JP2009237962A - 無線タグ通信処理装置及び占有管理システム - Google Patents

無線タグ通信処理装置及び占有管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】占有区画が空予約状態のまま不使用となる無駄を回避し、利用効率の向上を図る。
【解決手段】会議室Rに設けられたゲートリーダ2は、無線タグTからタグIDを受信するためのリーダアンテナ4を有し、サーバSのデータベースにアクセスして当該会議室Rの使用予約に関する情報を取得し、この取得した使用予約に関する情報に基づき、会議室Rへの入室・使用の可否を判定し、会議室Rへの入室・使用が可能であると判定された場合には、サーバSのデータベースにアクセスして会議室Rの使用予約を置き換え変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線タグに対し無線通信により情報送受信を行う無線タグ通信処理装置、及び、これを備えた占有管理システムに関する。
例えば会議室等、使用者が占有して使用する特定の占有区画の占有管理を行う際、無線通信により占有予約を行う従来技術として、例えば特許文献1が知られている。この従来技術では、会議室等の部屋の予約処理を、中央処理装置に備えられた会議予約処理部で一括して行うようになっている。すなわち、各部屋の出入口にはゲート端末が設置されており、各ゲート端末が中央処理装置とネットワーク接続されている。予約希望者が予約したい部屋のゲート端末にIDカードを差し込み、ゲート端末の操作入力部で所定の入力を行うことにより、当該部屋の予約処理が実行されるようになっている。
特開平5−46838号公報
上記従来技術では、所定の予約端末装置等へ赴いて操作しなくても、予約したい占有区画(部屋)へ行ってゲート端末を操作するだけで、手軽に占有区画の予約を行うことができる。しかしながら、例えば、事前に占有予約された占有区画が何らかの理由で当該予約時間がきても使用されていない状況が現実にはありうる。その理由としては、予約者がその後の事情により予約した部屋を使用しなくなったものの予約の取り消しをし忘れた場合や、予約者が何らかの事情で当日長時間不在となり使用できなくなってしまった等が考えられる。
上記従来技術においては、上記のような予約成立後に何らかの事情で占有区画が不使用となった場合にまで配慮されていない。このため、このような場合には、当該予約された区画は空予約状態のまま、不使用となってしまう無駄が生じていた。
本発明の目的は、占有区画が空予約状態のまま不使用となる無駄を回避し、利用効率を向上できる無線タグ通信処理装置及び占有管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、使用者が占有して使用する特定の占有区画に対応して設けられた無線タグ通信処理装置であって、通信対象の無線タグと無線通信により情報送受信を行うための通信手段と、前記通信手段を介した前記無線タグとの情報送受信結果に応じて、前記特定の占有区画の占有情報を記憶したデータベースにアクセスして当該特定の占有区画の占有情報を取得する占有情報取得手段と、前記情報取得手段で取得された前記占有情報に基づき、前記特定の占有区画の占有の可否を判定する判定手段と、前記判定手段で前記特定の占有区画の占有可と判定された場合には、前記データベースにアクセスして前記特定の占有区画の占有情報を変更する占有情報変更手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明の無線タグ通信処理装置は、使用者が占有可能な複数の占有区画それぞれに対応して設けられる。通信手段が無線タグと通信を行うと、その情報送受信結果に応じて、占有情報取得手段がデータベースにアクセスし、対応する占有区画の占有情報を取得する。この取得された占有情報に基づき、判定手段が当該占有区画の占有可否を判定する。そして、占有可と判定された場合には、占有情報変更手段がデータベースの対応する占有区画の占有情報を変更する。
これにより、使用者が無線タグを用いて通信を行わせるだけで、対応する占有区画の占有予約の有無がデータベースに問い合わされ、占有可であれば(空いていれば)新規に予約する、又は、使用者を変更した置き換え予約を行う等が可能となる。したがって、例えば事前に占有予約された占有区画が何らかの理由で当該予約時間がきても使用されていない場合、予約者以外の第三者が代わってその占有区画を使用することが可能となる。この結果、占有区画が空予約状態のまま不使用となる無駄を回避し、利用効率の向上を図ることができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記判定手段は、前記通信手段を介し前記情報送受信が行われた現在時刻における前記特定の占有区画の占有情報に基づき、前記占有の可否を判定することを特徴とする。
これにより、使用者が無線タグを用いて通信を行わせた時点での占有予約の有無が問い合わされ、占有可であるか(空いているか)どうかが判定される。
第3発明は、上記第2発明において、前記占有情報取得手段は、前記占有情報として、所定の時間区分ごとの前記特定の占有区画の占有予約記録の有無を前記データベースより取得し、前記判定手段は、前記現在時刻を含む前記所定の時間区分での前記占有予約記録の有無に基づき、前記占有の可否を判定することを特徴とする。
これにより、使用者が無線タグを用いて通信を行わせたとき、特定の占有区画について、その後の所定の時間区分単位で占有可能かどうかが判定される。
第4発明は、上記第3発明において、前記占有情報取得手段は、前記占有情報として、所定の時間区分ごとの複数の前記特定の占有区画の占有予約記録の有無を、前記データベースより取得し、前記判定手段は、前記現在時刻を含む前記所定の時間区分での前記複数の特定の占有区画の前記占有予約記録の有無に基づき、前記占有の可否の判定と、占有可能な最大時間とを、各特定の占有区画ごとに判定し、前記判定手段が、前記占有が可能である旨の判定をした場合に、該占有が可能であると判定された前記特定の占有区画の前記占有可能な最大時間を表示する、表示手段を設けたことを特徴とする。
これにより、特定の占有区画が占有可能であった場合には、当該占有区画を最長何時まで使用できるかという情報を使用者に対し提供することができる。また、複数の占有区画に対して占有可能な最大時間を判定することで、使用者は、占有可能とされた複数の占有区画のうち一番長く使える占有区画がどれであるかを表示手段の表示を見て判断し、これをもとに実際に使用する占有区画を選択することができる。
第5発明は、上記第3又は第4発明において、前記判定手段は、前記現在時刻における前記特定の占有区画の占有予約記録が既にある場合で、所定の予約置き換え条件を満たした場合には、前記占有が可能である旨の判定を行い、前記占有情報変更手段は、前記判定手段が前記予約置き換え条件に基づき占有が可能である旨の判定を行った場合には、前記データベースにアクセスして、前記占有予約記録を、前記情報送受信結果に対応した新たな占有予約記録に置き換える予約置換処理を行うことを特徴とする。
これにより、特定の占有区画に対し事前に予約がされ占有予約記録があったにもかかわらず予約時間が来ても不使用であった場合に、当該予約を取り消す形で第三者の新たな占有予約記録に置き換えることが可能となる。
第6発明は、上記第5発明において、前記占有情報変更手段は、前記予約置き換え条件として、前記占有予約記録により占有可能とされた前記時間区分の開始後所定時間が経過した場合に、前記予約置換処理を行うことを特徴とする。
所定時間の経過を待ってから置換処理を行うようにすることで、事前に予約をした正当な使用者がやや遅れてやってきた等の場合に誤って当該予約を取り消すことを防止できる。
第7発明は、上記第3又は第4発明において、前記判定手段は、前記現在時刻における前記特定の占有区画の占有予約記録がない場合には、前記占有が可能である旨の判定を行い、前記占有情報変更手段は、前記判定手段が前記占有予約記録がなく占有が可能である旨の判定を行った場合には、前記データベースにアクセスして前記特定の占有区画に対する新たな予約記録処理を行うことを特徴とする。
これにより、特定の占有区画に対し事前に予約がなかった場合に、例えば端末の設置場所まで戻ることなく、その場で手軽に占有区画の予約を行うことができる。
第8発明は、上記第5乃至第7発明のいずれかにおいて、前記占有情報変更手段は、所定の時間区分単位での前記予約置換処理又は前記予約記録処理を行うことを特徴とする。
本願第8発明においては、事前予約者に代わる第三者の新たな予約やその場での新規予約を、所定時間区分でのみ認める。これにより、例えば受付端末での正式な予約とは異なり、占有区画近くで手軽に行える暫定的な予約としての位置づけを明確にすることができる。そして、そのような暫定的な予約で過度に長時間の占有予約が行われるのを防止することができる。
第9発明は、上記第8発明において、前記占有情報変更手段による前記予約置換処理又は前記予約記録処理が行われた後、対応する第1報知信号を出力する第1報知信号出力手段を有することを特徴とする。
これにより、空き状態に対応した予約置換処理や予約記録処理が完了して使用可能となったことを、報知手段での報知を介し使用者側に明確に認識させることができる。
第10発明は、上記第8又は第9発明において、前記予約置換処理又は前記予約記録処理がなされた前記時間区分の終了時刻に対応したタイミングで、対応する第2報知信号を出力する第2報知信号出力手段を有することを特徴とする。
これにより、例えば予約置換処理や予約記録処理により予約された時間区分の終了が近づいたことを、報知手段での報知を介し使用者側に明確に認識させることができる。
第11発明は、上記第10発明において、前記判定手段は、前記占有情報取得手段で取得された、前記予約置換処理又は前記予約記録処理がなされた前記時間区分の前記終了時刻以降における前記特定の占有区画の占有予約記録の有無に基づき、前記終了時刻以降の占有の可否を判定することを特徴とする。
予約置換処理や予約記録処理により予約された時間区分が終了した後の予約状況を調べ、これに基づき占有可否を判定する。これにより、例えば占有可の場合は引き続き占有延長する意志があるかどうかを使用者側に問うことが可能であり、占有不可の場合は(次の占有予約者の使用に備えて)使用者側に退室を促すことが可能となる。
第12発明は、上記第11発明において、前記第2報知信号出力手段は、前記判定手段で前記終了時刻以降における前記特定の占有区画の占有予約記録があると判定された場合、前記第2報知信号として、前記特定の占有区画からの退去を促すための前記報知信号を出力することを特徴とする。
これにより、予約置換処理や予約記録処理により予約された時間区分が終了した後、次の占有予約があり占有の延長ができないことを使用者側に明確に認識させることができる。
第13発明は、上記第11発明において、前記第2報知信号出力手段は、前記判定手段で前記終了時刻以降における前記特定の占有区画の占有予約記録がないと判定された場合、前記第2報知信号として、前記特定の占有区画に対する占有継続を問い合わせるための前記報知信号を出力することを特徴とする。
これにより、予約置換処理や予約記録処理により予約された時間区分が終了した後、次の占有予約がなく占有の延長可能であることを使用者側に明確に認識させることができる。
第14発明は、上記第3乃至第13発明のいずれかにおいて、前記データベースを構築するための記憶装置を有することを特徴とする。
これにより、無線タグ通信処理装置自体にデータベースを備えさせることで、別途サーバ等を設ける必要が無くなる。この結果、システム構成やネットワーク通信を簡素化することができる。
上記目的を達成するために、第15発明は、複数の占有区画に対する使用者の占有の予約を受け付けるための受付端末と、前記受付端末での操作入力に基づく、前記複数の占有区画に対する占有情報を記憶したデータベースと、前記複数の占有区画にそれぞれ対応して設けられた複数の無線タグ通信処理装置とを有する占有管理システムであって、前記無線タグ通信処理装置は、通信対象の無線タグと無線通信により情報送受信を行うための通信手段と、前記通信手段を介した前記無線タグとの情報送受信結果に応じて、前記データベースにアクセスして対応する特定の占有区画の占有情報を取得する占有情報取得手段と、前記情報取得手段で取得された前記占有情報に基づき、前記特定の占有区画の占有の可否を判定する判定手段と、前記判定手段で前記特定の占有区画の占有可と判定された場合には、前記データベースにアクセスして前記特定の占有区画の占有情報を変更する占有情報変更手段とを有することを特徴とする。
本願第15発明においては、使用者が占有可能な複数の占有区画が設けられている。そして、受付端末が操作されると、その操作入力に対応した各占有区画の占有情報(予約の有無等)がデータベースに記憶される。一方、各占有区画には、それぞれに対応して無線タグ通信処理装置が設けられている。この無線タグ通信処理装置は、無線タグと情報送受信するための通信手段を備えている。通信手段が無線タグと通信を行うと、その情報送受信結果に応じて、占有情報取得手段がデータベースにアクセスし、対応する占有区画の占有情報を取得する。この取得された占有情報に基づき、判定手段が当該占有区画の占有可否を判定する。そして、占有可と判定された場合には、占有情報変更手段がデータベースの対応する占有区画の占有情報を変更する。
これにより、使用者が無線タグを用いて通信を行わせるだけで、対応する占有区画の占有予約の有無がデータベースに問い合わされ、占有可であれば(空いていれば)新規に予約する、又は、使用者を変更した置き換え予約を行う等が可能となる。したがって、例えば事前に占有予約された占有区画が何らかの理由で当該予約時間がきても使用されていない場合、予約者以外の第三者が代わってその占有区画を使用することが可能となる。この結果、占有区画が空予約状態のまま不使用となる無駄を回避し、利用効率の向上を図ることができる。
本発明によれば、占有区画が空予約状態のまま不使用となる無駄を回避し、利用効率を向上することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の占有管理システム1を、例えば会議室の入室管理及び使用管理に適用した場合の一例を表す図である。図示する例では、会社のビルなどの建造物内に第1会議室R1と第2会議室R2の2つの会議室(占有区画;以下適宜、第1会議室R1と第2会議室R2を総称して単に「会議室R」という)が用意されている。各会議室Rの出入り口(又はその近傍でもよい)には、当該会議室Rの使用・入退室を管理するゲートリーダ(無線タグ通信処理装置)2が設置されている。また、この占有管理システム1には、各会議室Rの使用スケジュールを記録・管理するデータベース(図示せず)を備えたサーバSが設けられている。サーバSは、通信ネットワークNWを介して各ゲートリーダ2と情報を送受可能に接続されている。また、各部署又は社員個人が所有するPC端末50から、上記通信ネットワークNWを介してサーバSにアクセスすることにより、上記データベースに対し、希望する時間に会議室Rを使用するための予約操作を行えるようになっている。
また、社員Mは、それぞれ当人個人の識別情報が記録されている無線タグTを貼付した名札等を所持している。各会議室Rの出入り口に設置されているゲートリーダ2は、当該会議室Rへ入室しようとする社員Mの上記無線タグTから無線通信を介してその識別情報を読み取り、上記データベースに記録されている予約に関する情報(以下適宜、単に「予約情報」という。詳細は後述)と照合することで当該会議室Rへの入室管理を行う。このとき、ゲートリーダ2は、室外にいる社員Mに対してはリーダアンテナ4を介して無線タグTと無線通信を行うとともに、室外表示部11(表示手段)を介して会議室R内の使用・予約状況や各種指示などのメッセージを表示する。また、会議室Rの使用中において、ゲートリーダ2は、室内表示部10を介して室内にいる社員Mに対し予約終了時間に対応する報知を行ったり、操作部9を介して社員Mが予約の延長(もしくは予約の変更;詳しくは後述する)の操作などを行えるよう使用管理も可能になっている。
図2は、本実施形態の占有管理システム1の概略を表すシステム構成図である。なお、各ゲートリーダ2はどれも同じハードウェア構成のものであり、この図2においては図示の煩雑を避けるために一つのゲートリーダ2のみを示し、他のゲートリーダ2の図示は省略している。
図2において、この占有管理システム1は、上述したように会議室Rの出入り口に設けられたゲートリーダ2と、このゲートリーダ2に適宜の通信ネットワークNWで接続された上記サーバSと、同じ通信ネットワークNWで接続されたPC端末(受付端末)50とを有している。
ゲートリーダ2は、本体制御部3と、リーダアンテナ(通信手段)4とを有している。
本体制御部3は、CPU5と、上記通信ネットワークNWを介してサーバSとの制御信号及び情報信号の授受の制御を行うネットワーク通信制御部6と、例えばRAMやROM等からなるメモリ7と、時刻を計時する時計8と、操作者からの指示や情報が入力される操作部9と、室内に設けられて各種情報やメッセージを表示・報知する上記室内表示部(報知手段)10と、室外に設けられる上記室外表示部(報知手段)11と、リーダアンテナ4を介し無線タグTとの無線通信の制御を行うRF通信制御部12とを備えている。
CPU5は、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。これにより、CPU5は、サーバSとの間で各種の制御信号や情報信号の送受を行うとともに、リーダアンテナ4を介した無線通信により無線タグTの読み取り処理を行うようになっている。
サーバSは、特に詳しく図示しないが、ハードディスク装置などからなる大容量記憶装置60(記憶装置)を備えている。大容量記憶装置60は、後述する予約テーブルを記録しておくことで、会議室Rの予約情報のデータベースを構成している。
なお、本実施形態では、通信ネットワークNWにケーブル等を使用した有線ネットワークを想定しているが、これに限らず、例えば上記RF通信制御部12と周波数帯及び送受信方式の異なる無線ネットワークを用いてもよい。いずれにしても、2つのゲートリーダ2とサーバSとは、相互に通信相手を特定(認識)した上で通信を行えるようになっている。
無線タグTは、タグアンテナ151とIC回路部150とを備える無線タグ回路素子Toを有している。無線タグTは、無線タグ回路素子Toを、特に図示しない基材などに設けることで社員Mの所持する名札等に配置したものである(無線タグ回路素子Toについては後に詳述する)。
また、前述したように室外表示部11及びリーダアンテナ4は会議室Rの外にいる社員Mに対して表示・報知及び情報の読み取りを行うものである。一方、室内表示部10及び操作部9は会議室Rの中にいる社員Mに対して表示・報知及び入力操作されるものである。このため、それら室外表示部11及びリーダアンテナ4と、室内表示部10及び操作部9は、例えば会議室Rの中と外を仕切る壁の表裏両側に分けて配置される。この場合、一体の本体制御部3が上記壁を貫通してその表裏両側にそれぞれに各部を配置してもよいし、または本体制御部3を2つの分体に分離して相互に信号を送受可能に構成し、各部を配置した分体を上記壁の表裏両側に分けて設置するようにしてもよい。
図3は、ゲートリーダ2の構成のうち、会議室Rの外側に配置される室外表示部11及びリーダアンテナ4の外観の一例を示す図である。
図3において、室外表示部11は、空き室表示ランプ21と、使用中表示ランプ22と、液晶パネル23とを備えている。
空き室表示ランプ21と使用中表示ランプ22とは、それぞれ点灯することで報知文字(図示する例では、会議室Rが使用されていないことを意味する「空き室」と、使用されていることを意味する「使用中」)を表示する。これらの表示ランプ21,22は、後述するように常にいずれか一方だけ点灯するようになっている(それぞれ異なる色で表示するようにしてもよい)。液晶パネル23は、操作者(社員M)に対して詳細な指示やメッセージ等を表示する(この例では、入室者なしの旨や現在時刻等が表示されている)ものである。
リーダアンテナ4は、図示する例では、上記本体制御部3の表面に埋設されている(図中「ANT」が記載されている位置)。操作者は、リーダアンテナ4の前面近傍に名札(無線タグT)を掲げることで、識別情報(以下、タグIDという)を読み取らせることができる。
図4は、ゲートリーダ2の構成のうち、会議室Rの内側に配置される室内表示部10及び操作部9の外観の一例を示す図である。
図4において、室内表示部10は、10分前表示ランプ24と、終了表示ランプ25と、液晶パネル26とを備えている。
10分前表示ランプ24と終了表示ランプ25とは、上記空き室表示ランプ21と使用中表示ランプ22と同等の構成のものである。これら表示ランプ24,25は、それぞれの報知文字(図示する例では、予約時間終了10分前を意味する「予約時間終了10分前」と、予約時間終了と退室を促す「予約時間終了退室願います」)を表示して、対応する報知を行う。液晶パネル26は、操作者(社員M)に対して詳細な指示やメッセージ等を表示する(この例では、現在予約済みの旨や現在時刻等が表示されている)ものである。
操作部9は、図示する例では、0から9までの数字を入力するためのテンキーと、Yesキー及びNoキーとを備えている。
図5は、上記ゲートリーダ2におけるCPU5、RF通信制御部12、及びリーダアンテナ4の機能的構成を表す機能ブロック図である。
図5において、CPU5は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み出された信号を処理して情報を読み出すとともに、無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスするための応答要求コマンドを生成する。
RF通信制御部12は、上記リーダアンテナ4を介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報(タグIDを含む無線タグ情報)へアクセスするためのものである。すなわち、RF通信制御部12は、リーダアンテナ4を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信する送信部212と、リーダアンテナ4により受信された無線タグ回路素子Toからの応答波を入力する受信部213と、送受分離器214とから構成される。
送信部212は、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスする(この例では読み取り及び書き込み)ための質問波を生成するブロックである。すなわち、送信部212は、周波数の基準信号を出力する水晶振動子215Aと、CPU5の制御により水晶振動子215Aの出力を分周/逓倍して所定周波数の搬送波を発生させるPLL(Phase Locked Loop)215B及びVCO(Voltage Controlled OscillaTor)215Cと、上記CPU5から供給される信号に基づいて上記発生させられた搬送波を変調(この例ではCPU5からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する送信乗算回路216(但し「TX_ASK信号」の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路216により変調された変調波を増幅(この例ではCPU5からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)して所望の質問波を生成する可変送信アンプ217とを備えている。
上記発生される搬送波としては、例えばUHF帯、マイクロ波帯、あるいは短波帯の周波数を用いている。上記送信アンプ217の出力は、送受分離器214を介しリーダアンテナ4に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。なお、無線タグ情報は上記のように変調した信号に限られず、単なる搬送波のみの場合もある。
受信部213は、リーダアンテナ4で受信された無線タグ回路素子Toからの応答波と上記発生させられた搬送波とを乗算して復調するI相受信乗算回路218と、そのI相受信乗算回路218の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのI相バンドパスフィルタ219と、このI相バンドパスフィルタ219の出力を増幅するI相受信アンプ221と、このI相受信アンプ221の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するI相リミッタ220と、上記リーダアンテナ4で受信された無線タグ回路素子Toからの応答波と上記発生された後に移相器227により位相を90°遅らせた搬送波とを乗算するQ相受信乗算回路222と、そのQ相受信乗算回路222の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すためのQ相バンドパスフィルタ223と、このQ相バンドパスフィルタ223の出力を増幅するQ相受信アンプ225と、このQ相受信アンプ225の出力をさらに増幅してデジタル信号に変換するQ相リミッタ224とを備えている。そして、上記I相リミッタ220から出力される信号「RXS−I」及びQ相リミッタ224から出力される信号「RXS−Q」は、上記CPU5に入力されて処理される。
また、I相受信アンプ221及びQ相受信アンプ225の出力は、強度検出手段としてのRSSI(Received Signal Strength IndicaTor)回路226にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」がCPU5に入力されるようになっている。このようにして、ゲートリーダ2では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの応答波の復調が行われる。
図6は、上記無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を表すブロック図である。
図6は、上記無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図6において、無線タグ回路素子Toは、上述したようにゲートリーダ2のリーダアンテナ4と非接触で信号の送受信を行う上記タグアンテナ151(タグ側アンテナ)と、このタグアンテナ151に接続された上記IC回路部150とを有している。
IC回路部150は、タグアンテナ151により受信された質問波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記タグアンテナ151により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部155と、上記タグアンテナ151に接続された変復調部156と、上記メモリ部155、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部157とを備えている。
変復調部156は、タグアンテナ151により受信された上記ゲートリーダ2のリーダアンテナ4からの通信信号の復調を行い、また、上記制御部157からの返信信号を変調し、タグアンテナ151より応答波(タグIDを含む信号)として送信する。
クロック抽出部154は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部157にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の周波数に対応したクロックを制御部157に供給する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成して上記変復調部156により上記タグアンテナ151から返信する制御等の基本的な制御を実行する。
次に、本実施形態の例においてサーバSの大容量記憶装置60に記憶される予約テーブルについて説明する。
図7は、会議室Rの使用スケジュールを管理する予約テーブルの一例を概念的に表す図である。この予約テーブルは、サーバSの大容量記憶装置60に記録保持される情報であり、図中には一例として第2会議室R2用の予約テーブルのみを示している。この他にも、第1会議室R1用の予約テーブルが同様の構成で記録され、それら全体が会議室Rの予約情報のデータベースとして機能している。
図7に示すように、予約テーブルには、ある使用予約(占有予約)についての開始時刻及び終了時刻と、その予約を取るための手続きを行った予約者と、実際にその予約時間に第2会議室R2を使用する使用予定者(使用目的が会議となるため複数人であり、予約者本人は含まれても、含まれなくてもよい)の各項目の予約記録(占有予約記録)が記載されている。なお、各会議室Rごとのこの予約記録の有無が、各請求項記載の占有情報を構成する。図中では、予約者と使用予定者をAA,AB等の具体的氏名で表しているが、その代わりに対応する無線タグTの識別情報(タグID)を記録してもよい。
図示する予約テーブルの内容は、例として最初の使用予約の開始時刻10:00より前の時点(例えば9:45)の内容を示しており、このような開始時刻より以前に行われる使用予約の登録(=予約記録の作成。以下同様)は、全てPC端末50からサーバSのデータベースにアクセスして通常の操作・手続きによってのみ可能となっている。なお、この使用予約の時間(つまり開始時刻から終了時刻までの間の使用時間)は、10分刻み、30分刻み、又は1時間刻みなどの所定の時間区分で設定される。また、一度登録した使用予約のキャンセルもPC端末50からの操作・手続きによって行うことができる。
会議室Rの出入り口に設置されているゲートリーダ2は、前述したように、当該会議室Rへ入室しようとする社員Mの上記無線タグTから無線通信を介してその識別情報を読み取る。また、ゲートリーダ2は、上記読み取り結果を、サーバSのデータベースにアクセスして対応する予約テーブルに登録されている予約記録と照合する。これにより、ゲートリーダ2は、当該会議室Rへの入室及び使用を上記予約者又は使用予定者(以下、これらを合わせて予約メンバーという)のみに許可させるよう入室管理を行う。
そして、本実施形態の特徴の一つとして、ゲートリーダ2は、予めPC端末50を介した通常の使用予約を行っていない(=登録していない)第三者の社員M(以下、これを非予約メンバーという)に対しても、所定の条件を満たす場合に限り、当該会議室Rへの入室及び使用を許可できるようになっている。以下、その詳細を順次説明する。
図8は、ゲートリーダ2のCPU5によって実行される制御手順を表すフローチャートである。なお、この制御手順は各ゲートリーダ2に共通である。
図8において、この例では、電源の投入後このフローが開始される(START位置)。
まず、ステップS100において入室管理処理を実行する。この入室管理処理とは、当該ゲートリーダ2が設置されている会議室Rに社員Mを入室させるまでの処理である(詳細は後述)。
次に、ステップS200で使用管理処理を実行する。この使用管理処理は、室内にいる社員Mに対し、予約終了時間に対応する報知や、予約の延長・変更などを行うものである。
次にステップS10に移り、操作部9やその他スイッチなどの入力操作を介してこのフローを終了する操作が行われたか否かを判定する。終了操作が行われていない場合、ステップS10の判定が満たされず、ステップS100に戻り同様の手順を繰り返す。一方、終了操作が行われている場合、ステップS10の判定が満たされ、このフローを終了する。
図9は、図8中のステップS100において実行される入室管理処理の詳細手順を表すフローチャートである。
図9において、まずステップS105で、室外表示部11の空き室表示ランプ21を点灯し、使用中表示ランプ22を消灯する(この時点ではまだ会議室Rに誰も入室していない)。これにより、室外にいる社員Mに対して、その時点に対応する使用予約の有無にかかわらず当該会議室R内にはまだ誰も入室しておらず未使用状態であることを示す。また、このときに室外表示部11の液晶パネル23には、室外にいる社員Mに対して、入室手続きを開始するために名札の無線タグTをリーダアンテナ4の手前に掲げてタグIDを読み取らせるよう促す表示をしておく(上記図3参照)。
次にステップS110へ移り、リーダアンテナ4から無線通信を介して無線タグTのタグIDを読み取れるまでループ待機し、何らかのタグIDが読み取れた場合には判定が満たされて次のステップS115へ移る。
ステップS115では、サーバSのデータベースにアクセスして、当該会議室Rに対応する予約テーブルから、現在時刻(時計8から検出)に対応する使用予約についての情報(予約の有無)を取得する。
そして次のステップS120へ移り、上記ステップS115で現在時刻に対応する使用予約の登録(予約記録の作成)があったか否かを判定する。現在時刻に対応する予約記録が予約テーブルになかった場合、判定が満たされず、その時点で会議室Rを使用する予定の者がなくこの場(会議室Rの出入り口)で新たに使用予約の登録が可能とみなされ、ステップS125に移る。
ステップS125では、データベースに1時間分の使用予約を暫定的に登録する(=予約記録処理)。その後、ステップS130に移り、室外表示部11の液晶パネル23に制御信号(第1報知信号)を出力して入室許可を表示し、操作者へ入室を促す。なおこの際の報知の態様は、上記のような視覚的に報知するランプの点灯以外にも、例えばチャイムやセリフの発音などで音声報知するようにしてもよい。そして後述のステップS180へ移る。
また一方、上記ステップS120の判定において、現在時刻に対応する予約記録が予約テーブルになかった場合、判定が満たされ、ステップS135へ移る。
ステップS135では、上記ステップS110で読み取ったタグIDが予約メンバーのタグIDであるか否か(=ゲートリーダ2で読み取り操作した者が会議室Rを正当に使用できる者として予約登録された社員Mであるか否か)を判定する。読み取ったタグIDが予約メンバーのタグIDである場合、ステップS135の判定が満たされ、ステップS130に移る。ステップS130では、室外表示部11の液晶パネル23に入室許可を表示して操作者へ入室を促し、後述のステップS180へ移る。
一方、読み取ったタグIDが予約メンバーのタグIDでない場合、ステップS135の判定が満たされず、(非予約メンバーの社員Mがゲートリーダ2を読み取り操作し入室を希望しているものとみなし)ステップS140へ移る。
ステップS140では、その時点の現在時刻が、その時点に対応する使用予約の開始時刻から20分経過しているか否かを判定する。これは、使用予約の開始時刻が過ぎたにも係わらず、正当に使用できる予約メンバーが誰も会議室Rに入室していなくとも、やむを得ない場合を想定して20分まで遅刻入室できる猶予を与えるものである。この20分の猶予時間の経過後(=所定の予約置き換え条件)には上記使用予約を取っていない非予約メンバーの社員Mに対しても入室使用を許可できるようにするものである。なお、この猶予時間の20分は一例であり、その他の時間に設定してもよい。
使用予約の開始時刻からまだ20分経過していない場合、ステップS140の判定が満たされず、つまり予約メンバーがまだ誰も入室していないが遅刻入室可能な猶予時間内であるものとみなされ、ステップS145に移る。ステップS145では、室外表示部11の液晶パネル23に入室の不許可を表示して操作者(非予約メンバー)に対し入室できない旨を示し、ステップS110へ戻って同様の手順を繰り返す。
一方、ステップS140において、使用予約の開始時刻からすでに20分の猶予時間が経過している場合、判定が満たされ、予約メンバーはもう入室することがないもの(会議室Rの使用中止にもかかわらず予約をキャンセルし忘れていた等)とみなされて、ステップS150へ移る。
ステップS150では、この時点でゲートリーダ2を操作している非予約メンバー(使用予約を取ってないが入室使用を希望している)に対して使用の意志の確認を行う。このときの具体的な確認方法としては、例えば室外表示部11の液晶パネル23に使用意志の確認のために再度名札の無線タグTをリーダアンテナ4に掲げるよう指示する表示を行い、リーダアンテナ4を介して再度同じタグIDが読み取れたか否かを判定する方法などがある。
使用する意志が確認できた場合にはステップS150の判定が満たされて後述のステップS155へ移る。使用する意志が確認できない場合にはステップS150の判定が満たされずステップS145へ移り、室外表示部11の液晶パネル23に入室の不許可を表示してステップS110へ戻り、同様の手順を繰り返す。
ステップS155では、室外表示部11の液晶パネル23に制御信号(第1報知信号)を出力して入室許可を表示し、操作者へ入室を促す。なおこの際の報知の態様は、上記同様、ランプの点灯以外の音声報知等でもよい。そして、次のステップS160へ移る。この際に少なくとも操作者を含めた何人かの社員Mが会議室Rに入室することになる。
ステップS160では、サーバSのデータベースにアクセスして当該会議室Rに対応する予約テーブルから、現在時刻に対応する使用予約の次に予定されている使用予約についての情報(次の予約の有無)を取得する。
その後、ステップS162において、上記ステップS160で取得した情報に基づき、予約テーブルにおいて(その後所定時間範囲内において。例えば同日の範囲等)次の予約がなされているかどうか(=予約記録があるかどうか)を判定する。次の予約がなされている場合にはステップS162の判定が満たされ、ステップS165に移る。次の予約がなされていない場合にはステップS162の判定が満たされず、後述のステップS170に移る。
ステップS165では、上記ステップS160で取得した次の使用予約の開始時刻を(予約を登録可能に空いている時間枠の中で最も遅い終了時刻として)室内表示部10の液晶パネル26に表示する。
なお、上記ステップS150→ステップS155→ステップS160のようにして非予約メンバーである操作者が入室を行う際に、当該会議室Rの他に、別の会議室(例えばすぐ隣りの会議室や、比較的近くの会議室等)もたまたま同様の状況である(使用中止にもかかわらず予約をキャンセルし忘れていた等)場合がありうる。このような場合に対応して、例えば、ステップS150で会議室Rに対する使用意志の確認を行ったときに、先にステップS160に移り、上記同様、サーバSのデータベースにアクセスし当該会議室Rの次の予約情報を取得するとともに、上記隣りに位置する(又は比較的近くに位置する)別の会議室についても同様の予約情報を取得するようにしてもよい。この場合、ステップS162で、上記同様、当該会議室Rや上記別の会議室について、これから最大何時まで使用できるかを判定した後、その判定結果(各会議室の最大使用可能時間)を、ステップS165と同様にして表示する。この場合、ステップS165のように室内表示部10に表示するのではなく(この時点でまだ入室していないことから)ステップS155のように室外表示部11の液晶パネル23に表示する。これにより、操作者は、(入室より前に)その時点で入室可能な複数の会議室(上記の当該会議室R及び別の会議室)の最大使用可能時間を順次(あるいは一覧)表示させてそれらを比較し、一番長く使える会議室を選択して入室することができる。以降は下記のステップS170と同様の手順を行えばよい。
上記ステップS165が終了したらステップS170へ移り、入室した操作者が、操作部9を介し(これから予約しようとする)使用時間の入力を行ったかどうかを判定する。なお、この入力時には、本来PC端末50を介して行うべき通常の使用予約ではないことから、所定の時間区分単位でのみ(例えば最大1時間以内でのみ)暫定的に受け付け可能とする。使用時間の入力が行われるまでループ待機し、使用時間の入力が行われたらステップS170の判定が満たされ、ステップS175へ移る。なお、このときの操作部9での入力操作で、使用時間の入力の他に、予約者以外の使用予定者についても入力できるようにしてもよい。あるいは逆に、操作部9におけるそれら使用時間の入力操作はなく、単に無線タグTを読み取らせると1時間のみ自動的に当該無線タグTの所有者を予約者とする予約の登録のみができるようにしてもよい。
ステップS175では、上記ステップS170で入力された使用時間に基づいて新たな使用予約をデータベースの予約テーブルに登録する。この際、それまで予約テーブルに記録されていたその時点に対応する予約記録を消去し、置き換え変更して登録する(=予約置換処理)。
次にステップS180へ移り、室外表示部11において空き室表示ランプ21を消灯し、使用中表示ランプ22を点灯してこの入室管理処理のフローを終了する。なお、これ以降(つまり次の使用管理処理を行っている間)は、室外表示部11で使用中表示ランプ22が点灯しているため、室外にいる他の非予約メンバーがさらに当該会議室Rの使用を希望するようゲートリーダ2を操作することはない。
図10は、図8中のステップS200において実行される使用管理処理の詳細手順を表すフローチャートである。
図10において、まずステップS205で、室内表示部10の10分前表示ランプ24及び終了表示ランプ25のどちらも消灯する。
次にステップS210へ移り、図9のフローにおける上記ステップS115で取得された情報(PC端末50により通常の手順での予約の場合)、又は、上記ステップS170で登録された情報(非予約メンバーによりゲートリーダ2により新たに予約された場合)に基づき、現在時刻がその予約された時間区分の終了時刻の10分前を経過したか否かを判定する。これは、使用予約が終了する前の事前報知を行うタイミングの判定であり、10分前以外にもその他の時間に設定してもよい。
現在時刻が終了時刻の10分前になっていない場合はループ待機し、10分前になったらステップS210の判定が満たされ、ステップS235に移る。
ステップS235では、室内表示部10に制御信号(第2報知信号)を出力して10分前表示ランプ24を点灯し、室内にいる使用者に対して使用予約の終了を事前に報知する(上記図4参照)。なおこの報知の態様も、上記同様、ランプの点灯以外の音声報知等でもよい。
次にステップS240へ移り、前述のステップS160と同様、サーバSのデータベースにアクセスして当該会議室Rに対応する予約テーブルから、現在時刻に対応する使用予約の次に予定されている使用予約についての情報を取得する。
その後、ステップS245で、上記ステップS240で取得した情報に基づき、次の使用予約の開始時刻が比較的近いか否か、つまりその時点からおよそ10分後に(その時点で予約した時間枠の終了約10分前であるため)すぐ次の使用予約が存在するか否かを判定する。
すぐ次の使用予約が存在する(次の使用予約の開始時刻が約10分後となっている)場合、ステップS245の判定が満たされ、つまり使用予約の延長ができないものとみなされ、ステップS250へ移る。
ステップS250では、現在時刻が、既に使用予約した時間区分の終了時刻となったかどうかを判定する。終了時刻となるまでループ待機し、終了時刻となったらステップS250の判定が満たされて、ステップS255に移る。
ステップS255では、室内表示部10に制御信号(第2報知信号)を出力して、10分前表示ランプ24を消灯するとともに終了表示ランプ25を点灯し、室内にいる使用者に対し退室を促すよう報知する。この場合にも、音声等の発音による報知を行ってもよい。これにより、使用者が退室して会議室Rが空き室状態となり、この使用管理処理のフローが終了する。
また一方、上記ステップS245の判定において、次の使用予約がなかった場合、または次の使用予約の開始時刻まで十分に時間がある場合、判定が満たされず、つまりその時点の対応する使用予約の延長が可能であるものとみなされ、ステップS260へ移る。
ステップS260では、室内表示部10の液晶パネル26に制御信号(第2報知信号)を出力して使用予約の延長が可能である旨を表示する。なおこの報知の態様も、上記同様、液晶パネル表示以外の音声報知等でもよい。その後、ステップS265に移る。
ステップS265では、室内にいる使用者に対して延長の意志の確認を行う。このときの具体的な延長確認方法としては、例えば操作部9のYesキーとNoキーのどちらが押下されたかを判定する方法などがある。
延長する意志が確認できない場合には、ステップS265の判定が満たされず、上記ステップS250へ移る。一方、延長する意志が確認できた場合には、ステップS265の判定が満たされ、ステップS270へ移る。
ステップS270では、入室した操作者が、上記ステップS170と同様、操作部9を介し(これから延長して使用予約する)延長時間の入力を行ったかどうかを判定する。なお、この入力時も、前述と同様、所定の時間区分単位でのみ(例えば最大30分以内でのみ)暫定的に受け付け可能とする。延長時間の入力が行われるまでループ待機し、延長時間の入力が行われたらステップS270の判定が満たされ、ステップS275へ移る。
ステップS275では、上記ステップS270で入力された延長時間に基づいて新たな使用予約をデータベースの予約テーブルに登録する。そしてステップS205に戻り、同様の手順を繰り返す。
図11は、上記図9に示したゲートリーダ2の入室管理処理の制御手順において、予約メンバー及び非予約メンバーが操作を行った際の制御動作及び応答の一例を表すシーケンス図である。図中上側から下側に向かって時系列変化を表している。なお、この図11に示す例は、すでに予約メンバーの一人(つまり予約者)がPC端末50を介した通常の手続きによって10:00〜11:00の間の使用予約を取っている場合である。そして、その開始時刻から20分の猶予時間内において、非予約メンバーと、最初に来た予約メンバーの順でゲートリーダ2に対して入室操作を行った場合を例にとって説明している。
図11において、まず最初に、会議室R内には誰も入室しておらず、室外表示部11においては空き室表示ランプ21が点灯し(図9のステップS105参照)、室内表示部10においては終了表示ランプ25が点灯した状態となっている。そしてこの例では、使用予約の開始時刻10:00を経過した後に、(この時点でまだ誰もおらず会議室Rが空室であるのを見て)非予約メンバーが手順BN1においてゲートリーダ2のリーダアンテナ4に向けて名札の無線タグTを掲示し、会議室Rの入室使用を要求する操作を行う(図9のステップS110参照)。これにより、ゲートリーダ2が手順BR1においてリーダアンテナ4から非予約メンバーのタグIDを受信し、次に手順BR2でサーバSにアクセスしデータベースから現在時刻に対応する予約情報を取得する(図9のステップS115参照)。
そして手順BR3で現在時刻に対応する使用予約があるか否かを判定し(図9のステップS120参照)、この例ではデータベースの予約テーブルに現在時刻に対応する使用予約が登録されているため、次の手順BR4で入室使用を要求している操作者が予約メンバーであるか否かを判定する(図9のステップS135参照)。この例では、上記手順BR1で受信したタグIDが非予約メンバーのものであるため、次に手順BR5で使用予約の開始時刻から20分(一例)の猶予時間が経過したか否かを判定する(図9のステップS140参照)。この例では、まだその時点では20分を経過していないため、次の手順BR6で室外表示部11の液晶パネル23に入室不許可を表示し(図9のステップS145参照)、非予約メンバーは希望していた入室使用が拒否されることになる。
次にこの例では、使用予約の開始時刻から20分の猶予時間が経過する前に、予約メンバーが手順BM1においてゲートリーダ2のリーダアンテナ4に向けて名札の無線タグTを掲示し、会議室Rの入室使用を要求する操作を行う(図9のステップS110参照)。これにより、ゲートリーダ2が手順BR7で予約メンバーのタグIDを受信し、以下、上記BR2〜BR4の手順と同様に、手順BR8でデータベースから現在時刻に対応する予約情報を取得し、手順BR9で現在時刻に対応する使用予約が登録されていると判定し、手順BR10で操作者が予約メンバーであるか否かを判定する。
ここで、上記手順BR7で受信したタグIDは予約メンバーのものであるため、次の手順BR11では室外表示部11の液晶パネル23に入室許可が表示され(図9のステップS130参照)、予約メンバーは手順MB2で会議室Rへ入室する。そしてこの時点で、室外表示部11においては空き室表示ランプ21が消灯して使用中表示ランプ22が点灯し(図9のステップS180参照)、また室内表示部10においては終了表示ランプ25が消灯(室内表示部10の2つの表示ランプのどちらも消灯)する。
このように会議室Rに誰か一人でも入室が許可されてその使用が開始された時点から、ゲートリーダ2の処理は入室管理処理から使用管理処理へ切り替わり、入室したその社員M(この例では予約メンバー)がその会議室Rの使用者となる(後述の図13のシーケンス図に続く)。そして、これ以降は、室外表示部11で使用中表示ランプ22が点灯しているため、室外にいる他の非予約メンバーがさらに当該会議室Rの使用を希望するようゲートリーダ2を操作することがない。
図12は、上記図11と同様、ゲートリーダ2の入室管理処理の制御手順において、制御動作と応答の別の例を表すシーケンス図である。この図12に示す例も、上記図11と同様、すでに予約メンバーの一人(つまり予約者)がPC端末50を介した通常の手続きによって10:00〜11:00の間の使用予約を取っている場合である。但し、その予約者が、当該会議室Rの使用(つまり会議)が中止となっていながらその使用予約をキャンセルし忘れたままの状態(すなわち予約メンバーが来ることのない状態)で、非予約メンバーがゲートリーダ2に対して入室操作を行った場合を例にとって説明している。
図12において、最初は上記図11と同じ状態(空き室表示ランプ21点灯、終了表示ランプ25点灯)となっている。そして、猶予時間の20分が経過した後で、非予約メンバーが手順BN2でゲートリーダ2に入室使用の要求操作(リーダアンテナ4に無線タグTを掲示)を行うと、ゲートリーダ2が手順BR12で非予約メンバーのタグIDを受信し、手順BR13でデータベースから現在時刻に対応する予約情報を取得し、手順BR14で現在時刻に対応する使用予約が登録されていると判定し、手順BR15で操作者が予約メンバーではないと判定し、次に手順BR16で使用予約の開始時刻から20分の猶予時間が経過したか否かを判定する。
この例では、すでに猶予時間の20分が経過しているため、次の手順BR17で室外表示部11の液晶パネル23に使用確認のための無線タグTの再掲示を要求する表示を行う(図9のステップS150参照)。そして、非予約メンバーがそれに応じて手順BN3でリーダアンテナ4に無線タグTを再掲示することで、ゲートリーダ2が手順BR18で非予約メンバーのタグIDを受信する。次の手順BR19で上記BR12で受信したタグIDとの同一を確認した場合に、次の手順BR20で室外表示部11の液晶パネル23に入室許可が表示され(図9のステップS155参照)、非予約メンバーに対して会議室Rへの入室使用を許可する。そして、これを確認した非予約メンバーは、手順BN4で会議室Rに入室する。この時点で、空き室表示ランプ21が消灯して使用中表示ランプ22が点灯し、終了表示ランプ25が消灯する。
その後、ゲートリーダ2は、手順BR21でデータベースから次に予定されている使用予約についての情報を取得し(図9のステップS160参照)、次の手順BR22で次の使用予約の開始時刻を(予約を登録可能に空いている時間枠の中で)最も遅い終了時間として室内表示部10の液晶パネル26に表示する(図9のステップS165参照)。これに応じて、非予約メンバーが手順BN5でこれから会議室Rを使用する時間を操作部9を介して入力すると(図9のステップS170参照)、ゲートリーダ2は、この入力された使用時間に基づいて、手順BR23で新たな使用予約をデータベースの予約テーブルに登録する(図9のステップS175参照)。この時点で、ゲートリーダ2の処理は入室管理処理から使用管理処理へ切り替わり、入室した非予約メンバーがその会議室Rの使用者となる(後述の図13のシーケンス図に続く)。
図13は、上記図10に示したゲートリーダ2の使用管理処理の制御手順において、会議室Rの使用者(予約メンバーの場合もあるし、非予約メンバーの場合もある)が操作を行った際の制御動作及び応答の一例を表すシーケンス図である。なお、この図13に示す例では、すでに11:00まで会議室Rを使用する使用予約を取っている場合である(PC端末50を介した通常の手続きによる場合と、ゲートリーダ2による手続きの場合との両方を含む)。そして、その終了時刻が経過する前に、使用者が1回だけ30分の使用延長を行った場合を例にとって説明している。
図13において、最初は上記図11や図12の説明の末尾で述べたように、室外表示部11の使用中表示ランプ22が点灯し、室内表示部10はどの表示ランプも消灯している状態(会議室Rの使用状態)となっている。そして、使用予約の終了時刻の10分前(つまり10:50分;一例)を経過した時点で、室内表示部10の10分前表示ランプ24が点灯する(図10のステップS235参照)。また、ゲートリーダ2が手順AR1でデータベースから現在時刻に対応する使用予約の次に予定されている使用予約についての情報を取得する(図10のステップS240参照)。そして、次の手順AR2で次の使用予約があるか否かを判定し、この例では次の使用予約が取得されなかったため、次の手順AR3で室内表示部10の液晶パネル26に使用の延長が可能であることを表示する(図10のステップS260参照)。
そしてこれに応答して、この例では使用者が手順AU1で操作部9を介し30分の使用延長時間を入力する。これにより、ゲートリーダ2は、この入力された使用延長時間に基づいて、手順AR4で新たに延長した使用予約をデータベースに予約テーブルに登録する(図10のステップS275参照)。この時点で、室内表示部10の10分前表示ランプ24が消灯し(図10のステップS205参照)、会議室Rの使用状態に戻る。
そして、延長された使用予約の終了時刻の10分前(つまり11:20分)を経過した時点で、再度、室内表示部10の10分前表示ランプ24が点灯する(図10のステップS235参照)とともに、ゲートリーダ2が手順AR5でデータベースから次に予定されている使用予約についての情報を取得する(図10のステップS240参照)。そして、次の手順AR6で次の使用予約があるか否かを判定し、この例では次の使用予約の登録があったため、再延長のための制御手順を行うことなくそのまま待機する。
そして、延長された使用予約の終了時刻(つまり11:30)が経過した時点で、室内表示部10の10分前表示ランプ24が消灯して終了表示ランプ25が点灯し(図10のステップS255参照)、また室外表示部11の使用中表示ランプ22が消灯して空き室表示ランプ21が点灯する。終了表示ランプ25の点灯を確認した使用者は、これ以上の使用予約の延長が行えずに終了時刻が経過したものを認識して、手順AU2で会議室Rから退場する。このようにして会議室Rの使用が終了し、ゲートリーダ2の処理は使用管理処理から入室管理処理へ切り替わり、会議室Rは元の空き室状態に戻る。
以上において、上記図9のフローにおけるステップS115及びステップS160の手順と、上記図10のフローにおけるステップS240の手順が、各請求項記載の占有情報取得手段を構成する。また、ステップS120、ステップS162、及びステップS245の手順が、判定手段を構成する。また、ステップS125及びステップS175の手順が、占有情報変更手段を構成する。
また、ステップS130及びステップS155の手順が、第1報知信号出力手段を構成する。また、ステップS235、ステップS255、及びステップS260の手順が、第2報知信号出力手段として機能する。
以上説明したように、本実施形態においては、複数の会議室Rにそれぞれ対応したゲートリーダ2に名札の無線タグTを掲げてタグIDを読み取らせることで、ゲートリーダ2はサーバSのデータベースにアクセスして当該会議室Rの予約情報(特に、予約記録の有無)を取得する。そして、ゲートリーダ2が上記予約情報に基づいて会議室Rへの入室・使用が可能であると判断した場合には、新規に予約を登録するか(図9のステップS125参照)又は置き換え変更する(図9のステップS175参照)。この結果、前述したように、事前に使用予約された会議室Rが、何らかの理由で当該使用予約の開始時刻が経過しても誰も入室せずに使用されていない場合でも、図9のステップS150〜ステップS175を用いて説明したように、予約メンバー以外の非予約メンバーが代わってその会議室Rに入室し、使用することが可能となる。この結果、会議室Rが空予約状態のまま不使用となる無駄を回避し、利用効率の向上を図ることができる。このとき、実施形態では特に、所定の予約置き換え条件を満たした場合(上記の例では元の使用予約の開始時刻から20分の猶予時間が経過した場合)に、新たな使用予約の置き換え変更を行う。これにより、事前に使用予約を登録していた予約メンバー(正当な使用者)がやや遅れてやってきた等の場合に誤って当該使用予約を取り消すことを防止できる。
また、この実施形態では特に、上記無線タグTの読み取り操作時に、現在時刻に対応する使用予約がなかった場合には、データベースにアクセスし当該操作者に対応する使用予約を新規に登録できる。これにより、PC端末50の設置場所まで戻ることなく、ゲートリーダ2のその場で手軽に会議室Rの使用予約を登録することができる。
また、この実施形態では特に、入室管理処理において会議室Rの使用予約の有無により入室の可否を判定する際に、その使用予約の情報として現在時刻に対応するものを取得して判定する(図9のステップS120、ステップS162、ステップS245参照)。これにより、無線タグTのタグIDを読み取らせた時点での予約記録の有無が問い合わされ、これに基づく予約の可否が判定される。
また、この実施形態では特に、予約メンバーに代わる非予約メンバーの新たな使用予約やゲートリーダ2におけるその場での新規の使用予約を、前述したような例えば最大30分や最大1時間等、所定の時間区分単位でのみ認める。これにより、PC端末50での正式な予約手続きとは異なり、会議室Rの近くで手軽に行える暫定的な予約としての位置づけを明確にすることができる。そして、そのような暫定的な予約で過度に長時間の使用予約が行われるのを防止することができる。
また、この実施形態では特に、上記の新たな使用予約の登録や置き換え変更に対応して室外表示部11の液晶パネル23に制御信号を出力し、入室許可を表示させる。これにより、操作者に対して会議室Rへの入室・使用を許可したことを明確に認識させることができる。さらに、この実施形態では特に、使用予約の終了時刻に対応したタイミングで室内表示部10に制御信号を出力し、10分前表示ランプ24や終了表示ランプ25を点灯させる。これにより、当該使用予約の終了時刻が近づいたことを、会議室R内の使用者に明確に認識させることができる。
また、この実施形態では特に、(この例では10分前表示ランプ24の点灯時に)次の予約が記録されているかどうかに応じ、その後の会議室Rの使用の可否を判定する。次の使用予約があると判定された場合に、室内表示部10の終了表示ランプ25を点灯させて会議室Rからの退去を促す報知を行うことにより、次の使用予約があり使用の延長ができないことを使用者に明確に認識させることができる。次の使用予約がないと判定された場合に、室内表示部10の液晶パネル26に使用の延長継続を問い合わせる表示を行うことにより、次の使用予約がなく使用の延長が可能であることを使用者に明確に認識させることができる。
なお、上記実施形態では、データベースを構成する大容量記憶装置60を独立したサーバSに備えていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、例えば各ゲートリーダ2がそれぞれデータベースを構築する大容量記憶装置を備えるようにしてもよい。あるいはPC端末50が備えていてもよい。この場合、別途サーバS等を設ける必要が無くなり、システム構成やネットワーク通信を簡素化することができる。
なお、以上は、使用者が占有して使用する占有区画の例として、会議室を例にとって説明したが、これに限られない。その他、倉庫、研究室、図書室、コンピュータルーム、応接室等の各部屋の予約管理についても適用できる。また完全な部屋形状にも限られず、半個室形状の開放空間や、仕切りによって区画された空間等、使用者が占有して使用する態様となっていればどのようなものでもよい。これらの場合においても同様の効果を得る。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の実施形態の占有管理システムを、会議室の入室管理及び使用管理に適用した場合の一例を表す図である。 占有管理システムの概略を表すシステム構成図である。 ゲートリーダの室外表示部及びリーダアンテナの外観の一例を示す図である。 ゲートリーダの室内表示部及び操作部の外観の一例を示す図である。 ゲートリーダにおけるCPU、RF通信制御部、及びリーダアンテナの機能的構成を表す機能ブロック図である。 無線タグに備えられた無線タグ回路素子の機能的構成の一例を表すブロック図である。 予約テーブルの一例を概念的に表す図である。 ゲートリーダのCPUによって実行される制御手順を表すフローチャートである。 図8中のステップS100において実行される入室管理処理の詳細手順を表すフローチャートである。 図8中のステップS200において実行される使用管理処理の詳細手順を表すフローチャートである。 入室管理処理を行うゲートリーダに対して予約メンバーと非予約メンバーがそれぞれ操作した際の制御動作と応答の一例を表すシーケンス図である。 入室管理処理を行うゲートリーダに対して非予約メンバーのみが操作した際の制御動作と応答の別の例を表すシーケンス図である。 使用管理処理を行うゲートリーダに対して使用者が操作した際の制御動作と応答の一例を表すシーケンス図である。
符号の説明
1 占有管理システム
2 ゲートリーダ(無線タグ通信処理装置)
3 本体制御部
4 リーダアンテナ(通信手段)
5 CPU
9 操作部
10 室内表示部(報知手段)
11 室外表示部(報知手段)
21 空き室表示ランプ
22 使用中表示ランプ
23 液晶パネル
24 10分前表示ランプ
25 終了表示ランプ
26 液晶パネル
50 PC端末(受付端末)
60 大容量記憶装置
R1 第1会議室(占有区画)
R2 第2会議室(占有区画)
NW 通信ネットワーク
S サーバ
T 無線タグ
To 無線タグ回路素子
M 社員

Claims (15)

  1. 使用者が占有して使用する特定の占有区画に対応して設けられた無線タグ通信処理装置であって、
    通信対象の無線タグと無線通信により情報送受信を行うための通信手段と、
    前記通信手段を介した前記無線タグとの情報送受信結果に応じて、前記特定の占有区画の占有情報を記憶したデータベースにアクセスして当該特定の占有区画の占有情報を取得する占有情報取得手段と、
    前記情報取得手段で取得された前記占有情報に基づき、前記特定の占有区画の占有の可否を判定する判定手段と、
    前記判定手段で前記特定の占有区画の占有可と判定された場合には、前記データベースにアクセスして前記特定の占有区画の占有情報を変更する占有情報変更手段と
    を有することを特徴とする無線タグ通信処理装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記通信手段を介し前記情報送受信が行われた現在時刻における前記特定の占有区画の占有情報に基づき、前記占有の可否を判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線タグ通信処理装置。
  3. 前記占有情報取得手段は、
    前記占有情報として、所定の時間区分ごとの前記特定の占有区画の占有予約記録の有無を前記データベースより取得し、
    前記判定手段は、
    前記現在時刻を含む前記所定の時間区分での前記占有予約記録の有無に基づき、前記占有の可否を判定する
    ことを特徴とする請求項2記載の無線タグ通信処理装置。
  4. 前記占有情報取得手段は、
    前記占有情報として、所定の時間区分ごとの複数の前記特定の占有区画の占有予約記録の有無を、前記データベースより取得し、
    前記判定手段は、
    前記現在時刻を含む前記所定の時間区分での前記複数の特定の占有区画の前記占有予約記録の有無に基づき、前記占有の可否の判定と、占有可能な最大時間とを、各特定の占有区画ごとに判定し、
    前記判定手段が、前記占有が可能である旨の判定をした場合に、該占有が可能であると判定された前記特定の占有区画の前記占有可能な最大時間を表示する、表示手段を設けた
    ことを特徴とする請求項3記載の無線タグ通信処理装置。
  5. 前記判定手段は、
    前記現在時刻における前記特定の占有区画の占有予約記録が既にある場合で、所定の予約置き換え条件を満たした場合には、前記占有が可能である旨の判定を行い、
    前記占有情報変更手段は、
    前記判定手段が前記予約置き換え条件に基づき占有が可能である旨の判定を行った場合には、前記データベースにアクセスして、前記占有予約記録を、前記情報送受信結果に対応した新たな占有予約記録に置き換える予約置換処理を行う
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の無線タグ通信処理装置。
  6. 前記占有情報変更手段は、
    前記予約置き換え条件として、前記占有予約記録により占有可能とされた前記時間区分の開始後所定時間が経過した場合に、前記予約置換処理を行う
    ことを特徴とする請求項5記載の無線タグ通信処理装置。
  7. 前記判定手段は、
    前記現在時刻における前記特定の占有区画の占有予約記録がない場合には、前記占有が可能である旨の判定を行い、
    前記占有情報変更手段は、
    前記判定手段が前記占有予約記録がなく占有が可能である旨の判定を行った場合には、前記データベースにアクセスして前記特定の占有区画に対する新たな予約記録処理を行う
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の無線タグ通信処理装置。
  8. 前記占有情報変更手段は、
    所定の時間区分単位での前記予約置換処理又は前記予約記録処理を行う
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項記載の無線タグ通信処理装置。
  9. 前記占有情報変更手段による前記予約置換処理又は前記予約記録処理が行われた後、対応する第1報知信号を出力する第1報知信号出力手段を有する
    ことを特徴とする請求項8記載の無線タグ通信処理装置。
  10. 前記予約置換処理又は前記予約記録処理がなされた前記時間区分の終了時刻に対応したタイミングで、対応する第2報知信号を出力する第2報知信号出力手段を有する
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9記載の無線タグ通信処理装置。
  11. 前記判定手段は、
    前記占有情報取得手段で取得された、前記予約置換処理又は前記予約記録処理がなされた前記時間区分の前記終了時刻以降における前記特定の占有区画の占有予約記録の有無に基づき、前記終了時刻以降の占有の可否を判定する
    ことを特徴とする請求項10記載の無線タグ通信処理装置。
  12. 前記第2報知信号出力手段は、
    前記判定手段で前記終了時刻以降における前記特定の占有区画の占有予約記録があると判定された場合、前記第2報知信号として、前記特定の占有区画からの退去を促すための前記報知信号を出力する
    ことを特徴とする請求項11記載の無線タグ通信処理装置。
  13. 前記第2報知信号出力手段は、
    前記判定手段で前記終了時刻以降における前記特定の占有区画の占有予約記録がないと判定された場合、前記第2報知信号として、前記特定の占有区画に対する占有継続を問い合わせるための前記報知信号を出力する
    ことを特徴とする請求項11記載の無線タグ通信処理装置。
  14. 前記データベースを構築するための記憶装置を有する
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項13のいずれか1項記載の無線タグ通信処理装置。
  15. 複数の占有区画に対する使用者の占有の予約を受け付けるための受付端末と、
    前記受付端末での操作入力に基づく、前記複数の占有区画に対する占有情報を記憶したデータベースと、
    前記複数の占有区画にそれぞれ対応して設けられた複数の無線タグ通信処理装置とを有する占有管理システムであって、
    前記無線タグ通信処理装置は、
    通信対象の無線タグと無線通信により情報送受信を行うための通信手段と、
    前記通信手段を介した前記無線タグとの情報送受信結果に応じて、前記データベースにアクセスして対応する特定の占有区画の占有情報を取得する占有情報取得手段と、
    前記情報取得手段で取得された前記占有情報に基づき、前記特定の占有区画の占有の可否を判定する判定手段と、
    前記判定手段で前記特定の占有区画の占有可と判定された場合には、前記データベースにアクセスして前記特定の占有区画の占有情報を変更する占有情報変更手段と
    を有することを特徴とする占有管理システム。
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