED17a〜17dが全て点灯している時の各始動口への入賞は無効となり、それ以上の点灯も当然行わない。
すなわち、始動入賞口11Aへの入賞(始動入賞)があると、数値群から1つの数値が取得されるが、その数値は、始動入賞が所定数(例えば4個)に達するまで、つまり始動入賞球が保留球として上限の個数になるまで、内部記憶装置(始動メモリ)の保留記憶部に順次記憶される。この保留球数(以下、作動保留球数という)は、本実施形態では、保留記憶表示部17のLEDの点灯数によって表示される。現在行われている「特別図柄遊技」が終了すると、それまでに記憶された作動保留球数に応じて、次の「特別図柄遊技」が保留球の個数分行われる。
演出表示装置19は、液晶表示装置であって、表示面の中央を占める変動図柄表示領域19Aと、変動図柄表示領域19Aの下側に配置された保留球表示領域19Bとから構成される。
変動図柄表示領域19Aは、画像で表現される複数の演出図柄を可変表示する。例えば、スロットマシンの3列の回転リールを擬似的に表示し、各列の回転リール部には、上・中・下3つ位置に文字、数字、図形等を図案化した図柄が停止表示される。これらの演出図柄は、発射装置から発射された遊技球が始動入賞口11Aに入賞したときに取得された数値による特別図柄抽選の結果に基づいて、変動表示及び停止表示される。
また、保留球表示領域19Bには、保留記憶表示部17のLED17a〜17dに対応する作動保留球数の表示を演出表示装置19の画面上に行う保留球表示部20が設けられている。
上記の演出図柄を表示する表示手段としては、液晶表示装置のほか、多数のLEDを配列して構成した表示器やCRT、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンス等の電気的表示器を用いることができる。また、電気的表示装置でなく、図柄を外周面上に描いた回転リールで可変表示を行う機械的表示装置を用いてもよい。
入賞口11Bの下方に配置された大入賞口(所謂アタッカ)15は、遊技者にとって有利な第1状態(以下「開状態」という)と遊技者にとって不利な第2状態(以下「閉状態」という)に変換可能な扉開閉式の変動入賞装置15aからなる。この大入賞口15は、特別図柄表示装置18の停止表示が大当りを示す停止表示となった場合に、所定時間上記の開状態に変換される「特別電動役物遊技状態」となる。この大入賞口15に遊技球が入賞すると、その入賞毎に比較的多数(例えば15個)の賞球が払い出される。
大入賞口15の下方には、遊技盤3上で入賞することなく遊技部の下端まで到達した遊技球(アウト球)を回収するアウト口16が設けられている。
この遊技機において、発射装置から遊技領域に打ち込まれた遊技球が始動入賞口11Aに入賞(始動入賞)すると、数値群から数値が取得され、その値が保留記憶部を構成する内部記憶装置(RAM)の所定領域に格納される。そして、この数値を大当り判定用テーブル(通常確率テーブル又は高確率テーブル)の数値と対比することで、特別図柄抽選(通常確率抽選又は高確率抽選)が行われ、その結果に基づいて、特別図柄表示装置18と演出表示装置19の変動図柄表示領域19Aにおいて、特別図柄と該特別図柄に係る演出図柄の変動表示及び停止表示が行われる。そして、これらの図柄が予め決められた当り配列(特別図柄及び演出図柄の特定表示)で停止すると、遊技者が多くの遊技球を獲得可能な遊技状態(大当り遊技)となる。
なお、前記通常確率抽選又は高確率抽選に用いられた数値は、保存されていた保留記憶部から削除され、対応する保留記憶表示部17のLEDの点灯数が1個ずつ減ることとなる。また、これに対応して、演出表示装置19の保留球表示部20の表示も更新される。
上記の大当り判定では、保留記憶部に記憶された数値が予め定めた値である場合に「大当り」入賞となり、それ以外の値である場合には「ハズレ」(外れ)となる。「大当り」入賞になると、「特別図柄の停止表示」に引き続いて「大当り遊技(特別連続役物遊技)」が行われる。この大当り遊技では、大入賞口15を構成する変動入賞装置の扉が開放されて多数の遊技球が入賞しやすくなるため、遊技者は多量の賞球を獲得可能な特別電動役物遊技状態になる。
ここで、大入賞口15へ遊技球が所定個数(例えば10個)入賞するか或いは所定時間(例えば30秒間)経過するまで大入賞口15が開状態となり、その後所定時間だけ大入賞口15が閉状態になることを、「ラウンド」と称し、この「特別電動役物遊技状態」では、前記ラウンドが規定回数(例えば、15ラウンド)行われるようになっている。以下、この規定回数を「設定された連続作動回数の上限値」と称する。なお、本実施形態では、所定のラウンドが終了した後、次のラウンドを行う条件は、所定個数の入賞或いは所定時間の経過という条件の成立となっているが、「V入賞」といわれる条件の成立であっても良い。この場合、大入賞口15の中には、複数の入賞口が設けられており、「V入賞」といわれる条件の成立は、その複数の入賞口のうち特定の入賞口に遊技球が入賞することである。
[遊技機の回路構成]
次に図3を参照して、パチンコ遊技機1の基板(回路装置)について説明する。図3に示すように、パチンコ遊技機1は、少なくとも主基板21と、該主基板21からの演出コマンドに応じて演出処理を行う周辺基板22とを備えている。周辺基板22は、主基板21とは別の回路基板上に各種制御装置を配置して構成されている。
[遊技機の回路構成]
次に図3を参照して、パチンコ遊技機1の基板(回路装置)について説明する。図3に示すように、パチンコ遊技機1は、少なくとも主基板21と、該主基板21からの演出コマンドに応じて演出処理を行う周辺基板22とを備えている。周辺基板22は、主基板21とは別の回路基板上に各種制御装置を配置して構成されている。
主基板21は、主制御基板23、払出制御基板24、発射モータ制御基板25を含み、周辺基板22は、演出表示制御基板26、音声制御基板27及びランプ制御基板28を含んでいる。
主基板21において、主制御基板23には、始動入賞口11Aおよび入賞口11B〜11Fに対する遊技球の入賞を検出する始動口スイッチSW1および入賞口スイッチSW2〜SW5から、ゲートGにおける遊技球の通過を検出するゲートスイッチSW6、大入賞口15に対する遊技球の入賞を検出する大入賞口スイッチSW7、大入賞口15を構成する特別電動役物を開閉動作させるソレノイドSOL、始動入賞口11Aへの入賞を所定の個数(例えば、4個)を上限として記憶保留する保留記憶部に記憶された保留個数を表示する保留記憶表示部17のLED等が接続されている。
主制御基板23は、本発明における制御手段としての機能を備えたCPUを含む回路装置であり、上記各スイッチSW1〜SW7の検出信号に応じて、特別図柄抽選処理(特別図柄抽選手段、確率変動手段)、特別図柄表示装置18による特別図柄表示処理、大入賞口開閉処理、コマンド送信処理等を行う。
演出表示制御基板26は、この主制御基板23から演出表示制御基板26に送信されるコマンドに応じて、演出表示装置19に演出動作を行わせる演出信号を生成する。
払出制御基板24には、玉切れスイッチ29、払出センサ30、払出モータ31等が接続されており、主制御基板23からの払出信号に応じて遊技球の払い出しを行うほか、台間玉貸し機5からの貸出信号に応じて遊技球の払い出しを行う。すなわち、払出制御基板24は、主制御基板24からのコマンドに基づいて、賞球を払出すための払出モータ31を駆動制御する。
発射モータ制御基板25には、発射スイッチ32、タッチセンサ33、発射装置の駆動源であるモータ(発射モータ34)等が接続され、発射スイッチ32及びタッチセンサ33がONのとき、発射モータ35を駆動させる。
演出表示制御基板26は、表示制御機能を備えたCPUを含む回路装置であり、主制御基板23からのコマンド(表示信号)に応じて画像データを生成し、この画像データに基づいて、演出表示装置19の各表示領域19A,19Bの画面表示を制御する。
音声制御基板27には、スピーカ10が接続され、主制御基板23(又は演出表示制御基板26)からのコマンドに応じて、所定の演出音声をスピーカ10から出音させる。
ランプ制御基板28には、電飾用発光素子Lが接続されており、演出表示制御基板26は、主制御基板23から受信したコマンドに基づいてランプ制御基板28を介して所定の点灯動作を電飾用発光素子Lにて行わせる。
尚、主制御基板23が、本発明の数値取得手段と、保留記憶部と、抽選手段と、先読判定手段としての機能を兼ね備え、演出表示制御基板26が、本発明の告知契機判定手段としての機能を兼ね備えている。また、上述した各制御基板23〜28は、CPU,ROM、RAM等のハードウェアにより構成されているが、これらの各制御基板は共通のハードウェアによって構成されていてもよく、これらの各制御基板の一部又は全部が、異なるハードウェアによって構成されていてもよい。
次に、実施形態のパチンコ遊技機1の動作の概要について説明する。
次に、図4〜図9を参照して、実施形態のパチンコ遊技機1の具体的な動作について説明する。
[メイン処理](図4〜図7)
図4に示すフローチャートを参照して、主制御基板23による「メイン処理」の処理手順について説明する。
[メイン処理](図4〜図7)
図4に示すフローチャートを参照して、主制御基板23による「メイン処理」の処理手順について説明する。
まず、遊技者が遊技球を発射して弾球遊技をしている状態で、始動入賞口11Aに対する遊技球の入賞(始動入賞)が発生すると、主制御基板33は、始動口スイッチSW1からの検出信号に応じて特別図柄抽選に係る大当り判定用数値取得処理を行う(STEP10)。なお、大当り判定用数値取得処理については、図5および図6を参照して、後に詳細に説明する。
そして、大当り判定数値が取得されると、現在のパチンコ遊技機1の状態が「特別図柄変動遊技中」であるか(STEP20)、そして「大当り遊技中」であるか(STEP30)を判定し、これらの遊技状態でない場合(STEP20及びSTEP30の各判定結果がNOの場合)には、取得されている大当り判定用数値に基づく特別図柄抽選を行い、その抽選結果に基づく表示コマンドを決定する変動開始時処理を行う(STEP40)。なお、上記「特別図柄変動遊技中」とは、以前に行われた「特別図柄抽選」に基づいて決定された表示コマンドに関する処理が未完了であることを意味する。
次に、STEP40の変動開始時処理では、「演出図柄変動表示」をどのように行うかを指定する演出コマンドが決定される(STEP40)。この演出コマンドは、演出制御基板36に送信され、演出制御基板36は、その演出コマンドに対応した「演出図柄変動表示」、つまり演出態様を決定する演出表示制御を行う。そして、その演出態様に対応した演出が演出表示装置19の表示部19Aに表示されるとともに、音声制御基板38及びランプ制御基板28を介して、該演出態様に対応した演出音声のスピーカ10からの出音及び電飾用発光素子Lの点灯動作が行われる。
STEP40の処理に続いて、または、上記STEP20又はSTEP30の判定で、特別図柄変動遊技中であるか又は大当り遊技中である場合には、STEP50の告知契機作動処理を行い、一連の処理を終了して、リターンする。なお、告知契機作動処理については、図7を参照して、後に詳細に説明する。
以上が、主制御基板23における「メイン処理」である。
次に、図5および図6に示すフローチャートに従って、STEP10の「大当り判定用数値取得処理」の内容について説明する。
まず、主制御基板23は、遊技球が始動入賞口11Aに入賞(始動入賞)して、始動口スイッチSW1からの検出信号(ON)を検知したか否かをチェックする(STEP11)。そして、STEP11で、“NO”の場合には、この処理を終了し、“YES”の場合には、作動保留球数Nが上限個数の4以上かチェックする(STEP12)。
そして、STEP12のチェックが、“YES”であれば、この処理を終了し、“NO”であれば、大当り判定用数値を取得し(STEP13)、作動保留球数Nをインクリメント(N→N+1)した上で、取得した大当り判定用数値を保留記憶部に格納する(STEP14)。
次いで、後述する特図保留時処理(図6参照)を実行し(STEP15)、特図保留時処理で作成された保留球数コマンドを演出制御基板26に送信する(STEP16)。そして、作動保留球数Nが、上限個数の4となっているかチェックし(STEP17)、このチェックが“YES”であれば、上限フラグをセットし(STEP18)、“NO”であれば、上限フラグをリセットする(STEP19)。
以上が、大当たり判定用数値取得処理(STEP10)の詳細である。
次に、図6を参照して、STEP15の「特図保留時処理」の詳細について説明する。
まず、主制御基板23は、STEP14で保留記憶部に格納した数値について先読判定を行い(STEP21)、この判定によりこの数値が大当りであるか否かをチェックする(STEP22)。
具体的には、取得した0〜749のいずれかの数値と、下表1のように取得数値毎に「大当り」、「ハズレ」が対応付けられた大当り判定用テーブル(本発明の確率テーブルに相当する)と、を用いて行うようになっている。例えば、所得した数値が「700」であれば、大当り判定テーブルとの対比にて、大当り判定結果は「ハズレ」となり、所得した数値が「7」であれば、大当り判定テーブルとの対比にて、大当り判定結果は「大当り」となる。
そして、このSTEP22のチェックが“YES”であれば、大当たりを指定する1バイトのコマンド『00000010』をセットし(STEP23)、“NO”であれば、はずれを指定する1バイトのコマンド『00000000』をセットする(STEP24)。
次いで、現在、保留記憶部に格納されている数値の数(作動保留球数の数)を読出し、保留記憶数の数に応じて、以下の8バイトのコマンドをセットする(STEP25)。具体的には、保留記憶数の数が『1』ならば、『00000001』、保留記憶数の数が『2』ならば、『00000010』、保留記憶数の数が『3』ならば、『00000011』、保留記憶数の数が『4』ならば、『00000100』をセットする。
そして、STEP25でセットしたコマンドを、4回シフトした上で再セットする(STEP26)。具体的には、保留記憶数の数が『1』の場合にセットしたコマンド『00000001』については、シフトした『00010000』を再セットする。同様に、保留記憶数の数が『2』の場合にセットしたコマンド『00000010』については、シフトした『00100000』を再セットし、『3』の場合にセットしたコマンド『00000011』については、シフトした『00110000』を、『4』の場合にセットしたコマンド『00000100』については、シフトした『01000000』を再セットする。
次いで、STEP23または24でセットした大当りまたははずれ指定コマンドと、再セットした保留記憶数のコマンドの論理和をセットする(STEP27)。例えば、大当り指定コマンドがセットされ、保留記憶数が『3』の場合には、『00000010』と『00110000』の論理和である『00110010』がセットされる。同様に、はずれ指定コマンドがセットされ、保留記憶数が『1』の場合には、『00000000』と『00010000』の論理和である『00010000』がセットされる。
そして、STEP27でセットされたコマンドの論理和の先頭に、保留球数を示す1バイトのコマンド『11111111』を付した保留球数コマンドをセットする(STEP28)。具体的には、論理和が、『00010000』の場合の保留球数コマンドは、『1111111100010000』の2バイトとなる。
以上が、特図保留時処理の詳細である。
次に、図7を参照して、STEP50の「告知契機作動処理」の詳細について説明する。
まず、主制御基板23は、上限フラグがセットされているか否かをチェックし(STEP51)、このチェックが“NO”であれば、この処理を終了し、“YES”であれば、始動入賞口11Aまたは入賞口11C〜11Fへの入賞があったか否かをチェックする(STEP52)。そして、このチェックが“NO”であれば、この処理を終了し、“YES”であれば、保留記憶部に記憶されている数値すべてについての全体先読処理を実行する(STEP53)。この処理では、保留記憶部に記憶されている数字の1つ1つが、上表1に示す大当り判定用テーブルに基づいて、「大当り」または「ハズレ」を判定する。
次いで、全体先読処理の結果、大当りに対応する数値が存在するか否かをチェックする(STEP54)。このチェックが“NO”であれば、この処理を終了し、“YES”であれば、告知指示コマンドを演出制御基板26へ送信し(STEP55)、この処理を終了する。
以上が、告知契機作動処理の詳細である。
[サブ処理](図8、図9)
次に、図8に示すフローチャートを参照して、演出制御基板26による「サブ処理」の処理手順について説明する。
[サブ処理](図8、図9)
次に、図8に示すフローチャートを参照して、演出制御基板26による「サブ処理」の処理手順について説明する。
まず、演出制御基板16は、作動保留球処理(STEP60)を実行する。この作動保留球処理では、STEP16で主制御基板23から演出制御基板26へ送信された保留球数コマンドに基づいて、演出表示装置19の保留球表示領域19Bの表示を更新する。具体的に、演出制御基板26は、主制御基板23から保留球数コマンドを受信したか否かをチェックし、“YES”であれば、保留球表示領域19Bに受信したコマンドが指示する保留球数Nを表示する。一方、“NO”であれば、保留球表示領域19Bの表示を更新することなく、この処理を終了する。
次に、変動パターン処理(STEP70)を実行する。この変動パターン処理では、STEP40で決定され、主制御基板23から演出制御基板26へ送信された演出コマンドに基づいて、演出表示装置19の変動図柄表示領域19Aに表示する表示図柄を更新する。具体的に、演出制御基板26は、主制御基板23から演出コマンドを受信したか否かをチェックし、“YES”であれば、変動図柄表示領域19Aに受信したコマンドに対応した演出図柄をセットし、これを再生表示する。一方、“NO”であれば、変動図柄表示領域19Aの表示を更新することなく、この処理を終了する。
次に、告知処理(STEP80)を実行する。なお、この処理については、図9を参照して、後に説明する。
次いで、大当り画像処理(STEP90)を実行する。この大当り画像処理では、主制御基板23が「非特別電動役物遊技」状態から「特別電動役物遊技」状態に設定を変更するのに付随して、主制御基板23から演出制御基板26へ送信される大当り画像コマンドに基づいて、演出表示装置19の変動図柄表示領域19Aに表示する大当り画像を更新する。具体的に、演出制御基板26は、主制御基板26から大当り画像コマンドを受信したか否かをチェックし、“YES”であれば、変動図柄表示領域19Aに表示されている画像をリセットし、大当り画像をセットしてこれを再生表示する。一方、“NO”であれば、現在の画像をリセットすることなく、この処理を終了する。
以上が、演出制御基板26におけるサブ処理である。
次に、図9に示すフローチャートに従って、STEP80の「告知処理」の内容について説明する。
まず、演出制御基板26は、主制御基板23から告知指示コマンドを受信したか否かをチェックする(STEP82)。そして、このチェックが“NO”であれば、この処理を終了し、“YES”であれば、告知内容を報知する(STEP85)。報知態様としては、演出表示装置19の変動図柄表示領域19Aに、後に大当りが発生することを示唆する情報(告知内容)が、所定時間表示されるようになっている。本実施形態では、演出表示装置19の変動図柄と重ならない変動図柄表示領域19Aに「もうすぐ大当り?」という文字情報を、後に大当りが発生することを示唆する情報(告知内容)として採用している。なお、遊技盤3上に告知専用のLEDを設け、このLEDの点灯状態を後に大当りが発生することを示唆する情報として採用してもよいし、特有の音の発生を後に大当りが発生することを示唆する情報として採用しても良い。なお、前記LEDの点灯開始又は前記特有の音の発生開始は、前記告知指示コマンドが契機となっており、また前記LEDの消灯又は前記特有の音の停止は、大当り画像コマンドが契機となる。
なお、告知内容を報知する変動図柄表示領域19A、告知専用のLED、特有の音の発生するスピーカ10が、本発明の告知手段に相当する。
かかる告知は、次の抽選結果に限定されることはなく、保留記憶部に記憶されたすべての数値に基づいてなされるため、大当り判定結果を前もって知りたいと願う遊技者は、後に大当りが発生することを前記告知により認識して、告知が発生してから実際に大当りが発生するまでの比較的長い期間において、その願いが達成されたことにより発射を停止し、玉の消費を抑えることができる。さらに、告知契機が、保留球数記憶に記憶された数値が上限個数となっている状況下において始動入賞口11Aまたは入賞口11C〜11Fのいずれかへの入賞としているため、大当り判定結果を前もって知りたいと願う遊技者に玉の発射を継続的に行わせることになり、遊技店は、売上を増大させることができる。
前述したように、本実施形態では、遊技店の利益と遊技者の利益との一方に偏重されることを回避することができる。
さらに、本実施形態では、始動入賞口11Aおよび入賞口11C〜11Fは、それぞれ遊技釘12A,12C〜12Fで形成された流入口13A,13C〜13Fを通過した遊技球が案内される入賞口となっている。そのため、これら流入口13A,13C〜13Fを形成する遊技釘12A,12C〜12Fの間隔が前述したような理由で変化しても位置や傾き等を調整することにより、設計時の間隔に復帰させることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機1は、始動入賞口11Aの入賞時に大当り抽選に用いる数値を取得するという構成になっていることから、前記遊技釘12A、12Aの間に形成された流入口13Aの間隔は、他の流入口13C〜13Fの間隔よりも遊技店側の注目度が高くなっており、前記告知が発生しないような前記流入口13Aの間隔、つまり前記流入口13Aの間隔が遊技球を通過させない間隔に変化してしまった状況から遊技店側が設計時の間隔/状況に復帰させるようになっている。つまり、告知契機の一つの条件に始動入賞口11Aへの入賞を採用したことにより、前記告知が発生する可能性の存在を維持することができ、ひいては遊技者の玉の消費を抑えることができる。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機1によれば、遊技者および遊技店の相互間の利益の調整を図ることができ、いずれかの利益が偏重されることを回避することができる。
次に、上記実施形態の変更例について説明する。なお、上記実施形態と同一の構成要素についてはこれと同一の参照符号を用いて説明を省略する。
まず、主制御基板23による処理の変更例を図10および図11を参照して説明する。
かかる変更例では、図10に示すように、STEP50の「告知契機作動処理」を、STEP10の「大当り判定用数値取得処理」の中で行う。この場合、図4において、STEP50の「告知契機作動処理」を省略することができる。
具体的に、図10に示す「大当り判定用数値取得処理」について説明する。かかる「大当り判定用数値取得処理」では、STEP12で、作動保留球数Nが上限個数の4以上(STEP12のチェックが“YES”)である場合に、図11に示す「告知契機作動処理」を実行する。
そして、図11の「告知契機作動処理」では、(図7のSTEP51〜52の処理を省略して)STEP53〜55の処理のみを実行する。
このような変更例によれば、「大当り判定用数値取得処理」および「告知契機作動処理」において、作動保留球数が上限個数となっていることを示す上限フラグに依らず、告知指示コマンドを演出制御基板26へ送信することができる。
次に、演出制御基板26による処理の変更例を図12を参照して説明する。
かかる変更例では、図12に示すように、STEP80の「告知処理」をSTEP60の「作動保留球数更新処理」の中で行う。この場合、図8において、STEP80の「告知処理」を省略することができる。
具体的に図12に示す「作動保留球数更新処理」について説明する。かかる「作動保留球数更新処理」では、まず、演出制御基板26が告知契機として設定されている入賞個数Xをロードする(STEP81)。ここで、入賞個数Xは、保留球数記憶に記憶された数値が上限個数となっている場合に始動入賞口11Aまたは入賞口11C〜11Fのいずれかに入賞した入賞個数が、何個の場合に遊技者に告知を開始するか決定する。
次に、告知指示コマンドを受信しているかチェックし(STEP82)、“NO”であれば、スキップして後述するSTEP86の処理を行い、“YES”であれば、入賞フラグnをインクリメント(n→n+1)する(STEP83)。
そして、インクリメントした入賞フラグnが入賞個数X以上か否かをチェックし(STEP84)、“YES”であれば、告知内容を報知し(STEP85)、“NO”であれば、STEP86の処理にスキップする。
次に、STEP86では、作動保留球数Nを示す作動保留球数コマンドを受信したかチェックし、“NO”であれば、この処理を終了し、“YES”であれば、入賞フラグnを0にリセットする(STEP87)。そして、受信した保留球数コマンドに基づいて、演出表示装置19の保留球表示領域19Bの表示を更新し(STEP88)、この処理を終了する。
かかる変更例によれば、例えば、入賞個数Xを1に設定した場合には、遊技者の玉の節約に寄与して、遊技者の利益を図ることができる。一方、入賞個数Xを5個に設定した場合には、告知発生まで遊技者に玉の発射を継続させることになり、遊技機の稼働率を向上させ、遊技店の利益を図ることができる。このように、入賞個数Xを設定可能に構成することにより、遊技者および遊技店の相互間の利益の調整を図ることができる。
なお、上記各実施形態において、告知の発生契機となる入賞は、(保留球数記憶に記憶された数値が上限個数となっている場合に)始動入賞口11Aまたは入賞口11C〜11Fのいずれかの入賞となっているが、これを始動入賞口11Aへの入賞に限定してもよい。この場合には、告知の発生契機が限定されるため、遊技機の稼働率を向上させ、遊技店の利益を図ることができる。一方、告知の発生契機となる入賞を、始動入賞口11Aまたは入賞口11C〜11Fのいずれかの入賞に加えて、可変入賞装置(普通電動役物)からなる入賞口11Bや、ゲートGへの入賞に拡大してもよい。この場合には、告知の発生契機が拡大されるため、遊技者の玉の節約に寄与して、遊技者の利益を図ることができる。
1…パチンコ遊技機、2…前枠、3…遊技盤、5…台間玉貸し機、6…上皿、7…下皿、8…発射ハンドル、11A…始動入賞口(第1入賞口)、11B〜11F…入賞口、12A〜12F…遊技釘、13A〜13F…流入口、15…大入賞口、16…アウト口、17…保留記憶表示部、18…特別図柄表示装置、19…演出表示装置、19A…変動図柄表示領域、19B…保留球表示領域19B、20…保留球表示部、21…主基板、22…周辺基板、23…主制御基板、24…払出制御基板、25…発射モータ制御基板、26…演出図柄表示制御基板、G…ゲート、L…球レール。
Claims (4)
- 遊技者の操作に応じて、遊技球を遊技釘が配置された遊技盤面上に向けて発射する発射装置と、
前記遊技盤面上に配置された2本の遊技釘の間に形成された第1流入口と、
前記第1流入口を通過した遊技球が案内される第1入賞口と、
前記遊技盤面上に配置された2本の遊技釘の間に形成された第2流入口と、
前記第2流入口を通過した遊技球が案内される第2入賞口と、
前記第1入賞口に遊技球が入賞したことを契機として数値群の中から一つの数値を取得する数値取得手段と、
前記数値取得手段によって取得された数値を、設定された上限個数を限度として記憶する保留記憶部と、
前記数値群の各数値毎に当選又は非当選が対応付けられた確率テーブルと、
前記保留記憶部に記憶されている一つの数値が、前記確率テーブルにて当選が対応付けられている数値であるか否かを前記数値取得手段の取得順に順次判定すると共に、該判定後に該判定に用いた数値を前記保留記憶部から削除する抽選手段と、
前記保留記憶部に前記上限個数を限度として記憶された数値の中に、前記確率テーブルにて当選が対応付けられた数値が、存在するか否かを判定する先読判定手段と、
前記保留記憶部に記憶された数値が前記上限個数に達した状態の下で発生した前記第1入賞口または前記第2入賞口への遊技球の入賞を告知契機として、前記告知契機が成立したか否かを判定する告知契機判定手段と、
前記告知契機判定手段によって前記先読判定手段の判定結果を遊技者へ告知することが決定された場合に、告知内容を報知する報知手段と
を備えることを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1記載の弾球遊技機において、
前記告知契機判定手段は、前記入賞口として第1入賞口へ遊技球が入賞したことを前記告知契機とすることを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1または2記載の弾球遊技機において、
前記告知契機判定手段は、複数個の遊技球が前記第1入賞口または前記第2入賞口へ入賞したことを前記告知契機とすることを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の弾球遊技機において、
主制御基板と演出制御基板とを備え、
前記主制御基板は、前記数値取得手段と、前記保留記憶部と、前記抽選手段と、前記先読判定手段とを有し、
前記演出制御基板は、前記告知契機判定手段とを有することを特徴とする弾球遊技機。
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Cited By (2)
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JP2012019986A (ja) * | 2010-07-15 | 2012-02-02 | Daito Giken:Kk | 遊技台 |
CN103391759A (zh) * | 2011-02-25 | 2013-11-13 | 尤妮佳股份有限公司 | 制造吸收体的装置和方法 |
-
2008
- 2008-12-11 JP JP2008316138A patent/JP2010136889A/ja active Pending
Cited By (2)
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