JP2009520073A - 作動流体としてイオン液体と水を用いる吸収サイクル - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、少なくとも1種の冷媒と少なくとも1種の吸収剤とを含む冷媒対を用いる吸収冷却システムおよび吸収加熱システムに関する。本発明によって提供される冷媒対組成物の好ましい実施形態において、冷媒は水であってもよく、吸収剤は1つもしくはそれ以上のイオン液体であってもよい。本発明は、吸収冷却システムまたは吸収加熱システムにおいて冷媒/吸収剤対を用いる冷却または加熱のいずれかの温度調節のための方法も提供する。
冷媒
本発明は、吸収サイクルにおいて用いるための冷媒対組成物であって、用途に応じて冷却のためまたは熱を発生させるために用いることができる冷媒対組成物を提供する。水は本発明において冷媒として用いられるが、ヒドロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、フルオロカーボン、窒素(N2)、酸素(O2)、二酸化炭素(CO2)、アンモニア(NH3)、アルゴン(Ar)、水素(H2)ならびにC1〜C4直鎖、分枝または環式のアルカンおよびC1〜C4直鎖、分枝または環式のアルケンよりなる群から選択される非フッ素化炭化水素よりなる群から選択される他の冷媒と水の混合物も本発明の範囲内である。冷媒対の第2のメンバーは少なくとも1種のイオン液体を含んでなる。
本発明の吸収サイクルの好ましい実施形態において、用いられる吸収剤は、水を吸収するいかなるイオン液体であることも原則的に可能であるイオン液体である。水を吸収するイオン液体は、水が少なくともある程度混和性であるイオン液体であるか、または水が少なくともある程度可溶性であるイオン液体である。吸収サイクルのエネルギー効率は、イオン液体が水に対して高い吸収性を有する(すなわち、水はイオン液体と高い混和性を有するか、または水はイオン液体に大いに可溶性である)程度に正比例して増加する。
(i)H
(ii)ハロゲン
(iii)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(iv)−CH3、−C2H5、またはO、N、SiおよびSよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、Cl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(v)C6〜C20非置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C25非置換ヘテロアリールおよび
(vi)C6〜C25置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C25置換ヘテロアリールであって、
(1)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(2)OH、
(3)NH2および
(4)SH
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基を有するC6〜C25置換アリールまたはC3〜C25置換ヘテロアリール
よりなる群から選択され、
R7、R8、R9およびR10は、独立して、
(vii)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(viii)−CH3、−C2H5、またはO、N、SiおよびSよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、Cl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(ix)C6〜C25非置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C25非置換ヘテロアリールおよび
(x)C6〜C25置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C25置換ヘテロアリールであって、
(1)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(2)OH、
(3)NH2および
(4)SH
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基を有するC6〜C25置換アリールまたはC3〜C25置換ヘテロアリール
よりなる群から選択され、
場合により、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10の少なくとも2つは一緒になって、環式または二環式のアルカニル基またはアルケニル基を形成する。
(i)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C10直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(ii)−CH3、−C2H5、またはO、N、SiおよびSよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、Cl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C10直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(iii)C6〜C10非置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C10非置換ヘテロアリールおよび
(iv)C6〜C10置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C10置換ヘテロアリールであって、
(1)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C10直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(2)OH、
(3)NH2および
(4)SH
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基を有するC6〜C10置換アリールまたはC3〜C10置換ヘテロアリール
よりなる群から選択される。
a)カチオンとしてのイミダゾリウム、および[BF4]−、[PF6]−、[SbF6]−、[CF3SO3]−、[HCF2CF2SO3]−、[CF3HFCCF2SO3]−、[HCClFCF2SO3]−、[(CF3SO2)2N]−、[(CF3CF2SO2)2N]−、[(CF3SO2)3C]−、[CF3CO2]−、[CF3OCFHCF2SO3]−、[CF3CF2OCFHCF2SO3]−、[CF3CFHOCF2CF2SO3]−、[CF2HCF2OCF2CF2SO3]−、[CF2ICF2OCF2CF2SO3]−、[CF3CF2OCF2CF2SO3]−、[(CF2HCF2SO2)2N]−、[(CF3CFHCF2SO2)2N]−、[CH3OSO3]−よりなる群から選択されるアニオン、
b)カチオンとしての1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、および[BF4]−、[PF6]−、[SbF6]−、[CF3SO3]−、[HCF2CF2SO3]−、[CF3HFCCF2SO3]−、[HCClFCF2SO3]−、[(CF3SO2)2N]−、[(CF3CF2SO2)2N]−、[(CF3SO2)3C]−、[CF3CO2]−、[CF3OCFHCF2SO3]−、[CF3CF2OCFHCF2SO3]−、[CF3CFHOCF2CF2SO3]−、[CF2HCF2OCF2CF2SO3]−、[CF2ICF2OCF2CF2SO3]−、[CF3CF2OCF2CF2SO3]−、[(CF2HCF2SO2)2N]−、[(CF3CFHCF2SO2)2N]−よりなる群から選択されるアニオン、
c)カチオンとしての1−プロピル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、および[BF4]−、[PF6]−、[SbF6]−、[CF3SO3]−、[HCF2CF2SO3]−、[CF3HFCCF2SO3]−、[HCClFCF2SO3]−、[(CF3SO2)2N]−、[(CF3CF2SO2)2N]−、[(CF3SO2)3C]−、および[CF3CO2]−、[CF3OCFHCF2SO3]−、[CF3CF2OCFHCF2SO3]−、[CF3CFHOCF2CF2SO3]−、[CF2HCF2OCF2CF2SO3]−、[CF2ICF2OCF2CF2SO3]−、[CF3CF2OCF2CF2SO3]−、[(CF2HCF2SO2)2N]−、[(CF3CFHCF2SO2)2N]−よりなる群から選択されるアニオン、
d)カチオンとしての1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、およびアニオンとしての[(CF3CF2SO2)2N]−、[PF6]−および[HCF2CF2SO3]−、
e)カチオンとしての1−プロピル−3−メチルピリジニウム、および[BF4]−、[PF6]−、[SbF6]−、[CF3SO3]−、[HCF2CF2SO3]−、[CF3HFCCF2SO3]−、[HCClFCF2SO3]−、[(CF3SO2)2N]−、[(CF3CF2SO2)2N]−、[(CF3SO2)3C]−、および[CF3CO2]−、[CF3OCFHCF2SO3]−、[CF3CF2OCFHCF2SO3]−、[CF3CFHOCF2CF2SO3]−、[CF2HCF2OCF2CF2SO3]−、[CF2ICF2OCF2CF2SO3]−、[CF3CF2OCF2CF2SO3]−、[(CF2HCF2SO2)2N]−、[(CF3CFHCF2SO2)2N]−よりなる群から選択されるアニオン、
f)カチオンとしての1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウム、および[(CF3SO2)3C]−および[(CF3SO2)2N]−よりなる群から選択されるアニオン、
g)カチオンとしての3−メチル−プロピルピリジニウム、およびアニオンとしての[(CF3SO2)2N]−、
h)カチオンとしての1−ブチル−3−メチルピリジニウム、およびアニオンとしての[(CF3SO2)2N]−、
i)カチオンとしての1−ドデシル−3−メチルイミダゾリウム、およびアニオンとしての[HCF2CF2SO3]−、
j)カチオンとしての1−ヘプチル−3−メチルイミダゾリウム、およびアニオンとしての[HCF2CF2SO3]−、
k)カチオンとしてのテトラデシル(トリヘキシル)ホスホニウム、およびアニオンとしての[CF3CF2OCFHCF2SO3]−または[CF3OCFHCF2SO3]−、
l)カチオンとしてのトリブチル(テトラデシル)ホスホニウム、およびアニオンとしての[CF3HFCCF2SO3]−、
m)カチオンとしての1,3−ジオクチルイミダゾリウムまたは1−オクチル−3−メチルイミダゾリウム、およびアニオンとしての[I]−、
を有してもよい。
Pci:i番目の化学種の臨界圧力
xi:i番目の化学種のモル分率
は以下によって与えられる。
は以下によって与えられる。
より遙かに小さい。そして次の通り定義されるCOP(性能係数)を用いるのが通例である。
(1)接続ラインの中に圧力低下がない。
(2)凝縮装置から蒸発装置までの冷媒膨張プロセスは、蒸気圧縮サイクル計算において通常行われるように等エンタルピーである。図1の点7(蒸発装置の出口)の条件はT=Tevaの純冷媒露点である。
(3)点6の条件は冷媒泡立ち点であり、わずかに冷却された液体は存在しない。点5(凝縮装置の入口)の条件は、P=PconおよびT=Tgの純冷媒の過熱状態である。
(4)凝縮装置および発生装置内の圧力(PconおよびPg)は同じであり、蒸発装置および吸収装置の圧力(PevaおよびPa)は同様に等しい。
(5)点3(吸収装置への溶液入口)の条件は、吸収装置圧力(Pa)および発生装置の溶液濃度(xg)により規定された溶液の泡立ち点である。
(6)発生装置(Tg)、吸収装置(Ta)、凝縮装置(Tcon)および蒸発装置(Teva)内の温度は、所定のサイクル条件として規定される。
(7)冷媒ガス流速(mr)は、大部分の損失なしに1kg・s−1に設定され、吸収剤蒸気は無視される。
における大きな差を説明することが可能である。
1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート([エミン][BF4]、C6H11N2F4B、分子量197.98g/モル−1、ロットおよびフィリングコード116745050705116)を、97%を上回る純度でフルカ・ケミカ(Fluka Chemikaから購入した(ミズーリ州セントルイスのシグマアルドリッチ(Sigma−Aldrich(St.Louis,MO))から購入してもよい)。
以下の名称および略語を用いる。
ai=i番目の化学種の一般RK EOSパラメータ(m6・MPa・モル−2)
bi=i番目の化学種の一般RK EOSパラメータ(m3・モル−1)
Ci=理想気体の熱容量係数
COP=性能の係数
f=質量流速比
f(T)=二元相互作用パラメータの温度依存項、1+τij/T
Hi=点iでのエンタルピー(J・kg−1)
kij、kji、lij、lji=二元相互作用パラメータ
mij=二元相互作用パラメータ
ms=溶液の質量流速(kg・s−1)
mr=冷媒の質量流速(kg・s−1)
P=圧力(MPa)
Pci=i番目の化学種の臨界圧力(MPa)
Qi=熱(kW)
R=気体定数(8.31434m3・Pa・モル−1・K−1)
Tci=i番目の化学種の臨界温度(K)
T=温度(K)
Vi=i番目の化学種の体積(m3)
Wi=仕事(kW)
xi=i番目の化学種のモル分率
α=EOS温度依存パラメータ
βk=温度依存パラメータの係数
ρg=ガスの密度(kg・m−3)
φi=フガシティー係数(MPa)
η=熱比率(出力パワーを入力パワーで除したもの)
τij=温度依存項f(T)のための二元相互作用パラメータ(K)
単位
Pa≡パスカル
MPa≡メガパスカル
モル(mol)≡モル(mole)
m≡メートル
cm≡センチメートル
kW≡キロワット
K≡ケルビン
N≡ニュートン
J≡ジュール
kJ≡キロジュール
kg≡キログラム
mg≡ミリグラム
μg≡マイクログラム
T≡温度
P≡圧力
mbar≡ミリバール
min≡分
℃≡度摂氏
sec≡秒
吸収冷却プロセス
1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート([エミン][BF4])中の水の溶解度
40〜130℃の温度範囲および[エミン][BF4]中の0〜100モル%水の組成範囲にわたって上述した状態式を用いて水中の[エミン][BF4]に関する溶解度データをモデル化した(図2参照)。100℃および130℃での観察されたデータ点はセイラー(M.Seiler)ら(AIChE J.(2004)第50巻、2429)からのものである。
Claims (18)
- 水と、水を吸収する少なくとも1種のイオン液体とを含んでなる組成物。
- イオン液体が以下の11種のカチオンよりなる群から選択されるカチオンを含んでなる請求項1に記載の組成物。
(i)H
(ii)ハロゲン
(iii)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(iv)−CH3、−C2H5、またはO、N、SiおよびSよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、Cl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(v)C6〜C20非置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C25非置換ヘテロアリールおよび
(vi)C6〜C25置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C25置換ヘテロアリールであって、
(1)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(2)OH、
(3)NH2および
(4)SH
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基を有するC6〜C25置換アリールまたはC3〜C25置換ヘテロアリール
よりなる群から選択され、
R7、R8、R9およびR10は、独立して、
(vii)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(viii)−CH3、−C2H5、またはO、N、SiおよびSよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、Cl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(ix)C6〜C20非置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C25非置換ヘテロアリールおよび
(x)C6〜C25置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C25置換ヘテロアリールであって、
(1)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C25直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(2)OH、
(3)NH2および
(4)SH
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基を有するC6〜C25置換アリールまたはC3〜C25置換ヘテロアリール
よりなる群から選択され、
場合により、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10の少なくとも2つは一緒になって、環式または二環式のアルカニル基またはアルケニル基を形成する] - カチオンがイミダゾリウムを含んでなる請求項2に記載の組成物。
- カチオンが1−エチル−3−メチルイミダゾリウムである請求項3に記載の組成物。
- R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10の少なくとも1つがF−を含んでなる請求項2に記載の組成物。
- 前記イオン液体が式
(i)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C10直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(ii)−CH3、−C2H5、またはO、N、SiおよびSよりなる群から選択される1〜3個のヘテロ原子を含んでなり、Cl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C10直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(iii)C6〜C10非置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C10非置換ヘテロアリールおよび
(iv)C6〜C10置換アリール、またはO、N、SiおよびSよりなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有するC3〜C10置換ヘテロアリールであって、
(1)−CH3、−C2H5、またはCl、Br、F、I、OH、NH2およびSHよりなる群から選択される少なくとも1つのメンバーで場合により置換されていてもよいC3〜C10直鎖、分枝または環式のアルカンまたはアルケン、
(2)OH、
(3)NH2および
(4)SH
よりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基を有するC6〜C10置換アリールまたはC3〜C10置換ヘテロアリール
よりなる群から選択される]
で表されるアニオンを含んでなる請求項2に記載の組成物。 - [CH3CO2]−、[HSO4]−、[CH3OSO3]−、[C2H5OSO3]−、[AlCl4]−、[CO3]2−、[HCO3]−、[NO2]−、[NO3]−、[SO4]2−、[PO4]3−、[HPO4]2−、[H2PO4]−、[HSO3]−、[CuCl2]−、Cl−、Br−、I−、SCN−、および任意のフッ素化アニオンよりなる群から選択されるアニオンを含んでなる請求項1に記載の組成物。
- [CH3CO2]−、[HSO4]−、[CH3OSO3]−、[C2H5OSO3]−、[AlCl4]−、[CO3]2−、[HCO3]−、[NO2]−、[NO3]−、[SO4]2−、[PO4]3−、[HPO4]2−、[H2PO4]−、[HSO3]−、[CuCl2]−、Cl−、Br−、I−、SCN−、および任意のフッ素化アニオンよりなる群から選択されるアニオンを含んでなる請求項2に記載の組成物。
- [CH3CO2]−、[HSO4]−、[CH3OSO3]−、[C2H5OSO3]−、[AlCl4]−、[CO3]2−、[HCO3]−、[NO2]−、[NO3]−、[SO4]2−、[PO4]3−、[HPO4]2−、[H2PO4]−、[HSO3]−、[CuCl2]−、Cl−、Br−、I−、SCN−、および任意のフッ素化アニオンよりなる群から選択されるアニオンを含んでなる請求項5に記載の組成物。
- イオン液体が1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレートである請求項1に記載の組成物。
- イオン液体がフッ素化カチオンとフッ素化アニオンとを含んでなる請求項1に記載の組成物。
- 約5℃〜約200℃の温度範囲にわたって、組成物中の水の濃度が組成物中の水とイオン液体の総合重量の約1〜約99重量%の範囲内である請求項1に記載の組成物。
- (a)水を含んでなる冷媒とイオン液体を含んでなる吸収剤との混合物を形成させる吸収装置と、(b)混合物を吸収装置から受け、混合物を加熱して、吸収剤から蒸気状の冷媒を分離するとともに冷媒蒸気の圧力を上げる発生装置と、(c)蒸気を発生装置から受け、蒸気を圧力下で液体に凝縮させる凝縮装置と、(d)凝縮装置を出る液体冷媒が通り抜けて液体の圧力を下げ、液体と蒸気冷媒との混合物を形成させる減圧装置と、(e)液体と蒸気冷媒との混合物を受け、混合物を減圧装置に通して残りの液体を蒸発させ、冷媒蒸気を形成させる蒸発装置と、(f)蒸発装置を出る冷媒蒸気を吸収装置に戻す導管とを含んでなる温度調節のための装置。
- 凝縮装置が加熱されるべき物体、媒体または空間に近接して配置される請求項13に記載の装置。
- 蒸発装置が冷却されるべき物体、媒体または空間に近接して配置される請求項13に記載の装置。
- 物体、媒体または空間の温度を調節する方法であって、(a)冷媒蒸気を吸収剤に吸収させて混合物を形成させる工程と、(b)混合物を加熱して、吸収剤から蒸気状で冷媒を分離するとともに冷媒蒸気の圧力を上げる工程と、(c)冷媒蒸気を圧力下で液体に凝縮させる工程と、(d)液体冷媒の圧力を下げるとともに冷媒を蒸発させて、冷媒蒸気を形成させる工程と、(e)工程(a)を繰り返して、冷媒蒸気を吸収剤に再吸収させる工程とを含んでなり、吸収剤はイオン液体を含んでなり、冷媒は水を含んでなる方法。
- 加熱されるべき物体、媒体または空間に近接して冷媒蒸気を液体に凝縮させる請求項16に記載の方法。
- 冷却されるべき物体、媒体または空間に近接して液体冷媒を蒸発させて冷媒蒸気を形成させる請求項16に記載の方法。
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