JP2010071359A - 電磁ソレノイド - Google Patents
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Abstract
【課題】 より安価な電磁ソレノイドを提供すること。
【解決手段】 両端に爪部61〜66を有する板部材を巻いて、巻き端7,8同士を接合することで円筒状のケース6を形成し、巻き端7,8同士の接合部は、爪部61〜66における周方向一側面に隣接する位置に形成した。
【選択図】 図9
【解決手段】 両端に爪部61〜66を有する板部材を巻いて、巻き端7,8同士を接合することで円筒状のケース6を形成し、巻き端7,8同士の接合部は、爪部61〜66における周方向一側面に隣接する位置に形成した。
【選択図】 図9
Description
本発明は、電磁弁を駆動する電磁ソレノイドに関する。
従来、電磁弁を駆動する電磁ソレノイドとして、例えば特許文献1に記載のように、電磁ソレノイドのケースを深絞り加工によってカップ状に形成し、このケース内にコイルや固定鉄心及び可動鉄心(アマチュア)等を内蔵し、ケースの開口端を固定鉄心とともに電磁弁のバルブボディにかしめることで、電磁ソレノイドを電磁弁に固定したものが知られている。
特開2008−8380号公報
しかし、特許文献1に記載の電磁ソレノイドにおいては、ケースを深絞り加工によって成形しているため加工が難しく、高価なものとならざるを得ない、という問題があった。本発明は、上記課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、より安価な電磁ソレノイドを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の電磁ソレノイドは、両端に爪部を有する板部材を巻いて、巻き端同士を接合することで円筒状のケースを形成し、巻き端同士の接合部は、爪部における周方向一側面に隣接する位置に形成した。
よって、板部材を巻いてその両端に固定鉄心を固定するだけでよいため、電磁ソレノイドをより安価なものにすることができる。
以下、本発明の電磁ソレノイドを実現する最良の形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本実施例1の電磁ソレノイド5(電磁弁1)が適用された内燃機関のバルブタイミング制御装置VTCの油圧供給回路である。
VTCは油圧駆動タイプであり排気側に適用され、油圧を用いてクランクシャフト(ハウジング20)に対するカムシャフト22(ベーンロータ21)の回転位相を連続的に変化させる可変バルブタイミング機構2と、可変バルブタイミング機構2の作動油を供給し又は排出する油圧給排機構3と、油圧給排機構3の作動を制御することでバルブタイミングを可変制御する制御手段(コントローラCU)と、を有している。
可変バルブタイミング機構2は、内径方向に突出する複数(本実施例1では4つ)のシュー20a〜20dを有してクランクシャフトにより回転駆動されるハウジング20と、ハウジング20に収容され、外径方向に突出する複数(本実施例1では4つ)のベーン21a〜21dを有してカムシャフト22を回転駆動するベーンロータ21とを備えている。各シュー20a〜20dと各ベーン21a〜21dとの間には作動油室である進角室A1〜A4及び遅角室R1〜R4が形成されている。
油圧給排機構3は、進角室A1〜A4又は遅角室R1〜R4へ作動油を供給し、排出することによって、ベーンロータ21(カムシャフト22)をハウジング20(クランクシャフト)に対して所定角度だけ正逆回転させる。これにより、クランクシャフトに対するカムシャフト22の回転位相が変更され、バルブタイミングが進角側又は遅角側へ可変される。油圧給排機構3は、図1に示すように、油圧供給源であるポンプPと、流体通路(油流路31,32等)と、流路切換弁(電磁弁1)とを有している。
油流路は、2系統の通路、すなわち各進角室A1〜A4に対して作動油を給排する進角通路31、及び各遅角室R1〜R4に対して作動油を給排する遅角通路32を有している。両通路31,32には、メインオイルギャラリーである供給通路30と第1、第2ドレン通路33,34が、電磁弁1を介して接続されている。供給通路30には、オイルパン35内の油を圧送するポンプPが設けられている。ポンプPとしては、例えば一方向の可変容量ベーンポンプを用いることができる。第1、第2ドレン通路33,34の下流端はオイルパン35に連通している。
進角通路31は、電磁弁1と各進角室A1〜A4との間に設けられており、4本の分岐通路311,312,313,314を有している。分岐通路311〜314は、それぞれ進角室A1〜A4に連通している。遅角通路32は、電磁弁1と各遅角室R1〜R4との間に設けられており、4本の分岐通路321,322,323,324を有している。分岐通路321〜324は、それぞれ遅角室R1〜R4に連通している。
電磁弁1は、流路を切り替えることで可変バルブタイミング機構1への作動油の供給又は排出を制御する流路切換弁である。電磁弁1は、直動式のソレノイド弁(電磁駆動弁)であって、4ポート3位置の方向制御弁であり、スプール弁4及び電磁ソレノイド5を有している。
スプール弁4は、油流路31,32等を流通する作動油の流れを制御するバルブであり、シリンダヘッドに固定されたバルブボディ40と、バルブボディ40の内部に摺動自在に配置されたスプール弁体41とを有している。バルブボディ40には、供給通路30と連通する供給ポート400、進角通路31と連通する進角ポート401、遅角通路32と連通する遅角ポート402、第1ドレン通路33と連通する第1ドレンポート403、及び第2ドレン通路34と連通する第2ドレンポート404が形成されている。スプール弁体41が移動するのに応じて、進角ポート401や遅角ポート402が開閉され、流体通路を流通する作動油の流れ(進角室A1〜A4や遅角室R1〜R4へ供給・排出する作動油量)が制御される。
電磁ソレノイド5は、スプール弁4の作動を制御するソレノイドであり、スプール弁4のバルブボディ40に一体に固定されている。電磁ソレノイド5は、円筒状の磁性体であるケース6と、ケース6の内周側に設置されたコイル51と、ケース6の軸方向両端に固定された第1固定鉄心52及び第2固定鉄心53と、第2固定鉄心53の内周側に設置され、その一端面が第1固定鉄心52の端面と対向している可動鉄心(アマチュア54)と、第1固定鉄心52の内周側に設置され、一端がスプール弁体41に、他端がアマチュア54に当接しているシャフト55と、を有している。
コイル51は、コネクタ56(図2参照)及びハーネスを介してコントローラCUに接続されている。コイル51へ通電されると、ケース6と第1及び第2固定鉄心52,53とによって磁気回路(磁路)が形成され、アマチュア54と第1固定鉄心52との間に磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力によりアマチュア54が駆動され、シャフト55を介してスプール弁体41を押圧移動させる。スプール弁体41が移動するのに応じて、バルブボディ40の進角ポート401や遅角ポート402が開閉される。
コントローラCUは電子制御ユニットであり、機関回転数を検出するクランク角センサや吸入空気量を検出するエアフローメータ、スロットルバルブ開度センサ、機関の水温を検出する水温センサ等の各種センサ類からの信号によって、現在の機関運転状態を検出する。また、コントローラCUは、機関運転状態に応じて、ポンプPの作動を制御するほか、電磁弁1のコイル51にパルス制御電流を通電し、又は通電を遮断して、流路の切り替え制御を行う。
図2〜図4は、電磁弁1の軸方向における部分断面図である。スプール弁体41、シャフト55及びアマチュア54は断面ではなく側面を示す。以下、説明のため、直交座標を設ける。電磁弁1の軸心方向にx軸を設け、電磁ソレノイド5に対してスプール弁4が設けられている側を正方向とする。また、電磁弁1の軸心に直交する平面内にy軸とz軸を設け、図2の奥から手前に向かう方向をy軸正方向とし、コネクタ56が設けられている側をz軸正方向とする。
図5は、電磁弁1をz軸正方向側から見た全体外観図である。図6は、電磁弁1をx軸正方向側から見た正面図である。図7は、電磁弁1をz軸負方向側から見た底面図である。図8は、電磁弁1をz軸正方向側から見た上面図である。図9は、電磁弁1をy軸正方向側から見た側面図である。
まず、スプール弁4の構成を説明する。図2に示すように、スプール弁体41は、x軸正方向側から順に、第1ランド部411と、第2ランド部412と、第3ランド部413と、を有している。第1ランド部411と第2ランド部412の間に第1軸部414が設けられ、第2ランド部412と第3ランド部413の間に第2軸部415が設けられ、第3ランド部413のx軸負方向側に第3軸部416が設けられている。第3軸部416のx軸負方向側の端には、フランジ部417が設けられている。
バルブボディ40は略円筒状であり、x軸正方向側に収容部42、x軸負方向側に連結部43を有している。収容部42には、スプール弁体41を収容する収容室420が形成されている。収容室420の内径は第1〜第3ランド部411〜413の外径に略等しい。連結部43には、収容室420よりも大径のドレン室430が形成されている。連結部43のx軸負方向側の開口端には、フランジ部431が形成されている。フランジ部431の内周には段差部432が設けられており、段差部432にはシール部材44が設置されている。フランジ部431は後述する電磁ソレノイド5の第1固定鉄心52のx軸正方向側の面に当接して設置されており、シール部材44はこの当接部における液密性を確保している。
ドレン室430のx軸正方向側の面とスプール弁体41のフランジ部417のx軸正方向側の面との間には、x軸負方向側に向かうにつれて徐々に径が小さくなるリターンスプリング45が押し縮められた状態で設置されている。リターンスプリング45は、スプール弁体41をバルブボディ40に対してx軸負方向側、すなわちアマチュア54の反駆動方向に常時付勢している。
収容部42には、x軸正方向側から順に、第1ドレンポート403、進角ポート401、供給ポート400、遅角ポート402、及び第2ドレンポート404が形成されている。連結部43のx軸正方向側の端には、第3ドレンポート405が形成されている。第1〜第3ドレンポート403,404,405はドレン通路33,34等を介してオイルパン35と連通している。第1ランド部411は第1ドレンポート403を開閉し、第2ランド部412は供給ポート400を開閉し、第3ランド部413は第2ドレンポート404を開閉する。第3ドレンポート405は、スプール弁体41の移動に関わらず常に大気圧に開放されている。
次に、電磁ソレノイド5の構成を説明する。
コイル51は円筒状に巻かれ、樹脂等の絶縁体により全体を被覆された状態でケース6の内部に設置されている。コイル51はコネクタ56に接続されている。
コイル51は円筒状に巻かれ、樹脂等の絶縁体により全体を被覆された状態でケース6の内部に設置されている。コイル51はコネクタ56に接続されている。
第1固定鉄心52は本体部520と嵌合部521とフランジ部522とを有している。本体部520は円柱状の部分であり、その直径はコイル51の内径に略等しい。嵌合部521は本体部520のx軸負方向側に形成された凹部であり、本体部520を所定深さまで円筒状に刳り抜いた形状を有している。嵌合部521の底面523は、後述するアマチュア54の端面に対向する磁気吸引面を構成している。フランジ部522は本体部520のx軸正方向側に形成された、コイル51の外径よりも僅かに大きな直径を有する鍔状部である。第1固定鉄心52には、所定の径を有する支持孔524がx軸方向に貫通形成されている。
本体部520がx軸正方向側からコイル51の内周に挿入されることで、コイル51の開口端を塞ぐように第1固定鉄心52が設置されている。フランジ部522のx軸正方向側の面は、スプール弁4のバルブボディ40のフランジ部431におけるx軸負方向側の面に当接している。フランジ部522のx軸負方向側の面とコイル51のx軸正方向側の端との間には、シール部材57が設置されている。コイル51への通電により、第1固定鉄心52には、主に支持孔524を除く本体部520及びフランジ部522に磁束が形成される。
第2固定鉄心53は本体部530とフランジ部531とを有している。本体部530は円筒状であり、その外径はコイル51の内径に略等しい。フランジ部531は本体部530のx軸負方向側に形成された鍔状部であり、第1固定鉄心52のフランジ部522と同様の直径を有する円板である。本体部530のx軸負方向側の端はフランジ部531により蓋をされている。フランジ部531の中央にはx軸正方向側に盛り上がった当接部532が設けられている。本体部530がコイル51のx軸負方向側からコイル51の内周に挿入されることで、コイル51の開口端を塞ぐように第2固定鉄心53が設置されている。コイル51への通電により、第2固定鉄心53には、本体部530及びフランジ部531に磁束が形成される。
アマチュア54は、円柱状の可動鉄心であり、その直径は第2固定鉄心53の本体部530の内径より僅かに小さい。アマチュア54の軸中心には、軸方向前後における体積変化を補償してアマチュア54の円滑な移動を実現するため、所定の径を有する呼吸孔540がx軸方向に貫通形成されている。アマチュア54は、x軸正方向側から第2固定鉄心53(本体部530)の内周側に設置され、そのx軸正方向側の端面が第1固定鉄心52のx軸負方向側の端面(嵌合部521の底面523)と対向している。
アマチュア54は第2固定鉄心53に対して摺動自在に設けられており、コイル51への通電時に第1固定鉄心52に形成される磁束によって第1固定鉄心52の側(x軸正方向側)に吸引・駆動される。第1固定鉄心52の嵌合部521の内径は、アマチュア54の直径よりも若干大きく設けられており、アマチュア54がx軸正方向側へ移動する際、アマチュア54は嵌合部521の内部に収容される。一方、コイル51への非通電時には、リターンスプリング45の付勢力が後述するシャフト55を介してアマチュア54に伝達され、アマチュア54がx軸負方向へ移動する。この移動は、アマチュア54のx軸負方向側の端面が当接部532に当接することで規制される。
第1固定鉄心52の支持孔524の内部には、非磁性体のシャフト55が設置されている。シャフト55のx軸正方向側の端はスプール弁体41のフランジ部417のx軸負方向側の面に当接している。シャフト55のx軸負方向側の端はアマチュア54のx軸正方向側の面に当接している。すなわちシャフト55は、アマチュア54とスプール弁体41とに接してこれらをつなぐとともに、支持孔524の内部に摺動自在に支持され、アマチュア54の移動をスプール弁体41に伝達する。シャフト55の外周には、シャフト軸方向(x軸方向)に延びる溝550が(周方向で)等間隔に4本設けられている。
シャフト55のx軸負方向側の端には、フランジ部552が一体形成されている。フランジ部552の外径は、第1固定鉄心52の支持孔524の内径よりも大きく、かつ嵌合部521の内径よりも小さく設けられている。フランジ部552は、アマチュア54と第1固定鉄心52(嵌合部521の底面523)との間に介在されることで、アマチュア54のx軸正方向側への移動を規制し、アマチュア54及びスプール弁4(スプール弁体41)のストッパとして機能する。
シャフト55のx軸負方向側の端には、シャフト55の軸中心位置に連通孔551が所定深さまで形成されている。連通孔551の内径は、アマチュア54の呼吸孔540の内径に略等しい。シャフト55のフランジ部552は呼吸孔540の周囲を取り囲むようにアマチュア54に当接しており、連通孔551は呼吸孔540に連通している。連通孔551はそのx軸正方向側において各溝550と重なり合っている。この重なる部分によって、各溝550が連通孔556に連通し、さらにアマチュア54の呼吸孔540に連通している。
ケース6は、コイル51の外周側を包囲している磁性体であって、スプール弁4のバルブボディ40に固定されており、コイル51等の部品を収容するとともに、ケース6の外周側にはコネクタ56が固定設置されている。ケース6の軸方向両端には、複数の爪部61〜66がケース6と一体に形成されている。以下、ケース6における爪部61〜66以外の円筒部分を本体部60という。
ケース6のx軸正方向側の端の爪部61〜63は内周側に折り曲げられ、これによってバルブボディ40のx軸負方向側の端のフランジ部431と第1固定鉄心52のフランジ部522とをかしめ、コイル51に共締め固定している。ケース6のx軸負方向側の端の爪部64〜66は内周側に折り曲げられ、これによって第2固定鉄心53のフランジ部531をかしめ、コイル51に締め付け固定している。コイル51への通電により、コイル51を取り囲む第1固定鉄心52、第2固定鉄心53、及びケース6に磁束が形成される。
図10は、ケース6の全体斜視図である。図11は、ケース6をz軸正方向側から見た上面図である。ケース6は、磁性体によって構成され、第1巻き端7と第2巻き端8を有する板部材を円筒状に巻き、第1、第2巻き端7,8同士を密着させて接合することで形成されている。板部材の巻き端7,8同士は、塑性変形により結合固定されている。両巻き端7,8には、互いに噛み合う凹凸部が鋸歯状に形成されており、少なくとも一箇所の凸部が押圧されることで塑性変形し、他方の巻き端の凹部に噛み合って嵌合する。これによって板部材の巻き端7,8同士を固定している。
具体的には、図9に示すように、第1巻き端7のx軸方向中央位置には、第1凸部71が幅広の略矩形状に形成されている。第1凸部71は、円筒状に巻かれたケース6の周方向(軸心周り方向)に延びる第1、第2の辺711,712と、板部材の幅方向(ケース6の軸方向であるx軸方向)に延びる第3の辺713とを有している。隣り合う各辺711〜713は曲率を持って滑らかな円弧状に連続している。第1凸部71のx軸正方向側には幅狭の第2凸部72が形成され、第1凸部71のx軸負方向側には幅狭の第3凸部73が形成されている。第2凸部72は、ケース6の周方向に延びる第1、第2の辺721,722を有しており、第1、第2の辺721,722は円弧723によって滑らかに連続している。第3凸部73は第2凸部72と同様の形状であり、辺(ないし円弧)731〜733を有している。
第1凸部71と第2凸部72に挟まれて、第1凹部74が形成されている。第1凹部74は、第1凸部71の第1の辺711、第2凸部72の第2の辺722、及びこれらの辺711,722を滑らかに連続する円弧741によって囲まれ形成されている。同様に、第1凸部71と第3凸部73に挟まれ、円弧751を有する第2凹部75が形成されている。第1、第2凹部74,75と第2、第3凸部72,73のx軸方向幅は互いに略等しく設けられ、かつ第1凸部71のx軸方向幅より狭く(略1/2以下に)設けられている。
第2巻き端8には、x軸方向中央位置に関して略対称に、第1凸部81と第2凸部82が形成されている。第1凸部81と第2凸部82とに挟まれて、第1凹部83が、幅広の略矩形状に形成されている。また、第1凸部81のx軸正方向側に隣接して第2凹部84が形成される一方、第2凸部82のx軸負方向側に隣接して第3凹部85が形成されている。第1、第2凸部81,82は、突出方向が逆向きである点を除いて、第1巻き端7の第2、第3凸部72,73と略同形状に設けられている。第2巻き端8の第2、第3凹部84,85は、窪む方向が逆向きである点を除いて、第1巻き端7の第1、第2凹部74,75と略同形状に設けられている。これらの凹凸部71〜75、81〜85の深さないし高さ(ケース周方向長さ)は互いに略等しく設けられている。第1巻き端7の第1凸部71のx軸方向幅は、第2巻き端8の第1凹部83のx軸方向幅より僅かに小さいか、略等しく設けられている。
第1巻き端7の第1凸部71は第2巻き端8の第1凹部83に、第1巻き端7の第1、第2凹部74,75は第2巻き端8の第1、第2凸部81,82に、第1巻き端7の第2、第3凸部72,73は第2巻き端8の第2、第3凹部84,85に、それぞれ嵌合している。
板部材が巻かれ、巻き端7,8同士が接合して凹凸部71〜75、81〜85が噛み合わされ、塑性変形により巻き端7,8同士が密着固定されると円筒状のケース6ができる。すなわち、板部材を円筒状に巻いた後、第1巻き端7の凹凸部71〜75を第2巻き端8の凹凸部81〜85と互いに噛み合わせた状態で、少なくとも一箇所の凸部(例えば第1巻き端7の第1凸部71)を押圧する。これによって、この凸部(71)が広がるように塑性変形し、他方の巻き端(8)の凹部(83)に密着して嵌合する。このようにして板部材の巻き端7,8(凹凸部の各辺)同士を密着させつつ両端7,8を結合固定している。
爪部61〜66は、ケース6の両端にそれぞれ3箇所ずつ設けられており、ケース6(本体部60)のx軸正方向側の端から延びる第1〜第3爪部61〜63と、ケース6(本体部60)のx軸負方向側の端から延びる第4〜第6爪部64〜66とを有している。図6に示すように、第1〜第3爪部61〜63は、ケース6の周方向で略等間隔に設けられている。同様に、第4〜第6爪部64〜66は、ケース6の周方向で略等間隔に設けられている。
各爪部61〜66は略矩形状であり、x軸方向に伸びる第1、第2の辺とケース周方向に延びる第3の辺とを有している。例えば、図10に示すように、第1爪部61は、ケース周方向で第1巻き端7に近づく側に第1の辺611、第1巻き端7から遠ざかる側に第2の辺612、及びケース周方向に延びる第3の辺613を有している。同様に、第4爪部64は、ケース周方向で第1巻き端7に近づく側に第1の辺641、第1巻き端7から遠ざかる側に第2の辺642、及びケース周方向に延びる第3の辺643を有している。
ケース6(本体部60)の軸方向両端にそれぞれ設けられた互いの爪部61〜63,64〜66は、ケース周方向で同一の位置に設けられている。例えば、第1爪部61はケース軸方向(x軸方向)で第4爪部64と対向した位置に設けられている。すなわち、第1爪部61の第1の辺611は第4爪部の第1の辺641と略同一直線上にあり、第1爪部61の第2の辺612は第4爪部の第2の辺642と略同一直線上にある。同様に、第2爪部62はケース周方向同一位置で第5爪部65と対向し、第3爪部63はケース周方向同一位置で第6爪部66と対向した位置に設けられている。
そして、巻き端7,8同士の接合部は、第1、第4爪部61,64におけるケース周方向での一側面(第1の辺611,641)に(ケース周方向で)隣接する位置に形成されている。すなわち、図10に示すように、ケース6(本体部60)のx軸正方向側についてみると、第1巻き端7の辺76は、第2巻き端8の辺86と接合している。第1巻き端7の辺76(巻き端7,8同士の接合部)は、第1爪部61の第1の辺611(第1爪部61における周方向一側面)と連続しており、これらの辺76,611はケース軸方向に延びる略同一の直線上にある。
言い換えると、ケース周方向で、第1巻き端7の辺76は第1爪部61の辺611から離れた位置にはなく、第1爪部61の辺611に(ケース周方向で)隣接する位置に形成されている。よって、板部材の巻き端7,8(の接合部)は、隣接する爪部61,63の間に位置することがない。すなわち第1爪部61の第1の辺611からも、(ケース周方向で辺611に隣接する)第3爪部63の第2の辺632からも離れた位置に位置することがない。
同様に、ケース6のx軸負方向側で、第1巻き端7の辺77は、第2巻き端8の辺87と接合している。第1巻き端7の辺77(巻き端7,8同士の接合部)は、第4爪部64の辺641(第4爪部64における周方向一側面)と連続しており、ケース軸方向に延びる略同一の直線上にある。言い換えると、ケース周方向において、第1巻き端7の辺77は第4爪部64の辺641に(ケース周方向で)隣接する位置に形成されている。
また、ケース6(本体部60)のx軸正方向側には、板部材の巻き端7,8が設けられない爪部間、すなわち巻き端7,8同士の接合部が存在しない部位である第1爪部61と第2爪部62との間に、コネクタ取付部9が形成されている。尚、コネクタ取付部9を、(同様に巻き端7,8同士の接合部が存在しない部位である)第2爪部62と第3爪部63との間に形成してもよい。
コネクタ取付部9は、両側の第1、第2爪部61,62側にそれぞれ肩部を残すように凹状に形成されている。すなわち、コネクタ取付部9は、両側の第1、第2爪部61,62の根元部分から本体部60にx軸負方向側に穿たれた略矩形状の凹部として形成されており、ケース軸方向に延びる第1、第2の辺91,92と、ケース周方向に延びる第3の辺93とを有している。この凹形状は、コネクタ56のケース6との連結部560に合致する形状であり、コネクタ取付部9のx軸方向深さは、コネクタ連結部560のx軸方向幅よりも若干大きく設けられている。
x軸方向に延びるコネクタ取付部9の第1の辺91と第1爪部61の第2の辺612との間には、ケース周方向で所定の距離が設けられており、ケース周方向で両辺91,612に挟まれた本体部60に第1肩部94が形成されている。第1肩部94は、第1爪部61の第2の辺612からコネクタ取付部9の第1の辺91に向かって周方向に延びるケース6(本体部60)のx軸正方向側の端辺941と、コネクタ取付部9の第1の辺91とにより囲まれている。
同様に、コネクタ取付部9の第2の辺92と第2爪部62の第1の辺621との間の本体部60には、第2肩部95が形成されている。第2肩部95は、第2爪部62の第1の辺621からコネクタ取付部9の第2の辺92に向かって周方向に延びるケース6(本体部60)のx軸正方向側の端辺951と、コネクタ取付部9の第2の辺92とにより囲まれている。このように、第1爪部61と第2爪部62との間で、本体部60において凹状に形成されたコネクタ取付部9の両隣に残された肩状の肉が、第1、第2肩部94,95である。
板部材が円筒状に巻かれ、巻き端7,8同士が密着固定された状態のケース6に対して、第1、第2固定鉄心52,53が、それぞれケース6の軸方向両端から設置され、ケース6に固定される。第1固定鉄心52のフランジ部522の外周には、周方向で略等間隔に、軸心に向かって穿たれた凹部である第1〜第3固定部525〜527が形成されている(図6等参照)。各固定部525〜527の周方向幅は、各爪部61〜66のケース周方向幅よりも若干広く設けられている。各固定部525〜527の径方向深さは、ケース6の板部材の厚さに略等しい。同様に、第2固定鉄心53のフランジ部531の外周には、周方向で略等間隔に、軸心に向かって穿たれた凹部である第1〜第3固定部533〜535が形成されている。
第1固定鉄心52をケース6に設置する際には、第1固定鉄心52の本体部520をケース6のx軸正方向側から挿入し、フランジ部522がケース6(本体部60)のx軸正方向側の端面に接した状態で、ケース6の各爪部61〜63がそれぞれ第1固定鉄心52の固定部525〜527に嵌合するように設置する。このとき、フランジ部522のx軸負方向側の面とケース6の(爪部61〜63間における)本体部60のx軸正方向側の端面とは、面接触した状態にある。また、爪部61〜63の内周側の面と固定部525〜527の底辺とは、面接触した状態にある。
また、図5や図6に示すように、スプール弁4のバルブボディ40(連結部43)は、x軸方向から見るとそのフランジ部431の外周が第1固定鉄心52の固定部525〜527における底辺と略一致しており、フランジ部431の外径はケース6の内径と略同一に設けられている。フランジ部431のx軸負方向側の端面が第1固定鉄心52のフランジ部522のx軸正方向側の端面に当接した状態で、フランジ部431のx軸正方向側に突出した各爪部61〜63を内周側に(フランジ部431のx軸正方向側の面に向かって)折り曲げる。各爪部61〜63は、フランジ部431をx軸負方向側に押圧することで、フランジ部431のx軸負方向側の面とケース6の(爪部61〜63間における)本体部60のx軸正方向側の端面との密着度を高めつつ、塑性変形する。
これにより、各固定部525〜527及びフランジ部431の外周に配置された各爪部61〜63が、第1固定鉄心52をケース6のx軸正方向側の端に固定するとともに、ケース6をバルブボディ40のx軸負方向側の端に固定する。すなわち、第1固定鉄心52は、かしめ(各爪部61〜63の折り曲げ)によってケース6のx軸正方向側の端に固定されるとともに、同じかしめによってバルブボディ40が第1固定鉄心52と共に、ケース6のx軸正方向側の端に固定される。この固定状態で、第1固定鉄心52(フランジ部522のx軸負方向側の面)は、ケース6(本体部60)の爪部61〜63間の端面に密着して圧接している。
第1固定鉄心52と同様、第2固定鉄心53は、各爪部64〜66を凹状の固定部533〜535に配置して変形させ(内周側に折り曲げ)、かしめによってケース6のx軸負方向側の端に固定される。この固定状態で、第2固定鉄心53(フランジ部531のx軸正方向側の面)は、ケース6(本体部60)の爪部64〜66間の端面に密着して圧接しているとともに、爪部64〜66の内周側の面と固定部533〜535の底辺とは面接触し、第2固定鉄心53(フランジ部531のx軸負方向側の面)は、各爪部64〜66の端に圧接している。これにより、ケース6と第1固定鉄心52及び第2固定鉄心53は、コイル51の周りで一体の磁性体となって磁気回路(磁路)を形成する。
また、第1固定鉄心52及びバルブボディ40をケース6に固定する際、外部機器と接続してコイル51に電流を供給するコネクタ56を第1固定鉄心52及びバルブボディ40と一緒にケース6に設置固定する。コネクタ56の連結部560を、凹状に形成されたコネクタ取付部9内に嵌合させ、その状態で第1固定鉄心52をケース6のx軸正方向側から挿入し、x軸方向において第1固定鉄心52とケース6とでコネクタ56(連結部560)を挟み込むように設置する。このとき、第1固定鉄心52のフランジ部522のx軸負方向側の端面は、コネクタ取付部9の第1、第2肩部94,95のx軸正方向側の各辺941,951に面接触しており、爪部61〜63が折り曲げられてかしめられることで、第1固定鉄心52のフランジ部522が第1、第2肩部95に圧接された状態となる。
(作用)
まず、電磁弁1の作動について説明する。
スプール弁体41は、コントローラCUからの制御電流によって、リターンスプリング45のばね力に抗してx軸正方向側における最大位置または所定の中間位置に移動制御されるようになっている。コイル51への通電によって磁界が発生し、コイル51の周囲に設置されたケース6、及び第1、第2固定鉄心52、53内に磁束(磁路)が形成される。この磁束により、アマチュア54は第1固定鉄心52の側に吸引されて、リターンスプリング45のばね力に抗して移動する。
まず、電磁弁1の作動について説明する。
スプール弁体41は、コントローラCUからの制御電流によって、リターンスプリング45のばね力に抗してx軸正方向側における最大位置または所定の中間位置に移動制御されるようになっている。コイル51への通電によって磁界が発生し、コイル51の周囲に設置されたケース6、及び第1、第2固定鉄心52、53内に磁束(磁路)が形成される。この磁束により、アマチュア54は第1固定鉄心52の側に吸引されて、リターンスプリング45のばね力に抗して移動する。
アマチュア54に作用する吸引力はシャフト55を介してスプール弁体41に伝達され、スプール弁体41はアマチュア54及びシャフト55と一体になってx軸正方向へ移動する。通電により吸引力の強さが適宜制御されることで、スプール弁体41の位置が調整される。吸引力が弱まると、リターンスプリング45のばね力はシャフト55を介してアマチュア54に伝達され、アマチュア54はスプール弁体41及びシャフト55と一体になってx軸正方向へ移動する。
図2は、電磁ソレノイド5の非通電時の電磁弁の状態を示す(OFF時)。アマチュア54及びスプール弁体41は、リターンスプリング45のばね力によってx軸負方向側に最大変位しており、第1ドレンポート403と進角ポート401との連通が遮断され、供給ポート400と進角ポート401が連通され(供給ポート400と遅角ポート402との連通が遮断され)、かつ遅角ポート402と第2ドレンポート404とが連通される位置にある。
図3は、電磁ソレノイド5の通電時に、スプール弁体41が中間位置(x軸正方向側の最大位置とx軸負方向側の最大位置との間の所定位置)に移動した状態を示す(中間時)。アマチュア54及びスプール弁体41は、リターンスプリング45のばね力に抗してx軸正方向側に上記所定距離だけ変位しており、第1ドレンポート403と進角ポート401との連通が遮断され、供給ポート400と進角ポート401及び遅角ポート402との連通が遮断され、かつ遅角ポート402と第2ドレンポート404とが連通される位置にある。
図4は、電磁ソレノイド5の通電時に、スプール弁体41がx軸正方向側の最大位置に移動した状態を示す(完全ON時)。アマチュア54及びスプール弁体41は、リターンスプリング45のばね力に抗してx軸正方向側に最大変位しており、第1ドレンポート403と遅角ポート402が連通され、供給ポート400と遅角ポート402が連通され(供給ポート400と進角ポート401との連通が遮断され)、かつ遅角ポート402と第2ドレンポート404との連通が遮断される位置にある。
次に、電磁ソレノイド5のケース6の構造による作用について説明する。
ケース6は、板部材を巻いて、巻き端7,8同士を接合することで円筒状に形成される。電磁ソレノイド5の組立時には、板部材を巻いて円筒状にし、その軸方向両端に第1、第2固定鉄心52,53等を設置してこれらを爪部61〜66で固定するだけでよい。よって、ケースを深絞り加工によって成形する場合に比べて、加工が容易であり、コストを低減できる。また、爪部61〜66を変形させてかしめることによって第1、第2固定鉄心52,53等を固定するため、溶接等によって固定する場合よりも組み付けが容易であり、コストを低減できる。また、電磁弁1の組立時には、スプール弁体41を収容するバルブボディ40は、第1固定鉄心52もしくは第2固定鉄心53とともに爪部61〜66によってケース6に共締め固定されるため、組み付け工数をより低減できる。
そして、巻き端7,8同士の接合部は、第1爪部61(第4爪部64)における周方向一側面に隣接する位置に形成されている。図12は、図9と同様の側面図であり、ケース6への第2固定鉄心53の設置部分を拡大して示す。図12の比較例に示すように、仮に、板部材の巻き端7,8(辺77と辺87の接合部)を第4爪部64の隣接位置ではなく爪部の間(第4爪部64と第6爪部66との間)に位置させた場合には、板部材の元々の寸法誤差や巻き端7,8同士の結合時における変形等に起因したズレが僅かでも生じると、巻き端7,8同士の接合部(第4爪部64と第6爪部66との間)において微小ではあるがx軸方向に段差が形成されてしまう。
この場合、第2固定鉄心53をケース6に設置する際、上記段差における高いほうの部位に対してしか第2固定鉄心53のフランジ部531の端面を接触させることができない。よって、フランジ部531のx軸正方向側の端面とケース6(本体部60)のx軸負方向側の端面との間に僅かな隙間αが形成され、この隙間αによって磁路における磁気抵抗が増大するおそれがある。ケース6のx軸正方向側(第1爪部61と第3爪部63との間)においても同様である。
これに対し、本実施例1の電磁ソレノイド5では、第1爪部61(第4爪部64)における周方向一側面611(641)に隣接する位置に、巻き端7,8同士の接合部(辺77と辺87の接合部)を形成している。言い換えると、辺611(641)と巻き端7,8同士の接合部(辺77と辺87の接合部)との間の(ケース周方向での)距離を、辺611(641)と固定部525(533)の(ケース周方向での)側面との間に発生しうる隙間よりも短く設けている。このため、爪部の間(第1爪部61と第3爪部63との間、ないし第4爪部64と第6爪部66との間)に板部材の巻き端7,8が位置しない。
よって、寸法誤差や加工時の変形等に関わらず、第1爪部61と第3爪部63との間、ないし第4爪部64と第6爪部66との間に、巻き端7,8同士の接合部による段差が形成されることはなく、ケース6(本体部60における爪部間)の端面とフランジ部522,531とをより確実に面接触させることができる。すなわち、第1固定鉄心52及び第2固定鉄心53とケース6との当接面に隙間を生じることがなく、磁路における隙間がなくなるため、磁気抵抗を可及的に抑制でき、良好な磁気回路(磁路)を持った電磁ソレノイド5となる。
そして、ケース6の軸方向両端にそれぞれ設けられた互いの爪部61〜63,64〜66は、周方向同一位置に設けられているため、板部材の作成(設計や加工)が容易である。また、爪部61〜66を折り曲げ変形して第1、第2固定鉄心52,53をケース6に固定する際、爪部61〜66を折り曲げるための力が軸方向両端から反対方向かつ同一線上に作用することとなり、爪部61〜66の折り曲げ等の加工も容易にすることができる。
また、第1固定鉄心52及び第2固定鉄心53(のフランジ部522,531)は、ケース6の爪部61〜66間(における本体部60)に圧接した状態で固定されている。このように圧力を掛けて固定鉄心52,53とケース6とを密着させることで、寸法誤差等に関わらず隙間をできるだけなくすことができ、磁路における磁気抵抗の発生をより確実に抑制して、磁束の通り(透磁率)をより向上することができる。
また、ケース6は、板部材の巻き端7,8同士を塑性変形させることによって固定している。よって、溶接等によって巻き端7,8同士を固定する場合よりも加工が容易であり、コストを低減できる。
具体的には、板部材の両巻き端7,8には、互いに噛み合うような凹凸部71〜75、81〜85が形成されている。板部材を巻いて両巻き端7,8の凹凸部71〜75、81〜85を嵌合させた状態で、第1または第2巻き端7,8の少なくとも一箇所の凸部を(例えばパンチにより両面から)押圧することでこれを塑性変形させる。すると、他方の巻き端7,8の対応する凹部の内周に対して上記凸部が押し広げられ、密着嵌合する。これにより、板部材の巻き端7,8同士が固定される。
このように互いに噛み合う凹凸で巻き端7,8同士を固定しているため、係合部を別途設けてこれを塑性変形させることで巻き端7,8同士を固定する場合に比べ、接合箇所の加工が容易であるだけでなく、接合部における密着度を高めて磁気抵抗の低下を抑制できる。尚、設ける凹凸の数は適宜変更することができる。また、押圧して押し広げる凸部の数を増やせば、結合強度をより向上できる。
爪部61〜66は、ケース6の両端にそれぞれ3箇所ずつ設けられている。これにより、爪部61〜66の折り曲げによる固定強度と、ケース6及び第1、第2固定鉄心52,53の接触面積とを最適に両立できる。すなわち、爪部が複数設けられていることが固定強度を確保するために必要であるが、数を増やしすぎるとその分だけ切り欠きの数が増えてケース6と第1、第2固定鉄心52,53とが当接する面積が減少し、磁束の通りが悪化するおそれがある。また、爪部の数が偶数であると、奇数である場合に比べて、爪部による押圧力を全体としてケース6の軸心位置に作用させることが難しくなる。
よって、本実施例1では、ケース6の各端に爪部61〜66を最小の(複数の)奇数である3箇所ずつ設けることで、切り欠きの数を抑制して接触面積を確保し、磁束の通りを良くするとともに、固定の位置精度を向上しつつ、固定強度を確保している。尚、各爪部61〜66のケース周方向幅は適宜調整することができる。
コネクタ56は、第1、第2爪部61,62の根元部分から凹状に形成されたコネクタ取付部9内に固定されている。コネクタ取付部9の両側には肩部94,95が形成されている。このため、第1固定鉄心52をケース6に固定する際、第1爪部61と第2爪部62の間において、第1固定鉄心52のフランジ部522のx軸正方向側の面はバルブボディ40のフランジ部431に当接するとともに、x軸負方向側の面は肩部94,95に当接し、この状態で第1固定鉄心52が固定される。
よって、第1爪部61と第2爪部62の間、第2爪部62と第3爪部63の間、及び第3爪部63と第1爪部61の間において、フランジ部522は(各爪部間における本体部60のx軸正方向側の端面である)同一平面上で固定されることとなり、コネクタ取付部9が設けられた第1爪部61と第2爪部62の間においてだけフランジ部522がx軸負方向側に(コネクタ取付部9内に)落ち込むことが防止される。したがって、コネクタ取付部9をケース6に形成した場合であっても、フランジ部522をケース周方向の3位置で支持することができ、これにより第1固定鉄心52が傾いたりぐらついたりすることを防止して固定強度を向上できる。
また、第1、第2爪部61,62間においてフランジ部522と第1、第2肩部94,95が当接することで、ケース6と第1固定鉄心52との接触面積を確保することができる。よって、本体部60を切り欠いてコネクタ取付部9を形成した場合であっても、磁気抵抗の増大をできるだけ抑制できる。また、圧力を掛けて第1固定鉄心52とケース6(第1、第2肩部94,95)とを密着させることで隙間をなくし、磁気抵抗を低減して、磁束の通りをより向上することができる。
また、コネクタ56は、板部材の巻き端7,8が設けられない第1爪部61と第2爪部62の間に配置されているため、コネクタ取付部9のx軸負方向側の辺93と、辺93に対向するケース6(本体部60)のx軸負方向側の端面との間には、第1、第2巻き端7,8の接合部が設けられていない。すなわち、本体部60は、コネクタ取付部9が切り欠かれている部位において、x軸方向長さが、(切り欠かれていない)他の部位よりも短い。このように、軸方向長さが短い部分には巻き端7,8を設けず、切れ目ないし接合部を設けない。言い換えると、軸方向長さがより長い部分に巻き端7,8(切れ目ないし接合部)を設けていることで、ケース6の強度を確保し、かつ耐振性能を向上することができる。
[実施例1の効果]
以下、実施例1から把握される本発明の電磁ソレノイド及び電磁弁の効果を列挙する。
以下、実施例1から把握される本発明の電磁ソレノイド及び電磁弁の効果を列挙する。
(1)電磁ソレノイド5は、環状に巻回されたコイル51と、磁性体によって構成され、コイル51の外周側を包囲するとともに、軸方向両端に複数の爪部61〜66が一体に形成された円筒状のケース6と、各爪部61〜66を凹状の固定部525〜527,533〜535に配置して、変形させることによって軸方向両端に固定される第1(固定)鉄心52及び第2(固定)鉄心53と、コイル51の内周に配置され、コイル51に電流を通電することにより第1鉄心52の側に吸引されるアマチュア54と、を備えた電磁ソレノイドであって、ケース6は、板部材を巻いて、巻き端7,8同士を接合することで円筒状に形成され、巻き端7,8同士の接合部は、爪部(第1、第4爪部61,64)における周方向一側面(辺611,641)に隣接する位置に形成されていることとした。
よって、ケース6の加工や部品の組み付けが容易であり、コストを低減できる。また、磁気抵抗を抑制でき、良好な磁気特性の電磁ソレノイドを得ることができる、という効果を有する。
(2)ケース6の軸方向両端にそれぞれ設けられた互いの爪部61〜63,64〜66は、周方向同一位置に設けられていることとした。
よって、板部材や爪部61〜66の折り曲げ等の加工が容易である、という効果を有する。
よって、板部材や爪部61〜66の折り曲げ等の加工が容易である、という効果を有する。
(3)第1鉄心及び第2鉄心52,53は、爪部61〜66間に圧接していることとした。
よって、磁気抵抗の発生をより抑制して、磁束の通りを向上することができる、という効果を有する。
よって、磁気抵抗の発生をより抑制して、磁束の通りを向上することができる、という効果を有する。
(4)ケース6は、板部材の巻き端7,8同士を塑性変形させることによって固定することとした。
よって、加工が容易であり、コストを低減できる、という効果を有する。
よって、加工が容易であり、コストを低減できる、という効果を有する。
(5)板部材の両巻き端7,8には、互いに噛み合うような凹凸(凹凸部71〜75、81〜85)が形成されており、少なくとも一箇所の凸部を押圧することで塑性変形させて板部材の巻き端7,8同士を固定することとした。
よって、巻き端7,8の接合箇所の加工が容易であるだけでなく、接合部における密着度を高めて磁気抵抗の低下を抑制できる、という効果を有する。
よって、巻き端7,8の接合箇所の加工が容易であるだけでなく、接合部における密着度を高めて磁気抵抗の低下を抑制できる、という効果を有する。
(6)爪部61〜66は、ケース6の両端にそれぞれ3箇所ずつ設けられていることとした。
よって、爪部61〜66の折り曲げによる固定強度と、ケース6及び第1、第2固定鉄心52,53の接触面積とを最適に両立できる、という効果を有する。
よって、爪部61〜66の折り曲げによる固定強度と、ケース6及び第1、第2固定鉄心52,53の接触面積とを最適に両立できる、という効果を有する。
(7)電磁ソレノイド5は、環状に巻回されたコイル51と、磁性体によって構成され、コイル51の外周側を包囲するとともに、軸方向両端に複数の爪部61〜66が一体に形成された円筒状のケース6と、各爪部61〜66を凹状の固定部525〜527,533〜535に配置して、爪部61〜66を内周側に曲げることによって軸方向両端に固定される第1鉄心52及び第2鉄心53と、コイル51の内周に配置され、コイル51に電流を通電することにより第1鉄心52の側に吸引されるアマチュア54と、ケース6における軸方向一端側の爪部61〜63間に設けられ、外部機器と接続してコイル51に電流を供給するコネクタ56と、を備えた電磁ソレノイドであって、ケース6は、板部材を巻いて、巻き端7,8同士を密着させることで円筒状に形成され、コネクタ56は、板部材の巻き端7,8が設けられない第1、第2爪部61,62の間に配置され、両側の爪部61,62の側にそれぞれ第1、第2肩部94,95を残すように爪部61,62の根元部分から凹状に形成されたコネクタ取付部9内に固定されていることとした。
よって、第1固定鉄心52の固定強度を向上できる。また、第1固定鉄心52のフランジ部522と第1、第2肩部94,95が当接することで、磁気抵抗を抑制できる。また、コネクタ56は、板部材の巻き端7,8が設けられない爪部61,62間に配置されているため、ケース6の強度を確保し、かつ耐振性能を向上することができる、という効果を有する。
(8)上記(7)で、爪部61〜66は、ケース6の両端にそれぞれ3箇所ずつ設けられていることとした。
よって、コネクタ取付部9の空間を確保しつつ、十分な大きさ(第1固定鉄心52との接触面積)を有する肩部94,95を設けることができる、という効果を有する。
よって、コネクタ取付部9の空間を確保しつつ、十分な大きさ(第1固定鉄心52との接触面積)を有する肩部94,95を設けることができる、という効果を有する。
(9)第1鉄心52は、肩部94,95に圧接していることとした。
よって、磁束の通りを向上できる、という効果を有する。
よって、磁束の通りを向上できる、という効果を有する。
(10)電磁弁1は、環状に巻回されたコイル51と、磁性体によって構成され、コイル51の外周側に巻かれるとともに、軸方向両端に複数の爪部61〜66が一体に形成された円筒状のケース6と、各爪部61〜66を凹状の固定部525〜527,533〜535に配置して、爪部61〜66をかしめることによって軸方向両端に固定される第1鉄心52及び第2鉄心53と、コイル51の内周に配置され、コイル51に電流を通電することにより第1鉄心52の側に吸引されるアマチュア54と、アマチュア54の移動に伴って流体通路を流通する作動油の流れを制御するスプール弁4と、を備えた電磁弁1であって、ケース6は、板部材を巻いて、巻き端7,8同士を固定することで円筒状に形成され、板部材の一方の巻き端7(辺76,77)から爪部61,64における周方向一側面(辺611,641)までの距離を、上記周方向一側面(辺611,641)と固定部525,533(の周方向側面)との間で発生しうる隙間よりも短く設けた。
よって、上記(1)と同様、電磁ソレノイドの磁気特性を維持して電磁弁1の性能を確保しつつ、電磁弁1を安価なものとすることができる、という効果を有する。
(11)スプール弁(スプール弁体41)は、バルブボディ40内に摺動自在に配置され、バルブボディ40は、第1鉄心52とともに爪部61〜63によってケース6に固定されることとした。
よって、組み付け工数をより低減でき、バルブボディ40を溶接等によって固定する場合よりもコストを低減できる、という効果を有する。
よって、組み付け工数をより低減でき、バルブボディ40を溶接等によって固定する場合よりもコストを低減できる、という効果を有する。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例1に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例1に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、本発明の電磁ソレノイド(電磁弁)を排気側のVTCに適用することとしたが、吸気側に適用してもよい。また、VTC以外の油圧制御装置に適用することとしてもよい。
実施例1では、板部材の両巻き端7,8に形成された凹凸の形状を、周方向に延びる辺711等と軸方向に延びる辺(ないし円弧)713等とで囲まれる略矩形状の凹凸(凹凸部71〜75、81〜85)としたが、互いに噛み合う凹凸形状であればよく、例えば略円形の凹凸の組み合わせとしてもよい。このように略円形の凹凸部とした場合、互いに噛み合う凹凸部においていずれの方向でも(ケース軸方向でも周方向でも)相対移動を規制するように係合することで、両巻き端7,8の接合部における位置ずれや噛み合いのはずれ(ケース6の変形)をより抑制することができる。
実施例1では、板部材の両巻き端7,8には、互いに噛み合うような凹凸(凹凸部71〜75、81〜85)が形成されており、少なくとも一箇所の凸部を押圧することで板部材の巻き端7,8同士を固定することとしたが、巻き端7,8同士を塑性変形させることによって固定することができればよく、必ずしも凹凸を形成して凸部を押圧することで固定しなくてもよい。例えば、巻き端7,8において凹凸の代わりに特別な係合部を形成し、この係合部を塑性変形させることによって巻き端7,8同士を固定することとしてもよい。
実施例1では、ケース6は、板部材の巻き端7,8同士を塑性変形させることによって固定することとしたが、巻き端7,8同士を接合することでケース6を円筒状に形成できればよく、必ずしも巻き端7,8同士を塑性変形させることで固定しなくてもよい。例えば、溶接等により巻き端7,8同士を固定することとしてもよい。
実施例1では、爪部61〜63,64〜66は、ケース6の両端にそれぞれ3箇所ずつ設けられていることとしたが、複数設けられていればよく、3以外の数、例えば両端に2箇所ずつや、両端に4箇所以上ずつ設けることとしてもよい。また、各端で設ける爪部の数を異ならせてもよく、例えば一方の端は3箇所、他方の端は4箇所、といった具合に爪部を設けることとしてもよい。また、ケース6の軸方向両端にそれぞれ設けられた互いの爪部は、周方向で同一位置ではなく、周方向で異なる位置(互い違い)に設けられていることとしてもよい。
実施例1では、コネクタ56(取付部9)をケース6のx軸正方向側(第1固定鉄心側)の爪部61〜63間に設けることとしたが、x軸負方向側(第2固定鉄心側)の爪部64〜66間に設けることとしてもよい。
5 電磁ソレノイド
51 コイル
52 第1固定鉄心(第1鉄心)
525〜527 固定部
53 第2固定鉄心(第2鉄心)
533〜535 固定部
54 アマチュア
6 ケース
61〜63 第1〜第3爪部
64〜66 第4〜第6爪部
7 第1巻き端
8 第2巻き端
51 コイル
52 第1固定鉄心(第1鉄心)
525〜527 固定部
53 第2固定鉄心(第2鉄心)
533〜535 固定部
54 アマチュア
6 ケース
61〜63 第1〜第3爪部
64〜66 第4〜第6爪部
7 第1巻き端
8 第2巻き端
Claims (11)
- 環状に巻回されたコイルと、
磁性体によって構成され、前記コイルの外周側を包囲するとともに、軸方向両端に複数の爪部が一体に形成された円筒状のケースと、
前記各爪部を凹状の固定部に配置して、変形させることによって軸方向両端に固定される第1鉄心及び第2鉄心と、
前記コイルの内周に配置され、前記コイルに電流を通電することにより前記第1鉄心側に吸引されるアマチュアと、
を備えた電磁ソレノイドであって、
前記ケースは、板部材を巻いて、巻き端同士を接合することで円筒状に形成され、
前記巻き端同士の接合部は、前記爪部における周方向一側面に隣接する位置に形成されている
ことを特徴とする電磁ソレノイド。 - 請求項1に記載の電磁ソレノイドにおいて、
前記ケースの軸方向両端に夫々設けられた互いの前記爪部は、周方向同一位置に設けられていることを特徴とする電磁ソレノイド。 - 請求項1に記載の電磁ソレノイドにおいて、
前記第1鉄心及び前記第2鉄心は、前記爪部間に圧接していることを特徴とする電磁ソレノイド。 - 請求項1に記載の電磁ソレノイドにおいて、
前記ケースは、前記板部材の巻き端同士を塑性変形させることによって固定することを特徴とする電磁ソレノイド。 - 請求項4に記載の電磁ソレノイドにおいて、
前記板部材の両巻き端には、互いに噛み合うような凹凸が形成されており、少なくとも一箇所の凸部を押圧することで塑性変形させて前記板部材の巻き端同士を固定することを特徴とする電磁ソレノイド。 - 請求項1に記載の電磁ソレノイドにおいて、
前記爪部は、前記ケースの両端に夫々3箇所ずつ設けられていることを特徴とする電磁ソレノイド。 - 環状に巻回されたコイルと、
磁性体によって構成され、前記コイルの外周側を包囲するとともに、軸方向両端に複数の爪部が一体に形成された円筒状のケースと、
前記各爪部を凹状の固定部に配置して、前記爪部を内周側に曲げることによって軸方向両端に固定される第1鉄心及び第2鉄心と、
前記コイルの内周に配置され、前記コイルに電流を通電することにより前記第1鉄心側に吸引されるアマチュアと、
前記ケースにおける軸方向一端側の前記爪部間に設けられ、外部機器と接続して前記コイルに電流を供給するコネクタと、
を備えた電磁ソレノイドであって、
前記ケースは、板部材を巻いて、巻き端同士を密着させることで円筒状に形成され、
前記コネクタは、前記板部材の巻き端が設けられない前記爪部間に配置され、
両側の前記爪部側に夫々肩部を残すように前記爪部の根元部分から凹状に形成されたコネクタ取付部内に固定されている
ことを特徴とする電磁ソレノイド。 - 請求項7に記載の電磁ソレノイドにおいて、
前記爪部は、前記ケースの両端に夫々3箇所ずつ設けられていることを特徴とする電磁ソレノイド。 - 請求項7に記載の電磁ソレノイドにおいて、
前記第1鉄心もしくは第2鉄心は、前記肩部に圧接していることを特徴とする電磁ソレノイド。 - 環状に巻回されたコイルと、
磁性体によって構成され、前記コイルの外周側に巻かれるとともに、軸方向両端に複数の爪部が一体に形成された円筒状のケースと、
前記各爪部を凹状の固定部に配置して、前記爪部をかしめることによって軸方向両端に固定される第1鉄心及び第2鉄心と、
前記コイルの内周に配置され、前記コイルに電流を通電することにより前記第1鉄心側に吸引されるアマチュアと、
該アマチュアの移動に伴って流体通路を流通する作動油の流れを制御するスプール弁と、
を備えた電磁弁であって、
前記ケースは、板部材を巻いて、巻き端同士を固定することで円筒状に形成され、
前記板部材の一方の巻き端から前記爪部における周方向一側面までの距離を、前記周方向一側面と前記固定部との間で発生しうる隙間よりも短く設けた
ことを特徴とする電磁弁。 - 請求項10に記載の電磁弁において、
前記スプール弁は、バルブボディ内に摺動自在に配置され、該バルブボディは、前記第1鉄心もしくは第2鉄心と共に前記爪部によって前記ケースに固定されることを特徴とする電磁弁。
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