JP2010076921A - 無線タグ通信装置及び物品管理システム - Google Patents

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    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/0008General problems related to the reading of electronic memory record carriers, independent of its reading method, e.g. power transfer

Abstract

【課題】操作者による円滑な棚卸し作業を確保し、利便性を向上する。
【解決手段】リーダ100は、装置アンテナを用いた無線通信により、物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報を取得し、その取得したタグ識別情報をメモリに記憶し、物品を収納した複数の部屋R1〜R6に関し各部屋Rの領域識別情報と対応する物品の数とを互いに関連づけてデータベース300より取得し、メモリの残余記憶容量に基づき新たにタグ識別情報を記憶可能な物品用無線タグ回路素子の数を算出し、上記取得した物品の数と上記算出した物品用無線タグ回路素子の数とを比較し対応する物品の数が物品用無線タグ回路素子の数以下である部屋Rを棚卸可能領域として決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部と情報の無線通信が可能な無線タグに対し情報の読み取りを行う無線タグ通信装置及びこれを用いた物品管理システムに関する。
無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側より無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書き込み)が可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用化されつつある。
一方、例えば、販売・流通等の業種においては、物品や原材料の在庫を調査し数量を確かめる棚卸しが定期的に行われる。棚卸し対象となる物品に無線タグを設け、無線タグから情報を読み取って棚卸しを行うことも既に提唱されている。例えば、書籍の棚卸システムに適用した従来技術としては、特許文献1に記載のものがある。この従来技術では、複数の書籍にそれぞれ設けられた無線タグから無線通信を介し読み取った情報と、実際の書籍の数量とを比較し、それらに食い違いが生じるか否かにより、全ての書籍に無線タグが添付されているかどうか(言い換えれば無線タグが添付されていない書籍が存在するかどうか)を効率的にチェックすることを可能としている。
一方、記録媒体におけるメモリ容量の表示に関する従来技術として、例えば特許文献2記載のものがある。この従来技術によるメモリカードには、本体と、電子ペーパーとジョグダイヤルとが備えられている。電子ペーパーにはメモリに記憶されたファイルのインデックス情報が表示されるほか、ジョグダイヤルを操作することで、メモリの空き容量が表示されるようになっている。
特許第4035972号公報 特開2007−140677号公報
ここで、棚卸し作業は、一般に、膨大な数の物品がチェック対象となる。各物品に設けた無線タグ回路素子それぞれからタグ識別情報などを読み取って物品の存在を確認するためには、無線タグ通信装置に備えられた記憶手段(メモリ等)において、当該物品数に比例した膨大なデータ量を蓄積できる記憶容量が必要となる。
メモリの記憶容量が、棚卸しようとする物品収納箇所の物品数に応じたタグ識別情報を記憶するのに不足である場合には、棚卸し作業の途中でメモリへの記憶が不可能となり、棚卸し作業が中断するおそれがある。このような棚卸し作業の中断を回避するためには、無線タグ通信装置において使用可能なメモリの記憶容量が、これから行おうとする棚卸し作業で消費する記憶容量に見合ったものであるか(大きいか)どうかを比較し、中断することなく棚卸しが実行可能であるかを見極める必要がある。そして、使用可能な記憶容量が当該物品収納箇所の物品数に対して足りない場合には、当該物品収納箇所の棚卸し作業は行わない(後回しにする)等の方策をとらなければならない。
棚卸し作業に関する上記特許文献1記載の従来技術では、読み取った情報と、実際の物品の数量とを比較するに過ぎず、上記のようなメモリの記憶容量に関する比較は行っていなかった。また上記特許文献2記載の従来技術では、メモリの空き容量の大きさを単に表示するに過ぎず、上述したような、使用可能な記憶容量と棚卸し作業で消費する記憶容量とを比較することについては配慮されていなかった。
以上のように、従来技術においては、棚卸し作業の中断を回避して操作者の円滑な棚卸し作業を確保する点については、特に配慮されていなかった。
本発明の目的は、操作者による円滑な棚卸し作業を確保し、利便性を向上できる無線タグ通信装置及び物品管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、棚卸し対象の物品に設けられ、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信可能なタグアンテナとを備えた物品用無線タグ回路素子に対し、無線通信を行うための装置アンテナと、前記装置アンテナを用いた無線通信により、前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報を取得するためのタグ識別情報取得手段と、前記タグ識別情報取得手段で前記タグ識別情報が取得されたとき、その取得された前記タグ識別情報を記憶するための記憶手段と、前記物品を収納した複数の収納領域に関し、各収納領域の領域識別情報と、対応する前記物品の物品数とを、互いに関連づけてデータベースより取得する物品数情報取得手段と、前記記憶手段の残余記憶容量に基づき、新たに前記タグ識別情報を記憶可能な前記物品用無線タグ回路素子の数を算出する算出手段と、
前記物品数情報取得手段で取得した前記物品数と、前記算出手段で算出した前記物品用無線タグ回路素子の数とを比較し、対応する前記物品数が前記物品用無線タグ回路素子の数以下である前記収納領域を棚卸可能領域として決定する決定手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明においては、棚卸し対象の複数の物品が、複数の収納領域に格納されている。操作者が棚卸しを実行する際には、装置アンテナによって無線通信が行われ、各物品に設けられた物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報がタグ識別情報取得手段によって取得され、取得されたタグ識別情報が記憶手段に順次記憶され蓄積される。このような物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報の取得及び記憶により、当該収納領域における対応する物品の存在が確認され、当該物品についての棚卸しが完了する。
棚卸し作業は、上記のようにして記憶手段へタグ識別情報を蓄積することにより実行されるため、棚卸ししようとする物品の数が多いほど、記憶手段において必要となる記憶容量が多くなる。そして、記憶手段の記憶容量が、棚卸ししようとする物品数と同数のタグ識別情報を記憶するのに不足である場合には、棚卸し作業の途中で記憶手段への記憶が不可能となり、棚卸し作業が中断する可能性もある。
本願第1発明においては、各収納領域の識別情報(領域名称や領域番号等)と、各収納領域における物品数とが、互いに関連づけられてデータベースに格納されている。そして、棚卸し実行の際には、物品数情報取得手段が、上記の各収納領域の識別情報と対応する物品数とをデータベースより取得する一方、算出手段が、記憶手段で新たにタグ識別情報を記憶可能な物品用無線タグ回路素子の数を算出する。そして、決定手段が、上記収納された物品数と上記記憶可能な物品用無線タグ回路素子の数とを比較し、(物品数)≦(物品用無線タグ回路素子の数)となる収納領域だけを、棚卸可能領域として決定する。
これにより、上記のような記憶容量不足による棚卸し作業の不都合の発生を防止することができる。また、棚卸可能領域となった各収納領域の名称や、残余記憶容量に対応した記憶可能な物品用無線タグ回路素子の数等を、操作者に対し表示することも可能となる。以上の結果、操作者による円滑な棚卸し作業を確保することができ、利便性が向上する。
第2発明は、上記第1発明において、前記決定手段による、対応する前記物品数が前記物品用無線タグ回路素子の数以下である前記収納領域を棚卸可能領域として決定した結果に基づき、対応する前記収納領域の前記領域識別情報を表示する表示手段を有することを特徴とする。
これにより、記憶容量不足を招くことなく円滑に棚卸し作業を実行できる各収納領域の名称等を、操作者に対し視覚的に報知して確実に認識させることができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記表示手段は、前記物品数情報取得手段で取得された前記物品数を、対応する前記領域識別情報と併せて表示すると共に、前記算出手段で算出された、新たに前記タグ識別情報を記憶可能な前記物品用無線タグ回路素子の数を、併せて表示することを特徴とする。
物品数情報取得手段で取得された物品数を表示することにより、操作者は、各収納領域に対し棚卸し作業を実行したときに消費する記憶容量を、操作者が感覚的に認識することができる。また、複数の収納領域について物品数の大小の比較を行い、これに応じて棚卸し作業の順序を適宜決定することも可能となる。また、新たにタグ識別情報を記憶可能な物品用無線タグ回路素子の数を表示することにより、操作者に対し、何個の無線タグ回路素子のタグ識別情報を記憶可能であるかを視覚的に報知し、これによって、概ね何個の物品について棚卸し作業を実行できるのかを確実に認識させることができる。これらの結果、さらに利便性を向上することができる。
第4発明は、上記第2又は第3発明において、前記決定手段が複数の前記収納領域を前記棚卸可能領域として決定し、前記表示手段が当該決定された複数の収納領域の前記領域識別情報を表示したとき、棚卸し作業を開始する1つの前記収納領域を操作者が選択操作するための操作手段を有し、前記タグ識別情報取得手段は、前記操作手段で選択された前記1つの収納領域に存在する前記物品に係わる前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報を取得することを特徴とする。
これにより、棚卸し作業を実行可能であるとして提示された複数の収納領域のうち、操作者の意図する収納領域を選択することができる。また、操作者の操作によって選択した収納領域にある物品の物品用無線タグ回路素子からタグ識別情報を取得し、当該収納領域における棚卸し作業を完了することができる。
第5発明は、上記第4発明において、前記記憶手段は、前記操作手段での選択操作の後前記タグ識別情報取得手段で取得した前記タグ識別情報を記憶し、前記算出手段は、前記タグ識別情報取得手段で取得した前記物品用無線タグ回路素子の前記タグ識別情報の記憶により減少する前記記憶手段の前記残余記憶容量に基づき、新たに前記タグ識別情報を記憶可能な前記物品用無線タグ回路素子の数を算出することを特徴とする。
棚卸し作業が開始されると記憶手段へ順次タグ識別情報が蓄積されて記憶容量を消費するため、残余の記憶容量は少なくなっていく。本願第5発明においては、算出手段は、上記残余記憶容量が減っていくのに対応して、新たにタグ識別情報を記憶可能な物品用無線タグ回路素子の数を算出する。このように、棚卸し作業を開始した後において、上記記憶容量の減少に対応して変更した形で、(棚卸し作業の開始前に実行したのと同様の)上記決定手段の決定や表示手段による表示を行うことが可能となる。
第6発明は、上記第5発明において、前記決定手段は、前記操作手段での選択操作の前に前記物品数情報取得手段で取得した前記物品数と、前記タグ識別情報取得手段での情報取得後に前記算出手段で算出した前記物品用無線タグ回路素子の数との比較により、前記決定を行い、前記表示手段は、前記決定手段の決定結果に基づき、前記領域識別情報、前記物品数、及び前記物品用無線タグ回路素子の数の少なくとも1つを更新して表示することを特徴とする。
これにより、棚卸し作業を開始した後において、上記記憶容量の減少に対応して変更した形で決定手段の決定を行い、さらにこれに対応して表示手段による更新表示を行うことができる。この結果、その時点で実行している棚卸し作業が終了したとき、さらに続いて棚卸し作業を実行可能な各収納領域の名称や、記憶可能な物品用無線タグ回路素子の数等を操作者に対し表示し、迅速かつ容易に次の棚卸し作業に着手することができる。
第7発明は、上記第2乃至第6発明のいずれかにおいて、前記決定手段が複数の収納領域を前記棚卸可能領域と決定した場合に、当該収納領域の前記領域識別情報を、前記表示手段において所定の優先順序に沿った態様で配列し表示するための所定の処理を行う表示処理手段を有することを特徴とする。
これにより、棚卸し作業を実行可能であるとして提示された複数の収納領域を、操作者のニーズ、使いやすさ、特定の優先順位の付与、等を反映した順序に並べ替えた形で表示することができ、さらに利便性を向上することができる。
第8発明は、上記第7発明において、前記表示処理手段は、前記棚卸可能領域と決定された前記複数の収納領域のうち、対応する前記物品数が多い順に前記表示手段で配列して表示するように、前記処理を行うことを特徴とする。
これにより、棚卸し作業を実行可能である複数の収納領域のうち、より多くの記憶容量を有効に使える収納領域に対し、無駄のない棚卸し作業を行うことができる。
第9発明は、上記第7発明において、前記表示処理手段は、前記棚卸可能領域と決定された前記複数の収納領域のうち、基準とする位置から距離が近い順に前記表示手段で配列して表示するように、前記処理を行うことを特徴とする。
これにより、棚卸し作業を実行可能である複数の収納領域のうち、距離が近く移動のための労力負担がより少ない収納領域に対し、効率よく棚卸し作業を行うことができる。
第10発明は、上記第7発明において、前記表示処理手段は、前記棚卸可能領域と決定された前記複数の収納領域のうち、予め付与された優先度指標が高い順に前記表示手段で配列して表示するように、前記処理を行うことを特徴とする。
これにより、棚卸し作業を実行可能である複数の収納領域のうち、操作者が予め設定した優先度がより高い収納領域に対し、効率よく棚卸し作業を行うことができる。
第11発明は、上記第7発明において、前記表示処理手段は、前記棚卸可能領域と決定された前記複数の収納領域のうち、前回棚卸し実行日時が古い順に前記表示手段で配列して表示するように、前記処理を行うことを特徴とする。
これにより、棚卸し作業を実行可能である複数の収納領域のうち、前回の棚卸し実行のときから、より長い期間が経過したものに対し、確実に棚卸し作業を行うことができる。
上記目的を達成するために、第12発明は、棚卸し対象の物品を収納した複数の収納領域それぞれの領域識別情報と、対応する前記物品の物品数とを、互いに関連づけて格納したデータベースを備えた管理装置と、前記物品に設けられ、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信可能なタグアンテナとを備えた物品用無線タグ回路素子に対し無線通信を行うと共に、前記管理装置と情報送受信可能に構成された無線タグ通信装置とを有する物品管理システムであって、前記無線タグ通信装置は、前記無線通信を行うための装置アンテナと、前記装置アンテナを用いた無線通信により、前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報を取得するためのタグ識別情報取得手段と、前記タグ識別情報取得手段で前記タグ識別情報が取得されたとき、その取得された前記タグ識別情報を記憶するための記憶手段と、前記データベースより、各収納領域の領域識別情報と対応する前記物品数とを互いに関連づけて取得する物品数情報取得手段と、前記記憶手段の残余記憶容量に基づき、新たに前記タグ識別情報を記憶可能な前記物品用無線タグ回路素子の数を算出する算出手段と、前記物品数情報取得手段で取得した前記物品数と、前記算出手段で算出した前記物品用無線タグ回路素子の数とを比較し、対応する前記物品数が前記物品用無線タグ回路素子の数以下である前記収納領域を棚卸可能領域として決定する決定手段と、前記タグ識別情報取得手段で取得され前記記憶手段に記憶された、複数の前記物品に係わる前記タグ識別情報を、前記管理装置へ出力するタグ識別情報出力手段とを備えることを特徴とする。
本願第12発明においては、棚卸し対象の複数の物品が、複数の収納領域に格納されている。操作者が棚卸しを実行する際には、無線タグ通信装置の装置アンテナによって無線通信が行われ、各物品に設けられた物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報がタグ識別情報取得手段によって取得され、取得されたタグ識別情報が記憶手段に順次記憶され蓄積され、最終的にタグ識別情報はタグ識別情報出力手段によって管理装置へと出力される。このような物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報の取得及び記憶により、当該収納領域における対応する物品の存在が確認され、最後に管理装置へその旨を出力することで、当該物品についての棚卸しが完了する。
棚卸し作業は、上記のようにして無線タグ通信装置の記憶手段へタグ識別情報を蓄積することにより実行されるため、棚卸ししようとする物品の数が多いほど、記憶手段において必要となる記憶容量が多くなる。そして、記憶手段の記憶容量が、棚卸ししようとする物品数と同数のタグ識別情報を記憶するのに不足である場合には、棚卸し作業の途中で記憶手段への記憶が不可能となり、棚卸し作業が中断する可能性もある。
本願第12発明の物品管理システムにおいては、各収納領域の識別情報(領域名称や領域番号等)と、各収納領域における物品数とが、互いに関連づけられて管理装置のデータベースに格納されている。そして、棚卸し実行の際には、無線タグ通信装置の物品数情報取得手段が、上記の各収納領域の識別情報と対応する物品数とを管理装置のデータベースより取得する一方、無線タグ通信装置の算出手段が、記憶手段で新たにタグ識別情報を記憶可能な物品用無線タグ回路素子の数を算出する。そして、決定手段が、上記収納された物品数と上記記憶可能な物品用無線タグ回路素子の数とを比較し、(物品数)≦(物品用無線タグ回路素子の数)となる収納領域だけを、棚卸可能領域として決定し、表示手段が対応する表示を行う。
これにより、上記のような記憶容量不足による棚卸し作業の不都合の発生を防止することができる。また、残余記憶容量に対応した記憶可能な物品用無線タグ回路素子の数等を、操作者に対し表示することも可能となる。以上の結果、操作者による円滑な棚卸し作業を確保することができ、利便性が向上する。
本発明によれば、操作者による円滑な棚卸し作業を確保し、利便性を向上することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の物品管理システムの概念的説明図である。
図1において、本実施形態の物品管理システム1は、データベース300を備えたサーバ(管理装置)301と、サーバ301と情報送受信可能に構成されたリーダ100(無線タグ通信装置)とから構成されている。リーダ100は、例えばクレードル200に装着することでネットワークNWを介しデータベース300との情報送受信が可能となっている(無線LAN等によりデータベース300とネットワーク接続される等でもよい)。データベース300には、物品Bを収納した複数の部屋R1〜R6(収納領域)それぞれの名称(領域識別情報)と、対応する物品Bの物品数とが、互いに関連づけて格納されている(詳細は後述)。
そして、本実施形態では、操作者Mが、部屋R1〜R6(以下適宜、総称して単に「部屋R」という)において、リーダ100を使用し、各収納棚Sの棚卸し作業を行う。
図2は、部屋Rにおいて操作者が棚卸し作業を行っている状態を表す斜視図である。
図2において、本実施形態では、各部屋Rは、複数の収納棚Sを有している。各収納棚S内には複数の物品Bが保管されており、それら各物品Bはそれぞれ物品タグTbが貼付されている。物品タグTbは、タグアンテナ151とIC回路部150とを備える物品用無線タグ回路素子To(後述の図6参照)をそれぞれ有しており、この物品用無線タグ回路素子Toが特に図示しない基材に設けられることで上記物品Bに貼付可能となっている。そして、操作者Mは、リーダ100を使用し、収納棚Sに保管されている物品Bに設けられた物品用無線タグ回路素子Toに対し無線通信で情報読み取りを行うことで、各収納棚Sの棚卸し作業を行う。
図3(a)に、リーダ100の全体構造を示す。
図3(a)において、リーダ100は、この例では、上記物品用無線タグ回路素子Toに対し無線通信を介して情報の書き込み又は読み取りを行う携帯型(いわゆるハンディタイプ)に構成されている。リーダ100は、無線通信を行うための装置アンテナ111(後述の図4参照)を備えたアンテナ部110と、このアンテナ部110の下部に設けられた本体部120を有している。本体部120は、図中における当該本体部120の上方側に配置され、各種情報の表示を行う表示部(表示手段)121と、この表示部121の図中における下方側に配置され、各種操作入力を行う操作部(操作手段)122とを有している。なお、このリーダ100は、前述したように、データベース300との情報送受信を行うために、図3(b)に示すようにクレードル200へ装着可能となっている(その際併せて充電も可能となっている。後述)。
図4(a)に、リーダ100の機能的構成を示す。なお、上記クレードル200へ装着した状態を併せて図4(b)に示す。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
図4(a)及び図4(b)において、リーダ100は、上記表示部121及び操作部122と、通信対象である上記物品用無線タグ回路素子Toとの間で無線通信により信号の授受を行う上記装置アンテナ111と、この装置アンテナ111を介し上記物品用無線タグ回路素子ToのIC回路部150へ無線通信によりアクセスすると共に、その物品用無線タグ回路素子Toから読み出された信号を処理する高周波回路131と、上記高周波回路131を含むリーダ100全体の制御を行う制御回路133と、各物品用無線タグ回路素子ToのタグID(タグ識別情報)を記憶するためのメモリ134(記憶手段。例えばRAMやハードディスク等)と、使用時に上記制御回路133(及び上記表示部121等)に電力を供給する充電池136と、クレードル200への装着時に上記クレードル200のコネクタ201と接続されるコネクタ141とを有する。
なお、図4(b)に示すように、リーダ100をクレードル200に装着すると、リーダ100のコネクタ141とクレードル200のコネクタ201とが接続され、上記制御回路133がサーバ301のデータベース300とネットワークNWを介して接続される。これにより、制御回路133はデータベース300に記憶された、棚卸し対象の物品Bを収納した複数の部屋Rそれぞれに関し、各部屋Rの名称と、対応する物品Bの物品数とを、互いに関連づけて取得することができる。
また、図4(b)に示すように、上記クレードル200への装着時には、外部電源350の電力がコネクタ201,141を介してリーダ100に供給される。これにより、外部電源350の電力が制御回路133(及び表示部121等)に供給されると共に、リーダ100の非駆動時には外部電源350の電力が充電池136に供給されて充電される。一方、図4(a)に示すように、リーダ100がクレードル200から取外されると、上記充電池136から制御回路133(及び表示部121等)に電力が供給される。
図5に、上記高周波回路131の詳細構成を示す。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
この図5において、高周波回路131は、上記装置アンテナ111を介し上記物品用無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報へアクセスするものであり、またリーダ100の制御回路133は物品用無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み出された信号を処理して情報を読み出すと共に無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスするための各種コマンドを生成するものである。
高周波回路131は、装置アンテナ111を介し物品用無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部142と、装置アンテナ111により受信された物品用無線タグ回路素子Toからの応答波を入力する受信部143と、送受分離器144とから構成される。
送信部142は、物品用無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスするための質問波を生成するブロックである。すなわち、送信部142は、周波数の基準信号を出力する水晶振動子145Aと、制御回路133の制御により水晶振動子145Aの出力を分周/逓倍して所定周波数の搬送波を発生させるPLL(Phase Locked Loop)145B及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)145Cと、上記制御回路133から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例では制御回路133からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路146(但し振幅変調の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路146により変調された変調波を増幅(この例では制御回路133からの「TX_PWR」信号によって増幅率が決定される増幅)して所望の質問波を生成する可変送信アンプ147とを備えている。そして、上記発生される搬送波は、例えばUHF帯、マイクロ波帯、あるいは短波帯の周波数を用いており、上記可変送信アンプ147の出力は、送受分離器144を介し装置アンテナ111に伝達されて物品用無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。なお、質問波は上記のように変調した信号(変調波)に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部143は、装置アンテナ111で受信された物品用無線タグ回路素子Toからの応答波と上記発生させられた搬送波とを乗算して復調するI相受信乗算回路148と、そのI相受信乗算回路148の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのI相バンドパスフィルタ149と、このI相バンドパスフィルタ149の出力を増幅するI相受信アンプ162と、このI相受信アンプ162の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するI相リミッタ163と、上記装置アンテナ111で受信された物品用無線タグ回路素子Toからの応答波と上記発生された後に移相器167により位相を90°遅らせた搬送波とを乗算するQ相受信乗算回路172と、そのQ相受信乗算回路172の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのQ相バンドパスフィルタ173と、このQ相バンドパスフィルタ173の出力を増幅するQ相受信アンプ175と、このQ相受信アンプ175の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するQ相リミッタ176とを備えている。そして、上記I相リミッタ163から出力される信号「RXS−I」及びQ相リミッタ176から出力される信号「RXS−Q」は、上記制御回路133に入力されて処理される。
また、I相受信アンプ162及びQ相受信アンプ175の出力は、強度検出手段としてのRSSI(Received Signal Strength Indicator)回路178にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」が制御回路133に入力されるようになっている。このようにして、リーダ100では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの応答波の復調が行われる。
図6に、上記物品用無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を示す。なお、図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
この図6において、物品用無線タグ回路素子Toは、上述したようにリーダ100の装置アンテナ111と非接触で信号の送受信を行う上記タグアンテナ151と、このタグアンテナ151に接続された上記IC回路部150とを有している。
IC回路部150は、タグアンテナ151により受信された質問波(質問信号)を整流する整流部152と、この整流部152により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記タグ側アンテナ151により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部155と、上記タグ側アンテナ151に接続された変復調部156と、上記メモリ部155、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記物品用無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部157とを備えている。
変復調部156は、タグアンテナ151により受信された上記リーダ100の装置アンテナ111からの通信信号の復調を行い、また、上記制御部157からの返信信号を変調し、タグアンテナ151より応答波(タグIDを含む信号)として送信する。
クロック抽出部154は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部157にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の周波数に対応したクロックを制御部157に供給する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、この返信信号を上記変復調部156により上記タグアンテナ151から返信する制御等の基本的な制御を実行する。
ここで、本実施形態のリーダ100の最も大きな特徴は、メモリ134の残余記憶容量に基づき、新たにタグIDを記憶可能な物品用無線タグ回路素子Toの数を算出すること、及び、対応する物品Bの数(物品数)が、その算出された物品用無線タグ回路素子Toの数以下である部屋Rを、棚卸し可能な部屋(棚卸可能領域)として決定することである。以下、その詳細を順を追って説明する。
図7に、上記サーバ301のデータベース300に記憶された、物品Bを収納した複数の部屋Rそれぞれに関する、各部屋Rの名称と、これに関連づけられている対応する物品Bの物品数とを含む物品数リストのデータ内容を概念的に示す。
図7において、物品数リストには、棚卸し対象となる物品Bを収納した部屋Rに係る6つの部屋名と、対応する物品Bの物品数とが含まれている。この例では、部屋R1(名称「roomA」)の全収納棚Sに収納された物品Bの数は300[個]である。以下同様に、部屋R2(名称「roomB」)の物品Bの数は100[個]であり、部屋R3(名称「roomC」)の物品Bの数は250[個]であり、部屋R4(名称「roomD」)の物品Bの数は500[個]であり、部屋R5(名称「roomE」)の物品Bの数は450[個]であり、部屋R6(名称「roomF」)の物品Bの数は150[個]である。
物品数リストは、この例では、部屋名称と対応する物品Bの数とから構成されているが、上記に限定するものではなく、例えば前回棚卸し実行日時や、優先度指標、各部屋Rからの距離比較データ等、上記以外のデータ項目を含めるようにしてもよい(後述の各変形例参照)。
本実施形態では、リーダ100の表示部121での表示が、操作者Mによる操作部122での操作等に応じて適宜に遷移する。操作者Mは、遷移した各表示画面400〜405の表示内容に基づき、棚卸し作業を開始する部屋Rの選択等の各種操作を順次行うことができる。図8(a)〜(f)に、リーダ100の表示部121における上記表示画面400〜405の遷移状態を示す(但し図8(b)は後述のように実際には表示されない)。なお、図中は図8(a)から図8(f)に向かって時系列変化するように示している。
本実施形態では、棚卸し作業の開始前の、操作者の適宜の操作(詳細は後述する)に基づき、リーダ100の制御回路133が、メモリ134の残余記憶容量に基づき、新たに記憶可能な物品Bの物品数(言い換えれば、新たにタグIDを記憶可能な物品用無線タグ回路素子Toの数)を算出する。図8(a)は、この算出結果を表す表示画面400である。図示の例では、メモリ134の残余記憶容量が600[KB]で、1つの物品用無線タグ回路素子ToのタグIDの容量を1[KB]である場合を例にとっており、新たに記憶可能な物品Bの物品数が、600/1=600[個]となっている。この結果、表示画面400の最上段の表示領域400Aに「メモリ残量 600」と表示される。
その後、操作者のデータベース300へのアクセスを指示する操作(詳細は後述する)に基づき、制御回路133が、棚卸し対象の各部屋Rに収納された物品Bの物品数をデータベース300から取得する。そして、この取得した、収納された物品Bの物品数(以下適宜、「収納物品数」という)と、上記のようにして算出した、新たに記憶可能な物品Bの物品数(以下適宜、「記憶可能物品数」という)とを比較し、(収納物品数)≦(記憶可能物品数)となる部屋R(以下適宜、「棚卸し可能部屋」という)を決定する。
図8(b)は、データベース300から取得された後に上記棚卸し可能部屋として決定された(=収納物品数が600以下である)各部屋R1〜R6(roomA〜roomF)の収納物品数の一例を示しており、この例では、部屋R1(名称「roomA」)の収納物品数が300、部屋R2(名称「roomB」)の収納物品数が100、部屋R3(名称「roomC」)の収納物品数が250、部屋R4(名称「roomD」)の収納物品数が500、部屋R5(名称「roomE」)の収納物品数が450、部屋R6(名称「roomF」)の収納物品数が150となっている。なお、図示において「0/300」のように分母の値が収納物品数を表しているが、分子の値は、それらのうち、棚卸し作業によってリーダ100が対応するタグ識別情報を取得し、メモリ134に記憶した物品数(以下適宜、「ID取得物品数」という)を表している。この時点では棚卸しが開始されていないため、いずれの部屋Rについても分子の値は0である。なお、この例では、図8(b)に示す状態はリーダ100の表示部121には表示されず(制御回路133での内部処理のみ。一点鎖線参照)、図8(a)の表示画面400の後は、後述する表示画面402(図8(c)参照)へ移行する。
図8(b)のように、棚卸し可能部屋として決定された各部屋Rの収納物品数がデータベースより取得されると、制御回路133が、それら棚卸し可能部屋の部屋Rの名称と、対応する上記収納物品数及び上記ID取得物品数とを、収納物品数が多い順に配列(ソート)する。図8(c)は、このときに表示部121に表示される表示画面402を表す図である。
図8(c)において、表示画面402には、上記記憶可能物品数(「メモリ残量 600」)と、棚卸し可能部屋として決定された各部屋Rの名称、収納物品数、ID取得物品数とが、表示されている。各部屋Rの名称、収納物品数、及びID取得物品数は、前述したように、収納物品数が多い順に上段から下段に配列されている。これらは、操作者Mが棚卸し作業を開始する部屋Rのデータを、視覚的に報知させるためのものであり、この例では、各部屋Rごとに上記3つが一体として表示されている(以下適宜、これら3つをまとめて「部屋別作業データ」という)。
図8(c)に示す各部屋Rの部屋別作業データは、物品Bの物品数が多い順に部屋R4に関する「roomD 0/500」、部屋R5に関する「roomE 0/450」、部屋R1に関する「roomA 0/300」、部屋R3に関する「roomC 0/250」、部屋R6に関する「roomF 0/150」、部屋R2に関する「roomB 0/100」と配列され、表示される(表示領域402A参照)。
この上記表示画面402が表示された状態で、操作者Mが、操作部122の適宜の操作(詳細は後述)を介し、棚卸し作業を開始する1つの部屋R(部屋Rに対応する部屋別作業データ)を選択すると、次の図8(d)に示す表示画面403へ移行する。
図8(d)の表示画面403は、図8(c)の表示画面402で部屋R5が選択された場合の例を示している。図示のように、この選択の結果、前述の記憶可能物品数「メモリ残量 600」の下部の表示領域403Aに、上記選択された部屋R5に対応する部屋別作業データ「roomE 0/450」が表示されている(言い換えれば表示部121の下部寄りの表示領域402Aから抽出されて上部寄りの表示領域403Aへ表示箇所が移っている)。そして、その下部の表示領域403Bに、上記選択された部屋R5に対応する部屋別作業データを除く、部屋R1,R2,R3,R4,R6の部屋別作業データが表示されている。
そして、上記表示画面403が表示された状態で、操作者Mが、操作部122の適宜の操作(詳細は後述)を介し、(上記選択した部屋R5において)棚卸し作業を開始すると、部屋R5の収納棚Sに収納された各物品Bに備えられた物品用無線タグ回路素子ToのタグIDが取得され、そのタグIDがメモリ134に記憶される。
このようにして棚卸し作業が開始されメモリ134に物品用無線タグ回路素子ToのタグIDが記憶(蓄積)されると、記憶容量を消費するため、メモリ134の残余記憶容量が減少する。これに応じて、制御回路133は、上記減少したメモリ134の残余記憶容量に基づき、前述の記憶可能物品数を再び算出する。前述の例では、1つの物品用無線タグ回路素子ToのタグIDの容量が1[KB]であるから、部屋R5における1つの物品Bの物品用無線タグ回路素子ToからタグIDを取得する毎に、記憶可能物品数が1つずつ減っていくことになる。またこれとともに、部屋R5におけるID取得物品数が1つずつ増えていくことになる。
図8(e)は、上述のようにして、棚卸し作業が開始された後に99[個]の物品Bの物品用無線タグ回路素子ToからタグIDの取得が行われた(99[個」の物品Bの棚卸しが完了した)状態の表示部121での表示画面404を示している。
表示画面404では、上記の99[個]のタグIDの取得に応じて再算出された(=600より99を減じて501となる)記憶可能物品数「メモリ残量 501」が表示領域404Aに更新表示され、また部屋R5の部屋別作業データ「roomE 99/450」(ID取得物品数が0→99に増加している。表示領域404B参照)が更新表示されている。なお、表示領域404Bの下部には、部屋R1,R2,R3,R4,R6の部屋別作業データ(図8(d)の表示領域403Bと同様)が表示されている。
図8(e)に示した状態から棚卸し作業がさらに進むと、メモリ134へさらにタグIDが蓄積(記憶)されて記憶容量を消費するため、さらに残余記憶容量は減少する。制御回路133は、このようにしてメモリ134の残余記憶容量が減少している間にもメモリ134での記憶可能物品数の再算出を継続しており、その再算出したメモリ134での記憶可能物品数と、上記図8(a)を用いて説明した各部屋Rの収納物品数とを比較し続けている。そして、上記記憶可能物品数の減少に伴い、(再算出した記憶可能物品数)≧(収納物品数)となる部屋Rが存在するようになると、当該部屋Rを(記憶容量不足のために棚卸しを実行できないことから)表示部121の表示対象から除外する(削除して表示更新する)。
図8(f)は、上記のようにして一部の部屋の表示が削除された表示画面405の一例を表す図である。この例では、部屋R5において101[個]の物品Bの棚卸しが完了し(表示領域405B参照)、記憶可能物品数が499となり(表示領域405A参照)、部屋R4の収納物品数500[個]よりも多くなった結果、部屋R4が棚卸し可能部屋から除外された状態を表している。これに応じて、部屋R1、部屋R2、部屋R3、部屋R6のみがこれ以降の棚卸し可能部屋として決定される。そして、表示部121の下部寄りの表示領域405Cには、それらに対応した部屋別作業データのみが、収納物品数が多い順に、部屋R1に係わる「roomA 0/300」、部屋R3に係わる「roomC 0/250」、部屋R6に係わる「roomF 0/150」、部屋R2に係わる「roomB 0/100」の順で上から下に配列され表示されている。
図9に、リーダ100の制御回路133によって実行される制御手順を示す。
図9において、制御回路133は、リーダ100の電源の投入後(又は例えば操作部122において無線タグ回路素子Toの読み取り処理を開始させる操作が行われると)、このフローを開始する(「START位置」)。
まずステップS5において、制御回路133は、サーバ301のデータベース300より、物品Bを収納した複数の部屋R1〜R6それぞれに関する、前述の物品数リスト(各部屋Rの名称と、これに関連づけられている対応する物品Bの物品数とを含む。図7参照)を取得する操作が行われたか否かを判定する。この判定は、例えば表示部121に「物品数リストの取得を行いますか?」等の操作者Mの操作を促す表示を行い、これにより操作者Mが操作部122を用いて入力した信号に基づいて行ってもよい。上記物品数リストを取得する操作が行われるまでループして待機し、物品数リストを取得する操作が行われた場合には、判定が満たされてステップS10に移る。なお、このステップS5の判定は、リーダ100が、クレードル200に装着されたか否かを判定する(すなわち、クレードル200に装着されたら判定が満たされてステップS10に移る)ようにしてもよい。
ステップS10では、制御回路133は、クレードル200及びネットワークNWを介して接続されたサーバ301のデータベース300にアクセスし、上記物品数リストを取得する(物品数情報取得手段としての機能)。この物品数リストの取得は、操作者Mが操作部122を用いて手動入力により取得するようにしてもよいし、クレードル200に装着されたら制御回路133が自動的に取得するようにしてもよい。
その後、ステップS15において、制御回路133は、棚卸し作業の開始状況を表すFLAGを、棚卸し作業が開始されていないことを表す0にしてステップS20に移る。
ステップS20では、制御回路133は、メモリ134の残余記憶容量に基づき、上記記憶可能物品数(新たにタグIDを記憶可能な物品用無線タグ回路素子Toの数)を算出する(算出手段としての機能)。具体的には、メモリ134の残余記憶容量を、一件の物品に関するタグIDを含む情報の長さで割り算することにより、上記記憶可能物品数を得られる。その後、ステップS25に移る。
なお、このステップS20を(後述するステップS80の判定が満たされずに戻ることにより)2度目以降に実行する場合は、制御回路133は、後述のステップS77における物品用無線タグ回路素子ToのタグIDの取得及びステップS78での記憶により減少した、メモリ134の残余記憶容量に基づき、記憶可能物品数を算出する。
ステップS25では、制御回路133は、表示部121に制御信号を出力し、上記ステップS20で算出した記憶可能物品数を表示部121に表示させる(図8(a)の表示領域400A参照)。なお、上記2度目移行の実行では内容を更新して表示させる(図8(e)の表示領域404A等参照)。そして、ステップS30に移る。
ステップS30では、上記ステップS10で取得した物品数リストに基づき、リストに含まれる各部屋Rのうち、表示部121での配列表示対象となるものを上記棚卸し可能部屋として決定する部屋決定処理を行う(決定手段としての機能。詳細は後述の図10参照)
ステップS40では、制御回路133は、上記ステップS30において棚卸し可能部屋として決定された複数の部屋Rの部屋別作業データを、対応する上記収納物品数が多い順に配列する(表示処理手段としての機能)。その後、ステップS45に移る。
ステップS45では、制御回路133は、表示部121に制御信号を出力し、上記ステップS40で収納物品数が多い順に配列した、各部屋Rの部屋別作業データ(上記部屋名称、上記収納物品数、上記ID取得物品数を含む)を表示部121に表示させる(図8(c)の表示領域402A、図8(e)の表示領域405C参照)。その後、ステップS50に移る。
ステップS50では、上記FLAGが0であるか否かを判定する。FLAGが0である場合には、判定は満たされてステップS55に移る。
ステップS55では、制御回路133は、上記ステップS45で表示部121に表示させた、各部屋Rの部屋別作業データのうち、棚卸し作業を開始する1つの部屋Rが(当該部屋Rの部屋別作業データが)操作部122を介し操作者Mにより選択操作されたか否かを判定する。この判定は、例えば表示部121に「棚卸しを開始する部屋を選択して下さい」等の操作者Mの選択を促す表示を行い、これにより操作者Mが操作部122を用いて入力した信号に基づいて行ってもよい。棚卸し作業を開始する1つの部屋R(部屋別作業データ)の選択が行われた場合には、判定が満たされてステップS60に移る。
ステップS60では、制御回路133は、ステップS55で選択された部屋Rの部屋別作業データを表示部121に表示させる(図8(d)の表示領域403A参照)。その後、ステップS65に移る。
ステップS65では、制御回路133は、操作者Mにより操作部122を介し棚卸し作業の開始操作が行われたか否かを判定する。この判定は、例えば表示部121に「部屋Rで棚卸し作業を開始しますか?」等の操作者Mの操作を促す表示を行い、これにより操作者Mが操作部122を用いて入力した信号に基づいて行ってもよい。棚卸し作業の開始操作が行われなかった場合には、判定が満たされずに上記ステップS55に戻り、同様の手順を繰り返す。一方、操作者Mにより棚卸し作業の開始操作が行われた場合には、判定が満たされてステップS70に移る。
ステップS70では、制御回路133は、棚卸し作業の開始状況を表すFLAGを開始されていることを表す1にして、ステップS75に移る。
なお、先のステップS50の判定において、FLAGが1であった場合には、判定が満たされずに、直接ステップS75へ移る。
ステップS75では、制御回路133は、対象となる部屋Rの収納棚Sに収納された物品Bの棚卸し処理を行う(詳細は後述の図11参照)。その後、ステップS80に移る。
ステップS80では、制御回路133は、操作者Mにより操作部122を介し棚卸し作業の終了操作が行われたか否かを判定する。この判定は、例えば表示部121に「棚卸し作業を終了しますか?」等の操作者Mの操作を促す表示を行い、これにより操作者Mが操作部122を用いて入力した信号に基づいて行ってもよい。棚卸し作業の終了操作が行われなかった場合には、判定が満たされずに上記ステップS20に戻り、同様の手順を繰り返す。一方、操作者Mにより棚卸し作業の終了操作が行われた場合には、判定が満たされてステップS85に移る。
ステップS85では、制御回路133は、リーダ100がクレードル200に装着されたか否かを判定する。クレードル200に装着されるまでループして待機し、リーダ100がクレードル200に装着された場合には、判定が満たされてステップS90に移る。
ステップS90では、制御回路133は、クレードル200及びネットワークNWを介して接続されたサーバ301のデータベース300にアクセスし、上記ステップS75の棚卸し処理において(詳細は後述するステップS78で)メモリ134に記憶された物品用無線タグ回路素子ToのタグIDをデータベース300に出力する(タグ識別情報出力手段としての機能)。この物品用無線タグ回路素子ToのタグIDの出力は、操作者Mが操作部122を用いて手動入力により出力するようにしてもよい。そして、本フローを終了する。
図10に、上記ステップS30の詳細手順を表すフローチャートを示す。
図10において、まず、ステップS32において、制御回路133は、上記ステップS10で取得した物品数リストに含まれる各部屋Rのうち、所定順序に沿った1つの部屋Rについて、対応する上記収納物品数と、上記ステップS20で算出した記憶可能物品数とを比較し、当該部屋Rの収納物品数が上記記憶可能物品数以下であるか(=棚卸し可能部屋であるか)否かを判定する。(収納物品数)>(記憶可能物品数)であった場合には、判定が満たされずにステップS35に移り、当該部屋Rを後述のステップS40の配列対象となる部屋Rから除外するように設定し、後述のステップS37に移る。
一方、当該部屋において(収納物品数)≦(記憶可能物品数)であった場合には、判定が満たされてステップS36に移り、当該部屋Rを後述のステップS40の配列対象となる部屋Rに設定し、ステップS37に移る。
ステップS37では、上記ステップS10で取得した物品数リストに含まれるすべての部屋Rについての上記ステップS35又はステップS36の設定が終了したかどうかを判定する。まだすべて終了していなければステップS37の判定が満たされず、ステップS32に戻り同様の手順を繰り返す。
一方、すべての部屋Rについての上記ステップS35又はステップS36の設定が終了していれば、ステップS37の判定が満たされ、このルーチンを終了する。これにより、上記ステップS10で取得した物品数リストに含まれるすべての部屋Rの中から、収納物品数が記憶可能物品数以下であるもののみを決定して棚卸し可能部屋とすることができる。
なお、上記のように、メモリ134の残余記憶容量を1件の物品に関するタグIDを含む情報の長さで割り算して記憶可能物品数を算出し(ステップS20)、その記憶可能物品数と各部屋Rの収納物品数との比較により、棚卸し可能部屋を決定する(ステップS36)手法に代え、別の手法でもよい。すなわち、上記とは逆に、各部屋Rの収納物品数に、上記1件の物品に関するタグIDを含む情報の長さを乗算して、各部屋Rの棚卸し処理に必要な記憶容量を算出し、この算出した必要記憶容量と、メモリ134の残余記憶容量とを比較することで、前者のほうが小さい場合に棚卸し可能部屋であると決定するようにしてもよい。この場合も、同様の効果を得る。
図11に、上記ステップS75の詳細手順を表すフローチャートを示す。
まずステップS76において、制御回路133は、上記高周波回路131の送信部142に制御信号を出力し、装置アンテナ111を介し、上記ステップS55で選択された1つの部屋Rの収納棚Sに存在する物品Bに備えられた物品用無線タグ回路素子Toに対する、インベントリコマンド信号を送信させる。
ステップS77では、制御回路133は、上記物品用無線タグ回路素子Toから、上記インベントリコマンド信号に対応した応答信号が受信された否か(タグIDを取得したか否か)を判定する。なお、このステップS77は、各請求項記載の、タグ識別情報取得手段を構成する。応答信号を受信しなかった場合には、判定が満たされずに上記ステップS76に戻り、同様の手順を繰り返す。一方、上記無線タグ回路素子Toから、上記インベントリコマンド信号に対応した応答信号が受信した場合(タグIDを取得した場合)には、判定が満たされてステップS78に移る。
ステップS78では、制御回路133は、上記ステップS77で取得した無線タグ回路素子ToのタグIDを、メモリ134に記憶させる。その後、ステップS79に移る。
ステップS79では、制御回路133は、上記ステップS78でメモリ134に記憶された無線タグ回路素子ToのタグIDのメモリ消費容量に基づき、前述の手法によりその記憶されたタグIDに対応する物品Bの物品数(言い換えれば棚卸しが完了した物品数)を算出する。そして、表示部121に制御信号を出力し、上記ステップS55で選択された部屋Rの部屋別作業データに含まれる上記ID取得物品数を更新して表示部121に表示させる(図8(e)の表示領域404B参照)。そして、このルーチンを終了する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
以上説明したように、本実施形態においては、棚卸し対象の複数の物品Bが、複数の部屋R1〜R6の収納棚Sに格納されている。そして、操作者Mが棚卸しを実行する際には、リーダ100の装置アンテナ111によって無線通信が行われ、各物品Bに設けられた物品用無線タグ回路素子ToのタグIDが取得され、当該取得されたタグIDがメモリ134に順次記憶され蓄積される。このような物品用無線タグ回路素子ToのタグIDの取得及び記憶により、当該部屋Rにおける対応する物品Bの存在が確認され、当該物品Bについての棚卸しが完了する。
このとき、各部屋Rの名称と、各部屋Rにおける上記収納物品数とが、互いに関連づけられてサーバ301のデータベース300に格納されている。そして、棚卸し実行の際には、上記の各部屋Rの名称と、対応する収納物品数とをサーバ301のデータベース300より取得する(ステップS10)一方、メモリ134の残余記憶容量に基づき、上記記憶可能物品数(新たにタグIDを記憶可能な物品用無線タグ回路素子Toの数と同等)を算出する(ステップS20)。そして、上記収納物品数と上記記憶可能物品数とを比較し、(収納物品数)≦(記憶可能物品数)となる部屋Rだけを、棚卸し可能部屋として決定する(ステップS30)。これにより、この決定に応じて棚卸し可能部屋となった各部屋Rに対して操作者Mが棚卸しを実行するので、メモリ134の記憶容量不足による棚卸し作業の不都合が発生することなく、操作者Mによる円滑な棚卸し作業を確保することができるので、利便性が向上する。
また本実施形態では特に、複数の部屋Rを棚卸し可能部屋と決定した場合に、当該部屋Rの名称を、表示部121において所定の優先順序に沿った態様(上記の例では収納物品数の多い順)で配列し表示する。これにより、棚卸し作業を実行可能であるとして提示された複数の部屋Rを、操作者Mのニーズ、使いやすさ、特定の優先順位の付与、等を反映した順序に並べ替えた形で表示することができ、さらに利便性を向上することができる。この例のように収納物品数が多い順に配列して表示する場合、棚卸し作業を実行可能である複数の部屋Rのうち、より多くの記憶容量を有効に使える部屋Rに対し、無駄のない棚卸し作業を行うことができる。
また本実施形態では特に、上記収納物品数と、記憶可能物品数との比較決定結果に基づき、棚卸し可能部屋となる部屋Rの名称を表示部121の表示画面402で表示させる。これにより、メモリ134の記憶容量不足を招くことなく円滑に棚卸し作業を実行できる各部屋Rの名称等を、操作者Mに対し視覚的に報知して確実に認識させ、その中から棚卸し対象を選択させて棚卸しを実行させることができる。
また本実施形態では特に、棚卸し可能部屋となる各部屋Rの収納物品数を、対応する部屋Rの名称と併せて表示部121で表示する(表示画面403の表示領域403A等を参照)。これにより、操作者Mは、各部屋Rに対し棚卸し作業を実行したときに消費するメモリ134の記憶容量を、操作者Mが感覚的に認識することができる。また、複数の部屋Rについて物品Bの物品数の大小の比較を行い、これに応じて棚卸し作業の順序を適宜決定することも可能となる。この結果、さらに利便性を向上することができる。また同様に、メモリ134の上記記憶可能物品数についても併せて表示部121で表示する(表示画面400,403,404,405の表示領域400A,403A,404A,405A等を参照)。これにより、操作者Mに対し、何個の物品用無線タグ回路素子ToのタグIDを記憶可能であるかを視覚的に報知し、これによって、概ね何個の物品Bについて棚卸し作業を実行できるのかを確実に認識させることができる。
また本実施形態では特に、特定の部屋Rに対し棚卸し作業を開始し、メモリ134の残余記憶容量が減少するのに応じて、当該棚卸し作業中においても、記憶可能な物品数(新たにタグIDを記憶可能な物品用無線タグ回路素子Toの数と同等)を再算出する(ステップS80から戻って実行する2回目以降のステップS20参照)。これにより、棚卸し作業を開始した後において、メモリ134の残余記憶容量の減少に対応して変更した形で、(棚卸し作業の開始前に実行したのと同様の)棚卸し可能部屋の決定(2回目以降に実行するステップS30参照)や表示部121による記憶可能物品数の表示(2回目以降に実行するステップS25参照)を行うことができる。この結果、その時点で実行している棚卸し作業が終了したとき、さらに続いて棚卸し作業を実行可能な各部屋Rの名称や、新たに記憶可能な記憶可能物品数等を操作者Mに対し表示し、迅速かつ容易に次の棚卸し作業に着手することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)配列順序のバリエーション
上記実施形態では、棚卸し可能部屋として決定された部屋Rを配列して表示する際の優先順序として、収納物品数が多い順に配列して表示するようにしているが、これ以外の優先順序で配列して表示するようにしてもよい。以下、そのような変形例を順に説明する。
(i)前回棚卸し実行日時が古い順に並べ替えて表示する場合
すなわち、棚卸し可能部屋と決定された複数の部屋Rのうち、前回棚卸し実行日時が古い順に配列して表示するようにしてもよい。
本変形例では、上記実施形態の図7で示した上記物品数リストのデータ項目に、対応する前回棚卸し実行日時が加えられている。図12に、本変形例における上記サーバ301のデータベース300に記憶された、物品数リストのデータ内容を概念的に示す。なお、この図12は上記図7に対応する図である。
図12において、この物品数リストには、各部屋Rの名称と、対応する物品Bの数(収納物品数;この例では上記図7と同一内容である)と、前回棚卸し実行日時とが含まれている。この例では、部屋R1(名称「roomA」)の収納物品数が300[個]で前回棚卸し実行日時は2008年7月21日13時00分となっている。同様に、部屋R2(名称「roomB」)の前回棚卸し実行日時は2008年7月22日13時00分であり、部屋R3(名称「roomC」)の前回棚卸し実行日時は2008年7月23日13時00分であり、部屋R4(名称「roomD」)の前回棚卸し実行日時は2008年7月18日13時00分であり、部屋R5(名称「roomE」)の前回棚卸し実行日時は2008年7月19日13時00分であり、部屋R6(名称「roomF」)の前回棚卸し実行日時は2008年7月20日13時00分となっている。
図13に、本変形例におけるリーダ100の表示部121に表示される表示画面410〜415の一例を示す。なお、この図13は上記実施形態の図8に対応する図であり、図8と同等の表示には同符号を付し説明を省略する。
まず図8と同様、棚卸し作業の開始前の、操作者の適宜の操作に基づき、制御回路133が、メモリ134の残余記憶容量に基づき上記記憶可能物品数を算出し、表示部121に図13(a)の表示画面410を表示する。この表示画面410は前述の図8(a)の表示画面400と同等であるので、説明を省略する。
その後、上記実施形態と同様、制御回路133が、棚卸し対象の各部屋Rの収納物品数をデータベース300から取得し、この収納物品数と、記憶可能物品数とを比較し、棚卸し可能部屋を決定する。図13(b)は、上記棚卸し可能部屋として決定された各部屋R1〜R6(roomA〜roomF)の収納物品数の一例を示しており、前述の図8(b)と同等である。
そして、図13(b)のように、棚卸し可能部屋として決定された各部屋Rの収納物品数がデータベースより取得されると、制御回路133が、棚卸し可能部屋の各部屋Rの名称、収納物品数、及びID取得物品数を含む上記部屋別作業データを、対応する前回棚卸し実行日時が古い順に配列(ソート)する。図13(c)は、このときに表示部121に表示される表示画面412を表す図である。
図13(c)において、表示画面412には、上記記憶可能物品数(「メモリ残量 600」)と、棚卸し可能部屋として決定された各部屋Rの上記部屋別作業データ(名称、収納物品数、ID取得物品数)とが、表示されている。各部屋Rの名称、収納物品数、及びID取得物品数は、前述したように、前回棚卸し更新日時が古い順に上段から下段に(この例では部屋R4、部屋R5、部屋R6、部屋R1、部屋R2、部屋R3の順で)配列されている(表示領域412A参照)。
この表示画面412が表示された状態で、操作者Mが棚卸し作業を開始する1つの部屋Rを選択すると、次の図13(d)に示す表示画面413へ移行する。図13(d)の表示画面413は、各部屋別作業データの並びが図8(d)と異なるだけで、表示内容自体は図8(d)と同等であるので、詳細な説明を省略する。その後の図13(e)及び図13(f)における手順及び表示画面414,415についても、棚卸し可能部屋として決定された複数の部屋Rの部屋別作業データの配列順序が異なるだけであり、前述の図8(e)及び図8(f)の間における手順及び表示画面404,405とほぼ同等であるので、説明を省略する。
図14に、本変形例におけるリーダ100の制御回路133によって実行される制御手順を示す。なお、この図14は前述の図9に対応する図であり、図9と同様の手順には同符号を付し適宜説明を省略する。
この図14においては、前述の図9のステップS5、ステップS10、ステップS40、ステップS45に代えて、ステップS5A、ステップS10A、ステップS40A、及びステップS45Aが設けられている。すなわち、ステップS5Aにおいて、制御回路133は、サーバ301のデータベース300より、各部屋Rに関する物品数リスト(前述したように本変形例では、部屋名称、収納物品数、及び上記前回棚卸し実行日時が含まれる)を取得する操作が行われたか否かを判定する。上記物品数リストを取得する操作が行われるまでループして待機する。物品数リストを取得する操作が行われた場合には、判定が満たされてステップS10Aに移り、データベース300より、上記部屋名称、収納物品数、前回棚卸し実行日時を含む物品数リストを取得する(物品数情報取得手段としての機能)。
その後のステップS15〜ステップS30の手順は、前述の図9と同様である。すなわち、上記ステップS10Aで取得した物品数リストに含まれる各部屋Rの収納物品数と、ステップS20で算出した記憶可能物品数とをステップS30で比較し、棚卸し可能部屋を決定する。その後、ステップS40Aに移る。
ステップS40Aでは、制御回路133は、上記ステップS30において棚卸し可能部屋として決定された複数の部屋Rの部屋別作業データを、対応する前回棚卸し実行日時が古い順に配列する(表示処理手段としての機能)。その後、ステップS45Aに移る。
ステップS45Aでは、制御回路133は、表示部121に制御信号を出力し、上記ステップS40Aで前回棚卸し実行日時が古い順に配列した、各部屋Rの部屋別作業データ(上記部屋名称、上記収納物品数、上記ID取得物品数を含む)を表示部121に表示させる(図13(c)の表示領域412A参照)。その後、ステップS50に移る。
その後の手順については前述の図9と同様であるので説明を省略する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様、複数の部屋Rを棚卸し可能部屋と決定した場合に、当該部屋Rの名称を、表示部121において所定の優先順序に沿った態様(上記の例では前回棚卸し実行日時が古い順)で配列し表示する。これにより、棚卸し作業を実行可能であるとして提示された複数の部屋Rを、操作者Mのニーズ、使いやすさ等を反映した順序に並べ替えた形で表示することができ、さらに利便性を向上することができる。この例のように前回棚卸し実行日時が古い順に表示部121で配列して表示することで、棚卸し作業を実行可能である複数の部屋Rのうち、前回の棚卸し実行のときから、より長い期間が経過した部屋Rに対し、確実に棚卸し作業を行うことができる。
(ii)優先度指標が高い順に並べ替えて表示する場合
すなわち、棚卸し可能部屋と決定された複数の部屋Rのうち、予め付与された優先度指標(例えば、優先順位「高」、「中」、「低」等)が高い順に配列して表示するようにしてもよい。
本変形例では、上記実施形態の図7で示した上記物品数リストのデータ項目に、対応する優先度指標が加えられている。図15に、本変形例における上記サーバ301のデータベース300に記憶された、物品数リストのデータ内容を概念的に示す。なお、この図15は前述の図7及び図12に対応する図である。
図15において、この物品数リストには、各部屋Rの名称と、対応する物品Bの数(収納物品数;この例では上記図7及び図12と同一内容である)と、上記優先度指標(この例では「1」「2」「3」「4」「5」「6」の6ランクがあり、値が小さいほど優先度が高い)とが含まれている。この例では、部屋R1(名称「roomA」)の収納物品数が300[個]で優先度指標が「2」となっている。同様に、部屋R2(名称「roomB」)の優先度指標は「5」であり、部屋R3(名称「roomC」)の優先度指標は「1」であり、部屋R4(名称「roomD」)の優先度指標は「4」であり、部屋R5(名称「roomE」)の優先度指標は「3」であり、部屋R6(名称「roomF」)の優先度指標は「6」となっている。
図16に、本変形例におけるリーダ100の表示部121に表示される表示画面420〜425の一例を示す。なお、この図16は前述の図8及び図13に対応する図であり、図8と同等の表示には同符号を付し説明を省略する。
まず、図8と同様、操作者の適宜の操作に基づき、制御回路133が、上記記憶可能物品数を算出し図16(a)の表示画面420を表示する。その後、棚卸し対象の各部屋Rの収納物品数をデータベース300から取得し、棚卸し可能部屋を決定する。図16(b)は、上記棚卸し可能部屋として決定された各部屋R1〜R6(roomA〜roomF)の収納物品数の一例を示している。図16(a)の表示画面420は前述の図8(a)の表示画面400と同等であり、図16(b)は図8(b)と同等であり、それぞれ説明を省略する。
そして、図16(b)のように、棚卸し可能部屋として決定された各部屋Rの収納物品数がデータベースより取得されると、制御回路133が、棚卸し可能部屋の各部屋Rの名称、収納物品数、及びID取得物品数を含む上記部屋別作業データを、対応する優先度指標が高い順に配列(ソート)する。図16(c)は、このときに表示部121に表示される表示画面422を表す図である。
図16(c)において、表示画面422には、上記記憶可能物品数(「メモリ残量 600」)と、棚卸し可能部屋として決定された各部屋Rの上記部屋別作業データ(名称、収納物品数、ID取得物品数)とが、表示されている。各部屋Rの名称、収納物品数、及びID取得物品数は、前述したように、優先度指標が高い順に上段から下段に(この例では部屋R3、部屋R1、部屋R5、部屋R3、部屋R2、部屋R6の順で)配列されている(表示領域422A参照)。
この表示画面422が表示された状態で、操作者Mが棚卸し作業を開始する1つの部屋Rを選択すると、次の図17(d)に示す表示画面423へ移行する。その後の図17(d)、図17(e)、図17(f)における手順及び表示画面423,424,425については、各部屋別作業データの並びが図8(d)、図8(e)、図8(f)と異なるだけで、表示内容自体はほぼ同等であるので、説明を省略する。
図17に、本変形例におけるリーダ100の制御回路133によって実行される制御手順を示す。なお、この図17は前述の図9及び図14に対応する図であり、図9と同様の手順には同符号を付し適宜説明を省略する。
この図17においては、前述の図9のステップS5、ステップS10、ステップS40、ステップS45に代えて、ステップS5B、ステップS10B、ステップS40B、及びステップS45Bが設けられている。すなわち、ステップS5Bにおいて、制御回路133は、サーバ301のデータベース300より、各部屋Rに関する物品数リスト(前述したように本変形例では、部屋名称、収納物品数、及び上記優先度指標が含まれる)を取得する操作が行われたか否かを判定する。上記物品数リストを取得する操作が行われるまでループして待機する。物品数リストを取得する操作が行われた場合には、判定が満たされてステップS10Bに移り、データベース300より、部屋名称、収納物品数、優先度指標を含む物品数リストを取得する(物品数情報取得手段としての機能)。
その後のステップS15〜ステップS30の手順は、前述の図9と同様である。すなわち、上記ステップS10Bで取得した物品数リストに含まれる各部屋Rの収納物品数と、ステップS20で算出した記憶可能物品数とをステップS30で比較し、棚卸し可能部屋を決定する。その後、ステップS40Bに移る。
ステップS40Bでは、制御回路133は、上記ステップS30において棚卸し可能部屋として決定された複数の部屋Rの部屋別作業データを、対応する優先度指標が高い順に配列する(表示処理手段としての機能)。その後、ステップS45Bに移る。
ステップS45Bでは、制御回路133は、表示部121に制御信号を出力し、上記ステップS40Bで優先度指標が高い順に配列した、各部屋Rの部屋別作業データ(上記部屋名称、上記収納物品数、上記ID取得物品数を含む)を表示部121に表示させる(図16(c)の表示領域422A参照)。その後、ステップS50に移る。
その後の手順については前述の図9と同様であるので説明を省略する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様、複数の部屋Rを棚卸し可能部屋と決定した場合に、当該部屋Rの名称を、表示部121において所定の優先順序に沿った態様(上記の例では予め付与された優先度指標が高い順)で配列し表示する。これにより、棚卸し作業を実行可能であるとして提示された複数の部屋Rを、操作者Mのニーズ、使いやすさ等を反映した順序に並べ替えた形で表示することができ、さらに利便性を向上することができる。この例のように優先度指標が高い順に表示部121で配列して表示することで、棚卸し作業を実行可能である複数の部屋Rのうち、操作者Mが予め設定した優先度がより高い部屋Rに対し、効率よく棚卸し作業を行うことができる。
(iii)基準とする位置から距離が近い順に並べ替えて表示する場合
すなわち、棚卸し可能部屋と決定された複数の部屋Rのうち、基準とする位置(例えば、現在棚卸し作業を行っている部屋R)から距離が近い部屋Rの順に配列して表示するようにしてもよい。
本変形例では、上記実施形態の図7で示した上記物品数リストのデータ項目に、対応する各部屋Rからの距離比較データが加えられている。図18に、本変形例における上記サーバ301のデータベース300に記憶された、物品数リストのデータ内容を概念的に示す。なお、この図18は前述の図7、図12、及び図15に対応する図である。
図18において、この物品数リストには、各部屋Rの名称と、対応する物品Bの数(収納物品数;この例では上記図7及び図12等と同一内容である)と、上記距離比較データとが含まれている。この例では、部屋R1の距離比較データは、部屋R1からの距離が小さい順に、部屋R2、部屋R4、部屋R5、部屋R3、部屋R6の順でデータ配列されている。すなわち、部屋R1から最も近い部屋は部屋R2であり、その次に近いのが部屋R4であり、以下、部屋R5、部屋R3、部屋R6の順で近いことが記録されている。以下同様に、部屋R2の距離比較データでは、部屋R1、部屋R3、部屋R5、部屋R4、部屋R6の順でデータ配列され、部屋R3の距離比較データでは、部屋R2、部屋R6、部屋R5、部屋R1、部屋R4の順でデータ配列され、部屋R4の距離比較データでは、部屋R1、部屋R5、部屋R2、部屋R6、部屋R3の順でデータ配列され、部屋R5の距離比較データでは、部屋R2、部屋R4、部屋R6、部屋R1、部屋R3の順でデータ配列され、部屋R6の距離比較データは、部屋R3、部屋R5、部屋R2、部屋R4、部屋R1の順でデータ配列されている。
図19に、本変形例におけるリーダ100の表示部121に表示される表示画面430〜434の一例を示す。なお、この図19は前述の図8、図13及び図16に対応する図であり、図8と同等の表示には同符号を付し説明を省略する。
まず、図8と同様、操作者の適宜の操作に基づき、制御回路133が、上記記憶可能物品数を算出し図19(a)の表示画面430を表示する。その後、棚卸し対象の各部屋Rの収納物品数をデータベース300から取得し、棚卸し可能部屋を決定する。図19(a)の表示画面430は前述の図8(a)の表示画面400等と同等であり、説明を省略する。
本変形例では、前述の図13(b)、図16(b)の場合と異なり、上記棚卸し可能部屋として決定された各部屋R1〜R6(roomA〜roomF)の収納物品数を、図19(b)に示すように、表示部121の表示画面431として表示する。表示内容自体は図8(b)等と同等であり、前述したように、部屋R1(名称「roomA」)のID取得物品数/収納物品数が「0/300」、以下同様に、部屋R2(名称「roomB」)が「0/100」、部屋R3(名称「roomC」)が「0/250」、部屋R4(名称「roomD」)が「0/500」、部屋R5(名称「roomE」)が「0/450」、部屋R6(名称「roomF」)が「0/150」のように表示領域431Aに表示される。
この上記表示画面431が表示された状態で、操作者Mが、操作部122の適宜の操作を介し、棚卸し作業を開始する1つの部屋R(部屋Rに対応する部屋別作業データ)を選択すると、制御回路133が、それら棚卸し可能部屋の部屋Rの名称と、対応する上記収納物品数及び上記ID取得物品数とを、上記選択した部屋Rから位置的に近い順に配列(ソート)し、次の図19(c)に示す表示画面432へ移行する。
図19(c)の表示画面432は、図19(b)の表示画面431で部屋R5が選択された場合の例を示している。図示のように、この選択の結果、前述の記憶可能物品数「メモリ残量 600」の下部の表示領域432Bに、上記選択された部屋R5に対応する部屋別作業データ「roomE 0/450」が表示されている(言い換えれば表示部121の下部寄りの表示領域431Aから抽出されて上部寄りの表示領域432Bへ表示箇所が移っている)。そして、その下部の表示領域432Aに、上記選択された部屋R5に対応する部屋別作業データを除く、部屋R2,R4,R6,R1,R3の部屋別作業データがこの順序(選択された部屋R5に近い順に)で「roomB 0/100」、「roomD 0/500」、「roomF 0/150」、「roomA 0/300」、「roomC 0/250」のように表示される。
そして、上記表示画面432Aが表示された状態で、操作者Mが、操作部122の適宜の操作を介し、(上記選択した部屋R5において)棚卸し作業を開始すると、次の図19(d)に示す表示画面433へ移行する。その後の図19(d)、図19(e)における手順及び表示画面433,434については、各部屋別作業データの並びが図8(e)、図8(f)等と異なるだけで、表示内容自体はほぼ同等であるので、説明を省略する。
図20に、本変形例におけるリーダ100の制御回路133によって実行される制御手順を示す。なお、この図20は前述の図9、図14及び図17に対応する図であり、図9と同様の手順には同符号を付し適宜説明を省略する。
この図20においては、前述の図9のステップS40、ステップS45が削除され、ステップS5及びステップS10に代えてステップS5C及びステップS10Cが設けられている。また新たに、ステップS50とステップS55との間にステップS53が設けられ、ステップS70とステップS75との間にステップS72及びステップS74が設けられている。
すなわち、ステップS5Cにおいて、制御回路133は、サーバ301のデータベース300より、各部屋Rに関する物品リスト(前述したように本変形例では、部屋名称、収納物品数、及び上記各部屋Rからの距離比較データが含まれる)を取得する操作が行われたか否かを判定する。上記物品数リストを取得する操作が行われるまでループして待機する。物品数リストを取得する操作が行われた場合には、判定が満たされてステップS10Cに移り、上記部屋名称、収納物品数、上記距離比較データを含む物品数リストを取得する(物品数情報取得手段としての機能)。
その後のステップS15〜ステップS30の手順は、前述の図9と同様である。すなわち、上記ステップS10Cで取得した物品数リストに含まれる各部屋Rの収納物品数と、ステップS20で算出した記憶可能物品数とをステップS30で比較し、棚卸し可能部屋を決定する。
ステップS30が終了したら、図9と同様のステップS50に移り、FLAGが0であるか否かを判定し、FLAGが0である場合には、判定が満たされて新たに設けたステップS53に移る。
ステップS53では、制御回路133は、表示部121に制御信号を出力し、ステップS30の結果に基づき、棚卸し可能部屋に該当する複数の部屋Rの部屋別作業データを表示部121に表示させる(図19(c)の表示領域431A参照)。その後、図9と同様のステップS55に移る。
その後のステップS55〜ステップS70の手順は、前述の図9と同様であるので説明を省略する。ステップS70で、棚卸し作業の開始状況を表すFLAGを1にした後は、新たに設けたステップS72に移る。
ステップS72では、制御回路133は、上記ステップS30の処理結果及び上記ステップS60での操作者Mによる部屋Rの選択結果に基づき、上記選択された部屋Rを除く(棚卸し可能部屋に該当する)各部屋Rの部屋別作業データを、選択された部屋Rから距離が近い順に配列する(表示処理手段としての機能)。その後、ステップS74に移る。
ステップS74では、制御回路133は、表示部121に制御信号を出力し、上記ステップS72で距離が近い順に配列した、各部屋Rの部屋別作業データ(上記部屋名称、上記収納物品数、上記ID取得物品数を含む)を表示部121に表示させる(図19(c)の表示領域432A参照)。その後、ステップS75に移る。
その後の手順については前述の図9と同様であるので説明を省略する。
なお、上記フローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様、複数の部屋Rを棚卸し可能部屋と決定した場合に、当該部屋Rの名称を、表示部121において所定の優先順序に沿った態様(上記の例では基準位置からの距離が近い順)で配列し表示する。これにより、棚卸し作業を実行可能であるとして提示された複数の部屋Rを、操作者Mのニーズ、使いやすさ等を反映した順序に並べ替えた形で表示することができ、さらに利便性を向上することができる。この例のように、基準とする位置(棚卸し中の部屋Rの位置)から距離が近い順に表示部121で配列して表示することで、棚卸し作業を実行可能である複数の部屋Rのうち、距離が近く移動のための労力負担がより少ない部屋Rに対し、効率よく棚卸し作業を行うことができる。なお、上記のように棚卸しを実行している部屋Rを基準位置とするのに限られず、適宜の位置検出手段を設け、これにより検出されたリーダ100や操作者Mの現在位置を単純に基準位置としてもよい
(2)その他
以上においては、リーダ100とデータベース300との情報の出入力は、リーダ100がクレードル200に装着された状態で行っていたが、これに限られない。すなわち、前述したように、クレードル200から取り外した状態においても無線LAN等の通信回線によってサーバ301へアクセス可能としてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態の物品管理システムの概念的説明図である。 部屋において操作者が棚卸し作業を行っている状態を表す斜視図である。 リーダの全体構造を表す図である。 リーダの機能的構成を表す機能ブロック図である。 高周波回路の詳細構成を表す機能ブロック図である。 物品用無線タグ回路素子の機能的構成の一例を表すブロック図である。 物品数リストの一例を表す図である。 リーダの表示部に表示される表示画面の遷移状態を表す図である。 リーダの制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 ステップS30の詳細手順を表すフローチャートである。 ステップS75の詳細手順を表すフローチャートである。 前回棚卸し実行日時が古い順に配列して表示する変形例における物品数リストの一例を表す図である。 リーダの表示部に表示される表示画面の一例を表す図である。 リーダの制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 優先度指標が高い順に配列して表示する変形例における物品数リストの一例を表す図である。 リーダの表示部に表示される表示画面の一例を表す図である。 リーダの制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 基準とする位置から距離が近い順に配列して表示する変形例における物品数リストの一例を表す図である。 リーダの表示部に表示される表示画面の一例を表す図である。 リーダの制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。
符号の説明
1 物品管理システム
100 リーダ(無線タグ通信装置)
111 装置アンテナ
121 表示部(表示手段)
122 操作部(操作手段)
133 制御回路
134 メモリ(記憶手段)
150 IC回路部
151 タグアンテナ
300 データベース
301 サーバ(管理装置)
B 物品(棚卸し対象物品)
M 操作者
R1〜6 部屋(収納領域)
Tb 物品タグ
To 物品用無線タグ回路素子

Claims (12)

  1. 棚卸し対象の物品に設けられ、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信可能なタグアンテナとを備えた物品用無線タグ回路素子に対し、無線通信を行うための装置アンテナと、
    前記装置アンテナを用いた無線通信により、前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報を取得するためのタグ識別情報取得手段と、
    前記タグ識別情報取得手段で前記タグ識別情報が取得されたとき、その取得された前記タグ識別情報を記憶するための記憶手段と、
    前記物品を収納した複数の収納領域に関し、各収納領域の領域識別情報と、対応する前記物品の物品数とを、互いに関連づけてデータベースより取得する物品数情報取得手段と、
    前記記憶手段の残余記憶容量に基づき、新たに前記タグ識別情報を記憶可能な前記物品用無線タグ回路素子の数を算出する算出手段と、
    前記物品数情報取得手段で取得した前記物品数と、前記算出手段で算出した前記物品用無線タグ回路素子の数とを比較し、対応する前記物品数が前記物品用無線タグ回路素子の数以下である前記収納領域を棚卸可能領域として決定する決定手段と
    を有することを特徴とする無線タグ通信装置。
  2. 前記決定手段による、対応する前記物品数が前記物品用無線タグ回路素子の数以下である前記収納領域を棚卸可能領域として決定した結果に基づき、対応する前記収納領域の前記領域識別情報を表示する表示手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線タグ通信装置。
  3. 前記表示手段は、
    前記物品数情報取得手段で取得された前記物品数を、対応する前記領域識別情報と併せて表示するとともに、
    前記算出手段で算出された、新たに前記タグ識別情報を記憶可能な前記物品用無線タグ回路素子の数を、併せて表示する
    ことを特徴とする請求項2記載の無線タグ通信装置。
  4. 前記決定手段が複数の前記収納領域を前記棚卸可能領域として決定し、前記表示手段が当該決定された複数の収納領域の前記領域識別情報を表示したとき、棚卸し作業を開始する1つの前記収納領域を操作者が選択操作するための操作手段を有し、
    前記タグ識別情報取得手段は、
    前記操作手段で選択された前記1つの収納領域に存在する前記物品に係わる前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報を取得する
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の無線タグ通信装置。
  5. 前記記憶手段は、
    前記操作手段での選択操作の後前記タグ識別情報取得手段で取得した前記タグ識別情報を記憶し、
    前記算出手段は、
    前記タグ識別情報取得手段で取得した前記物品用無線タグ回路素子の前記タグ識別情報の記憶により減少する前記記憶手段の前記残余記憶容量に基づき、新たに前記タグ識別情報を記憶可能な前記物品用無線タグ回路素子の数を算出する
    ことを特徴とする請求項4記載の無線タグ通信装置。
  6. 前記決定手段は、
    前記操作手段での選択操作の前に前記物品数情報取得手段で取得した前記物品数と、前記タグ識別情報取得手段での情報取得後に前記算出手段で算出した前記物品用無線タグ回路素子の数との比較により、前記決定を行い、
    前記表示手段は、
    前記決定手段の決定結果に基づき、前記領域識別情報、前記物品数、及び前記物品用無線タグ回路素子の数の少なくとも1つを更新して表示する
    ことを特徴とする請求項5記載の無線タグ通信装置。
  7. 前記決定手段が複数の収納領域を前記棚卸可能領域と決定した場合に、当該収納領域の前記領域識別情報を、前記表示手段において所定の優先順序に沿った態様で配列し表示するための所定の処理を行う表示処理手段を有する
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項記載の無線タグ通信装置。
  8. 前記表示処理手段は、
    前記棚卸可能領域と決定された前記複数の収納領域のうち、対応する前記物品数が多い順に前記表示手段で配列して表示するように、前記処理を行う
    ことを特徴とする請求項7記載の無線タグ通信装置。
  9. 前記表示処理手段は、
    前記棚卸可能領域と決定された前記複数の収納領域のうち、基準とする位置から距離が近い順に前記表示手段で配列して表示するように、前記処理を行う
    ことを特徴とする請求項7記載の無線タグ通信装置。
  10. 前記表示処理手段は、
    前記棚卸可能領域と決定された前記複数の収納領域のうち、予め付与された優先度指標が高い順に前記表示手段で配列して表示するように、前記処理を行う
    ことを特徴とする請求項7記載の無線タグ通信装置。
  11. 前記表示処理手段は、
    前記棚卸可能領域と決定された前記複数の収納領域のうち、前回棚卸し実行日時が古い順に前記表示手段で配列して表示するように、前記処理を行う
    ことを特徴とする請求項7記載の無線タグ通信装置。
  12. 棚卸し対象の物品を収納した複数の収納領域それぞれの領域識別情報と、対応する前記物品の物品数とを、互いに関連づけて格納したデータベースを備えた管理装置と、
    前記物品に設けられ、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信可能なタグアンテナとを備えた物品用無線タグ回路素子に対し無線通信を行うと共に、前記管理装置と情報送受信可能に構成された無線タグ通信装置と
    を有する物品管理システムであって、
    前記無線タグ通信装置は、
    前記無線通信を行うための装置アンテナと、
    前記装置アンテナを用いた無線通信により、前記物品用無線タグ回路素子のタグ識別情報を取得するためのタグ識別情報取得手段と、
    前記タグ識別情報取得手段で前記タグ識別情報が取得されたとき、その取得された前記タグ識別情報を記憶するための記憶手段と、
    前記データベースより、各収納領域の領域識別情報と対応する前記物品数とを互いに関連づけて取得する物品数情報取得手段と、
    前記記憶手段の残余記憶容量に基づき、新たに前記タグ識別情報を記憶可能な前記物品用無線タグ回路素子の数を算出する算出手段と、
    前記物品数情報取得手段で取得した前記物品数と、前記算出手段で算出した前記物品用無線タグ回路素子の数とを比較し、対応する前記物品数が前記物品用無線タグ回路素子の数以下である前記収納領域を棚卸可能領域として決定する決定手段と、
    前記タグ識別情報取得手段で取得され前記記憶手段に記憶された、複数の前記物品に係わる前記タグ識別情報を、前記管理装置へ出力するタグ識別情報出力手段と
    を備えることを特徴とする物品管理システム。
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