JP2010085815A - 画像表示装置、およびプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】画像を鮮明化する処理が実行されている期間を、ユーザが認識できる画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置(プロジェクタ1)は、画像信号に基づいて画像を表示する画像表示部(画像投写部10)と、画像表示部が表示する画像を鮮明化する画像鮮明化処理を行う画像制御部(制御部20、フォーカス制御部20a、ズーム制御部20b)と、画像制御部が行う画像鮮明化処理の開始と終了とを通知する通知部(ブザー駆動部28、ブザー29)と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】画像表示装置(プロジェクタ1)は、画像信号に基づいて画像を表示する画像表示部(画像投写部10)と、画像表示部が表示する画像を鮮明化する画像鮮明化処理を行う画像制御部(制御部20、フォーカス制御部20a、ズーム制御部20b)と、画像制御部が行う画像鮮明化処理の開始と終了とを通知する通知部(ブザー駆動部28、ブザー29)と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像表示装置、およびプロジェクタに関する。
従来、フォーカス調整や台形歪補正(「キーストーン補正」ともいう)等を自動で行うオートセットアップ機能を備えたプロジェクタが提案されている(例えば、特許文献1)。このようなプロジェクタによれば、投写画像を鮮明化するために、ユーザが手動でフォーカス調整を行ったり、台形歪補正を行ったりする必要がないため、ユーザの操作が簡易になっている。
しかしながら、特許文献1に示すようなオートセットアップ機能が実行されている間(調整中)は、プロジェクタからは、不鮮明な画像が投写されたり、オートセットアップに伴う特殊な表示パターンが投写されたりする。このため、プロジェクタを用いてプレゼンテーション等を行うユーザは、オートセットアップ機能の実行が終了して(調整が終了して)、投写画像が鮮明になるまで待つことが多かった。
また、プロジェクタ等の画像表示装置においては、オートセットアップ機能の他にも、入力画像を鮮明化するための処理(以降、「画像鮮明化処理」と呼ぶ)を行う場合があった。このような画像鮮明化処理を行っている間(調整中)は、やはり、不鮮明な画像が表示される場合があった。よって、画像鮮明化処理を行っている間にプレゼンテーションを行わないように、画像鮮明化処理が実行されている期間を、ユーザが認識できる画像表示装置が求められていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る画像表示装置は、画像信号に基づいて画像を表示する画像表示部と、前記画像表示部が表示する前記画像を鮮明化する画像鮮明化処理を行う画像制御部と、前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理の開始と終了とを通知する通知部と、を備えたことを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、画像制御部は、画像表示部が表示する画像を鮮明化する画像鮮明化処理を行う。そして、通知部は、画像鮮明化処理の開始と終了とをユーザに通知する。これにより、ユーザは画像鮮明化処理が実行されている期間を認識することが可能となり、画像が鮮明になったことを知ることができる。よって、利便性が向上する。
[適用例2]上記適用例に係る画像表示装置において、前記画像表示装置は、オートフォーカス機能と、自動ズーム機能と、自動台形歪補正機能とのうち、少なくとも1つの機能を有し、前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理は、前記少なくとも1つの機能に伴う処理であることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、オートフォーカス機能と、自動ズーム機能と、自動台形歪補正機能とのうち、少なくとも1つの機能に伴う処理を画像鮮明化処理とする。そして、通知部は、機能の開始と終了とをユーザに通知する。これにより、ユーザは、オートフォーカス機能、自動ズーム機能、および自動台形歪補正機能が実行されている期間を認識することが可能となり、機能により画像が鮮明になったことを知ることができる。よって、利便性が向上する。ここで、オートフォーカス機能とは、画像表示装置において、フォーカスレンズ位置を調整して画像の焦点を自動で合焦する機能を示す。自動ズーム機能とは、画像表示装置において、予め決定した目標のズーム位置に、ズームレンズを移動させて位置合わせを行う機能を示す。自動台形歪補正機能とは、例えばプロジェクタ等の画像表示装置において、あおり投写を行った場合に生じる投写画像の歪(台形歪)を、補正する機能を示す。
[適用例3]上記適用例に係る画像表示装置において、前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理は、前記画像表示装置の電源オン時のウォームアップ処理であることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、電源オン時のウォームアップ処理を画像鮮明化処理とする。そして、通知部は、ウォームアップ処理の開始と終了とをユーザに通知する。これにより、ユーザは、ウォームアップ処理が実行されている期間を認識することが可能となり、ウォームアップ処理により画像が鮮明になったことを知ることができる。よって、利便性が向上する。
[適用例4]上記適用例に係る画像表示装置において、前記画像信号が入力される複数の入力端子から1つの前記入力端子を選択する入力選択部と、前記入力選択部が選択した前記入力端子に前記画像信号が入力されているか否かを検知する信号検知部と、前記入力選択部および前記信号検知部を制御して前記画像信号が入力されている前記入力端子を検索し、当該入力端子に入力されている前記画像信号に基づく前記画像を前記画像表示部に表示させる画像検索処理を行う画像検索部と、をさらに備え、前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理は、前記画像検索処理であることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、画像検索部は、入力選択部および信号検知部を制御し、画像表示部が表示する画像を検索する画像検索処理を行う。そして、画像検索処理を画像鮮明化処理とし、通知部は、画像検索処理の開始と終了とをユーザに通知する。これにより、ユーザは画像検索処理が実行されている期間を認識することが可能となり、画像検索処理により画像が選択されて表示され、鮮明になったことを知ることができる。よって、利便性が向上する。
[適用例5]上記適用例に係る画像表示装置において、前記画像表示装置は、USBディスプレイ機能を有し、前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理は、前記画像表示装置がUSB接続手段を介してホスト機器との接続が行われた際の、前記USBディスプレイ機能を活性化する処理であることを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、USB(Universal Serial Bus)ディスプレイ機能を活性化する処理(以降、「USB活性化処理」と呼ぶ)を画像鮮明化処理とする。そして、通知部は、USB活性化処理の開始と終了とをユーザに通知する。これにより、ユーザは、USB活性化処理が実行されている期間を認識することが可能となり、USB活性化処理によって、USBディスプレイ機能による表示が鮮明になったことを知ることができる。よって、利便性が向上する。ここで、USBディスプレイ機能とは、例えば、パーソナルコンピュータ等の画像供給装置をUSB通信におけるホスト側とし、画像表示装置をUSB通信におけるデバイス側とし、USB接続手段(USBケーブル等)を介して接続して画像を表示する機能を示す。
[適用例6]上記適用例に係る画像表示装置において、前記通知部は、音声を出力する音声出力装置を有して構成され、前記音声出力装置が出力する音声によって、前記画像鮮明化処理の開始と終了とを通知することを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、通知部は音声出力装置を有して構成され、音声出力装置の音声によって画像鮮明化処理の開始と終了とを通知する。これにより、ユーザは、音声によって画像鮮明化処理の開始と終了とを認識することが可能となる。
[適用例7]上記適用例に係る画像表示装置において、前記通知部は、前記画像表示部が表示する前記画像によって前記画像鮮明化処理の開始と終了とを通知することを特徴とする。
このような画像表示装置によれば、通知部は画像表示部が表示する画像によって画像鮮明化処理の開始と終了とを通知する。これにより、ユーザは、画像によって画像鮮明化処理の開始と終了とを認識することが可能となる。
[適用例8]本適用例に係るプロジェクタは、光源と、前記光源から射出された光を画像信号に基づいて変調して画像を形成する光変調装置と、前記光変調装置で形成された前記画像を投写する投写光学系と、を有する画像投写部と、前記画像投写部が投写する前記画像を鮮明化する画像鮮明化処理を行う画像制御部と、前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理の開始と終了とを通知する通知部と、を備えたことを特徴とする。
このようなプロジェクタによれば、画像制御部は、画像投写部が投写する画像を鮮明化する画像鮮明化処理を行う。そして、通知部は、画像鮮明化処理の開始と終了とをユーザに通知する。これにより、ユーザは画像鮮明化処理が実行されている期間を認識することが可能となり、画像が鮮明になったことを知ることができる。よって、利便性が向上する。
以下、実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、画像表示装置の実施形態として、画像信号に基づく画像を投写して、外部のスクリーン等に表示するプロジェクタについて説明する。
図1は、第1の実施形態に係るプロジェクタ1の概略構成を示すブロック図である。図1を使用して、プロジェクタ1の内部構成について説明する。
第1の実施形態では、画像表示装置の実施形態として、画像信号に基づく画像を投写して、外部のスクリーン等に表示するプロジェクタについて説明する。
図1は、第1の実施形態に係るプロジェクタ1の概略構成を示すブロック図である。図1を使用して、プロジェクタ1の内部構成について説明する。
プロジェクタ1は、画像表示部としての画像投写部10、制御部20、入力操作部21、光源制御部22、フォーカス駆動部23、フォーカス状態検出部24、ズーム駆動部25、ズーム状態検出部26、傾斜検出部27、ブザー駆動部28、ブザー29、画像入力端子群30、入力選択部31、画像処理部32、キーストーン補正部33、信号検知部34、撮像部40、画像解析部41、測距部42等を備えている。また、図1には、プロジェクタ1の外部に、スクリーンSCを図示している。
画像投写部10は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電型光源やLED(Light Emitting Diode)等の固体光源からなる光源11と、光変調装置としての液晶ライトバルブ12と、投写レンズ13と、液晶ライトバルブ12を駆動するライトバルブ駆動部14とを備えている。
液晶ライトバルブ12は、一対の透明基板間に液晶が封入された透過型液晶パネル等によって構成される。ライトバルブ駆動部14によって、液晶ライトバルブ12の各画素に画像信号に応じた駆動電圧が印加されると、各画素は、画像信号に応じた光透過率で光源光を透過させる。
光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12を透過することによって変調され、変調後の光が投写レンズ13によって投写されることにより、スクリーンSC等に画像信号に応じた画像が表示される。
投写レンズ13は、フォーカスレンズ13aを有しており、フォーカスレンズ13aの位置を移動することで焦点調整(フォーカス調整)を可能としている。また、投写レンズ13は、ズームレンズ13bを有しており、ズーム状態を変更することで投写画角の調整を可能としている。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、各種データの一時記憶等に用いられるRAM(Random Access Memory)、および、マスクROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリ)等の不揮発性のメモリ等(いずれも図示せず)を備え、コンピュータとして機能するものである。制御部20は、CPUが不揮発性のメモリに記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、プロジェクタ1の動作を統括制御する。また、制御部20は、フォーカス制御部20a、およびズーム制御部20bを有している。
フォーカス制御部20aは、測距部42からスクリーンSCまでの距離を入力する。この距離に基づき、フォーカス制御部20aは、フォーカス駆動部23を制御してフォーカスレンズ13aを移動させ、フォーカス調整を行う。また、フォーカス制御部20aは、フォーカス状態検出部24からフォーカスレンズ位置を表すフォーカス量を入力し、フォーカスレンズ13aの位置を判断する。
ズーム制御部20bは、画像解析部41から、後述する自動ズーム調整処理に基づく最適ズーム状態を入力して最適ズーム量を算出する。これらのズーム量に基づき、ズーム制御部20bは、ズーム駆動部25を制御してズームレンズ13bを駆動させる。また、ズーム制御部20bは、ズーム状態検出部26からズーム状態を表すズーム量を入力し、投写レンズ13のズーム状態を判断する。
入力操作部21は、プロジェクタ1に対して各種指示を行うための複数のキー等を備えている。入力操作部21が備えるキーとしては、電源のオン/オフを行うための「電源キー」や、オートフォーカス機能を実行するための「オートフォーカスキー」、自動ズーム調整機能を実行するための「自動ズームキー」、自動台形歪補正機能を実行するための「自動台形補正キー」、信号入力されている入力端子を検索する画像検索処理を実行するための「入力検索キー」等がある。さらに、各種設定を行うためのメニュー画面の表示/非表示を切り替える「メニューキー」、メニュー画面におけるカーソルの移動等に用いられる「カーソルキー」、各種設定を決定するための「決定キー」等も備えている。
ユーザが入力操作部21を操作すると、入力操作部21は、ユーザの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。なお、入力操作部21は、リモコン信号受信部(図示せず)と遠隔操作が可能なリモートコントローラ(図示せず)を有した構成としてもよい。この場合、リモートコントローラは、ユーザの操作内容に応じた赤外線等の操作信号を発し、リモコン信号受信部がこれを受信して制御部20に伝達する。
光源制御部22は、制御部20の指示に基づいて、光源11に対する電力の供給と停止とを制御し、光源11の点灯および消灯を切り替える。
フォーカス駆動部23は、モータおよびギヤ等により構成され、フォーカス制御部20aからの制御に基づいて、フォーカスレンズ13aを駆動(移動)し、フォーカス調整を行う。
フォーカス状態検出部24は、フォーカスレンズ13aの位置をフォーカス量として検出する。そして、検出結果であるフォーカス量をフォーカス制御部20aに出力する。本実施形態では、フォーカス量を検出する方法としては、フォーカスレンズ13aの変化量をエンコーダ等によって検出している。なお、フォーカス量を検出する他の方法としては、フォーカス駆動部23のモータをステッピングモータとし、そのステッピングモータのステップ数に基づいて検出するようにしてもよい。
ズーム駆動部25は、モータおよびギヤ等により構成され、ズーム制御部20bからの制御に基づいて、ズームレンズ13bを駆動し、投写レンズ13のズーム状態を変更する。
ズーム状態検出部26は、ズームレンズ13bのズーム状態をズーム量として検出する。そして、検出結果であるズーム量をズーム制御部20bに出力する。本実施形態では、ズーム量を検出する方法としては、ズームレンズ13bの変化量をエンコーダ等によって検出している。なお、ズーム量を検出する他の方法としては、ズーム駆動部25のモータをステッピングモータとし、そのステッピングモータのステップ数に基づいて検出するようにしてもよい。
傾斜検出部27は、角度センサとして加速度センサ(図示せず)を有している。加速度センサは、プロジェクタ1をあおり投写した場合の傾斜角度を検出するようにプロジェクタ1の内部に実装されている。そして、傾斜検出部27は、加速度センサが検出した傾斜角度を制御部20に出力する。なお、本実施形態では、角度センサは加速度センサとしているが、これに限定するものではなく、プロジェクタ1の傾斜角度を検出するセンサであればよい。また、プロジェクタ1の投写画像を撮像部40によって撮像し、撮像した画像を画像解析部41が解析することによって、プロジェクタ1の傾斜角度を検出する方法を用いてもよい。
ブザー駆動部28は、制御部20の指示に基づいて、ブザー音を出力するようにブザー29を駆動する。なお、本実施形態では、ブザー駆動部28およびブザー29が、通知部としての音声出力装置に相当し、ブザー音が音声に相当する。
画像入力端子群30は、パーソナルコンピュータやビデオプレーヤ等、外部の画像供給装置(図示せず)から、各種形式の画像信号を入力可能な複数の画像入力端子30aを備えている。各画像入力端子30aに入力された画像信号は、入力選択部31に供給される。
入力選択部31は、複数の画像入力端子30aのうち、制御部20の指示に基づく1つの画像入力端子30aを選択し、この画像入力端子30aに入力される画像信号を画像処理部32及び信号検知部34に出力する。
画像処理部32は、入力選択部31から入力される画像信号を、液晶ライトバルブ12の各画素の階調を表す画像データ、即ち各画素に印加する駆動電圧を規定するための画像データに変換する。そして、制御部20の指示に基づいて、変換した画像データに対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等を調整するための処理等を行う。さらに、画像処理部32では、必要に応じてOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を画像データに重畳する処理を行う。画像処理部32で画質調整等がなされた画像データは、キーストーン補正部33に出力される。
キーストーン補正部33は、スクリーンSCに対してプロジェクタ1を傾けた状態で投写した場合に生じる台形歪を抑制するために、入力される画像データの補正を行う。補正のための情報は制御部20、または画像解析部41から入力する。そして、補正した画像データをライトバルブ駆動部14に出力する。なお、台形歪の補正のための情報が無い場合には、前記補正を行わず、画像処理部32から入力される画像データをそのままライトバルブ駆動部14に出力する。
ライトバルブ駆動部14は、入力される画像データに従って液晶ライトバルブ12を駆動する。この結果、画像データに基づいた画像が画像投写部10からスクリーンSCに投写される。
信号検知部34は、入力選択部31から画像信号を入力し、画像信号の入力の有無を検知する。そして、検知結果を制御部20に出力する。
撮像部40は、CCDカメラを有して構成されており、プロジェクタ1の投写レンズ13と同一の側面に備えられている。撮像部40は、画像解析部41の指示に基づいて、スクリーンSCに投写された画像を撮像し、画像解析部41に撮影画像を出力する。なお、撮像部40は、CCDカメラに限定するものではなく、他の撮像デバイスを用いても良い。
画像解析部41は、制御部20の指示に基づいて、撮像部40が撮像した撮影画像の画像データを分析して、自動ズーム調整処理に伴う「全投写領域枠およびスクリーン枠の検出」、「全投写領域枠およびスクリーン枠の射影変換」、「最適ズーム状態の算出」、「キーストーン補正のための情報の出力」等を行う。自動ズーム調整処理については後述する。
測距部42は、測距センサを有して構成されており、プロジェクタ1の投写レンズ13と同一の側面に備えられている。測距部42は、フォーカス制御部20aの指示に基づいて、スクリーンSCとの距離を位相差検出方式によって測定し、測定結果をフォーカス制御部20aに出力する。なお、本実施形態では、測距方法は位相差検出方式としているが、これに限定するものではなく、他の方法を用いてもよい。
以上、プロジェクタ1の構成について説明を行った。次に、プロジェクタ1の機能および処理について、下記の順序で説明する。
A.オートフォーカス機能:
B.自動ズーム機能:
C.自動台形歪補正機能:
D.電源オン時のウォームアップ処理:
E.画像検索処理:
A.オートフォーカス機能:
B.自動ズーム機能:
C.自動台形歪補正機能:
D.電源オン時のウォームアップ処理:
E.画像検索処理:
A.オートフォーカス機能:
まず、プロジェクタ1におけるオートフォーカス機能について説明する。オートフォーカス機能を実現するオートフォーカス処理は、ユーザによって、入力操作部21に備えられたオートフォーカスキーを押下されることにより実行される。また、オートフォーカス機能は、自動ズーム機能や自動台形歪補正機能と共に、オートセットアップ機能の中の1つの機能として実行されるものとしてもよい。
図2は、オートフォーカス処理を示すフローチャートである。
まず、プロジェクタ1におけるオートフォーカス機能について説明する。オートフォーカス機能を実現するオートフォーカス処理は、ユーザによって、入力操作部21に備えられたオートフォーカスキーを押下されることにより実行される。また、オートフォーカス機能は、自動ズーム機能や自動台形歪補正機能と共に、オートセットアップ機能の中の1つの機能として実行されるものとしてもよい。
図2は、オートフォーカス処理を示すフローチャートである。
フォーカス制御部20aは、ブザー駆動部28に指示を行い、オートフォーカス機能の開始の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS101)。なお、鳴動時間は、例えば0.5秒程度とする。次に、フォーカス制御部20aからの指示により、測距部42は、スクリーンSCまでの距離を測定し、フォーカス制御部20aに通知する(ステップS102)。フォーカス制御部20aは、測定した距離に基づき、目標のフォーカスレンズ位置(フォーカス量)を算出する(ステップS103)。次に、フォーカス制御部20aは、目標のフォーカスレンズ位置となるように、フォーカス駆動部23にフォーカスレンズ13aの駆動を開始させる(ステップS104)。
フォーカス制御部20aは、フォーカス状態検出部24からフォーカスレンズ位置を読み出して、目標のフォーカスレンズ位置となったか否かを判断する(ステップS105)。フォーカス制御部20aは、目標のフォーカスレンズ位置になるまで待ち続ける(ステップS105:NO)。目標のフォーカスレンズ位置となったら(ステップS105:YES)、フォーカス制御部20aは、フォーカス駆動部23にフォーカスレンズ13aの駆動を停止させる(ステップS106)。そして、フォーカス制御部20aは、ブザー駆動部28に指示を行い、オートフォーカス機能の終了の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS107)。そして、オートフォーカス処理を終了する。
上述したように、ユーザがオートフォーカス機能を実行することで、プロジェクタ1は、スクリーンSCまでの距離を目標としてフォーカスレンズ13aを駆動し、合焦させることができる。このようなオートフォーカス処理が画像鮮明化処理に相当し、このときのフォーカス制御部20aが画像制御部に相当する。
B.自動ズーム機能:
次に、プロジェクタ1における自動ズーム機能について説明する。自動ズーム機能を実現する自動ズーム処理は、ユーザによって、入力操作部21に備えられた自動ズームキーを押下されることにより実行される。また、自動ズーム機能は、オートフォーカス機能と共に、オートセットアップ機能の中の1つの機能として実行されるものとしてもよい。
図3は、自動ズーム処理を示すフローチャートである。
次に、プロジェクタ1における自動ズーム機能について説明する。自動ズーム機能を実現する自動ズーム処理は、ユーザによって、入力操作部21に備えられた自動ズームキーを押下されることにより実行される。また、自動ズーム機能は、オートフォーカス機能と共に、オートセットアップ機能の中の1つの機能として実行されるものとしてもよい。
図3は、自動ズーム処理を示すフローチャートである。
ズーム制御部20bは、ブザー駆動部28に指示を行い、自動ズーム機能の開始の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS201)。なお、鳴動時間は、例えば0.5秒程度とする。次に、ズーム制御部20bは、自動ズーム調整処理(サブルーチン)を実行する(ステップS202)。そして、ズーム制御部20bは、ブザー駆動部28に指示を行い、自動ズーム機能の終了の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS203)。そして、自動ズーム処理を終了する。
次に、プロジェクタ1における自動ズーム調整処理サブルーチンについて説明する。ここで説明する自動ズーム調整処理は、特開2006−5534号公報に開示されているズーム調整キーストーン補正処理と同様としている。よって、説明は概略のみとする。
プロジェクタ1は、自動的にズーム調整とキーストーン補正とを行うズーム調整キーストーン補正処理を行うことができる。ズーム調整は、投写される画像が、スクリーンSC上からはみ出さず、かつ、できるだけ大きく表示されるように、ズーム状態の調整を行う処理である。また、キーストーン補正は、スクリーンSC上の表示画像の台形歪を補正する処理である。
図4は、ズーム調整キーストーン補正処理(サブルーチン)の流れを示すフローチャート(特開2006−5534号公報の図3と同様のフローチャート(但し、ステップ番号は変更))である。
ステップS301では、画像処理部32が、全投写領域検出用パターンを投写する。全投写領域とは、液晶ライトバルブ12の画像形成領域中のすべての領域に対応する画像光が投写されるスクリーンSC上またはスクリーンSCの背後の壁面上の領域を意味している。また、画像形成領域とは、ライトバルブ駆動部14に入力された画像データ信号を表示可能な液晶ライトバルブ12のパネル面上の領域を意味している。
ステップS302では、撮像部40が、全投写領域とスクリーンSCとを撮像し、全投写領域とスクリーンSCとが写し出された撮影画像を生成し、撮影画像メモリ(図示せず)内に格納する。撮像部40のCCDカメラのレンズの光軸は、投写レンズ13の光軸とほぼ平行に設定されている。ただし、CCDカメラのレンズの光軸と投写レンズ13の光軸とは厳密に平行には設定されておらず、全投写領域枠は、わずかに台形状に歪む。
ステップS303では、画像解析部41が、撮影画像の画像データを分析して、全投写領域枠とスクリーン枠とを検出する。ここで、全投写領域枠とは、液晶ライトバルブ12のパネル面の画像形成領域中のすべての領域に対応する画像光が投写される全投写領域の外周を示す。また、スクリーンSCの外周に沿った黒色の枠をスクリーン枠と呼ぶ。全投写領域枠およびスクリーン枠は、撮影画像のコントラスト比を測定し、コントラスト比が大きい画素を抽出することにより検出する。
ステップS304では、画像解析部41が、全投写領域枠およびスクリーン枠の射影変換を行う。この射影変換は、撮像部40のCCDカメラのレンズの光軸と投写レンズ13の光軸とのずれを補償するために行うものである。
ステップS305では、画像解析部41が、最適ズーム状態を算出する。ここで、最適ズーム状態とは、液晶ライトバルブ12のパネル面上に形成される有効パネル画像の解像度の低下を抑制しつつキーストーン補正を行う際に、スクリーンSC上に画像をできるだけ大きく表示させることができるズーム状態を意味している。
図5は、スクリーン上の画像の投写状態を示す説明図であり、同図(a)は、ズーム調整キーストーン補正処理前の投写状態を示す図であり、同図(b)は、ズーム調整キーストーン補正処理後の投写状態を示す図である。最適ズーム状態は、図5(b)に示すように、全投写領域PAがスクリーンSCを包含し、かつ全投写領域PAの外周がスクリーンSCの外周(スクリーン枠SCW)と接しているようなズーム状態である。このような状態での全投写領域枠を、最適ズーム調整後全投写領域枠と呼ぶ。最適ズーム調整後全投写領域枠が求まったら、全投写領域枠からの拡大の倍率(最適倍率Mb)を算出する。
図4に戻り、ステップS306では、ズーム状態検出部26が、投写レンズ13の現在のズーム状態を検出する。検出された現在のズーム状態に相当するズーム量をZpと表す。
ステップS307では、ズーム制御部20bがズーム駆動部25に指示を出してズーム調整を実行する。ズーム調整は、ズーム量が最適ズーム状態に対応した値(以下「最適ズーム量」と呼ぶ)となるように行う。なお、最適ズーム量は、ステップS306で算出した現在のズーム量Zpに、ステップS305で算出した最適倍率Mbを乗じて算出する。
ステップS308では、キーストーン補正部33が、画像解析部41から入力したキーストーン補正のための情報に基づいてキーストーン補正を実行する。本実施形態のキーストーン補正は、全投写領域PAの内のスクリーンSC上に収まっている領域(補正後投写領域RA)のみに画像を投写するために、補正後投写領域RAに対応する液晶ライトバルブ12の画像形成領域中の領域(補正後画像形成領域)のみに有効パネル画像を形成することにより行う。なお、画像形成領域中の補正後の画像形成領域を除く領域には、光源11から射出された光を透過させないように全黒画像が形成される。
ズーム調整キーストーン補正処理後は、図5(b)に示すように、補正後投写領域RAがスクリーンSCのスクリーン枠SCW内に収まる。従って、ズーム状態が最適ズーム状態となっており、かつ、キーストーン補正が行われている。なお、全投写領域PAの内の補正後投写領域RAを除く領域には、画像光は投写されない。また、図5(a)には、ズーム調整キーストーン補正処理前のスクリーン上の画像を示している。
以上説明したように、本実施例のプロジェクタ1は、自動ズーム処理(ズーム調整キーストーン補正処理)を行うことができる。このとき、液晶ライトバルブ12上の画像形成領域中の補正後画像形成領域はできる限り大きく設定されるため、有効パネル画像の解像度の低下を抑制することができる。
このような自動ズーム処理が画像鮮明化処理に相当し、このときのズーム制御部20bが画像制御部に相当する。
C.自動台形歪補正機能:
次に、プロジェクタ1における自動台形歪補正機能について説明する。本実施形態では、プロジェクタ1は、自動ズーム機能に伴うキーストーン補正処理とは別に、自動台形歪補正機能を有している。自動台形歪補正機能とは、プロジェクタ1を傾斜させ、あおり投写を行った場合に生じる投写画像の台形歪を、傾斜角度に応じて補正する機能を示す。
次に、プロジェクタ1における自動台形歪補正機能について説明する。本実施形態では、プロジェクタ1は、自動ズーム機能に伴うキーストーン補正処理とは別に、自動台形歪補正機能を有している。自動台形歪補正機能とは、プロジェクタ1を傾斜させ、あおり投写を行った場合に生じる投写画像の台形歪を、傾斜角度に応じて補正する機能を示す。
自動台形歪補正機能を実現する自動台形歪補正処理は、ユーザによって、入力操作部21に備えられた自動台形歪補正キーを押下されることにより実行される。また、自動台形歪補正機能は、オートフォーカス機能等と共に、オートセットアップ機能の中の1つの機能として実行されるものとしてもよい。
図6は、自動台形歪補正処理を示すフローチャートである。
図6は、自動台形歪補正処理を示すフローチャートである。
制御部20は、ブザー駆動部28に指示を行い、自動台形歪補正機能の開始の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS401)。なお、鳴動時間は、例えば0.5秒程度とする。次に、制御部20は、傾斜検出部27から傾斜角度を入力する(ステップS402)。制御部20は、傾斜角度に応じた台形歪補正値を算出する(ステップS403)。キーストーン補正部33は、制御部20から台形歪補正値を入力し、その台形歪補正値に基づいて台形歪補正を行う(ステップS404)。
そして、制御部20は、ブザー駆動部28に指示を行い、自動台形歪補正機能の終了の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS405)。そして、自動台形歪補正処理を終了する。
このような自動台形歪補正処理が画像鮮明化処理に相当し、このときの制御部20が画像制御部に相当する。
D.電源オン時のウォームアップ処理:
次に、プロジェクタ1における電源オン時のウォームアップ処理について説明する。ウォームアップ処理は、ユーザによって、入力操作部21に備えられた電源キーが押下されてプロジェクタ1が電源オンされたときに実行される。
図7は、ウォームアップ処理を示すフローチャートである。
次に、プロジェクタ1における電源オン時のウォームアップ処理について説明する。ウォームアップ処理は、ユーザによって、入力操作部21に備えられた電源キーが押下されてプロジェクタ1が電源オンされたときに実行される。
図7は、ウォームアップ処理を示すフローチャートである。
制御部20は、ブザー駆動部28に指示を行い、ウォームアップ処理の開始の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS501)。なお、鳴動時間は、例えば0.5秒程度とする。次に、制御部20は、起動処理を行う(ステップS502)。本実施形態では、起動処理は、CPUの初期化やRAM等のメモリの初期化、および自己診断等を行う。また、その他のソフトウェアやハードウェアの初期化、および自己診断等も行う。
次に、制御部20は、光源制御部22に指示を出して、光源11を点灯させる(ステップS503)。そして、制御部20は、図示しないタイマ等によって、光源11が安定したか否かを判断する(ステップS504)。制御部20は、光源11が安定するまで待ち続ける(ステップS504:NO)。光源11が安定したら(ステップS504:YES)、制御部20は、ブザー駆動部28に指示を行い、ウォームアップ処理の終了の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS505)。そして、電源オン時のウォームアップ処理を終了する。
このようなウォームアップ処理が画像鮮明化処理に相当し、このときの制御部20が画像制御部に相当する。
E.画像検索処理:
次に、プロジェクタ1における画像検索処理について説明する。画像検索処理は、ユーザによって、入力操作部21に備えられた入力検索キーを押下されることにより実行される。
図8は、画像検索処理を示すフローチャートである。
次に、プロジェクタ1における画像検索処理について説明する。画像検索処理は、ユーザによって、入力操作部21に備えられた入力検索キーを押下されることにより実行される。
図8は、画像検索処理を示すフローチャートである。
制御部20は、ブザー駆動部28に指示を行い、画像検索処理の開始の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS601)。なお、鳴動時間は、例えば0.5秒程度とする。次に、制御部20からの指示により、入力選択部31は、次の画像入力端子30aを選択して切り替える(ステップS602)。制御部20は、画像入力端子30aの切り替えが一周したか否か(即ち、全ての画像入力端子30aに切り替えたか否か)を判断する(ステップS603)。画像入力端子30aの切り替えが一周していなければ(ステップS603:NO)、信号検知部34は、入力選択部31が選択した画像入力端子30aに画像信号が入力されているか否かを検知する(ステップS604)。
入力選択部31が選択した画像入力端子30aに画像信号が入力されていれば(ステップS604:YES)、制御部20は、画像処理部32に指示を行い、選択された画像入力端子30aに入力されている画像信号を画像表示出力(画像投写)させる(ステップS605)。制御部20は、ブザー駆動部28に指示を行い、画像検索処理の終了の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS606)。そして、画像検索処理を終了する。
入力選択部31が選択した画像入力端子30aに画像信号が入力されていなければ(ステップS604:NO)、ステップS602に戻り、次の画像入力端子30aに切り替える。また、画像入力端子30aの切り替えが一周したら(ステップS603:YES)、ステップS606に移行し、ブザーを鳴動して終了する。
このような画像検索処理が画像鮮明化処理に相当し、このときの制御部20が画像制御部に相当する。また、入力選択部31、信号検知部34、および制御部20が画像検索部に相当する。
上述した第1の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)プロジェクタ1は、「A.オートフォーカス機能」を備えている。そして、オートフォーカス機能の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、オートフォーカス機能が実行されて投写画像が不鮮明となっている期間(例えば、オートフォーカス調整中のピントがぼやけている期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、オートフォーカス機能が終了して投写画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、プロジェクタ1は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、投写画像を目視しなくてもオートフォーカス機能が実行されていることを認識可能であり、オートフォーカス機能が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
(1)プロジェクタ1は、「A.オートフォーカス機能」を備えている。そして、オートフォーカス機能の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、オートフォーカス機能が実行されて投写画像が不鮮明となっている期間(例えば、オートフォーカス調整中のピントがぼやけている期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、オートフォーカス機能が終了して投写画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、プロジェクタ1は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、投写画像を目視しなくてもオートフォーカス機能が実行されていることを認識可能であり、オートフォーカス機能が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
(2)プロジェクタ1は、「B.自動ズーム機能」を備えている。そして、自動ズーム機能の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、自動ズーム機能が実行されて投写画像が不鮮明となっている期間(例えば、全投写領域検出用パターンの投写や、ズーム調整、キーストーン補正を行っており、投写領域枠が変化している期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、自動ズーム機能が終了して投写画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、プロジェクタ1は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、投写画像を目視しなくても自動ズーム機能が実行されていることを認識可能であり、自動ズーム機能が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
(3)プロジェクタ1は、「C.自動台形歪補正機能」を備えている。そして、自動台形歪補正機能の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、自動台形歪補正機能が実行されて投写画像が不鮮明となっている期間(例えば、自動台形歪補正機能により、投写領域枠が変化している期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、自動台形歪補正機能が終了して投写画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、プロジェクタ1は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、投写画像を目視しなくても自動台形歪補正機能が実行されていることを認識可能であり、自動台形歪補正機能が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
(4)プロジェクタ1は、「D.電源オン時のウォームアップ処理」を行う。そして、ウォームアップ処理の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、ウォームアップ処理が実行されて投写画像が不鮮明となっている期間(例えば、投写画像が表示されていなかったり、投写画像が暗かったりする期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、ウォームアップ処理が終了して投写画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、プロジェクタ1は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、投写画像を目視しなくてもウォームアップ処理が実行されていることを認識可能であり、ウォームアップ処理が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
(5)プロジェクタ1は、「E.画像検索処理」を備えている。そして、画像検索処理の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、画像検索処理が実行されて投写画像が不鮮明となっている期間(例えば、画像検索処理のため、無表示になっている期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、画像検索処理が終了して投写画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、プロジェクタ1は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、投写画像を目視しなくても画像検索処理が実行されていることを認識可能であり、画像検索処理が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、画像表示装置の実施形態として、画像信号に基づく画像をUSBディスプレイ機能により投写して、外部のスクリーン等に表示するプロジェクタについて説明する。
以下、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、画像表示装置の実施形態として、画像信号に基づく画像をUSBディスプレイ機能により投写して、外部のスクリーン等に表示するプロジェクタについて説明する。
図9は、第2の実施形態に係るプロジェクタ2の概略構成を示すブロック図である。図9を使用して、プロジェクタ2の内部構成について説明する。
プロジェクタ2は、画像表示部としての画像投写部10、制御部45、入力操作部21、光源制御部22、ブザー駆動部28、ブザー29、USB通信部35、画像処理部36等を備えている。また、図9には、プロジェクタ2の外部に、スクリーンSCを図示している。
画像投写部10の構成は、第1の実施形態と同様である。よって、説明は省略する。液晶ライトバルブ12は、第1の実施形態と同様である。よって、説明は省略する。光源11は、第1の実施形態と同様である。よって、説明は省略する。投写レンズ13は、第1の実施形態と同様である。よって、説明は省略する。
制御部45は、CPU、各種データの一時記憶等に用いられるRAM、および、マスクROMやフラッシュメモリ、FeRAM等の不揮発性のメモリ等(いずれも図示せず)を備え、コンピュータとして機能するものである。制御部45は、CPUが不揮発性のメモリに記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、プロジェクタ2の動作を統括制御する。また、制御部45は、USB制御部45aを有している。
USB制御部45aは、USB通信部35とUSB通信に関する各種通信情報を入出力したり、USB通信部35を制御したりして、USBディスプレイ機能を実現する。
入力操作部21は、第1の実施形態と同様である。よって、説明は省略する。光源制御部22は、第1の実施形態と同様である。よって、説明は省略する。ブザー駆動部28およびブザー29は、第1の実施形態と同様である。よって、説明は省略する。
USB通信部35は、パーソナルコンピュータ等のホスト機器としての画像供給装置100と、USB接続手段としてのUSBケーブルCBを介して、画像信号および各種通信情報信号を送受信可能なUSB端子(図示せず)を備えている。USB端子で受信された画像信号は、画像処理部36に出力される。また、各種通信情報信号に基づく各種通信情報は、USB制御部45aに出力される。
画像処理部36は、USB通信部35から入力される画像信号を、液晶ライトバルブ12の各画素の階調を表す画像データ、即ち各画素に印加する駆動電圧を規定するための画像データに変換する。そして、制御部45の指示に基づいて、変換した画像データに対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等を調整するための処理等を行う。さらに、画像処理部36では、必要に応じてOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を画像データに重畳する処理を行う。画像処理部36で画質調整等がなされた画像データは、ライトバルブ駆動部14に出力される。
ライトバルブ駆動部14は、入力される画像データに従って液晶ライトバルブ12を駆動する。この結果、画像データに基づいた画像が画像投写部10からスクリーンSCに投写される。
次に、プロジェクタ2におけるUSB活性化処理について説明する。USB活性化処理は、ユーザによって、画像供給装置100とプロジェクタ2とがUSBケーブルCBによって接続されることにより実行され、USBディスプレイ機能を活性化させる処理である。
図10は、プロジェクタ2のUSB活性化処理を示すフローチャートである。
図10は、プロジェクタ2のUSB活性化処理を示すフローチャートである。
USBケーブルCBが接続されると、USB通信部35は、USB接続されたことを認識してUSB制御部45aに通知する(ステップS701)。USB制御部45aは、ブザー駆動部28に指示を行い、USB活性化処理の開始の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS702)。なお、鳴動時間は、例えば0.5秒程度とする。
USB通信部35は、USBマスストレージクラスのデバイスとして、ホスト側である画像供給装置100に各種の応答を送信する(ステップS703)。そして、USB通信部35およびUSB制御部45aは、画像供給装置100からの接続制御コマンドや接続要求、接続情報等を受信する(ステップS704)。
そして、USB制御部45aは、接続情報等に基づいて画素数や色深度等の設定といったUSBディスプレイ機能の初期化を行う(ステップS705)。初期化が完了したら、USB通信部35は、画像供給装置100に初期化完了通知を送信する(ステップS706)。USB制御部45aは、ブザー駆動部28に指示を行い、USB活性化処理の終了の通知としてブザー29を鳴動させる(ステップS707)。そして、USB活性化処理を終了する。
このようなUSB活性化処理が画像鮮明化処理に相当し、このときのUSB制御部45aおよびUSB通信部35が画像制御部に相当する。
上述したように、プロジェクタ2は、USBケーブルCBが接続されたときに、USB活性化処理を実行する。こうしてUSBディスプレイ機能が活性化されることにより、プロジェクタ2は、画像供給装置100から受信した画像信号を画像として表示することが可能となる。
上述した第2の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)プロジェクタ2は、USB活性化処理を行う。そして、USB活性化処理の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、USB活性化処理が実行されて投写画像が不鮮明となっている期間(例えば、USB活性化処理中のため、無表示になっている期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、USB活性化処理が終了して投写画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、プロジェクタ2は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、投写画像を目視しなくてもUSB活性化処理が実行されていることを認識可能であり、USB活性化処理が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
(1)プロジェクタ2は、USB活性化処理を行う。そして、USB活性化処理の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、USB活性化処理が実行されて投写画像が不鮮明となっている期間(例えば、USB活性化処理中のため、無表示になっている期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、USB活性化処理が終了して投写画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、プロジェクタ2は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、投写画像を目視しなくてもUSB活性化処理が実行されていることを認識可能であり、USB活性化処理が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、画像表示装置の実施形態として、画像信号に基づく画像を液晶パネルに表示する液晶ディスプレイについて説明する。
以下、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、画像表示装置の実施形態として、画像信号に基づく画像を液晶パネルに表示する液晶ディスプレイについて説明する。
図11は、第3の実施形態に係る液晶ディスプレイ3の概略構成を示すブロック図である。図11を使用して、液晶ディスプレイ3の内部構成について説明する。
液晶ディスプレイ3は、画像表示部60、制御部50、入力操作部51、バックライト制御部52、ブザー駆動部28、ブザー29、画像入力端子群30、入力選択部31、画像処理部32、信号検知部34等を備えている。
画像表示部60は、液晶パネル61と、液晶パネル61を駆動するパネル駆動部62とを備えている。また、液晶パネルのバックライト63も備えている。
パネル駆動部62によって、液晶パネル61の各画素に画像信号に応じた駆動電圧が印加されると、各画素は、画像信号に応じた光透過率でバックライト63からの光を透過させる。
制御部50は、CPU、各種データの一時記憶等に用いられるRAM、および、マスクROMやフラッシュメモリ、FeRAM等の不揮発性のメモリ等(いずれも図示せず)を備え、コンピュータとして機能するものである。制御部50は、CPUが不揮発性のメモリに記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、液晶ディスプレイ3の動作を統括制御する。
入力操作部51は、液晶ディスプレイ3に対して各種指示を行うための複数のキー等を備えている。入力操作部51が備えるキーとしては、電源のオン/オフを行うための「電源キー」や、信号入力されている入力端子を検索する画像検索処理を実行するための「入力検索キー」がある。さらに、各種設定を行うためのメニュー画面の表示/非表示を切り替える「メニューキー」、メニュー画面におけるカーソルの移動等に用いられる「カーソルキー」、各種設定を決定するための「決定キー」等も備えている。
ユーザが入力操作部51を操作すると、入力操作部51は、ユーザの操作内容に応じた操作信号を制御部50に出力する。なお、入力操作部51は、リモコン信号受信部(図示せず)と遠隔操作が可能なリモートコントローラ(図示せず)を有した構成としてもよい。この場合、リモートコントローラは、ユーザの操作内容に応じた赤外線等の操作信号を発し、リモコン信号受信部がこれを受信して制御部50に伝達する。
バックライト制御部52は、制御部50の指示に基づいて、バックライト63に対する電力の供給と停止とを制御し、バックライト63の点灯および消灯を切り替える。
ブザー駆動部28およびブザー29は、第1の実施形態と同様である。よって、説明は省略する。画像入力端子群30は、第1の実施形態と同様である。よって、説明は省略する。入力選択部31は、第1の実施形態と同様である。よって、説明は省略する。
画像処理部32は、入力選択部31から入力される画像信号を、液晶パネル61の各画素の階調を表す画像データ、即ち各画素に印加する駆動電圧を規定するための画像データに変換する。そして、制御部50の指示に基づいて、変換した画像データに対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等を調整するための処理等を行う。さらに、画像処理部32では、必要に応じてOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を画像データに重畳する処理を行う。画像処理部32で画質調整等がなされた画像データは、パネル駆動部62に出力される。
パネル駆動部62は、入力される画像データに従って液晶パネル61を駆動する。この結果、画像データに基づいた画像が表示される。
信号検知部34は、入力選択部31から画像信号を入力し、画像信号の入力の有無を検知する。そして、検知結果を制御部50に出力する。
上述した構成により、液晶ディスプレイ3は、ユーザによって、入力操作部51に備えられた電源キーが押下されて電源オンされたときにウォームアップ処理を実行する。ウォームアップ処理の内容は、第1の実施形態と同様とする。よって、説明は省略する。なお、第1の実施形態における光源11は、本実施形態では、バックライト63に相当する。
このようなウォームアップ処理が画像鮮明化処理に相当し、このときの制御部50が画像制御部に相当する。
このようなウォームアップ処理が画像鮮明化処理に相当し、このときの制御部50が画像制御部に相当する。
また、液晶ディスプレイ3は、ユーザによって、入力操作部51に備えられた入力検索キーを押下されることにより画像検索処理を実行する。なお、画像検索処理は、例えば電源オンに伴って自動的に実行されるものとすることも可能である。画像検索処理の内容は、第1の実施形態と同様とする。よって、説明は省略する。
このような画像検索処理が画像鮮明化処理に相当し、このときの制御部50が画像制御部に相当する。また、入力選択部31、信号検知部34、および制御部50が画像検索部に相当する。
このような画像検索処理が画像鮮明化処理に相当し、このときの制御部50が画像制御部に相当する。また、入力選択部31、信号検知部34、および制御部50が画像検索部に相当する。
上述した第3の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)液晶ディスプレイ3は、電源オン時のウォームアップ処理を行う。そして、ウォームアップ処理の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、ウォームアップ処理が実行されて表示画像が不鮮明となっている期間(例えば、投写画像が表示されていなかったり、投写画像が暗かったりする期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、ウォームアップ処理が終了して表示画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、液晶ディスプレイ3は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、表示画像を目視しなくてもウォームアップ処理が実行されていることを認識可能であり、ウォームアップ処理が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
(1)液晶ディスプレイ3は、電源オン時のウォームアップ処理を行う。そして、ウォームアップ処理の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、ウォームアップ処理が実行されて表示画像が不鮮明となっている期間(例えば、投写画像が表示されていなかったり、投写画像が暗かったりする期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、ウォームアップ処理が終了して表示画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、液晶ディスプレイ3は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、表示画像を目視しなくてもウォームアップ処理が実行されていることを認識可能であり、ウォームアップ処理が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
(2)液晶ディスプレイ3は、画像検索処理を備えている。そして、画像検索処理の開始および終了の通知としてブザー29を鳴動する。これにより、ユーザは、画像検索処理が実行されて表示画像が不鮮明となっている期間(例えば、画像検索処理のため、無表示になっている期間)を認識することが可能となる。そして、ユーザは、画像検索処理が終了して表示画像が鮮明になるのを待って、プレゼンテーション等を開始することができる。よって、利便性が向上する。また、液晶ディスプレイ3は、ブザー29によるブザー音で通知するため、ユーザは、表示画像を目視しなくても画像検索処理が実行されていることを認識可能であり、画像検索処理が実行されている期間に、プレゼンテーションの準備等の作業を行うことができるため、有益である。
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)上記第1の実施形態では、オートフォーカス機能、自動ズーム機能、および自動台形歪補正機能のそれぞれの機能について、開始および終了をユーザに通知しているが、これらの機能を複数組み合わせて一連の機能とするオートセットアップ機能とした場合は、オートセットアップ機能の開始および終了をユーザに通知するものとしてもよい。こうすれば、ユーザは、オートセットアップ機能の開始と終了のみを認識することが可能となり、個々の機能の開始や終了を認識しなくてもよくなるため、煩雑さが低減される。
(変形例2)上記第1乃至第3の実施形態では、画像鮮明化処理の開始および終了を通知するために、音声出力装置としてブザー駆動部28およびブザー29を使用しているが、画像投写部10または画像表示部60が表示する画像によって通知してもよい。例えば、画像処理部(32,36)によって、画像鮮明化処理の開始および終了を通知するOSD画像を画像データに重畳して、画像投写部10または画像表示部60から表示することができる。これにより、ユーザは、視覚的に画像鮮明化処理の開始および終了を認識することができる。
表示する画像の例として、第1の実施形態のオートフォーカス機能を用いて説明する。図12は、オートフォーカス機能の開始および終了を画像によって通知する画面の図であり、同図(a)は、オートフォーカス機能開始時を示す画面図であり、同図(b)は、オートフォーカス機能終了時を示す画面図である。図12(a)に示すように、オートフォーカス機能開始時を示す画面G1においては、画面右下部に、「オートフォーカス開始」と表示する。また、図12(b)に示すように、オートフォーカス機能終了(完了)時を示す画面G2においては、画面右下部に、「オートフォーカス完了」と表示する。
(変形例3)上記第1乃至第3の実施形態では、画像鮮明化処理の開始および終了を通知するために、音声出力装置としてブザー駆動部28およびブザー29を使用しているが、音声合成装置およびスピーカ(いずれも図示せず)等を備えて、音声合成した人間の声によって通知してもよい。例えば、機能(処理)の種類、および、開始か終了かを、人間の声によって通知することにより、ユーザは、容易に機能(処理)の種類、および、開始か終了かを認識することができる。
(変形例4)上記第1乃至第3の実施形態では、ブザー29の鳴動時間は、0.5秒程度としているが、これに限定するものではない。また、開始通知の鳴動時間と終了通知の鳴動時間とを異なる時間としてもよい。また、鳴動パターン(音の種類やパターン)についても、開始通知の鳴動パターンと終了通知の鳴動パターンとを異なるパターンにしてもよい。さらに、機能(処理)の種類によって、鳴動時間や鳴動パターンを変更してもよい。こうすれば、ユーザは、各画像鮮明化処理の開始と終了とを、鳴動時間や鳴動パターンで区別して認識することができる。
(変形例5)上記第1の実施形態では、オートフォーカス機能、自動ズーム機能、自動台形歪補正機能、および画像検索処理は、ユーザによって、入力操作部21に備えられた各種キーを押下されることにより実行されるものとしたが、各機能(処理)は、例えば電源オンや画像信号の入力に伴って実行されるものとすることも可能である。また、プロジェクタ1に筐体の揺動を検出する揺動検出部(図示せず)を備えて、揺動検出部が揺動の収束を検出した際に、各機能が実行されるものとしてもよい。こうすれば、ユーザによって、プロジェクタの設置や設定を完了した際に、各機能は自動的に実行されるため、利便性が向上する。
(変形例6)上記第1および第2の実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12を用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
(変形例7)上記第1乃至第3の実施形態では、通知部として音声出力装置(ブザー駆動部28、およびブザー29)を備えた画像表示装置として、プロジェクタ1、プロジェクタ2、および液晶ディスプレイ3を例にして説明しているが、通知部を備え、画像鮮明化処理を行う画像表示装置であれば適用することが可能である。例えば、透過型のスクリーンを一体的に備えたリアプロジェクタ、あるいは、プラズマディスプレイ、SED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等に適用することも可能である。
1,2…プロジェクタ、3…液晶ディスプレイ、10…画像投写部、11…光源、12…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、13a…フォーカスレンズ、13b…ズームレンズ、14…ライトバルブ駆動部、20…制御部、20a…フォーカス制御部、20b…ズーム制御部、21…入力操作部、22…光源制御部、23…フォーカス駆動部、24…フォーカス状態検出部、25…ズーム駆動部、26…ズーム状態検出部、27…傾斜検出部、28…ブザー駆動部、29…ブザー、30…画像入力端子群、30a…画像入力端子、31…入力選択部、32…画像処理部、33…キーストーン補正部、34…信号検知部、35…USB通信部、36…画像処理部、40…撮像部、41…画像解析部、42…測距部、45…制御部、45a…USB制御部、50…制御部、51…入力操作部、52…バックライト制御部、60…画像表示部、61…液晶パネル、62…パネル駆動部、63…バックライト、100…画像供給装置、CB…USBケーブル、SC…スクリーン。
Claims (8)
- 画像信号に基づいて画像を表示する画像表示部と、
前記画像表示部が表示する前記画像を鮮明化する画像鮮明化処理を行う画像制御部と、
前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理の開始と終了とを通知する通知部と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1に記載の画像表示装置であって、
前記画像表示装置は、オートフォーカス機能と、自動ズーム機能と、自動台形歪補正機能とのうち、少なくとも1つの機能を有し、
前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理は、前記少なくとも1つの機能に伴う処理であることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1または2に記載の画像表示装置であって、
前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理は、前記画像表示装置の電源オン時のウォームアップ処理であることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像表示装置であって、
前記画像信号が入力される複数の入力端子から1つの前記入力端子を選択する入力選択部と、
前記入力選択部が選択した前記入力端子に前記画像信号が入力されているか否かを検知する信号検知部と、
前記入力選択部および前記信号検知部を制御して前記画像信号が入力されている前記入力端子を検索し、当該入力端子に入力されている前記画像信号に基づく前記画像を前記画像表示部に表示させる画像検索処理を行う画像検索部と、
をさらに備え、
前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理は、前記画像検索処理であることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像表示装置であって、
前記画像表示装置は、USBディスプレイ機能を有し、
前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理は、前記画像表示装置がUSB接続手段を介してホスト機器との接続が行われた際の、前記USBディスプレイ機能を活性化する処理であることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像表示装置であって、
前記通知部は、音声を出力する音声出力装置を有して構成され、
前記音声出力装置が出力する音声によって、前記画像鮮明化処理の開始と終了とを通知することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像表示装置であって、
前記通知部は、前記画像表示部が表示する前記画像によって前記画像鮮明化処理の開始と終了とを通知することを特徴とする画像表示装置。 - 光源と、前記光源から射出された光を画像信号に基づいて変調して画像を形成する光変調装置と、前記光変調装置で形成された前記画像を投写する投写光学系と、を有する画像投写部と、
前記画像投写部が投写する前記画像を鮮明化する画像鮮明化処理を行う画像制御部と、
前記画像制御部が行う前記画像鮮明化処理の開始と終了とを通知する通知部と、
を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
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