JP2010072114A - キャリア、現像剤及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャリアは、磁性を有する芯材粒子の表面に、結着樹脂と導電性微粒子を含む被覆層が形成されており、導電性微粒子は、リンがドープされている酸化スズの単体粒子から成るリンドープ導電性酸化スズ微粒子である。
【選択図】なし
Description
0.3<d/h<3・・・(1)
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のキャリアにおいて、前記無機微粒子は、表面が導電性処理されている金属酸化物の粒子であることを特徴とする。
―キャリア芯材―
キャリアの芯材としては、磁性を有する粒子であれば特に限定されるものではなく、マンガンフェライト、マンガン−マグネシウムフェライト、マンガン−ストロンチウムフェライト、マンガン−マグネシウム−ストロンチウムフェライト、銅−亜鉛フェライト、リチウム系フェライト等の公知のフェライトを用いることができる。
キャリアの被覆層を形成するための結着樹脂としては、特に制限はなく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)やその変性品;スチレン樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂;ビニルアセテート、塩化ビニル、ビニルカルバゾール、ビニルエーテル等のモノマーを重合することにより得られる架橋性共重合体;オルガノシロキサン結合からなるシリコーン樹脂又はその変性品(例えば、シリコーン変性アルキッド樹脂、シリコーン変性ポリエステル樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂、シリコーン変性ポリウレタン、シリコーン変性ポリイミド等);ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、エポキシ樹脂、アイオノマー樹脂、ポリイミド、及びこれらの誘導体等が挙げられ、二種以上を併用してもよい。
で表される構成単位を持つシリコーン樹脂組成物を含むことにより、シリコーン樹脂もしくは他の樹脂の特異的な摩滅、磨耗、脱離といった不具合を抑制できる。
H2N(CH2)3Si(OCH3)3、
H2N(CH2)3Si(OC2H5)3、
H2N(CH2)3Si(CH3)2(OC2H5)、
H2N(CH2)3Si(CH3)(OC2H5)2、
H2N(CH2)2(NH)(CH2)Si(OCH3)3、
H2N(CH2)2(NH)(CH2)3Si(CH3)(OCH3)2、
H2N(CH2)2(NH)(CH2)3Si(OCH3)3、
(CH3)2N(CH2)3Si(CH3)(OC2H5)2、
(C4H9)2N(CH2)3Si(OCH3)3
で表される化合物が挙げられる。
本発明においては、被覆層中に導電性微粒子として、酸化スズにリンがドープされた微粒子であり、且つ、単一の粒子から成るリンドープ導電性酸化スズ微粒子を含有することを特徴とする。
本発明において、被覆層は、体積平均粒径が100nm〜1μmの無機微粒子を更に含有することが好ましい。これにより、長期の攪拌のストレスによる被覆層の削れや剥離を顕著に抑制することができる。
0.3<d/h<3・・・(1)
の関係を満たすことが好ましい。
本発明においては、結着樹脂と導電性微粒子、必要に応じて、無機微粒子を溶剤に溶解乃至分散させた被覆層分散液を用いて、芯材粒子の表面に被覆層を形成することができる。このとき、結着樹脂の代わりに、モノマー、マクロモノマー、反応性官能基を有する樹脂等の結着樹脂の前駆体を用いてもよい。具体的には、芯材粒子の表面に結着樹脂の前駆体を付着させた後、加熱、架橋剤、重合開始剤等により、縮合反応、ラジカル重合反応等の反応をさせてキャリア被覆層として所望の特性を有する結着樹脂を与えることが出来る。
前記被覆層の形成方法としては、従来公知の方法が使用でき、芯材粒子の表面に前記被覆層分散液を噴霧法あるいは浸漬法等の手段で塗布する方法が挙げられる。
R=Log[r×(2.5×4)/0.2]
の通り計算して体積抵抗率R[log(Ω・cm)]を算出することができる。
本発明の現像剤は、本発明の前記キャリアと、トナーとを含む二成分現像剤である。
前記トナーの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、粉砕法、水系媒体中で油相を乳化、懸濁又は凝集させトナー母体粒子を形成させる、懸濁重合法、乳化重合法、ポリマー懸濁法等がある。
前記結着樹脂としては、特に制限はなく、公知のものの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリスチレン、ポリp−スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン又はその置換体の単重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸共重合隊、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロロメタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプロピル共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリブチルメタクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ロジン樹脂、変性ロジン樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は芳香族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記着色剤としては、特に制限はなく、公知の染料及び顔料の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミウムレッド、カドミウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロロオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロムバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記離型剤としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、ワックス類、等が好適に挙げられる。
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく、感光体に帯電される電荷の正負に応じて正又は負の荷電制御剤を適宜選択して用いることができる。
本発明の現像剤は、容器に収容して用いることができる。
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程等を含む。
前記静電潜像形成工程は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程である。
前記現像工程は、前記静電潜像を、本発明の前記現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
前記定着工程は、記録媒体に転写された可視像を定着装置を用いて定着させる工程であり、各色の現像剤に対し前記記録媒体に転写する毎に行ってもよいし、各色の現像剤に対しこれを積層した状態で一度に同時に行ってもよい。
撹拌機及び温度計をセットした反応容器内に、水683部、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩エレミノールRS−30(三洋化成工業社製)11部、スチレン83部、メタクリル酸83部、アクリル酸ブチル110部及び過硫酸アンモニウム1部を入れ、400rpmで15分間撹拌したところ、白色の乳濁液が得られた。得られた乳濁液を75℃まで昇温した後、5時間反応させた。次に、1質量%過硫酸アンモニウム水溶液30部を加えて、75℃で5時間熟成し、体積平均粒径が105nmの樹脂分散液を得た。なお、体積平均粒径は、レーザー散乱法を用いた粒径分布測定装置LA−920(堀場製作所社製)を用いて測定した。また、樹脂分散液に含まれる樹脂は、ガラス転移点が59℃、重量平均分子量(Mw)が15万であった。
冷却管、攪拌機及び窒素導入管をセットした反応容器内に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物229部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド3モル付加物529部、テレフタル酸208部、アジピン酸46部及びジブチルスズオキサイド2部を入れ、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させた後、無水トリメリット酸44部を加え、常圧下、180℃で2時間反応させ、低分子ポリエステルAを得た。低分子ポリエステルAは、ガラス転移点が45℃、重量平均分子量が5800、数平均分子量が2600、酸価が24mgKOH/gであった。
冷却管、撹拌機及び窒素導入管をセットした反応容器内に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸283部、無水トリメリット酸22部及びジブチルスズオキサイド2部を入れ、常圧下、230℃で8時間反応させた。次に、10〜15mmHgの減圧下で5時間反応させ、中間体ポリエステルを得た。中間体ポリエステルは、数平均分子量が2100、重量平均分子量が9500、ガラス転移点が55℃、酸価が0.5mgKOH/g、水酸基価が51mgKOH/gであった。
撹拌機及び温度計をセットした反応容器内に、イソホロンジアミン170部及びメチルエチルケトン75部を入れ、50℃で5時間反応させ、ケチミンAを合成した。ケチミンAは、アミン価が418mgKOH/gであった。
ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて、水1200部、カーボンブラックPBk−7:Printex60(デグサ社製)(DBP吸油量114ml/100mg、pH10)540部及びポリエステルRS801(三洋化成工業社製)1200部を混合した。得られた混合物を、2本ロールを用いて、150℃で30分間混練した後、圧延冷却し、パルペライザーで粉砕してマスターバッチAを得た。
撹拌機及び温度計をセットした反応容器内に、300部の低分子ポリエステルA、カルナウバワックス90部、ライスワックス10部及び酢酸エチル1000部を入れ、撹拌しながら79℃で溶解させた後、4℃まで急冷した。得られた混合物を、ビーズミルのウルトラビスコミル(アイメックス社製)を用いて、粒径が0.5mmのジルコニアビーズを80体積%充填した状態で、送液速度1kg/時、ディスクの周速度6m/秒の条件で3パスし、体積平均粒径が0.6μmのワックス分散液を得た。次に、500部のマスターバッチA及び低分子ポリエステルAの70質量%酢酸エチル溶液640部を加えて10時間混合した。得られた混合物を、ビーズミルを用いて、上記と同様の条件で5パスした後、酢酸エチルを加えて、固形分濃度を50質量%に調整し、油相Aを得た。
油相A73.2部、6.8部のポリエステルプレポリマーA及び0.48部のケチミンAを容器内に入れ、混合した。次に、120部の水相Aを加え、ホモミキサーで1分間混合した後、パドルで1時間ゆっくり攪拌しながら収斂させて、乳化スラリーを得た。
ナノトラック粒度分布測定装置:UPA−EX150(日機装(株)製)を用いて、リンドープ導電性酸化スズ微粒子及び無機微粒子の粒度分布を測定した。
マイクロトラック粒度分布計:モデルHRA9320―X100(日機装(株)製)を用いて、キャリアの粒度分布を測定した。
透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、キャリア断面を観察して、被覆層の厚さを測定して求めた。
表面積2.5cm×4cmの2枚の電極を、0.2cmの距離を隔てて収容したセルに、キャリアを充填し、落下高さ1cm、タッピングスピード30回/分で、10回のタッピングを行った。次に、電極間に1000Vの直流電圧を印加して30秒後の抵抗値r[Ω]を、ハイレジスタンスメーター4329A(横川ヒューレットパッカード(株)製)を用いて測定し、式
R=Log[r×(2.5×4)/0.2]
から、体積抵抗率R[Log(Ω・cm)]を算出した。
―キャリア1の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3012X 水酸基価50 固形分50質量%)55.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
15.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
240.0部
・リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)270.0部
・導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径540nm)35.0部
・変性アミノシラン(固形分濃度50質量%)7.0部
・トルエン370.0部
上記材料をホモミキサーで10分間分散し、被覆層分散液を調製した。芯材としてフェライト粉(1kガウスでの飽和磁気モーメント 65emu/g)を用い、該被覆層分散液を芯材表面に膜厚が0.3μmになるように転動流動式コーティング装置を用いて塗布し、乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて170℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き90μmの篩を用いて解砕し、「キャリア1」とした。
―キャリア2の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3012X 水酸基価50 固形分50質量%)65.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
15.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
260.0部
・リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)270.0部
・導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径280nm)30.0部
・変性アミノシラン(固形分濃度50質量%)7.0部
・トルエン350.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「キャリア2」を作製した。
―キャリア3の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3012X 水酸基価50 固形分50質量%)110.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
25.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
450.0部
・リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)450.0部
・導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径160nm)45.0部
・トルエン570.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「キャリア3」を作製した。
―キャリア4の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3012X 水酸基価50 固形分50質量%)40.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
10.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
160.0部
・リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)180.0部
・非導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径540nm)25.0部
・変性アミノシラン(固形分濃度50質量%)5.0部
・トルエン250.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「キャリア4」を作製した。
―キャリア5の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3012X 水酸基価50 固形分50質量%)45.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
10.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
190.0部
・リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)150.0部
・導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径280nm)20.0部
・変性アミノシラン(固形分濃度50質量%)5.0部
・トルエン240.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「キャリア5」を作製した。
―キャリア6の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3012X 水酸基価50 固形分50質量%)45.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
10.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
180.0部
・リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)180.0部
・非導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径160nm)20.0部
・トルエン230.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「キャリア6」を作製した。
―キャリア7の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3012X 水酸基価50 固形分50質量%)65.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
15.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
270.0部
・リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)225.0部
・非導電性酸化チタン微粒子(体積平均粒径15nm)40.0部
・トルエン380.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「キャリア7」を作製した。
―キャリア8の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3012X 水酸基価50 固形分50質量%)70.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
15.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
300.0部
・リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)225.0部
・非導電性酸化チタン微粒子(体積平均粒径1.2μm)20.0部
・変性アミノシラン(固形分濃度50質量%)7.0部
・トルエン350.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「キャリア8」を作製した。
―キャリア9の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3012X 水酸基価50 固形分50質量%)70.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
15.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
300.0部
・リンドープ導電性酸化スズ分散体(日産化学工業(株) CX−S204IP 固形分20質量% 体積平均粒径20nm)225.0部
・非導電性酸化チタン微粒子(体積平均粒径1.2μm)20.0部
・変性アミノシラン(固形分濃度50質量%)7.0部
・トルエン350.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「キャリア9」を作製した。
―比較キャリア1の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3546−3 水酸基価15 固形分50質量%)65.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
15.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
260.0部
・導電性微粒子1(体積平均粒径50nm)55.0部
・導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径280nm)30.0部
・変性アミノシラン(固形分濃度50質量%)7.0部
・トルエン560.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「比較キャリア1」を作製した。
―比較キャリア2の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3546−3 水酸基価15 固形分50質量%)80.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)
20.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)
340.0部
・導電性微粒子2(体積平均粒径250nm)55.0部
・変性アミノシラン(固形分濃度50質量%)7.0部
・トルエン500.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「比較キャリア2」を作製した。
―比較キャリア3の作製―
・アクリル樹脂溶液(日立化成工業(株)ヒタロイド3546−3 水酸基価15 固形分50質量%)65.0部
・グアナミン樹脂溶液(三井サイテック(株)マイコート106 固形分77質量%)15.0部
・シリコーン樹脂溶液(東レ・ダウコーニング(株) SR2405 固形分50質量%)260.0部
・ATO微粒子(体積平均粒径30nm)55.0部
・非導電性アルミナ微粒子(体積平均粒径160nm)30.0部
・アミノシラン(固形分濃度98質量%)7.0部
・トルエン560.0部
上記材料を用いて実施例1と同様の方法により、「比較キャリア3」を作製した。
作製した前記キャリア1〜9及び前記比較キャリア1〜3と、トナーとをトナーによるキャリア被覆率が50%となるような割合で調節し、ターブラーミキサーで攪拌して、実施例1〜9及び比較例1〜3の現像剤を作製した。
タンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo450、(株)リコー製)を用いて、20万枚のランニング評価を行い、ランニング前後でのキャリアの体積抵抗率の比率から下記基準に基づいて4段階で評価した。
◎:20万枚ラン後の体積抵抗率/初期の体積抵抗率の比が1/10以上1以下である。
○:20万枚ラン後の体積抵抗率/初期の体積抵抗率の比が1/100以上1/10未満である。
△:20万枚ラン後の体積抵抗率/初期の体積抵抗率の比が1/1000以上1/100未満である。
×:20万枚ラン後の体積抵抗率/初期の体積抵抗率の比が1/1000未満である。
タンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo 450、(株)リコー製)を用いて、複写紙(TYPE6000<70W>、(株)リコー製)に各現像剤の付着量が1.00±0.05mg/cm2のベタ画像を形成した。該ベタ画像の形成は、該複写紙100万枚に対して、繰り返し行った。
◎:初期及び100万枚耐久後において、画像濃度に変化がなく、高画質が得られた。
○:100万枚耐久後において、画像濃度がやや低下したが、高画質が得られた。
△:100万枚耐久後において、画像濃度が低下し、画質が低下した。
×:100万枚耐久後において、画像濃度が著しく低下し、画質が大きく低下した。
画像面積率5%のチャートを、タンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo 450、(株)リコー製)を用いて100万枚連続出力した際の機内のトナー汚染の程度を目視にて、下記基準に基づいて4段階で評価した。
◎:機内のトナー汚染がまったくなく、優良な状態である。
○:機内のトナー汚染がなく、良好な状態である。
△:機内のトナー汚染があるが、実使用可能なレベルである。
×:機内のトナー汚染がひどく、実使用不可能なレベルである。
画像面積率5%のチャートを、タンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo 450、(株)リコー製)を用いて100万枚連続出力した際の画像背景部の地汚れの程度を目視により、下記基準に基づいて3段階で評価した。
○:画像背景部に地汚れの発生がない。
△:画像背景部に地汚れがやや発生している。
×:画像背景部に地汚れが発生している。
画像面積率0.5%のチャートを、タンデム型カラー画像形成装置(imagio Neo 450、(株)リコー製)を用いて3万枚連続出力した後、イエロー単色画像を出力し、初期及び3万枚出力後のイエロー単色画像について、画像濃度をX−RITE938(x−rite社製)により測定した。イエロー画像濃度が1.4±0.5のポイントでのCIE L*、CIE a*、CIE b*を3点測定して平均値を求め、下記式に代入してΔE値を算出し、下記基準に基づいて3段階で評価した。
〔評価基準〕
○:ΔEが2未満で色汚れがない。
△:ΔEが2以上4未満で色汚れが目立たず、色調変化は指摘されない。
×:ΔEが4以上で明らかに色汚れが目立ち、色調変化を指摘される。
以上の評価結果から、総合的に判断して、下記基準により評価した。
◎:非常に良好
○:良好
×:不良
Claims (11)
- 磁性を有する芯材粒子の表面に、結着樹脂と導電性微粒子を含む被覆層が形成されているキャリアであって、
該導電性微粒子は、リンがドープされている酸化スズの単体粒子から成るリンドープ導電性酸化スズ微粒子であることを特徴とするキャリア。 - 前記被覆層は、体積平均粒径が100nm以上1μm以下の無機微粒子をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のキャリア。
- 前記無機微粒子の体積平均粒径をd、前記被覆層の厚さをhとするとき、下記式(1)の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載のキャリア。
0.3<d/h<3・・・(1) - 前記無機微粒子は、表面が導電性処理されている金属酸化物微粒子であることを特徴とする請求項2又は3に記載のキャリア。
- 前記被覆層は、酸変性アミノシランをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のキャリア。
- 前記結着樹脂は、シリコーン樹脂を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のキャリア。
- 前記結着樹脂は、アクリル樹脂を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のキャリア。
- 前記キャリアに1000Vの直流電圧を印加したときの体積抵抗率が10[log(Ω・cm)]以上16[log(Ω・cm)]以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のキャリア。
- 体積平均粒径が20μm以上65μm以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のキャリア。
- 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のキャリア及びトナーを有することを特徴とする現像剤。
- 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する工程と、
該静電潜像担持体上に形成された静電潜像を、請求項10に記載の現像剤で現像してトナー像を形成する工程と、
該静電潜像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する工程と、
該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる工程とを含むことを特徴とする画像形成方法。
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