JP2010091840A - 故障予兆報知システム、故障予兆報知方法および画像形成装置の保守方法 - Google Patents
故障予兆報知システム、故障予兆報知方法および画像形成装置の保守方法Info
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Abstract
【解決手段】情報取得部101が取得したプリンタ1の内部情報に基づいてプリンタが故障予兆状態であるか否かを判別部103で判別し、故障リスク演算部108は、故障予兆状態であると判別した後におけるプリンタの故障リスクの大きさを判定する故障リスク判定処理を行い、その判定結果が報知される。これにより、その報知を受ける保守業者やユーザー等は、その時点でメンテナンスの緊急度がどの程度なのかを明確に把握することができる。
【選択図】図10
Description
また、請求項2の発明は、請求項1の故障予兆報知システムにおいて、上記故障リスク判定手段が判別する故障リスクの大きさは、上記判別手段が故障予兆状態であると判別した後の所定期間内に上記対象機器が故障し得る確率を示すものであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の故障予兆報知システムにおいて、上記判別手段が故障予兆状態であると最初に判別した初期予兆時点からの経過時間と故障リスクの大きさとの対応関係を示すテーブル情報を記憶するテーブル記憶手段と、上記判別手段が故障予兆状態であると判別した初期予兆時点からの経過時間を計測する計時手段とを有し、上記故障リスク判定手段は、上記初期予兆時点後における所定のタイミングで、上記テーブル記憶手段に記憶されたテーブル情報を参照して、上記計時手段の計測結果に対応する故障リスクの大きさを特定することにより、上記故障リスク判定処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の故障予兆報知システムにおいて、上記故障リスク判定手段は、上記判別手段が故障予兆状態であると最初に判別した初期予兆時点後における上記判別手段の判別結果をも用いて上記故障リスクの大きさを特定することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の故障予兆報知システムにおいて、上記判別手段が故障予兆状態であると最初に判別した初期予兆時点後における上記対象機器の内部情報と故障リスクの大きさとの対応関係を示すテーブル情報を記憶するテーブル記憶手段を有し、上記故障リスク判定手段は、上記テーブル記憶手段に記憶されたテーブル情報を参照して、上記初期予兆時点後に上記情報取得手段が取得した内部情報に対応する故障リスクの大きさを特定することにより、上記故障リスク判定処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の故障予兆報知システムにおいて、上記故障リスクの大きさを特定するために上記初期予兆時点後に上記情報取得手段が取得する内部情報として、経時変化する情報を用いることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項3乃至6のいずれか1項に記載の故障予兆報知システムにおいて、上記故障予兆状態に対応する故障についてのメンテナンスが実施されたとき、該メンテナンスの内容に応じて、上記テーブル記憶手段に記憶されているテーブル情報を更新するテーブル更新手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項3乃至7のいずれか1項に記載の故障予兆報知システムにおいて、上記テーブル記憶手段に記憶されているテーブル情報を更新するテーブル更新手段と、上記初期予兆時点後であって上記故障リスク判定手段が上記故障リスク判定処理を行う前に、上記テーブル記憶手段に記憶されたテーブル情報を一時的に記憶する一時記憶手段とを有し、上記故障リスク判定手段は、上記一時記憶手段に記憶されたテーブル情報を参照して上記故障リスク判定処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1の故障予兆報知システムにおいて、上記故障リスク判定手段が判別する故障リスクの大きさは、上記判別手段が故障予兆状態であると判別した後に上記対象機器が故障し得る確率が所定確率に至る時期を示すものであることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の故障予兆報知システムにおいて、上記情報取得手段が取得する内部情報に基づいて、上記対象機器における所定の構成部品の使用耐用期間の終期を特定する使用耐用期間特定手段を有し、上記報知手段は、上記故障リスク判定手段の判定結果とともに、該使用耐用期間特定手段が特定した上記所定の構成部品の使用耐用期間の終期に関する情報を報知することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、対象機器の内部情報を取得する情報取得工程と、該情報取得工程で取得した内部情報に基づいて該対象機器が故障予兆状態であるか否かを判別する判別工程とを有する故障予兆報知方法において、上記判別工程で故障予兆状態であると判別された後における上記対象機器が故障し得る故障リスクの大きさを判定する故障リスク判定処理を行う故障リスク判定工程と、該故障リスク判定工程での判定結果を報知する報知工程とを有することを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、画像形成装置の内部情報を取得する情報取得工程と、該情報取得工程で取得した内部情報に基づいて該画像形成装置が故障予兆状態であるか否かを判別する判別工程と、該判別工程での判別結果に基づいて、該故障予兆状態に対応する故障が発生しないように事前に処置するための処置工程とを有する画像形成装置の保守方法において、上記判別工程で故障予兆状態であると判別された後における上記画像形成装置が故障し得る故障リスクの大きさを判定する故障リスク判定処理を行う故障リスク判定工程と、該故障リスク判定工程での判定結果を報知する報知工程とを有することを特徴とするものである。
図1は、本実施形態におけるプリンタを示す概略構成図である。
図2は、本プリンタのシステムコントローラ71の主要部を示すブロック図である。
本実施形態におけるプリンタ1は、本体筐体内に、給紙部10、中間転写ベルト21を備えた転写ユニット20、中間転写ベルト21に沿って配設されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の各色のトナー像形成手段たる画像形成部30Y,30M,30C,30Bkを備えている。また、定着部40及び中間転写ベルト21上のトナー像のトナー付着量を検知するための付着量検知部50等を備えている。これらの他に、画像形成装置をコントロールするシステムコントローラ71、図示しないが、プリンタ1の各部を制御する制御部やモータ及びモータにより駆動される各部に駆動源を伝達する駆動機構部等を備えている。
画像形成部30Bkは、感光体31Bkの周囲に、帯電部32Bk、露光部33Bk、現像部34Bk、一次転写部35Bk、クリーニング部36Bk等が配設されている。画像形成時には、通常運転信号がプリンタの上位制御装置より指示されると、感光体31Bkは、システムコントローラ71の制御下で図示しない駆動モータによって回転駆動される。また、図2に示すように、システムコントローラ71のCPUは感光体モータなどの駆動手段と帯電バイアスを始めとする各作像工程のバイアス出力を順次シーケンシャルに出力する。外部装置からのカラー画像信号は、システムコントローラ71の画像信号発生回路で色変換処理などの画像処理が施され、Bk色の画像信号が露光部33Bkへ出力される。露光部33Bkは、システムコントローラ71の露光駆動回路で、Bkの画像信号を光信号に変換し、この光信号に基づいて露光用レーザーダイオードが点滅しながら、感光体31Bkを走査して露光することで静電潜像を形成する。この感光体31Bk上の静電潜像は、現像部34Bkによって現像されてBkトナー像となり、転写部35Bkによって感光体31Bk上のBkトナー像が中間転写ベルト21上に転写される。感光体31Bkは、トナー像転写後にクリーニング部36Bkによって残留トナーがクリーニングされ、除電ランプ38Bkにより除電されて次の画像形成に備えられる。
電源投入時あるいは所定枚数のプリント前後の時間を利用し、プロセス調整運転信号が上位制御装置よりシステムコントローラ71に指示され、プロセス調整運転がスタートする(図2参照)。プロセス調整運転がスタートすると、システムコントローラ71は、画像信号発生回路を画像ナシの状態とする(S201)。次に、システムコントローラ71のCPUは、図4(a)に示すように、中間転写ベルト21に光を照射して正反射光を第2受光素子153で受光する。そして、第2受光素子153の出力(受光信号)が予め決められた所定値になるように、光量調整回路で光学センサ51,52の発光素子151の発光強度Rを調整する(S202〜S204)。これは、図7に示すように、発光素子151の発光効率個体差、温度変動や経時変動により、第2受光素子153の出力値がばらつく。このため、第2受光素子153の出力値が、目標出力値となるように、発光素子151の発光強度Rを調整することで、精度良くトナー像濃度を計測することが可能となる。すなわち、S202〜S204は、光学センサ51,52で精度良くトナー像の付着量を計測するための光学センサ51,52の校正動作に相当する。
本実施形態においては、上述したプロセス調整運転において取得されるプリンタの各種内部情報を用いて、そのプリンタが故障予兆状態であるか否かを判別し、その時点から所定期間(例えば10日間)以内に本プリンタの故障が発生する確率を、故障リスクの大きさとして報知する。報知を受けた者、例えば、保守業者やユーザーは、その時点でのプリンタの機器状態を故障リスクの大きさという定量的な情報で受け取ることができるので、その故障に対するメンテナンスの緊急度と、そのユーザーのプリンタ使用頻度や必要とする画像品質の重要度等の各ユーザー個別の状況とを考慮しながら、最適なメンテナンスの時期を判断することが容易となる。これにより、一定の画像品質を保てずにプリンタが使用できなくなるダウンタイムを大幅に削減できるため、プリンタの運転効率は飛躍的に向上し、また、画像の不具合により発生していた用紙等のサプライ資源の無駄を削減することができる。なお、内部情報は複数であることが望ましいが、単数であっても可能な場合がある。
本実施形態では、故障予兆報知システム全体をプリンタに内在させる場合を例に挙げて説明するが、故障予兆報知システムの一部又は全部を、当該プリンタ以外の装置に設ける構成としてもよいことは言うまでもない。
図11は、本実施形態における故障予兆報知方法の流れを示すフローチャートである。
故障予兆報知システムが内在したプリンタ1を導入してセッティングすると、まず、故障予兆報知システムの各種パラメータが初期化される(S1)。プリンタ1の運転が開始されると、その運転に伴い、故障予兆状態の判別を行うために必要なプリンタ1の内部情報が情報取得部101によって取得され(S2)、情報記憶部102に順次記憶される。判別部103は、所定のタイミング(例えばプロセス調整運転時又はその前後のタイミング)で、取得した内部情報に基づいて判別処理を行い(S3)、これによりプリンタ1が故障予兆状態であるか否かが判別される。これに引き続いて、過去に故障リスクテーブルを参照したことがあるかどうかが判断される(S4)。
図12は、上記S8におけるリスク演算方法の流れを示すフローチャートである。
本実施形態における故障リスク演算方法では、まず、本プリンタ1における運転情報(内部情報)を情報取得部101により取得する(S21)。そして、このS21で取得した運転情報と、計時部107のカウント値(初期予兆時点からの経過時間)とを用いて、一時記憶部106に記憶されている故障リスクテーブルを更新する(S22)。この更新工程では、上記S3の判別結果が連続的に故障予兆状態を示す場合には、上記S3の判別結果が断続的に故障予兆状態を示す場合や途中から故障予兆状態を示さなくなった場合よりも、より近い将来に故障し得る可能性が高まるように、故障リスクテーブルを更新するのが好ましい。これにより、このような更新を行う前の一般化された故障リスクテーブルに基づいて一旦はリスク報知がなされた後、その故障リスクを個々のプリンタの個別状況に応じて補正することができるようになり、より的確な時期にメンテナンス等の処置を行うための判断材料を提供することが可能となる。
上記S22で故障リスクテーブルを更新したら、続いて、更新した故障リスクテーブルを参照し(S23)、現時点から10日間内に故障が発生する確率を故障リスクの大きさとして算出する(S24)。
故障リスクテーブルを構築するための知識データベースは、初期的には、多数の同種のプリンタ1についての初期予兆時点から実際に故障が発生した時点までの経過時間(日数)を蓄積したものである。図13に示すグラフは、100個の故障予兆事例について、初期予兆時点から実際に故障が発生した時点までの経過日数を元に作成したものである。すなわち、図13のグラフにおける縦軸の故障リスク(%)は、故障を予兆したプリンタの台数(100台)に対する、その初期予兆時点からの各経過日数までに実際に故障した台数の累積値の比率に相当する。今回の事例では、100事例中10事例については、初期予兆時点から30日以内に故障が発生しなかったため、30日以内に故障が発生する可能性(故障リスクの大きさ)の最大値は、(100−10)/100×100%=90%である。なお、初期の故障リスクテーブルは、できるだけ多くの事例から作成されることが好ましいが、上記S12で説明したように、故障予兆報知システムの運用中の事例を付加的に用いて故障リスクテーブルを更新することもできるため、初期の事例としては好ましくは50事例以上であればよく、100事例以上あればより好ましい初期の故障リスクテーブルを得ることができる。
また、本実施形態において、故障リスク演算部108が判別する故障リスクの大きさは、判別部103が故障予兆状態であると判別した後の所定期間(10日間)内にプリンタ1が故障し得る確率を示すものである。これにより、その報知を受ける保守業者やユーザー等がその時点でメンテナンスの緊急度がどの程度なのかを明確に把握することができる。
なお、故障リスク演算部108が判別する故障リスクの大きさは、判別部103が故障予兆状態であると判別した後にプリンタ1が故障し得る確率が所定確率に至る時期を示すものであってもよい。例えば、プリンタ1が故障し得る確率が90%に至る時期が現時点からあとどのくらい後なのかを報知する。図13に示したグラフで説明すれば、初期予兆時点においては、プリンタ1が故障し得る確率が90%に至る時期が30日後である旨を報知し、初期予兆時点から5日間経過後の時点においては25日後である旨を報知する。この場合でも、その報知を受ける保守業者やユーザー等がその時点でメンテナンスの緊急度がどの程度なのかを明確に把握することが可能である。
また、本実施形態においては、判別部103が故障予兆状態であると最初に判別した初期予兆時点からの経過時間と故障リスクの大きさとの対応関係を示すテーブル情報としての故障リスクテーブルを記憶するテーブル記憶手段としてのテーブル記憶部104と、初期予兆時点からの経過時間を計測する計時手段としての計時部107とを設け、故障リスク演算部108が、初期予兆時点後における所定のタイミングで、テーブル記憶部104に記憶された故障リスクテーブルを参照して、計時部107の計測結果に対応する故障リスクの大きさを特定することにより故障リスク判定処理を行う。これにより、故障リスクテーブルの精度を高めれば、報知される故障リスクの大きさの精度を高めることができる。
また、本実施形態では、故障リスク演算部108は、初期予兆時点後における判別部103の判別結果をも用いて故障リスクの大きさを特定している。具体的には、図16に示したように、初期予兆時点後に判別部103が故障予兆状態であると判別された日数分はグラフの曲線をマイナス方向へシフトさせるが、故障予兆状態でないと判別された日数分はグラフの曲線をマイナス方向へシフトさせずにグラフ横軸(日数軸)の縮尺を1日分縮めたものに対応する故障リスクテーブルに基づき、故障リスクの大きさを特定する。これにより、報知される故障リスクの大きさの精度を更に高めることができる。
また、本実施形態では、初期予兆時点後におけるプリンタ1の内部情報と故障リスクの大きさとの対応関係を示すテーブル情報である故障リスクテーブルを用い、故障リスク演算部108が、その故障リスクテーブルを参照して、初期予兆時点後に情報取得部101が取得した内部情報に対応する故障リスクの大きさを特定することにより故障リスク判定処理を行うようにしている。これにより、個々のプリンタの個別状況を考慮して故障リスクの大きさを判定できるので、より適切なメンテナンス等の保守サービスの提供が容易になる。
特に、本実施形態では、故障リスクの大きさを特定するために初期予兆時点後に上記情報取得部101が取得する内部情報として、経時変化する情報である運転情報を用いるので、個々のプリンタの個別状況を適切に把握して故障リスクの大きさに反映させることができる。
また、本実施形態では、故障予兆状態に対応する故障についてのメンテナンスが実施されたとき、そのメンテナンスの内容に応じてテーブル記憶部104に記憶されている故障リスクテーブルを更新するテーブル更新部105が設けられているため、最新の情報を加味した故障リスクテーブルを得ることができるので、故障リスクの確度を向上することができる。
また、本実施形態では、初期予兆時点後であって故障リスク演算部108が故障リスク判定処理を行う前に、テーブル記憶部104に記憶された故障リスクテーブルを一時的に記憶する一時記憶手段としての一時記憶部106を設け、故障リスク演算部108は、一時記憶部106に記憶された故障リスクテーブルを参照して故障リスク判定処理を行う。これにより、故障リスク演算部108で故障リスクテーブルを用いている間に、その故障リスクテーブルがテーブル更新部105により更新されても、故障リスク判定処理を安定して行うことができる。
また、上述したように、情報取得部101が取得する内部情報に基づいて、プリンタ1における所定の構成部品の使用耐用期間の終期を特定する使用耐用期間特定手段を設け、故障リスク演算部108の判定結果とともに、その使用耐用期間特定手段が特定した所定の構成部品の使用耐用期間の終期に関する情報を報知手段で報知するようにしてもよい。この場合、プリンタ1の一般的な部品交換時期とそのプリンタ1が持つ故障リスクとを同時に把握できるため、メンテナンス等の処置を行う必要がある部品や部位について、より正確に把握することが可能となる。その結果、メンテナンス作業の作業性が向上し、メンテナンスによる使用不能期間を低減することができる。
30Y,30M,30C,30Bk 画像形成部
101 情報取得部
102 情報記憶部
103 判別部
104 テーブル記憶部
105 テーブル更新部
106 一時記憶部
107 計時部
108 故障リスク演算部
109 報知処理部
Claims (12)
- 対象機器の内部情報を取得する情報取得手段と、
該情報取得手段が取得した内部情報に基づいて該対象機器が故障予兆状態であるか否かを判別する判別手段とを備えた故障予兆報知システムにおいて、
上記判別手段が故障予兆状態であると判別した後における上記対象機器が故障し得る故障リスクの大きさを判定する故障リスク判定処理を行う故障リスク判定手段と、
該故障リスク判定手段の判定結果を報知する報知手段とを有することを特徴とする故障予兆報知システム。 - 請求項1の故障予兆報知システムにおいて、
上記故障リスク判定手段が判別する故障リスクの大きさは、上記判別手段が故障予兆状態であると判別した後の所定期間内に上記対象機器が故障し得る確率を示すものであることを特徴とする故障予兆報知システム。 - 請求項2の故障予兆報知システムにおいて、
上記判別手段が故障予兆状態であると最初に判別した初期予兆時点からの経過時間と故障リスクの大きさとの対応関係を示すテーブル情報を記憶するテーブル記憶手段と、
上記判別手段が故障予兆状態であると判別した初期予兆時点からの経過時間を計測する計時手段とを有し、
上記故障リスク判定手段は、上記初期予兆時点後における所定のタイミングで、上記テーブル記憶手段に記憶されたテーブル情報を参照して、上記計時手段の計測結果に対応する故障リスクの大きさを特定することにより、上記故障リスク判定処理を行うことを特徴とする故障予兆報知システム。 - 請求項3の故障予兆報知システムにおいて、
上記故障リスク判定手段は、上記判別手段が故障予兆状態であると最初に判別した初期予兆時点後における上記判別手段の判別結果をも用いて上記故障リスクの大きさを特定することを特徴とする故障予兆報知システム。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の故障予兆報知システムにおいて、
上記判別手段が故障予兆状態であると最初に判別した初期予兆時点後における上記対象機器の内部情報と故障リスクの大きさとの対応関係を示すテーブル情報を記憶するテーブル記憶手段を有し、
上記故障リスク判定手段は、上記テーブル記憶手段に記憶されたテーブル情報を参照して、上記初期予兆時点後に上記情報取得手段が取得した内部情報に対応する故障リスクの大きさを特定することにより、上記故障リスク判定処理を行うことを特徴とする故障予兆報知システム。 - 請求項5の故障予兆報知システムにおいて、
上記故障リスクの大きさを特定するために上記初期予兆時点後に上記情報取得手段が取得する内部情報として、経時変化する情報を用いることを特徴とする故障予兆報知システム。
- 請求項3乃至6のいずれか1項に記載の故障予兆報知システムにおいて、
上記故障予兆状態に対応する故障についてのメンテナンスが実施されたとき、該メンテナンスの内容に応じて、上記テーブル記憶手段に記憶されているテーブル情報を更新するテーブル更新手段を有することを特徴とする故障予兆報知システム。 - 請求項3乃至7のいずれか1項に記載の故障予兆報知システムにおいて、
上記テーブル記憶手段に記憶されているテーブル情報を更新するテーブル更新手段と、
上記初期予兆時点後であって上記故障リスク判定手段が上記故障リスク判定処理を行う前に、上記テーブル記憶手段に記憶されたテーブル情報を一時的に記憶する一時記憶手段とを有し、
上記故障リスク判定手段は、上記一時記憶手段に記憶されたテーブル情報を参照して上記故障リスク判定処理を行うことを特徴とする故障予兆報知システム。 - 請求項1の故障予兆報知システムにおいて、
上記故障リスク判定手段が判別する故障リスクの大きさは、上記判別手段が故障予兆状態であると判別した後に上記対象機器が故障し得る確率が所定確率に至る時期を示すものであることを特徴とする故障予兆報知システム。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の故障予兆報知システムにおいて、
上記情報取得手段が取得する内部情報に基づいて、上記対象機器における所定の構成部品の使用耐用期間の終期を特定する使用耐用期間特定手段を有し、
上記報知手段は、上記故障リスク判定手段の判定結果とともに、該使用耐用期間特定手段が特定した上記所定の構成部品の使用耐用期間の終期に関する情報を報知することを特徴とする故障予兆報知システム。 - 対象機器の内部情報を取得する情報取得工程と、
該情報取得工程で取得した内部情報に基づいて該対象機器が故障予兆状態であるか否かを判別する判別工程とを有する故障予兆報知方法において、
上記判別工程で故障予兆状態であると判別された後における上記対象機器が故障し得る故障リスクの大きさを判定する故障リスク判定処理を行う故障リスク判定工程と、
該故障リスク判定工程での判定結果を報知する報知工程とを有することを特徴とする故障予兆報知方法。 - 画像形成装置の内部情報を取得する情報取得工程と、
該情報取得工程で取得した内部情報に基づいて該画像形成装置が故障予兆状態であるか否かを判別する判別工程と、
該判別工程での判別結果に基づいて、該故障予兆状態に対応する故障が発生しないように事前に処置するための処置工程とを有する画像形成装置の保守方法において、
上記判別工程で故障予兆状態であると判別された後における上記画像形成装置が故障し得る故障リスクの大きさを判定する故障リスク判定処理を行う故障リスク判定工程と、
該故障リスク判定工程での判定結果を報知する報知工程とを有することを特徴とする画像形成装置の保守方法。
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