JP2013524139A - 未利用熱を使用して出力および冷却を発生させるシステムおよび方法 - Google Patents

未利用熱を使用して出力および冷却を発生させるシステムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013524139A
JP2013524139A JP2013501442A JP2013501442A JP2013524139A JP 2013524139 A JP2013524139 A JP 2013524139A JP 2013501442 A JP2013501442 A JP 2013501442A JP 2013501442 A JP2013501442 A JP 2013501442A JP 2013524139 A JP2013524139 A JP 2013524139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
working fluid
sorption
feed
fluid
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013501442A
Other languages
English (en)
Inventor
ミザン,ターミッド,アイ.
ミンハス,ブペンダー,エス.
ザオ,スーファン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ExxonMobil Technology and Engineering Co
Original Assignee
Exxon Research and Engineering Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exxon Research and Engineering Co filed Critical Exxon Research and Engineering Co
Publication of JP2013524139A publication Critical patent/JP2013524139A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B17/00Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type
    • F25B17/08Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type the absorbent or adsorbent being a solid, e.g. salt
    • F25B17/083Sorption machines, plants or systems, operating intermittently, e.g. absorption or adsorption type the absorbent or adsorbent being a solid, e.g. salt with two or more boiler-sorbers operating alternately
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B15/00Sorption machines, plants or systems, operating continuously, e.g. absorption type
    • F25B15/02Sorption machines, plants or systems, operating continuously, e.g. absorption type without inert gas
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/06Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide
    • F25B2309/061Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide with cycle highest pressure above the supercritical pressure
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

本出願は出力および冷却を発生させるための収着システムを提供し、システムは、作動流体を液体収着剤に吸収するための少なくとも1つの吸収器と、吸収器と流体連通し、加圧された液体収着剤と吸収された作動流体とのフィードを生成するポンプと、加圧された液体収着剤と吸収された作動流体とのフィードを加熱して超臨界状態の作動流体フィードを生成する熱源と、超臨界状態の作動流体フィードと流体連通し、出力および少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードを生成する発生器と、少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードと流体連通し、冷却および凝縮していない作動流体を生成する蒸発器とを含む。出力および冷却を発生させる更なるシステムおよび方法も提供される。
【選択図】図1

Description

本出願は未利用熱を使用して出力および冷却を発生させるための収着材料を利用するシステムおよび方法に関する。特に本発明は廃熱を利用して出力および冷却を同時に発生させるためのシステムおよび方法に関する。
石油精製運転および石油化学処理運転はエネルギー集約的である。蒸気を含むがそれに限定されない高温の熱源を使用して、高温でこれらの運転を行うことがしばしば必要である。蒸気および他の高温ストリームにより意図する機能を実行した後には、未利用のエネルギーが残る。精製所および石油化学施設は典型的に入力エネルギーの70%のみを利用し、大量のエネルギー損失が450°F以下の低温で生じる。このエネルギーを再び捕捉する、即ち利用する必要性が大いにある。このエネルギーの可能性のある使用として、電力、シャフト出力の発生、またはプロセスストリームの冷却が挙げられる。しかしながら、この熱を捕捉するための設備費用が阻害要因になり得る。その理由は、熱源が450°F以下の時、廃熱捕捉装置は低効率であるからである。電力、シャフト出力および冷却は、施設の全体効率を上げるために精製所および石油化学処理において効果的に利用できる。
効率を上げるために、未利用熱を回収して利用することが望ましい。Rosserらに付与された特許文献1に記載の1つの方法は、吸着されたガスを高圧で放出するために、廃熱を利用してかかる熱を吸着材料に適用することを試みる。ガスはその後膨張弁を含む冷蔵サイクルで使用できる。特許文献1は、収着冷蔵システム用のゼオライト−水の組み合わせの使用を開示している。
化学プロセス用途において収着材料から冷蔵効果を獲得する現在の方法には限界がある。収着システムで使用される収着材料およびガスはプロセス装置を必要するが、このプロセス装置は維持費用がかかり、真空下に運転し、水の凍結温度(32F)超の冷蔵温度を有し、信頼性に欠け、かつ大きな空間配分を必要とすることが多い。このような限界により、未利用熱の回収は経済的に持続不可能となることが多い。
従って、未利用熱のより低い(450°F未満)グレードを利用する機会、およびプロセスの装備および空間要求を低減する機会を提供することによって、未利用熱の回収作業をより費用効果的にする必要性が残っている。未利用熱を適用された収着材料から放出された流体の、冷蔵以外の他の使用を提供する必要性も残っている。
米国特許第5,823,003号明細書 米国特許出願第12/603,243号明細書 国際公開第2007/111738号パンフレット
Nature 453、207−211(8 May 2008) Encyclopedia of Chemical Technology by Kirk−Othmer,Volume 16,Fourth Edition
本出願の一実施形態は出力と冷却を発生させる収着システムを提供し、収着システムは、収着材料を含み作動流体と流体連通しかつ超臨界状態の作動流体フィードを生成するために熱源と作動的に接続された第1容器と、出力および少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードを生成するために超臨界状態の作動流体フィードと流体連通する発生器と、冷却および凝縮していない作動流体フィードを生成するために少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードと流体連通する蒸発器とを含む。一実施形態において、熱源は未利用熱源である。
本出願はまた出力と冷却を発生させる方法を提供し、方法は、作動流体を収着材料に吸着する工程と、収着材料を加熱して超臨界状態で収着材料から作動流体を脱着する工程と、脱着された流体を導いて発生器を駆動し出力を発生させかつ脱着された作動流体を少なくとも部分的に凝縮する工程と、少なくとも部分的に凝縮された脱着された流体を蒸発させて冷却および凝縮していない作動流体フィードを生成する工程とを含む。一実施形態において、加熱は精製運転および化学処理運転の一方からの未利用熱によって提供される。
本出願はまた出力および冷却の両方を発生させるための収着システムを提供し、収着システムは、作動流体を液体収着剤に吸収するための吸収器と、吸収器と流体連通し、加圧された液体収着剤と吸収された作動流体とのフィードを生成するポンプと、加圧された液体収着剤と吸収された作動流体とのフィードを加熱して超臨界状態の作動流体フィードを生成する熱源と、超臨界状態の作動流体フィードと流体連通し出力および少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードを生成する発生器と、少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードと流体連通し冷却および凝縮していない作動流体を生成する蒸発器とを含む。熱源は未利用熱源であってもよい。
本出願はまた出力と冷却の両方を発生させるための方法を提供し、方法は、作動流体を液体収着剤に吸収して液体収着剤と吸収された作動流体を生成する工程と、液体収着剤と吸収された作動流体を増大された圧力まで加圧する工程と、加圧された液体収着剤と吸収された作動流体を加熱して超臨界状態で収着材料から作動流体を脱着する工程と、脱着された作動流体を導いて発生器を駆動し出力を発生させかつ脱着された作動流体を少なくとも部分的に凝縮する工程と、少なくとも部分的に凝縮された脱着された作動流体を蒸発させて冷却および凝縮していない作動流体を生成する工程とを含む。一実施形態において、加熱は精製運転および化学処理運転の一方からの未利用熱によって提供される。
本発明の別の態様によれば、出力を発生させるための収着システムが開示される。収着システムは、作動流体および液体収着材料と流体連通する第1容器を含み、それにより第1容器中で作動流体が液体収着剤に吸着されて、吸着された作動流体を有する液体収着剤フィードを生成する。作動流体は二酸化炭素、メタン、エタン、プロパン、ブタン、アンモニア、およびクロロフルオロカーボンから選択される。吸着された作動流体を有する液体収着剤フィードは熱源に供給される。熱源は蒸気発生器を含む未利用熱源であってもよい。熱源は液体収着剤を吸着された作動流体から離脱させて超臨界状態の作動流体フィードと液体収着剤フィードを生み出す。第1発生器は超臨界状態の作動流体フィードと流体連通し出力および第1容器と流体連通する少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードを生成する。第1発生器はターボエキスパンダであってもよい。第2発生器は液体収着剤フィードと流体連通し出力および第1容器と流体連通する液体収着剤フィードを生成する。第2発生器は二軸スクリューエキスパンダであってもよい。
次に本発明は添付の図面と組み合わせて記載される。
本発明の態様に従う冷却を発生させるための収着システムの概略である。 図1に記載された収着システムの4つの段階に対応する4点を示すように注釈を付けられたモリエル線図である。 約450°Fの温度に達するための廃熱の利用に基づく代替プロセス点、および冷却の発生との関連における使用のためのより高い吸着圧力の使用に基づく代替プロセス点を示すように注釈を付けられたモリエル線図である。 本出願の実施形態に従う出力および/または冷却を発生させるための吸着システムの概略である。 本出願の実施形態に従う出力および/または冷却を発生させるための吸着システムの概略である。 本出願の実施形態に従う出力を発生させるための吸着システムの概略である。
次に本出願は図面および以下の用語と組み合わせてより詳細に記載される。
本明細書で使用される際、用語「収着材料」は作動流体を可逆的に結合する材料を指す。収着材料は吸収剤および吸着剤を含むがこれらに限定されない。
本明細書で使用される際、用語「作動流体」は収着材料に可逆的に結合できる液体または気体を指す。
本明細書で使用される際、用語「発生器」は、出力または仕事を発生させるために作動流体(例えば吸収または吸着システムによって加圧された作動流体)によって駆動されるタービン、シャフトまたは他の機構を指す。
本明細書で使用される際、用語「容器」は収着(例えば吸収または吸着)および/または脱着を可能にする適切な状態の下で収着材料および作動流体を含有するのに適切なコンテナを指す。
本明細書で使用される際、用語「廃熱」「未利用熱」または「未利用熱源」は、熱源が精製または石油化学処理運転でその主な目的に使用された後の処理運転に付随する残留または余熱源(例えば蒸気)を指す。未利用熱はまた廃熱とも呼ばれる。未利用熱または未利用熱源は、精製および/または石油化学処理運転でもはや使用されない、また従来なら廃棄されるであろう熱源を指す。未利用熱は未利用熱ストリームとして提供され得る。例えば、限定はしないが、未利用熱は、石油および石油化学処理で使用される熱交換器で使用され、現在のプロセスに対する価値はなく、廃棄されつつある蒸気を含むことができる。
本明細書で使用される際、用語「ポンプ」は流体を搬送するおよび/または流体を増大した圧力まで加圧するのを補助する物理的な装置を指す。
本明細書で使用される際、用語「効率」は、本発明との関連において、熱の入力を介して発生される出力プラス冷却と定義される。
本明細書で使用される際、用語「二軸スクリューエキスパンダ」は、本発明との関連において、出力またはシャフト動作を発生させるために高圧液体または混合相収着液によって駆動される装置と定義される。
限定ではなく例示を目的として、図1に概略的に描かれるようなゼオライト13X/CO吸着システム100が提供される。本実施形態の様々な温度および圧力における二酸化炭素のモリエル線図が図2および3に参照として示される。本実施形態において、2つの容器111および112は吸着モードおよび脱着モードにそれぞれ維持される。一方の容器が吸着モードにある時は他方の容器は脱着モードにあり、その逆もある。この実施形態において、収着材料はゼオライト13Xであり、作動流体はCOである。吸着モードの容器では、二酸化炭素は約140psiの圧力および約95°Fの温度でゼオライト13Xに吸着される。これらの状態は図2に段階1として示される。
吸着が終了したあと、吸着床は(例えば関連弁(例えば容器111の弁141、または容器112の弁142)を運転することによって)隔絶され、石油精製または化学プロセスからの未利用熱を使用して加熱される。吸着モードは数秒(例えば10秒)〜数分の間持続可能である。吸着モードの期間は選択された吸着材料および流体に基づいて変化する。未利用熱121または122が二酸化炭素を脱着するために容器に適用され、次に脱着モードを開始する。未利用熱を使用して、容器はこの特定実施形態において約212°Fまで加熱される。吸着床が212°Fまで加熱すると13X収着材料からのCOの脱着が原因で加圧ストリームが発生する。背圧規制弁(例えば容器111の弁113または容器112の弁114)の運転に応じて、高圧COが容器から圧力緩衝器または冷却器115まで予め設定された圧力(例えば約1400psig)で放出される。これは図2に段階2として示される。COの温度は約212°Fである。
加圧されたCOストリームは圧力緩衝器/冷却器115で約110°Fまで冷却される。これは図2に段階3として示される。結果として、ライン131中の冷却されたCOストリームの圧力は約1380psiであり、温度は約110°Fである。この冷却された作動流体ストリームは次に膨張弁116を使用して約140psiおよび−40°Fまで断熱的に膨張される。これは図2に段階4として示される。膨張弁116は、流れを制限するが止めない流れ制限器またはニードル弁であってもよい。この冷却されたストリーム132は、未利用熱が確実に利用できる精製所または同様の施設内で多くの異なる用途に高品質の冷蔵負荷として使用できる。例えば、冷蔵されたCOは、精製所および化学プラント内でプロセスストリームを冷却するために熱交換器118に導くことができる。
交換器118内で冷蔵運転を実行した後、この代表的な実施形態の二酸化炭素の温度は約60°F〜100°Fおよび圧力は約140psiであり得る。二酸化炭素作動流体133は次に後続の吸着モードで使用するために容器の1つに戻され循環される。
CO/ゼオライト13Xシステムは3.5を超える圧力インデックスを有する。圧力インデックスは以下に記載の手順に従い決定される。
代替的に、吸着床からより多くの作動流体分子を脱着するためにより高温の熱を適用できる。図3に示されるように、並びに限定ではなく例示を目的として、段階2はここで段階2Aであり、ここで高温未利用熱源が床を212°Fの代わりに450°Fに加熱するために使用される。加圧されたストリームは膨張前に110°Fまで冷却される。従って、更に多量の冷却媒体が段階2で必要になる。ゼオライト13Xおよび二酸化炭素の選択を使用した450°F熱源に基づくこの代替システムの効率は、より高い加熱および冷却レベルを要求するのでかなり異なる。しかしながら、より高いレベルの熱圧力インデックスに基づく収着材料と流体の選択によって、高品質の熱により適した収着システムを作り出すことができることが理解される。
上記の考察のために、各容器を管内に吸着剤を備えた管状構成のシェルとすることもできる。容器は約5フィートの内径を有することができかつ約20フィートの長さの管を含む。他の適した容器も使用できる。更に、管状シェル熱交換器以外の交換器を当技術分野の通常技術に基づき選択できる。
この例は例示目的で提供される;他の収着材料および流体をゼオライト13XおよびCOの代わりに、或いはそれらに加えて使用できる。同様の吸着システムの更なる詳細は、「System Using Unutilized Heat for Cooling and/or Power Generation」と題された特許文献2に開示されており、この特許出願はその全体が本明細書に参照により援用される。
本出願の一態様に従い、出力および冷却を発生させるための吸着システムが提供される。この吸着システムは、超臨界状態の作動流体フィードを生成するために作動流体と流体連通し熱源と作動的に接続される収着材料を含む第1容器と、出力および少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードを生成するために超臨界状態の作動流体フィードと流体連通する発生器と、冷却および凝縮していない作動流体フィードを生成するために少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードと流体連通する蒸発器とを含む。一実施形態において、熱源は未使用熱源またはストリームである。例えば、未使用熱源は化学処理または石油化学精製運転からのものである。
システムはまた、超臨界状態の第2作動流体フィードを生成するために作動流体と流体連通し熱源と作動的に接続される収着材料を含む第2容器を含む。第1容器および第2容器の各々は収着モードと脱着モードとを有し、脱着モードにおいて作動流体は熱源に応答して収着材料から放出され、収着モードにおいて作動流体は収着材料に収着され、第1容器が吸着モードで運転している時第2容器は脱着モードで運転し、第1容器が脱着モードで運転している時第2容器は吸着モードで運転する。
限定ではなく例示を目的として、本出願の一態様に従う吸着システム400が図4に例示される。吸着システム400は第1容器411と、第2容器412と、発生器413と、冷却が望まれる蒸発器414とを含む。第1および第2容器411および412は管内に収着材料を備えた管状シェルタイプ構成であることができる。例えば、第1および第2容器は約5フィートの内径を有しかつ約20フィートの長さの管を含むことができる。他の容器サイズは十分に本出願の範囲内にあると考えられる。更に本出願は管状シェル熱交換器に限定されず、他の交換器並びに他の容器は当技術分野の通常技術に基づいて選択可能であり、収着床、構造化吸着材および中空の繊維吸着材の使用を含むがこれらに限定されない本出願の範囲内に十分にあると考えられる。
未利用熱ストリーム431が第1容器411を通過する。ストリーム431に包含された未利用熱はストリームを包含するラインの壁を通過して第1容器411へ入る。未利用熱ストリーム432が第2容器412を通過する。ストリーム432に包含された未利用熱はストリームを包含するラインの壁を通過して第2容器412へ入る。未利用熱ストリーム431および432は同じ未利用熱源または別の未利用熱源から供給できる。或いはまたは更に、容器411および412はまた、その中に収容された吸着剤を再発生させるために冷却媒体フィードを受け止めるように適合可能である。
弁アセンブリ441は第1容器411と発生器413との間に置くことができる。この実施形態において、弁アセンブリ441は、作動流体を第1容器411から予め決められたまたは予め設定された圧力で逃がすのを可能にする背圧調節器として機能する。予め決められたまたはあらかじめ設定された圧力は例えば約500psig〜約3000psigまでの範囲をとることができる。この圧力は容器に包含される収着材料の量および未利用熱ストリームの温度に依存する。第2弁アセンブリ442は第2容器412と発生器413との間に置かれる。第1弁アセンブリ441と同様に、第2弁アセンブリ442は第2容器内の作動流体を予め設定された圧力で第2容器412から逃がすのを可能にする背圧調節器として機能する。
運転中、第1容器411は、圧力約100psiaおよび温度約100Fで第1容器に供給される作動流体フィード421と流体連通している。制御弁451が第1容器411への作動流体の流れを制御する。同じく、第2容器412は、圧力100psiaおよび温度100Fで第2容器に供給される作動流体フィード421と流体連通している。制御弁452は第2容器412への流体の流れを制御する。作動流体421が第1容器411に供給される時、作動流体は第1容器411内に包含される収着材料に吸着される。同じく、作動流体が第2容器412に供給される時、作動流体は第2容器412内に包含される収着材料に吸着される。
一実施形態において、第1および第2容器411および412はタンデム式に動作する。弁451が開くと作動流体421が第1容器411に流れる。第1容器411内で平衡が確立されるまで弁451は開き続ける。吸着モードは数秒(例えば約10秒)から数分間持続可能である。吸着モードの期間は選択された吸着材料および流体に基づき変動する。収着材料と作動流体が加熱され、その結果収着材料からの作動流体の脱着が起きるように未利用熱ストリーム431が第1容器411を通過する。これにより第1容器411に包含される作動流体の圧力が増加する。あらかじめ設定された圧力に達すると、作動流体は第1容器411から弁アセンブリ441を経由して放出され、圧力約1600psiaおよび温度約255Fの超臨界状態の作動流体フィード422を生成する。
超臨界状態の作動流体フィード422は、出力を発生させるために発生器413へ流れるように使用される。発生器はタービン、ターボエキスパンダまたは出力を生成するように発生器を作動できるシャフト動作を発生させる他の任意の適切な装置を使用して作動される。発生器はまた、プロセスストリームに対して仕事を実行するポンプまたはコンプレッサなどの回転装置を駆動するように使用されてもよいことも考えられる。更に、この装置は圧力約100psiaおよび温度−58Fの少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィード423を生成する。一実施形態において、超臨界状態の作動流体フィード422は、電気を発生させるかまたはシャフト或いは他の適切な機構を駆動することによって仕事を実行するかのどちらかのために発生器を通過する。本発明の態様に従えば、発生される出力量は、60,000lb/時間のCO流量に基づき0.95メガワット(MW)である。発生される出力量はシステムの構成要素に基づいて変動し得ることが考えられる。
少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィード423は、冷却および凝縮していない作動流体フィードを提供するために蒸発器414に供給される。凝縮していない作動流体421が次に第1または第2容器に再導入される。例示的実施形態において、少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体423は蒸発器を通して処理されて、気化熱並びに作動流体の顕熱を使用することによって冷却を発生させるが、冷却を発生させる他の適切な容器を利用することもできる。発生された冷却は多くの精製プロセスにおいて使用できる。例えば、冷却を熱交換器で使用して精製または石油化学プロセス運転のためのプロセスストリームを冷却できる。そうした構成において、通常失われるであろう未利用熱が再捕捉されて別のプロセスストリームの冷却を実行するために使用される。例えば、冷却を使用して水を冷却し、冷却水を蒸留塔内のオーバーヘッド凝縮器に提供できる。冷却を使用して燃料ストリームからガス分子を回収できる。ガスタービン発生器の吸気口を冷却するのに冷却を使用して出力を改善することもできる。
本出願は精製および石油化学処理分野でのプロセスストリームにおける使用に限定されることは意図されない。未利用熱を使用して建築物の1つ以上を冷却できるように、施設に配置された建築物の1つに設置される建築物冷却システムと組み合わせて熱交換器を使用できることが考えられる。自動車からの排熱を使用する空調と組み合わせて本システムを使用できることも考えられる。
第2容器を介してタンデム処理が所望される場合、蒸発器414を通過した後、100psiaに近似の圧力および約100Fの温度の作動流体が、開放した制御弁452を介して第2容器に供給されるように、弁451は閉じられる。平衡が第2容器412内に確立されるまで弁452は開いたままである。上で記載したように、吸着モードは数秒(例えば約10秒)から数分間持続可能である。吸着モードの期間は選択された吸着材料と流体に基づいて変動する。収着材料と作動流体が加熱され、その結果収着材料からの作動流体の脱着が生じるように未利用熱ストリーム432は第2容器412を通過する。これにより第2容器412に包含された作動流体の圧力が増大する。あらかじめ設定された圧力に達すると、作動流体は第2容器412から弁アセンブリ442を介して放出されて超臨界状態の作動流体フィード422を生成する。作動流体は上に記載されたようにシステムを通過する。蒸発器414を通過した後、作動流体は第1容器411に戻される。
この方法において、第1および第2容器411および412は、一方が吸着モードで運転している時他方は脱着モードで運転し、その逆もあるようにタンデム式に運転される。かかる構成により、第1および第2容器411および412は作動流体を発生器413に連続的に供給するように運転する。
本出願の一実施形態において、作動流体は二酸化炭素、メタン、エタン、プロパン、ブタン、アンモニア、およびクロロフルオロカーボン(例えば、Freon(商標))、他の冷媒、或いは他の適切な流体から選択される。収着材料はゼオライト、金属有機構造体(MOF)、ゼオライトイミダゾレート構造体(ZIF)、イオン性液体、シリカゲル、吸着ポリマー、炭素、および活性炭素、およびそれらの組み合わせから選択される。一実施形態では、作動流体は二酸化炭素でありおよび/または収着材料はゼオライトである。一実施形態では、作動流体は二酸化炭素であり、ゼオライトはゼオライトX、好ましくはゼオライト13Xである。
本出願はまた出力と冷却の両方を発生させるための吸着方法を提供する。方法は、作動流体を収着材料に吸着する工程と、収着材料を加熱して超臨界状態で収着材料から作動流体を脱着する工程と、脱着された流体を導いて発生器を駆動し出力を発生させるか或いはシャフト動作をさせかつ脱着された作動流体を少なくとも部分的に凝縮する工程と、少なくとも部分的に凝縮された脱着された流体を蒸発させて冷却および凝縮していない作動流体フィードを生成する工程とを含む。方法は吸着システムについて上で記載した特徴のいずれもを使用できる。一実施形態において、加熱は精製運転および化学処理運転の一方からの未利用熱によって提供される。例えば、未利用熱は450F以下の温度であり得る。
本明細書に記載の吸着システムおよび方法は、システムを通る作動流体の移動を促進するためにポンプまたは追加的な構成要素の使用を必要としないことが留意される。
本発明に従えば、出力と冷却の同時発生は、冷却または出力の単独発生と比較して、精製所で利用できる廃熱のより効率的かつ経済的な使用であることが発見された。精製所および石油化学プラント内の廃熱を使用して出力と冷却の発生を同時に一体化することが望ましい(例えば、蒸留塔において、冷却を使用してオーバーヘッド温度を下げて出力を改善することが可能であり、出力を使用して蒸留塔の再沸器へフィードを圧送することが可能である)。回収された廃熱を精製所および石油化学プロセスへ戻して一体化することは、追加的な燃料を消費する必要性の全体的な低減として、個々のプロセスおよび施設の効率を改善する。
下の表は、出力と冷却の同時発生を出力と冷却の単独発生と比較する。例はCO−ゼオライト13Xの組み合わせの使用に基づく。吸着/脱着床は、収着材料が管の内側に充填されたシェル・管設計である。この比較は60,000lb/時間のCOの同量のガス流に基づく。吸着/脱着床の装置サイズはプロセスの熱スイング時間と関連する。各吸着/脱着容器は約5フィートの内径を有してもよく、長さ約20フィートの管を含む。図1に示されるプロセススキームは、冷却のみの場合に使用できる。出力と冷却を両方発生させるために、図4に示されたプロセススキームを利用できる。出力のみを発生させるために、プロセススキームは、蒸発器のない図4と同様である。
Figure 2013524139
本出願の別の態様に従えば、出力と冷却を発生させるための吸収システムが提供される。吸収システムは、作動流体を液体収着剤に吸収する吸収器と、吸収器と流体連通して加圧された液体収着剤と吸収された作動流体のフィードを生成するポンプと、加圧された液体収着剤と吸収された作動流体のフィードを加熱して超臨界状態の作動流体フィードを生成する熱源と、超臨界状態の作動流体フィードと流体連通し出力および少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードを生成する発生器と、少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードと流体連通し冷却および凝縮していない作動流体を生成する蒸発器とを含む。
限定ではなく例示を目的として、本出願の一態様に従う吸収システム500が図5に示される。吸収システム500は吸収器511、ポンプ512、蒸気発生器513、発生器514、蒸発器515、冷却器516、および冷却器517を含む。
運転中、吸収器511は、第1圧力(約560psia)および第1温度(約100F)で吸収器に供給される作動流体521および液体収着剤522と流体連通する。吸収器511において、作動流体521は液体収着剤522に吸収されて、吸収された作動流体を有する液体収着剤523を生成する。吸収器511は吸収塔または他の任意の適切な容器であり得る。吸収の間、熱が吸収器内で発生されるが、熱は冷却水または任意の他の適切な手段を使用して吸収器から除去可能であり、吸収器は作動流体を吸着するのに好ましい温度に維持される。
ポンプ512は、吸着された流体を有する液体収着剤523を吸収器からより高い圧力までポンピングして、加圧された液体収着剤と吸収された作動流体のフィード524を生成する。加圧された液体収着剤と吸収された作動流体524は、より高い圧力(約1400psia)および第2温度(約104F)、一般には(100F)超である。本発明は特定の圧力および温度に限定されることを意図しない;むしろ、他の温度および圧力は、かかる温度および圧力が加圧された液体収着剤および吸着された作動流体に適切であるという条件で、十分に本発明の範囲内にあると考えられる。
加圧された液体収着剤と吸着された作動流体のフィード524は、蒸気発生器513、例えば精留塔または任意の他の適切な容器を含み得る熱源を使用して加熱される。熱源531は蒸気発生器内を流れることができ、作動流体を液体吸収剤から離脱させ、超臨界状態の作動流体フィード525と液体収着剤527を生成する。液体収着剤527は冷却器516に供給され、その後液体収着剤522が吸収器511に戻る。冷却器516は蒸気発生器と流体連通可能であり、冷却水を含むことができる。蒸気発生器513からの超臨界状態の作動流体フィード525は冷却器517内へ送られ温度を約275Fから約60Fへ下げる。圧力は約1400psiaに維持される。他の温度および圧力は本発明の範囲内に十分にあると考えられる。未利用熱ストリームまたは熱源531は、未利用熱源からの未利用熱が、蒸気発生器内に包含された吸収された流体を有する液体収着剤に移ることができるように、蒸気発生器513と作動的に接続可能である。
超臨界状態の作動流体フィード525は、出力を発生させるために発生器514に流れるように使用される。発生器はタービン、ターボエキスパンダ、または出力或いは動作を発生させる任意の他の適切な装置であり得る。作動流体は、発生器が、圧力約560psiaおよび温度約43F〜100F未満で少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィード526を発生するように選択される。本発明は本明細書に記載の圧力および温度に限定されることを意図しない;むしろ、他の温度および圧力は、かかる温度および圧力が部分的凝縮状態526を発生するという条件で、十分に本発明の範囲内にあると考えられる。一実施形態では、超臨界状態の作動流体フィード525は発生器内に送られてシャフトまたは他の適切な機構を駆動することによって出力を発生させるか或いは仕事を実行するかのどちらかを行う。精製所で実行される場合、発生された出力は、精製所使用のため或いは第三者に供給するための電力送電網に供給することができる。本発明に従うシステムによって発生される出力の量は、システムの設計と選択された構成要素に基づいて変動してもよい。例えば、システムは、45,000lb/時間のCOとアミルアセテート混合物(ストリーム525)に基づき約32キロワット(KW)の電力を発生し得る。525のアミルアセテートのモル濃度は3%である。システム設計並びに他の条件に基づきシステムは32KWを超える量を発生し得ることが考えられる。
少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体526は蒸発器515に供給され、冷却と吸収器511に供給される凝縮していない作動流体521とを生成する。蒸発器515は吸収器511と流体連通できる。例示的実施形態において、少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体526は蒸発器515を通して処理されて、作動流体の気化熱を使用することによって冷却を発生させるが、冷却を発生させる他の適切な容器を利用することもできる。発生された冷却は多くの精製所プロセスに使用できる。例えば、冷却は精製または石油化学プロセス運転用のプロセスストリームを冷却するために熱交換器内で使用できる。かかる構成において、通常失われるであろう未利用熱は再捕捉され、別のプロセスストリームの冷却を実行するために使用される。冷却を使用して水を冷却し、蒸留塔内のオーバーヘッド凝縮器に冷却水を提供することができる。冷却を使用して燃料ストリームからガス分子を回収することもできる。冷却を使用してガスタービン発生器の吸気部を冷却して出力を改善することもできる。
本出願の別の態様に従い、出力を発生させるための吸収システムが提供される。気相膨張および液相膨張の両方を使用して出力は発生される。吸収システムは、作動流体を液体収着剤に吸収する吸収器と、吸収器と流体連通して加圧された液体収着剤と吸着された作動流体のフィードを生成するポンプと、加圧された液体収着剤と吸着された作動流体のフィードを加熱して超臨界状態の作動流体フィードを生成する熱源と、少なくとも1つの発生器とを含む。
限定ではなく説明を目的として、本出願の一態様に従う吸収システム600が図6に示される。吸収システム600は吸収器611、ポンプ612、蒸気発生器613、発生器614および615、冷却器616、および冷却器617を含む。
運転中、吸収器611は第1圧力(約600psia)および第1温度(約127F)で吸収器に供給される作動流体621および液体収着剤622と流体連通する。吸収器611内で、作動流体621は液体収着剤622に吸収されて、吸収された作動流体を有する液体収着剤623を生成する。吸収器611は吸収塔または任意の他の適切な容器であり得る。吸収の間、吸収器内で熱が発生されるが冷却水或いは任意の他の適切な手段を使用して吸収器から除去可能であり、吸収器は作動流体を吸収するのに好ましい温度に維持される。
ポンプ612は、吸収された流体を有する液体収着剤623をより高い圧力までポンピングして、加圧された液体収着剤と吸収された作動流体のフィード624を生成する。加圧された液体収着剤と吸収された作動流体624はより高い圧力(約1200psia)および第2温度(約102F)である。本発明は特定の圧力および温度に限定されることを意図しない;むしろ、他の温度および圧力は、かかる温度および圧力が加圧された液体収着剤および吸着された作動流体に適切であるという条件で、十分に本発明の範囲内にあると考えられる。
加圧された液体収着剤と吸着された作動流体のフィード624は、蒸気発生器613、例えば精留塔または任意の他の適切な容器を含み得る熱源を使用して加熱される。熱源631は蒸気発生器内を流れることができ、作動流体を液体吸収剤から離脱させ、超臨界状態の作動流体フィード625と液体収着剤627を生成する。液体収着剤627は冷却器616に、次に発生器615に供給され、その後液体収着剤622は吸収器611に戻る。発生器615は発生させるために液相膨張における使用に適切である。発生器615は二軸スクリューエキスパンダであってもよいが、他の出力発生アセンブリは本発明の範囲内に十分にあると考えられる。冷却器616は蒸気発生器613と流体連通可能であり、冷却水を含むことができる。超臨界状態の作動流体フィード625は圧力(約1200psia)および温度(約450F)である。他の温度および圧力は本発明の範囲内に十分にあると考えられる。未利用熱ストリームまたは熱源631は、未利用熱源からの未利用熱が、蒸気発生器内に包含された吸収された流体を有する液体収着剤に移ることができるように、蒸気発生器613と作動的に接続可能である。
超臨界状態の作動流体フィード625は、出力を発生させるために発生器614に流れるように使用される。発生器614はタービン、ターボエキスパンダ、または出力或いは動作を発生させる任意の他の適切な装置であり得る。作動流体は、発生器が、圧力約600psiaおよび温度約398Fで作動流体フィード626を発生するように選択される。本発明は本明細書に記載の圧力および温度に限定されることを意図しない;むしろ、他の温度および圧力は本発明の範囲内に十分にあると考えられる。
作動流体626は冷却器617に供給される。冷却器617からの低減された温度の作動流体621が次に吸収器611に戻される。
本出願は単に便宜上、主に精製および石油化学運転の文脈で記載されるが、それらに限定されることを意図されない。例えば、未利用熱を使用して建築物の1つ以上を冷却できるように、施設に配置された建築物の1つ以上に設置された建築物冷却システムと組み合わせて熱交換器を使用することができることが考えられる。
従って、吸収システムは未利用熱を未利用熱ストリームまたは熱源から回収することによって出力および冷却を発生させる。未利用熱源は熱交換器または化学処理プラント或いは石油化学精製プラントの他のプロセス領域からの熱を使用できる。
吸収システムは液体収着剤または液体収着剤と作動流体の混合物または作動流体に混合物を含む。
さまざまな実施形態において、液体収着剤と作動流体の様々な組み合わせが本出願の範囲内にあると考えられている。高温の未利用熱ストリームとの用途に適切な組み合わせは低温の未利用熱ストリームに適用不能であり得ることに留意されたい。
吸収システムの液体収着剤は約2kcal/モル〜約25kcal/モル、或いは更に好ましくは約3kcal/モル〜約10kcal/モルの平均収着熱(Q)を有する。
本出願の一実施形態において、作動流体はガスであり、二酸化炭素、メタン、エタン、プロパン、ブタン、アンモニア、クロロフルオロカーボン(例えば、Freon(商標))、他の冷媒、または他の適切な流体から選択される。液体収着剤は水、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールジメチルエーテル、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、炭酸カリウム、アミルアセテート、アセトン、ピリジン、エチルアルコール、メチルアルコール、酢酸、酢酸イソブチル、無水酢酸、イオン性液体等、または他の適切な液体またはそれらの組み合わせから選択される。一実施形態において、作動流体は二酸化炭素であり、および/または液体収着剤はN−メチル−2−ピロリドンおよびイオン性液体である。
本出願の別の態様に従い、出力および冷却を発生させる方法が提供される。方法は、作動流体を液体収着剤に吸収して液体収着剤と吸収された作動流体を生成する工程と、液体収着剤と吸収された作動流体を増大された圧力まで加圧する工程と、加圧された液体収着剤と吸収された作動流体を加熱して超臨界状態で収着材料から作動流体を脱着する工程と、脱着された作動流体を導いて発生器を駆動し出力を発生させかつ脱着された作動流体を少なくとも部分的に凝縮する工程と、少なくとも部分的に凝縮された脱着された作動流体を蒸発させて冷却および凝縮していない作動流体を生成する工程とを含む。方法は吸収システムに関する上述の特徴のいずれもを使用できる。一実施形態において、加熱は、精製運転および化学処理運転の一方からの未利用熱によって提供される。例えば、未利用熱は450°F以下の温度である。
圧力インデックス
本出願の実施形態は、様々な脱着温度で決定できる「圧力インデックス」を使用し、この圧力インデックスは、収着材料と作動流体との適切な組み合わせを決定するために使用される。これらの組み合わせは本明細書に記載の収着方法に使用されるように特別に適合可能である。なぜなら、それらは、利用可能なエネルギー源(必ずしもそうではないが多くは何らかの他の特定の目的(例えば廃熱)に使用されることが主に意図される低グレード熱源である)によって作動流体の加圧を共同で最大化する(ΔP)からである。
圧力インデックスは、次の方法によって決定される。百(100)グラムの収着材料が、容器の両端に存在する弁を有する関連の装置から隔離されるように設計された1リットルの容器に配置される。容器はまた、内部圧力と温度を測定するための表示器を有する。容器は、1気圧で洗い流されかつ純粋な流体(例えば、CO)で満たされる。収着材料は流体を吸着し、収着剤は加熱することがある。容器は、298K(77°F)および1大気で平衡され、この収着圧力はP=1.0と規定される。容器は、予め選択された脱着温度(例えば348K即ち167°F)に加熱される。容器および収着材料が予め選択された脱着温度に達すると、Pを決定するために内部容器圧力が測定される。圧力インデックスは、P対Pの比率として規定される。
上に記載したように、本出願の実施形態において、より低い未利用熱を使用する。低レベルの熱(例えば低グレード未利用熱を利用する収着システム)で使用するのに好ましい収着材料/流体の組み合わせを選択するために、上で規定したような、少なくとも低レベル熱圧力インデックスを究明することがしばしば望ましいか或いは必要である。少なくとも1.5の圧力インデックスが、低レベル未利用熱を適用する使用に一般に適している。それにもかかわらず、本出願の他の実施形態は高レベル熱源を使用できる。従って、これらの実施形態において、高レベル熱圧力インデックスを選択することが望ましい。かかる場合には、収着材料と作動流体の組み合わせは1.2という低さの圧力インデックスを有し得る。
収着材料
上述のように、また本出願で使用されているように、「収着材料」という用語は、作動流体を可逆的に結合する材料を指す。収着材料は吸収剤および吸着剤を含むがこれらに限定されない。
本出願の実施形態に使用できる吸収材料は、水、グリコール、アミルアセテート、アセトン、ピリジン、エチルアルコール、メチルアルコール、酢酸、酢酸イソブチル、無水酢酸、イオン性液体、等を含むが、それらに限定されない。
本出願の実施形態に使用できる吸着材料は、金属有機構造体ベース(MOFベース)の収着剤、ゼオライトイミダゾール構造体(ZIF)の収着材料、ゼオライトおよび炭素を含むが、それらに限定されない。
MOFベースの収着剤は、複数の金属、酸化金属、金属クラスタまたは酸化金属クラスタ構成単位を有するMOFベースの収着剤を含むが、それらに限定されない。参照により本出願に組み込まれる特許文献3に開示されているように、金属は、周期律表の遷移金属、およびベリリウムから選択することができる。例示的な金属は、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、水銀(Hg)、ベリリウム(Be)および銅(Cu)を含む。金属構成単位は、多孔質構造を形成するための有機化合物によって結合することができ、隣接する金属構成単位を結合するための有機化合物は、1,3,5−ベンゼントリベンゾエート(BTB);1,4−ベンゼンジカルボキシレート(BDC);シクロブチル1,4−ベンゼンジカルボキシレート(CB BDC);2−アミノ1,4ベンゼンジカルボキシレート(H2N BDC);テトラヒドロピレン2,7−ジカルボキシレート(HPDC);テルフェニルジカルボキシレート(TPDC);2,6ナフタレンジカルボキシレート(2,6−NDC);ピレン2,7−ジカルボキシレート(PDC);ビフェニルジカルボキシレート(BDC);またはフェニル化合物を有する任意のジカルボキシレートを含むことができる。
特定の材料のMOFベースの収着材料は、MOF−177、ZnO(1,3,5−ベンゼントリベンゾエート)の一般式を有する材料;IRMOF−Iとしても知られるMOF−5、ZnO(1,4−ベンゼンジカルボキシレート)の一般式を有する材料;IRMOF−6、ZnO(シクロブチル1,4−ベンゼンジカルボキシレート)の一般式を有する材料;IRMOF−3、ZnO(2−アミノ1,4ベンゼンジカルボキシレート)の一般式を有する材料;およびIRMOF−11、ZnO(テルフェニルジカルボキシレート)またはZnO(テトラヒドロピレン2,7−ジカルボキシレート)の一般式を有する材料;IRMOF−8、ZnO(2,6ナフタレンジカルボキシレート)の一般式を有する材料;およびCu−BTC MOF、C18Cu12(銅ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレート)の一般式を有する材料を含む。
例示的なゼオライトイミダゾール構造体(ZIF)の収着材料は、University of California(Los Angeles)において開発され、全体が参照により本出願に組み込まれる非特許文献1で一般に説明されているZIF−68、ZIF−60、ZIF−70、ZIF−95、ZIF−100を含むが、それらに限定されない。
ゼオライト吸着材料は、式M2/nO・Al・ySiO・wHO(式中、yは2以上であり、Mは、ナトリウム、カリウム、マグネシウムおよびカルシウムなどの電荷平衡カチオンであり、Nは陽イオンの原子価であり、wはゼオライト空隙に含有された水の分子を示す)によって表されるアルミノケイ酸塩を含むが、それらに限定されない。本出願の方法およびシステムに含むことができるゼオライトの例は、天然および合成のゼオライトを含む。
天然ゼオライトは、チャバザイト(CAS登録No.12251−32−0;典型的な式Ca[(AlO(SiO]・13HO)、モルデナイト(CAS登録No.12173−98−7;典型的な式Na[(AlO(SiO40]・24HO)、エリオナイト(CAS登録No.12150−42−8;典型的な式(Ca、Mg、Na、K4.5[(AlO(SiO27]・27HO)、フォージャサイト(CAS登録No.12173−28−3、典型的な式(Ca、Mg、Na、K29.5[(AlO59(SiO133]・235HO)、クリノプチロライト(CAS登録No.12321−85−6、典型的な式Na[(AlO(SiO30]・24HO)およびフィリップサイト(典型的な式:(0.5Ca、Na、K)[(AlO(SiO]・6HO)を含むが、それらに限定されない。
合成ゼオライトは、ゼオライトA(典型的な式:Na12[(AlO12(SiO12]・27HO)、ゼオライトX(CAS登録No.68989−23−1;典型的な式:Na86[AlO86(SiO106]264HO)、ゼオライトY(典型的な式:Na56[(AlO56(SiO136]・250HO)、ゼオライトL(典型的な式:K[(AlO(SiO27]・22HO)、ゼオライトω(典型的な式:Na6.8TMA1.6[AlO(SiO28]・21HO、式中、TMAはテトラメチルアンモニウムである)およびZSM−5(典型的な式:(Na、TPA)[(AlO(SiO93]・16HO、式中、TPAはテトラプロピルアンモニウムである)を含むが、それらに限定されない。
本出願の実施形態に使用することができるゼオライトはまた、見出し「モレキュラーシーブ」の下で、非特許文献2に開示されたゼオライトを含み、この文献は、その全体が参照により本出願に組み込まれる。
合成ゼオライトの収着材料は、W.R.Grace and Co.(Columbia,Md.)から、またChengdu Beyond Chemical(Sichuan,P.R.China)からSylosiv(登録商標)ブランドなどで商業的に入手可能である。例えば、Sylosiv(登録商標)A10は、1つの商業的に入手可能なゼオライト13X製品である。
作動流体
上に記載したように、流体という用語は、収着材料に可逆的に結合する液体またはガスを指す。本出願に従って使用できる流体の非限定的な例は、二酸化炭素、メタン、エタン、プロパン、ブタン、アンモニア、クロロフルオロカーボン(例えばFreon(商標))、他の適切な流体並びに冷媒を含む。ある特定実施形態において、上述の圧力インデックスを満足する任意の好適な流体または冷媒を使用できる。
収着材料および流体の選択
本発明の他の態様によれば、化学的処理または石油化学精製運転内の未利用熱収着システムの組み合わせに使用するための収着材料および作動流体を選択するための方法が提供される。本方法は一般に、少なくとも1.5の圧力インデックス基準を満たす収着剤を同定する工程を含む。一実施形態では、固定されたチャンバ内で測定された内圧が、収着圧力の少なくとも2倍、または少なくとも3倍、または少なくとも4倍、または少なくとも6倍、または少なくとも8倍である場合、組み合わせて使用するための収着剤および作動流体が選択される。収着システムは、出力および冷却を発生させるために使用できる。上述の方法は吸収システムには適用されない。
収着熱
好ましくは、収着材料と流体との連結は、最高450°Fの熱源用に約2kcal/モル〜約25kcal/モル、より好ましくは約4kcal/モル〜約10kcal/モルの平均収着熱(Q)を有する。収着熱は、より高い温度の熱源(例えば、450°F超〜1700°Fまで)が利用可能である場合、2kcal/モル〜約40kcal/モルにあるべきである。収着材料はまた、作動流体に対して高い容量を有するべきである。
本出願の収着システムの使用
本出願の収着システムは、設定により、収着材料を含む容器、作動流体供給部、熱供給部および脱着された作動流体を効果的に発生器に導いて出力を発生させ、かつ蒸発器に導いて冷却を提供するための手段の存在が可能にされることを前提として、様々な用途に使用することができる。例えば、脱着されたガスをターボエキスパンダに導いて出力を提供することができる。
本出願の吸収システムおよび方法は、設定により、作動流体を液体収着剤に吸収するための吸収器および作動流体を液体収着剤から脱着するための蒸気発生器、作動流体供給部、熱供給部、およびポンプ、および脱着された流体を効果的に発生器に導いて出力を発生させ、かつ蒸発器に導いてそこに冷却を提供するための手段の存在が可能にされることを前提として、様々な用途に使用することができる。
本出願の収着システムの潜在的な用途は、住居用(夏に空気調節を、冬にヒートポンプを行う)、車両用(車載の空調が排熱を使用する)、および産業用(精製および化学プラント)用途を含む。
本出願の一実施形態では、収着システムまたは方法は化学または石油化学プラント内で使用され、脱着された流体は、出力を発生させるために、および冷却を提供して他のプロセス領域、特に混合物の成分を分離するために温度差に依存する領域を補助するために使用される。例えば、スタックを上がる煙道ガスから液化石油ガス(LPG、C3+)を回収するために冷却を使用することができ、或いは特に夏の数か月間、凝縮器を運転して減圧蒸留塔の効率を改善するために冷却を使用することができる。
収着材料と作動流体を適切に選択することによって、収着システムまたは方法は、従来技術の収着システムによってこれまでに提供されたものよりも低いグレードの熱を有効に使用することができる。例えば、本出願の一実施形態では、熱供給は、約70℃(158F)〜約300℃(572F)、より好ましくは約90℃(194F)〜約180℃(356F)の温度を有する「未利用熱」である。
本出願は、本明細書に記載した特定の実施形態による範囲に限定されない。実際に、本明細書に記載した修正形態に加えて本発明の様々な修正形態が、前述の説明および添付図から当業者には明白になるであろう。かかる修正形態は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれるように意図される。
全ての値は近似であり、説明の為に提供されていることが更に理解される。
特許、特許出願、文献、製品説明、およびプロトコルが本出願の全体にわたって引用され、その各々の開示は、すべての目的のためにその全体が参照により本出願に組み込まれる。

Claims (27)

  1. 出力発生および冷却を行う収着システムであって、
    (a)収着材料を含み、作動流体と流体連通し、超臨界状態の作動流体フィードを生成するために熱源と作動的に接続された第1容器、
    (b)出力および少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードを生成するために超臨界状態の前記作動流体フィードと流体連通する第1発生器、および
    (c)冷却および凝縮していない作動流体フィードを生成するために前記少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードと流体連通する蒸発器
    を含む収着システム。
  2. 前記収着材料が、ゼオライト、金属有機構造体(MOF)、ゼオライトイミダゾレート構造体(ZIF)、シリカゲル、吸着ポリマー、炭素、活性炭およびそれらの組み合わせよりなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の収着システム。
  3. 前記収着材料が、ゼオライトであることを特徴とする請求項2に記載の収着システム。
  4. 収着材料を含み、前記作動流体と流体連通し、超臨界状態の第2作動流体フィードを生成するために熱源と作動的に接続された第2容器を更に含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の収着システム。
  5. 前記第1容器および前記第2容器の各々が、収着モードと脱着モードを有し、
    前記脱着モードにおいては、前記作動流体が前記熱源に応答して前記収着材料から放出され、
    前記収着モードにおいては、前記作動流体が前記収着材料に収着され、
    前記第1容器が前記吸着モードで運転している時には、前記第2容器は前記脱着モードで運転し、
    前記第1容器が前記脱着モードで運転している時には、前記第2容器は前記収着モードで運転する
    ことを特徴とする請求項4に記載の収着システム。
  6. 出力発生および冷却を行う収着システムであって、
    (a)作動流体を液体収着剤に吸収するための吸収器、
    (b)前記吸収器と流体連通し、加圧された液体収着剤と吸収された作動流体のフィードを生成するポンプ、
    (c)加圧された液体収着剤と吸収された作動流体の前記フィードを加熱して、超臨界状態の作動流体フィードを生成する熱源、
    (d)前記超臨界状態の作動流体フィードと流体連通し、出力および少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードを生成する第1発生器、および
    (e)前記少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードと流体連通し、冷却および凝縮していない作動流体を生成する蒸発器
    を含む収着システム。
  7. 前記蒸発器が、前記吸収器と流体連通することを特徴とする請求項6に記載の収着システム。
  8. 出力発生を行う収着システムであって、
    (a)作動流体および液体収着材料と流体連通する第1容器であって、前記第1容器中で前記作動流体が前記液体収着剤に吸着されて、吸着された作動流体を有する液体収着剤フィードを生成する第1容器、
    (b)前記吸着された作動流体および熱源を有する前記液体収着剤フィードと流体連通する熱源であって、前記熱源は、前記液体収着剤を前記吸着された作動流体から離脱させて超臨界状態の作動流体フィードおよび液体収着剤フィードを生み出す熱源、
    (c)超臨界状態の前記作動流体フィードと流体連通し、出力および前記第1容器と流体連通する少なくとも部分的に凝縮状態にある作動流体フィードを生成する第1発生器、および
    (d)前記液体収着剤フィードと流体連通し、出力および前記第1容器と流体連通する液体収着剤フィードを生成する第2発生器
    を含む収着システム。
  9. 前記第2発生器が、二軸スクリューエキスパンダであることを特徴とする請求項8に記載の収着システム。
  10. 前記第1発生器が、ターボエキスパンダであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の収着システム。
  11. 前記熱源が、未利用熱源であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の収着システム。
  12. 前記熱源が、蒸気発生器を含むことを特徴とする請求項11に記載の収着システム。
  13. 前記蒸気発生器と流体連通する冷却器を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の収着システム。
  14. 前記冷却器が、冷却水を含むことを特徴とする請求項13に記載の収着システム。
  15. 前記蒸気発生器が、精留塔であることを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の収着システム。
  16. 前記作動流体が、二酸化炭素、メタン、エタン、プロパン、ブタン、アンモニアおよびクロロフルオロカーボンよりなる群から選択されることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の収着システム。
  17. 前記作動流体が、二酸化炭素であることを特徴とする請求項16に記載の収着システム。
  18. 出力発生と冷却を行う方法であって、
    作動流体を収着材料に吸着させる工程、
    前記収着材料を加熱して、超臨界状態で前記収着材料から前記作動流体を脱着させる工程、
    前記脱着された流体を導いて発生器を駆動し、出力を発生させると共に、前記脱着された作動流体を少なくとも部分的に凝縮する工程、および
    前記少なくとも部分的に凝縮された脱着された流体を蒸発させて、冷却を行うと共に、凝縮していない作動流体フィードを生成する工程
    を含む方法。
  19. 前記収着材料が、ゼオライト、金属有機構造体(MOF)、ゼオライトイミダゾレート構造体(ZIF)、シリカゲル、吸着ポリマー、炭素、活性炭およびそれらの組み合わせよりなる群から選択されることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 前記収着材料が、ゼオライトであることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 出力発生と冷却を行う方法であって、
    作動流体を液体収着剤に吸収させて、液体収着剤および吸収された作動流体を生成する工程、
    前記液体収着剤および吸収された作動流体を、増大された圧力まで加圧する工程、
    前記加圧された液体収着剤および吸収された作動流体を加熱して、超臨界状態で前記作動流体を前記収着材料から脱着させる工程、
    前記脱着された流体を導いて発生器を駆動し、出力を発生させると共に、前記脱着された作動流体を少なくとも部分的に凝縮する工程、および
    前記少なくとも部分的に凝縮された脱着された作動流体を蒸発させて、冷却を行うと共に、凝縮していない作動流体を生成する工程
    を含む方法。
  22. 出力を発生させる方法であって、
    作動流体を液体収着剤に吸収させて、液体収着剤および吸収された作動流体を生成する工程、
    前記液体収着剤および吸収された作動流体を、増大された圧力まで加圧する工程、
    前記加圧された液体収着剤および吸収された作動流体を加熱して、超臨界状態において前記作動流体を前記液体収着剤から脱着させる工程、
    前記脱着された流体を導いて第1発生器を駆動し、出力を発生させると共に、前記脱着された作動流体を少なくとも部分的に凝縮する工程、および
    前記液体収着剤を導いて第2発生器を駆動し、出力を発生させる工程
    を含む方法。
  23. 前記作動流体が、二酸化炭素、メタン、エタン、プロパン、ブタン、アンモニアおよびクロロフルオロカーボンよりなる群から選択されることを特徴とする請求項18〜22のいずれかに記載の方法。
  24. 前記作動流体が、二酸化炭素であることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 前記加熱が、精製運転および化学処理運転のうち一方からの未利用熱によって提供されることを特徴とする請求項18〜24のいずれかに記載の方法。
  26. 前記未利用熱が、450°F以下の温度であることを特徴とする請求項25に記載の方法。
  27. 前記発生器が、ターボエキスパンダであることを特徴とする請求項18〜26のいずれかに記載の方法。
JP2013501442A 2010-03-26 2011-03-24 未利用熱を使用して出力および冷却を発生させるシステムおよび方法 Pending JP2013524139A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US31796610P 2010-03-26 2010-03-26
US61/317,966 2010-03-26
PCT/US2011/029712 WO2011119787A1 (en) 2010-03-26 2011-03-24 Systems and methods for generating power and chilling using unutilized heat

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013524139A true JP2013524139A (ja) 2013-06-17

Family

ID=44170482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013501442A Pending JP2013524139A (ja) 2010-03-26 2011-03-24 未利用熱を使用して出力および冷却を発生させるシステムおよび方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20110232305A1 (ja)
EP (1) EP2553357B1 (ja)
JP (1) JP2013524139A (ja)
CN (1) CN102834680A (ja)
CA (1) CA2792637A1 (ja)
SG (1) SG183864A1 (ja)
WO (1) WO2011119787A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015529258A (ja) * 2012-08-15 2015-10-05 アーケマ・インコーポレイテッド 金属−有機構造体を使用した吸着系
JP2018506013A (ja) * 2015-01-08 2018-03-01 ブライ・エアー・アジア・ピーヴイティー・リミテッド 分割レベル吸着冷却システム

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8425674B2 (en) * 2008-10-24 2013-04-23 Exxonmobil Research And Engineering Company System using unutilized heat for cooling and/or power generation
US8555642B2 (en) * 2010-03-09 2013-10-15 Exxonmobil Research And Engineering Company Methods of utilizing waste heat for creating a pressurized working fluid
CA2832887A1 (en) 2011-04-11 2012-10-18 ADA-ES, Inc. Fluidized bed method and system for gas component capture
US9278314B2 (en) 2012-04-11 2016-03-08 ADA-ES, Inc. Method and system to reclaim functional sites on a sorbent contaminated by heat stable salts
CN104034084A (zh) * 2014-06-23 2014-09-10 周永奎 一种吸附式热泵制冷与动力联供方法及其装置
CN104989474B (zh) * 2015-06-04 2017-03-08 广东美的制冷设备有限公司 基于低品位热能利用的有机朗肯循环发电与吸附制冷联供系统
US10240486B2 (en) 2016-06-27 2019-03-26 Battelle Memorial Institute Harmonic adsorption recuperative power systems and methods
CN107062681B (zh) * 2017-05-18 2023-09-19 上海东方延华节能技术服务股份有限公司 基于排油烟设备的吸附式制冷系统及制冷方法
CN109342581A (zh) * 2018-09-26 2019-02-15 上海交通大学 一种吸附系统综合性能分析装置及基于该装置的分析方法
CN109337656B (zh) * 2018-11-02 2021-10-22 饶会均 一种车用防冻液及其制备方法
US11326326B1 (en) 2018-12-03 2022-05-10 Exaeris Water Innovations, Llc Atmospheric water generator apparatus
US11338220B2 (en) 2018-12-03 2022-05-24 Exaeris Water Innovations, Llc Atmospheric water generator apparatus
DE102022111427A1 (de) 2022-05-09 2023-11-09 Vaillant Gmbh Zwischenraum-Wärmeübertrager
DE102022117111A1 (de) 2022-07-08 2024-01-11 Technische Universität Dresden, Körperschaft des öffentlichen Rechts Kühlgemisch, Kältemittelkreislauf und Verfahren davon

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5637469A (en) * 1979-09-03 1981-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd Absorption air conditioner
JPS61105056A (ja) * 1985-09-30 1986-05-23 デイミタ−・アイ・チヤ−ネヴ 低等級熱利用収着システム
JPS63129260A (ja) * 1986-11-19 1988-06-01 三洋電機株式会社 吸収冷凍装置
JPH0979694A (ja) * 1995-09-18 1997-03-28 Osaka Gas Co Ltd プレートフィン型吸収器
JPH11514733A (ja) * 1995-11-01 1999-12-14 ジェイ.,ジュニア バウアー,ジョン バランス吸着式冷蔵装置
JP2001272130A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Sanyo Electric Co Ltd 超臨界二酸化炭素供給装置および冷凍装置
JP2004092968A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Ebara Corp 吸収式冷温水機
JP2006194454A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Hitachi Zosen Corp 吸収式冷凍機
JP2008061285A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Kobe Steel Ltd 動力回収システム
JP2009520073A (ja) * 2005-12-14 2009-05-21 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 作動流体としてイオン液体と水を用いる吸収サイクル
JP2009523992A (ja) * 2006-01-16 2009-06-25 レクソース サーミオニクス,インコーポレイテッド 高効率吸収式ヒートポンプ及び使用方法
JP2010065922A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Fujitsu Ltd 吸着式冷凍機及びその制御方法
US20100132359A1 (en) * 2008-10-24 2010-06-03 Exxonmobil Research And Engineering Company System using unutilized heat for cooling and/or power generation

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5237827A (en) * 1974-11-04 1993-08-24 Tchernev Dimiter I Apparatus for cyclic production of thermal energy by plural adsorption stations and methods
US4009575A (en) * 1975-05-12 1977-03-01 said Thomas L. Hartman, Jr. Multi-use absorption/regeneration power cycle
US4222244A (en) * 1978-11-07 1980-09-16 Gershon Meckler Associates, P.C. Air conditioning apparatus utilizing solar energy and method
US4694659A (en) * 1985-05-03 1987-09-22 Shelton Samuel V Dual bed heat pump
US5823003A (en) * 1997-05-02 1998-10-20 Uop Llc Process for heat recovery in a sorption refrigeration system
US6644045B1 (en) * 2002-06-25 2003-11-11 Carrier Corporation Oil free screw expander-compressor
US6993897B2 (en) * 2003-06-27 2006-02-07 Lelio Dante Greppi Internal combustion engine of open-closet cycle and binary fluid
US20050193758A1 (en) * 2003-10-27 2005-09-08 Wells David N. System and method for selective heating and cooling
US7350372B2 (en) * 2003-10-27 2008-04-01 Wells David N System and method for selective heating and cooling
JP2009521320A (ja) 2005-12-21 2009-06-04 ユーオーピー エルエルシー 圧力スイング吸着におけるmofの使用
US8555642B2 (en) * 2010-03-09 2013-10-15 Exxonmobil Research And Engineering Company Methods of utilizing waste heat for creating a pressurized working fluid

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5637469A (en) * 1979-09-03 1981-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd Absorption air conditioner
JPS61105056A (ja) * 1985-09-30 1986-05-23 デイミタ−・アイ・チヤ−ネヴ 低等級熱利用収着システム
JPS63129260A (ja) * 1986-11-19 1988-06-01 三洋電機株式会社 吸収冷凍装置
JPH0979694A (ja) * 1995-09-18 1997-03-28 Osaka Gas Co Ltd プレートフィン型吸収器
JPH11514733A (ja) * 1995-11-01 1999-12-14 ジェイ.,ジュニア バウアー,ジョン バランス吸着式冷蔵装置
JP2001272130A (ja) * 2000-03-27 2001-10-05 Sanyo Electric Co Ltd 超臨界二酸化炭素供給装置および冷凍装置
JP2004092968A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Ebara Corp 吸収式冷温水機
JP2006194454A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Hitachi Zosen Corp 吸収式冷凍機
JP2009520073A (ja) * 2005-12-14 2009-05-21 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 作動流体としてイオン液体と水を用いる吸収サイクル
JP2009523992A (ja) * 2006-01-16 2009-06-25 レクソース サーミオニクス,インコーポレイテッド 高効率吸収式ヒートポンプ及び使用方法
JP2008061285A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Kobe Steel Ltd 動力回収システム
JP2010065922A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Fujitsu Ltd 吸着式冷凍機及びその制御方法
US20100132359A1 (en) * 2008-10-24 2010-06-03 Exxonmobil Research And Engineering Company System using unutilized heat for cooling and/or power generation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015529258A (ja) * 2012-08-15 2015-10-05 アーケマ・インコーポレイテッド 金属−有機構造体を使用した吸着系
JP2018506013A (ja) * 2015-01-08 2018-03-01 ブライ・エアー・アジア・ピーヴイティー・リミテッド 分割レベル吸着冷却システム

Also Published As

Publication number Publication date
EP2553357A1 (en) 2013-02-06
EP2553357B1 (en) 2017-09-20
SG183864A1 (en) 2012-10-30
CN102834680A (zh) 2012-12-19
CA2792637A1 (en) 2011-09-29
US20110232305A1 (en) 2011-09-29
WO2011119787A1 (en) 2011-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2553357B1 (en) Systems and methods for generating power and chilling using unutilized heat
US9097445B2 (en) System using unutilized heat for cooling and/or power generation
US8555642B2 (en) Methods of utilizing waste heat for creating a pressurized working fluid
KR102311531B1 (ko) 이동 오염원의 내연 기관으로부터 co2 포획 및 화력 생산 사이클에서 사용을 위한 통합 공정
US8663367B2 (en) Recovery of greenhouse gas and pressurization for transport
US20150059368A1 (en) Utilization of waste heat using fiber sorbent system
WO2009145278A1 (ja) ハイブリッド式冷凍システム
JP2011191032A (ja) 圧縮冷凍サイクル
JP2005069536A (ja) 排熱回収型吸着式冷凍機
US20120118004A1 (en) Adsorption chilling for compressing and transporting gases
Abdullah et al. Feasibility Study of Solar Adsorption Technologies for Automobile Air-Conditioning

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141007

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20141226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150616