JP4465892B2 - 容器のカテーテル接続構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば容器に充填された経腸栄養剤をカテーテルを通じて人体に投与する容器のカテーテル接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、経腸栄養剤および輸液は、これらを充填した容器からカテーテルを通じて人体に投与されている。経腸栄養剤は、カテーテルの先端を口や鼻に差し込んで消化器に投与される。一方、輸液は、カテーテルの先端に取り付けられた注射針から、血管(動脈,静脈)に直接注入される。
このカテーテルと容器の接続は、カテーテルの他端に設けた中空の接続針を容器の栓体に突き刺すことによりなされる。栓体は一般的に射出成形品で、容器内外を連通する注口部を備えている。注口部内周には注口部を閉塞する隔壁が一体成形されていて、接続針によって隔壁を突き破り、接続針内の通孔から内容物を注出するようになっていた。
【0003】
接続針としては、一般的には、内容物の粘度、粒径などを考慮して経腸栄養剤には比較的大口径となるプラスチック針が、輸液には比較的小口径の金属針が用いられている。
これらの輸液や経腸栄養剤の投与は、病院で医師の指示のもと、看護婦が各患者毎にそれぞれの容器とカテーテルを用意し、現場でカテーテルを容器に接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一人の看護婦が担当する患者の数は多く、輸液用と経腸栄養剤用の容器を取り違える可能性がある。
また、各容器に装着される栓体は、容器によって区別されておらず、同じ栓体に経腸栄養剤用に用いられるプラスチック針も、輸液用容器に用いられる金属針も突き刺し可能であり、看護婦は各患者毎に容器のラベルを確認しながら細心の注意を払って患者に投与している。
【0005】
このような状況では、看護婦の確認が少しでも怠れば、例えば、金属針を経腸栄養剤用容器の栓体に突き刺してしまい、本来輸液が投与されるべき患者に対して、誤って経腸栄養剤が投与されるというあってはならない医療過誤が発生するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記した従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、接続針を手で突き刺すだけでは接続することができない構造の容器のカテーテル接続構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にあっては、容器の栓体に設けられた有底の接続筒部に、カテーテルに設けられた中空の接続針を差込み、該接続針を通じて前記容器内部とカテーテルを連通する容器のカテーテル接続構造において、
前記接続針の差込端部に差込方向に対して直交する方向に突出する凸部を設け、一方、前記栓体の接続筒部の差込方向と平行な側壁には薄膜部を設け、前記接続針を回転させることにより前記凸部にて薄膜部を破断し容器内と接続針内部の通路とを連通することを特徴とする。
前記栓体は、前記接続筒部を支持し容器に固定するための栓体基部を備え、該栓体基部は前記接続針の回転により薄膜部を破断した凸部が係合して接続針の抜けを防止する凸部係合部を備えていることを特徴とする。
前記栓体の接続筒部は、容器外部に露出する差込口部と、容器内に挿入され側壁に前記薄膜部を有する有底の内筒部と、を備え、前記接続針は、胴部と、該胴部の先端面から差し込み方向に延びて前記内筒部内に挿入される小径の針本体部と、を備え、前記差込口部には、前記接続針の円筒状の胴部外周が嵌合する外筒部を設けたことを特徴とする。
また、差込口部には、前記接続針差込時に接続針の胴部端面が当接するフランジ部を設け、胴部端面とフランジ部との接触面の少なくともいずれか一方には、接続筒部の差込口を取り囲むように接触面間をシールするためのコンタクトリングが設けられていることが好ましい。
前記栓体の凸部係合部とフランジ部間を、前記接続針の凸部と胴部端面により挟んで圧縮し、胴部端面とフランジ部間のシール面圧を増大させることが好適である。
さらに、前記凸部の上面側縁には、凸部上面を凸部係合部下面に案内するためのテーパ面が設けられていることが好ましい。
また、本発明の容器のカテーテル接続構造は、特に経腸栄養剤の容器として使用することが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
[実施の形態1]
図1乃至図3は、本発明の実施の形態1に係る容器のカテーテル接続構造を示している。
すなわち、容器3の栓体4に設けられた有底の接続筒部5に、カテーテル1に設けられた中空の接続針2を差込み、この接続針2を通じて容器3内部とカテーテル1とが連通される。接続針2の差込端部には、差込方向に対して直交する方向に突出する凸部17が設けられ、一方、栓体4の接続筒部5の差込方向と平行な側壁には薄膜部12が設けられ、接続針2を回転させることにより前記凸部17にて薄膜部12を破断し、容器3内と接続針2内部の通路18とを連通するようになっている。
容器3は、フィルムの側縁を熱溶着したパウチやバッグが用いられ、内容物を充填後、レトルト処理を行うので、栓体7には耐レトルト性に優れた材料が用いられる。栓体7にはポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、特にポリプロピレンが好ましい。また、接続針2にはポリプロピレンやABS樹脂が好ましい。
【0009】
栓体4は、有底筒形状の接続筒部5と、接続筒部5を支持し容器3に固定するための栓体基部6とから構成されている。
接続筒部5は、容器3外に露出する差込口部としての円筒形状の外筒部7と、容器3内に挿入され側壁に前記薄膜部12が設けられた有底の内筒部9とを備えている。また、外筒部7と内筒部9との間には容器3の側縁方向に絞った首部8が設けられている。首部8は断面略矩形状で、外筒部7の円筒形状を部分的に直線状にカットした互いに平行の一対の直線状壁81,81と、直線状壁81,81の両端を連結する互いに対向する一対の円弧状壁82,82とから構成される。この円弧状壁82,82の内周面は外筒部7内周面と連続している。直線状壁81は容器3の側辺方向に対して直交する方向に延びており、直線状壁81上端と円筒状の外筒部7下端の境界部には段部83が形成されている。
【0010】
一方、内筒部9の内周形状は、首部8断面と同じ断面形状で、円弧状壁82と連続する円弧状壁92を有すると共に、上記直線状壁と連続する直線状の薄膜部12,12を備えている。
栓体基部6は、接続筒部5を中央にして容器3の側辺方向に延びる舟形状の中空構造体で、接続筒部5の首部8と内筒部9との境界部に接続される上板部10と、上板部10下面から容器内に向かって突出する一対の側板部11,11と、から構成されている。側板部11,11は、容器3側辺方向中央部が内筒部9の円弧状壁92の幅だけ膨らんでおり、容器3の側辺方向両端に向けて間隔が狭まる方向に傾斜し、左右両端で接合されて閉塞されている。内筒部9の一対の円弧状壁92,92と側板部11,11は一体化されており、内筒部9の左右に、内筒部9の直線状の薄膜部12と一対の側板部11,11とによって、容器3内部に向かって開いた三角形状のポート部13,13が形成されている。
【0011】
接続針2は、図2に詳細に示すように、内部に通孔18が貫通形成された段付き円筒形状で、カテーテル1が接続される段付き形状の胴部14と、この胴部14の先端面から差し込み方向に延びて内筒部9内に挿入される小径の針本体部16とを備えている。この胴部14は、端面に接続筒部15が突出形成された円筒状の胴部大径部14aと、この胴部大径部14aよりも小径で端面に針本体部16が突出形成された円筒状の胴部小径部14bとから構成されている。
胴部小径部14bは栓体4の外筒部7に嵌合する部分で、胴部小径部14bの外径は外筒部7の内径とほぼ同一となっており、胴部小径部14bと針本体部16との境界部には、接続筒部5の首部8と外筒部7との境界の段部83に当接する環状の端面14cが形成されている。
【0012】
また、針本体部16は小径の円筒形状で、この針本体部16外周に差込方向(中心軸線方向)に対して直交する方向に突出する凸部17が設けられている。
凸部17は接続針2の中心軸線に対して左右対称に上下一対づつ、計4箇所に設けられている。上下の凸部17,17の間には、接続針2内部の通孔18に連通する横穴19が開口しており、上下の凸部17,17は横穴19の中心を通る水平線(接続針2の中心軸線と直交する線)に対して対称である。
【0013】
各凸部17の横断面形状(横穴19の中心軸線に対して直交する方向の断面形状)は略台形状で、横穴19に臨み横穴19内周面から連続して延びる幅狭の円弧面部17aと、横穴19と上下方向反対側に位置する幅広の平面部17bと、円弧面部17aと平面部17bの左右側辺を結ぶ斜面部17cと、を備えている。平面部17bの幅は針本体部16の外径とほぼ等しい。
また、円弧面部17aよりも平面部17bの前端が前方に突出しており、凸部17の前面部17dは、平面部17b側の角部が鋭角となるように傾斜している。また、この前面部17dは胴部小径部14bよりも若干小径の湾曲面となっている。
また、針本体部16には、下段の凸部17よりもさらに下方に円筒形状の針先軸部20が設けられ、この針先軸部20が内筒部底壁91に設けられた円形の軸受穴21に回転摺動自在に嵌合される。針先軸部20の先端面は平坦面であり、内筒部底壁91を突き破ることは無い。
【0014】
次に、本実施の形態1の接続針2の接続手順を説明する。
まず、図1(A)に示すように、接続針2を栓体4の接続筒部5内に差し込む。すなわち、針本体部16が内筒部9に挿入され、胴部小径部14bが接続筒部5の外筒部7内周に嵌合し、胴部小径部14b下端の端面14cが首部8上端の段部83に突き当たる。この状態では、各凸部17は内筒部9の断面にちょうどはまっている(図1(B)参照)。また、針先軸部20が内筒部底壁91に設けられた円形の軸受穴21に嵌合している。
次に、胴部14を摘んで接続針2を90度回転させると、図1(C),(D)に示すように、針本体部16の凸部17が薄膜部12に食い込み、薄膜部12が破断される。この接続針2の回転は、針先軸部20を支持する軸受穴21と、胴部小径部14bを支持する外筒部7によって安定して支持され、円滑に回転することができる。これにより、針本体部16の横穴19が栓体基部6の断面三角形状のポート部13に連通し、カテーテル1と容器3内が連通される。
【0015】
図示例では、横穴19上部の凸部17上面の平面部17bが栓体基部5の上板部10の下面位置より僅かに下に位置し、接続針2を回転した際に、凸部17の平面部17bの側縁角部と上板部下面10aの内側角部10cに挟まれた部分に大きいせん断力が作用し、この部分から薄膜部12が切断される。もっとも、薄膜部12はどこから破断されてもよく、要するに容器3内部と接続針2の通孔18が連通すればよい。
破断した後は、横穴19上側の凸部17が栓体基部6の凸部係合部である上板部下面10aに係合し、接続針2の抜けが防止される。
この90度回転した位置が分かるようにクリック機構を設けてもよいし、ロック機構を設けて90度回転した位置でロックされて外れないようにしてもよい。90度以上回転させてもよいが、90度から180度回せば破断可能なので、回した際にカテーテル1がねじれる心配はない。
【0016】
破断された薄膜部12は遊離しないで内筒部9に部分的につながっている。そのため、内容物の注出時に破断した薄膜部12が横穴19を塞ぐおそれがあるが、本実施の形態のように横穴19の上下に凸部17,17を突出させておけば、つながった薄膜部12が凸部12に邪魔されて横穴19を塞ぐことがない。図示例では、薄膜部12の下端部が内筒部9につながった状態を示しているが、この場合、下側の凸部12によって薄膜部12が押さえられている。
また、接続針2と接続筒部5とのシールは、接続針2の胴部小径部14bと外筒部7とを液密に嵌合することでシールすることができる。
【0017】
[実施の形態2]
次に本発明の実施の形態2について、図4乃至図6を参照して説明する。
本実施の形態2は、容器3に取り付ける栓体24をコンパクトにした点、接続針5の凸部の形状について上下差をつけた点で、実施の形態1と相違する。
以下の説明では実施の形態1と異なる点のみを説明するものとし、同一の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0018】
すなわち、栓体24は、接続筒部25と、接続筒部25を支持し容器3に固定するための栓体基部6とから構成されている。接続筒部25は、容器外に露出する差込口部としてのフランジ部27と、容器2内に挿入され側壁に前記薄膜部12を備えた内筒部9とを備えている。このフランジ部27と内筒部9との間には首部8が設けられている。首部8はフランジ部27の外周を通る円筒面を容器3の側縁方向に絞った形状で、互いに平行の一対の直線状壁81,81と、円弧状壁82,82とによって構成されている点は実施の形態1と同一である。
【0019】
接続針2は、図5に詳細に示すように、内部に通孔18が貫通形成された段付き円筒形状で、円筒形状の胴部34と、胴部34の先端面から差し込み方向に延びて前記内筒部9内に挿入される小径の針本体部16とを備えている。胴部34は実施の形態1と異なり直線状の円筒形状で、カテーテル1側の端面に接続筒部15が突出し、容器側の端面34aに小径円筒状の針本体部16が突設されている。
この胴部34の下端面34aと上記栓体4のフランジ部27との接触面のいずれか一方、この実施の形態では、フランジ部27上面に、差込口を取り囲むように接触面間をシールするためのコンタクトリング27aが設けられている。コンタクトリング27aは微細な突起によって構成されるもので、フランジ部27上面の外周縁付近に設けられている。もちろん、コンタクトリング27aを胴部下端面34aに設けてもよい。
【0020】
上記接続針2の胴部34外周には、図5(B)に示すように、ローレットによる刻み目等のすべり止め部34bを設けたり、図5(D)に示すように、胴部34を互いに平行の平面部34c,34cによって削ってつまみ部34dを構成しておけば、回し易くなる。
また、針本体部15の横穴19の上下に形成される凸部については、上側の凸部217の突出高さを下側の凸部17よりも大きくし、回転させた際に、上側の凸部217が先に薄膜部12を破る構成としている。もちろん、下側の凸部17の突出高さを上側の凸部217の突出高さより大きくしてもよい。
【0021】
上側の凸部217について説明すると、横穴19に臨み横穴19内周面から連続して延びる幅狭の円弧面部217aと、横穴19と反対側に位置する幅広の平面部217bと、円弧面部217aと平面部217bの左右側辺を結ぶ斜面部217cと、を備えている。平面部217bの幅は針本体部16の外径とほぼ等しい。
また、円弧面部217aよりも平面部217bの前端が前方に突出しており、凸部217の前面部217dは、平面部217b側の角部が鋭角となるように傾斜している。また、この前面部217dは胴部小径部214bよりも若干小径の湾曲面となっている。
そして、凸部係合部である栓体基部6の上板部10とフランジ部27間を、接続針2の凸部217と胴部端面34aにより挟んで圧縮し、胴部端面34aとフランジ部27間のシール面圧を増大させるようになっている。すなわち、栓体基部6の上板部10とフランジ部27間の距離を、接続針2の凸部217と胴部端面34a間の距離よりも小さくすることにより、締め付けるようになっている。
接続針2差込時に接続針2の胴部下端面34aがフランジ部27に当接した段階では、前記凸部217の上面である平面部217bは栓体基部6の凸部係合部である上板部10の下面10aよりも所定寸法δだけ高い位置に位置し、薄肉部12破断時に接続針2の回転により凸部217を栓体基部6の上板部下面10aにもぐり込ませることにより、前記接続針2の胴部下端面34aとフランジ部27天面との接触面圧を増大させてシールする。
この実施の形態では、凸部217の平面部217b側縁に、凸部217の平面部217bを上板部下面10aに案内するために下方に向かって傾斜するテーパ面217eが設けられている。
【0022】
次に、本実施の形態2の接続針2の接続手順を説明する。
まず、図4(A)に示すように、接続針2を栓体4の接続筒部5内に差し込む。その際、針本体部16の凸部217,17を、接続筒部5の首部8から内筒部9に差し込む。この状態では、各凸部217,17は内筒部9の断面にちょうどはまっている(図4(B)参照)。
この時点で、上側の凸部217については、平面部217bが栓体基部6の上板部下面10a位置よりもδだけ上方に位置するようになっている。接続針2を90度回転させると、上側の凸部217のテーパ面217dが上板部下面10aに入り込み、上下の凸部217,17によって薄膜部12が破断される。上側の凸部217の突出高さの方が高いので、上側の凸部217によって先に薄膜部12が破断され、薄膜部12の破れる方向が上から下に規制される。これにより、針本体部16の横穴19が栓体基部6の断面三角形状のポート部13に連通し、カテーテル1と容器3内が連通される。
【0023】
また、接続針2の回転と同時に、接続針2の胴部下端面34aがフランジ部27上面に押しつけられ、その摩擦力によって確実に固定されると同時に、接触面間はコンタクトリング27aによってシールされる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にあっては、接続針の差込端部に差込方向に対して直交する方向に突出する凸部を設け、接続針を回転させることにより栓体の接続筒部側壁に設けた薄膜部を破断するようにしたので、誤って金属針等の接続針を差し込もうとしても差し込むことができず、誤使用を防止することができる。また、接続針を回転して薄膜部を破断した凸部が栓体基部に係合する構成とすれば、接続針の抜け止めを図ることができる。
【0025】
また、栓体の接続筒部の差込口部に、接続針の円筒状の胴部外周が嵌合する外筒部を設けることにより、外筒部との嵌合面間でシールすることができる。
さらに、差込口部に、前記接続針差込時に接続針の胴部端面が当接するフランジ部を設け、胴部端面とフランジ部との接触面の少なくともいずれか一方には、接続筒部の差込口を取り囲むように接触面間をシールするためのコンタクトリングを設けることにより、栓体構成をコンパクトにできる。
【0026】
また、栓体の凸部係合部とフランジ部間を、前記接続針の凸部と胴部端面により挟んで圧縮し、胴部端面とフランジ部間のシール面圧を増大させることにより、シールを確実にすることができる。
さらに、前記凸部の上面側縁には、凸部上面を凸部係合部下面に案内するためのテーパ面を設けることにより、接続針の回転操作が容易にできる。
また、本発明を経腸栄養剤用容器に適用することにより、輸液用容器と差別化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1に係る容器のカテーテル接続構造を示すもので、同図(A)は薄膜破断前の状態の栓体を断面にして示す正面図、同図(B)は(A)のB−B線断面図、同図(C)は薄膜を破断した状態の栓体を断面にして示す正面図、同図(D)は同図(C)のD−D線断面図である。
【図2】 図2は図1の接続針を示すもので、同図(A)は正面図、同図(B)は側面図、同図(C)は底面図である。
【図3】 図3は図1の栓体を示すもので、同図(A)は半断面正面図、同図(B)は上面図、同図(C)は底面図、同図(D)は半断面側面図、同図(E)は同図(A)のE−E線断面図、同図(F)は同図(A)のF−F線断面図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態2に係る容器のカテーテル接続構造を示すもので、同図(A)は薄膜破断前の状態の栓体を断面にして示す正面図、同図(B)は(A)のB−B線断面図、同図(C)は薄膜を破断した状態の栓体を断面にして示す正面図、同図(D)は同図(C)のD−D線断面図、同図(E)は同図(A)のE部拡大図である。
【図5】 図5は図4の接続針を示すもので、同図(A)は正面図、同図(B)は側面図、同図(C)は底面図、同図(D)は胴部の変形例を示す斜視図である。
【図6】 図6は図4の栓体を示すもので、同図(A)は半断面正面図、同図(B)は上面図、同図(C)は底面図、同図(D)は半断面側面図、同図(E)は同図(A)のE−E線断面図、同図(F)は同図(A)のF−F線断面図である。
【符号の説明】
1 カテーテル
2 接続針
3 容器
4 栓体
5 接続筒部
6 栓体基部
7 外筒部
8 首部
81 直線状壁
82 円弧状壁
83 段部
9 内筒部
91 底壁
92 円弧状壁
10 上板部(凸部係合部)
11 側板部
12 薄膜部
13 ポート部
14 胴部大径部
14b 胴部小径部
14c 環状段差部
15 接続筒部
16 針本体部
17 凸部
17b 平面部
217 凸部(上側)
217b 平面部(上面)
217e テーパ面
18 通孔
19 横穴
20 針先軸部
21 軸受穴

Claims (7)

  1. 容器の栓体に設けられた有底の接続筒部に、カテーテルに設けられた中空の接続針を差込み、該接続針を通じて前記容器内部とカテーテルを連通する容器のカテーテル接続構造において、
    前記接続針の差込端部に差込方向に対して直交する方向に突出する凸部を設け、一方、前記栓体の接続筒部の差込方向と平行な側壁には薄膜部を設け、前記接続針を回転させることにより前記凸部にて薄膜部を破断し容器内と接続針内部の通路とを連通することを特徴とする容器のカテーテル接続構造。
  2. 前記栓体は、前記接続筒部を支持し容器に固定するための栓体基部を備え、該栓体基部は前記接続針の回転により薄膜部を破断した凸部が係合して接続針の抜けを防止する凸部係合部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の容器のカテーテル接続構造。
  3. 前記栓体の接続筒部は、容器外部に露出する差込口部と、容器内に挿入され側壁に前記薄膜部を有する有底の内筒部と、を備え、
    前記接続針は、胴部と、該胴部の先端面から差し込み方向に延びて前記内筒部内に挿入される小径の針本体部と、を備え、
    前記差込口部には、前記接続針の円筒状の胴部外周が嵌合する外筒部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の容器のカテーテル接続構造。
  4. 前記栓体の接続筒部は、容器外部に露出する差込口部と、容器内に挿入され側壁に前記薄膜部を有する有底の内筒部と、を備え、
    前記接続針は、胴部と、該胴部の先端面から差し込み方向に延びて前記内筒部内に挿入される小径の針本体部と、を備え、
    前記差込口部には、前記接続針差込時に接続針の胴部端面が当接するフランジ部を設け、
    前記胴部端面とフランジ部との接触面の少なくともいずれか一方には、接続筒部の差込口を取り囲むように接触面間をシールするためのコンタクトリングが設けられている請求項2に記載の容器のカテーテル接続構造。
  5. 前記栓体の凸部係合部とフランジ部間を、前記接続針の凸部と胴部端面により挟んで圧縮し、胴部端面とフランジ部間のシール面圧を増大させることを特徴とする請求項4に記載の容器のカテーテル接続構造。
  6. 前記凸部の上面側縁には、凸部上面を凸部係合部下面に案内するためのテーパ面が設けられている請求項4または5に記載の容器のカテーテル接続構造。
  7. 経腸栄養剤の容器として使用することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかの項に記載の容器のカテーテル接続構造。
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