JP5332144B2 - 容器口部の接続具取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば容器本体内の内容物を取り出すチューブを容器口部に接続するための接続具のように、開栓された容器口部に取り付けられる接続具の取付構造に関し、特にねじ込み式の接続具取付構造に関する。
従来から流動食・経腸栄養剤・その他食品類が入ったパウチ容器の容器口部を構成するスパウトと、人体につながるチューブの接続具として、ねじ込み式のアダプタが多用されている。
すなわち、内容物が収納されたパウチ容器は、その容器口部を構成するスパウトに螺着されるねじキャップによって密閉されており、使用する際に、ねじキャップを開栓し、開栓した容器口部にアダプタを取付け、このアダプタを介してチューブを接続するようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
このようなチューブの接続作業は、病院では看護師によって行われているが、締付ける際の目安等はなく、締付け力は看護師の勘に頼っているのが現状である。看護師は慎重に締付け作業を行っているものの、毎日多量の接続作業をこなすため、なかにはアダプタの締付けが弱く、締付け力が不充分であったり、また、締付け過ぎによってアダプタやスパウトが変形したり、場合によってはパウチ容器を加圧することがあり、送液時に漏洩を起こすおそれがある。
特開平10−57451号公報
本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡単な構成で接続具の適正な締付け位置を作業者が感覚的にわかるようにした容器口部の接続具取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、容器口部のねじ部に螺着された閉塞蓋を開栓し、開栓した容器口部にチューブを接続するための接続具を取り付ける構造で、該接続具は、前記容器口部のねじ部に螺合される接続キャップ部と、該接続キャップ部の上端から突出する前記チューブが差し込まれる差し込み筒部とを備えた容器口部の接続具取付構造において、
前記容器口部と接続キャップ部の間に、所定の締付け位置で接続具の締付け操作に節度感を付与するクリック機構を設け、
前記接続キャップ部は、前記容器口部のねじ部に螺合される雌ねじが設けられた円筒部と、該円筒部の下端から下方に延びるスカート部とを有し、
前記クリック機構は、前記容器口部に設けられる凸部と、前記接続キャップ部のスカート部の下端部に設けられ前記凸部に係合する係合部によって構成され、
前記クリック機構によって節度感を付与する位置は、接続具と容器口部間をシールするシール部が適正なシール状態となる位置であることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、係合部は接続キャップ部のスカート部の下端部内周に設けられる溝によって構成される
請求項に係る発明は、係合部は接続キャップ部のスカート部の下端部に設けられる切り欠きによって構成される。
請求項に係る発明は、凸部は容器口部に設けられたフランジ部上面に設けられる。
請求項に係る発明は、凸部は容器口部の外周面に設けられることを特徴とする。
請求項に係る発明は、容器口部を閉塞する閉塞蓋は不正開封防止用のバンドを備えた構成で、容器口部外周にはバンドの回転を規制するバンド回転規制突起が設けられ、該バンド回転規制突起を前記クリック機構の凸部として利用することを特徴とする。
請求項に係る発明は、容器口部は、袋状の容器本体に対して溶着されるスパウトによって構成されることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、容器口部と接続キャップ部の間に、節度感を付与するクリック機構を設けたので、作業者は感覚的に節度感が得られるまで締め付けるだけで、適正な締め付け力に締付けることができ、締付け不足や締付け過ぎによる内容物の漏洩等の不具合を防止することができる。また、作業者に慎重な作業を強いることがなく、作業能率の軽減を図ることができる。
また、クリック機構のクリック位置とシール部の適正なシール位置を対応させたので、シールが確実となる。
さらに、クリック機構を、容器口部に設けられる凸部と、接続キャップ部のスカート部の下端部内周に設けられる係合部によって構成したので、既存の容器口部と接続具に凸部と係合部を設けるだけでよく、大幅な変更が不要である。
また、接続具が被接続部材としてのチューブを接続する場合、チューブを確実に接続することができ、チューブを通じて内容物を確実に輸送することができる。
請求項に係る発明のように、係合部を接続キャップ部内周に設けた溝によって構成すれば、接続具と容器口部のねじ部に影響を与えることなく、クリック機構を構成することができる。
請求項に係る発明のように、係合部を接続具の先端部に設けた切り欠きによって構成すれば、節度感で確認するだけでなく、目視で確認することも可能である。
請求項に係る発明によれば、凸部を容器口部のねじ部下方に位置するフランジ部上面に設ければ、フランジ部上面付近までは気にするこなく締め付け、フランジ部上面付近でクリック機構の動作に注意するだけでよく、作業が容易である。
請求項のように、凸部を容器口部の外周面に設ければ、請求項のように接続キャップ部の長さをフランジ部まで伸ばす必要が無く、接続キャップ部が短くできる。
請求項に記載の発明のように、不正開封防止用のバンドのバンド回転規制突起をクリック機構の凸部として利用すれば、既存の不正開封防止用の容器口部に対応することができる。
請求項に記載の発明によれば、容器口部が、袋状の容器本体に対して溶着されるスパウトの場合、接続具の締め付けすぎによって容器を圧迫するおそれがあるが、クリック機構を設けることによって、このような締付けすぎによる不具合を防止することもできる。
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係る容器口部の接続具取付構造を示している。
すなわち、40はスパウトで、流動食・経腸栄養剤・その他食品類が収納されるパウチ容器10に熱溶着されて容器口部を構成する。スパウト40は、未使用時には閉塞キャップ50が螺着されて閉塞されており、使用時に、閉塞キャップ50が開栓される。本発明は、この開栓されたスパウト40に接続具としてのアダプタ30が取付けられる構造で、アダプタ30を介してチューブ20が接続される。
アダプタ30は、スパウト40外周に螺合する接続キャップ部36を有し、この接続キャップ部36とスパウト40の間に、所定の締付け位置でアダプタ30の締付け操作に節度感を付与するクリック機構60が設けられている。
まず、本発明の前提となるスパウト40と閉塞キャップ50について簡単に説明する。
スパウト40は、図1(A),(D),図2(D)〜(F)に示すように、容器本体11を構成する重ね合わされたフィルムの間に溶着される固定部43と、固定部43から容器本体11の外に向かって筒状に突出する筒状部42とを備えている。固定部43は、図2(F)に示すように、中央部が膨らみフィルムF面に沿って前後のエッジ部に向けて徐々に厚みが薄くなるように尖った舟形状で、その上端面から筒状部42が延びている。
筒状部42は、その軸方向中途部外周に雄ねじ41が設けられ、この雄ねじ41が設けられた部分をねじ部44とすると、ねじ部44を隔てて、上方の先端側筒部45と、下方の固定部43につながる基端側筒部46とに区分することができる。基端側筒部46には、固定部43と所定間隔を隔ててフランジ部47が張り出している。
閉塞キャップ50は、図2(A)〜(C)に示すように、筒状部42の開口端を閉塞する天板部51と、天板部51の周縁から筒状部42の外周を取り囲むように延びる円筒部52とを備えたキャップ本体53と、このキャップ本体53の円筒部52下端に接続される不正開封防止バンド54(以下、TEバンドと称す)とから構成されている。
TEバンド54は、閉塞キャップ50が開操作されたか否かを判別するためのものであるが、閉塞キャップ50を完全に開栓した際に、キャップ本体53から切り離されてスパウト40側に残るタイプではなく、キャップ本体53と共にスパウト40から除去されるタイプである。
この例では、TEバンド54には、Z字形状に屈折した分割スリット55が設けられ、キャップ開栓操作と共に開栓方向に移動する開栓旋回部56と、開栓方向への移動が規制される開栓抑止部57とに区画されている。開栓旋回部56と開栓抑止部57とは、開栓に際して破断可能な連結部58により接続され、開栓旋回部56は開栓方向への回転に際して破断しないワイドブリッジ59により、キャップ本体53の円筒部52下端に連結されている。
TEバンド54の開栓抑止部57の内面にはラチェット部57aが設けられ、このラチェット部57aが、スパウト40に設けられたラチェット突起48に対して開栓方向に係合して開栓抑止部57の開栓方向への移動を規制するようになっている。
このスパウト40に設けられたバンド係合用のラチェット突起48は、スパウト40の筒状部42の基端側筒部46に設けられている。図示例では円周方向4箇所に設けられている。ラチェット突起48は、三角形状で、閉塞キャップ50の装着方向下流側の端面48aが回転方向に対しては直交面となっており、上流側の斜面48bが回転方向に直交する面に対して上流側に所定角度傾斜する傾斜面となっている。
TEバンド54のラチェット部57aは、閉塞キャップ50を螺合する際に雄ねじ41との干渉を避ける必要があるので、TEバンド54の内径はキャップ本体53の円筒部52の内径よりも大きく、スパウト40に設けられるバンド係合用のラチェット突起48の径方向の高さも、雄ねじ41の山の高さよりも大きくなっている。言い換えれば、スパウト40の中心線を中心としてTEバンド係合用のラチェット突起48の頂部を通る円の径は、雄ねじ41の最大径よりも大きく設定されている。
閉塞キャップ50を開栓方向に旋回すると、TEバンド54とキャップ本体53とをつないでいた連結部58が破断して開栓抑止部57のラチェット部57aとラチェット突起48との係合状態が解除される。一方、TEバンド54の開栓旋回部56とキャップ本体53とはワイドブリッジ59によって連結された状態となっているので、TEバンド54はキャップ本体53と共にスパウト40から取り外されることになる。
次に、閉塞キャップ50を開栓した後の、スパウト40に装着されるアダプタ30について説明する。
アダプタ30は、図1に示すように、スパウト40外周に螺合する接続キャップ部36と、この接続キャップ部36の上端から上方に突出してチューブ20が差し込まれる差し込み筒部33とを備えた構成となっている。
接続キャップ部36は、環状天面部31と、環状天面部31の外端部から下方に延びる円筒部32と、円筒部32の下端から下方に延びる大径のスカート部35とを有するキャップ体で、円筒部32の内周に、スパウト40の外周に設けられた雄ねじ41に螺合する雌ねじ34が設けられている。
環状天面部31は、スパウト40の先端側筒部45の上端の肉厚に対応する程度の幅で、差し込み筒部33の下端開口径がほぼスパウト40の開口径程度となるように設定されている。
スカート部35は、スパウト40に装着した際には、スパウト40の基端側筒部46の外周を覆うもので、スパウト40の基端側筒部46に設けられたTEバンド係合用のラチェット突起48と干渉しないように、ラチェット突起48の頂部を通る円の径よりも若干大径となっている。
また、アダプタ30には、スパウト40の開口端部をシールするシール部70が設けられている。
シール部70は、この実施の形態では、図1(F)に拡大して示すように、アダプタ30の環状天面部31の内面に設けられたコンタクトリング71と、環状天面部31の内径端からスパウト40上端の内周に嵌合する内径インナーリングシール72によって構成されている。コンタクトリング71は、スパウト40に対する締付け力によってスパウト40の先端側筒部45の上端面に圧接され、また、内径インナーリングシール72はスパウト40の先端側筒部45内周に密に嵌合することによってシールするようになっている。
もっとも、シール部70の機構としては公知の種々の構成を適用可能で、たとえば、図3(A)に示すように、環状天面部にフラップシール73を設けた1ピース天面フラップシールタイプでもよいし、図3(B)に示すように、中栓74を介在させた、2ピースの中栓シールタイプとしてもよいし、図3(C)に示すように、環状天面部と先端側筒部45の上端面間にパッキングシール75を介在させた2ピースパッキングシールタイプとしてもよい。
次に、アダプタ30を締め付ける際のクリック機構60について説明する。
この実施の形態では、クリック機構60は、スパウト40側に設けられるクリック用凸部として凸リブ61と、アダプタ30に設けられ前記凸リブ61に係合する係合部としての係合溝62によって構成されている。
凸リブ61はスパウト40のフランジ部47上面に設けられるもので、フランジ部47の内径端縁から半径方向外方に向けて所定長さだけ直線状に延びた突条で、上方に向かって突出している。凸リブ61の外端位置は、スカート部35の下端部内径位置と外径位置の中途部に位置する。
この例では、凸リブ61はフランジ部47の周方向に複数、図示例では2箇所に設けられている。2箇所の凸リブ61は、スパウト40の中心に対して互いに180度反対方向に設けられている。
一方、アダプタ30に設けられた係合溝62は、アダプタ30のスカート部35の下端部内周に設けられるもので、凸リブ61の外端部が係合するようになっている。すなわち、係合溝62は、スカート部35の内周からその肉厚の範囲で凹状に形成され、下端がスカート部35の下端に開いた構成である。
この凸リブ61に係合溝62が係合して節度感を付与する位置は、アダプタ30とスパウト40間のシール部70が適正なシール状態となる位置であり、凸リブ61に係合溝62が係合した位置で、アダプタ30のスカート部35下端はフランジ部47上面との間に僅かに隙間があるように設定されている。係合溝62も、180°離れた位置に周方向2箇所に設けられている。
本実施の形態のシール部70では、内径インナーリングシール72が付け根まで十分差し込まれ、環状天面部31の内面がコンタクトリング71を介してスパウト40の先端側筒部45上端に圧接されて適正なシール状態となる。
締め込みが不充分の場合には、コンタクトリング71のシール面圧が不足し、内径インナーリングシール72の先端側筒部45内周への差し込み量も不充分となる。
逆に、締め込み過ぎると、アダプタ30自体が変形してシール不良が発生したり、アダプタ40のスカート部35下端がフランジ部47を押圧する結果となり、フランジ部47が変形してパウチ容器10の溶着部を圧迫する結果となる。
本実施の形態では、クリック機構60の凸リブ61と係合溝62が係合するまで締め付けた状態で、シール部が適切なシール状態となるような寸法関係に、あらかじめ設定されている。
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
使用前は、スパウト40に閉塞キャップ50が装着されている。この閉塞キャップ50はTEバンド付きであり、開封されていない新品のものかどうかがチェックされる。
使用する際には、閉塞キャップ50を回してスパウト40から外す。この閉塞キャップ50の回転操作によって、TEバンド54が破断され、しかもキャップ本体53につながった状態でスパウト40から離脱される。
次に、閉塞キャップ50を取り外したスパウト40に、チューブ20を接続するためのアダプタ30を装着する。アダプタ30の装着は、アダプタ30の円筒部32内周の雌ねじ34をスパウト40の雄ねじ41に螺合して締付ける。締付けを開始してアダプタ30のスカート部35の下端部がスパウト40のフランジ部47に接近すると(図1(B))、スカート部35の下端部内周に設けられたクリック機構60の係合溝62が、徐々にスパウト40のフランジ部47に設けられた凸リブ61に接近していき、シール部70を構成する内径インナーリングシール72が先端側筒部45の内周に入り込み、コンタクトリング71が先端側筒部45上端に圧接された時点で、係合溝62が凸リブ61にはまり込む(図1(C)参照)。はまり込む手前では、凸リブ61の先端がスカート部35の下端部内周に食い込んでスカート部35が押し広げられ、凸リブ61が係合溝62にはまり込んだ時点で弾性変形したスカート部35の下端部が元の形状に弾性復帰してパチンとはまり込む。この動作によって作業者は締付け完了位置に達したことを感覚的に判断することができる。また、それ以上締めようとしても、既に締付け力が大きくなっているし、凸リブ61が係合溝62に引っ掛かって締め付けることが困難で、締付け力が過大となるおそれはない。
図4は、上記実施の形態1のクリック機構60の変形例を示している。
この例では、係合溝62の代わりに、スカート部35の下端部に切り欠き162を設けたものである。切り欠き162は矩形状で、スカート部35の先端部の内周から外周に開放していると共に、下方に向けても開放されている。
これに合わせて、図示例では、凸リブ161の外端位置をスカート部35の外径より僅かに長く延長している。
このようにすれば、凸リブ161と切り欠き162の係合状態について、作業者は目視でも確認できるので、締付け作業をより確実に行うことができ、締付け不良の発生を防止することができる。
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る容器口部の接続具取付構造を示している。
以下の説明では、主として上記実施の形態1と異なる点についてのみ説明するものとし、同一の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施の形態2では、クリック機構260の凸部としてスパウト40のフランジ部47に凸リブを設けるのではなく、スパウト40に設けられたTEバンド回転規制用のラチェット突起48を利用したものである。
すなわち、アダプタ30は、実施の形態1と同様に、スパウト40外周に螺合する接続キャップ部36と、この接続キャップ部36の上端から上方に突出してチューブ20が差し込まれる差し込み筒部33とを備えた構成で、接続キャップ部36は、環状天面部31と、環状天面部31の外端部から下方に延びる円筒部32と、円筒部32の下端から下方に延びる大径のスカート部235とを有するキャップ体構成であるが、スカート部235の構成が上記実施の形態1と相違している。
スカート部235は、スパウト40に装着した際には、スパウト40の基端側筒部46の外周を覆うものであるが、その下端位置がフランジ部47までではなく、TEバンド係合用のラチェット突起48の下端位置までと短く設定されている。
そして、スカート部235には、TEバンド回転規制用のラチェット突起48に係合する係合部として、ラチェット突起48に係合離脱可能な弾性係止片262が設けられている。
弾性係止片262は、ラチェット突起48に係合する爪部263と、この爪部263を支持する弾性片264とを備えた構成で、周方向2箇所に設けられている。弾性片264は、スカート部235の周方向に所定長さ延びており、一端に爪部263が設けられ他端がスカート部235に結合されている。爪部263の位置は、アダプタ30の装着方向(締付け方向)下流側に位置している。爪部263は径方向に所定の厚みを有し、内端部の嵌合突起263aがスカート部235の内周よりも内方に突出し、外端部もスカート部235の外周よりも外方に突出している。
この例では、弾性片264は、スカート部235の下端部を所定幅でもって所定長さだけ周方向に切り欠いた構成となっている。
本実施の形態2にあっては、締付け作業終了直前位置になると、爪部263がラチェット突起48の斜面48bに差し掛かり、斜面48bに沿って徐々に外方に押し広げられながらラチェット突起48の頂部を乗り越え、弾性片264の弾性力によってラチェット突起48の端面48a側に、カチッと音を立てて落ち込んでロックされる(図5(C),(D)参照)。
このときの弾性係止片262の挙動が、作業者に音や締付け力の変化として感覚的に伝わり、締付け完了位置と判断される。
ロック解除時は、爪部263を押して拡げ、ラチェット突起48を乗り越えさせることにより逆回転可能となる(図5(E)参照)。
なお、上記実施例では、TEバンドがキャップと共に外れてスパウトに残らない閉塞キャップが装着されるスパウトへのアダプタの取付構造を例にとって説明したが、本発明は、TEバンドがスパウトに残るタイプの閉塞キャップが装着されるスパウトへのアダプタの取付構造にも適用可能であるし、TEバンドの無い閉塞キャップが装着されるスパウトへのアダプタの取付構造についても適用可能である。
また、容器口部としてパウチ容器に固定されるスパウトを例にとって説明したが、パウチ容器に限定されるものではなく、容器本体と一体的に成形される容器口部へのアダプタの取付構造にも広く適用することができる。
図1は本発明の実施の形態1に係る容器口部の接続具取付構造を示すもので、図1(A)はアダプタが装着された状態のスパウトの半縦断面正面図、同図(B)はアダプタ装着途中の同図(A)のX−X線断面図、同図(C)はアダプタ装着完了状態の同図(A)のX−X線断面図、同図(D)は同図(A)のスパウトの正面図、同図(E)は同図(D)のE−E線断面図で、同図(F)は同図(A)のシール部の部分拡大断面図、同図(G)は同図(A)のクリック機構の部分拡大断面図である。 図2(A)は図1の容器のスパウトに閉塞キャップが装着された状態を示す半縦断面正面図、同図(B)は同図(A)の閉塞キャップの正面図、同図(C)は同図(B)の底面図、同図(D)は図1(D)の縦断面図、図(E)は図1(D)のY−Y線断面図、同図(F)は図1(D)のスパウトの底面図である。 図3(A),(B),(C)は図1(A)のスパウトとアダプタ間のシール部の各種構成例を示す図である。 図4は図1の容器接続具取付構造のクリック機構の変形例を示すもので、同図(A)はアダプタが装着された状態のスパウトの半縦断面正面図、同図(B)は同図(A)のアダプタの正面図、同図(C)はアダプタ装着途中の同図(A)のX−X断面図、同図(D)はアダプタ装着完了状態の同図(A)のX−X線断面図である。 図5は本発明の実施の形態2に係る容器口部の接続具取付構造を示すもので、同図(A)はアダプタが装着された状態のスパウトの半縦断面正面図、同図(B)は同図(A)のアダプタの正面図、同図(C)はアダプタ装着途中の同図(A)のZ−Z線断面図、同図(D)はアダプタ装着完了状態の同図(A)のZ−Z線断面図、同図(E)はアダプタのロック解除状態の同図(A)のZ−Z線断面図である。
符号の説明
10 パウチ容器
11 容器本体
20 チューブ
30 アダプタ
31 環状天面部、32 円筒部、33差し込み筒部、34 雌ねじ
35 スカート部
36 接続キャップ部
235 スカート部
40 スパウト(容器口部)
41 雄ねじ、43 固定部、42 筒状部、44 ねじ部
45 先端側筒部 46 基端側筒部、47 フランジ部
48 ラチェット突起、48a 端面、48b 斜面
50 閉塞キャップ
51 天板部、52 円筒部、53 キャップ本体、54 TEバンド
55 分割スリット、56 開栓旋回部、57 開栓抑止部、 57aラチェット部
58 連結部、59 ワイドブリッジ
60 クリック機構
61 凸リブ(凸部)、62 係合溝(溝)
162 切り欠き
70 シール部
71 コンタクトリング、72 内径インナーリングシール
73 フラップシール、74 中栓、75 パッキングシール
260 クリック機構
262 弾性係止片、263 爪部、263a嵌合突起
264 弾性片

Claims (7)

  1. 容器口部のねじ部に螺着された閉塞蓋を開栓し、開栓した容器口部にチューブを接続するための接続具を取り付ける構造で、該接続具は、前記容器口部のねじ部に螺合される接続キャップ部と、該接続キャップ部の上端から突出する前記チューブが差し込まれる差し込み筒部とを備えた容器口部の接続具取付構造において、
    前記容器口部と接続キャップ部の間に、所定の締付け位置で接続具の締付け操作に節度感を付与するクリック機構を設け、
    前記接続キャップ部は、前記容器口部のねじ部に螺合される雌ねじが設けられた円筒部と、該円筒部の下端から下方に延びるスカート部とを有し、
    前記クリック機構は、前記容器口部に設けられる凸部と、前記接続キャップ部のスカート部の下端部に設けられ前記凸部に係合する係合部によって構成され、
    前記クリック機構によって節度感を付与する位置は、接続具と容器口部間をシールするシール部が適正なシール状態となる位置であることを特徴とする容器口部の接続具取付構造。
  2. 係合部は接続キャップ部のスカート部の下端部内周に設けられる溝によって構成される請求項に記載の容器口部の接続具取付構造。
  3. 係合部は接続キャップ部のスカート部の下端部に設けられる切り欠きによって構成される請求項に記載の容器口部の接続具取付構造。
  4. 凸部は容器口部に設けられたフランジ部上面に設けられる請求項1乃至3のいずれかの項に記載の容器口部の接続具取付構造。
  5. 凸部は容器口部の外周面に設けられる請求項に記載の容器口部の接続具取付構造。
  6. 容器口部を閉塞する閉塞蓋は不正開封防止用のバンドを備えた構成で、容器口部外周にはバンドの回転を規制するバンド回転規制突起が設けられ、該バンド回転規制突起を前記クリック機構の凸部として利用する請求項に記載の容器口部の接続具取付構造。
  7. 容器口部は、袋状の容器本体に対して溶着されるスパウトによって構成される請求項1
    乃至のいずれかの項に記載の容器口部の接続具取付構造。
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