JP2010067694A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゲートリーク電流を抑制することが可能な半導体装置を提供すること。
【解決手段】GaN系の基板と、この基板上に形成されたAlGaN層13と、このAlGaN層13上に、互いに離間して形成されたドレイン電極14及びソース電極15と、これらのドレイン電極14とソース電極15との間に形成され、これらの電極14、15に対して平行な開口16を有する表面保護層17と、AlGaN層13上に、表面保護層17の上部表面及び表面保護層17の開口16の側壁と離間するように形成されたゲート電極18と、を具備する。
【選択図】図1B
【解決手段】GaN系の基板と、この基板上に形成されたAlGaN層13と、このAlGaN層13上に、互いに離間して形成されたドレイン電極14及びソース電極15と、これらのドレイン電極14とソース電極15との間に形成され、これらの電極14、15に対して平行な開口16を有する表面保護層17と、AlGaN層13上に、表面保護層17の上部表面及び表面保護層17の開口16の側壁と離間するように形成されたゲート電極18と、を具備する。
【選択図】図1B
Description
本発明は、高周波帯で動作する半導体装置に関する。
GaNなどの化合物半導体を用いた電界効果型トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)や高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)は、優れた高周波特性を有しており、マイクロ波帯で動作する半導体装置として、広く実用化されている。
GaNを用いたこの種のトランジスタは、例えばSiC基板上のGaNバッファ層上に能動層であるAlGaN層が形成されており、この能動層上にドレイン電極、ソース電極、ゲート電極が形成されたものである。
上述のトランジスタでは、ピエゾ圧電効果によってAlGaN層の表面に負電荷を発生させることでAlGaN層表面を負に帯電させるため、ゲートリーク電流が発生し、ドレイン電圧−ドレイン電流特性(VD−ID特性)を劣化させる現象である電流コラプスが生じるという問題があることが知られている。
この問題に対して、従来は、SiNからなる表面保護膜を能動層の表面に形成することでAlGaN層表面の帯電を抑制し、ゲートリーク電流を抑制している(例えば、特許文献1、非特許文献1等参照)。なお、非特許文献1には、ゲートリーク電流は、表面保護層の材料によって変化することが開示されており、SiNを用いることが、ゲートリーク電流の抑制に最も効果的であることが開示されている。
しかし、GaN系のトランジスタにおいては、ゲート電極と表面保護層との接触面において、ゲート電極からドレイン電極側に向かって負電荷が放出されるチャージインジェクションと呼ばれる現象が生じ、表面保護層とAlGaN層との界面の電気的状態を悪化させるため、AlGaN層と上述の表面保護層との界面の帯電を十分に抑制することはできず、ゲートリーク電流を十分に抑制することは困難であった。
特開2007−73555号公報
S. Arulkumaran, T. Egawa, H. Ishikawa, and T. Jimbo,"Surface passivation effects on AlGaN/GaN high-electron-mobility transistors with SiO2,Si3N4, and silicon oxynitride"、 Appl. Phys. Lett. 84, 613 (2004)
本発明の課題は、ゲートリーク電流を抑制することが可能な半導体装置を提供することにある。
本発明による半導体装置は、GaN若しくはGaAsからなる半導体基板と、この半導体基板上に形成された動作層と、この動作層上に、互いに離間して形成されたドレイン電極及びソース電極と、これらのドレイン電極とソース電極との間に形成され、これらの電極に対して平行な開口を有する表面保護層と、動作層上に、表面保護層の開口の側壁と離間するように形成されたゲート電極と、を具備することを特徴とするものである。
本発明によれば、ゲートリーク電流を抑制することが可能な半導体装置を提供することができる。
以下に、本発明の実施形態について図1〜図8を参照して説明する。なお、本実施形態における半導体装置の一例としてFETを説明するが、HEMTでも同様である。
図1Aは、本実施形態に係るFETを示す上面図であり、図1Bは、図1Aの破線A−A´に沿った構造断面図である。
図1Bに示すように、本実施形態に示すFETは、SiC基板11上にGaNバッファ層12が形成された基板であり、GaNバッファ層12上には動作層であるAlGaN層13が形成されている。このAlGaN層13上には、ドレイン電極14、ソース電極15が互いに離間して形成されている。また、AlGaN層13上において、ドレイン電極14とソース電極15との間には、これらドレイン電極14及びソース電極15に対して平行な開口16を有する表面保護層17が形成されている。この表面保護層17は、例えばSiNからなる。ここで、SiNはSiとNとの原子数比が1対1に限定されるものではなく、例えば本実施形態においてはSiとNとの原子数比は3対4、すなわちSi3N4である。このような表面保護層17の開口16には、AlGaN層13と接するようにゲート電極18が形成されている。
ここで、本実施形態において、ゲート電極18は、表面保護層17の上部表面及び表面保護層17の開口16の側壁と離間して形成されている。
次に、上述のFETの製造方法について、図面を参照して説明する。
まず、図2に示すように、GaNバッファ層12、AlGaN層13が形成されたSiC基板11のAlGaN層13上に、互いに離間してドレイン電極14及びソース電極15を形成する。これらの電極14、15は、通常と同様に形成するものであり、AlGaN層13上に、ドレイン電極14及びソース電極15が形成される箇所に開口を有するレジスト層を形成し、このレジスト層を介して金属蒸着することで形成される。
次に、図3に示すように、ドレイン電極14とソース電極15との間に表面保護層17としてSiN膜を形成した後に第1のSiO2膜19を形成し、これらの電極14、15に対して平行な開口16を、表面保護層17及び第1のSiO2膜19を貫通するように形成する。続いて、開口16の表面及び第1のSiO2膜19上に、第2のSiO2膜20を形成する。
次に、図4に示すように、開口16の側壁付近に第2のSiO2膜20が残留するように第2のSiO2膜20をエッチングにより除去し、サイドウォール21を形成する。
次に、図5に示すように、開口16上にゲート電極18形成用開口22が形成されるように、レジスト層23を形成する。
次に、図6に示すように、レジスト層23上から例えば金属24として金を蒸着する。なお、この蒸着する金属24は、金以外であってもよいし、金属24以外であっても、ゲート電極18としての機能を有するものであれば、適用可能である。
次に、図7に示すように、上部に金属24が蒸着されたレジスト層23を除去し、ゲート電極18を形成する。
最後に、図7に示す装置全体を例えばバッファードフッ酸若しくは低濃度フッ酸に入れることで第1のSiO2膜19及びサイドウォール21を除去し、図1に示すFETを形成することができる。
以上のように、本実施形態において、ゲート電極18は、表面保護層17の上部表面及び表面保護層17の開口16の側壁と離間して形成されている。従って、表面保護層17へのチャージインジェクションを抑制することが可能である。このように表面保護層17へのチャージインジェクションを抑制することができるため、表面保護層17とAlGaN層13との界面が帯電することを効果的に抑制できるため、ゲートリーク電流を従来のFETよりも効果的に抑制することが可能となる。
また、上述の実施形態に係るFETのゲート電極18は、サイドウォール21を形成した後に形成されるため、ゲート幅の狭いゲート電極18を容易に形成することが可能である。
以上に、本実施形態に示すFETを示した。しかし、本発明の実施形態は、これに限るものではなく、様々に変形可能である。
例えば、上述のFETは、図8に示すように、全体をSiO2膜25で覆ったものであってもよい。このように全体をSiO2膜25で覆うことで、この後の配線等の工程を、既存のFETデバイスに用いられる通常の工程と同様に行うことができる。
また、上述の各FETにおいては、ゲート電極18に対して対称構造であったが、本発明においては、少なくともゲート電極18のドレイン電極14側が表面保護層17と離間した構造であればよい。
また、上述の各FETにおいて、表面保護層17は、従来から表面保護層17として用いられているSiN以外に、SiO2またはGaNであってもよい。このような表面保護層17であっても、ゲート電極18は表面保護層17と離間して形成されているため、ゲート電極18から表面保護層17へのチャージインジェクションを抑制することができる。従って、表面保護層17とAlGaN層13との界面の帯電を効果的に抑制することができるため、ゲートリーク電流を効果的に抑制することができる。
また、上述の各FETにおいて、表面保護層17がSiN若しくはGaNからなる場合には、表面保護層17とゲート電極18との隙間には、SiO2が充填されていてもよい。SiO2にもゲート電極18から表面保護層17へのチャージインジェクション抑制できる効果があるため、ゲートリーク電流を抑制できることができる。
また、表面保護層17がGaNからなる場合には、表面保護層17とゲート電極18との隙間には、SiNが充填されていても上述と同様の効果を得ることが可能である。さらに、表面保護層17とゲート電極18との隙間においては、表面保護層17の上部表面とゲート電極18との隙間にはSiO2が充填され、表面保護層17及びこの保護層17上に充填されたSiO2を貫通する開口16の側壁とゲート電極18との隙間にはSiNが充填されてもよいし、これら充填されるSiO2とSiNとは逆であってもよい。このように形成されたFETであっても、上述と同様の効果を得ることが可能である。
なお、上述の実施形態はGaN系のFETについて説明したが、GaAs系のFETにおいても同様である。
11・・・SiC基板、12・・・GaNバッファ層、13・・・AlGaN層、14・・・ドレイン電極、15・・・ソース電極、16・・・開口、17・・・表面保護層、18・・・ゲート電極、19・・・第1のSiO2膜、20・・・第2のSiO2膜、21・・・サイドウォール、22・・・ゲート電極形成用開口、23・・・レジスト層、24・・・金属、25・・・SiO2膜。
Claims (5)
- GaN若しくはGaAsからなる半導体基板と、
この半導体基板上に形成された動作層と、
この動作層上に、互いに離間して形成されたドレイン電極及びソース電極と、
これらのドレイン電極とソース電極との間に形成され、これらの電極に対して平行な開口を有する表面保護層と、
前記動作層上に、前記表面保護層の上部表面及び前記表面保護層の開口の側壁と離間するように形成されたゲート電極と、
を具備することを特徴とする半導体装置。 - 前記表面保護層は、SiN、SiO2またはGaNからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記表面保護層はSiNまたはGaNからなり、
前記表面保護層と前記ゲート電極との隙間には、SiO2が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 前記表面保護層はGaNからなり、
前記表面保護層と前記ゲート電極との隙間には、SiNが充填されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 前記表面保護層の上部表面と前記ゲート電極との隙間には、SiN若しくはSiO2のいずれか一方が充填されており、これと前記表面保護層とを貫通する開口の側壁と前記ゲート電極との隙間には、前記SiN若しくは前記SiO2のうち他方が充填されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
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JP2010147347A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Fujitsu Ltd | 化合物半導体装置及びその製造方法 |
EP2747144A1 (en) * | 2012-12-19 | 2014-06-25 | Nxp B.V. | Gate leakage of GaN HEMTs and GaN diodes |
CN106298905A (zh) * | 2016-04-15 | 2017-01-04 | 苏州能讯高能半导体有限公司 | 一种半导体器件及其制造方法 |
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