JPH06199998A - ポリエステルおよびポリウレタン樹脂 - Google Patents
ポリエステルおよびポリウレタン樹脂Info
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- JPH06199998A JPH06199998A JP4360228A JP36022892A JPH06199998A JP H06199998 A JPH06199998 A JP H06199998A JP 4360228 A JP4360228 A JP 4360228A JP 36022892 A JP36022892 A JP 36022892A JP H06199998 A JPH06199998 A JP H06199998A
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- dibasic acid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗料、接着剤、その他の用途に幅広く利用さ
れ、特に着色が少なく、かつ簡便に製造でき、取扱いの
容易なポリエステル樹脂、および優れた耐水性、耐熱
性、耐衝撃性を有したポリウレタン樹脂の提供を目的と
する。 【構成】 脂肪族二塩基酸、もしくは脂環族二塩基酸、
あるいは芳香族二塩基酸のいずれか、またはこれらの混
合物及び2−ブチル−2−ヘキシル−1,3−プロパン
ジオールもしくは多価ヒドロキシ化合物を含む該2,2
−ジアルキル−1,3−プロパンジオールを200℃以
上235℃以下の温度にて重縮合することより得られる
ポリエステル樹脂。さらに本ポリエステルとイソシアネ
ートを反応させたポリウレタン樹脂。
れ、特に着色が少なく、かつ簡便に製造でき、取扱いの
容易なポリエステル樹脂、および優れた耐水性、耐熱
性、耐衝撃性を有したポリウレタン樹脂の提供を目的と
する。 【構成】 脂肪族二塩基酸、もしくは脂環族二塩基酸、
あるいは芳香族二塩基酸のいずれか、またはこれらの混
合物及び2−ブチル−2−ヘキシル−1,3−プロパン
ジオールもしくは多価ヒドロキシ化合物を含む該2,2
−ジアルキル−1,3−プロパンジオールを200℃以
上235℃以下の温度にて重縮合することより得られる
ポリエステル樹脂。さらに本ポリエステルとイソシアネ
ートを反応させたポリウレタン樹脂。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗料、接着剤、その他の
用途に幅広く利用され、特に着色が少なく、かつ簡便に
製造でき、取扱いの容易なポリエステル樹脂および優れ
た耐水性、耐熱性、耐衝撃性を有したポリウレタン樹脂
に関するものである。
用途に幅広く利用され、特に着色が少なく、かつ簡便に
製造でき、取扱いの容易なポリエステル樹脂および優れ
た耐水性、耐熱性、耐衝撃性を有したポリウレタン樹脂
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】脂肪族二塩基酸もしくは脂環族二塩基酸
あるいは芳香族二塩基酸のいずれか、またはこれらの混
合物からなる二塩基酸成分と脂肪族ジオール、もしくは
三官能以上のポリオールかこれらの混合物からなるアル
コール成分との脱水重縮合生成物である末端ヒドロキシ
ル基含有ポリエステルポリオールはウレタン樹脂、メラ
ミン樹脂などの原料として大量に使用されている。これ
らポリエステルポリオールの原料である脂肪族ジオール
としては一般にエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,
6−ヘキサンジオールなどが使用されている。特に脂肪
族ジオールとして2,2−ジエチル−1,3−プロパン
ジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパン
ジオール及び2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プ
ロパンジオールを使用して製造されたポリエステルポリ
オールを原料としたウレタン樹脂、メラミン樹脂が種々
の優れた物性を有することが報告されている。(特開平
3−121115号、特開平3−35072号、特開平
3−161452号、特開平2−86668号、特開平
2−86669号公報参照)
あるいは芳香族二塩基酸のいずれか、またはこれらの混
合物からなる二塩基酸成分と脂肪族ジオール、もしくは
三官能以上のポリオールかこれらの混合物からなるアル
コール成分との脱水重縮合生成物である末端ヒドロキシ
ル基含有ポリエステルポリオールはウレタン樹脂、メラ
ミン樹脂などの原料として大量に使用されている。これ
らポリエステルポリオールの原料である脂肪族ジオール
としては一般にエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,
6−ヘキサンジオールなどが使用されている。特に脂肪
族ジオールとして2,2−ジエチル−1,3−プロパン
ジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパン
ジオール及び2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プ
ロパンジオールを使用して製造されたポリエステルポリ
オールを原料としたウレタン樹脂、メラミン樹脂が種々
の優れた物性を有することが報告されている。(特開平
3−121115号、特開平3−35072号、特開平
3−161452号、特開平2−86668号、特開平
2−86669号公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】このような2,2−
ジアルキル−1,3−プロパンジオール体は、室温条件
下では2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プロパン
ジオールを除き、固形物であるため移送や反応仕込の
際、取扱上の煩雑さばかりでなく、例えば多塩基酸との
ポリエステル合成においてエステル交換反応中、留出導
管内でジオール成分が固化し、閉塞が起こる等の問題が
生じていた。従来はこうした問題の対策として、配管を
外部より強制加熱するか、エチレングリコール等の凝固
防止剤を添加していたが、配管の加熱は設備費がかかる
上、ユーティリティーの点でも不利であり、また凝固防
止剤の添加は製品品質の低下を引き起こす要因となって
いた。
ジアルキル−1,3−プロパンジオール体は、室温条件
下では2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プロパン
ジオールを除き、固形物であるため移送や反応仕込の
際、取扱上の煩雑さばかりでなく、例えば多塩基酸との
ポリエステル合成においてエステル交換反応中、留出導
管内でジオール成分が固化し、閉塞が起こる等の問題が
生じていた。従来はこうした問題の対策として、配管を
外部より強制加熱するか、エチレングリコール等の凝固
防止剤を添加していたが、配管の加熱は設備費がかかる
上、ユーティリティーの点でも不利であり、また凝固防
止剤の添加は製品品質の低下を引き起こす要因となって
いた。
【0004】一方、このような問題点を解決すべくジオ
ール体として前述の2−ペンチル−2−プロピル−1,
3−プロパンジオールが提示報告されており、室温下で
液体であるこの物が簡便にエステル化反応を行えるもの
として最近注目されている。
ール体として前述の2−ペンチル−2−プロピル−1,
3−プロパンジオールが提示報告されており、室温下で
液体であるこの物が簡便にエステル化反応を行えるもの
として最近注目されている。
【0005】しかしながら、現在のポリエステル樹脂及
びポリウレタン樹脂等の市場においては、これらのグリ
コールを用いた場合以上のさらなる高い機能性を発揮す
る樹脂が切望されている。
びポリウレタン樹脂等の市場においては、これらのグリ
コールを用いた場合以上のさらなる高い機能性を発揮す
る樹脂が切望されている。
【0006】本発明は特定のジオール体をポリエステル
樹脂組成物とする時、エステル化反応を簡便に行うこと
ができ、さらにはこれより得られるポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂がきわめて優れた物性を示す点にあ
る。
樹脂組成物とする時、エステル化反応を簡便に行うこと
ができ、さらにはこれより得られるポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂がきわめて優れた物性を示す点にあ
る。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者らはこれらの
問題点につき鋭意研究した結果、特定の1,3−プロパ
ンジオール体を用いると簡便にエステル化反応を行うこ
とができ、さらに該ジオールを用いたポリエステルより
得られるポリウレタン樹脂が驚くべき耐衝撃性を有して
いることを見いだした。(1/2インチ球面500g撃
芯を120cm高さより落下させ何等著しい変化が認め
られない。)
問題点につき鋭意研究した結果、特定の1,3−プロパ
ンジオール体を用いると簡便にエステル化反応を行うこ
とができ、さらに該ジオールを用いたポリエステルより
得られるポリウレタン樹脂が驚くべき耐衝撃性を有して
いることを見いだした。(1/2インチ球面500g撃
芯を120cm高さより落下させ何等著しい変化が認め
られない。)
【0008】すなわち、本発明のポリエステル樹脂は脂
肪族二塩基酸、もしくは脂環族二塩基酸、あるいは芳香
族二塩基酸のいずれか、またはこれらの混合物と、2−
ブチル−2−ヘキシル−1,3−プロパンジオールもし
くは多価ヒドロキシ化合物を含む該2,2−ジアルキル
−1,3−プロパンジオールを重縮合することを特徴と
する。さらに、本発明のポリウレタン樹脂は該ポリエス
テルとイソシアネート化合物を反応させて得られるもの
で、きわめて優れた物性が得られることを特徴とする。
肪族二塩基酸、もしくは脂環族二塩基酸、あるいは芳香
族二塩基酸のいずれか、またはこれらの混合物と、2−
ブチル−2−ヘキシル−1,3−プロパンジオールもし
くは多価ヒドロキシ化合物を含む該2,2−ジアルキル
−1,3−プロパンジオールを重縮合することを特徴と
する。さらに、本発明のポリウレタン樹脂は該ポリエス
テルとイソシアネート化合物を反応させて得られるもの
で、きわめて優れた物性が得られることを特徴とする。
【0009】本発明のポリエステル樹脂を合成する際、
用いる脂肪族二塩基酸としては、シュウ酸、マロン酸、
サクシン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、ス
ベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等があげられる。
脂環族二塩基酸としては1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸等があげられる。
用いる脂肪族二塩基酸としては、シュウ酸、マロン酸、
サクシン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、ス
ベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等があげられる。
脂環族二塩基酸としては1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸等があげられる。
【0010】芳香族二塩基酸としてはテレフタル酸(ジ
メチル)、イソフタル酸、無水フタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸等があげられる。
メチル)、イソフタル酸、無水フタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸等があげられる。
【0011】多価ヒドロキシ化合物すなわち三官能以上
のポリオールとしてはトリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリトール等
があげられる。
のポリオールとしてはトリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、グリセリン、ペンタエリスリトール等
があげられる。
【0012】さらに、該ポリエステルと反応させるイソ
シアネートとしては、トルエンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシネート(以下MDIと略記するこ
とがある。)、ナフタレンジイソシアネート、トリジン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシ
アネート、トランスシクロヘキサン1,4−ジイソシア
ネート等があげられる。
シアネートとしては、トルエンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシネート(以下MDIと略記するこ
とがある。)、ナフタレンジイソシアネート、トリジン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシ
アネート、トランスシクロヘキサン1,4−ジイソシア
ネート等があげられる。
【0013】エステル化反応は公知の方法で合成できる
が特にテトライソプロピルチタネート、テトライソブチ
ルチタネートなどのチタン系ルイス酸を触媒とする反応
が好ましい。反応温度は200〜235℃の範囲が好ま
しく、200℃以下では長時間の反応が必要となり、ま
た235℃以上では熱分解を併発し着色等の品質劣化を
引き起こす。
が特にテトライソプロピルチタネート、テトライソブチ
ルチタネートなどのチタン系ルイス酸を触媒とする反応
が好ましい。反応温度は200〜235℃の範囲が好ま
しく、200℃以下では長時間の反応が必要となり、ま
た235℃以上では熱分解を併発し着色等の品質劣化を
引き起こす。
【0014】
【実施例】以下、実施例及び比較例をあげて本発明を具
体的に説明するが、これにより本発明が限定されるもの
ではない。
体的に説明するが、これにより本発明が限定されるもの
ではない。
【0015】実施例1 《2-ブチル-2-ヘキシル-1,3−プロパンジオールと
脂肪族二塩基酸からなるポリエステルの合成及び本ポリ
エステルとMDIからなるポリウレタンの合成例》還流
冷却管のついた油水分離器、窒素導入管、温度計及び攪
拌器を具備した1リットル4つ口フラスコにアジピン酸
146gと2−ブチル−2−ヘキシル−1,3−プロパ
ンジオール280gを加え、触媒としてテトライソプロ
ピルチタネートを所定量仕込み窒素気流下所定温にて所
定時間反応させた。この間生成した水は36gであり油
水分離器により連続的に反応系外へ取り出した。ついで
同温度において反応系を減圧下にし系内の過剰ジオール
24gを留出させ末端ヒドロキシ基ポリエステルを36
6g得た。反応中、固体の析出による管内の閉塞は一切
起こらなかった。ポリエステルの色相は無色透明であっ
た。
脂肪族二塩基酸からなるポリエステルの合成及び本ポリ
エステルとMDIからなるポリウレタンの合成例》還流
冷却管のついた油水分離器、窒素導入管、温度計及び攪
拌器を具備した1リットル4つ口フラスコにアジピン酸
146gと2−ブチル−2−ヘキシル−1,3−プロパ
ンジオール280gを加え、触媒としてテトライソプロ
ピルチタネートを所定量仕込み窒素気流下所定温にて所
定時間反応させた。この間生成した水は36gであり油
水分離器により連続的に反応系外へ取り出した。ついで
同温度において反応系を減圧下にし系内の過剰ジオール
24gを留出させ末端ヒドロキシ基ポリエステルを36
6g得た。反応中、固体の析出による管内の閉塞は一切
起こらなかった。ポリエステルの色相は無色透明であっ
た。
【0016】次に反応液を室温まで冷却した後シクロヘ
キサノン508g、MDI50gを添加し80℃で2時
間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得た。
キサノン508g、MDI50gを添加し80℃で2時
間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得た。
【0017】実施例2 《2-ブチル-2-ヘキシル-1,3−プロパンジオールと
脂環族二塩基酸からなるポリエステルの合成及び本ポリ
エステルとMDIからなるポリウレタンの合成例》1,
4-シクロヘキサンジカルボン酸172gと2−ブチル
−2−ヘキシル−1,3−プロパンジオール280gを
加え、触媒としてテトライソプロピルチタネートを所定
量仕込み実施例1と同様の反応装置、条件にて反応させ
た。この間生成した水は36gであり連続的に反応系外
へ取り出した。ついで同温度において反応系を減圧下に
し系内の過剰ジオール24gを留出させ末端ヒドロキシ
基ポリエステルを392g得た。反応中、固体の析出に
よる管内の閉塞は一切起こらなかった。ポリエステルの
色相は無色透明であった。
脂環族二塩基酸からなるポリエステルの合成及び本ポリ
エステルとMDIからなるポリウレタンの合成例》1,
4-シクロヘキサンジカルボン酸172gと2−ブチル
−2−ヘキシル−1,3−プロパンジオール280gを
加え、触媒としてテトライソプロピルチタネートを所定
量仕込み実施例1と同様の反応装置、条件にて反応させ
た。この間生成した水は36gであり連続的に反応系外
へ取り出した。ついで同温度において反応系を減圧下に
し系内の過剰ジオール24gを留出させ末端ヒドロキシ
基ポリエステルを392g得た。反応中、固体の析出に
よる管内の閉塞は一切起こらなかった。ポリエステルの
色相は無色透明であった。
【0018】次に反応液を室温まで冷却した後シクロヘ
キサノン540g、MDI50gを添加し80℃で2時
間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得た。
キサノン540g、MDI50gを添加し80℃で2時
間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得た。
【0019】実施例3 《2-ブチル-2-ヘキシル-1,3-プロパンジオールと
芳香族二塩基酸からなるポリエステルの合成、及び本ポ
リエステルとMDIからなるポリウレタンの合成例》テ
レフタル酸ジメチル194gと2−ブチル−2−ヘキシ
ル−1,3−プロパンジオール280gを加え、触媒と
してテトライソプロピルチタネートを所定量仕込み実施
例1と同様の反応装置、条件にて反応させた。この間生
成したメタノールは64gであり連続的に反応系外へ取
り出した。ついで同温度において反応系を減圧下にし系
内の過剰ジオール24gを留出させ末端ヒドロキシ基ポ
リエステルを386g得た。反応中、固体の析出による
管内の閉塞は一切起こらなかった。ポリエステルの色相
は無色透明であった。
芳香族二塩基酸からなるポリエステルの合成、及び本ポ
リエステルとMDIからなるポリウレタンの合成例》テ
レフタル酸ジメチル194gと2−ブチル−2−ヘキシ
ル−1,3−プロパンジオール280gを加え、触媒と
してテトライソプロピルチタネートを所定量仕込み実施
例1と同様の反応装置、条件にて反応させた。この間生
成したメタノールは64gであり連続的に反応系外へ取
り出した。ついで同温度において反応系を減圧下にし系
内の過剰ジオール24gを留出させ末端ヒドロキシ基ポ
リエステルを386g得た。反応中、固体の析出による
管内の閉塞は一切起こらなかった。ポリエステルの色相
は無色透明であった。
【0020】次に反応液を室温まで冷却した後シクロヘ
キサノン533g、MDI50gを添加し80℃で2時
間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得た。
キサノン533g、MDI50gを添加し80℃で2時
間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得た。
【0021】実施例4 《2-ブチル-2-ヘキシル-1,3−プロパンジオール及
び多価ヒドロキシ化合物と脂肪族二塩基酸からなるポリ
エステルの合成、また本ポリエステルとMDIからなる
ポリウレタンの合成例》アジピン酸318gと2-ブチ
ル-2ーヘキシル−1,3−プロパンジオール216g、
さらにトリメチロールプロパン135gを加え、触媒と
してテトライソプロピルチタネートを所定量仕込み実施
例1と同様の反応装置、条件にて反応させた。この間生
成した水は78gであり連続的に反応系外へ取り出し、
末端ヒドロキシ基ポリエステルを591g得た。ポリエ
ステルの色相は無色透明であった。
び多価ヒドロキシ化合物と脂肪族二塩基酸からなるポリ
エステルの合成、また本ポリエステルとMDIからなる
ポリウレタンの合成例》アジピン酸318gと2-ブチ
ル-2ーヘキシル−1,3−プロパンジオール216g、
さらにトリメチロールプロパン135gを加え、触媒と
してテトライソプロピルチタネートを所定量仕込み実施
例1と同様の反応装置、条件にて反応させた。この間生
成した水は78gであり連続的に反応系外へ取り出し、
末端ヒドロキシ基ポリエステルを591g得た。ポリエ
ステルの色相は無色透明であった。
【0022】次に反応液を室温まで冷却した後シクロヘ
キサノン784g、MDI50gを添加し80℃で2時
間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得た。
キサノン784g、MDI50gを添加し80℃で2時
間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得た。
【0023】比較例1 《ネオペンチルグリコールとアジピン酸からなるポリエ
ステルの合成、及び本ポリエステルとMDIからなるポ
リウレタンの合成》アジピン酸146g、ネオペンチル
グリコール129g、触媒としてテトライソプロピルチ
タネートを所定量仕込み実施例1と同様の方法により末
端ヒドロキシ基ポリエステルを226g得た。尚、留出
させた水は36g、またグリコールは13gである。減
圧反応中に留出するグリコールは冷却管内に大量に析出
してしまうため冷却水を止め強制加熱を施し溶解させ
た。
ステルの合成、及び本ポリエステルとMDIからなるポ
リウレタンの合成》アジピン酸146g、ネオペンチル
グリコール129g、触媒としてテトライソプロピルチ
タネートを所定量仕込み実施例1と同様の方法により末
端ヒドロキシ基ポリエステルを226g得た。尚、留出
させた水は36g、またグリコールは13gである。減
圧反応中に留出するグリコールは冷却管内に大量に析出
してしまうため冷却水を止め強制加熱を施し溶解させ
た。
【0024】次に反応液を室温まで冷却した後シクロヘ
キサノン314g、MDI31gを添加し80℃で2時
間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得た。
キサノン314g、MDI31gを添加し80℃で2時
間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得た。
【0025】比較例2 《2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオールとア
ジピン酸からなるポリエステルの合成、及び本ポリエス
テルとMDIからなるポリウレタンの合成》アジピン酸
146g、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパン
ジオールを、200g、触媒としてテトライソプロピル
チタネートを所定量仕込み実施例1と同様の方法により
末端ヒドロキシ基ポリエステルを294g得た。尚、留
出させた水は36g、またグリコールは16gである。
減圧反応中に留出するグリコールは冷却管内に大量に析
出したので冷却水を止め強制加熱を施し溶解させた。
ジピン酸からなるポリエステルの合成、及び本ポリエス
テルとMDIからなるポリウレタンの合成》アジピン酸
146g、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパン
ジオールを、200g、触媒としてテトライソプロピル
チタネートを所定量仕込み実施例1と同様の方法により
末端ヒドロキシ基ポリエステルを294g得た。尚、留
出させた水は36g、またグリコールは16gである。
減圧反応中に留出するグリコールは冷却管内に大量に析
出したので冷却水を止め強制加熱を施し溶解させた。
【0026】次に反応液を室温まで冷却した後、シクロ
ヘキサノン408g、MDI40gを添加し80℃で2
時間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得
た。
ヘキサノン408g、MDI40gを添加し80℃で2
時間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得
た。
【0027】比較例3 《2-ペンチル-2-プロピル-1,3-プロパンジオール
とアジピン酸からなるポリエステルの合成、及び本ポリ
エステルとMDIからなるポリウレタンの合成》アジピ
ン酸146g、2−ペンチル−2−プロピル−1,3−
プロパンジオールを230g、触媒としてテトライソプ
ロピルチタネートを所定量仕込み実施例1と同様の方法
により末端ヒドロキシ基ポリエステルを329g得た。
尚、留出させた水は36g、またグリコールは11gで
ある。減圧反応中にグリコールの析出による管内の閉塞
は起こらなかった。
とアジピン酸からなるポリエステルの合成、及び本ポリ
エステルとMDIからなるポリウレタンの合成》アジピ
ン酸146g、2−ペンチル−2−プロピル−1,3−
プロパンジオールを230g、触媒としてテトライソプ
ロピルチタネートを所定量仕込み実施例1と同様の方法
により末端ヒドロキシ基ポリエステルを329g得た。
尚、留出させた水は36g、またグリコールは11gで
ある。減圧反応中にグリコールの析出による管内の閉塞
は起こらなかった。
【0028】次に反応液を室温まで冷却した後、シクロ
ヘキサノン457g、MDI45gを添加し80℃で2
時間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得
た。
ヘキサノン457g、MDI45gを添加し80℃で2
時間反応させ固形分45%のウレタン樹脂組成物を得
た。
【0029】試験例1 実施例1、及び比較例1、比較例2、比較例3に示した
ウレタン樹脂組成物を厚さ0.8mm、300mm×5
0mmの冷延鋼板上にスプレーガンで塗布し、室温で丸
一日間塗装面を乾燥した後、さらに100℃の熱乾燥器
中で2時間乾燥を行った。完全乾燥時の塗膜厚さを0.
4mmにした。
ウレタン樹脂組成物を厚さ0.8mm、300mm×5
0mmの冷延鋼板上にスプレーガンで塗布し、室温で丸
一日間塗装面を乾燥した後、さらに100℃の熱乾燥器
中で2時間乾燥を行った。完全乾燥時の塗膜厚さを0.
4mmにした。
【0030】得られた試験片の評価は以下に示す方法に
より行った。
より行った。
【0031】耐水性 試験片を流水中(室温)に2週間浸漬した時、浸漬前と
比較して塗膜の状態に全く変化が認められなかったもの
に○印、一部変化しているものを△印、著しく変化して
いるものを×印で示した。
比較して塗膜の状態に全く変化が認められなかったもの
に○印、一部変化しているものを△印、著しく変化して
いるものを×印で示した。
【0032】耐熱性 試験片を200℃の気中下で垂直状態にして2時間静置
した時、加温前と比較して塗膜の状態に全く変化が認め
られなかったものを○印、一部変化しているものを△
印、著しく変化しているものを×印で示した。
した時、加温前と比較して塗膜の状態に全く変化が認め
られなかったものを○印、一部変化しているものを△
印、著しく変化しているものを×印で示した。
【0033】耐候性 試験片をサンシャインウエザーメーター中に1200時
間保持し、63±3℃、水スプレー12分/60分の条
件下、耐候試験を行った。ブランクと比較して塗膜の状
態に全く変化が認められなかったものを○印、一部変化
しているものを△印、著しく変化しているものを×で示
した。
間保持し、63±3℃、水スプレー12分/60分の条
件下、耐候試験を行った。ブランクと比較して塗膜の状
態に全く変化が認められなかったものを○印、一部変化
しているものを△印、著しく変化しているものを×で示
した。
【0034】耐衝撃性 試験片を水平に置き所定の高さから先端が1/2インチ
球面で500gの撃芯を落下させ著しい変化が認められ
ない時の高さを求めた。以上の試験結果を表1に示す。
球面で500gの撃芯を落下させ著しい変化が認められ
ない時の高さを求めた。以上の試験結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】以上の結果から、2−ブチル−2−ヘキシ
ル−1,3−プロパンジオールを用いたポリエステル樹
脂は従来のポリエステル樹脂に比較して容易に合成する
ことができ、またポリウレタン樹脂においては、他のグ
リコールを原料としたものと比較しきわめて優れた耐水
性、耐熱性、耐衝撃性、などの性能を有していることが
認められた。
ル−1,3−プロパンジオールを用いたポリエステル樹
脂は従来のポリエステル樹脂に比較して容易に合成する
ことができ、またポリウレタン樹脂においては、他のグ
リコールを原料としたものと比較しきわめて優れた耐水
性、耐熱性、耐衝撃性、などの性能を有していることが
認められた。
【0037】
【発明の効果】本発明の2−ブチル−2−ヘキシル−
1,3−プロパンジオールを用いたポリエステル樹脂を
得るためのエステル化反応は、このものが室温において
液体であるがゆえ反応中、固体の析出による管内の閉塞
は一切起こらないなど取扱い容易に製造でき、着色が少
ないポリエステル樹脂であった。またこれを用いたポリ
ウレタン樹脂においても、従来のものと比較して耐水
性、耐熱性、耐衝撃性で格段の優れた物性を有してい
た。本発明のポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂は、
塗料、接着剤、その他の用途に幅広く利用することがで
きる。
1,3−プロパンジオールを用いたポリエステル樹脂を
得るためのエステル化反応は、このものが室温において
液体であるがゆえ反応中、固体の析出による管内の閉塞
は一切起こらないなど取扱い容易に製造でき、着色が少
ないポリエステル樹脂であった。またこれを用いたポリ
ウレタン樹脂においても、従来のものと比較して耐水
性、耐熱性、耐衝撃性で格段の優れた物性を有してい
た。本発明のポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂は、
塗料、接着剤、その他の用途に幅広く利用することがで
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】 脂肪族二塩基酸、脂環族二塩基酸、芳香
族二塩基酸のいずれか、またはこれらの混合物と、2−
ブチル−2−ヘキシル−1,3−プロパンジオールもし
くは多価ヒドロキシ化合物を含む該2−ブチル−2−ヘ
キシル−1,3−プロパンジオールを重縮合することを
特徴とするポリエステル樹脂。 - 【請求項2】 請求項1記載のポリエステルとイソシア
ネートを反応させたポリウレタン樹脂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360228A JPH06199998A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | ポリエステルおよびポリウレタン樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360228A JPH06199998A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | ポリエステルおよびポリウレタン樹脂 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06199998A true JPH06199998A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18468470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4360228A Pending JPH06199998A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | ポリエステルおよびポリウレタン樹脂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06199998A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999051660A1 (fr) * | 1998-03-31 | 1999-10-14 | Nippon Zeon Co., Ltd. | Polyester, procede de production associe, et son utilisation comme modificateur de polymere |
JP2015193755A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 三井化学株式会社 | ポリエステル樹脂、フィルム及び成形体 |
-
1992
- 1992-12-29 JP JP4360228A patent/JPH06199998A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999051660A1 (fr) * | 1998-03-31 | 1999-10-14 | Nippon Zeon Co., Ltd. | Polyester, procede de production associe, et son utilisation comme modificateur de polymere |
JP2015193755A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 三井化学株式会社 | ポリエステル樹脂、フィルム及び成形体 |
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