JP2001126172A - 火災報知設備 - Google Patents

火災報知設備

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JP2001126172A JP30164099A JP30164099A JP2001126172A JP 2001126172 A JP2001126172 A JP 2001126172A JP 30164099 A JP30164099 A JP 30164099A JP 30164099 A JP30164099 A JP 30164099A JP 2001126172 A JP2001126172 A JP 2001126172A
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善徳 篠原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鳴動により詳細な情報を提供するとともに、
確実な保守点検機能を有する火災報知設備を提供する。 【解決手段】 火災受信機20と、地区ベル61…とを
備え、端末機器として火災を感知し火災検出信号をL1
線を介して火災受信機20に送信する火災感知器41,
41と、操作ボタンが操作されると発信機信号をL1線
およびA線を介して火災受信機20に送信する発信機4
2とを有する火災報知設備10において、火災受信機2
0は、保守点検の際に、火災感知器41からL1線を介
して火災検出信号が送信されると地区ベル61を1回鳴
動させ、発信機42からL1線およびA線を介して発信
機信号が送信されると地区ベル61…を1回ずつ鳴動さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の地区ごと
に設けられた端末機器と、これら端末機器を統括制御し
ながら全地区の火災を監視する火災受信機とを備える火
災報知設備に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物等に設けられる火災報知設備の一
般的な構成を図11に簡単に示した。図11に示す火災
報知設備1は、建築物の管理人室等に設けられている火
災受信機2と、L’線およびコモン線C’を介して火災
受信機2に接続される火災感知器4等の端末機器と、
L’線、コモン線C’およびA’線を介して火災受信機
2に接続される発信機3と、ベル回線B’を介して火災
受信機2に接続される地区ベル5等から構成される。
【0003】このような火災報知設備1においては、正
常に作動するか否かを確認するため定期的に保守点検が
行われるようになっている。火災報知設備1における保
守点検は、たとえば火災感知器4等を試験する作業者と
火災受信機2側の作業者の二人で行い、次のように行わ
れる。試験担当の作業者が火災感知器4に対して試験器
具により煙等を向けることによって、火災感知器4を擬
似的に発報させると、その感知器4からL’線を介して
火災検出信号が火災受信機2に対して出力される。火災
受信機2は、その火災検出信号に基づき、信号を出力し
た火災感知器4が設置されている地区(たとえば1つの
フロア)の地区ベル5を短く鳴動させる。これにより、
火災感知器4、火災受信機2および地区ベル5に至る回
線が正常であることが確認できる。
【0004】また、発信機3の場合、作業者は、実際の
火災発生時同様に発信機3を押すと、発信機3からL’
線、A’線それぞれを介して火災受信機2に対して発信
機信号が出力される。火災受信機2は、保守点検時につ
いては、L’線、A’線からの発信機出力に基づき、地
区ベル5を短く鳴動させる。これにより、発信機3、火
災受信機2および地区ベル5に至る回線が正常であるこ
とが確認できる。火災受信機2に前記火災検出信号や前
記発信機信号が入力した際には、地区ベル5の鳴動に対
応するように、火災受信機2に設けられた地区窓(図示
せず)のLED(発光ダイオード)が点灯し、火災受信
機2側の作業者も試験状況を知ることができる。また、
発信機信号の場合、A’線からの出力により、火災受信
機2の発信機表示灯(図示せず)も点灯する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に火
災報知設備は、通常の火災監視時、火災感知器が火災を
感知すると、最初の発報では感知器を一旦復旧させ、所
定時間後再び発報すると火災と判断する機能(蓄積受信
機能)を有する。しかしながら、上記のような保守点検
時は、作業時間の短縮のため、この蓄積機能を解除し、
火災感知器を1回作動させることで確認している。した
がって、保守点検時、感知器4および発信機3のいずれ
であっても、地区ベル5の鳴動も前記地区窓の点灯も同
様の状態となる。このような状態では、発信機3の点検
の場合、A’線に断線等の異常があってもL’線が正常
である場合には、正常時と全く同様に地区ベルが鳴動す
るので、発信機3側の作業者はA’線の異常を見落とす
可能性があった。
【0006】また、上記のような保守点検時、全ての地
区について終了したか否かは、作業員がチェックシート
等に記入することによりチェックしていたが、人為的な
作業であれば当然に記入ミスの可能性があり、もし記入
ミスがあれば、点検漏れが生じるおそれがあった。
【0007】さらに、これまでの火災報知設備では、保
守点検時、前述のように全地区の地区ベル等の鳴動を通
常の監視時よりははるかに短くするか、場合によっては
鳴動を完全に停止していた。このような点検中に実際に
火災が発生しても地区ベルが鳴動せず、居住者等が実際
の火災の発生に気づかない可能性があった。保守点検中
であっても肝心の火災発生が報知できないことは実際の
状況に対応したものとは言えず重大な問題であった。
【0008】加えて、図1の火災受信機2は、一般的に
「P型」と呼ばれるタイプのものであるが、これまでP
型の火災受信機には、火災監視や保守点検等に関連する
諸事項の履歴を記憶する機能がなかった。したがって、
火災発生時や保守点検時の時刻やそのときの操作手順等
について、後から呼び出し解析等することができず、保
守点検時等において過去の事実を生かして改善するとい
ったことはできなかった。
【0009】以上のように、これまでの火災報知設備
は、特に保守点検機能において、不完全な部分が幾つも
あり、実際の状況を鑑みると十分なものとは言えなかっ
た。
【0010】また、火災報知設備1に備えられる地区ベ
ル5について、感知器からの1回目の発報により感知器
が設置されている階(当該階)とその上の階(直上階)
で鳴動させ、2回目の発報もしくは発信機の作動で建物
内の全ての階で鳴動させる(全館鳴動)区分鳴動方式を
採用しているものもある。しかし、どちらの場合でも地
区ベル5の鳴動音は同一のため、実際に火災が発生した
ことは分かるが、それ以上の情報を得ることができなか
った。すなわち、これまでの火災報知設備の鳴動機能
は、前述のように保守点検時にも、実際の火災発生時に
も、作業者や居住者等に対して、漠然とした情報を提供
するだけのもので、作業者や居住者が要するより詳細な
情報を知らせるものではなかった。
【0011】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、より確実な保守点検を行うことができ実際の状況
に対応した保守点検機能を有する火災報知設備を提供
し、また、詳細な情報を知らせることができる鳴動機能
を有する火災報知設備を提供することを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の発明は、たとえば図1お
よび図9に示すように、複数の地区ごとに設けられた端
末機器と、各地区ごとに設けられ警報を発する地区音響
(地区ベル61)と、各地区の前記端末機器と前記地区
音響を統括制御しながら全地区の火災監視と火災発生の
報知を行う火災受信機(20)とを備え、前記端末機器
として、火災を感知し火災検出信号を所定の1線路(L
1線、L2線、またはL3線)を介して前記火災受信機
に送信する火災感知器(41)と、外部から操作される
と発信機信号を前記所定の1線路を含む2線路(L1
線、L2線、またはL3線、およびA線)を介して前記
火災受信機に送信する発信機(43)を有する火災報知
設備(10)において、前記火災受信機は、前記火災感
知器と前記発信機の保守点検の際に、前記火災感知器か
ら前記所定の1線路を介して前記火災検出信号が送信さ
れると前記地区音響を所定回数鳴動させ、前記発信機か
ら前記2線路それぞれを介して前記発信機信号が送信さ
れると前記地区音響を前記所定の1線路に対応して前記
所定回数鳴動させることに加えて別の1線路に対応して
所定追加回数鳴動させることを特徴とする。
【0013】請求項1に記載の発明によれば、火災感知
器と発信機の保守点検の際に、火災感知器から前記所定
の1線路を介して火災受信機に対して火災検出信号が送
信されると地区音響が所定回数鳴動し、発信機から前記
2線路それぞれを介して火災受信機に対して発信機信号
が送信されると、地区音響が(所定回数+所定追加回
数)鳴動するので、試験対象によって地区音響の鳴動パ
ターン(回数)が変わり、実際に試験作業を行っている
者は、発信機の試験を行ったにも拘わらず所定回数しか
鳴動しなければ、発信機から火災受信機に対して信号を
送る2線路のうち1方の線に異常があるとすぐに気づく
ことができる。ここで、「所定回数」あるいは「追加所
定回数」について、具体的な数字は特に限定されず、た
とえば、それぞれ1回ずつに設定し、火災感知器からの
信号については1回鳴動し、発信機からの信号について
は2回鳴動するように構成してもよい。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、たとえば
図1、図3および図8に示すように、複数の地区ごとに
設けられた端末機器(火災感知器41、発信機42)
と、各地区の端末機器を統括制御しながら全地区の火災
発生を監視する火災受信機(20)とを備える火災報知
設備(10)において、前記火災受信機は、各地区の端
末機器の保守点検の際に、保守点検が終了していない地
区のみ表示する表示手段(表示器73)を有することを
特徴とする。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、保守点検
の際に、表示手段によって、保守点検が終了していない
地区のみ表示されるので、何れの地区が終了していない
か確実に知ることができる。ここで、表示手段における
表示形態は、特に限定されないが、たとえば、「1F」
というように地区名そのものでもよいし、地区ごとにナ
ンバー等を付しておきそれを表示させるようにしてもよ
い。また、一度に複数の地区を表示してもよいし、1つ
の地区のみ表示しスイッチ等により表示を切り替えるよ
うに構成してもよい。
【0016】請求項2に記載の発明において、請求項3
に記載の発明のように、火災受信機が、保守点検を途中
で止めた場合に保守点検が終了していない地区がある旨
を表示する未保守点検表示手段(保守中表示灯32a)
を備えていてもよい。請求項3に記載の発明によれば、
保守点検を途中で止めた場合、未保守点検表示手段によ
って保守点検が終了していない地区がある旨の表示がさ
れるので、保守点検状態の解除後も保守点検が終了して
いない地区があることを把握できる。ここで、未保守点
検表示手段は、請求項2の表示手段を活用してもよい
し、この表示手段とは別のものであって、たとえば、表
示灯のようなものでもよい。
【0017】請求項1〜3において、端末機器として
は、火災感知器、発信機の他に、たとえば、防排煙機
器、消火栓、ガス検知機等が挙げられ、1地区に同じ端
末機器が複数設けられていてもよい。
【0018】請求項4に記載の発明は、たとえば図1お
よび図10に示すように、複数の地区ごとに設けられた
火災感知器(41)と、各地区の前記火災感知器を統括
制御しながら全地区の火災発生を監視する火災受信機
(20)とを備え、火災が発生した時および保守点検時
のいずれの時も、前記火災感知器から前記火災受信機に
対して火災検出信号が送信されるようになっている火災
報知設備(10)において、前記火災受信機は、保守点
検時、ほぼ同じ時間帯に前記火災検出信号を2回以上受
信すると、保守点検状態(保守点検モード)を自動的に
解除することを特徴とする。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、火災受信
機は、保守点検時、ほぼ同じ時間帯に前記火災検出信号
を2回以上受信した場合、つまり、保守点検による火災
検出信号の他に、実際の火災による火災検出信号を受信
した可能性がある状態では、保守点検状態が自動的に解
除されることから、火災報知設備全体の機能が通常の状
態に戻り、たとえば、地区音響が設置され保守点検時に
は通常時よりも地区音響が短くあるいは停止していたと
しても、元の状態に戻り長く鳴動するようになり、火災
の発生を居住者に報知したりできるようになり、火災に
気づくことができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、たとえば図1お
よび図7に示すように、複数の地区ごとに設けられた火
災感知器(41)と、各地区ごとに設けられ警報を発す
る地区音響(地区ベル61)と、各地区の前記火災感知
器と前記地区音響を統括制御しながら全地区の火災監視
と火災発生を報知する火災受信機(20)とを備え、前
記火災感知器が火災を感知すると前記火災受信機に対し
て火災検出信号を送信し、前記火災受信機は前記火災検
出信号を受信すると前記地区音響を鳴動させるようにな
っている火災報知設備において、前記火災受信機は、1
回目の火災検出信号を受信した時と、2回目の火災検出
信号を受信した時では、前記地区音響を異なる状態で鳴
動させることを特徴とする。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、火災受信
機が1回目の火災検出信号を受信した時と、2回目の火
災検出信号を受信した時では、居住者等は地区音響の鳴
動を聞くことによって火災が発生したのか、火災がさら
に拡大したのかを区別することができる。特に、請求項
6のように、火災受信機が、1回目の火災検出信号を受
信したときは、この火災検出信号を発信した火災感知器
が設けられた地区を中心に地区音響を鳴動させ、2回目
の火災検出信号を受信した時は、全地区に亘って地区音
響を鳴動させる区分鳴動方式を採用している場合には、
地区音響の鳴動の変化により火災の危険度がさらに増し
たことが分かり、緊急に避難を要することが分かる。請
求項6において、「火災検出信号を発信した火災感知器
が設けられた地区を中心に鳴動させる」とは、その火災
感知器が設けられた地区(当該階)のみ、あるいは当該
階とその直上階等の近隣の階を鳴動させるということで
ある。
【0022】請求項5または6において、たとえば、請
求項7に記載の発明のように、1回目の前記火災検出信
号を受信したときは前記地区音響を連続鳴動させ、2回
目の前記火災検出信号を受信したときは前記地区音響を
断続鳴動させるといったことでもよい。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか記載の火災報知設備において、たとえば図1に
示すように、前記火災受信機の履歴情報を記憶する記憶
手段(履歴記憶部25)を備えることを特徴とする。
【0024】請求項8に記載の発明によれば、火災受信
機の履歴情報を記憶する記憶手段を備えていることか
ら、この記憶手段から火災受信機の履歴情報を取り出す
ことによって、火災発生時や保守点検時の詳細事項につ
いて、後から解析等することかできるので、以後の処理
や操作等を改善することができたり、また、非火災報が
出た場合には非火災報が出やすい地区や時間帯をチェッ
クしたりできるようになる。
【0025】ここで、「履歴情報」とは、火災受信機の
諸活動に関する情報であり、たとえば、火災受信機から
各端末機器に対して出力した制御信号についての情報や
端末機器から入力された応答信号の情報や、さらには作
業者等が操作スイッチ等を介して入力した指示等であ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
火災報知設備の一例である火災報知設備10の構成を示
すブロック図であり、該火災報知設備10は、主に火災
受信機20、端末機器群40、および地区ベル群60と
から構成される。火災報知設備10は、たとえば、複数
のフロアを有する建築物に設置されて、この建築物の1
つのフロアを1つの地区として、建築物全体の火災監視
および火災の報知、あるいは消火作業等に関連する防災
活動全般を担うものである。
【0027】火災受信機20は、たとえば、建築物の防
災センターや管理人室等に設置され、火災報知設備10
全体を統括・制御するもので、いわゆるP型受信機とよ
ばれるものである。図2には火災受信機20の正面図を
示した。火災受信機20は、図1に示すように、CPU
(Central Processing Unit)21と、このCPU21
に接続されたROM(Read Only Memory)27、RAM
(Random Access Memory)22、表示部28、端末用イ
ンターフェース29、ベル用インターフェース30、P
C用インターフェース26、履歴記憶部25、音響部2
4、操作部23とからなる。
【0028】ROM27は、火災受信機20を作動させ
るための各種制御プログラムや制御データを格納するも
ので、RAM22は一時的にデータ等を記憶するもの
で、CPU21は、ROM27内の制御プログラムや制
御データにしたがって、RAM22を作業領域としなが
ら、火災受信機20の各動作を制御するようになってい
る。
【0029】表示部28は、火災報知設備10の現在の
状況を表示するためのもので、図2に示すように、火災
受信機20の正面に設けられており、第1表示部28
a、第2表示部28b、第3表示部28cとからなる。
図3には、第2表示部28b、第3表示部28cの詳細
を示した。第1表示部28aは、各地区ごとに地区窓7
0,70…が設けられ、各地区窓70にはそれぞれLE
D71が1個設けられ、各地区の端末機器から火災受信
機20に対して信号が入力した際に、LED71が点灯
し、その地区におけるイベントの発生を火災受信機20
近傍の作業員等に知らせるようになっている。なお、図
2では、便宜的に20個の地区窓70,70…を示して
いる。また、符号70aは、たとえば「1階フロア」等
の地区名が記されたフロアプレートである。
【0030】第2表示部28bには、火災報知設備10
に付属する各種機能が動作中であるか否かを表示するL
ED群32が設けられている。たとえば、保守点検状態
(保守点検モード)であれば保守中表示灯32aが点滅
するようになっており、この保守中表示灯32aは、保
守点検が終了していない地区が残っている状態で、保守
点検モードを解除してしまった場合には、点滅状態を保
持するようになっている。すなわち、保守灯表示灯32
aが本発明の未保守点検表示手段となる。
【0031】また、火災報知設備10内のいずれかの発
信機42(図1)が作動した場合には発信機表示灯32
bが点灯するようになっている。また、感知器41(図
1)により火災が発生したことが検出されると、火報火
災代表灯32eが点灯するようになっている。第2表示
部28bには、警報音を発する警報ブザー部(音響部)
72aや、電話ジャック73に接続された電話機用の電
話スピーカー部72bが設けられている。火災受信機2
0では、いずれかの地区の地区ベル61(図1)が鳴動
すると、警報ブザー部72aからも警報音が発せられる
ようになっている。
【0032】第3表示部28cには、3桁7セグメント
の表示器73が設けられており、この表示器73にエラ
ーコード等が表示されるようになっている。また、表示
器73の下方にアップ用スイッチ74とダウン用スイッ
チ75が設けられている。火災報知設備10では、各地
区を構成する回路(地区回路)のそれぞれにナンバーが
付与されており、保守点検モード時、空回線(火災監視
に寄与しない回線)ではなくて保守点検が終了していな
い地区回路について、表示器73にそのナンバーが表示
されるようになっている。つまり、表示器73が本発明
の表示手段である。
【0033】したがって、この表示器73における表示
は、保守点検開始直後では、空回線以外の全ての地区回
路のナンバーを表示できるようになっている。このナン
バー表示について、アップ用スイッチ74を操作すれば
表示され得る地区回路について1つずつ順に大きなナン
バーを表示させることができ、ダウン用スイッチ75を
操作すれば同様に1つずつ順に小さなナンバーを表示さ
せることができるようになっている。そして、保守点検
が終了していない地区が残っている状態で、保守点検モ
ードから通常の監視モードに戻った場合には、表示器7
3内の未試験地区の表示は残される。アップ用スイッチ
74とダウン用スイッチ75の直上には、これらスイッ
チが作動可能であることを表示するための回線選択表示
灯76,76が設けられている。
【0034】操作部23は火災報知設備10における各
種作業や端末機器の復旧等を作業者が指示するための各
種スイッチからなるものである。操作部23は、外観上
は操作部23単独で設けられているものではなく、図3
に示すように、表示部28の第2表示部28bおよび第
3表示部28c内に設けられている。すなわち、操作部
23は、第2表示部28bに設けられている音響停止ス
イッチ77、地区音響停止スイッチ78、および第3表
示部28cに設けられているスイッチ群33とからな
る。
【0035】音響停止スイッチ77は、火災受信機20
の警報ブザー部72aが鳴動している場合にこれを停止
するもので、地区音響停止スイッチ78は、各地区の地
区ベル61(図1)が鳴動している場合にこれを停止す
るものである。スイッチ群33は、火災報知設備10に
おいて行われる各種機能をON/OFFするもので、た
とえば、全館(建築物全体)の地区ベルを鳴動させる場
合に操作する全館鳴動スイッチ33a等を有する。ま
た、全館を保守点検機能(保守点検モード)に切り替え
たり、保守点検モードから通常の監視状態に戻す、図示
しない保守スイッチが火災受信機内部の基板に設けられ
ている。さらに、必要に応じて、各スイッチの上には動
作中であるか否かを表示するために、表示灯(たとえば
表示灯33aa)が設けられている。
【0036】音響部24は、地区ベル61、61…(図
1参照)の鳴動を制御するもので、地区ベル群60と音
響部24は、ベル用インターフェース30を介して接続
されている。
【0037】履歴記憶部25は、本発明の記憶手段であ
り、火災受信機20に対して各地区回路の端末機器から
入力したイベント情報や、操作部23における各種スイ
ッチ操作等、火災受信機20に発生する全ての動作に関
する情報(以下、履歴情報とする)をその時刻とともに
記録するものである。書き込み可能なデータ項目は約1
万点であり、容量を超えると古い順に消去され、常に最
新のデータが記憶されるようになっている。履歴記憶部
25は、具体的には、火災受信機20内に取り付けられ
た履歴収集基板80(図4)からなり、図5に示すよう
に、機能的には火災受信機20の火災報知活動とは独立
した記憶媒体であると言えるもので、外部のPC(パー
ソナルコンピュータ)100を接続することによって、
履歴収集基板80から火災受信機20の履歴情報をデー
タとして読み出すことができるようになっている。
【0038】履歴収集基板80には、CPU81、メモ
リ82、時計部83、コンデンサ84、ディップスイッ
チ85等が設けられている。CPU81は、火災受信機
20から履歴情報を受け取るための通信ポート81a
と、外部のPC100に履歴情報のデータを出力するた
めの通信ポート81bとを有し、履歴情報の出入力を制
御するものである。火災受信機20から入力する情報
は、受信機用インターフェース87,88を介して入力
する。なお、通信ポート81aを介しての火災受信機2
0との通信はクロック同期通信であり、通信ポート81
bを介しての外部のPC100との通信は調歩同期通信
を採用している。
【0039】メモリ82は、火災受信機20の履歴情報
が記憶される領域で、SRAM(static RAM)からな
り、火災受信機20の電源が入っている限りデータは保
持される。電源が停電等により供給されなくなった場合
にも、バックアップ用コンデンサ84により、72時間
以上バックアップされるようになっている。時計部83
は4桁の7セグメント表示器であり、時刻を計時するも
ので、±キー86で調整可能になっている。ディップス
イッチ85は通信状態を設定するものである。履歴収集
基板80には、PC用インターフェース26(図1)が
取り付けられ、このPC用インターフェース26に外部
PC100を接続することによって、メモリ82に記憶
されている履歴情報を、PC100に取り出すことがで
きるようになっている。なお、PC用インターフェース
26としては、たとえば、RS232やRS485I/
Fが用いられている。
【0040】端末機器群40は、各地区ごとに設置され
ている各々の端末機器からなる。1地区を構成する回路
(地区回路)は、コモン線CとL1線(またはL2線、
あるいはL3線)に、端末機器としての感知器41,4
1と発信機42が並列に接続されてなる。コモン線Cと
L1線(L2線、L3線)は、端末用インターフェース
29を介して、火災受信機20と接続されており、火災
受信機20からの制御信号がコモン線Cを介して各端末
機器に出力され、各端末機器からの応答信号はL1線
(L2線、L3線)を介して火災受信機20に対して出
力されるようになっている。なお、本明細書中では、L
1線、L2線、L3線を区別しないときは、L線と言う
こともあり、L1線、L2線、L3線あるいはこれらの
総称としてのL線が本発明における「所定の1線路」で
ある。
【0041】図1では、便宜的に3つの地区を示してい
る。図1において、感知器41,41は周知の煙型の火
災感知器であり、火災を感知すると火災受信機20に対
してL1線(L2線、L3線)を介して火災検出信号を
送信する。また、発信機42は押しボタン(図示せず)
を備え、居住者等が火災発生に気づいた際にその押しボ
タンを押すと、火災受信機20に対して火災が発生した
旨の信号である発信機信号を送信するものである。各地
区の発信機42は、コモン線CとL1線(L2線、L3
線)だけでなく、全ての地区を結ぶA線にも接続されて
おり、発信機42が押されると、L1線(L2線、L3
線)だけでなく、A線を介して火災受信機20に対して
発信機信号を出力するようになっている。すなわち、各
地区の発信機42は、火災受信機20に対して、L1線
(L2線、L3線)とA線の2線路により発信機信号を
送信するようになっている。
【0042】なお、平常時、各地区回路のコモン線−L
線間には一定の電圧(たとえば、24V)が印加されて
おり、感知器41が火災を感知すると一定の電圧(たと
えば6V)に下がり、それが火災検出信号となる。一
方、発信機42の押しボタンが押されたときは短絡状態
となり、0Vに近い値にまで電圧が下がり、それが発信
機信号となる。さらに、各地区回路の末端には、終端器
43が設けられており、この終端器43から所定の電圧
信号が火災受信機20に対して定期的に出力されること
によって、火災受信機20はその地区回路の断線の有無
を監視できるようになっている。
【0043】地区ベル群60は、各地区に設置されてい
る警報用の地区音響である地区ベル61からなる。各地
区の地区ベル61は、全ての地区に共通であるベルコモ
ン線BCと1地区ごとのベル回線B1(あるいはB2)
に接続されている。これらベルコモン線BCとベル回線
B1(B2)は、ベル用インターフェース30を介し
て、火災受信機20に接続されており、火災受信機20
からの制御信号がベルコモン線BCを介して各地区ベル
61に出力され、各地区ベル61からの応答信号は、ベ
ル回線B1(B2)を介して火災受信機20に対して出
力されるようになっている。ベル回線B1(B2)に接
続された地区ベルは、火災受信機20からの制御信号に
より鳴動するようになっている。なお、図1では、便宜
的に2地区のベル回線と、各ベル回線に3つずつの地区
ベル61を示している。
【0044】火災受信機20は、ROM27中に各地区
回路とベル回線の1つを連動させるためのデータ(連動
データ)を有しており、1つの地区でイベントが発生し
た場合に、その地区に対応した箇所の地区ベル61を鳴
動させるようになっている。すなわち、火災受信機20
は、感知器41から1回目の火災検出信号が入力したと
きは、連動データに基づいて、その感知器41が設けら
れた地区(当該階)および直上階の地区ベル61を鳴動
させ、その後、2回目の火災検出信号が入力したとき
は、連動データに無関係に全館の地区ベル61を鳴動さ
せるようになっている(区分鳴動方式)。
【0045】前記区分鳴動方式において、1回目の火災
検出信号に対応する鳴動は連続鳴動であり、2回目の火
災検出信号に対応する鳴動は断続鳴動である。図6に、
地区ベル群60の鳴動を行わせる回路の概略を示した。
図6には、ベルコモン線BCと、そのベルコモン線から
分岐し、1地区の地区ベルが接続される線路BC1、B
C2…BCnと、その線路BC1、BC2…BCnに設
けられているスイッチs1、s2…snおよび端子b
1,b2…bnを示した。
【0046】端子b1,b2…bnの各々は地区ベル6
1(図1)が接続されるものである。正確には線路BC
1は複数の端子b1を有するが、図6では便宜的に1個
のみ示している。線路BC2、…BCnについても同様
である。また、ベルコモン線BCには、リレーrbが設
けられている。図6において、リレーrbおよび線路B
C1のスイッチs1が閉じられると、端子b1に接続さ
れている地区ベル61が鳴動する。この場合、リレーr
bを閉じた状態に保持することで連続鳴動し、リレーr
bを断続的に開閉することで断続鳴動するようになって
いる。線路BC2と線路BC3についても同様である。
【0047】上記火災報知設備10においては、図示し
ない保守スイッチを操作することによって通常の火災監
視モードから保守点検モードに切り替わる。この保守点
検モード時においても、通常の火災監視モード同様に、
端末機器群40と地区ベル群60は連動データに基づ
き、連動するようになっている。ただし、通常の監視モ
ードとは異なり、保守点検モード時は、より鳴動時間が
短く設定されている。
【0048】そして、保守点検時、感知器41に異常が
なければL線を介して火災検出信号が火災受信機20に
対して送信され、火災受信機20は、その信号を受けて
連動データに基づき対応する地区ベルを1回鳴動させ
る。また、発信機42に異常がなければ、L線およびA
線を介して発信機信号が火災受信機20に対して送信さ
れ、火災受信機20は、それぞれの回線からの発信機信
号に応じて1回ずつ、つまり計2回、連動データに基づ
いて対応する地区ベルを鳴動させるようになっている。
なお、発信機42からの発信機信号による鳴動は、火災
である可能性が高いということから、いきなり全館鳴動
させるようになっている。
【0049】さらに、火災報知設備10の保守点検モー
ド中、1地区の保守点検中に別の地区からの火災検出信
号が火災受信機20に入力した場合には、監視モードに
自動的に切り替わるようになっている。つまり、P型受
信機を有する火災報知設備は比較的小型の防災システム
であり、保守点検を最小限の人数で行うことが多く、火
災受信機を監視する作業者と端末機器の試験を行う作業
者との二人によって保守点検作業を行うと考えられる。
よって、端末機器の試験を行う者は一人であり、複数の
地区の回線から火災検出信号が火災受信機に入力した場
合には、実際に火災が発生したと考えられるので、保守
点検モードを自動的に中断し通常の監視モードに切り替
えるようにしたものである。
【0050】以下においては、監視モードあるいは保守
点検モード(保守モード)における、火災受信機20に
よって行われる各種制御処理について、フローチャート
に基づいて説明する。
【0051】図7には、通常の監視モードにおける鳴動
処理のフローチャートを示した。通常の監視モードにお
いて、ステップS1において、感知器41からの火災検
出信号が火災受信機20に入力したか否か判定される。
ステップS1において、火災検出信号が入力したと判定
されれば、ステップS2に移行する。入力していないと
判定されれば、ステップS1の判定を繰り返す。ステッ
プS2においては、火災検出信号を発した感知器41が
接続されている回線(地区回路)を検索し、次のステッ
プS3において検索の結果取得した地区回路に対応する
ベル回線を連動データに基づいて選択する。ここで選択
されるのは、既に説明したように、火災を感知した地区
回路と同じ階とその直上階である。次いで、ステップS
4では、ステップS1における火災検出信号が1報目か
否か判定する処理が行われ、1報目であれば、ステップ
S5に移行し、選択した地区回路を連続鳴動させる。ま
た、ステップS4において、1報目でないと判定した場
合には、ステップS6に移行し全館に断続鳴動させる。
ステップS5、S6後、この鳴動処理は終了する。
【0052】図8には、保守点検の際の未点検地区の表
示処理のフローチャートを示した。まずこの処理は、通
常監視モードから始まり、ステップS12において保守
モードに切り替えられたか否かの判定が行われる。ステ
ップS12において、前記の図示しない保守スイッチが
操作されて保守モードに切り替えられたと判定するとス
テップS13に移行し、切り替えられない限りステップ
S12の判定を繰り返す。ステップS13では、保守中
表示灯32a(図3)を点滅させる処理が行われる。次
いで、ステップS14において、空回線以外の点検対象
となる地区回路の回線データを取得し、ステップS15
に移行する。ステップS15において、ステップS14
において取得した回線データから保守点検が終了してい
ない地区回路の回線に付与されているナンバーを、表示
器73に表示させる処理を行う。この処理により、アッ
プ用スイッチ74とダウン用スイッチ75を操作する
と、表示器73には保守点検が終了していない地区回路
に付与されているナンバーが順送りに表示されるように
なる。
【0053】次いで、ステップS16において保守モー
ドが解除されたか否かを判定する処理が行われ、保守モ
ードが解除されていなければ、ステップS17に移行す
る。ステップS17においては、ある地区の保守点検の
試験が実行されたか(終了したか)否か判定される。実
行されたと判定されればステップS18において試験が
終了した地区回路の回線について試験済みである旨の処
理を行い、次いでステップS19において、ステップS
18の処理を基に、未試験(保守点検が終了していな
い)の地区回路の回線データを更新する処理が行われ、
ステップS15に戻る。ステップS15においては、こ
の時点で未試験の地区回路のみ表示される処理が行われ
る。また、ステップS17において試験実行されなかっ
たと判定されれば、ステップS15に戻る。
【0054】ステップS16において、保守モードが解
除されていると判定されれば、ステップS20に移行す
る。ステップS20においては、保守モードが解除され
た時点で未試験の地区回路が残っているか否か判定さ
れ、残っていればステップS21に移行し、ステップS
21において保守中表示灯32aを点滅状態を保持する
処理が行われる。ステップS20において、未試験の地
区回路が残っていないと判定されればステップS22に
移行し、保守中表示灯32aを消灯する処理が行われ
る。ステップS21およびステップS22の後は、通常
の監視モードに戻る。
【0055】図9には、保守モード中における地区ベル
の鳴動処理のフローチャートを示した。この処理が開始
すると、ステップS31において、L線から火災受信機
20に対して信号が入力したか否か判定される。入力し
たと判定すれば、ステップS32に移行する。ステップ
S32においては、さらにA線から火災受信機20に対
して信号が入力したか否か判定される。入力したと判定
すれば、ステップS34に移行し、すなわち発信機42
の試験であるとして、地区ベルを2回短く鳴動させる処
理が行われる。また、ステップS32において、A線か
ら信号が入力していないと判定されれば、ステップS3
3に移行する。ステップS33においては、ステップS
31で判断したL線に入力した信号が火災検出信号(と
同程度の電圧の信号)であったか否か判定され、火災検
出信号であればステップS35に移行し、感知器41の
試験であるとして、地区ベルを1回短く鳴動させる処理
が行われる。
【0056】ステップS31において、L線に信号が入
力していないと判定した場合、ステップS33において
火災検出信号でなかったと判定した場合、さらにステッ
プS34、ステップS35の後、ステップS31に戻
る。
【0057】図10には、1地区の保守モード中に他地
区で実際に火災が発生した場合の処理をフローチャート
で示した。保守モードが開始すると、まずステップS4
1において、火災発報があったか否か、つまり感知器か
らの火災検出信号が火災受信機20に入力したか否か判
定され、火災発報があったと判定すれば、ステップS4
2に移行する。火災発報がなければ、ステップS41の
判定を繰り返す。ステップS42では、ステップS41
で判定の対象となった火災発報が1報目であったか否か
判定される。1報目であれば、保守点検中の試験による
ものであるから問題はないものとし、再びステップS4
1に戻る。しかし、ステップS42において1報目では
ないと判定した場合には、保守点検を行っている以外の
地区から火災検出信号が発せられた状態であるので、ス
テップS43において保守モードを解除し、通常の監視
モードに戻る。
【0058】以上の火災報知設備10によれば、図7に
示したように、1回目の火災検出信号に対応する地区ベ
ルの鳴動は連続鳴動で、2回目以降の火災検出信号に対
応する地区ベルの鳴動は断続鳴動であるので、居住者等
は地区音響の鳴動を聞くことによって火災が発生したの
か、火災がさらに拡大したのかを区別することができ
る。特に区分鳴動方式を採用しているので、地区音響の
鳴動の変化により火災の危険度がさらに増したことが分
かり、緊急に避難を要することが分かる。
【0059】また、図9に示すように、保守点検時にお
いて、火災受信機20は、発信機42の試験の際、つま
りL線とA線の双方から火災受信機20に対して信号が
入力した場合には地区ベル61を断続的に2回鳴動さ
せ、感知器41の試験の際、つまりL線から火災検出信
号が1回入力した場合には地区ベル61を1回鳴動させ
て、試験対象によって鳴動パターンを変えている。よっ
て、実際に試験作業を行っている者は、発信機42の試
験を行ったにも拘わらず1回しか鳴動しなければ、一方
の線に異常があるということが確実に分かるようにな
る。
【0060】以上のように本実施の形態の火災報知設備
10は、保守点検時も通常の火災監視時においても、従
来と比較して、詳細な情報を提供する鳴動機能を有する
と言える。
【0061】さらに、火災報知設備10では、図8に示
すように、保守点検モードになると、保守点検が終了し
ていない地区のナンバーが表示器73に表示できること
から、保守点検が終了していない地区がどれであるか容
易に確認することができ点検漏れがなくなる。また、未
試験地区が残っている状態で、通常の監視モードに切り
替えた場合、保守中表示灯32aの点滅表示が保持され
るので、保守点検が終了していないことを作業者が把握
できる。さらに、表示器73における未試験地区の表示
は、点検終了後も残るので、どの地区の保守点検が終了
していないのか容易に確認できる。
【0062】また、火災報知設備20では、図10に示
すように、保守モードであっても、1報目ではない、つ
まり2報目以降の火災発報があった場合には、自動的に
保守モードを解除し通常の監視モードに戻るので、火災
報知設備10の諸動作が監視状態になり、具体的には、
保守点検時に短く鳴動していた地区ベル61が通常通り
長く鳴動するようになり、火災の発生を居住者等に報知
でき、実際の状況に対応した保守点検機能を有する火災
報知設備となる。
【0063】さらに、火災受信機20は履歴記憶部25
を備え、火災受信機20に対して各地区から入力したイ
ベント情報や、操作部23における各種スイッチ操作等
の火災受信機20に発生する動作の全てに関する履歴情
報が、その時刻とともに記録されるので、この履歴記憶
部25からデータを取り出すことによって、火災発生時
や保守点検時の詳細な時刻やそのときの操作手順等につ
いて、後から解析等できるので、以後の処理や操作等を
改善することができたり、また、非火災報が出た場合に
は非火災報が出やすい地区や時間帯をチェックできる。
このように、過去の事実から諸事項において改善できる
ようになる。
【0064】以上のように、本発明に係る火災報知設備
10は、従来よりも有用なもので、特に保守点検機能に
おいては、確実な保守点検を行うことができる上に実際
の状況に十分対応したものである。
【0065】なお、本発明の火災報知設備は、上記実施
の形態に限定されず、具体的な構成等において適宜変更
可能であることは勿論である。たとえば、保守中表示灯
について、保守中は点灯し、未保守回線が残っている状
態で保守点検を終了した場合には点滅に切り替えるよう
にしてもよい。
【0066】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、火災感
知器と発信機の保守点検の際に、火災感知器から前記所
定の1線路を介して火災受信機に対して火災検出信号が
送信されると地区音響が所定回数鳴動し、発信機から前
記2線路それぞれを介して火災受信機に対して発信機信
号が送信されると、地区音響が(所定回数+所定追加回
数)鳴動するので、試験対象によって地区音響の鳴動パ
ターン(回数)が変わり、実際に試験作業を行っている
者は、発信機の試験を行ったにも拘わらず所定回数しか
鳴動しなければ、発信機から火災受信機に対して信号を
送る2線路のうち1方の線に異常があるとすぐに気づく
ことができる。以上のように、請求項1の火災報知設備
によれば、従来と比較して、保守点検時においてより詳
細な情報を提供する鳴動機能を有し、十分な保守点検が
行える。
【0067】請求項2に記載の発明によれば、保守点検
の際に、表示手段によって、保守点検が終了していない
地区のみ表示されるので、何れの地区が終了していない
か確実に知ることができる。したがって、より確実な保
守点検が可能となる。
【0068】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の効果に加えて、保守点検を途中で止めた場合、
未保守点検表示手段によって保守点検が終了していない
地区がある旨の表示がされるので、保守点検状態の解除
後も保守点検が終了していない地区があることを把握で
きる。
【0069】請求項4に記載の発明によれば、火災受信
機は、保守点検時、ほぼ同じ時間帯に前記火災検出信号
を2回以上受信した場合、つまり、保守点検による火災
検出信号の他に、実際の火災による火災検出信号を受信
した可能性がある状態では、保守点検状態が自動的に解
除されることから、火災報知設備全体の機能が通常の状
態に戻り、たとえば、地区音響が設置され保守点検時に
は通常時よりも地区音響が短くあるいは停止していたと
しても、元の状態に戻り長く鳴動するようになり、火災
の発生を居住者に報知したりできるようになり、火災に
気づくことができる。
【0070】請求項5に記載の発明によれば、火災受信
機が1回目の火災検出信号を受信した時と、2回目の火
災検出信号を受信した時では、居住者等は地区音響の鳴
動を聞くことによって火災が発生したのか、火災がさら
に拡大したのかを区別することができる。特に、請求項
6のように区分鳴動方式を採用している場合には、地区
音響の鳴動の変化により火災の危険度がさらに増したこ
とが分かり、緊急に避難を要することが分かる。したが
って、火災監視時においてより詳細な情報を提供できる
鳴動機能を有する火災報知設備となる。
【0071】請求項8に記載の発明によれば、火災受信
機の履歴情報を記憶する記憶手段を備えていることか
ら、この記憶手段から火災受信機の履歴情報を取り出す
ことによって、火災発生時や保守点検時の詳細事項につ
いて、後から解析等することかできるので、以後の処理
や操作等を改善することができたり、また、非火災報が
出た場合には非火災報が出やすい地区や時間帯をチェッ
クしたりできるようになる。したがって、従来よりも確
実で実際の状況に対応した保守点検や、火災監視活動が
できる火災報知設備となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火災報知設備の一例を示すブロック図
である。
【図2】図1の火災報知設備に備えられる火災受信機の
正面図である。
【図3】図2の火災受信機の表示部の一部を示す拡大図
である。
【図4】図2の火災受信機内の履歴収集基板の平面図で
ある。
【図5】図4の履歴収集基板と火災受信機の関係を示す
模式図である。
【図6】図1の地区ベル群のベルコモン線の概略を示す
図である。
【図7】通常の監視モードにおける鳴動処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】保守モード中の未点検地区の表示処理を示すフ
ローチャートである。
【図9】保守モード中の地区ベルの鳴動処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】保守モード中、実際に火災が発生した場合の
保守モード解除処理を示すフローチャートである。
【図11】火災報知設備の一般的な構成を示した。
【符号の説明】
10 火災報知設備 20 火災受信機 21 CPU 22 RAM 23 操作部 24 音響部 25 履歴記憶部(記憶手段) 26 PC用インターフェース 27 ROM 28 表示部 32a 保守中表示灯(未保守点検表示手段) 73 表示器(表示手段) 29 端末用インターフェース 30 ベル用インターフェース 40 端末機器群 41 感知器(端末機器) 42 発信機(端末機器) 60 地区ベル群 61 地区ベル(地区音響) 70 地区窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 朗 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内 (72)発明者 田中 征一 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA10 AA12 AA23 AA35 AA42 AA43 AA44 BB06 CC02 CC48 DD04 DD20 EE05 EE16 FF01 FF04 FF05 FF06 FF14 FF19 FF20 GG07 GG11 GG18 GG21 GG24 GG29 GG30 GG51 GG56 GG57 GG65 GG66 GG70 GG73 5G405 AA06 AA08 AC01 AC06 AD01 AD06 AD07 BA01 CA13 CA18 CA22 CA23 CA26 CA30 CA37 CA50 CA53 DA07 DA16 DA17 DA21 DA23 DA24 EA27 EA31 EA54

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の地区ごとに設けられた端末機器と、 各地区ごとに設けられ警報を発する地区音響と、 各地区の前記端末機器と前記地区音響を統括制御しなが
    ら全地区の火災監視と火災発生の報知を行う火災受信機
    とを備え、 前記端末機器として、火災を感知し火災検出信号を所定
    の1線路を介して前記火災受信機に送信する火災感知器
    と、外部から操作されると発信機信号を前記所定の1線
    路を含む2線路を介して前記火災受信機に送信する発信
    機を有する火災報知設備において、 前記火災受信機は、前記火災感知器と前記発信機の保守
    点検の際に、前記火災感知器から前記所定の1線路を介
    して前記火災検出信号が送信されると前記地区音響を所
    定回数鳴動させ、前記発信機から前記2線路それぞれを
    介して前記発信機信号が送信されると前記地区音響を前
    記所定の1線路に対応して前記所定回数鳴動させること
    に加えて別の1線路に対応して所定追加回数鳴動させる
    ことを特徴とする火災報知設備。
  2. 【請求項2】複数の地区ごとに設けられた端末機器と、 各地区の端末機器を統括制御しながら全地区の火災発生
    を監視する火災受信機とを備える火災報知設備におい
    て、 前記火災受信機は、各地区の端末機器の保守点検の際
    に、保守点検が終了していない地区のみ表示する表示手
    段を有することを特徴とする火災報知設備。
  3. 【請求項3】火災受信機は、保守点検を途中で止めた場
    合に保守点検が終了していない地区がある旨を表示する
    未保守点検表示手段を備えていることを特徴とする請求
    項2に記載の火災報知設備。
  4. 【請求項4】複数の地区ごとに設けられた火災感知器
    と、 各地区の前記火災感知器を統括制御しながら全地区の火
    災発生を監視する火災受信機とを備え、 火災が発生した時および保守点検時のいずれの時も、前
    記火災感知器から前記火災受信機に対して火災検出信号
    が送信されるようになっている火災報知設備において、 前記火災受信機は、保守点検時、ほぼ同じ時間帯に前記
    火災検出信号を2回以上受信すると、保守点検状態を自
    動的に解除することを特徴とする火災報知設備。
  5. 【請求項5】複数の地区ごとに設けられた火災感知器
    と、 各地区ごとに設けられ警報を発する地区音響と、 各地区の前記火災感知器と前記地区音響を統括制御しな
    がら全地区の火災監視と火災発生を報知する火災受信機
    とを備え、 前記火災感知器が火災を感知すると前記火災受信機に対
    して火災検出信号を送信し、前記火災受信機は前記火災
    検出信号を受信すると前記地区音響を鳴動させるように
    なっている火災報知設備において、 前記火災受信機は、1回目の火災検出信号を受信した時
    と、2回目の火災検出信号を受信した時では、前記地区
    音響を異なる状態で鳴動させることを特徴とする火災報
    知設備。
  6. 【請求項6】火災受信機は、1回目の火災検出信号を受
    信したときは、この火災検出信号を発信した火災感知器
    が設けられた地区を中心に地区音響を鳴動させ、2回目
    の火災検出信号を受信した時は、全地区に亘って地区音
    響を鳴動させることを特徴とする請求項5に記載の火災
    報知設備。
  7. 【請求項7】火災受信機は、1回目の火災検出信号を受
    信したときは地区音響を連続鳴動させ、2回目の火災検
    出信号を受信したときは地区音響を断続鳴動させること
    を特徴とする請求項5または6に記載の火災報知設備。
  8. 【請求項8】前記火災受信機の履歴情報を記憶する記憶
    手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    記載の火災報知設備。
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