JP2010075444A - ワーク処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】投入されたワークWを搬送すると共に所定数一時貯蔵する複数の搬送ライン2(2A〜2C)と、これら複数の搬送ライン2(2A〜2C)から送り出されたワークWを合流させて前処理を行う前処理機20と、前処理機20から送り出された前記ワークWに本処理を行う後続装置30,40と、複数の搬送ライン2(2A〜2C)のうちいずれか一つから品種の異なるワークW(W2)が投入されることを示すワーク変更信号が入力されると、搬送ライン2(2A〜2C)の他のものからも前記ワーク変更信号が入力されるまで、搬送ライン2(2A〜2C)の一つから後品種のワークW(W2)の前処理機20の合流部11への送り出しを、該合流部11の手前で停止する制御部50とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
搬送レール103は、投入位置T側から受渡位置D側に向けて下向きに傾斜する一方、搬送レール104は、搬送レール103と逆向きに傾斜するようになっている。そして、昇降コンベア105(106)は、搬送レール104から供給された把持具107を上方から下方に向けて搬送した後に再び上昇させて搬送レール103に供給するようになっている。すなわち、投入位置Tと受渡位置Dとにおける各作業員の正面に把持具107が循環するようになっており、投入位置Tの作業員が把持具107にワークWの一端を把持させて、受渡位置Dの作業員が把持具107のワークWを解放し、このワークWをフィーダ装置120にセットするようになっている。
この際、昇降コンベア105によって把持具107が上昇し、搬送レール103を自重によって滑動している間に、この把持具107に把持されたワークWが該ワークWの自重によって下方に展開されて吊り下げられた状態となり(仮広げ処理)、ワークWをフィーダ装置120にセットし易いものとしており、搬送ラインを複数設けることで生産性を向上させている。
このようなプレフィーダ装置としては、下記特許文献1のものがある。
また、仕上げ処理の設定が同一のワークであっても、ワークの所属先が異なる客に帰属する等、ワークがグループ分けされている場合には、異なるグループ間でワークが混合してしまう。
これらの弊害を避けるため、複数の搬送ラインを有するプレフィーダ装置においては、複数の搬送ラインのうち一の搬送ラインで前品種の投入が完了したとしても、他の搬送ラインで前品種の投入が未完了の場合には、他の搬送ラインにおける前品種の投入が終わるまで後品種の投入を待機する必要があり、作業性が低下してしまうという問題がある。
すなわち、本発明では、投入されたワークを搬送すると共に所定数一時貯蔵する複数の搬送ラインと、これら複数の搬送ラインから送り出されたワークを合流させて前処理を行う前処理機と、該前処理機から送り出された前記ワークに本処理を行う後続装置と、前記複数の搬送ラインのうちいずれか一つから品種の異なるワークが投入されることを示すワーク変更信号が入力されると、前記搬送ラインの他のものからも前記ワーク変更信号が入力されるまで、前記搬送ラインの一つから後品種のワークの前記前処理機の合流部への送り出しを、該合流部の手前で停止する制御部とを備えることを特徴とする。
従って、異種のワークを混合させることなく、かつ、高効率の作業性を有するワーク処理システムを提供することができる。
これにより、後続装置の後品種のワークに応じた設定替えが終了した後に、後品種のワークが前処理機と後続装置とに送り出されるので、後品種のワークに対して該後品種に応じた設定で確実に本処理を行うことができる。
これにより、合流部から前処理機までにワークがなくなったことを条件として、後品種のワークが前処理機と後続装置とに送り出されるので、後品種のワークの処理を必要最小限の待機時間で再開することができる。
これにより、ワークの投入位置にワーク変更信号を出力する品種切替スイッチを備えるので、ワークを投入する作業者の負担を必要最小限なものとし、装置構成を簡素なものとすることができる。
これにより、ワークの端部をそれぞれ把持可能な一対の把持具を備えるので、例えば、リネン状のワークを把持する場合にワークの安定した把持が可能となる。
これにより、一対の把持具を鉛直方向においてU字状に昇降可能な昇降部を備えるので、例えば、リネン状のワークを把持する場合に全てのワークの姿勢を統一する把持方法を採用することが可能となり、前処理機による仮処理や後続装置による本処理の作業ムラを解消することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係るワーク処理システムSの全体の概略構成を示す斜視図である。このワーク処理システムSは、リネン状のワークWを対象とした業務用洗濯機に組み込まれるものであって、高圧脱水機(不図示)を経て塊状となったワークWを処理するものである。
このワーク処理システムSは、プレフィーダ装置1と、フィーダ装置(前処理機)20と、ロールアイロナ(後続装置)30と、フォルダ(後続装置)40と、品種切替スイッチ51と、制御部50とを備えている。
プレフィーダ装置1は、図1から図4に示すように、ワークWを搬送する三つの搬送ライン2(2A〜2C)と、フィーダ装置20の近傍に設けられて三つの搬送ライン2(2A〜2C)から送り出されたワークWを合流させる合流装置10と、搬送ライン2と合流装置10とを移動可能に構成されてワークWを二つ一組となって把持する一対の把持具4とを備えている。なお、図1においては、理解容易のため、搬送ライン2B,2Cの構成の一部を省略している。
これら搬送ライン2A〜2Cは、図1に示すように、図2に示すように、投入位置Tの上方から合流装置10に亘って配設された直線状の搬送レール5,6と、投入位置T側の搬送レール5,6の一端部5a,6aに接続されて把持具4を昇降させる昇降コンベア(昇降部)7と、把持具4を停止するストッパ8(図2において不図示)とをそれぞれ備えている。
また、搬送ライン2A〜2Cは、搬送ライン2A〜2Cの搬送レール5毎に合流装置10に送り出したワークWを検知する送出センサ(不図示)が設けられている。この送出センサは、一対の把持具4が合流装置10に送り出される毎に、搬送ライン2A〜2C毎に異なった検出信号を制御部50に出力するようになっている。
受取レール11a〜11dは、図3に示すように、三つの搬送レール5の各他端部5bの間隔と比べて、略半分の間隔を空けて並設されている。
スライド部材11eは、受取レール11a〜11dの並設方向に直線移動可能となっており、一方に移動させた場合には、図3に示すように、受取レール11b,11dの一端部が、搬送ライン2B,2Cの搬送レール5の他端部5bにそれぞれ近接するようになっており、他方に移動させた場合には、受取レール11a,11cの一端部が、搬送ライン2A,2Cの搬送レール5の他端部5bにそれぞれ近接するようになっている。すなわち、受取レール11a,11cの組と受取レール11b,11dの組とが、搬送ライン2A〜2Cから一対の把持具4を交互に受け取る構成とされている。
この合流部11は、押出機構(不図示)を備えており、搬送ライン2(2A〜2C)から受取レール11a〜11dで受け取った一対の把持具4を往路ロータ部12に送り出すようになっている。
復路ロータ部16A,16Bは、図1に示すように、それぞれ往路ロータ部12A,12Bの上方に設けられており、復路レール部15A,15Bから一対の把持具4を受け取るものである。この復路ロータ部16A,16Bは、受け取った一対の把持具4の配列方向を、鉛直軸を回転中心にして略90度回転させる。この二つの複路ロータ部16は、配列方向を回転させた後に、一対の把持具4を返却振分部17に送り出すようになっている。
このような把持具4は、上述した通り、ワークWの両端部を二つ一組となって把持するものであり、昇降コンベア7において、先行する一方の把持具4が上昇側で、追行する他方の把持具4が下降側で、それぞれ停止するようになっている。
ロールアイロナ30は、フィーダ装置20によって送り出されたワークWを、乾燥させながらロールの回転によって、しわを伸ばして整形し、フォルダ40に送り出す。このロールアイロナ30のロールの回転速度は、ワークWの品種に応じて制御部50により設定される。
フォルダ40は、ロールアイロナ30から送り出されたワークWを折り畳むようになっている。このフォルダ40の折り畳み方は、ロールアイロナのロールの回転速度と同様に、制御部50により設定される。
また、この制御部50は、一の品種切替スイッチ51からワーク切替信号が入力されると、その搬送ライン2(2A〜2C)における貯蔵されたワークWの数量と送り出されたワークWの数量とを照合する。そして、貯蔵されたワークWの数量とワーク切替信号が入力されてから送り出されたワークWの数量とが一致した場合に、ストッパ8を動作させて搬送ライン2(2A〜2C)からのワークWの送り出しを停止する。その後、他の全ての品種切替スイッチ51からワーク切替信号が入力されて、上記と同様の過程を経て、他の搬送ライン2(2A〜2C)のストッパ8が動作した後に、合流装置10に送り出したワークWの仕上げ処理が完了したことを条件として、ロールアイロナ30とフォルダ40との設定を変更し、各搬送レール5から合流装置10へのワークWの送り出しを開始する。
この状態において、搬送ライン2A〜2Cの各作業者が、図5に示すように、ワークWの一端と他端とを各把持具4の溝部4aにそれぞれ導入した後に、これら一端と他端とをクランプさせて、一対の把持具4でワークWを把持させる。
合流部11は、搬送ライン2A,2Bから送り出される一対の把持具4を受取レール11a,11cで、搬送ライン2B,2Cから送り出される一対の把持具4を受取レール11b,11dで、交互に受け取る。そして、受取レール11a,11bで受け取った一対の把持具4を往路ロータ部12Aに,受取レール11c,11dで受け取った一対の把持具4を往路ロータ部12Bに交互に送り出す。
往路ロータ部12(12A,12B)は、一対の把持具4の配列方向を、鉛直軸を回転中心として約90度変更し、往路レール部13(13A,13B)に送り出す。
供給コンベア14(14A,14B)は、受け取った一対の把持具4を下方に搬送し、この一対の把持具4によって把持されたワークWをフィーダ装置20に受け渡す。その後、空となった把持具4を上方に向けて搬送し、復路レール部15(15A,15B)に送り出す。フィーダ装置20に受け取られたワークWは、張り広げ処理をされた後に、ロールアイロナ30に送り込まれ、乾燥、しわ取り、成形されて、フォルダ40で折り畳まれる。
制御部50は、各搬送ライン2A〜2Cの投入センサ(不図示)から入力された検出信号に基づいて、各搬送ライン2A〜2Cに投入されたワークWのワーク投入数をカウントする(ステップS21)。例えば、搬送ライン2Aにおいて前品種ワークW1の投入が開始されると、この搬送ライン2Aのワーク投入数をカウントする。
制御部50は、品種切替スイッチ51から入力されたワーク切替信号に基づき、その搬送ライン2(2A〜2C)におけるワーク切替信号が入力された際のワーク貯蔵数と、その搬送ライン2(2A〜2C)におけるワーク切替信号が入力されてからのワーク送出数とを照合する(ステップS24)。例えば、搬送ライン2Aのワーク切替信号が入力された際のワーク貯蔵数と、その搬送ライン2におけるワーク切替信号が入力されてからのワーク送出数とを照合する。
ステップS27の判断が「Yes」の場合には、全ての前品種ワークW1のロールアイロナ30,フォルダ40の仕上げ処理が終了したことを条件として、ロールアイロナ30及びフォルダ40の設定を後品種ワークW2の設定に切り換える(ステップS28)。
また、ワークWの端部をそれぞれ把持可能な一対の把持具4を備えるので、ワークWを把持する場合にワークWの安定した把持が可能となる。
例えば、上述した説明では、後品種ワークWを把持具4に把持させる手順については、特に言及していないが、ワークWが、矩形状に形成されたものであって、四端辺のうち対向する二端辺が折り返された耳を有するシーツである場合には、以下のような手順を踏むことでワークWの把持姿勢を統一することが可能となる。すなわち、作業員が塊状となったワークWの耳のいずれか一方を見つけた後に、その耳を辿って一端を特定し、図5に示すように、この耳(一端辺)の一端側を一端が上となるようにして上昇側に停止した把持具4に把持させた後に、再び把持させた耳を辿って、この耳(一端辺)の他端側を他端が上となるようにして下降側に停止した把持具4に把持させる。このようにすることで、ワークWの姿勢がよれたり、捩れたりすることが防止されて、仕上げ不良のワークWの発生を有効に防止することができる。なお、このよう手順は、一端辺が特定できればよいので、耳が形成されていない一端辺を把持具4に把持させても、同様の効果を得ることができる。
例えば、上述したワーク処理システムSでは、ロールアイロナ30とフォルダ40との設定を変更した後に、後品種ワークW2の送り出しを再開する構成としたが、合流部11からフィーダ装置20までにワークWがなくなったことを条件として、搬送ライン2A〜2Cの一つから後品種ワークW2の合流部11への送り出しを開始してもよい。
このような構成により、後品種ワークW2の処理を必要最小限の待機時間で再開することができる。
また、上述したワーク処理システムSでは、投入センサ(不図示)と送出センサ(不図示)を設けて、貯蔵したワークWの数量を制御部50に認識させる構成としたが、作業員に押下させるスイッチを設けて検出信号を制御部50に供給させてもよいし、画像認識によってワークWの数量を認識させる構成にしてもよい。また、各把持具4に個別の識別番号を割り振って、この識別番号を制御部50が認識できる構成とし、各搬送ライン2(2A〜2C)で先頭となった後品種ワークW2を把持した把持具4を検出し、送り出しを停止する構成としてもよい。
また、上述したワーク処理システムSでは、三つの搬送ライン2から構成したが、二つのものから本発明を適用できる。
2(2A〜2C)…搬送ライン
4…把持具
4a…溝部
7…昇降コンベア(昇降部)
11…合流部
20…フィーダ装置(前処理機)
30…ロールアイロナ(後続装置)
40…フォルダ(後続装置)
50…制御部
51…品種切替スイッチ
62a…一端部(合流部)
S…本ワーク処理システム
T…投入位置
W…ワーク
W1…前品種ワーク
W2…後品種ワーク
Claims (6)
- 投入されたワークを搬送すると共に所定数一時貯蔵する複数の搬送ラインと、
これら複数の搬送ラインから送り出されたワークを合流させて前処理を行う前処理機と、
該前処理機から送り出された前記ワークに本処理を行う後続装置と、
前記複数の搬送ラインのうちいずれか一つから品種の異なるワークが投入されることを示すワーク変更信号が入力されると、前記搬送ラインの他のものからも前記ワーク変更信号が入力されるまで、前記搬送ラインの一つから後品種のワークの前記前処理機の合流部への送り出しを、該合流部の手前で停止する制御部とを備えることを特徴とするワーク処理システム。 - 前記制御部は、前記後続装置の前記後品種のワークに応じた設定替えが終了したことを条件として、前記搬送ラインの一つから前記後品種のワークの前記合流部への送り出しを開始することを特徴とする請求項1に記載のワーク処理システム。
- 前記制御部は、前記合流部から前記前処理機までにワークがなくなったことを条件として、前記搬送ラインの一つから前記後品種のワークの前記合流部への送り出しを開始することを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク処理システム。
- 前記各搬送ラインの前記ワークの投入位置に設けられ、前記制御部に対して前記ワーク変更信号を出力する品種切替スイッチを備えることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載のワーク処理システム。
- 前記各搬送ラインは、前記ワークの端部をそれぞれ把持可能な一対の把持具を複数備えることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載のワーク処理システム。
- 前記把持具は、前記ワークの搬送方向に形成されて前記ワークをクランプ可能な溝部を備え、
前記ワークの投入位置に設けられ前記一対の把持具を鉛直方向においてU字状に昇降可能な昇降部を備えることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載のワーク処理システム。
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