JP2010067366A - 燃料電池用燃料カートリッジ - Google Patents

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Kenji Yoshihiro
憲司 吉弘
Akira Yamamori
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Abstract


【課題】接続具が装着される可撓性の容器の口部とカバー部材の結合部の構造の簡素化を図り、容積効率を向上させるとともに、固定筒部材の螺着作業を確実に行い得る燃料電池用燃料カートリッジを提供する。
【解決手段】容器10の口部14をカバーの先端開口部から突出させ、カバーの先端開口部から突出する容器の口部突出部14a外周に対して押さえキャップ33を螺着してカプラーのプラグ30Pを固定し、容器口部14外周とカバーの先端開口部14a内周との対向面間に、押さえキャップ33の螺着時に、押さえキャップ33の締め付け方向に互いに係合し、押さえキャップ33と容器10の共回りを規制する回り止め機構2を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池に液体燃料を補給するための燃料カートリッジに関する。
燃料電池は、携帯電話や音楽プレーヤーなどの携帯可能な小型電子機器への搭載が見込まれており、燃料を補給するカートリッジもさらなる小型化が望まれている。
従来の燃料カートリッジとしては、たとえば、特許文献1に記載されているように、スクイズして燃料を補給できる可撓性を有する容器と、容器を覆うように組み付けられる剛性の高いカバーと、自由状態では常時閉状態に保持され燃料電池と接続した際に開弁する弁機構部を備えた接続具と、接続具を容器の口部に挟持固定するための固定筒部材と、を備えている。
容器口部に固定するための固定筒部材について、カバーと容器の分解防止、比較的柔軟な容器へのねじ込み負荷を避ける等の目的で、カバーの肩部から立ち上がる立ち上がり部と、固定筒部材の間で螺着していた。
しかし、固定筒部材の螺着時に、接続具を介して容器が固定筒部材と共回りする場合があり、締め付けトルクが安定しない。容器が四角形等の角形状の場合には共回りは規制されるものの、容器が可撓性なので回転方向に変形してしまう。
また、この従来例の場合には、固定筒部材をカバーの立上がり部に螺着していたので、固定筒部材のねじ込み部分が、内側から容器口部、カバーの立ち上がり部及び固定筒部材と、内外に三重構造となり、容積効率を向上させにくいという問題があった。
そこで、容器の口部に直接固定筒部材を螺合することが考えられるが、固定筒部材を螺合する場合、容器はカバーによって覆われているので、カバーを把持して固定筒部材を回転させることになるが、固定筒部材の締め付けトルクが直接容器に作用するので、容器が共回りして、強固に締め付けることができない。
特開2007−317528号公報
本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その主たる目的は、接続具を固定する固定筒部材の螺着作業を安定して確実に行い得る燃料電池用燃料カートリッジを提供することにある。
加えて、接続具が装着される可撓性の容器の口部とカバー部材の結合部の構造の簡素化を図ることにより、容積効率についても向上させ得る燃料電池用燃料カートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、本請求項1に係る発明にあっては、燃料電池用の液体燃料が収納される容器と、該容器を覆うように組付けられる高剛性の筒状のカバーとによって構成されるカートリッジ本体と、自由状態では常時閉状態に保持され、燃料電池と接続した際に開弁する弁機構部を備えた接続具と、カートリッジ本体側の部材に螺着して、前記接続具を容器の口部に挟持固定するための固定筒部材と、を備えた燃料電池用燃料カートリッジにおいて、
前記カバーと容器の口部の対向面間に、固定筒部材の螺着時に、固定筒部材の締め付け方向に互いに係合し、固定筒部材と容器の共回りを規制する回り止め手段を設けたことを特徴とする。
本請求項2に係る発明にあっては、燃料電池用の液体燃料が収納される容器と、容器を
覆うように組付けられる高剛性の筒状のカバーと、
自由状態では常時閉状態に保持され、燃料電池と接続した際に開弁する弁機構部を備えた接続具と、接続具を容器の口部に挟持固定するための固定筒部材と、を備えた燃料電池用燃料カートリッジにおいて、容器の口部を前記カバーの先端開口部から突出させ、前記カバーの先端開口部から突出する容器の口部突出部外周に対して固定筒部材を螺着して接続具を固定し、互いに対向する前記容器の口部外周とカバーの先端開口部内周との対向面間に、固定筒部材の螺着時に、固定筒部材の締め付け方向に互いに係合し、固定筒部材と容器の共回りを規制する回り止め手段を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、カバーの先端側には、段部を介して立ち上がり部が設けられており、立ち上がり部と容器の口部外周との間に回り止め手段が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、回り止め手段は、回転させると互いに軸方向に係脱するカバー側係合部と容器側係合部とを有し、カバー側と容器側の少なくともいずれか一方の係合部に、他方の係合部と周方向に係合する回り止め用の突起が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、カバー側と容器側の少なくともいずれか一方の係合部に、回り止め手段により規制する回転方向とは反対方向の相対移動を規制する弛み止め突起が設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、固定筒部材とカバーとの間には、固定筒部材の螺着が完了した状態で、互いに係合して螺着方向と反対方向への回転を規制する弛み止め手段が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、容器の胴部は円筒形状であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、容器には中心軸方向に伸縮自在の部位が設けられ、カバーの底部は使用時に容器を押し込んで燃料を注出させる底部材で覆われていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、回り止め手段を有することにより、容器と固定筒部材の共回りを規制することができ、接続具を確実に締め付け固定することができる。
請求項2に係る発明によれば、固定筒部材を直接容器の口部突出部に螺着することにより、口部付近の容積を拡張することができ、容積効率を向上させることができる。
また、回り止め手段を有することにより、カバーを把持して固定筒部材を回転させても、回り止め手段によって、容器と固定筒部材の共回りを規制することができ、接続具を確実強固に締め付けることができる。
請求項3に係る発明によれば、カバーの先端開口部が、段部を介して立ち上がり部が設けられた構成となっているので、段部によって容器の軸方向の位置決めを行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、回転させると互いに軸方向に係脱するカバー側係合部と容器側係合部とを有する構成としたので、いわゆるバヨネット結合によって容器とカバーを強固に固定でき、さらに、このカバー側と容器側の少なくともいずれか一方の係合部に、他方の係合部と周方向に係合する回り止め用の突起を設けているので、回り止めを確実に行うことができる。
請求項5に係る発明によれば、弛み止め突起によって、係合部同士が外れることを防止できる。
請求項6に記載の発明によれば、固定筒部材とカバーとの間に設けられた弛み止め手段によって、固定筒部材が外されることを規制することができる。
請求項7に記載のように、容器の胴部は円筒形状の場合でも、確実に固定筒部材と容器の共回りを規制することができる。
請求項8に記載の発明によれば、底部材を押し込むことにより、簡単に燃料を注出させることができる。
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係る燃料電池用燃料カートリッジを示している。
全体概要説明
すなわち、図1に示すように、この燃料電池用燃料カートリッジ1は、液体燃料が収納される可撓性の容器10と、この容器10外周を覆って容器10を保護する高剛性のカバー20と、を備え、容器10の口部14には燃料電池に接続して燃料を充填するための接続具としてのカップラーのプラグ30Pが設けられている。
容器の口部14はカバー20の先端開口部から外方に突出しており、このカバー20の先端開口部から突出する容器の口部突出部14a外周に対して、固定筒部材としての押さえキャップ33を螺着してプラグ30Pが固定されるようになっている。そして、互いに対向する容器の口部14外周とカバー20の先端開口部内周との対向面間に、押さえキャップ33の螺着時に、押さえキャップ33の締め付け方向に互いに係合し、押さえキャップ33と容器10の共回りを規制する回り止め手段としての回り止め機構2が設けられている。
容器10には弾力性を有する伸縮自在の部位である蛇腹機構を構成する蛇腹部15が設けられ、カバー20は、カバー本体21と底部材としてのボタン部22とによって構成されている。
液体燃料としては、メタノール,ホルムアルデヒド,ギ酸,エタノール,アセトアルデヒド,酢酸,ブタン,ボロンハイドライド等、燃料電池の燃料として利用可能な各種液体燃料が使用可能である。
容器の構造
容器10は有底円筒形状で、中空円筒状の胴部11と、胴部11下端を閉塞する底部12と、胴部11上端を絞った肩部13と、肩部13から上方に突出する円筒状の口部14とを備えた構成となっている。容器の材料としては、液体燃料に応じて適宜選定されるが、この実施の形態では軟質のオレフィン系の樹脂材が使用される。一種または複数種のオレフィン系樹脂より構成してもよいし、一種または複数種をブレンドしたポリエステル系樹脂より構成される単層または多層の容器でもよい。
なお、この実施の形態では、容器10は多層構造を有しており、層構成としては、内容物の耐透過性、内容物への不純物溶出防止、容器としての操作性などを考慮し、外側より順に、ポリプロピレン(PP)/リプロ/線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)/環状ポリオレフィン(COC)/線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)/高密度ポリエチレンと線状低密度ポリエチレンとのブレンド(HDPE+L−LDPE)との多層構造となっているが、本発明においてはこの層構成に限定されるものではない。また、これら各層の厚みなどについては、内容物の特性、充填量、操作条件等を考慮し、適宜設定することができる。
単層の場合は、不純物溶出性を考慮し、HDPE(高密度ポリエチレン)単体やHDPE+L−LDPE(線状低密度ポリエチレン)をブレンドしたものが好適に用いられる。
多層の場合は、COC(環状ポリオレフィン)樹脂を中間層に用いて内容物に対する透過性を向上させるとともに内外層をオレフィン系樹脂(HDPE)で構成することが望ましい。また口部はプラグ30Pが装着されるため、変形しないことが望ましい。
また、ポリエステル系樹脂を用いる場合は、内容物の耐透過性に優れ、剛性が高く、容器の大量生産にも向いているため、本発明における容器として好適に用いられる。なお、ポリエステル系樹脂におけるポリエチレンテレフタレート樹脂は、その生成過程においてアンチモンやゲルマニウムといった金属触媒が用いられているが、本発明においては、内容物への不純物溶出防止の観点からチタン系触媒を用いて生成されたポリエチレンテレフタレート樹脂を使用することが望ましい。
容器10は、底部材としてのボタン部22によって、底部12が口部14に向けて押し込まれる構成で、容器10の胴部11には、蛇腹部15が設けられている。この蛇腹部15は、ボタン部22によって押し込まれる方向、すなわち、胴部11の中心軸N方向に伸縮自在となっている。
蛇腹部15は、大径の山部16と、小径の谷部17が交互に繰り返される形状で、図示例では山部16の形状が三角形状となっている。もっとも、蛇腹部15の形状としては、三角形状に限定されるものではなく、例えば台形状や連続した円弧状といった中心軸方向に伸縮する種々の形状とすることもできる。蛇腹部15は自由状態では伸張状態で、ボタン部22を押し込むことによって収縮し、押し込み力が作用しないと伸張状態に弾性復帰する。
この蛇腹部15については、胴部11の中央付近に限らず、肩部13寄り、底部12寄り、(ボタン部22で覆われる)底部12に設けてもよい。また、側面から押し込む方向に伸縮する形態でもよい。
カバーの構成
カバー本体21は、容器10の口部14側から胴部11を覆う胴部カバー部21aを有し、底部側の開口部は底部材としてのボタン部22によって覆われている。このボタン部22は容器10の底部12を覆い胴部カバー部21aに対して摺動自在に嵌合するスライド筒部22aを有し、液体燃料の充填時にカバー本体21を握ってボタン部22を片手で押し込み可能となっている。
カバー本体21は、上記胴部カバー部21aと、この胴部カバー部21aの上端から肩部を覆う肩部カバー部21bと、肩部カバー部21bから段部21dを介して低く立ち上がる立ち上がり部21cと、を備えている。
胴部カバー部21aは、円筒形状で容器10の胴部11の肩部から底部12付近まで延びている。肩部カバー部21bは胴部カバー部21aの上端から内向きに環状に延びて肩部13を覆い、立ち上がり部21cは肩部カバー部21bに続く段部21dの内径端から口部の付け根付近を覆うように上方に筒状に突出している。
そして、この立ち上がり部21cから上方に容器10の口部14が突出している。この口部突出部14aは、回り止め機構が形成される口部の付け根部14bを残して口部14の高さの大部分が突出している。
この口部突出部14aの外周は、その軸方向中途領域に押さえキャップ33が螺着される雄ねじ14cが設けられている。ねじの無い先端部分は、プラグ30Pの基部31c内周が嵌合される小径の嵌合面14dとなっている。また、雄ねじ14cの口部付け根側には、雄ねじ14cの高さ程度の環状凸部14eが形成されている。
回り止め機構
一方、立ち上がり部21cの内周側と容器10の口部の付け根部14b外周との間には、回り止め機構2が設けられている。
回り止め機構2は、図2、図3に詳細に示すように、回転によって互いに軸方向に係脱するカバー側係合部3と容器側係合部4とを有している。この例では、カバー側係合部3と容器側係合部4は周方向に複数、この例では4箇所に等配されている。そして、一方の係合部の間に他方の係合部が、所定の回転位相にて互いに抜き差し可能で、差し込んだ状態で回転させることによって係合部3,4同士が軸方向に係合するいわゆるバヨネット結合の構成となっている。
そして、少なくともいずれか一方、この実施例では、カバー側係合部3に、他方の容器側係合部4と周方向に係合する回り止め用突起3aが設けられている。図示例では、回り止め用突起3aと反対側には弛み止め用突起3bが設けられている。回り止め用突起3aは確実に回り止めをするために突出高さは高い大突起で、弛み止め用突起3bは組み込み時に乗り越える必要から高さの低い小突起となっている。もっとも、容器側係合部4に回り止め用突起と弛み止め用突起を設けてもよいし、一方に回り止め用突起を他方に弛み止め用突起を設けるようにしてもよい。
押さえキャップ
押さえキャップ33は、先端側から順に、プラグ本体31の基部31c外周が嵌合する小径ホルダ部33aと、この小径ホルダ部33aより大径で容器10の口部突出部14aにねじ込まれる大径ホルダ部33bと、大径ホルダ部33bよりさらに拡径された基端拡径部33eとを、備えている。
小径ホルダ部33aの外周には雄ねじ33dが設けられ、プラグ30Pを覆うキャップ60がねじ込み固定される。さらに、小径ホルダ部33aの先端部内径は小径に絞られており、この先端小径部33a1がプラグ本体31の基部31cの段部31c1に係合し、プラグ本体31を軸方向に固定する。
一方、大径ホルダ部33bの内周には、容器10の口部突出部14aに形成された雄ねじ14cが螺合する雌ねじ33cが設けられている。
基端拡径部33eは、大径ホルダ部33bの基端から半径方向外向きに張り出すフランジ部33e1と、フランジ部33e1の外径端から垂下する基端環状壁33e2とを備え、押さえキャップ33を容器10の口部突出部14aに螺合した際に、カバー20の先端開口部に位置する立ち上がり部21cの先端がフランジ部33e1に当接し、基端環状壁33e2は立ち上がり部21cの外周と所定間隔でもって対向するようになっている。
逆転防止機構
この基端拡径部33eの基端環状壁33e2とカバー20の立ち上がり部21cとの間に、押さえキャップ33の容器10に対する締付け方向の回転は許容し弛み方向の回転は規制する逆回転防止機構5が設けられている。
この逆回転防止機構5は、図5に示すように、複数のラチェット歯5a1が設けられたラック部5aと、ラチェット歯5a1に係合する爪5bとによって構成される。ラック部5aは、立ち上がり部21cの外周2箇所に周方向に沿って円弧状に設けられるもので、鋸歯状のラチェット歯5a1が複数設けられている。もっとも、ラック部5aについては、1カ所、3カ所以上、あるいは全周に設けてもよい。ラチェット歯5a1は、爪5bが締付け方向に係合する斜面と、弛み方向に係合する斜面を有し、締付け方向に係合する斜面は、立ち上がり部21cの周面との接線を基準にして直角よりも小さい角度、爪5bが締付け方向に乗り越え可能な傾斜角で傾斜している。一方、弛み方向に係合する斜面は、立ち上がり部21cとの接線を基準にしてほぼ直角に立ち上がり、爪5bが乗り越え不能な形状にとしている。
爪5bは、押さえキャップ33の基端環状壁33e2の内周に、ラチェット歯5a1の
ピッチと同一ピッチでもって、円周方向全周にわたって設けられている。この爪5bは、基端環状壁33e2の中心を通る中心線に対して、カバー20との間で相対的に弛み方向(反締付け方向)となる方向に傾斜している。
したがって、各爪5bは、ラック部5aの各ラチェット歯5a1の間に噛合すると、押さえキャップ33の容器10に対する締付け方向の回転は許容し、弛み方向の回転は阻止するラチェット機構として機能する。
ボタン部
一方、ボタン部22は容器10の底部12側を覆う構成で、容器の底部12を覆う底部カバー部22bと、底部カバー部22bの外径端から上方に向かって延びる円筒形状のスライド筒部22aと、を備えており、容器10の底部12が底部カバー部22bに当接している。このボタン部22のスライド筒部22aは、カバー本体21の胴部カバー部21a内周に嵌合する内嵌合構成となっている。
スライド筒部22aが内嵌合構成となっているので、スライド筒部22aとの干渉を避けるために、容器10の胴部11は、スライド筒部22aに対応してスライド筒部22aのスペース分だけ、底部12寄りの部分が絞られて小径部11aとなっている。
また、胴部カバー部21aの内周とスライド筒部22aの外周には、ボタン部22の最伸張位置において、軸方向に互いに係合する始端ストッパ41,42が突設されている。図示例では、胴部カバー部21a側の始端ストッパ41は胴部カバー部21aの開口端部内周に設けられ、スライド筒部22a側の始端ストッパ42はスライド筒部22aの挿入方向先端部外周に設けられている。特に、図示例では胴部カバー部21a側の始端ストッパ41は別部品で構成され、超音波溶着によって接着されている。このように別部材とすれば、カバー本体21の射出成形が容易である。
自由状態では、蛇腹部15の弾性復元力によって始端ストッパ41,42が係合する位置まで伸張しており、容器10の底部12はボタン部22の底部カバー部22bに当接している。
この始端ストッパ41,42はボタン部22の抜け止め機構としても機能するもので、始端ストッパ41,42の係合面は90°で係合し、容易に抜けないようになっている。また、組立を可能とするために、挿入方向の先端部は傾斜面となっている。この始端ストッパ41,42によって、カートリッジが高温環境下に曝され容器の内圧が上昇し容器が変形しても、ボタン部22が抜け出ることが防止される。
一方、スライド筒部22aの外周には、ボタン部22を押し込んで蛇腹部15を収縮させる際のボタン部22の押し込みストローク量、すなわち容器10の蛇腹部15の収縮量を所定量に規制するストローク規制部材としての終端ストッパ50が突設されている。この終端ストッパ50は、スライド筒部22aを外周側に厚肉に張り出して胴部カバー部21aの開口端51と軸方向に対向するようになっており、胴部カバー部21aの開口端51に係合してボタン部22の押し込み量を規制するようになっている。
したがって、この実施の形態では、ボタン部22の押し込みストロークの始端と終端が、始端ストッパ41,42と終端ストッパ50によって一定のストローク量に規制され、容器内圧が過剰に上昇しないようにして、燃料電池側の機器に過大な負荷がかかることを防止できる。
プラグ(カプラー)の説明
接続具としてのプラグ30Pには、自由状態では常時閉状態に保持され、燃料電池70と接続した際に開弁する弁機構部34が設けられている。
この実施の形態では、図4に示すように、燃料電池70に設けられるソケット30Sに
着脱自在に接続されるものであり、プラグ30Pとソケット30Sを合わせてカップラーを構成する。
プラグ30Pは、ソケット30Sに差し込まれる突出連結部31aを備えたプラグ本体31と、突出連結部31aに設けられる流路31bを開閉する弁機構部34とを備えた構成で、押さえキャップ33によって固定される。弁機構部34は、自由状態では常時閉状態に保持され、燃料電池に接続した際に開弁する構成となっている。
プラグ本体31は、容器10の口部14に嵌合する大径の基部31cを備え、突出連結部31aと基部31cとの間には階段状に徐々に大径となる段差部31dが設けられている。また、突出連結部31aの先端部外周には環状溝31eが設けられている。
プラグの弁機構
弁機構部34は、図4に拡大して示すように、プラグ本体31の容器内部側に固定され、容器10の口部14内周に嵌着されるバルブホルダ34aと、プラグ本体31の容器内部側の端面に設けられるバルブシート34bと、バルブホルダ34aに軸方向に移動自在に保持され、バルブシート34bに対して接離自在のバルブ34cと、このバルブ34cをバルブシート34bに対して常時押し付ける方向に付勢するスプリング34gと、を備えている。
バルブ34cは、円板状のバルブ本体34dと、バルブ本体34dの容器側の面から中心軸に沿って容器側に延びるガイド軸34eと、バルブ本体34dの先端側の面中央から中心軸線に沿って先端側に延び、プラグ本体31の突出連結部31a内周に移動自在に挿入されるバルブステム34fとを備えている。バルブ本体34dは、ゴム状弾性材製のシールリング34hを介してバルブシート34bに接離するようになっている。
また、バルブホルダ34aはフランジ付き有底筒形状で、筒状部34a1が口部14内周に嵌着され、フランジ部34a4がシール部材34iを介して容器の口部14の開口端に密封接触している。底部34a2によって開弁時のガイド軸34eの移動を所定量に規制するようになっている。また、バルブホルダ34aの筒状部34a1には、底部寄りの位置に容器内部と連通する通孔34a3が設けられている。
ガイド軸34eは、バルブ本体34dの移動方向を軸方向に案内するもので、バルブホルダ34a内周に軸方向に移動自在に保持される。ガイド軸34e外周には液体燃料の流通を許容するための溝が複数設けられている。
バルブステム34fは、バルブ34cと一体的に設けられ、バルブ34cのバルブ本体34dから上方に突出連結部31a内周に摺動自在に挿入されている。このバルブステム34fの外周にも液体燃料の流通を許容するための溝が複数設けられている。バルブステム34fの上端は閉弁状態でほぼ突出連結部31aの先端開口部付近に位置している。
ソケット
次に、ソケット30Sについて説明する。
このソケット30Sは、プラグ30Pが進入する連結空間101と、プラグ30Pの接続時に燃料が流通する流路102と、プラグ30Pの接続時にのみ開弁する常時閉の弁機構部104と、プラグ30Pとの接続状態を保持する係止部104と、弁機構部114が開くより先に接続面をシールする流路シール部105とを備えている。
組立手順
次に、上記構成の燃料電池用燃料カートリッジの組立について説明する。
まず、カバー本体21の底部側開口部から、容器10を口部14から挿入し、口部14がカバー20の先端開口部から突出し肩部13がカバー本体21の肩部カバー部21bに
当接するまで押し込む。この挿入時点では、容器10の口部付け根部14bに設けられた容器側係合部4が、カバー本体21の立ち上がり部21c内周に設けられたカバー側係合部3の間に一致するように位置させている。この時点で、容器側係合部4がカバー側係合部3の間を通過している(図3(A)乃至(C)参照)。
次に、容器10とカバー本体21を相対回転させることによって、容器側及びカバー側の係合部3,4同士が軸方向に係合する(図3(D)乃至(F)参照)。すなわち、容器側係合部4の下側縁がカバー本体21のカバー側係合部3の上側縁に周方向に滑りながら係合する。係合する際に、カバー側係合部3の回転方向始端側に位置する弛み止め用突起3bを乗り越え、終端側に位置する回り止め用突起3aに係合し、容器10とカバー本体21の組み付け作業が終了する。
この時点で容器10の口部14がカバー本体21の立ち上がり部21cより外側に突出し、口部突出部14aが立ち上がり部21cから上方に露出している。
仮に、組込前の輸送時などにカバー側係合部3と容器側係合部4との当接面間に弛みが生じたとしても、弛み止め突起3bによって弛み方向の移動が規制されているので、係合部3,4同士が外れることはない。
次に、口部14に接続具であるカプラーのプラグ30Pを差込み、押さえキャップ33を容器10の口部突出部14aに螺合し、プラグ30Pを容器10の口部14との間で挟持固定する。
すなわち、押さえキャップ33の先端開口部にプラグ30Pを挿入すると共に、押さえキャップ33の大径ホルダ部33b内周の雌ねじ33cを、口部突出部14a外周の雄ねじ14cにねじ込む。ねじ込みは、カバー本体21を把持し、押さえキャップ33を回転させる。容器10には締め込み方向にトルクが作用するが、このトルクは、上記した回り止め機構2の、容器側係合部4がカバー側係合部3の回り止め突起3aによって支持され、容器10が押さえキャップ33と共回りすることが規制され、締付作業がスムースに進行する。
ねじ込むにつれて、小径ホルダ部33a内周がプラグ30Pの基部31cの外周に填り込み、締め込み終了手前で、押さえキャップ33の基端環状壁33e2の爪5bが、カバー20の立ち上がり部21c外周のラチェット歯5a1に係合し始め、ラチェット歯5aを乗り越えながら回転し、押さえキャップ33の基端拡径部33eの内側段部が立ち上がり部21cの上端に突き当たって締め込みが終了する。この締め込み終了位置で、押さえキャップ33の先端小径部33a1の段部が、プラグ30Pの基部31cの上端段部31c1を押さえ込んでプラグ30Pが固定される。
突き当たり以外の終了判定として、押さえキャップ33のねじ込み回転角度、ねじ込みトルク、押さえキャップ33とカバー肩部21bとのクリアランス等でもよい。 この状態で、押さえキャップ33を外そうとしても、逆転防止機構5のラチェット歯5a1と爪5bが噛み合っているために、外すことができない。また、この押さえキャップ33を介して、容器10とカバー本体21についても強固に固定されることになり、容器10とカバー本体21は、回り止め機構2の容器側係合部4とカバー側係合部3の連結構造と相俟って二重に固定される。
一方、カバー本体21と容器10を組み付けた後、押さえキャップ33の締付け後あるいは押さえキャップ33の締付け前に、カバー本体21の底部側にボタン部22を装着する。すなわち、ケース本体21の底部から突出した状態の容器10の底部12に、ボタン部22を被せ、ボタン部22のスライド筒部22aの始端ストッパ42を、ケース本体21の始端ストッパ41に対して押し込んで乗り越えさせ、ケース本体21の内周に差し込む。
次に、上記燃料電池用燃料カートリッジの使用方法について説明する。
この燃料電池用燃料カートリッジは、バッグ等に入れて携帯することを想定しており、燃料電池の燃料が無くなると、バッグから取り出して液体燃料を充填する。
剛性の高いカバー20によって容器10外周全体が覆われているので、バッグ等に収納して持ち歩いても、カバー20によって容器10が保護され、容器の破損等を防止することができる。
また、プラグ30Pの弁機構部34は常時閉状態となっているので、ボタン部22を押しても弁機構部34のバルブ34aがバルブシート34bに押し付けられるだけで、弁機構部34が閉弁状態に保持され、液体燃料が漏れることが無い。
携帯時には、プラグ30Pがキャップ60で覆われているが、仮にキャップ60が外れていたとしても、プラグ30Pの突出連結部31aの通路は細く、内部のバルブステム34fが誤って押されるおそれは無い。
また、ボタン部22のスライド筒部22aを内嵌合としているので、出っ張りがなく、バッグに収納した状態でも引っ掛かりにくく、また分解されにくい。
使用する際には、キャップ60を外し、図4に拡大して示すように、プラグ本体31の突出連結部31aをソケット30Sの連結空間101内に差し込む。すると、プラグの突出連結部31a先端と流路シール部105が当接し、流路のシールが確保される。更に差し込むとバルブステム34fがソケット30Sの弁機構部103に突き当たり、バルブ34aがスプリング34gのバネ力に抗して押し込まれバルブシート34bから離れ開弁状態となる。一方、ソケット30S側の弁機構部103も開弁する。完全に差し込まれた位置でプラグ環状溝31eとソケット30Sの係止部104が係合して、注入動作中の接続が保持される。
注入する際には、片手でカバー20を握り、指でボタン部22の底部カバー部22bを押し込む。ボタン部22を押し込むと、容器10の蛇腹部15が中心軸N方向に収縮し、液体燃料が注出される。押し込み量は、ボタン部22のスライド筒部22a外周に設けられた終端ストッパ50がカバー本体21の開口端51に当接した時点で規制されるので、容器内圧が過剰に上昇しないようにして、燃料電池側の機器に過大な負荷がかかることを防止できる。
なお、上記実施の形態では、容器が円筒形状の場合について説明したが、円筒形状に限定されるものではなく、容器は軟質の可撓性の容器なので、角部があってもカバー内で回転する可能性があり、たとえば、四角形、六角形等の多角筒形状の容器についても本願発明は有効であり、特に形状は問わない。また、伸縮自在の部位として蛇腹機構を例にとって説明したが、蛇腹構造である必要はなく、伸縮する構成であればよい。
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図6乃至図9には、本発明の実施の形態2に係る燃料電池用燃料カートリッジを示している。
この実施の形態2は、基本的な構成は実施の形態1と同一であり、固定筒部材としての押さえキャップ33が、カバー20の口部カバー部221cに螺合している点で相違する。また、容器の口部114外周に雄ねじが形成されていないことから、回り止め機構202の構造が相違している。以下の説明では、主として実施の形態1と異なる点について説明し、同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略するものとする。
この実施の形態2では、図6、図7に示すように、カバー20のカバー本体21は、口部114を覆う筒状の口部カバー部221cを備え、この口部カバー部221cに押さえキャップ33が螺着されている。
口部カバー部221cは、実施の形態1の立ち上がり部21cがさらに先端へ延長された形態をとり、肩部カバー部21bに続く段部21dの内径端から口部114外周に沿って上方に筒状に突出し、口部カバー部221cの上端は口部114の先端部114d付近まで延びている。口部14の先端部114dのみが、口部カバー部221c上端より突出している。
口部カバー部221cの中途部には、高さ方向中間位置よりもやや下方位置に環状凸部221hが設けられ、この環状凸部221hを隔てて上方の領域に雄ねじ221gが設けられ、固定筒部材としての押さえキャップ33を螺着してプラグ30Pが固定されるようになっている。また、環状凸部221hの下方の付け根領域に、逆転防止機構を構成するラチェット5aが設けられている。
口部カバー部221cの内周と容器の口部114外周との対向面間には、押さえキャップ33の螺着時に、押さえキャップ33の締め付け方向に互いに係合し、押さえキャップ33と容器10の共回りを規制する回り止め手段としての回り止め機構202が設けられている(図6、図8参照)。
回り止め機構
回り止め機構202は、図8及び図9に詳細に示すように、回転によって互いに軸方向に係脱するカバー側係合部203と容器側係合部204とを有している。この例では、カバー側係合部203と容器側係合部204は周方向に複数、この例では2箇所に間欠的に等配されている。また、容器側係合部204も、口部114の周方向2箇所に、間欠的に等配されており、一方の係合部の間に他方の係合部が、所定の回転位相にて互いに軸方向に抜き差し可能で、差し込んだ状態で回転させることによって係合部203,204同士が軸方向に係合するいわゆるバヨネット結合の構成となっている。
この例では、2箇所のカバー側係合部203の間の係合部が無い領域が容器側係合部204の差込領域で、カバー側係合部203の存在する領域が固定領域となる。
さらに、容器の口部114外周に設けられた間欠配置の容器側係合部204の下方には、カバー側係合部203の高さ方向の幅分だけ離れた位置に環状凸部114eが張り出しており、この環状凸部114eと容器側係合部204の隙間に、カバー側係合部203が回転方向に抜き差しされるように係脱される。
この実施例では、カバー側係合部203に、他方の容器側係合部204と周方向に係合する回り止め用突起203aが設けられている。図示例では、回り止め用突起203aと反対側には弛み止め用突起203bが設けられている。回り止め用突起203aは確実に回り止めをするために突出高さは高く、しかもカバー側係合部203の一端から口部カバー部204の上端まで直線状に延びている。この回り止め用突起203aの内径側端面は、容器の口部114外周面に接して口部114を案内するようになっている。この回り止め用突起203aは2箇所しかないので、容器の口部114を安定させるために、容器側係合部204の無い差込領域において、口部114の容器側係合部204と干渉しない口部カバー部221cの上端部分内周に、内向きの案内凸部203cが設けられている。
弛み止め用突起203bは組み込み時に、乗り越える必要から高さの低い小突起となっている点は実施の形態1と同様である。また、容器側係合部204に回り止め用突起203aと弛み止め用突起203bを設けてもよいし、一方に回り止め用突起203aを他方に弛み止め用突起203bを設けるようにしてもよいことは実施の形態1と同様である。
組立手順
次に、本実施の形態2に係る燃料電池用燃料カートリッジの組立について説明する。
まず、カバー本体21の底部側開口部から、容器10を口部114から挿入し、口部114の先端部がカバー20の口部カバー部221cから突出し肩部13がカバー本体21の肩部カバー部21bに当接するまで押し込む。この挿入時点では、容器10の口部11
4に設けられた容器側係合部204が、カバー本体21の口部カバー部221c内周に設けられたカバー側係合部203の間に一致するように位置させている。この時点で、容器側係合部204がカバー側係合部203の間を通過している(図8(A)乃至(D)参照)。
次に、容器10とカバー本体21を相対回転させることによって、容器側及びカバー側の係合部203,204同士が軸方向に係合する(図8(E)乃至(G)参照)。すなわち、容器側係合部204の下側縁がカバー本体21のカバー側係合部203の上側縁に周方向に滑りながら係合する。係合する際に、カバー側係合部203の回転方向始端側に位置する弛み止め用突起203bを乗り越え、終端側に位置する回り止め用突起203aに係合し、容器10とカバー本体21の組み付け作業が終了する。
この時点で容器10の口部先端部114dがカバー本体21の口部カバー部221cより外側に突出し、口部カバー部221cから上方に露出している。
次に、口部14に接続具であるカプラーのプラグ30Pを差込み、押さえキャップ33を容器10の口部カバー部221cに螺合し、プラグ30Pを口部カバー部221cとの間で挟持固定する。
すなわち、押さえキャップ33の先端開口部にプラグ30Pを挿入すると共に、押さえキャップ33の大径ホルダ部33b内周の雌ねじ33cを、口部カバー部221c外周の雄ねじ221gにねじ込む。ねじ込みは、カバー本体21を把持し、押さえキャップ33を回転させる。プラグ30Pを介して容器10に締め込み方向にトルクが作用するが、このトルクは、上記した回り止め機構202の、容器側係合部204がカバー側係合部203の回り止め突起203aによって支持され、容器10が押さえキャップ33と共回りすることが規制され、締付作業がスムースに進行する。
ねじ込むにつれて、小径ホルダ部33a内周がプラグ30Pの基部31cの外周に填り込み、締め込み終了手前で、押さえキャップ33の基端環状壁33e2の爪5bが、カバー20の口部カバー部221c外周のラチェット5aに係合し始め、各ラチェット歯5aを乗り越えながら回転し、押さえキャップ33の基端拡径部33eの内側段部が口部カバー部221cの上端に突き当たって締め込みが終了する。この締め込み終了位置で、押さえキャップ33の先端小径部33a1の段部が、プラグ30Pの基部31cの上端段部31c1を押さえ込んでプラグ30Pが固定される。
したがって、押さえキャップ33を外そうとしても、逆転防止機構5のラチェット歯5a1と爪5bが噛み合っているために、外すことができない。また、この押さえキャップ33を介して、容器10とカバー本体21についても強固に固定されることになり、容器10とカバー本体21は、回り止め機構202の容器側係合部204とカバー側係合部203の連結構造と相俟って二重に固定される。
仮に、カバー側係合部203と容器側係合部204との当接面間に弛みが生じたとしても、弛み止め突起203bによって弛み方向の移動が規制されているので、係合部203,204同士が外れることはない。
なお、上記実施の形態では、容器が円筒形状の場合について説明したが、円筒形状に限定されるものではなく、容器は軟質の可撓性の容器なので、角部があってもカバー内で回転する可能性があり、たとえば、四角形、六角形等の多角筒形状の容器についても本願発明は有効であり、特に形状は問わない。また、カバーの形状についても同様に、多角形でもよい。また、伸縮自在の部位として蛇腹機構を例にとって説明したが、蛇腹構造である必要はなく、伸縮する構成であればよい。
さらに、上記実施の形態では容器10はブロー成形ボトルであるが、これに限らず、フィルムの周縁部を貼り合わせて構成したパウチ容器に、容器口部となるスパウトを装着し
て用いることもできる。
図1は本発明の実施の形態1に係る燃料電池用燃料カートリッジを示すもので、同図(A)はキャップを外した状態の正面図、同図(B)はソケットと連結状態でボタン部を押し込んだ状態の正面断面図である。 図2は図1の燃料カートリッジの分解図である。 図3(A),(B),(C)は、容器挿入時の容器とカバーの位置関係を示すもので、(A)は容器の平面図、(B)はカバーの平面図、(C)は組み合わせ状態の平面図、図3(D),(E),(F)は、容器組み込み時の容器とカバーの位置関係を示すもので、(D)は容器の平面図、(E)はカバーの平面図、(F)は組合せ状態の平面図である。 図4は、図1のカートリッジのプラグと燃料電池側のソケットによって構成されるカップラーの説明図である。 図5は、図1のカートリッジのカバーと押さえキャップとの逆転防止機構を説明するもので、(A)はラック部が設けられた押さえキャップの基部の断面図、(B)は爪が設けられたカバーの平面図、(C)はラック部と爪との係合状態を示す図である。 図6は本発明の実施の形態2に係る燃料電池用燃料カートリッジを示すもので、同図(A)はキャップを外した状態の正面図、同図(B)はボタン部を押し込んだ状態の正面断面図である。 図7は図6の燃料カートリッジの分解図である。 図8(A)乃至(D)は、容器挿入時の容器とカバーの位置関係を示し、(A)はカバーの平面図、(B)は容器の平面図、(C),(D)は組み合わせ状態を示しており、(C)は(D)のC−C線断面図、(D)は(C)のD−D線断面図、 図8(E)乃至(G)は、容器固定時の容器とカバーの位置関係を示し、(E)は容器の平面図、(F),(G)は組み合わせ状態を示しており、(F)は(G)のF−F線断面図、(G)は(F)のG−G線断面図である。 図9(A)乃至(D)は図6のカバーの口部カバー部を示すもので、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のC−C線断面図、(D)は(A)のD−D線断面図、図9(E)乃至(I)は図6の容器の口部を示すもので、(E)は平面図、(F)は側面図、(G)は正面図、(H)は(E)のH−H線断面図、(I)は(E)のI−I線断面図である。
符号の説明
1 燃料電池用燃料カートリッジ
2 回り止め機構
3 カバー側係合部
3a 回り止め用突起
3b 弛み止め用突起
4 容器側係合部
5 逆回転防止機構
5a ラック部
5a1 ラチェット歯
5b 爪
10 容器
11 胴部、11a 小径部
12 底部
13 肩部
14 口部
14a 口部突出部
14b 付け根部
14c 雄ねじ
14d 嵌合面
14e 環状凸部
15 蛇腹部(伸縮自在の部位)
16 山部
17 谷部
20 カバー
21 カバー本体
21a 胴部カバー部
21b 肩部カバー部
21c 立ち上がり部
21d 段部
22 ボタン部
22a スライド筒部
22b 底部カバー部
30P プラグ(接続具)
31 プラグ本体
31a 突出連結部、31b 流路、31c 基部、31c1 段部
31d 段差部、31e 環状溝

34 弁機構部、
34a バルブホルダ
34a1 筒状部、34a2 底部、34a3 通孔、34a4 フランジ部、
34b バルブシート、
34c バルブ
34d バルブ本体
34e ガイド軸
34f バルブステム
34g スプリング
34h シールリング
34i シール部材
33 押さえキャップ(固定筒部材)
33a 小径ホルダ
33a1 先端小径部
33b 大径ホルダ
33c 雌ねじ
33d 雄ねじ
33e 基端拡径部
33e1 フランジ部、33e2 基端環状壁
30S ソケット
101 連結空間
102 流路
103 弁機構部
104 係止部
105 流路シール部
41,42 始端ストッパ
50 終端ストッパ
51 開口端
60 キャップ
70 燃料電池
71 装着孔
114 口部
114d 先端部
114e 環状凸部
221c 口部カバー部
221h 環状凸部
221g 雄ねじ
202 回り止め機構
203 カバー側係合部
203a 回り止め用突起
203b 弛み止め用突起
203c 案内凸部
204 容器側係合部

Claims (8)

  1. 燃料電池用の液体燃料が収納される容器と、該容器を覆うように組付けられる高剛性
    の筒状のカバーとによって構成されるカートリッジ本体と、
    自由状態では常時閉状態に保持され、燃料電池と接続した際に開弁する弁機構部を備えた接続具と、
    カートリッジ本体側の部材に螺着して、前記接続具を容器の口部に挟持固定するための固定筒部材と、を備えた燃料電池用燃料カートリッジにおいて、
    前記カバーと容器の口部の対向面間に、固定筒部材の螺着時に、固定筒部材の締め付け方向に互いに係合し、固定筒部材と容器の共回りを規制する回り止め手段を設けたことを特徴とする燃料電池用燃料カートリッジ。
  2. 燃料電池用の液体燃料が収納される容器と、該容器を覆うように組付けられる高剛性の筒状のカバーとによって構成されるカートリッジ本体と、
    自由状態では常時閉状態に保持され、燃料電池と接続した際に開弁する弁機構部を備えた接続具と、
    該接続具を容器の口部に挟持固定するための固定筒部材と、を備えた燃料電池用燃料カートリッジにおいて、
    容器の口部を前記カバーの先端開口部から突出させ、前記カバーの先端開口部から突出する容器固定筒部材を螺着して接続具を固定し、
    互いに対向する前記容器の口部外周とカバーの先端開口部内周との対向面間に、固定筒部材の螺着時に、固定筒部材の締め付け方向に互いに係合し、固定筒部材と容器の共回りを規制する回り止め手段を設けたことを特徴とする燃料電池用燃料カートリッジ。
  3. カバーの先端側には、段部を介して立ち上がり部が設けられており、立ち上がり部と容器の口部外周との間に回り止め手段が設けられている請求項1または2に記載の燃料電池
    用燃料カートリッジ。
  4. 回り止め手段は、回転させると互いに軸方向に係脱するカバー側係合部と容器側係合部とを有し、カバー側と容器側の少なくともいずれか一方の係合部に、他方の係合部と周方向に係合する回り止め用の突起が設けられている請求項1乃至3のいずれかの項に記載の燃料電池用燃料カートリッジ。
  5. カバー側と容器側の少なくともいずれか一方の係合部に、回り止め手段により規制する回転方向とは反対方向の相対移動を規制する弛み止め突起が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池用燃料カートリッジ。
  6. 固定筒部材とカバーとの間には、固定部材の螺着が完了した状態で、互いに係合して螺着方向と反対方向への回転を規制する弛み止め手段が設けられている請求項1乃至5のいずれかの項に記載の燃料電池用燃料カートリッジ。
  7. 容器の胴部は円筒形状である請求項1乃至6のいずれかの項に記載の燃料電池用燃料カートリッジ。
  8. 前記容器には中心軸方向に伸縮自在の部位が設けられ、カバーの底部は使用時に容器を押し込んで燃料を注出させる底部材で覆われている請求項1乃至7のいずれかの項に記載の燃料電池用燃料カートリッジ。
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