JP2020180718A - 冷媒回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回収する冷媒が通る構造部分に電気的な駆動を要する箇所も金属同士が摩擦する箇所もなく、かつ、効率的に冷媒を回収できる冷媒回収装置を提供する。【解決手段】この発明に係る冷媒回収装置は、内部に冷媒が封入された冷媒配管16を有する冷凍サイクル装置10から冷媒を回収する冷媒回収装置20であって、冷媒配管16に接続された冷媒回収用接続管22と、冷媒回収用接続管22に接続された冷媒回収容器30と、冷媒回収容器30内に設けられ、冷媒を吸着可能な吸着材34と、冷媒回収容器30を冷却する冷却装置37と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、冷媒回収装置に関するものである。
冷媒回収装置においては、冷凍空調サイクルの冷媒をポンプダウン運転により室外機に回収後、室内機及び接続配管に残存した冷媒を真空ポンプを用いて回収するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−116885号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような冷媒回収装置においては、冷媒を回収するために電動の真空ポンプを用いている。したがって、回収する冷媒が通る構造部分に、電気的な駆動を要する箇所及び金属同士が摩擦する箇所等が存在する。このために、特に可燃性冷媒を回収する場合に可燃性冷媒が存在する雰囲気中で火花が生じる可能性がある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、回収する冷媒が通る構造部分に電気的な駆動を要する箇所も金属同士が摩擦する箇所もなく、かつ、効率的に冷媒を回収できる冷媒回収装置を提供することにある。
この発明に係る冷媒回収装置は、内部に冷媒が封入された冷媒配管を有する冷凍サイクル装置から前記冷媒を回収する冷媒回収装置であって、前記冷媒配管に接続された冷媒回収用接続管と、前記冷媒回収用接続管に接続された冷媒回収容器と、前記冷媒回収容器内に設けられ、前記冷媒を吸着可能な吸着材と、前記冷媒回収容器を冷却する冷却手段と、を備える。
この発明に係る冷媒回収装置によれば、回収する冷媒が通る構造部分に電気的な駆動を要する箇所も金属同士が摩擦する箇所もなく、かつ、効率的に冷媒を回収できるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る冷媒回収装置の全体構成を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係る冷媒回収装置の構成を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷媒回収装置を用いた冷媒回収方法の一例を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1に係る冷媒回収装置の構成の別例を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係る冷媒回収装置の全体構成を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態2に係る冷媒回収装置が備える混合管の構成を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係る冷媒回収装置を用いた冷媒回収方法の一例を示すフロー図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
実施の形態1.
図1から図4を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。図1は冷媒回収装置の全体構成を模式的に示す図である。図2は冷媒回収装置の構成を模式的に示す断面図である。図3は冷媒回収装置による冷媒回収動作の一例を示すフロー図である。そして、図4は冷媒回収装置の構成の別例を模式的に示す断面図である。
この実施の形態に係る冷媒回収装置20は、図1に示す冷凍サイクル装置10から冷媒を回収するものである。まず、冷媒回収装置20が冷媒を回収する対象である冷凍サイクル装置10の構成について説明する。冷凍サイクル装置10は、具体的に例えば、空気調和機、給湯器、ショーケース、冷蔵庫等に搭載される。この実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、図1に示す冷媒回路を備えている。同図に示すように、冷媒回路は、圧縮機13、凝縮器11、膨張弁15及び蒸発器12が、この順序で循環的に冷媒配管16により接続されて構成されている。
冷媒回路には冷媒が充填されている。冷媒回路に充填される冷媒は、炭化水素冷媒であり可燃性である。冷媒として、具体的に例えば、プロパン(C3H8:R290)、プロピレン(C3H6:R1270)、ノルマルブタン(C4H10:R600)、イソブタン(C4H6:R600a)の中から選ばれる1つ以上の冷媒からなる(混合)冷媒を用いることができる。以下においては、炭化水素冷媒のことを単に冷媒とも呼ぶことがある。
圧縮機13は、冷媒を圧縮して当該冷媒の圧力及び温度を高める機器である。圧縮された冷媒は、圧縮機13から吐出される。凝縮器11は、圧縮機13から吐出された冷媒と周囲の空気等との間で熱交換させ、冷媒を放熱させて凝縮させる。膨張弁15は、凝縮器11で凝縮された冷媒を膨張させ、当該冷媒を減圧する。膨張弁15は、例えばリニア電子膨張弁(LEV:Linear Electric expansion Valve)である。蒸発器12は、膨張弁15で減圧された冷媒と周囲の空気等との間で熱交換させ、冷媒に吸熱させて蒸発させる。
以上のように構成された冷媒回路を冷媒が循環することで冷凍サイクルが実現され、蒸発器12側と凝縮器11側との間で熱を移動させるヒートポンプとして働く。なお、図1に示す構成例では、圧縮機13は四方弁14を介して冷媒配管16に接続されている。この四方弁14を切り換えることにより、冷凍サイクルにおける冷媒の循環方向を反転させることができる。冷媒の循環方向が反転すると、蒸発器12と凝縮器11の機能が逆転する。したがって、四方弁14を切り換えることで、蒸発器12側と凝縮器11側との間における熱の移動方向を切り換えることができる。
このようにして、冷凍サイクル装置10が有する冷媒配管16の内部には冷媒が封入されている。そして、この実施の形態の冷媒回収装置20は、冷凍サイクル装置10の冷媒配管16を含む冷媒回路に封入された冷媒を回収する。
冷媒回収装置20は、冷媒回収用接続管22及び冷媒回収容器30を備えている。冷媒回収装置20による冷媒回収時に、冷媒回収用接続管22は冷凍サイクル装置10の冷媒配管16に接続される。ここで説明する構成例では、冷凍サイクル装置10の凝縮器11と膨張弁15との間の冷媒配管16に分岐部21が設けられている。分岐部21は、例えば三方弁である。分岐部21に冷媒回収用接続管22の一端を接続することで、分岐部21を介して冷媒配管16と冷媒回収用接続管22の一端とが接続される。冷媒回収用接続管22の他端には、冷媒回収容器30が接続されている。
次に、図2を参照しながら冷媒回収容器30の構成の一例を説明する。冷媒回収容器30は、回収容器本体31を備えている。回収容器本体31は、中空な例えば円柱状を呈する容器である。なお、以降においては、回収容器本体31の内部のことを冷媒回収容器30の内部ということがある。
回収容器本体31には、容器本体入口32及び容器本体出口33が形成されている。容器本体入口32及び容器本体出口33は、回収容器本体31の内部と通じた開口である。容器本体入口32は、回収容器本体31の一側に配置されている。容器本体入口32には、冷媒回収用接続管22の他端が接続される。容器本体出口33は、回収容器本体31の他側に配置されている。
回収容器本体31の内部には、吸着材34が充填されている。吸着材34は、冷凍サイクル装置10に充填された冷媒を吸着可能である。吸着材34は、多数の細孔が形成された多孔質素材からなる。吸着材34の個々の細孔は、吸着する冷媒の分子サイズよりも大きいものとする。例えば、吸着材34の個々の細孔のサイズを4Å以上とするとよい。このような吸着材34として、例えば、ゼオライト、活性炭、アルミナ等を用いることができる。
容器本体出口33には、大気開放管35の一端が接続されている。大気開放管35は中空管状の部材である。大気開放管35の他端は、開放口36である。回収容器本体31の内部は、容器本体出口33、大気開放管35及び開放口36を通じて、外部に開放されている。このように、冷媒回収容器30は、回収容器本体31の内部と外部とを連通する大気開放管35を備えている。
冷媒回収装置20は、冷却装置37を備えている。冷却装置37は、冷媒回収容器30を冷却する冷却手段である。ここで説明する構成例では、冷却装置37は、回収容器本体31の周囲に巻き回された金属管を備えている。金属管には、図示しない供給源から供給された液体窒素が流通している。この金属管内を流れる液体窒素により、回収容器本体31が冷却される。
冷媒回収用接続管22の中途部分には、冷媒回収用弁23が設けられている。冷媒回収用接続管22の冷媒配管16への接続が完了する前は、冷媒回収用弁23を閉じておく。そして、冷媒回収用接続管22の冷媒配管16への接続が完了した後に冷媒回収用弁23を開くことで、冷媒回収容器30への冷媒の回収が開始する。なお、以降においては冷媒回収装置20により回収される対象となる冷凍サイクル装置10の冷媒を「回収冷媒」と呼ぶことがある。
冷媒配管16から分岐部21及び冷媒回収用接続管22を通って冷媒回収容器30へと導入された回収冷媒は、容器本体入口32から回収容器本体31内に流入する。回収容器本体31内に流入した回収冷媒は、回収容器本体31内の吸着材34に吸着される。この際、回収容器本体31は冷却装置37により冷却されている。回収容器本体31内に流入した回収冷媒は、冷却装置37により冷却されることで、体積及び圧力が減少する。このため、吸着材34に吸着された回収冷媒が再放出されることを抑制し、吸着効率の向上を図ることができる。
また、冷凍サイクル装置10の冷媒回路側の圧力よりも回収容器本体31内の圧力が低い状態を維持できるため、冷凍サイクル装置10の冷媒を円滑かつ継続的に冷媒回収装置20へと導入し、冷媒回収率の向上を図ることができる。そして、以上により、冷媒の回収にかかる時間を短縮し、冷媒回収作業の効率向上を図ることが可能である。
この際、冷却装置37は、冷媒回収容器30を冷媒の沸点以下に冷却するとよい。具体的に例えば、冷媒がR290である場合、冷却装置37は−42℃以下に冷却するとよい。このようにすることで、回収容器本体31内に流入した回収冷媒を液化させ、回収容器本体31内における回収冷媒の体積及び圧力を大きく減少させることができる。したがって、冷媒回収装置20による冷媒回収をさらに促進し、冷媒回収作業のさらなる効率向上を図ることが可能となる。
なお、前述したように、回収容器本体31の内部は、大気開放管35を介して外部と通じている。回収容器本体31に導入されたものの吸着材34に吸着されなかった一部の回収冷媒は、大気開放管35を通じて開放口36から大気開放される。
次に、図3のフロー図を参照しながら、以上のように構成された、この実施の形態に係る冷媒回収装置20を用いた冷媒回収方法の一例を説明する。まず、ステップS1において、冷媒回収用接続管22を介して冷媒回収容器30を冷凍サイクル装置10の冷媒配管16に接続する。この際、冷媒回収用弁23は閉じられている。
続くステップS2において、冷却装置37による冷媒回収容器30の冷却を開始する。なお、前述したように、冷却装置37は冷媒回収容器30を回収冷媒の沸点以下に冷却するとよい。冷却装置37による冷媒回収容器30の冷却は、ステップS4の処理が完了し冷媒回収が終了するまで継続される。ステップS2の後、処理はステップS3へと進む。
ステップS3においては、冷媒回収用弁23を開いて冷媒回収容器30へと回収冷媒を導入する。続くステップS4において、冷媒回収容器30へと導入された回収冷媒は、回収容器本体31内に流入する。そして、回収容器本体31内に流入した回収冷媒は、冷却装置37により冷却されながら回収容器本体31内の吸着材34に吸着される。なお、回収容器本体31に流入した回収冷媒のうち、吸着材34に吸着されなかった一部の回収冷媒は、大気開放管35を通じて開放口36から大気中に放出される。ステップS4の処理が完了すると、一連の冷媒回収処理は終了となる。
次に、図4を参照しながら、冷媒回収容器30の別例について説明する。図4に示す構成例では、冷媒回収容器30の回収容器本体31内には、筒状のメッシュ38が設けられている。回収容器本体31の内壁面とメッシュ38との間には、一定の間隔が生じるように配置されている。メッシュ38の内側には、ビーズ状の吸着材34が充填されている。また、この別例では、冷却装置37としてドライアイスを用いている。
以上のように構成された冷媒回収容器30を用いた別例においても、図2に示す構成例の冷媒回収容器30を用いた場合と同様の効果を得ることができる。さらに、吸着材34と回収容器本体31の内壁面との間に間隙を形成できるため、回収容器本体31に流入した回収冷媒が、この間隙を通って吸着材34表面の広い範囲に行き渡ることができ、吸着効率を向上できる。また、ビーズ状の吸着材34を用いることで、吸着材34の表面積を増大させて回収冷媒と吸着材34との接触面積を増加させることが可能なため、吸着効率の向上が期待できる。さらに、冷却装置37にドライアイスを用いることで、冷却装置37の構成を簡易なものとすることができる。
以上のように構成された冷媒回収装置20は、吸着材34が内部に設けられた冷媒回収容器30内に回収冷媒を導入し、吸着材34に冷媒を吸着をさせることで、冷凍サイクル装置10から冷媒を回収する。このため、回収冷媒が通る構造部分に電気的な駆動を要する箇所も金属同士が摩擦する箇所もなく、冷媒を回収できる。この際、冷却装置37により冷媒回収容器30を冷却することで、吸着材34に吸着された回収冷媒が再放出されることを抑制するとともに、回収容器本体31内の圧力が低い状態を維持して冷凍サイクル装置10の冷媒を円滑かつ継続的に冷媒回収装置20へと導入し、冷媒回収率及び冷媒回収作業の効率向上を図ることが可能である。
実施の形態2.
図5から図7を参照しながら、この発明の実施の形態2について説明する。図5は冷媒回収装置の全体構成を模式的に示す図である。図6は冷媒回収装置が備える混合管の構成を模式的に示す断面図である。そして、図7は冷媒回収装置を用いた冷媒回収方法の一例を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、回収冷媒に不活性ガスを加えて希釈しながら回収するようにしたものである。以下、この実施の形態2に係る冷媒回収装置について、実施の形態1との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態1と基本的に同様である。
この実施の形態に係る冷媒回収装置20は、図5に示すように、不活性ガスボンベ40及びガス混合管42を備えている。冷媒回収用接続管22の一端は、実施の形態1と同様に分岐部21を介して冷凍サイクル装置10の冷媒配管16に接続されている。冷媒回収用接続管22の他端側は2つに分岐している。冷媒回収用接続管22の他端側の分岐の一方は、ガス混合管42を介して冷媒回収容器30に接続されている。
冷媒回収用接続管22の他端側の分岐の他方は、不活性ガスボンベ40に接続されている。不活性ガスボンベ40は、不活性ガスの供給源である。不活性ガスボンベ40には、不活性ガスが充填されている。不活性ガスボンベ40に充填される不活性ガスは、具体的に例えば、アルゴン等の希ガス、窒素等である。
冷媒回収用接続管22の分岐箇所と分岐部21との間には、流量調節弁41が設けられている。また、冷媒回収用接続管22の分岐箇所と不活性ガスボンベ40との間にも、流量調節弁41が設けられている。これらの流量調節弁41により、分岐部21から冷媒回収装置20に流入する回収冷媒の流量と、不活性ガスボンベ40から供給する不活性ガスの流量とを調節できる。
分岐部21から冷媒回収装置20に流入する回収冷媒と、不活性ガスボンベ40から供給する不活性ガスとは、冷媒回収用接続管22の分岐箇所において合流する。合流した回収冷媒と不活性ガスとは、ガス混合管42を通過して冷媒回収容器30に流入する。
次に、図6を参照しながらガス混合管42の構成の一例について説明する。同図に示すように、ガス混合管42の内側表面には、複数の壁部43が設けられている。複数の壁部43は互い違いになるように配置されており、ガス混合管42内の流路は壁部43により屈曲されている。ガス混合管42を通過する回収冷媒と不活性ガスはこのような屈曲した流路を通ることで十分に混合される。こうして、ガス混合管42を通過して冷媒回収容器30に流入する回収冷媒は、不活性ガスにより均一な濃度に混合希釈されたものになる。
以上のようにして構成された不活性ガスボンベ40及びガス混合管42は、冷媒回収用接続管22中を通過する冷媒に不活性ガスを加えて冷媒を希釈する冷媒希釈手段を構成している。そして、この実施の形態では、冷媒希釈手段は、冷媒と不活性ガスとを混合するガス混合管42を備えている。
図5に示す構成例では、流量調節弁41により、分岐部21から冷媒回収装置20に流入する回収冷媒の流量と、不活性ガスボンベ40から供給する不活性ガスの流量とを調節することで、不活性ガスによる回収冷媒の希釈の程度を変更できる。そこで、混合希釈後の回収冷媒濃度が、回収冷媒のLFL濃度(LFL=Lower Flammable Limit:燃焼下限)未満となるように、回収冷媒の流量及び不活性ガスの流量を調節するとよい。このようにすることで、冷媒回収作業中に回収冷媒を含むガスが漏洩しても、外部に冷媒がLFL濃度以上となる領域が直ちに形成されてしまうことを抑制できる。なお、流量調節弁41に代えて、圧力制御式のガス混合器を用いてもよい。
次に、図7のフロー図を参照しながら、以上のように構成された、この実施の形態に係る冷媒回収装置20を用いた冷媒回収方法の一例を説明する。まず、ステップS11において、冷媒回収用接続管22を介して冷媒回収容器30を冷凍サイクル装置10の冷媒配管16に接続する。また、冷媒回収用接続管22を介して不活性ガスボンベ40を冷媒回収容器30に接続する。この際、冷媒回収用弁23は閉じられている。ステップS11の後、処理はステップS12へと進む。
ステップS12においては、それぞれの流量調節弁41により、混合希釈後の回収冷媒濃度が、回収冷媒のLFL濃度未満となるように、回収冷媒の流量及び不活性ガスの流量を調節する。続くステップS13において、冷却装置37による冷媒回収容器30の冷却を開始する。なお、前述したように、冷却装置37は冷媒回収容器30を回収冷媒の沸点以下に冷却するとよい。冷却装置37による冷媒回収容器30の冷却は、ステップS15の処理が完了し冷媒回収が終了するまで継続される。ステップS13の後、処理はステップS14へと進む。
ステップS14においては、冷媒回収用弁23を開いて冷媒回収容器30へと回収冷媒を含む混合ガスを導入する。続くステップS15において、冷媒回収容器30へと導入された混合ガスは、回収容器本体31内に流入する。そして、回収容器本体31内に流入した混合ガスは、冷却装置37により冷却されながら回収容器本体31内の吸着材34に吸着される。なお、回収容器本体31に流入した混合ガスのうち、吸着材34に吸着されなかった一部の混合ガスは、大気開放管35を通じて開放口36から大気中に放出される。ステップS15の処理が完了すると、一連の冷媒回収処理は終了となる。
以上のように構成された冷媒回収装置においても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。さらに、不活性ガスにより混合希釈しながら冷媒を回収することで、冷媒回収作業中に回収冷媒を含むガスが漏洩しても、外部に冷媒濃度が高い領域が形成されてしまうことを抑制できる。
なお、以上においては、回収対象の冷媒としてプロパン(R290)、プロピレン(R1270)、ノルマルブタン(R600)、イソブタン(R600a)を挙げた。しかし、回収対象の冷媒はこれらに限られない。他に例えば、テトラフルオロプロペン(CF3CF=CH2:HFO−1234yf)、ジフルオロメタン(CH2F2:R32)、エタン(R170)、1.1.1.2−テトラフルオロエタン(C2H2F4:R134a)、ペンタフルオロエタン(C2HF5:R125)、1.3.3.3−テトラフルオロ−1−プロペン(CF3−CH=CHF:HFO−1234ze)等の冷媒を回収対象としてもよい。
また、回収対象の冷媒は、二酸化炭素(CO2:R744)、アンモニア(NH3:R717)、R1123等の毒性を有する冷媒であってもよい。これらの毒性を有する冷媒を用いる場合、回収冷媒を希釈するガスは、空気又は酸素であってもよい。
10 冷凍サイクル装置
11 凝縮器
12 蒸発器
13 圧縮機
14 四方弁
15 膨張弁
16 冷媒配管
20 冷媒回収装置
21 分岐部
22 冷媒回収用接続管
23 冷媒回収用弁
30 冷媒回収容器
31 回収容器本体
32 容器本体入口
33 容器本体出口
34 吸着材
35 大気開放管
36 開放口
37 冷却装置
38 メッシュ
40 不活性ガスボンベ
41 流量調節弁
42 ガス混合管
43 壁部

Claims (5)

  1. 内部に冷媒が封入された冷媒配管を有する冷凍サイクル装置から前記冷媒を回収する冷媒回収装置であって、
    前記冷媒配管に接続された冷媒回収用接続管と、
    前記冷媒回収用接続管に接続された冷媒回収容器と、
    前記冷媒回収容器内に設けられ、前記冷媒を吸着可能な吸着材と、
    前記冷媒回収容器を冷却する冷却手段と、を備えた冷媒回収装置。
  2. 前記冷却手段は、前記冷媒回収容器を前記冷媒の沸点以下に冷却する請求項1に記載の冷媒回収装置。
  3. 前記冷媒回収容器は、前記冷媒回収容器の内部と外部とを連通する大気開放管を備えた請求項1又は請求項2に記載の冷媒回収装置。
  4. 前記冷媒回収用接続管中を通過する前記冷媒に不活性ガスを加えて前記冷媒を希釈する冷媒希釈手段をさらに備えた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷媒回収装置。
  5. 前記冷媒希釈手段は、前記冷媒と前記不活性ガスとを混合する混合管を備えた請求項4に記載の冷媒回収装置。
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