JP2001272130A - 超臨界二酸化炭素供給装置および冷凍装置 - Google Patents

超臨界二酸化炭素供給装置および冷凍装置

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JP2001272130A
JP2001272130A JP2000086094A JP2000086094A JP2001272130A JP 2001272130 A JP2001272130 A JP 2001272130A JP 2000086094 A JP2000086094 A JP 2000086094A JP 2000086094 A JP2000086094 A JP 2000086094A JP 2001272130 A JP2001272130 A JP 2001272130A
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carbon dioxide
activated
supercritical
heating
activated carbon
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JP2000086094A
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Koji Koyama
浩司 小山
Naoki Ko
直樹 広
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/002Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant
    • F25B9/008Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the refrigerant the refrigerant being carbon dioxide
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B2309/06Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide
    • F25B2309/061Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide with cycle highest pressure above the supercritical pressure

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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超高圧型のコンプレッサを用いることなく超
臨界二酸化炭素を発生させ、機器やシステムに供給す
る。 【解決手段】 活性炭4,5に、超臨界二酸化炭素シス
テム7と、タンク6と、熱源2および冷却水供給源3と
を接続する。タンク6には二酸化炭素が充填され、タン
ク6から活性炭4,5の一方に二酸化炭素が供給され
る。二酸化炭素が供給された側の活性炭4,5を熱源2
と接続して加熱し、残りの活性炭4,5を冷却水供給源
3と接続して冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超臨界二酸化炭素
を機器等に供給するための超臨界二酸化炭素供給装置お
よび当該装置を利用した冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超臨界流体は、気体でも液体でもなく、
優れた溶解特性をはじめ特異な性質を有する。この溶解
特性を利用して、コーヒーの脱カフェインやホップの抽
出など抽出技術として実用化され、さらに各種化学反応
の溶媒としての利用が広がろうとしている。
【0003】かかる超臨界流体について以下に説明す
る。温度を一定に保ちながら気体を圧縮した場合、一定
以上の圧力になると気体が凝縮して液化するが、一定以
上の高い温度では圧力をどんなに高くしても気体の凝縮
が起こらなくなる。気体の凝縮が起こる最大の温度を臨
界温度、最小の圧力を臨界圧力と呼ぶ。それ以上の温
度、圧力の範囲では、物質は気体とも液体ともつかない
状態、あるいは液体に近い密度を持った気体の状態とな
る。この状態の流体が、超臨界流体と呼ばれる。
【0004】超臨界流体として利用される代表的な媒体
として二酸化炭素や水が知られている。二酸化炭素は、
臨界温度が31.1℃と低いため、熱に敏感な物質を変
質させることがなく、取扱い物質中に残留せず、また化
学的に不活性で引火や火災の危険がなく、さらに安価で
入手しやすいことから、最も一般的に使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、二酸化
炭素の臨界圧力は7.3MPaであるので、超臨界二酸
化炭素を種々の機器に充填するには、超高圧型のコンプ
レッサが必要となるという問題が生じていた。
【0006】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものである。本発明の目的は、超高圧型の
コンプレッサを用いることなく二酸化炭素を超臨界状態
とし、種々の機器やシステムおいて超臨界二酸化炭素を
利用可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超臨界二酸
化炭素供給装置は、超臨界二酸化炭素を機器等に供給す
るためのものであり、1つの局面では、活性炭に二酸化
炭素を吸着させ、当該活性炭を加熱することにより活性
炭に吸着された二酸化炭素を超臨界二酸化炭素とし、機
器等に供給することを特徴とする。
【0008】本願の発明者等は、二酸化炭素を超臨界状
態とすべく臨界温度以上の温度で加圧できる手法につい
て鋭意検討を重ね、吸着材に二酸化炭素を吸着させた状
態で吸着材を加熱することにより、二酸化炭素を臨界温
度以上の温度に加熱しながら二酸化炭素を加圧すること
を着想した。次に、吸着材として使用可能な材質の絞り
こみを行ない、活性炭が最適であることを見出した。そ
して、実際に二酸化炭素を吸着させた状態で活性炭を所
定温度以上に加熱したところ、超臨界二酸化炭素が得ら
れることを知得した。それにより、超高圧型のコンプレ
ッサを用いることなく超臨界二酸化炭素を機器等に供給
することができる。
【0009】本発明に係る超臨界二酸化炭素供給装置
は、他の局面では、二酸化炭素を吸着する第1および第
2活性炭と、第1および第2活性炭に二酸化炭素を供給
するための二酸化炭素供給源と、第1および第2活性炭
と二酸化炭素供給源とを切換接続するための第1切換手
段と、第1および第2活性炭の一方を加熱しながら他方
を冷却するための加熱/冷却手段と、加熱/冷却手段に
よる第1および第2活性炭の加熱/冷却を切換える第2
切換手段とを備える。
【0010】上記の加熱/冷却手段により、たとえば第
1活性炭を加熱する一方で第2活性炭を冷却することが
できる。それにより、第1活性炭に吸着された二酸化炭
素を臨界温度以上の温度で加圧して超臨界状態とするこ
とができ、超臨界二酸化炭素を機器等に供給することが
できる。このとき、第2活性炭と二酸化炭素供給源とが
接続されており、当該第2活性炭は冷却される。そのた
め、二酸化炭素供給源からの二酸化炭素は第2活性炭に
効率的に吸着される。第1活性炭からの超臨界二酸化炭
素の放出が終了した後、第1切換手段を切換操作して第
1活性炭と二酸化炭素供給源とを接続するとともに第2
活性炭を機器等と接続し、第2切換手段を切換操作して
第1活性炭を冷却しながら第2活性炭を加熱する。第2
活性炭を加熱することにより、第2活性炭に吸着された
二酸化炭素を超臨界状態とすることができ、超臨界二酸
化炭素を機器等に供給することができる。他方、第1活
性炭は冷却されるので二酸化炭素供給源からの二酸化炭
素を第1活性炭に効率的に吸着することができる。以上
の動作が繰り返されることとなる。したがって、第1お
よび第2活性炭から、連続的に超臨界二酸化炭素を機器
等に供給することができる。
【0011】上記の加熱/冷却手段は、60℃〜80℃
の温度の流体を第1と第2活性炭の一方に導いて当該一
方を加熱するための加熱手段と、20℃〜30℃の流体
を第1と第2活性炭の他方に導いて当該他方を冷却する
ための冷却手段とを含む。
【0012】本願発明者等は、本発明に係る超臨界二酸
化炭素供給装置を熱駆動するための具体的温度について
も検討を行ない、図5に示すように活性炭を60℃以上
に加熱することで活性炭に吸着された二酸化炭素の圧力
を臨界圧以上に昇圧することができ、また20℃〜30
℃程度に活性炭を冷却することで活性炭への二酸化炭素
の吸着を効率的に行なえることを知得した。そこで、6
0℃〜80℃程度の流体を用いて一方の活性炭の加熱を
行ない、20℃〜30℃程度の流体を用いて他方の活性
炭の冷却を行なうこととした。それにより、第1および
第2活性炭から、連続的かつ効率的に超臨界二酸化炭素
を機器等に供給することができる。また、80℃以下の
流体を用いることにより、工場等における廃熱を有効利
用することができ、コスト削減を期待できる。
【0013】本発明に係る冷凍装置は、冷媒として二酸
化炭素を用い、二酸化炭素を吸着する第1および第2活
性炭と、第1および第2活性炭の一方を加熱して当該一
方に吸着された二酸化炭素を超臨界二酸化炭素としなが
ら、第1および第2活性炭の他方を冷却して当該他方に
二酸化炭素を吸着させるための加熱/冷却手段と、加熱
/冷却手段による第1および第2活性炭の加熱/冷却を
切換える第1切換手段と、第1および第2活性炭の一方
で発生した超臨界二酸化炭素を凝縮させるための凝縮器
と、凝縮した二酸化炭素を膨張させる膨張弁と、膨張後
の二酸化炭素を蒸発させ、第1および第2活性炭の他方
と接続される蒸発器と、凝縮器および蒸発器と第1およ
び第2活性炭とを切換接続する第2切換手段とを備え
る。
【0014】上記の構成において、第1活性炭に二酸化
炭素が吸着されており、加熱/冷却手段で第1活性炭を
加熱し、第2活性炭を冷却するものとする。第1活性炭
を加熱することにより、第1活性炭から超臨界二酸化炭
素を放出させることができる。このとき、第1活性炭が
凝縮器に接続されているので、第1活性炭から放出され
る超臨界二酸化炭素は、凝縮器に移動して凝縮し、膨張
弁で膨張した後、蒸発器で蒸発する。この蒸発の際に周
囲から熱を奪って周囲を冷却する。他方、第2活性炭
は、蒸発器に接続されかつ冷却されるので、蒸発後の二
酸化炭素が第2活性炭に効率的に吸着される。第1活性
炭からの超臨界二酸化炭素の放出が終了すると、第2切
換手段を切換操作して第1活性炭を蒸発器と接続し、第
2活性炭を凝縮器と接続し、さらに第1切換手段を切換
操作して第1活性炭を冷却し、第2活性炭を加熱する。
それにより、第2活性炭から超臨界二酸化炭素を凝縮器
に送り込むことができ、第1活性炭に二酸化炭素を効率
的に吸着させることができる。以上の動作を繰り返すこ
とにより、周囲を冷却することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0016】本発明に係る超臨界二酸化炭素供給装置1
は、吸着材としての活性炭4,5に二酸化炭素を交互に
吸着させ、二酸化炭素を吸着した側の活性炭4,5を加
熱することにより、活性炭4,5に吸着された二酸化炭
素を臨界温度以上の温度下で加圧して超臨界二酸化炭素
とし、この超臨界二酸化炭素を機器(システム)に供給
するものである。
【0017】本願の発明者等は、従来のコンプレッサを
使用することなく二酸化炭素を超臨界状態とする手法に
ついて鋭意検討を重ね、吸着材に二酸化炭素を吸着させ
た状態で加熱して二酸化炭素を臨界温度以上の温度で加
圧し、超臨界二酸化炭素を得るという着想を得た。
【0018】そして、まず二酸化炭素を吸着可能と思わ
れる種々の吸着材を抽出し、これらの中から特に多くの
二酸化炭素の吸着を期待できる材質を選択し、それらに
ついて二酸化炭素の吸着量を比較した。具体的には、吸
着材の候補として最終的に活性炭とシリカゲルを選択
し、それらについて二酸化炭素の吸着量を測定した。
【0019】その結果を図4に示す。図4に示すよう
に、活性炭1,2の方がシリカゲルよりも吸着量が多い
ことが判明した。つまり、本発明の吸着材として活性炭
が最適であることが判明した。
【0020】また、活性炭の中でも、二酸化炭素の吸着
量の大小があり、活性炭における有効表面積等が大きい
方が、二酸化炭素の吸着量が多くなることがわかった。
具体的には、有効表面積が2000(m2/g)以上
で、細孔容積が1.4(ml/g)以上である活性炭1
が、本発明で要求される二酸化炭素の吸着量を充分に満
足し、本発明に特に有用であることがわかった。
【0021】以上のような過程を経て、本願の発明者等
は、吸着材として活性炭(より好ましくは有効表面積等
が大きい活性炭)を選択した。
【0022】次に、本願発明者等は、次のような活性炭
への二酸化炭素の吸着実験を行なった。すなわち、タン
クに活性炭粉末を充填して恒温水槽に付け、活性炭温度
を一定に保ち、二酸化炭素の加圧実験を行なった。その
実験の結果を図5に示す。
【0023】図5に示すように、活性炭の温度を60℃
以上とすることにより、吸着された二酸化炭素の圧力を
臨界圧(7.3MPa)以上に昇圧できることを確認し
た。したがって、活性炭の温度を60℃以上とすること
により、超臨界二酸化炭素を得ることができる。この超
臨界二酸化炭素は、自然に活性炭から離脱するので、活
性炭から超臨界二酸化炭素を抽出することができる。そ
れにより、超高圧型のコンプレッサを用いることなく超
臨界二酸化炭素を機器等に供給することができる。
【0024】以下、本発明に係る超臨界二酸化炭素供給
装置1の具体的構成例について図1および図2を用いて
説明する。図1および図2は、本発明の1つの実施の形
態における超臨界二酸化炭素供給装置1の概略構成図で
ある。
【0025】図1および図2に示すように、本発明の超
臨界二酸化炭素供給装置1は、熱源2と、冷却水供給源
3と、吸着材としての1組の活性炭4,5と、活性炭
4,5に二酸化炭素を供給するためのタンク(二酸化炭
素供給源)6とを備える。
【0026】熱源2から60℃以上の流体が活性炭4,
5の一方に供給され、活性炭4,5の一方が加熱され
る。熱源2は、配管19,20およびバイパス配管21
〜24を介して活性炭4,5の双方と選択的に接続され
る。
【0027】配管19には、ポンプ8、切換弁10,1
1が設置される。ポンプ8により熱源2から熱を奪った
60℃以上の流体が強制的に送られ、切換弁10,13
を切換操作することにより、活性炭4,5の一方に上記
流体が供給される。この流体の温度は、60℃以上80
℃以下であることが好ましい。それにより、工場等にお
ける廃熱を有効利用することができコスト削減を期待で
きる。
【0028】冷却水供給源3は、活性炭4,5の他方に
冷却水を供給し、活性炭4,5の一方を冷却する。この
冷却水供給源3も、配管19,20およびバイパス配管
21〜24を介して活性炭4,5の双方と選択的に接続
される。
【0029】配管20には、ポンプ9、切換弁11,1
2が設置される。ポンプ9により冷却水供給源3からの
冷却水が強制的に送られ、切換弁12,13を切換操作
することにより、活性炭4,5の一方に上記冷却水が供
給される。この冷却水の温度は、20℃以上30℃以下
であることが好ましい。それにより、活性炭4,5の一
方を冷却して所望量の二酸化炭素を吸着させることがで
きる。
【0030】なお、活性炭4,5の一方を加熱するため
の加熱手段の一例として熱源2等を挙げたが、上記以外
の手法で活性炭4,5の一方を加熱してもよい。また、
活性炭4,5の他方を冷却するための冷却手段の一例と
して冷却水供給源3等を挙げたが、上記以外の手法で活
性炭4,5の他方を冷却してもよい。
【0031】活性炭4,5は、好ましくは、有効表面積
が2000(m2/g)以上で、細孔容積が1.4(m
l/g)以上の活性炭である。それにより、60℃以上
の温度に加熱することで超臨界二酸化炭素を発生させる
ことができ、20℃〜30℃程度の温度に冷却すること
で所望量の二酸化炭素を効率的に吸着させることができ
る。
【0032】タンク6には、たとえば4MPa程度の圧
力の二酸化炭素が充填され、タンク6は、配管25,2
7,28を介して活性炭4,5と接続される。配管25
と配管27,28間には4方切換弁14が設けられる。
この4方切換弁14を操作することにより、配管25と
配管27,28とが選択的に接続される。すなわち、タ
ンク6と、活性炭4,5とが選択的に接続される。
【0033】また、活性炭4,5は、配管26〜28を
介して超臨界二酸化炭素システム7と接続され、4方切
換弁14を操作することにより、活性炭4,5が選択的
に超臨界二酸化炭素システム7と接続される。それによ
り、活性炭4,5の一方で発生した超臨界二酸化炭素
を、順次超臨界二酸化炭素システム7に供給することが
できる。つまり、超臨界二酸化炭素を連続的に供給する
ことができる。
【0034】次に、図1および図2を用いて、本発明に
係る超臨界二酸化炭素供給装置1の動作について説明す
る。
【0035】まず、活性炭4から超臨界二酸化炭素シス
テム7への超臨界二酸化炭素の供給が終了し、活性炭5
への二酸化炭素の吸着が完了したものとする。この場
合、図1に示すように、まず切換弁10,13を操作し
て熱源2から熱を奪った加熱流体を活性炭5に導く。そ
れにより、活性炭5を加熱し、活性炭5に吸着された二
酸化炭素を臨界温度以上の温度で加圧して超臨界状態と
する。この超臨界二酸化炭素は、配管27,26を介し
て超臨界二酸化炭素システム7に供給される。
【0036】他方、切換弁11,12を操作して冷却水
供給源3からの冷却水を活性炭4に導く。それにより、
活性炭4を冷却し、タンク6からの二酸化炭素を活性炭
4に吸着させる。このとき、活性炭4は冷却されている
ので、タンク6からの二酸化炭素は活性炭4に効率的に
吸着される。
【0037】活性炭5からの超臨界二酸化炭素の放出が
終了した後、図2に示すように、4方切換弁14を切換
操作して活性炭5とタンク6とを接続するとともに、切
換弁10〜13を切換操作して活性炭5を冷却し、活性
炭4を加熱する。
【0038】それにより、活性炭4に吸着された二酸化
炭素を超臨界状態とすることができ、超臨界二酸化炭素
を超臨界二酸化炭素システム7に供給することができ
る。他方、活性炭5は冷却されるのでタンク6からの二
酸化炭素を活性炭5に効率的に吸着することができる。
【0039】以上の動作が繰り返されることとなる。し
たがって、活性炭4,5から、連続的に超臨界二酸化炭
素を超臨界二酸化炭素システム7に供給することができ
る。
【0040】次に、本発明の超臨界二酸化炭素供給装置
を利用した冷凍装置について図3を用いて説明する。図
3は、本発明に係る冷凍装置15の概略構成図である。
【0041】本発明に係る冷凍装置15は、冷媒として
二酸化炭素を用いるものであり、図3に示すように、図
1等に示す超臨界二酸化炭素供給装置1と同様の構成の
圧縮機相当部と、凝縮器16と、膨張弁17と、蒸発器
18とを備える。なお、図1等に示す場合と同一構成に
は同一番号を付し重複説明は省略する。
【0042】凝縮器16は、配管26〜28を介して活
性炭4,5と選択的に接続され、活性炭4,5の一方で
発生した超臨界二酸化炭素を凝縮させる。膨張弁17
は、凝縮器16および蒸発器18と接続され、凝縮器1
6で凝縮した二酸化炭素を絞り膨張させる。
【0043】蒸発器18は、絞り膨張後の二酸化炭素を
蒸発させ、その際に周囲から熱を奪って周囲を冷却す
る。この蒸発器18は、配管25,27,28を介して
活性炭4,5と選択的に接続される。凝縮器16および
蒸発器18と、活性炭4,5とは、4方切換弁14を操
作することにより、切換接続される。
【0044】次に、上記の冷凍装置15の動作について
説明する。ここで、活性炭5からの超臨界二酸化炭素の
放出が終了し、活性炭4への二酸化炭素の吸着が完了し
たものとする。この場合、切換弁10〜13を操作して
加熱流体を活性炭4に導いて活性炭4を加熱し、冷却水
供給源3からの冷却水を活性炭5に導いて活性炭5を冷
却する。
【0045】活性炭4を加熱することにより、活性炭4
に吸着された二酸化炭素をたとえば10MPa程度にま
で昇圧でき、二酸化炭素を超臨界状態とすることができ
る。この超臨界二酸化炭素は、活性炭4から自然に脱着
して凝縮器16に向かって移動し、凝縮器16において
放熱して凝縮する。凝縮した二酸化炭素は、膨張弁17
で絞り膨張した後、蒸発器18で蒸発する。この蒸発の
際に周囲から熱を奪って周囲を冷却する。
【0046】他方、活性炭5は、冷却されているので、
蒸発器18を通過して蒸発した1MPa程度の圧力の二
酸化炭素を活性炭5に効率的に吸着させることができ
る。活性炭4からの超臨界二酸化炭素の放出が終了する
と、4方切換弁14を操作して活性炭4を蒸発器18と
接続し、活性炭5を凝縮器16と接続し、さらに切換弁
10〜13を操作して活性炭4を冷却し、活性炭5を加
熱する。
【0047】それにより、活性炭5から超臨界二酸化炭
素を凝縮器16に送り込むことができ、活性炭4に蒸発
器18からの二酸化炭素を効率的に吸着させることがで
きる。以上の動作を繰り返すことにより、周囲を冷却す
ることができる。つまり、二酸化炭素を冷媒として用い
た熱駆動型の吸着式冷凍装置を構築することができる。
【0048】上述のように本発明の実施の形態について
説明を行なったが、今回開示した実施の形態はすべての
点で例示であって制限的なものではないと考えられるべ
きである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示さ
れ、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべ
ての変更が含まれる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超臨界二
酸化炭素供給装置によれば、超高圧型のコンプレッサを
用いることなく超臨界二酸化炭素を機器等に供給するこ
とができる。また、80℃以下の流体を用いて駆動する
ことができるので、工場等における廃熱を有効利用する
ことができ、コスト削減を期待できる。
【0050】本発明の冷凍装置によれば、冷媒として二
酸化炭素を用いているので、冷媒として水を用いる従来
の吸着式冷凍装置とは異なり腐食等に起因するメンテナ
ンスが不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1つの実施の形態における超臨界二
酸化炭素供給装置の第1の動作を示す概略構成図であ
る。
【図2】 本発明の1つの実施の形態における超臨界二
酸化炭素供給装置の第2の動作を示す概略構成図であ
る。
【図3】 本発明の1つの実施の形態における冷凍装置
の概略構成図である。
【図4】 活性炭とシリカゲルにおける二酸化炭素吸着
量の比較結果を示す図である。
【図5】 本発明で使用可能な活性炭における二酸化炭
素の吸着実験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 超臨界二酸化炭素供給装置、2熱源、3 冷却水供
給源、4,5 活性炭、6 タンク、7 超臨界二酸化
炭素システム、8,9 ポンプ、10〜13切換弁、1
4 4方切換弁、15 冷凍装置、16 凝縮器、17
膨張弁、18 蒸発器、19,20,25〜28 配
管、21〜24 バイパス配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L093 NN03 PP03 PP13 PP19 QQ05 4D012 CA20 CB16 CD04 CE01 CE03 CF04 CG01 CH10 CJ06 CK01 4G068 AA01 AB30 AC02 AC03 AD49 AF12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超臨界二酸化炭素を機器に供給するため
    の超臨界二酸化炭素供給装置であって、 活性炭に二酸化炭素を吸着させ、当該活性炭を加熱する
    ことにより前記活性炭に吸着された前記二酸化炭素を超
    臨界二酸化炭素とし、前記機器に供給することを特徴と
    する、超臨界二酸化炭素供給装置。
  2. 【請求項2】 超臨界二酸化炭素を機器に供給するため
    の超臨界二酸化炭素供給装置であって、 二酸化炭素を吸着する第1および第2活性炭と、 前記第1および第2活性炭に前記二酸化炭素を供給する
    ための二酸化炭素供給源と、 前記第1および第2活性炭と前記二酸化炭素供給源とを
    切換接続するための第1切換手段と、 前記第1および第2活性炭の一方を加熱しながら他方を
    冷却するための加熱/冷却手段と、 前記加熱/冷却手段による前記第1および第2活性炭の
    加熱/冷却を切換える第2切換手段と、を備えた、超臨
    界二酸化炭素供給装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱/冷却手段は、60℃〜80℃
    の温度の流体を前記第1と第2活性炭の一方に導いて当
    該一方を加熱するための加熱手段と、20℃〜30℃の
    流体を前記第1と第2活性炭の他方に導いて当該他方を
    冷却するための冷却手段とを含む、請求項2に記載の超
    臨界二酸化炭素供給装置。
  4. 【請求項4】 冷媒として二酸化炭素を用いる冷凍装置
    であって、 前記二酸化炭素を吸着する第1および第2活性炭と、 前記第1および第2活性炭の一方を加熱して当該一方に
    吸着された前記二酸化炭素を超臨界二酸化炭素としなが
    ら、前記第1および第2活性炭の他方を冷却して当該他
    方に前記二酸化炭素を吸着させるための加熱/冷却手段
    と、 前記加熱/冷却手段による前記第1および第2活性炭の
    加熱/冷却を切換える第1切換手段と、 前記第1および第2活性炭の一方で発生した前記超臨界
    二酸化炭素を凝縮させるための凝縮器と、 凝縮した前記二酸化炭素を膨張させる膨張弁と、 膨張後の前記二酸化炭素を蒸発させ、前記第1および第
    2活性炭の他方と接続される蒸発器と、 前記凝縮器および前記蒸発器と、前記第1および第2活
    性炭とを切換接続する第2切換手段と、を備えた、冷凍
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013524139A (ja) * 2010-03-26 2013-06-17 エクソンモービル リサーチ アンド エンジニアリング カンパニー 未利用熱を使用して出力および冷却を発生させるシステムおよび方法
JP2013524152A (ja) * 2010-04-01 2013-06-17 エクソンモービル リサーチ アンド エンジニアリング カンパニー 繊維吸着剤システムを使用する廃熱の利用、およびその使用方法

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