JP6319902B2 - アイスリンクの冷却設備及び冷却方法 - Google Patents
アイスリンクの冷却設備及び冷却方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6319902B2 JP6319902B2 JP2014140669A JP2014140669A JP6319902B2 JP 6319902 B2 JP6319902 B2 JP 6319902B2 JP 2014140669 A JP2014140669 A JP 2014140669A JP 2014140669 A JP2014140669 A JP 2014140669A JP 6319902 B2 JP6319902 B2 JP 6319902B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- liquid
- gas
- ice rink
- brine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000001816 cooling Methods 0.000 title claims description 297
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 353
- 239000012267 brine Substances 0.000 claims description 149
- HPALAKNZSZLMCH-UHFFFAOYSA-M sodium;chloride;hydrate Chemical compound O.[Na+].[Cl-] HPALAKNZSZLMCH-UHFFFAOYSA-M 0.000 claims description 149
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 47
- QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N Ammonia Chemical compound N QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 36
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 33
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims description 32
- 239000002274 desiccant Substances 0.000 claims description 29
- 230000008929 regeneration Effects 0.000 claims description 21
- 238000011069 regeneration method Methods 0.000 claims description 21
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 claims description 20
- 229910021529 ammonia Inorganic materials 0.000 claims description 18
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 15
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 10
- 239000002918 waste heat Substances 0.000 claims description 8
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 claims description 7
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims description 6
- 230000001172 regenerating effect Effects 0.000 claims description 5
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 3
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 claims description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Chemical compound O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 161
- 238000007791 dehumidification Methods 0.000 description 10
- 239000003463 adsorbent Substances 0.000 description 4
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 4
- 238000005381 potential energy Methods 0.000 description 4
- 238000009834 vaporization Methods 0.000 description 4
- 230000008016 vaporization Effects 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000004134 energy conservation Methods 0.000 description 2
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 2
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 2
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000005265 energy consumption Methods 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 230000008014 freezing Effects 0.000 description 1
- 238000007710 freezing Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000011017 operating method Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000010187 selection method Methods 0.000 description 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 1
- 239000002470 thermal conductor Substances 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Central Air Conditioning (AREA)
Description
アイスリンク底部の冷却管群を流れるCO2ブラインの潜熱を用いてアイスリンクを冷却するように構成されたアイスリンクの冷却設備であって、
前記冷却管群から前記CO2ブラインの気液混合体を受け入れる受液器と、
前記受液器内の前記気液混合体のうちCO2ガスを冷却して液化するように構成された冷却機構と、
前記受液器内のCO2液を含む前記CO2ブラインを前記冷却管群側へ供給する第1供給ラインと、
前記第1供給ラインに設けられたポンプと、
前記冷却管群よりも高所に配置され、前記冷却管群から前記気液混合体を受け入れ、該気液混合体を気液分離する気液分離器と、
前記気液分離器で気液分離されたCO2液を含む前記CO2ブラインを前記冷却管群側へ供給する第2供給ラインと、
前記第2供給ラインに設けられたバルブと、を備え、
前記ポンプ及び前記バルブは、それぞれ、前記アイスリンクの冷却負荷に応じて、前記第1供給ラインを含む循環ラインにおける前記ポンプを用いた前記CO2ブラインの強制循環と、前記第2供給ラインを含む循環ラインにおける前記CO2ブラインの自然循環と、を切り替えるように制御される構成であることを特徴とする。
この場合、前記ポンプは、前記冷却負荷が大きいときに稼働して前記CO2ブラインを強制循環させ、前記冷却負荷が小さいときに停止して前記CO2ブラインが自然循環するように構成されていてもよい。
CO2ブラインの自然循環に用いられる気液分離器は、冷却管群よりも高所に配置されているため、気液分離器と冷却管群との間でCO2ブラインを円滑に自然循環させることができる。また、気液分離器からのCO2ブラインを冷却管群へ供給する第2供給ライン上にはバルブが設けられており、このバルブを開閉することで気液分離器内のCO2ブラインの冷却管群への供給を制御できる。
なお、本明細書において、強制循環とは、主として、ポンプによってCO2ブラインが第1供給ラインを介して冷却管群へ供給される状態をいい、一部のCO2ブラインが第2供給ラインを介して冷却管群へ供給される状態(このとき、バルブは開である)をも含む。また、自然循環とは、ポンプが停止しており、主として、CO2ブラインが第2供給ラインを介して冷却管群へ供給される状態をいい、一部のCO2ブラインが第1供給ラインを介して冷却管群へ供給される状態をも含む。この場合、受液器は冷却管群よりも高所に配置されていてもよい。
このように、制御装置によって液レベル計の計測値に基づいてバルブを開閉制御するようにしたので、バルブを適正なタイミングで開閉制御することができる。
上記実施形態によれば、ポンプが停止している自然循環時、気液分離器内にCO2液が溜まったら気液分離器からCO2液を冷却管群に供給し、気液分離器内のCO2液が少なくなったら気液分離器からのCO2液の供給を停止し、気液分離器内にCO2液を溜めることができる。
上記実施形態によれば、ポンプが稼働している強制循環時、気液分離器内のCO2液が少ない場合には、バルブを閉じて、第1供給ラインを介したCO2ブラインの供給のみを行い、気液分離器内にCO2液が溜まったら、バルブを開いて、気液分離器から第2供給ラインを介してCO2液を冷却管群に供給する。これにより、気液分離器内にCO2液が過剰に溜まってしまい、気液分離器の機能が損なわれることを防止できる。
前記気液分離器と前記受液器とを接続する第2返送ラインと、をさらに備える。
例えば、CO2ブラインの強制循環時には、気液混合体は冷却管群から第1返送ライン及び第2返送ラインを介して受液器に戻る。CO2ブラインの自然循環時には、気液混合体は第1返送ラインを介して気液分離器に返送され、気液分離されたCO2ガスが第2返送ラインを介して受液器に返送される。このような構成とすることにより、気液混合体のうちCO2ガスを効率よく受液器に導くことができ、よって冷却機構によるCO2ガスの液化を効果的に行うことができる。
すなわち、上記実施形態においては、CO2ブラインを貯留するタンクとして機能する受液器とは別に、アイスリンクに敷設された冷却管群も同様にCO2ブラインを貯留するタンクとしての役割を担うことになる。
一般に、アイスリンクは広大な被冷却エリアを擁するため、これを冷却するためのCO2ブラインも大量に必要とされることが多い。そのため、上記実施形態のように、受液器をCO2ブラインの総量よりも小さい容量とし、冷却管群をタンクとして利用することによって、設備の小型化が図れる。
このように、第1しきい値と第2しきい値との間にヒステリシスを持たせることによって、制御の安定性を確保することができる。
これにより、CO2ガスを効率的に冷却して液化することができる。
これにより、アイスリンクが設けられる空間の除湿を効果的に行うことができ、氷面への着霜を防止できる。そのため、アイスリンクの冷却負荷を軽減してCO2ブラインの自然循環の運転時間を多くでき、冷却設備の省エネルギー化が可能となる。さらに、除湿機構では冷却機構の廃熱を用いるようにしたので、アイスリンクの冷却設備全体としての省エネルギー化も可能となる。また、除湿機構におけるヒートポンプのCOP低下を防止でき、かつヒートポンプの正常運転を維持できる。
アイスリンク底部の冷却管群を流れるCO2ブラインの潜熱を用いてアイスリンクを冷却するアイスリンクの冷却方法であって、
受液器に貯留された前記CO2ブラインの気液混合体のうちCO2ガスを冷却して液化する液化ステップと、
前記冷却管群よりも高所に配置された気液分離器によって、前記冷却管群から返送された前記気液混合体を気液分離する気液分離ステップと、
前記受液器内のCO2液を含む前記CO2ブラインを前記冷却管群側へ供給する第1供給ラインに設けられたポンプを稼働した状態で、前記第1供給ラインを含む循環ラインにおいて前記CO2ブラインを強制循環させる強制循環ステップと、
前記ポンプが停止した状態で、前記気液分離器で気液分離されたCO2液を含む前記CO2ブラインを前記冷却管群側へ供給する第2供給ラインに設けられたバルブを開いて、前記第2供給ラインを含む循環ラインにおいて前記CO2ブラインを自然循環させる自然循環ステップと、
前記アイスリンクの冷却負荷に応じて、前記強制循環ステップと前記自然循環ステップとを切り替える運転切替ステップと、を備えることを特徴とする。
この場合、前記運転切替ステップは、前記アイスリンクの冷却負荷が大きいとき、前記強制循環ステップに切り替え、前記アイスリンクの冷却負荷が小さいとき、前記自然循環ステップに切り替えてもよい。
上記実施形態によれば、ポンプが停止している自然循環時、気液分離器内にCO2液が溜まったら気液分離器からCO2液を冷却管群に供給し、気液分離器内のCO2液が少なくなったら気液分離器からのCO2液の供給を停止し、気液分離器内にCO2液を溜めることができる。
上記実施形態によれば、ポンプが稼働している強制循環時、気液分離器内のCO2液が少ない場合には、バルブを閉じて、第1供給ラインを介したCO2ブラインの供給のみを行い、気液分離器内にCO2液が溜まったら、バルブを開いて、気液分離器から第2供給ラインを介してCO2液を冷却管群に供給する。これにより、気液分離器内にCO2液が過剰に溜まってしまい、気液分離器の機能が損なわれることを防止できる。
これにより、アイスリンクが設けられる空間の除湿を効果的に行うことができ、氷面への着霜を防止できる。そのため、アイスリンクの冷却負荷を軽減してCO2ブラインの自然循環の運転時間を多くでき、冷却設備の省エネルギー化が可能となる。さらに、除湿機構において冷却機構の廃熱を用いるようにしたので、アイスリンクの冷却設備全体としての省エネルギー化も図れる。また、除湿機構におけるヒートポンプのCOP低下を防止でき、かつヒートポンプの正常運転を維持できる。すなわち、除湿機構におけるデシカントロータの再生熱量の確保と、アイスリンクの適正な調湿が可能となる。
一実施形態に係るアイスリンク1の冷却設備100は、アイスリンク1を形成するための冷却管群11と、CO2ブラインが循環するための循環ライン2と、CO2ブラインを貯留するための受液器3と、CO2ブラインを気液分離するための気液分離器5と、CO2ブラインを冷却して液化する冷却機構8とを備える。なお、本実施形態に適用できるアイスリンク1は、スケートリンク、カーリング用リンク、アイスホッケー用リンク等のアイスリンク全般である。
一実施形態において、受液器3は、冷却設備100におけるCO2ブラインの総量よりも小さい容量を有している。すなわち、CO2ブラインを貯留するタンクとして機能する受液器3とは別に、冷却管群11も同様にCO2ブラインを貯留するタンクとしての役割を担うことになる。このように、受液器3をCO2ブラインの総量よりも小さい容量とし、冷却管群11をタンクとして利用することによって、冷却設備100の小型化が図れる。
一実施形態において、気液分離器5には、該気液分離器5内のCO2ブラインの液量を計測するための液レベル計7(7a,7b)が設けられている。液レベル計7はCO2ブラインの液量(例えば液面)を検出可能な構成であれば何れのタイプを採用してもよく、例えば、フロート式液レベル計であってもよいし、電極式液レベル計であってもよいし、あるいは、超音波式又は音叉式液レベル計であってもよい。また、後述するしきい値に対する液面の相対位置を判定するように構成されてもよい。その場合、液レベル計7は、第1しきい値に対する液面の相対位置を判定するための第1液レベル計7aと、第1しきい値よりも大きい第2しきい値に対する液面の相対位置を判定するための第2液レベル計7bとを含んでいてもよい。
このように、冷却機構8がアンモニア冷凍サイクルを含む構成とすれば、CO2ブラインを効率的に冷却することができる。
上記冷却機構8は、受液器3内のCO2ブラインの温度及び圧力が一定となるように発停する構成であってもよい。この場合、冷却機構8は、アイスリンク1の冷却負荷に関わらず、稼働状態が制御されるようになっている。
一実施形態において、循環ライン2は、受液器3から冷却管群11にCO2ブラインを供給するように構成された第1供給ライン21と、気液分離器5から冷却管群11にCO2ブラインを供給するように構成された第2供給ライン22と、を含んでいる。第1供給ライン21及び第2供給ライン22は、合流点23において第3供給ライン24に接続されている。第3供給ライン24は、一端側が合流点23において第1供給ライン21及び第2供給ライン22に接続され、他端側が冷却管群11に接続されている。
第1返送ライン25は、一端側が冷却管群11に接続され、他端側が気液分離器5に接続されている。そして、CO2の気液混合体を冷却管群11から気液分離器5に返送するようになっている。
第2返送ライン26は、一端側が気液分離器5に接続され、他端側が受液器3に接続されている。そして、気液分離器5を通過したCO2の気液混合体、又は気液分離器5で分離されたCO2ガスを受液器3に返送するようになっている。
例えば、CO2ブラインの強制循環時には、気液混合体は冷却管群11から第1返送ライン25及び第2返送ライン26を介して受液器3に戻る。CO2ブラインの自然循環時には、気液混合体は第1返送ライン25を介して気液分離器5に返送され、気液分離されたCO2ガスが第2返送ライン26を介して受液器3に返送される。このような構成とすることにより、気液混合体のうちCO2ガスを効率よく受液器3に導くことができ、よって冷却機構8によるCO2ガスの液化を効果的に行うことができる。
また、第1送りライン21の冷却管群11側の一部と、第2送りライン24の冷却管群11側の一部とが共通化されていてもよい。この場合、ポンプ4は、第1送りライン21のうち第2送りライン24と共通化されていない部位に取り付けられ、バルブ6は、第2送りライン24のうち第1送りライン21と共通化されていない部位に取り付けられる。この構成も、各種ラインの構成の簡素化に寄与する。
また、アイスリンク1の冷却負荷とは、アイスリンク1を一定の品質に維持するために必要な冷熱量に対応している。例えば、アイスリンク設備の外気温の高い夏やアイスリンク1の入場者数が多い場合には冷却負荷が大きく、アイスリンク設備の外気温の低い冬やアイスリンク1の入場者数が少ない場合には冷却負荷が小さい。
制御装置10は、バルブ開閉制御部12と、ポンプ回転数制御部13と、を含んでいる。バルブ開閉制御部12は、液レベル計7(7a,7b)の計測値に基づいて、バルブ6を開閉制御する構成となっている。ポンプ回転数制御部13は、液レベル計7(7a,7b)の計測値に基づいて、ポンプ4の回転数を制御する構成となっている。
アイスリンク1の冷却負荷が大きいとき、主として、第1供給ライン21を介してCO2ブラインが受液器3から冷却管群11へ供給されるように、バルブ6を閉じてポンプ4を起動する第1制御を行い、第1供給ライン21を含む循環ライン2を、CO2ブラインがポンプ4によって強制循環されるようにする。このとき、バルブ6の閉制御とポンプ4の起動制御を同時に行ってもよいが、先ずバルブ6を閉じ、時間差をもってポンプ4を起動させてもよい。ポンプ4を用いた強制循環時、CO2液を含むCO2ブラインは冷却管群11を流れる際にその蒸発潜熱を利用してアイスリンク1を冷却する。アイスリンク1の冷却に用いられることで少なくとも一部がガス化したCO2ブラインの気液混合体は、第1返送ライン25を通って気液分離器5に導入され、気液分離器5から第2返送ライン26を通って受液器3に導入される。受液器3内のCO2ブラインのうちCO2ガスは、再液化送りライン31を介して冷却機構8へ送られ、冷却されて再液化される。再液化されたCO2液は、再液化戻りライン32を介して受液器3に戻される。また、受液器3内のCO2液を含むCO2ブラインは、ポンプ4の駆動によって、第1供給ライン21及び第3供給ライン24を通って冷却管群11に供給される。
一実施形態に係る冷却設備100は、アイスリンク1上の空気を除湿するための除湿機構90をさらに備えている。一般的に、アイスリンク1は略密閉された室内空間9に設けられている。除湿機構90は、室内空間9から空気を引き抜いて、該空気中の水分を吸着して除湿するための除湿ユニット91を含んでいる。
一実施形態において、除湿機構90は、空気中の水分を吸着して除湿するように構成された除湿ユニット91と、室内空間9の空気を除湿ユニット91へ送給する空気送給ライン90aと、除湿ユニット91で除湿された空気を室内空間9に返送する空気返送ライン90bと、空気送給ライン90aに設けられた第1熱交換器96と、空気返送ライン90bに設けられた第2熱交換器97と、を含む。
強制循環ステップ(S3)の定常状態では、ポンプ4の回転数が定常値に維持され、バルブ4は閉じられた状態となっている(S11)。これにより、受液器3内のCO2ブラインが、第1供給ライン21及び第3供給ライン24を介して冷却管群11へ強制的に供給される。冷却管群11に供給されたCO2ブラインは、冷却管群11を通過する際にアイスリンク1の冷却に寄与し、CO2ガス及びCO2液を含む気液混合体となって受液器3側に返送される。
この運転時、気液分離器5内のCO2液の液レベルを液レベル計7によって計測し、計測値が第1しきい値以下であるか否かを判定する(S12)。計測値が第1しきい値以下となったら、ポンプ4の回転数を低下させ、バルブ6を開く(S13)。これにより、受液器3内のCO2液が冷却管群11へ供給されるとともに、気液分離器5内に溜まったCO2液も冷却管群11へ供給される。さらにこの運転時も気液分離器5内のCO2液の液レベルを液レベル計7によって計測し、計測値が第2しきい値以上であるか否かを判定する(S14)。計測値が第2しきい値以上となったら、ポンプ4の回転数を定常値に戻し、バルブ6を閉じて(S15)、強制循環ステップ(S3)の定常状態に戻す。これを循環停止の信号が入力されるまで繰り返し行う。
自然循環ステップ(S4)では、ポンプ4が停止され、バルブ4は開かれた状態となっている(S21)。これにより、気液分離器5内のCO2ブラインが、第2供給ライン22及び第3供給ライン24を介して冷却管群11へ供給される。冷却管群11に供給されたCO2ブラインは、冷却管群11を通過する際にアイスリンク1の冷却に寄与し、CO2ガス及びCO2液を含む気液混合体となって気液分離器5に返送される。そして、気液分離器5で分離されたCO2ガスは、受液器3に送られる。
この運転時、気液分離器5内のCO2液の液レベルを液レベル計7によって計測し、計測値が第1しきい値以下であるか否かを判定する(S22)。計測値が第1しきい値以下となったら、バルブ6を閉じる(S23)。これにより、気液分離器5内のCO2液の冷却管群11への供給が停止され、徐々に気液分離器5内にCO2液が溜まっていく。このとき、ポンプ4は停止した状態ではあるが、受液器3が冷却管群11よりも高所に配置されている場合には、冷却管群11と受液器3との位置エネルギー差によって受液器3内のCO2液がポンプ4を通過して冷却管群11へ供給される。さらにこの運転時も気液分離器5内のCO2液の液レベルを液レベル計7によって計測し、計測値が第2しきい値以上であるか否かを判定する(S24)。計測値が第2しきい値以上となったら、バルブ6を開いて(S25)、気液分離器5内のCO2液の冷却管群11への供給を再開する。これを循環停止の信号が入力されるまで繰り返し行う。
例えば、複数のアイスリンクが設けられ、それぞれのアイスリンクに、第3供給ライン24及び第1返送ライン25が分岐して接続される構成としてもよい。その場合、各アイスリンクに対して冷却機構8、受液器3及び気液分離器5は共通であってもよい。
また、アイスリンク1において要求される冷却能力に応じて、冷凍機構が複数並列に配設された構成としてもよい。
2 循環ライン
3 受液器
4 ポンプ
5 気液分離器
6 バルブ
7(7a,7b) 液レベル計
8 冷却機構
9 室内空間
10 制御装置
12 バルブ開閉制御部
13 ポンプ回転数制御部
21 第1供給ライン
22 第2供給ライン
23 合流点
24 第3供給ライン
25 第1返送ライン
26 第2返送ライン
27 逆止弁
31 再液化送りライン
32 再液化戻りライン
81 冷凍機
82 凝縮器
83 膨張弁
84 カスケードコンデンサ
85 アンモニア冷媒ライン
90 除湿機構
90a 空気送給ライン
90b 空気返送ライン
91 除湿ユニット
91a 処理空気室
91b 再生空気室
92 デシカントロータ
93 処理ファン
94 再生ファン
95 ヒートポンプ
96 第1熱交換器
97 第2熱交換器
Claims (14)
- アイスリンク底部の冷却管群を流れるCO2ブラインの潜熱を用いてアイスリンクを冷却するように構成されたアイスリンクの冷却設備であって、
前記冷却管群から前記CO2ブラインの気液混合体を受け入れる受液器と、
前記受液器内の前記気液混合体のうちCO2ガスを冷却して液化するように構成された冷却機構と、
前記受液器内のCO2液を含む前記CO2ブラインを前記冷却管群側へ供給する第1供給ラインと、
前記第1供給ラインに設けられたポンプと、
前記冷却管群よりも高所に配置され、前記冷却管群から前記気液混合体を受け入れ、該気液混合体を気液分離する気液分離器と、
前記気液分離器で気液分離されたCO2液を含む前記CO2ブラインを前記冷却管群側へ供給する第2供給ラインと、
前記第2供給ラインに設けられたバルブと、を備え、
前記ポンプ及び前記バルブは、それぞれ、前記アイスリンクの冷却負荷に応じて、前記第1供給ラインを含む循環ラインにおける前記ポンプを用いた前記CO2ブラインの強制循環と、前記第2供給ラインを含む循環ラインにおける前記CO2ブラインの自然循環と、を切り替えるように制御される構成であることを特徴とするアイスリンクの冷却設備。 - 前記ポンプは、前記冷却負荷が大きいときに稼働して前記CO2ブラインを強制循環させ、前記冷却負荷が小さいときに停止して前記CO2ブラインが自然循環するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアイスリンクの冷却設備。
- 前記気液分離器内の前記CO2ブラインの液量を計測するための液レベル計と、
少なくとも前記バルブを制御するための制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記液レベル計の計測値に基づいて前記バルブを開閉制御するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアイスリンクの冷却設備。 - 前記制御装置は、前記ポンプが停止しているとき、
前記液レベル計の計測値が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じる制御を行い、
前記液レベル計の計測値が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開く制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のアイスリンクの冷却設備。 - 前記制御装置は、前記バルブの開閉制御及び前記ポンプの回転数制御を行うように構成され、
前記制御装置は、前記ポンプが稼働しているとき、
前記液レベル計の計測値が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じるとともに前記ポンプの回転数を設定値に維持する制御を行い、
前記液レベル計の計測値が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開くとともに前記ポンプの回転数を前記設定値よりも低下させる制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のアイスリンクの冷却設備。 - 前記冷却管群と前記気液分離器とを接続する第1返送ラインと、
前記気液分離器と前記受液器とを接続する第2返送ラインと、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のアイスリンクの冷却設備。 - 前記受液器は、前記アイスリンクの冷却設備における前記CO2ブラインの総量よりも小さい容量を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のアイスリンクの冷却設備。
- 前記冷却機構が、
冷凍機及びクーリングタワーを有し、アンモニア冷媒が循環するアンモニア冷凍サイクルと、
前記CO2ガスと前記アンモニア冷媒とを熱交換し、前記アンモニア冷媒により前記CO2ガスを冷却して再液化するカスケードコンデンサとを含むこと特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のアイスリンクの冷却設備。 - 前記アイスリンク上の空気を除湿するための除湿機構をさらに備えており、
前記除湿機構は、
前記アイスリンク上の空間内の空気が空気送給ラインを介して供給されて、該空気中の水分を吸着して除湿するためのデシカントロータと、
前記デシカントロータで除湿された前記空気を冷却するエアクーラ、及び、前記デシカントロータを再生する再生用空気を予熱するエアヒータを含むヒートポンプと、
前記空気送給ラインに設けられ、再生空気と熱流体とを熱交換させる第1の熱交換器、又は、前記デシカントロータで除湿された前記空気を前記空間に返送するための空気返送ラインに設けられ、前記空気と前記熱流体とを熱交換させる第2の熱交換器の少なくとも一方と、を含み、
前記熱流体が、前記冷却機構の前記クーリングタワーの廃熱を用いて加熱されていることを特徴とする請求項8に記載のアイスリンクの冷却設備。 - アイスリンク底部の冷却管群を流れるCO2ブラインの潜熱を用いてアイスリンクを冷却するアイスリンクの冷却方法であって、
受液器に貯留された前記CO2ブラインの気液混合体のうちCO2ガスを冷却して液化する液化ステップと、
前記冷却管群よりも高所に配置された気液分離器によって、前記冷却管群から返送された前記気液混合体を気液分離する気液分離ステップと、
前記受液器内のCO2液を含む前記CO2ブラインを前記冷却管群側へ供給する第1供給ラインに設けられたポンプを稼働した状態で、前記第1供給ラインを含む循環ラインにおいて前記CO2ブラインを強制循環させる強制循環ステップと、
前記ポンプが停止した状態で、前記気液分離器で気液分離されたCO2液を含む前記CO2ブラインを前記冷却管群側へ供給する第2供給ラインに設けられたバルブを開いて、前記第2供給ラインを含む循環ラインにおいて前記CO2ブラインを自然循環させる自然循環ステップと、
前記アイスリンクの冷却負荷に応じて、前記強制循環ステップと前記自然循環ステップとを切り替える運転切替ステップと、を備えることを特徴とするアイスリンクの冷却方法。 - 前記運転切替ステップは、前記アイスリンクの冷却負荷が大きいとき、前記強制循環ステップに切り替え、前記アイスリンクの冷却負荷が小さいとき、前記自然循環ステップに切り替えることを特徴とする請求項10に記載のアイスリンクの冷却方法。
- 前記自然循環ステップでは、
前記気液分離器内の前記CO2液の液量が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じ、
前記気液分離器内の前記CO2液の液量が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開くことを特徴とする請求項10又は11に記載のアイスリンクの冷却方法。 - 前記強制循環ステップでは、
前記気液分離器内の前記CO2液の液量が第1しきい値以下となった場合、前記バルブを閉じるとともに前記ポンプの回転数を設定値に維持し、
前記気液分離器内の前記CO2液の液量が、前記第1しきい値よりも大きい第2しきい値以上となった場合、前記バルブを開くとともに前記ポンプの回転数を前記設定値よりも低下させることを特徴とする請求項10乃至12の何れか一項に記載のアイスリンクの冷却方法。 - 前記アイスリンク上の空気を除湿するための除湿ステップをさらに備えており、
前記除湿ステップは、
前記アイスリンク上の空間内の空気が空気送給ラインを介して供給されて、デシカントロータによって前記空気中の水分を吸着する水分吸着ステップと、
前記デシカントロータで除湿された前記空気をエアクーラによって冷却する空気冷却ステップと、
前記デシカントロータを再生する再生空気をエアクーラによって予熱する予熱ステップと、
前記空気送給ラインに設けられた第1熱交換器によって、再生空気と熱流体とを熱交換させる第1熱交換ステップ、又は、前記デシカントロータで除湿された前記空気を前記空間に返送するための空気返送ラインに設けられが第2熱交換器によって、前記空気と前記熱流体とを熱交換させる第2熱交換ステップの少なくとも一方と、を含み、
前記熱流体が、前記冷却機構からの廃熱を用いて加熱されることを特徴とする請求項10乃至13の何れか一項に記載のアイスリンクの冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014140669A JP6319902B2 (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | アイスリンクの冷却設備及び冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014140669A JP6319902B2 (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | アイスリンクの冷却設備及び冷却方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016017696A JP2016017696A (ja) | 2016-02-01 |
JP6319902B2 true JP6319902B2 (ja) | 2018-05-09 |
Family
ID=55233038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014140669A Active JP6319902B2 (ja) | 2014-07-08 | 2014-07-08 | アイスリンクの冷却設備及び冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6319902B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6369980B2 (ja) * | 2014-07-08 | 2018-08-08 | 株式会社前川製作所 | アイスリンクの冷却設備及び冷却方法 |
KR102350303B1 (ko) * | 2021-08-10 | 2022-01-17 | 김봉석 | 냉동싸이클 시스템 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5417886Y2 (ja) * | 1972-10-09 | 1979-07-07 | ||
WO2010013590A1 (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-04 | 株式会社前川製作所 | ヒートポンプシステム |
JP5237457B2 (ja) * | 2010-04-14 | 2013-07-17 | 株式会社前川製作所 | アイスリンクの冷却設備 |
JP5806581B2 (ja) * | 2011-10-18 | 2015-11-10 | 株式会社日立製作所 | 冷却システム及び冷却方法 |
-
2014
- 2014-07-08 JP JP2014140669A patent/JP6319902B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016017696A (ja) | 2016-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101081821B1 (ko) | 에너지절약형 냉동식 에어드라이어 제습장치 | |
EP1394481B1 (en) | Refrigerator | |
JP5639984B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP4885481B2 (ja) | 冷却装置の運転方法 | |
JP5355540B2 (ja) | ヒートポンプ装置 | |
JP6420686B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
CN102575860B (zh) | 空气调节装置 | |
JP2015218912A (ja) | 空気調和装置及びそれに使用される負荷調整装置 | |
CN103890495B (zh) | 制冷空调装置和调湿装置 | |
KR100789436B1 (ko) | 냉난방 냉온수 복합 시스템 | |
JP6319902B2 (ja) | アイスリンクの冷却設備及び冷却方法 | |
JP2015218911A (ja) | 冷凍装置 | |
JP2005233559A (ja) | 空調・冷蔵・冷凍設備及びその運転方法 | |
US20100300124A1 (en) | Refrigerating machine comprising different sorption materials | |
KR101593481B1 (ko) | 프리쿨링과 냉동사이클을 이용한 절전형 냉각 시스템 | |
JP6536061B2 (ja) | 冷却装置 | |
JP2022517930A (ja) | Lng冷媒からの水分除去方法 | |
JP2008096072A (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP2007218466A (ja) | 二次冷媒式冷凍装置 | |
JP2017161159A (ja) | 空気調和機の室外ユニット | |
KR101231810B1 (ko) | 히트 파이프를 이용한 에너지 절약형 제습장치 | |
KR200419304Y1 (ko) | 냉난방 냉온수 복합 시스템 | |
JP2012127526A (ja) | 吸着式冷凍システム | |
WO2017051532A1 (ja) | 冷却システムおよび冷却方法 | |
KR20030082822A (ko) | 냉,난방 겸용 빙축열 시스템 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170605 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180320 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180330 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180402 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6319902 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |