JP2010070690A - 木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法は、脱水ヒマシ油脂肪酸骨格を有するポリオール(A)と、親水性化合物(ジメチロールプロピオン酸等)と、ポリイソシアネート化合物(B)(水添MDI等)と、を反応させてイソシアネート末端プレポリマーを生成させ、次いで、反応液と水とを混合することを特徴とする。
【選択図】なし
Description
1.脱水ヒマシ油脂肪酸骨格を有するポリオール(A)と、親水性化合物と、ポリイソシアネート化合物(B)と、を反応させてイソシアネート末端プレポリマーを生成させ、その後、反応液と水とを混合することを特徴とする木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法。
2.上記ポリオール(A)は、脱水ヒマシ油及び/又は脱水ヒマシ油脂肪酸と、4官能以上のポリオールとの反応生成物であり、該脱水ヒマシ油及び/又は該脱水ヒマシ油脂肪酸と、該4官能以上のポリオールとの合計を100質量%とした場合に、該4官能以上のポリオールは5〜40質量%である上記1.に記載の木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法。
3.上記ポリオール(A)のヨウ素価が80〜130である上記1.又は2.に記載の木材塗料用ポリウレタン系水分散体。
4.上記ポリイソシアネート化合物(B)が、2個のシクロヘキシル基を有するジイソシアネート化合物である上記1.乃至3.のうちのいずれか1項に記載の木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法。
5.上記反応液と上記水とを混合するのと同時に、又は該混合後に、混合液にカルボジイミドが添加され、該混合液に含有される固形分を100質量部とした場合に、該カルボジイミドは0.3〜3.0質量部である上記1.乃至4.のうちのいずれか1項に記載の木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法。
6.上記1.乃至5.のうちのいずれか1項に記載の木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法により製造されたことを特徴とする木材塗料用ポリウレタン系水分散体。
また、ポリオール(A)が、脱水ヒマシ油及び/又は脱水ヒマシ油脂肪酸と、4官能以上のポリオールとの反応生成物であり、該脱水ヒマシ油及び/又は該脱水ヒマシ油脂肪酸と、該4官能以上のポリオールとの合計を100質量%とした場合に、該4官能以上のポリオールは5〜40質量%である場合、及びポリイソシアネート化合物(B)が、2個のシクロヘキシル基を有するジイソシアネート化合物である場合は、これらを反応させ易く、プレポリマーを容易に生成させることができる。
更に、ポリオール(A)のヨウ素価が80〜130である場合は、木材用塗料として用いたときに、十分な硬度等を有する被膜を形成することができる。
また、反応液と水とを混合するのと同時に、又は混合後に、混合液にカルボジイミドが添加され、混合液に含有される固形分を100質量部とした場合に、カルボジイミドが0.3〜3.0質量部である場合は、カルボジイミドにより架橋が促進され、より容易に皮膜を形成することができる。
本発明の木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法は、脱水ヒマシ油脂肪酸骨格を有するポリオール(A)と、親水性化合物と、ポリイソシアネート化合物(B)と、を反応させてイソシアネート末端プレポリマーを生成させ、その後、反応液と水とを混合することを特徴とする。
上記「脱水ヒマシ油脂肪酸骨格を有するポリオール(A)」は、脱水ヒマシ油、脱水ヒマシ油脂肪酸等と4官能以上のポリオールとをエステル交換反応、又はエステル化反応させて生成させることができる。具体的な方法は特に限定されないが、例えば、攪拌装置、冷却器等を備える反応容器に、脱水ヒマシ油及び/又は脱水ヒマシ油脂肪酸、4官能以上のポリオール及び触媒を投入し、加熱しながら攪拌し、反応させて生成させることができる。反応雰囲気は窒素ガス雰囲気、及びアルゴンガス雰囲気等の不活性ガス雰囲気などの不活性雰囲気であることが好ましい。反応温度及び反応時間は特に限定されないが、反応温度は190〜250℃、特に200〜240℃とすることが好ましく、反応時間は2〜10時間、特に2.5〜8時間とすることが好ましい。
上記「親水性化合物」は、少なくとも2個のヒドロキシル基と、少なくとも1個のカルボキシル基とを有する。この親水性化合物は、イソシアネート末端プレポリマーの生成時、ポリオール(A)とともにポリイソシアネート化合物と反応し、カルボキシル基を有するプレポリマーを生成させることができる。この親水性化合物としては、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、ジメチロールペンタン酸、ジメチロールノナン酸等のジメチロールアルカン酸が挙げられる。親水性化合物は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記のようにして調製した、プレポリマーが溶解した反応液と水とを混合することにより水分散体とすることができる。また、上記の沸点が水よりも高い有機溶媒は、通常、水分散体に残留する。
上記「水」は特に限定されないが、蒸留水、イオン交換水、純水等の純度の高い水を用いることが好ましい。反応液と水とを混合する方法も特に限定されないが、大量の水と一時に混合するよりも、反応液に液滴として水を滴下する方法が好ましい。この滴下する方法であれば、水にプレポリマーをより均一に分散させることができ、より均質な水分散体とすることができる。
本発明の方法により製造された木材塗料用ポリウレタン系水分散体、及びこれに各種の添加剤を配合した水分散体組成物は、塗料として用いるための各種の添加剤等を配合して木材用塗料として使用することができる。
[1]脱水ヒマシ油の合成
攪拌機、温度計、窒素導入管、還流コンデンサ及び留出器を備える反応器に、ヒマシ油を1000g(0.93モル)、硫酸水素ナトリウムを4.0g及び水を4.0g投入し、徐々に減圧して5mmHgの圧力とし、240℃まで昇温させた。その温度を継続したままで3時間攪拌し、脱水反応をさせて反応水を系外に留出させた。反応終了後、100℃以下に冷却し、炭酸水素ナトリウム3.0gと水10gとを添加して触媒を中和し、再度減圧にして水分を取り除いた後、中和塩を除去した。得られた脱水ヒマシ油の酸価は3.0mgKOH/g、水酸基価は10mgKOH/g、25℃における粘度は150mPa・sであった。
合成例1
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、脱水ヒマシ油を1500g(1.66モル)、ペンタエリスリトールを113g(0.83モル)、及びナトリウムメトキシドの28質量%メタノール溶液を2.4g投入し、窒素気流下、220℃で3時間攪拌し、反応させた。その後、100℃以下に冷却し、リン酸の75質量%水溶液を1.3g添加して、触媒を中和し、除去した。得られたヒマシ油系ポリオールのヨウ素価は123、酸価は1.0mgKOH/g、水酸基価は129mgKOH/g、25℃における粘度は500mPa・sであった(以下、「ポリオールA−1」という。また、表1、2でも「ポリオールA−1」と表記する。)。
脱水ヒマシ油を1200g(1.33モル)とし、ペンタエリスリトールに代えてペンタエリスリトールのプロピレンオキサイド付加物(水酸基価;410mgKOH/g)400g(0.73モル)を用いた他は、合成例1と同様にしてヒマシ油系ポリオールを製造した。得られたヒマシ油系ポリオールのヨウ素価は99、酸価は1.0mgKOH/g、水酸基価は111mgKOH/g、25℃における粘度は300mPa・sであった(以下、「ポリオールA−2」という。また、表1、2でも「ポリオールA−2」と表記する。)。
脱水ヒマシ油を1040g(1.16モル)、ペンタエリスリトールのプロピレンオキサイド付加物を560g(1.02モル)とした他は、合成例2と同様にしてヒマシ油系ポリオールを製造した。得られたヒマシ油系ポリオールのヨウ素価は86、酸価は1.0mgKOH/g、水酸基価は147mgKOH/g、25℃における粘度は400mPa・sであった(以下、「ポリオールA−3」という。また、表1、2、3でも「ポリオールA−3」と表記する。)。
脱水ヒマシ油を960g(1.07モル)とし、ポリオールとしてペンタエリスリトール96g(0.71モル)と、ヒマシ油544g(0.58モル)とを用いた他は、合成例1と同様にしてヒマシ油系ポリオールを製造した。得られたヒマシ油系ポリオールのヨウ素価106、酸価は1.0mgKOH/g、水酸基価は154mgKOH/g、25℃における粘度は500mPa・sであった(以下、「ポリオールA−4」という。また、表1、2でも「ポリオールA−4」と表記する。)。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び検水管、還流コンデンサを備える反応器に、脱水ヒマシ油脂肪酸を590g(2モル)、ペンタエリスリトールのプロピレンオキサイド付加物138g(0.25モル)、トリイソプロピルチタネート0.2gを投入し、窒素気流下、220℃で6時間攪拌し、反応水を36g留出させ反応させ、その後、100℃以下に冷却し、減圧脱水した。得られたヒマシ油系ポリオールのヨウ素価は118、酸価は1.0mgKOH/g、水酸基価は101mgKOH/g、25℃における粘度は500mPa・sであった(以下、「ポリオールA−5」という。また、表1、2でも「ポリオールA−5」と表記する。)。
脱水ヒマシ油に代えて亜麻仁油1500g(1.66モル)を使用し、ペンタエリスリトールを113g(0.83モル)とした他は合成例1と同様にしてヒマシ油系ポリオールを製造した。得られたヒマシ油系ポリオールのヨウ素価は166、酸価は1.0mgKOH/g、水酸基価116mgKOH/g、25℃における粘度は500mPa・sであった(以下、「ポリオールB」という。また、表1、3でも「ポリオールB」と表記する。)。
以上、合成例1〜4及び比較合成例1のポリオール(A−1〜5及びB)のヨウ素価、酸価、水酸基価及び25℃における粘度を表1に記載する。
尚、ヨウ素価はJIS K 0070−6に従って測定した。また、酸価はJIS K 0070−3に従って測定した。更に、水酸基価はJIS K 0070−7に従って測定した。また、粘度はJIS K 8803−8に従って測定した。
実施例1
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、ポリオールA−1を110g、MEKを80g、DMBAを10.9g、NMPを20g、及びDBTDLを0.06g投入し、溶解後、HMDIを68.3g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、2.6質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にてこの反応液にTEAを6.7g添加し、中和した。次いで、IPDAを6.0g配合したイオン交換水を420g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、カルボジイミド化合物(日清紡績社製、商品名「カルボジライトSV−02」)を3.9g添加し、その後、十分攪拌して均一にし、次いで、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、ポリオールA−2を554g、MEKを300g、DMPAを61g、NMPを61g、及びDBTDLを0.15g投入し、溶解後、HMDIを328g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、2.9質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にて、この反応液にTEAを46g添加し、中和した。次いで、IPDAを46.0g配合したイオン交換水を2020g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、カルボジイミド化合物(日清紡績社製、商品名「カルボジライトSV−02」)を19.8g添加し、その後、十分攪拌して均一にし、次いで、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、ポリオールA−3を83.6g、SA/MPDを20.8g、MEKを60g、DMPAを11.6g、NMPを28g、及びDOTDLを0.04g投入し、溶解後、HMDIを65.6g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、2.3質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にて、この反応液にTEAを8.7g添加し、中和した。次いで、IPDAを6.8g配合したイオン交換水を370g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、カルボジイミド化合物(日清紡績社製、商品名「カルボジライトSV−02」)を3.8g添加し、その後、十分攪拌して均一にし、次いで、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、ポリオールA−4を113.6g、MEKを63g、DMPAを12.6g、NMPを30g、及びDBTDLを0.06g投入し、溶解後、HMDIを82.0g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、2.9質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にて、この反応液にTEAを9.5g添加し、中和した。次いで、IPDAを12g配合したイオン交換水を490g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、カルボジイミド化合物(日清紡績社製、商品名「カルボジライトSV−02」)を4.4g添加し、その後、十分攪拌して均一にし、次いで、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、ポリオールA−5を132.1g、AP−2を9.3g、MEKを60g、DMPAを14.0g、NMPを30g、及びDBTDLを0.06g投入し、溶解後、HMDIを85.0g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、2.6質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にて、この反応液にTEAを9.5g添加し、中和した。次いで、ピペラジンを5.1g配合したイオン交換水を440g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、カルボジイミド化合物(日清紡績社製、商品名「カルボジライトSV−02」)を4.8g添加し、その後、十分攪拌して均一にし、次いで、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、ポリオールA−1を77.0g、1,4−BDを4.5g、MEKを60g、DMBAを9.0g、NMPを23g、及びDBTDLを0.06g投入し、溶解後、HMDIを70.9g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、3.6質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にて、この反応液にTEAを4.9g添加し、中和した。次いで、IPDAを6.0g配合したイオン交換水を340g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、カルボジイミド化合物(日清紡績社製、商品名「カルボジライトSV−02」)を3.3g添加し、その後、十分攪拌して均一にし、次いで、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、ポリオールA−1を70.5g、1,4−BDを4.3g、AP−2を4.4g、MEKを60g、DMPAを7.8g、NMPを17g、及びDBTDLを0.06g投入し、溶解後、HMDIを73.5g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、4.2質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にて、この反応液にTEAを4.7g添加し、中和した。次いで、IPDAを4.0g配合したイオン交換水を380g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、カルボジイミド化合物(日清紡績社製、商品名「カルボジライトSV−02」)を3.2g添加し、その後、十分攪拌して均一にし、次いで、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、AA/HGを492g(0.246モル)、MEKを300g、DMBAを36.4g、NMPを50g、及びDBTDLを0.08g投入し、溶解後、HMDIを210g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、3.7質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にて、この反応液にTEAを24.8g添加し、中和した。次いで、IPDAを23.5g配合したイオン交換水を1200g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、AA/IPAを200g(0.10モル)、TMPを3g、MEKを150g、DMPAを39.0g、NMPを30g、及びDBTDLを0.06g投入し、溶解後、HMDIを184g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、4.2質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にて、この反応液にTEAを32g添加し、中和した。次いで、EDAを10g配合したイオン交換水を800g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、ポリオールBを80.6g、1,4−BDを4.7g、MEKを60g、DMBAを9.5g、NMPを23g、及びDBTDLを0.06g投入し、溶解後、HMDIを70.9g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、3.6質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にて、この反応液にTEAを5.2g添加し、中和した。次いで、IPDAを6.0g配合したイオン交換水を340g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
汎用大豆油系ポリウレタン系水分散体(市販品)を用いた。
攪拌機、温度計、窒素導入管及び還流コンデンサを備える反応器に、ポリオールA−3を83.6g、SA/MPDを20.8g、MEKを60g、DMBAを11.6g、NMPを23g、及びDOTDLを0.04g投入し、溶解後、IPDIを55.6g仕込み、次いで、昇温させ、80℃で7時間反応させ、イソシアネート末端プレポリマー(プレポリマーを100質量%とした場合に、2.5質量%のイソシアネート基を有する。)を含有する反応液を得た。その後、40℃にて、この反応液にTEAを8.7g添加し、中和した。次いで、IPDAを6.8g配合したイオン交換水を370g滴下し、鎖延長反応させるとともに転相させ、その後、減圧下、50℃でMEKを留去し、木材塗料用ポリウレタン系水分散体を製造した。
DMPA;ジメチロールプロピオン酸
DMBA;ジメチロールブタン酸
MEK;メチルエチルケトン
NMP;N−メチルピロリドン
DBTDL;ジブチルチンジラウレート
DOTDL;ジオクチルチンジラウレート
HMDI;MDIの水添物
IPDI;イソホロンジイソシアネート
TEA;トリエチルアミン
IPDA;イソホロンジアミン
EDA;エチレンジアミン
TMP;トリメチロールプロパン
1,4−BD;1,4−ブタンジオール
AP−2;ビスフェノールAのプロピレンオキサイド2モル付加物
SA/MPD;セバシン酸と3メチルペンタンジオールとの反応物であるポリエステルポリオール(重量平均分子量;3500、水酸基価;34mgKOH/g)
AA/HG;アジピン酸とヘキサンジオールとの反応物であるポリエステルポリオール(重量平均分子量;2000、水酸基価;56mgKOH/g)
AA/IPA=1/1(モル比)/HG;アジピン酸及びイソフタル酸(モル比で1/1)とヘキサンジオールとの反応物であるポリエステルポリオール(重量平均分子量;2000、水酸基価;56mgKOH/g)
尚、粘度はJIS K 8803−8に従って測定した。また、pHは堀場製作所製の「pH meter F−22」により測定した。更に、不揮発分(表2、3では「NV」と略記する。)はJIS K 0067−2−3に従い、125℃で3時間加熱したときの揮発残分とした算出した。
不揮発分(%)=[(加熱後の全重量−容器の重量)/(加熱前の全重量−容器の重量)]×100
また、表2、3における「脱水ヒマシ油の質量割合」は、鎖延長されたプレポリマーの生成に用いられた原料の合計量を100質量%とした場合の、脱水ヒマシ油の質量割合である。
脱水ヒマシ油の質量割合(%)=(脱水ヒマシ油の質量/原料の合計質量)×100
実施例1〜7及び比較例1〜5の木材塗料用ポリウレタン系水分散体(表4では「PUD」と略記する。)の不揮発分(表4では「NV」と略記する。)を30質量%に調整し、この水分散体と、レベリング剤(サイテック社製、商品名「Additol XW395」)、造膜助剤(ダウ・ケミカル日本社製、商品名「ダワノールDPM」)及びイオン交換水とを表4に記載の塗料用及びフィルム作製用の各々の組成となるように配合し、試験片の作製に供した。
(1)塗膜の評価
縦200mm、横150mmのラワン合板の基材の一面に、実施例1〜7及び比較例1〜5の木材塗料用ポリウレタン系水分散体を用いて表4の組成になるように配合した塗料を4回重ね塗りし、一回につき塗布量が4.0〜6.0gになるように調整し、塗膜を形成した。各々の塗布の間隔は6時間以上(6〜10時間)とし、1〜3層は雰囲気温度(25℃)で乾燥させた。また、1〜3層は上層の塗布前に表面を240番のサンドペーパーで研磨した。一方、最上層、即ち、4層目は研磨せず、40℃で1週間養生させ、評価に供した。
尚、上記の研磨時の研磨性を目視により評価した。評価基準は、○;サンドペーパーの目詰まりがなく、良好である、△;少し目詰まりがみられるが、研磨することができる、である。
(a)黄変性;養生後、30日経過した時点で皮膜の着色を目視で観察した。評価基準は、○;変色がなく良好、△;少し黄色に変色、×:黄変する、である。
(b)鉛筆硬度;JIS K 5600−5−4に従って評価した。
(c)光沢;堀場製作所製、型式「IG−331」を用いてJIS K 5600−4−7に従って60°鏡面光沢度を評価した。
(d)スポットテスト(耐薬品性):JIS K 5600−6−1[方法3(点滴法)]に従い、表5に記載の液体を皮膜に滴下し、過度の蒸発を防ぐために試験面をポリキャップにより覆い、24時間静置後、試験面の状態を目視で観察した。評価基準は、○;滴下跡が視認されず、良好である、△;滴下跡が視認され、液体に少し侵されている、×;滴下面に皺等がみられ、液体に侵されている、である。
尚、Na2CO3、酢酸及びEtOH(エタノール)は、いずれも水溶液である。また、洗剤はP&G社製、商品名「ジョイ」であり、ラッカーシンナーはJIS K 5538に定められた製品である。
(e)耐湿熱性;底面が直径100mmの円形のステンレス製容器に沸騰水を入れ、この容器を、水を流延させた皮膜面に静置し、30分間経過後、容器を取り除き、皮膜表面を目視で観察した。評価基準は、○;静置跡が視認されず、良好である、△;静置跡が視認され、湿度及び熱の影響を少し受けている、である。
以上、(a)〜(e)の評価結果を表5に記載する。
実施例1〜7及び比較例1〜5の木材塗料用ポリウレタン系水分散体を用いて表4の組成になるように配合したフィルム作製用配合物を用いて、金属製の型に流し込むようにして厚さ300μmのフィルムを作製し、このフィルムから縦100mm、横30mmの試験片を切り出し、この試験片を40℃の温水に浸漬し、48時間経過後、表面に付着した水をガーゼで拭き取り、重量変化率を算出し、外観を目視で評価した。
重量変化率(%)=[(浸漬後重量−浸漬前重量)/浸漬前重量]×100
結果を表6に記載する。
Claims (6)
- 脱水ヒマシ油脂肪酸骨格を有するポリオール(A)と、親水性化合物と、ポリイソシアネート化合物(B)と、を反応させてイソシアネート末端プレポリマーを生成させ、その後、反応液と水とを混合することを特徴とする木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法。
- 上記ポリオール(A)は、脱水ヒマシ油及び/又は脱水ヒマシ油脂肪酸と、4官能以上のポリオールとの反応生成物であり、該脱水ヒマシ油及び/又は該脱水ヒマシ油脂肪酸と、該4官能以上のポリオールとの合計を100質量%とした場合に、該4官能以上のポリオールは5〜40質量%である請求項1に記載の木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法。
- 上記ポリオール(A)のヨウ素価が80〜130である請求項1又は2に記載の木材塗料用ポリウレタン系水分散体。
- 上記ポリイソシアネート化合物(B)が、2個のシクロヘキシル基を有するジイソシアネート化合物である請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法。
- 上記反応液と上記水とを混合するのと同時に、又は該混合後に、混合液にカルボジイミドが添加され、該混合液に含有される固形分を100質量部とした場合に、該カルボジイミドは0.3〜3.0質量部である請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法。
- 請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の木材塗料用ポリウレタン系水分散体の製造方法により製造されたことを特徴とする木材塗料用ポリウレタン系水分散体。
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