WO2007032539A1

WO2007032539A1 - ねじ式キャップおよび安全キャップ

Info

Publication number: WO2007032539A1
Application number: PCT/JP2006/318551
Authority: WO
Inventors: Kenji Yoshihiro; Kenichi Takahashi
Original assignee: Toyo Seikan Kaisha, Ltd.; Kabushiki Kaisha Toshiba
Priority date: 2005-09-13
Filing date: 2006-09-13
Publication date: 2007-03-22
Also published as: EP1925560A4; US20090250425A1; KR20080042933A; CN101304926A; EP1925560A1; TW200744901A; KR100973320B1

Abstract

先端が細径の中栓を備える容器であっても必要な締め付けトルク（開栓トルク）を確保できるねじ式キャップや回転動作だけでは開けることができないチャイルドレジスタント効果を有する安全キャップである。　ねじ式の内装キャップ２１と、この内装キャップ２１を覆って回転可能かつ限られた範囲で軸方向に移動可能に装着され押し下げ回転で内装キャップ２１と一体化して回転可能かつ回転のみでは遊転可能とされた外装キャップ２２とからなる安全キャップ２０で、中栓６を、容器口部２の先端に当てられる円板部７から突出させて中栓部８を形成して構成し、内装キャップ２１の中間部内側に円板部７に当接可能かつ締め代を規制する小径部２１ｃを形成する。　これにより、内装キャップ２１の小径部２１ｃを中栓６の円板部７に当てることで、締め代を規制して締め過ぎを防止し、小径の中栓部７を備える場合でも必要な締め付けトルク（開栓トルク）を確保し、遊転状態を確保してチャイルドレジスタント効果を発揮させる。

Description

明細書，

ねじ式キヤップぉよび安全キヤップ

技術分野

' こ発明はねじ式キャップおよび安全キャップに関し、小径の中栓部を備える場合でも'必要な締め付けトルク（開栓トルク）を確保でき、安全キヤップでは、子供などが開けようとしても簡単に開けることができず、特にメタノール燃料電池のメタノールのカートリッジ容器 c .キヤップとして好適.なもの,である,。

背景技術 . ，

- 内容物が入れられる容器の中には、使用開始後の密封の必要のあるものがあり、ねじ式のキヤ.ップを設けて開けたり閉めたりできるようにするとともに、容器からの内容物の取出しを容易にするため、容器口部の形状が内容物の状態やそれを利用する翻の条件にあったものが採用されており、例えば液体を内容物どする容器のひとつに容器口部に先端が細い中栓を取 ,.り付けることで、液体を細くしたり'、滴下して確実に取り出せるようにするものがある。' ' , この,ような容器としては、例えば第 7図に示すよ':うに、. 容器 1 , 0 1は、その容器口部 1 0 2の基端部外周にね! 部 1 0 3が形成され、その先端に小径の段差部 1 0 4が形成されてその外周に突き出して係止用：突条 1 0 5が形成してある。一方、この容器口部 1 0 2に取り付けられる中栓 1 0 6は、.容器口部 1 0 2の先端面に当でられる円板部 1 0 7を備え、円板部 1 0 7の中心部に外側.、（図面上での'上方） fc突き出'して液体取り出し用の小径円筒状の中栓部 1: 0 8が形成され、円 ·,板部 1 0 7 外周^側（図面上での下方）に突 'き出,して円筒 ¾ 1 0 9が形成され、この円倚部 1 ひ^の内周先端に係止用突条 1 1 0が形成してある。 . ' . ·、

そして、容器 1 0 ΐの容器口部 1 0 2の先端面にパッキン 1 1 1を'介して中栓 1 0 6の円铍部 1 0 7を当てるように段差部 1 0 4の.外側に嵌め込み'、容器口'部' 1 0 2側の係止突条 1 0 ·5の下側面に中栓 1 0 &側の係止用突条 1 1 ひの土側面を係止することで取り付けら; る。

このよ 5な中栓 1 0 6を備えた容器口部 1 0 2にね'じ込まれて密封するキヤヅプ 1 2 0は底付き円筒状に形成され、キ,ャップ 1 2 0の円筒部内周にねじ部 1 2 1 , 1 2 2が形成されるとともに、円筒部外周に滑り止め用の縦方向の凹凸 1 2 6が形成してあり、天面部内側に別体のシール用のパッキン 1 1 5が装着してある。 . .

.このようなねじ式キャップについては、従来から一般的に広く採用されているが、内容物によつ！：は、簡単開けて取り出せると、内容物の漏洩による無駄が生じたり、子供等による誤飲などの問題生じるものもあり、確実に密封跃態'を保持できるようにするため、従来からねじキ.'ャップを回して開ける動作に加えて、'もう 1つの動作、例えば押し下げ動作を講じなければ開 ,けることができない安全キャップ（チャイルドレジスタントキャップ）が採用されており、.特公昭' 5 9 - 1 2 5 4 1号公報など種々の形式のものが提案. されでいる.。

この特公昭 5 9— 1 ' 2 5 4 1号公報のチヤィルドレジスタンスト閉鎖具では、内側キヤップ部材と外側キヤップ部材と'を備え、内側キヤップ部材の外周にパルス状の駆動突起を設けるとともに、頂部にラチェット溝を設け-ておき外側キャップ部材の外周に駆動.突起を設けるとともに、ラチエツ'ト溝とラチエッド係合する板ばねを夫面内側に設けてある。

. どころが、上記ねじキャップ式で先端が細い中栓 i .0 6 ·を備えた容器 1 0 1では、 -キヤップ i 2 0の締め付け力が、'中栓 1 0 6の中栓部 1 0 8の先 '端面がキャップ 1 2 0の天''面に当たった状態で容器 1 0 1のねじ部 1 0 3 とキヤップ 1 2 0のねじ部 1 2 1' , 1 2 2とが接触して.発生する摩擦力によつて上下で^ ¾み込まれることで定まるが、中栓 1 0 6の中栓部 1 0 8 .の先端 · が細いためキャップ 1 2 0の天面との接触面積が小さく、キャップ 1 2 0を過剰に'締め込み易ぐ、'これによってキヤップ 1 2 0の天面パッ' 'キン 1 1 5 とともに,、.外側 . (図.面上の上方）に膨らむように変形し、 'さらに容器.口部' 1 0 2も小径とされることからキヤプ 1 ² 0を締め付け,るねじ部 1 0 3， 1 2 1 , 1 2 2の径も小さく、ねじ部 1 0 3、 .1 2 1 , 1 2 2自体で発生する '摩擦力も小さいことから、十分な締め付け力（開栓ト.ルク）を'確保することができなぐなつてしまうという'問題があるら' . . ' . · .ノ

一方、'特公昭 5 9—' 1 2 5 4 '1号公幸などに記載の簡単に開けられな！/、ようにするための機構は、比榦的大きな口径の容器口部に採用されるもので、內傅キャップの頂部と外'.側ギャップの天面'との間にラチェット機構を設け：るようにしており、容器口部に先端が細い中栓を備えた小口径の'ねじ式のキャップでは、'設置スペースの確保や成形精 ¾の確保が難しくぞのまま適用することができないという問題がある。 . ' この'発明は、 '上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、先端が細径の中栓を備える容器であっても必要な締め付けトルク（開栓トルク）を確保することができるねじ式キヤップおよび回転動作だけでほ開けることができないチャイルドレジスタント効果を有する安全キヤップを提供しようとするものである。

' 発明の開示

上記従来技術の有する.課題を解決するためこの発明の請'求項 1記載のねじ式キャップは、容器口部に取り付けられ先端が細い中栓部材と、この中栓部材を覆って容器口部のねじ部にねじ込まれ当 ^中栓部材の先端部とでシールされるキヤップとからなるねじ式キャップあって、，前記中栓部材を、容器口 ¾先端に当てられる円板部から突出さ,せて中.栓部を形成する一方、前記キャップの中間部内側に'前記円'板部に当接可能かつ締め代を規制する小径部を形成してなることを特徴とするものである。

'このねじ式キャップによれば、容器口部に取り付けられ先端が細い中栓部材と、この中栓部材を覆つて容器口部のねじ部にねじ ¾まれ当該中.栓部材の先端部とでシールされるキャップとからなるねじ式キヤップで、前記中栓部材を、容器口部先端に当てもれる円板部から突出させて中栓部を形成する一方、前記キャップの中間部内側に前記円板部に当接可能かつ締め代を規制する小径部を形成しであり、キャップの小径部を中栓都材の円板部に当てることで、キャップの締め代を規制して締め過ぎを防止でき、'小径の中栓部を備える場合でも必要な締め付けトルク（開栓トルク）を確保するようにしている。

また、この発明の請求項 2記載のねじ式キャップは、請求項 1記載の構成に加え、前記キャップの前記小径部を、前記キャップの天面部からの凹部として形成して当該キャップの外形を円筒状に形成してなることを特徵とするものである。

この 'ねじ式キヤップによれば、前記キヤ、ブの前記小径部を；. .前貧己キヤップの天面部からの凹部として形成して当該キャップの外开多を円筒状に形成してあり、キャップの外形を円筒状としながち小径部を形成でき、'キャップ各部の肉厚を略均一にして成形が容易となるようにしている。

さらに、この発明の請求項 3記載の安全キャップは、請求項 1または' 2記載の構成に加え、.'前記キヤ,クプを内装キャップとし、この内装キャップを覆つて回転可麁かつ限ら:れた範囲で軸方向に移動可能に装着され押し下げ回転で前記 '内装キヤップと一体化して回転可能とするとともに回転のみでは遊転'可能とされた外装キヤップとで安全キャップを構成し、前記内装キヤップの中間部内側に前記円板部に当接可能かつ締め代を規制する小径部を形成してなることを特徵とするも.のである。' ' .

この安全キャップによれば、容器口部に先端が細い中栓部材を備え、ね-じ式の内装キヤップと、この'内装キャップ.を覆って回転可能かつ限られた範囲' で軸方向に移動可能に装着され押し下げ回転で俞記内装キャップと一体化して回転可能とするとともに回転のみでは遊転可能とされた外装キャップとからなる安全キャップで、前記中栓部材を、容器口部先端に当てられる円板部から突出させて中栓部を形成して構成し、前記内装キャップの中間部内側に前記円板部に当接可能かつ締め代を規制する小径部を形成してあり、内装キヤップの小径部を中栓部材の円板部に当てることで、内装キャップの締め代を規制して締め過ぎを防止できるとともに、小径の中栓部を備える場合でも必要な締め付けトルク（開栓トルク）を確保することができる。これにより、遊転状態を確実に確保してチヤィルドレジスタント効果を発揮させることもできるようになる。また、この発明の請求項 4記載の安全キャップは、請求項 3記載の構成に加え、前記內装キャップの小径部の外側に段差部を形成し、この段差部と前記外装キャップの天面とのいずれか一方に、押し下げ回転で一体化でき、回転のみで遊転させるラチエツト機構を構成するラチエツト歯部と.ラチエツト爪部とのいずれか一方を設け、この段差部と前記外装キャップの天面とのいずれか他方に、ラチエツ機構を構成するラチェット歯部とラチェット爪部とのいずれか他方を設けてなることを特徴とす.るものである。

この安全キャップ.によれば、前記内装キャップの '小径部の外側に段差部を形成し、この m差部と前記外装キャップの天面とのいずれが一方に、押し下げ回転で一体化でき、回転のみで遊転ざせるラチエツト機構を構成するラチエツト歯部とラチエツト爪部とのいずれか一方を設け、；の段差部と前記外 '装キャップの天面とのいずれか他方に、 'ラチヱット機構を構成するラチェット歯部とラチェット爪部とのいずれか他方を設けてあり、内装キャップの小径部の外側'に段差部を形成することで、空間を確保でき、この空間にラチェ. ット機構を構成するラチェット歯部とラチェット爪部のいずれかを設けると,で、ねじ式キャップを大幅に拡大することなくチヤィルドレジスタント効果を発揮できるようにして.いる。 ·

さらに、この発明の'.請求項 5記載の安全キャップば、請求項 3または 4記載の構成に加え、前記内装キャップと前記外装キャップとの間に、遊転状態を保持可能な付勢手段を設けてなることを特徴'とするものである。

この安全キヤッ ^:フ°に.よれば、前記内装キャップと前記外装キヤップと間に V遊転状態を保持可能な付勢手段を設けてあり、例えば内外装キャップの軸方向に移動可能な空間にば.ね部などの付勢手段をラチヱッ 'ト機構.と 'は別に設けるこ'ともでき、外装ヤップの遊. fe状態を確保して、一層確実にチヤ' ィルドレジスタント効果を発揮できるようになる。

• また、この発明の請求項 6.記載の安全ギャップは、請求項 4または 5記載. の構成に加え、前記ラチヱット機構を構成するラチエツ.ト歯部を、肉抜き構造として形成したこと'を特徴とするものである。

この安全キャップによれば、前記ラチエツト機構を構成するラチヱット歯 ' 部を、肉抜き構造として形成してあり、必要な外形部のみのラチエツト歯部とすることで、ラチェットの機能を確保しつつ厚肉部をなくして樹脂による成形サイクルを短縮できるようにしている。

さらに、この発明の請求項 7記載のキャップは、請求項 1〜 6のいずれかに記載の構成加え、前記中栓部材の先端部と前記キャップまたは内装キヤップとのシールに替え、または当該シールに加え、前記中栓部材に、内容物の漏洩を防止する弁機構を設けてなることを特徴とするものである。

このキヤップによれば、前記中栓部材の先端部と前記キヤップまたは内装キャップとのシールに替え、または当該シールに加え、前記中栓部材に、内容物の漏洩を防止する弁機構を設けてあり、安全キヤップを取り除いても直ち内容物が漏れ出ることを防止でき、一層使い易くなり、シールと弁機構とで保管時などの漏出を一層完全に防止できるようなる。

また、この発明の請求項 8記載のキャップは、請求項 1〜 7のいずれかに記載の構成に加え、前記中栓部材と、前記容器内の内容物を受ける需要側部材との間に、弁体とこれ'を閉方向に付勢する付勢手段とを備えるソケットと、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段とを備えるとともに、前記ソケットと着脱可能に嵌合違結され嵌合連結状態で両弁体を開放して連通可能なプラグとから構成されるカップラーのいずれか一方またはいずれか,他方を設けてなることを特徴とするものである。

この安全キャップによれば、前記中栓部材と、前記容器内の内容物を受ける需要側部材'との間に、弁：とこれを閉方向に付勢する付勢手段とを備えるソケットと、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段とを備えるとともに、前記ソケットと.着脱可能に嵌合連結され嵌合連結状態で両弁体を開.放して連通可能なプラグと'から構成されるカップラーのいずれか一方またはいずれか他方を設けるようにしており、容器と需要側部材とを乂ケッ'トとブラグを介 bて嵌合連結することで、内容物を'漏洩させることなく、確実に移す'ことができる'ようになる:。

さらに、この発明の請求項 9記載のキャップは、請求項 1〜 8のいずれかに記載の構成に加え、前記容器が、液体燃料用容器であることを特徴とするものである。

このキャップによれば、前記容器が液体燃料用容器であり、液体燃料を確実に密封しておくこと:ができ、.必要なときには、確実に取り出すことができ 'るようになる。 .

また、この発明の請求項 1 0記載のキャップは、請求項 1〜 9のいずれかに記載の構成に加え、. 前記容器が、メタノール用の'容器であることを特徴とするものである。' ' このキヤップによれば、前記容器が、 .メタノール用の容器であり、例えばメタノール燃料電池の燃料用のメタノール容器として^要な条件を満たすものとなる。

図面の簡単な説明

第 1図は、この発明のねじ式キャップの一実施の形態にかかる組立状態の部分縦断面図である。

第 2図は、この発明のねじ式キャップの一実施の形態にかかる平面図、正面図、底面図および縦断面図である。

第 3図は、この発明の安全キャップの一実施の形態にかかり、（a ) は外装キャップの遊転状態の部分縦断面図、（b ) は外装キャップの一体回転状態の部分縦断面図である。第 4図は、この発明の安全キャップの一実施の形態にかかる内装キヤップの平面図、正面図、底面図および縦断面図である。

第 5図ほ、この発明の安全キャップの一実施の形態にかかる外装キヤップの苹面図、正面図、底面図および縦断面図である。

第 6図は、この発明の安全キャップの一実施の形態にかかる動作説明図で、 ( a ) は遊転状態を、（b ) は一体回転状態をそれぞれ示す。

第 7図は、この発明の安全キャップが用いられる中栓を備えた容器と従来のキャップの部分縦.断面図である。 '

発明を実施するための最良の形態 .

. 以下、この発明の一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。

第 1図および第 2図は、この発明のねじ式キャップの一実施の形態にかかり、第 1図は組立状態の部分縦断面図、第 2図はキャップの平面図、正面図、底面図おょぴ縦断面図である。

このねじ式キ.ャップ 3 0が設けられて密封状態とされる容器は、すでに第 7図で説明した合成樹脂製の容器 1が用いられ、容器口'部 2にねじ部 3が形成されるとともに、 '先端にパッキン 1 1を介し.て合成樹脂製の中栓部材を構 . 成する中栓 6が嵌合連結されて円板部 7の中心部から先端が鈿ぃ中栓部 · 8 が突き出すようになつ:ており、容器 1側と中栓 6側の係止用突条 0 , 1 0を係止することで嵌合連結状態を保持するよう.になっている。

このような容器 1に設けられるねじ式'キヤップ 3 0は、第 1図および第 2 図に示すように、:合成樹脂.製の赂底'付きの円筒状に形成されて底部分が天面とされ、基端部（図面上の下端部）の大径円筒部 3 1の内周に容器 1のねじ部 3にねじ込まれるね部 3 が形成してある。

そして、このねじ式キャップ 3 0では.、ねじ部 3 2を容器 1のねじ部 3に '締め付けたときに中栓部材を構成する中栓 6の円板部 7の上面と当接する位置の大径円筒部 3 .1に、.同心状に小径筒状の小径部 3 3が形成され、その底面 3 3 aが位置するように形成してある。

これにより、ねじ式キャップ 3 0は、 .全長にわたる外径が大径の大径円筒部 3 1によって構成され、上端部に同心状に小径円筒状の小径部 3 3がー体 ' 的に形成されて部分 2重円筒状に構成され、大径円筒部 3 1 と小径部 3 3との間が天面に開口する凹部 3 4となっている。

このようなねじ式キヤップ 3 0の上端部の外径を小径部 3 3による細い径とせずに大径円筒部 3 1の太い径とすることで、ねじ式キャップ 3 0の回転操作が小さい力でできるようになる。そして、大径円筒部 3 1の内側に凹部 3 4を設けて小径部 3 3を形成することで、ねじ式キャップ 3 0の各部の肉厚を略均一にでき、合成樹脂による成形を容易にできるようにしている。また、このねじ式キャップ 3 0には、大径円筒部 3 1の天面部内側に、中栓 6の先端が細い中栓部 8を密封するためパッキン 1 5を装着して保持する水平な突条のパッキン保持部 3 5が.内側に突き出して形成してあり、大径円筒部 3 1の外周に、縦方向の凹凸が交互に全周に形成された滑り止め 3 ..6 が形成してある。

, このよう.に構成したねじ式キャグプ 3 0では、大径円筒部 3 1のねじ部 3 5 2を容器 1のねじ部 3に締込んで行くと、ねじ式キャップ 3 0の天面と中栓 6の先端の細い中栓部 8とがパッキン 1 5を介して当接するのに加え、中栓部材を構成する中栓 6の円板部 7の上面とねじ式キャップ 3 0の小径部

• 3 3の底面 3 3 a ^が当接す ¾ことになり、従来のキャップの天面と中栓 6 ' の先端が細い中栓部' 8 との当接だけでキャップのねじ込み過ぎを防止する 0 場合に比べ、接触面積を大幅に拡大して当接させることで、有効にねじ込み過ぎを防止することができる。 , '

したがって、ねじ式キヤ ^プ 3 ひを容器 1のねじ部 3にしつかり締め付けることができ、これにより開栓トルク（ねじ式キャップ 3 0を開けるのに必要なトノレクを大きくすることができ、簡単に開かないようにまたは簡単に. 5 ゆるまないようにすることができる。

なお、上記実施の形態では、容器に入れる内.容物については、. '特に説明し. ていないが、.容器内に人れて密封状態で保管する必要があるも'の、あ.るいは .密封状態で保管しておき開封後も再び密封状態にする必要があるものなど、容器および内容物についてはなんら限定するものでない。例えば燃料電池用 0 の燃料用容器のねじ式.キヤ.ップゃ特にメタノ一ル燃科電池の燃料であるメタノール甩容器のねじ式キップとすれば、確実に密封したり、 '開封後の再密封を確実に行うこと.ができる。 . ■ . .

さらに、中栓部材としてめ中栓 6の先端部とねじ式キャップ 3 0とのシールをパツキ.ン 1 5を介装することで行うようにした力 S.、パッキンに代えてねじ式キャップ 5 · に中全部材の先端と接触してシールする突起部を形成したり、中栓部材の先端部を先細のテーパ面とし、ねじ式キャップにこのテーパ面と接する'テーパリングを一体に形成して互いを接触させることでシールするなど、他のシール手段を設けるよ'うにしても良レ、。なお、中栓部材である中^ - 0に弁機 «を設ける場合には、中栓 6とねじ式キャップ 3 0との間のシールを省略することも可能であり、両方のシール機' 0 能で一層安全に保管したり使用することができる。

以上、詳細に説明したように、このねじ式キャップ 3 0によれば、容器口部 2に先端が細い中栓部材としての中栓 6を備えた容器 1のねじ式キャップ 3 0で、中栓 6を、容器口部 2の先端に当てられる円板部 7から突出させて中栓部 8を形成して構成し、大径円筒部 3 1の中間部内側に円板部 7に当接可能かつ締め代を規制する 5 小径部 3 3を形成したので、小径部 3 3を中栓 6の円板部 7に当てることで、ねじ式キャップ 3 0の締め代を規制して締め過ぎを防止することができるとともに、小径の中栓部 7を備える場合でも必要な締め付けトルク（開栓トノレク）を確保することができる。また、このねじ式キャップ' 3 0によれば、ねじ式キャップ 3 0の小径部 3 3を、ねじ式キャップ S 0の大径円筒部 3 1の天面部からの凹部 3 4として形成してねじ式キャップ 3 .0の外形を大径円筒状に形成したので、ねじ式キャップ 3 0の外形を円筒状としながら小径部 3 3を形成でき、外形を通常の^ヤップと同様にして操作の容易性を確保できるとともに、ねじ式キャップ 3 0の各部の肉厚を略均一にして成形を容易にすることができる。 ·

さらに、このねじ式キャップ 3 0によれば、容器 1を液体燃料用容器としてそのキヤップとレたり、メ..タノール燃料電池の燃料用のメタノール容器としてそのキヤップとしても、.必要な条件を満たすものとなり、安全かつ確実に密封しておくことができ、必要なときには、安全かつ確実に取り出すことができる。

なお、このねじ式キャップ 3 0において、中栓部材である中栓 6に、内容物の漏洩を防止す:る弁機構として、中栓部 8に逆止弁を設けるようにすれば、ねじ式キヤップ 3 0を取り除いても直ちに内容物が漏れ出ることを防止することができ、一層安全性を向上して使い易くすることができる。なお、中栓部材である'中栓 6に弁機. 構を設ける場合には、中栓 6とねじ式キヤップ 3 0との間のシールを省略して機構を簡素化することができ、併設する場合には、両方のシール機能で.一層安全に保管. レたり,使用ずるこ.とができる。' ' ■ '. ' また、このねじ式キ:ヤップ 3 0において、中栓部材である中栓 6の中栓部 8に、容器 1内の内容物を受ける需要 «部材.との間に、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段とを備えるソケットと、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段と'を備えるとともに、'前記:ソケットと着脱可肯 ίに嵌合連結され嵌合連結状態で両弁体を開放して連通可能なプラグとから構成,されるカップラ "のいずれか一方まはいずれが他方を設けて容器 1 と需要側部材とをソ 'ケットとプラグを介して嵌合連結するようにすれば、內容物を漏洩させることなく、確実に容器 1から需要側部材に移すことができる。特に、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段として金属製コイルばねとを備えるソケットと、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段として金属製コイルばねとを備え、ソケットと着脱可能に嵌合連結き.れ嵌合連結状態で両弁体を開放して連通可能なプラグとから構成されるカップラーとし、両弁体の基端部に当該 ' 弁体が開閉方向に往復移動可能かつシール可能に装着されるハウジングを設け、このハウジングに前記弁体を付勢する前記付勢手段を収納するとともに、このハウジングの外側に流路を形成するようにすれば、金属製コイルばねをハウジング内に収納して、液体との接触を防止することができる。

これにより、メタノール燃料電池の場合のように容器 1内のメタノールと金属との接触を防止する必要がある場合にも、簡単に力ップラーで着脱して金属と接触させずにねじ式キャップ 3 0を外した容器 1から液体などを供給したり、取り出したりすることができる。

次に、この発明の他の一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。第 3図〜第 6図はこの発明の安全キャップの一実施の形態にかかり、第 3 図（a ) は外装キャップの遊転状態の部分縦断面図、（b ) は外装キャップの一体回転状態の部分縦断面図、第 4図は内装キャップの平面図、正面図、底面図および縦断面図、第 5図は外装キャップの平面図、正面図、.底面図および縦断面図、第 6図は動作説明図で、（a ) は遊転状態を、（b ) は一体回転状態をそれぞれ示す。

この安全キヤップ 2 0が設けられて密封状態とされる容器は、すでに第 7 図で説明した合成樹脂製の容器 1が用いられ、容器口部 2にねじ部 3が形成されるととも'に、先端にパッキン 1 1を介して合成樹脂製の中栓部材を構成する.中栓 6が嵌合連結されて円板部 7の中心部から先端が細い中栓部 8 'が突き出すようになっており、容器 1側と中栓 6側の係止用突条 5 , 1 0を係止することで嵌合連結状態'を保持するようになつている。

このよ,うな容器 1に設けられる安全キャップ 2 0は、合成樹脂製とされた内装キヤッ'プ 2. 1 と外装キヤップ 2 2とで構成され、内装キヤップ 2. 1で中栓 6を覆って容器口部 2の基端部のねじ部 3にねじ込んで密封状態にし、外装キャップ. 2 2で内装キャップ≥ 1を覆って回転可能かつ限ら'れた範囲で軸方向に移動可能に装着しておき、外装キャップ 2' 2を押し下げて回転す'る動作で内装キャップ 2 1 と'一体化して回転できるようにしたり、外装キヤップ 2 2の回転動作のみでは遊転させることで、チヤィルドレジスタント効果を備える安全キヤップとして機能させるようにしてある。

' このような安全キヤップ 2 0の内装キヤップ 2 1は'、第 3図および第 4図に示すょゔに、略底付きの 2段の円筒状に形成されて底部分が天面とされ、基端部の大径筒部 2 1 a φ内周に容器 1のねじ部 3にねじ込まれるねじ '部 2 1 bが形成され、内装キャップ 2 1を容器 1に締め付けたときに中栓部材を構成する中栓 6の円板部 7の上面と当接する位置に小径円筒状の小径部 2 1 cの底面 2 1 c ' が位置するよう形成してある。

これにより、内装キヤップ 2 1を容器 1に締め付けたときに内装キャップ 2 1の天面と中栓 6の先端の細い中栓都 8 とがパッキン 1 5を介して当接するのに加え、中栓部材を構成する中栓 6の円板部 7の上面と内装キャップ 2 1の小径部 2 1 cの底面 2 1 c ' とが当接することになり、従来の内装キヤップ 2 1の天面と中栓 6の先端が細い中栓部 8との当接だけで内装キヤップ 2 1のねじ込み過ぎを防止する場合に比べ、接触面積を大幅に拡大して当接させることで、有効にねじ込み過ぎを防止することができる。

したがって、内装キャップ 2 1を容器 1のねじ部 3にしつかり締め付けることができ、開栓トルクが大きくなり、簡単に開かないようにまたは簡単にゆるまないようにすることができる。

また、この内装キャップ 2 1には、天面部内側に、中栓 6の先端が細い中栓部 8を密封するためパッキン 1 5を装着して保持する水平な突条のパッキン保持部 2 1 dが内側に突き出して形成してあり、大瘙円筒部 2 1 aの下端部外周に、外装キャップ 2 2の軸方向移動を規制する水平に突き出した突条の軸方向移動規制部 2 1 eが形成され、その下方に縦方向の凹凸が交互に全周に形成されたスカート部 2 1 ίが設けてある。

さらに、この内装キヤップ 2 1には、 2段の円筒状の大径円筒部 2 1 a と小径部 2 1 c との外側に段差部 2 1 gが形成ざれ、円錐面で構成してある。この内装キヤップ 2. 1の円錐面で構成した段差部 2 1 gには、外装キヤップ 2 2の押し下げ回転動作で內装キャップ 2 1 と一体化でき、外装キャップ 2 2の回転動作のみでは遊転させる機構としてラチヱット機構 2 3のラチュット歯部 2 4が円周等間隔に複数個（図示例では、 8個）設けてある。このラチェット機構 2 3のラチェット歯部 2 4は、第, 4図に示すように、段差部 2 1 gの外周等間隔 ίこ形成され、'各歯の時計回り前方側（図面上の左側）が段差部 2 1 gの表面からの低い'垂直面 2 4 a とされ、時計回り後方側 (図面上の '右側）.が段差部 2 1 gの表面から高い垂直面 2 4 bとされ、これら低い垂直面 2 4 a と高い垂直面 2 4 b とが傾斜面 2 4 c とわずかな氷平面 2 4 dと.で連結されて構成されているが、. ここでは、低い垂直面 2 4 aより上方の傾斜面 2 .4 c、水平面 2 4 d'および高い垂直面 2 4 bがラチエツ'ト歯部 2 4と'して有効に機能させる部分である。

また、このラチエツト歯部 2 4は、，合成樹脂による中実構造とせず、略外形だけの肉抜き構造としてあり、低い垂直面 2 4 a と高い垂直面 2 4 bとがそれぞれ縦の板状とざれて低い垂直面の上部が傾斜面 2 4 c どされ、高い垂直面 2 4 b:の上部が水平面 2 4 dの一部とざれ、これらの間が上から見て内周側のみに配置され水平頃.² 4 dの他の一部分で構成してある。

このようなラチエツト翁部 2 4を肉抜き構造とすることで、，内装キヤップ 2 1の一部に厚肉の部分がなく、肉厚を全体にわたり略均一にできるので、樹脂成形の際の成形サイクルを、厚肉部に合わせる必要がなく、短縮して効率的に成形することができる。 .

また、ラチエツト歯部 2 4を内装キヤ..ップ 2 1の段差部' 2 1 gを利用して形成することで、内装キャップ 2 1の高さを高くする必要がなくコンパクドにすることができる。

このような内装キャップ 2 1の外側に被せる外装キャップ 2 2は、第 3図および第 5図に示すように、略底つき円筒状に形成されて底部分が天面 2 2 a とされるようになっており、円筒部 2 2 bの下端部内周に軸方向にある程度の範囲、すなわち内装キャップ 2 1 と一体的に回転させたり、遊転させることができる範囲に軸方向の移動を規制するため移動規制部 2 2 cが内側に突き出した水平の突条として形成され、内装キャップ 2 1の軸方向移動規制部 2 1 eの下方に係止され、上方への移動が規制される。一方、下方への移動は外装キヤップ 2 2の天面 2 2 aが内装キャップ 2 1の天面に当接することで規制され、これらの間で上下動できるようになつている（第 3図 ( a ) の上端位置および（b ) の下端位置参照）。.

また、この外装キャップ 2 2には、円筒部 2 2 aの外周側面に縦方向に並 , ぶ凹凸状の滑り止め 2 2 dが形成してある。 . '

5 さらに、外装キャップ 2 2には、外装キヤップ 2 2の押し下げ回転動作で内装キャップ 2 1 と一体化で'き、外装キャップ 2 2の回転動作のみでは遊転させる機構としてラチェット機構 2 3のラチエツト爪部 2 5が円周等間隔に複数個（図示例では、 8個）設けて'ある。

' このラチヱッド爪部 2 5は、天面 2 2 aから下方に突き出す板状に形成さ0 れて円周等間隔に放射方向に配置され、内装キャップ 2 1のラチェット機構 2 3のラチヱット歯部 2 4と対向する位置に配置してある。そして、外装キヤップ 2 2を押し下げた状態では、ラチェット爪部 2 5が内装キヤップ 2 1 のラチエツト歯部 2 4の各歯の低い垂直面 2 4 aの上端より上方に位置させることができ、ラチェット歯部 2 4の傾斜面 2 4 cまたは、高い垂直面 2 .5 4 bのいずれかに押し当てて回転することで、内装キヤップ 2 1を開いたり . 閉めた'りす.ることがきるようになる。 ' ：

, —方、外装キャップ 2 2を押し下げない状態では、ラチエツ小爪部.2 5 'が内装キヤッ'プ 2 1のラチエツト歯部 2 4の各歯の傾斜面 2 4 cな'どの上面 ■ に位置することになり、このまま回転しても.傾斜面 2 4 c上を滑ることで内0 装キャップ 2 1 'とは連結されない遊転状態となる。

このような安全キャ.ップ -2 .0で密封する容器 1には、予め中栓 6の円筒部 9の内側の円板部 7に当てるようにパツキン 1 1.を装着したのち、容器 1の '容器口部' 2の先端に被せるように嵌合レ、容器 1の係止用突条' 5に中栓 6の係止用突条 · 1 . 0を係止す.ることで嵌合連結状態としておく。

そして、安全キャップ 2 0の内装キャップ 2 1の小径部 2 1 cの天面にパッキン 1 5を装着したのち、容器 1 .のねじ部 3に軽くねじ込むように装着する。 ■ , . ' さらに、この内装キャップ 2 1を覆う..'ように外装キャップ 2 2を被せ、內装キヤップ 2 1の軸方向移動規制部 2 1 eを外装キヤップ 2 2の移動規制部 2 2 cが乗越えるまで押し込んで外装キヤップ 2 2が内装キヤップ 2 1 に対して上下方向（軸方向）には限られた範囲で移動でき、しかも内装キヤップ 2 1 と同心上で回転できるようにする。

そして、内装キャップ 2 1を締め付けて容器 1を密封する場合には、外装キャップ 2 2を押し込みながら時計回りに回転すると第 6図（b ) に示すように、外装キャップ 2 2の押し下げによって内装キャップ 2 1の段差部 2 1 gのラチエツト機構 2 3のラチエツト歯部 2 4の傾斜面 2 4 cなどの上面に外装キャップ 2 2のラチエツト爪部 2 5が位置した状態から外装キヤップ 2 2の回転によって高い垂直面 2 4 bにラチエツト爪部 2 5が当たり、外装キヤップ 2 2の回転を内装キャップ 2 1に伝達して一体的に回転して内 • 装キヤップ 2 1を容器 1に締め付けることができる。

また、逆に外装キップ.2 2を押し込みながら反時計回りに回転すると、ラチエツト歯部 2 4の傾斜面 2 4 cにラチェット爪部' 2 5が強く当たり、傾 5 斜面 2 4 cに沿って上昇せずにその高さを保ち、押し下げ力を加えたままの外装キヤップ 2 2の回転を'内装キヤップ 2 1に伝達して一体的に回転して内装キャップ 2 1を容器 1から外して内装キャップ 2 1 ごと取り外すことができる。 ' ，'. ■ '

' 一方、外装キャップ 2 2を押し下げずに反時計回りに回転レて安全キヤッ0 プ 2 0を取り外そうとすると、第 6図（a )に示すよ'うに、ラチエツト機構 2 3のラチェット歯部 2 4の镇斜面 2 4 c上をラチェット爪部 2 5が滑るよ ' うに上昇し、外装キャップ 2 2の回転を内装キャップ 2 1に伝達することができずに遊転して内 ¾キヤップ 2 1を回転して容器 1から取り外すことができない。 'これにより、チャイルドレジスタント効果を奏するものとなり、.5 誤まって安全キャップ 2 0を取り外すことを防止することができる。

.しだがつて、このような安全キヤップ 2 0を用いることで、.容器 1内の内容物を誤まって漏洩させたり、子供などが誤まって取り出すことを防止す'ることができる。 ' . + ' .

また、このラチエツト機構 2 3では、遊転方向に回転する場合に、ラチェ0 -ット爪.咅 2 5がラチエツト歯部 2 4に沿って移動するだけであり、遊転トルク（空回り小ルク）をほとんど零にすることができ、例えば開栓'トソレクを 3 0〜4 0 c N · m程度としても遊転トルク'を.略零にするこ-とで、' チャイルドレジスタント効果を明確にすることができる。 ' なお、上記実施の形態では、ラチエツ機構 2 3のラチェット歯部 2 4を5 . 内装キヤップ 2 1に、ラチエツト爪部 2 5を外装キヤヅプ 2 2に設けるよう' 'にしたが、逆に設けてラチエツト機構を構成するようにしても良い。

また、上記実施の形態では、容赛に入れる内物については、特に説明'し：ていないが、容器內に入れて密封状態で保管する必要があるもの、あるいは密封状態で保詧しておき開封後も再び密封状態にする必要があるものなど、 '0 容器および内容物についてはなんら限定するものでない。例えば燃料電池用の燃料用容器のキャップとすれば、燃料を誤まって漏洩したり、子供などが誤まって取り出すことを防止することができ、特に、メタノール燃料電池の燃料であるメタノール用容器のキヤップとすれば、安全に密封して使用することができる。 .

5 さらに、中栓部材としての中栓 6の先端部と内装キヤップ 2 1 とのシールをパッキン 5を介装することで行うようにしたが、パッキンに代えて内装キャップに中栓部材の先端と接触してシールする突起部を形成したり、中栓部材の先端部を先細のテーパ面とし、内装キャップにこのテーパ面と接するテーパリングを一体に形成して互いを接触させることでシールするなど、他のシール手段を設けるようにしても良い。なお、中栓部材である中栓 6に弁機構を設ける場合にば、中栓 6と内装キャップ 2 1 との間のシールを省略することも可能であり、両方のシール機能で一層安全に Ϊ呆管したり使用することができる。

以上、詳細に説明したように、この安全キャップ 2 0によれば、容器口部 2に先端が細い中栓部材としての中栓 6を備えたねじ式の内装キヤップ 2 1 と、この内装キャップ 2 1 $f覆って回転可能かつ' られ^範囲で軸方佝に移動可能に装着され押し下げ回転で内装キャップ 2 1 と一体化して回転可能とするとともに回転のみでは遊転可能とされた外装キヤップ 2 2 と力らなる安全キャップ 2 0で、中栓 6を、容器口部 2の先端に当てられる円板部 7から突出させて中拴部 8を形成して構成し、内装キャップ 2 1の中間部内側に円板部 7に当接可能かつ締め代を規制する小径部 2 1 cを形成したので、内装キ 'ャッ.プ 2 1の小径部 2 1 cを中栓 6の円板部 7に当てることで、內装キャップ 2. 1の締め代を規制して締め過ぎを防止することがで'きるとともに'、小径の中栓部 7を備える場合でも必窭な締め付けトルク（開栓トルク）. を確保することができる,。

また、この安全キャップ 2 0によれば、内装キャップ 2 1の小径部 2 1 c の外側に段差部 2 1 gを形成することで、空.間を確保でき、この空間にラチェット.機構 2 3を構成するラチヱット歯部 2 4とラチエツド爪部 2 5のいずれかを設けることで、ねじ式キヤップ 2 0を大幅に拡大することなくチヤィルドレジスタント効果を発揮できる機構' 2 3を設けることが'できる。また、.この安全キャップ 2 0によれぱ、ラチエツト機構 2 3を構成するラ .チエツト歯部.2 4 .を肉抜き構造として形成したので、必要な外形部 2 4 a〜 2 4 dのみのラチエツト歯部 2 4とすることで、ラチ'エツトの機能を確保し 'つつ厚肉部をなくして樹脂による成形サイクルを短縮することができる。

.さら'に、この安全キャップ 2 0によれば、容器 1 .を液体燃料用容器としてそのキャップとしたり、メタノール燃料電池の燃料用のメタノール容器としてそのキヤップとしても、必要な条件を満たすものとなり、安全かつ確実に密封しておくことができ、必要なときには、安全かつ確実に取り出すことができる。

なお、この安全キャップ 2 0において、内装キャップ 2 1 と外装キヤップ 2 2との間、例えば内装キャップ 2 1の天面と外装キャップ 2 2の天面 2 2 aのいずれか一方に、軸方向に移動可能な空間を利用してばね部などの付勢手段を一体に形成するようにすれば、ばね部によって内装キャップ 2 1に対して外装キャップ 2 2を引き離すようにすることができ、安全キャップ 2 0 の高さ自体を抑えながら外装キャップ 2 2の遊転状態を確実に確保して一層確実にチャイルドレジスタント効果を発揮させることができる。さらに、この安全キャップ 2 0において、中栓部材である中栓 6に、内容物の漏洩を防止する弁機構として、中栓部 8に逆止弁を設けるようにすれば、安全キャップ 2 0を取り除いても直ちに内容物が漏れ出ることを防止することができ、チャイルドレジスタント効果に加え、一層安全性を向上して使い易くすることができる。，

なお、この中栓部材である中栓 6に弁機構を設ける場合には、 .中栓 6 と内装キャップ 2 1 との間のシールを省略して機構を簡素化することも可能であり、併設すれば.、両方のシール機能で一層安全に保管したり使用すること . ができるようになる。 ·

. また、この安全キャップ 2 0において、中栓部材である中栓 6の中栓部' 8 に、容器 1内の内容物を受ける需要側部材との間に、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段とを備え'るソケットと、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段とを備えるとともに、前記ソケットと着脱可能に嵌合連結され嵌合連結状態で両弁体を開放して連通可能なプラグとから構成されるカップラーのいずれか一方またはいずれか他方を設けて容器 1 と需要側部材とをソケッ.'トどプラグを介して嵌合連結するようにすれば、内容物を漏洩させることなく、確実に容器 1から需要側部材に移すことができる。特に'、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段として金属製コイルパネとを備えるソケットと、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段として金属製コイルばねとを備え、ソケットと着脱可能に嵌合連結され嵌合連結状態で両弁体を.開放して連通可能なプラグとから構成されるカップラとし、両弁体の基端部に当該弁体が開閉方向に往復移動可能かつシール可能に'装着され'るハウジンダ.を設 'け、このパウジングに前記弁体を付勢する前記付勢手段を収納すると-ともに、 'このハウジ'ングの外側に流路を形成するようにすれば、金属製コイルばねをハウジング内に収納して、 .液体との接触を防止することがでぎ'る。 '

これにより、メタノール燃料電池の場合のように容器 1内のメタノールと金属との接触を防止する必要がある場合にも、簡単に力ッフ。ラーで着脱して金属と接触させずに安全キャップ 2 0を外した容器 1から液体などを供給したり、取り出したりすることができる。

以上説明したように、この発明の請求項 1記載のねじ式キヤップによれば、容器口部に取り付けられ先端が細い中栓部材と、この中栓部材を覆って容器口部のねじ部にねじ込まれ当該中栓部材の先端部とでシールされるキヤップとからなるねじ式キャップで、前記中栓部材を、容器口部先端に当てられる円板部から突出させて中栓部を形成する一方、前記キャップの中間部内側に前記円板部に当接可能かつ締め代を規制する小径部を形成したので、キヤップの小径部を中栓部材の円板部に当てることで、キャップの締め代を規制して締め過ぎを防止することができ、小径の中栓部を備える場合でも必要な締め付けトルク（開栓トルク）を確保することができる。また、この発明の請求項 2記載のねじ式キャップによれば、前記キャップの前記小径部を、前記キャップの天面部からの凹部として形成して当該キヤップの外形を円筒状に形成したので、キヤップの外形を円筒状としながら小径部を形成でき、外形を通常のキャップと同様にでき'るとともに、.キャップ各部の肉厚を略均一にして成形を容易にすることができる。

さらに、この発明の請求頁 3記載の安全キャップによれば、容器口部に先端が細い中栓部材を備え、ねじ式の内装キャップと、この内装キャップを覆つて回転可能かつ.限られた範囲で軸方向に移動可能に装着され押し下'げ回転で前記内装キャップと一体化して回転可能とするととも回転のみでは遊転可能ときれた外装キヤプとからなる安全キャップで、前記中栓部材を、容器口部先端に当てられる円板部から突出させて中栓部を形成して構成し、前記内装キャップの中間部内側に前記 ·円板部に当接可能かつ締め代を規制する小径部を形成しので、内装キャップの小径部を中栓部材の円板部に当てることで、内装キャップの締め代を規制して締め過ぎを防止することができるとともに、小径の中栓部を備える場合でも必要な締め付けト.ル（開栓トルク）を確保することができる。

これにより、遊転状態を確実に確保してチヤィルドレジスタ.ント効果を発揮させることもできる。 '

また、この発明の請求項 4記載の安全キヤ.ップによれば、前記内装キヤップの小径部の外側に段差部を形成し、この段差部と前記外装キャップの天面とのいずれか一方に、押し下げ回転で一体化でき、回転のみで遊転させるラチエツト'機構を構成するラチエツト歯部とラチエツト爪部とのいずれか一 '方を設け、この段差部と前記外装キヤップの天面とのいずれか他方に、ラチ 'エツト機構を構成するラチエツト歯部どラチヱット爪部とのいずれか他方, を設けたので、内装キャップの小径部の外側に段差を形成することで、空間を確保でき、この空間にラチエツト機樺を構成するラチエツト歯部とラチエツト爪部のいずれかを設けるこ.とで、ねじ式キャップを大幅に拡大する'ことなくチヤィルドレジスタント効果を発揮できる機構を設けることができる。；さらに、この発明の請求項 5記載の安全キャップによれば、前記内装キヤップと前記外装キャップとの間に、遊転状態を保持可能な付勢手段を設けたので、例えば内外装キヤップの軸方向に移動可能な空間にばね部などの付勢手段をラチエツト機構とは別に設けることもでき、外装キヤップの遊転状態を確実に確保して、一層確実にチヤィルドレジスタント効果を発揮させることができる。

また、この発明の請求項 6記載の安全キャップによれば、前記ラチヱット機構を構成するラチエツト歯部を、肉抜き構造として形成したので、必要な外形部のみのラチエツト歯部とすることで、ラチエツトの機能を確保しつつ厚肉部をなくして樹脂による成形サイクルを短縮することができる。

さらに、この発明の請求項 7記載のキャップによれば、前記中栓部材の先端部と前記キヤップまだは內装キヤップとのシールに替え、または当該シールに加え、前記中栓部材に、内容物の漏洩を防止する弁機構を設けたので、安全キャップを取り除いても直ちに内容物が漏れ出ることを防止することができ、一層安全性を向上して使い易くすることができるとともに、シールと弁機構とで保管時などの漏出を一層完全に防止することができる。

また、こ,の発明の.請求項 8記載のキャップによれば、前記中栓部材と、前記容器內の內容物を受ける需要側部材との間に、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段とを備えるソケットと、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段とを備えるとともに、前記ソケットと着脱可能に嵌合連結され嵌合連結状態で両弁体を開放して連逋'可能なプラグとから構成ざれるカップラーのいずれか一方またはいずれか他方を設けるようにしたので、容器と需要側部材とをソケットと.プラグを介して嵌合連結することで、内容物を漏洩させるこ' となく、確実に移すことができる。

.さら'に、，この発明め請求項 9記載のキャップによれば、前記器を液体燃料用容器とした < で、'液体燃料.を安全かつ確実に密封しておくことができ、必要なときには、安全かつ確実に取り出すことができる。

また、この発明の請求項 1 0記載のキャップによれば、前記容器をメタノール用の容器としてので、例えばメタ.ノル燃料電池の燃料用のメタノーノレ容器として必要な条件を満たすものとなり s安全かつ確実に密封しておくことができ、：必要なときには、安全かつ確実に取り.出すとがで 'きる。産業上の利用可能性：

以上のように、本発明にかかるねじ式キャップおよび安全キャップは、..小痉の中栓部を備える場合でも必要な締め付けトルク（開栓トルク）を確保でき、安全キヤップでは、'子供などが開けようとしても簡単に開ける'ことができず、容器のキヤップとして有用であり...、特にメタノール燃料電池のメタノールのカートリッジ容器のキヤップとして適している。

Claims

特許請求の範囲

1 . 容器口部に取り付けちれ先端が細い中栓部材と、

この中栓部材を覆って容器口部のねじ部にねじ込まれ当該中部材の先端部とでシ一.ルされるキヤップとからなるねじ式キヤップであって、

前記中栓部材を、容器口部先端に当てられる円板部から突出させて中栓部を形成する一方、前記キャップの中間部内側に前記円板部に当接可能かつ締め代を規制する小径部を形成してなることを特徴とするねじ式キャップ。

2 . 前記キャップ.の前記小径部を、前記キャップめ天面部からの凹部として形成して当該キャップの外形を円筒状に形成してなることを特徴とする請求項 1記載のねじ式キャップ。

3 . 前記キャップを内装キャップとし、

この内装キャップを覆つ'て回転可能かつ限られた範囲で軸方向に移動可能に装着され押し下げ回転で前記内装キャップと一体化して回転可能とするとともに回転のみでは遊転可能とされた外装キヤップとで安全キヤップ. を構成し、 .

前記内装キャップの中間部内側に前記円板部に当揆可能かつ締め代を規制する小径部を形成してなることを特徴とする請求項 1または 2記載の安全キャップ。 ' . "

4 . 前記内装キャップの小径部の外側に段差部を形成し、この段差部と前記外装キャップの天面とのいずれか一方に、押し下げ回転で一体化でき、回転のみで遊転させるラチェ'ット機構'を構成するラチエツト歯部'とラチ.エツト爪部とのいずれか一方を設け、この段差部と前記外装キャップの天面とのいずれか他方に、ラチエツト機構を構成するラチエツト歯部とラチェ.ット爪部どめいずれか他方を設けてなること ¾特徴とする請求項 3記載の安全キヤップ。

' 5 . 前記内装キャップと前記外装キヤジブとの間:に、遊転状態を保持可能な付勢手段を設けてなることを特徴とする請求項 3または 4記載の安全キヤップ。 .； ' . .

6 . 前記ラチエツト機構を構成するラチエツト歯部を、肉抜き構造として形成したことを特徴とする請求項 4または 5記載の安全キャップ。

7 . 前記中栓部材の先端部と前記キャップまたは前記内装キャップとのシールに替え、または当該シールに加え、前記中栓部材に、内容物の漏洩を防止する弁機構を設けてなることを特徵とする請求項 1〜 6のいずれかに記载のキヤップ。

8 . 前記中栓部材と、前記容器内の内容物を受ける需要側部材との間に、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段とを備えるソケットと、弁体とこれを閉方向に付勢する付勢手段とを備えるとともに、前記ソケットと着脱可能に嵌合連結され嵌合連結状態で両弁体を開放して連通可能なプラグとから構成されるカップラーのいずれか一方またはいずれか他方を設けてなることを特徴とする請求項 1〜 7のいずれかに記載のキャップ。

9 . 前記容器が、.液体燃料用容器であることを特徴とする請求項 1〜 8のいずれかに.記載のキャップ。

1 0 . 前記容器が、メタノール用の容器であることを特徴とする請求項 1 〜 9のいずれかに記載のキヤップ。