JP2010066696A - 危険旗 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この危険旗50は、危険内容(危険)を表示した旗部1と、旗部1を支持するポール(支持部材)2と、ポール2を送電線鉄塔5に固定する固定ナット(固定部材)3と、を備え、ナット3を送電線鉄塔5に既設されたボルト余長部(詳細は後述する)34と螺合可能なように構成し、固定ナット3の先端にポール2を回転可能に取り付けた。
【選択図】図1
Description
このような高所安全の確保のための従来技術として、特許文献1には、一部分の回線を停電して行なう停電工事で、作業を安全に行なうために活線側アーム吊りに取り付けることが義務付けられている赤旗付き隔離棒について開示されている。
また、特許文献1に開示されている従来技術は、危険旗の付いた隔離棒をアーム吊りに金具で取り付けるため、危険旗の向きを変えるときは、再度、隔離棒を取り外して向きを変えなければならず、作業時間が多く掛かるといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、旗を支持する支持棒の固定部に、鉄塔のボルトに螺合するナットを設け、そのナットをボルト余長部に螺合させて固定すると共に、支持棒を屈曲自在とすることにより、危険旗を取り付ける取付時間の短縮と、旗の表示部方向の変更を容易とした危険旗を提供することを目的とする。
鉄塔を組み立てる際に、各部材同士を締結するボルトとナットが既に存在する。そして、ボルトのネジ部はナットを締結した後に、ナット頭部から10〜20ミリ余分に出るように長さが設定されている。この部分をボルトの余長部と呼ぶ。本発明の最も大きな特徴は、旗部を取り付けた支持部材をナットの先端に回転自在に取り付け、このナットを余長部にネジ回して固定する点である。これにより、新たに固定するためのボルトを設ける必要がなく、旗を簡単に、且つ確実に鉄塔に固定することができる。
請求項2は、前記支持部材の一部、又は全部を屈曲、或いは湾曲自在な構成としたことを特徴とする。
旗の表示内容は作業員に良く視認できる位置が好ましい。つまり、支持部材を固定する位置が常に最適な位置とは限らないので、旗の位置を固定した後に動かせれば、より作業性が向上する。そこで本発明では、支持部材の一部、又は全部を屈曲自在な構成とするものである。これにより、旗の向きを作業員が見やすい角度に変更させることができる。
支持部材が屈曲自在な構成でない場合、支持部材を固定する位置により旗が作業員から見づらい向きになる場合もある。そこで本発明では、旗部の屈曲角度を任意に変更できる角度変更手段を備える。これにより、作業員から旗の表示内容を見やすいように調整することができる。
請求項4は、前記旗部に該旗部の一端を狭持する棒状部材を有し、前記支持部材に前記棒状部材を挿抜可能とした溝部を備えたことを特徴とする。
旗に表示した内容は、作業員から見える方向のみ表示するのが原則である。従って、従来は、旗の表裏の向きが異なるように内容を表示した2種類の旗を用意していた。そこで本発明では、1種類の旗を用意し、その旗に一端を狭持する棒状部材を備え、その棒状部材を挿抜可能とした溝部を支持部材に備える。これにより、1種類の旗を挿入方向を変えるだけで、旗の表示内容の向きを反転させることができる。
請求項5は、前記支持部材に前記旗部を巻取り自在とした収納部を備えたことを特徴とする。
従来から、作業が終了した後は、支持部材を外して旗を支持部材に巻き取って収納していた。しかし、そのとき旗はむき出しのままであるので、汚れたり破損する虞がある。そこで本発明では、支持部材に旗部を巻取り自在とした収納部を備える。これにより、作業終了後に旗を汚したり、破損することを防止することができる。
また、支持部材の一部、又は全部を屈曲自在な構成とするので、旗の向きを作業員が見やすい角度に変更させることができる。
また、旗部の屈曲角度を任意に変更できる角度変更手段を備えるので、作業員から旗の表示内容を見やすいように調整することができる。
また、1種類の旗を用意し、その旗に一端を狭持する棒状部材を備え、その棒状部材を挿抜可能とした溝部を支持部材に備えるので、1種類の旗を挿入方向を変えるだけで、旗の表示内容の向きを反転させることができる。
また、支持部材に旗部を巻取り自在とした収納部を備えるので、作業終了後に旗を汚したり、破損することを防止することができる。
図1は本発明に係る危険旗の取付構造を説明する図である。(a)は、第1の実施形態に係る危険旗の取付状態を示す図であり、この危険旗50は、危険内容(危険)を表示した旗部1と、旗部1を支持するポール(支持部材)2と、ポール2を送電線鉄塔5に固定する固定ナット(固定部材)3と、を備え、ナット3を送電線鉄塔5に既設されたボルト余長部(詳細は後述する)34と螺合可能なように構成し、固定ナット3の先端にポール2を回転可能に取り付けた。即ち、鉄塔を組み立てる際に、各鉄塔同士を締結するボルト6とナット4が既に存在する。そして、ボルト6のネジ部はナット4を締結した後に、ナット頭部から10〜20ミリ余分に出るように長さが設定されている。この部分をボルトの余長部34と呼ぶ。本発明の最も大きな特徴は、旗部1を取り付けたポール2を固定ナット3の先端に回転自在に取り付け、この固定ナット3を余長部34にネジ回して固定する点である。これにより、新たに固定するためのボルトを設ける必要がなく、旗部1を簡単に、且つ確実に鉄塔5に固定することができる。
図1(b)は、第2の実施形態に係る危険旗の取付状態を示す図であり、同じ構成要素には図1(a)と同じ参照番号を付して説明する。この危険旗51は、ポール2の一部に旗部1の屈曲角度を任意に変更可能な、例えば、ボールジョイント(角度変更手段)7を備えた。即ち、ポール2が屈曲自在な構成でない場合、ポール2を固定する位置により旗が作業員から見づらい向きになる場合もある。そこで本実施形態では、旗部1の屈曲角度を任意に変更できるボールジョイント7を備える。これにより、ポール2aとポール2bがボールジョイント7の部分で屈曲自在となり、作業員から旗の表示内容を見やすいように調整することができる。
図1(d)は、第4の実施形態に係る危険旗の取付状態を示す図であり、同じ構成要素には図1(a)と同じ参照番号を付して説明する。この危険旗53は、図1(b)と図1(c)を組み合わせたものであり、ポール2の一部2cを屈曲自在な構成とし、旗部1を挾持するポール2aとの境界にボールジョイント7を備えた。これにより、旗部1の向きと角度を最適に設定することができる。
次に、ポール2を余長部34に固定させる手順について説明する。予めポール2を筒状ナット30の穴30aに挿通させておく。その状態で、筒状ナット30をネジ部31にねじ込む。この状態でポール2は固定部材3と一体となる。次に、ナット32を余長部34に螺合させる。これにより、ポール2は鉄塔に固定することができる。尚、ナット32を予め余長部34に螺合させてから、ポール2を挿通させた筒状ナット30をナット32に固定しても構わない。また、筒状ナット30の締め具合により、ポール2を自在に回転させたり、回転を固定することができる。
Claims (5)
- 送電線鉄塔上の危険区域、又は/及び、危険箇所を表示する危険旗であって、
危険内容を表示した旗部と、該旗部を支持する支持部材と、該支持部材を前記送電線鉄塔に固定する固定部材と、を備え、
前記固定部材を前記送電線鉄塔に既設されたボルト余長部と螺合可能なナットにより構成し、該ナットに対して前記支持部材を回転可能に取り付けたことを特徴とする危険旗。 - 前記支持部材の一部、又は全部を屈曲、或いは湾曲自在な構成としたことを特徴とする請求項1に記載の危険旗。
- 前記支持部材の一部に前記旗部の屈曲角度、或いは湾曲状態を任意に変更可能な角度変更手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の危険旗。
- 前記旗部に該旗部の一端を狭持する棒状部材を有し、前記支持部材に前記棒状部材を挿抜可能とした溝部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の危険旗。
- 前記支持部材に前記旗部を巻取り自在とした収納部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の危険旗。
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