JPH0728496Y2 - 調湿器 - Google Patents

調湿器

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JPH0728496Y2
JPH0728496Y2 JP1989107998U JP10799889U JPH0728496Y2 JP H0728496 Y2 JPH0728496 Y2 JP H0728496Y2 JP 1989107998 U JP1989107998 U JP 1989107998U JP 10799889 U JP10799889 U JP 10799889U JP H0728496 Y2 JPH0728496 Y2 JP H0728496Y2
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humidity
peltier element
fin
air
fins
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JP1989107998U
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JPH0348613U (ja
Inventor
邦明 三宅
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は調湿器に関し、特に、ペルチェ素子を用いて小
型でメンテナンスが不要な調湿器に関するものである。
〔従来技術および解決しようとする課題〕
従来、ペルチェ素子のヒートポンプとしての機能を用い
て、湿度を制御するものとしては第2図に示すような除
湿器が知られている。
すなわち、このペルチェ素子を用いた除湿器は、調湿空
間Xと他の空間Yとを仕切る壁28に、この壁28を貫通し
て設けた基板27を裏板とするとともに空気の取入口26a
および排出口26bを形成したケーシング26を設けてい
る。
そして、このケーシング26内に、空気対流用のファン21
と、ペルチェ素子22と、このペルチェ素子22にそれぞれ
接合されて取入口26a側に位置する冷却フィン23および
排出口26b側に位置する放熱フィン24と、さらに、前記
基板27に、他の空間Y側に貫通する孔27aを設け、この
孔27aの他の空間Y側に設けた蒸発器25と、を具えてい
る。
そして、前記対流用のファン21によって除湿器の排出口
26bから外方に空気を排出させることにより、除湿器の
内部に調湿空間Xから流入する空気が冷却フィン23に当
たり、空気中の水分が露結して除去され、乾燥した空気
を放熱フィン24で昇温して調湿空間Xへ排出する除湿機
構を有し、また、前記冷却フィン23で露結された水分は
蒸発器25に導いて、他の空間Y側で蒸発させるようにな
っている。
したがって、このような除湿器は、その運転時におい
て、常に調湿空間X内の空気を除湿する機能を有する
が、調湿、すなわち、加湿と除湿の両方の機能を有して
おらず、湿度を調整するためには別途、加湿器を設けな
ければ湿度調整を行うことができないものであり、しか
も、このためには別途給水を行わなれけばならず、メン
テナンスフリーで調湿できる装置としては単独のものが
存在していなかった。
本考案は上記のような従来のもののもつ問題点を解決し
たものであって、ペルチェ素子を用いて小型でメンテナ
ンスが不要な調湿器を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、ケーシングの内
部を基板で区画して2室に形成するとともに、各室に空
気の取入口および排出口をそれぞれ形成し、両室内に、
ファンと、ペルチェ素子と、このペルチェ素子に接合す
る第1フィンおよび第2フィンとをそれぞれ設け、前記
基板にそれを貫通する孔を穿設し、この孔内に、前記両
第1フィンに連結した吸湿性部材を配設し、前記一方の
室内に、流入する空気の湿度が所定の温度を検知する湿
度センサを設け、さらに、この湿度センサからの信号に
応じて前記両ペルチェ素子に流す電流の量および向きを
制御する制御部材を設け、流入した空気の湿度が所定の
湿度より高いことを前記湿度センサが検知した際、前記
制御部材が、一方のペルチェ素子を制御して前記一方の
第1フィンを冷却側、第2フィンを放熱側として除湿
し、これと同時に、前記他方のペルチェ素子を前記一方
のペルチェ素子と逆に制御して、前記一方のペルチェ素
子側で除去した水分を吸湿性部材を介して他方のペルチ
ェ素子側で蒸散させ、また、湿度が所定の湿度より低い
時、前記制御部材が、前記除湿時と逆の制御を行なっ
て、他方のペルチェ素子側で除去した水分を吸湿性部材
を介して前記一方のペルチェ素子側へ伝達して加湿する
手段を有している。
〔作用〕
本考案は上記の手段を採用したことにより、一方の室内
に流入した空気の湿度が所定の湿度より高いことを湿度
センサで検知した際には、制御部材が、一方のペルチェ
素子を制御して、一方の第1フィンを冷却側、第2フィ
ンを放熱側として一方の室内に流入した空気を除湿して
排出口から排出し、これと同時に、他方のペルチェ素子
を前記一方のペルチェ素子と逆に制御して、一方のペル
チェ素子側で除去した水分を吸湿性部材を介して他方の
ペルチェ素子側で蒸発させる。
また、前記湿度が所定の湿度より低いことを湿度センサ
で検知した際には、制御部材が、前記除湿時と逆の制御
を行って、前記他方のペルチェ素子側で除去した水分を
吸湿性部材を介して前記一方のペルチェ素子側へ伝達
し、この一方のペルチェ素子側で加湿して排出口から排
出することができ、したがって、除湿と加湿とをメンテ
ナンスフリーで行うことができることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示す本考案の実施例について説明する。
第1図には本考案による調湿器の概略断面図が示されて
いて、この調湿器は、調湿空間Xと他の空間Yとを仕切
る壁1にそれを貫通した状態で取付けられているケーシ
ング2を有している。
このケーシング2の内部は基板3で区画されて2室に形
成され、調湿空間Xに面した一方の室Aおよび他の空間
Yに面した他方の室Bにそれぞれ空気の取入口4a、5aお
よび排出口4b、5bが形成されている。
そして、前記一方の室A内の前記基板1に、空気対流用
のファン6と、ペルチェ素子7と、このペルチェ素子7
にそれぞれ接合する第1フィン8、および第2フィン9
とが前記取入口4a側から順に設けられ、また、前記他方
の室B内にも同様に、空気対流用のファン10と、ペルチ
ェ素子11と、このペルチェ素子11にそれぞれ接合する第
1フィン12、および第2フィン13とが前記取入口5a側か
ら順に設けられている。
また、前記基板3にはそれを貫通する孔3aが穿設され、
この孔3a内に、一方が前記一方の室A内の第1フィン8
に連結するとともに、他方が他方の室B内の第1フィン
12に連結する不織布や織布などからなる吸湿性部材14が
配設されている。
また、前記一方の室Aの取入口4aの近傍に、調湿空間X
から流入する空気の湿度を検知する湿度センサ15が配設
され、さらに、前記ケーシング2の外側に前記湿度セン
サ15からの湿度信号に応じて前記両ペルチェ素子7、11
に流す電流の量および向きを制御する制御部材16が設け
られている。
次に、上記のものの作用について説明する。
まず、前記ファン6を駆動すると、前記調湿空間Xから
取入口4aを介して一方の室A内に空気が流入する。そし
てこの流入した空気の湿度が、所定の湿度より高いこと
を前記湿度センサ15が検知した際には、前記湿度センサ
15で検出した湿度信号に応じて、前記制御部材16が、前
記一方の室A側のペルチェ素子7を制御して、前記第1
フィン8を冷却側、第2フィン9を放熱側とする。
これと同時に、前記制御部材16は、前記他方の室B側の
ペルチェ素子11を前記一方の室A側のペルチェ素子7と
逆に制御する。すなわち、前記他方の室Bの第1フィン
12を放熱側、第2フィン13を冷却側とする。
そして、前記一方の室A内では、前記空気対流用のファ
ン6の作動により、調湿空間Xから取入口4aを介して流
入した湿度の多い空気が冷却された第1フィン8に送ら
れ、この第1フィン8の表面で水分が露結し、この露結
した水分が除去されて乾燥した空気が、第2フィン9で
流入時とほぼ同一の温度まで昇温され、それにより、除
湿された空気が排出口5bから調湿空間Xに排出される。
また、この時、前記第1フィン8で露結された水分は、
前記吸湿性部材14を介して前記他方の室B側の第1フィ
ン12に送られる。
そして、他方の室B側では、前記空気対流用のファン10
の作動により、他の空間Yから取入口5aを介して流入す
る空気が加熱された第1フィン12に送られ、この第1フ
ィン12に接触する吸湿性部材14の水分を蒸発させ、第2
フィン13部分を経由して排出口5bから他の空間Yに排出
される。
したがって、前記調湿空間Xから流入した空気を一方の
室A内で除湿して調湿空間Xの空気を確実に除湿できる
とともに、除湿により発生する水分を、他方の室B側で
蒸散することができる。
また、前記調湿空間Xから取入口4aを介して一方の室A
内に流入した空気の湿度が、所定の湿度より低いことを
前記湿度センサ15が検知した際には、前記湿度センサ15
で検出した湿度信号に応じて、前記制御部材16が、前記
除湿時と逆の制御を行う。
すなわち、一方の室A側のペルチェ素子7を制御して、
前記第1フィン8を放熱側、第2フィン9を冷却側とす
る。
また、他方の室B側のペルチェ素子11を制御して、第1
フィン12を冷却側、第2フィン13を放熱側とする。
そして、前記他方の室B側で、前記空気対流用のファン
10の作動により他の空間Yから取入口5aを介して流入し
た空気が、冷却された第1フィン12に送られ、この第1
フィン12の表面で水分が露結され、この露結した水分が
前記吸湿性部材14を介して一方の室A側の第1フィン8
に送られる。
そして、一方の室Aでは、前記吸湿性部材14を介して送
られた水分が前記第1フィン8で蒸発され、この水分を
含んだ空気が第2フィン9で冷却されて流入時とほぼ同
一の温度となって、加湿された空気が排出口4bから調湿
空間Xに排出される。
したがって、前記調湿空間Xから流入した空気を一方の
室A内で加湿して排出するので調湿空間Xの空気を確実
に加湿できるとともに、加湿により必要な水分を、別に
給水する必要もないものである。
なお、いずれの場合にあっても、調湿空間X内の湿度が
設定した所定の湿度に近ずくと(たとえば±2%RH以
内)、前記制御部材16がその作動を停止するものであ
る。
上記で述べたように、本考案による調湿器にあっては、
一方の室A側に面した調湿空間X内の空気を、その温度
を変化させることなく確実に調湿できるものである。
また、ペルチェ素子を用いているので全体を小型化で
き、さらに、除湿の際に排水したり、加湿の際に給水す
る必要がないのでメンテナンスが不要となるものであ
る。
〔考案の効果〕
本考案は上記のように構成したので、調湿空間内の空気
を、その温度を変化させることなく調湿、すなわち、除
湿および加湿を確実に制御して行うことができるととも
に、ペルチェ素子を用いているので全体を小型化でき、
また、除湿の際に排水したり、加湿の際に給水する必要
がなくメンテナンスが不要となるなどのすぐれた効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による調湿器の概略断面図、第2図はペ
ルチェ素子を用いた従来の除湿器の概略断面図である。 1、28……壁 2、26……ケーシング 3、27……基板 3a、27a……孔 4a、5a、26a……取入口 4b、5b、26b……排出口 6、10、21……ファン 7、11、22……ペルチェ素子 8、12……第1フィン 9、13……第2フィン 14……吸湿性部材 15……湿度センサ 16……制御部材 23……冷却フィン 24……放熱フィン 25……蒸発器 A……一方の室 B……他方の室 X……調湿空間 Y……他の空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング(2)の内部を基板(3)で区
    画して2室に形成するとともに、各室(A)(B)に空
    気の取入口(4a)(5a)および排出口(4b)(5b)をそ
    れぞれ形成し、両室(A)(B)内に、ファン(6)
    (10)と、ペルチェ素子(7)(11)と、このペルチェ
    素子(7)(11)に接合する第1フィン(8)(12)お
    よび第2フィン(9)(13)とをそれぞれ設け、前記基
    板(3)にそれを貫通する孔(3a)を穿設し、この孔
    (3a)内に、前記両第1フィン(8)(12)に連結した
    吸湿性部材(14)を配設し、前記一方の室(A)内に、
    流入する空気の湿度を検知する湿度センサ(15)を設
    け、さらに、この湿度センサ(15)からの信号に応じて
    前記両ペルチェ素子(7)(11)に流す電流の量および
    向きを制御する制御部材(16)を設け、流入した空気の
    湿度が所定の湿度より高いことを前記湿度センサ(15)
    が検知した際、前記制御部材(16)が、一方のペルチェ
    素子(7)を制御して前記一方の第1フィン(8)を冷
    却側、第2フィン(9)を放熱側として除湿し、これと
    同時に、前記他方のペルチェ素子(11)を前記一方のペ
    ルチェ素子(7)と逆に制御して、前記一方のペルチェ
    素子(11)側で除去した水分を吸湿性部材(14)を介し
    て他方のペルチェ素子(11)側で蒸散させ、また、湿度
    が所定の湿度より低い時、前記制御部材(16)が、前記
    除湿時と逆の制御を行なって、他方のペルチェ素子(1
    1)側で除去した水分を吸湿性部材(14)を介して前記
    一方のペルチェ素子(7)側へ伝達して加湿することを
    特徴とする調湿器。
JP1989107998U 1989-09-14 1989-09-14 調湿器 Expired - Lifetime JPH0728496Y2 (ja)

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