JP2010078080A - ダストカバー組付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ショックアブソーバのピストンロッドをクッションゴムを介して車両のボデーに取り付ける取付金具に対し、別体に成形した樹脂のダストカバーを容易に組付けでき且つ組付後において強固にこれを固定状態にできるダストカバー組付構造を安価に提供する。
【解決手段】取付金具16の周壁部54に、係合用の穴部62を独立した閉形状で設ける。一方ダストカバー15を樹脂のインジェクション成形品にて構成し、そして上端側の内周面に係合用の突起72を一体成形しておく。更にダストカバー15には取付金具16の被嵌合部69に所定の締代で外嵌状態に弾性嵌合する嵌合固定部74を備えておき、ダストカバー15を取付金具16に上向きに外挿して突起72を穴部62に係入させ、また嵌合固定部74を被嵌合部69に弾性嵌合させ、それらによってダストカバー15を取付金具16に取り付ける構造とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、サスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドを外側から覆う樹脂製のダストカバーの組付構造に関する。
従来、車両においてはサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドを樹脂製の筒状のダストカバーにて外側から覆い、ピストンロッドの摺動部を外から保護することが行われている。
従来において、このダストカバーは通常ブロー成形にて成形され、これを車両に取り付けるに際し、ショックアブソーバのピストンロッドをクッションゴムを介して車両のボデーに取付固定する剛性の取付具に対し、ダストカバーをブロー成形すると同時に接合一体化して組み付け、かかる取付具にてダストカバーを保持させるようになしたものが従来公知である。
例えば下記特許文献1にこのようなダストカバーの車両への取付けの例が開示されている。
図7はその具体例を示している。
図において、200はショックアブソーバで、202はシリンダ、204はそのシリンダ202から突き出したピストンロッドである。
ピストンロッド204は、金属製の剛性の取付金具(剛性の取付具)206にて車両のボデー214に、下クッションゴム208及び上クッションゴム210を有するアッパーサポート212を介して弾性的に取付固定されている。
取付金具206は、取付板部216と、その外周部の円筒状の周壁部218とを有しており、その取付板部216と上挟持金具220とでアッパーサポート212の下クッションゴム208,上クッションゴム210を挟み込み、それらをボデー214に対し弾性圧接させる状態に、ピストンロッド204をボデー214に弾性連結している。
尚、222はピストンロッド204の収縮時にシリンダ202に弾性当接してピストンロッド204の過度の収縮を防止するバウンドストッパで、その上端部が取付金具206に嵌込状態に保持されている。
224は、ピストンロッド204を外から覆う樹脂製の筒状のダストカバーで、その上端側の組付部226が、取付金具206の周壁部218の外周面に接合一体化されて組み付けられ、そこに保持されている。
このブロー成形品から成るダストカバー224の取付金具206への組付けは、次のようにしてなされる。
即ち、押出装置から押し出したダストカバー224の筒状の樹脂のパリソンの端部を、軸直角方向に開閉するブロー成形型を型開きした状態において、そこにセットした取付金具206に外挿し、その後ブロー成形型を型締めして、その型締時にブロー成形型の端部成形部にて取付金具206に外挿したパリソンの端部を軸直角方向内方(径方向内方)に押圧して、内周及び外周ともに全体的に縮径変形させ、以て取付金具206における周壁部218の外周面に沿った成形形状に組付部226を成形すると同時に、その組付部226を全周に亘り周壁部218の外周面に密着させる状態に取付金具206に一体接合状態に組み付ける。
更にパリソンの内部に圧縮気体を吹き込んで、パリソンの上記端部を除く部分をブロー成形型の内周成形面に押圧して、ブロー成形することによりダストカバー224を成形し、且つ同時にこれを取付金具206に組み付けた状態とする。
尚、図7の例では取付金具206が一枚の金属板を曲げ成形して構成してあるが、かかる取付金具206を、図8に示すように別体をなすカップ状の上金具206-1と逆カップ状をなす下金具206-2とを互いに溶接接合して構成することも行われている。
このように取付金具206を上金具206-1と下金具206-2とで構成する点については下記特許文献2に開示されている。
しかしながらダストカバー224をブロー成形し、またこれと同時に取付金具206に接合一体化するには高度の技術を要し、また価格も高価となってしまう。
ダストカバー224をブロー成形すると同時に取付金具206に接合一体化し、組み付けるためには、ダストカバー224の成形時に取付金具206をブロー成形型にインサートとしてセットし、ダストカバー224をブロー成形しなければならず、ダストカバー224の成形のために多くの手間と時間とを要し、製造コストが高くなってしまう。また生産性もこれに伴って低下してしまう。
その対策として、ダストカバー224を樹脂のインジェクション成形品にて構成し、そしてダストカバー224を単独で成形した後、これを後工程で取付金具206に組み付けるといったことが考えられる。
ダストカバー224をインジェクション成形にて成形する場合、その成形に際して取付金具206をインサートとして成形金型にセットしなくても良く、次々と短いサイクルタイムでこれを成形することができる。
但しこの場合、単独でインジェクション成形したダストカバー224の取付金具206への組付構造が問題となる。
単独で成形したダストカバー224を取付金具206に組み付けるに際しては、その組付性が良好で、容易に組み付けられるものでなければならず、また一方、組付後においてダストカバー224を強固に取付金具206に固定できるものでなければならない。
また組付後においてダストカバー224に車両走行中の振動や何等かの外力が加わったときに、ダストカバー224が取付金具206から外れたり脱落したりしないものでなければならない。
尚、本発明に対する先行技術として下記特許文献3に開示されたものがあり、そこにダストカバーを樹脂のインジェクション成形品にて構成する点が開示されている。
但しこのものは、ダストカバーをバウンドストッパに組み付けてそこに保持させるものであり、本発明の課題を解決するものとはならない。
また下記特許文献4には、単独で成形したダストカバーをその保持部材に組み付ける構造が開示されているが、このものはダストカバーの組付構造が本発明とは基本的に異なったものであり、本発明とは別異のものである。
特開2004−100878号公報 特開2002−130359号公報 特開2007−198512号公報 特開2003−194129号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、ショックアブソーバのピストンロッドをクッションゴムを介して車両のボデーに取り付ける剛性の取付具に対し、別体に成形した樹脂のダストカバーを容易に組み付けることができ、且つ組付後において強固にこれを固定状態とすることのできるダストカバー組付構造を安価に提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、車両のサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドをクッションゴムを介して車両のボデーに取付固定する剛性の取付具の円筒状の周壁部に対して、該ピストンロッドを外側から覆う、少なくとも上端側が円筒状をなす樹脂製の筒状のダストカバーを該上端側で外嵌状態に組み付けるダストカバー組付構造であって、前記取付具の前記周壁部には、下端よりも上側位置に係合用の穴部を該下端とは非連続をなす独立した閉形状で周方向の3個所以上の複数個所に設ける一方、前記ダストカバーを樹脂のインジェクション成形品にて構成するとともに、該インジェクション成形にて上端側の内周面に径方向内方に突出した係合用の突起を、前記穴部に対応した周方向の複数個所に一体成形し、更に該ダストカバーには、該突起の下側部分に、前記取付具における前記周壁部の下端側の被嵌合部の外径よりも内径が小径をなし、該被嵌合部に対して所定の締代で外嵌状態に弾性嵌合する嵌合固定部を備えておき、前記ダストカバーを上端の開口を通じて前記取付具の周壁部に上向きに外挿して、前記係合用の突起を該取付具における前記周壁部の前記穴部よりも下側の外周面を乗り越えて該穴部に係入させるとともに、前記嵌合固定部を前記被嵌合部に外嵌状態に弾性嵌合させ、その弾性嵌合力と前記穴部と突起との係合作用にて前記ダストカバーを前記取付具に組み付ける構造となしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記ダストカバーには、前記突起よりも上側部分に、前記被嵌合部の外径よりも内径が大径をなし、該ダストカバーを前記開口を通じて前記取付具の周壁部に上向きに外挿する際に外挿案内する円筒状のガイド部が備えてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記係合用の穴部は、前記取付具の前記周壁部下端よりも上側位置から上方に縦に延び、前記突起を上方に移動案内する縦穴部と、該縦穴部の下端よりも上側位置で周方向に延び、該突起を組付位置において係合させる横穴部とを有する形状となしてあり、且つ該横穴部には、横方向先端に向って前記縦穴部から周方向に離れるにつれ下方に下がる形状の下がり形状部が設けてあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記ダストカバーは、縦断面形状が下端から上端側に向けて肉厚が漸次厚くなる形状となしてあり、前記嵌合固定部は、該嵌合固定部よりも下側部分に対して厚肉となしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように請求項1のダストカバー組付構造は、取付具の周壁部に、その下端よりも上側位置において係合用の穴部を独立した閉形状で周方向の3個所以上の複数個所に設ける一方、ダストカバーを樹脂のインジェクション成形品にて構成するとともに、上端側の内周面に径方向内方に突出した係合用の突起を、上記穴部に対応した複数個所に一体成形し、更にダストカバーにはその突起の下側部分に、取付具における周壁部の下端側の被嵌合部に所定の締代で外嵌状態に弾性嵌合する嵌合固定部を備えておき、ダストカバーを上端の開口を通じて取付具に上向きに外挿して、その際に係合用の突起を、取付具における周壁部の穴部より下側部分の外周面を乗り越えて穴部に係入させ、また嵌合固定部を被嵌合部に外嵌状態に弾性嵌合させて、その弾性嵌合力と、穴部及び突起との係合作用にてダストカバーを取付具に組み付けるようになしたものである。
かかる組付構造によれば、インジェクション成形したダストカバーを、上端の開口を通じて取付具の周壁部に上向きに嵌め合せるだけで、簡単にダストカバーを取付具に組み付けることができる。
そして組付後においては、取付具の穴部とダストカバーの突起との係合力により、また取付具の被嵌合部とダストカバーの嵌合固定部との弾性嵌合力に基づいて、ダストカバーを取付具に対し強固に固定状態となすことができる。
この請求項1では、ダストカバーをインジェクション成形にて簡単に且つ安価に、しかも生産性高く製造することができる。
またダストカバーがインジェクション成形品から成っているため、内周側の上記の係合用の突起をインジェクション成形時に容易に厚肉に一体成形することができる。
本発明は、取付具へのダストカバーの固定を、取付具側の穴部とダストカバー側の突起との係合、及び取付具の被嵌合部とダストカバーの弾性嵌合部との弾性嵌合力にて行う点を特徴としている。
例えば取付具へのダストカバーの固定を、それら被嵌合部と嵌合固定部との弾性嵌合力だけで行うようになした場合、樹脂カバーにおける嵌合固定部が経時的にへたりや応力緩和等を生じて弾性嵌合力が低下したとき、ダストカバーが取付具から外れてしまう恐れがある。
しかるに請求項1の組付構造では、取付具側の穴部とダストカバー側の突起とを係合させるようにしているため、更にはその穴部が取付具の下端よりも上側位置にあってそこに突起が入り込んで係合しており、ダストカバーが取付具から外れるためには、その突起が取付具における下端側の外周面を乗り越えなければならないため、突起がその穴部から外れることはなく、従って取付具へのダストカバーの組付状態を良好に保持することができる。
また穴部が取付具の下端よりも上側位置にあって、その下側部分において取付具が周方向に(穴部によって)分断されておらず、周方向に繋がった形状をなしているため、取付具における被嵌合部分の剛性を高剛性となすことができ、かかる被嵌合部とダストカバー側の嵌合固定部との嵌合による固定力を高強度となすことができる。
本発明では、ダストカバーの上記の突起よりも上側部分に、取付具における被嵌合部の外径よりも内径が大径をなし、ダストカバーを上端の開口を通じて取付具の周壁部に上向きに外挿する際、その外挿案内をなす円筒状のガイド部を備えておくことができる(請求項2)。
このガイド部は、取付具に対して弾性嵌合しないものであるため、かかるガイド部を容易に取付具の周壁部に嵌め合せることができる。
そして以後、このガイド部の案内作用によって、突起が取付具の下端側の外周面を乗り越えて穴部に到る位置まで、またダストカバー側の嵌合固定部が取付具側の周壁部の被嵌合部に嵌合するに到る位置まで、容易にダストカバーを取付具に対して上向きに外挿することができる。
次に請求項3は、上記取付具側の係合用の穴部を、ダストカバー側の突起を上方に移動案内する縦穴部と、周方向に延びる横穴部とを有する形状となし、且つその横穴部に、横方向先端に向って縦穴部から周方向に離れるにつれて下方に下がる形状の下がり形状部を設けたものである。
この請求項3では、ダストカバーを取付具に対して上向きに外挿する際に、ダストカバーの突起を先ず縦穴部の下端に係入させ、その後突起を縦穴部に沿って上向きに移動させた後、ダストカバーの取付具に対する相対回転により突起を横穴部に沿って移動させ、かかる横穴部に対して突起を上下方向に係合させることができる。
この場合、突起が穴部に係入するまでに取付具における下端側の外周面を乗り越える長さを可及的に短くすることができ、取付具に対するダストカバーの組付性を良好となすことができる。
一方で突起を横穴部に係入させることによって、突起を上下方向に拘束でき、取付具に対するダストカバーの上下方向のがたつきを防止することができる。
またこの横穴部は縦穴部の下端よりも上側位置にあるため、この横穴部に突起を係合させるようになすことで、ダストカバー側の嵌合固定部と、取付具側の被嵌合部との上下方向の嵌合長を長く取ることができ、取付具に対するダストカバーの固定強度を高強度となすことができる。
更にこの横穴部には下がり形状部が設けてあり、そこに突起を移動させて係合させることにより、突起が横穴部に沿って回転方向に移動するのを防止することができる。
組付後において、車両走行中にダストカバーに対して回転方向の入力は特に加わらないが、万一何等かの理由によってダストカバーに対し回転方向の入力が加わることがあっても、突起が縦穴部側に横穴部を周方向に移動するためにはその下がり形状部を乗り上げなければならない。
但し通常そのような大きな回転力がダストカバーに加わることはなく、従ってこの下がり形状部において突起を穴部に係合させることで、突起が縦穴部まで回転移動してしまうのを有効に防止することができる。
尚、縦穴部を取付具の下端に到るまで下方に延ばし、穴部を取付具の下端で開口し、その下端に連続した開放形状で形成しておくといったことも考えられる。
そのようになした場合、その開口を通じてダストカバー側の突起を容易に穴部に取付具の下端から上向きに挿入し、そしてダストカバーを回転させることによって突起を横穴部に入り込ませ、横穴部に係合させるようになすことができる。
しかしながらこの場合、万一何等かの理由によって横穴部に位置している突起が、ダストカバーの回転により縦穴部にまで到ると、容易に突起が縦穴部の開口を通じて穴部から外れてしまう。
しかるに本発明では、穴部が取付具の下端よりも上側位置で、その下端に非連続の独立した閉形状で設けられているため、そのような不都合を生じることはない。
この場合において上記係合用の穴部は、正面形状を逆L字状となしておくことができる。
次に請求項4は、ダストカバーの縦断面形状を、その下端から上端側に向けて肉厚が漸次厚くなる形状となし、上記の嵌合固定部をそれよりも下側部分に対して厚肉となしたものである。
このようになした場合、取付具に対して組付部となる嵌合固定部の剛性を効果的に高めることができ、そのことによって取付具へのダストカバーの固定構造をより高強度となすことができる。
加えてこの嵌合固定部よりも下側部分については、これを薄肉となすことによって、ダストカバー全体の重量を軽量化することができ、組付部にかかる負担を軽減することができる。
またこのようにすることで、インジェクション成形時において成形品としてのダストカバーの成形型からの脱型性を良好となすことができる。
ここで上記嵌合固定部は、上下方向に肉厚が均等で内周面及び外周面がダストカバーの軸線に沿ってストレート形状をなすように形成しておくことができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10はショックアブソーバで、12はシリンダ、14はシリンダ12から突き出したピストンロッドである。
ピストンロッド14は、取付金具(剛性の取付具)16にて車両のボデー18に対し、アッパーサポート20を介して弾性的に取付固定されている。
詳しくは、取付金具16における取付板部22と板状の上挟持金具24とにより、アッパーサポート20の下クッションゴム26,上クッションゴム28を挟み込み、それらをボデー18に対し弾性圧接させる状態にピストンロッド14がボデー18に弾性連結されている。
ピストンロッド14は、径方向外向きに突出した環状の鍔部30及び先端部の雄ねじ部32を有していて、そこに締付ナット34が螺合され、それら鍔部30と締付ナット34とで取付板部22と上挟持金具24とを上下に挟み込んでいる。
36は、ピストンロッド14の収縮時にシリンダ12に弾性当接して、ピストンロッド14の過度の収縮を規制するバウンドストッパで、全体として円筒形状をなしており、その上部の嵌込部38において、取付金具16の後述の保持部40に弾性的に嵌め込まれ、そこに保持されている。
15は、ピストンロッド14を外側から覆う樹脂製(ここではポリプロピレン樹脂製)の、全体が円筒状をなすダストカバーで、上端側の組付部17において取付金具16に組み付けられ、そこに保持されている。
取付金具16は、図2にも示しているように上向きにカップ状をなす上金具42と、下向きに逆カップ状をなす下金具44とから成っており、その上金具42にアッパーサポート20における下クッションゴム26の下部が嵌め込まれ保持されている。
上金具42は、円形の下底部46と、その外周端から上向きに立ち上がる円筒状の周壁部48と、周壁部48の上端から径方向外向きに張り出した環状のフランジ部50とを有する、全体として有底の円筒状をなしている。
一方下金具44は、円形の上底部52と、その外周端から立ち下がる円筒状の周壁部54とを有している。
これら上金具42と下金具44とは、互いに重ね合わされた下底部46と上底部52とにおいて、周方向の複数個所でスポット溶接されて一体化されている。
ここで下底部46と上底部52とは上記の取付板部22を構成し、また上金具42の周壁部48と下金具44の周壁部54とで取付金具16全体の周壁部を構成している。
尚、取付板部22にはその中心部にピストンロッド14の挿通孔55が設けられている。
下金具44の周壁部54は、上底部52に続いて下向きに逆テーパ状をなす第1保持部56と、この第1保持部56に続いてテーパ状に拡がった拡開部58と、その下端から下向きに直状に垂下した直筒状の第2保持部60とを有しており、そしてその第1保持部56に、上記のバウンドストッパ36の嵌込部38が上向きに弾性的に嵌め込まれ、そこに保持されている。
ここで直筒状の第2保持部60は、内径及び外径ともに同径で軸方向即ち上下方向に直状の形状をなしている。
またその下端外周部にはテーパ状のガイド部64が設けられている。
このガイド部64は、ダストカバー15を取付金具16に嵌め合せる際のガイドの働きをなすものである。
ここでガイド部64は円弧形状その他形状で湾曲する湾曲形状であっても良い。
下金具44における直筒状の第2保持部60には、周方向に90°ごと隔たった4個所において、ダストカバー15の取付けのために用いられる係合用の貫通の穴部62が設けられている。
これら4個所の穴部62は、それぞれその全体が周壁部54の下端よりも上側位置に且つ4個所の穴部62それぞれが同一高さ位置に設けられている。
本実施形態において、これら係合用の穴部62は、正面形状が全体として逆L字状をなしている。
詳しくは、この穴部62は、その下端が周壁部54の下端よりも上側に位置し、且つその下端から図中上向きに縦に延びる縦穴部66と、その縦穴部66の上端から周方向に延びる横穴部68とを有している。
その横穴部68には、先端に向って縦穴部66から周方向に離れるにつれ下向きに傾斜した形状の傾斜部(下がり形状部)70が設けられている。
ダストカバー15における後述の突起72は、最終組付位置においてこの横穴部68の周方向端で穴部62に係合せしめられる。
この実施形態では、周壁部54の横穴部68の周方向端よりも下側部分が、ダストカバー15の嵌合用の被嵌合部69を成している。
この実施形態において、上記樹脂製且つ全体が円筒状を成すダストカバー15は、樹脂のインジェクション成形品にて構成されており、図3に示しているように上端側の組付部17の内面に、取付金具16側の穴部62に対応した係合用の突起72が、穴部62に対応した周方向4個所、即ち周方向に90°ごと隔たった4個所において、径方向内方に突出する状態で設けられている。
ここで各突起72は、ダストカバー15のインジェクション成形の際に同時に成形されたものである。
各突起72は、正面形状が円形状をなしており、またそれぞれの内端面は、図3(C)において上下方向即ちダストカバー15の軸線と平行方向の向きの平坦面とされている。
また各突起72の外周面は、付根側に向って大径化するテーパ面とされている。
図3(C)に示しているように、これら4個所の突起72は、それぞれ穴部62に対応して同一の高さ位置に設けられている。
ダストカバー15は、これら突起72に続く直下の部分が、高さhに亘ってその内径d(ここではd=φ53.9mm)が取付金具16における被嵌合部69の外径d(図2(B))(ここではd=φ54.2mm。従って寸法差は0.3mm)よりも小径をなし、被嵌合部69に対して所定の締代を持って外嵌状態に弾性嵌合する嵌合固定部74とされている。
また一方、突起72よりも上側に位置し、ダストカバー15の上端まで到る部分が、被嵌合部69を含む直筒状の第2保持部60の外径dよりも内径d(図3)が大径をなすガイド部76とされている。
ここで嵌合固定部74は、その内周面が高さHに亘ってダストカバー15の軸線方向と平行方向に同径で延びる平坦面とされている。
またガイド部76から嵌合固定部74にかけての部分の内周面が、大径をなすガイド部76の内周面と小径をなす嵌合固定部74の内周面とを繋ぐテーパ形状の面とされている。
尚、取付金具16における被嵌合部69の外径寸法、及びダストカバー15における嵌合固定部74の内径寸法は、それぞれの製品の製造時に寸法のばらつき、誤差を生じる。
その寸法のばらつき,誤差によって被嵌合部69の外周面と嵌合固定部74との内周面との間に隙間が生じてしまうと、ダストカバー15を取付金具16に良好に固定できない。
そこでここでは、被嵌合部69の外径dが公差内で最小であり、また嵌合固定部74の内径dが公差内で最大である場合でも、それら被嵌合部69の外周面と嵌合固定部74の内周面との間に隙間が生じないように、それぞれの寸法及び公差が設定してある。
一方ガイド部76については、その内径d(ここではd=φ54.5mm)が被嵌合部69を含む第2保持部60の外径dよりも小さくなってしまうと、ダストカバー15を取付金具16に対して良好に嵌め合せ、取り付けることができなくなるため、詳しくはガイド部76が本来のガイド作用を発揮することができなくなるため、ここでは第2保持部60の外径dが公差内で最大であり、またガイド部76の内径dが公差内で最小である場合においても、ガイド部76の内径dが第2保持部60の外径dよりも小とならないように、即ちそれらの間の隙間が最小でもゼロとなるようにそれぞれの寸法が設定してある。
尚突起72の突出高さ、即ちその肉厚はここでは1mmである。
次に本実施形態におけるダストカバー15の、取付金具16への組付けの手順を以下に説明する。
この実施形態では、ダストカバー15をその上端の開口を通じて取付金具16の第2保持部60に上向きに外挿し、その上端側の組付部17を取付金具16に対して組み付ける。
このとき、図5(I)及び図6(I)に示しているように、ダストカバー15における上記のガイド部76のガイド作用、更に取付金具16における下端外周部のガイド部64のガイド作用によって、ダストカバー15を円滑にその上端の開口を通じて取付金具16における周壁部54の第2保持部60に嵌め合せ、且つこれを上向きに押し上げることができる。
その際、ダストカバー15のガイド部76が周壁部54の第2保持部60に嵌り合うことによって、取付金具16とダストカバー15とが径方向に位置決めされ、取付金具16の径方向の中心と、ダストカバー15の径方向の中心とが良好に心合せされる。即ち、取付金具16に対するダストカバー15の径方向の位置合せが良好に行われる。
ダストカバー15の上端を取付金具16の第2保持部60に嵌め合せたときに、取付金具16の中心位置とダストカバー15の中心位置とが大きくずれていると、ダストカバー15の周方向4個所に設けてある突起72の何れかが取付金具16の周壁部54に対し大きく掛かったり(掛かり代が大きくなったり)、また他の突起72が少なく掛かったりして、その後各突起72が取付金具16の下端外周面に乗り上げる際にそれが大きな抵抗となり、また各突起72ごとに抵抗が異なってアンバランスとなる。
しかるにこの実施形態では、ダストカバー15に設けたガイド部76のガイド作用、詳しくは心合せ作用によって、各突起72がほぼ均等な寸法、掛かり代で取付金具16の下端に掛かった状態となり、その後ダストカバー15を上向きに押し上げたときに、各突起72ごとに均等な力の抵抗力が発生し、従って各突起72をバランス良く取付金具16の下端部の外周面に乗り上げさせることができる。
更にまた、このガイド部76の作用によって、ダストカバー15が取付金具16に対して傾いた状態で嵌め合さってしまうのを防ぐことができる。
図5(II)及び図6(II)は、各突起72が取付金具16の下端外周面に乗り上った状態を表しており、この状態でダストカバー15を取付金具16に対して更に上向きに押し上げると、突起72が穴部62における縦穴部66の下端に到ったところで、各突起72が一斉に対応する複数の縦穴部の下端に嵌り込む。
図5(III)及び図6(III)はこのときの状態を表している。
本実施形態では、ここから更にダストカバー15を上向きに押し上げ、各突起72を縦穴部66内部を上向きに移動させる。
そして突起72が縦穴部66の上端に到ったところで、ダストカバー15を取付金具16に対して相対回転させ、突起72を今度は穴部62における横穴部68内に入り込ませ、最終的に横穴部68の周方向端の位置まで突起72を回転移動させる。
図4及び図5(IV)はこのときの状態を表している。
この状態で、突起72は横穴部68によって上下方向に拘束され、従ってダストカバー15は上下方向にずれ防止,がたつき防止される。
この横穴部68には、上記したように傾斜部70が設けられており、突起72は最終的にこの傾斜部70の最も下がった位置で横穴部68に係合した状態となる。
従って組付後においてダストカバー15に対し万一回転方向の力が働いたとしても、このとき突起72は傾斜部70を上向きに乗り上げなければならないため、換言すればそのような大きな回転力はダストカバー15には働かないため、結果として突起72は、横穴部68において傾斜部70の作用で左右の回転方向にも拘束された状態となり、従って組付後において突起72が縦穴部62まで移動してしまうといったことはない。
このように突起72が横穴部68の先端に係合した状態の下で、ダストカバー15における突起72の直下の嵌合固定部74が、取付金具16における被嵌合部69の外周面に所定の締代で外嵌状態に弾性嵌合した状態となる。
即ち嵌合固定部74が所定の締付力で被嵌合部69の外周面を弾性的に締め付ける状態に、被嵌合部69に嵌合固定される。
尚、図3に示しているようにダストカバー15は、上記嵌合固定部74よりも下側部分が、下端に向って漸次薄肉化している。
詳しくは、ダストカバー15は嵌合固定部74よりも下側部分の内径が下端に向って漸次拡径するテーパ形状とされている。
つまりダストカバー15は、嵌合固定部74の肉厚が、それよりも下側部分に対し厚肉をなしており、従って嵌合固定部74は、他の下側部分に対して剛性が大で、そのことにより嵌合固定部74と取付金具16における被嵌合部69との嵌合による固定力が高強度となる。
以上のように本実施形態によれば、インジェクション成形したダストカバー15を、上端の開口を通じて取付金具16の周壁部54に上向きに嵌め合せるだけで、簡単にダストカバー15を取付金具16に組み付けることができる。
そして組付後においては、取付金具16の穴部62とダストカバー15の突起72との係合力により、また取付金具16の被嵌合部69とダストカバー15の嵌合固定部74との弾性嵌合力に基づいて、ダストカバー15を取付金具16に対し強固に固定状態となすことができる。
本実施形態では、ダストカバー15をインジェクション成形にて簡単に且つ安価に、しかも生産性高く製造することができる。
またダストカバー15をインジェクション成形するに際し、内周側の係合用の突起72を同時に容易且つ厚肉に一体成形することができる。
本実施形態では、取付金具16へのダストカバー15の固定を、取付金具16側の穴部62と、ダストカバー15側の突起72との係合、及び取付金具16の被嵌合部69とダストカバー15の弾性嵌合部74との弾性嵌合力にて行うようになしている。
例えば取付金具16へのダストカバー15の固定を、それら被嵌合部69と嵌合固定部74との弾性嵌合力だけで行うようになした場合、樹脂製のダストカバー15における嵌合固定部74が経時的にへたりや応力緩和等を生じて弾性嵌合力が低下したとき、ダストカバー15が取付金具16から外れてしまう恐れがある。
しかるに本実施形態の取付構造では、取付金具16側の穴部62とダストカバー15側の突起72とを係合させるようにしているため、更にはその穴部62が取付金具16の下端よりも上側位置にあってそこに突起72が入り込んで係合しており、ダストカバー15が取付金具16から外れるためには、その突起72が取付金具16における下端側の外周面を乗り越えなければならないため、突起72がその穴部62から外れることはなく、従って取付金具16へのダストカバー15の組付状態を良好に保持することができる。
また穴部62が取付金具16の下端よりも上側位置にあって、その下側部分において取付金具16が周方向に(穴部62によって)分断されておらず、周方向に繋がった形状をなしているため、取付金具16における被嵌合部69の剛性を高剛性となすことができ、かかる被嵌合部69とダストカバー15側の嵌合固定部74との嵌合による固定力を高強度となすことができる。
また本実施形態では、ダストカバー15の上記の突起72よりも上側部分を、取付金具16における被嵌合部69の外径よりも内径が大径をなし、ダストカバー15を上端の開口を通じて取付金具16の周壁部54に上向きに外挿する際、その外挿案内をなす円筒状のガイド部76となしてあり、そしてこのガイド部76は、取付金具16に対して弾性嵌合しないものであるため、かかるガイド部76を容易に取付金具16の周壁部54に嵌め合せることができる。
そして以後、このガイド部76の案内作用によって、突起72が取付金具16の下端側の外周面を乗り越えて穴部62に到る位置まで、またダストカバー15側の嵌合固定部74が取付金具16側の周壁部54の被嵌合部69に嵌合するに到る位置まで、容易にダストカバー15を取付具に対して上向きに外挿することができる。
更に取付金具16側の係合用の穴部62は、ダストカバー15側の突起72を上方に移動案内する縦穴部66と、周方向に延びる横穴部68とを有する形状となしてあり、且つその横穴部68には、横方向先端に向って縦穴部66から周方向に離れるにつれて下方に下がる形状の傾斜部70が設けてあるため、ダストカバー15を取付金具16に対して上向きに外挿する際に、ダストカバー15の突起72を先ず縦穴部66の下端に係入させ、その後突起72を縦穴部66に沿って上向きに移動させた後、ダストカバー15の取付金具16に対する相対回転により突起72を横穴部68に沿って移動させ、かかる横穴部68に対して突起72を上下方向に係合させることができる。
このようにすることで、突起72が穴部62に係入するまでに取付金具16における下端側の外周面を乗り越える長さを可及的に短くすることができ、取付金具16に対するダストカバー15の組付性を良好となすことができる。
一方で突起72を横穴部68に係入させることによって、突起72を上下方向に拘束でき、取付金具16に対するダストカバー15の上下方向のがたつきを防止することができる。
またこの横穴部68は縦穴部66の下端よりも上側位置にあるため、この横穴部68に突起72を係合させるようになすことで、ダストカバー15側の嵌合固定部74と、取付金具16側の被嵌合部69との上下方向の嵌合長を長く取ることができ、取付金具16に対するダストカバー15の固定強度を高強度となすことができる。
更にこの横穴部68には傾斜部70が設けてあり、そこに突起72を移動させて係合させることにより、突起72が横穴部68に沿って回転方向に移動するのを防止することができる。
尚、縦穴部66を取付金具16の下端に到るまで下方に延ばし、穴部62を取付金具16の下端で開口し、その下端に連続した開放形状で形成しておくと、その開口を通じてダストカバー15側の突起72を容易に穴部62に、取付金具16の下端から上向きに挿入し、そしてダストカバー15を回転させることによって突起72を横穴部68に入り込ませ、横穴部68に係合させることができる。
但しこの場合、万一何等かの力の作用によって横穴部68に位置している突起72が、ダストカバー15の回転により縦穴部66にまで到ると、容易に突起72が縦穴部66の開口を通じて穴部62から外れてしまう。
しかるに本実施形態では、穴部62が取付金具16の下端よりも上側位置で、その下端に非連続の独立した閉形状で設けられているため、そのような不都合を生じることはない。
本実施形態では、ダストカバー15の縦断面形状を、その下端から上端側に向けて肉厚が漸次厚くなる形状となし、上記の嵌合固定部74を、それよりも下側部分に対して厚肉となしてある。
このことによって、取付金具16に対して組付部分となる嵌合固定部74の剛性を効果的に高めることができ、そのことによって取付金具16へのダストカバー15の固定構造をより高強度となすことができる。
加えてこの嵌合固定部74よりも下側部分については、これを薄肉となすことによって、ダストカバー15全体の重量を軽量化することができ、組付部17にかかる負担を軽減することができる。
またこのようにすることで、インジェクション成形時において成形品としてのダストカバー15の成形型からの脱型性を良好となすことができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は取付金具16側の穴部62及びダストカバー15側の突起72を周方向に等間隔で3個所に設けたり、或いは5個所以上に設けたりすることも可能であるし、また本発明は図7に示すような1枚の金具を曲げ加工して取付金具16を構成したものに対しても適用可能である。
更に上記穴部62の形状はあくまで一例であって、本発明においては穴部62の形状を他の様々な形状となすことが可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態のダストカバー組付構造を周辺部とともに示した図である。 同実施形態における取付金具を示した図である。 同実施形態におけるダストカバーを示した図である。 同実施形態のダストカバーの取付金具への組付構造の要部を示した図である。 同実施形態の組付構造における組付けの手段を示した図である。 図5の要部を示した断面図である。 従来のダストカバー組付構造を示した図である。 図7とは別の取付金具を用いたダストカバー組付構造を示した図である。
符号の説明
10 ショックアブソーバ
14 ピストンロッド
15 ダストカバー
16 取付金具(剛性の取付具)
18 車両のボデー
26 下クッションゴム
28 上クッションゴム
48,54 周壁部
62 穴部
64,76 ガイド部
66 縦穴部
68 横穴部
69 被嵌合部
70 傾斜部(下がり形状部)
72 突起
74 嵌合固定部

Claims (4)

  1. 車両のサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドをクッションゴムを介して車両のボデーに取付固定する剛性の取付具の円筒状の周壁部に対して、該ピストンロッドを外側から覆う、少なくとも上端側が円筒状をなす樹脂製の筒状のダストカバーを該上端側で外嵌状態に組み付けるダストカバー組付構造であって
    前記取付具の前記周壁部には、下端よりも上側位置に係合用の穴部を該下端とは非連続をなす独立した閉形状で周方向の3個所以上の複数個所に設ける一方、
    前記ダストカバーを樹脂のインジェクション成形品にて構成するとともに、該インジェクション成形にて上端側の内周面に径方向内方に突出した係合用の突起を、前記穴部に対応した周方向の複数個所に一体成形し、更に該ダストカバーには、該突起の下側部分に、前記取付具における前記周壁部の下端側の被嵌合部の外径よりも内径が小径をなし、該被嵌合部に対して所定の締代で外嵌状態に弾性嵌合する嵌合固定部を備えておき、
    前記ダストカバーを上端の開口を通じて前記取付具の周壁部に上向きに外挿して、前記係合用の突起を該取付具における前記周壁部の前記穴部よりも下側の外周面を乗り越えて該穴部に係入させるとともに、前記嵌合固定部を前記被嵌合部に外嵌状態に弾性嵌合させ、その弾性嵌合力と前記穴部と突起との係合作用にて前記ダストカバーを前記取付具に組み付ける構造となしてあることを特徴とするダストカバー組付構造。
  2. 請求項1において、前記ダストカバーには、前記突起よりも上側部分に、前記被嵌合部の外径よりも内径が大径をなし、該ダストカバーを前記開口を通じて前記取付具の周壁部に上向きに外挿する際に外挿案内する円筒状のガイド部が備えてあることを特徴とするダストカバー組付構造。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記係合用の穴部は、前記取付具の前記周壁部下端よりも上側位置から上方に縦に延び、前記突起を上方に移動案内する縦穴部と、該縦穴部の下端よりも上側位置で周方向に延び、該突起を組付位置において係合させる横穴部とを有する形状となしてあり、且つ該横穴部には、横方向先端に向って前記縦穴部から周方向に離れるにつれ下方に下がる形状の下がり形状部が設けてあることを特徴とするダストカバー組付構造。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記ダストカバーは、縦断面形状が下端から上端側に向けて肉厚が漸次厚くなる形状となしてあり、前記嵌合固定部は、該嵌合固定部よりも下側部分に対して厚肉となしてあることを特徴とするダストカバー組付構造。
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