JP4730297B2 - 内燃機関の潤滑油供給システム - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、主室と副室とに区画されたオイルパンの前記主室に貯留される潤滑油を内燃機関の出力軸にて駆動されるオイルポンプにより内燃機関の潤滑部位に圧送するとともに、同潤滑部位に圧送された潤滑油を前記主室に回収する内燃機関の潤滑油供給システムにおいて、前記出力軸の回転速度が所定の速度よりも低いときに前記主室と前記副室との連通を遮断する一方、前記出力軸の回転速度が前記所定の速度よりも高いときに前記主室と前記副室とを連通する通断切替手段を備え、前記通断切替手段は前記出力軸の回転が停止した状態にあるときに前記主室と前記副室とを連通することをその要旨とする。
また、同構成によれば、出力軸の回転が停止する、すなわち内燃機関の運転が停止した状態にあるときに、主室と副室とを連通することにより、機関運転時に潤滑油に混入した煤や燃料等の異物がオイルパンの潤滑油全体に分散するようになる。その結果、例えば機関停止時に主室と副室との連通を遮断するようにした場合と比較して、このように異物を潤滑油全体に分散させ、その異物密度を低下させることにより、異物の混入に起因する潤滑油の潤滑特性劣化を抑制することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、主室と副室とに区画されたオイルパンの前記主室に貯留される潤滑油を内燃機関の出力軸にて駆動されるオイルポンプにより内燃機関の潤滑部位に圧送するとともに、同潤滑部位に圧送された潤滑油を前記主室に回収する内燃機関の潤滑油供給システムにおいて、前記出力軸の回転速度が所定の速度よりも低いときに前記主室と前記副室との連通を遮断する一方、前記出力軸の回転速度が前記所定の速度よりも高いときに前記主室と前記副室とを連通する通断切替手段を備え、前記通断切替手段は、前記主室及び前記副室を区画する区画部に設けられ、前記オイルポンプの吐出圧に応じて自律的に開閉することにより前記主室と前記副室との連通・遮断を切り替える圧力弁であり、前記圧力弁は、前記オイルポンプの吐出通路に接続された油圧室と、前記吐出通路から同油圧室に導入される潤滑油の圧力によって変位する弁体とを含み、同弁体には、前記油圧室の圧力が所定圧よりも大きいときに前記油圧室の潤滑油をリリーフするリリーフ弁部が形成されることをその要旨とする。
同構成によれば、機関始動直後のアイドリング時等、潤滑油の温度が低く、出力軸の回転速度が所定の回転速度よりも低いときには、主室と副室との連通を遮断して主室の潤滑油のみを循環させることにより、その潤滑油の温度を早期に上昇させることができ、内燃機関の早期暖機を図ることができるようになる。また、内燃機関の暖機後であっても、出力軸の回転速度が所定の回転速度よりも低くなり、各潤滑部位に生じる摩擦熱が相対的に小さくなるときには、主室と副室との連通を遮断して主室の潤滑油のみを循環させることにより、潤滑油を適切な温度に維持することができ、潤滑油の粘性増大に起因する駆動抵抗の増大を抑制することができるようになる。一方、出力軸の回転速度が所定の回転速度よりも高くなり、各潤滑部位に生じる摩擦熱が相対的に大きくなるときには、主室と副室とを連通させてオイルパンの潤滑油全体を循環させることにより、潤滑油の温度が過度に上昇することを抑制することができるようになる。
オイルポンプは内燃機関の出力軸によって駆動されるため、その吐出圧は出力軸の回転速度に応じて変化し、具体的には回転速度が高いときほどオイルポンプの吐出圧は高くなる。そのため、上記構成によれば、オイルポンプの吐出圧に応じて開閉する圧力弁を利用することにより主室と副室との連通・遮断を切り替えることができるようになる。また、こうした圧力弁を採用することにより、例えば内燃機関の出力軸の回転速度を監視し、この回転速度に基づき主室と副室との連通・遮断状態を切り替える場合と比較して、その出力軸の回転速度を監視するための監視装置等は不要となり、潤滑油供給システムの構成についてその簡素化を図ることができるようになる。
また、同構成では、油圧室の圧力が所定圧よりも大きいときに、リリーフ弁部によって油圧室の潤滑油がリリーフされるため、例えば出力軸の回転速度が上昇してオイルポンプの吐出圧が過度に高くなることが抑制される。そして同構成によれば、こうしたリリーフ弁部を主室と副室との連通・遮断を切り替える圧力弁の弁体と一体に形成するようにしたため、潤滑油供給システムの構成についてその簡素化を図ることができるようになる。
以下、本発明にかかる内燃機関の潤滑油供給システムについてその第1の実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
(1)出力軸3の回転速度が所定の回転速度よりも低いときに圧力弁30によりオイルパン10の主室10aと副室10bとの連通を遮断する一方、出力軸3の回転速度が所定の回転速度よりも高いときに圧力弁30によりそれら主室10aと副室10bとを連通することとした。そのため、機関始動直後のアイドリング時等、潤滑油の温度が低く、出力軸3の回転速度が所定の回転速度よりも低いときには、主室10aと副室10bとの連通を遮断して主室10aの潤滑油のみを循環させることにより、その潤滑油の温度を早期に上昇させることができ、内燃機関の早期暖機を図ることができるようになる。また、内燃機関の暖機後であっても、出力軸3の回転速度が所定の回転速度よりも低くなり、各潤滑部位に生じる摩擦熱が相対的に小さくなるときには、主室10aと副室10bとの連通を遮断して主室10aの潤滑油のみを循環させることにより、潤滑油を適切な温度に維持することができる。その結果、潤滑油の粘性増大に起因する駆動抵抗の増大を抑制することができるようになる。一方、出力軸3の回転速度が所定の回転速度よりも高くなり、各潤滑部位に生じる摩擦熱が相対的に大きくなるときには、主室10aと副室10bとを連通させてオイルパン10の潤滑油全体を循環させることにより、潤滑油の温度が過度に上昇することを抑制することができるようになる。
(第2の実施形態)
以下、本発明にかかる第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
(4)油圧室34の圧力が所定圧よりも大きいときに油圧室34の潤滑油をリリーフ孔31dを介してリリーフすることとした。これにより、例えば出力軸3の回転速度が上昇してオイルポンプ13の吐出圧が過度に高くなることが抑制される。そして同構成によれば、主室10aと副室10bとの連通・遮断を切り替える圧力弁30の弁体32が油圧室34の圧力に基づいて移動することにより、リリーフ孔31dの遮蔽・開放が切り替えられるため、潤滑油供給システムの構成についてその簡素化を図ることができるようになる。
(第3の実施形態)
以下、本発明にかかる第3の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
Claims (4)
- 主室と副室とに区画されたオイルパンの前記主室に貯留される潤滑油を内燃機関の出力軸にて駆動されるオイルポンプにより内燃機関の潤滑部位に圧送するとともに、同潤滑部位に圧送された潤滑油を前記主室に回収する内燃機関の潤滑油供給システムにおいて、
前記出力軸の回転速度が所定の速度よりも低いときに前記主室と前記副室との連通を遮断する一方、前記出力軸の回転速度が前記所定の速度よりも高いときに前記主室と前記副室とを連通する通断切替手段を備え、
前記通断切替手段は前記出力軸の回転が停止した状態にあるときに前記主室と前記副室とを連通する
ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給システム。 - 請求項1に記載の内燃機関の潤滑油供給システムにおいて、
前記通断切替手段は、前記主室及び前記副室を区画する区画部に設けられ、前記オイルポンプの吐出圧に応じて自律的に開閉することにより前記主室と前記副室との連通・遮断を切り替える圧力弁である
ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給システム。 - 請求項2に記載の内燃機関の潤滑油供給システムにおいて、
前記圧力弁は、前記オイルポンプの吐出通路に接続された油圧室と、前記吐出通路から同油圧室に導入される潤滑油の圧力によって変位する弁体とを含み、同弁体には、前記油圧室の圧力が所定圧よりも大きいときに前記油圧室の潤滑油をリリーフするリリーフ弁部が形成される
ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給システム。 - 主室と副室とに区画されたオイルパンの前記主室に貯留される潤滑油を内燃機関の出力軸にて駆動されるオイルポンプにより内燃機関の潤滑部位に圧送するとともに、同潤滑部位に圧送された潤滑油を前記主室に回収する内燃機関の潤滑油供給システムにおいて、
前記出力軸の回転速度が所定の速度よりも低いときに前記主室と前記副室との連通を遮断する一方、前記出力軸の回転速度が前記所定の速度よりも高いときに前記主室と前記副室とを連通する通断切替手段を備え、
前記通断切替手段は、前記主室及び前記副室を区画する区画部に設けられ、前記オイルポンプの吐出圧に応じて自律的に開閉することにより前記主室と前記副室との連通・遮断を切り替える圧力弁であり、
前記圧力弁は、前記オイルポンプの吐出通路に接続された油圧室と、前記吐出通路から同油圧室に導入される潤滑油の圧力によって変位する弁体とを含み、同弁体には、前記油圧室の圧力が所定圧よりも大きいときに前記油圧室の潤滑油をリリーフするリリーフ弁部が形成される
ことを特徴とする内燃機関の潤滑油供給システム。
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