JP2010090770A - 制御弁の制御装置 - Google Patents

制御弁の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010090770A
JP2010090770A JP2008260674A JP2008260674A JP2010090770A JP 2010090770 A JP2010090770 A JP 2010090770A JP 2008260674 A JP2008260674 A JP 2008260674A JP 2008260674 A JP2008260674 A JP 2008260674A JP 2010090770 A JP2010090770 A JP 2010090770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control valve
oil
oil chamber
engine
warm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008260674A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Kudo
雅仁 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008260674A priority Critical patent/JP2010090770A/ja
Publication of JP2010090770A publication Critical patent/JP2010090770A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】スラッジの堆積による制御弁の固着を防止する制御弁の制御装置を提供すること。
【解決手段】ECUのCPUは、エンジンが暖機運転状態ではないと判定した場合において(ステップS11でNo)、第1制御弁が閉状態であると判定し(ステップS12でYes)、さらに第1制御弁の閉状態が予め定められた一定時間継続したと判定した場合には(ステップS15でYes)、第1制御弁を開弁する(ステップS16)。一方、第1制御弁が閉状態ではないと判定し(ステップS12でNo)、第1制御弁の開状態が予め定められた一定時間継続したと判定した場合には(ステップS13でYes)、第1制御弁を閉弁し(ステップS14)、閉弁した時刻から、第1制御弁の閉状態が予め定められた一定時間継続したと判定した場合には(ステップS15でYes)、第1制御弁を開弁する(ステップS16)。
【選択図】図2

Description

本発明は、制御弁の制御装置に関し、特に、スラッジの堆積による制御弁の固着を防止する制御弁の制御装置に関する。
一般に、この種のオイル貯留装置としては、オイルパン内の空間を第1油室と第2油室とに分割するためのオイルパンセパレータにサーモスタット弁およびフロート弁を設け、エンジンの各潤滑部であるカムシャフトやピストン部材等に供給するためのオイルを、オイルパンに貯留するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
上記サーモスタット弁は、オイルの温度が一定温度以上となると開弁し、第1油室と第2油室との間でのオイルの交流を可能とするためのものである。また、上記フロート弁は、第1油室のオイルの液位が一定液位以上となると浮力を利用して閉弁することによって、第1油室と第2油室との間でオイルの交流を不可とするためのものである。
このようなオイル貯留装置においては、暖機運転中はオイルの温度が低いことからサーモスタット弁が閉となるので、第1油室と第2油室との間でのオイルの交流が不可となる。そのため、第1油室に貯留されたオイルのみが、第1油室に配置されたオイルストレーナからポンプにより吸い上げられて各潤滑部に供給され、各潤滑部と第1油室との間で循環させられるため、オイルの温度が上昇しやすくなり、暖機運転が促進される。
暖機運転が完了した場合には、オイルの温度が一定温度以上となっているので、サーモスタット弁が開弁することによって、第1油室と第2油室との間でのオイルの交流が可能となる。これにより、第1油室および第2油室に貯留されたオイルが均等に潤滑部に供給されることとなるため、オイルの耐久性を向上させることができる。
一方、オイル交換の際には、第2油室の上方に設けられた第1油室から新しいオイルを注入することとなる。第1油室におけるオイルの液位が低い場合には、フロート弁に作用する浮力が不足して開弁方向に下がっている状態であるので、第1油室と第2油室との間でのオイルの交流が可能となっている。したがって、第1油室に注入された新しいオイルは、フロート弁を介して第2油室に優先的に供給されることとなる。
さらにオイルを注入し、第1油室におけるオイルの液位が一定液位以上となると、フロート弁は浮力によって閉弁方向に上昇するので、第1油室と第2油室との間でのオイルの交流が不可となる。したがって、第1油室と第2油室との間のオイルの交流が不可となり、第1油室にのみオイルが供給されることとなる。以上のように、オイル交換の際には、第1油室および第2油室にオイルが好適に注入されることとなる。
ところが、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを燃料とするエンジンにおいては、燃料中の化学成分と、排気ガスに含まれるNOx、SOx等とが反応し、ヘドロ状のスラッジが生成されることが問題となっている。さらに、このスラッジがオイルへ混入すると、オイルが劣化してしまう。
特に、ガソリンは、軽油と比較すると、燃料に含まれるオレフィン系化合物の割合が高い。そのオレフィンとNOx等が反応して、スレッジが発生するため、スラッジの発生量も軽油の場合よりも多くなる。さらに、このようなスラッジは、構造の複雑な部分に堆積しやすいため、弁に堆積しやすい。
特開2007−211593号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の潤滑装置にあっては、サーモスタット弁やフロート弁を用いていることから、これらの弁の開閉を自発的に制御することはできない。すなわち、上記特許文献1に記載の潤滑装置にあっては、サーモスタット弁やフロート弁は、オイルの温度や液位が一定である限り長時間状態を維持し、作動しないので、弁にスラッジが堆積しやすくなり、弁が閉塞して固着してしまうという問題が生じる。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、スラッジの堆積による制御弁の固着を防止する制御弁の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両の制御装置は、上記目的達成のため、(1)エンジンの潤滑部の潤滑のためのオイルを貯留するオイルパンと、前記オイルパンの内方に形成される空間を、前記潤滑部に向けて開口する第1油室と該第1油室に隣接する第2油室とに分割するように設けられたオイルパンセパレータと、エンジンの構成部材を冷却するための冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、前記冷却水温度検出手段によって検出された前記冷却水の温度に基づいて、前記エンジンが暖機運転状態であるか否かを判定する暖機状態判定手段と、前記オイルパンセパレータに設けられ、開状態および閉状態のうちいずれかの開閉状態をとる制御弁と、前記制御弁の開閉状態を切り替える制御弁切替手段と、を備え、
前記制御弁切替手段は、前記暖機状態判定手段によって前記暖機運転状態でないと判定された場合に、前記制御弁の開閉状態を、予め定められた時間毎に切り替えるように構成する。
この構成により、エンジンが暖機運転状態でないと判定された場合に、予め定められた時間毎に制御弁の開閉状態を切り替えるので、制御弁へのスラッジの堆積を防止することができる。したがって、制御弁へのスラッジの堆積を防止することにより、スラッジによる制御弁の固着を防止することができる。
本発明によれば、エンジンが暖機運転状態でない場合に、予め定められた時間毎に制御弁の開閉状態を切り替えるので、スラッジの堆積による制御弁の固着を防止する制御弁の制御装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態に係る制御弁の制御装置を搭載したエンジンの構成を、図1に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る制御弁の制御装置を搭載したエンジンの断面図である。
図1に示すエンジン10は、多気筒のエンジンである。なお、本発明に係る制御弁の制御装置は、多気筒のエンジンに限らず、単気筒のエンジンに搭載されるものであってもよい。
図1に示すように、本実施の形態に係るエンジン10は、潤滑部としてのシリンダヘッド110と、シリンダヘッド110に接合された潤滑部としてのシリンダブロック120と、オイルを貯留するためのオイル貯留装置130とを備えている。
シリンダヘッド110には、吸気側フランジ112を介して吸気管111が取り付けられている。吸気管111は、図示しないエアクリーナ等を通過した車外の空気を、燃焼用空気として、シリンダヘッド110の内部に導入するためのものである。また、シリンダヘッド110には、排気側フランジ113を介して排気管114が取り付けられている。排気管は、燃焼室における混合気の燃焼によって発生した排気ガスを車外排出するためのものである。
また、シリンダヘッド110の内部には、潤滑部としての図示しないカムシャフトが設けられている。このカムシャフトは、シリンダヘッド110の内部に設けられた図示しない吸気弁および排気弁を開閉させる公知のカムシャフトにより構成されている。
シリンダブロック120の内周面には、潤滑部としての円環状のシリンダライナ121が取り付けられている。シリンダライナ121は、高温高圧下において後述するピストン122との摩擦を繰り返すので、特殊鋳鉄等の耐摩耗性に優れた材料が好適に用いられる。
シリンダライナ121に囲まれた空間には、潤滑部としてのピストン122が、軸方向に往復動可能に収容されている。ピストン122は、燃焼室における混合気の爆発に伴い上昇する圧力を運動エネルギーとして軸方向に往復動をするようになっている。また、ピストン122は、高温高圧下でシリンダライナ121との摩擦を繰り返すので、アルミニウム合金等の熱伝導性や耐摩耗性に優れた材料が好適に用いられる。
また、シリンダブロック120には、冷却水を内包し、内包した冷却水とシリンダブロック120との温度差を利用してシリンダブロック120を冷却するための単一または複数のウォータジャケット123が設けられている。
ピストン122の図中下方には、潤滑部としてのクランクシャフト124が回転可能に配置されている。クランクシャフト124は、コネクティングロッド125を介してピストン122に連結されており、ピストン122の往復動を回転運動に変換し、エンジン10の動力として出力するものである。クランクシャフト124はコネクティングロッド125等から強い力を受けながら高速で回転するため、クロムモリブデン鋼等の強度と剛性の高い材料が好適に用いられる。
シリンダブロック120の下端には、シリンダブロック下側フランジ部126が形成されている。さらに、シリンダブロック下側フランジ部126の下方には、オイルに含まれる異物等を除去するためのオイルストレーナ127が配置されている。オイルストレーナ127は、異物を除去するために金属製の網を備えたものが好適に用いられる。また、オイルストレーナ127は、シリンダブロック120に設けられた図示しないオイルポンプに接続されている。
ここで、本発明に係るオイル貯留装置130は、第1オイルパン140と、第2オイルパン150と、オイルパンセパレータ160とを備えている。なお、第1オイルパン140と、第2オイルパン150とにより、オイルを貯留する空間を形成している。
第1オイルパン140には、第1オイルパン筒状部141と、第1オイルパン上側フランジ142と、第1オイルパン下側フランジ143とが設けられている。
第1オイルパン140は、第1オイルパン上側フランジ142とシリンダブロック下側フランジ部126とがボルト締結されることにより、シリンダブロック120と接合されている。また、第1オイルパン140は、第1オイルパン下側フランジ143と後述する第2オイルパン端部フランジ153とがボルト締結されることにより、第2オイルパン150と接合されている。さらに、第1オイルパン140は、同様に、ボルト締結によりオイルパンセパレータ160とも接合されている。なお、第1オイルパン140、第2オイルパン150およびオイルパンセパレータ160は、ボルト締結に限らず、例えば、互いに凹凸部を有し、凹凸部によって嵌合するものであってもよい。
第2オイルパン150は、シリンダブロック120に対して開口するように形成されている。具体的には、第2オイルパン150は、第2オイルパン底板151と、第2オイルパン側板152と、第2オイルパン端部フランジ153とを備えている。
第2オイルパン側板152は、第2オイルパン底板151の周縁に取り付けられている。第2オイルパン150は、第2オイルパン底板151と第2オイルパン側板152とにより囲まれた空間に、オイルを貯留するための第1油室131および第2油室132が形成され得るように構成されている。
また、第2オイルパン底板151の最低部には、ドレインボルト用ネジ穴154が形成されている。ドレインボルト用ネジ穴154を形成する円周面は、ネジ形状に加工されている。さらに、ドレインボルト155が、上記ネジ形状に加工された円周面と螺合し、締結されている。なお、「最低部」とは、エンジン10が地面と水平に設置された場合に、重力作用方向において地面との間の距離が最も小さい部位を示すものとする。
第2オイルパン150は、ドレインボルト155がドレインボルト用ネジ穴154から取り外されることによって、第1油室131および第2油室132に貯留されたオイルを、ドレインボルト用ネジ穴154からオイル貯留装置130の外部へ流出させることができるようになっている。
オイルパンセパレータ160は、第1オイルパン140および第2オイルパン150により囲まれた空間に配置されている。オイルパンセパレータ160は、上記空間を、第1油室131と、第2油室132と、上部貯留室133とに分割するように構成されている。さらに、オイルパンセパレータ160は、第1油室形成部161と、上部貯留室形成部162とにより構成されている。
第1油室形成部161は、さらに、第1油室形成部底板161aと、第1油室形成部側板161bとにより構成されている。すなわち、第1油室131は、第1油室形成部底板161aと、第1油室形成部側板161bとにより形成された空間である。
上部貯留室形成部162は、さらに、上部貯留室形成部底板162aと、上部貯留室形成部側板162bとにより構成されている。すなわち、上部貯留室133は、上部貯留室形成部底板162aと、上部貯留室形成部側板162bとにより形成された空間である。
上述した構成により、図示しないオイルポンプによってオイルストレーナ127から吸い上げられ、シリンダブロック120を含む潤滑部に供給されてシリンダブロック120の内部から落下するオイルは、第1油室131と上部貯留室133に一時的に貯留されることとなる。
また、上部貯留室形成部底板162aには、第1制御弁163が、上部貯留室形成部底板162bを貫通するように設けられている。また、第1油室形成部底板161aには、第2制御弁164が、第1油室形成部底板161aを貫通するように設けられている。
第1制御弁163および第2制御弁164は、開閉切替式の公知の電磁弁によって構成されており、ECU100に接続されている。第1制御弁163および第2制御弁164は、ECU100に制御されることにより、開閉を切り替えるものである。
したがって、第1制御弁163は、開弁することにより、上部貯留室133と第2油室132とを連通させるようになっている。また、第2制御弁164は、開弁することにより、第1油室131と第2油室132とを連通させるようになっている。
ここで、ECU100は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)、書き換え可能な不揮発性のメモリからなるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)および入出力インターフェース回路(いずれも図示しない)を有している。
また、ECU100には、冷却水温度センサ91が接続されている。冷却水温度センサ91は、例えば、優れた温度特性を示すサーミスタを有しており、ウォータジャケット123等を循環する冷却水の温度を検出し、冷却水の温度を表す検出信号を、ECU100に入力するようになっている。
次に、エンジン10の暖機運転時における第1制御弁163および第2制御弁164の開閉状態について説明する。暖機運転は、エンジン10の始動直後等に行われる運転であり、エンジン10の温度を上昇させて燃焼状態を安定させるとともに、オイルを各潤滑部に循環させることにより、暖機運転終了後の通常運転における潤滑部の焼き付き等を防止するものである。
まず、暖機運転が行われている間は、第1制御弁163および第2制御弁164は閉弁している。これにより、第2油室132は、第1油室131および上部貯留室133と隔絶されるので、第1油室131に貯留されたオイルが、オイルストレーナ127から吸い上げられ、エンジン10の各潤滑部に供給された後に、第1油室131および上部貯留室133に流れ落ちることとなる。
なお、上部貯留室133の容積は小さいため、エンジン10の各潤滑部から上部貯留室133に流れ落ちたオイルの体積が上部貯留室133の容積を超えた場合には、超えた分のオイルは、上部貯留室133から溢れて第1油室131に流れ込むこととなる。
したがって、暖機運転を行っている間は、第1油室131に貯留されたオイルが集中的に各潤滑部に供給されるため、オイルの温度の昇温が促進される。オイルの温度の昇温が促進されると、オイルが供給される各潤滑部の昇温も促進されることとなり、オイルと各潤滑部との間で昇温の相乗効果が生じるため、エンジン10全体の昇温が促進されることとなる。
冷却水温度センサ91によって検出した冷却水の温度が一定以上であるとECU100が判定した場合には、エンジン10の暖機が完了したものと判断し、暖機運転を終了する。
暖機運転が終了すると、第1制御弁163および第2制御弁164は、ECU100に制御されることによって、開弁する。
第1制御弁163が開弁することにより、上部貯留室133と第2油室132とが連通するので、上部貯留室133に貯留されているオイルが、重力の作用により第2油室132へ流れ落ちることとなる。
また、第2制御弁164が開弁することにより、第1油室131と第2油室132とが連通するので、第1油室131の液位と第2油室132の液位との相対関係に応じて、オイルの交流が行われる。例えば、第1油室131の液位が、第2油室132の液位よりも低い場合には、第2制御弁164における差圧によって、第2油室132に貯留されているオイルが第1油室131に流出することとなる。
したがって、暖機運転において集中的に使用されて、第1油室131および上部貯留室133に貯留されていたオイルは、第2油室132に貯留されているオイルと混合するので、第1油室131に貯留されたオイルのみが優先的に使用されることはなくなり、オイルの劣化が抑制されることとなる。
なお、暖機運転の終了時において、第1制御弁163および第2制御弁164のいずれを先に開弁するかは、エンジン10の運転状態等に応じて、適宜決定されてもよい。例えば、第1制御弁163を開弁し、上部貯留室133に貯留されているオイルを、重力の作用により、第2油室132へ流れ落とし、第2油室132の液位を第1油室の液位よりも高くなるよう上昇させてから、第2制御弁164を開弁することにより、第2油室132から第1油室131へオイルを勢いよく流出させることができる。この場合には、第1制御弁163および第2制御弁164の内部に堆積したスラッジを好適に拡散させることができる。
また、第1油室131の液位が極端に低く、各潤滑部のオイル不足を回避するために早急に第1油室131の液位を上昇させる必要がある場合には、暖気運転終了後に、第2制御弁164を開弁し、第2油室132に貯留されているオイルを、差圧の作用により、第1油室131へ流出させるようにしてもよい。
以下、本実施の形態に係るオイル貯留装置の特徴的な構成について説明する。
第1オイルパン140および第2オイルパン150は、エンジン10の潤滑部の潤滑のためのオイルを貯留するようになっている。すなわち、第1オイルパン140および第2オイルパン150は、本発明におけるオイルパンを構成している。
オイルパンセパレータ160は、第1オイルパン140および第2オイルパン150の内方に形成される空間を、潤滑部に向けて開口する第1油室131と、第1油室131に隣接する第2油室132とに分割するように設けられている。すなわち、オイルパンセパレータ160は、本発明におけるオイルパンセパレータを構成している。
冷却水温度センサ91は、エンジン10の構成部材を冷却するための冷却水の温度を検出するようになっている。すなわち、冷却水温度センサ91は、本発明における冷却水温度検出手段を構成している。
ECU100は、冷却水温度センサ91によって検出された冷却水の温度に基づいて、エンジン10が暖機運転状態であるか否かを判定するようになっている。すなわち、ECU100は、本発明における暖機状態判定手段を構成している。
第1制御弁163および第2制御弁164は、オイルパンセパレータ160に設けられ、開状態および閉状態のうちいずれかの開閉状態をとるようになっている。すなわち、第1制御弁163および第2制御弁164は、本発明における制御弁を構成している。
また、ECU100は、第1制御弁163および第2制御弁164の開閉状態を切り替えるようになっている。さらに、ECU100は、暖機運転状態ではないと判定した場合に、第1制御弁163および第2制御弁164の開閉状態を、予め定められた時間毎に切り替えるようになっている。すなわち、ECU100は、本発明における制御弁切替手段を構成している。
次に、本発明の実施の形態に係る制御弁の制御処理の動作について、図面を参照して説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る第1制御弁の制御処理を表すフローチャートである。図3は、本発明の実施の形態に係る第2制御弁の制御処理を表すフローチャートである。
なお、図2および図3に示すフローチャートは、ECU100のCPUによって、RAMを作業領域として実行される制御弁の制御処理のプログラムの実行内容を表す。この制御弁の制御処理のプログラムはECU100のROMに記憶されている。また、この制御弁の制御は、ECU100のCPUによって予め定められた時間間隔(例えば、1min毎)で実行される。
まず、第1制御弁163の制御処理について説明する。なお、図2に示す制御処理は、エンジン10が暖機運転状態ではない通常運転状態である場合においては、第1制御弁163は原則として開状態である場合における制御処理を示す。
図2に示すように、まず、ECU100のCPUは、エンジン10が暖機運転状態であるか否かを判定する(ステップS11)。ECU100のCPUは、エンジン10が暖機運転状態であると判定した場合には(ステップS11でYes)、本処理を終了する。
ここで、ECU100のCPUがエンジン10は暖機運転状態であると判定した場合に、本処理を終了するのは、以下の理由による。すなわち、本実施の形態においては、エンジン10が暖機運転状態である場合には、暖機の促進のために第1制御弁163および第2制御弁164は閉状態となるように制御される。したがって、エンジン10が暖機運転状態である場合には、以下に説明する第1制御弁163の開閉切替動作は行わないからである。
一方、ECU100のCPUは、エンジン10が暖機運転状態ではないと判定した場合には(ステップS11でNo)、第1制御弁163が閉状態であるか否かを判定する(ステップS12)。
ECU100のCPUは、第1制御弁163が閉状態であると判定した場合には(ステップS12でYes)、その閉状態が予め定められた一定時間継続したか否かを判定する(ステップS15)。
ECU100のCPUは、第1制御弁163の閉状態が予め定められた一定時間継続したと判定した場合には(ステップS15でYes)、第1制御弁163を開弁する(ステップS16)。
この第1制御弁163の開弁操作によって、上部貯留室133に貯留されていたオイルが、第2油室132に流れ落ちることとなる。そのため、一定時間閉状態が継続したことによって第1制御弁163にスラッジが一定量堆積していた場合には、第1制御弁163を開弁することによって、堆積したスラッジはオイルとともに第2油室132に排出されることとなるので、スラッジの堆積による第1制御弁163の固着が防止される。
ECU100のCPUは、第1制御弁163の閉状態が予め定められた一定時間継続してはいないと判定した場合には(ステップS15でNo)、第1制御弁163の閉状態が予め定められた一定時間経過するまで、この判定を繰り返す(ステップS15)。
一方、ECU100のCPUは、第1制御弁163が閉状態ではないと判定した場合、すなわち、第1制御弁163が開状態であると判定した場合には(ステップS12でNo)、その開状態が予め定められた一定時間継続したか否かを判定する(ステップS13)。
ECU100のCPUは、第1制御弁163の開状態が予め定められた一定時間継続したと判定した場合には(ステップS13でYes)、第1制御弁163を閉弁する(ステップS14)。一方、ECU100のCPUは、第1制御弁163の開状態が予め定められた一定時間継続していないと判定した場合には(ステップS13でNo)、本処理を終了する。
第1制御弁163の開状態が予め定められた一定時間継続した場合に(ステップS13でYes)、第1制御弁163を閉弁することにより(ステップS14)、開状態のまま動かなかったことにより第1制御弁163にスラッジが一定量堆積していた場合には、第1制御弁163を閉弁することによって、堆積したスラッジを拡散させることができるので、スラッジの堆積による第1制御弁163の固着が防止される。
ECU100のCPUは、第1制御弁163を閉弁した後(ステップS14)、閉弁した時刻から、その閉状態が予め定められた一定時間継続したか否かを判定する(ステップS15)。
ECU100のCPUは、第1制御弁163の閉状態が予め定められた一定時間継続したと判定した場合には(ステップS15でYes)、第1制御弁163を開弁する(ステップS16)。
この第1制御弁163の開弁操作によって、上部貯留室133に貯留されていたオイルが、第2油室132に流れ落ちることとなる。そのため、一定時間閉状態が継続したことによって第1制御弁163にスラッジが一定量堆積していた場合には、第1制御弁163を開弁することによって、堆積したスラッジをオイルとともに第2油室132に排出することができるので、スラッジの堆積による第1制御弁163の固着が防止される。
ここで、図2に示す第1制御弁163の制御処理は、エンジン10が暖機運転状態でない場合(ステップS11でNo)、すなわち通常の運転状態である場合には、第1制御弁163は原則として開状態である(ステップS12でNo)とした場合における制御処理であるが、第2制御弁164についても、本制御処理を適用することができる。
次に、第2制御弁164の制御処理について説明する。なお、図3に示す制御処理は、エンジン10が暖機運転状態ではない通常運転状態である場合においては、第2制御弁164は原則として閉状態である場合における制御処理を示す。
図3に示すように、まず、ECU100のCPUは、エンジン10が暖機運転状態であるか否かを判定する(ステップS21)。ECU100のCPUは、エンジン10が暖機運転状態であると判定した場合には(ステップS21でYes)、本処理を終了する。
ここで、ECU100のCPUがエンジン10は暖機運転状態であると判定した場合に、本処理を終了するのは、以下の理由による。すなわち、本実施の形態においては、エンジン10が暖機運転状態である場合には、暖機の促進のために第1制御弁163および第2制御弁164は閉状態となるように制御される。したがって、エンジン10が暖機運転状態である場合には、以下に説明する第2制御弁164の開閉切替動作は行わないからである。
一方、ECU100のCPUは、エンジン10が暖機運転状態ではないと判定した場合には(ステップS21でNo)、第2制御弁164が開状態であるか否かを判定する(ステップS22)。
ECU100のCPUは、第2制御弁164が開状態であると判定した場合には(ステップS22でYes)、その開状態が予め定められた一定時間継続したか否かを判定する(ステップS25)。
ECU100のCPUは、第2制御弁164の開状態が予め定められた一定時間継続したと判定した場合には(ステップS25でYes)、第2制御弁164を閉弁する(ステップS26)。
この第2制御弁164の閉弁操作を行った場合には、一定時間開状態が継続したことによって第2制御弁164にスラッジが一定量堆積していた場合には、第2制御弁164を閉弁する際の弁の動作により、堆積したスラッジを拡散させることができるので、スラッジの堆積による第2制御弁164の固着が防止される。
ECU100のCPUは、第2制御弁164の開状態が予め定められた一定時間継続してはいないと判定した場合には(ステップS25でNo)、第2制御弁164の開状態が予め定められた一定時間経過するまで、この判定を繰り返す(ステップS25)。
一方、ECU100のCPUは、第2制御弁164が開状態ではないと判定した場合、すなわち、第2制御弁164が閉状態であると判定した場合には(ステップS22でNo)、その閉状態が予め定められた一定時間継続したか否かを判定する(ステップS23)。
ECU100のCPUは、第2制御弁164の閉状態が予め定められた一定時間継続したと判定した場合には(ステップS23でYes)、第2制御弁164を開弁する(ステップS24)。一方、ECU100のCPUは、第2制御弁164の閉状態が予め定められた一定時間継続していないと判定した場合には(ステップS23でNo)、本処理を終了する。
第2制御弁164の閉状態が予め定められた一定時間継続した場合に(ステップS23でYes)、第2制御弁164を開弁させた場合には(ステップS24)、以下の効果が得られる。
例えば、第1油室131の液位が、第2油室132の液位よりも低い場合には、第2制御弁164における第1油室131側の油圧は、第2油室132側の油圧よりも小さいため、第2制御弁164を開弁すると、第2油室132に貯留されているオイルが、第2制御弁164を介して第1油室131に流れ込むこととなる。
したがって、閉状態が予め定められた一定時間継続した第2制御弁164にスラッジが堆積していた場合には、第2油室132から第1油室131へ流れ込むオイルの勢いで、堆積していたスラッジを拡散させることができるので、スラッジの堆積による第2制御弁164の固着が防止される。
ECU100のCPUは、第2制御弁164を開弁した後(ステップS24)、開弁した時刻から、その開状態が予め定められた一定時間継続したか否かを判定する(ステップS25)。
ECU100のCPUは、第2制御弁164の開状態が予め定められた一定時間継続したと判定した場合には(ステップS25でYes)、第2制御弁164を閉弁する(ステップS26)。
開状態が予め定められた一定時間継続したことによって、第2制御弁164にスラッジが一定量堆積していた場合には、第2制御弁164を閉弁する際の弁の動作により、堆積したスラッジを拡散させることができるので、スラッジの堆積による第2制御弁164の固着が防止される。
ここで、図3に示す第2制御弁164の制御処理は、エンジン10が暖機運転状態でない場合(ステップS21でNo)、すなわち通常の運転状態である場合には、第2制御弁164は原則として閉状態である(ステップS22でNo)とした場合における制御処理であるが、第1制御弁163についても、本制御処理を適用することができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御弁の制御装置は、エンジン10が暖機運転状態でない場合に、第1制御弁163および第2制御弁164を、予め定められた時間毎に、予め定められた時間だけ開状態または閉状態になるように制御するので、弁に堆積したスラッジをオイルとともに排出することができ、スラッジの堆積による第1制御弁163および第2制御弁164の固着を防止することができる。
以上に説明したように、本発明に係る制御弁の制御装置は、エンジンが暖機運転状態でない場合に、予め定められた時間毎に制御弁の開閉状態を切り替えるので、スラッジの堆積による制御弁の固着を防止することができるという効果を有し、スラッジの堆積による制御弁の固着を防止する制御弁の制御装置として有用である。
本発明の実施の形態に係る制御弁の制御装置を搭載したエンジンの断面図である。 本発明の実施の形態に係る第1制御弁の制御処理を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る第2制御弁の制御処理を表すフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
91 冷却水温度センサ
100 ECU
110 シリンダヘッド
111 吸気管
114 排気管
120 シリンダブロック
121 シリンダライナ
122 ピストン
123 ウォータジャケット
124 クランクシャフト
125 コネクティングロッド
127 オイルストレーナ
130 オイル貯留装置
131 第1油室
132 第2油室
140 第1オイルパン
150 第2オイルパン
155 ドレインボルト
160 オイルパンセパレータ
161 第1油室形成部
161a 第1油室形成部底板
161b 第1油室形成部側板
162 上部貯留室形成部
162a 上部貯留室形成部底板
162b 上部貯留室形成部側板
163 第1制御弁
164 第2制御弁

Claims (1)

  1. エンジンの潤滑部の潤滑のためのオイルを貯留するオイルパンと、
    前記オイルパンの内方に形成される空間を、前記潤滑部に向けて開口する第1油室と該第1油室に隣接する第2油室とに分割するように設けられたオイルパンセパレータと、
    エンジンの構成部材を冷却するための冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    前記冷却水温度検出手段によって検出された前記冷却水の温度に基づいて、前記エンジンが暖機運転状態であるか否かを判定する暖機状態判定手段と、
    前記オイルパンセパレータに設けられ、開状態および閉状態のうちいずれかの開閉状態をとる制御弁と、
    前記制御弁の開閉状態を切り替える制御弁切替手段と、を備え、
    前記制御弁切替手段は、前記暖機状態判定手段によって前記暖機運転状態ではないと判定された場合に、前記制御弁の開閉状態を、予め定められた時間毎に切り替えることを特徴とする制御弁の制御装置。
JP2008260674A 2008-10-07 2008-10-07 制御弁の制御装置 Pending JP2010090770A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008260674A JP2010090770A (ja) 2008-10-07 2008-10-07 制御弁の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008260674A JP2010090770A (ja) 2008-10-07 2008-10-07 制御弁の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010090770A true JP2010090770A (ja) 2010-04-22

Family

ID=42253738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008260674A Pending JP2010090770A (ja) 2008-10-07 2008-10-07 制御弁の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010090770A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011126125A1 (ja) 2010-04-09 2011-10-13 曙ブレーキ工業株式会社 フローティング型ディスクブレーキとその組立方法並びにパッドクリップとリターンスプリングとの組立体
WO2021066009A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 いすゞ自動車株式会社 内燃機関のオイル供給装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011126125A1 (ja) 2010-04-09 2011-10-13 曙ブレーキ工業株式会社 フローティング型ディスクブレーキとその組立方法並びにパッドクリップとリターンスプリングとの組立体
WO2021066009A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 いすゞ自動車株式会社 内燃機関のオイル供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101424201B (zh) 挡油盘
US9512751B2 (en) Device and method for reducing fuel dilution of diesel engine
WO2007063899A1 (ja) エンジン用ピストンおよびエンジン用ピストンの冷却方法
JP2010090770A (ja) 制御弁の制御装置
JPS6320803Y2 (ja)
JP2021095885A (ja) 内燃機関の潤滑装置
JP2009167984A (ja) 内燃機関
JP2007138732A (ja) リリーフ弁
JP2007187133A (ja) ドライサンプ式エンジン
JP6136557B2 (ja) 内燃機関のシリンダヘッドカバー
JP4300922B2 (ja) 内燃機関
JP6709244B2 (ja) 自動車用内燃機関の潤滑装置
JP4300874B2 (ja) 内燃機関
KR102359939B1 (ko) 홀더를 구비한 냉각수 제어 밸브유닛
JP2017066978A (ja) エンジンの排気構造
JP2016118130A (ja) エンジン
JP2006090197A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2009216039A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2013245577A (ja) シリンダヘッド
JP2005308563A (ja) 検知装置および検知装置を備える車両
JP2015007384A (ja) オイルパンの構造
JP6959166B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4730297B2 (ja) 内燃機関の潤滑油供給システム
JP5261353B2 (ja) オイルパン
JP4248462B2 (ja) エンジン