JP2010089905A - 保護膜剥離装置及びフラットディスプレイパネル - Google Patents

保護膜剥離装置及びフラットディスプレイパネル Download PDF

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裕介 湊
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Abstract

【課題】保護膜をフィルム材から剥離するために、その粘着力により端部剥離を行った後に、押圧部材でクランプさせて、保護膜を引き剥がすように動作させるようにするものであって、繰り返し使用しても保護膜に対する粘着力が低下することがなく、また押圧部材による保護膜のクランプ力を高くする。
【解決手段】積層フィルム材3は回転ドラム10の外周面に巻き付けられており、粘着物質で形成した硬質部材からなる剥離ローラ20で保護膜2の剥離開始端部に押圧して、この剥離ローラ20に粘着させることにより偏光板1から剥離させて、押圧部材21を駆動して、保護膜2を剥離ローラ20と押圧部材21とによってクランプさせ、剥離ローラ20と押圧部材21とからなる剥離ユニット22を移動させ、回転ドラム10を剥離ユニット22の移動方向とは反対方向に回転させて、保護膜2を偏光板1から引き剥がす。
【選択図】図2

Description

本発明は、偏光板,位相差板,反射防止フィルムその他の光学フィルム等からなるフィルム材に積層させた保護膜を?離するための保護膜剥離装置及び剥離された光学フィルムを貼り付けたフラットディスプレイパネルに関するものである。
例えば、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイには、パネル基板の表面または裏面に偏光板,位相差板,反射防止フィルムその他の光学フィルムが貼り付けられる。これら光学フィルム等からなるフィルム材の表面に保護膜が積層されており、パネル基板等に貼り付ける直前に保護膜が剥離されることになる。保護膜は、従って剥離される前まではフィルム材に積層されて、部分的にも剥がれないように保持しなければならない。このために、保護膜は、通常、フィルム材に粘着剤を用いて積層させるようにする。そして、パネル基板に貼り付ける際には、容易に剥離できる程度に粘着剤の粘着力を設定し、かつ剥離時における帯電の低減が図られなければならない。
前述したフィルム材から保護膜を剥離するための方法及び装置については、特許文献1に示されている。この特許文献1のものにあっては、保護膜の端部を粘着テープにより部分的に剥離して、この保護膜の剥離端近傍をクランプ手段により保持するようになし、この粘着テープと共に保護膜のクランプ手段とフィルム材とを相対移動させることによりフィルム材から保護膜を引き剥がすようにしている。そして、粘着テープは、両端を繋いだエンドレス状態となし、このエンドレス化した粘着テープを保護膜に押し付けながら送ることによって、保護膜の端部を所定長さ分だけ剥離するようになし、この粘着テープの左右に設けた押圧部材で剥離した保護膜の端部をクランプするようにしている。
特開2006−193308号公報
前述した特許文献1の構成によれば、粘着テープをエンドレス化することによって、繰り返し使用できるようになり、ある程度までは継続的に使用できる点で有利ではあるが、粘着テープは樹脂テープの表面に粘着剤を塗布したものであるから、保護膜を剥離する毎に、粘着剤が保護膜に付着することになり、繰り返し使用すると、やがては粘着力が低下することになる。従って、エンドレス化した粘着テープを長尺にすれば、ある程度までは継続的に使用でき、交換頻度を少なくできるにしろ、粘着テープの粘着力が低下したときには、それを交換しなければならず、この粘着テープの交換時には装置を停止しなければならないので、装置の稼働効率が低下することになる。
しかも、粘着テープの左右両側に押圧部材を設けている関係から、押圧部材が設けられている部位には粘着テープを設けることができず、また粘着テープを設けている部位には押圧部材を設けることはできない。従って、保護膜に対する端部剥離のための粘着領域が十分確保できないことがあり、また押圧部材によるクランプ領域も限られる。このために、保護膜のフィルム材への粘着条件等によっては、有効に保護膜の端部剥離が行えないことや、押圧部材から保護膜を取り落とす等、引き剥がすことができなくなる可能性もある等といった問題点がある。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、保護膜をフィルム材から剥離するために、その粘着力により端部剥離を行った後に、押圧部材でクランプさせて、保護膜を引き剥がすように動作させるようにするものであって、繰り返し使用しても保護膜に対する粘着力が低下することがなく、また押圧部材による保護膜のクランプ力を高くすることにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、表面に保護膜を積層させた機能部品としてのフィルム材からなる積層フィルム材から前記保護膜を剥がすための保護膜剥離装置であって、前記積層フィルム材の裏面を支持するベース部材と、固形の粘着物質を所定の形状に成形した硬質部材からなり、前記保護膜に押圧させて、この保護膜を粘着させ、前記積層フィルム材の端部から所定幅にわたって前記保護膜を剥離させる端部剥離部材と、前記端部剥離部材で前記フィルム材から剥離させた前記保護膜を、この端部剥離部材との間でクランプする押圧部材と、前記端部剥離部材と前記押圧部材とで剥離ユニットを構成し、前記端部剥離部材と前記押圧部材との間でクランプした前記保護膜を前記フィルム材から引き剥がすように前記ベース部材と前記剥離ユニットとの間を相対移動させる剥がし動作手段とを備える構成としたことをその特徴とするものである。
ここで、積層フィルム材は、その裏面側、つまり保護膜が積層されている側とは反対側の面を固定的に保持する。このために設けられるのがベース部材である。積層フィルム材はベース部材に対して着脱可能に固定され、しかも保護膜が形成されている表面側は全面が開放されていなければならない。例えば積層フィルム材が磁性体で形成されておれば、磁気的に支持させることもできるが、ガラス等の非磁性体で形成されている場合には、真空吸着手段により固定的に支持することになる。ベース部材は平面形状のものとするか、またはドラム形状とする。平面形状とする場合において、積層フィルム材を水平に支持しても良く、また垂直状態乃至傾斜状態にすることもできる。いずれにしろ、ベース部材には多数の真空吸着孔を形成して、フィルム材を真空吸着する。またドラム形状のベース部材を用いる場合には、積層フィルム材は円弧状に曲げるようにして支持させる。
端部剥離部材は保護膜に当接して、この保護膜の端部及びその近傍をフィルム材から剥離させるものである。従って、所定の形状に成形した固形の粘着物質から構成される。この固形の粘着物質としては、例えばブチルゴムを主成分とした合成ゴムから構成される。この合成ゴムの成分としてのブチルゴムは粘着性を有している。合成ゴムは押出成形等によって、所望の形状に成形することができる。そして、この合成ゴムの硬さはJIS−A40〜90のものを用いることができる。特に、相手方部材としてフィルム材や押圧部材を押し付けても、ほぼ弾性変形しないようなゴム硬度のものを選択することができる。
端部剥離部材は積層フィルム材の全長にわたって当接させるようにした場合には、ベース部材と接触しないように、硬質部材から構成するのがのぞましい。また、この端部剥離部材の形状としては、保護膜の表面を転動するローラ形状とすることが望ましいが、保護膜に対して所定幅で面接触するように構成することもできる。
端部剥離部材をローラ形状、つまり剥離ローラとして構成した場合には、ベース部材は平面形状のものであっても、またドラム形状のものであっても良い。端部剥離部材を積層フィルム材に対して面接触させる場合には、ベース部材は平面形状のものとする。また、端部剥離部材は、積層フィルム材の幅方向の全長にわたって当接することが望ましいが、この積層フィルム材の一部分と当接するように構成することもできる。さらに、端部剥離部材は全体が1本の部材で構成しても良く、また分割形状とすることもできる。特に、端部剥離部材を積層フィルム材に押し付けたときに、変形しない程度の硬質部材から構成すると、積層フィルム材の幅方向の全長より長いものを用いることができる。
端部剥離部材を動作させることによって、保護膜の端部をフィルム材から剥離する。端部剥離部材を剥離ローラとして構成した場合には、この剥離ローラを積層フィルム材の端部に押圧しながら所定の長さ分だけ転動させることによって、保護膜を剥離ローラに巻き付けさせる。ここで、剥離ローラによる保護膜の巻き付け角度は1回転分以下、好ましくは180度程度とする。さらに、押圧部材を剥離ローラに巻き付けた保護膜に当接させるようにしてクランプする。押圧部材は剥離ローラの軸線方向に複数に分割したものを用いるのが望ましい。保護膜は剥離ローラに粘着していることから、押圧部材はこの保護膜にあまり強力に押圧しなくても、保護膜を適正にクランプできる。
保護膜の端部剥離動作は、剥離ローラを積層フィルム材に圧接させる動作と、保護膜を巻き込む動作とからなるものである。剥離ローラを硬質部材から構成している場合には、剥離ローラを積層フィルム材に圧接させる動作を行うために、剥離ローラのホルダを揺動アームに弾性的に連結して設け、この揺動アームを積層フィルム材に接離する方向にスイング動作できるようにする。また、剥離ローラに保護膜を巻き付ける動作は、ベース部材側または剥離ユニット側の少なくともいずれか一方を駆動する。
保護膜の端部をクランプした状態で、この保護膜をフィルム材から引き剥がすことになる。このためには、ベース部材を駆動し、剥離ユニットをベース部材とは反対方向に移動させるようにするのが望ましい。このときに、安定した剥離操作を行うために、保護膜に所定のテンションを作用させるために、テンションローラを設けて、フィルム材から剥離されつつある保護膜に対してテンションローラと係合させて、剥離ユニットによって、このテンションローラの位置からベース部材の移動方向とは反対方向に向けて保護膜を引っ張るようにするのが望ましい。
保護膜をフィルム材から剥離するために、この端部剥離を繰り返し行っても、保護膜に作用する端部剥離部材の高い粘着力が低下することがなく、また剥離させた保護膜をフィルム材から引き剥がす操作を行うために、押圧部材による保護膜へのクランプ力を高くすることができ、クランプ不良による滑り等を生じさせない。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1乃至図9は本発明の第1の実施の形態を示すものである。図1には積層フィルム材の構成が示されており、また図2にフィルム材から保護膜を剥離している状態が示されている。ここで、本実施の形態では、フィルム材としては、液晶パネルに貼り付けられる偏光板1とするが、フィルム材としてはこれに限定されるものではなく、位相差板や反射防止フィルム、その他パネル基板に貼り付けられる各種の光学部材フィルム等であっても良い。
パネル基板への貼り付け前の段階では、保護膜2が積層されており、これによって、積層フィルム材3を構成している。保護膜2は薄いフィルム材から構成されており、この保護膜2は偏光板1との間に粘着剤を介在させて、偏光板1に密着状態となるように付着させている。ここで、粘着剤は保護膜2を偏光板1に対して粘着させるものであるが、この保護膜2を引き剥がすように操作すると、容易に?離できるようにしたものである。従って、粘着剤は粘凋な性質のものではなく、例えば水と同程度の粘度を有するもので良い。そして、保護膜2を偏光板1から剥離する際には、積層フィルム材3は、そのエッジ部分を剥離させれば、容易に剥離することになり、しかも剥離した保護膜2には粘凋な物質等が付着しておらず、実質的に乾燥した状態となっている。
積層フィルム材3は曲げ方向に可撓性を有するものであり、図2に示したように、ベース部材としての回転ドラム10の外周面に巻き付けて、円弧形状となるように支持されている。このために、回転ドラム10の外周面には所定の領域に真空吸着孔11が多数形成されており、積層フィルム材3は回転ドラム10に吸着される。回転ドラム10は回転軸12を有し、この回転軸12は、図2に矢印Rで示したように、軸回りに回転駆動されるようになっている。この回転軸12は、図示は省略するが、中空のものから構成され、内部に負圧流路が設けられており、回転ドラム10内に設けた負圧チャンバに接続されている。そして、各真空吸着孔11はこの負圧チャンバに接続されている。積層フィルム材3は、その保護膜2を積層させた面とは反対側の面が吸着保持されており、この状態で保護膜2は、その表面が周囲のエッジ部分を含めて全面が開放されている。
回転ドラム10に支持されている積層フィルム材3の一端側から保護膜2を部分的に剥離し、次いでこの保護膜2を偏光板1の表面から引き剥がすようにする。この保護膜2を偏光板1から引き剥がすために、端部剥離部材としての剥離ローラ20と押圧部材21とからなる剥離ユニット22が設けられている。
剥離ローラ20はブチルゴムを主成分とする合成ゴムから構成され、押出成形により固形化された粘着物質から構成される。この合成ゴムの硬度は、JIS−A50乃至それ以上のものが用いられる。図2に示したように、剥離ローラ20を回転ドラム10に支持されている積層フィルム材3に押し付けても、実質的に弾性変形することのない硬質部材から構成されている。そして、剥離ローラ20の軸線方向の長さは積層フィルム材3の全長より長くしており、この剥離ローラ20を積層フィルム材3に当接させたときに、積層フィルム材3からはみ出している部位が回転ドラム10の表面とは接触しないようにしている。従って、この剥離ローラ20は、その全長以下のサイズの積層フィルム材であれば、異なるサイズのものも対象とすることができる。
剥離ローラ20は、回転ドラム10に支持されている積層フィルム材3の剥離開始端部と対面する位置に配置されて、この剥離開始端部に当接するようになっている。そして、剥離ローラ20を積層フィルム材3の保護膜2上に押圧させて、図2に矢印Wで示した方向に所定角度回転させて、保護膜2の端部が剥離ローラ20に巻き付けさせる。この状態から、押圧部材21を作動させて、剥離ローラ20の保護膜2を巻き付けている部位に押圧して、保護膜2を剥離ローラ20と押圧部材21とによってクランプさせる。
さらに、剥離ローラ20と押圧部材21とからなる剥離ユニット22を矢印D方向に移動させ、かつ回転ドラム10を矢印R方向に回転駆動する。これによって、保護膜2は偏光板1から引き剥がされて除去され、回転ドラム10には偏光板1のみが吸着保持されることになる。そこで、回転ドラム10の回転を継続することによって、パネル基板に貼り付けられることになる。
図3及び図4に?離ユニット22の具体的な構成の一例を示す。これらの図から明らかなように、剥離ローラ20には回転軸23が設けられており、この回転軸23の両端が剥離ユニット22のホルダ板24,24に回転自在に連結されている。ホルダ板24には揺動軸25を連結して設けた揺動アーム26が固定して設けられている。揺動軸25はユニット駆動手段27に所定角度回動可能に連結されている。そして、揺動軸25とユニット駆動手段27とは直線状となるように保持されているが、その間には図示しない付勢手段が作用している。剥離ローラ22を積層フィルム材3の表面に押し付けると、揺動アーム26に作用している付勢手段に抗して、剥離ローラ22を煽る方向、つまり図4の矢印T方向に所定角度揺動するように構成されている。これによって、ユニット駆動手段27を作動させると、剥離ローラ20は回転ドラム10に支持されている積層フィルム材3に押圧される。剥離ローラ20は、前述したように、硬質部材から構成されているが、この剥離ローラ20は弾性的に積層フィルム材3に押圧される。
押圧部材21は、剥離ローラ20は積層フィルム材3の端部から保護膜2を所定の長さ分だけ巻き込んだ状態で、この保護膜2に当接して、剥離ローラ20との間で保護膜2をクランプするためのものである。押圧部材21は、剥離ローラ20の軸線方向に向けて複数個所、図示したものにあっては3箇所設けられている。これら各押圧部材21を剥離ローラ20に近接・離間する方向に変位させるために、それぞれエアシリンダ28が設けられ、このエアシリンダ28のロッド28aの先端が各押圧部材21に連結されている。従って、押圧部材21はそれぞれ個別的に作動することになる。そして、各エアシリンダ28はホルダ板24,24間に掛け渡して設けた架橋部材29に取り付けられている。
さらに、回転ドラム10の外周部には、剥離ローラ20の配設位置の後方側の位置にテンションローラ30(図5参照)が配置されており、このテンションローラ30は回転ドラム10に支持されている積層フィルム3の保護膜2上に当接している。これによって、保護膜2が剥離ユニット23により偏光板1から引き剥がされる際に、この保護膜2に張りが与えられるようになる。
次に、以上の構成を有する剥離ユニット22を用いて、回転ドラム10の表面に吸着保持されている積層フィルム材3における偏光板1の表面から保護膜2を引き剥がす動作について、図5至図9に基づいて説明する。
まず、図5に示されているように、回転ドラム10を回転させて、積層フィルム材3の端部が所定の位置となるように位置調整される。これが、剥離ユニット22における積層フィルム材3における保護膜2の剥離前の状態である。
以上の状態から剥離ユニット22によって、積層フィルム材3から保護膜2を引き剥がすように動作させるが、この動作は、剥離ユニット22を駆動するユニット駆動手段27と、回転ドラム10の回転軸12を回転駆動するモータとにより行われるものであり、従ってユニット駆動手段27及び回転軸12に接続したモータが剥がし動作手段を構成される。図5において、回転ドラム10の中心と、この回転ドラム10に支持されている積層フィルム材3の端部とを結ぶ中心線をAとしたときに、ユニット駆動手段27による剥離ユニット22の移動方向であるD方向は中心線Aと直交する方向となる。また、ユニット駆動手段27は剥離ユニット22を回転ドラム10に向けて斜め前方Pに移動させることができるようになっている。また、矢印Rが回転ドラム10の回転方向である。
そこで、図6の状態では、剥離ローラ20は積層フィルム材3から離間しているが、ユニット駆動手段27を駆動して、剥離ユニット22をD方向に微小移動させる。これによって、ホルダ板24,24間に配設されている剥離ローラ20が積層フィルム材3の剥離開始端に当接することになる。しかも、揺動アーム26に連結した揺動軸25とユニット駆動手段27との間は相対回動可能であって、しかもその間に付勢手段が作用しているので、剥離ローラ20はW方向に煽られて、剥離ローラ20は積層フィルム材3に対して弾性的に当接して、所定の押圧力が作用することになる。このときに、剥離ローラ20は保護膜2上を扱くようにして、エッジ部まで移動する。
この状態から、図7に示したように、剥離ユニット22をD方向に所定量変位させる。これによって、剥離ローラ20による粘着力が保護膜2に作用して、積層フィルム材3の端部から保護膜2の剥離が開始する。剥離ローラ20は一度エッジの側に押動され、その後に、戻る方向、つまりD方向に移動することになる。保護膜2の偏光板1への粘着力は元々弱いものであって、剥離ローラ20は高い粘着力を有するものであり、しかもこの剥離ローラ20を保護膜2に対して強く擦り付けるようになることから、剥離ローラ20側に粘着するようになり、保護膜2のエッジ部分が容易に剥離することになる。ここで、剥離ローラ20への保護膜2の巻き付けは概略180度前後とし、1回転以上巻き付けないようにする。
剥離ユニット20に保護膜2が所定角度分だけ巻き付けられると、その状態で剥離ユニット22の送りを一度停止する。そして、図8に示したように、エアシリンダ28を作動させて、押圧部材21を剥離ローラ20に巻き付けられた保護膜2に当接させる。これによって、保護膜2は剥離ローラ20と押圧部材21とによりクランプされる。ここで、保護膜2は剥離ローラ20に粘着しているので、押圧部材21をあまり強力に押圧しなくても、保護膜2を確実にクランプすることができる。保護膜2の剥離面には粘凋な物質が付着していないので、押圧部材21が格別汚損されるようなことはない。
保護膜2は、その端部が偏光板1から剥離されて、剥離ローラ20と押圧部材21との間にクランプされた状態になっているので、これらを含む剥離ユニット22全体をユニット駆動手段27によって矢印D方向に変位させ、かつ回転ドラム10を矢印R方向に回転させる。つまり、剥離ユニット22を後方に向けて直線的に移動させ、回転ドラム10は前方に向けて回転させる。その結果、図9に示すように、保護膜2は剥離ユニット22により移動して、回転ドラム10に支持されている偏光板1から引き剥がされることになる。ここで、回転ドラム10の回転速度を遅くし、剥離ユニット22の移動を速くすることによって、保護膜2はテンションローラ30により折り返すようにして引き剥がされるので、保護膜2は張力を持った状態で剥離されていく。
保護膜2が偏光板1から完全に引き剥がされた後も、剥離ユニット22をさらにある程度の距離D方向に移動させることによって、保護膜2は偏光板1から完全に分離される。そして、押圧部材21を剥離ローラ20から離間させて、適宜の排除手段により剥離ローラ20に粘着している引き剥がされた保護膜2を取り外す。保護膜2は、剥離ローラ20に対して180度前後の角度分しか巻き付けられていないので、自由端となっている保護膜2の下端部を引っ張ることによって、容易に剥離ローラ20から取り外される。その後に、剥離ユニット22を図5の位置に復帰させる。また、回転ドラム10は次の積層フィルム材3を支持させて、次の積層フィルム材3の端部を剥離可能な位置にまで回転させる。これによって、既に保護膜2を剥離させた偏光板1は次の工程に送り込まれ、新たな積層フィルム材3に対する保護膜2の剥離を行うことができる。
剥離ローラ20は、その全体が粘着物質から構成されているので、繰り返し動作させても、粘着性が低下することはない。従って、剥離ローラ20は半永久的に使用することができる。ただし、保護膜2の表面には有機汚れが付着していることがあり、この有機汚れが剥離ローラ20に転写されると、この剥離ローラ20に付着した汚損物により粘着力の低下を来すことがある。このように、粘着力が低下したときには、剥離ローラ20を洗浄して、汚損物を洗い流すことによって、本来の粘着力が回復することになる。
次に、図10は本発明の第2の実施の形態を示すものであって、本実施の形態では、ベース部材として回転ドラムを用いるのではなく、平面形状の吸着板ベース40を用いるようにしている。この吸着板ベース40には、その表面に積層フィルム材3を支持するために、開口する多数の真空吸着孔41が設けられている。吸着板ベース40は、水平状態に配置されて、ガイド42に沿って移動するように構成されている。なお、吸着板ベース40は吸着手段により支持されているので、垂直方向に配置するようにしても良い。
剥離ローラ43及び押圧部材44からなる剥離ユニット45は、前述した剥離ユニット22と実質的に同じものから構成されるので、その図示及び詳細については説明を省略する。剥離ユニット45は、ユニット駆動手段に連結されて、所定の方向に移動可能になっているが、この剥離ユニット45の移動方向は、吸着板ベース40に支持されている積層フィルム材3に対して図10に矢印で示したように斜め上方となっている。さらに、吸着板ベース40にはテンションローラ46が装着されている。
以上のように構成することによっても、前述した第1の実施の形態と同様に、剥離ユニット45によって積層フィルム材3の偏光板1の表面から保護膜2を引き剥がすことができる。
保護膜剥離が行われる積層フィルム材の外観図である。 本発明の第1の実施の形態を示す保護膜剥離装置の概略構成図である。 図2の装置を構成する剥離ユニットの正面図である。 図3の断面図である。 保護膜の剥離を行う前の状態を示す保護膜剥離装置の作動説明図である。 保護膜の剥離を行うために、剥離ローラを積層フィルム材に当接させた状態を示す保護膜剥離装置の作動説明図である。 剥離ローラに保護膜の先端部分を巻き付けた状態を示す保護膜剥離装置の作動説明図である。 保護膜を剥離ローラと押圧部材とでクランプさせた状態を示す保護膜剥離装置の作動説明図である。 保護膜を偏光板から引き剥がしている状態を示す保護膜剥離装置の作動説明図である。 本発明の第2の実施の形態を示す保護膜剥離装置の概略構成図である。
符号の説明
1 偏光板 2保護膜
3 積層フィルム材 10 回転ドラム
11,41 真空吸着孔 12 回転軸
20,43 剥離ローラ 21,44 押圧部材
22,45 剥離ユニット 24 ホルダ板
25 揺動軸 26 揺動アーム
27 ユニット駆動手段 28 エアシリンダ
30,46 テンションローラ 40 吸着板ベース
42 ガイド

Claims (9)

  1. 表面に保護膜を積層させた機能部品としてのフィルム材からなる積層フィルム材から前記保護膜を剥がすための保護膜剥離装置であって、
    前記積層フィルム材の裏面を支持するベース部材と、
    固形の粘着物質を所定の形状に成形した硬質部材からなり、前記保護膜に押圧させて、この保護膜を粘着させ、前記積層フィルム材の端部から所定幅にわたって前記保護膜を剥離させる端部剥離部材と、
    前記端部剥離部材で前記フィルム材から剥離させた前記保護膜を、この端部剥離部材との間でクランプする押圧部材と、
    前記端部剥離部材と前記押圧部材とで剥離ユニットを構成し、前記端部剥離部材と前記押圧部材との間でクランプした前記保護膜を前記フィルム材から引き剥がすように前記ベース部材と前記剥離ユニットとの間を相対移動させる剥がし動作手段と
    を備える構成としたことを特徴とする保護膜剥離装置。
  2. 前記ベース部材は、外周面に前記積層フィルム材を円弧面形状となるようにして支持する回転ドラムから構成され、この回転ドラムには前記積層フィルム材の前記裏面を吸着する複数の吸着孔を設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の保護膜剥離装置。
  3. 前記ベース部材は前記積層フィルム材を平面状態に支持するものであり、このベースの表面には前記積層フィルム材の前記裏面を吸着する複数の吸着孔を設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の保護膜剥離装置。
  4. 前記端部剥離部材はホルダに回転自在に装着した剥離ローラから構成され、前記保護膜はこの剥離ローラの所定角度分だけ巻き付け可能な構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の保護膜剥離装置。
  5. 前記ホルダには、前記剥離ローラを前記ベース部材に対して近接・離間する方向に変位可能となし、また前記ベース部材を駆動することによって、前記剥離ローラを前記ベース部材に支持させた前記積層フィルム材に当接した状態で前記剥離ローラを前記保護膜の表面に沿って転動させて、この剥離ローラに前記保護膜を所定角度分だけ巻き付ける構成としたことを特徴とする請求項4記載の保護膜剥離装置。
  6. 前記ベース部材は異なる複数のサイズの積層フィルム材が支持可能な構成となっており、前記剥離ローラの全長は、前記積層フィルム材のうち、最大寸法のものに対して接離可能なものであり、また前記押圧部材は、前記剥離ローラの回転軸と平行に設けた保持軸部材に複数個所装着する構成となし、前記剥離ローラで剥離させた前記保護膜に複数個所で接離する構成となし、これら複数の押圧部材は前記保持バーの軸線方向に位置調整可能な構成としたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の保護膜剥離装置。
  7. 前記剥がし動作手段は、前記ベース部材の移動時に、前記積層フィルム材の前記保護膜と当接するテンションローラを備え、前記ベース部材の移動時に、前記テンションローラは前記保護膜上を転動するように構成したことを特徴とする請求項1記載の保護膜剥離装置。
  8. 前記端部剥離部材はブチルゴムを主成分とした合成ゴムから形成する構成としたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の保護膜剥離装置。
  9. 請求項1における前記フィルム材は光学フィルムであり、この光学フィルムをパネル基板の表面に貼り付けたフラットディスプレイパネル。
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