JP6187232B2 - 吸着式ヒートポンプ及びその駆動方法 - Google Patents

吸着式ヒートポンプ及びその駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、吸着式ヒートポンプ及びその駆動方法に関する。
近年、高度情報化社会の到来にともなって計算機で多量のデータが扱われるようになり、データセンター等の施設において多数の計算機を同一室内に設置して一括管理することが多くなっている。例えば、データセンターでは、計算機室内に多数のラック(サーバラック)を設置し、各ラックにそれぞれ複数の計算機(サーバ)を収納している。そして、それらの計算機の稼動状態に応じて各計算機にジョブを有機的に配分し、大量のジョブを効率的に処理している。
計算機の稼動にともなって計算機から多量の熱が発生する。計算機内の温度が高くなると誤動作や故障の原因となるため、計算機を冷却することが重要になる。データセンターでは、計算機等の電子機器の冷却のために、大量の電力が使用されている。
一方、省エネルギーの観点から、データセンターで消費する電力の削減が要求されている。そこで、計算機等の電子機器から排出される熱(廃熱)を回収し、エネルギーとして再生利用することが提案されている。
一般的に、計算機等の電子機器から回収される熱の温度は90℃以下であるが、吸着式ヒートポンプ(Adsorption Heat Pump:AHP)を使用すると、90℃以下の廃熱を利用して、空調や電子機器の冷却等に使用可能な冷水を得ることができる。
特開2002−100891号公報 特開2009−121740号公報 特開平10−300271号公報
小型で且つ冷熱出力が大きい吸着式ヒートポンプ及びその駆動方法を提供することを目的とする。
開示の技術の一観点によれば、冷媒の蒸気を発生する蒸発器と、前記蒸発器で発生した前記冷媒の蒸気を吸着する吸着剤が配置された第1の吸着器及び第2の吸着器と、前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器で発生した前記冷媒の蒸気を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を通流させ、所定のタイミングで前記凝縮器に前記冷媒の蒸発に使用される温水を通流させる制御部とを有する吸着式ヒートポンプが提供される。
開示の技術の他の一観点によれば、冷媒の蒸気を発生させる蒸発器と、前記蒸発器で発生した前記冷媒の蒸気を吸着する吸着剤が配置された第1の吸着器及び第2の吸着器と、前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器で発生した前記冷媒の蒸気を凝縮する凝縮器とを有する吸着式ヒートポンプの駆動方法において、前記凝縮器に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を供給する工程と、前記凝縮器に前記冷媒の蒸発に使用される温水を供給する工程とを有する吸着式ヒートポンプの駆動方法が提供される。
開示の技術の他の一観点によれば、冷媒の蒸気を発生させる蒸発器と、前記蒸発器で発生した前記冷媒の蒸気を吸着する吸着剤が配置された第1の吸着器及び第2の吸着器と、第1の熱交換器及び第2の熱交換器を備え、前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器で発生した前記冷媒の蒸気を凝縮する凝縮器とを有する吸着式ヒートポンプの駆動方法において、前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器の両方に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を供給する工程と、前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器のいずれか一方に前記冷媒の蒸発に使用される温水を供給し、他方に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を供給する工程とを有する吸着式ヒートポンプの駆動方法が提供される。
上記一観点に係る吸着式ヒートポンプ及びその駆動方法によれば、凝縮器に温水を通流させることにより凝縮器の冷媒凝縮能力が回復する。これにより、小型化しても冷熱出力が大きい吸着式ヒートポンプが得られる。
図1は、第1の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの本体部分の模式図である。 図2は、第1の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの制御系を示す模式図である。 図3は、第1の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの第1の駆動方法を示すサイクル図である。 図4は、第1工程における温水及び冷却水の流路を示す図である。 図5は、第1工程後の回復工程における温水及び冷却水の流路を示す図である。 図6(a),(b)は、回復工程前及び回復工程後の熱交換器のフィンの状態を示す図である。 図7は、第2工程における吸着式ヒートポンプのバルブの状態を示す模式図である。 図8は、第2工程における温水及び冷却水の流路を示す図である。 図9は、第2工程後の回復工程における温水及び冷却水の流路を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの第2の駆動方法を示すサイクル図である。 図11は、第2の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの本体部分の模式図である。 図12は、第2の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの駆動方法を示すサイクル図である。 図13は、実験時の温水及び冷却水の流路を示す図である。 図14は、実施例及び比較例の冷熱出力の経時変化を調べた結果を示す図である。 図15は、第3の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの本体部分の模式図である。 図16は、第3の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの制御系を示す模式図である。 図17は、第3の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの駆動方法を示すサイクル図である。 図18は、第2工程の開始直後における冷却水及び温水の流れを示す図である。 図19は、第2工程の後半における冷却水及び温水の流れを示す図である。 図20は、第1工程の開始直後における冷却水及び温水の流れを示す図である。 図21は、第1工程の後半における冷却水及び温水の流れを示す図である。
以下、実施形態について説明する前に、実施形態の理解を容易にするための予備的事項について説明する。
一般的な吸着式ヒートポンプは、蒸発器と、蒸発器の上方に配置された凝縮器と、蒸発器と凝縮器との間に並列に配置された2つの吸着器とを有する。蒸発器内には、冷水が通る冷水管と、液状の冷媒とが配置されている。冷媒には、例えば水やメタノールが使用される。
吸着式ヒートポンプでは、蒸発器内で冷媒が蒸発するときに潜熱を奪うことを利用して、冷水管を通る水を冷却する。冷水管から供給される冷水は、室内の空調や電子機器の冷却等に使用される。
蒸発器内で発生した冷媒の蒸気は、吸着器内に配置された吸着剤に吸着される。吸着剤には、例えばシリカゲルやゼオライトが使用される。
一方の吸着器で冷媒の蒸気を吸着している間、他方の吸着器では電子機器等で発生した熱(廃熱)により暖められた温水が供給され、吸着剤が乾燥(再生)される。
吸着剤の乾燥にともなって発生した冷媒の蒸気は、凝縮器に移動する。凝縮器には熱交換器が配置されており、この熱交換器には冷却水が供給される。凝縮器内に移動した冷媒の蒸気は、熱交換器内を通る冷却水により冷却されて凝縮し、液体となる。この液体は、配管を通って蒸発器に移動する。
ところで、吸着式ヒートポンプの冷熱出力(冷水供給能力)を向上させるためには、凝縮器内で凝縮される単位時間当たりの冷媒の量を増加させることが必要になる。そのためには、凝縮器内の熱交換器を大型化することが考えられる。
しかし、その場合は、熱交換器の大型化にともない凝縮器のサイズが大きくなり、吸着式ヒートポンプの設置場所が限定されてしまう。その結果、例えば吸着式ヒートポンプをサーバラック内に設置することは困難になる。
一般的に、凝縮器内に配置される熱交換器にはフィンが設けられている。熱交換器の熱交換効率はフィンの表面積に関係するので、熱交換器のサイズを変えることなく蒸気の凝縮量を増やすために、フィンの配設ピッチを狭くしてフィンの数を増やすことが考えられる。
しかし、フィンの配設ピッチをある程度以上狭くすると、凝縮により発生した液体が表面張力によりフィン間に滞留し、フィン間への蒸気の進入が阻害されてしまう。これにより、熱交換器の熱交換効率が低下して、吸着式ヒートポンプの冷熱出力が減少してしまう。
以下の実施形態では、小型で且つ冷熱出力が大きい吸着式ヒートポンプ及びその駆動方法について説明する。
1.第1の実施形態
図1は、第1の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの本体部分の模式図である。
図1に示すように、本実施形態に係る吸着式ヒートポンプ10は、蒸発器11と、蒸発器11の上方に配置された凝縮器12と、蒸発器11と凝縮器12との間に並列に配置された吸着器13a,13bとを有する。吸着式ヒートポンプ10内の空間は、例えば1/100kPa程度に減圧されている。
蒸発器11内には冷媒14が貯留されている。また、蒸発器11内には、冷水が通る冷水管11aが設けられている。前述したように一般的な吸着式ヒートポンプでは冷媒14として水又はメタノール等が使用されるが、本実施形態では冷媒14として水を使用するものとする。冷媒14として水以外のものを使用してもよい。
吸着器13a,13b内には、それぞれ吸着剤(デシカント)16を備えた熱交換器15が配置されている。これらの熱交換器15には、後述するように、温水と冷却水とが交互に供給される。
吸着器13aと蒸発器11とはバルブ17aを介して連結されており、吸着器13bと蒸発器11とはバルブ17bを介して連結されている。
凝縮器12内には、冷媒の蒸気を凝縮するための熱交換器12aが配置されている。この熱交換器12aには冷却水が供給されるが、後述するように回復工程のときには温水が供給される。
凝縮器12と吸着器13aとの間にはバルブ18aが配置されており、凝縮器12と吸着器13bとの間にはバルブ18bが配置されている。
バルブ17a,17b,18a,18bは、後述する制御部30から出力される電気信号により開閉する。また、凝縮器12と蒸発器11とは配管19により連結されている。
図2は、本実施形態に係る吸着式ヒートポンプ10の制御系を示す模式図である。
図2において、温水供給部31は電子機器等で発生した熱(廃熱)により暖められた温水を供給する部分である。ここでは、温水供給部31から供給される温水の温度は70℃程度とする。但し、温水供給部31から供給される温水の温度は、上記の温度に限定されない。
冷却装置32は吸着器13a,13bや凝縮器12に供給する冷却水を冷却する部分である。冷却装置32で消費する電力量が多いと、吸着式ヒートポンプを使用することにより得られる省エネルギー効果が削減されてしまう。そのため、本実施形態では、冷却装置32として、消費電力が比較的小さい散水式クーリングタワーを使用するものとする。
ここでは、冷却装置32から供給される冷却水の温度は25℃程度とする。但し、冷却装置32は散水式クーリングタワーに限定されず、冷却装置32から供給される冷却水の温度も上記の温度に限定されない。
図2に示すように、吸着器13aのインレット側配管35aと温水供給部31から供給される温水が通る温水供給配管33aとは、バルブ41aを介して接続されている。また、吸着器13aのインレット側配管35aと冷却装置32から供給される冷却水が通る冷却水供給配管34aとは、バルブ44aを介して接続されている。
更に、吸着器13aのアウトレット側配管35bと温水供給部31に戻る温水が通る温水戻り配管33bとは、バルブ41bを介して接続されている。更にまた、吸着器13aのアウトレット側配管35bと冷却装置32に戻る冷却水が通る冷却水戻り配管34bとは、バルブ44bを介して接続されている。
これと同様に、吸着器13bのインレット側配管36aと温水供給配管33aとはバルブ42aを介して接続されており、吸着器13bのインレット側配管36aと冷却水供給配管34aとはバルブ45aを介して接続されている。
更に、吸着器13bのアウトレット側配管36bと温水戻り配管33bとはバルブ42bを介して接続されており、吸着器13bのアウトレット側配管36bと冷却水戻り配管34bとはバルブ45bを介して接続されている。
また、凝縮器12のインレット側配管37aと温水供給配管33aとはバルブ43aを介して接続されており、凝縮器12のインレット側の配管37aと冷却水供給配管34aとはバルブ46aを介して接続されている。
更に、凝縮器12のアウトレット側配管37bと温水戻り配管33bとはバルブ43bを介して接続されており、凝縮器12のアウトレット側配管37bと冷却水戻り配管34bとはバルブ46bを介して接続されている。
これらのバルブ41a,41b,42a,42b,43a,43b,44a,44b,45a,45b,46a,46bは、いずれも制御部30から出力される信号により開閉する。
以下、上述した吸着式ヒートポンプ10の駆動方法について説明する。
なお、以下の説明では、吸着器13aに温水が供給され、吸着器13bに冷却水が供給され、凝縮器12に冷却水が供給されているときを第1工程という。また、吸着器13aに冷却水が供給され、吸着器13bに温水が供給され、凝縮器12に冷却水が供給されているときを第2工程という。更に、凝縮器12に温水が供給されているときを回復工程という。
(第1の駆動方法)
図3は、吸着式ヒートポンプ10の第1の駆動方法を示すサイクル図である。
まず、第1工程を実施するために、制御部30は、吸着器13aと蒸発器11との間のバルブ17a、及び吸着器13bと凝縮器12との間のバルブ18bを閉にする。また、制御部30は、吸着器13bと蒸発器11との間のバルブ17b及び吸着器13aと凝縮器12との間のバルブ18aを開にする(図1参照)。
更に、制御部30は、バルブ41a,41b,45a,45b,46a,46bを開にし、バルブ42a,42b,43a,43b,44a,44bを閉とする。これにより、図4に示すように、吸着器13aに温水が供給され、吸着器13b及び凝縮器12に冷却水が供給される。
吸着器13bでは、吸着剤16が雰囲気中の水分を吸着するのにともなって吸着器13b内の圧力が低下する。吸着器13bと蒸発器11との間のバルブ17bが開状態であるので、蒸発器11内の圧力も低下し、それにともなって蒸発器11内に貯留された水が蒸発して、冷水管11aから潜熱を奪う。
これにより、冷水管11a内を通る水の温度が下がり、冷水管11aから冷水が供給される。この冷水は、例えば室内の空調や電子機器の冷却等に使用される。蒸発器11で発生した水蒸気は、バルブ17bを介して吸着器13b内に進入し、吸着剤16に吸着される。
なお、吸着剤16が水分を吸着するのにともなって熱を発生する。吸着剤16の温度が上昇すると水分の吸着効率が低下するが、本実施形態では熱交換器15内を流れる冷却水により吸着剤16が冷却される。
一方、吸着器13aでは、熱交換器15に供給される温水により吸着剤16の温度が上昇し、吸着剤16に吸着されている水分が水蒸気となって吸着剤16から離脱する。これにより、吸着剤16が乾燥(再生)される。吸着器13aで発生した水蒸気は、開状態のバルブ18aを通って凝縮器12内に進入する。
吸着器13aから凝縮器12内に進入した水蒸気は、熱交換器12a内を通る冷却水により冷却されて液体となる。この液体は、配管19を介して蒸発器11に移動する。
第1工程の開始から一定時間が経過すると、制御部30は回復工程に移行すべく、バルブ46a,46bを閉とし、バルブ43a,43bを開とする。これにより、図5に示すように、凝縮器12の熱交換器12a内に温水が通流する。回復工程では、その他のバルブの開閉状態は前工程と同じである。
凝縮器12内で水蒸気を凝縮することにより、例えば図6(a)に示すように熱交換器12aのフィン12b間には多量の水分20が付着し、熱交換器12aの熱交換効率が低下する。しかし、フィン12bに付着した水分20は、回復工程において熱交換器12a内に温水を通流することにより蒸発したり、又は蒸発にともなう水分20の振動により滴下したりする。これにより、図6(b)に示すようにフィン12bに付着した水分20が除去され、熱交換器12aの熱交換効率が回復する。
なお、凝縮器12内で発生した水蒸気は、蒸気圧の差により配管19を通って蒸発器11に向けて移動し、配管19内又は蒸発器11内で凝縮して液体になる。
回復工程の開始から一定時間が経過すると、制御部30は第2工程に移行すべく、図7に示すように吸着器13aと蒸発器11との間のバルブ17a、及び吸着器13bと凝縮器12との間のバルブ18bを開にする。また、制御部30は、吸着器13bと蒸発器11との間のバルブ17b、及び吸着器13aと凝縮器12との間のバルブ18aを閉にする。
更に、制御部30は、バルブ42a,42b,44a,44b,46a,46bを開にし、バルブ41a,41b,43a,43b,45a,45bを閉とする。これにより、図8に示すように、吸着器13a及び凝縮器12に冷却水が供給され、吸着器13bに温水が供給される。
第2工程では、蒸発器11で発生した水蒸気が吸着器13a内の吸着剤16により吸着される。また、吸着器13b内の吸着剤16に吸着されていた水分が蒸発し、吸着器13b内の吸着剤16が乾燥(再生)される。吸着剤16の再生にともなって発生した水蒸気は、開状態のバルブ18bを通って凝縮器12内に移動し、冷却管12a内を通る冷却水により凝縮されて水になる。
第2工程の開始から一定時間が経過すると、制御部30は回復工程に移行すべく、バルブ46a,46bを閉とし、バルブ43a,43bを開とする。これにより、図9に示すように凝縮器12の熱交換器12a内に温水が通流し、回復工程が実施される。
このように、第1の駆動方法では、第1工程終了後及び第2工程終了後にそれぞれ回復工程を実施するので、第1工程及び第2工程で凝縮器12の熱交換器12aに付着した水が蒸発する。これにより、熱交換器12aの熱交換効率が回復し、凝縮器12内での単位時間当たりの冷媒凝縮量を一定以上に維持することができる。その結果、小型で且つ冷水供給能力が高い吸着式ヒートポンプが得られる。
(第2の駆動方法)
図10は、吸着式ヒートポンプ10の第2の駆動方法を示すサイクル図である。第1工程、第2工程及び回復工程における各バルブの動作は第1の駆動方法と基本的に同じであるので、ここではその説明を省略する。
図10に示すように、第2の駆動方法では、第1工程に続けて第2工程を実施し、第2工程の終了直前に一定時間回復工程を実施する。
凝縮器12で凝縮される水蒸気の量が多い場合は、第1の駆動方法のように第1工程終了後、及び第2工程終了後にそれぞれ回復工程を実施することが好ましい。しかし、凝縮器12で凝縮される水蒸気の量がそれほど多くない場合は、第2の駆動方法のように、第1工程終了後には回復工程を実施しなくても、凝縮器12内の熱交換器12aの熱交換効率を一定以上に維持することができる。
第2の駆動方法では第1の駆動方法に比べて回復工程の回数が少なく、吸着式ヒートポンプ10の実質的な稼働率が向上する。
2.第2の実施形態
図11は、第2の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの本体部分の模式図である。図11において、図1と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態に係る吸着式ヒートポンプ10の凝縮器12のインレット側配管には、冷却水の温度を検出する温度センサ21aと冷却水の流量を検出する流量センサ22aとが設けられている。また、凝縮器12のアウトレット側配管には、冷却水の温度を検出する温度センサ21bと冷却水の流量を検出する温度センサ21bとが設けられている。
これらの温度センサ21a,21b及び流量センサ22a,22bの出力は制御部30に送られる。制御部30は、温度センサ21a,21b及び流量センサ22a,22bの出力から、凝縮器12の凝縮熱量を計算する。
図12は、本実施形態に係る吸着式ヒートポンプの駆動方法を示すサイクル図である。この図12に示すように、制御部30は、一定の時間毎に第1工程及び第2工程を交互に実施する。このとき、制御部30は、温度センサ21a,21b及び流量センサ22a,22bの出力に基づき、凝縮器12による単位時間当たりの凝縮熱量を計算する。そして、凝縮器12による単位時間当たりの凝縮熱量が予め設定された所定値以下となると、次に回復工程を実施する。
本実施形態では、凝縮器12による単位時間当たりの凝縮熱量が予め設定された所定値以下になったときだけ回復工程を実施するので、第1の実施形態に比べて吸着式ヒートポンプ10の実質的な稼働率がより一層向上する。
なお、凝縮器12の凝縮熱量と吸着式ヒートポンプ10の冷熱出力とは関係がある。そのため、蒸発器11に流入する冷水の温度及び流量と蒸発器11から供給される冷水の温度及び流量から冷熱出力を算出し、その冷熱出力が所定値以下になったときに回復工程を実施するようにしてもよい。
また、吸着剤を乾燥する工程を実施中の吸着器(吸着器13a又は13b)の冷媒蒸発量が凝縮器12の冷媒凝縮量よりも多いときに回復工程を実施するようにしてもよい。吸着器13a,13bの冷媒蒸発量は、吸着器13a,13bの熱交換器15のインレット側及びアウトレット側にそれぞれ温度センサ及び流量センサを設けることにより、測定することができる。
(実験例)
本実施形態に係る吸着式ヒートポンプの効果を確認すべく、実験を行った。
実験に使用した吸着式ヒートポンプは図1に示す構造を有し、サイズは450mm×200mm×500mmである。蒸発器11、凝縮器12及び吸着器13a,13bにはそれぞれサイズが120mm×240mm×30mm、フィンピッチが1mmの熱交換器が配置されている。
吸着器13a,13bには、吸着剤16として粒径が400μmの球状の活性炭を充填した。また、吸着式ヒートポンプ10内には、冷媒として400gの水を封入した。
図13に示すように、4台のチラーユニット51,52,53,54を用意した。チラーユニット51からは温度が15℃の冷水が供給され、チラーユニット52,53からは温度が25℃の冷却水が供給され、チラーユニット54からは温度が70℃の温水が供給される。
チラーユニット51から供給される冷水は、蒸発器11との間で循環する。蒸発器11の冷水管11aのインレット側及びアウトレット側にそれぞれ温度センサ及び流量センサを取り付けて、吸着式ヒートポンプ10の冷熱出力を測定できるようにした。
また、吸着器13a,13bには、チラーユニット53,54から切替バルブ55〜62を介して冷却水又は温水が供給されるように配管した。更に、凝縮器12には、チラーユニット54とチラーユニット52とから切替バルブ63〜66を介して冷却水又は温水が供給されるように配管した。
実施例として、第1工程及び第2工程の時間をそれぞれ20分間とし、冷熱出力が初期の15%まで低下すると回復工程を実施して、冷熱出力の経時変化を調べた。
一方、比較例として、回復工程を実施することなく第1工程及び第2工程を交互に繰り返したときの冷熱出力の経時変化を調べた。
図14は、横軸にサイクル数をとり、縦軸に冷熱出力(出力比)をとって、実施例及び比較例の冷熱出力の経時変化を調べた結果を示す図である。なお、図14では、初期状態における冷熱出力を1としている。また、第1工程及び第2工程をそれぞれ1回ずつ実施したときを1サイクルとしている。
図14からわかるように、実施例では回復工程を実施することにより冷熱出力が初期状態に回復し、サイクル数が多くなっても出力比は0.8以上を維持している。それに対し、比較例では、サイクル数が多くなるほど冷熱出力が低下し、65サイクル(1300分後)では出力比が初期状態から約30%低下した。この実験から、開示の技術の有用性が確認された。
3.第3の実施形態
図15は、第3の実施形態に係る吸着式ヒートポンプの本体部分の模式図、図16は同じくその吸着式ヒートポンプ10の制御系を示す模式図である。図15,図16において、図1,図2と同一物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図15に示すように、本実施形態の吸着式ヒートポンプ10では、凝縮器12内に2基の熱交換器12a,12bが配置されている。
また、熱交換器12a,12bの下方には、熱交換器12a,12bで凝縮した水を受けて配管19に流す受け皿12cが配置されている。この受け皿12cにより、熱交換器12a,12bで凝縮した水が開状態のバルブ18b(又は、バルブ18a)を通って吸着器13b(又は、吸着器13a)に流入することを防止している。なお、前述の第1の実施形態及び第2の実施形態の吸着式ヒートポンプにおいても、同様の受け皿を凝縮器12内に設けておいてもよい。
図16に示すように、熱交換器12aのインレット側配管37aと温水供給配管33aとはバルブ43aを介して接続されており、熱交換器12aのインレット側配管37aと冷却水供給配管34aとはバルブ46aを介して接続されている。
また、熱交換器12aのアウトレット側配管37bと温水戻り配管33bとはバルブ43bを介して接続されており、熱交換器12aのアウトレット側配管37bと冷却水戻り配管34bとはバルブ46bを介して接続されている。
これと同様に、熱交換器12bのインレット側配管37cと温水供給配管33aとはバルブ43cを介して接続されており、熱交換器12bのインレット側配管37cと冷却水供給配管34aとはバルブ46cを介して接続されている。
また、熱交換器12bのアウトレット側配管37dと温水戻り配管33bとはバルブ43dを介して接続されており、熱交換器12bのアウトレット側配管37dと冷却水戻り配管34bとはバルブ46dを介して接続されている。
これらのバルブ43a〜43d,46a〜46dも、制御部30から出力される信号により開閉する。
図17は、本実施形態に係る吸着式ヒートポンプ10の駆動方法を示すサイクル図である。なお、ここでは、吸着器13aに温水が供給され、吸着器13bに冷却水が供給されているときを第1工程という。また、吸着器13aに冷却水が供給され、吸着器13bに温水が供給されているときを第2工程という。
この図17に示すように、制御部30は、バルブ17a,17b,18a,18b,41a,41b,〜,46a,46bを制御して、第1工程及び第2工程を繰り返し実施する。そして、凝縮器12の凝縮能力が低下したと判定すると、第1工程及び第2工程の後半に回復工程を実施する。
凝縮器12の凝縮量が低下したか否かの判定は、例えば第2の実施形態で説明したように、凝縮器12の単位時間当たりの凝縮熱量を計算して、その値が所定値以下か否かにより行う。また、蒸発器11から供給される冷水の冷熱出力が所定値以下か否かにより凝縮器12の凝縮能力の低下を検出してもよい。更に、吸着剤を乾燥する工程を実施中の吸着器(吸着器13a又は13b)の冷媒蒸発量と凝縮器12の冷媒凝縮量とにより凝縮器12の凝縮能力の低下を検出してもよい。
図17に示す例では、第1工程を実施中に凝縮器12の凝縮量の低下を検知し、次の第2工程の後半及び第1工程の後半にそれぞれ回復工程を実施している。
図18は、第2工程の開始直後における冷却水及び温水の流れを示す図である。この図18のように、第2工程では吸着器13aに冷却水が供給され、吸着器13bに温水が供給される。
第2工程の開始直後では、バルブ43a〜43dがいずれも閉、バルブ46a〜46dがいずれも開であり、凝縮器12内の熱交換器12a,12bにはいずれも冷却水が通流する。
第2工程の後半になると、制御部30は、熱交換器12bに対し回復工程を実施すべく、図19に示すように、バルブ43c,43dを開、バルブ46c,46dを閉とする。これにより、熱交換器12b内に温水が通流し、熱交換器12bのフィンに付着した水分が蒸発したり、又は蒸発にともなう水分の振動により滴下したりする。その結果、熱交換器12bの熱交換効率が回復する。
なお、熱交換器12bに温水が通流している間も、熱交換器12aには冷却水が通流している。吸着器13b内で発生して凝縮器12内に進入した水蒸気や熱交換器12bで発生した水蒸気は、熱交換器12aにより冷却されて凝縮される。
回復工程の開始から所定の時間が経過すると、制御部30は、第1工程に移行すべく、バルブ17a,17b,18a,18b,41a,41b,〜,46a,46bを制御する。
図20は、第1工程の開始直後における冷却水及び温水の流れを示す図である。この図18のように、第1工程では吸着器13aに温水が供給され、吸着器13bに冷却水が供給される。
第1工程の開始直後では、バルブ43a〜43dがいずれも開、バルブ46a〜46dがいずれも開であり、凝縮器12内の熱交換器12a,12bにはいずれも冷却水が通流する。
第1工程の後半になると、制御部30は、熱交換器12aに対し回復工程を実施しべく、図21に示すように、バルブ43a,43bを開、バルブ46a,46bを閉とする。これにより、熱交換器12a内に温水が通流し、熱交換器12aのフィンに付着した水分が蒸発したり、又は蒸発にともなう水分の振動により滴下したりする。その結果、熱交換器12aの熱交換効率が回復する。
なお、熱交換器12aに温水が通流している間も、熱交換器12bには冷却水が通流している。吸着器13a内で発生して凝縮器12内に進入した水蒸気や熱交換器12aで発生した水蒸気は、熱交換器12bにより冷却されて凝縮される。
このようにして凝縮器12内の熱交換器12a,12bに対する回復工程を実施した後、制御部30は、次に凝縮器12の凝縮量が低下するまで第1工程及び第2工程を交互に実施する。
前述の第1の実施形態及び第2の実施形態では、凝縮器12内に熱交換器が1基しかないので、熱交換器に温水が通流しているときには凝縮器12で水分を凝縮することができない。凝縮器12内に進入した水蒸気の一部は蒸発器11内に進入し、蒸発器11内で凝縮するが、その場合は蒸発器11内の温度が上昇して、蒸発器11から出力される冷水の温度が上昇してしまうおそれがある。
一方、本実施形態では、上述したように凝縮器12内に2基の熱交換器12a,12bが設けられており、一方の熱交換器に対し回復工程を実施している間も他方の熱交換器では水蒸気の凝縮を行っている。このため、本実施形態に係る吸着式ヒートポンプは、第1の実施形態及び第2の実施形態の吸着式ヒートポンプに比べて稼働率がより一層高く、また蒸発器11から出力される冷水の温度が上昇するおそれもない。
なお、熱交換器12a,12bの回復工程を実施しているときには、凝縮器12の凝縮能力が低下する。一方、第1工程から第2工程、又は第2工程から第1工程に切り替えた直後には、吸着器(吸着器13a又は吸着器13b)から凝縮器12に大量の水蒸気が進入する。
そのため、第1工程から第2工程、又は第2工程から第1工程に切り替えた直後に回復工程を実施すると、吸着器から進入する大量の水蒸気を凝縮器12で凝縮できなくなるおそれがある。従って、本実施形態のように、回復工程は、吸着器から進入する水蒸気の量が少なくなる第1工程の後半又は第2工程の後半に実施することが好ましい。
また、上記実施の形態では凝縮器12の凝縮量の低下を検出して回復工程を実施しているが、一定の時間毎に回復工程を実施してもよい。
更に、上記実施形態では凝縮器12内に2基の熱交換器を配置しているが、凝縮器12内に3基以上の熱交換器を配置してもよい。この場合、制御部30は、凝縮器12の凝縮能力が予め設定された設定値よりも低下すると、一部の熱交換器に冷却水を通流させながら他の熱交換器に温水を通流させて熱交換器の能力を回復させる。
このとき、温水を通流させる熱交換器の数が冷却水を通流させる熱交換器の数よりも多いと、凝縮器12内で水蒸気が凝縮しきれず、配管19を通って蒸発器11内に水蒸気が進入するおそれがある。このため、冷却水を通流させる熱交換器の数は、温水を通流させる熱交換器の数と同数又はそれ以上とすることが好ましい。
以上の諸実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)冷媒の蒸気を発生する蒸発器と、
前記蒸発器で発生した前記冷媒の蒸気を吸着する吸着剤が配置された第1の吸着器及び第2の吸着器と、
前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器で発生した前記冷媒の蒸気を凝縮する凝縮器と、
前記凝縮器に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を通流させ、所定のタイミングで前記凝縮器に前記冷媒の蒸発に使用される温水を通流させる制御部と
を有することを特徴とする吸着式ヒートポンプ。
(付記2)前記制御部は、一定の時間毎に前記冷却水及び前記温水を交互に前記凝縮器に通流させることを特徴とする付記1に記載の吸着式ヒートポンプ。
(付記3)前記制御部は、前記凝縮器に前記冷却水を通流させている間の単位時間当たりの凝縮熱量が所定値以下になったとき、前記蒸発器の冷熱出力が所定値以下になったとき、又は前記第1の吸着器若しくは前記第2の吸着器の冷媒蒸発量が前記凝縮器の冷媒凝縮量よりも多くなったときに、前記凝縮器に前記温水を通流させることを特徴とする付記1に記載の吸着式ヒートポンプ。
(付記4)前記凝縮器内に配置されて前記冷却水又は前記温水が通流する第1の熱交換器及び第2の熱交換器を有し、
前記制御部は、前記第1の熱交換器に前記温水を通流させる際には前記第2の熱交換器に前記冷却水を通流させ、前記第2の熱交換器に前記温水を通流させる際には前記第1の熱交換器に前記冷却水を通流させることを特徴とする付記1に記載の吸着式ヒートポンプ。
(付記5)前記制御部は、前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器にいずれも前記冷却水を通流させている間の単位時間当たりの凝縮熱量が所定値以下になったとき、前記蒸発器の冷熱出力が所定値以下になったとき、又は前記第1の吸着器若しくは前記第2の吸着器の冷媒蒸発量が前記凝縮器の冷媒凝縮量よりも多くなったときに、前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器に順番に前記温水を通流させることを特徴とする付記4に記載の吸着式ヒートポンプ。
(付記6)前記制御部は、前記第1の吸着器及び前記第2の吸着器のいずれか一方には前記冷却水の供給源から冷却水を供給し、他方には前記温水の供給源から温水を供給し、温水を供給する吸着器と冷却水を供給する吸着器とを一定の順番で切替えることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1項に記載の吸着式ヒートポンプ。
(付記7)前記凝縮器には複数の熱交換器が配置され、前記制御部は前記凝縮器の凝縮能力が設定値よりも低下すると前記複数の熱交換器のうちの一部の熱交換器に温水を通流させ、前記一部の熱交換器と同数又はそれよりも多い数の他の熱交換器には冷却水を通流させることを特徴とする請求項1に記載の吸着式ヒートポンプ。
(付記8)冷媒の蒸気を発生させる蒸発器と、前記蒸発器で発生した前記冷媒の蒸気を吸着する吸着剤が配置された第1の吸着器及び第2の吸着器と、前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器で発生した前記冷媒の蒸気を凝縮する凝縮器とを有する吸着式ヒートポンプの駆動方法において、
前記凝縮器に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を供給する工程と、
前記凝縮器に前記冷媒の蒸発に使用される温水を供給する工程と
を有することを特徴とする吸着式ヒートポンプの駆動方法。
(付記9)前記凝縮器に前記冷却水を供給する工程と前記凝縮器に前記温水を供給する工程とは、一定の時間毎に交互に実施することを特徴とする付記8に記載の吸着式ヒートポンプの駆動方法。
(付記10)前記凝縮器に前記冷却水を供給する工程において前記凝縮器の単位時間当たりの凝縮熱量が所定値以下になったときに、前記凝縮器に前記温水を供給する工程を実施することを特徴とする付記8に記載の吸着式ヒートポンプの駆動方法。
(付記11)前記凝縮器に前記冷却水を供給する工程において前記蒸発器の冷熱出力が所定値以下になったときに、前記凝縮器に前記温水を供給する工程を実施することを特徴とする付記8に記載の吸着式ヒートポンプの駆動方法。
(付記12)前記凝縮器に前記冷却水を供給する工程において前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器の冷媒蒸発量が前記凝縮器の冷媒凝縮量よりも多くなったときに、前記凝縮器に前記温水を供給する工程を実施することを特徴とする付記8に記載の吸着式ヒートポンプの駆動方法。
(付記13)前記第1の吸着器及び前記第2の吸着器のいずれか一方には前記冷却水の供給源から冷却水を供給し、他方には前記温水の供給源から温水を供給し、温水を供給する吸着器と冷却水を供給する吸着器とを一定の順番で切替えることを特徴とする付記8乃至12のいずれか1項に記載の吸着式ヒートポンプの駆動方法。
(付記14)冷媒の蒸気を発生させる蒸発器と、前記蒸発器で発生した前記冷媒の蒸気を吸着する吸着剤が配置された第1の吸着器及び第2の吸着器と、第1の熱交換器及び第2の熱交換器を備え、前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器で発生した前記冷媒の蒸気を凝縮する凝縮器とを有する吸着式ヒートポンプの駆動方法において、
前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器の両方に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を供給する工程と、
前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器のいずれか一方に前記冷媒の蒸発に使用される温水を供給し、他方に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を供給する工程と
を有することを特徴とする吸着式ヒートポンプの駆動方法。
(付記15)前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器の両方に前記冷却水を供給する工程において前記凝縮器の単位時間当たりの凝縮熱量が所定値以下になったときに、前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器のいずれか一方に前記温水を供給する工程とを実施することを特徴とする付記13に記載の吸着式ヒートポンプの駆動方法。
(付記16)前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器の両方に前記冷却水を供給する工程において前記蒸発器の冷熱出力が所定値以下になったときに、前記凝縮器に前記温水を供給する工程を実施することを特徴とする付記14に記載の吸着式ヒートポンプの駆動方法。
(付記17)前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器の両方に前記冷却水を供給する工程において前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器の冷媒蒸発量が前記凝縮器の冷媒凝縮量よりも多くなったときに、前記凝縮器に前記温水を供給する工程を実施することを特徴とする付記14に記載の吸着式ヒートポンプの駆動方法。
(付記18)前記第1の吸着器及び前記第2の吸着器のいずれか一方には前記冷却水の供給源から冷却水を供給し、他方には前記温水の供給源から温水を供給し、温水を供給する吸着器と冷却水を供給する吸着器とを一定の順番で切替えることを特徴とする付記14乃至17のいずれか1項に記載の吸着式ヒートポンプの駆動方法。
10…吸着式ヒートポンプ、11…蒸発器、11a…冷水管、12b…フィン、12…凝縮器、12a,12…熱交換器、13a,13b…吸着器、14…冷媒、15…熱交換器、16…吸着剤、17a,17b,18a,18b…バルブ、19…配管、20…水分、21a,21b…温度センサ、22a,22b…流量センサ、30…制御部、31…温水供給部、32…冷却装置、33a,33b,34a,34b,35a,35b,36a,36b,37a,37b…配管、41a,41b,42a,42b,43a〜43d,44a,44b,45a,45b,46a〜46d…バルブ、51〜54…チラーユニット、55〜62…バルブ。

Claims (8)

  1. 冷媒の蒸気を発生する蒸発器と、
    前記蒸発器で発生した前記冷媒の蒸気を吸着する吸着剤が配置された第1の吸着器及び第2の吸着器と、
    前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器で発生した前記冷媒の蒸気を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を通流させ、所定のタイミングで前記凝縮器に前記冷媒の蒸発に使用される温水を通流させる制御部と
    を有することを特徴とする吸着式ヒートポンプ。
  2. 前記制御部は、一定の時間毎に前記冷却水及び前記温水を交互に前記凝縮器に通流させることを特徴とする請求項1に記載の吸着式ヒートポンプ。
  3. 前記制御部は、前記凝縮器に前記冷却水を通流させている間の単位時間当たりの凝縮熱量が所定値以下になったとき、前記蒸発器の冷熱出力が所定値以下になったとき、又は前記第1の吸着器若しくは前記第2の吸着器の冷媒蒸発量が前記凝縮器の冷媒凝縮量よりも多くなったときに、前記凝縮器に前記温水を通流させることを特徴とする請求項1に記載の吸着式ヒートポンプ。
  4. 前記凝縮器内に配置されて前記冷却水又は前記温水が通流する第1の熱交換器及び第2の熱交換器を有し、
    前記制御部は、前記第1の熱交換器に前記温水を通流させる際には前記第2の熱交換器に前記冷却水を通流させ、前記第2の熱交換器に前記温水を通流させる際には前記第1の熱交換器に前記冷却水を通流させることを特徴とする請求項1に記載の吸着式ヒートポンプ。
  5. 前記制御部は、前記第1の吸着器及び前記第2の吸着器のいずれか一方には前記冷却水の供給源から冷却水を供給し、他方には前記温水の供給源から温水を供給し、温水を供給する吸着器と冷却水を供給する吸着器とを一定の順番で切替えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の吸着式ヒートポンプ。
  6. 冷媒の蒸気を発生させる蒸発器と、前記蒸発器で発生した前記冷媒の蒸気を吸着する吸着剤が配置された第1の吸着器及び第2の吸着器と、前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器で発生した前記冷媒の蒸気を凝縮する凝縮器とを有する吸着式ヒートポンプの駆動方法において、
    前記凝縮器に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を供給する工程と、
    前記凝縮器に前記冷媒の蒸発に使用される温水を供給する工程と
    を有することを特徴とする吸着式ヒートポンプの駆動方法。
  7. 冷媒の蒸気を発生させる蒸発器と、前記蒸発器で発生した前記冷媒の蒸気を吸着する吸着剤が配置された第1の吸着器及び第2の吸着器と、第1の熱交換器及び第2の熱交換器を備え、前記第1の吸着器又は前記第2の吸着器で発生した前記冷媒の蒸気を凝縮する凝縮器とを有する吸着式ヒートポンプの駆動方法において、
    前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器の両方に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を供給する工程と、
    前記第1の熱交換器及び前記第2の熱交換器のいずれか一方に前記冷媒の蒸発に使用される温水を供給し、他方に前記冷媒の蒸気の凝縮に使用される冷却水を供給する工程と
    を有することを特徴とする吸着式ヒートポンプの駆動方法。
  8. 前記第1の吸着器及び前記第2の吸着器のいずれか一方には前記冷却水の供給源から冷却水を供給し、他方には前記温水の供給源から温水を供給し、温水を供給する吸着器と冷却水を供給する吸着器とを一定の順番で切替えることを特徴とする請求項6又は7に記載の吸着式ヒートポンプの駆動方法。
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