JPH10325584A - 換気装置 - Google Patents

換気装置

Info

Publication number
JPH10325584A
JPH10325584A JP13401497A JP13401497A JPH10325584A JP H10325584 A JPH10325584 A JP H10325584A JP 13401497 A JP13401497 A JP 13401497A JP 13401497 A JP13401497 A JP 13401497A JP H10325584 A JPH10325584 A JP H10325584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
heat
humidity
room
peltier module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP13401497A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Yoda
浩好 余田
Keiichi Yamazaki
圭一 山崎
Noboru Hashimoto
登 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP13401497A priority Critical patent/JPH10325584A/ja
Publication of JPH10325584A publication Critical patent/JPH10325584A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F5/00Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater
    • F24F5/0042Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater characterised by the application of thermo-electric units or the Peltier effect

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷房や暖房の効率を低下させることなく換気
を行なうことができると共に、湿度の変化を抑制しなが
ら換気を行なうことができる換気装置を提供する。 【解決手段】 空気を排出する排気通路1と、空気を導
入する吸気通路2と、排気通路1内の空気と吸気通路2
内の空気の間で熱交換させるペルチェモジュールを用い
た熱交換器4と、排気通路1内の空気と吸気通路2内の
空気の間で絶対湿度が高い方から低い方へ水分を移動さ
せる湿度交換手段5を具備して換気装置を形成する。排
気通路1を通過する室内の空気と吸気通路2を通過する
室外の空気の間で熱交換して、室外の空気を室内に導入
することができる。また排気通路1を通過する室内の空
気と吸気通路2を通過する室外の空気の間で水分を湿度
の高いほうから低いほうへ移動させて、室外の空気を室
内に導入することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の汚れた空気
を排出すると共に室外の新鮮な空気を導入して換気を行
なう換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷暖房中の室内を長時間閉め切った状態
にしておくと、室内の空気が徐々に汚染され、非健康的
な環境になる。このために室内と室外の間に吸排気口を
設け、ファンで室内の汚れた空気を排出すると共に室外
の新鮮な空気を室内に導入する換気を行なって、室内の
空気の汚染を防ぐようにしている。しかし単に、室内の
空気を排出し、室外の空気を導入するだけでは、例えば
夏場の冷房中においては、室内の冷たい空気が排出され
ると同時に室外(屋外)の熱い空気が導入され、室内の
冷房の効率が低下し、また冬場の暖房中においては、室
内の暖かい空気が排出されると同時に室外(屋外)の冷
たい空気が導入され、室内の暖房の効率が低下する。
【0003】そこで、室内の空気を排出する排気通路
と、室外の空気を導入する吸気通路をそれぞれ設けると
共に、排気通路と吸気通路の間に熱交換器を設けて換気
装置を形成し、この換気装置を室内と室外の間に取り付
け、熱交換器によって排気通路を通過する空気と吸気通
路を通過する空気の間で熱交換させるようにすること
が、特開昭61−195286号公報等で提供されてお
り、また特開平2−219936号公報にはペルチェモ
ジュールからなる熱交換器を用いるようにした換気装置
が提供されている。
【0004】このように熱交換器によって排気通路を通
過する空気と吸気通路を通過する空気の間で熱交換させ
ることによって、例えば夏場の冷房中のように、排出さ
れる室内の空気が冷たく、導入される室外の空気が熱い
場合には、排出される冷たい空気と温度交換されて冷や
された状態で室外の空気が室内に導入され、室内の冷房
の効率が低下することを防ぐことができるものであり、
また冬場の暖房中のように、排出される室内の空気が暖
かく、導入される室外の空気が冷たい場合には、排出さ
れる暖かい空気と温度交換されて温められた状態で室外
の空気が室内に導入され、室内の暖房の効率が低下する
ことを防ぐことができるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように熱交換器
を用いることによって、冷房や暖房の効率を低下させる
ことなく換気を行なうことができる。しかし、例えば夏
場の冷房中では、室内の空気は除湿されていて湿度が低
いが、室外の空気の湿度は高いために、換気を行なうと
室内の湿度が高くなり、また冬場の暖房中では、室内の
空気を加湿して湿度を高めていても、室外の低い湿度の
空気が導入されると室内の湿度が低くなり、室内の湿度
に変化が生じて在室者に不快感を与えるという問題があ
った。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、冷房や暖房の効率を低下させることなく換気を行
なうことができると共に、湿度の変化を抑制しながら換
気を行なうことができる換気装置を提供することを目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る換気装置
は、空気を排出する排気通路1と、空気を導入する吸気
通路2と、排気通路1内の空気と吸気通路2内の空気の
間で熱交換させるペルチェモジュール3を用いた熱交換
器4と、排気通路1内の空気と吸気通路2内の空気の間
で絶対湿度が高い方から低い方へ水分を移動させる湿度
交換手段5を具備して成ることを特徴とするものであ
る。
【0008】また請求項2の発明は、上記湿度交換手段
5は、排気通路1と吸気通路2との間に設けられた水分
透過膜5aであることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、家屋の壁11を室内外に貫通して換気筒12が設け
てある。換気筒12内は仕切り板20で排気通路1と吸
気通路2とに二分するようにしてあり、換気筒12の室
内13側の開口部において排気通路1に吸入口14が、
吸気通路2に導入口15がそれぞれ設けてある。この吸
入口14と導入口15に臨ませてそれぞれファン16,
17が設けてあり、このファン16,17はモータ18
によって回転駆動されるようにしてある。
【0010】換気筒12内には排気通路1から吸気通路
2にかけて熱交換器4が取り付けてあり、また排気通路
1と吸気通路2の間に湿度交換手段5が設けてある。こ
の湿度交換手段5としては、水分透過膜5aを用いるこ
とができるものであり、図1に示すように仕切り板20
の一部をこの水分透過膜5aで形成させることによっ
て、排気通路1と吸気通路2をこの水分透過膜5aで仕
切るようにしてある。水分透過膜5aは熱交換器4より
も室内(屋外)13側寄りの位置に設けるようにして
も、熱交換器4よりも室外(屋外)19側寄りの位置に
設けるようにしても、いずれでもよいが、図1に示すよ
うに室内13側寄りと室外19側寄りの両方の位置に設
けるようにするのが好ましい。
【0011】ここで、水分透過膜5aとしては、和紙
や、水蒸気が通過する大きさの孔を有する多孔質セラミ
ックス、布、不織布等を用いることができるものであ
り、これらにエチレングリコール、塩化リチウム、臭化
リチウム等を含浸させたものを用いるのが好ましい。ま
た本発明では、熱交換器4はペルチェモジュール3を用
いて形成したものが使用されるものである。図2はその
一例を示すものであり、n型半導体のペルチェ素子22
aとp型半導体のペルチェ素子22bを電極23a,2
3bで交互に接続して直線状に配列し、各電極23a,
23bの表面間に渡してセラミックス等の電気絶縁体で
作製される基板24a,24bを取り付けることによっ
て、図2(a)に示すようなペルチェモジュール3が形
成してある。このペルチェモジュール3にあって、電極
23a,23bへの通電の向きによって、一方の電極2
3aと基板24aが吸熱部25となるときには、他方の
電極23bと基板24bが発熱部26となり、一方の電
極23aと基板24aが発熱部26となるときには、他
方の電極23bと基板24bが吸熱部25となるもので
ある。そしてこのペルチェモジュール3を複数本平行に
並べ、各ペルチェモジュール3の間に樹脂等で形成され
る断熱材29を充填することによって、複数本のペルチ
ェモジュール3を一体化した図2(b)に示すようなペ
ルチェモジュールユニット30を形成するようにしてあ
る。このペルチェモジュールユニット30にあって、隣
合うペルチェモジュール3の電極23aと基板24a
や、電極23bと基板24bで形成される吸熱部25や
発熱部26の間には断熱材29が介在しているので、隣
合うペルチェモジュール3の吸熱部25間や発熱部26
間はそれぞれ断熱されるようになっている。
【0012】図3は各ペルチェモジュール3の吸熱部2
5や発熱部26を形成する基板24a,24bにそれぞ
れフィン31を設けるようにしたものである。フィン3
1を設けることによって、吸熱部25による吸熱効率を
高めることができると共に発熱部26による放熱効果を
高めることができるものである。このフィン31はアル
ミニウムなどで形成してあり、ペルチェ素子22a,2
2bとは電気的に絶縁されている。また図4は、ペルチ
ェ素子22a,22bの部分には断熱材29を充填せ
ず、隣合うペルチェモジュール3の吸熱部25の間や発
熱部26の間の部分にのみ断熱材29を介在させるよう
にしたものである。
【0013】図5はペルチェモジュールユニット30の
他の例を示すものであり、n型半導体のペルチェ素子2
2aとp型半導体のペルチェ素子22bを電極23a,
23bで交互に接続して図5(a)のようにジグザグ蛇
行状に配列し、各電極23a,23bの表面にセラミッ
クス等の電気絶縁体で作製される基板24a,24bを
取り付けることによってペルチェモジュール3が形成し
てある。このペルチェモジュール3にあって、電極23
a,23bへの通電の向きによって、一方の電極23a
と基板24aが吸熱部25となるときには、他方の電極
23bと基板24bが発熱部26となり、一方の電極2
3aと基板24aが発熱部26となるときには、他方の
電極23bと基板24bが吸熱部25となるものであ
る。そしてペルチェモジュール3のペルチェ素子22
a,22b間や、電極23a,23b間、基板24a,
24b間に樹脂等で形成される断熱材29を充填するこ
とによって、ペルチェモジュール3を構成するペルチェ
素子22a,22b、電極23a,23b、基板24
a,24bを一体化した図5(b)に示すようなペルチ
ェモジュールユニット30を形成するようにしてある。
このペルチェモジュールユニット30にあって、電極2
3aと基板24aや、電極23bと基板24bで形成さ
れる吸熱部25や発熱部26の間には断熱材29が介在
しているので、隣合う吸熱部25間や発熱部26間はそ
れぞれ断熱されるようになっている。
【0014】図6はペルチェモジュールユニット30の
他の例を示すものであり、n型半導体のペルチェ素子2
2aとp型半導体のペルチェ素子22bを電極23a,
23bで交互に接続して図5(a)のようにジグザグ蛇
行状に配列し、一列に配列する各電極23a,23bの
表面間に渡してセラミックス等の電気絶縁体で作製され
る基板24a,24bを取り付けることによって、ペル
チェモジュール3が形成してある。このペルチェモジュ
ール3にあって、電極23a,23bへの通電の向きに
よって、一方の電極23aと基板24aが吸熱部25と
なるときには、他方の電極23bと基板24bが発熱部
26となり、一方の電極23aと基板24aが発熱部2
6となるときには、他方の電極23bと基板24bが吸
熱部25となるものである。そしてペルチェモジュール
3のペルチェ素子22a,22b間、電極23a,23
b間、基板24a,24b間に樹脂等で形成される断熱
材29を充填することによって、ペルチェモジュール3
を構成するペルチェ素子22a,22b、電極23a,
23b、基板24a,24bを一体化したペルチェモジ
ュールユニット30を形成するようにしてある。このペ
ルチェモジュールユニット30にあって、電極23aと
基板24aや、電極23bと基板24bで形成される吸
熱部25や発熱部26の間には断熱材29が介在してい
るので、隣合う吸熱部25間や発熱部26間はそれぞれ
断熱されるようになっている。
【0015】図7は各ペルチェモジュール3の吸熱部2
5や発熱部26を形成する基板24a,24bにそれぞ
れフィン31を設けるようにしたものである。また図8
は、ペルチェ素子22a,22bの部分には断熱材29
を充填せず、吸熱部25の間や発熱部26の間の部分に
のみ断熱材29を介在させるようにしたものである。そ
して、上記のようなペルチェモジュール3から形成され
るペルチェモジュールユニット30を両側端面が開口部
となった通気箱32に図9に示すように収容することに
よって、熱交換器4を形成することができるものであ
る。通気箱32内はペルチェモジュールユニット30に
よって排気路33と吸気路34に二分されるようになっ
ており、排気路33に面してペルチェモジュール3の一
方の基板24aが、吸気路34に面してペルチェモジュ
ール3の他方の基板24bがそれぞれ露出するようにし
てあり、各基板24a,24bに設けたフィン31は排
気路33内や吸気路34内に突出している。ここで、ペ
ルチェモジュールユニット30の向きは、熱交換器4を
通過する空気の流れの方向に対して、ペルチェモジュー
ル3の吸熱部25や発熱部26が断熱されている方向が
同じ向きになるように、設定されるものである(図2〜
図8に空気の流れを矢印で示す)。
【0016】上記のように形成される熱交換器4を換気
筒12内に取り付け、排気路33の両端の開口部を排気
通路1に、吸気路34の両端の開口部を吸気通路2にそ
れぞれ連通させることによって、本発明の換気装置を形
成することができるものである。次に、この換気装置の
動作を説明する。モータ18を駆動してファン16,1
7を作動させると、ファン16の作用で室内13の空気
が吸入口14から吸入され、排気通路1から熱交換器4
の排気路33を通過して、排気通路1の室外19側の開
口である排気口36から室外19に排気される。またこ
のとき同時に、ファン17の作用で室外19の空気が吸
気通路2の室外19側の開口である吸気口37から吸入
され、吸気通路2から熱交換器4の吸気路34を通過し
て、導入口15から室内13に導入される。
【0017】ここで、冬場は、ペルチェモジュール3の
排気路33に面する一方の電極23aと基板24aが吸
熱部25となり、ペルチェモジュール3の吸気路34に
面する他方の電極23bと基板24bが発熱部26とな
るように、ペルチェモジュール3への通電の方向を設定
してある。そして、暖房された室内13の暖かい空気が
排気通路1から熱交換器4の排気路33を通過する際
に、この空気の熱はペルチェモジュール3の吸熱部25
で吸熱されると同時に、吸熱された熱はペルチェモジュ
ール3の発熱部26から放熱され、室外19の冷たい空
気が吸気通路2から熱交換器4の吸気路34を通過する
際に、この空気は発熱部26で加熱される。このように
熱交換器4によって、排気通路1を通る室内13の暖か
い空気と吸気通路2を通過する室外19の冷たい空気の
間で熱交換され、室外19の空気は暖められて導入口1
5から室内13に導入され、室外19の新鮮な空気で室
内13の換気を行なうにあたって、室内13の暖房の効
率が低下することを防ぐことができるものである。
【0018】このとき、冬場の暖房中には室内13の空
気は加湿して湿度が高められており、また室外19の空
気は乾燥しており、室外19の空気の湿度は低い。そし
て室内13の湿度の高い空気は排気通路1を、室外19
の湿度の低い空気は吸気通路2をそれぞれ通過するが、
湿度の高い排気通路1側から湿度の低い吸気通路2側へ
と空気中の水分(湿気)が図1のイ矢印のように水分透
過膜5aを透過して移動し、室外19から吸気された空
気が吸湿してその湿度が高められる。このようにして、
湿度を高めた状態で室外19の新鮮な空気を室内13に
導入することができるものであり、室内13の湿度に大
きな変化を生じさせることなく換気を行なうことができ
るものである。
【0019】また、夏場は、ペルチェモジュール3の排
気路33に面する一方の電極23aと基板24aが発熱
部26となり、ペルチェモジュール3の吸気路34に面
する他方の電極23bと基板24bが吸熱部25となる
ように、ペルチェモジュール3への通電の方向を設定し
てある。そして、室外19の熱い空気が吸気通路2から
熱交換器4の吸気路34を通過する際に、この空気の熱
はペルチェモジュール3の吸熱部25で吸熱され、吸気
通路2の空気は冷却される。そして吸熱部25から吸熱
された熱はペルチェモジュール3の発熱部26から排気
路33内に放熱され、室内13の冷たい空気が排気通路
1から熱交換器4の排気路33を通過する際にこの熱を
受け取って、室外19に排出される。このように熱交換
器4によって、排気通路1を通る室内13の冷たい空気
と吸気通路2を通過する室外19の熱い空気の間で熱交
換され、室外19の空気は冷却されて導入口15から室
内13に導入され、室外19の新鮮な空気で室内13の
換気を行なうにあたって、室内13の冷房の効率が低下
することを防ぐことができるものである。
【0020】このとき、夏場の冷房中には室内13の空
気は除湿によって乾燥しており、また室外19の空気は
湿度が高い。そして室内13の湿度の低い空気は排気通
路1を、室外19の湿度の高い空気は吸気通路2をそれ
ぞれ通過するが、湿度の高い吸気通路2側から湿度の低
い排気通路1側へと空気中の水分(湿気)が図1のロ矢
印のように水分透過膜5aを透過して移動し、室外19
から吸気された空気が除湿されてその湿度が低くなる。
このようにして、湿度を低くした状態で室外19の新鮮
な空気を室内13に導入することができるものであり、
室内13の湿度に大きな変化を生じさせることなく換気
を行なうことができるものである。
【0021】ここで、熱交換器4で排気路33を通過す
る空気と吸気路34を通過する空気の熱交換を行なう場
合、排気路33と吸気路34を通過する空気の流れが同
じ方向であると、熱交換率は理論的に50%が限界であ
るが、排気路33と吸気路34を通過する空気の流れが
逆方向の対向流であると、熱交換率は理論的に100%
に近付けることが可能であり、ペルチェモジュール3を
用いた熱交換器4においても同じことがいえる。特にペ
ルチェモジュール3を用いた熱交換器4において図14
(a)のように排気路33と吸気路34を通過する空気
の流れを同方向の平行流にすると、図14(b)のよう
に温度の逆転現象が生じて効率が悪くなるが、図15
(a)のように排気路33と吸気路34を通過する空気
の流れを逆方向の対向流にすると、図15(b)のよう
に熱交換率を100%に近付けることができるものであ
る。このために、上記の各実施の形態に示すように、熱
交換器4は排気路33と吸気路34を通過する空気の流
れが逆方向になる対向流方式に形成してある。
【0022】また、熱交換器4の排気路33や吸気路3
4を通過する空気の温度は、その入口33a,34aか
ら出口33b,34bに至るまで徐々に変化する温度分
布になっている。そして、ペルチェモジュール3を用い
た熱交換器4において、図16に示すように、電極23
aと基板24aや、電極23bと基板24bで形成され
る吸熱部25や発熱部26が、排気路33や吸気路34
を通過する空気の流れ方向に基板24a,24bで連続
するように形成してあると、吸熱部25や発熱部26は
その熱伝導で排気路33や吸気路34の入口33a,3
4aから出口33b,34bに至るまで温度が均一化さ
れ、排気路33や吸気路34を通過する空気の温度分布
に対応して、入口33a,34aから出口33b,34
bに至る各ペルチェ素子22a,22bの動作する温度
を独立して設定することが難しくなる。一方、上記の各
実施の形態のように、隣合う吸熱部25間や発熱部26
間に断熱材29を介在させて、排気路33や吸気路34
を通過する空気の流れ方向に対して、吸熱部25や発熱
部26が断熱材29で断熱されいている方向が同じ向き
になるように、ペルチェモジュールユニット30を配置
して、吸熱部25や発熱部26が排気路33や吸気路3
4を通過する空気の流れ方向に連続しないようにする
と、各吸熱部25や各発熱部26の温度は相互に熱伝導
しないので、排気路33や吸気路34を通過する空気の
温度分布に対応して、入口33a,34aから出口33
b,34bに至る各ペルチェ素子22a,22bの動作
する温度を独立して設定することが容易になり、熱交換
の効率を高めることが可能になるものである。
【0023】このことはペルチェモジュール3の吸熱部
25や発熱部26に設けるフィン31についても同様で
あり、図17に示すようにフィン31が排気路33や吸
気路34を通過する空気の流れ方向に連続する基板31
aを有して形成してあると、フィン31の基板31aに
よる熱伝導で、吸熱部25や発熱部26はその熱伝導で
排気路33や吸気路34の入口33a,34aから出口
33b,34bに至るまで温度が均一化されることにな
る。このために、上記の各実施の形態に示すように、排
気路33や吸気路34を通過する空気の流れ方向で各吸
熱部25や各発熱部26に設けたフィン31を分離し、
フィン31が排気路33や吸気路34を通過する空気の
流れ方向に連続しないようにしてある。
【0024】図10は通気箱32に複数枚のペルチェモ
ジュールユニット30を平行に配置して熱交換器4を形
成するようにしたものであり、複数枚のペルチェモジュ
ールユニット30で通気箱32を仕切ることによって、
通気箱32に排気路33と吸気路34が交互複数段に重
ねて形成されるものである。この熱交換器4を各排気路
33の両端の開口部を排気通路1に、各吸気路34の両
端の開口部を吸気通路2にそれぞれ連通させて、通気箱
32内に取り付けることによって、本発明の換気装置を
形成することができるものである。
【0025】この排気路33と吸気路34を交互に複数
設けて形成した熱交換器4の両側端の開口部には図11
に示すような直角三角柱形状のマウスピース39,40
を取り付けることができる。各マウスピース39,40
には上下複数段の通過口41a,41bが交互に設けて
あり、各通過口41a,41bはマウスピース39,4
0の斜面で開口しており、この斜面の開口で排気箱32
の両側端の開口部に接合されると共に、通過口41aは
マウスピース39,40の直角を挟む一方の一面で開口
し、通過口41bはマウスピース39,40の直角を挟
む他方の一面で開口するようにしてある(閉口部分を図
11に斜線で示す)。そして、排気通路1の空気は通過
口41aを通って熱交換器4の排気路33を流通し、吸
気通路2の空気は通過口41bを通って熱交換器4の吸
気路34を流通するようにしてある。従って、熱交換器
4の各排気路33の通過口41aをマウスピース39,
40の直角を挟む一方の一面にまとめることができると
共に、各吸気路34の通過口41bをマウスピース3
9,40の直角を挟む他方の一面にまとめることができ
るものである。
【0026】ここで、室内の空気の温度が20℃、相対
湿度が60%RH、室外の空気の温度が5℃、相対湿度
が40%RHのとき、図1の換気装置を用い、室内の空
気の全量を入れ換えるのに要する時間が2時間の条件
で、換気を行なったときの結果を図12のグラフに示
す。図12(a)は室内温度の変化を示すものであり、
結果を実線で示す。この場合、熱交換器4のペルチェモ
ジュール3への通電量を調整することによって、図12
(a)の鎖線の範囲で室内温度を可変にすることができ
る。一方、熱交換器4を具備しない換気装置を用いた場
合には、室内の温度は図12(a)の破線のようにな
り、室内温度は低下するものであった。また図12
(b)は室内湿度の変化を示すものであり、結果を実線
で示す。一方、湿度交換手段5を具備しない換気装置を
用いた場合には、室内の相対湿度は図12(b)の破線
のようになり、室内の相対湿度は低下するものであっ
た。
【0027】図13は換気装置の他の実施の形態を示す
ものであり、このものでは、換気筒12の両端の開口部
だけを室内13と室外19に突出させ、換気筒12の大
部分を壁11内に埋め込むようにしたものである。
【0028】
【発明の効果】上記のように本発明は、空気を排出する
排気通路と、空気を導入する吸気通路と、排気通路内の
空気と吸気通路内の空気の間で熱交換させるペルチェモ
ジュールを用いた熱交換器と、排気通路内の空気と吸気
通路内の空気の間で絶対湿度が高い方から低い方へ水分
を移動させる湿度交換手段を具備するので、排気通路を
通過する室内の空気と吸気通路を通過する室外の空気の
間で熱交換して、室外の空気を室内に導入することがで
きるものであって、冬場には室外の空気を暖めて室内に
導入し、夏場には室外の空気を冷やして室内に導入する
ことができ、室内の暖房や冷房の効率が低下することな
く換気を行なうことができるものであり、またペルチェ
モジュールを用いた熱交換器では、ペルチェモジュール
への通電量を調整することによって熱交換量を調整する
ことができ、室内に導入される空気の温度を調整して室
内温度を調整することも可能になるものである。また、
排気通路を通過する室内の空気と吸気通路を通過する室
外の空気の間で水分を湿度の高いほうから低いほうへ移
動させて、室外の空気を室内に導入することができるも
のであって、冬場には室外の空気の湿度を高めて導入
し、夏場には室外の空気の湿度を低くして室内に導入す
ることができ、室内の空気の湿度が大きく変動すること
なく換気を行なうことができるものである。
【0029】また請求項2の発明は、湿度交換手段を、
排気通路と吸気通路との間に設けられた水分透過膜で形
成するようにしたので、水分透過膜という簡単な構造で
湿度交換を行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す概略断面図で
ある。
【図2】(a)は本発明に用いるペルチェモジュールの
実施の形態の一例を示す斜視図、(b)は本発明に用い
るペルチェモジュールユニットの実施の形態の一例を示
す斜視図である。
【図3】本発明に用いるペルチェモジュールユニットの
実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明に用いるペルチェモジュールユニットの
実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図5】(a)は本発明に用いるペルチェモジュールの
実施の形態の一例を示す斜視図、(b)は本発明に用い
るペルチェモジュールユニットの実施の形態の一例を示
す斜視図である。
【図6】本発明に用いるペルチェモジュールユニットの
実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図7】本発明に用いるペルチェモジュールユニットの
実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図8】本発明に用いるペルチェモジュールユニットの
実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図9】本発明に用いる熱交換器の一例を示す一部破断
した斜視図である。
【図10】本発明に用いる熱交換器の一例を示す一部破
断した斜視図である。
【図11】本発明に用いる熱交換器の一例を示す分解し
た斜視図である。
【図12】換気の実験結果を示すものであり、(a)は
室内の温度の変化を示すグラフ、(b)は室内の湿度の
変化を示すグラフである。
【図13】本発明の実施の形態の一例を示す概略断面図
である。
【図14】(a)は平行流の熱交換器の概略図、(b)
は平行流の熱交換器の排気路と吸気路の温度変化を示す
グラフである。
【図15】(a)は対向流の熱交換器の概略図、(b)
は対向流の熱交換器の排気路と吸気路の温度変化を示す
グラフである。
【図16】吸熱部や発熱部が連続するペルチェモジュー
ルを用いた熱交換器の概略図である。
【図17】フィンが連続するペルチェモジュールを用い
た熱交換器の概略図である。
【符号の説明】
1 排気通路 2 吸気通路 3 ペルチェモジュール 4 熱交換器 5 湿度交換手段 5a 水分透過膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を排出する排気通路と、空気を導入
    する吸気通路と、排気通路内の空気と吸気通路内の空気
    の間で熱交換させるペルチェモジュールを用いた熱交換
    器と、排気通路内の空気と吸気通路内の空気の間で絶対
    湿度が高い方から低い方へ水分を移動させる湿度交換手
    段を具備して成ることを特徴とする換気装置。
  2. 【請求項2】 湿度交換手段は、排気通路と吸気通路と
    の間に設けられた水分透過膜であることを特徴とする請
    求項1に記載の換気装置。
JP13401497A 1997-05-23 1997-05-23 換気装置 Withdrawn JPH10325584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13401497A JPH10325584A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13401497A JPH10325584A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 換気装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10325584A true JPH10325584A (ja) 1998-12-08

Family

ID=15118365

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13401497A Withdrawn JPH10325584A (ja) 1997-05-23 1997-05-23 換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10325584A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005090871A1 (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 熱交換型換気装置
EP1600706A2 (en) * 2004-05-21 2005-11-30 Lg Electronics Inc. Ventilator
KR100623527B1 (ko) 2005-05-23 2006-09-13 주식회사 대우일렉트로닉스 냉·난방 겸용 폐열회수환기장치
JP2012032138A (ja) * 2010-06-30 2012-02-16 Denso Corp 換気装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005090871A1 (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 熱交換型換気装置
EP1600706A2 (en) * 2004-05-21 2005-11-30 Lg Electronics Inc. Ventilator
EP1600706A3 (en) * 2004-05-21 2008-04-30 Lg Electronics Inc. Ventilator
KR100623527B1 (ko) 2005-05-23 2006-09-13 주식회사 대우일렉트로닉스 냉·난방 겸용 폐열회수환기장치
JP2012032138A (ja) * 2010-06-30 2012-02-16 Denso Corp 換気装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5055944B2 (ja) 車両用除加湿装置
JP5103993B2 (ja) 車両用除加湿装置
JPH10325561A (ja) ペルチェモジュールユニット、熱交換器、換気装置
JP2006281190A (ja) 除湿ローター式除湿装置の電熱構造
JP2008100144A (ja) 吸着材モジュール
JP4639485B2 (ja) 空気調和機
JPH11182907A (ja) 換気装置
JP4340756B2 (ja) 除湿空調装置
JP2006125826A (ja) 換気装置
JP2009274587A (ja) 車両用除加湿装置
JP2002115869A (ja) 調湿装置
JPH07163830A (ja) 乾式除湿機およびこれを用いた空調設備
JP2010094609A (ja) 吸着材モジュール及び除加湿装置
JPH10325584A (ja) 換気装置
JP2010096454A (ja) 除加湿装置
JP2009264635A (ja) 除加湿装置
CN217082836U (zh) 一种空气调湿装置
JPH0814600A (ja) デシカント型空調機
JP2004239541A (ja) デシカント型空調支援ユニット
JPH02197733A (ja) 除湿熱交換設備
JPH0333998B2 (ja)
JP2835695B2 (ja) 全熱交換換気装置
KR200192952Y1 (ko) 가습수단을 갖춘 열 회수 환기장치
JP3818379B2 (ja) 床埋込形エアコン
JP3649203B2 (ja) 調湿装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040803