JP2005024959A - 画像形成装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Takeshi Kowada
健 小和田
Tatsuo Hirono
龍夫 広野
Koichi Kanetani
浩一 金谷
Takeo Ohashi
威夫 大橋
Masami Miyajima
正巳 宮嶋
Shota Miyajima
将太 宮島
Takao Tagawa
敬雄 田川
Takashi Enami
崇史 榎並
Takashi Imori
隆史 井森
Manabu Izumikawa
学 泉川
Jun Sasaki
潤 佐々木
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Abstract

【課題】画像形成料金が投入金額の範囲内にあるとき印刷出力までの時間を短くする。
【解決手段】両面画像形成装置は、感光体ドラムに原稿第1面画像の潜像を形成し、転写シートへの原稿第1面及び原稿第2面画像形成の準備をする(S2,S3)。印刷条件に基いて算出された画像形成料金により投入金額内で画像形成が可能か否かを印刷用紙毎に、原稿第1面画像の潜像を形成後、顕像化する前の間に判断し(S4,S5,S6)、判断結果により、原稿第1面画像の潜像を顕像化し、さらに原稿第2面画像の潜像形成とその顕像化を行い(S7,S8)、両面画像形成処理を行う(S9〜S14)、又は両面印刷を終了する(S14)。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成料金が投入金額の範囲内にあるとき画像形成が可能な画像形成装置、プログラム並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機とこれに接続される自動販売機からなる画像形成販売装置が、図書館、コンビニエンスストア等において広く利用されている。この画像形成販売装置は、概ね次のようなものである。
複写機では、ユーザーにより用紙サイズ、画像形成枚数、フルカラー印刷か白黒印刷かの区別等の画像形成条件(以下、印刷条件)を設定し、スタートボタンによる画像形成開始の指示とともに、自動販売機に対して前記印刷条件での料金テーブル上の単価及び投入金額の通知を要求する。
【0003】
自動販売機(以下、自販機)では、硬貨投入をチェックし投入金額を通知し、また画像形成動作を可能にする信号(画像形成動作可能信号)を送信する。次いで前記要求に基いて前記印刷条件での単価を送信する。
【0004】
複写機では、コピー料金(印刷枚数×単価)を求め自販機に通知する。またこのコピー料金と通知された投入金額により、投入金額が足りないか否かを判断する。投入金額が足りない場合は、その旨を表示部に表示する。
【0005】
自販機では、投入金額と複写機から送信されたコピー料金を比較して、投入金額が足りないか判断し、足りない場合は、前記画像形成動作可能信号をオフにし、充足している場合はオンにする。
【0006】
複写機では、画像形成動作可能信号をチェックしてオンの場合は、画像形成動作を許可する。そして原稿画像が印刷された転写用紙が排紙されるタイミングで課金要求を自販機へ出力する。
【0007】
自販機では、課金要求の有無をチェックし、課金要求が入力されていれば、投入金額と複写機から通知されたコピー料金を比較し、足りないときは複写機に通知し、複写機はその旨を表示する。また自販機では、投入金額がコピー料金以上であれば、投入金額から排紙毎の減額する。
【0008】
複写機では、画像形成が全て完了した否かをチェックし、全て完了した場合においては自販機から返却レバーの押下が通知されたか否かをチェックし、押下が通知されていれば、コピー条件をクリアし、自販機に対して料金表示をオフにするよう指示する(特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】特開2002−92733号公報(段落番号(0019)、(0020)、(0022)、(0023)、(0025)、(0026)、(0027)、(0028)、(0029))
【0010】
上記画像形成販売装置によれば、複写機は、自販機が読み出してくれた料金テーブル上の単価を取得して、この単価と印刷枚数に基き印刷料金の総額を算出し、これを自販機に送信している。そして自販機は、投入料金と総額とを比較し、不足がなければ画像形成動作オン信号を返し、このオン信号により画像形成を行い、排紙毎に料金の引き去りを行う。したがって、印刷単価と印刷枚数による総印刷料金の枠内で印刷が行われるので、ユーザーは常に自ら設定した印刷条件のもとで所定の枚数の印刷結果を入手することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の画像形成販売機は、印刷条件によるが投入金額の枠内に収まるか否かを複写機と自販機との間で通信のやり取りによりチェックし、枠内に収まるまで印刷料金の投入を求めるので、ユーザーが急いで印刷結果を入手したいような場合、手持ち金額との関連で印刷料金の投入が円滑に行えない場合、印刷開始までに時間がかかり、複写物の入手が遅れるということがあった。
【0012】
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、印刷物、複写物等の画像形成結果物の入手を短時間に行えるようにすることであり、第2の目的は、投入金額が不足する場合においても印刷(複写)枚数を変更することなく画像形成結果物が得られるようにすることである。また第3の目的は、画像形成装置の使い勝手をよくすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、画像形成料金が投入金額の範囲内にあるとき画像形成が可能な画像形成装置において、原稿画像を担持する像担持体に潜像が形成され現像されるまでの間に、印刷条件に基いて算出された画像形成料金が投入金額の範囲内か否かを判断する手段と、範囲内でないとき、前記像担持体に形成された潜像の現像を停止する手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0014】
請求項2の発明は、画像形成料金が投入金額の範囲内にあるとき画像形成が可能な画像形成装置において、原稿画像を担持する像担持体に原稿画像の第1面の潜像が形成され現像されるまでの間に、又は第1面の潜像が現像後、第2面の潜像が形成され現像されるまでの間に、印刷条件に基いて算出された画像形成料金が投入金額の範囲内か否かを判断する手段と、範囲内でないとき、前記像担持体に形成された原稿画像の第1面又は第2面の潜像の現像を停止する手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0015】
請求項3の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、印刷条件を記憶する手段と、前記範囲内でないとき、記憶手段から任意の印刷条件を選択する手段とを備え、選択された印刷条件に基いて画像形成料金を算出することを特徴とする画像形成装置である。
【0016】
請求項4の発明は、請求項3記載の画像形成装置において、前記記憶手段は、当該印刷条件に基いて算出した画像形成料金の高低順の印刷条件の一覧を記憶していることを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
請求項5の発明は、請求項4記載の画像形成装置において、前記範囲内でないとき、選択された印刷条件に基いて算出された画像形成料金が投入金額範囲内になるまで印刷条件の一覧から順次印刷条件を選択するように制御する手段、
を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0018】
請求項6の発明は、画像形成装置のコンピュータを、原稿画像を担持する像担持体に原稿画像の第1面又は第2面の潜像が形成され現像されるまでの間に、印刷条件に基いて算出された画像形成料金が投入金額の範囲内か否かを判断する手段、前記判断結果により、前記像担持体に形成された原稿画像の第1面又は第2面の潜像の現像を実行させ、又は停止させる手段、として機能させるためのプログラムである。
【0019】
請求項7の発明は、請求項6のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るカラー両面複写機及びこれに接続される複写料金徴収機能を有するコインラックの正面概略図であり、図中、カラー両面複写機60とコインラック70は、接続ケーブル80によって接続されている。
【0021】
図2は、図1のカラー両面複写機60とコインラック70の内部構成のブロック図であり、図中、カラー両面複写機60は、システムコントローラ61、操作パネル制御装置62、画像入力制御装置63を有する。またコインラック70は、印刷条件料金記憶部71、印刷料金算出部72、印刷可否判定部73、投入金額表示部74、残金表示部75を有する。
【0022】
現金自動支払いによって複写を行おうとするユーザーは、カラー両面複写機60の操作パネル制御装置62から用紙サイズ、印刷枚数、カラー又はモノクロ印刷の区別、用紙第1面はカラー印刷、第2面はモノクロ印刷のような印刷種別等の印刷条件を入力すると、システムコントローラ61は、この印刷条件をコインラック70の印刷料金算出部72に送信する。印刷料金算出部72は、印刷条件料金記憶部71から基本料金を読み出し、印刷条件に対応した印刷料金を算出する。ユーザーにより所要の金額が投入されると、その金額が投入金額表示部24に表示されるとともに、印刷可否判定部73は算出された印刷料金と投入金額とに基いて印刷可否を判定し、判定結果をシステムコントローラ61に送信する。投入金額が印刷金額より多ければ印刷可、少なければ印刷否と判断される。システムコントローラ61は、印刷可否信号が印刷可の場合、印刷可否判定部73へ課金信号を送信し、コインラックは印刷用紙毎に課金を行う。課金が行われると、課金された金額が投入金額から支払われ、残金が残金表示部25に表示される。課金信号の送信によって画像入出力制御装置63は画像形成を開始する。この動作は、1枚の複写が行われる毎にコインラック70とカラー両面複写機60との間で通信のやり取りを行いながら、投入金額に不足が生じなければ印刷条件の枚数に到達するまで行われる。
【0023】
図3は、カラー両面複写機の電装レイアウトのブロック図である。図3を参照して内部ブロックの構成を説明すると、システムコントローラ61のCPU605は、カラー両面複写機全体及びシステムコントローラ12を制御し、ROM604はその制御用プログラムを記憶している。RAM603はCPU605が各種作業を行うときプログラムやデータ等を一時的に記憶する。NVRAM602は不揮発性メモリであり、副走査倍率調整値、主走査倍率調整値、後述する印刷条件一覧等を記憶する。外部機器通信制御606は、FAX、プリンタで使用するコインラック等の外部機器との通信制御を行う。
【0024】
システムI/F607は、CPU605の命令により、システムコントローラ内で処理されるFAXデータ、プリンタデータの転送制御を行う。ワークメモリ601bは、プリンタで使用する画像展開用のメモリである。フレームメモリ601aは読み取り画像や書き込み画像のイメージデータを記憶する作業用メモリであり、イメージデータは符号化されたデータ又はドットイメージデータである。更にFIFOバッファ609は、入力画像をフレームメモリ601aに書込むとき、データ転送速度の変換を行い、FIFOバッファ608はフレームメモリ601aの画像データを出力画像としてデータ転送するとき、転送速度の変換を行う。更に又、メモリコントローラ610は、CPU605の制御なしにフレームメモリ601aとバス間の画像の入出力をコントロールする。バス制御611,612,613は、画像データバス/制御コマンドバス64を通してシステムコントローラ61及び画像入出力装置63並びにコインラック70と各種命令やデータのやり取りを行う。
【0025】
操作パネル制御装置62のCPU617は、操作パネル制御装置62を制御し、ROM616は操作パネル制御装置62のその制御プログラムを記憶し、RAM618はCPU617が作業する時にアプリケーションプログラムや作業データを一時的に展開する。入力装置614は液晶タッチパネル式の入力パネル、表示装置は液晶型の表示パネルであり、バス制御619は、画像データバス/制御コマンドバス64を通してシステムコントローラ61及び画像入出力制御装置63と各種命令やデータのやり取りを行う。
【0026】
画像入出力制御装置63のCPU625は、画像入出力制御装置63全体を制御し、ROM629は画像入出力制御装置63の制御プログラムを記憶し、RAM628はCPU625の作業時にアプリケーションプログラムや作業データを一時的に展開する。画像読み取りユニット624は原稿台上の原稿を光学的に走査して読み取り、読み取られた原稿画像は、バス制御621、画像データバス/制御コマンドバス64、システムコントローラ61のバス制御611を経由してシステムコントローラ61に転送され、フレームメモリ601aに順次ページ単位の印刷イメージデータとして整えられ、再度、画像入出力制御装置63の画像書き込みユニット623に転送される。画像書き込みユニット623は、印刷イメージデータを図4で後述する電子写真プロセスユニット626の感光体ドラムに露光により書き込む。電子写真プロセスユニット626は、書込まれたデータからカラー又はモノクロ用の画像形成を行い、転写搬送制御627によりタイミングを調整して搬送される転写用紙の片面又は両面に印刷画像を形成する。
【0027】
図4は、電子写真プロセスユニットを説明するためのカラー両面複写機の縦断面図である。
はじめに電子写真プロセスユニットの構成、動作について説明する。
図4において、電子写真プロセスユニット626は、複写機本体のほぼ中央に、第1像担持体である感光体ドラム1、その外周部に配置される、除電装置L、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5を有する画像形成部a,b,c,dを有する。画像形成部a,b,c,dは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の各色の画像形成プロセス用として、同じ構成により4組設けられるものであり、後述する中間転写ベルト10の矢印で示す進行方向に対してY,M,C,Kの順に配置される。
【0028】
感光体ドラム1は、直径が30乃至100mm程度のアルミニウム製の円筒からなり、その表面に光導電物質である有機半導体の層が設けられる。そして感光体ドラム1表面の一部が後述する中間転写ベルト10に接する。
【0029】
画像形成部a,b,c,dの下方には露光装置4(図3の書込みユニット624)が設けられ、そのレーザ光源から発せられるレーザ光が画像読取ユニット624で読み取られた原稿画像のデータにより変調され、帯電装置3と現像装置5の間の書き込み位置から一様に帯電された感光体ドラム1に照射される。
【0030】
なお、レーザ光走査方式の代わりにLEDアレイと結像装置が用いられることがある。
【0031】
画像形成部a,b,c,dの各感光体ドラム1と接するように、第2像担持体である第1中間転写ベルト10が、回転ローラ11,13,12に支持され、これら回転ローラによる3点で張架されている。
【0032】
第1中間転写ベルト10は、基体の厚みが50乃至600μmの樹脂フィルム又はゴムであり、感光体ドラム1からトナー像を転写可能にする抵抗値を有する。
【0033】
第1中間転写ベルト10の裏側(ベルトループ内側)には、各感光体ドラム1毎に第1の転写手段20が感光体ドラム1近傍に配備される。また第1中間転写ベルト10のループ外側には、この中間転写ベルト用のクリーニング装置25が配備され、不要な残留トナーを掻き落し、第1中間転写ベルト10のクリーニングを行う。
【0034】
更に電子写真プロセスユニットは、図4の本体右方に第3の像担持体である第2中間転写ベルト100を有する。第2中間転写ベルト100は、基体の厚みが50乃至600μmの樹脂フィルム又はゴム製であり、第1中間転写ベルト10からトナー像を転写可能にする抵抗値を有する。
【0035】
第2中間転写ベルト100は、第1中間転写ベルト10の移動方向と同じ方向、図中、半時計回りに走行するように回転ローラ111,112,113により支持され、これら回転ローラによる3点で張架されている。第2中間転写ベルト100は、裏側(ループ内側)には第2の転写手段120が配備されている。またその表側(ループ外側)には、チャージャCH、クリーニング装置250を備える。
【0036】
第1中間転写ベルト10と第2中間転写ベルト100は、第1中間転写ベルト10の回転ローラ11と、第2中間転写ベルト100の回転ローラ113及び転写手段120とにより接触し、予め定められた転写ニップを形成している。
【0037】
画像形成部a,b,c,dの更に下方には、給紙装置(給紙カセット)26a,26bが設置され、給紙装置26a,26bにはそれぞれ転写用紙Pが収納される。転写用紙Pは、印刷が開始されると、転写紙搬送制御627(図3)により最上の用紙から給紙ローラ27により1枚ずつ複数の給紙ガイド29を経てレジストローラ対28に搬送され、レジストローラ対28から第1中間転写ベルト10と第2中間転写ベルト100との間の転写ニップに供給される。
【0038】
画像形成装置の上方に、トナー像が転写されている転写用紙のトナー像を転写用紙に加熱、溶融して定着するための定着装置30、トナー像が定着した転写用紙を排紙スタック40に案内する排紙ガイド31、前記転写用紙を搬送する排紙ローラ対32が設けられる。
【0039】
画像形成部a,b,c,dの上方で排紙スタック40の下方には、補給用のトナーを収納するトナー収納部TSが設けられる。またM,C,Y,Bkの4色がカートリッジTCの形態で収納されている。
【0040】
更にカラー両面プリンタ装置本体のフレームの一部50は、開閉支軸50Aを中心として回動、開放が可能である。この構成により、転写用紙の搬送路は大きく開き、ジャムした転写用紙の取り出しを容易にしている。
【0041】
次に、前記構成になる電子写真プロセスユニット626の両面印刷の動作について説明する。本電子写真プロセスユニットでプリントしようとする原稿画像は、画像読み取りユニット624で読み取られた原稿画像である。カラー両面複写機は、この原稿画像を受信すると、露光装置4が駆動され、露光装置のレーザ光源からのレーザ光は、モータにより回転するポリゴンミラーによって走査され、ミラー、レンズ等の光学系を経て、画像形成部a、b、c、dの帯電装置3により一様に帯電された、画像形成部a,b,c,dの第1の像担持体である感光体ドラム1に照射され、感光体1上に原稿画像の書き込み情報に対応した潜像を形成する。
【0042】
画像形成部aの感光体1上の静電潜像は、現像装置5によって現像され、トナー(マゼンタ)像が画像形成部aの感光体ドラム1の表面に形成、保持される。画像形成部aの感光体1上のトナー(マゼンタ)像は、第2の像担持体である第1中間転写ベルト10の裏側に設置された第1転写手段20により、画像形成部a,b,c,dの各感光体ドラム1と同期して走行する第1中間転写ベルト10の表面に転写される。
【0043】
画像形成部aの感光体ドラム1の表面は、残存するトナーがクリーニング装置2でクリーニングされ、除電装置Lで除電され、次のサイクルに備える。第1中間転写ベルト10は、表面に転写されたトナー像を担持して図4に示す反時計回りに走行する。
【0044】
画像形成部bにおいても画像形成部aと同じ動作により感光体ドラム1の表面にトナー(シアン)像が形成、保持される。このとき、先に第1中間転写ベルト10に転写されたトナー(マゼンタ)像が第1中間転写ベルトの走行に伴って画像形成部bに到達するので、トナー(シアン)像はこのトナー(マゼンタ)像に重ねて転写される。同じようにして、更に画像形成部c、dで形成されるトナー(イエロー)像、トナー(ブラック)像がそれぞれその上に重ねて転写される。つまり最終的には第1中間転写ベルト10に4色重ね合わされた顕像(顕像1)が形成、保持されることになる。
【0045】
第1中間転写ベルト10の走行と同期して第2中間転写ベルト100が走行しているので、第1中間転写ベルト10に転写された顕像1は、第2転写手段120により第1中間転写ベルト10から第2中間転写ベルト100に転写される。
【0046】
ここで、転写用紙の両面に画像を得る場合、先に形成する画像(顕像1)が転写される転写用紙面を用紙第1面といい、後から形成する画像(顕像2)が転写される転写用紙面を用紙第2面という。
【0047】
この後、第1中間転写ベルト10が所定のところまで走行すると、転写用紙の用紙第2面に作成されるべきトナー像が画像形成部a,b,c,dで作成され始め、給紙が開始される。給紙ローラ27が矢印方向に回転すると、給紙カセット26の最上部にある転写用紙Pが引き出され、給紙ガイド29を経てレジストローラ対28に搬送される。
【0048】
第2中間転写ベルト100は、第1中間転写ベルト10と同期して走行し、第2中間転写ベルト100に転写された顕像1は、1回りして第1中間転写ベルト10と第2中間転写ベルト100が接触する位置に搬送される。そして、レジストローラ対28を経て第1中間転写ベルト10と第2中間転写ベルト100の間に送られる転写用紙の用紙第1面に、まず第2中間転写ベルト100の顕像1が第2転写手段120により転写される。この転写に際して、転写用紙と顕像1の位置が正規のものとなるよう、レジストローラ対28によりタイミングがとられて搬送される。
【0049】
第2中間転写ベルト100が、該第2中間転写ベルト100に顕像1を担持して1回りする間、第1中間転写ベルト10に、転写用紙の用紙第2面に転写するトナー像(顕像2)が形成、保持され、転写用紙との接触面に搬送される。そして転写用紙の第2面は第1中間転写ベルト10の顕像2と共に(用紙第2面がベルト10上に転写された顕像2に密着されて)移動する。転写用紙がチャージャCHの作用領域を通過すると、チャージャCHに電圧が印加され、第1中間転写ベルト10の顕像2が用紙第2面に転写される。このときも、顕像2の位置が正規の位置となるようタイミングがとられて搬送される。
【0050】
第2転写手段120とチャージャCHの作用で転写用紙の両面にトナー像が転写された前記転写用紙は、定着装置30に送られる。ここで定着ローラにより転写用紙上のトナー像(両面)が一度に定着される。定着後の転写用紙は、ガイド対31を経て排紙ローラ対32により本体フレーム上の排紙スタック40に排紙Aされる。
【0051】
図4に示すように排紙スタック40を構成した場合、両面画像のうち後から転写用紙に転写される画像、即ち第1中間ベルト10から直接転写される画像は用紙の下面となって排紙スタック40に排紙される。このため、ページ揃えをするには、転写用紙の第2頁目に転写される画像を先に第2中間転写ベルト100に形成保持し、第1頁に転写される画像を第1中間転写ベルト10から直接転写するようにすればよい。
【0052】
第2中間転写ベルト100から転写用紙にトナー像が転写された後、内部に公知のブラシローラ、回収ローラ、ブレード等を備えたクリーニング装置250は、第2中間転写ベルト100の表面に残留する不要のトナーや紙粉を除去する。図4では、クリーニング装置250が第2中間転写ベルト100から離れた状態を示しているが、クリーニング装置250自体は、支軸250Aを中心として揺動可能で、第2中間転写ベルト100表面に接離可能な構造になっている。転写用紙に転写する作業前で、第2中間転写ベルト100がトナー像を搬送しているとき離し、クリーニングが必要なとき、図4で反時計回りに揺動し接触させる。除去されたトナー、紙粉はトナー収容部250Bに集めて廃棄等の処理を行う。
【0053】
(実施形態1)次に、本発明の実施形態に係る両面画像形成に対して課金した後に用紙第1面及び用紙第2面に画像形成を行うカラー両面複写機について説明する。
図5は、課金後に両面画像形成を行う処理のフロー図であり、フロー図を参照して説明する。まずユーザーにより操作パネル制御装置の入力装置614から、印刷の形態(両面印刷か片面印刷かの区別、本実施形態では両面印刷)、用紙サイズ、フルカラー印刷と白黒印刷の区別、印刷枚数等の印刷条件が入力されると、印刷要求がシステムI/F607、外部機器通信制御606により画像データバス/制御コマンドバス64を経てシステムコントローラ61側に伝えられる。システムコントローラ61は、システムI/F607により印刷要求を認識する。この認識により画像入出力制御装置63を駆動し両面印刷を開始する(S1)。なお、Sは処理のステップを表す。
【0054】
そして、用紙第1面に画像形成するために露光装置4のレーザ光源、画像形成部a,b,c,dの帯電装置、現像装置等を駆動し、感光体ドラム10に書込みを行って潜像を形成する。即ち、用紙第1面画像、及び第2面画像形成の準備をする(S2、S3)。
【0055】
このときシステムコントローラ61のCPU605は、画像形成工程のタイミングを監視しており、前記準備終了のタイミング、つまり顕像を形成する前のタイミングで、システムI/F607、外部機器通信制御606により印刷条件をコインラック70に送信する(S4)。
【0056】
コインラック70は、図2で説明したように印刷料金を算出し、この印刷料金と投入金額とに基き印刷可否を判断し、印刷可否信号をシステムコントローラ61に送信する。システムコントローラ61は印刷可否信号を受信し(S5)、CPU605は印刷可否信号が印刷否かどうかを判断する(S6)。印刷否の場合(S6,YES)、両面印刷処理を終了する。なお、このときユーザーに対して不足金額の投入を促し、投入されれば印刷を再開し、投入がなく印刷停止が指示されれば、準備モードを解消する。
【0057】
印刷否でない、つまり印刷可と判定した場合(S6,NO)、システムコントローラ61は、コインラックへ用紙第1面と用紙第2面の両面分の料金を含む課金信号を送信し、コインラックは料金の徴収(投入金額からの引き落とし)を開始する。この課金信号の送信によってCPU605は、準備状態から画像形成状態への移行を許可する。従って、感光体1に用紙第1面の画像形成(顕像形成)を行い、これを第1中間転写ベルト10へ転写し、更に第2中間転写ベルト100に転写する(S7)。第2中間転写ベルト100が用紙第1面用の画像を担持して1回りする間に、感光体1による用紙第2面の画像形成(顕像形成)を行い、第1中間転写ベルト10へ転写する(S8)。
【0058】
転写紙搬送ユニット627は、これらの画像形成とタイミングを合わせて給紙カセット26の最上部にある転写用紙Pを引き出し、引き出された転写用紙Pは、給紙ガイド29を経てレジストローラ対28に搬送される(S9)。このときレジストを停止、印刷面の直角性を補正し(S10)、第1中間転写ベルト10に転写された第2面画像と既に第2中間転写ベルト100に転写された第1面画像が所定の位置で転写用紙に転写されるタイミングで再スタートする(S11)。
【0059】
レジストローラ対28を通過後、第1中間転写ベルト10と第2中間転写ベルト100の間に搬送される転写用紙Pの片側の面に、第1中間転写ベルト10のトナー像が第2転写手段120により転写される。この転写用紙Pは上方に搬送され、第2中間転写ベルト100表面のトナー像がチャージャCHにより他の面に転写される(S12)。トナー像が両面連続転写された転写用紙Pは、定着装置30によりトナー像が定着され、排紙される(S13)。そしてこの処理を終了する(S14)。この処理に基く画像形成は、残金の範囲で印刷条件で設定された枚数に到達するまで繰り返し継続される。
【0060】
本実施形態によれば、まず、用紙第1面画像の形成を潜像形成までの準備段階にしておき、顕像前のタイミングで印刷料金と投入金額とに基いて印刷可否を判断し、料金不足の場合、画像形成作業を中止するので、画像形成の無駄な動作をなくすことができ、またトナーの消費を抑制することができる。また不足でない場合、直ちに顕像形成状態に移行して画像形成を行うので、用紙1枚当りの画像形成時間が短縮し、従って、全体としての画像形成時間が短縮する。
【0061】
(実施形態2)続いて、両面画像形成において課金前に料金不足のため印刷が拒否される事態が発生したとき、印刷可能となる印刷条件を選択し、設定するカラー両面複写機について説明する。
図6は、料金不足のため印刷が拒否される事態が発生したとき、残金で印刷可能となる印刷条件を設定する処理のフロー図であり、フロー図を参照して説明する。
この処理において、両面印刷の開始から終了までの基本的な処理は実施形態1で述べてステップS1からS14までの処理(図5)と同じである。従って、重複を避けるためこの部分の説明は省略する。図6のステップS6で、システムコントローラ61は、CPU605がコインラックから受信した印刷可否信号により、印刷可否信号が印刷否であると判断した場合(S6,YES)、実施形態1のように直ちに両面印刷を終了することなく、NVRAM602の情報テーブルから元の印刷条件より低価格で同等の印刷効果が得られると判断する印刷条件、例えばフルカラー印刷を白黒印刷に変更、を任意に選択する(S15)。そして残金の範囲で選択した印刷条件の設定が可能か否かを判断する(S16)。選択した印刷条件の設定不可能な場合、つまり低価格での印刷条件がない場合は、両面印刷を終了する。設定不可能でない場合(S16,YES)、選択した印刷条件を設定し(S17)、ステップS4にリターンする。
【0062】
本実施形態によれば、最初の印刷条件で印刷を進め、最後に、最初の印刷条件で印刷ができなくなったとき、印刷条件を変更することにより金額を追加することなく残金の範囲で印刷を継続することができる。
【0063】
(実施形態3)両面画像形成において課金前に料金不足のため印刷が拒否される事態が発生し、印刷可能となる印刷条件を選択したとき、選択した印刷条件を表示するカラー両面複写機について説明する。
図7は、料金不足のため印刷が拒否される事態が発生したとき、印刷可能となる印刷条件を選択し、選択した印刷条件を表示する処理のフロー図であり、フロー図を参照して説明する。
この処理において、両面印刷の開始から終了までの基本的な処理は実施形態1で述べてステップS1からS14までの処理(図5)と同じである。従って、重複を避けるためこの部分の説明は省略する。図7のステップS6で、システムコントローラ61は、CPU605がコインラックから受信した印刷可否信号により、印刷可否信号が印刷否であると判断した場合(S6,YES)、実施形態1のように直ちに準備状況を解除して両面印刷を終了することなく、NVRAM602の情報テーブルから元の印刷条件より低価格で同等の印刷効果が得られると判断する印刷条件、例えばフルカラー印刷を白黒印刷に変更、を任意に選択し、それを操作パネル制御装置62の表示装置615に表示し、更に印刷を継続することを表示する(S25)。そして選択した印刷条件の設定が可能か否かを判断する(S26)。選択した印刷条件の設定が可能でない場合、つまり低価格での印刷条件がない場合は(S26,NO)、上記表示を印刷可能な印刷条件が設定できない、従って印刷を中断する表示に表示替えし(S27)、準備状況を解除して両面印刷を終了する(S14)。設定可能な場合(S26,YES)、選択した印刷条件を設定し(S28)、ステップS4にリターンする。
【0064】
本実施形態によれば、ユーザーは料金不足により印刷条件の変更が行われること及び、印刷条件を変更しても残金内で印刷ができないことを表示により確認できるので、カラー両面複写機の使い勝手がよくなる。
【0065】
(実施形態4)両面画像形成において課金前に料金不足のため印刷が拒否される事態が発生したとき、印刷可能となる印刷条件の選択及び設定状況を表示又は不表示にするカラー両面複写機について説明する。
図8は、料金不足のため印刷が拒否される事態が発生したとき、印刷可能となる印刷条件を選択し、選択した印刷条件を表示又は不表示にする処理のフロー図であり、フロー図を参照して説明する。
【0066】
この処理において、両面印刷の開始から終了までの基本的な処理は実施形態1で述べてステップS1からS14までの処理(図5)と同じである。従って、重複を避けるためこの部分の説明は省略する。また、この処理のためにシステムコントローラ61のNVRAM602には、印刷条件の選択及び設定状況を表示するか又は表示しないようにするか情報が記憶され、システムコントローラ61の入力装置614から予めユーザーによりこれらのいずれかがRAM603にセットされているものとする。また、同様に、低価格での印刷条件の設定をするか又はしないようにするかの情報も記憶され、そのいずれかがRAM603にセットされているものとする。
【0067】
図8のステップS6で、システムコントローラ61は、CPU605がコインラックから受信した印刷可否信号により、印刷可否信号が印刷否であると判断した場合(S6,YES)、CPU605はRAM603にアクセスし、印刷否であることを表示しないか否か判断する(S35)。印刷否であることを表示しないと判断しないとき(S35,NO)、NVRAM602の情報テーブルから元の印刷条件より低価格で同等の印刷効果が得られると判断される印刷条件、例えばフルカラー印刷を白黒印刷に変更、を任意に選択し、それを操作パネル制御装置62の表示装置615に表示し、更に印刷を継続することを表示する(S36)。そして選択した印刷条件が設定可能か否かを判断する(S37)。
【0068】
選択した印刷条件の設定が不可能な場合、つまり低価格での印刷条件がない場合は(S37,NO)、更にRAM603にアクセスし該印刷条件の表示をしないか否かを判断する(S38)。表示しないと判断しない場合(S38,NO)、印刷可能な印刷条件の設定ができないこと、従って印刷を中断することを表示し(S39)、準備状況を解除して両面印刷を終了する(S14)。表示しないと判断する場合(S38,YES)、そのまま準備状況を解除して両面印刷を終了する(S14)。ステップS37において、設定可能な場合(S37,YES)、選択した印刷条件を設定し(S40)、ステップS4にリターンする。
【0069】
本実施形態によれば、料金不足により印刷条件の変更が行われること及び、印刷条件を変更しても残金内で印刷ができないことの確認を表示し、或いは不表示にする選択を可能にしているので、カラー両面複写機の設置環境に応じた使い勝手がよくなる。
【0070】
(実施形態5)両面画像形成において課金前に料金不足のため印刷が拒否される事態が発生したとき、印刷可能となる印刷条件の複数の一覧から、設定可能な印刷条件が見つかるまで選択するカラー両面複写機について説明する。
図9は、料金不足のため印刷が拒否される事態が発生したとき、印刷可能となる印刷条件の一覧から、設定可能な印刷条件を選択する処理のフロー図であり、フロー図を参照して説明する。
【0071】
この処理において、両面印刷の開始から終了までの基本的な処理は実施形態1で述べてステップS1からS14までの処理(図5)と同じである。従って、重複を避けるためこの部分の説明は省略する。また、この処理のためにシステムコントローラ61のNVRAM602には、当該印刷条件に基いて算出された画像形成料金の高低順の印刷条件一覧が記憶されている。
【0072】
図8のステップS6で、システムコントローラ61は、CPU605がコインラックから受信した印刷可否信号により、印刷可否信号が印刷否であると判断した場合(S6,YES)、CPU605はRAM603にアクセスし、印刷条件の一覧を読み出し、表示し、且つ印刷を継続することを表示装置615に表示する(S45)。そして一覧から既に設定した印刷条件より安価な印刷条件を選択し(S46)、選択した印刷条件が設定可能か否かを判断する(S47)
【0073】
このとき設定可能な印刷条件でないと判断されたとき(S47,NO)、システムコントローラは、設定可能な印刷条件がないことを表示装置615に表示するとともに印刷を継続するか否かの問い合わせを表示し(S48)、ユーザーの応答を待つ(S49)。
【0074】
ユーザーにより印刷継続が指示された場合(S49,YES)、ステップS45にリターンし、再び印刷条件の一覧表示を行い、次に安価な印刷条件を選択し、以上の処理を繰り返す。選択した印刷条件が設定可能と判断した場合(S47,YES)、選択された印刷条件を設定し(S50)、ステップS4にリターンする。
【0075】
ユーザーにより印刷中断が指示された場合(S49,NO)、準備状況を解除して両面印刷を終了する(S14)。
【0076】
本実施形態によれば、残金の範囲内で複数の印刷条件を提供し、ユーザー好みの印刷条件を選択可能にし印刷を継続するので、カラー両面複写機の使い勝手がよくなる。
【0077】
(実施形態6)続いて、本発明の実施形態に係る両面画像形成において課金前に第1面画像の画像形成を行い、課金後に第2面画像の画像形成を行うカラー両面複写機について説明する。
図10は、両面画像形成において課金前に第1面画像の画像形成を行い、課金後に第2面画像の画像形成を行う処理のフロー図であり、フロー図を参照して説明する。まずユーザーによりカラー両面複写機60の入力装置614から、印刷の形態(両面印刷か片面印刷かの区別、本実施形態では両面印刷)、用紙サイズ、印刷枚数等の印刷条件が入力されると、印刷条件は、画像データバス/制御コマンドバス64を経てシステムコントローラ61側に伝えられ、システムコントローラは、システムI/F607により印刷要求を認識する。そしてこの認識により画像入出力制御装置63を立ち上げる(S51)。
【0078】
そして、用紙第1面に画像形成するために露光装置4のレーザ光源、画像形成部a,b,c,dの帯電装置、現像装置等を駆動し、感光体ドラム10に書込みを行って潜像を形成し、更に現像を行って顕像を形成する。即ち、用紙第1面画像(顕像)を形成し、更に用紙第2面画像(潜像)を形成する(S52、S53,S54)。
【0079】
このときシステムコントローラ61のCPU605は、画像形成工程のタイミングを監視しており、用紙第2面画像(顕像)を形成する前のタイミングで、システムI/F607、外部機器通信制御606により印刷条件をコインラック70に送信する(S55)。
【0080】
コインラック70は、図2で説明したように印刷料金を算出し、この印刷料金と投入金額とに基き印刷可否を判断し、印刷可否信号をシステムコントローラ61に送信する。システムコントローラ61は印刷可否信号を受信し(S56)、CPU605は印刷可否信号が印刷否かどうかを判断する(S57)。印刷否の場合(S57,YES)、両面印刷処理を終了する。
【0081】
印刷否でない、つまり印刷可と判定した場合(S57,NO)、システムコントローラ61は、コインラックへ課金信号を送信し、コインラックは課金を開始する。課金信号の送信によって電子写真プロセスユニット626は、用紙第2面画像(潜像)を現像して顕像を形成する(S58)。
【0082】
転写紙搬送ユニット627は、これらの画像形成とタイミングを合わせて給紙カセット26の最上部にある転写用紙Pを引き出し、引き出された転写用紙Pは、給紙ガイド29を経てレジストローラ対28に搬送される(S59)。このときレジストを停止、印刷面の直角性を補正し(S60)、第1中間転写ベルト10に転写された第2面画像と既に第2中間転写ベルト100に転写された第1面画像が所定の位置で転写用紙に転写されるタイミングで再スタートする(S61)。
【0083】
レジストローラ対28を通過後、第1中間転写ベルト10と第2中間転写ベルト100の間に搬送される転写用紙Pの片側の面に、第1中間転写ベルト10のトナー像が第2転写手段120により転写される。この転写用紙Pは上方に搬送され、第2中間転写ベルト100表面のトナー像がチャージャCHにより他の面に転写される(S62)。トナー像が両面連続転写された転写用紙Pは、定着装置30によりトナー像が定着され、排紙される(S63)。そしてこの処理を終了する(S64)。
【0084】
本実施形態によれば、両面画像形成において残金による印刷の可否を決定する前に用紙第1面の画像(顕像)形成まで進め、用紙第2面の画像形成は潜像形成までの準備状態にしておき、可否が決定した後、直ちに用紙第2面の画像(顕像)形成に移行して画像形成を行うので、画像形成の生産性が低下するのを抑制することができる。
【0085】
(実施形態7)本実施形態に係る両面画像形成において画像形成を行うタイミングを選択して画像形成を行うカラー両面複写機について説明する。
図11は、両面画像形成において画像形成のタイミングを選択可能にする処理のフロー図であり、フロー図を参照して説明する。まずユーザーによりカラー両面複写機60の入力装置614から、印刷の形態(両面印刷か片面印刷かの区別、本実施形態では両面印刷)、用紙サイズ、印刷枚数、及び課金後に第1面画像及び第2面画像の画像形成を行う「通常処理」(仮称)、又は課金前に第1面画像の画像形成を行い、課金後に第2面画像の画像形成を行う「スピード処理」(仮称)等の処理手法が入力されると、この処理手法は、画像データバス/制御コマンドバス64を経てシステムコントローラ61側に伝えられ、システムコントローラ61は、システムI/F607により印刷要求を認識する。そしてこの認識により画像入出力制御装置63を立ち上げる(S71)。
【0086】
画像入出力制御装置63が立ち上がると、用紙第1面に画像形成するために露光装置4のレーザ光源、画像形成部a,b,c,dの帯電装置、現像装置等を駆動し、感光体ドラム10に書込みを行って原稿第1面の潜像を形成する。即ち、用紙第1面画像、及び第2面画像形成の準備をする(S72、S73)。
【0087】
またシステムコントローラ61のCPU605は、生産性の優先の処理手法が選択されているか否か、つまりスピード処理が選択されているか否かを判断する(S74)。
【0088】
スピード処理が選択されていない場合、つまり通常処理の場合においては(S74,NO)、ステップS75からS85までの処理を行う。このS75からS85までの処理は、実施形態1で述べた図5のステップS4からS14までの処理と同じであるので、重複を避けるため説明を省略する。
【0089】
生産性優先、つまりスピード処理が選択された場合においては(S74,YES)、ステップS86からS90、続いてS80からS85までの処理を行う。このステップS86からS90これに続くS30からS35までの処理は、実施形態6で述べた図10のステップS54からS64までの処理と同じであるので、重複を避けるため説明を省略する。
【0090】
本実施形態によれば、ユーザーが設定した画像形成処理手法を選択して画像形成を行うことができる。
【0091】
以上、本発明の実施形態に係るカラー両面複写機について説明したが、画像形成の処理を実行する一連の手順をコンピュータプログラムとして記述し、かつ、このプログラムをフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、MO等の任意の記録媒体に記録し、これをカラー両面複写機のコンピュータに読み取らせることで本発明に係る両面画像形成処理を容易に実施することができる。本プログラムは、記録媒体に記録する以外に、インターネット、イントラネット等の任意のネットワークを介して、カラー複写機のコンピュータに直接読み取らせることも可能である。
【0092】
なお、実施形態6及び7において、実施形態2乃至5で述べた印刷条件の選択やその表示等の実施形態を適用することができる。また上述の各実施形態に係るカラー両面画像の形成は、モノクロ画像の形成の場合、更には片面画像の形成の場合にも適用することができる。
【0093】
【発明の効果】
請求項1に対応する効果:片面及び両面画像形成において、用紙片面画像の形成を潜像形成までの工程に進めておき、顕像前のタイミングで印刷料金と投入金額とに基いて印刷可否を判断し、画像形成料金が充足しているときは、直ちに顕像形成工程に移行して画像形成を行うので、用紙1枚当りの画像形成時間が短縮し、従って、全体としての画像形成時間が短縮する。また不足の場合、画像形成作業を中止するので、画像形成の無駄な動作をなくすことができ、またトナーの消費を抑制することができる。
請求項2に対応する効果:両面画像形成において、用紙第1面画像の形成を潜像形成までの工程に進めておき、又は用紙第1面画像の形成を顕像形成までの工程に進め、用紙第2面画像の潜像形成までの工程に進めておくとき、画像形成時間を短縮することができる。
請求項3,4,5に対応する効果:残金が不足する場合においても、印刷枚数を変更することなく画像形成結果物を入手することができる。そして、そのための印刷条件の選択が容易になるので、画像形成装置の使い勝手がよくなる。
請求項6,7に対応する効果:本発明に係る画像形成処理を任意の画像形成装置において容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカラー両面複写機及びこれに接続される課金機能を有するコインラックの正面概略図である。
【図2】カラー両面複写機とコインラックの内部構成のブロック図である。
【図3】カラー両面複写機の電装レイアウトのブロック図である。
【図4】電子写真プロセスユニットを説明するためのカラー両面複写機の縦断面図である。
【図5】課金後に両面画像形成を行う処理のフロー図である。
【図6】料金不足時に残金で印刷可能となる印刷条件を設定する処理のフロー図である。
【図7】料金不足時に印刷可能となる印刷条件を選択し表示する処理のフロー図である。
【図8】料金不足時に印刷可能となる印刷条件を選択し表示又は不表示にする処理のフロー図である。
【図9】料金不足時に印刷可能となる印刷条件の一覧から設定可能な印刷条件を選択する処理のフロー図である。
【図10】両面画像形成において、課金前に第1面画像の画像形成を行い、課金後に第2面画像の画像形成を行う処理のフロー図である。
【図11】両面画像形成において、課金前に第1面画像の画像形成を行う処理と、課金後に第2面画像の画像形成を行う処理を選択可能にする処理のフロー図である。
【符号の説明】
1・・・感光体ドラム、2・・・クリーニング装置、3・・・帯電装置、4・・・露光装置、5・・・現像装置、10・・・中間転写ベルト、11・・・回転ローラ、20・・・第1転写手段、25・・・クリーニング装置、26・・・給紙装置、27・・・給紙ローラ、28・・・レジストローラ対、29・・・搬送ガイド、30・・・加熱装置、61・・・システムコントローラ、62・・・操作パネル制御装置、63・・・画像入出力制御装置

Claims (7)

  1. 画像形成料金が投入金額の範囲内にあるとき画像形成が可能な画像形成装置において、
    原稿画像を担持する像担持体に潜像が形成され現像されるまでの間に、印刷条件に基いて算出された画像形成料金が投入金額の範囲内か否かを判断する手段と、
    範囲内でないとき、前記像担持体に形成された潜像の現像を停止する手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成料金が投入金額の範囲内にあるとき画像形成が可能な画像形成装置において、
    原稿画像を担持する像担持体に原稿画像の第1面の潜像が形成され現像されるまでの間に、又は第1面の潜像が現像後、第2面の潜像が形成され現像されるまでの間に、印刷条件に基いて算出された画像形成料金が投入金額の範囲内か否かを判断する手段と、
    範囲内でないとき、前記像担持体に形成された原稿画像の第1面又は第2面の潜像の現像を停止する手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
    印刷条件を記憶する手段と、
    前記範囲内でないとき、記憶手段から任意の印刷条件を選択する手段と、
    を備え、選択された印刷条件に基いて画像形成料金を算出することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3記載の画像形成装置において、
    前記記憶手段は、当該印刷条件に基いて算出した画像形成料金の高低順の印刷条件の一覧を記憶していることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4記載の画像形成装置において、
    前記範囲内でないとき、選択された印刷条件に基いて算出された画像形成料金が投入金額範囲内になるまで印刷条件の一覧から順次印刷条件を選択するように制御する手段、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 画像形成装置のコンピュータを、
    原稿画像を担持する像担持体に原稿画像の第1面又は第2面の潜像が形成され現像されるまでの間に、印刷条件に基いて算出された画像形成料金が投入金額の範囲内か否かを判断する手段、
    前記判断結果により、前記像担持体に形成された原稿画像の第1面又は第2面の潜像の現像を実行させ、又は停止させる手段、
    として機能させるためのプログラム。
  7. 請求項6記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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