JP2010085069A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
静電霧化装置の水生成部の能力を上げるため、ペルチェ素子の拡大やペルチェ素子の印加電流を上げる方法があるが、ペルチェ素子の拡大やペルチェ素子の印加電流を上げることにより放熱側の温度が上昇し放熱効率が足りなくなる問題があった。また、空気調和機の限られた空間内では放熱部を大きくすることは難しいという問題があった。
【解決手段】
空気調和機の限られた空間内でペルチェ素子の放熱側に接する放熱用ヒートシンクのベース板から片側に伸びる放熱フィンとベース板を中心に両側に伸びる放熱フィンからなる放熱用ヒートシンクとする。ヒートシンクのスペースを抑えつつ放熱効率を向上することでペルチェ素子が冷却板を冷却して放熱用水分結露量を多く確保することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は静電霧化装置を搭載した空気調和機に関する。
空気調和機は室内空気を熱交換器に循環させて、加熱,冷却,除湿機能などにより調整し、これを室内に吹出すことにより室内を空気調和する。このとき、温度,湿度の調節以外にも様々な機能を付加し、室内を清浄で、快適な空間にすることが行われている。室内には、生活に付随して種々の臭いの発生源が生じ、そのあるものは鼻の臭気細胞を刺激し、臭いとして感知される。これらの臭い発生源は、気体,小液滴,微細な塵埃などであり、いずれも、放置しておくと宇宙線などにより電離した空気中のイオンなどと衝突して帯電したり、重力のため沈降したり、気流により壁に衝突したりして、室内の壁,家具,床,天井などの固定物に吸着され室内の空気中から取除かれ、または、活性物質と遭遇し分解,変成されて、臭いは消えてしまう。しかし、分解されないで、部屋の壁や床などに吸着,沈降した臭いの発生源は、温度が上がったり、風が当ったり、掃除で舞い上がったりすると、また、室内空気に浮遊することになり、臭いとして感じられるようになる。このように、吸着などにより室内の壁などに付着している臭いの発生源を分解,変成するため、OHラジカルなどの活性物質を微細な水滴に付与して、長寿命化し、臭いの発生源に遭遇させ、脱臭する試みが行われている。そのひとつとして、室内に吹出す空気に静電霧化方式により帯電した微細粒の水を放出し、室内を脱臭する方法が考えられ、これを具現化するために種々の工夫が凝らされている。この種の従来技術として、特開2005−254208号公報,特開2007−137282号公報,特開2005−131549号公報,特開2003−17297号公報,実公平07−028496号公報が知られている。
特許文献1は空調機器に備えた熱交換器で生じた結露水を給水する給水手段を設けた貯水部と、貯水部の水を搬送する搬送部と、搬送部の先端側に配置した対向電極と、搬送部の水に電圧を印加する印加電極と、対向電極と印加電極との間に高電圧を発生させる電圧印加部とを有し、多孔質のセラミック材料で構成した搬送部の先端で水を霧化させるようにした静電霧化装置が開示されている。空調機器の熱交換器で生じた結露水を給水することにより、搬送部先端での不純物の析出付着を抑制してセラミック材料の微少空隙の目詰まりを回避し、搬送部の長寿命化を図って使い勝手を向上させるものである。
特許文献2は空調ユニットに設けたダクト内のベント吹出口近傍に静電霧化装置を配設し、この静電霧化装置にペルチェ素子を設け、このペルチェ素子の低温部で空調風に含まれる水分を結露させて結露水を得る。この結露水に高電圧を印加してナノメーターサイズの微細な水の粒子を得るとともに、この粒子に帯電させる。この帯電した水の粒子を空調風に乗せて車室内に行き渡らせて、水の補給作業を不要にして快適な空調空間を手軽に実現できる空調装置について述べている。
特許文献3は静電霧化装置を、毛細管現象によって水を搬送する電極(水搬送部)と、この電極(水搬送部)への水の供給手段としてペルチェ素子等の吸熱面を冷却して空気中の水分を結露させる手段と、電極(水搬送部)に電圧を印加して水分を霧化する構成が開示されている。これにより、使用者に水補給の手間を強いることなく且つ、水中の不純物が電極(水搬送部)に析出して付着しないようにしてメンテナンスフリーとしている。
特許文献4は空気清浄器などに利用される放電装置において、電極が点状の放電部を有し、この放電部がその表面に水などの導電性液体を毛細管現象を利用して供給すること、及びペルチェ素子などの冷却手段により放電部を冷却して表面に空気中の水分を凝縮してメンテナンスフリーとする構成が開示されている。
特許文献5は二組のペルチェ素子を用いて、一方の熱交換面を冷却して空気中の水分を凝縮させ、この凝縮水を吸湿性部材を用いてもう一方の熱交換面に送って加熱されて加湿をするようにして、水の補給の必要のないメンテナンスフリーとした調湿器が開示されている。
特開2005−254208号公報 特開2007−137282号公報 特開2005−131549号公報 特開2003−17297号公報 実公平07−028496号公報
現在、家庭用の空気調和機は、環境への配慮が求められ、省資源,省エネを強く要求されるようになった。加えて、使用時に室内の環境を悪化させないといった室内空間の快適性や使用時の運転音などの低騒音化,静音性などの快適性が求められている。
特許文献1では放熱部,水生成部を吹出し風路に置くので、吹出し気流が乱れ、風量の減少を招いたり、騒音の原因になったりする。また、冷房運転時には、気流の乱れで局部的な露付が発生し空気調和機の周囲を汚す恐れがある。更に、暖房時には水生成部が暖房の温風に曝されるため、水生成部の冷却が不充分となり結露し難くなり、結露水が確保できなくなる。
特許文献2ではペルチェ素子の放熱部に放熱用のファンを備えているので、部品が余分に必要になり、装置の質量が増し、空気調和機の据付けや取扱の時の負担が増すと共に省資源にも反する。また、これを駆動する電力も必要となり省エネにも反し、質量も増加するので消費電力量も悪化する。また、放熱部,水生成部を吹出し風路に置くので、特許文献1と同様に、種々の不都合な点がある。
特許文献3〜5では同様に、ペルチェ素子の放熱部,吸熱部に専用のファンを備えているので、電動機などの部品が必要で、装置の質量が増し、装置の据付けや取扱の時の負担が増す。また、これを駆動する電力も必要となる。また、特許文献2〜5は水源部にペルチェ素子を使用し、放熱部に放熱用ヒートシンクを設けた構造をとるが、この放熱用ヒートシンクが周囲部品、例えば放熱用ファンや送風ファンなどの振動により共鳴振動を起こし、異音を発する場合があり、放熱用ヒートシンクの共鳴振動を抑制することが必要となる。
本発明が解決しようとする課題は、静電霧化装置を搭載して、室内環境を快適にしつつ、省資源,軽量,省エネ,快適性に適した空気調和機を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の第一の空気調和機は、熱交換器に室内空気を送風する送風ファンと、静電霧化装置と、前記静電霧化装置の霧化部へ供給する霧化用水を生成する水生成部と、前記水生成部で得られる結露水を前記霧化部に導く導水経路とを備え、前記送風ファンによって前記霧化部より発生する水粒子を室内に送ることで、帯電した水粒子が臭いの発生源を分解,変成し脱臭効果を得ることができる。前記水生成部においてペルチェ素子で冷却板を冷却することで、空気中の水分を凝縮させ結露水を確保する。前記ペルチェ素子の冷却能力を向上させるために、前記放熱用ヒートシンクはベース板部と前記ベース板部の両面に配置された放熱フィンとを有するので、ベース板からの熱伝導を良くし、放熱効率を向上させ冷却板をより冷却し水分結露量を向上させることができることを特徴とした空気調和機とする。
上記目的を達成するための本発明の第二の空気調和機は、前記ベース板部は前記ペルチェ素子の放熱側と密着する第1部材と前記ペルチェ素子の放熱側と密着しない第2部材とを備え、前記第1部材は前記ペルチェ素子の放熱側と密着する面と反対側の面に放熱フィンを有し、前記第2部材はその両面に前記放熱フィンを有することで、小スペースでより放熱効率を向上することができ、ベース板から伸びるフィンの長さを変えることで周囲部品の振動による共鳴振動を抑制できることを特徴とした空気調和機とする。
上記目的を達成するための本発明の第三の空気調和機は、前記第2部材は、前記第1部材に連続するとともに前記ペルチェ素子から離れる方向へ傾斜する傾斜部と、前記第1部材と平行であって前記傾斜部に連続する前記平行部とを有する空気調和機とする。
上記目的を達成するための本発明の第四の空気調和機は、前記放熱フィンは鉛直方向に延びるように設けられることで、放熱フィン間の空気抵抗を減らすことで放熱フィン効率を向上させることを特徴とした空気調和機とする。
上記目的を達成するための本発明の第五の空気調和機は、前記ベース板部の厚さは、前記放熱フィンの厚さよりも厚くすることで、ペルチェ素子からの熱伝導を良くし、より放熱フィンでの放熱量を向上させることを特徴とした空気調和機とする。
上記目的を達成するための本発明の第六の空気調和機は、前記放熱フィンは、隣り合う前記放熱フィンの長さが異なるようにして長さの違う放熱フィンを配置することで周囲部品の振動による共鳴振動を抑制できることを特徴とした空気調和機とする。
上記目的を達成するための本発明の第七の空気調和機は、前記放熱用ヒートシンクの幅方向の中心と前記ペルチェ素子の幅方向の中心が重ならないように前記ペルチェ素子が配置することで、熱用ヒートシンクの重量配分をくずし、周囲部品の振動による共鳴振動を抑制できることを特徴とした空気調和機とする。
上記目的を達成するための本発明の第八の空気調和機は、放熱用ヒートシンクの放熱フィンのフィンピッチを4〜8mmとし、自然対流によりフィン間を流れる空気の流れを良くすることで放熱用ヒートシンクの放熱効率を向上させることを特徴とした空気調和機とする。
本発明は空気調和機の静電霧化装置において、水生成部のペルチェ素子の放熱量を向上させ吸熱能力を高めるために放熱用ヒートシンク形状,取付け構造の最適化,表面積の拡大によりペルチェ素子による空気中水分結露能力を向上させることができ、安定して霧化電極へ水分供給を行うことができる。
以下本発明の実施の形態について、図1から図8を用いて説明する。
まず、本実施例の空気調和機1の全体構成を、図1,2を用いて説明する。図1は本実施例の空気調和機1の構成図、図2は図1の室内機2の側断面図である。
図1において、空気調和機1は、室内機2と室外機3とを接続配管9で繋いで構成され、室内を空気調和する。室内機2の筐体4には送風ファン10,フィルタ11,熱交換器12,露受皿13,上下風向板14,左右風向板15等の基本的な内部構造体が取付けられる。そして、筐体4の内側に取付けられた送風ファン10等の基本的な内部構造体は、化粧枠を取付けることにより室内機2内に内包される。化粧枠の前面には前面パネル6が取付けられている。前面パネル6の下方には運転状況を表示する表示部と、別体のリモコン5からの赤外線の操作信号を受ける受光部が配置されている。
図2において、送風ファン10を作動することにより空気は白抜き矢印のように流れ、通過する空気中の塵埃はフィルタ11に捕集される。フィルタ11は、吸い込まれた室内空気中に含まれる塵埃を取除くためのものであり、熱交換器12の吸込側を覆うように配置されている。送風ファン10は、室内空気を空気吸込み口8から吸い込んで空気吹出し口7から吹出すように室内機2内の中央に配置されている。熱交換器12は送風ファン10の吸込側に配置され、略逆V字状に形成されている。熱交換器12は室外機3からの冷媒を通過することで温度を変動させる。空気調和機を冷房,除湿運転すると熱交換器12が冷却され、冷えた熱交換器12に送風ファン10を作動することで白抜き矢印のように流れた空気が冷やされ室内を空気調和することができる。しかし、この時に熱交換器12が室内空気の露点温度以下になると、空気中の水分が結露することで熱交換器12に水が付着し、結露した水分が増えると露受皿13へと垂れ、室外へと排出する構造となっている。露受皿13に溜まった水分は露受皿13に取付けられたドレンホースに流れて室外へと排出される。
次に、実施例の静電霧化装置について図3,図4を用いて説明する。図3は実施例を示す室内機の静電霧化装置の構成模式図、図4は同室内機の霧化装置の水生成部の側断面図である。
静電霧化装置は高電圧発生装置29と、高電圧発生装置29の高電圧端子31から伸びる導電体30と、導電体30に霧化接続部26で吸水時に電気的に接触する霧化電極25及びイオン電極27と、霧化電極25に供給する水の水生成部などで構成される。
この高電圧発生装置29で発生させた−3kV〜−6kVの高電圧を霧化電極25及びイオン電極27に印加し、水生成部から供給した水分を霧化電極25先端から微細粒にして且つ帯電させ放出する。また、イオン電極27からイオンを放出させる。
上記水生成部は、ペルチェ効果を利用して空気から水分を凝縮させる方式である。ペルチェ素子19の低温部20に冷却板22を、高温部18に放熱用ヒートシンク17を取付けている。ここで、放熱用ヒートシンク17のベース板34がペルチェ素子19と密着するように配置される。ペルチェ素子19の放熱側と放熱用ヒートシンク17との間には、密着性を高めるために、シリコングリス等の熱伝導性材料を有する。これは、ペルチェ素子19の放熱側と放熱用ヒートシンク17との間の微細な凹凸隙間を埋めて熱伝導を向上させるためである。尚、本実施例においては、ペルチェ素子19と放熱用ヒートシンク17とが密着するとは、ペルチェ素子19と放熱用ヒートシンク17とが直接接する場合にのみならず、シリコングリス等の熱伝導性材料を介して接する場合をも含めるものとする。
冷却板22は、図3に図示のとおり、ペルチェ素子19の低温部20に絶縁シート21を挟んで密着させ、周囲の空気中の水分を冷却して凝縮させる。冷却板22に付着した水分は、一定量溜まると重力により冷却板22の下に設けられた吸水性水搬送部材24へと滴下され、吸水性水搬送部材24から放出部28へと送られる。水生成部は、上記構成部材で構成されている。ここで、ペルチェ素子19の吸熱量を増加させ、水分凝縮量を向上させるには、放熱用ヒートシンクの放熱性能を向上させることが重量な要素となってくる。本実施例の放熱用ヒートシンク17の放熱は、構成部品数抑制,コスト抑制のためファンなどの強制送風による放熱ではなく、設置部位の自然対流によるものであり、自然対流による空気の流れは図3,図4に示す斜線矢印となる。
以下に本発明の放熱用ヒートシンクを用いた静電霧化装置の水生成部を使用した一例を示す。
図5はペルチェ素子19と密着する放熱用ヒートシンク17のベース板34に片側から伸びる放熱フィン35を設け、ペルチェ素子19から離れたベース板34からはベース板34を中心とし、ベース板34の両側から放熱フィン35を伸ばした構成である。通常の放熱用ヒートシンク17は図6もしくは図7に示す放熱用ヒートシンク17b,17cであり、ベース板34は一方向へと伸び、ベース板34から伸びる放熱フィン35も図6に示す放熱用ヒートシンク17bのように横側、もしくは図7に示す放熱用ヒートシンク17cのように縦側が一般的である。図6に示す放熱用ヒートシンク17bを図4の放熱ヒートシンクに置き換えた配置の場合、自然対流の方向は斜線矢印の向きとなり、放熱フィン間に周囲の空気が流れ込みずらくなり、放熱性能は著しく低下する。これに比べ、図7に示す放熱用ヒートシンク17cではベース板34から伸びる放熱フィン35が縦側にあるため、斜線矢印の向きで自然対流が発生し、図6の放熱用ヒートシンク17bに比べ放熱フィン間に流れ込む周囲空気の量は増加し、熱交換がスムーズに行え、放熱効率が向上する。さらに放熱用ヒートシンク17cより放熱効率を向上させるためには、放熱フィン35からの放熱効率を向上させる必要があり、図5の放熱用ヒートシンク17aではベース板34を中心としてベース板34の両側から放熱フィン35を伸ばす構造とすることで、両側の放熱フィン温度はベース板34からの熱が伝わりやすくなり、放熱効率を向上させることができる。
また、空気調和機1の運転時には送風ファン10が回転することにより極めて小さな微振動が生じる。この微振動が空気調和機を構成する構成部品及び各部品を組合せた接触部分などで、共鳴振動して異音が発生する場合がある。この振動は室内機2内部の様々な箇所に影響し、その対策として防音材や吸音材を取付け、コストアップの要因にもなる。本実施例に用いる放熱用ヒートシンク17も微振動の影響を受ける部品のひとつである。放熱用ヒートシンク17aのようにペルチェ素子19と密着する放熱用ヒートシンク17のベース板34に片側から伸びる放熱フィン35とペルチェ素子19から離れたベース板34を中心とし、ベース板34の両側から放熱フィン35を伸ばした構成にしている。このように、各放熱フィン35のフィン長を異なる長さとすることで、各放熱フィン35の固有の振動周波数が異なるようにした。各放熱フィン35の固有の振動周波数を異なるようにしたため、放熱フィン35が微振動により共鳴振動しようとしても、共鳴が抑制されてイオンの発生を抑制する効果を得ることができる。また、放熱用ヒートシンク17aのようにベース板34に前記ペルチェ素子19と密着するベース板34とペルチェ素子19から離れたベース板(平行部)との間の部分のベース板が、傾斜部を有することで、この傾斜部のベース板を挟んだ放熱フィン35の長さが徐々に異なるように配置される。このように放熱フィン35の長さが徐々に異なるため、各フィンの固有振動周波数が異なることとなり、各フィン間での共鳴振動を抑制することができる。
しかも、前記ペルチェ素子19と密着するベース板34の片面に設けられた放熱フィン35とペルチェ素子19から離れたベース板(平行部及び傾斜部)の両面に設けられた放熱フィン35の固有振動周波数とが、その間の傾斜部に設けた放熱フィン35の固有振動周波数により分断される。これによって、放熱用ヒートシンクは外部から振動が加えられても共振し難く、共鳴を抑制する効果を大きくしている。
しかも、前記ペルチェ素子19と密着するベース板34とペルチェ素子19から離れたベース板(平行部)との間の部分に傾斜部を有するベース板は、直線状のベース板に比較して強度が大きく且つ傾斜部の固有振動周波数が直線状のベース板の固有振動周波数と異なるので、この点でも共振し難くなっている。
この他に、共鳴振動を抑制する実施例としては、図8に示す放熱ヒートシンク17のように、放熱フィン35a及び放熱フィン35bの段違い構造としてフィン長を異なる長さとして共鳴振動を抑制することもできる。
図9はペルチェ素子19と放熱用ヒートシンク17の取付け位置の関係を示す図であり、ペルチェ素子19と放熱用ヒートシンク17の軸方向の中心をずらして取付けることにより放熱用ヒートシンク17の重量配分をくずし、周囲部品の振動による共鳴振動を抑制することができる。
以下に本発明の放熱用ヒートシンクの放熱効果の説明として、放熱用ヒートシンクを設けた冷却板表面温度測定結果を示す。図10に恒温室24℃35%RH内で静電霧化装置を30分間運転したときに、図5の放熱用ヒートシンク17のベース板34に片側から伸びる放熱フィン35と、ベース板34を中心としてベース板34の両側から放熱フィン35を伸ばした放熱用ヒートシンク17aを用いた冷却板温度36a、図6の放熱用ヒートシンク17のベース板34に片側から伸びる放熱フィン35が横側に配置した放熱用ヒートシンク17bを用いた冷却板温度36b、図5の放熱用ヒートシンク17のベース板34に片側から伸びる放熱フィン35が縦側に配置した放熱用ヒートシンク17cを用いた冷却板温度36cの温度変化を示したものである。なお、本実施例においては放熱用ヒートシンク寸法43mm×150mm×21mm、放熱フィン厚さ1mm、フィンピッチ7mmとし、ペルチェ素子15mm×15mm×3.4mmtに電流2.0A電圧2.7Vを印加し、冷却板表面積589mm2の表面温度の温度変化を測定した。
静電霧化装置を30分間運転した時の冷却板22の温度は、放熱フィン35を横側に配置した放熱用ヒートシンク17bと放熱フィン35を縦側に配置した放熱用ヒートシンク17cでは、放熱フィン35を縦側に配置することで冷却板22の温度を1℃低くすることができる。これは、放熱フィン35を縦側に配置することで放熱フィン35を横側に配置する構造に比べ放熱フィン間の空気抵抗を減らすことで放熱効率を向上することができる。また、放熱フィン35を縦側に配置し、放熱用ヒートシンク17のベース板34から両側に伸ばし、ベース板34からの熱伝導を良くした放熱用ヒートシンク17aを用いることで、ベース板34から片側に放熱フィン35を縦側に配置した放熱用ヒートシンク17cよりも冷却板22の温度が4℃低くなり、より放熱フィン効率を向上させることができる。尚、放熱用ヒートシンク17の放熱フィン35のフィンピッチは、4〜8mmが好ましく、更に好ましくは6,7mmとする。本実施例における放熱用ヒートシンク17は、図3に示す通り、自然対流により放熱させる構造をとる。この場合、フィンピッチを狭くするとフィン間の自然対流による空気の流れが悪くなり、放熱用ヒートシンク17から熱を奪うことができなくなり放熱効率が悪くなる。一方、フィンピッチを拡げるとフィン間の空気通過量に対するフィン伝熱面積不足となり放熱効率が悪くなり、6,7mmのフィンピッチが最適となる。
更に放熱効率を向上させる手段として放熱用ヒートシンク17の表面に酸化皮膜処理を施すことが望ましい。放熱用ヒートシンク17は、コスト抑制や熱伝導性の理由によりアルミニウム材を使用することが一般的であり、このアルミニウムの表面が平滑で光沢性があると光を反射するため輻射率が低下する。このため酸化皮膜処理を施すことにより、表面状態が変わり、光の反射抑制させ、輻射率が向上し。輻射による熱の吸収と放熱性が向上するためである。更には光の反射を抑制するためには黒色の酸化皮膜処理を施すことが望ましい。黒色とすることで光の反射を更に抑制することができ、輻射率を向上させるためである。
本発明は以上説明した如き構成を有するものであるから、次の如き効果を有する物である。即ち、空気調和機の静電霧化装置の水生成部において、ペルチェ素子の放熱側に接する放熱用ヒートシンクのベース板から片側に伸びる放熱フィンとベース板を中心に両側に伸びる放熱フィンからなる放熱用ヒートシンクとすることで、ヒートシンクのスペースを抑えつつ放熱効率を向上することでペルチェ素子が冷却板を冷却して放熱用水分結露量を多く確保することができ、多くの水分を霧化部へと供給することができる。
空気調和機の一例を示す構成図。 同空気調和機の室内機の側断面図。 実施例を示す室内機の静電霧化装置の構成模式図。 同霧化装置の水生成部を示す側断面図。 放熱フィンをベース板の両側から伸ばした放熱用ヒートシンク。 放熱フィンをベース板の横側に配置した放熱用ヒートシンク。 放熱フィンをベース板の縦側に配置した放熱用ヒートシンク。 放熱フィンを段違いに配置した放熱用ヒートシンク。 ペルチェ素子と放熱用ヒートシンクの取付け配置。 実施例の冷却板表面温度。
符号の説明
1 空気調和機
2 室内機
3 室外機
4 筐体
5 リモコン
6 前面パネル
7 空気吹出し口
8 空気吸込み口
9 接続配管
10 送風ファン
11 フィルタ
12 熱交換器
13 露受皿
14 上下風向板
15 左右風向板
17 放熱用ヒートシンク
17a 放熱用ヒートシンク(放熱フィンベース板両側配置)
17b 放熱用ヒートシンク(放熱フィンベース板方側横配置)
17c 放熱用ヒートシンク(放熱フィンベース板方側縦配置)
18 高温部
19 ペルチェ素子
20 低温部
21 絶縁シート
22 冷却板
24 吸水性水搬送部材
25 霧化電極
26 霧化接続部
27 イオン電極
28 放出部
29 高電圧発生装置
30 導電体
31 高電圧端子
34 ベース板
35 放熱フィン
36a 冷却板温度(放熱フィンベース板両側配置)
36b 冷却板温度(放熱フィンベース板方向横配置)
36c 冷却板温度(放熱フィンベース板方向縦配置)

Claims (8)

  1. 熱交換器に室内空気を送風する送風ファンと、静電霧化装置と、前記静電霧化装置の霧化部へ供給する霧化用水を生成する水生成部と、前記水生成部で得られる結露水を前記霧化部に導く導水経路とを備え、前記送風ファンによって前記霧化部より発生する水粒子を室内に送る空気調和機において、
    前記水生成部は、空気中の水分を結露させるペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の放熱側に配置された放熱用ヒートシンクと、を備え、
    前記放熱用ヒートシンクは、ベース板部と、前記ベース板部の両面に配置された放熱フィンと、を有することを特徴とした空気調和機。
  2. 請求項1において、前記ベース板部は、前記ペルチェ素子の放熱側と密着する第1部材と、前記ペルチェ素子の放熱側と密着しない第2部材とを備え、
    前記第1部材は前記ペルチェ素子の放熱側と密着する面と反対側の面に放熱フィンを有し、
    前記第2部材はその両面に前記放熱フィンを有することを特徴とした空気調和機。
  3. 請求項2において、前記第2部材は、前記第1部材に連続するとともに前記ペルチェ素子から離れる方向へ傾斜する傾斜部と、前記第1部材と平行であって前記傾斜部に連続する前記平行部と、を有することを特徴とした空気調和機。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記放熱フィンは鉛直方向に延びるように設けられたことを特徴とした空気調和機。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、前記ベース板部の厚さは、前記放熱フィンの厚さよりも厚いことを特徴とした空気調和機。
  6. 請求項1乃至5の何れかにおいて、前記放熱フィンは、隣り合う前記放熱フィンの長さが異なることを特徴とした空気調和機。
  7. 請求項1乃至6の何れかにおいて、前記放熱用ヒートシンクの幅方向の中心と前記ペルチェ素子の幅方向の中心が重ならないように前記ペルチェ素子が配置されたことを特徴とした空気調和機。
  8. 請求項1乃至7の何れかにおいて、前記放熱フィンのフィンピッチが4〜8mmであることを特徴とした空気調和機。
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