JP2016138663A - 電磁弁及び該電磁弁の製造方法 - Google Patents

電磁弁及び該電磁弁の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】かしめの締め付け力を十分に確保しつつ該かしめ時に狭幅部を内側へ容易に折曲変形させることができる電磁弁を提供する。
【解決手段】一端側が開放された胴部40aと該胴部の開放端に一体に形成された複数の爪部47を有するケーシング40と、ケーシングの開放端側に配置された第1固定ヨーク42と、前記爪部を内側に折曲変形させることによって第1固定ヨークとともにケーシングの開放端に固定されるバルブボディ36と、を備え、前記爪部を、根元側に形成された拡幅部47aと、該拡幅部の先端側に段差47cを介して形成された狭幅部47bと、狭幅部の先端部の外端縁に形成された傾斜面47eと、から構成し、狭幅部に対するかしめの押圧力を、前記傾斜面を介して内側方向に作用させるようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば内燃機関のバルブタイミング制御装置などに用いられる電磁弁及び該電磁弁の製造方法に関する。
この種の従来の電磁弁としては、例えば以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
この電磁弁は、内燃機関のシリンダヘッドに設けられて、バルブタイミング制御装置への油圧回路の流路を切り換えて作動油の給排制御に用いられるものである。構造としては、ほぼ有底円筒状に形成され、内部にスプール弁体を摺動自在に収容したバルブボディと、該バルブボディの軸方向の一端部に固定された電磁ソレノイドと、を備えている。
前記電磁ソレノイドは、円筒状の磁性体であるケーシングと、該ケーシングの内部に収容配置されたコイルと、ケーシングの軸方向前後端に設けられた2つの固定鉄心と、前記コイルの内周に設けられた円筒部材内に摺動自在に設けられたほぼ円柱状の可動鉄心と、該可動鉄心の前端側に設けられて、前記スプール弁体をリターンスプリングのばね力に抗して押圧する非磁性体の駆動シャフトと、から主として構成されている。
そして、前記ケーシングは、前後端が開放された胴部の前端側に複数の爪部が一体に設けられており、各構成部材の組付時に、前記各爪部を内側へ折り曲げて前記前端側の固定鉄心を固定するようになっている。
特開2010−71359号公報
しかしながら、前記従来の電磁弁は、ケーシングの前記各爪部のそれぞれの幅が根元部から先端部までほぼ均一な長方形状に形成されて、かしめ時の爪部の折曲点が根元部になっている。この根元部が前記固定鉄心の高さ近傍になっていることから折り曲げ加工がしにくくなる。
すなわち、各爪部は、その幅を比較的大きくして全体の剛性を高くしている。そして、前記かしめ時の折曲点が固定鉄心の高さ近傍になっていることから、かしめ時の力が、折曲点である固定鉄心の端縁に作用して、軸直角方向内側へ分散されてしまう。この結果、かしめの締め付け力が十分に得られないばかりか、前記固定鉄心の端縁の変形量が大きくなるおそれがある。
本発明は、前記従来技術の技術的課題に鑑みて案出されたもので、かしめの締め付け力を十分に確保しつつ固定鉄心に対する変形を抑制できる電磁弁を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、とりわけ、円筒状のケーシングの軸方向の一端に設けられ、拡幅部と該拡幅部の先端に設けられた狭幅部とを有する複数の爪部と、前記狭幅部を内側へ折り曲げた状態で前記爪部により前記ケーシングに固定されるバルブボディと、を備え、前記狭幅部の先端部の外端縁に、傾斜面が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、狭幅部をかしめするときに、このかしめによる押圧力が狭幅部の先端部に形成された傾斜面を介して内側方向に作用することから、狭幅部を内側へ安定かつ容易に折曲変形させることができる。
本発明の第1実施形態に係る電磁弁の要部拡大図である。 本実施形態が適用されるバルブタイミング制御装置の概略図である。 本実施形態の電磁弁に供される電磁ソレノイドを示す分解斜視図である。 本実施形態の電磁弁を示す斜視図である。 本実施形態の電磁弁を示す側面図である。 図5のA矢視図である。 Aは本実施形態における爪部を利用してかしめ作業を行う前の状態を示す要部断面図、Bはかしめ作業を行った状態を示す要部断面図である。
以下、本発明に係る電磁弁の実施形態を図面に基づいて詳述する。
第1実施形態では、ベーンタイプの内燃機関のバルブタイミング制御装置に適用したものである。
図2に基づいて前記バルブタイミング制御装置の概略を説明すると、機関の図外のクランクシャフトによりタイミングチェーンを介して回転駆動されるタイミングスプロケット1と、該タイミングスプロケット1に対して相対回動可能に設けられたカムシャフト2と、スプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、該両者の相対回動位置を変換する位相変換機構3と、該位相変換機構3を作動させる油圧回路4と、を備えている。
前記カムシャフト2は、図外のシリンダヘッドにカム軸受を介して回転自在に支持され、外周面の所定位置にバルブリフターを介して吸気弁を開作動させる複数の駆動カムが一体に設けられている。
前記位相変換機構3は、前記スプロケット1の内周側に一体に設けられた円筒状のハウジング5と、前記カムシャフト2の一端部にカムボルトによって軸方向から固定されて、ハウジング5内に回転自在に収容されたベーン部材6と、前記ハウジング5の内周に一体に形成された4つのシュー7と前記ベーン部材6の4つのベーン8とによって隔成されたそれぞれ4つの遅角油室9及び進角油室10とを備えている。
前記ハウジング5は、前後開口端を閉塞する図外のフロントプレート及びリアプレートと、を備え、これらが4本のボルト11によって軸方向から共締めにより一体的に結合されている。
前記各シュー7は、それぞれが側面ほぼ台形状に形成され、それぞれの先端部に軸方向に沿って形成されたシール溝内にほぼコ字形状のシール部材12が嵌着されている。
前記ベーン部材6は、金属材によって一体に形成され、中央に形成された挿通孔を軸方向から挿通した前記カムボルト13によってカムシャフト2の一端部に軸方向から固定されたベーンロータ6aと、該ベーンロータ6aの外周面の円周方向のほぼ等間隔位置に放射状に突設された4枚のベーン8とから構成されている。
前記ベーンロータ6aは、前記各シュー7の先端部上面に嵌着されたシール部材12に摺動しつつ回転支持されていると共に、内部径方向に前記各遅角油室9に連通する図外の4つの遅角側油孔と各進角油室10に連通する図外の4つの進角側油孔がそれぞれ形成されている。
前記各ベーン8は、それぞれが各シュー7間に配置されていると共に、各先端面に軸方向に形成されたシール溝内に前記ハウジング5の内周面に摺接するほぼコ字形状のシール部材14が嵌着されている。 さらに、前記最大巾のベーン8と前記リアプレートとの間には、図2に示す最遅角側においてベーン部材6の自由な回転を拘束するロック機構15が設けられている。
前記油圧回路4は、図2に示すように、各遅角側通路と進角側通路を介して前記各遅角、進角油室9、10に連通する第1、第2油圧通路16,17と、この各油圧通路16,17を介して前記各油室9、10内にオイルパン18内の作動油を供給するオイルポンプ19と、該オイルポンプ19の下流側に設けられて、電子コントローラ23からの制御信号により前記油圧通路16,17をポンプ吐出通路20とドレン通路21とを選択的に切り換える電磁弁22とから構成されている。
この電磁弁22は、図2〜図6に示すように、オン、オフ的に流路を切り換える方向切換弁であって、図外のシリンダヘッドに形成されたバルブ収容穴の内部に挿通固定される円筒状のバルブボディ36と、該バルブボディ36の一端側に設けられた電磁ソレノイド37と、バルブボディ36の内部に軸心方向へ移動(摺動)自在に収容されて、前記電磁ソレノイド37の駆動力によって該電磁ソレノイド37側へ後述の可動鉄心であるアーマチュア45によって押し付け移動するスプール弁体38と、から主として構成されている。
前記バルブボディ36は、内部にスプール弁体38を収容する弁孔36aが形成されていると共に、周壁のほぼ中央位置に、前記弁孔36aに開口した供給ポート36bが径方向から穿設されている。また、該供給ポート36bの両側位置に、前記弁孔36aに開口して、前記油圧通路16,17にそれぞれ独立して連通する第1、第2出力ポート36c、36dが径方向から穿設されていると共に、第1出力ポート36cの側部位置に、前記ドレン通路21を介して前記オイルパン18内に連通するドレンポート36eが径方向に沿って穿設されている。なお、前記各ポート外周には、塵やコンタミなどを濾過する円環状のフィルター24a〜24cがそれぞれ設けられている。
また、前記バルブボディ36は、電磁ソレノイド37側の基端部39の外周に前記バルブ収容孔との間をシールするシールリング25が嵌着固定されていると共に、基端部39の先端側には後述のケーシング40との間をシールするシールリング26が嵌着固定されている。
また、前記バルブボディ36は、基端部39の前記電磁ソレノイド37側の端縁側に図1に示すように、後述の第1固定ヨーク42に軸方向から当接するフランジ状のフランジ部39aが一体に形成されていると共に、該フランジ部39aの側部には後述する第1爪部47の狭幅部47bがかしめによって係止する円環状の係止用溝39bが形成されている。なお、バルブボディ36の底壁には、スプール弁体38の良好な摺動性を確保するための呼吸孔36fが形成されている。
前記スプール弁体38は、金属材によって一体に形成され、図1及び図3にも示すように、弁軸38aの外周面に前記各供給ポート36aや第1,第2出力ポート36b、36c及びドレンポート36d、36eを自身の移動位置に応じて選択的に開閉する2つの円柱状の第1、第2ランド部38b、38cが所定間隔をもって一体に形成されている。
前記電磁ソレノイド37は、図3に示すように、磁性体からなるほぼ円筒状のケーシング40と、該ケーシング40の内周に配置された円筒状の電磁コイル41と、ケーシング40の前後開口端にかしめ固定されて電磁コイル41によって消、励磁される2つの固定鉄心である第1、第2固定ヨーク42、43と、該両固定ヨーク42,43の間に配置固定された筒状ヨーク44内に軸方向へ摺動自在に収容された前記アーマチュア45と、前記第1固定ヨーク42の軸孔内を摺動自在に設けられた非磁性体のシャフト46と、から主として構成されている。
前記ケーシング40は、プレート状の磁性材を円筒状に丸めて形成され、その円周方向の対向端部に形成された円形状の2つの嵌合凸部40bが対応する2つの嵌合凹部40cに嵌合して結合されており、これによって前後端が開放された胴部40aが形成されている。
また、この胴部40aの前側開口端と後側開口端には、前記第1、第2固定ヨーク42,43をかしめ固定するそれぞれ4つの第1、第2爪部47、48が一体に突設されている。
前記第1、第2爪部47,48は、図1、図3〜図6に示すように、それぞれ胴部40aの前後端縁から凸状に形成されて、前記各開口端の周方向180°左右の位置に一対ずつ形成されていると共に、胴部40aの軸方向に沿って延出している。また、この凸状の各爪部47,48は、胴部40a側の矩形状の拡幅部47a、48aと、該拡幅部47a、48aの先端縁ほぼ中央位置に一体に形成された狭幅部47b、48bと、前記拡幅部47a、48aと狭幅部47b、48bとの間に形成された肩部である段差47c、48cとから構成されている。
前記狭幅部47b、48bは、その幅長さW1が拡幅部47a、48aの幅長さWの約1/3程度に設定されて、拡幅部47a、48aが狭幅部47b、48bよりも剛性が高くなっている。つまり、前記段差47c、48cを中心として剛性の高い拡幅部47a、48aと剛性の低い狭幅部47b、48bとに分かれている。したがって、かしめ加工時には前記段差47c、48cの位置を折曲点として内側に折曲形成されるようになっている。また、前記各狭幅部47b、48bの先端部47d、48dの外端縁には、テーパ面47e、48eが形成されている。
前記バルブボディ36側の各段差47cは、図1、図3に示すように、ケーシング40などの組み付け時において、前記バルブボディ36の基端部39のフランジ部39aの係止用溝39b側の端縁39cとほぼ同一の位置に形成されている。一方、後端側の各段差48cは、第2固定ヨーク43の後述する切欠溝43cの外端縁とほぼ同一の位置に形成されている。
なお、前記胴部40aの外側面には、シリンダヘッドへの固定用ブラケット49が固定されている。
前記第1固定ヨーク42と第2固定ヨーク43は、図3に示すように、それぞれ円盤状のフランジ部42a、43aと、該各フランジ部42a、43aの軸方向から対向する各内面の中央位置に一体に形成された筒部42b、43bとからなり、前記各フランジ部42a、43aの周方向ほぼ180°の位置にそれぞれ4つの円弧状切欠溝42c、43cが形成されている。また、前記第1固定ヨーク42は、フランジ部42aの中央位置に前記筒部42b内の挿通孔と連続したシャフト挿通孔42dが貫通形成されている。前記各フランジ部42a、43aは、前記胴部40aとほぼ同じ外径に設定され、前記各切欠溝42c、43cは、前記各爪部47,48の拡幅部47a、48aの幅よりも僅かに大きく設定されて、各拡幅部47a、48aが嵌合可能になっている。なお、前記バルブボディ基端部39のフランジ部39aの外径は、前記各爪部47の肉厚分だけ前記フランジ部43aの外径よりも小さく設定されている。
また、第1固定ヨーク42のフランジ部42a外周部と前記筒状ヨーク44の前端フランジ44aとの間にシール部材27が介装されている。
前記電磁コイル41は、外周に設けられたコネクタ41a内の端子に電気的に接続された前記電子コントローラ23からオン、オフ的に通電あるいは非通電されるようになっている。
前記アーマチュア45は、ほぼ円柱状に形成され、前記電磁コイル41へ通電されて前記各ヨーク42,43、44が励磁されることによって前方へ移動するようになっている。
前記バルブボディ36の先端壁とスプール弁体38との間には、該スプール弁体38を図2中左方向、つまり励磁されたアーマチュア45の移動方向と逆方向へ付勢する圧縮コイルばね50が設けられている。
前記シャフト46は、非磁性材からなり、基端がアーマチュア45の先端に当接している一方、先端が前記スプール弁体38の一端に当接して、前記アーマチュア45の移動と圧縮コイルばね50との相対圧によって軸方向に移動するようになっている。
以下、このバルブタイミング制御装置の作用について簡単に説明すれば、機関始動時及びアイドル運転中の極低回転時から所定の低回転域では、コントローラ23から電磁弁22への通電が遮断されている。したがって、スプール弁体38は、圧縮コイルばね50のばね力によって図1に示す最大左方向の位置に保持され、第1ランド部38bが供給ポート36bと第2出力ポート36dとを連通させると同時に、第2ランド部38cが供給ポート36bと第1出力ポート36cとの連通を遮断し、第1出力ポート36cとドレンポート36eとを連通させる。
このため、オイルポンプ31から圧送された作動油は、第1油圧通路16から各遅角油室9へ供給される一方、各進角油室10内の作動油が第2油圧通路17からドレンポート36f及びドレン通路29を介してオイルパン35内に戻される。
このため、ベーン部材6は、図2に示す最大左回転位置に保持されて、タイミングスプロケット1とカムシャフト2の相対回転位相が最遅角側に制御される。これによって、機関の始動性が良好になると共に、アイドル運転中における機関の安定した回転が得られる。
機関が低回転域から定常運転域である中回転域に移行した場合は、コントローラ23から電磁弁22にオン信号が出力されて通電され、アーマチュア45が励磁される。このため、該アーマチュア45は、圧縮コイルばね50のばね力に抗して、図2に示す位置から右方向へ最大に移動し、スプール弁体38を同方向へ移動させる。
このため、スプール弁体38の各ランド部38b、38cによって、供給ポート36bと第1出力ポート36cを連通すると同時に、ドレンポート36fとの連通を遮断する。一方、供給ポート36bと第2出力ポート36dとの連通を遮断すると同時に、該第2出力ポート36dとドレンポート36eとを連通させる。
したがって、オイルポンプ31から圧送された作動油圧が第2油圧通路17から各進角油室10内に供給されて内部が高圧になると共に、各遅角油室9内の作動油圧がオイルパン18内に排出されて内部が低圧になる。これにより、ベーン部材6は、図2の位置から右方向へ回転して、タイミングスプロケット1とカムシャフト2との相対回転位相が進角側に変換される。これによって、吸気弁の開閉タイミングが進角側になり、かかる定常運転時における機関の燃焼性が良好になり燃費と出力の向上が図れる。
また、機関が高回転域に移行した場合は、コントローラ23から電磁ソレノイド37へオフ信号が出力されて非通電となる。このため、アーマチュア45は、圧縮コイルばね50のばね力によって、図2に示すように最大左方向へ移動しての駆動力が大きくなり、スプール弁体38が、前述と同じく、供給ポート36bと第2出力ポート36dとを連通する一方、第1出力ポート36cとドレンポート36fとを連通させる。
これによって、各遅角油室9内に作動油圧が供給されて高圧になる一方、各進角油室10内の作動油圧がオイルパン35内に排出されて低圧になることから、ベーン部材6が、図2に示す最大左方向へ回動してタイミングスプロケット1とカムシャフト2との相対回転位相を遅角側に制御する。これによって、吸気弁の開閉タイミングが遅角側になり、かかる高回転高負荷域における機関の出力を向上させることができる。
そして、この実施形態では、前記ケーシング40に対して前記第1固定ヨーク42を介してバルブボディ36をかしめ固定する際には、予めケーシング40内に電磁コイル41や筒状ヨーク44、アーマチュア45、シャフト46等を収容した後に、前側の開口部に第1固定ヨーク42を、各切欠溝42cに各爪部47の拡幅部47aを嵌合させながら収容配置する。
続いて、図7Aに示すように、第1固定ヨーク42のフランジ部42aの前端面に、前記バルブボディ36の基端部39の対向端面を軸方向から当接させつつ前記各爪部47間に前記基端部39を配置する。この時点では、各爪部47の段差47cがフランジ部39aの孔縁に対向していると共に、狭幅部47bが係止用溝39bの外側に位置している。
その後、図7Bに示すように、かしめ用パンチ51で前記各爪部47の狭幅部47bの先端部47dを軸方向から押圧すると、その押圧力が各テーパ面47eを介して内側方向に作用することから、剛性の小さな該狭幅部47bが付け根側である段差47c付近から内側にそれぞれ折曲変形する。したがって、この各狭幅部47bは、各先端部47dが係止用溝39b内に係入しつつ係止用溝39bの内面、つまりフランジ部39aの外面に内面全体が圧接して締め付け力が作用する。このかしめ力によって、ケーシング40に対してバルブボディ37が軸方向から強固に固定される。
以上のように、前記各狭幅部47bの先端部47dをかしめ用パンチ51で押圧すると、剛性の高い拡幅部47aは、各内面が第1固定ヨーク42の切欠溝42cの底面やフランジ部39aの外面に当接しつつ変形することなく各狭幅部47bの付け根から内方への変形を支持する形になる。
これによって、狭幅部47bの折曲点である段差47c付近では、フランジ部39aの端縁に強い力が作用せずに、狭幅部47b全体でフランジ部39aの内面にかしめ力が集中的に作用する。この結果、かしめの締め付け力を十分に得ることができると共に、前記第1固定ヨーク42の端縁の変形が抑制できる。
前述では、第1爪部47側のかしめ作用について説明したが、第2爪部48側もバルブボディ36は存在しないものの第2固定ヨーク43に対するかしめ作用は同じである。
なお、本実施形態では、狭幅部47bを根元から先端にかけて同一幅としているが、幅を変化させることも可能である。例えば、段差47cと狭幅部47bを円弧状に連続させることも可能である。
このように段差とは、拡幅部47aに対して連続的に剛性が変化するのではなく、拡幅部47aに対して狭幅部47bだけを変形させるだけの剛性の段階的な変化がある部分のことである。
本発明の電磁弁は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、その適用対象も内燃機関のバルブタイミング制御装置やバルブリフト制御装置だけではなく、その他の機器類の油圧制御や流路切換制御に適用することが可能である。
さらに、電磁弁の仕様としては、比例制御型やオン、オフ型の他に多段型などにすることも可能である。
前記実施形態から把握される発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕
環状に巻回されたコイルと、
前記コイルの外周側を包囲すると共に、少なくとも軸方向の一端側が開放された胴部と該胴部の開放端に一体に形成された複数の爪部を有するケーシングと、
前記コイルの内周に軸方向へ移動自在に配置された可動鉄心と、
前記ケーシングの開放端側に配置された固定鉄心と、
前記爪部を内側に折曲変形させることによって前記固定鉄心とともに前記ケーシングの開放端に固定される中空状のバルブボディと、
前記可動鉄心の軸方向の移動に伴って前記バルブボディ内を軸方向に移動するスプール弁体と、
を備え、
前記爪部は、根元側に形成された拡幅部と、該拡幅部よりも先端側に段差部を介して形成された狭幅部と、を含み、
前記段差部を、前記固定鉄心に軸方向から当接する前記バルブボディの一端部の外端縁と同じ位置か、または前記バルブボディの一端部外端縁よりも前記胴部側に位置させたことを特徴とする電磁弁。
〔請求項b〕
環状に巻回されたコイルと、
該コイルの外周側を包囲すると共に、軸方向の一端側が開放された胴部と該胴部の開放端に一体に形成された複数の爪部を有するケーシングと、
前記コイルの内周に軸方向へ移動自在に配置された可動鉄心と、
前記ケーシングの少なくとも開放端に配置された固定鉄心と、
前記爪部を内側に折曲変形させることによって前記固定鉄心とともに前記ケーシングの開放端に固定される中空状のバルブボディと、
前記可動鉄心の軸方向の移動に伴って前記バルブボディ内を軸方向に移動するスプール弁体と、
を備え、
前記爪部を、根元部側から前記バルブボディの軸方向の外端縁までの間の所定位置が前記根元部よりも内側に折曲変形し易い構造としたことを特徴とする電磁弁。
〔請求項c〕
第1部材に設けられた複数の爪部の先端部を、第2部材にかしめ変形させることによって、前記第1部材に前記第2部材を固定する固定構造であって、
前記爪部の剛性を、根元部よりも前記先端側の所定位置の方が小さくなるように形成したことを特徴とする固定構造。
〔請求項d〕
請求項1に記載の電磁弁において、
前記ケーシングは、板部材を円筒状に丸めてなり、円周方向から対向した端部同士を接合することによって構成されていることを特徴とする電磁弁。
この発明によれば、ケーシングの成形作業が容易になる。
〔請求項e〕請求項1に記載の電磁弁において、
前記ケーシングは、磁性体によって形成されていることを特徴とする電磁弁。
1…タイミングスプロケット
2…カムシャフト
3…位相変換機構
4…油圧回路
6…ベーン部材
9…遅角油室
10…進角油室
16・17…油圧通路
19…オイルポンプ
22…電磁弁
23…電子コントローラ
36…バルブボディ
36a…供給ポート
36b・36c…第1、第2出力ポート
37…電磁ソレノイド
38…スプール弁
38a…弁軸
38b、38c…第1、第2ランド部
39…バルブボディの基端部
39a…フランジ部
39b…係合用溝
40…ケーシング
40a…胴部
41…電磁コイル
42、43…第1、第2固定ヨーク(固定鉄心)
47、48…第1、第2爪部
47a、48a…第1、第2拡幅部
47b、48b…第1、第2狭幅部
47c、48c…段差
47e…テーパ面(傾斜面)

Claims (5)

  1. 円筒状のケーシングの軸方向の一端に設けられ、拡幅部と該拡幅部の先端に設けられた狭幅部とを有する複数の爪部と、
    前記狭幅部を内側へ折り曲げた状態で前記爪部により前記ケーシングに固定されるバルブボディと、
    を備え、
    前記狭幅部の先端部の外端縁に、傾斜面が形成されていることを特徴とする電磁弁。
  2. 請求項1に記載の電磁弁であって、
    前記狭幅部の両側に肩部が形成されていることを特徴とする電磁弁。
  3. 請求項1に記載の電磁弁であって、
    前記狭幅部は、その幅長さが前記拡幅部の幅長さの約1/3に設定されていることを特徴とする電磁弁。
  4. 環状に巻回されたコイルと、
    前記コイルの外周側を包囲すると共に、少なくとも軸方向の一端側が開放された胴部と該胴部の開放端に一体に形成された複数の爪部を有するケーシングと、
    前記胴部の開放端に一体に形成された幅の広い部分と該幅の広い部分の先端側であって幅方向のほぼ中央に一体に形成された幅の狭い部分と、を有する複数の爪部と、
    前記コイルの内周に軸方向へ移動自在に配置された可動鉄心と、
    前記ケーシングの開放端側に配置された円盤状のフランジ部と、該フランジ部の外周側に形成され、前記複数の爪部の前記幅の広い部分がそれぞれ嵌合する複数の切欠溝と、を有する固定鉄心と、
    該固定鉄心に軸方向から当接する円環部を有し、前記爪部の幅の狭い部分が内側に折曲された状態で、前記固定鉄心と共に前記ケーシングの開放端に固定された内部中空状のバルブボディと、
    前記可動鉄心の軸方向の移動によって前記バルブボディ内を軸方向に移動するスプール弁と、
    を備えたことを特徴とする電磁弁。
  5. 環状に巻回されたコイルと、
    前記コイルの外周側を包囲すると共に、少なくとも軸方向の一端側が開放された胴部を有するケーシングと、
    前記胴部の開放端に一体に形成された拡幅部と、該拡幅部の先端側に形成された狭幅部と、該狭幅部の先端部の外端縁に形成された傾斜面と、を有する複数の爪部と、
    前記コイルの内周に軸方向へ移動自在に配置された可動鉄心と、
    前記ケーシングの開放端側に配置された固定鉄心を介して設けられた円筒状のバルブボディと、
    前記可動鉄心の軸方向の移動に伴って前記バルブボディ内を軸方向に移動するスプール弁と、
    を備えた電磁弁の製造方法であって、
    前記ケーシングの軸方向に延びる前記爪部の前記傾斜面を、かしめ用パンチで軸方向から押圧して前記狭幅部を内側に変形させることによって前記ケーシングに対してバルブボディが軸方向から固定されることを特徴とする電磁弁の製造方法。
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