JP2010073941A - 圧電体の分極方法およびその分極装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 空気雰囲気において圧電特性を良好に得ることができ、作業性に優れている圧電体の分極方法およびその分極装置を提供すること
【解決手段】 圧電体1の分極処理には、まず第1段階に(a)の加熱分極工程を行い、次に第2段階に(b)の冷却分極工程を行う。加熱分極工程では、圧電体1を搭載したステージ5をヒーター2の上に装着し、直流電源3を圧電体,ステージに接続させる。そして、空気雰囲気において圧電体をキュリー点以下の温度に加熱し、その加熱した圧電体に電圧を所定に加えて分極させる。冷却分極工程では、ステージをヒーターの上から取り外し、冷却ファン4を所定位置に配置する。そして、圧電体の温度が低下中に電圧を加えて再度の分極を行う。2段階の工程により自発分極の向きを再度そろえることで、加熱による圧電特性の劣化を改善でき抑えることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 圧電体1の分極処理には、まず第1段階に(a)の加熱分極工程を行い、次に第2段階に(b)の冷却分極工程を行う。加熱分極工程では、圧電体1を搭載したステージ5をヒーター2の上に装着し、直流電源3を圧電体,ステージに接続させる。そして、空気雰囲気において圧電体をキュリー点以下の温度に加熱し、その加熱した圧電体に電圧を所定に加えて分極させる。冷却分極工程では、ステージをヒーターの上から取り外し、冷却ファン4を所定位置に配置する。そして、圧電体の温度が低下中に電圧を加えて再度の分極を行う。2段階の工程により自発分極の向きを再度そろえることで、加熱による圧電特性の劣化を改善でき抑えることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、圧電体の分極方法およびその分極装置に関するもので、より具体的には、空気雰囲気において圧電特性を良好に向上し得るようにした工程構成の改良に関する。
よく知られるように、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料(圧電体)には、圧電性を得るため分極処理が必要になる。分極処理は、圧電体に一対の対向電極を設け、それら電極間に直流電圧を加えて電界を与え、自発分極の向きをそろえて電界を取り去った後も双極子モーメントが残った状態にする。
分極処理は、一般には圧電材料を室温からキュリー点以下の一定温度で加熱した状態にし、その状態を保持したまま所定の電圧を印加することで行う。このとき印加する電圧の大きさは抗電界の2〜3倍程度とし、電圧を加える時間は0.5〜2時間程度にしている。また、分極処理の改善に関して、例えば特許文献1,2などに見られるように、様々な技術の提案がなされている。
特開平8−236833号公報
特開平7−202290号公報
一般に圧電体は、加熱すると分極されやすいが、加熱温度の影響で圧電特性が劣化する問題がある。また、高電圧を加えたい要求から、圧電体はシリコンオイルなどの絶縁性液体中に浸して電極間の短絡を防止し、分極処理するという方法を採ることがあるが、絶縁性液体に浸漬させる方法では、分極処理を完了した後に当該液体を洗浄して乾燥させる作業が必要となり、手間がかかり作業性が悪い。
この発明は上述した課題を解決するもので、その目的は、空気雰囲気において圧電特性を良好に得ることができ、作業性に優れている圧電体の分極方法およびその分極装置を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明に係る圧電体の分極方法は、(1)空気雰囲気において圧電体をキュリー点以下の温度に加熱し、その状態で当該圧電体に電圧を所定に加えて分極し、次に圧電体の温度の低下中に電圧を所定に加えて再度の分極を行うようにした。
また、(2)空気雰囲気において圧電体をキュリー点以下の温度に加熱し、次に、当該圧電体の温度の低下中に電圧を所定に加えて分極を行うようにしてもよい。
本発明に係る圧電体の分極装置は、(3)圧電体に電圧を所定に加えることで分極処理を行う圧電体の分極装置であって、圧電体を加熱する加熱手段と、圧電体に電圧を加える電圧源と、圧電体を冷却する冷却手段とを備えて、空気雰囲気において圧電体をキュリー点以下の温度に加熱し、そして当該圧電体に電圧を所定に加えて分極させ、次に圧電体の温度が低下中に電圧を所定に加えて再度の分極を行う構成にする。
(4)圧電体に電圧を所定に加えることで分極処理を行う圧電体の分極装置であって、圧電体を加熱する加熱手段と、圧電体に電圧を加える電圧源と、圧電体を冷却する冷却手段とを備えて、空気雰囲気において圧電体をキュリー点以下の温度に加熱し、次に当該圧電体の温度が低下中に電圧を所定に加えて分極を行う構成にしてもよい。
(5)上記の(3),(4)の発明において、前記圧電体を前記加熱手段で加熱される第1ステージに供給する供給手段と、前記第1ステージにおかれた前記圧電体を、前記冷却手段で冷却される第2ステージに搬送・供給する搬送供給手段と、を備えるとよい。供給手段は、第2の実施形態ではバキュームヘッド8にて実現され、第3の実施形態では第1ステージ5の傾斜経路にて実現される。また、搬送供給手段は、第2,第3の実施形態のバキュームヘッド8にて実現される。第2の実施形態に示すように、供給手段と、搬送供給手段とは、同一の装置で実現されても良い。
(1)の発明では、まず、空気雰囲気において圧電体をキュリー点以下の温度に一旦加熱し、その状態で当該圧電体に電圧を所定に加えて分極する。この第1段階の工程が、加熱分極工程となる。次に圧電体の温度が低下中に電圧を所定に加えて再度の分極を行う。この第2段階の工程が、冷却分極工程となる。このため、第1段階の加熱分極工程だけでは加熱による圧電特性の劣化が起きるが、第2段階の冷却分極工程を続いて行うことから、自発分極の向きを再度そろえることができ、加熱による圧電特性の劣化を改善でき抑えることができる。この圧電特性の改善は、後述する実施例に示すように、試料を用いて実験を行った結果、十分な効果が得られることを確認している。なお、冷却は、加熱を停止することで自然冷却としても良いし、別途の冷却装置を用いて強制的に冷却するようにしても良い。この(1)の発明を実施するのに適した装置は、(3)に記載の発明となる。
また、(2)の発明では、空気雰囲気において圧電体をキュリー点以下の温度に加熱するが、このとき、電圧は印加しない。よって、この第1段階の工程は、加熱工程となる。次に当該圧電体の温度が低下中に電圧を所定に加えて分極を行う。この第2段階の工程が冷却分極工程となる。この場合も(1)と同様であり、加熱に続いて温度が低下中に分極するため、加熱による圧電特性の劣化を改善でき抑えることができる。この(2)の発明を実施するのに適した装置は、(4)に記載の発明となる。
本発明に係る圧電体の分極方法では、第1段階は加熱分極工程を行い、続いて第2段階は冷却分極工程を行うので、第1段階の加熱分極工程だけでは圧電特性の劣化が起きるが、第2段階の冷却分極工程により、自発分極の向きを再度そろえることができる。したがって、加熱による圧電特性の劣化を改善でき抑えることができる。また、圧電材料の厚さが薄いものや、材質によっては、第1段階で電圧を印加せずに加熱するだけでよいものもあり、分極処理が簡略化できる。
分極処理を行う雰囲気は、シリコンオイルではなく空気とすることができるので、分極処理(電圧印加)後の洗浄,乾燥の工程が不要であり分極処理した後の後処理が容易になり、作業性に優れている。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示している。本形態において圧電体の分極装置は、圧電体1を加熱するヒーター2と、圧電体1に電圧を加える直流電源3と、圧電体1を冷却する冷却ファン4とを備えて、圧電体1に電圧を所定に加えることで分極処理を行う構成になっている。分極処理は、2段階の工程により行うもので、まず図1(a)に示す加熱分極工程を行い、次に図1(b)に示す冷却分極工程を行う。
加熱分極工程において、圧電体1はステージ5の上に搭載する。そして、ステージ5はヒーター2の上に装着し、設定温度に加熱できる構成にする。ステージ5は、導電性で熱伝導性が良好な板部材から形成し、直流電源3は圧電体1とステージ5に対して接続させる。そして当該工程では、空気雰囲気において圧電体1をキュリー点以下の温度に加熱し、その加熱した圧電体1に電圧を所定に加えて分極させる。
冷却分極工程において、ステージ5をヒーター2の上から取り外し、冷却ファン4を所定位置に配置する。直流電源3は、圧電体1とステージ5に対して接続させる。そして当該工程では、圧電体1の温度が低下中に電圧を所定に加えて再度の分極を行う。
このように、第1段階では加熱分極工程を行い、続いて第2段階では冷却分極工程を行うので、第1段階の加熱分極工程だけでは圧電特性の劣化が起きるが、第2段階の冷却分極工程により、自発分極の向きを再度そろえることができる。したがって、加熱による圧電特性の劣化を改善でき抑えることができる。この圧電特性の改善は、後述する実施例に示すように、試料を用いて実験を行った結果、十分な効果が得られることを確認している。
第2段階の冷却分極工程では、ステージ5は熱容量が大きいヒーター2と分離させているので、冷却に有利であり、加熱後の冷却を良好に速やかに行うことができ、作業性に優れている。この場合、雰囲気はシリコンオイルではなく空気とするので、洗浄,乾燥の工程が不要であり分極処理した後の後処理が容易になる。
また、本実施形態では、圧電体1をステージ5上においた状態で両工程を行うこともあり、第1段階の加熱分極工程で使用する直流電源3と、第2段階の冷却分極工程で使用する直流電源3は、同一のものを用いたが、異ならせてももちろん良い。
本発明にあっては、以下の工程手順により分極処理を行うこともできる。分極処理は2段階の工程により行うが、まず図1(a)に示す加熱工程を行い、次に図1(b)に示す冷却分極工程を行う。つまり、加熱工程において、圧電体1はステージ5の上に搭載し、そしてステージ5はヒーター2の上に装着し、設定温度に加熱できる構成にする。ステージ5は導電性で熱伝導性が良好な板部材から形成し、直流電源3は圧電体1とステージ5に対して接続させるが、通電は行わない。当該工程では、空気雰囲気において圧電体1をキュリー点以下の温度に加熱する。
冷却分極工程において、ステージ5をヒーター2の上から取り外し、冷却ファン4を所定に配置する。直流電源3は圧電体1とステージ5に対して接続させる。そして当該工程では、圧電体1の温度が低下中に分極を行う。
このように、第1段階では加熱工程を行い、続いて第2段階では冷却分極工程を行う方法でも作用,効果は同様であり、加熱に続いて温度が低下中に分極するため、自発分極の向きがそろい、加熱による圧電特性の劣化を改善でき抑えることができる。
この実施形態では、上記の2種類の分極方法を共通の分極装置を用いて行うようにしたことから、第1段階で加熱のみ行う場合も、直流電源3が用意されて通電をしないようにしたが、第1段階で電圧を印加しない方法のみの装置であれば、図1(a)における直流電源3は、もちろん設けなくて良い。
図2は本発明の第2の実施形態を示している。本形態において圧電体の分極装置は、基本的には第1の実施形態と同様であり、圧電体1を加熱するヒーター2と、圧電体1に電圧を加える直流電源3と、圧電体1を冷却する冷却ファン4とを備え、圧電体1に電圧を所定に加えることで分極処理を行う構成になっている。第1の実施形態と同様な構成には同一符号を付してあり、その説明を省略する。
本形態では、第1ステージ5と第2ステージ6を並べて配置すると共に、それらステージ上方にガイドレール7を渡してバキュームヘッド8,電極ヘッド9を移動可能に装着してあり、多数の圧電体1を流れ作業により分極処理する構成にしている。
ヒーター2は第1ステージ5に配置し、冷却ファン4は第2ステージ6に配置している。そして、第1ステージ5の上流側に搬入スタック10を設け、第2ステージ6の下流側に排出スタック11を設けている。搬入スタック10には多数の圧電体1を積み重ねておき、バキュームヘッド8を使って搬送し、分極処理が完了した圧電体1は排出スタック11へ搬送して積み重ねる。直流電源3は電極ヘッド9と第1ステージ5,第2ステージ6に対して接続し、ステージ上の圧電体1に電極ヘッド9を接触させて分極処理を行う。
分極処理は2段階の工程により行い、まず加熱分極工程を行い、次に冷却分極工程を行う。あるいは、まず加熱工程を行い、次に冷却分極工程を行うこともできる。
分極処理は2段階の工程により行い、まず加熱分極工程を行い、次に冷却分極工程を行う。あるいは、まず加熱工程を行い、次に冷却分極工程を行うこともできる。
工程手順は、まず加熱分極工程(あるいは加熱工程)のため、スタック10から圧電体1をバキュームヘッド8により吸着して第1ステージ5へ搬送し、電極ヘッド9を接触状態にセットすると共にヒーター2により加熱する。加熱温度は、例えばキュリー点の1/2からキュリー点未満の近辺までとし、圧電体1の特質に応じて適宜に設定する。そして、圧電体1の温度が設定温度、例えばキュリー点の1/2以上まで上昇した後、直流電源3を起動して圧電体1に対して電圧を所定に加えて分極させる。第1段階に加熱工程を採る場合は、第1ステージ5での電極ヘッド9のセットは必要なく、ここでは分極は行わない。
電圧の印加を停止した後、あるいは第1段階に加熱工程を採る場合の加熱後に、冷却分極工程のため、バキュームヘッド8にて直ちに圧電体1を吸着,搬送して第2ステージ6へ移動させ、電極ヘッド9を接触状態にセットする。そして、第2ステージ6上の圧電体1に対して、冷却ファン4により冷却を行うと共に、直流電源3を起動して電圧を所定に加えて分極させる。圧電体1を第1ステージ5から第2ステージ6へ搬送するハンドリングは、できるだけ速やかに行うことが好ましく、例えば圧電体1の厚さが0.5mm以下のものでは30sec以内に移動を完了したい。
圧電体1の温度が常温程度まで低下した時点で電圧の印加を停止し、分極を完了する。そして、バキュームヘッド8にて圧電体1を第2ステージ6から排出スタック11へ搬送して積み重ねる。
なお、図2では、バキュームヘッド8と分極ヘッド9を2個ずつ描画しているが、これはそれぞれの工程(搬送・電圧印加)の状態を示しており、時間的に異なる場面を同一の図上に示しているものである。実際には、1組のバキュームヘッド8と分極ヘッド9とを用意し、各ヘッド8,9がガイドレール7に沿って水平方向の適宜位置に移動するとともに昇降して所望の処理を実行する。もちろん、バキュームヘッド8と分極ヘッド9を複数個設け(各ステージ専用の分極ヘッドを設ける)、異なる圧電体に対して同時に電圧を印加することができるようにしても良い。さらには、必ずしも各ヘッドを同一のガイドレール7に連結する必要はなく、それぞれが所望の駆動装置により所定の経路で移動するようにしてもよい。
図3は本発明の第3の実施形態を示している。本形態において分極装置は、基本的には第1,第2の実施形態と同様であり、圧電体1を加熱するヒーター2と、圧電体1に電圧を加える直流電源3と、圧電体1を冷却する冷却ファン4とを備えて、圧電体1に電圧を所定に加えることで分極処理を行う構成になっている。第1,第2の実施形態と同様な構成には同一符号を付してあり、その説明を省略する。
本形態では、第1ステージ5を縦型の傾斜経路に変更していて、第2の実施形態と同様に、多数の圧電体1を流れ作業により分極処理する構成にしている。
本形態では、第1ステージ5を縦型の傾斜経路に変更していて、第2の実施形態と同様に、多数の圧電体1を流れ作業により分極処理する構成にしている。
圧電体1は円盤形状のものとし、第1ステージ5には裏面側にヒーター2を装着しているので、圧電体1は傾斜経路の第1ステージ5を流通することにより加熱が完了し、経路出口において電極ピン12を接触させて分極処理を行う。
上述した各実施形態と同様に、分極処理は2段階の工程により行い、まず加熱分極工程を行い、次に冷却分極工程を行う。あるいは、まず加熱工程を行い(電極ピン12による電圧印加を行わない)、次に冷却分極工程を行うこともできる。
上記した分極方法により圧電体の分極処理を行った。つまり、本発明の効果を実証するため、圧電体(試料)について分極処理を実施し、次にそれら試料の圧電特性(共振抵抗:R)を測定して分極状態を評価した。
試料の圧電体は、厚さを0.6mmとした。分極処理は3つの方法を実施した。具体的には、本発明に係る分極処理の他に、常温での分極処理(比較例1)と、加熱温度での分極処理(比較例2)とを行った。
比較例1の常温での分極処理は、圧電体はシリコンオイルの中に浸して分極処理を実施した。比較例2の加熱温度での分極処理は、空気中雰囲気において常温から160℃まで加熱を行い、その加熱した状態で電圧を印加し、冷却時には電圧を印加しない分極処理を実施した。
本発明に係る分極処理は、空気雰囲気において、まず第1段階の加熱分極工程を行い、次に第2段階の冷却分極工程を行った。加熱分極工程は、圧電体を160℃に加熱し、電圧1kV/mmを90secの時間だけ加えた。次に冷却分極工程は、30sec以内に電圧1kV/mmを加えながら温度の低下を待ち、常温に低下した時点で完了とした。
以上により図4から図7に示す結果を得た。図4は比較例1,2の分極処理による圧電特性を示すグラフであり、電界(電圧)をパラメータにした結果を示している。図5は比較例1,2の分極処理による圧電特性を示すグラフであり、温度をパラメータにした結果を示している。そして、図6は本発明の分極処理による圧電特性を示すグラフであり、第1段階の加熱分極工程を行った結果を示している。図7は本発明の分極処理による圧電特性を示すグラフであり、第2段階の冷却分極工程を行った結果を示している。
また、圧電特性(共振抵抗:R,電気機械結合係数:K31 )の具体的な代表値は表1に示す結果となった。
また、圧電特性(共振抵抗:R,電気機械結合係数:K31 )の具体的な代表値は表1に示す結果となった。
表1から明らかなように、圧電特性は、比較例1の常温分極では共振抵抗R=161[Ω],電気機械結合係数K31=32.8[%]を得たが、比較例2の加熱分極では共振抵抗R=220[Ω],電気機械結合係数K31=31.2[%]を得ており、加熱による圧電特性の劣化が見られる。これに対して本発明では、共振抵抗R=161[Ω],電気機械結合係数K31=33.1[%]を得ることができ、加熱による圧電特性の劣化を改善でき抑えることができることを確認した。つまり、本発明によれば、シリコンオイル中で高い電圧を印加して分極を行ったものと同等の圧電特性を有する圧電体を製造することができた。
1 圧電体
2 ヒーター
3 直流電源
4 冷却ファン
5 ステージ,第1ステージ
6 第2ステージ
7 ガイドレール
8 バキュームヘッド
9 電極ヘッド
10 搬入スタック
11 排出スタック
2 ヒーター
3 直流電源
4 冷却ファン
5 ステージ,第1ステージ
6 第2ステージ
7 ガイドレール
8 バキュームヘッド
9 電極ヘッド
10 搬入スタック
11 排出スタック
Claims (5)
- 空気雰囲気において圧電体をキュリー点以下の温度に加熱し、
当該圧電体に電圧を加えて分極し、
次に前記圧電体の温度の低下中に電圧を加えて再度の分極を行うことを特徴とする圧電体の分極方法。 - 空気雰囲気において圧電体をキュリー点以下の温度に加熱し、
次に当該圧電体の温度の低下中に電圧を所定に加えて分極を行うことを特徴とする圧電体の分極方法。 - 圧電体に電圧を加えることで分極処理を行う圧電体の分極装置であって、
前記圧電体を加熱する加熱手段と、
前記圧電体に電圧を加える電圧源と、
前記圧電体を冷却する冷却手段とを備え、
前記加熱手段を用いて空気雰囲気において前記圧電体をキュリー点以下の温度に加熱し、当該圧電体に電圧を所定に加えて分極させ、次に前記圧電体の温度が低下中に電圧を所定に加えて再度の分極を行う構成であることを特徴とする圧電体の分極装置。 - 圧電体に電圧を所定に加えることで分極処理を行う圧電体の分極装置であって、
前記圧電体を加熱する加熱手段と、
前記圧電体に電圧を加える電圧源と、
前記圧電体を冷却する冷却手段とを備えて、
空気雰囲気において前記圧電体をキュリー点以下の温度に加熱し、次に当該圧電体の温度が低下中に電圧を所定に加えて分極を行う構成であることを特徴とする圧電体の分極装置。 - 前記圧電体を前記加熱手段で加熱される第1ステージに供給する供給手段と、
前記第1ステージにおかれた前記圧電体を、前記冷却手段で冷却される第2ステージに搬送・供給する手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の圧電体の分極装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008240698A JP2010073941A (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 圧電体の分極方法およびその分極装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2010073941A true JP2010073941A (ja) | 2010-04-02 |
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JP2008240698A Withdrawn JP2010073941A (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 圧電体の分極方法およびその分極装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2626304C1 (ru) * | 2016-02-09 | 2017-07-25 | федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Южный федеральный университет" | Способ поляризации пьезокерамических элементов и устройство для его осуществления |
CN107026232A (zh) * | 2017-05-09 | 2017-08-08 | 湖南科技大学 | 一种压电纤维极化系统及方法 |
-
2008
- 2008-09-19 JP JP2008240698A patent/JP2010073941A/ja not_active Withdrawn
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