JP6319902B2 - アイスリンクの冷却設備及び冷却方法 - Google Patents

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Description

本発明は、広い面積の被冷却エリアを擁するアイスリンクの冷却に用いられるアイスリンクの冷却設備及び冷却方法に関する。
一般に、アイススケートなどに利用されるアイスリンクには、リンク形成時の製氷又は氷温調整に用いられる冷却設備が併設されている。アイスリンクの冷却設備は、特許文献1(特開平09−303920号公報)等に開示されるように、アイスリンクの基盤となる床部に複数の冷却管を敷設し、この冷却管にブラインクーラ等の冷凍装置で冷却したブラインを循環させてアイスリンク内を冷却し、製氷又は氷温調整を行うようになっている。
このようなアイスリンクの冷却設備に対して、近年、アイスリンクの品質向上の観点から、アイスリンクを均一に冷却可能な冷却設備の要望が高まっている。そこで、例えば特許文献2(国際公開第2011/129035号)には、COブラインの蒸発潜熱を利用してアイスリンクを冷却する技術が開示されている。すなわち、COブラインの蒸発潜熱を用いれば、冷却管へ送られるCOブラインと、アイスリンクの冷却に利用された後に返送されるCOブラインとの温度差が生じにくい。そのため、アイスリンクのような広大な被冷却エリアであっても均一な温度で冷却可能であり、ムラのない氷面を形成することができる。
特開平09−303920号公報 国際公開第2011/129035号
ところで、一般的なアイスリンクは、その周囲環境や稼働状況が多種多様であるため、それぞれのアイスリンクに適した冷却設備を設けることが望ましい。例えば、通年営業のアイスリンクの場合、年間を通じた周囲環境の気温の変化に起因した冷却負荷の変動に応じて、アイスリンクの維持に必要とされる冷却能力は変動する。しかし、必要とされる冷却能力に関わらずアイスリンクで冷熱が要求される限り、特許文献2に記載されるようにポンプによって常時COブラインを循環させる必要があり、ポンプの動力コストが嵩み、またエネルギー消費に起因した環境負荷の増大も危惧される。そのため、特に通年営業のアイスリンクにおいて、省エネルギ化及び省コスト化が可能で、且つ環境への影響の小さいシステムが求められている。
したがって本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、アイスリンクの冷却に際して省エネルギ化及び省コスト化が可能であり、特に製氷後のアイスリンクの維持に要する動力を削減し得るアイスリンクの冷却設備及び冷却方法を提供することを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態に係るアイスリンクの冷却設備は、
アイスリンク底部の冷却管群を流れるCOブラインの潜熱を用いてアイスリンクを冷却するように構成されたアイスリンクの冷却設備であって、
前記冷却管群から前記COブラインの気液混合体を受け入れる受液器と、
前記受液器内の前記気液混合体のうちCOガスを冷却して液化するように構成された冷却機構と、
前記受液器内のCO液を含む前記COブラインを前記冷却管群側へ供給する第1供給ラインと、
前記第1供給ラインに設けられたポンプと、
前記冷却管群よりも高所に配置され、前記冷却管群から前記気液混合体を受け入れ、該気液混合体を気液分離する気液分離器と、
前記気液分離器で気液分離されたCO液を含む前記COブラインを前記冷却管群側へ供給する第2供給ラインと、
前記第2供給ラインに設けられたバルブと、を備え、
前記ポンプ及び前記バルブは、それぞれ、前記アイスリンクの冷却負荷に応じて、前記第1供給ラインを含む循環ラインにおける前記ポンプを用いた前記COブラインの強制循環と、前記第2供給ラインを含む循環ラインにおける前記COブラインの自然循環と、を切り替えるように制御される構成であることを特徴とする。
この場合、前記ポンプは、前記冷却負荷が大きいときに稼働して前記COブラインを強制循環させ、前記冷却負荷が小さいときに停止して前記COブラインが自然循環するように構成されていてもよい。
上記アイスリンクの冷却設備は、アイスリンクの冷却負荷に応じて、ポンプを用いたCOブラインの強制循環と、ポンプを用いない(ポンプ停止状態)COブラインの自然循環と、を切り替えるようになっている。これにより、例えばアイスリンクの冷却負荷が小さいときには、ポンプを停止してポンプの動力コストを削減できる。この際、COブラインを自然循環させているので、アイスリンクの品質を維持可能な程度の冷却を行うことができる。また、例えばアイスリンクの冷却負荷が大きいときには、ポンプを用いてCOブラインを強制循環させるので、アイスリンクを十分に冷却することができる。このように、アイスリンクの冷却負荷に応じて、COブラインの強制循環と自然循環とを切り替えることによって、アイスリンクの周囲環境や稼働状況等に応じて、アイスリンクを高品質に維持しながら冷却設備における省エネルギー化が図れる。
COブラインの自然循環に用いられる気液分離器は、冷却管群よりも高所に配置されているため、気液分離器と冷却管群との間でCOブラインを円滑に自然循環させることができる。また、気液分離器からのCOブラインを冷却管群へ供給する第2供給ライン上にはバルブが設けられており、このバルブを開閉することで気液分離器内のCOブラインの冷却管群への供給を制御できる。
なお、本明細書において、強制循環とは、主として、ポンプによってCOブラインが第1供給ラインを介して冷却管群へ供給される状態をいい、一部のCOブラインが第2供給ラインを介して冷却管群へ供給される状態(このとき、バルブは開である)をも含む。また、自然循環とは、ポンプが停止しており、主として、COブラインが第2供給ラインを介して冷却管群へ供給される状態をいい、一部のCOブラインが第1供給ラインを介して冷却管群へ供給される状態をも含む。この場合、受液器は冷却管群よりも高所に配置されていてもよい。
幾つかの実施形態において、前記気液分離器内の前記COブラインの液量を計測するための液レベル計と、少なくとも前記バルブを制御するための制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記液レベル計の計測値に基づいて前記バルブを開閉制御するように構成されている。
このように、制御装置によって液レベル計の計測値に基づいてバルブを開閉制御するようにしたので、バルブを適正なタイミングで開閉制御することができる。
一実施形態において、前記制御装置は、前記ポンプが停止しているとき、前記液レベル計の計測値が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じる制御を行い、前記液レベル計の計測値が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開く制御を行うように構成されている。
上記実施形態によれば、ポンプが停止している自然循環時、気液分離器内にCO液が溜まったら気液分離器からCO液を冷却管群に供給し、気液分離器内のCO液が少なくなったら気液分離器からのCO液の供給を停止し、気液分離器内にCO液を溜めることができる。
一実施形態において、前記制御装置は、前記バルブの開閉制御及び前記ポンプの回転数制御を行うように構成され、前記制御装置は、前記ポンプが稼働しているとき、前記液レベル計の計測値が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じるとともに前記ポンプの回転数を設定値に維持する制御を行い、前記液レベル計の計測値が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開くとともに前記ポンプの回転数を前記設定値よりも低下させる制御を行うように構成されている。
上記実施形態によれば、ポンプが稼働している強制循環時、気液分離器内のCO液が少ない場合には、バルブを閉じて、第1供給ラインを介したCOブラインの供給のみを行い、気液分離器内にCO液が溜まったら、バルブを開いて、気液分離器から第2供給ラインを介してCO液を冷却管群に供給する。これにより、気液分離器内にCO液が過剰に溜まってしまい、気液分離器の機能が損なわれることを防止できる。
一実施形態では、前記冷却管群と前記気液分離器とを接続する第1返送ラインと、
前記気液分離器と前記受液器とを接続する第2返送ラインと、をさらに備える。
例えば、COブラインの強制循環時には、気液混合体は冷却管群から第1返送ライン及び第2返送ラインを介して受液器に戻る。COブラインの自然循環時には、気液混合体は第1返送ラインを介して気液分離器に返送され、気液分離されたCOガスが第2返送ラインを介して受液器に返送される。このような構成とすることにより、気液混合体のうちCOガスを効率よく受液器に導くことができ、よって冷却機構によるCOガスの液化を効果的に行うことができる。
幾つかの実施形態において、前記受液器は、前記アイスリンクの冷却設備における前記COブラインの総量よりも小さい容量を有する。
すなわち、上記実施形態においては、COブラインを貯留するタンクとして機能する受液器とは別に、アイスリンクに敷設された冷却管群も同様にCOブラインを貯留するタンクとしての役割を担うことになる。
一般に、アイスリンクは広大な被冷却エリアを擁するため、これを冷却するためのCOブラインも大量に必要とされることが多い。そのため、上記実施形態のように、受液器をCOブラインの総量よりも小さい容量とし、冷却管群をタンクとして利用することによって、設備の小型化が図れる。
一実施形態では、前記第1しきい値が前記第2しきい値よりも低く設定されている。
このように、第1しきい値と第2しきい値との間にヒステリシスを持たせることによって、制御の安定性を確保することができる。
幾つかの実施形態では、前記冷却機構が、冷凍機及びクーリングタワーを有し、アンモニア冷媒が循環するアンモニア冷凍サイクルと、前記COガスと前記アンモニア冷媒とを熱交換し、前記アンモニア冷媒により前記COガスを冷却して再液化するカスケードコンデンサとを含む。
これにより、COガスを効率的に冷却して液化することができる。
一実施形態に係るアイスリンクの冷却設備は、前記アイスリンク上の空気を除湿するための除湿機構をさらに備えており、前記除湿機構は、前記アイスリンク上の空間内の空気が空気送給ラインを介して供給されて、該空気中の水分を吸着して除湿するためのデシカントロータと、前記デシカントロータで除湿された前記空気を冷却するエアクーラ、及び、前記デシカントロータを再生する再生用空気を予熱するエアヒータを含むヒートポンプと、前記空気送給ラインに設けられ、再生空気と熱流体とを熱交換させる第1の熱交換器、又は、前記デシカントロータで除湿された前記空気を前記空間に返送するための空気返送ラインに設けられ、前記空気と前記熱流体とを熱交換させる第2の熱交換器の少なくとも一方と、を含み、前記熱流体が、前記冷却機構の前記クーリングタワーの廃熱を用いて加熱されている。
これにより、アイスリンクが設けられる空間の除湿を効果的に行うことができ、氷面への着霜を防止できる。そのため、アイスリンクの冷却負荷を軽減してCOブラインの自然循環の運転時間を多くでき、冷却設備の省エネルギー化が可能となる。さらに、除湿機構では冷却機構の廃熱を用いるようにしたので、アイスリンクの冷却設備全体としての省エネルギー化も可能となる。また、除湿機構におけるヒートポンプのCOP低下を防止でき、かつヒートポンプの正常運転を維持できる。
本発明の幾つかの実施形態に係るアイスリンクの冷却方法は、
アイスリンク底部の冷却管群を流れるCOブラインの潜熱を用いてアイスリンクを冷却するアイスリンクの冷却方法であって、
受液器に貯留された前記COブラインの気液混合体のうちCOガスを冷却して液化する液化ステップと、
前記冷却管群よりも高所に配置された気液分離器によって、前記冷却管群から返送された前記気液混合体を気液分離する気液分離ステップと、
前記受液器内のCO液を含む前記COブラインを前記冷却管群側へ供給する第1供給ラインに設けられたポンプを稼働した状態で、前記第1供給ラインを含む循環ラインにおいて前記COブラインを強制循環させる強制循環ステップと、
前記ポンプが停止した状態で、前記気液分離器で気液分離されたCO液を含む前記COブラインを前記冷却管群側へ供給する第2供給ラインに設けられたバルブを開いて、前記第2供給ラインを含む循環ラインにおいて前記COブラインを自然循環させる自然循環ステップと、
前記アイスリンクの冷却負荷に応じて、前記強制循環ステップと前記自然循環ステップとを切り替える運転切替ステップと、を備えることを特徴とする。
この場合、前記運転切替ステップは、前記アイスリンクの冷却負荷が大きいとき、前記強制循環ステップに切り替え、前記アイスリンクの冷却負荷が小さいとき、前記自然循環ステップに切り替えてもよい。
上記アイスリンクの冷却方法は、運転切替ステップにおいて、アイスリンクの冷却負荷に応じて、ポンプを用いたCOブラインの強制循環ステップと、ポンプを用いない(ポンプ停止状態)COブラインの自然循環ステップと、を切り替えるようになっている。これにより、例えばアイスリンクの冷却負荷が小さいときには、ポンプを停止してポンプの動力コストを削減できる。この際、COブラインを自然循環させているので、アイスリンクの品質を維持可能な程度の冷却を行うことができる。また、例えばアイスリンクの冷却負荷が大きいときには、ポンプを用いてCOブラインを強制循環させるので、アイスリンクを十分に冷却することができる。このように、アイスリンクの冷却負荷に応じて、運転切替ステップにおいてCOブラインの強制循環ステップと自然循環ステップとを切り替えることによって、アイスリンクの周囲環境や稼働状況等に応じて、アイスリンクを高品質に維持しながら冷却設備における省エネルギー化が図れる。
一実施形態において、前記自然循環ステップでは、前記気液分離器内の前記CO液の液量が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じ、前記気液分離器内の前記CO液の液量が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開く。
上記実施形態によれば、ポンプが停止している自然循環時、気液分離器内にCO液が溜まったら気液分離器からCO液を冷却管群に供給し、気液分離器内のCO液が少なくなったら気液分離器からのCO液の供給を停止し、気液分離器内にCO液を溜めることができる。
一実施形態において、前記強制循環ステップでは、前記気液分離器内の前記CO液の液量が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じるとともに前記ポンプの回転数を設定値に維持し、前記気液分離器内の前記CO液の液量が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開くとともに前記ポンプの回転数を前記設定値よりも低下させる。
上記実施形態によれば、ポンプが稼働している強制循環時、気液分離器内のCO液が少ない場合には、バルブを閉じて、第1供給ラインを介したCOブラインの供給のみを行い、気液分離器内にCO液が溜まったら、バルブを開いて、気液分離器から第2供給ラインを介してCO液を冷却管群に供給する。これにより、気液分離器内にCO液が過剰に溜まってしまい、気液分離器の機能が損なわれることを防止できる。
一実施形態において、前記アイスリンク上の空気を除湿するための除湿ステップをさらに備えており、前記除湿ステップは、前記アイスリンク上の空間内の空気が空気送給ラインを介して供給されて、デシカントロータによって前記空気中の水分を吸着する水分吸着ステップと、前記デシカントロータで除湿された前記空気をエアクーラによって冷却する空気冷却ステップと、前記デシカントロータを再生する再生空気をエアヒータによって予熱する予熱ステップと、前記空気送給ラインに設けられた第1熱交換器によって、再生空気と熱流体とを熱交換させる第1熱交換ステップ、又は、前記デシカントロータで除湿された前記空気を前記空間に返送するための空気返送ラインに設けられが第2熱交換器によって、前記空気と前記熱流体とを熱交換させる第2熱交換ステップの少なくとも一方と、を含み、前記熱流体が、前記冷却機構からの廃熱を用いて加熱される。
これにより、アイスリンクが設けられる空間の除湿を効果的に行うことができ、氷面への着霜を防止できる。そのため、アイスリンクの冷却負荷を軽減してCOブラインの自然循環の運転時間を多くでき、冷却設備の省エネルギー化が可能となる。さらに、除湿機構において冷却機構の廃熱を用いるようにしたので、アイスリンクの冷却設備全体としての省エネルギー化も図れる。また、除湿機構におけるヒートポンプのCOP低下を防止でき、かつヒートポンプの正常運転を維持できる。すなわち、除湿機構におけるデシカントロータの再生熱量の確保と、アイスリンクの適正な調湿が可能となる。
以上記載のように、本発明の幾つかの実施形態によれば、アイスリンクの冷却負荷に応じて、COブラインの強制循環と自然循環とを切り替えることによって、アイスリンクの周囲環境や稼働状況等に応じて、アイスリンクを高品質に維持しながら冷却設備における省エネルギー化が図れる。
本発明の一実施形態に係るアイスリンクの冷却設備の全体構成図である。 除湿機構の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態における運転方式の選択方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るアイスリンクの強制循環時における運転方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るアイスリンクの自然循環時における運転方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
最初に、図1を参照して、一実施形態に係るアイスリンク1の冷却設備100の全体構成について説明する。なお、図1は本発明の一実施形態に係るアイスリンク1の冷却設備100の全体構成図である。
一実施形態に係るアイスリンク1の冷却設備100は、アイスリンク1を形成するための冷却管群11と、COブラインが循環するための循環ライン2と、COブラインを貯留するための受液器3と、COブラインを気液分離するための気液分離器5と、COブラインを冷却して液化する冷却機構8とを備える。なお、本実施形態に適用できるアイスリンク1は、スケートリンク、カーリング用リンク、アイスホッケー用リンク等のアイスリンク全般である。
冷却管群11は、アイスリンク1の底部(床部)に配設された複数の冷却管を含む。冷却管は、例えば、断面が円形、楕円形又は長円形の管であってもよい。また、複数の冷却管が平行に配設され、伝熱性を向上するために複数の冷却管同士が互いに高熱伝導体によって連結されていてもよい。複数の冷却管は、両端がそれぞれヘッダによって連結され、両端のヘッダを介して循環ライン2に接続されていてもよい。そして、冷却管群11内を通流するCOブラインの蒸発潜熱を利用してアイスリンク1を冷却し、アイスリンク1の水を氷結させて氷を形成したり、氷結した氷の温度調整を行うようになっている。
また、アイスリンク1の下部が断熱構造を有していてもよい。例えば、アイスリンク1の下部が、断熱材やコンクリートが積層された断熱構造となっており、これによりアイスリンク1の冷熱を蓄熱できるとともに、アイスリンク1下方の基礎の凍結によるアイスリンク1の凍上防止に寄与する。
循環ライン2は、冷却管群11に接続されて、COブラインが循環するように構成されている。循環ライン2の具体的な構成については後述する。
受液器3は、COブラインを貯留するように構成されている。受液器3に貯留されるCOブラインは、主として冷却機構8で液化されたCO液であるが、冷却管群11から受け入れたCOガス及びCO液を含む気液混合体を含んでいてもよい。より具体的な構成例として、受液器3の上部には再液化送りライン31が接続されており、再液化送りライン31から受液器3内のCOガスが抜き出されて冷却機構8(例えば後述するカスケードコンデンサ84)に送られるようになっている。また、受液器3の下部には再液化戻りライン32が接続されており、冷却機構8で再液化されたCO液が受液器3に戻されるようになっている。受液器3は、冷却管群11よりも高所に配置されていてもよい。これにより、後述するポンプ4が停止しているときであっても、受液器3と冷却管群11との位置エネルギー差によって受液器3内のCO液を冷却管群11へ供給することができる。
一実施形態において、受液器3は、冷却設備100におけるCOブラインの総量よりも小さい容量を有している。すなわち、COブラインを貯留するタンクとして機能する受液器3とは別に、冷却管群11も同様にCOブラインを貯留するタンクとしての役割を担うことになる。このように、受液器3をCOブラインの総量よりも小さい容量とし、冷却管群11をタンクとして利用することによって、冷却設備100の小型化が図れる。
気液分離器5は、冷却管群11よりも高所に配置され、アイスリンク1の冷却に用いられて少なくとも一部が気化したCOブラインを受け入れ、このCOブラインを気液分離するように構成されている。そして、気液分離器5で分離されたCO液を、再度、冷却管群11に供給するようになっている。気液分離器5は冷却管群11よりも高所に配置されているため、気液分離器5と冷却管群11との間でCOブラインを自然循環させることができ、ポンプ動力を削減可能となる。例えば、気液分離器5は、二陣笠型のパンチング板から形成されるバッフルプレートを備えていてもよい。その場合、COブラインの気液混合体(気液多相流)をバッフルプレートの下方に導入し、バッフルプレートのパンチング穴を通って上昇した気泡(COガス)がCO液と分離されて気液分離器5の上部に溜まる。そして、CO液と分離されたCOガスは受液器3側へ送給され、下部に溜まったCO液は、後述するバルブ6が開いているときに冷却管群11へ送給されるようになっている。
一実施形態において、気液分離器5には、該気液分離器5内のCOブラインの液量を計測するための液レベル計7(7a,7b)が設けられている。液レベル計7はCOブラインの液量(例えば液面)を検出可能な構成であれば何れのタイプを採用してもよく、例えば、フロート式液レベル計であってもよいし、電極式液レベル計であってもよいし、あるいは、超音波式又は音叉式液レベル計であってもよい。また、後述するしきい値に対する液面の相対位置を判定するように構成されてもよい。その場合、液レベル計7は、第1しきい値に対する液面の相対位置を判定するための第1液レベル計7aと、第1しきい値よりも大きい第2しきい値に対する液面の相対位置を判定するための第2液レベル計7bとを含んでいてもよい。
冷却機構8は、COブラインを冷却して液化するように構成されている。一実施形態において、冷却機構8は、アンモニア冷媒が循環するアンモニア冷凍サイクルと、COブラインとアンモニア冷媒とを熱交換し、アンモニア冷媒によりCOブラインを冷却して再液化するカスケードコンデンサ84と、を含んでいる。アンモニア冷凍サイクルは、冷凍機(圧縮機)81と、凝縮器82と、膨張弁83と、蒸発器としてのカスケードコンデンサ84とが、アンモニア冷媒ライン85によって順に接続された閉回路を形成して構成される。図1に示す例では、凝縮器82には、クーリングタワー86で冷却されたブラインがポンプ87により循環するようになっている。クーリングタワー86は、外気を取り込むファンを備えた密閉式冷却塔であってもよい。その場合、クーリングタワー86内を流れるブラインを外気で冷却するようになっている。なお、凝縮器82は、上記したような水冷式凝縮器に限定されるものではなく、他のタイプの凝縮器であってもよい。例えば、アンモニア冷媒が通流する冷媒管コイルを備え、ファンによって外気を取り込んでアンモニア冷媒を冷却するとともに冷媒管コイルに水を噴霧して冷却するように構成された蒸発式凝縮器等を用いることができる。
このように、冷却機構8がアンモニア冷凍サイクルを含む構成とすれば、COブラインを効率的に冷却することができる。
上記冷却機構8は、受液器3内のCOブラインの温度及び圧力が一定となるように発停する構成であってもよい。この場合、冷却機構8は、アイスリンク1の冷却負荷に関わらず、稼働状態が制御されるようになっている。
ここで、COブラインが循環する循環ライン2の具体的な構成例について詳述する。
一実施形態において、循環ライン2は、受液器3から冷却管群11にCOブラインを供給するように構成された第1供給ライン21と、気液分離器5から冷却管群11にCOブラインを供給するように構成された第2供給ライン22と、を含んでいる。第1供給ライン21及び第2供給ライン22は、合流点23において第3供給ライン24に接続されている。第3供給ライン24は、一端側が合流点23において第1供給ライン21及び第2供給ライン22に接続され、他端側が冷却管群11に接続されている。
第1供給ライン21は、一端側が受液器3に接続され、他端側が合流点23において第3供給ライン24に接続されている。第1供給ライン21には、受液器3から冷却管群11へCOブラインを圧送するためのポンプ4が設けられている。より具体的な構成例として、受液器3の下部に第1供給ライン21が接続されて、受液器3から冷却管群11へCOブライン(CO液)が供給される構成となっている。また、受液器3の上部には、後述する第2返送ライン26が接続されて、冷却管群11から受液器3へCOガス又はCOの気液混合体が返送される構成となっている。そして、ポンプ4が起動しているとき、COブラインは第1供給ライン21を含む循環ライン2において強制循環されるようになっている。また、第1供給ライン21におけるポンプ4の下流側に、逆止弁又は止め弁の少なくとも一方の機能を有する弁を設置してもよい。図1には一例として逆止弁27が設置された構成を示す。これにより、ポンプ4の停止時に、COブラインが第1供給ライン21を受液器3側へ向けて逆流することを防げる。
第2供給ライン22は、一端側が気液分離器5に接続され、他端側が合流点23において第3供給ライン24に接続されている。第2供給ライン22には、バルブ6が設けられている。より具体的な構成例として、気液分離器5の下部に第2供給ライン22が接続されて、気液分離器5から冷却管群11へCO液が供給される構成となっている。また、気液分離器5の上部に、後述する第1返送ライン25が接続されて、冷却管群11から気液分離器5へCOガス又はCOブラインの気液混合体が返送される構成となっている。そして、バルブ6が開いているとき、COブラインは第2供給ライン22を介して冷却管群11へ供給されるようになっている。
また、第2供給ライン22には、バルブ6が設けられている。一構成例において、バルブ6は開閉制御されるように構成され、バルブ6の開閉によって、気液分離器5から冷却管群11へCOブラインの供給又は供給停止が選択されるようになっている。他の構成例では、バルブ6は開度を調整可能な構成であってもよく、この場合、バルブ6の開度制御によって、気液分離器5から冷却管群11へCOブラインの供給量が調整されるようになっている。
また、一実施形態における循環ライン2は、アイスリンク1の冷却に用いられたCOブラインの気液混合体を返送するための1返送ライン25及び第2返送ライン26を含んでいる。
第1返送ライン25は、一端側が冷却管群11に接続され、他端側が気液分離器5に接続されている。そして、COの気液混合体を冷却管群11から気液分離器5に返送するようになっている。
第2返送ライン26は、一端側が気液分離器5に接続され、他端側が受液器3に接続されている。そして、気液分離器5を通過したCOの気液混合体、又は気液分離器5で分離されたCOガスを受液器3に返送するようになっている。
例えば、COブラインの強制循環時には、気液混合体は冷却管群11から第1返送ライン25及び第2返送ライン26を介して受液器3に戻る。COブラインの自然循環時には、気液混合体は第1返送ライン25を介して気液分離器5に返送され、気液分離されたCOガスが第2返送ライン26を介して受液器3に返送される。このような構成とすることにより、気液混合体のうちCOガスを効率よく受液器3に導くことができ、よって冷却機構8によるCOガスの液化を効果的に行うことができる。
一実施形態において、第1循環ライン20のうち、冷却管群11から受液器3へCOブラインを返送する第1返送ライン22は、COブラインが気液分離器5を通って受液器3に返送されるように構成される。すなわち、第1返送ライン22の冷却管群11側の一部と、第2返送ライン25とが共通化される。この場合、気液分離器5は、受液器3よりも高所に配置される。これにより、第1循環ライン20及び第2循環ライン23を含む各種ラインの構成を簡素化でき、設備コストの削減及び設置面積の低減が図れる。また、気液分離器5が受液器3よりも高所に配置されているので、第1返送ライン22にポンプを設けなくても、気液分離器5を通過したCOブラインを受液器3に返送することができる。
また、第1送りライン21の冷却管群11側の一部と、第2送りライン24の冷却管群11側の一部とが共通化されていてもよい。この場合、ポンプ4は、第1送りライン21のうち第2送りライン24と共通化されていない部位に取り付けられ、バルブ6は、第2送りライン24のうち第1送りライン21と共通化されていない部位に取り付けられる。この構成も、各種ラインの構成の簡素化に寄与する。
一実施形態では、上記構成を有するアイスリンク1の冷却設備100において、ポンプ4及びバルブ6は、それぞれ、アイスリンク1の冷却負荷に応じて、第1供給ライン21を含む循環ライン2におけるポンプ6を用いたCOブラインの強制循環と、第2供給ライン22を含む循環ライン2におけるCOブラインの自然循環と、を切り替えるように制御される構成となっている。この場合、ポンプ4は、アイスリンク1の冷却負荷が大きいときに稼働してCOブラインを強制循環させ、アイスリンク1の冷却負荷が小さいときに停止してCOブラインが自然循環するように構成されていてもよい。例えば、アイスリンク1の冷却負荷が大きい場合は、ポンプ6が稼働され、主として、受液器3内のCOブラインが、第1供給ライン21及び第3供給ライン24を介して冷却管群11へ強制的に供給されるようになっている。このように、アイスリンク1の冷却負荷が大きいときには、ポンプ4を用いてCOブラインを強制循環させるので、アイスリンク1を十分に冷却することができる。一方、アイスリンク1の冷却負荷が小さい場合は、ポンプ6が停止され、主として、気液分離器5内のCO液が、第2供給ライン22及び第3供給ライン24を介して冷却管群11へ供給されるようになっている。このように、アイスリンク1の冷却負荷が小さいときはポンプ4を停止しているので、ポンプ4の動力コストを削減できる。この際、COブラインを自然循環させているので、アイスリンク1の品質を維持可能な程度の冷却を行うことができる。なお、冷却管群11に供給されたCOブラインは、冷却管群11を通過する際にアイスリンク1の冷却に寄与し、COガス及びCO液を含む気液混合体となって受液器3側に返送される。その際、気液混合体は、冷却管群11から返送ライン25を通って一旦気液分離器5に導入され、気液分離器5で気液分離されたCOガスが受液器3に返送される。また、気液分離器5で分離されたCO液は、バルブ6が開いているときに、第2供給ライン22を介して冷却管群11へ供給される。
ここで、本実施形態において、強制循環とは、主として、ポンプ4によってCOブラインが第1供給ライン21を介して冷却管群11へ供給される状態をいい、一部のCOブラインが第2供給ライン22を介して冷却管群11へ供給される状態(このとき、バルブ6は開である)をも含む。また、自然循環とは、ポンプ4が停止しており、主として、COブラインが第2供給ライン22を介して冷却管群11へ供給される状態をいい、一部のCOブラインが第1供給ライン21を介して冷却管群11へ供給される状態をも含む。この場合、受液器3は冷却管群11よりも高所に配置されていてもよい。
また、アイスリンク1の冷却負荷とは、アイスリンク1を一定の品質に維持するために必要な冷熱量に対応している。例えば、アイスリンク設備の外気温の高い夏やアイスリンク1の入場者数が多い場合には冷却負荷が大きく、アイスリンク設備の外気温の低い冬やアイスリンク1の入場者数が少ない場合には冷却負荷が小さい。
一実施形態に係るアイスリンク1の冷凍設備100は、液レベル計7(7a,7b)の計測値に基づいて、少なくともバルブ6を制御するための制御装置10と、をさらに備えていてもよい。なお、以下では一例として、制御装置10がバルブ6の他にポンプ4の回転数制御も行う場合について説明する。
制御装置10は、バルブ開閉制御部12と、ポンプ回転数制御部13と、を含んでいる。バルブ開閉制御部12は、液レベル計7(7a,7b)の計測値に基づいて、バルブ6を開閉制御する構成となっている。ポンプ回転数制御部13は、液レベル計7(7a,7b)の計測値に基づいて、ポンプ4の回転数を制御する構成となっている。
例えば、ポンプ4が停止している強制循環時、気液分離器5内のCO液の液レベルが、第1液レベル計7aで計測される第1しきい値以下となった場合、バルブ開閉制御部12によってバルブ6を閉じる制御を行う。一方、気液分離器5内のCO液の液レベルが、第2液レベル計7bで計測される第2しきい値以上となった場合、バルブ開閉制御部12によってバルブ6を開く制御を行う。これにより、ポンプ6が停止している自然循環時、気液分離器5内にCO液が溜まったら気液分離器5からCO液を冷却管群11に供給し、気液分離器5内のCO液が少なくなったら気液分離器5からのCO液の供給を停止し、気液分離器5内にCO液を溜めることができる。
例えば、ポンプが稼働している強制循環時、気液分離器5内のCO液の液レベルが、第1液レベル計7aで計測される第1しきい値以下となった場合、バルブ6を閉じるとともにポンプ4の回転数を設定値(例えば定常値)に維持する制御を行う。一方、気液分離器5内のCO液の液レベルが、第2液レベル計7bで計測される第2しきい値以上となった場合、バルブ6を開いて、気液分離器5に溜まったCO液を、第2供給ライン22を介して合流点23及び第3供給ライン24に落下させる。このとき、ポンプ4のインバータ回転数制御を作動させて周波数を低下させ、ポンプ4の回転数を設定値よりも低下させる(あるいは一時的に停止させてもよい)制御を行う。これにより、ポンプ4が稼働している強制循環時、気液分離器5内のCO液が少ない場合には、バルブ6を閉じて、第1供給ライン21を介したCOブラインの供給のみを行い、気液分離器5内にCO液が溜まったら、バルブ6を開いて、気液分離器5から第2供給ライン22を介してCO液を冷却管群11に供給する。これにより、気液分離器5内にCO液が過剰に溜まってしまい、気液分離器5の機能が損なわれることを防止できる。そして、気液分離器5内のCO液の液レベルが第1しきい値以下となったら、バルブ6を閉じてポンプ4のインバータ回転数制御を作動させてポンプ4の回転数を元の値に戻す。
ここで、アイスリンク1の冷却負荷に応じたCOブラインの強制循環と自然循環との切り替えの一例について説明する。
アイスリンク1の冷却負荷が大きいとき、主として、第1供給ライン21を介してCOブラインが受液器3から冷却管群11へ供給されるように、バルブ6を閉じてポンプ4を起動する第1制御を行い、第1供給ライン21を含む循環ライン2を、COブラインがポンプ4によって強制循環されるようにする。このとき、バルブ6の閉制御とポンプ4の起動制御を同時に行ってもよいが、先ずバルブ6を閉じ、時間差をもってポンプ4を起動させてもよい。ポンプ4を用いた強制循環時、CO液を含むCOブラインは冷却管群11を流れる際にその蒸発潜熱を利用してアイスリンク1を冷却する。アイスリンク1の冷却に用いられることで少なくとも一部がガス化したCOブラインの気液混合体は、第1返送ライン25を通って気液分離器5に導入され、気液分離器5から第2返送ライン26を通って受液器3に導入される。受液器3内のCOブラインのうちCOガスは、再液化送りライン31を介して冷却機構8へ送られ、冷却されて再液化される。再液化されたCO液は、再液化戻りライン32を介して受液器3に戻される。また、受液器3内のCO液を含むCOブラインは、ポンプ4の駆動によって、第1供給ライン21及び第3供給ライン24を通って冷却管群11に供給される。
一方、アイスリンク1の冷却負荷が小さいとき、主として、第2供給ライン22を介してCOブラインが気液分離器5から冷却管群11へ供給されるように、ポンプ4を停止してバルブ6を開く第2制御を行い、第2供給ライン22を含む循環ライン2をCOブラインが主として圧力差及び位置エネルギー差によって自然循環されるようにする。このとき、ポンプ4の停止制御とバルブ6の開制御とを同時に行ってもよいが、先ずポンプ4を停止し、時間差をもってバルブ6を開いてもよい。COブラインの自然循環時、CO液を含むCOブラインは冷却管群11を流れるとき、その蒸発潜熱を利用してアイスリンク1を冷却する。アイスリンク1の冷却に用いられることで少なくとも一部がガス化したCOブラインの気液混合体は、冷却管群11よりも温度が低く、低圧な受液器3側へ、その圧力差によって導かれる。すなわち、気液混合体は、第1返送ライン25を通って気液分離器5に導入される。気液分離器5では、気液混合体をCOガスとCO液に気液分離する。気液分離されたCOガスは、受液器3に導入された後、冷却機構8によって再液化される。再液化されたCO液を含むCOブラインは、第1供給ライン21及び第3供給ライン24を介して、第1受液器3よりも低位置に配置された冷却管群11に供給される。その際、CO液は、停止中のポンプ4を通過して冷却管群11に送られるようになっている。気液分離器5で分離されたCO液は、第2供給ライン22及び第3供給ライン24を介して、気液分離器5よりも低位置に配置された冷却管群11に供給される。その際、勿論、バルブ6は開いた状態となっている。上記自然循環においては、冷却管群11から気液分離器5又は受液器3までの返送ライン25,26では、ポンプ等の機械的エネルギーを用いることなく、冷却管群11と気液分離器5又は受液器3との圧力差によってCOブラインが循環するようになっている。また、気液分離器5又は受液器3から冷却管群11までの供給ライン21,22,23では、位置エネルギーの差を利用して、やはり機械的エネルギーを用いることなくCOブラインが循環するようになっている。なお、切替運転制御部12においても、冷却機構8は常時稼働していてもよい。また、COブラインの強制循環又は自然循環は、継続的に行ってもよいし、断続的に行ってもよい。
また、上記アイスリンク1の冷却設備100は、以下の構成をさらに備えていてもよい。
一実施形態に係る冷却設備100は、アイスリンク1上の空気を除湿するための除湿機構90をさらに備えている。一般的に、アイスリンク1は略密閉された室内空間9に設けられている。除湿機構90は、室内空間9から空気を引き抜いて、該空気中の水分を吸着して除湿するための除湿ユニット91を含んでいる。
図2は、除湿機構90の構成例を示す図である。
一実施形態において、除湿機構90は、空気中の水分を吸着して除湿するように構成された除湿ユニット91と、室内空間9の空気を除湿ユニット91へ送給する空気送給ライン90aと、除湿ユニット91で除湿された空気を室内空間9に返送する空気返送ライン90bと、空気送給ライン90aに設けられた第1熱交換器96と、空気返送ライン90bに設けられた第2熱交換器97と、を含む。
除湿ユニット91は、入口側が空気送給ライン90aに接続されるとともに出口側が空気返送ライン90bに接続され、室内空間9からの空気が流れる処理空気室91aと、吸着剤再生用の空気(例えば外気)が流れる再生空気室91bと、処理空気室91aと再生空気室91bとにまたがるように配置されたデシカントロータ92と、を有している。デシカントロータ92は、回転軸92aを中心に低速で回転するようになっている。また、処理空気室91aの入口側には、デシカントロータ92に室内空間9の空気を送り込む処理ファン93が設けられ、再生空気室91bの出口側には、吸着剤の再生に用いられた空気を排気するための再生ファン94が設けられている。デシカントロータ92は、処理空気室91aに位置する部位で、室内空間9から導入された高湿度の空気に含まれる水分(水蒸気)を吸着する。水分を吸着した部位は、回転して再生空気室91bに移動し、吸着剤に吸着した水分を再生空気室91bにて再生用空気に放出する。
また、除湿ユニット91は、吸着剤再生用の空気を加熱するためのヒートポンプ95をさらに含んでいてもよい。ヒートポンプ95は、エアクーラ95aと、膨張弁95bと、エアヒータ95cと、圧縮機95dとが接続され、これらの機器を通って冷媒が循環するように構成されている。なお、冷媒は、CO冷媒であってもよいし、その他の冷媒であってもよい。このヒートポンプ95のうち、エアクーラ95aは、処理空気室91aにおけるデシカントロータ92の下流側に配置される。また、エアヒータ95cは、再生空気室91bにおけるデシカントロータ92の上流側に配置される。そして、エアヒータ95cによって、デシカントロータ92の再生用空気を予熱する。この再生空気予熱用の熱源を確保するために、エアクーラ95aにおいて、デシカントロータ92を通過した処理空気の熱を回収するようになっている。なお、処理ファン93又は再生ファン94は、それぞれ、処理空気室91a内又は再生空気室91b内の空気流を形成可能であればよく、その構成は特に限定されるものではない。すなわち、処理ファン93は、エアクーラ95aの下流側又はデシカントロータ92とエアクーラ95aの間に配置されてもよい。また、再生ファン94は、エアヒータ95cの上流側又はエアヒータ95cとデシカントロータ92の間に配置されてもよい。
一実施形態に係る冷却設備100は、空気送給ライン90aに設けられた第1熱交換器96、又は、空気返送ライン90bに設けられた第2熱交換器97の少なくとも一方をさらに備える。また、第1熱交換器96又は第2熱交換器97は、冷却機構8の廃熱を用いて空気を加熱する構成としてもよい。例えば、第1熱交換器96には、クーリングタワー86におけるブラインの冷却に用いられて昇温された空気又は水が供給される。そして、その昇温された空気又は水と、処理空気室91a内に供給される除湿前の空気とが熱交換されることによって、除湿前の空気が加熱される。同様に、第2熱交換器97には、クーリングタワー86におけるブラインの冷却に用いられて昇温された空気又は水が供給される。そして、その昇温された空気又は水と、処理空気室91aから室内空間9に返送される除湿後の空気とが熱交換されることによって、除湿後の空気が加熱される。これにより、アイスリンク1が設けられる室内空間9の除湿を効果的に行うことができ、氷面への着霜を防止できる。そのため、アイスリンク1の冷却負荷を軽減してCOブラインの自然循環の運転時間を多くでき、冷却設備100の省エネルギー化が可能となる。さらに、除湿機構90において冷却機構8の廃熱を用いるようにしたので、アイスリンク1の冷却設備100全体としての省エネルギー化も図れる。また、除湿機構90におけるヒートポンプ95のCOP低下を防止でき、かつヒートポンプ95の正常運転を維持できる。すなわち、除湿機構90におけるデシカントロータ92の再生熱量の確保と、アイスリンク1の適正な調湿が可能となる。
次に、図3乃至図5を参照して、本発明の一実施形態に係るアイスリンク1の冷却方法について説明する。なお、図3は、本発明の一実施形態における運転方式の選択方法を示すフローチャートである。図4は、本発明の一実施形態に係るアイスリンク1の強制循環時における運転方法を示すフローチャートである。図5は、本発明の一実施形態に係るアイスリンク1の自然循環時における運転方法を示すフローチャートである。本実施形態における冷却方法は、主として、通年営業を行うアイスリンク1における製氷後のアイスリンク1の維持に用いられる。
図3に示すように、まず最初に、アイスリンク1の冷却設備100における運転方式の選択を行う(S1)。アイスリンク1の切替ステップ(S1)において、アイスリンク1の冷却負荷が大きいか否かを判定し(S2)、アイスリンク1の冷却負荷が大きい場合には、COブラインの強制循環ステップを選択する(S3)。一方、アイスリンク1の冷却負荷が小さい場合には、COブラインの自然循環ステップを選択する(S4)。上記した切替ステップ(S1)は、アイスリンク1の冷却設備100の運転が停止されるまで繰り返し行われる。
図4は、運転切替ステップ(S1)において、COブラインの強制循環ステップ(S3)が選択された場合の冷却方法を示すフローチャートである。なお、ここでは一例として、強制循環ステップ(S3)が選択された時点で、気液分離器5内のCO液の液レベルが、第1しきい値よりも大きいことを前提として説明する。
強制循環ステップ(S3)の定常状態では、ポンプ4の回転数が定常値に維持され、バルブ4は閉じられた状態となっている(S11)。これにより、受液器3内のCOブラインが、第1供給ライン21及び第3供給ライン24を介して冷却管群11へ強制的に供給される。冷却管群11に供給されたCOブラインは、冷却管群11を通過する際にアイスリンク1の冷却に寄与し、COガス及びCO液を含む気液混合体となって受液器3側に返送される。
この運転時、気液分離器5内のCO液の液レベルを液レベル計7によって計測し、計測値が第1しきい値以下であるか否かを判定する(S12)。計測値が第1しきい値以下となったら、ポンプ4の回転数を低下させ、バルブ6を開く(S13)。これにより、受液器3内のCO液が冷却管群11へ供給されるとともに、気液分離器5内に溜まったCO液も冷却管群11へ供給される。さらにこの運転時も気液分離器5内のCO液の液レベルを液レベル計7によって計測し、計測値が第2しきい値以上であるか否かを判定する(S14)。計測値が第2しきい値以上となったら、ポンプ4の回転数を定常値に戻し、バルブ6を閉じて(S15)、強制循環ステップ(S3)の定常状態に戻す。これを循環停止の信号が入力されるまで繰り返し行う。
図5は、運転切替ステップ(S1)において、COブラインの自然循環ステップ(S4)が選択された場合の冷却方法を示すフローチャートである。なお、ここでは一例として、自然循環ステップ(S4)が選択された時点で、気液分離器5内のCO液の液レベルが、第1しきい値よりも大きいことを前提として説明する。
自然循環ステップ(S4)では、ポンプ4が停止され、バルブ4は開かれた状態となっている(S21)。これにより、気液分離器5内のCOブラインが、第2供給ライン22及び第3供給ライン24を介して冷却管群11へ供給される。冷却管群11に供給されたCOブラインは、冷却管群11を通過する際にアイスリンク1の冷却に寄与し、COガス及びCO液を含む気液混合体となって気液分離器5に返送される。そして、気液分離器5で分離されたCOガスは、受液器3に送られる。
この運転時、気液分離器5内のCO液の液レベルを液レベル計7によって計測し、計測値が第1しきい値以下であるか否かを判定する(S22)。計測値が第1しきい値以下となったら、バルブ6を閉じる(S23)。これにより、気液分離器5内のCO液の冷却管群11への供給が停止され、徐々に気液分離器5内にCO液が溜まっていく。このとき、ポンプ4は停止した状態ではあるが、受液器3が冷却管群11よりも高所に配置されている場合には、冷却管群11と受液器3との位置エネルギー差によって受液器3内のCO液がポンプ4を通過して冷却管群11へ供給される。さらにこの運転時も気液分離器5内のCO液の液レベルを液レベル計7によって計測し、計測値が第2しきい値以上であるか否かを判定する(S24)。計測値が第2しきい値以上となったら、バルブ6を開いて(S25)、気液分離器5内のCO液の冷却管群11への供給を再開する。これを循環停止の信号が入力されるまで繰り返し行う。
以上説明したように、上述の実施形態によれば、アイスリンク1の冷却負荷に応じて、COブラインの強制循環と自然循環とを切り替えることによって、アイスリンク1の周囲環境や稼働状況等に応じて、アイスリンク1を高品質に維持しながら冷却設備における省エネルギー化が図れるものである。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはいうまでもない。
例えば、複数のアイスリンクが設けられ、それぞれのアイスリンクに、第3供給ライン24及び第1返送ライン25が分岐して接続される構成としてもよい。その場合、各アイスリンクに対して冷却機構8、受液器3及び気液分離器5は共通であってもよい。
また、アイスリンク1において要求される冷却能力に応じて、冷凍機構が複数並列に配設された構成としてもよい。
1 アイスリンク
2 循環ライン
3 受液器
4 ポンプ
5 気液分離器
6 バルブ
7(7a,7b) 液レベル計
8 冷却機構
9 室内空間
10 制御装置
12 バルブ開閉制御部
13 ポンプ回転数制御部
21 第1供給ライン
22 第2供給ライン
23 合流点
24 第3供給ライン
25 第1返送ライン
26 第2返送ライン
27 逆止弁
31 再液化送りライン
32 再液化戻りライン
81 冷凍機
82 凝縮器
83 膨張弁
84 カスケードコンデンサ
85 アンモニア冷媒ライン
90 除湿機構
90a 空気送給ライン
90b 空気返送ライン
91 除湿ユニット
91a 処理空気室
91b 再生空気室
92 デシカントロータ
93 処理ファン
94 再生ファン
95 ヒートポンプ
96 第1熱交換器
97 第2熱交換器

Claims (14)

  1. アイスリンク底部の冷却管群を流れるCOブラインの潜熱を用いてアイスリンクを冷却するように構成されたアイスリンクの冷却設備であって、
    前記冷却管群から前記COブラインの気液混合体を受け入れる受液器と、
    前記受液器内の前記気液混合体のうちCOガスを冷却して液化するように構成された冷却機構と、
    前記受液器内のCO液を含む前記COブラインを前記冷却管群側へ供給する第1供給ラインと、
    前記第1供給ラインに設けられたポンプと、
    前記冷却管群よりも高所に配置され、前記冷却管群から前記気液混合体を受け入れ、該気液混合体を気液分離する気液分離器と、
    前記気液分離器で気液分離されたCO液を含む前記COブラインを前記冷却管群側へ供給する第2供給ラインと、
    前記第2供給ラインに設けられたバルブと、を備え、
    前記ポンプ及び前記バルブは、それぞれ、前記アイスリンクの冷却負荷に応じて、前記第1供給ラインを含む循環ラインにおける前記ポンプを用いた前記COブラインの強制循環と、前記第2供給ラインを含む循環ラインにおける前記COブラインの自然循環と、を切り替えるように制御される構成であることを特徴とするアイスリンクの冷却設備。
  2. 前記ポンプは、前記冷却負荷が大きいときに稼働して前記COブラインを強制循環させ、前記冷却負荷が小さいときに停止して前記COブラインが自然循環するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアイスリンクの冷却設備。
  3. 前記気液分離器内の前記COブラインの液量を計測するための液レベル計と、
    少なくとも前記バルブを制御するための制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記液レベル計の計測値に基づいて前記バルブを開閉制御するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアイスリンクの冷却設備。
  4. 前記制御装置は、前記ポンプが停止しているとき、
    前記液レベル計の計測値が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じる制御を行い、
    前記液レベル計の計測値が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開く制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のアイスリンクの冷却設備。
  5. 前記制御装置は、前記バルブの開閉制御及び前記ポンプの回転数制御を行うように構成され、
    前記制御装置は、前記ポンプが稼働しているとき、
    前記液レベル計の計測値が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じるとともに前記ポンプの回転数を設定値に維持する制御を行い、
    前記液レベル計の計測値が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開くとともに前記ポンプの回転数を前記設定値よりも低下させる制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のアイスリンクの冷却設備。
  6. 前記冷却管群と前記気液分離器とを接続する第1返送ラインと、
    前記気液分離器と前記受液器とを接続する第2返送ラインと、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のアイスリンクの冷却設備。
  7. 前記受液器は、前記アイスリンクの冷却設備における前記COブラインの総量よりも小さい容量を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のアイスリンクの冷却設備。
  8. 前記冷却機構が、
    冷凍機及びクーリングタワーを有し、アンモニア冷媒が循環するアンモニア冷凍サイクルと、
    前記COガスと前記アンモニア冷媒とを熱交換し、前記アンモニア冷媒により前記COガスを冷却して再液化するカスケードコンデンサとを含むこと特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のアイスリンクの冷却設備。
  9. 前記アイスリンク上の空気を除湿するための除湿機構をさらに備えており、
    前記除湿機構は、
    前記アイスリンク上の空間内の空気が空気送給ラインを介して供給されて、該空気中の水分を吸着して除湿するためのデシカントロータと、
    前記デシカントロータで除湿された前記空気を冷却するエアクーラ、及び、前記デシカントロータを再生する再生用空気を予熱するエアヒータを含むヒートポンプと、
    前記空気送給ラインに設けられ、再生空気と熱流体とを熱交換させる第1の熱交換器、又は、前記デシカントロータで除湿された前記空気を前記空間に返送するための空気返送ラインに設けられ、前記空気と前記熱流体とを熱交換させる第2の熱交換器の少なくとも一方と、を含み、
    前記熱流体が、前記冷却機構の前記クーリングタワーの廃熱を用いて加熱されていることを特徴とする請求項8に記載のアイスリンクの冷却設備。
  10. アイスリンク底部の冷却管群を流れるCOブラインの潜熱を用いてアイスリンクを冷却するアイスリンクの冷却方法であって、
    受液器に貯留された前記COブラインの気液混合体のうちCOガスを冷却して液化する液化ステップと、
    前記冷却管群よりも高所に配置された気液分離器によって、前記冷却管群から返送された前記気液混合体を気液分離する気液分離ステップと、
    前記受液器内のCO液を含む前記COブラインを前記冷却管群側へ供給する第1供給ラインに設けられたポンプを稼働した状態で、前記第1供給ラインを含む循環ラインにおいて前記COブラインを強制循環させる強制循環ステップと、
    前記ポンプが停止した状態で、前記気液分離器で気液分離されたCO液を含む前記COブラインを前記冷却管群側へ供給する第2供給ラインに設けられたバルブを開いて、前記第2供給ラインを含む循環ラインにおいて前記COブラインを自然循環させる自然循環ステップと、
    前記アイスリンクの冷却負荷に応じて、前記強制循環ステップと前記自然循環ステップとを切り替える運転切替ステップと、を備えることを特徴とするアイスリンクの冷却方法。
  11. 前記運転切替ステップは、前記アイスリンクの冷却負荷が大きいとき、前記強制循環ステップに切り替え、前記アイスリンクの冷却負荷が小さいとき、前記自然循環ステップに切り替えることを特徴とする請求項10に記載のアイスリンクの冷却方法。
  12. 前記自然循環ステップでは、
    前記気液分離器内の前記CO液の液量が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じ、
    前記気液分離器内の前記CO液の液量が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開くことを特徴とする請求項10又は11に記載のアイスリンクの冷却方法。
  13. 前記強制循環ステップでは、
    前記気液分離器内の前記CO液の液量が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じるとともに前記ポンプの回転数を設定値に維持し、
    前記気液分離器内の前記CO液の液量が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開くとともに前記ポンプの回転数を前記設定値よりも低下させることを特徴とする請求項10乃至12の何れか一項に記載のアイスリンクの冷却方法。
  14. 前記アイスリンク上の空気を除湿するための除湿ステップをさらに備えており、
    前記除湿ステップは、
    前記アイスリンク上の空間内の空気が空気送給ラインを介して供給されて、デシカントロータによって前記空気中の水分を吸着する水分吸着ステップと、
    前記デシカントロータで除湿された前記空気をエアクーラによって冷却する空気冷却ステップと、
    前記デシカントロータを再生する再生空気をエアクーラによって予熱する予熱ステップと、
    前記空気送給ラインに設けられた第1熱交換器によって、再生空気と熱流体とを熱交換させる第1熱交換ステップ、又は、前記デシカントロータで除湿された前記空気を前記空間に返送するための空気返送ラインに設けられが第2熱交換器によって、前記空気と前記熱流体とを熱交換させる第2熱交換ステップの少なくとも一方と、を含み、
    前記熱流体が、前記冷却機構からの廃熱を用いて加熱されることを特徴とする請求項10乃至13の何れか一項に記載のアイスリンクの冷却方法。
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