JP5785358B2 - 詰替容器、詰替容器用注出口、流動体詰替機構 - Google Patents
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Description
ここで本願第1発明においては、詰替容器の注出口が第1筒部と空気流通孔とを有する構成とする。第1筒部は、本体容器の口部の外周面に対し係合可能な係合手段を内周面に有しており、当該係合手段で第1筒部を本体容器の口部の外周面に係合することにより、詰替容器の注出口と本体容器の口部とを堅固に固定することができる。これにより、詰替時の流動体の漏出・飛散を防止することができる。また空気流通孔は、第1筒部の壁部を貫通して設けられており、係合手段により第1筒部が本体容器の口部の外周面に係合した際に、本体容器内の空気を流通可能とする。これにより、詰替時に空気流通孔を介して本体容器内の空気を円滑に排気することができ、円滑な詰め替えを行うことができる。以上のように、本願第1発明によれば、流動体の漏出・飛散を防止しつつ、円滑な詰め替えを行うことができる。
そこで本願第5発明においては、第2筒部が先端部の開口を密封する膜部材を有する構成とする。この膜部材は、詰替容器の第1筒部が本体容器の口部の外周面に係合した際に、本体容器側に設けられた突起部により開封される。これにより、上述のように詰替容器を上下逆さにして第1筒部を口部に係合させる場合でも、係合するまでは膜部材によって詰替用の流動体が第2筒部から注出されるのを防止でき、係合後は直ちに注出を開始することができる。したがって、詰替時の流動体の漏出・飛散をさらに確実に防止することができる。
ここで本願第6発明においては、詰替容器用注出口が第1筒部と空気流通孔とを有する構成とする。第1筒部は、本体容器の口部の外周面に対し係合可能な係合手段を内周面に有しており、当該係合手段で第1筒部を本体容器の口部の外周面に係合することにより、詰替容器用注出口と本体容器の口部とを堅固に固定することができる。これにより、詰替時の流動体の漏出・飛散を防止することができる。また空気流通孔は、第1筒部の壁部を貫通して設けられており、係合手段により第1筒部が本体容器の口部の外周面に係合した際に、本体容器内の空気を流通可能とする。これにより、詰替時に空気流通孔を介して本体容器内の空気を排気することができ、円滑な詰め替えを行うことができる。以上のように、本願第6発明によれば、流動体の漏出・飛散を防止しつつ、円滑な詰め替えを行うことができる。
図1は詰替容器1の外観を表す斜視図であり、図1(a)は蓋部材5を装着した状態、図1(b)は蓋部材5を取り外した状態を示している。また図2は詰替容器1の注出口4及び蓋部材5を拡大して表す斜視図である。図3は詰替容器1から本体容器2への流動体の詰替手順を説明するための説明図であり、図3(a)は注出口4と口部21とが係合される前の状態、図3(b)は係合された後の状態を示している。また図4は図3(b)に示す注出口4と本体容器2の口部21との係合部分の側断面図である。
(2)ONフィルム/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(3)ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(4)ONフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(5)ONフィルム(シリカ蒸着層)/接着剤/一軸延伸HDPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(6)ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層はL・LDPE層)
(7)ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコート層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(8)PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(9)PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(10)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラント層)
(11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
(12)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント層)
なお、上記では蓋部材5を外筒部43の内周面43cに係合するようにしたが、例えば内筒部44の外周面44bに蓋部材5との係合用のねじ部を設け、当該ねじ部により蓋部材5が内筒部44の外周面44bに係合する構成としてもよい。
以上のようにして詰め替えが行われる詰替容器1と本体容器2とが、特許請求の範囲に記載の流動体詰替機構として機能する。また、外筒部43の内周面43cに設けられたねじ部45が、特許請求の範囲に記載の係合手段として機能する。
上述したように、詰替容器1の注出口4は外筒部43を有しており、この外筒部43の内周面43cには、本体容器2の口部21の外周面21aに設けられたねじ部22と螺合可能なねじ部45が設けられている。これらねじ部45とねじ部22との螺合により、外筒部43を本体容器2における口部21の外周面21aに係合することにより、詰替容器1の注出口4と本体容器2の口部21とを堅固に固定することができる。これにより、詰替時の流動体の漏出・飛散を防止することができる。
(1)内筒部44の開口44aを密封する膜部材を取り付ける場合
詰替用の流動体が液体のような流動性の高いものである場合、詰替容器1の注出口4を本体容器2の口部21へ係合させるために詰替容器1を上下逆さにした際に、流動体が注出口4から漏出・飛散するおそれがある。本変形例はこれに対応したものである。
図6に示すように、本変形例の詰替容器1では、注出口4における内筒部44の先端部の開口44aに、当該開口44aを密封する膜部材47が設けられている。この膜部材47は、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等により構成されたフィルム状の膜であり、熱溶着等によって内筒部44の先端部に接着されている。そして膜部材47は、詰替容器1の外筒部43が本体容器2の口部21に係合した際に、本体容器2側に設けられた開封部材6の突起部64により破られ、内筒部44の開口44aが開封されるようになっている。
図7は、本変形例の詰替容器1の注出口4と本体容器2の口部21との係合部分の側断面図である。この図7に示すように、本変形例の詰替容器1では、注出口4の内筒部44が、その先端部が本体容器2の口部21の付け根位置23よりも下側となるように、長めに形成されている。このように内筒部44を比較的長く形成することにより、例えばジェルのような粘度の高い流動体であっても本体容器2内の奥部に確実に注入することができる。またその結果、詰替時に流動体が外筒部43の空気流通孔46を介して漏出・飛散することを確実に防止できる。
図8は、本変形例の詰替容器1の注出口4と本体容器2の口部21との係合部分の側断面図である。この図8に示すように、本変形例の詰替容器1では、注出口4が内筒部44を有しておらず、外筒部43のみを有している。このような構成でも、外筒部43を本体容器2の口部21に係合することにより、詰替時の流動体の漏出・飛散を防止することができ、且つ、空気流通孔46により詰替時に本体容器2内の空気を排気することで、円滑な詰め替えを行うことができる。また、内筒部44を設ける場合に比べて注出口4の構造を簡素化できる。
前述の実施形態においては、外筒部43のねじ部45と口部21のねじ部22とを螺合させるために、注出口4を詰替容器本体3ごと回転させる必要があったが、外筒部43を回転可能な構造とし、外筒部43のみを回転させてねじ部45とねじ部22とを螺合させる構成としてもよい。
前述の実施形態においては、外筒部43の内周面43cにねじ部45を設け、当該ねじ部45と口部21のねじ部22との螺合により、外筒部43を口部21に係合させるようにしたが、このようなねじ部による螺合構造以外の係合手段を用いてもよい。
図10に示すように、本変形例の詰替容器1では、注出口4における外筒部43の内周面43cの周方向複数箇所に、先端が曲面形状である凸部49が設けられている。この凸部49は、内周面43cに形成された収納部43dに収納可能に設けられており、収納部43d内に設けられた例えばバネ等の弾性部材70により常時径方向内側に向かって付勢されている。また、本体容器2では、口部21における外周面21aの対応する箇所に、上記凸部49が嵌合可能な凹部24が設けられている。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
2 本体容器(流動体詰替機構)
3 詰替容器本体
4 注出口(詰替容器用注出口)
4′ 注出口(詰替容器用注出口)
5 蓋部材
21 口部
21a 外周面
22 ねじ部(本体容器側ねじ部)
43 外筒部(第1筒部)
43b 底部(壁部)
43c 内周面
43′ 外筒部(第1筒部)
44 内筒部(第2筒部)
45 ねじ部(係合手段、注出口側ねじ部)
46 空気流通孔
47 膜部材
51 ねじ部(蓋側ねじ部)
64 突起部
d2 外径
d4 内径
Claims (7)
- 本体容器に詰め替える詰替用の流動体を収納した詰替容器であって、
前記詰替用の流動体を収納した詰替容器本体と、
前記詰替用の流動体を前記詰替容器本体より注出するための注出口と、を備え、
前記注出口は、
前記詰替容器本体の上縁部に装着され、前記詰替容器本体の内部と連通する流路を形成するとともに前記詰替容器本体の幅方向両側において前記詰替容器本体を構成する一対のフィルムに挟まれた状態で接合される突出部を有する装着部と、
前記本体容器の口部の外周面に対し係合可能な係合手段を内周面に有する第1筒部と、
前記第1筒部の壁部を貫通して設けられ、前記係合手段により前記第1筒部が前記本体容器の口部の外周面に係合した際に、前記本体容器内の空気を流通可能な空気流通孔と、
前記装着部と前記第1筒部との間に位置して、その外径が前記第2筒部の外径より大きく、かつ、前記第1筒部の内径より小さい中間部と、
を有し、
前記装着部は、
前記詰替容器本体の幅方向両側に向かって鋭利な先細りとするとともに前記幅方向の中央部分の凸面に対して凹面の前記突出部を有するように略舟形状を呈すると共に、前記中央部分の前記凸面が前記中間部の外径以上であって、かつ、前記突出部が前記中間部からはみ出している
ことを特徴とする詰替容器。 - 前記注出口は、
前記第1筒部の径方向内側に、前記詰替用の流動体を注出するように前記流路と連通された第2筒部を有しており、
前記第2筒部は、
その外径が前記本体容器の口部の内径よりも小さくなるように構成され、前記第1筒部が前記本体容器の口部の外周面に係合した際に、前記口部の内部に挿入され、
前記空気流通孔は、
前記第2筒部の外周面と前記本体容器の口部の内周面との間の隙間を経由して前記本体容器内の空気を排気する
ことを特徴とする請求項1記載の詰替容器。 - 前記係合手段は、
前記本体容器の口部の外周面に設けられた本体容器側ねじ部と螺合可能な、前記第1筒部の内周面に設けられた注出口側ねじ部であり、
前記第1筒部は、
前記注出口側ねじ部と前記本体容器側ねじ部との螺合により、前記口部の外周面に係合する
ことを特徴とする請求項1または2記載の詰替容器。 - 前記第1筒部の内周面に設けられた前記注出口側ねじ部と螺合可能な蓋側ねじ部を外周面に有し、
前記蓋側ねじ部と前記注出口側ねじ部との螺合により、前記第1筒部の内周面に係合し、前記注出口を閉塞する蓋部材を備える
ことを特徴とする請求項3記載の詰替容器。 - 前記第2筒部は、
先端部の開口を密封する膜部材を有しており、
前記膜部材は、
前記第1筒部が前記本体容器の口部の外周面に係合した際に、前記本体容器側に設けられた突起部により開封される
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の詰替容器。 - 本体容器に詰め替える詰替用の流動体を収納した詰替容器に設けられ、前記詰替用の流動体を詰替容器本体より注出するための詰替容器用注出口であって、
前記詰替容器本体の上縁部に装着され、前記詰替容器本体の内部と連通する流路を形成するとともに前記詰替容器本体の幅方向両側において前記詰替容器本体を構成する一対のフィルムに挟まれた状態で接合される突出部を有する装着部と、
前記本体容器の口部の外周面に対し係合可能な係合手段を内周面に有する第1筒部と、
前記第1筒部の壁部を貫通して設けられ、前記係合手段により前記第1筒部が前記本体容器の口部の外周面に係合した際に、前記本体容器内の空気を流通可能な空気流通孔と、
前記装着部と前記第1筒部との間に位置して、その外径が前記第2筒部の外径より大きく、かつ、前記第1筒部の内径より小さい中間部と、
を有し、
前記装着部は、
前記詰替容器本体の幅方向両側に向かって鋭利な先細りとするとともに前記幅方向の中央部分の凸面に対して凹面の前記突出部を有するように略舟形状を呈すると共に、前記中央部分の前記凸面が前記中間部の外径以上であって、かつ、前記突出部が前記中間部からはみ出している
ことを特徴とする詰替容器用注出口。 - 本体容器と、前記本体容器に詰め替える詰替用の流動体を収納した詰替容器と、を備え、前記詰替用の流動体を前記詰替容器から前記本体容器に詰め替えるための流動体詰替機構であって、
前記本体容器は、
前記詰替用の流動体が注入される口部を有し、
前記詰替容器は、
前記詰替用の流動体を収納した詰替容器本体と、
前記詰替容器本体の上縁部に装着され、前記詰替容器本体の内部と連通する流路を形成するとともに前記詰替容器本体の幅方向両側において前記詰替容器本体を構成する一対のフィルムに挟まれた状態で接合される突出部を有する装着部、前記本体容器の口部の外周面に対し係合可能な係合手段を内周面に有する第1筒部、及び、前記第1筒部の壁部を貫通して設けられ、前記係合手段により前記第1筒部が前記本体容器の口部の外周面に係合した際に、前記本体容器内の空気を流通可能な空気流通孔を有し、前記詰替用の流動体を前記詰替容器本体より注出するための注出口と、
前記装着部と前記第1筒部との間に位置して、その外径が前記第2筒部の外径より大きく、かつ、前記第1筒部の内径より小さい中間部と、
を有し、
前記装着部は、
前記詰替容器本体の幅方向両側に向かって鋭利な先細りとするとともに前記幅方向の中央部分の凸面に対して凹面の前記突出部を有するように略舟形状を呈すると共に、前記中央部分の前記凸面が前記中間部の外径以上であって、かつ、前記突出部が前記中間部からはみ出している
ことを特徴とする流動体詰替機構。
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