JP2010079936A - メディア処理装置、メディア処理装置の制御方法及びその制御プログラム - Google Patents

メディア処理装置、メディア処理装置の制御方法及びその制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】メディアスタッカに収容されている最後の1枚または所定枚数のメディアを正確に検出する。
【解決手段】メディアMを積層状態で収容するメディアスタッカ21,22と、メディアMを保持して昇降可能な搬送アーム36と、メディアスタッカ11,21に基準メディア1枚または所定枚数を入れた状態のメディア高さが基準値として保存される記憶部310と、を備え、制御部300は、搬送アーム36によるメディア取り出し時に、メディアスタッカ21,22に積層されているメディアMの高さを測定する測定部301と、測定されたメディアMの高さと基準値との差を比較し、その差が所定範囲内である場合にはメディアスタッカ21,22のメディア残数が1枚または所定枚数であると判断する比較判断部302と、を有する。
【選択図】図8

Description

本発明は、CDやDVD等のメディアを搬送するメディア搬送機構を有するメディア処理装置、メディア処理装置の制御方法及びその制御プログラムに関する。
近年、多数枚のブランクCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等のメディア(情報記録媒体)にデータの書き込みやレーベル印刷を行うメディア処理装置が用いられつつある。この種のメディア処理装置としては、円板状のメディアを積層状態で収容するメディアスタッカ(メディア収容部)、メディアへデータを書き込むメディアドライブやメディアのレーベル面に印刷を施すレーベルプリンタ(メディア処理部)、これらメディア処理部(メディアドライブやレーベルプリンタ)に対してメディアを保持して搬送するメディア搬送機構を備えたものが知られている。
メディア処理装置は、メディアスタッカに積層されて収容されているメディアをメディア搬送機構の搬送アームによって順次取り出して、データの書込みやレーベル印刷を行うと、メディアスタッカに収容されているメディアは次第に減少していく。そして、メディアスタッカに収容されているメディアがなくなれば、処理前のブランクメディアをメディアスタッカに補充する作業が必要となる。したがって、作業時間の無駄をなくして効率的に処理を行うには、メディアスタッカに収容されているメディアが完全になくなる前、すなわち、最後の1枚を処理する前に、メディアの補充をユーザーに促すようにすることが望ましい。
そのため、メディア処理装置の残りメディアの高さ測定方法については各種提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。従来のメディア処理装置では、記憶部(EEPROM等)に保存された「メディアスタッカが空の場合の底面の高さ」と、測定された「メディアスタッカに積層されているメディア高さ」との差とメディアの厚さの値とにより残り枚数の検出を行い、メディア残数が1枚になったことを検出していた。
特開2008−90966号公報(第5頁−第10頁、図7)
従来のメディア処理装置は、装置の設計寸法で予め決められている、メディアスタッカが空の場合の底面の高さを製品出荷時等に記憶部(EEPROM等)に保存しているものである。しかしながら、実際に製造されたメディア処理装置は、筐体の部品成型精度や組み立て時のばらつき、経年変化等によって、「メディアスタッカが空の場合の底面高さ」の値にばらつきが生じてくる。また、メディアの種類や表面処理等の違いにより、厚さが異なることがある。
このため、実際に製造された装置の「メディアスタッカが空の場合の底面高さ」と記憶部に保存された値との差が大きくなった場合は、メディア残数が1枚になったことを正確に求めることができなくなる虞があった。製造される製品の「メディアスタッカが空の場合の底面高さ」を、筐体の部品成型精度や組み立て時の精度を上げることによって均一の値に近づけることが考えられるが、製造コストが上昇してしまう。
また、製造時に「メディアスタッカが空の場合の底面高さ」を均一の値にすることができたとしても、長期間使用するうちに経年変化により、製造直後の値からずれてしまうという問題が生じてくる。
従って、メディア残数が1枚と判定されても、実際には2枚(以上)残っていることもあるので、従来のメディア処理装置では念のため、残数1枚と判定された最後のメディアを取り出した後、メディア取り出しを試み、メディアが無いことを物理的に確認するという手順が必要であった。
本発明の目的は上記課題を解消することに係り、製造コストを上げることなく、さらに、経年変化に対応した、メディアスタッカに収容されている最後の1枚のメディアを正確に検出することができるメディア処理装置、メディア処理装置の制御方法及びその制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るメディア処理装置は、メディアを積層状態で収容するメディアスタッカと、
前記メディアにデータの書き込みおよび/またはレーベル印刷を行うメディア処理部と、
前記メディアを保持して移動可能な搬送アームを備えて前記搬送アームの移動によって前記メディアスタッカと前記メディア処理部の間で前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、
前記メディア処理部及び前記メディア搬送機構を制御する制御部と、
前記メディアスタッカに前記メディアを所定枚数入れた状態のメディア高さが基準値として保存される記憶部と、を備え、
前記制御部は、
前記メディア搬送機構によるメディア取り出し時に、前記メディアスタッカに積層されているメディアの高さを測定する測定部と、
測定された前記メディアの高さと前記基準値との差を比較し、その差が所定範囲内である場合には前記メディアスタッカのメディア残数を判断する比較判断部と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、メディアの残りが所定枚数となったときのメディアの高さを、メディア処理装置およびその中のメディアスタッカごとに基準値として個別に設定して保存するので、筐体の部品成型精度や組み立て時のばらつきにより製品ごとに寸法がばらついても、製品毎に正確な基準値を得ることができる。この正確な基準値を使用することにより、高い精度で最後のメディア等を検出することができるので、最後のメディア取り出しを行った後に確認のための取り出し動作を繰り返す必要がなく、無駄な動作を廃止することができる。
また好ましくは、前記記憶部は公差を含むメディア厚さを保存しており、前記比較判断部は前記メディア厚さに基づき定められた前記所定範囲により、前記メディアスタッカのメディア残数を判断することを特徴とする。
上記構成によれば、測定されたメディアの高さと基準値との差を比較し、その差が例えば使用するメディアの規格値のメディア厚さの公差の範囲内であれば、メディアの残量を1枚単位で判断することができる。換言すると、メディアの厚さの公差の範囲内で、メディア処理装置等のバラツキが許容できる。
また好ましくは、さらに、前記制御部は、前記メディア搬送機構によるメディア取り出し時に、メディアが所定枚数であると判断された場合のメディア高さを、新たな基準値として基準値の更新を行う更新部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、積層されているメディア高さの測定値が残り所定枚数と判断される度に、その測定値を新たな基準値として更新しているので、メディア処理装置が経年変化などによりメディアスタッカの底面位置(高さ)が変化した場合でも、最近測定された値が基準値となっているので、精度よくメディアの高さを測定することができる。また、ユーザーが規格が異なり厚さなどが異なるメディアを使用した場合であっても、実際に使用するメディアに対応した基準値に随時更新されるので、精度よくメディア高さを測定することができる。判別するための所定枚数の変更も容易にできる。
また好ましくは、前記更新部による基準値の更新は、測定値が以前の基準値と所定の値以上の差がある場合のみ更新を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、必要なときのみ更新を行い、測定値が基準値とほとんど差が無いときは更新動作を行わなくても済む。
また好ましくは、さらに、前記制御部は、前記メディア搬送機構によるメディア取り出し時に、メディアが所定枚数であると判断された場合、前記メディアスタッカがメディア無しの状態(残りがわずかで、もうすぐ無くなることを示すニアエンド状態)であることをホストコンピュータに通知する通知部を有する特徴とする。
上記構成によれば、ホストコンピュータの表示部などにメディアが無い旨の表示がなされ、最後の1枚を処理する前に、メディアの補充をユーザーに促すことができる。
上記目的を達成するために、本発明に係るメディア処理装置の制御方法は、メディアを積層状態で収容するメディアスタッカと、前記メディアにデータの書き込みおよび/またはレーベル印刷を行うメディア処理部と、前記メディアを保持して移動可能な搬送アームを備えて前記搬送アームの移動によって前記メディアスタッカと前記メディア処理部の間で前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、前記メディアスタッカに前記メディアを所定枚数入れた状態のメディア高さが基準値として保存される記憶部と、前記メディア処理部及び前記メディア搬送機構を制御し、測定されたメディアの高さと測定前記基準値との差を比較し、前記メディアスタッカのメディア残数を判断する制御部とを備えるメディア処理装置の制御方法であって、
前記メディア搬送機構を制御して、前記メディアを所定枚数入れた状態のメディア高さの測定を実行し、測定された前記メディア高さの測定値を基準値として設定し、当該基準値を記憶部に保存するステップと、
前記メディアスタッカに積層されているメディア高さの測定をするステップと、
メディアの搬送を行うステップと、
前記メディア高さの測定による測定値と前記基準値とを比較して、その差が所定範囲内である場合には前記メディアスタッカのメディア残数を判断するステップと、
を含むことを特徴とする。
上記制御方法によれば、メディアが所定枚数となったときのメディアの高さを、メディア処理装置およびその中のメディアスタッカごとに基準値として個別に設定して保存するので、筐体の部品成型精度や組み立て時のばらつきにより製品ごとに寸法がばらついても、製品毎に正確な基準値を得ることができる。この正確な基準値を使用することにより、高い精度で最後のメディア等を検出することができるので、最後のメディア取り出しを行った後に確認のための取り出し動作を繰り返す必要がなく、無駄な動作を廃止することができる。
また好ましくは、さらに、前記メディアが所定枚数であると判断された場合、そのメディア高さを新たな基準値とし、基準値の更新を行うステップを含むことを特徴とする。
上記制御方法によれば、積層されているメディア高さの測定値が所定枚数と判断される度に、その測定値を新たな基準値として更新しているので、メディア処理装置が経年変化などによりメディアスタッカの底面位置(高さ)が変化した場合でも、最近測定された値が基準値となっているので、精度よくメディアの高さを測定することができる。また、ユーザーが規格が異なり厚さなどが異なるメディアを使用した場合であっても、実際に使用するメディアに対応した基準値に随時更新されるので、精度よくメディア高さを測定することができる。判別するための所定枚数の変更も容易にできる。
上記目的を達成するために、本発明に係るメディア処理装置の制御プログラムは、上記のメディア処理装置の制御方法の各ステップを、前記メディア処理装置に搭載された前記制御部に実行させることを特徴とする。
上記制御プログラムを前記メディア処理装置に搭載された前記制御部に実行させることにより、筐体の部品成型精度や組み立て時のばらつきにより製品ごとに寸法がばらついても、製品毎に正確な基準値を得ることができる。
そして、この正確な基準値を使用することにより、高い精度で最後のメディア等を検出することができるので、最後のメディア取り出しを行った後に確認のための取り出し動作を繰り返す必要がなく、無駄な動作を廃止することができる。
さらに、メディア処理装置が経年変化などによりメディアスタッカの底面位置(高さ)が変化した場合でも、最近測定された値が基準値となっているので、精度よくメディアの高さを測定することができる。
また、ユーザーが規格の異なるメディアを使用した場合であっても、実際に使用するメディアに対応した基準値に随時更新されるので、精度よくメディア高さを測定することができる。
以下、本発明に係るメディア処理装置、メディア処理装置の制御方法及びその制御プログラムの実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、各部を閉状態としたメディア処理装置の外観斜視図、図2は各部を開状態としたメディア処理装置の外観斜視図、図3はメディア処理装置のケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。
図1に示すように、メディア処理装置1A,1Bは、例えばCDやDVD等の円板状のメディア(情報記録媒体)へのデータの書き込みやメディアのレーベル面への印刷を行う装置であり、ほぼ直方体形状のケース2を備えている。このケース2の前面には、左右に開閉可能な開閉扉3,4が取り付けられている。ケース2の上側左端部には、表示ランプ、操作ボタン等が配列された操作面5が設けられており、また、ケース2の下端には、下方に突出するように載置用の脚部6が左右両側に設けられている。左右の脚部6の間位置には引出機構7が設けられている。
正面視右側の開閉扉3は、図2に示すように、メディア処理装置1A,1Bの前面側の開口部8を開閉するもので、例えば未使用(印刷が行われていない、またはデータ書き込み処理が行われていないブランク状態)のメディアMを開口部8を介してセットする時、あるいは作成済みのメディアMを、開口部8を介して取り出すときに、開閉する扉である。
また、正面視左側の開閉扉4は、図3に示すレーベルプリンタ11のインクカートリッジ12の入れ換え時に開閉するためのものであり、この開閉扉4を開けると、鉛直方向に配列された複数のカートリッジホルダ13を有するカートリッジ装着部14が露出するようになっている。
図2及び図3に示すように、メディア処理装置1A,1Bのケース2の内部には、データ書き込み処理が行われていない複数枚(例えば50枚)の未使用のメディアMをスタック可能なメディア保管部としてのメディアスタッカ21と、複数枚(例えば50枚)の未使用のメディアMあるいは作成済みメディアMが保管されるメディア保管部としてのメディアスタッカ22とが保管されるメディアMの中心軸線が同一となるように上下に配置されている。メディアスタッカ21及びメディアスタッカ22は、それぞれ所定位置に対して着脱自在である。
上側のメディアスタッカ21は、左右一対の円弧状の枠板24,25を備えており、これにより、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能な構成をなしている。メディアスタッカ21にメディアMを収容あるいは補充する作業は、開閉扉3を開けてメディアスタッカ21を取り出すことにより、簡単に行うことが可能となっている。
下側のメディアスタッカ22も同一構造となっており、左右一対の円弧状の枠板27,28を備え、これによって、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能なメディアスタッカが構成されている。
図3に示すように、メディアスタッカ21及びメディアスタッカ22の後側には、メディア搬送機構31が配置されている。メディア搬送機構31は、本体フレーム30とシャーシ32の天板33との間に垂直に架け渡されている垂直ガイド軸35を有している。この垂直ガイド軸35に搬送アーム36が昇降及び旋回可能な状態で支持されている。搬送アーム36は、駆動モータ37によって垂直ガイド軸35に沿って昇降可能であるとともに、垂直ガイド軸35を中心に左右に旋回可能である。
上下のメディアスタッカ21,22及びメディア搬送機構31の側方の後方の部位には、上下に積層された2つのメディアドライブ41が配置され、これらメディアドライブ41の下側にレーベルプリンタ11のキャリッジ(図示省略)が移動可能に配置されている。
メディアドライブ41は、メディアMへのデータ書き込み位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ41aをそれぞれ有している。
また、レーベルプリンタ11は、メディアMのレーベル面へのレーベル印刷可能な印刷位置とメディアMの受け取り受け渡しを行うメディア受け渡し位置との間を移動可能なメディアトレイ45を有している。
図3では、上下のメディアドライブ41のメディアトレイ41aが手前に引き出されてメディア受け渡し位置にある状態及び下側のレーベルプリンタ11のメディアトレイ45が手前側のメディア受け渡し位置にある状態が示されている。また、レーベルプリンタ11はインクジェットプリンタであり、インク供給機構60として各色(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタの6色)のインクカートリッジ12が用いられ、これらのインクカートリッジ12がカートリッジ装着部14の各カートリッジホルダ13に前方から装着されている。
ここで、メディアスタッカ21の左右一対の枠板24,25の間及びメディアスタッカ22の左右一対の枠板27,28の間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、これら上下のメディアスタッカ21とメディアスタッカ22との間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が水平に旋回して、メディアスタッカ22の真上に位置できるように隙間が開いている。さらに、両メディアトレイ41aをメディアドライブ41に押し込むと、メディア搬送機構31の搬送アーム36を下降させて、メディア受け渡し位置にあるメディアトレイ45にアクセス可能となっている。
メディア搬送機構31の搬送アーム36は、両メディアトレイ41aをデータ書き込み位置に位置させ、メディアトレイ45を奥側の印刷位置に位置させた状態で、メディアトレイ45の高さ位置よりもさらに下側まで下降可能となっている。そして、メディアトレイ45のメディア受け渡し位置の下方には、搬送アーム36がこの位置まで下降してリリースしたメディアMが通過するガイド穴であってメディアスタッカ(別体メディアスタッカ)が装着されるガイド穴65が形成されている。
図2及び図3に示すように、引出機構7は、本体フレーム30の下側に、本体フレーム30から引き出して開いたり、収納して閉じたりすることが可能な引出トレイ70を有している。引出トレイ70には、メディアスタッカ部71が下方に凹んで設けられている。引出トレイ70が収納位置(閉位置)にあるとき、メディアスタッカ部71は、ガイド穴65の下方に位置し、メディアスタッカ部71の中心部は、受け渡し位置にある両メディアトレイ41aとメディアトレイ45の中心軸線が同一となるように位置されている。このメディアスタッカ部71は、ガイド穴65を介して投入されるメディアMを受け入れ、このメディアMを比較的少量(例えば5枚〜10枚程度)だけ収容する。メディアスタッカ部71は、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で収容可能となっている。
収納状態にある引出トレイ70のメディアスタッカ部71及びガイド穴65には、メディアスタッカ部71よりもメディアMの収容量が多いメディアスタッカ(別体メディアスタッカ)72が着脱可能となっている(図3参照)。このメディアスタッカ72も、一対の円弧状の枠板73,74を備えており、これによって、メディアMを上側から受け入れ、同軸に積層した状態で複数枚(例えば50枚)収容可能となっている。一対の円弧状の枠板73,74の間には、メディア搬送機構31の搬送アーム36が昇降可能な隙間が形成されている。また、一方の枠板74の上部には着脱時にユーザーによって把持される取っ手75が設けられている。
そして、メディアスタッカ72を取り付けた状態とすれば、下側のメディアスタッカ22から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41およびレーベルプリンタ11でデータの書き込みおよび印刷を行った後に、メディアスタッカ72に収容することができる。
また、例えば、上側のメディアスタッカ21および下側のメディアスタッカ22にそれぞれの最大収容枚数(50枚+50枚)の未使用のメディアMを装填し、下側のメディアスタッカ22の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理してメディアスタッカ72に収容し、次に、上側のメディアスタッカ21の全枚数(50枚)のメディアMを順次処理して、空となった下側のメディアスタッカ22に収容する。このようにして、上側のメディアスタッカ21および下側のメディアスタッカ22の最大収容枚数(50枚+50枚)のメディアMを一度に処理する(バッチ処理モード)。
また、メディアスタッカ72を取り外した状態とすれば、上側のメディアスタッカ21あるいは下側のメディアスタッカ22から未使用のメディアMを取り出し、メディアドライブ41及びレーベルプリンタ11でデータの書き込み及び印刷を行った後に、収納状態にある引出トレイ70のメディアスタッカ部71に収容することができる。
これにより、その後、引出トレイ70を引き出すことでメディアスタッカ部71から処理が完了したメディアMを取り出すことができる。つまり、メディアMへの処理中であっても、開閉扉3を閉じたまま、処理が完了したメディアMから順に1枚ずつあるいは複数枚ずつ取り出すことができる(外部排出モード)。
ここで、メディア搬送機構31の搬送アーム36の昇降及び左右への旋回の組み合わせ動作によって、メディアMは、メディアスタッカ21、メディアスタッカ22、引出トレイ70のメディアスタッカ部71(またはメディアスタッカ72)、各メディアドライブ41のメディアトレイ41a及びレーベルプリンタ11のメディアトレイ45間で適宜搬送される。
(メディア搬送機構)
図4はメディア搬送機構を示す斜視図である。図4に示すように、メディア搬送機構31は、垂直に取り付けられているシャーシ32を備え、本体フレーム30に取り付けられている水平支持板部34とシャーシ32の天板33との間に、垂直ガイド軸35が取り付けられている。そして、この垂直ガイド軸35に搬送アーム36が昇降可能かつ旋回可能な状態で支持されている。
搬送アーム36の昇降機構は、駆動源である昇降用の駆動モータ37を備えており、この駆動モータ37の回転が、シャーシ32の上下に亘って掛け渡されたタイミングベルト(図示省略)を駆動する駆動側プーリに伝達されるようになっている。このタイミングベルトの一部には、搬送アーム36の基部110(図5参照)が連結されている。
したがって、駆動モータ37を駆動すると、タイミングベルトが上下方向に移動し、そこに取り付けられている搬送アーム36が垂直ガイド軸35に沿って昇降する。なお、駆動モータ37はステッピングモータであり、そのステップ数により搬送アーム36の上下位置を制御することが可能である。
図4に示すように、搬送アーム36の旋回機構は、駆動源である旋回用の駆動モータ105を備えており、この駆動モータ105の出力軸にはピニオン(図示省略)が取り付けられており、このピニオンの回転が、伝達歯車107を備えた減速歯車列を介して、扇形の最終段歯車109に伝達されるようになっている。扇形の最終段歯車109は、垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回可能である。また、この最終段歯車109には、搬送アーム36の昇降機構の構成部品が組み付けられているシャーシ32が搭載されている。駆動モータ105を駆動すると、扇形の最終段歯車109が左右に旋回するので、ここに搭載されているシャーシ32が一体となって垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回する。この結果、シャーシ32に搭載されている昇降機構によって保持されている搬送アーム36が垂直ガイド軸35を中心として左右に旋回する。
次に、搬送アーム36が備えるメディア検出機構について説明する。図5は、メディア検出機構を有するアームベースの平面図である。また、図6はメディア検出機構の構造を示す断面図、図7はメディア検出機構の動きを説明する断面図である。
図5に示すように、搬送アーム36は、平面視矩形状の細長いアームベース125aと、このアームベース125aの上に被せた同一輪郭形状のアームケース(図示省略)とを備えている。また、搬送アーム36には、メディアMを保持するためのグリッピング機構130と、メディア検出機構200が設けられている。なお、グリッピング機構は円盤状のメディア1枚を適切に保持するための公知の機構であり、詳細な説明は省略する。
図5および図6に示すように、メディア検出機構(メディア検出部)200は、後端201cが水平軸線を中心として支持されて先端側が上下に揺動可能とされたレバー本体201aと、レバー本体201aの先端が下方へ屈曲されてアームベース(ベース板)125aの下面側へ突出する検出端子部としての当接部201bとを有する検出レバー201を備え、さらに、この検出レバー201の側方に設けられた検出器(メディア検出器)202を備えている。
図6に示す非検出位置では、検出レバー201のレバー本体201aはアームベース125a上に乗った状態であり、当接部201bはアームベース125aに形成された開口部125dを通って、アームベース125aの下方側、すなわちメディアを保持する側に、所定長さ突出している。また、検出器202は透過型光学式センサであり、図6に示す非検出位置では、レバー本体201aの先端側近傍の側面に突出した検出板201d(図5参照)が検出器202の検出領域内にあって検出光を遮るため、検出器202の検出信号はオフである。
そして、このメディア検出機構200では、搬送アーム36が下降してメディアMの上面が検出レバー201の先端の当接部201bに当接することにより、検出レバー201が上方へ揺動し、アームベース125aに当接した非検出位置(図6に示す位置)から、アームベース125aから離間した検出位置(図7に示す位置)へ変位して、検出レバー201の検出板201dが検出器202の検出領域から外れると、検出器202がオンに切り替わる。この検出器202の検出信号から、メディアMへの近接状態、つまり、グリッピング機構130に保持されたメディアMが有ることを検出することができる。
また、メディア検出機構200には、検出レバー201のレバー本体201aに磁石(吸引部)203が設けられている。この磁石203は、合成樹脂に磁性体を混入させた樹脂マグネットから成形されており、検出レバー201のレバー本体201aに固定されている。また、アームベース125aの上面には、検出レバー201のレバー本体201aに設けられた磁石203との対向位置に、磁石203によって吸引される被吸引部材である鉄板(吸引部)204が設けられている。
そして、このメディア検出機構200では、検出レバー201がアームベース125aに当接し、検出レバー201の当接部201bがアームベース125aの下面側へ突出した非検出位置に配置された状態で、磁石203の磁力によって磁石203と鉄板204とが吸引されて吸着する。したがって、検出レバー201は、当接部201bがアームベース125aの下面側へ突出した非検出位置に配置された状態で、互いに吸着した磁石203と鉄板204との吸着力によって揺動が規制された状態に維持される。
この状態で、搬送アーム36が下降してメディアMの上面が検出レバー201の先端の当接部201bに当接すると、図7に示すように、検出レバー201の先端部分に上方へ向かう押し上げ力が生じる。そして、この押し上げ力によって、互いに吸着した磁石203と鉄板204とが引き離されると、検出レバー201は、レバー本体201aの後端におけるアームベース125aとの連結箇所を中心として上方へ揺動される。そして、検出レバー201がアームベース125aに当接した非検出位置からアームベース125aから離間した検出位置へ変位する。
これとは逆に、搬送アーム36が上昇してメディアMから離間すると、上方へ揺動されて検出位置に配置されていた検出レバー201が自重によって下方へ揺動される。検出レバー201が下方へ揺動されて非検出位置へ配置されると、レバー本体201aの磁石203が鉄板204に当接し、磁石203と鉄板204とが磁石203の磁力によって互いに吸着する。これにより、検出レバー201は、磁石203と鉄板204との吸着力によって再び揺動が規制された状態に維持される。
次に、第1の実施形態のメディア処理装置及びその制御方法を実施するためのメディア処理装置の制御系について説明する。
図8は、第1の実施形態のメディア処理装置の制御系の主要構成を示すブロック図である。図において、メディア処理装置1Aは、各部の制御を司りCPUなどから成る制御部300と、記憶部310とを有し、データの書き込みとレーベル印刷を行うメディア処理部であるメディアドライブ41及びレーベルプリンタ11、これらメディア処理部(メディアドライブ41及びレーベルプリンタ11)にメディアの搬送を行うメディア搬送機構31等の制御を行う。また、制御部300はホストコンピュータ400に接続されている。
制御部300は、昇降可能な搬送アーム36を備えたメディア搬送機構31を制御し、メディア取り出し処理ごとにメディアスタッカ21,22に積層されているメディアの高さを測定する測定部301を有する。また、測定されたメディアの高さと基準値との差を比較し、その差が所定範囲内である場合にはメディアスタッカ21,22のメディア残数が1枚または所定枚数であると判断する比較判断部302と、ホストコンピュータ400に、現時点でメディアスタッカ21,22のメディア残数が1枚または所定枚数であるとの通知をする通知部303と、を有する。
制御部300の測定部301による測定は以下のように行われる。
搬送アーム36の移動先を指定する移動コマンドに応じてアームの移動量を算出する。具体的には、搬送アーム36に接続された昇降用の駆動モータ37及び旋回用駆動モータ105の回転数を算出し、搬送アーム36を指定された移動先へ移動させる。また、メディア処理コマンドに応じて、搬送アーム36がメディアスタッカ21や22などに移動されると、昇降用駆動モータ37を駆動させて搬送アーム36を降下させ、各メディアスタッカに積層されている処理対象メディアに搬送アーム36が当接するまで(より詳細には、後述するように当接した後に非検出位置まで僅かに上昇させる)に駆動モータ37が駆動したステップ数(動作量)から、積層されている処理対象メディアの高さを測定する。
次に、第1の実施形態のメディア処理装置の制御方法について説明する。図9と図10は本発明の第1の実施形態にかかるメディア処理装置の制御方法の手順を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施形態にかかるメディア処理装置の制御方法は、メディア処理装置1Aの製造時において、規格値通りにその厚さが厳密に管理された基準メディアを1枚または所定枚数のみを入れたメディアスタッカ21,22(以後、メディアスタッカ21について例示することとする。)について、昇降可能な搬送アーム36を備えたメディア搬送機構31を制御部300によって制御し、測定したメディア高さを製品出荷時の基準値として設定し、不揮発性メモリ(EEPROM等)などによって構成された記憶部310に保存するものである。記憶部310は、各種メディアの厚さの規格値や公差も保存している。
以下、図9及び図10を参照して詳細に説明する。まず、図9に示すように、製品出荷時に、規格値通りにその厚さが厳密に管理された基準メディアを1枚メディアスタッカに入れた状態とする。このときホストコンピュータ400から基準値の測定を指示する(ステップS101)。
この測定の指示を受けて、測定部301は、メディア搬送機構31を制御して、メディア高さの測定を実行する(ステップS102)。通知部303はホストコンピュータ400へ、このメディア高さの測定値を通知する(ステップS103)。
ここでメディア高さの測定は、まず、搬送アーム36をメディアスタッカ21の内部に向けて下降させ、メディア検出機構200がメディア検出有りとなったら搬送アーム36を一旦停止させ、搬送アーム36を上昇させつつメディア検出機構200がメディア検出無しとなった位置をメディア高さとする。
ホストコンピュータ400は、制御部300に対して、通知されたメディア高さの測定値を基準値として設定する旨の指示をする(ステップS104)。
制御部300は、メディアが残り1枚であるときのメディア高さの製品出荷時における基準値として、当該測定値を記憶部310に保存する(ステップS105)。
そして、メディア処理装置1Aの使用時には後述のように、比較判断部302はメディアの取り出し処理ごとに積層されているメディア高さを測定し、測定された積層されているメディア高さが基準値に対して、メディア厚さの規格値の公差範囲内である場合に、メディアスタッカ21のメディア残数が1枚であると判断する。
以下、図10を参照して、メディア処理装置1Aの使用時の制御手順を説明する。
図10に示すように、使用時において、メディア処理コマンドなどに基づいてメディアの取り出し指示がホストコンピュータ400から行われると(ステップS201)、制御部300は、メディアの入っているメディアスタッカ21について積層されているメディア高さの測定およびメディアの取り出し処理を行う(ステップS202)。
このときの積層されているメディア高さの測定方法も、上述と同様に、まず、搬送アーム36をメディアスタッカ21の内部に向けて下降させ、メディア検出機構200がメディア検出有りとなったら搬送アーム36を一旦停止させ、搬送アーム36を上昇させつつメディア検出機構200がメディア検出無しとなった位置を積層されているメディア高さの測定値とする。
比較判断部302は、製品出荷時に記憶した基準値情報を参照し(ステップS203)、測定値が基準値に対してメディア厚さの規格値の公差範囲内であるか否かを比較して、メディアがメディアスタッカに残っている最後の1枚であるか否かを判断する(ステップS204)。
本実施形態のメディア処理装置1Aにおいて使用できる円盤状のメディアとしては、CD及びDVDである。これらのメディア厚さの規格値及び公差(+/−)は、CDの場合は1.2mm+0.3mm/−0.1mm(JIS−S8605)であり、DVD(DVD−R)の場合は1.2mm+0.3mm/−0.06mm(JIS−X6245)である。
よって、これらのメディアのうち公差範囲が大きいCDの公差(+/−)を用いて、基準値がHとして記憶されている場合、測定値がH+0.3mmからH−0.1mmの範囲内にあれば、メディアが残り1枚であると判断することができる。
なお、上記の公差にさらにある程度のマージンを持たせ、その範囲内であるか否かを比較して、最後の1枚であるか否かを判断するようにしてもよい。
以上の比較により、メディアが最後の1枚であると判断された場合、最後の1枚のメディア取り出し動作によりメディアスタッカ21が空となるので、通知部303は、ホストコンピュータ400に対してメディアが無い旨(ニアエンド状態)を通知する(ステップS205)。ホストコンピュータ400は、通知を受けて、メディアが無いことを表示部などに表示する(ステップS206)。これによって、最後の1枚を処理する前に、メディアの補充をユーザーに促すことができる。
本発明の第1の実施形態に係るメディア処理装置及びその制御方法では、製品出荷時において、規格値通りにその厚さが厳密に管理された基準メディアを1枚メディアスタッカに入れた状態で、搬送アーム36をメディアスタッカ21に向けて下降させ、搬送アーム36に設けられているメディア検出機構200がメディア検出有りとなったら搬送アーム36を一旦停止させ、搬送アーム36を上昇させつつメディア検出機構200がメディア検出なしとなった位置を基準値として記憶部310に保存させるので、筐体の部品成型精度や組み立て時のばらつきにより寸法がばらついても、製品毎に正確な基準値を得ることができる。このように、正確な基準値を使用することにより、高い精度で最後のメディアを検出することができるので、最後のメディア取り出しを行った後に確認のための取り出し動作を繰り返す必要がなく、無駄な動作を廃止することができる。
次に、本発明に係るメディア処理装置及びその制御方法の第2の実施形態について説明する。
図11は、第2の実施形態のメディア処理装置の制御系の主要構成を示すブロック図である。図において、メディア処理装置1Bは、各部の制御を司る制御部300と、記憶部310とを有し、メディア処理装置1B内のメディア処理部であるメディアドライブ41及びレーベルプリンタ11、これらメディア処理部(メディアドライブ41及びレーベルプリンタ11)にメディアの搬送を行うメディア搬送機構31等の制御を行う。また、制御部300はホストコンピュータ400に接続されている。
制御部300は、図11に示すように、昇降可能な搬送アーム36を備えたメディア搬送機構31を制御し、メディア取り出し処理ごとにメディアスタッカ20,21に積層されているメディアの高さを測定する測定部301を有する。また、測定されたメディアの高さと基準値との差を比較し、その差が所定範囲内である場合にはメディアスタッカ20,21のメディア残数が1枚または所定枚数であると判断する比較判断部302と、ホストコンピュータ400に、現時点でメディアスタッカ20,21のメディア残数が1枚または所定枚数であるとの通知をする通知部303と、メディア搬送機構31によるメディア取り出し時に、メディア残数が1枚であると判断された場合のメディア高さを、新たな基準値として基準値の更新を行う更新部304と、を有する。
すなわち、本実施の形態は、第1の実施形態にかかるメディア処理装置の構成に更新部304を加えたものである。
そして、本発明の第2の実施形態にかかるメディア処理装置の制御方法は、使用時において、昇降可能な搬送アーム36を備えたメディア搬送機構31を制御し、メディア処理ごとに行うメディアスタッカ21,22(以後、メディアスタッカ21について例示することとする。)の積層されているメディア高さ測定においてメディアが最後の1枚であると判定された度に、このメディア高さを新たな基準値として基準値の更新を行い、記憶部310に保存させるものである。
図12は本発明の第2の実施形態にかかるメディア処理装置の制御方法の手順を示すフローチャートである。
まず、第1の実施形態にかかるメディア処理装置の制御方法において示したように、図9のフローのS101〜S104の手順により、予め製品出荷時に、規格値通りにその厚さが厳密に管理された基準メディアを1枚のみを入れたメディアスタッカ21,22(以後、メディアスタッカ21について例示することとする。)について、昇降可能な搬送アーム36を備えたメディア搬送機構31を制御部300によって制御し、測定したメディア高さを製品出荷時の基準値として設定し、不揮発性メモリ(EEPROM等)などによって構成された記憶部310に保存しておく。
そして、メディア処理装置1Bの使用時には、図12に示すように以下の制御手順を実行する。
図12に示すように、メディア処理コマンドなどに基づいてメディアの取り出し指示がホストコンピュータ400から行われると(ステップS301)、制御部300は、メディアの入っているメディアスタッカ21について積層されているメディア高さの測定およびメディアの取り出し処理を行う(ステップS302)。
制御部300は、製品出荷時に記憶した基準値情報を参照し(ステップS303)、測定値が基準値に対してメディア厚さの規格値の公差範囲内であるか否かを比較して、メディアがメディアスタッカに残っている最後の1枚であるか否かを判断する(ステップS304)。前述の第1の実施形態と同様に、公差範囲が大きいCDの公差(+/−)を用いて、基準値がHとして記憶されている場合、測定値がH+0.3mmからH−0.1mmの範囲内にあれば、メディアが残り1枚であると判断することができる。
なお、上記の公差にさらにある程度のマージンを持たせ、その範囲内であるか否かを比較して、最後の1枚であるか否かを判断するようにしてもよい。
上記ステップS304の比較により、メディアが最後の1枚であると判断された場合、更新部304は、最後に測定されたそのメディア高さを新たな基準値とし(ステップS305)、基準値の更新を行う(ステップS306)。よって、最後の1枚が確認されるたびに基準値が更新されることになる。
なお、この基準値の更新は、測定値が以前の基準値と所定の値以上の差がある場合のみ更新を行うようにしてもよい。例えば、前述のCDの公差範囲の60%以上の差が生じた場合を上記所定の値とすると、測定値がH+0.18mm以上、または、H−0.06mmの以下のときのみ基準値の更新を行うようにすればよい。これにより、測定値が基準値とほとんど差が無いときは更新動作を行わなくても済む。
そして、最後の1枚のメディア取り出し動作によりメディアスタッカが空となるので、通知部303はコンピュータ400に対してメディアが無い旨を通知する(ステップS307)。ホストコンピュータ400は、この通知を受けて、メディアが無いことを表示部などに表示する(ステップS308)。これによって、最後の1枚を処理する前に、メディアの補充をユーザーに促すことができる。
本発明の第2の実施形態に係るメディア処理装置の制御方法では、積層されているメディア高さの測定値が残り1枚と判断される度に、その測定値を新たな基準値として更新しているので、メディア処理装置1Bが経年変化などによりメディアスタッカの底面位置(高さ)が変化した場合でも、最近測定された値が基準値となっているので、精度よくメディアの高さを測定することができる。
また、ユーザーが規格の異なるメディアを使用した場合であっても、本実施の形態では、実際に使用するメディアに対応した基準値に随時更新されるので、精度よくメディア高さを測定することができる。
このように、常に高い精度で最後のメディアを検出することができるので、最後のメディア取り出しを行った後に確認のための取り出し動作を繰り返す必要がなく、無駄な動作を廃止することができる。
なお、上述の第1の実施形態及び第2の実施形態(図8及び図11)では、メディアドライブ41、レーベルプリンタ11、メディア搬送機構31がすべて1つの制御部300で管理されているように記載したが、それぞれに対応する各制御部及びインターフェースを設けた構成としてもよい。
なお、本発明で用いられるメディアは、上述の第1の実施形態及び第2の実施の形態のメディアのような円板状のメディアに限定されるものではなく、矩形状等の多角形状や楕円状のメディアにも適用可能であり、また、その記録方式も、光記録方式、光磁気記録方式等、何ら限定されるものではない。
上述の第1の実施形態及び第2の実施形態は、メディアが1枚の例で説明したが、メディアが所定枚数の場合も同様に可能である。この場合、積層した枚数により、各値がその倍数となる。残りが1枚でなくても、所定枚数になったとき、メディアが無いとして通知することができる。
各部を閉状態としたメディア処理装置(メディア処理装置)の外観斜視図である。 各部を開状態としたメディア処理装置の外観斜視図である。 メディア処理装置のケースを外した状態の前方上側から見た斜視図である。 メディア搬送機構を示す斜視図である。 メディア検出機構を有するアームベースの平面図である。 メディア検出機構の構造を示す断面図である。 メディア検出機構の動きを説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるメディア処理装置の制御系の主要部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態にかかるメディア処理装置の制御方法の基準値設定の手順を示すフローチャートある。 本発明の第1の実施形態にかかるメディア処理装置の制御方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかるメディア処理装置の制御系の主要部の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態にかかるメディア処理装置の制御方法の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1A,1B…メディア処理装置、11…レーベルプリンタ、21,22…メディアスタッカ、31…メディア搬送機構、35…垂直ガイド軸、36…搬送アーム、37…駆動モータ、41…メディアドライブ、105…旋回用駆動モータ、125a…アームベース、125d…開口部、200…メディア検出機構、201…検出レバー、202…検出器、300…制御部、301…測定部、302…比較判断部、303…通知部、304…更新部、310…記憶部、400…ホストコンピュータ

Claims (8)

  1. メディアを積層状態で収容するメディアスタッカと、
    前記メディアにデータの書き込みおよび/またはレーベル印刷を行うメディア処理部と、
    前記メディアを保持して移動可能な搬送アームを備えて前記搬送アームの移動によって前記メディアスタッカと前記メディア処理部の間で前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、
    前記メディア処理部及び前記メディア搬送機構を制御する制御部と、
    前記メディアスタッカに前記メディアを所定枚数入れた状態のメディア高さが基準値として保存される記憶部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記メディア搬送機構によるメディア取り出し時に、前記メディアスタッカに積層されているメディアの高さを測定する測定部と、
    測定された前記メディアの高さと前記基準値との差を比較し、その差が所定範囲内である場合には前記メディアスタッカのメディア残数を判断する比較判断部と、を有することを特徴とするメディア処理装置。
  2. 前記記憶部は公差を含むメディア厚さを保存しており、前記比較判断部は前記メディア厚さに基づき定められた前記所定範囲により、前記メディアスタッカのメディア残数を判断することを特徴とするメディア処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記メディア搬送機構によるメディア取り出し時に、メディアが所定枚数であると判断された場合のメディア高さを、新たな基準値として基準値の更新を行う更新部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のメディア処理装置。
  4. 前記更新部による基準値の更新は、測定値が以前の基準値と所定の値以上の差がある場合のみ更新を行うことを特徴とする請求項3に記載のメディア処理装置。
  5. さらに、前記制御部は、
    前記メディア搬送機構によるメディア取り出し時に、メディアが所定枚数であると判断された場合、前記メディアスタッカがメディア無しの状態であることをホストコンピュータに通知する通知部を有する特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のメディア処理装置。
  6. メディアを積層状態で収容するメディアスタッカと、前記メディアにデータの書き込みおよび/またはレーベル印刷を行うメディア処理部と、前記メディアを保持して移動可能な搬送アームを備えて前記搬送アームの移動によって前記メディアスタッカと前記メディア処理部の間で前記メディアを搬送するメディア搬送機構と、前記メディアスタッカに前記メディアを所定枚数入れた状態のメディア高さが基準値として保存される記憶部と、前記メディア処理部及び前記メディア搬送機構を制御し、測定されたメディアの高さと測定前記基準値との差を比較し、前記メディアスタッカのメディア残数を判断する制御部とを備えるメディア処理装置の制御方法であって、
    前記メディア搬送機構を制御して、前記メディアを所定枚数入れた状態のメディア高さの測定を実行し、測定された前記メディア高さの測定値を基準値として設定し、当該基準値を記憶部に保存するステップと、
    前記メディアスタッカに積層されているメディア高さの測定をするステップと、
    メディアの搬送を行うステップと、
    前記メディア高さの測定による測定値と前記基準値とを比較してその差が所定範囲内である場合には前記メディアスタッカのメディア残数を判断するステップと、
    を含むことを特徴とするメディア処理装置の制御方法。
  7. さらに、
    前記メディアが所定枚数であると判断された場合、そのメディア高さを新たな基準値とし、基準値の更新を行うステップを含むことを特徴とする請求項6に記載のメディア処理装置の制御方法。
  8. 請求項6又は7に記載されたメディア処理装置の制御方法の各ステップを、前記メディア処理装置に搭載された前記制御部に実行させることを特徴とするメディア処理装置の制御プログラム。
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