JP2010091291A - 感震装置 - Google Patents

感震装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010091291A
JP2010091291A JP2008258760A JP2008258760A JP2010091291A JP 2010091291 A JP2010091291 A JP 2010091291A JP 2008258760 A JP2008258760 A JP 2008258760A JP 2008258760 A JP2008258760 A JP 2008258760A JP 2010091291 A JP2010091291 A JP 2010091291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
maintenance
inspection
confirmation
seismic
maintenance inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008258760A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5101450B2 (ja
Inventor
Takashi Sakai
孝 坂井
Tomomi Okubo
智美 大久保
Takashi Kunimi
敬 国見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority to JP2008258760A priority Critical patent/JP5101450B2/ja
Publication of JP2010091291A publication Critical patent/JP2010091291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5101450B2 publication Critical patent/JP5101450B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

【課題】感震器による自己診断が困難な項目の点検を含む保守点検が、実際に行われたことを事後的に検証可能な感震装置を提供することを課題とする。
【解決手段】建物の揺れを感知する感震装置1に、感震装置1が有する所定の機能が正常に動作するか否かを診断するための診断処理を実行する診断手段と、前記診断手段による前記診断処理が行われている間に、ユーザに対して保守点検のための確認内容を出力する確認内容出力手段と、前記確認内容出力手段によって出力された確認内容が前記ユーザによって確認される保守点検が行われたことを示す情報であって、該保守点検が行われた時刻を含む保守点検情報を、感震装置1に接続された記憶装置に保存する保守点検情報保存手段と、を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、建物の揺れを感知する感震装置に関する。
従来、異常発生が判断された場合に、コンピュータの電源を遮断して再起動することによって、コンピュータの継続的な動作を保証する機能を有する地震感知装置がある(特許文献1を参照)。
また、所定の計測時間内における信号検出の回数に基づいて、感震器に印加された振動の種類を判定することで、地震ではない衝撃による遮断弁の誤作動を防止する地震検出装置がある(特許文献2を参照)。
特開2007−263863号公報 特開平09−133774号公報
従来、地震等の揺れを感知するために、加速度センサ等を備えた感震器が用いられている。感震器は、揺れを感知した場合に、制御信号等を出力し、外部機器に地震への対応を行わせる(例えば、ガスの供給を止める)ことで、地震発生時に建物や交通等の安全を確保する上で重要な機器である。そして、このような機器は、地震が発生していない時に地震が発生していると誤認したり、地震が発生している場合に地震が発生していないと誤認したりといった誤動作があると、その誤動作の影響や波及効果が大きい。このため、感震器には高い信頼性が要求される。
感震器に要求される高い信頼性を維持するために、従来、感震器には、システムの自己診断を行う手段と、自己診断によって不具合が発生していると診断された場合に、建物の管理人、居住者、オーナーまたはガス供給システムの保守点検員に警報ランプや警報ブザーを用いて不具合の発生を通知する手段と、が備えられている。
更に、感震器に要求される高い信頼性を維持する目的で、感震器の保守点検が定期的に(例えば、年に一回)行われる。このような保守点検によって、感震器の自己診断では検出困難な不具合、例えば、警報ブザーの音量不具合、警報ランプの不点灯、センサユニットの取付ネジの緩みや外れ等が点検される。保守点検では、保守点検員が、感震器の取扱説明書や維持管理要領書に沿って感震器を操作して、上記例示した項目等を実際に確認し、保守点検チェックシート等の記録帳票に保守点検の結果を記録する。
しかし、上記保守点検の手法では、感震器の自己診断で検出困難な各種不具合が発生していないことの確認は、全て保守点検員に委ねられている。このため、従来の保守点検では、保守点検員による確認ミスが発生する可能性があるといった問題や、保守点検員が確認作業を行っていないのにあたかも点検を行ったかのように記録帳票のみを作成することが可能であるといった問題があった。
本発明は、上記した問題に鑑み、感震器による自己診断が困難な項目の点検を含む保守点検が、実際に行われたことを事後的に検証可能な感震装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するために、以下の手段を採用した。即ち、本発明は、建物の揺れを感知する感震装置であって、該感震装置が有する所定の機能が正常に動作するか否かを診断するための診断処理を実行する診断手段と、前記診断手段による前記診断処理が行われている間に、ユーザに対して保守点検のための確認内容を出力する確認内容出力手段と、前記確認内容出力手段によって出力された確認内容が前記ユーザによって確認される保守点検が行われたことを示す情報であって、該保守点検が行われた時刻を含む保守点検情報を、該感震装置に接続された記憶装置に保存する保守点検情報保存手段と、を備える感震装置である。
本発明に係る感震装置は、振動センサ等を用いて検知された振動に基づいて建物の揺れを検知する感震装置である。また、本発明に係る感震装置は、診断手段を備えることによって、感震装置が正常な状態にあるか否かを診断することが可能である。診断手段によって実行される診断処理では、例えば、振動センサ等の、感震装置を構成する各構成が正常に動作していることが判定される。
診断処理では、このような自己診断と共に、警報ブザーの音量や、警報ランプの点灯状態等、自己診断では正常に動作していると判定することが困難な項目について保守点検員等のユーザに確認させるために、確認内容出力手段によって確認内容の出力が行われる。ここで、警報ブザーや警報ランプは、例えば、感震装置に検知された揺れのレベルに応じた警報の出力に用いられる。確認内容出力手段は、保守点検のための確認内容として、例えば、警報ブザーの鳴動や、警報ランプの点灯等の出力を行うことで、これらの正常な出力を保守点検員等のユーザに確認させる。
本発明に係る感震装置は、このような確認内容の出力がユーザによって確認されたことを示す保守点検情報を、時刻と共に保存する点で特徴を有する。本発明によれば、保守点検情報が時刻と共に保存されることで、感震器の自己診断では点検困難な項目を含む保守点検が実際に行われたことを、事後的に検証可能としている。
また、前記診断手段は、該感震装置の電源が投入されたことに伴って該装置が起動した際に、前記診断処理を実行してもよい。即ち、本発明によれば、電源の切断および再投入によって感震装置を再起動させ、起動時の診断処理を利用して保守点検を行う感震装置において、保守点検が実際に行われたことを事後的に検証することが出来る。
また、本発明に係る感震装置は、前記診断処理の終了後に、前記ユーザによる完了操作が行われたか否かを判定する完了操作判定手段を更に備え、前記保守点検情報保存手段は、前記完了操作判定手段によって前記完了操作が行われたと判定された場合に、前記保守点検情報を保存してもよい。
即ち、本発明に係る感震装置では、保守点検の作業時に、保守点検員であるユーザに、定期点検完了スイッチの押下等の完了操作を行わせ、この完了操作を受けて保守点検情報が保存されるようにすることで、保守点検が実際に行われたことを事後的に検証することを可能としている。
また、本発明に係る感震装置は、前記確認内容出力手段による出力が行われている間、前記ユーザによって所定の操作が継続されていたか否かを判定する継続操作判定手段を更に備え、前記保守点検情報保存手段は、前記継続操作判定手段によって前記所定の操作が継続されていたと判定された場合に、前記保守点検情報を保存してもよい。
即ち、本発明に係る感震装置では、保守点検の作業時に、保守点検員であるユーザに、確認内容の出力が行われている間、定期点検ボタンを押下させ続ける等の所定の操作を行
わせ、この所定の操作が確認内容の出力が行われている間継続して行われていた場合にのみ保守点検情報が保存されるようにすることで、保守点検が実際に行われたことを事後的に検証することを可能としている。
本発明によれば、保守点検員は、保守点検が行われている間、所定の操作を継続するために、この所定の操作を行うことが可能な位置(通常、感震装置の操作パネルの前)に居続けなければならない。このため、本発明に係る感震装置において、保守点検情報が保存されているということは、この保守点検情報と共に保存された時刻に、保守点検員が保守作業の場に居たということを意味する。このため、本発明に係る感震装置によれば、保守点検が実際に行われたことを事後的に検証することが出来る。
また、本発明に係る感震装置は、前記確認内容出力手段による出力を確認した前記ユーザによって行われるべき確認操作が行われたか否かを判定する確認操作判定手段を更に備え、前記保守点検情報保存手段は、前記確認操作判定手段によって前記確認操作が行われたと判定された場合に、前記保守点検情報を保存してもよい。
即ち、本発明に係る感震装置では、保守点検の作業時に、保守点検員であるユーザに、確認内容出力手段によって、例えば警報/故障ランプの点灯確認等の確認内容が音声出力やランプ点灯出力等によって出力された場合に、これらの確認内容に対する確認操作(定期点検ボタンの押下等)を行わせ、この確認操作が行われていた場合にのみ保守点検情報が保存されるようにすることで、保守点検が実際に行われたことを事後的に検証することを可能としている。
本発明によれば、保守点検員は、保守点検が行われている間、確認操作を行うために、この所定の操作を行うことが可能な位置(例えば、感震装置の操作パネルの前)に居続けなければならず、また、確認内容出力手段による出力を、視覚や聴覚等によって実際に確認しなければならない。このため、本発明に係る感震装置において、保守点検情報が保存されているということは、この保守点検情報と共に保存された時刻に、保守点検員が保守作業の場に居たこと、および実際に確認内容として出力された保守点検項目が確認されたことを意味する。このため、本発明に係る感震装置によれば、保守点検が実際に行われたことを事後的に検証することが出来る。
また、前記確認内容出力手段は複数の確認内容を出力し、前記保守点検情報保存手段は、前記確認操作判定手段によって出力された前記複数の確認内容のうち全ての確認内容に対する確認操作が行われたと判定された場合に、前記保守点検情報を保存してもよい。
本発明によって、感震器による自己診断が困難な項目の点検を含む保守点検が、実際に行われたことを事後的に検証可能な感震装置を提供することが可能となる。
本発明に係る感震装置の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
<第一の実施形態>
図1は、第一の実施形態に係る感震装置の構成を示す図である。感震装置1は、2つのセンサユニット7、8と、センサユニット7、8から取得した信号に基づいた演算を行い、必要に応じて演算結果の表示を行う制御ユニット2と、を備える。
制御ユニット2は、入出力部5、電源部6、および夫々のセンサユニット7、8に一対一で対応する2つの処理部3、4を備える。更に詳細には、処理部3、4は、センサユニ
ット7、8と通信を行うためのCAN(Controller Area Network)通信ユニット34、44と、センサユニット7、8より受信した加速度信号等に基づいてSI(Spectral Intensity)値演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)31、41と、システム時刻を出力する時計32、42と、地震発生時に演算された振動波形や、各種プログラム等を記憶する記憶装置33、43と、を有する。
CPU31、41は、センサユニット7、8より受信した情報に基づいて、各種演算を行う。CPU31、41によって算出される情報としては、SI値、2軸加速度のベクトル合成値、振動波形等がある。更に、CPU31、41は、センサユニット7、8より各種ステータス情報を取得する。ここでCPU31、41は、他のCPU41、31から(即ち、CPU31はCPU41から、CPU41はCPU31から)、自己の管理対象ではないセンサユニット7、8のステータス情報等を取得することで、他のCPU41、31およびセンサユニット7、8の状態を把握、異常が発生していないか否かを判定する相互故障監視処理を行う。相互故障監視処理としては、CPU31、41が互いに定期的にデータの送受信を行い、相手CPUからの通信がなかった場合に故障を判断する処理や、CPU31、41が同一処理を実行し、結果を互いに送信して相手CPUの結果が異なっていた場合には何れかが故障していると判断する処理等が実行される。このようにして、夫々のCPU31、41が他のCPU41、31およびセンサユニット7、8の状態を監視することで、相互監視が行われる。
入出力部5は、バーグラフ加速度表示器51、バーグラフSI値表示器52、インジケータ(警報/故障ランプ)53、警報出力部54、制御信号出力部55、リセットスイッチ56、テスト遮断スイッチ57、およびUSB(Universal Serial Bus)接続端子58を有する。なお、入出力部5は、CPU31、41によって制御される。バーグラフ加速度表示器51およびバーグラフSI値表示器52は、一列に並んだLEDの点灯個数によって、CPU31、41によって算出された水平2軸の加速度のベクトル値およびSI値を表示する。但し、加速度およびSI値の表示方法は、液晶画面による表示など、その他の方法であってもよい。
インジケータ53は、警報または故障を示すためのLEDを点灯または点滅させることで、地震等に起因する建物の揺れが感知されたこと、または感震装置1の何れかの部分が故障したことをユーザに知らせる。警報出力部54は、加速度またはSI値が所定の閾値を超えた場合に、警報音を鳴らす等の方法で、警報を出力する。制御信号出力部55は、後述する建物の揺れを感知する処理において地震等が発生し建物が揺れていると判定された場合に、ガス供給システム等に対して、地震発生時の制御を行うよう制御信号を出力する。地震発生を示す制御信号を受けたガス供給系統の操作を行う操作盤9(図2を参照)は、ガス配管に設置された遮断弁91に遮断信号を送信し、ガス器具へのガス供給を遮断させる。
リセットスイッチ56は、警報出力部54によって出力された警報を止めるか、または点灯したインジケータ53の警報LEDを消灯するためのスイッチである。テスト遮断スイッチ57は、テスト目的で、手動で警報を出力するためのスイッチであり、USB接続端子58は、PCを制御ユニット2に接続し、設定情報等の各種情報を入出力するために設けられた端子である。即ち、システムの管理者は、システムの保守作業時に、USB接続端子58を介してPCを接続し、設定等の作業を行う。
電源部6は、AC/DCコンバータ61、バックアップ用電池62、電源回路63、および主電源スイッチ64を有する。AC/DCコンバータ61は、建物に供給される商用電力をコンセント等から取得し、直流電流に変換して制御ユニット2の動力源とする。バ
ックアップ用電池62は、災害、人災等の要因による商用電力の供給停止に遭遇した場合にも、感震装置1が停止することがないように、感震装置1へ電力を供給する。電源回路63は、AC/DCコンバータ61によって直流電流に変換された12Vの電流を5Vの直流電流に変換し、制御ユニット2の各構成に電力を供給する。また、AC/DCコンバータ61またはバックアップ用電池62からの電力は、電源ラインを介して各センサユニット7、8へ送られる。主電源スイッチ64は、ユーザによって操作されることによって、電源部6による感震装置1への電力の供給回路を切断、または接続(電源投入)することで、感震装置1の再起動を行うことが出来るスイッチである。
図2は、本実施形態に係る感震装置1の外観における構成を示す図である。本実施形態では、複数のセンサユニット7、8は、別々の筐体に収められ、建物の地下フロアの壁に設置される。感震装置1から出力される制御信号は、ガス供給系統の操作を行う操作盤9へ入力される。操作盤9は、ガス配管に設置された遮断弁91の制御を行うことで、ガス器具へのガス供給を制御する。
本実施形態では、センサユニット7、8同士は、所定の間隔をもって設置されるが、従来、センサユニット7、8間およびセンサユニット7、8と制御ユニット2との間の通信にはアナログ信号の送受信が用いられていたため、ノイズによる影響を受け易く、これらのユニットを互いに離れた箇所に設置するのは困難であった。特に、建物内または近辺に高電圧機器が設置されている場合、この高電圧機器から受けるノイズによって、検出値に影響を受ける可能性が高い。そこで、本実施形態では、センサユニット7、8間およびセンサユニット7、8と制御ユニット2との間の通信にCAN通信を採用することで、これらのユニットを上記所定の間隔をもって設置した場合でも、ノイズの影響を受けにくくしている。
即ち、本実施形態では、センサによって検出された信号はデジタル情報に変換され、CAN通信ラインで送受信されるため、アナログ信号を送受信する従来のシステムに比べてノイズに強く、センサユニット7、8同士、またはセンサユニット7、8と制御ユニット2とを従来に比べて離れた箇所に設置することが可能となっている。また、複数のセンサユニット7、8は、CAN通信ラインによって数珠繋ぎ、所謂カスケード接続されるため、制御ユニット2にセンサユニット数分の通信ラインを接続することなく、省スペースでシステムを設置することが可能である。
センサユニット7、8は、夫々、2軸加速度センサ75、85、ローパスフィルタ74、84、A/Dコンバータ73、83、CPU72、82、CAN通信ユニット71、81、および電源回路76、86を備える。2軸加速度センサ75、85は、X軸方向の加速度を検知する加速度センサと、Y軸方向の加速度を検知する加速度センサとを有し、X軸方向の加速度およびY軸方向の加速度をアナログ信号で出力する。ローパスフィルタ74、84は、カットオフ周波数が30Hzに設定されたフィルタであり、2軸加速度センサ75、85から出力された信号のうち、30Hz以上の振動波形をカットすることで、2軸加速度センサから出力されたアナログ信号をサンプリングによってデジタル信号へ変換する際に生じるエイリアスの問題を回避する。A/Dコンバータ73、83は、フィルタリング後のアナログ信号をサンプリング周波数100Hzでサンプリングすることで、デジタル信号へ変換する。
センサユニット7、8に設けられたCPU72、82は、ローパスフィルタ74、84、A/Dコンバータ73、83を介して入力された加速度信号を送信形式に整形し、CAN通信ユニット71、81を介してCAN通信ラインへ送出する。また、CPU72、82は、システム起動時に設置状態でのセンサの出力電圧を計測し、正常電圧範囲(本実施形態では、2−3V)の外である場合に取付け不良と判断する処理や、センサに供給され
る電源の電圧を測定し、正常電圧範囲(本実施形態では、4.74−5.25V)外である場合に電源電圧の異常と判断する処理、センサの出力電圧を測定し、正常電圧範囲(本実施形態では、0.5−4.5V)外である場合は電源電圧の異常と判断する処理等、センサユニット7、8の各構成から得られた情報を、予め保持する正常値の範囲等と比較してセンサの診断処理を行うことで、センサユニット7、8を自己診断機能つきのセンサユニット7、8として動作させる。電源回路76、86は、センサユニット7、8の動作に必要な電源を電源ラインより取得し、5Vの直流電流に変換して、センサユニット7、8の各動作部に供給する。
ここで、本実施形態に係る感震装置1が建物の揺れを感知する処理の流れを説明する。CPU31、41は、加速度情報に基づいてSI値および加速度レベルを算出し、算出されたSI値または加速度の何れか片方以上が所定の閾値以上である場合に、振動判定の結果を真(TRUE)として出力する。算出されたSI値および加速度がいずれも所定の閾値以下である場合、CPU31、41は、振動判定の結果を偽(FALSE)として出力する。そして、CPU31、41は、他のCPU41、31から出力された振動判定の結果と、自己の振動判定の結果のANDを取り、結果が真である場合、即ち、双方のセンサによって検出された加速度に基づく振動判定が何れも真であった場合に、建物が揺れていると判定し、警報および制御信号を出力する。ここで、制御信号とは、ガス供給管の弁を開閉する装置に対して送信される供給停止信号等である。
なお、本実施形態では、センサユニット7、8は、地下フロアの壁に設けられることとしているが、複数のセンサユニットは、地下以外のフロアに設けられてもよいし、建物内の異なるフロアに分散されて設置されてもよい。また、同一のフロアに設けられる場合には、異なる部屋に分散されて設けられてもよい。
また、記憶装置33、43から読み出された診断プログラムが、CPU31、41の少なくとも何れかによって実行されることで、本実施形態に係る感震装置は、感震装置が正常な状態にあることを診断する診断手段と、診断処理が行われている間に保守点検員に対して保守点検のための確認内容を出力する確認内容出力手段と、出力された確認内容が保守点検員によって確認される保守点検が行われたことを示す保守点検情報を記憶装置に保存する保守点検情報保存手段と、を備える感震装置として機能する。
ここで、診断プログラムは、CPU31、41のうちメインCPUとして動作する何れか一方のCPUのみによって実行されてもよいし、CPU31および41によって並列処理されてもよい。また、CPU31、41は、並行して同内容の診断プログラムを実行し、互いの診断結果を照合することで、診断処理の信頼性を高めることとしてもよい。以下、診断処理の処理主体をCPU31、41と記載するが、実際に処理を実行するのは、CPU31、41の両方であってもよいし、何れか一方であってもよい。本実施形態に係る感震装置1では、保守点検員によって主電源スイッチ64が操作されてシステムが再起動されると、起動時診断処理として、診断プログラムの実行が開始される。
図3は、本実施形態に係る感震装置1の保守点検の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、保守点検員によって制御ユニット2に設けられた主電源スイッチ64が操作されることで、感震装置1の電源が一旦切断された後に再投入され、システムが再起動したことを契機として開始される。
ステップS101およびステップS102では、電源の投入に伴ってシステムが再起動され、診断処理が開始される。CPU31、41は、システムの再起同時に、記憶装置33、43から診断プログラムを読み出して実行することで、診断処理を実行する。ここで、診断処理には、システムの各構成が、正常な戻り値を返すことを確認する処理等の自己
診断処理が含まれる。実行された自己診断処理の結果が、システムが正常であることを示す結果であれば、CPU31、41は、インジケータ54等の点灯内容(例えば、緑色に点灯させる等)によって、保守点検員に、自己診断処理の結果異常がないことを通知する。また、自己診断処理によってシステムに不具合が発見された場合には、CPU31、41は、インジケータ54等の点灯内容(例えば、赤色に点灯させる等)によって、保守点検員に、自己診断処理の結果不具合が発見されたことを通知する。更に、自己診断処理の結果は、記憶装置33、43や、USB接続端子58を介して接続されたPC、USBメモリ等の情報処理装置に出力されてもよい。ユーザは、出力された自己診断処理の結果を参照することで、具体的な不具合の内容等を把握することが出来る。その後、処理はステップS103へ進む。
ステップS103では、診断処理の進行に伴って、各種確認内容が出力される。本実施形態では、診断プログラムを実行するCPU31、41は、インジケータ53(警報/故障ランプ)を制御することで、インジケータ53の点灯出力を行い、更に、警報出力部54を制御することで、警報出力部54の警報出力を行う。ここでは、感震装置による自己診断では確認することが困難であり、保守点検員の五感(視覚や聴覚等)によって確認されるべき確認内容が、保守点検員に確認させるために、出力される。本実施形態では、例えば、インジケータ53が正しく点灯すること、および警報出力部54による警報音が正しく鳴ること、を保守点検員に確認させるために、インジケータ53の点灯出力、および警報出力部54の警報出力が行われる。その後、処理はステップS104へ進む。
ステップS104では、保守点検情報が保存される。CPU31、41は、診断プログラムに基づく一連の保守点検が終了すると、保守点検が行われたことを示す情報であって、保守点検が行われた日時情報を含む保守点検情報を、USB接続端子58に接続された外部の記憶装置(USB接続端子58に接続されたPCのHDDや、USBメモリ等)、または記憶装置33、43に保存する。保守点検情報が記憶装置33、43に保存された場合であっても、ユーザは、USB接続端子58に接続されたPC等の情報処理装置を用いて保守点検情報の内容を確認することが出来る。CPU31、41は、時計32、42より、日時情報を取得することが出来る。なお、保守点検情報に含まれる日時情報は、保守点検が行われたタイミングを事後的に確認可能な日時情報であればよく、例えば、保守点検のための再起動が行われた時点の日時情報であってもよいし、保守点検が全て終了した時点の日時情報であってもよい。その後、本フローチャートに示された処理は終了し、感震装置は、通常運転状態となる。
本実施形態によれば、保守点検が行われたことを示す保守点検情報が保存されるため、保守点検員によって保守点検が行われたことの記録を残すことが出来る。更に、保守点検情報には、保守点検が行われた日時を示す情報が含まれるために、保守点検員が作成した保守点検チェックシート等の記録帳票と照合することで、実際に保守点検が行われたことの確認を事後的に行うことが出来る。
なお、保守点検情報には、保守点検のための電源切断が行われた日時を示す日時情報が含まれてもよい。保守点検が行われた日時の情報と、保守点検のための電源切断が行われた日時の情報とが共に記録されることによって、より高い精度で、記録帳票との照合を行うことが可能となる。このことは、以下に示す他の実施形態についても同様である。
<第二の実施形態>
上記第一の実施形態では、保守点検が行われると、保守点検員による特段の操作を必要とせずに保守点検情報が保存されるが、保守点検情報は、保守点検が実際に行われたことをより確実に確認可能とするために、保守点検員による所定の操作が行われたことを受けて保存されてもよい。図4は、第二の実施形態に係る感震装置の構成を示す図である。感
震装置1bは、第一の実施形態に係る感震装置1と同様、2つのセンサユニット7、8と、センサユニット7、8から取得した信号に基づいた演算を行い、必要に応じて演算結果の表示を行う制御ユニット2bと、を備える。
感震装置1bは、制御ユニット2bに定期点検完了スイッチ59が設けられており、保守点検員による定期点検完了スイッチ59の操作が行われたことを受けて保守点検情報が保存される点において、第一の実施形態に示した感震装置1と相違する。その他の構成については、第一の実施形態に示した感震装置1と概略同様であるため、説明を省略する。なお、図中、第一の実施形態と共通する構成には、第一の実施形態と同一の符号が付されている。
定期点検完了スイッチ59は、制御ユニット2bの操作パネルに設けられた、保守点検が完了した際に保守点検員によって操作されるスイッチである。定期点検完了スイッチ59において行われた操作は、CPU31、41によって検出され、保守点検完了後の、保守点検情報が保存されるための条件の一つとして判断される。
また、記憶装置33、43から読み出された診断プログラムが、CPU31、41の少なくとも何れかによって実行されることで、本実施形態に係る感震装置1bは、第一の実施形態と同様、診断手段と、確認内容出力手段と、保守点検情報保存手段と、を備え、更に、診断処理の終了後に保守点検員による完了操作が行われたか否かを判定する完了操作判定手段を備える感震装置1bとして機能する。
図5は、本実施形態に係る感震装置1bの保守点検の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、保守点検員によって制御ユニット2bに設けられた主電源スイッチ64が操作されることで、感震装置1bの電源が切断後再投入され、システムが再起動したことを契機として開始される。
ステップS201からステップS203では、電源の投入に伴ってシステムの再起動および診断処理の開始が行われ、診断処理の進行に伴って、各種確認内容が出力される。ステップS201からステップS203に示した処理の詳細は、図3を用いて説明したステップS101からステップS103の処理と概略同様であるため、説明を省略する。その後、処理はステップS204へ進む。
ステップS204およびステップS205では、定期点検完了スイッチ59の操作が行われたか否かが判定され、定期点検完了スイッチ59の操作が行われると、保守点検情報が保存される。CPU31、41は、診断プログラムに基づく一連の保守点検が終了すると、保守点検員による定期点検完了スイッチ59の操作に伴う入力信号を待ち受ける(ステップS204)。CPU31、41によって定期点検完了スイッチ59が保守点検員によって操作されたことが検出されると、処理はステップS205へ進む。そして、CPU31、41は、保守点検が行われた日時情報を含む保守点検情報を、USB接続端子58に接続された外部の記憶装置、または記憶装置33、43に保存する(ステップS205)。ここで、保守点検情報に含まれる日時情報は、ステップS104と同様、保守点検が行われたタイミングを事後的に確認可能な日時情報であればよい。その後、本フローチャートに示された処理は終了し、感震装置1bは、通常運転状態となる。
本実施形態によれば、保守点検の終了後、保守点検員による定期点検完了スイッチ59の操作を待って保守点検情報が保存されるため、保守点検が実際に行われたことをより確実に確認することが出来る。
<第三の実施形態>
図6は、第三の実施形態に係る感震装置の構成を示す図である。感震装置1cは、第一の実施形態に係る感震装置1と同様、2つのセンサユニット7、8と、センサユニット7、8から取得した信号に基づいた演算を行い、必要に応じて演算結果の表示を行う制御ユニット2cと、を備える。
感震装置1cは、制御ユニット2cに定期点検ボタン59cが設けられており、保守点検中、保守点検員によって定期点検ボタン59が継続して押下されていた場合にのみ保守点検情報が保存される点において、第一の実施形態に示した感震装置1と相違する。その他の構成については、第一の実施形態に示した感震装置1と概略同様であるため、説明を省略する。なお、図中、第一の実施形態と共通する構成には、第一の実施形態と同一の符号が付されている。
定期点検ボタン59cは、制御ユニット2cの操作パネルに設けられた、保守点検が行われている間に保守点検員によって操作されるスイッチである。定期点検ボタン59cにおいて行われた操作は、CPU31、41によって、保守点検完了後の、保守点検情報が保存されるための条件の一つとして判断される。
また、記憶装置33、43から読み出された診断プログラムが、CPU31、41の少なくとも何れかによって実行されることで、本実施形態に係る感震装置1cは、第一の実施形態と同様、診断手段と、確認内容出力手段と、保守点検情報保存手段と、を備え、更に、確認内容の出力が行われている間、保守点検員によって所定の操作が継続されていたか否かを判定する継続操作判定手段を備える感震装置1cとして機能する。
図7は、本実施形態に係る感震装置1cの保守点検の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、保守点検員によって制御ユニット2cに設けられた主電源スイッチ64が操作されることで、感震装置1cの電源が切断後再投入され、システムが再起動したことを契機として開始される。
ステップS301およびステップS302では、電源の投入に伴ってシステムの再起動および診断処理の開始が行われる。ステップS301およびステップS302に示した処理の詳細は、図3を用いて説明したステップS101およびステップS102の処理と概略同様であるため、説明を省略する。その後、処理はステップS303へ進む。
ステップS303では、定期点検ボタン59cの押下が開始されたことが確認される。CPU31、41は、診断プログラムの実行を開始すると共に、保守点検員による定期点検ボタン59cの押下に伴う入力信号を待ち受ける。そして、CPU31、41によって、定期点検ボタン59cの保守点検員による押下が開始されたことが検出されると、処理はステップS304へ進む。
ステップS304では、診断処理の進行に伴って、各種確認内容が出力される。ステップS304に示した処理の詳細は、図3を用いて説明したステップS103の処理と概略同様であるため、説明を省略する。その後、処理はステップS305へ進む。なお、保守点検員は、この間、定期点検ボタン59cの押下を継続していなければならない。
ステップS305では、定期点検ボタン59cが、各種確認内容の出力中に継続して押下されていたか否かが判定される。CPU31、41は、診断プログラムに基づく一連の保守点検が終了すると、保守点検員によって、ステップS303で開始が確認された定期点検ボタン59cの押下が、保守点検の終了まで継続されていたか否かを判定する。定期点検ボタン59cの押下が継続されていたと判定された場合、処理はステップS306へ進む。定期点検ボタン59cの押下が途中で中断等されていたと判定された場合、保守点
検情報の保存は行われず、本フローチャートに示された処理は終了する。
なお、定期点検ボタン59cの押下が継続されていたか否かは、押下操作が継続されているべき期間中に、定期点検ボタン59cの状態を定期的にポーリングすることで監視した結果や、定期点検ボタン59cの押下が中断された際に発生するCPU31、41への割り込み処理の有無によって判定することができる。但し、ボタンの押下が継続されていたか否かを判定するための具体的な処理は、上記例示に限られず、実施の形態に応じて適宜最適なものから選択されてよい。
ステップS306では、保守点検情報が保存される。ステップS305において定期点検ボタン59cの押下が継続されていたと判定された場合、CPU31、41は、保守点検が行われた日時情報を含む保守点検情報を、USB接続端子58に接続された外部の記憶装置、または記憶装置33、43に保存する。保守点検情報に含まれる日時情報は、ステップS104と同様、保守点検が行われたタイミングを事後的に確認可能な日時情報であればよい。例えば、保守点検情報に含まれる日時情報は、定期点検ボタン59cの押下が開始された時点の日時(即ち、ステップS303における処理が行われた時点の日時)であってもよい。その後、本フローチャートに示された処理は終了し、感震装置1cは、通常運転状態となる。
本実施形態によれば、保守点検の期間中、保守点検員によって定期点検ボタン59cの押下が継続されていた場合にのみ保守点検情報が保存される。このため、保守点検員が作成した保守点検チェックシート等の記録帳票に記録されている日時と、保守点検情報に含まれる日時情報とを事後的に照合することで、保守点検員が保守点検を行うための場所に居たことを確認することが出来る。
<第四の実施形態>
図8は、第四の実施形態に係る感震装置の構成を示す図である。感震装置1dは、第一の実施形態に係る感震装置1と同様、2つのセンサユニット7、8と、センサユニット7、8から取得した信号に基づいた演算を行い、必要に応じて演算結果の表示を行う制御ユニット2dと、を備える。
感震装置1dは、制御ユニット2dにスピーカ60が設けられており、保守点検における各種確認内容が、音声メッセージによってユーザに確認される点、および、制御ユニット2dに定期点検ボタン59dが設けられており、保守点検員がスピーカ60によって通知された確認内容を確認して定期点検ボタン59dを操作した場合にのみ保守点検情報が保存される点において、第一の実施形態に示した感震装置1と相違する。その他の構成については、第一の実施形態に示した感震装置1と概略同様であるため、説明を省略する。なお、図中、第一の実施形態と共通する構成には、第一の実施形態と同一の符号が付されている。
スピーカ60は、診断処理の進行に伴って、保守点検員に確認させる内容を音声出力する。このため、スピーカ60は、保守点検が行われる際に、保守点検員がスピーカ60から出力される音声を聴くことが出来る位置に設置される。
また、記憶装置33、43から読み出された診断プログラムが、CPU31、41の少なくとも何れかによって実行されることで、本実施形態に係る感震装置1dは、第一の実施形態と同様、診断手段と、確認内容出力手段と、保守点検情報保存手段と、を備え、更に、出力された確認内容を確認した保守点検員によって行われるべき確認操作が行われたことを確認する確認操作判定手段を備える感震装置1dとして機能する。
図9は、本実施形態に係る感震装置1dの保守点検の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、保守点検員によって制御ユニット2dに設けられた主電源スイッチ64が操作されることで、感震装置1dの電源が切断後再投入され、システムが再起動したことを契機として開始される。
ステップS401およびステップS402では、電源の投入に伴ってシステムの再起動および診断処理の開始が行われる。ステップS401およびステップS402に示した処理の詳細は、図3を用いて説明したステップS101およびステップS102の処理と概略同様であるため、説明を省略する。その後、処理はステップS403へ進む。
ステップS403およびステップS404では、診断処理の進行に伴って、各種確認内容が出力され、出力された確認内容に対して定期点検ボタン59dが操作されたことが確認される。CPU31、41は、記憶装置33、43から、診断プログラムの実行に伴って確認される各種確認内容に対応した音声データを読み出し、音声データに基づいて生成された音声信号をスピーカ60へ出力することで、保守点検員に対して確認内容を通知する音声を再生する(ステップS403)。確認内容を通知する音声の再生は、1項目(1つの確認内容)ごとに行われ、保守点検員は、スピーカ60から再生された確認内容を通知する音声に従って確認を行い、定期点検ボタン59dを押下する。
ここで再生される通知音声は、例えば、「電源ランプが点灯していますか?」、「故障ランプ(インジケータ53)は消灯していますか?」、「故障ランプが点灯しましたか?(インジケータ53の点灯チェック)」、「ブザー(警報出力部54)は鳴動していませんか?」、「ブザーが正しい音量で鳴動しましたか?(警報出力部の音量チェック)」、「警報ランプは消灯していますか?」、「警報ランプが点灯しましたか?(インジケータ53の点灯チェック)」、「レベルモニタランプは消灯していますか?」、「その他外観に異常はありませんか?」等、CPU31、41による自己診断が困難であり、保守点検員が五感で点検すべき内容である。そして、CPU31、41は、通知音声の出力後、所定の時間、保守点検員による定期点検ボタン59dの操作を待ち受け、定期点検ボタン59dが操作されたか否かを判定する(ステップS404)。定期点検ボタン59dが保守点検員によって操作されなかったと判定された場合、本フローチャートに示された処理は終了する。定期点検ボタン59dが保守点検員によって操作されたと判定された場合、処理はステップS405へ進む。
ステップS405では、音声による通知および確認を行うべき全ての確認内容について音声の出力および保守点検員による確認操作(定期点検ボタン59dの押下)が行われたか否かが判定される。CPU31、41は、上記ステップS404の判定処理において確認操作が行われたと判定された都度、確認状況の更新を行うことで、実行中の診断プログラムにおける全ての確認内容について音声の出力および保守点検員による確認操作が行われたか否かを判定する。全ての確認内容についての通知および確認が終了していないと判定された場合、処理はステップS403へ進む。即ち、本フローチャートに示された処理では、全ての確認内容についての通知および確認が終了するまで、ステップS403からステップS405の処理が繰り返される。全ての確認内容についての通知および確認が終了したと判定された場合、処理はステップS406へ進む。
ステップS406では、保守点検情報が保存される。CPU31、41は、保守点検が行われた日時情報を含む保守点検情報を、USB接続端子58に接続された外部の記憶装置、または記憶装置33、43に保存する。ここで、保守点検情報に含まれる日時情報は、ステップS104と同様、保守点検が行われたタイミングを事後的に確認可能な日時情報であればよい。その後、本フローチャートに示された処理は終了し、感震装置1dは、通常運転状態となる。
本実施形態によれば、保守点検において、保守点検員に通知された全ての確認内容に対して、保守点検員が確認操作(定期点検ボタン59dの押下)を行った場合にのみ、保守点検情報が保存される。このため、保守点検員が作成した保守点検チェックシート等の記録帳票に記録されている日時と、保守点検情報に含まれる日時情報とを照合することで、保守点検員が保守点検を行うための場所に実際に居たこと、および全ての確認項目について保守点検が行われたこと、を事後的に確認することが出来る。
第一の実施形態に係る感震装置の構成を示す図である。 実施形態に係る感震装置の外観における構成を示す図である。 第一の実施形態に係る感震装置の保守点検の流れを示すフローチャートである。 第二の実施形態に係る感震装置の構成を示す図である。 第二の実施形態に係る感震装置の保守点検の流れを示すフローチャートである。 第三の実施形態に係る感震装置の構成を示す図である。 第三の実施形態に係る感震装置の保守点検の流れを示すフローチャートである。 第四の実施形態に係る感震装置の構成を示す図である。 第四の実施形態に係る感震装置の保守点検の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1、1b、1c、1d 感震装置
2、2b、2c、2d 制御ユニット
3、4 処理部
5 入出力部
6 電源部
7、8 センサユニット
31、41 CPU

Claims (5)

  1. 建物の揺れを感知する感震装置であって、
    該感震装置が有する所定の機能が正常に動作するか否かを診断するための診断処理を実行する診断手段と、
    前記診断手段による前記診断処理が行われている間に、ユーザに対して保守点検のための確認内容を出力する確認内容出力手段と、
    前記確認内容出力手段によって出力された確認内容が前記ユーザによって確認される保守点検が行われたことを示す情報であって、該保守点検が行われた時刻を含む保守点検情報を、該感震装置に接続された記憶装置に保存する保守点検情報保存手段と、
    を備える感震装置。
  2. 前記診断手段は、該感震装置の電源が投入されたことに伴って該装置が起動した際に、前記診断処理を実行する、
    請求項1に記載の感震装置。
  3. 前記診断処理の終了後に、前記ユーザによる完了操作が行われたか否かを判定する完了操作判定手段を更に備え、
    前記保守点検情報保存手段は、前記完了操作判定手段によって前記完了操作が行われたと判定された場合に、前記保守点検情報を保存する、
    請求項1または2に記載の感震装置。
  4. 前記確認内容出力手段による出力が行われている間、前記ユーザによって所定の操作が継続されていたか否かを判定する継続操作判定手段を更に備え、
    前記保守点検情報保存手段は、前記継続操作判定手段によって前記所定の操作が継続されていたと判定された場合に、前記保守点検情報を保存する、
    請求項1または2に記載の感震装置。
  5. 前記確認内容出力手段による出力を確認した前記ユーザによって行われるべき確認操作が行われたか否かを判定する確認操作判定手段を更に備え、
    前記保守点検情報保存手段は、前記確認操作判定手段によって前記確認操作が行われたと判定された場合に、前記保守点検情報を保存する、
    請求項1または2に記載の感震装置。
JP2008258760A 2008-10-03 2008-10-03 感震装置 Active JP5101450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008258760A JP5101450B2 (ja) 2008-10-03 2008-10-03 感震装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008258760A JP5101450B2 (ja) 2008-10-03 2008-10-03 感震装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010091291A true JP2010091291A (ja) 2010-04-22
JP5101450B2 JP5101450B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=42254168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008258760A Active JP5101450B2 (ja) 2008-10-03 2008-10-03 感震装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5101450B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012202943A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 National Research Institute For Earth Science & Disaster Provention 地震動計測装置、それを用いた地震動計測システム及び地震動計測方法
JP2016205986A (ja) * 2015-04-22 2016-12-08 三菱電機株式会社 地震感知装置およびエレベータ装置
JP2018159636A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 日東工業株式会社 感震器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05319628A (ja) * 1992-05-15 1993-12-03 Alps Electric Co Ltd プリンタの紙送り制御方法および装置
JPH07181845A (ja) * 1993-12-22 1995-07-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004245725A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Serendi:Kk 地震検出装置とそれを用いる遮断弁装置
JP2006244287A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Osaka Gas Co Ltd 製品履歴管理装置及び製品修理方法
JP2007140738A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 作業支援装置及び作業支援システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05319628A (ja) * 1992-05-15 1993-12-03 Alps Electric Co Ltd プリンタの紙送り制御方法および装置
JPH07181845A (ja) * 1993-12-22 1995-07-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004245725A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Serendi:Kk 地震検出装置とそれを用いる遮断弁装置
JP2006244287A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Osaka Gas Co Ltd 製品履歴管理装置及び製品修理方法
JP2007140738A (ja) * 2005-11-16 2007-06-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 作業支援装置及び作業支援システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012202943A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 National Research Institute For Earth Science & Disaster Provention 地震動計測装置、それを用いた地震動計測システム及び地震動計測方法
JP2016205986A (ja) * 2015-04-22 2016-12-08 三菱電機株式会社 地震感知装置およびエレベータ装置
JP2018159636A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 日東工業株式会社 感震器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5101450B2 (ja) 2012-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5101450B2 (ja) 感震装置
JP4510071B2 (ja) 感震システム
JP2006018598A (ja) 警報器
JP4650892B2 (ja) 地震感知装置
JP4525702B2 (ja) 非常用照明システム
JP2001126172A (ja) 火災報知設備
WO2016174975A1 (ja) パッケージ型自動消火設備
JP2015022417A (ja) 回路部、検知器およびこれらを備えた警報システム
JP5279171B2 (ja) アナログ式火災感知器
JP2011039676A (ja) 監視装置及び警報通知方法
US10005640B2 (en) Elevator alert status indicator
JP6868405B2 (ja) 報知システム
JP2014149866A (ja) 多機能操作装置及び警報器
JP6543151B2 (ja) 火災報知設備及び火災受信機
JP2010224676A (ja) 火災受信機
JP2004126826A (ja) 火災報知設備
JP5038482B2 (ja) 警報器
JP5518543B2 (ja) 確認装置
JP4282463B2 (ja) リモート監視システム
JP2009252188A (ja) フォールトトレラントサーバの動作確認方法及び検査支援プログラム
JP2011203930A (ja) 多機能操作装置
JP3460310B2 (ja) 防災端末器の自動登録機能を備えた火災受信機
JPS6327274Y2 (ja)
JP4437332B2 (ja) 非常用照明システム
JP3190621U (ja) 警報器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5101450

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250