JP2010084061A - ハードコート膜及びその製造方法 - Google Patents

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昌宏 山田
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泰夫 喜多
Yoshikazu Nakayama
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Abstract

【課題】ハードコート性が高いハードコート膜及びその製造方法を提供する。
【解決手段】フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレートと、カーボンコイルとで構成された樹脂組成物でハードコート膜を形成する。前記カーボンコイルは、カーボンナノコイルで構成されていてもよい。前記カーボンコイルは、コイルの平均外直径3〜1000nm、平均断面直径0.3〜200nm、ピッチの平均長さ1〜300nm、及びコイルの平均長さ800nm〜2cmを有するカーボンナノコイルで構成されていてもよい。カーボンコイル全体に対するカーボンナノコイルの割合は、40重量%以上であってもよい。前記カーボンコイルの割合は、ポリ(メタ)アクリレート100重量部に対して、0.1〜15重量部程度であってもよい。前記樹脂組成物は、さらに光重合開始剤を含んでいてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスプレイ用フィルム、偏光膜などとして有用なハードコート膜、その製造方法及び前記ハードコート膜を形成するための樹脂組成物に関する。
ガラスやプラスチックなどの透明基板は、カーブミラー、バックミラーなどの自動車部品、ゴーグル、窓ガラス、特に、パソコン、携帯電話などの電子機器のディスプレイ、その他種々の商業ディスプレイなどに広く利用されている。そして、これらの透明基板上への静電気による粉塵の付着や、摩擦で生じる擦傷による透明性の低下を防止するために、透明基板の表面に帯電防止塗料やハードコート塗料が塗工されている。
例えば、特開平11−42729号公報(特許文献1)には、透明基板フィルムと、前記基板フィルムに設けられた透明導電性層と、前記透明導電性層上に設けたハードコート層とからなる帯電防止性ハードコートフィルムが開示されている。また、この文献には、ハードコート層が反応硬化性樹脂組成物で構成されること、導電性微粒子を含むことが記載されている。この文献には、前記導電性微粒子が金及び/又はニッケルで表面処理をした粒子であることが記載され、前記粒子が、シリカ、カーボンブラック、金属粒子及び樹脂粒子から選択された少なくとも一種であることが記載されている。しかし、この文献では、表面抵抗の低減や、ハードコート性の向上には限界がある。
また、特開2007−314776号公報(特許文献2)には、樹脂と、カーボンコイルで構成された導電性カーボンとで構成されている導電性組成物が記載されている。また、この文献には、前記樹脂がフルオレン骨格を有する樹脂で構成されていることが記載され、実施例では、フルオレン骨格を有するポリエステルが用いられている。この文献では、ハードコート膜については、何ら記載されていない。
特開平11−42729号公報(請求項1、4、及び7〜9) 特開2007−314776号公報(請求項1、2、及び実施例)
従って、本発明の目的は、ハードコート性が高いハードコート膜、その製造方法及び前記ハードコート膜を形成するための樹脂組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、ハードコート性と帯電防止性とを両立できるハードコート膜、その製造方法及び前記ハードコート膜を形成するための樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレートと、カーボンコイルとで構成された樹脂組成物で膜を形成すると、ハードコート膜が形成でき、ハードコート性を向上できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明のハードコート膜は、フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレートと、カーボンコイルとで構成された樹脂組成物で形成される。前記カーボンコイルは、カーボンナノコイルで構成されていてもよい。前記カーボンコイルは、コイルの平均外直径3〜1000nm、平均断面直径0.3〜200nm、ピッチの平均長さ1〜300nm、及びコイルの平均長さ800nm〜2cmを有するカーボンナノコイルで構成されていてもよい。カーボンコイル全体に対するカーボンナノコイルの割合は、40重量%以上であってもよい。前記カーボンコイルの割合は、ポリ(メタ)アクリレート100重量部に対して、0.1〜15重量部程度であってもよい。前記樹脂組成物は、さらに光重合開始剤を含んでいてもよい。前記ハードコート膜は、JIS K5600−5−4に準拠して測定した鉛筆硬度が3H以上であってもよい。
本発明には、フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレートと、カーボンコイルとで構成された樹脂組成物を基板に塗布し、硬化処理する前記ハードコート膜の製造方法も含まれる。
また、前記樹脂組成物は、フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレートと、カーボンコイルとで構成されたハードコート用樹脂組成物であってもよい。
本発明では、フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレートと、カーボンコイルとで構成された樹脂組成物でハードコート膜を形成するため、ハードコート性を向上できる。さらに、前記ハードコート膜のハードコート性と帯電防止性とを両立することができる。
本発明のハードコート膜は、所定のポリ(メタ)アクリレートと、カーボンコイルとで構成された樹脂組成物で形成される。
[樹脂組成物]
(フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレート)
ポリ(メタ)アクリレートは、フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレートである限りその構造は特に制限されず、フルオレン骨格を有するウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートなどであってもよいが、通常、下記式(1)で表される(ポリ)メタアクリレートであってもよい。
(式中、環Zは芳香族炭化水素環、R及びRは置換基を示し、Rはアルキレン基を示し、Rは水素原子又はメチル基を示し、kは0〜4の整数、mは0以上の整数、nは0以上の整数、pは1以上の整数である。)
上記式(1)において、環Zで表される芳香族炭化水素環としては、ベンゼン環などの単環式芳香族炭化水素環;縮合二環式芳香族炭化水素環(例えば、インデン環、ナフタレン環などのC8−20縮合二環式芳香族炭化水素環、好ましくはC10−16縮合二環式芳香族炭化水素環)、縮合三環式芳香族炭化水素環(例えば、アントラセン環、フェナントレン環など)などの縮合多環式芳香族炭化水素環(縮合二乃至四環式芳香族炭化水素環など)などが挙げられる。好ましい芳香族炭化水素環としては、ベンゼン環、ナフタレン環などが挙げられる。なお、フルオレンの9位に置換する2つの環Zは同一の又は異なる環であってもよく、通常、同一の環であってもよい。
また、前記式(1)において、基Rで表される置換基としては、例えば、シアノ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子など)、炭化水素基[例えば、アルキル基、アリール基(フェニル基などのC6−10アリール基)など]などの非反応性置換基が挙げられ、特に、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキル基(特にアルキル基)である場合が多い。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基などのC1−6アルキル基(例えば、C1−4アルキル基、特にメチル基)などが例示できる。なお、kが複数(2以上)である場合、基Rは互いに異なっていてもよく、同一であってもよい。また、フルオレン(又はフルオレン骨格)を構成する2つのベンゼン環に置換する基Rは同一であってもよく、異なっていてもよい。また、フルオレンを構成するベンゼン環に対する基Rの結合位置(置換位置)は、特に限定されない。好ましい置換数kは、0〜1、特に0である。なお、フルオレンを構成する2つのベンゼン環において、置換数kは、互いに同一又は異なっていてもよい。
前記式(1)において、基Rで表されるアルキレン基としては、例えば、エチレン基、プロピレン基(又は1,2−プロパンジイル基)、トリメチレン基、1,2−ブタンジイル基、テトラメチレン基などのC2−6アルキレン基、好ましくはC2−4アルキレン基、さらに好ましくはC2−3アルキレン基が挙げられる。これらのアルキレン基のうち、エチレン基などのC2−3アルキレン基などが好ましい。なお、mが2以上であるとき、アルキレン基は異なるアルキレン基で構成されていてもよく、通常、同一のアルキレン基で構成されていてもよい。また、2つの芳香族炭化水素環において、基Rは同一であっても、異なっていてもよく、通常、同一であってもよい。
オキシアルキレン基(OR)の数(付加モル数)mは、0〜15(例えば、1〜12)程度の範囲から選択でき、例えば、0〜8(例えば、1〜8)、好ましくは0〜6(例えば、1〜6)、さらに好ましくは0〜4(例えば、1〜3)、特に0〜2(例えば、1〜2)であってもよく、通常1以上(例えば、1〜3)であってもよい。なお、置換数mは、異なる環Zにおいて、同一であっても、異なっていてもよい。また、2つの環Zにおいて、オキシアルキレン基の合計(m×2)は、0〜30(例えば、2〜24)程度の範囲から選択でき、例えば、0〜16(例えば、2〜14)、好ましくは0〜12(例えば、2〜10)、さらに好ましくは0〜8(例えば、2〜6)、特に0〜4(例えば、2〜3)であってもよく、通常2以上(例えば、2〜4)であってもよい。
環Zに置換する基Rで表される置換基としては、例えば、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基などのC1−20アルキル基、好ましくはC1−8アルキル基、さらに好ましくはC1−6アルキル基など)、シクロアルキル基(シクロペンチル基、シクロへキシル基などのC5−10シクロアルキル基、好ましくはC5−8シクロアルキル基、さらに好ましくはC5−6シクロアルキル基など)、アリール基[例えば、フェニル基、アルキルフェニル基(メチルフェニル基(又はトリル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基など)、ジメチルフェニル基(キシリル基)など)、ナフチル基などのC6−10アリール基、好ましくはC6−8アリール基、特に、フェニル基など]、アラルキル基(ベンジル基、フェネチル基などのC6−10アリール−C1−4アルキル基など)などの炭化水素基;アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基などのC1−20アルコキシ基、好ましくはC1−8アルコキシ基、さらに好ましくはC1−6アルコキシ基など)、シクロアルコキシ基(シクロへキシルオキシ基などのC5−10シクロアルキルオキシ基など)、アリールオキシ基(フェノキシ基などのC6−10アリールオキシ基)、アラルキルオキシ基(例えば、ベンジルオキシ基などのC6−10アリール−C1−4アルキルオキシ基)などのエーテル基(置換ヒドロキシル基);アルキルチオ基(メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基などのC1−20アルキルチオ基、好ましくはC1−8アルキルチオ基、さらに好ましくはC1−6アルキルチオ基など)、シクロアルキルチオ基(シクロへキシルチオ基などのC5−10シクロアルキルチオ基など)、アリールチオ基(チオフェノキシ基などのC6−10アリールチオ基)、アラルキルチオ基(例えば、ベンジルチオ基などのC6−10アリール−C1−4アルキルチオ基)などのチオエーテル基(置換メルカプト基);アシル基(アセチル基などのC1−6アシル基など);アルコキシカルボニル基(メトキシカルボニル基などのC1−4アルコキシ−カルボニル基など);ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など);ニトロ基;シアノ基;置換アミノ基(ジアルキルアミノ基など)などが挙げられる。
これらのうち、基Rは、炭化水素基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、アシル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換アミノ基であるのが好ましく、特に、好ましい基Rは、炭化水素基[例えば、アルキル基(例えば、C1−6アルキル基)]、アルコキシ基(C1−4アルコキシ基など)、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など)、アリール基(フェニル基など)などである。
なお、同一の環Zにおいて、nが複数(2以上)である場合、基Rは互いに異なっていてもよく、同一であってもよい。また、2つの環Zにおいて、基Rは同一であってもよく、異なっていてもよい。また、好ましい置換数nは、0〜8、好ましくは0〜6(例えば、1〜5)、さらに好ましくは0〜4、特に0〜2(例えば、0〜1)であってもよい。なお、2つの環Zにおいて、置換数nは、互いに同一又は異なっていてもよい。
前記式(1)において、基Rを含む基((メタ)アクリロイル基含有基などということがある)の置換数pは、1以上であればよく、例えば、1〜4、好ましくは1〜3、さらに好ましくは1〜2(特に、1)であってもよい。なお、置換数pは、それぞれの環Zにおいて、同一又は異なっていてもよく、通常、同一である場合が多い。なお、(メタ)アクリロイル基含有基の置換位置は、特に限定されず、環Zの適当な置換位置に置換していればよい。特に、(メタ)アクリロイル基含有基は、環Zが縮合多環式芳香族炭化水素環である場合において、フルオレンの9位に結合した炭化水素環とは別の炭化水素環(例えば、ナフタレン環の5位、6位など)に少なくとも置換している場合が多い。
前記式(1)で表される具体的な化合物としては、9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシアルコキシフェニル)フルオレン類(前記式(1)においてZがベンゼン環、pが1、mが1である化合物)、9,9−ビス(ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルコキシフェニル)フルオレン類(前記式(1)においてZがベンゼン環、pが2以上、mが1である化合物)、9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシアルコキシナフチル)フルオレン類(前記式(1)においてZがナフタレン環、pが1、mが1である化合物)、これらに対応し、mが0である化合物[例えば、9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシフェニル)フルオレン類;9,9−ビス(ポリ(メタ)アクリロイルオキシフェニル)フルオレン類;9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシナフチル)フルオレン類など]などが含まれる。
9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシアルコキシフェニル)フルオレン類には、例えば、9,9−ビス[4−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)フェニル]フルオレンなどの9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシC2−4アルコキシフェニル)フルオレン、好ましくは9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシC2−3アルコキシフェニル)フルオレンなど];9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシアルコキシアルキルフェニル)フルオレン{例えば、9,9−ビス[4−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)−3−メチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)−3−メチルフェニル]フルオレン、などの9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシ−C2−4アルコキシ−モノ又はジC1−4アルキルフェニル)フルオレン、好ましくは9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシC2−3アルコキシ−モノ又はジC1−2アルキルフェニル)フルオレンなど};9,9−ビス[(メタ)アクリロイルオキシアルコキシアリールフェニル]フルオレン{例えば、9,9−ビス[4−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンなどの9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシ−C2−4アルコキシ−モノ又はジC6−10アリールフェニル)フルオレン、好ましくは9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシ−C2−3アルコキシ−モノC6−8アリールフェニル)フルオレンなど};これらの化合物に対応し、前記式(1)においてmが2以上である化合物などが挙げられる。
9,9−ビス(ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルコキシフェニル)フルオレン類には、例えば、9,9−ビス(ポリ(メタ)アクリロイルオキシC1−4アルコキシフェニル)フルオレン類[例えば、9,9−ビス[3,4−ジ(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[3,4−ジ(2−(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)フェニル]フルオレンなどの9,9−ビス(ジ又はトリ(メタ)アクリロイルオキシジC2−4アルコキシフェニル)フルオレン、好ましくは9,9−ビス(ジ(メタ)アクリロイルオキシジC2−3アルコキシフェニル)フルオレンなど];これらの化合物に対応し、前記式(1)においてmが2以上である化合物などが挙げられる。
9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシアルコキシナフチル)フルオレン類には、例えば、9,9−ビス[6−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[5−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)−1−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[6−(2−(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ)−2−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシC2−4アルコキシナフチル)フルオレン、好ましくは9,9−ビス((メタ)アクリロイルオキシC2−3アルコキシナフチル)フルオレンなど};これらの化合物に対応し、前記式(1)においてmが2以上である化合物などが挙げられる。
前記式(1)で表される化合物の製造方法は、特に限定されないが、下記式(2)で表される化合物と、(メタ)アクリル酸又はその誘導体とを反応させることにより製造できる。
(式中、Z、R、R、R、k、m、n及びpは前記と同じ。)
上記式(2)で表される化合物としては、前記式(1)で表される化合物に対応する化合物、例えば、9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン類、9,9−ビス(ポリヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン類、9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレン類、これらに対応し、mが0である化合物[例えば、9,9−ビス(ヒドロキシフェニル)フルオレン類;9,9−ビス(ポリヒドロキシフェニル)フルオレン類;9,9−ビス(ヒドロキシナフチル)フルオレン類など]などの前記式(2)において環Zがベンゼン環又はナフタレン環である化合物などが挙げられる。
9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン類としては、例えば、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレンなどの9,9−ビス(ヒドロキシC2−4アルコキシフェニル)フルオレン、好ましくは9,9−ビス(4−ヒドロキシC2−3アルコキシフェニル)フルオレン;9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシアルキルフェニル)フルオレン{例えば、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−3−メチルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル]フルオレンなどの9,9−ビス(ヒドロキシ−C2−4アルコキシ−モノ又はジC1−4アルキルフェニル)フルオレン、好ましくは9,9−ビス(ヒドロキシ−C2−3アルコキシ−モノ又はジC1−2アルキルフェニル)フルオレンなど};9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシアリールフェニル)フルオレン{例えば、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレン、9,9−ビス[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−3−フェニルフェニル]フルオレンなどの9,9−ビス(ヒドロキシC2−4アルコキシモノ又はジC6−10アリールフェニル)フルオレン、好ましくは9,9−ビス(ヒドロキシC2−3アルコキシモノC6−8アリールフェニル)フルオレンなど};これらの化合物に対応し、前記式(2)においてmが2以上である化合物などが挙げられる。
9,9−ビス(ポリヒドロキシアルコキシフェニル)フルオレン類としては、例えば、9,9−ビス[3,4−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[3,4−ジ(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]フルオレンなどの9,9−ビス(ジ又はトリヒドロキシC2−4アルコキシフェニル)フルオレン、好ましくは9,9−ビス(ジヒドロキシC2−3アルコキシフェニル)フルオレン;これらの化合物に対応し、前記式(2)においてmが2以上である化合物などが挙げられる。
9,9−ビス(ヒドロキシアルコキシナフチル)フルオレン類としては、例えば、9,9−ビス[6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−ナフチル]フルオレン、9,9−ビス[6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ナフチル]フルオレンなどの9,9−ビス(ヒドロキシC2−4アルコキシナフチル)フルオレン、好ましくは9,9−ビス(ヒドロキシC2−3アルコキシナフチル)フルオレンなど];これらの化合物に対応し、前記式(2)においてmが2以上である化合物などが挙げられる。
前記ポリ(メタ)アクリレートは、フルオレン骨格を有するためか、カーボンコイルを良好に分散させることができ、カーボンコイルとの組み合わせにより高硬度の膜を形成できる。
(カーボンコイル)
カーボンコイルは、螺旋状(又はコイル状)構造を有するカーボン(カーボン繊維)であり、詳細には、炭素原子が螺旋状に巻回成長したカーボンである。本発明では、このようなカーボンコイルを使用することにより、マトリックスに対する分散性を著しく向上できるためか、高いハードコート性(又は表面硬度)をハードコート膜に付与できる。さらに、ハードコート性と帯電防止性とを両立することができる。
カーボンコイルの構造は、アモルファス構造であってもよく、グラファイト構造であってもよく、これらのいずれも含む構造であってもよい。特に、カーボンコイルは、少なくともグラファイト構造で構成されているのが好ましい。なお、後述のカーボンナノコイルは、通常、グラファイト構造で構成されている。
また、カーボンコイル(又はカーボンコイルを構成する繊維)は、中空状(又はチューブ状)、非中空状(又は中実状など)のいずれであってもよい。通常、カーボンコイル(特にカーボンナノコイル)は、チューブ状である場合が多い。すなわち、カーボンコイルは、カーボンチューブ(特にカーボンナノチューブ)で構成されている場合が多い。
カーボンコイルにおいて、コイルの外直径(又は平均外直径)は、例えば、1nm〜50μm、好ましくは3nm〜20μm、さらに好ましくは5nm〜10μm程度であってもよい。特に、本発明では、カーボンコイルを少なくともカーボンナノコイル(ナノスケールの化カーボンコイル)で構成するのが好ましい。このようなカーボンナノコイルの平均外直径は、1000nm以下(例えば、1〜800nm程度)の範囲から選択でき、例えば、600nm以下(例えば、3〜500nm程度)、好ましくは400nm以下(例えば、5〜300nm程度)、特に200nm以下(例えば、10〜150nm程度)であってもよく、通常3〜1000nm(例えば、5〜250nm、好ましくは10〜200nm、さらに好ましくは15〜120nm、特に20〜100nm)程度であってもよい。
また、カーボンコイルの平均直径(詳細には、断面直径又は平均繊維径又は平均断面径)は、例えば、0.1nm〜10μm、好ましくは1nm〜8μm、さらに好ましくは5nm〜5μm、通常10nm〜3μm(例えば、20nm〜1μm)程度であってもよい。特に、カーボンナノコイルの平均直径は、ナノサイズ(又はナノスケール)、例えば、300nm以下(例えば、0.3〜200nm程度)、好ましくは150nm以下(例えば、0.5〜100nm程度)、さらに好ましくは1〜80nm(例えば、2〜60nm)、特に3〜50nm、通常5〜70nm(例えば、8〜60nm、好ましくは10〜55nm程度)であってもよい。例えば、カーボンナノコイルは、ナノサイズの直径を有するカーボンナノチューブがコイル又は螺旋を形成した繊維であってもよい。
さらに、カーボンコイルのピッチの長さ(又はピッチの平均長さ)は、例えば、1nm〜20μm、好ましくは5nm〜10μm、さらに好ましくは10nm〜5μm程度であってもよい。特に、カーボンナノコイルのピッチの平均長さは、ナノサイズ(又はナノスケール)、例えば、800nm以下(例えば、0.5〜600nm程度)、好ましくは500nm以下(例えば、1〜300nm程度)、さらに好ましくは2〜200nm(例えば、3〜150nm)、特に5〜120nm、通常5〜100nm(例えば、8〜80nm、好ましくは10〜70nm程度)であってもよい。
また、カーボンコイルの長さ(平均長さ)は、例えば、500nm〜10cm、好ましくは1μm〜5cm、さらに好ましくは10μm〜3cm程度であってもよい。特に、カーボンナノコイルの長さは、例えば、800nm〜2cm、好ましくは5μm〜1cm、さらに好ましくは20〜800μm(例えば、50〜700μm)、特に80〜600μm(例えば、100〜500μm)程度であってもよい。
カーボンコイルは、特に、カーボンナノコイルで構成するのが好ましい。このようなカーボンナノコイルで構成されたカーボンコイルにおいて、カーボンコイル全体に対するカーボンナノコイル(外直径が1000nm以下のカーボンコイル)の割合は、例えば、20〜100重量%(例えば、25〜99重量%)、好ましくは30〜98重量%、さらに好ましくは35〜97重量%(例えば、45〜95重量%)程度であってもよい。
特に、カーボンコイル全体に対するカーボンナノコイルの割合は、40重量%以上(例えば、45〜100重量%程度)、好ましくは50重量%以上(例えば、55〜99重量%程度)、さらに好ましくは60重量%以上(例えば、65〜98重量%程度)、特に好ましくは70重量%以上(例えば、75〜95重量%程度)、通常60〜100重量%(例えば、80〜100重量%、好ましくは85〜99重量%、さらに好ましくは90〜99重量%程度)であってもよい。
なお、カーボンコイルは、触媒粒子とこの粒子から成長したコイル状炭素部分とで構成されていてもよい。
このようなカーボンナノコイルの割合が大きなカーボンコイルを用いると、より一層樹脂マトリックスに対する分散性を向上できる。なお、慣用の方法により得られるカーボンナノコイルは、カーボンナノコイルと称されているものの、ナノサイズのカーボンコイルに、通常、カーボンナノコイル以外の導電性カーボン、例えば、アモルファス構造のカーボン(カーボンマイクロコイルなど)、非コイル状カーボン(例えば、非コイル状カーボンナノチューブ、直鎖状カーボン繊維など)などが混在しており、カーボンナノコイルそのものの純度は低い場合が多い。本発明では、このような低純度のカーボンナノコイルではなく、上記のような高純度のカーボンナノコイルを用いることにより、樹脂マトリックス(特に、フルオレン骨格を有する樹脂)に対する分散性を著しく向上できる。なお、カーボンナノコイルの純度は、例えば、後述するように、カーボンナノコイルを製造するための触媒の種類などを選択することにより高めることができる。
なお、カーボンコイルは、市販品を使用してもよく、慣用の方法により製造してもよい。カーボンコイルは、通常、気相成長法(CVD法)により製造されており、例えば、炭化水素ガス(アセチレンなど)と触媒(触媒粒子)とを接触させることにより前記炭化水素ガスを分解し、前記触媒に炭素を成長させることにより製造できる。このようなCVD法は、特に限定されず、化学気相成長法、熱CVD法、熱フィラメントCVD法、プラズマCVD法などのいずれであってもよい。
CVD法において用いられる触媒としては、カーボンコイルを形成可能である限り特に限定されず、例えば、インジウム/スズ/鉄系触媒、ニッケル系触媒などであってもよい。触媒は単独で又は二種以上組み合わせてもよい。特に、カーボンナノコイルを得るためには、触媒を少なくとも鉄で構成してもよい。なお、触媒は、担体(例えば、アルミナ、シリカ、モレキュラーシーブなどの多孔質担体など)に担持されていてもよい。また、触媒は、各種処理(酸化処理、硫化処理、リン化処理など)された触媒であってもよい。
このようなカーボンコイルの製造方法のうち、特に、カーボンナノコイルの製造方法としては、例えば、特開2001−199204号公報、特開2001−310130号公報、特開2003−26410号公報、特開2003−200053号公報、特開2004−261630号公報、特開2003−213530号公報、特開2004−105827号公報などに記載の方法を利用してもよい。また、一般的なカーボンコイル(カーボンマイクロコイルなど)の製造方法については、これらの文献(例えば、特開2001−199204号公報など)の従来の技術の欄に記載されている方法などを参照できる。
特に、前記のようなカーボンナノコイルの割合が大きいカーボンコイルを得るためには、特開2001−199204号公報に記載の方法などを好適に利用してもよい。
例えば、前記カーボンコイル(炭素原子を螺旋状に巻回成長させたカーボンコイルであり、この外直径が1000nm以下であるカーボンナノコイル)は、特開2007−341776号公報に記載の方法などを参照して製造できる。
前記カーボンコイルの割合は、前記ポリ(メタ)アクリレート100重量部に対して、例えば、0.01〜30重量部(例えば、0.05〜20重量部)、好ましくは0.1〜15重量部(例えば、0.2〜10重量部)、さらに好ましくは0.3〜8重量部程度であってもよい。
本発明のハードコート膜では、ハードコート膜の平滑性を損なうことなく、ハードコート性と帯電防止性とを両立させることができる。
前記樹脂組成物は、必要により、前記ポリ(メタ)アクリレートのハンドリング性、前記カーボンコイルのポリ(メタ)アクリレートに対する分散性(又は相溶性)などを向上させるため、希釈剤を含んでいてもよい。
希釈剤としては、反応性希釈剤、非反応性希釈剤(溶媒)が含まれる。反応性希釈剤としては、特に限定されず、重合性単量体、例えば、アルキル(メタ)アクリレート[メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレートなどのC1−20アルキル(メタ)アクリレート、好ましくはC1−10アルキル(メタ)アクリレート]、(メタ)アクリル酸シクロアルキル[(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなどの(メタ)アクリル酸C5−8シクロアルキルなど]、(メタ)アクリル酸アリール[(メタ)アクリル酸フェニルなど]、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート[(2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシC2−10アルキル(メタ)アクリレートなど]、(ポリ)オキシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート(ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシテトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどの(ポリ)オキシC2−6アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート)、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート[(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシブチルなどの(メタ)アクリル酸C1−4アルコキシアルキルなど]、N−置換(メタ)アクリルアミド(N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジC1−4アルキル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミドなどのN−ヒドロキシC1−4アルキル(メタ)アクリルアミドなど)、アミノアルキル(メタ)アクリレート(N,N−ジメチルアミノエチルアクリレートなど)、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル系モノマー、非(メタ)アクリル系モノマー(例えば、芳香族ビニル系単量体(スチレン、ビニルトルエンなど)、N−ビニルピロリドンなど)などの単官能性モノマー;ポリ(メタ)アクリレート[例えば、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート(1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレートなど)、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートなど)などのジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどのトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどのテトラ乃至ヘキサ(メタ)アクリレートなど]などの多官能性モノマーを好適に使用できる。これらの化合物は単独で又は二種以上組み合わせてもよい。
反応性希釈剤の割合は、前記フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレート100重量部に対して、例えば、1〜1000重量部、好ましくは5〜500重量部、さらに好ましくは10〜200重量部程度であってもよい。
前記樹脂組成物は、光重合開始剤を含んでいてもよい。光重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン類(ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾインアルキルエーテル類など)、ベンゾエート類(ミヒラーベンゾイルベンゾエートなど)、オキシムエステル類(α―アミロキシムエステルなど)、アセトフェノン類(アセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンなど)、アミノアセトフェノン類{2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノアミノプロパノン−1など}、アントラキノン類(アントラキノン、2−メチルアントラキノンなど)、チオキサントン類(2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントンなど)、ケタール類(アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールなど)、ベンゾフェノン類(ベンゾフェノンなど)、キサントン類、チオキサントン類などが例示できる。これらの光重合開始剤は、単独で又は二種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、光重合開始剤は、光増感剤と組み合わせてもよい。光増感剤としては、n−ブチルアミンなどのアルキルアミン、第3級アミン類{例えば、トリアルキルアミン(トリエチルアミンなど)、トリアルカノールアミン(トリエタノールアミンなど)、N,N−ジメチルアミノ安息香酸エチル[p−(ジメチルアミノ)安息香酸エチルなど]、N,N−ジメチルアミノ安息香酸アミル[p−(ジメチルアミノ)安息香酸アミルなど]などのジアルキルアミノ安息香酸アルキルエステル、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン(ミヒラーズケトン)などのビス(ジアルキルアミノ)ベンゾフェノン、4−(ジメチルアミノ)ベンゾフェノンなどのジアルキルアミノベンゾフェノンなど}、トリアルキルホスフィン(トリn−ブチルホスフィンなど)などの慣用の光増感剤などが挙げられる。これらの光増感剤は、単独で又は二種以上組み合わせて用いてもよい。
光重合開始剤(及び光増感剤の総量)の使用量は、前記フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレート100重量部に対して0.1〜30重量部(例えば、1〜30重量部)、好ましくは1〜20重量部(例えば、5〜15重量部)、さらに好ましくは1.5〜10重量部程度であってもよい。また、光増感剤の使用量は、光重合開始剤100重量部に対して、5〜200重量部、好ましくは10〜150重量部、さらに好ましくは20〜100重量部程度であってもよい。
なお、前記樹脂組成物は、ハードコート性を維持できる限り、必要に応じて、添加剤、例えば、充填剤(フィラー)又は補強剤、着色剤(染顔料)、難燃剤、可塑剤、滑剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤など)、離型剤、帯電防止剤、界面活性剤、分散剤、流動調整剤、レベリング剤、消泡剤、表面改質剤、低応力化剤(シリコーンオイル、シリコーンゴム、各種プラスチック粉末、各種エンジニアリングプラスチック粉末など)、耐熱性改良剤などを含んでいてもよい。これらの添加剤は、単独で又は二種以上組み合わせてもよい。
前記樹脂組成物は、通常、コーティング組成物、塗布液などの形態である。前記樹脂組成物は、溶媒を含んでいなくてもよく、含んでいてもよい。溶媒を含む樹脂組成物(塗布液)は、溶液又は分散液であってもよい。溶媒を含む樹脂組成物は、前記ポリ(メタ)アクリレートが溶解した溶液に、前記カーボンコイルが分散した分散液であってもよい。溶媒を含む樹脂組成物において、溶媒は、特に限定されず、ポリ(メタ)アクリレートの種類などに応じて、慣用の溶媒、例えば、炭化水素類(ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族又は脂環族炭化水素類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類など)、ハロゲン系溶媒(ジクロロメタン、モノクロロベンゼンなど)、アルコール類(エタノール、イソプロパノールなどのアルカノール類など)、ジオール類(エチレングリコールなどのアルカンジオール類、ジエチレングリコール、ポリオキシエチレングリコールなど)、エーテル類(ジエチルエーテルなどの鎖状エーテル類、テトラヒドロフランなどの環状エーテル類など)、エステル類(酢酸エチルなどの酢酸エステル類など)、ケトン類(アセトン、エチルメチルケトン、シクロヘキサノンなど)、グリコールエーテルエステル類(エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートなど)、セロソルブ類、カルビトール類などが挙げられる。これらの溶媒は、単独で又は二種以上組み合わせて用いてもよい。
溶媒の割合は、塗布性を損なわない範囲であればよく、前記組成物の固形分(例えば、前記ポリ(メタ)アクリレート及びカーボンコイル)1重量部に対して、溶媒0.5〜100重量部、好ましくは1〜80重量部、さらに好ましくは2〜60重量部程度であってもよい。
前記樹脂組成物は、ハードコート性(又は表面硬度)が高いハードコート膜を形成できるため、ハードコート膜を形成するための樹脂組成物として特に有用である。
[ハードコート膜]
ハードコート膜の厚みは、用途に応じて適宜選択でき、特に限定されないが、例えば、0.01μm〜10mm(例えば、0.05μm〜5mm)、好ましくは0.05μm〜1mm(例えば、0.1〜500μm)、さらに好ましくは0.5〜300μm(例えば、1〜100μm)、特に1.5〜50μm(例えば、2〜30μm)程度であってもよく、通常1〜20μm(例えば、3〜15μm)程度であってもよい。特に、本発明では、ハードコート膜が比較的小さい厚み[例えば、厚み7μm以下(例えば、0.5〜6μm)、好ましくは5μm以下(例えば、0.7〜4μm)、さらに好ましくは1〜3μm程度]であっても、高いハードコート性を有している。
本発明のハードコート膜は、ハードコート性に優れているとともに、帯電防止性にも優れている。ハードコート性や帯電防止性は、ハードコート膜の厚みやカーボンコイルの添加割合などに依存する。
前記ハードコート膜の鉛筆硬度は、JIS K5600−5−4に準拠して測定でき、H以上(例えば、H〜5H程度)、好ましくは2H以上(例えば、2H〜4H程度)、特に好ましくは3H以上(例えば、3H〜4H程度)であってもよく、3H以上の高硬度とすることもできる。
前記ハードコート膜の表面抵抗は、1010Ω/□以下(例えば、10〜10Ω/□)、好ましくは10Ω/□以下(例えば、5×10〜5×10Ω/□)、さらに好ましくは4×10Ω/□以下(例えば、8×10〜3×10Ω/□)、特に3×10Ω/□以下(例えば、1×10〜3×10Ω/□)程度であってもよい。本発明のハードコート膜では、上記のような帯電防止性と高硬度とを両立できる。
[ハードコート膜の製造方法]
本発明のハードコート膜は、前記ポリ(メタ)アクリレートと前記カーボンコイルと(必要により他の成分(溶媒など)と)で構成された樹脂組成物(ハードコート用樹脂組成物)を基板に塗布し、硬化処理して製造できる。
前記樹脂組成物は、前記ポリ(メタ)アクリレートと前記カーボンコイルと(必要により他の成分(溶媒など)と)を混合することにより製造又は調製できる。混合方法としては、組成物の形態に応じて適宜選択でき、例えば、リボンブレンダ、タンブルミキサ、ヘンシエルミキサ、アトライター、ボールミル(遊星ボールミルなど)、ビーズミル、ロールミル、ペイントシェーカーなどの混合機又は分散機を用いる方法や、オープンローラ、ニーダ、バンバリーミキサ、押出機などの混練機による混合手段などを用いた溶融混練による方法などが利用できる。また、溶媒を含む樹脂組成物では、混合機又は分散機の種類(ペイントシェーカーなど)によっては、分散メディア、例えば、ビーズを使用してもよく、界面活性剤や分散剤(例えば、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、アルミ系カップリング剤などのカップリング剤)を用いて分散させてもよい。これらの混合方法は、単独で又は二種以上組み合わせてもよい。
前記基板の原料は、金属、非透明性プラスチックなどの非透明基板であってもよいが、通常、透明基板、例えば、ガラス[酸化物系ガラス(シリカガラス(石英ガラス)、ソーダ石灰ガラス、鉛アルカリケイ酸塩ガラス、ホウケイ酸塩ガラス、アミノケイ酸ガラスなどのケイ酸系ガラス;ホウ酸塩系ガラス;リン酸塩系ガラスなど)、非酸化物系ガラス(カルコゲナイドガラス、フッ化物ガラス、合金ガラス、オキシハライドガラスなど)など]、セラミックス、透明性を有するプラスチック[環状オレフィン系樹脂(シクロペンタジエンなどのシクロアルカジエンなどを重合成分とするポリマーなど)、アクリル系樹脂(ポリメタクリル酸メチルなどのポリメタクリル酸アルキルなど)、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂など]などである場合が多い。
前記樹脂組成物を前記基板に塗布する方法としては、スピンコーティング法、スプレーコーティング法、キャスト法、バーコーティング法、ロールコーティング法、グラビアコーティング法、ディッピング法などが挙げられる。
前記硬化処理は、光重合開始剤の種類に応じて選択でき、加熱又は乾燥処理、及び/又は光照射処理により行うことができる。
加熱又は乾燥温度は、40〜250℃、好ましくは80〜200℃、さらに好ましくは100〜190℃(特に、120〜180℃)程度であってもよい。加熱又は乾燥時間は、10秒間〜5時間、好ましくは30秒間〜3時間、さらに好ましくは1分間〜1時間程度であってもよい。
また、光照射処理において、光照射源としては、例えば、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、UVランプ、水素ランプ、重水素ランプ、蛍光灯、ハロゲンランプ、エキシマレーザー、窒素レーザー、色素レーザー、ヘリウム−カドミウムレーザーなどが例示できる。また、照度は、用途、塗膜の膜厚などによって異なるが、例えば、ピーク照度が10〜1000mW/cm程度、好ましくは20〜500mW/cm程度であってもよい。露光時間は、例えば、1秒間〜3時間、好ましくは5秒間〜2時間、さらに好ましくは10秒間〜1時間程度であってもよい。
本発明のハードコート膜は、ハードコート性が高いため、種々の用途に利用できる。具体的には、本発明のハードコート膜は、例えば、LED(発光ダイオード)用素子、レンズ[ピックアップレンズ(例えば、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)用ピックアップレンズなど)、マイクロレンズ(例えば、液晶プロジェクター用マイクロレンズなど)、眼鏡レンズなど]などを保護するためのフィルム、偏光膜(例えば、液晶ディスプレイ用偏光膜など)、反射防止フィルム(又は反射防止膜、例えば、表示デバイス用反射防止フィルムなど)、タッチパネル用フィルム、フレキシブル基板用フィルム、ディスプレイ用フィルム[例えば、PDP(プラズマディスプレイ)、LCD(液晶ディスプレイ)、VFD(真空蛍光ディスプレイ)、SED(表面伝導型電子放出素子ディスプレイ)、FED(電界放出ディスプレイ)、NED(ナノ・エミッシブ・ディスプレイ)、ブラウン管、電子ペーパーなどのディスプレイ(特に薄型ディスプレイ)用フィルム(フィルタ、保護フィルムなど)など]などに好適に使用できる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
[表面硬度]
JIS K5600−5−4に準拠して、ハードコート膜の鉛筆硬度(加重250g)を測定した。
[表面抵抗]
表面抵抗測定器(三菱化学(株)製、ハイレスタ)を用いて、ハードコート膜の表面抵抗を測定した。
(合成例1)カーボンナノコイルの調製
特開2001−1992204号公報(特許第3491747号公報)の実施例に準じて、カーボンナノコイル(CNC)を調製し、透過型電子顕微鏡(TEM)観察を行った。得られたカーボンナノコイルは、平均長さ20μm、平均繊維長152nm、平均コイル径441nm、平均コイルピッチ564nmであった。
(実施例1)
フルオレン骨格を有するアクリル樹脂として、9,9−ビス[4−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン(ビスフェノキシエタノールフルオレンジアクリレート)(BPEFA 大阪ガスケミカル(株)製)100重量部を重量比で50重量%含むジグライム溶液、及び合成例1で調製したカーボンナノコイル(CNC)1重量部をガラス容器に添加し、超音波攪拌を5分行った。さらに攪拌用のジルコニアビーズ10g入れてボールミルで5時間撹拌した。攪拌後光重合開始剤としてベンゾフェノン(ナカライテスク(株)製)4重量部、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア907、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)1重量部、N,N−ジメチルアニリン(ナカライテスク(株)製)3重量部をそれぞれ加えて樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物をガラス基板上にバーコートし、60℃で10分間乾燥させた。その後、高圧水銀灯(光源:HL−1000DL、定格:1kW、試料位置:光源から約20cm、波長365nmにおけるピーク照度:約50mW/cm)を用いて3分間光照射してハードコート膜を得た。
(実施例2)
CNCの添加量を1重量部に代えて、3重量部とする以外は実施例1と同様にしてハードコート膜を得た。
(比較例1)
フルオレン骨格を有するアクリル樹脂として、9,9−ビス[4−(2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン(ビスフェノキシエタノールフルオレンジアクリレート)(BPEFA 大阪ガスケミカル(株)製)100重量部を重量比で50重量%含むジグライム溶液、及びカーボンブラック(三菱化学(株)製、3400B)0.5重量部をガラス容器に添加し、超音波攪拌を5分行った。さらに攪拌用のジルコニアビーズ10g入れてボールミルで5時間撹拌した。攪拌後光重合開始剤としてベンゾフェノン(ナカライテスク(株)製)4重量部、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア907、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ製)0.5重量部、N,N−ジメチルアニリン(ナカライテスク(株)製)3重量部をそれぞれ加えて樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物をガラス基板上にバーコートし、60℃で10分間乾燥させた。その後、高圧水銀灯を用いて光照射して、ハードコート膜を得た。
(比較例2)
カーボンブラックの添加量を0.5重量部に代えて、1重量部とする以外は比較例1と同様にしてハードコート膜を得た。
(比較例3)
カーボンブラックの添加量を0.5重量部に代えて、3重量部とする以外は比較例1と同様にしてハードコート膜を得た。
結果を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例のハードコート膜では、優れた帯電防止性とハードコート性とを両立させることができた。
図1は実施例1〜2で用いたカーボンナノコイルの30,000倍の走査型電子顕微鏡写真である。

Claims (9)

  1. フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレートと、カーボンコイルとで構成された樹脂組成物で形成されたハードコート膜。
  2. カーボンコイルが、カーボンナノコイルで構成されている請求項1記載のハードコート膜。
  3. カーボンコイルが、コイルの平均外直径3〜1000nm、平均断面直径0.3〜200nm、ピッチの平均長さ1〜300nm、及びコイルの平均長さ800nm〜2cmを有するカーボンナノコイルで構成されている請求項1又は2記載のハードコート膜。
  4. カーボンコイル全体に対するカーボンナノコイルの割合が、40重量%以上である請求項2又は3に記載のハードコート膜。
  5. カーボンコイルの割合が、ポリ(メタ)アクリレート100重量部に対して、0.1〜15重量部である請求項1〜4のいずれかに記載のハードコート膜。
  6. 樹脂組成物が、さらに光重合開始剤を含む請求項1〜5のいずれかの項に記載のハードコート膜。
  7. JIS K5600−5−4に準拠して測定した鉛筆硬度が3H以上である請求項1〜6のいずれかに記載のハードコート膜。
  8. フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレートと、カーボンコイルとで構成された樹脂組成物を基板に塗布し、硬化処理する請求項1〜7のいずれかに記載のハードコート膜の製造方法。
  9. フルオレン骨格を有するポリ(メタ)アクリレートと、カーボンコイルとで構成されたハードコート用樹脂組成物。
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