JP2010088020A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 両面原稿の読取を開始してから画像を形成するまでの時間を短縮すること。
【解決手段】 MFPは、原稿を取り出す原稿取出ローラ対12と、原稿の片面を読み取るCCDセンサ21と、原稿の表裏を反転させる原稿反転ローラ対14と、両面原稿を原稿取出ローラ対12から原稿反転ローラ対14までの第1原稿搬送経路201、原稿反転ローラ対14からCCDセンサ21を経由して原稿反転ローラ対14に戻るまでの第2搬送経路、原稿反転ローラ対からCCDセンサ21を経由して排紙するまでの第3搬送経路の順に原稿を搬送する読取制御部を備え、読取制御部は、第1原稿搬送経路を通る原稿を搬送する速さを、第2原稿搬送経路および第3原稿搬送経路を通る原稿を搬送する速さよりも速くする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、画像形成装置に関し、特に両面に原稿の画像を形成可能な画像形成装置に関する。
近年、用紙などの記録媒体の両面にトナー等のインクを用いて画像を形成する画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、用紙の両面に画像を形成するために、用紙の表裏を反転させる用紙反転機構を備えている。用紙の両面に画像を形成する場合、複数枚の原稿の奇数ページの画像を一方の面に形成し、偶数ページの画像を他方の面に形成する必要があり、さらに画像が形成された複数の用紙が順に重なるように排紙するために、奇数ページの画像が形成された面を下にして排紙する必要がある。通常、用紙の片面に複数枚の原稿の画像を形成する場合に、画像が形成された用紙が順に重なるように排紙するために、画像が形成された面を下にして排紙するように用紙の搬送経路が形成されている。この搬送路を利用して複数ページの画像を用紙の両面に形成する場合、画像が形成された複数の用紙が順に重なるように排紙するためには、先に原稿の偶数ページの画像を用紙の一方の面に形成した後に用紙反転機構で用紙を反転させ、奇数ページの画像を用紙の他方の面に形成しなければならなない。このため、偶数ページの画像が読み取られるまで画像を形成することができず、画像を形成する動作を開始するまでに長時間を有するといった問題があった。
一方、画像形成装置は、複数枚の原稿を読み取るための自働搬送装置(ADF)を備えており、用紙の片面に画像が形成された片面原稿を読み取る場合、排紙される原稿が順に重なるように、原稿の画像が形成された面を下にして排紙するように原稿の搬送経路が形成されている。このADFは、両面に画像が形成された両面原稿を読み取るために、両面原稿の表裏を反転させる原稿反転機構を備えているものがあり、両面原稿の表面(奇数ページ)の画像を読み取った後に原稿反転機構で両面原稿を反転させ、両面原稿の裏面(偶数ページ)の画像を読み取る。さらに、表裏の画像が読み取られた原稿が順に重なるように排紙するために、原稿の表面(奇数ページ)を下にして排紙しなければならないが、用紙の片面に画像が形成された片面原稿を読み取る場合に用いられる原稿の搬送路を利用する場合は、原稿反転機構でさらに1回両面原稿を反転させる。すなわち、両面原稿を読み取る場合には、両面原稿を2回反転させる必要がある。
両面原稿の両面にそれぞれ形成された表面画像および裏面画像を用紙の両面にそれぞれ形成する場合、両面原稿の表面に形成された画像を読み取った後に裏面に形成された画像を読み取るので、裏面に形成された画像が読み取られるまで、用紙に画像を形成することができず、画像を形成する動作を開始するまでに長時間を有するといった問題があった。
特開2004−264675号公報には、両面原稿の裏面の画像から先読みし、読み取った裏面画像を第1担持体で保持し、第1担持体が保持する画像を第2担持体に転写し、第2担持体が保持する画像を第3担持体に転写するとともに、両面原稿の表面の画像を読み取り、読み取った表面画像を第1担持体で保持し、第1担持体が保持する画像を第2担持体に転写し、第2担持体が保持する表面画像と、第3担持体が保持する裏面画像とを用紙に同時にそれぞれ転写する画像形成装置が記載されている。
しかしながら、特開2004−264675号公報に記載の画像形成装置は、両面原稿の裏面に形成された裏面画像と表面に形成された表面画像とを読み取らなければ用紙に画像を形成することができないため、用紙に画像を形成するまでの時間を短縮することはできない。
特開2004−264675号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、両面に画像が形成された原稿の読取を開始してから記録媒体の両面に画像を形成するまでの時間を短縮した画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、記録媒体に2ページの画像を記録媒体の両面に画像を形成する場合において、用紙に原稿の搬送を開始してから画像を形成するまでの時間を短くすることが可能な画像形成装置を提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、画像形成装置は、少なくとも1枚の原稿のうちから1枚の原稿を取り出す原稿取出手段と、原稿の片面を読み取る読取手段と、原稿の表裏を反転させる原稿反転手段と、両面に画像が形成された両面原稿を原稿取出手段から原稿反転手段までの第1搬送経路、原稿反転手段から読取手段を経由して原稿反転手段に戻るまでの第2搬送経路、原稿反転手段から読取手段を経由して排紙するまでの第3搬送経路の順に原稿を搬送する搬送制御手段と、読取手段により読み取られた原稿の画像を記録媒体に形成する画像形成手段と、記録媒体の両面に画像を形成する場合に、画像形成手段により画像が形成された記録媒体の表裏を反転させて画像形成手段に供給する記録媒体反転手段と、記録媒体の両面に画像を形成する場合に、読取手段により原稿の裏面の画像が読み取られると、原稿の表面の画像の読み取りが完了するのを待つことなく、原稿の裏面の画像を記録媒体に形成するように画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、を備え、搬送制御手段は、第1搬送経路を通る原稿を搬送する速さを、第2搬送経路および第3搬送経路を通る原稿を搬送する速さよりも速くする。
この局面に従えば、両面に画像が形成された両面原稿を読み取り、記録媒体の両面に画像を形成する場合に、第1搬送経路、読取手段を経由する第2搬送経路、読取手段を経由して排紙するまでの第3搬送経路の順に原稿を搬送することにより、原稿の裏面の画像を表面の画像より先に読み取る。また、読取手段により原稿の裏面の画像が読み取られると、原稿の表面の画像の読み取りが完了するのを待つことなく、原稿の裏面の画像を記録媒体に形成するように制御する。そして、第1搬送経路を通る原稿を搬送する速さを、第2搬送経路および第3搬送経路を通る原稿を搬送する読取速度速よりも速くする。このため、両面に画像が形成された原稿の読取を開始してから記録媒体の両面に画像を形成するまでの時間を短縮した画像形成装置を提供することである。
この発明の他の局面によれば、画像形成装置は、原稿の片面を読み取る読取手段と、読取手段により読み取られた原稿の画像を記録媒体に形成する画像形成手段と、記録媒体に形成する画像のページ数をカウントするカウント手段と、記録媒体の両面に画像を形成する場合に、画像形成手段により画像が形成された記録媒体の表裏を反転させて画像形成手段に供給する記録媒体反転手段と、記録媒体の両面に画像を形成する場合に、カウントされたページ数が2ページを超えるときは、記録媒体に記憶手段に記憶された偶数ページの画像を直前の奇数ページの画像より先に形成し、カウントされたページ数が2ページのときは、読取手段が第2ページの画像の読み取りが完了するのを待つことなく、記録媒体に第1ページの画像を第2ページの画像より先に形成するように画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、を備える。
この局面に従えば、記録媒体の両面に画像を形成する場合、記録媒体に形成する画像のページ数が2ページを超えるときは、記録媒体に偶数ページの画像を直前の奇数ページの画像より先に形成し、記録媒体に形成する画像のページ数が2ページのときは、第2ページの画像の読み取りが完了するのを待つことなく、記録媒体に第1ページの画像を第2ページの画像より先に形成する。このため、第2ページの画像の読み取りが完了する前に、第1ページの画像を形成するので、原稿の搬送を開始してから画像を形成するまでの時間を、短くすることができる。その結果、記録媒体に2ページの画像を記録媒体の両面に画像を形成する場合において、用紙に原稿の搬送を開始してから画像を形成するまでの時間を短くすることが可能な画像形成装置を提供するができる。
好ましくは、少なくとも1枚の原稿のうちから1枚の原稿を取り出す原稿取出搬送手段と、原稿の表裏を反転させる原稿反転手段と、両面に画像が形成された両面原稿を原稿取出手段から読取手段を経由して反転手段までの第1搬送経路、反転手段から読取手段を経由して反転手段に戻るまでの第2搬送経路、原稿反転手段から排紙するまでの第3搬送経路の順に原稿を搬送する搬送制御手段と、読取手段により読み取られた奇数ページの画像を記憶する記憶手段と、をさらに備える。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの概略構成を示す模式的断面図である。図1を参照して、画像形成装置としてのMFP1は、原稿から画像データを読取るための原稿読取部20と、原稿読取部20に原稿を搬送するためのADF10と、用紙に画像を形成するための画像形成部30と、用紙を搬送する用紙搬送部40と、MFP1の全体を制御するためのメイン回路110と、を含む。
ADF10は、原稿台11と、原稿取出ローラ対12と、中間ローラ対13と、原稿反転ローラ対14と、原稿排紙トレイ15と、原稿センサ16と、を含む。
原稿台11は、複写対象となる原稿5が搭載される。原稿台11は、複数枚を重ねた原稿を搭載可能であり、複写対象となる面を上にして搭載される。原稿台11に複数枚の原稿が搭載される場合、ページ番号の小さいページの画像が形成された原稿が上に重ねられる。また、原稿が両面に画像が形成された両面原稿の場合、奇数ページの画像が形成された面が上となるように原稿台11に搭載される。
原稿センサ16は、原稿台11の原稿の有無を検出するためのフォトセンサである。なお、原稿センサ16は、フォトセンサに限らず、機械式のリミットスイッチであってもよいし、非接触で対象物を検出する近接センサであってもよい。近接センサは、電磁誘導を利用した高周波発振型、磁石を用いた磁気型、静電容量の変化を利用した静電容量型の近接センサを含む。
原稿取出ローラ対12は、原稿台11に搭載された原稿5を取り出し、中間ローラ対13に搬送する。原稿取出ローラ対12は、原稿台11に複数枚の原稿が重ねて搭載されている場合、上から1枚づつ順に原稿を取り出し、中間ローラ対13に搬送する。
中間ローラ対13は、原稿取出ローラ対12、または後述する原稿反転ローラ対14より原稿が供給され、供給される原稿を原稿反転ローラ対14に搬送する。中間ローラ対13から原稿反転ローラ対14まで原稿が搬送される搬送路の途中に、CCD(Charge Coupled Device)センサ21の読取位置が設けられている。したがって、中間ローラ対13から原稿反転ローラ対14までの搬送路を原稿が搬送される間に、CCDセンサ21は、原稿に形成された画像を読み取ることが可能である。
原稿反転ローラ対14は、正方向および逆方向に回転可能である。原稿反転ローラ対14は、正方向に回転することにより、中間ローラ対13より供給される原稿を原稿排紙トレイ15に排紙する。原稿反転ローラ対14は、中間ローラ対13より供給される原稿を原稿排紙トレイ15に排紙する前に、逆方向に回転可能することにより、原稿を中間ローラ対13に搬送する。原稿が中間ローラ対13から原稿反転ローラ対14まで搬送される場合に通過する搬送路と、原稿が原稿反転ローラ対14から中間ローラ対13まで搬送される場合に通過する搬送路とはそれぞれ別に設けられており、これにより、原稿の表裏を反転することが可能となっている。
原稿排紙トレイ15は、原稿反転ローラ対14から排紙される原稿を蓄積する。原稿反転ローラ対14から後に排紙された原稿は、先に排紙された原稿の上に重なる。
原稿読取部20は、CCDセンサ21を備えており、ADF10により予め定められた読取位置に原稿が搬送されると、原稿に形成されている画像を光学的に読み取る。具体的には、原稿読取部20は、露光ランプを備えており、原稿読取位置に到達した原稿は、露光ランプにより露光される。原稿からの反射光は、レンズに導かれ、CCDセンサ21に結像する。CCDセンサ21に結像した反射光は、CCDセンサ21により電気信号としての画像データに変換され、メイン回路110が備えるCPU111(図4参照)に送られる。
CPU111では、受取ったアナログの画像データにアナログ処理、A/D変換処理、デジタル画像処理等を行なった後、画像形成部30に出力する。CPU111は、画像データを、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の印字用データに変換し、画像形成部30へ出力する。
画像形成部30は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックごとに、露光ヘッド31Y,31M,31C,31K、感光体ドラム33Y,33M,33C,33Kと、帯電チャージャ32Y,32M,32C,32Kと、現像器34Y,34M,34C,34Kと、転写チャージャ35Y,35M,35C,35Kと、中間転写ベルト36と、を備える。
中間転写ベルト36は、駆動ローラ37Aとローラ37Bとにより弛まないように懸架されている。駆動ローラ37Aが図中で反時計回りに回転すると、中間転写ベルト36が所定の速度で図中で反時計回りに回転する。中間転写ベルト36の回転に伴って、ローラ37Bが、反時計回りに回転する。
画像形成部30は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックごとに画像を形成するが、取扱うトナーの色種類が異なるのみなので、ここではイエローの画像を形成するための画像形成ユニットについてその動作を説明する。感光体ドラム33Yは、帯電チャージャ32Yによって帯電された後、イエロー用の露光ヘッド31Yが発光するレーザ光が照射される。これにより、感光体ドラム33Y上には静電潜像が形成される。続いて、現像器34Yにより、静電潜像上にトナーが載せられてトナー像が形成される。感光体ドラム33Y上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト36上に転写チャージャ35Yにより転写される。中間転写ベルト36に形成される画像は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の画像が中間転写ベルト36上で重畳され、フルカラーの画像が形成される。
なお、露光ヘッド31Y、感光体ドラム33Yと、帯電チャージャ32Yと、現像器34Yと、転写チャージャ35Yとにより画像形成ユニットが構成され、MFP1に着脱可能となっている。同様に、マゼンタ、イエローおよびブラックの画像形成ユニットは、MFP1に着脱可能となっている。
用紙搬送部40は、給紙カセット50と、用紙取出ローラ41と、タイミングローラ対42と、転写ローラ43と、定着ローラ対44と、用紙反転ローラ対45と、用紙排紙ローラ対48と、用紙搬送ローラ対46,47と、用紙排紙トレイ49を含む。
給紙カセット50は、画像を形成するための記録媒体としての用紙を収納する。用紙取出ローラ41は、給紙カセット50に収納されている用紙を、1枚づつ取出し、タイミングローラ対42に搬送する。ここでは、用紙取出ローラ41がタイミングローラ対42に搬送する用紙の中間転写ベルト36を向く面を表面という。
タイミングローラ対42は、用紙取出ローラ41または後述する用紙搬送ローラ対47から用紙が供給される。中間転写ベルト36の用紙が供給される位置にタイミングセンサが設置されており、タイミングセンサが中間転写ベルト36の基準マークを検出すると、それに同期してタイミングローラ対42が用紙を中間転写ベルト36に供給する。中間転写ベルト36に用紙が供給されると、転写ローラ43が、中間転写ベルト36上に形成されたトナー像を用紙に転写する。
トナー像が転写された用紙は、定着ローラ対44に搬送され、定着ローラ対44により加熱される。これにより、トナーが溶かされて用紙に定着する。その後、用紙は用紙反転ローラ対45に供給される。
用紙反転ローラ対45は、正方向および逆方向に回転可能である。用紙反転ローラ対45は、正方向に回転することにより、定着ローラ対44より供給される用紙を、用紙排紙ローラ対48に搬送し、逆方向に回転することにより定着ローラ対44より供給される用紙を、用紙搬送ローラ対46に搬送する。用紙排紙ローラ対48は、用紙反転ローラ対45から搬送される用紙を用紙排紙トレイ49に排紙する。
用紙搬送ローラ対46は、用紙反転ローラ対45から搬送される用紙を、用紙搬送ローラ対47に搬送し、用紙搬送ローラ対47は、用紙搬送ローラ対46から搬送される用紙を、タイミングローラ対42に搬送する。用紙搬送ローラ対46がタイミングローラ対42に搬送する用紙は、用紙反転ローラ対45から搬送される用紙であり、表面に画像が形成された用紙である。図1から明らかなように、用紙搬送ローラ対47がタイミングローラ対42に搬送する用紙は、その裏面が中間転写ベルト36を向く。
なお、ここでは、4色のトナーをそれぞれに対応して設けられた感光体ドラム33Y,33M,33C,33Kに形成された画像を中間転写ベルト36を介して用紙に転写するいわゆるタンデム方式のMFP1について説明するが、感光体ドラム33Y,33M,33C,33Kに形成された画像を原稿に直接転写する方式であってもよいし、1つの感光体ドラムで4色のトナーを順に用紙に転写する4サイクル方式のデジタル複写機であってもよい。
図2は、ADFが原稿を搬送する原稿搬送経路を説明するための図である。図2(A)は第1原稿搬送経路を示す図であり、図2(B)は第2原稿搬送経路を示す図であり、図2(C)は第3原稿搬送経路を示す図である。図2(A)を参照して、第1原稿搬送経路201は、原稿取出ローラ対12から中間ローラ対13を経由して原稿反転ローラ対14までの経路である。第1原稿搬送経路201を原稿が搬送される場合、原稿反転ローラ対14は、正方向に回転し、原稿が原稿排紙トレイ15に排紙される直前に停止し、原稿を保持する。
図2(B)を参照して、第2原稿搬送経路202は、原稿反転ローラ対14から中間ローラ対13を経由して原稿反転ローラ対14に戻るまでの経路である。この場合、原稿反転ローラ対14は、原稿が中間ローラ対13に到達するまで逆方向に回転し、その後正方向に回転し、原稿が原稿排紙トレイ15に排紙される直前に停止し、原稿を保持する。
図2(C)を参照して、第3原稿搬送経路203は、原稿反転ローラ対14から中間ローラ対13を経由して原稿反転ローラ対14に戻り、原稿排紙トレイ15に排紙されるまでの経路である。この場合、原稿反転ローラ対14は、原稿が中間ローラ対13に到達するまで逆方向に回転し、その後正方向に回転し、原稿を原稿排紙トレイ15に排紙する。
図3は、用紙搬送部が用紙を搬送する用紙搬送経路を説明するための図である。図3(A)は第1用紙搬送経路を示す図であり、図3(B)は第2用紙搬送経路を示す図であり、図3(C)は第3用紙搬送経路を示す図である。
図3(A)を参照して、第1用紙搬送経路211は、用紙取出ローラ41から、タイミングローラ対42、転写ローラ43および定着ローラ対44を順に経由して用紙反転ローラ対45に至るまでの経路である。用紙の両面に画像を形成する両面印刷モードにおいて第1用紙搬送経路を用紙が搬送される場合、用紙反転ローラ対45は、正方向に回転し、用紙が搬送し終わる直前に停止し、用紙を保持する。
図3(B)を参照して、第2用紙搬送経路213は、用紙反転ローラ対45から、用紙搬送ローラ対46,47を順に経由してタイミングローラ対42に至るまでの経路である。第2用紙搬送経路を用紙が搬送される場合、用紙反転ローラ対45は、逆方向に回転し、用紙を用紙搬送ローラ対46に搬送する。
図3(C)を参照して、第3用紙搬送経路213は、タイミングローラ対42から、転写ローラ43、定着ローラ対44、用紙反転ローラ対45および用紙排紙ローラ対48を順に経由して用紙排紙トレイ49に至るまでの経路である。第3用紙搬送経路を用紙が搬送される場合、用紙反転ローラ対45は、正方向に回転し、用紙を用紙排紙ローラ対48に搬送する。
図4は、MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、MFP1は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部20と、原稿を原稿読取部20に搬送するためのADF10と、原稿読取部20が原稿を読み取って出力する静止画像を用紙等に形成するための画像形成部30と、画像形成部140に用紙を供給するための用紙搬送部40と、ユーザインターフェースとしての操作パネル160と、を含む。メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、フラッシュメモリ118Aが装着されるカードインターフェース(I/F)118とを含む。CPU111は、ADF10、原稿読取部20、画像形成部30、用紙搬送部40および操作パネル160と接続され、MFP1の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部20から連続的に送られてくる静止画像を一時的に記憶する。
操作パネル160は、MFP1の上面に設けられ、表示部160Aと操作部160Bとを含む。表示部160Aは、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electroluminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部160Bは、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部160Bは、表示部160A上に設けられたタッチパネルをさらに含む。
通信I/F部112は、MFP1をネットワークに接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介してMFP101,102またはPC200との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワークを介してインターネットに接続されたコンピュータと通信が可能である。
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部117は、受信したファクシミリデータを、HDD116に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを用紙に印刷する。また、ファクシミリ部117は、HDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
カードI/F118は、フラッシュメモリ118Aが装着される。CPU111は、カードI/F118を介してフラッシュメモリ118Aにアクセス可能である。CPU111は、カードI/F118に装着されたフラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、フラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムに限られず、HDD116に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワークに接続された他のコンピュータが、MFP1のHDD116に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP1が、ネットワークに接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図5は、CPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。図5を参照して、CPU111は、ユーザが入力する操作を受け付けるための操作受付部51と、ADF10および原稿読取部20を制御するための読取制御部53と、画像形成部30および用紙搬送部40を制御するための画像形成制御部55と、を含む。
操作受付部51は、表示部160Aに操作画面を表示し、ユーザが操作部160Bに入力する操作を受け付ける。操作画面は、原稿の種類を設定するための画面と、用紙に画像を形成する画像形成モードを設定するための画面とを含む。原稿の種類は、原稿の画面に画像が形成された両面原稿と、原稿の片面に画像が形成された片面原稿とを含む。画像形成モードは、用紙の両面に画像を形成する両面印刷モードと、用紙の片面に画像を形成する片面印刷モードとを含む。したがって、原稿の種類と、画像形成モードとから4つの組み合わせのいずれかで画像が形成される。
第1の実施の形態におけるMFP1は、両面原稿を両面印刷モードで画像形成する場合における画像形成を開始するまでの時間を短くしたものである。以下、両面原稿を両面印刷モードで画像形成する場合について説明する。
操作受付部51は、操作部160Bから受け付けられた原稿の種類と画像形成モードとを読取制御部53および画像形成制御部55に出力する。ここでは、両面原稿の原稿の種類と、両面印刷モードの画像形成モードとが出力される。
読取制御部53は、まず、ADF10に原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように搬送させる。ADF10は、原稿取出ローラ対12および中間ローラ対13および原稿反転ローラ対14を回転させ、原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように搬送する。原稿反転ローラ対14により原稿が原稿排紙トレイ15に搬送されるが、原稿が原稿排紙トレイ15に排紙される直前に原稿反転ローラ対14を停止し、原稿反転ローラ対14に原稿5を保持させる。第1原稿搬送経路201で原稿5を搬送する場合、原稿取出ローラ対12および中間ローラ対13および原稿反転ローラ対14を駆動する駆動モータを、原稿が後述する読取速度よりも速い速度で搬送される回転速度で回転させる。これにより、原稿5が、読取速度よりも早い速度で搬送される。これにより、原稿5が第1原稿搬送経路201を通過する時間をできるだけ短くすることができる。このとき、読取制御部53は、原稿読取部20に原稿の画像を読み取らせない。
次に、読取制御部53は、ADF10に、原稿5を第2原稿搬送経路202を通るように搬送させる。ADF10は、原稿反転ローラ対14を逆方向に回転させ、原稿5を中間ローラ対13まで搬送する。ADF10は、原稿が中間ローラ対13に到達すると原稿反転ローラ対14を正方向に回転させる。原稿は、中間ローラ対13により原稿反転ローラ対14に搬送され、原稿反転ローラ対14により原稿5が原稿排紙トレイ15に搬送されるが、原稿が原稿排紙トレイ15に排紙される直前に原稿反転ローラ対14を停止し、原稿反転ローラ対14に原稿5を保持させる。一方、読取制御部53は、原稿5が中間ローラ対13から原稿反転ローラ対14に搬送される間に、原稿読取部20に原稿5に形成された画像を読み取らせる。これにより、原稿5の裏面(偶数ページ)に形成された裏面画像が読み取られる。
第2原稿搬送経路201を通るように原稿5を搬送する場合、原稿取出ローラ対12および中間ローラ対13および原稿反転ローラ対14を駆動する駆動モータを、原稿が読取速度で搬送される回転速度で回転させる。これにより、CCDセンサ21が原稿5に形成された画像を読み取ることができる。原稿の読取速度は、原稿読取部20が原稿画像を読み取るために予め定められた速度である。
次に、読取制御部53は、ADF10に、原稿5を第3原稿搬送経路202を通るように搬送させる。ADF10は、原稿反転ローラ対14を逆方向に回転させ、原稿5を中間ローラ対13まで搬送する。ADF10は、原稿が中間ローラ対13に到達すると原稿反転ローラ対14を正方向に回転させる。原稿は、中間ローラ対13により原稿反転ローラ対14に搬送され、原稿反転ローラ対14により原稿は原稿排紙トレイ15に搬送される。
一方、読取制御部53は、原稿5が中間ローラ対13から原稿反転ローラ対14に搬送される間に、原稿読取部20に原稿5に形成された表面画像を読み取らせる。これにより、原稿5の表面(奇数ページ)に形成された表面画像が読み取られる。
第3原稿搬送経路201で原稿5を搬送する場合、原稿取出ローラ対12および中間ローラ対13および原稿反転ローラ対14を駆動する駆動モータを、原稿が読取速度で搬送される回転速度で回転させる。これにより、これにより、CCDセンサ21が原稿5に形成された画像を読み取ることができる。
読取制御部53は、ADF10に、読取速度より速い速度で原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように搬送させ、読取速度で原稿5を第2原稿搬送経路202を通るように搬送させ、読取速度で原稿5を第3原稿搬送経路203を通るように搬送させる。そして、原稿読取部20に、原稿が第2原稿搬送経路202を通るように搬送されている間に原稿5の裏面画像を読み取らせ、原稿が第3原稿搬送経路203を通るように搬送されている間に原稿5の表面画像を読み取らせる。従って、原稿5の裏面に形成された裏面画像を表面に形成された表面画像より先に読み取ることができる。また、原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように搬送する場合に、読取速度より速い速度で原稿5を搬送するので、原稿5が第1原稿搬送経路201を通過する時間を短くすることができる。
原稿5を読取速度で第1原稿搬送経路201を通るように搬送しつつ原稿読取部20で原稿5の表面画像を読み取り、次に読取速度で第2原稿搬送経路202を通るように搬送しつつ原稿読取部20で原稿5の裏面画像を読み取り、次に、読取速度より速い速度で原稿を第3原稿搬送経路203を通るように搬送する従来の搬送方法に比較して、原稿5の裏面画像を読み取るまでの時間を短くすることができる。
具体的には、読取速度より速い速度で原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように搬送する時間は3.5秒であり、読取速度で原稿5を第2原稿搬送経路202を通るように搬送する時間、換言すれば原稿5の裏面画像を読み取る時間は5.5秒である。したがって、原稿台11に搭載された原稿5の搬送を開始してから原稿5の裏面画像を読み取るまでの時間は9秒である。これに対して、従来の搬送方法においては、原稿5を読取速度で第1原稿搬送経路201を通るように搬送する時間は5.5秒であり、次に読取速度で第2原稿搬送経路202を通るように搬送する時間、換言すれば原稿5の裏面画像を読み取る時間は5.5秒である。したがって、従来の搬送方法において、原稿台11に搭載された原稿5の搬送を開始してから原稿5の裏面画像を読み取るまでの時間は11秒である。したがって、本実施の形態におけるMFP1において、両面原稿5の搬送を開始してから、裏面画像を読み取るまでの時間は、従来の搬送方法に比較して、2秒短縮される。
画像形成制御部55は、用紙搬送部40を制御して、用紙を第1用紙搬送経路211で搬送させるとともに、画像形成部30に原稿5の裏面を読み取った裏面画像を形成させる。用紙を第1用紙搬送経路211で搬送させる場合、用紙反転ローラ対45により用紙が用紙排紙ローラ対48側に搬送されるが、用紙搬送部40は、用紙が原稿反転ローラ対14を通過する直前に用紙反転ローラ対45を停止し、用紙反転ローラ対45に原稿を保持させる。
次に、画像形成制御部55は、用紙搬送部40を制御して、用紙を第2用紙搬送経路213で搬送させる。その後、画像形成制御部55は、用紙を第3用紙搬送経路215で搬送させるとともに、画像形成部30に原稿5の表面を読み取った表面画像を形成させる。用紙を第3用紙搬送経路215で搬送させる場合、用紙反転ローラ対45を正方向に回転させ、用紙を用紙排紙ローラ対48に搬送させる。これにより、表面に原稿5の裏面画像が形成され、裏面に原稿の表面画像が形成された用紙が、裏面を下にして用紙排紙トレイ49に排紙される。
図6は、コピー制御処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。コピー処理は、CPU111がコピー制御プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図6を参照して、CPU111は、原稿の種類に両面原稿が設定されたか否かを判断する(ステップS01)。ユーザが操作部160Bに入力する原稿の種類に基づいて判断する。両面原稿が設定されたならば処理をステップS02に進めるが、そうでなければ処理をステップS25に進める。ステップS25においては、片面原稿を読み取って、その画像を用紙に形成する通常のコピー処理を実行し、処理を終了する。
ステップS02においては、画像形成モードに両面印刷モードが設定されたか否かを判断する。ユーザが操作部160Bに入力する画像形成モードに基づいて判断する。両面印刷モードが設定されたならば処理をステップS03に進めるが、片面印刷モードが設定されたならば処理をステップS14に進める。
ステップS03においては、原稿5を第1原稿搬送経路201で読取速度より高速で搬送する。そして、原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS04でNO)、原稿5が第1原稿搬送経路201を搬送されたならば(ステップS04でYES)、処理をステップS05に進める。
ステップS05においては、原稿5を第2原稿搬送経路202で読取速度で搬送する。そして、原稿の裏面の読み取りを開始する(ステップS06)。原稿5が中間ローラ対13により読取位置に搬送されるタイミングで、原稿読取部20に原稿の裏面に形成された裏面画像を読み取らせる。
そして、裏面画像の画像形成を開始する(ステップS07)。ステップS06において裏面画像が読み取られた後に、画像形成部30に裏面画像を用紙に形成させる。これにより、用紙の表面に裏面画像が形成される。画像形成モードが両面印刷モードなので、用紙搬送部40は、用紙を第1用紙搬送経路211で搬送した後、用紙を第2用紙搬送経路213で搬送する。そして、原稿5の第2原稿搬送経路202の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS08でNO)、原稿5が第2原稿搬送経路202を搬送されたならば(ステップS08でYES)、処理をステップS09に進める。
ステップS09においては、原稿5を第3原稿搬送経路203で読取速度で搬送する。次に、原稿の表面の読み取りを開始する(ステップS10)。原稿5が中間ローラ対13により読取位置に搬送されるタイミングで、原稿読取部20に原稿の表面に形成された表面画像を読み取らせる。そして、表面画像の画像形成を開始する(ステップS11)。ステップS10において表面画像が読み取られた後に、画像形成部30に表面画像を用紙に形成させる。このとき用紙搬送部40は、用紙を第3用紙搬送経路215で搬送するため、用紙の裏面に表面画像が形成され、用紙は、表面画像が形成された裏面が下になって用紙排紙トレイ49に排紙される。
そして、原稿5の第3原稿搬送経路203の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS12でNO)、原稿5が第3原稿搬送経路203を搬送されたならば(ステップS12でYES)、処理をステップS13に進める。
ステップS13においては、原稿台11に原稿5が存在し、次に読み取り対象となる原稿5が存在するか否かを判断する。原稿台11における原稿の有無は、原稿センサ16の出力に基づいて判断する。原稿台11に原稿5が存在するならば処理をステップS03に戻すが、そうでなければ処理を終了する。
一方、ステップS14においては、原稿5を第1原稿搬送経路201で読取速度で搬送する。そして、原稿の表面の読み取りを開始する(ステップS15)。原稿5が中間ローラ対13により読取位置に搬送されるタイミングで、原稿読取部20に原稿の表面に形成された表面画像を読み取らせる。そして、表面画像の画像形成を開始する(ステップS16)。ステップS15において表面画像が読み取られた後に、画像形成部30に表面画像を用紙に形成させる。そして、原稿5の第1原稿搬送経路201の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS17でNO)、原稿5が第1原稿搬送経路201を搬送されたならば(ステップS17でYES)、処理をステップS18に進める。表面画像が形成された用紙は、用紙排紙ローラ対48から用紙排紙トレイ49に排紙される。表面画像が形成された用紙は、表面画像が形成された表面が下になって用紙排紙トレイ49に排紙される。
ステップS18においては、原稿5を第2原稿搬送経路202で読取速度で搬送する。そして、原稿の裏面の読み取りを開始する(ステップS19)。原稿5が中間ローラ対13により読取位置に搬送されるタイミングで、原稿読取部20に原稿の裏面に形成された裏面画像を読み取らせる。そして、裏面画像の画像形成を開始する(ステップS20)。ステップS19において裏面画像が読み取られた後に、画像形成部30に裏面画像を用紙に形成させる。そして、原稿5の第2原稿搬送経路202の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS21でNO)、原稿5が第2原稿搬送経路202を搬送されたならば(ステップS21でYES)、処理をステップS22に進める。裏面画像が形成された用紙は、用紙排紙ローラ対48から用紙排紙トレイ49に排紙される。裏面画像が形成された用紙は、裏面画像が形成された表面が下になって用紙排紙トレイ49に排紙される。
ステップS22においては、原稿5を第3原稿搬送経路203で読取速度より高速で搬送する。そして、原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS23でNO)、原稿5が第3原稿搬送経路203を搬送されたならば(ステップS23でYES)、処理をステップS24に進める。
ステップS24においては、原稿台11に原稿5が存在するか否かを判断する。原稿台11に原稿5が存在するならば処理をステップS14に戻すが、そうでなければ処理を終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態におけるMFP1は、両面に画像が形成された両面原稿5を読み取る場合であって、用紙の両面に画像を形成する両面印刷モードにおいて、第1原稿搬送経路201、CCDセンサ21の読取位置を経由する第2原稿搬送経路202、CCDセンサ21の読取位置を経由して排紙するまでの第3原稿搬送経路203の順に原稿を搬送することにより、両面原稿5の裏面画像を表面画像より先に読み取る。また、CCDセンサ21により両面原稿5の裏面の画像が読み取られると、両面原稿5の表面の画像の読み取りが完了するのを待つことなく、両面原稿5の裏面の画像を用紙に形成するように用紙搬送部40および画像形成部30を制御する。そして、第1原稿搬送経路を通る両面原稿5を搬送する速さを、第2搬送経路および第3搬送経路を通る両面原稿5を搬送する読取速度速よりも速くする。このため、原稿台11に搭載された両面原稿5の搬送を開始してから、裏面画像を読み取るまでの時間が短くなるので、画像形成部30により画像を形成する動作を開始するまでの時間を短くすることができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態におけるMFP1は、両面原稿を読み取り、両面印刷モードで画像を形成する場合における第1枚目の用紙に画像を形成するまでの時間を短縮するものであった。第2の実施の形態におけるMFP1は、両面原稿または片面原稿の画像を読み取り、両面印刷モードで1枚の用紙の両面に画像を形成する場合に限って、画像を形成する時間を短縮するものである。
第2の実施の形態におけるMFP1が読み取る原稿の原稿種類は、両面原稿であっても片面原稿であってもよい。第2の実施の形態におけるMFP1の内部構成およびハードウェア構成は、図1および図2に示したのと同じである。また、原稿5の原稿搬送経路および用紙の用紙搬送経路は、図3および図4に示したのと同じである。したがって、ここでは説明を繰り返さない。
図7は、第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。図7を参照して、図5に示した機能ブロック図と異なる点は、カウント部57が追加された点、読取制御部53および画像形成制御部55を変更し、読取制御部53Aおよび画像形成制御部55Aとした点である。
第2の実施の形態におけるMFP1は、原稿5の原稿種類が両面原稿5をよび片面原稿のいずれであってもよい。読取制御部53Aは、原稿5の原稿種類が片面原稿の場合、ADF10を制御して、原稿台11の原稿5を1枚づつ順に原稿取出ローラ対12、中間ローラ対13、原稿反転ローラ対14および原稿排紙トレイ15の順に読取速度で搬送する。この場合、原稿5が中間ローラ対13と原稿反転ローラ対14の間の読取位置に到達した時点で、原稿読取部20に原稿の画像を読み取らせる。
読取制御部53Aは、原稿5の原稿種類が両面原稿の場合、ADF10を制御して、原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように搬送させる。ADF10は、原稿取出ローラ対12および中間ローラ対13および原稿反転ローラ対14を回転させ、原稿5を第1原稿搬送経路201を通過させる。原稿反転ローラ対14により原稿5が原稿排紙トレイ15に搬送される直前に原稿反転ローラ対14を停止し、原稿反転ローラ対14に原稿5を保持させる。
一方、読取制御部53Aは、原稿5が中間ローラ対13から原稿反転ローラ対14に搬送される間に、原稿読取部20に原稿5に形成された画像を読み取らせる。これにより、原稿5の表面(奇数ページ)に形成された裏面画像が読み取られる。
第1原稿搬送経路201を通過させて原稿5を搬送する場合、原稿取出ローラ対12および中間ローラ対13および原稿反転ローラ対14を駆動する駆動モータを、原稿5が読取速度で搬送される回転速度で回転させる。これにより、原稿5が、読取速度で搬送される。原稿の読取速度は、原稿読取部20が原稿画像を読み取るために予め定められた速度である。
次に、読取制御部53Aは、原稿5を第2原稿搬送経路202を通るように搬送させる。ADF10は、原稿反転ローラ対14を逆方向に回転させ、原稿5を中間ローラ対13まで搬送する。ADF10は、原稿5が中間ローラ対13に到達すると原稿反転ローラ対14を正方向に回転させる。原稿は、中間ローラ対13により原稿反転ローラ対14に搬送され、原稿反転ローラ対14により原稿5が原稿排紙トレイ15に排紙される直前に原稿反転ローラ対14を停止し、原稿反転ローラ対14に原稿5を保持させる。一方、読取制御部53は、原稿5が中間ローラ対13から原稿反転ローラ対14に搬送される間に、原稿読取部20に原稿5に形成された画像を読み取らせる。これにより、原稿5の裏面(偶数ページ)に形成された裏面画像が読み取られる。
第2原稿搬送経路201を通過させて原稿5を搬送する場合、原稿取出ローラ対12および中間ローラ対13および原稿反転ローラ対14を駆動する駆動モータを、原稿5が読取速度で搬送される回転速度で回転させる。これにより、原稿5が、読取速度で搬送される。原稿の読取速度は、原稿読取部20が原稿画像を読み取るために予め定められた速度である。
次に、読取制御部53Aは、ADF10に、原稿5を第3原稿搬送経路202で搬送させる。ADF10は、原稿反転ローラ対14を逆方向に回転させ、原稿5を中間ローラ対13まで搬送する。ADF10は、原稿5が中間ローラ対13に到達すると原稿反転ローラ対14を正方向に回転させる。原稿は、中間ローラ対13により原稿反転ローラ対14に搬送され、原稿反転ローラ対14により原稿5が原稿排紙トレイ15に搬送される。
第3原稿搬送経路201を通るように原稿5を搬送する場合、原稿取出ローラ対12および中間ローラ対13および原稿反転ローラ対14を駆動する駆動モータを、原稿5が読取速度より高速で搬送される回転速度で回転させる。これにより、原稿5が、読取速度より高速で搬送される。
カウント部57は、操作受付部51から原稿種類が入力され、画像を形成するためのページ数をカウントする。原稿種類が片面原稿の場合、原稿台11から2枚の原稿5が搬送された後に、原稿台11に原稿5が存在しなくなったときに、画像を形成するためのページ数が2ページであることを示す信号を画像形成制御部55に出力する。また、原稿種類が両面原稿の場合、原稿台11から1枚の原稿5が搬送された後に、原稿台11に原稿5が存在しなくなったときに、画像を形成するためのページ数が2ページであることを示す信号を画像形成制御部55に出力する。
画像形成制御部55Aは、画像形成モードが両面印刷モードであるため、最初に用紙の表面に画像を形成した後、用紙の裏面に画像を形成する。画像形成制御部55は、原稿読取部20が第1ページの原稿5を読み取って出力する第1ページの画像を、RAM114に一時記憶し、カウント部57から画像を形成するためのページ数が2ページであることを示す信号が入力されると、RAM114に記憶された第1ページの画像を画像形成部30に形成させる。これにより、用紙の表面に第1ページの画像が形成される。次に、原稿読取部20が第2ページの原稿5を読み取って出力する第2ページの画像を、画像形成部30に形成させる。これにより、用紙の裏面に第2ページの画像が形成され、用紙排紙トレイ49に用紙の裏面を下にして排紙される。
カウント部57により、画像を形成するためのページ数が2ページであることが検出されたため、用紙排紙トレイ49にはそれ以上の用紙が排紙されない。したがって、用紙をページ順に並べる必要がない。
一方、画像形成制御部55Aは、原稿読取部20が第1ページの原稿5を読み取って出力する第1ページの画像を、RAM114に一時記憶した後、カウント部57から画像を形成するためのページ数が2ページであることを示す信号が入力されることなく、原稿読取部20が第2ページの原稿5を読み取って出力する第2ページの画像が入力される場合、第2ページの画像を第1ページの画像より先に画像形成部30に形成させる。これにより、用紙の表面に第2ページの画像が形成される。その後、RAM114に記憶された第1ページの画像を画像形成部30に形成させる。これにより、用紙の裏面に第1ページの画像が形成され、用紙排紙トレイ49に用紙の裏面(第1ページの画像が形成される面)を下にして排紙される。
さらに、画像形成制御部55Aは、原稿読取部20が奇数ページの原稿5を読み取って出力する奇数ページの画像を、RAM114に一時記憶し、原稿読取部20が偶数ページの原稿5を読み取って出力する偶数ページの画像が入力されると、偶数ページの画像を画像形成部30に形成させる。これにより、用紙の表面に偶数ページの画像が形成される。その後、RAM114に記憶された直前の奇数ページの画像を画像形成部30に形成させる。これにより、用紙の裏面に先に画像を形成した偶数ページの直前の奇数ページの画像が形成され、用紙排紙トレイ49に用紙が裏面(奇数ページの画像が形成される面)を下にして排紙される。従って、用紙排紙トレイ49に蓄積される複数の用紙は、ページ順に重ねられる。
図8および図9は、第2の実施の形態におけるコピー制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8および図9を参照して、CPU111は、画像形成モードに両面印刷モードが設定されたか否かを判断する(ステップS31)。ユーザが操作部160Bに入力する画像形成モードに基づいて判断する。両面印刷モードが設定されたならば処理をステップS32に進めるが、片面印刷モードが設定されたならば処理をステップS81に進める。ステップS81においては、片面印刷モードで画像を形成する通常のコピー処理を実行し、処理を終了する。
ステップS32においては、原稿の種類に両面原稿が設定されたか否かを判断する。ユーザが操作部160Bに入力する原稿の種類に基づいて判断する。両面原稿が設定されたならば処理をステップS33に進めるが、そうでなければ処理をステップS61に進める。
ステップS33においては、原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように読取速度で搬送する。そして、原稿の表面の読み取りを開始する(ステップS34)。原稿5が中間ローラ対13により読取位置に搬送されるタイミングで、原稿読取部20に原稿の表面に形成された表面画像を読み取らせる。
ステップS35においては、原稿台11に原稿5が存在し、次に読み取り対象となる原稿5が存在するか否かを判断する。原稿台11における原稿の有無は、原稿センサ16の出力に基づいて判断する。原稿台11に原稿5が存在するならば処理をステップS44に進めるが、そうでなければ処理をステップS36に進める。処理をステップS36に進める場合、1枚目の原稿を搬送中に、原稿台11に次の原稿がない場合であり、搬送中の原稿の表面に形成された表面画像(第1ページの画像)と、裏面に形成された裏面画像(第2ページの画像)とを読み取り、それらの画像を用紙の表面および裏面のいずれかに形成すればよい。
ステップS36においては、表面画像(第1ページの画像)の形成を開始する(ステップS07)。原稿の裏面の裏面画像(第2ページの画像)を読み取る前に表面画像(第1ページの画像)の形成を開始するので、原稿5の搬送を開始してから画像形成するまでの時間を短くすることができる。画像形成モードが両面印刷モードなので、用紙搬送部40は、用紙を第1用紙搬送経路211で搬送する。これにより、用紙の表面に原稿の表面画像(第1ページの画像)が形成される。その後、用紙を第2用紙搬送経路213で搬送する。これにより、用紙の表裏が反転される。
ステップS37においては、原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS37でNO)、原稿5が第1原稿搬送経路201を搬送されたならば(ステップS37でYES)、処理をステップS38に進める。
ステップS38においては、原稿5を第2原稿搬送経路202を通るように読取速度で搬送する。そして、原稿の裏面の読み取りを開始する(ステップS39)。原稿5が中間ローラ対13により読取位置に搬送されるタイミングで、原稿読取部20に原稿の裏面に形成された裏面画像(第2ページの画像)を読み取らせる。
ステップS40においては、裏面画像(第2ページの画像)の形成を開始する。このとき用紙搬送部40は、用紙を第3用紙搬送経路215を通るように搬送するため、用紙の裏面に裏面画像(第2ページの画像)が形成され、用紙は、裏面画像が形成された裏面が下になって用紙排紙トレイ49に排紙される。次に画像が形成される用紙が存在しないため、ページ順を考慮する必要がない。また、原稿の表面画像(第1ページの画像)が形成された用紙の表面が上になって排紙されるので、ユーザの確認が容易となる。
そして、原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS41でNO)、原稿5が第2原稿搬送経路202を通るように搬送されたならば(ステップS41でYES)、処理をステップS42に進める。
ステップS42においては、原稿5を第3原稿搬送経路203を通るように読取速度より高速で搬送する。そして、原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS43でNO)、原稿5が第3原稿搬送経路203通貸して搬送されたならば(ステップS43でYES)、処理を終了する。
一方、ステップS44においては、ステップS34または、後述するステップS54において読み取られた原稿5の表面に形成された表面画像(奇数ページの画像)をRAM114に一時記憶する。そして、原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS45でNO)、原稿5が第1原稿搬送経路201を通過して搬送されたならば(ステップS45でYES)、処理をステップS46に進める。
ステップS46においては、原稿5を第2原稿搬送経路202を通るように読取速度で搬送する。そして、原稿の裏面の読み取りを開始する(ステップS47)。原稿5が中間ローラ対13により読取位置に搬送されるタイミングで、原稿読取部20に原稿の裏面に形成された裏面画像(偶数ページの画像)を読み取らせる。
ステップS48においては、ステップS46において読み取られた裏面画像(偶数ページの画像)、ステップS44においてRAM114に一時記憶された表面画像(奇数ページの画像)の順に画像形成を開始する。このとき用紙搬送部40は、用紙を第1用紙搬送経路211を通るように搬送した後、用紙を第2用紙搬送経路213を通るように搬送する。用紙を第1用紙搬送経路211を通るように搬送されている間に、用紙の表面に原稿の裏面画像(偶数ページの画像)が形成される。その後、用紙搬送部40は、用紙を第3用紙搬送経路215を通るように搬送する。これにより、用紙の裏面に原稿の表面画像(奇数ページの画像)が形成され、用紙は、表面画像が形成された裏面が下になって用紙排紙トレイ49に排紙される。次に排紙される用紙も原稿の表面画像が形成された裏面が下になって用紙排紙トレイ49に排紙されるので、ページ順に用紙が重ねられる。
そして、原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS49でNO)、原稿5が第2原稿搬送経路202を通過して搬送されたならば(ステップS49でYES)、処理をステップS50に進める。ステップS50においては、原稿5を第3原稿搬送経路203を通るように読取速度より高速で搬送する。そして、原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS51でNO)、原稿5が第3原稿搬送経路203を通過して搬送されたならば(ステップS51でYES)、処理をステップS52に進める。ステップS52においては、原稿台11に原稿5が存在し、次に読み取り対象となる原稿5が存在するか否かを判断する。原稿台11に原稿5が存在するならば処理をステップS53に進めるが、そうでなければ処理を終了する。
ステップS53においては、原稿台11に存在する次の原稿5を第1原稿搬送経路201で読取速度で搬送する。そして、原稿の表面の読み取りを開始し(ステップS54)、処理をステップS44に戻す。これにより、原稿5の表面に形成された表面画像(奇数ページの画像)が読み取られる。
処理がステップS61に進む場合、片面原稿の画像を読み取り、両面印刷モードで画像形成する場合である。ステップS61においては、原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように読取速度で搬送する。そして、原稿の表面の読み取りを開始する(ステップS62)。原稿5が中間ローラ対13により読取位置に搬送されるタイミングで、原稿読取部20に原稿の表面に形成された表面画像を読み取らせる。ここでは、原稿5の原稿種類が片面原稿なので、原稿反転ローラ対14は停止することなく原稿5を原稿排紙トレイ15に排紙する。
ステップS64においては、ステップS63において読み取られた原稿5の表面に形成された第1ページの画像をRAM114に一時記憶する。そして、原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS64でNO)、原稿5が第1原稿搬送経路201を通過して搬送され、原稿排紙トレイ15に排紙されたならば(ステップS64でYES)、処理をステップS65に進める。
ステップS65においては、原稿台11に存在する次の原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように読取速度で搬送する。ここで搬送される原稿5は、表面に第2ページの画像が形成された原稿5である。そして、ステップS66においては、原稿台11に原稿5が存在し、次に読み取り対象となる原稿5が存在するか否かを判断する。原稿台11における原稿の有無は、原稿センサ16の出力に基づいて判断する。原稿台11に原稿5が存在するならば処理をステップS71に進めるが、そうでなければ処理をステップS67に進める。処理をステップS67に進める場合、2枚目の原稿を搬送中に、原稿台11に次の原稿がない場合であり、搬送中の原稿の表面に形成された第2ページの画像と、ステップS63においてRAM114に一時記憶された第1ページの画像とを用紙の表面および裏面のいずれかに形成すればよい。
ステップS67においては、ステップS63においてRAM114に一時記憶された第1ページの画像の形成を開始する。第2ページの画像を読み取る前に第1ページの画像の形成を開始するので、原稿5の搬送を開始してから画像形成するまでの時間を短くすることができる。画像形成モードが両面印刷モードなので、用紙搬送部40は、用紙を第1用紙搬送経路211を通るように搬送した後、用紙を第2用紙搬送経路213を通るように搬送する。用紙を第1用紙搬送経路211を通るように搬送している間に、用紙の表面に第1ページの画像が形成される。
そして、搬送中であり、第2ページの画像が形成された原稿5の読み取りを開始し(ステップS68)、原稿5の読み取りが終了すれば、読み取られた第2ページの画像の形成を開始する(ステップS69)。このとき用紙搬送部40は、用紙を第3用紙搬送経路215を通るように搬送するため、用紙の裏面に第2ページの画像が形成され、用紙は、第2ページの画像が形成された裏面が下になって用紙排紙トレイ49に排紙される。次に画像が形成される用紙が存在しないため、ページ順を考慮する必要がない。また、第1ページの画像が形成された用紙の表面が上になって排紙されるので、ユーザの確認が容易となる。
そして、第2ページの画像が形成された原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS70でNO)、原稿5が第1原稿搬送経路202を通過して搬送され、原稿排紙トレイ15に排紙されたならば(ステップS70でYES)、処理を終了する。
一方、ステップS71においては、偶数ページの画像が形成された原稿の読取を開始する。処理がステップS66から進む場合、ステップS65において搬送が開始され、搬送中であり、第2ページの画像が形成された原稿5の読み取りを開始する。一方、処理が後述するステップS80から進む場合、後述するステップS80において搬送が開始され、搬送中であり、偶数ページの画像が形成された原稿5の読み取りを開始する。
原稿5の読み取りが終了すれば、次のステップS72において、読み取られた第2ページまたは偶数ページの画像の形成を開始する。このとき用紙搬送部40は、画像形成モードが両面印刷モードなので、用紙を第1用紙搬送経路211を通過させた後、用紙を第2用紙搬送経路213を通るように搬送する。用紙を第1用紙搬送経路211を通るように搬送する間に、用紙の表面に第2ページまたは偶数ページの画像が形成される。第2ページの画像または偶数ページの画像を読み取った後に画像形成が開始されるので、原稿5の搬送を開始してから画像形成するまでの時間が、ステップS67〜ステップS70を実行して画像形成する場合に比較して長くなる。
偶数ページの画像の形成が終了すると、次のステップS73において、奇数ページの画像の形成を開始する。奇数ページの画像は、処理がステップS67から進む場合、ステップS63においてRAM114に一時記憶された第1ページの画像であり、処理がステップS80から進む場合、後述するステップS78においてRAM114に一時記憶された偶数ページの画像である。このとき用紙搬送部40は、画像形成モードが両面印刷モードなので、用紙を第3用紙搬送経路215で搬送する。用紙を第3用紙搬送経路215で搬送する間に、用紙の裏面に奇数ページの画像が形成され、用紙は、奇数ページの画像が形成された裏面が下になって用紙排紙トレイ49に排紙される。このため、ページ順に用紙が重ねられる。
次のステップS74においては、ステップS65、または後述するステップS80において開始した原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS74でNO)、原稿5の搬送が終了すれば(ステップS74でYES)、処理をステップS75に進める。
そして、ステップS75においては、原稿台11に原稿5が存在し、次に読み取り対象となる原稿5が存在するか否かを判断する。原稿台11に原稿5が存在するならば処理をステップS76に進めるが、そうでなければ処理を終了する。
ステップS76においては、原稿台11に存在する次の原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように読取速度で搬送する。ここで搬送される原稿5は、第3ページ以降の画像が形成された原稿5である。ここでは、第3ページ以降の画像が形成された原稿5のうち奇数ページの画像が形成された原稿5を奇数ページの原稿5といい、偶数ページの画像が形成された原稿5を偶数ページの原稿5という。したがって、ステップS76においては、奇数ページの原稿5が第1原稿搬送経路201を通るように搬送される。
次のステップS77においては、奇数ページの原稿の表面の読み取りを開始する。奇数ページの原稿5が中間ローラ対13により読取位置に搬送されるタイミングで、原稿読取部20に奇数ページの原稿の表面に形成された奇数ページの画像を読み取らせる。ここでは、原稿5の原稿種類が片面原稿なので、原稿反転ローラ対14は停止することなく原稿5を原稿排紙トレイ15に排紙する。
ステップS78においては、ステップS77において読み取られた原稿5の表面に形成された奇数ページの画像をRAM114に一時記憶する。そして、原稿5の搬送が終了するまで待機状態となり(ステップS79でNO)、原稿5が第1原稿搬送経路201を通るように搬送され、原稿排紙トレイ15に排紙されたならば(ステップS79でYES)、処理をステップS80に進める。
ステップS80においては、原稿台11に存在する次の原稿5を第1原稿搬送経路201を通るように読取速度で搬送し、処理をステップS71に戻す。ここで搬送される原稿5は、表面に偶数ページの画像が形成された偶数ページの原稿5である。
以上説明したように第2の実施の形態におけるMFP1は、用紙の両面に画像を形成する両面印刷モードにおいて、用紙に形成する画像のページ数が2ページを超えるときは、用紙に偶数ページの画像を直前の奇数ページの画像より先に形成し、用紙に形成する画像のページ数が2ページのときは、第2ページの画像の読み取りが完了するのを待つことなく、用紙に第1ページの画像を第2ページの画像より先に形成する。このため、第2ページの画像の読み取りが完了する前に、第1ページの画像を形成するので、原稿5の搬送を開始してから画像を形成するまでの時間を、短くすることができる。
また、両面に画像が形成された両面原稿を読み取る場合、ADF10は、原稿台11からCCDセンサ21を経由する第1搬送経路、表裏を反転させた原稿をCCDセンサ21を経由する第2搬送経路、第3搬送経路の順に原稿を搬送するので、原稿5の両面に形成された奇数ページの画像、偶数ページの画像の順に読み取ることができる。また、奇数ページの画像は、RAM114に一時記憶されるので、読み取られた偶数ページの画像を奇数ページの画像よりも先に用紙に形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの概略構成を示す模式的断面図である。 ADFが原稿を搬送する原稿搬送経路を説明するための図である。 用紙搬送部が用紙を搬送する用紙搬送経路を説明するための図である。 MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 CPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。 コピー制御処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。 第2の実施の形態におけるMFPが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態におけるコピー制御処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。 第2の実施の形態におけるコピー制御処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
符号の説明
1 MFP、10 ADF、11 原稿台、12 原稿取出ローラ対、13 中間ローラ対、14 原稿反転ローラ対、15 原稿排紙トレイ、16 原稿センサ、20 原稿読取部、20 原稿読取部、21 CCDセンサ、30 画像形成部、31Y,31M,31C,31K 露光ヘッド、32Y,32M,32C,32K 帯電チャージャ、33Y,33M,33C,33K 感光体ドラム、34Y,34M,34C,34K 現像器、35Y,35M,35C,35K 転写チャージャ、36 中間転写ベルト、40 用紙搬送部、41 用紙取出ローラ、42 タイミングローラ対、43 転写ローラ、44 定着ローラ対、45 用紙反転ローラ対、46,47 用紙搬送ローラ対、48 用紙排紙ローラ対、49 用紙排紙トレイ、50 給紙カセット、51 操作受付部、53,53A 読取制御部、55,55A 画像形成制御部、57 カウント部、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 ROM、115 EEPROM、116 HDD、117 ファクシミリ部、118 カードI/F、118A フラッシュメモリ、140 画像形成部、160 操作パネル、160A 表示部、160B 操作部、201 第1原稿搬送経路、202 第2原稿搬送経路、203 第3原稿搬送経路、211 第1用紙搬送経路、213 第2用紙搬送経路、215 第3用紙搬送経路。

Claims (3)

  1. 少なくとも1枚の原稿のうちから1枚の原稿を取り出す原稿取出手段と、
    原稿の片面を読み取る読取手段と、
    原稿の表裏を反転させる原稿反転手段と、
    両面に画像が形成された両面原稿を前記原稿取出手段から前記原稿反転手段までの第1搬送経路、前記原稿反転手段から前記読取手段を経由して前記原稿反転手段に戻るまでの第2搬送経路、前記原稿反転手段から前記読取手段を経由して排紙するまでの第3搬送経路の順に原稿を搬送する搬送制御手段と、
    前記読取手段により読み取られた原稿の画像を記録媒体に形成する画像形成手段と、
    記録媒体の両面に画像を形成する場合に、前記画像形成手段により画像が形成された記録媒体の表裏を反転させて前記画像形成手段に供給する記録媒体反転手段と、
    記録媒体の両面に画像を形成する場合に、前記読取手段により原稿の裏面の画像が読み取られると、原稿の表面の画像の読み取りが完了するのを待つことなく、原稿の裏面の画像を記録媒体に形成するように前記画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、を備え、
    前記搬送制御手段は、前記第1搬送経路を通る原稿を搬送する速さを、前記第2搬送経路および前記第3搬送経路を通る原稿を搬送する速さよりも速くする、画像形成装置。
  2. 原稿の片面を読み取る読取手段と、
    前記読取手段により読み取られた原稿の画像を記録媒体に形成する画像形成手段と、
    記録媒体に形成する画像のページ数をカウントするカウント手段と、
    記録媒体の両面に画像を形成する場合に、前記画像形成手段により画像が形成された記録媒体の表裏を反転させて前記画像形成手段に供給する記録媒体反転手段と、
    記録媒体の両面に画像を形成する場合に、前記カウントされたページ数が2ページを超えるときは、記録媒体に前記記憶手段に記憶された偶数ページの画像を直前の奇数ページの画像より先に形成し、前記カウントされたページ数が2ページのときは、前記読取手段が第2ページの画像の読み取りが完了するのを待つことなく、記録媒体に第1ページの画像を第2ページの画像より先に形成するように前記画像形成手段を制御する画像形成制御手段と、を備えた画像形成装置。
  3. 少なくとも1枚の原稿のうちから1枚の原稿を取り出す原稿取出搬送手段と、
    原稿の表裏を反転させる原稿反転手段と、
    両面に画像が形成された両面原稿を前記原稿取出手段から前記読取手段を経由して前記反転手段までの第1搬送経路、前記反転手段から前記読取手段を経由して前記反転手段に戻るまでの第2搬送経路、前記原稿反転手段から排紙するまでの第3搬送経路の順に原稿を搬送する搬送制御手段と、
    前記読取手段により読み取られた奇数ページの画像を記憶する記憶手段と、をさらに備えた請求項2に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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