JP2010065332A - つまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下およびつまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下の編成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】履いた靴下が運動時にずれても、足の特に指股や、当接する指部分の蒸れを防止できるようにしたつまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下およびその編成方法を提供できるようにする。
【解決手段】筒状の編地を形成する編目の所定間隔置きの二つの編目をそれぞれ隣接する側方の編目に移して重ねあわせ、当該重ねあわされた編目を掛止する編針に給糸して編目を形成し、この形成した編目をさらに隣接する側方の編目に移して重ね合わせる編み目の移動工程を適宜行った後、編み出し若しくは編目割増やし等の増やし目手段により編目の目数を編目移動前の編目数に復元させることにより孔あき柄を形成した。
【選択図】図1
【解決手段】筒状の編地を形成する編目の所定間隔置きの二つの編目をそれぞれ隣接する側方の編目に移して重ねあわせ、当該重ねあわされた編目を掛止する編針に給糸して編目を形成し、この形成した編目をさらに隣接する側方の編目に移して重ね合わせる編み目の移動工程を適宜行った後、編み出し若しくは編目割増やし等の増やし目手段により編目の目数を編目移動前の編目数に復元させることにより孔あき柄を形成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、つまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下およびその編成方法に関するものである。
一般に靴下を編成する場合、履き口もしくはつま先部分側から他方のつま先もしくは履き口部分に向けて丸編機または横編機で筒状に編成され、足首部分からふくらはぎ部分の間、あるいはふくらはぎ部分から足の甲の部分に孔開き柄を模様として形成するようにしたものがある。(例えば特許文献1参照)。
ところが、靴下は靴を履くときに着用されることが多く、模様として孔をあけたものでは、その開口面先が少ないために、特に運動時には汗をかくために靴の中が蒸れてしまうことには、上記のような足首部分からふくらはぎ部分の間に孔開き柄を模様として形成したものでは蒸れ役に立たないという問題があった。
そこで、こうした問題に対処するために特許文献1にあるように、足の指の付け根部分に沿ってボーダーもしくはライン状に孔あき部分を形成するようにした靴下が先に提案されている。
そこで、こうした問題に対処するために特許文献1にあるように、足の指の付け根部分に沿ってボーダーもしくはライン状に孔あき部分を形成するようにした靴下が先に提案されている。
当該先の提案にかかる足の指の付け根部分にボーダーもしくはライン状に孔あき部分を形成した靴下では、その孔あき部分がボーダーもしくはライン状に形成されていることから開口面積が十分とはいえない上、運動時にその位置がずれって塞がれると、蒸れ防止の効果を発揮することができなくなってしまうという問題があった。
実開平1−62388号公報
特開平11−140704号公報
本発明は上記問題点に鑑み提案されたもので、履いた靴下が運動時にずれても、足の特に指股や、当接する指部分の蒸れを防止できるようにしたつまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下およびその編成方法を提供できるようにすることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明にかかるつまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下の編成方法は、縦編機若しくは横編機により筒状に編成される靴下素材もしくは靴下の編成方法であって、つまさき部分を編成するにあたり、筒状の編地を形成する編目の所定間隔置きの二つの編目をそれぞれ隣接する側方の編目に移して重ねあわせ、当該重ねあわされた編目を掛止する編針に給糸して編目を形成し、この形成した編目をさらに隣接する側方の編目に移して重ね合わせる編み目の移動工程を適宜行った後、編み出し若しくは編目割増やし等の増やし目手段により編目の目数を編目移動前の編目数に復元させることにより、筒状に編成される靴下素材もしくは靴下のつまさき部分に孔あき柄を形成したことを最大の特徴とするものである。
次に、本発明にかかるつまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下は、縦編機若しくは横編機により筒状に編成される靴下素材もしくは靴下であって、筒状の編地を形成する編目の所定間隔置きの二つの編目をそれぞれ隣接する側方の編目に移して重ねあわせ、当該重ねあわされた編目を掛止する編針に給糸して編目を形成し、この形成した編目をさらに隣接する側方の編目に移して重ね合わせる編み目の移動工程を適宜行った後、編み出し若しくは編目割増やし等の増やし目手段により編目の目数を編目移動前の編目数に復元させることにより孔あき柄を形成し、この孔あき柄を筒状に編成される靴下素材もしくは靴下の少なくともつまさき部分に設けてあることを最大の特徴とするものである。
本発明のつまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下の製造方法によれば、筒状の編地を形成する編目の所定間隔置きの二つの編目をそれぞれ隣接する側方の編目に移して重ねあわせ、当該重ねあわされた編目を掛止する編針に給糸して編目を形成し、この形成した編目をさらに隣接する側方の編目に移して重ね合わせる編み目の移動工程を適宜行った後、編み出し若しくは編目割増やし等の増やし目手段により編目の目数を編目移動前の編目数に復元させて形成した孔あき柄部分を、靴下素材もしくは靴下のつまさき部分に形成する方法であり、既存の編機にも簡単に実施して蒸れの発生を防止できる靴下を製造することができる利点がある。
また、本発明のつまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下は筒状の編地を形成する編目の所定間隔置きの二つの編目をそれぞれ隣接する側方の編目に移して重ねあわせ、当該重ねあわされた編目を掛止する編針に給糸して編目を形成し、この形成した編目をさらに隣接する側方の編目に移して重ね合わせる編み目の移動工程を適宜行った後、編み出し若しくは編目割増やし等の増やし目手段により編目の目数を編目移動前の編目数に復元させることにより孔あき柄を形成し、この孔あき柄を筒状に編成される靴下素材もしくは靴下の少なくともつまさき部分に設けてある。
これにより、つまさき部分に十分な開口面積を確保でき、履いた靴下が運動時に多少ずれても、足の特に指股や、当接する指部分の蒸れを確実に防止することができる利点がある。
これにより、つまさき部分に十分な開口面積を確保でき、履いた靴下が運動時に多少ずれても、足の特に指股や、当接する指部分の蒸れを確実に防止することができる利点がある。
以下、本発明にかかるつまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下およびつまさき部分に孔あき柄を形成した靴下素材もしくは靴下の編成方法のもっとも好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は.本発明にかかる靴下の概略を示す斜視図であって、図中符号1は靴下を全体的に示す。
この靴下1は、履き口部分2から、ふくらはぎ部分3、かかと部分4、足の甲部分5及びつま先部分6が順に編成されている。
図1は.本発明にかかる靴下の概略を示す斜視図であって、図中符号1は靴下を全体的に示す。
この靴下1は、履き口部分2から、ふくらはぎ部分3、かかと部分4、足の甲部分5及びつま先部分6が順に編成されている。
そして、この靴下1は、図示については省略したが、円筒形のシリンダに編針を昇降可能に収納し、給糸位置に上昇された編針に編糸を給糸してループを形成することにより、円筒状の編地を形成するように構成されたいわゆる丸編機で、後述するように靴下素材7が編成され、これを靴下1に成型したものである。
図2および図3はかかる靴下素材7を示し、図2は靴下素材7の平面図、図3は靴下素材7の底面図をそれぞれ示す。
この靴下素材は、先ず、ナイロンもしくはポリエステル繊維等の合成繊維と弾性を有するFTY(フィラメントツイステッドヤーン)を編糸としてシリンダの編針に給糸して編み出した後、リブ編みによりで履き口部分2が形成される。
この靴下素材は、先ず、ナイロンもしくはポリエステル繊維等の合成繊維と弾性を有するFTY(フィラメントツイステッドヤーン)を編糸としてシリンダの編針に給糸して編み出した後、リブ編みによりで履き口部分2が形成される。
次に、ナイロンもしくはポリエステル繊維等の合成繊維がシリンダの編針に周回状に給糸されてふくらはぎ部分3から足首部分8が平編みで形成される。
足首部分8からかかと部分4を形成する部分では、かかと部分4のふくらみを形成するために、シリンダの半周面部分を休止させ、他の半周面部分でその編み幅を一旦減少させた後、その編み幅を元の編み幅(半周面部分の編み幅)に増加して復帰させることにより、当該部分に図3に示すようなかかと部分4が形成される。
足首部分8からかかと部分4を形成する部分では、かかと部分4のふくらみを形成するために、シリンダの半周面部分を休止させ、他の半周面部分でその編み幅を一旦減少させた後、その編み幅を元の編み幅(半周面部分の編み幅)に増加して復帰させることにより、当該部分に図3に示すようなかかと部分4が形成される。
かかと部分4が形成し終わると、再びシリンダの編針に周回状に給糸されて後述する孔あき柄部分9を有する土踏まず部分10が編成された後、指の付け根部分11のいわゆる5本胴部分にいたる。
指の付け根部分11からつま先部分6は、前記土踏まず部分10に形成された孔あき柄部分9と同様の編み組織にした孔あき柄部分9に形成されている。
上記孔あき柄部分9は、その編成コースについての詳細な図示は省略したが、筒状の編地を形成する編目の所定間隔置き、例えば10ループ置きに隣接する二つの編目がをそれぞれ側方で隣接する編目に移して重ねあわせる。
当該重ねあわされた編目を掛止する編針に給糸して編目を形成し、この形成した編目をさらに隣接する側方の編目に移して重ね合わせる編み目の移動工程を適宜行う。
指の付け根部分11からつま先部分6は、前記土踏まず部分10に形成された孔あき柄部分9と同様の編み組織にした孔あき柄部分9に形成されている。
上記孔あき柄部分9は、その編成コースについての詳細な図示は省略したが、筒状の編地を形成する編目の所定間隔置き、例えば10ループ置きに隣接する二つの編目がをそれぞれ側方で隣接する編目に移して重ねあわせる。
当該重ねあわされた編目を掛止する編針に給糸して編目を形成し、この形成した編目をさらに隣接する側方の編目に移して重ね合わせる編み目の移動工程を適宜行う。
上記編み目の移動工程を適宜行った後、編目の移動により空針になった編針部分に給糸する編み出し、若しくは編針に形成している編目を編目の移動により空針になった編針部分に割って係止させる割り増やし等の増やし目手段により編目の目数を編目移動前の編目数に復元させると、図4に示すように大きな孔が連続した状態で形成される。
大きな孔が連続した状態の孔あき柄部分9を有する編地が所定の長さ形成されて丸編機から払い落されると、図2および図3に示す靴下素材7が完成する。
大きな孔が連続した状態の孔あき柄部分9を有する編地が所定の長さ形成されて丸編機から払い落されると、図2および図3に示す靴下素材7が完成する。
上記のようにして、形成された靴下素材7は、図2及び図3に示すように扁平にした状態で例えば同図中点線12で示す形状に切断してその端部をリンキング等で解れ止め13が施されると、図1に示すような靴下1が完成する。
斯くして、形成された靴下1を装着し、靴等の履物を履いて運動する場合、つま先部分6が足の指の付け根部分11からずれても、つまさき部分6が大きな孔あき柄部分9で覆われていることから、先の提案のもののように通気性が損なわれることがない。
これにより蒸れをなくして爽快な靴下1にすることができる。
斯くして、形成された靴下1を装着し、靴等の履物を履いて運動する場合、つま先部分6が足の指の付け根部分11からずれても、つまさき部分6が大きな孔あき柄部分9で覆われていることから、先の提案のもののように通気性が損なわれることがない。
これにより蒸れをなくして爽快な靴下1にすることができる。
尚、上記実施の形態では、靴下素材7を丸編機で形成するようにしてあるが、こうしたものに限られず、編針を進退摺動可能にしたフラットなニードルベッドを一枚もしくは歯口部突き合わせた状態に少なくとも一対設けたいわゆる「横編機」で図1に示すような土踏まず部分10とつまさき部分6に孔あき柄部分9を形成した靴下1を形成することもできる。
また、上記実施例では図に例示する靴下1が、つまさき部分6が丸く1つの袋状になっているが、5本の指袋付きの靴下にも本発明は実施することができるのは勿論のことである。
さらに、上記実施の形態では、履き口部分2側からつま先部分6側に向けて筒状編地を編成するようにしてあるが、つまさき部分から履き口部分側に編成する場合でも本発明が実施することができることは言うまでもないことである。
また、上記実施例では図に例示する靴下1が、つまさき部分6が丸く1つの袋状になっているが、5本の指袋付きの靴下にも本発明は実施することができるのは勿論のことである。
さらに、上記実施の形態では、履き口部分2側からつま先部分6側に向けて筒状編地を編成するようにしてあるが、つまさき部分から履き口部分側に編成する場合でも本発明が実施することができることは言うまでもないことである。
1・・・靴下
2・・・履き部分
3・・・ふくらはぎ部分
4・・・かかと部分
5・・・足の甲部分
6・・・つまさき部分
7・・・靴下素材
8・・・足首部分
9・・・孔あき部分
10・・・土踏まず部分
11・・・指の付け根部分
12・・・点線
13・・・解れ止め
2・・・履き部分
3・・・ふくらはぎ部分
4・・・かかと部分
5・・・足の甲部分
6・・・つまさき部分
7・・・靴下素材
8・・・足首部分
9・・・孔あき部分
10・・・土踏まず部分
11・・・指の付け根部分
12・・・点線
13・・・解れ止め
Claims (2)
- 縦編機若しくは横編機により筒状に編成される靴下素材もしくは靴下の編成方法であって、つまさき部分を編成するにあたり、筒状の編地を形成する編目の所定間隔置きの二つの編目をそれぞれ隣接する側方の編目に移して重ねあわせ、当該重ねあわされた編目を掛止する編針に給糸して編目を形成し、この形成した編目をさらに隣接する側方の編目に移して重ね合わせる編み目の移動工程を適宜行った後、編み出し若しくは編目割増やし等の増やし目手段により編目の目数を編目移動前の編目数に復元させることにより、筒状に編成される靴下素材もしくは靴下のつまさき部分に孔あき柄を形成したことを特徴とする爪先部分に孔空き柄を形成した靴素材もしくは靴下の編成方法。
- 縦編機若しくは横編機により筒状に編成される靴下素材もしくは靴下であって、筒状の編地を形成する編目の所定間隔置きの二つの編目をそれぞれ隣接する側方の編目に移して重ねあわせ、当該重ねあわされた編目を掛止する編針に給糸して編目を形成し、この形成した編目をさらに隣接する側方の編目に移して重ね合わせる編み目の移動工程を適宜行った後、編み出し若しくは編目割増やし等の増やし目手段により編目の目数を編目移動前の編目数に復元させることにより孔あき柄を形成し、この孔あき柄を筒状に編成される靴下素材もしくは靴下の少なくともつまさき部分に設けてあることを特徴とする爪先部分に孔空き柄を形成した靴素材もしくは靴下。
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-
2008
- 2008-09-09 JP JP2008230624A patent/JP2010065332A/ja active Pending
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