JP2010065922A - 吸着式冷凍機及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着式冷凍機とその制御方法において、動作効率を向上させること。
【解決手段】冷媒81を蒸発させる蒸発器45と、蒸発器45に接続され、冷媒81を吸着する吸着剤80を収容した複数の吸着器(容器)41〜44と、複数の吸着器41〜44のそれぞれに接続され、吸着剤80から脱離した冷媒81を凝縮させる複数の凝縮器51〜54と、凝縮器51〜54同士を連通又は分離するバルブ(分離手段)V9〜V12とを有する吸着式冷凍機40による。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸着式冷凍機及びその制御方法に関する。
近年、電子機器類の進歩に加え、高度情報通信網の整備により、大量のデータを扱うブレードサーバやストレージサーバを多数設置したデータセンタの増加が著しく、これに伴い、これらの電子機器類からの廃熱エネルギも増加の一途をたどっている。
特に、データセンタ等では、1ラックあたり複数のボードを装着してデータ処理能力を向上させるブレードサーバが一般的になっており、このブレードサーバでは1ラック当たりの消費電力が数kW以上と大電力化している。
このような廃熱エネルギの増加に伴い、発熱源であるCPU(Central Processing Unit)等の冷却技術についても様々に検討されている。例えば、空冷式の冷却技術では、大型のデータセンタやビル内に接地されたサーバルームにおいて、専用の空調機を用いて室内に冷風を循環させ、この冷風をサーバーラック内にファンを用いて導入することでCPU等を冷却している。
しかしながら、このような空冷式の冷却技術では、十分な冷風を作り出すために大量の電力を消費するので、低コスト化や環境問題の点で課題がある。
そこで、サーバ等の電子機器から廃熱を回収し、それを再利用する技術として、吸着式冷凍機が着目されている。
吸着式冷凍機では、吸着剤に冷媒を吸着させる吸着工程の後、脱着工程と呼ばれる工程において、廃熱を運んできた水等の加熱流体の熱により吸着剤から冷媒を脱離させる。そして、この脱着工程において吸着剤が吸熱することを利用して加熱流体を冷却し、その冷却後の加熱流体により電子機器等を冷却する。
一方、上記の吸着工程では、蒸発器に入れられた冷媒を蒸発させて吸着剤に吸着させる。このとき、冷媒が蒸発する際の気化熱により冷熱を得ることができ、この冷熱でサーバルーム内やラック内に冷風を供給することにより廃熱を有効活用することができる。
そして、このような吸着工程と脱着工程とを繰り返すことにより、廃熱の回収と冷熱の生成とを連続して行うことが可能となる。
特許第3924885号明細書 特開2002−100891号公報 特開平3−186165号公報 高性能ケミカルヒートポンプ応用事例集、サイエンスフォーラム社
吸着式冷凍機とその制御方法において、動作効率を向上させることを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器に接続され、前記冷媒を吸着する吸着剤を収容した複数の容器と、複数の前記容器のそれぞれに接続され、前記吸着剤から脱離した前記冷媒を凝縮させる複数の凝縮器と、前記凝縮器同士を連通又は分離する分離手段とを有する吸着式冷凍機が提供される。
また、その開示の他の観点によれば、吸着剤に冷媒の蒸気を吸着させる吸着工程と、前記吸着剤から前記冷媒の蒸気を脱離させ、該脱離した蒸気を凝縮器内で凝縮させる脱着工程とを有し、前記脱着工程の途中で前記凝縮器の容積を変える吸着式冷凍機の制御方法が提供される。
開示の吸着式冷凍機とその制御方法によれば、脱着工程の途中で凝縮器の容積が可変なため、脱着工程の初期における凝縮器の容積を、脱着工程の末期におけるよりも大きくすることができる。そのため、脱着工程の初期に吸着剤から多量に脱離する冷媒蒸気の蒸気圧が凝縮器内で飽和し難くなるので、吸着剤から脱離する冷媒の脱離速度が低下し難くなり、脱着工程を速やかに行うことが可能となる。
(1)予備的事項
実施の形態の説明に先立ち、基礎となる予備的事項について説明する。
図1は、吸着式冷凍機の断面図である。
この吸着式冷凍機30は、内部が減圧された第1の吸着器1、第2の吸着器2、蒸発器3、及び凝縮器4と、これらを接続する真空経路19とを有する。
このうち、第1及び第2の吸着器1、2には吸着剤17としてシリカゲルが収容され、蒸発器3には冷媒18として水が収容される。なお、シリカゲルに代えてゼオライトを吸着剤17として用いてもよい。
一方、真空経路19にはバルブ11〜14が図示のように設けられており、これらのバルブ11〜14の開閉を切り替えることにより、吸着式冷凍機30内で吸着工程と脱着工程とを切り替えることができる。
例えば、図示のようなバルブの開閉状態では、第1の吸着器1において吸着工程が行われ、第2の吸着器2において脱着工程が行われる。
すなわち、吸着工程が行われている第1の吸着器1では、蒸発器3において蒸発した冷媒18の蒸気がバルブ12を介して供給され、その蒸気が吸着剤17によって吸着される。吸着時に吸着剤17で発生する熱は、内部配管7を流れる冷却水等の冷却流体9によって冷却される。
冷却流体9は例えば冷却水であって、その温度は第1の吸着器1に入る直前で約25℃である。そして、第1の吸着器1を出た直後の冷却流体9は、冷媒18を吸着したことで発熱した吸着剤17によって30℃程度に温められる。
一方、脱着工程が行われている第2の吸着器2では、サーバ等の電子機器から廃熱を運んできた加熱流体6が内部配管7に流され、その熱によって吸着剤17から冷媒18が脱離する。このとき、吸着剤17が吸熱するので、加熱流体6が冷却されることになる。例えば、第2の吸着器2に入る直前の加熱流体の温度が75℃の場合、第2の吸着器2を出た直後では加熱流体6の温度は70℃程度に低下する。
このように冷却された加熱流体6は、電子機器の冷却に使用された後、再び第2の吸着器2に戻って冷却される。
蒸発器3には、冷媒18が溜められていると共に、水等の循環流体5が流れる循環配管10が通されている。そして、第1の吸着器1で吸着工程が行われているとき、冷媒18の気化熱によって循環流体5が冷やされ、蒸発器3に入る前よりも5℃程度低い温度に循環流体5を冷やすことができる。
一方、凝縮器4には、脱着工程が行われている第2の吸着器2から冷媒18の蒸気が供給される。その蒸気は、冷却配管8を流れる冷却水15により冷却されて液化した後、冷媒回収配管16を通って再び蒸発器18に戻される。冷却水8は、凝縮器4に入る直前ではその温度が25℃程度であるが、凝縮器4から出た直後ではその温度は30℃程度に上昇する。
このような一連のプロセスでは、加熱流体6の熱によって吸着剤17から冷媒18を脱離させ、更に蒸発器3における冷媒18の気化熱によって循環流体5を冷却しており、加熱流体6の熱が循環流体5の冷熱の生成に再利用されていることになる。その冷熱は、例えばサーバルームやラック内に冷風を供給するのに使用される。
ここで、上記のように第2の吸着器2において脱着工程を行っていると、第2の吸着器2における吸着剤17の乾燥が進み、吸着剤17の吸熱を利用した加熱流体6の冷却効率が次第に低下する。
そのため、第2の吸着器2における吸着剤17から所定の量の冷媒18が脱離した時点で、各吸着器1、2における吸着工程と脱着工程とを切り替える。その切り替えは、バルブ11〜14の開閉状態を反転すると共に、加熱流体6を第1の吸着器1の内部配管7に流し、冷却流体9を第2の吸着器の内部配管7に流すことで行われる。
このとき、各流体6、9の切り替えに時間がかかると、加熱流体6の流れが一旦停止し、加熱流体が運んできた廃熱を吸着式冷凍機30内で連続的に利用することができない。
したがって、吸着器1、2に加えて更に他の吸着器を設け、これら3台以上の吸着器の動作タイミングを互いにずらしながら運転することにより、少なくとも一つの吸着器においては常に加熱流体6が流れておく状態にしておくのが好ましい。
ところで、一つの吸着器における1サイクルは、吸着工程と脱着工程とを合わせたものとして定義されるが、一般的に吸着工程よりも脱着工程の方が長い時間を要するので、1サイクルの時間は脱着工程の時間が支配的となる。
図1を参照して説明したように、脱着工程では、第2の吸着器2において吸着剤17から冷媒18が脱離すると共に、気化した冷媒が凝縮器4において凝縮する。したがって、脱着工程に要する時間は、吸着剤17から冷媒18が脱離する脱離速度と、凝縮器4における冷媒18の凝縮速度との競争関係で決定される。
脱着工程の開始直後では、吸着剤17に多量の冷媒18が吸着しているため、脱着工程の末期と比較して吸着剤17から脱離する冷媒18の量が多い。そのため、凝縮器4内において冷媒18の蒸気圧が飽和し易く、それにより吸着剤17から脱離する冷媒18の脱離速度が低下し、脱着工程に長時間を要する原因となる。
特に、上記のように3台以上の吸着器を設ける場合に、各吸着器のそれぞれに対応して個別に凝縮器を設けたのでは、それぞれの吸着器において脱着時間が長くなり、吸着式冷凍機全体の動作効率が低下する。
そのような不都合は、各凝縮器を連結してその容積を増大させ、脱着工程の初期に各凝縮器内で冷媒の蒸気圧が飽和し難いようにすれば解消し得る。
しかしながら、この場合は、脱着工程の初期と末期にある吸着器が共通の凝縮器を使用することになり、脱着工程の初期にある吸着器から出る多量の溶媒蒸気が脱着工程の末期にある吸着器内に入ってしまう。そのため、脱着工程の末期の吸着剤が、蒸気の溶媒蒸気に曝されて十分に乾燥しきれず、乾燥するまでに長時間を要してしまう。
このように、3台以上の吸着器のそれぞれに個別に凝縮器を設ける場合と、それらの凝縮器を連結する場合のいずれの場合でも、脱着工程に長時間がかかり、吸着式冷凍機全体の動作効率が低下してしまう。
本願発明者は、このような知見に基づき、以下に説明するような実施形態を着想した。
(2)第1実施形態
図2は、本実施形態に係る吸着式冷凍機の斜視図である。
この吸着式冷凍機40は、いずれも内部が減圧された蒸発器45と、第1〜第4の吸着器(容器)41〜44と、第1〜第4の凝縮器51〜54とを有する。
このうち、第1〜第4の凝縮器51〜54は、第1〜第4のバルブV1〜V4を介して、それぞれ第1〜第4の吸着器41〜44に接続される。
また、互いに隣接する凝縮器51〜54の間には、これらの凝縮器同士を連通又は分離するバルブ(分離手段)V9〜V12が設けられる。
一方、蒸発器45は、各吸着器41〜44に共通であり、第5〜第8バルブV5〜V8を介してこれらの吸着器41〜44に接続される。なお、第6バルブV6は、他の要素に隠れているが、第2の吸着器42と蒸発器45との間に設けられる。
各バルブV1〜V12の種類は特に限定されないが、本実施形態ではゲートバルブを使用する。そして、バルブV1〜V12の各々は、コンピュータ等の制御部100から出力される開閉信号Q1〜Q12によって開閉が制御される。
図3は、この吸着式冷凍機40の断面図である。
蒸発器45には、冷媒81が溜められていると共に、水等の循環流体61が流れる循環配管69が通されている。
冷媒81は、吸着器41〜44において吸着工程が行われるときに、バルブV5〜V8を介して吸着器41〜44に入り、吸着器41〜44内の吸着剤80に吸着される。吸着剤80は特に限定されないが、例えばシリカゲルを使用し得る。
各吸着器41〜44には、冷却流体65と加熱流体66のいずれかが通る内部配管62が設けられる。
冷却流体65としては例えば冷却水を使用し得る。一方、加熱流体66としては、サーバ等の電子機器から廃熱を運ぶ水を使用し得る。
吸着剤80と接する部分の内部配管62にはコルゲートフィンタイプの熱交換部62aが設けられる。このような熱交換部62aにより、内部配管62と吸着剤80との接触面積が増え、流体65、66と吸着剤80との熱交換の効率が高められる。
冷却流体65と加熱流体66の選択は、切り替え部68において行われる。
吸着器41〜44において吸着工程が行われているときは、切り替え部68によって冷却流体65が各吸着器41〜44に通され、吸着剤80が冷媒81を吸着するときに発生する熱が冷却流体65によって奪われる。その結果、吸着器41〜44に入る直前での冷却流体65の温度が25℃程度の場合、吸着器41〜44を出た直後の冷却流体65は30℃程度に温められる。
一方、吸着器41〜44において脱着工程が行われているときには、切り替え部68によって加熱流体66が各吸着器41〜44に通され、加熱流体66の熱によって吸着剤80から冷媒81が脱離する。このとき、吸着剤80が吸着するので、加熱流体66が冷却されることになる。例えば、吸着器41〜44に入る直前での加熱流体66の温度が75℃程度の場合、吸着器41〜44を出た直後の加熱流体66の温度は70℃程度に低下する。
このようにして冷却された加熱流体66は、電子機器の冷却に使用された後、再び吸着器41〜44に戻って冷却される。
一方、第1〜第4の凝縮器51〜54には、脱着工程が行われている第1〜第4の吸着器41〜44から、バルブV1〜V4を介して冷媒81の蒸気が供給される。その蒸気は、冷却配管63を流れる冷却水70により冷却されて液化した後、冷媒回収配管75を通って再び蒸発器45に戻される。冷却水70は、各凝縮器51〜54に入る直前ではその温度が25℃程度であるが、凝縮器51〜54から出た直後では、冷媒蒸気に曝されたことでその温度は30℃程度に上昇する。
また、冷却配管63には、冷却水70の温度を測定する第1及び第2の温度測定部71、72が設けられる。このうち、第1の温度測定部71は、凝縮器51〜54に入る前の冷却水70の温度を測定するものであり、第2の温度測定部72は、凝縮器51〜54を出た後の冷却水70の温度を測定するものである。更に、冷却配管63には、冷却水70の流量を測定する流量測定部73が設けられる。
このような吸着式冷凍機40では、電子機器等の廃熱を運んできた加熱流体66の熱によって吸着剤80から冷媒81を脱離させ、更に蒸発器18における冷媒81の気化熱によって循環流体61が冷却される。これにより、電子機器の廃熱が、循環流体61の冷熱の生成に再利用されることになる。
ところで、図2に示したように、この吸着式冷凍機40は、複数の凝縮器51〜54がバルブV9〜V12によって接続された構造となっている。
実使用下においては、第1〜第4の吸着器41〜44のいずれかにおいて脱着工程で行われているときに、バルブV9〜V12の開閉を制御することにより、脱着工程の開始時期に応じて各吸着器41〜44に連通する凝縮器51〜54同士の合計の容積を変える。
以下に、そのようなバルブの制御方法について説明する。
図4は、バルブV1〜V12の開閉タイミングについて説明するための図である。
吸着式冷凍機の1サイクルは、第1〜第4の吸着器41〜44のいずれかにおいて、脱着工程が開始してから吸着工程が終了するまでと定義される。
その1サイクルは、第1の吸着器41の動作状態を基準にして、図4のようにステップS1〜S4の四つに分けられる。
このうち、ステップS1は、第1の吸着器41において脱着工程が開始してから所定期間が経過するまでの脱着工程初期を示す。
そして、ステップS2は、ステップS1が終了してから第1の吸着器41において脱着工程が終了するまでの脱着工程末期を示す。
同様に、ステップS3は、第1の吸着器41において吸着工程が開始してから所定期間が経過するまでの吸着工程初期を示す。また、ステップS4は、ステップS3が終了してから第1の吸着器41において吸着工程が終了するまでの吸着工程末期を示す。
これらステップS1〜S4において、バルブV1〜V12は図4のように開閉が制御される。
また、図4に示されるように、第1の吸着器41以外の吸着器42〜43は、第1の吸着器41と比較して凡そ1/4サイクルだけずれて動作する。
次に、各ステップS1〜S4における吸着式冷凍機の内部状態について説明する。
図5〜図8は、各ステップにおける吸着式冷凍機の内部状態を模式的に示す図である。
図5に示すように、最初のステップS1では、第1の吸着器41が脱着工程初期にあり、他の吸着器42〜44と比較して第1の吸着器41において最も遅く脱着工程が開始されている。
既述のように、脱着工程の初期では、吸着剤80から冷媒81の蒸気が多量に脱離する。
そこで、この例では、バルブV1、V9、V10を開くことにより、第1の吸着器41に連通する凝縮器を、第1、第2、第4の凝縮器51、52、54の三個にする。図5〜図8では、連通して一体的に機能する複数の凝縮器を点線で示している。
これにより、第1の吸着器41に連通する凝縮器同士の合計の容積が、第4の吸着器44に連通する第3の凝縮器43の容器よりも大きくなる。
その結果、脱着工程の初期にある第1の吸着器41から出る多量の冷媒81の蒸気が、三個の凝縮器51、52、54に入るようになるので、第1の吸着器41において冷媒81の蒸気圧が飽和し難くなる。そのため、脱離する冷媒81の脱離速度が低下せず、第1の吸着器41において脱着工程に要する時間が短縮される。
一方、第4の吸着器44は、第1の吸着器41と比較して脱着工程が早く始まっており、脱着工程の末期にある。
脱着工程の末期では、吸着剤80がほぼ乾燥した状態となっているので、脱着工程の初期と比較して吸着剤80から脱離する冷媒81の量は少なく、凝縮器内の冷媒81の蒸気によって脱離速度が低下するおそれはない。
そこで、本例では、バルブV11、V12を閉じることにより、第4の吸着器44に連通する凝縮器を第3の凝縮器53のみとする。これにより、第4の吸着器44に連通する凝縮器の容積は、脱着工程の初期にある第1の吸着器41に連通する凝縮器51、52、54よりも小さくなる。
また、バルブV11、V12を閉じたことにより、脱着工程の初期にある第1の吸着器41で発生した多量の溶媒蒸気が、これらのバルブを介して第4の吸着器44に入るのを防止できる。その結果、第4の吸着器44においてほぼ乾燥状態にある吸着剤80が多量の溶媒蒸気に曝されずに乾燥が進み、第4の吸着器44における脱着工程を短時間に終了することができる。
このように、脱着工程の開始時期に応じて凝縮器容積を拡大したり縮小したりすることで、脱着工程に要する時間を短縮することができる。
更に、この例では、隣接する二つの吸着器41〜44のうち、一方において脱着工程が行われ他方において吸着工程が行われる。例えば、ステップS1では第1の吸着器41において脱着工程が行われ、隣接する第2の吸着器42において吸着工程が行われている。
このように、ある吸着器と、その両隣のうちの少なくとも一方の吸着器とが互いに逆の動作をするようにすると、隣接する凝縮器51〜54同士をバルブV9〜V12を介して接続すれば凝縮器容積の拡大や縮小を行うことができる。そのため、隣接していない凝縮器51〜54を接続する必要がなく、各凝縮器51〜54を接続する配管の距離を短くすることが可能となる。
このようにしてステップS1が終了した後は、図6のステップS2に移る。
そのステップS2では、第1の吸着器41が脱着工程の末期にあり、第3の吸着器43が脱着工程の初期にある。
そこで、ステップS1と同様にして、脱着工程の開始時期に応じて各吸着器41、43のそれぞれに連通する凝縮器同士の合計の容積を変えることにより、これらの吸着器41、43における脱着工程を早期に終了させる。
本例では、脱着工程の初期にある第3の吸着器43に対しては、第2〜第4の凝縮器52〜54の三個に連通させ、脱着工程の初期に多量に発生する冷媒蒸気の蒸気圧が飽和し難くする。
一方、脱着工程の末期にある1の吸着器41に対しては、バルブV12、V9を閉じて吸着器52〜54から遮断し、脱着工程の初期にある第3の吸着器43から発生する多量の冷媒蒸気が入らないようにする。
その後、図7に示すように、ステップS3に移る。
ステップS3では、第2の吸着器42が脱着工程の初期にあり、第3の吸着器43が脱着工程の末期にある。
そこで、第1〜第3の凝縮器51〜53の三個を連通させることにより、これらのうちの一個のみを使用する場合と比較して第2の吸着器42に連通する凝縮器の合計容積を大きくし、脱着工程の初期に多量に発生する冷媒蒸気が飽和し難くする。
そして、第3の吸着器43については、バルブV10、V11を閉じることにより第2の吸着器42に連通しないようにする。これにより、第2の吸着器42において発生した多量の冷媒蒸気が第3の吸着器43に入らないようになり、第3の吸着器43においてほぼ乾燥状態にある吸着剤80の乾燥が促される。
次いで、図8に示すように、ステップS4に移る。
ステップS4では、第4の吸着器44が脱着工程の初期にあり、第2の吸着器42が脱着工程の末期にある。
そこで、ステップS1〜S3と同様に、第4の吸着器44用の凝縮器としては三個の凝縮器51、53、54を使用し、第2の吸着器42用の凝縮器としては第2の凝縮器52のみを利用する。これにより、ステップS1〜S3と同じ理由により、各吸着器42、43における脱着工程が速やかに行われる。
この後は、上記したステップS1〜S4が繰り返して行われることになる。
以上説明したような吸着式冷凍機の制御方法によれば、吸着器41〜44のうちで脱着工程の初期にあるものについては、四個の凝縮器51〜54のうちの三個の凝縮器を利用して、凝縮器の合計容積を大きくする。これにより、脱着工程の初期において多量に発生する冷媒蒸気の蒸気圧が飽和し難くなり、吸着剤から冷媒が速やかに脱離するようになる。
また、吸着器41〜44のうちで脱着工程の末期にあるものについては、残りの一つの凝縮器を利用することで、脱着工程の初期にある吸着器で発生した冷媒蒸気に吸着剤が曝されないようにし、吸着剤の乾燥を促すようにする。
このように、脱着工程の初期と末期のいずれにおいても、吸着剤から脱離する冷媒の脱離速度が速められ、脱着工程を早期に終了させることが可能となる。
図9は、本実施形態に係る吸着式冷凍機によって脱着工程の時間がどの程度短縮できるかを調査して得られたグラフである。
この調査では、吸着剤80として、平均粒径が600〜800μmで乾燥重量が600gのシリカゲル(富士シリア化学製)を使用した。また、冷媒81としては水を使用し、脱着温度は70℃に設定した。
そして、各吸着器41〜44において脱着工程と吸着工程とをそれぞれ6分間行い、吸着式冷凍機40を連続的に動作させた。この場合、脱着工程の初期は、脱着工程が開始してから3分以内の期間となる。
一方、この調査では比較例についても調査された。その比較例では、第1〜第4の凝縮器51〜54の間のバルブV9〜V12を常に閉じておいた。これ以外のバルブV1〜V8の動作は本実施形態と同様である。これにより、比較例では、常に、凝縮器の容積が一定となる。
図9の横軸は吸着式冷凍機の動作時間を示す。そして、縦軸は、第1〜第4の吸着器41〜44のうち、脱着工程にあるものから脱離した溶媒蒸気が、凝縮器51〜54において凝縮する凝縮速度(任意単位)を示す。
図9に示されるように、本実施形態では、脱着工程の初期における凝縮速度が比較例よりも速まっている。このことから、本実施形態のように脱着工程の初期に凝縮器の容積を拡大することが、吸着剤から冷媒を速やかに脱離させるのに有効であることが確かめられた。
また、脱着工程の末期では、比較例よりも本実施形態の方が凝縮速度が遅いので、本実施形態における吸着剤の乾燥が進んでいることが理解される。
このように、本実施形態によれば、脱着工程の初期と末期のいずれにおいても吸着剤からの冷媒の脱離が促進され、比較例よりも脱着工程が早期に終了する。
ところで、既述のように脱着工程の初期と末期とで凝縮器51〜54を使い分けるには、脱着工程の初期であるか末期であるかを制御部100において判断し、その判断結果に基づいて各バルブV1〜V12の開閉を自動的に制御するのが好ましい。
そこで、脱着工程の初期と末期とを識別する方法の一例について以下に説明する。
図10は、脱着工程における吸着器41〜44と凝縮器51〜54の断面図である。
凝縮器51〜54の冷却配管63には、既述のように第1及び第2の温度測定部71、72が設けられ、これらの測定部からはそれぞれ温度測定信号ST1、ST2が出力される。
また、その冷媒配管63には、冷却水70の流量を測定する流量測定部73が設けられており、流量測定信号SFが流量測定部73から出力される。
制御部100は、これらの測定信号ST1、ST2、SFに基づいて脱着工程が初期であるか末期であるかを判断し、その判断結果に基づいて既述のバルブの開閉信号Q1〜Q12を出力する。
その判断は以下のようにして行われる。なお、以下において記号の意味を次のように定める。
T1:第1の温度測定部71での冷却水70の温度測定値(℃)
T2:第2の温度測定部72での冷却水70の温度測定値(℃)
L:流量測定部73での冷却水70の流量測定値(リットル/分)
Q:温度T1での冷媒(水)81の蒸発熱(J/g)
ここで、脱着開始から時間tが経過した時点において、第1の凝縮器51に凝縮する冷媒(水)81の凝縮速度V1は次の式(1)のようになる。
Figure 2010065922
残りの第2〜第4の凝縮器52〜54における凝縮速度V2〜V4も式(1)と同様に書ける。
また、1サイクル中にそれぞれの凝縮器51〜54で凝縮する冷媒(水)81の総重量X(kg)は、次の式(2)のようになる。
Figure 2010065922
なお、式(2)において、Δqは、単位重量の乾燥した吸着剤80に吸脱着する冷媒(水)81の重量(kg)である。そして、Mは、乾燥した状態での吸着剤80の重量(kg)である。
上記のV1とXとを用いると、脱着開始から時間tが経過した時点における各凝縮器51〜54のそれぞれにおける吸着剤80の乾燥度αは、次の式(3)のように表される。
Figure 2010065922
式(3)における乾燥度αは、一つの凝縮器における値であるが、三個の凝縮器を連通させて用いる場合には、各凝縮器の乾燥度αの和が全体の乾燥度Aとなる。
このように、第1及び第2の温度測定部71、72と流量測定部73は乾燥度Aを測定する測定手段として使用される。
そして、制御部100は、乾燥度Aが所定値A0(例えば0.8)よりも小さい場合には脱着工程が初期にあると判断し、所定値A0よりも大きい場合には脱着工程の末期にあると判断する判断手段としての機能も有する。制御部100は、この判断結果に基づいて、各吸着器41〜44における脱着工程の開始時期を判断し、既述の図4に示したタイミングで各バルブV1〜V12の開閉を制御することになる。
(3)第2実施形態
図11は、本実施形態に係る吸着式冷凍機の構成図である。図11において、第1実施形態と同じ要素には第1実施形態と同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
本実施形態に係る吸着式冷凍機90が第1実施形態と異なる点は、第1〜第4の凝縮器51〜54に加えて補助凝縮器55を設けた点である。その補助凝縮器55は、バルブV9〜V12を介して第1〜第4の凝縮器51〜54の全てに連通する。更に、補助凝縮器55は、第1〜第4の吸着器41〜44のいずれにも接続されていない。
この他は第1実施形態と同様であり、各バルブV1〜V12は制御部100から出力される開閉信号Q1〜Q12によって開閉が制御される。
本実施形態では、第1〜第4の吸着器41〜44のうち、脱着工程の初期にあるものについて、以下のようにして補助凝縮器55を利用して凝縮器の容積を拡大する。
図12は、本実施形態に係るバルブV1〜V12の開閉タイミングについて説明するための図である。これに示されるように、本実施形態に係る吸着式冷凍機90においても、第1実施形態と同様に1サイクルがステップS1〜S4に分けられる。
また、バルブV1〜V8の開閉タイミングは第1実施形態と同じであり、バルブV9〜V12の開閉タイミングのみが第1実施形態と異なる。
図13〜図16は、各ステップにおける吸着式冷凍機の内部状態を模式的に示す図である。
最初のステップS1では、図13に示されるように、第1の吸着器41が脱着工程の初期にある。そこで、バルブV9を開いて第1の凝縮器51と補助凝縮器55とを連通させ、第1の吸着器41に連通する凝縮器の容積を拡大する。図13〜図16では、連通して一体的に機能する複数の凝縮器を点線で示している。
これにより、第1実施形態で説明したように、脱着工程の初期にある第1の吸着器41において多量に発生する溶媒蒸気の蒸気圧が飽和し難くなるので、吸着剤から脱離する溶媒の脱離速度が低下せず、脱着工程が速やかに行われる。
また、バルブV12が閉状態であるため、上記のようにして第1の吸着器41で多量に発生した溶媒蒸気が補助容器55を通じて第4の吸着器44に入ることがない。そのため、脱着工程の末期にある第4の吸着器44において、ほぼ乾燥状態の吸着剤が多量の溶媒蒸気に曝されず、脱着工程を速やかに終了させることが可能となる。
このようにしてステップS1が終了した後は、図14〜図16のステップS2〜S4に移行する。
ステップS1と同様に、これらのステップS2〜S4においても、脱着工程の初期にある吸着器42〜44については補助凝縮器55を使用する。また、脱着工程の末期にある吸着器41〜43については、対応するバルブV9〜V12を閉じて補助容器55と連通しないようにする。
これにより、脱着工程の初期と末期のいずれにおいても溶媒の脱離速度が低下せず、脱着工程を速やかに行うことが可能となる。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、第1、第2実施形態では四個の吸着器41〜44と四個の脱着器51〜54を用いたが、これらよりも多くの吸着器と脱着器とを用いてもよい。
更に、上記では吸着剤と冷媒との組み合わせとしてシリカゲル−水系を使用したが、これに代えて活性炭素−メタノール系や、活性炭素−アンモニア系を使用してもよい。また、活性炭素表面にアルカリ等で賦活処理を施し親水化した賦活活性炭を吸着剤として用い、冷媒として水を用いる組み合わせもある。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 冷媒を蒸発させる蒸発器と、
前記蒸発器に接続され、前記冷媒を吸着する吸着剤を収容した複数の容器と、
複数の前記容器のそれぞれに接続され、前記吸着剤から脱離した前記冷媒を凝縮させる複数の凝縮器と、
前記凝縮器同士を連通又は分離する分離手段と、
を有することを特徴とする吸着式冷凍機。
(付記2) 前記吸着剤から前記冷媒が脱離する脱着工程が前記容器内で行われているときに、前記分離手段を制御することにより、前記脱着工程の開始時期に応じて前記容器に連通する前記凝縮器同士の合計の容積を変えることを特徴とする付記1に記載の吸着式冷凍機。
(付記3) 前記脱着工程が最も遅く始まった前記容器に連通する前記凝縮器同士の合計の容積を、それ以外の前記容器に連通する前記凝縮器同士の合計の容積よりも大きくすることを特徴とする付記2に記載の吸着式冷凍機。
(付記4) 前記脱着工程が最も早く始まった前記容器に連通する前記凝縮器同士の合計の容積を、それ以外の前記容器に連通する前記凝縮器同士の合計の容積よりも小さくすることを特徴とする付記2又は付記3に記載の吸着式冷凍機。
(付記5) 前記吸着剤の乾燥度を測定する測定手段と、
前記測定手段における前記乾燥度の測定結果に基づいて、前記容器における前記脱着工程の前記開始時期を判断する判断手段とを更に有することを特徴とする付記2〜4いずれかに記載の吸着式冷凍機。
(付記6) 隣接する二つの前記容器のうち、一方の該容器において前記吸着工程が行われ、他方の該容器において、前記吸着剤に前記冷媒を吸着させる吸着工程が行われることを特徴とする付記1〜5のいずれかに記載の吸着式冷凍機。
(付記7) 前記分離手段を介して全ての前記凝縮器に連通し、かつ、複数の前記容器のいずれにも接続されていない補助凝縮器を更に備えたことを特徴とする付記1〜6のいずれかに記載の吸着式冷凍機。
(付記8) 吸着剤に冷媒の蒸気を吸着させる吸着工程と、
前記吸着剤から前記冷媒の蒸気を脱離させ、該脱離した蒸気を凝縮器内で凝縮させる脱着工程とを有し、
前記脱着工程の途中で前記凝縮器の容積を変えることを特徴とする吸着式冷凍機の制御方法。
(付記9) 前記凝縮器を複数使用し、該凝縮器同士を連通又は分離することにより、前記凝縮器同士の合計の容積を変えることを特徴とする吸着式冷凍機の制御方法。
(付記10) 前記脱着工程が開始してから所定時間が経過した後、前記所定時間が経過する前よりも前記凝縮器の容積を拡大することを特徴とする吸着式冷凍機の制御方法。
図1は、予備的事項に係る吸着式冷凍機の断面図である。 図2は、第1実施形態に係る吸着式冷凍機の斜視図である。 図3は、第1実施形態に係る吸着式冷凍機の断面図である。 図4は、第1実施形態におけるバルブの開閉タイミングについて説明するための図である。 図5は、第1実施形態に係る吸着式冷凍機の各ステップにおける内部状態を模式的に示す図(その1)である。 図6は、第1実施形態に係る吸着式冷凍機の各ステップにおける内部状態を模式的に示す図(その2)である。 図7は、第1実施形態に係る吸着式冷凍機の各ステップにおける内部状態を模式的に示す図(その3)である。 図8は、第1実施形態に係る吸着式冷凍機の各ステップにおける内部状態を模式的に示す図(その4)である。 図9は、第1実施形態に係る吸着式冷凍機によって脱着工程の時間がどの程度短縮できるかを調査して得られたグラフである。 図10は、第1実施形態において、脱着工程における吸着器と凝縮器の断面図である。 図11は、第2実施形態に係る吸着式冷凍機の構成図である。 図12は、第2実施形態におけるバルブの開閉タイミングについて説明するための図である。 図13は、第2実施形態に係る吸着式冷凍機の各ステップにおける内部状態を模式的に示す図(その1)である。 図14は、第2実施形態に係る吸着式冷凍機の各ステップにおける内部状態を模式的に示す図(その2)である。 図15は、第2実施形態に係る吸着式冷凍機の各ステップにおける内部状態を模式的に示す図(その3)である。 図16は、第2実施形態に係る吸着式冷凍機の各ステップにおける内部状態を模式的に示す図(その4)である。
符号の説明
1…第1の吸着器、2…第2の吸着器、3…蒸発器、4…凝縮器、6…加熱流体、7…内部配管、8…冷却配管、9…冷却流体、10…循環配管、11〜14…バルブ、15…冷却水、16…冷媒回収配管、17…吸着剤、18…冷媒、19…真空経路、30、40、90…吸着式冷凍機、41〜44…第1〜第4の吸着器、45…蒸発器、51〜54…第1〜第4の凝縮器、55…補助凝縮器、61…循環流体、62…内部配管、63…冷却配管、65…冷却流体、66…加熱流体、68…切り替え部、69…循環配管、70…冷却水、71、72…第1及び第2の温度測定部、73…流量測定部、75…冷媒回収配管、100…制御部。

Claims (5)

  1. 冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器に接続され、前記冷媒を吸着する吸着剤を収容した複数の容器と、
    複数の前記容器のそれぞれに接続され、前記吸着剤から脱離した前記冷媒を凝縮させる複数の凝縮器と、
    前記凝縮器同士を連通又は分離する分離手段と、
    を有することを特徴とする吸着式冷凍機。
  2. 前記吸着剤から前記冷媒が脱離する脱着工程が前記容器内で行われているときに、前記分離手段を制御することにより、前記脱着工程の開始時期に応じて前記容器に連通する前記凝縮器同士の合計の容積を変えることを特徴とする請求項1に記載の吸着式冷凍機。
  3. 前記脱着工程が最も遅く始まった前記容器に連通する前記凝縮器同士の合計の容積を、それ以外の前記容器に連通する前記凝縮器同士の合計の容積よりも大きくすることを特徴とする請求項2に記載の吸着式冷凍機。
  4. 前記吸着剤の乾燥度を測定する測定手段と、
    前記測定手段における前記乾燥度の測定結果に基づいて、前記容器における前記脱着工程の前記開始時期を判断する判断手段とを更に有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の吸着式冷凍機。
  5. 吸着剤に冷媒の蒸気を吸着させる吸着工程と、
    前記吸着剤から前記冷媒の蒸気を脱離させ、該脱離した蒸気を凝縮器内で凝縮させる脱着工程とを有し、
    前記脱着工程の途中で前記凝縮器の容積を変えることを特徴とする吸着式冷凍機の制御方法。
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